JP2006192101A - 炊飯調理鍋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】すのこ板2の中央部分を鍋底壁11に接触させ、米飯と鍋底壁11の間に空間を存在しなくする又は、すのこ板2の中央部に開口23を設け、開口23を介して隆起部10の頂面10aに直接触させ、米飯を直接鍋底壁11に接触させているから、温度検知センサ40によって、より正確な炊飯時の米飯温度を検知できる。
【選択図】 図1
Description
そこで、このような炊きムラや焦げを解消させるために、図3に示すように、前記鍋本体(1)の鍋底壁(11)近傍に、水の通過は可能で、米粒は通過できない大きさの貫通孔(22)が多数形成されたすのこ板(2)を装着して、前記すのこ板(2)の上方に炊飯部(21)を、下方に空間部(20)を形成する構成とした炊飯調理鍋が発明されている。
加熱源(3)によって鍋本体(1)の鍋底壁(11)が加熱されると、すのこ板(2)の下方の空間部(20)に充満されている水が沸騰し、それに伴って、すのこ板(2)の上方の前記炊飯部(21)内の略全域に渡って、矢印に示すように対流が発生する。これにより、前記炊飯部(21)内の温度ムラや焦げが解消され、米はほぼ均一に炊き上がる。
一方、同図に示すものは、鍋底壁(11)の下面に接触して、鍋本体(1)内の米飯の温度を検知する温度検知センサ(4)が設けられた炊飯器であり、前記温度検知センサ(4)から出力される温度検知信号によって、炊き上がりが判定され、加熱源(3)の加熱量が自動制御される。
しかしながら、同図に示した炊飯器では、鍋底壁(11)と前記すのこ板(2)との間に前記空間部(20)が形成されているため、米飯の炊きムラや焦げは緩和させることができるが、温度検知センサ(4)で鍋本体(1)内の米飯の温度を精度良く検出することができず、米飯の炊き上がり判定が不正確になる不都合がある。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記すのこ板の中央部分は鍋底壁の上面に接触している』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
すのこ板の中央部分を前記鍋底壁の上面に接触させることにより、前記鍋底壁の中央部分とすのこ板との間には空間部は形成されない。よって、温度検知センサを鍋底壁の下面中央部分に接触させた場合、前記鍋底壁及びすのこ板を介して、炊飯時における鍋本体内の米飯の正確な温度を検知することができる。
又、前記すのこ板の鍋底壁への接触部分を囲むように環状の空間部が形成されることから、鍋底壁と米との間には間隙が介在し、米は鍋底壁から直接加熱されない。
前記請求項1に係る発明において、『前記すのこ板の中央部分には、米粒より面積が大きい開口が形成され、前記開口の周縁は、前記鍋底壁の上面に接触している』ものでは、鍋本体内に収容された米は、鍋本体の中央部分においては、前記開口を介して直接鍋底壁に接触する態様となる。よって、温度検知センサを前記鍋底壁下面の中央部分に接触させると、温度検知センサによって検知される温度は、鍋底壁一枚を介して得られる米飯の温度となる。尚、前記開口の周縁は前記鍋底壁の上面に接触しているから、すのこ板上方の米が、前記開口を通って、すのこ板の下方の空間部内に流れ出ることはない。
請求項1又は請求項2において、『前記鍋底壁の外周に、前記すのこ板載置用の段部が設けられ、
前記鍋底壁の中央部分には、上方へ隆起させた隆起部が形成され、
前記すのこ板を前記段部に載置した状態で前記すのこ板の前記中央部分が前記隆起部の頂面に接触している』ものでは、前記すのこ板の外周縁部分は前記段部上に載置され、すのこ板の中央部分は前記隆起部の頂面上に載置される態様で、すのこ板は鍋本体内に装着される。
請求項1から3のいずれかに記載の炊飯調理鍋において、『前記鍋本体は、金属材料を均一肉厚で成型してなる』ものでは、プレス成型等により均一且つ薄肉に成型された金属製の炊飯調理鍋を提供することができる。
炊飯時における鍋本体内の米飯の温度を、温度検知センサで正確に検知することができる。よって、鍋底壁とすのこ板との間に全域的に空間が設けられたものに比べて、米飯の炊き上がり判定が正確になり、炊飯時の加熱制御が良好となる。又、水を充満させた環状の空間部が設けられるから、鍋底壁を介する米飯の直接加熱を防止でき、焦げや水分不足を生じさせることのない、良好な炊き上がりの米飯を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、鍋底壁中央の開口内には直接米が位置し、すのこ板が介在されないから、前記温度検知センサによって鍋本体内の米飯の温度をより一層正確に検出することができ、正しい炊き上がり時期を判定することができる。
請求項3に係る発明によれば、すのこ板は、中央部分と外周縁部分とが共に支持される態様で鍋本体内に装着されるから、安定した装着態様となる。又、すのこ板を鍋本体内で支えるための脚部等を設ける必要がないから、すのこ板の製造が容易になる。
請求項4に係る発明によれば、鍋本体を金属のプレス成型等によって、全体に均一に且つ薄肉に成型しているから、製造が容易で安価な炊飯調理鍋を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る炊飯調理鍋として採用された炊飯鍋(100)の使用状態を示す断面図である。前記炊飯鍋(100)は、アルミニウムのプレス成型品である鍋本体(1)と、その上方開放端部を閉塞する蓄熱材からなる内蓋(12)と、さらにその上方を閉塞するガラス製の外蓋(13)とからなり、前記鍋本体(1)の前記上方開放端部近傍の筒状胴部(1a)の外周面には、対向して把手部(14)(14)が嵌め込まれて両手鍋に仕上げられている。
前記鍋本体(1)の鍋底壁(11)の中央は、断面台形状に上方に隆起させて、隆起部(10)が形成されてあり、鍋底壁(11)の外周には、前記鍋本体(1)の筒状胴部(1a)に沿って、前記隆起部(10)の頂面(10a)と同じ高さの段部(16)が設けられている。鍋本体(1)の筒状胴部(1a)の上方開放端は外方へ張り出して上環状段部(17)が形成され、前記上環状段部(17)上に前記内蓋(12)及び外蓋(13)が順に載置される。
そして、前記段部(16)と隆起部(10)の上に載置された状態で、すのこ板(2)が鍋本体(1)内に収容される。
又、開口(23)の周縁の相互に対向する位置には、上方に凸の円弧状のつまみ片(24)を架設させている。
前記つまみ片(24)をつまんで、すのこ板(2)を鍋本体(1)内に収容させると、すのこ板(2)の外周縁が前記段部(16)上に、開口(23)の周縁近傍は隆起部(10)の頂面(10a)上に当接した状態で載置される態様となり、すのこ板(2)と、鍋底壁(11)との間には、前記隆起部(10)の周囲に環状の空間部(20)が形成されることとなる。
前記ガスコンロとしては、バーナヘッド(30)の中央上端から温度検知センサ(40)が上方に突設する自動消火機能付きのコンロが使用され、前記炊飯鍋(100)を五徳(31)に載置させると、前記温度検知センサ(40)が鍋本体(1)の鍋底壁(11)の下面中央部分(隆起部(10)の頂面(10a)の裏側)に接触する。
さらに、上記実施の形態の炊飯調理鍋に採用したすのこ板(2)は、多数の貫通孔(22)が形成された金属板としたが、米粒を通さなければ網状に構成されたものでも良い。
尚、上記実施の形態では、プレス成型した鍋本体で説明したが、その他、金属板のヘラ絞り加工や鋳物によって均一薄肉に成型した鍋本体でも良い。
(11)・・・・・・・鍋底壁
(2) ・・・・・・・すのこ板
(20)・・・・・・・空間部
(22)・・・・・・・貫通孔
Claims (4)
- 水は通過可能で且つ米粒は通過できない大きさの貫通孔が多数形成されているすのこ板を、下方に空間部が形成されるように鍋本体内に着脱自在に装着させた炊飯調理鍋において、
前記すのこ板の中央部分は鍋底壁の上面に接触していることを特徴とする炊飯調理鍋。 - 請求項1に記載の炊飯調理鍋において、前記すのこ板の中央部分には、米粒より面積が大きい開口が形成され、前記開口の周縁は、前記鍋底壁の上面に接触していることを特徴とする炊飯調理鍋。
- 請求項1又は請求項2に記載の炊飯調理鍋において、
前記鍋底壁の外周に、前記すのこ板載置用の段部が設けられ、
前記鍋底壁の中央部分には、上方へ隆起させた隆起部が形成され、
前記すのこ板を前記段部に載置した状態で前記すのこ板の前記中央部分が前記隆起部の頂面に接触していることを特徴とする炊飯調理鍋。 - 請求項1から3のいずれかに記載の炊飯調理鍋において、前記鍋本体は、金属材料を均一肉厚で成型してなることを特徴とする炊飯調理鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007086A JP2006192101A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 炊飯調理鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007086A JP2006192101A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 炊飯調理鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006192101A true JP2006192101A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36798620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005007086A Pending JP2006192101A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 炊飯調理鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006192101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012134261A1 (en) * | 2011-03-02 | 2012-10-04 | Ascenteus Sdn Bhd | An apparatus for cooking food |
JP2017113525A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-29 | 一菱金属株式会社 | 台所用器具及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005007086A patent/JP2006192101A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2012134261A1 (en) * | 2011-03-02 | 2012-10-04 | Ascenteus Sdn Bhd | An apparatus for cooking food |
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