JP2006182880A - 硬化性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】防汚性と高度な耐擦傷性を両立した被膜を形成可能であり、さらには反射防止性能を有した被膜も形成可能な硬化性組成物を提供する。
【解決手段】分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合および少なくとも1個のフルオロアルキル基またはフルオロアルキレン基を有する化合物a1と、分子内に少なくとも1個のアミノ基またはメルカプト基および少なくとも1個のアルコキシシリル基を有する化合物a2とから合成されるシリル化合物Aを用いて変性された無機微粒子Bを含有する硬化性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、防汚性、耐擦傷性および透明性に優れた被膜を形成可能な硬化性組成物に関する。
CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの光記録媒体、光学レンズ、光学フィルター、および、液晶ディスプレー、CRTディスプレー、プラズマディスプレー、ELディスプレー等の各種表示素子の表面には、光学特性を維持するために、耐擦傷性を有する保護被膜が付与されることが多い。
これら製品においては、近年、高密度化、高精細化が進んでいるので、その表面に指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れが付着した際、その機能が阻害される場合が多くなって来ている。このような汚れは、一度付着すると除去することは容易でない。例えば、光記録媒体においては、付着した汚れによって情報信号の記録および再生に著しい支障が生じるので、大きな問題となる。また、表示素子表面に反射防止膜を設けた場合は、汚れの付着が目立ち易くなるので、映像品質を特に低下させることとなる。
この問題を解決する手法として、例えば、シリカ等の無機微粒子を含有する硬化被膜上にフッ素系シランカップリング剤を用いて防汚層を設ける手法(特許文献1参照)、フッ素系のアクリレートを含む組成物を用いる手法(特許文献2参照)等が開示されている。しかしながら、前者の手法では塗装工程が複雑になるという問題があり、後者の手法では耐擦傷性が十分でないという問題がある。
特開2002−190136号公報 特開2004−035845号公報
本発明は、防汚性と高度な耐擦傷性を両立した被膜を形成可能であり、さらには反射防止性能を有した被膜も形成可能な硬化性組成物を提供することにある。
本発明は、分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合および少なくとも1個のフルオロアルキル基またはフルオロアルキレン基を有する化合物a1と、分子内に少なくとも1個のアミノ基またはメルカプト基および少なくとも1個のアルコキシシリル基を有する化合物a2とから合成されるシリル化合物Aを用いて変性された無機微粒子Bを含有する硬化性組成物である。
本発明の硬化性組成物は、防汚性に優れ、しかも高度な耐擦傷性を有し、透明性にも優れる硬化被膜を形成できる組成物である。更には、例えば100nm程度の薄膜塗装を行うことで、その硬化被膜に反射防止性能をも付与することが可能である。このような優れた性能を示す本発明の硬化性組成物は、例えば、光記録媒体、光学レンズ、光学フィルター、および、液晶ディスプレー、CRTディスプレー、プラズマディスプレー、ELディスプレー等の各種表示素子の表面改質材として好適に用いることができる。
本発明において、シリル化合物Aは、分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合および少なくとも1個のフルオロアルキル基またはフルオロアルキレン基を有する化合物a1と、分子内に少なくとも1個のアミノ基またはメルカプト基および少なくとも1個のアルコキシシリル基を有する化合物a2とから合成されるフッ素系のシリル化合物である。
このシリル化合物Aを用いて変性された無機微粒子B(以下、適宜、「変性無機微粒子B」と略称する)を含有させることにより、防汚性および耐擦傷性に優れた被膜を与える組成物を得ることができる。
本発明において、化合物a1は、化合物a2のアミノ基またはメルカプト基とマイケル付加反応させてシリル化合物Aを得るための成分である。この化合物a1は、分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合および少なくとも1個のフルオロアルキル基またはフルオロアルキレン基を有する化合物であればよく、具体的な構造については特に限定されない。
化合物a1の具体例としては、CF3(CF2)3CH2OCOC(CH3)=CH2、CF3(CF2)5CH2OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2)5(CH2)2OCOCH=CH2、CF3(CF2)7SO2N(C37)(CH2)2OCOCH=CH2、CF3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2OCOC(CH3)=CH2、CF3(CF2)7SO2N(C25) (CH2)2OCOCH=CH2、CF3(CF2)7CONH(CH2)2OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2)6(CH2)3OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OCOCH3)OCOC(CH3)=CH2、(CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2、(CF2Cl)(CF3) CF(CF2)7CONHCOOCH=CH2、H(CF2)10CH2OCOCH=CH2、CF2Cl(CF2)10CH2OCOC(CH3)=CH2、CF3(CF2)7CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2、CF3(CF2)5CH2CH(OH)CH2OCOC(CH3)=CH2、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)15H、CH2=CHCOOCH2CH21531、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)14H、CH2=CHCOOCH2CH21429、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)13H、CH2=CHCOOCH2CH21327、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)12H、CH2=CHCOOCH2CH21225、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)11H、CH2=CHCOOCH2CH21123、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)10H、CH2=CHCOOCH2CH21021、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)9H、CH2=CHCOOCH2CH2919、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)8H、CH2=CHCOOCH2CH2817、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)7H、CH2=CHCOOCH2CH2715、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)6H、CH2=CHCOOCH2CH2613、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)5H、CH2=CHCOOCH2CH2511、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)4H、CH2=CHCOOCH2CH249、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)3H、CH2=CHCOOCH2CH237、CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)2H、CH2=CHCOOCH2CH225、CH2=CHCOOCH2CH2CF2H、CH2=CHCOOCH2CH2CF3等の単官能フッ素系(メタ)アクリレート;1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,4−トリフルオロブタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,6−へプタフルオロへキサン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,7−ノナフルオロヘプタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノナン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ペンタデカフルオロデカン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−へプタデカフルオロウンデカン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12−ノナデカフルオロドデカン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロドデカン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4−トリフルオロメチル−5,5,5−トリフルオロペンタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−5−トリフルオロメチル−6,6,6−トリフルオロヘキサン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−3−メチル−4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンタン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−3−メチル−4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロヘキサン、1,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−4−(パーフルオロシクロへキシル)ブタン、1,4−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、1,5−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロペンタン、1,6−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン、1,7−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオロへプタン、1,8−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタン、1,9−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−テトラデカフルオロノナン、1,10−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−へキサデカフルオロデカン、1,11−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−オクタデカフルオロウンデカン、1,12−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−エイコサフルオロドデカン、1,8−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,7−ジヒドロキシ−4,4,5,5−テトラフルオロオクタン、1,9−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,8−ジヒドロキシ−4,4,5,5,6,6−ヘキサフルオロノナン、1,10−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,9−ジヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7−オクタフルオロデカン、1,11−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,10−ジヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−デカフルオロウンデカン、1,12−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,11−ジヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ドデカフルオロドデカン、2,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオン酸−2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−へプタデカフルオロウンデシル等の2官能フッ素系(メタ)アクリレート;3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロ−1,7−オクタジエン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ドデカフルオロ−1,9−デカジエン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロ−1,11−ドデカジエン等のビニルモノマー;共栄社化学(株)製、商品名ART−1、ART−3、ART−6、ART−7、ART−10等のパーフルオロポリエーテル系アクリレート類;などが挙げられる。化合物a1は一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
本発明において、化合物a2は、化合物a1のエチレン性不飽和二重結合基とマイケル付加反応させてシリル化合物Aを得るための成分である。この化合物a2は、分子内に少なくとも1個のアミノ基またはメルカプト基および少なくとも1個のアルコキシシリル基を有する化合物であればよく、具体的な構造については特に限定されない。
化合物a2の具体例としては、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等のエチレン性不飽和二重結合含有アルコキシシリル化合物類に、アンモニアや、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、フェニルアミン、ベンジルアミン等のアミノ化合物をマイケル付加した化合物類;3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカプトシラン類;などが挙げられる。化合物a2は一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
本発明においては、無機微粒子Bを変性する為(表面処理する為)に、シリル化合物Aと、下記一般式(I)で示されるシリル化合物Cとを併用しても良い。
Figure 2006182880
(式中、Xはメタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、スチリル基またはビニル基、R1は直接結合もしくは炭素数1〜8の直鎖型または分岐型アルキレン基、R2およびR3は炭素数1〜8の直鎖型または分岐型アルキル基、aは1〜3の整数、bは0〜2の整数を示し、a+bは1〜3である。)。
一般式(I)で示されるシリル化合物Cの具体例としては、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、2−メタクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、2−アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、2−メタクリロイルオキシエチルトリエトキシシラン、2−アクリロイルオキシエチルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、スチリルトリメトキシシラン、スチリルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等が挙げられる。化合物Cは一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。この中でも、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランは、後述するエチレン性不飽和化合物Dとの反応性が優れる点で特に好ましい。
本発明の硬化性組成物は、少なくともシリル化合物Aを使用して変性された無機微粒子Bを含有する組成物である。変性無機微粒子Bの代表例は、少なくともシリル化合物Aにより表面処理された無機微粒子、すなわち、その微粒子の表面の少なくとも一部がシリル化合物Aにより被覆されることにより変性された無機微粒子である。無機微粒子の具体例としては、鉄、アルミニウム、金、銀、銅、珪素、ゲルマニウム等の金属(または半金属)微粒子またはその合金微粒子;SiO2、Al23、TiO2、ZrO2、SnO2、ZnO、Sb23、Sb25等の金属(または非金属)酸化物微粒子もしくはその複合酸化物微粒子;AlC、SiC、TiC等の炭化物微粒子;AlN、BN、SiN、TiN等の窒化物微粒子;MgF2等のフッ化物微粒子;などが挙げられる。
また、ハンドリングの容易さ、表面処理の容易さから、無機微粒子を水または有機溶剤に分散させた分散液を使用することが好ましい。中でも、得られる硬化物の透明性と硬度に優れることから、SiO2微粒子の分散液を使用することが特に好ましい。無機微粒子の分散に使用する分散媒の具体例としては、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;エチレングリコール等の多価アルコール系溶剤;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の多価アルコール誘導体;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン系溶剤;などが挙げられる。中でも、炭素数3以下のアルコール系溶剤が、種々の溶剤に置換し易いので特に好ましい。
本発明において、変性に供する無機微粒子の一次粒子径は1〜200nmの範囲内であることが好ましく、5〜80nmの範囲内であることが特に好ましい。この一次粒子径を1nm以上とすることによって、シリル化合物Aとの反応工程においてゲル化を防止できる。また、一次粒子径を200nm以下とすることによって、硬化物の透明性が向上する。
変性無機微粒子Bの製法は、特に限定されないが、例えば、無機微粒子分散液と、シリル化合物Aの加水分解生成物の共存下、分散液中の分散媒を常圧または減圧下でトルエン等の非極性溶媒と共に共沸留出させ、分散媒を非極性溶媒に置換し、その後、加熱下で反応させる方法が好ましい。分散液中の分散媒が非極性溶媒に置換されている場合は、縮合反応で生成した水を共沸により系外へ取り除くだけでよい。
ここでいう「無機微粒子分散液とシリル化合物Aの加水分解生成物の共存下」とは、例えば以下の方法(1)または(2)により得られる状態を意味する。
(1)無機微粒子分散液とシリル化合物Aを混合し、その後加水分解触媒を加え、常温または加熱下で攪拌して共存させる方法。
(2)予めシリル化合物を加水分解して得た生成物と、無機微粒子を混合し、共存させる方法。
前記(1)および前記(2)の方法により得られたものに、シリル化合物A1モルに対して、アルコール溶媒等の有機溶媒の存在下または非存在下において、前記方法(1)の場合には無機微粒子も存在下、0.5〜6モルの水、あるいは0.001〜0.1規定の塩酸または酢酸水溶液等の加水分解触媒を加え、加熱下で攪拌しつつ、加水分解で生じるアルコールを系外に除去することにより、加水分解生成物を製造できる。
引き続き行う縮合反応は、例えば次の様にして行えばよい。具体的には、まず、無機微粒子分散液中の分散媒と、無機微粒子とシリル化合物Aの加水分解生成物との縮合反応で生じる水を、常圧または減圧下で60〜100℃、好ましくは70〜90℃の温度で共沸留出させ、固形分濃度を50〜90質量%とする。次に、系内にトルエン等の非極性溶媒を加え、この非極性溶媒、水、および無機微粒子の分散媒をさらに共沸留出させながら60〜150℃、好ましくは80〜130℃の温度で固形分濃度を30〜90質量%、好ましくは50〜80質量%に保持しながら、0.5〜10時間攪拌し縮合反応を行う。この際、反応を促進させる目的で、水、酸、塩基、塩等の触媒を用いてもよい。
以上のようにして、シリル化合物Aの加水分解・縮合反応により生じた生成物で少なくとも一部の表面が被覆され、これにより変性された無機微粒子Bを製造することができる。なお、シリル化合物Cを併用する場合も上記と同様の条件で良く、その場合、シリル化合物Aと下記一般式(I)で示されるシリル化合物Cとを併用して変性された無機微粒子Bが得られる。
シリル化合物A単独で変性無機微粒子Bを製造する場合、シリル化合物Aと変性される前の無機微粒子との質量比は、0.01〜3.0:1の範囲が好ましく、0.05〜1.8:1の範囲がより好ましい。シリル化合物Cを併用して変性無機微粒子Bを製造する場合、シリル化合物Aとシリル化合物Cと変性される前の無機微粒子との質量比は、0.01〜2.0:0.25〜0.7:1の範囲が好ましく、0.05〜1.8:0.25〜0.65:1の範囲がより好ましい。
本発明の硬化性組成物は、このような変性無機微粒子Bを含有することにより、防汚性、耐擦傷性および透明性に優れた硬化被膜を形成することができる。
本発明の硬化性組成物には、硬化性を良好とするために、さらにエチレン性不飽和化合物Dを含有させることが好ましい。このエチレン性不飽和化合物Dは、無機微粒子Bと共に硬化被膜を形成し、耐擦傷性を発現するための成分であり、また、基材との密着性も付与する成分である。
エチレン性不飽和化合物Dの具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステル、トリスエトキシレーテッドトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステル、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エステル、エトキシレーテッドペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリル酸エステル、エトキシレーテッドペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エステル、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリル酸エステル、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリル酸エステル等の多官能(メタ)アクリル酸エステル類;ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4−ブタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ノナンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリル酸エステル、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリシクロデカンジメタノール、ジ(メタ)アクリル酸ポリエトキシレーテッドビスフェノールA、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロポキシレーテッドビスフェノールA、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、2−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチルビシクロヘプタン、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸テトラシクロドデカニル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのγ−ブチロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ネオペンチルグリコールのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ブチレングリコールのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、シクロヘキサンジメタノールのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ジシクロペンタンジオールのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ビスフェノールAのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル、ビスフェノールFのカプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のジ(メタ)アクリル酸エステル等のジまたはモノ(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビニル、酪酸ビニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アジピン酸ジビニル等のビニルエステルモノマー類;エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテルモノマー類;ジアリルフタレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のアリル化合物類;アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド等のアクリルアミド類;フタル酸、アジピン酸等の多塩基酸;エチレングリコール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコールおよび(メタ)アクリル酸またはその誘導体との反応で得られるポリエステルポリ(メタ)アクリレート類;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類とエピクロルヒドリンの縮合反応で得られるビスフェノール型エポキシ樹脂に、(メタ)アクリル酸またはその誘導体を反応させたエポキシ(メタ)アクリレート類;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン、1,3−ビスイソシアナトメチルシクロヘキサン、1,4−ビスイソシアナトメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアネートやこれらの二量体や三量体等のイソシアネート化合物の1種単独または2種以上の混合物に、分子中に1個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基、および1個のNCO反応性ヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルの1種単独または2種以上の混合物を反応させて得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート類;アルカンジオール、ポリエーテルジオール、ポリブタジエンジオール、ポリエステルジオール、ポリカーボネートジオール、スピログリコール、アミドヒドロキシ化合物等の1種または2種以上の混合物からなるアルコール類の水酸基にジイソシアネート化合物を付加し、残ったイソシアネート基に、分子中に1個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基、および1個のNCO反応性ヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルを反応させて得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート類;などが挙げられる。更には、シリル化合物Aを合成する為の化合物a1の具体例として先に挙げた各種の不飽和化合物も、エチレン性不飽和化合物Dとして使用可能である。エチレン性不飽和化合物Dは一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
これらの中でも、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリル酸エステル、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エステル、
トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレ−ト、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステル、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを反応させて得られるウレタントリ(メタ)アクリレート、ジイソシアネートとペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとを反応させたウレタンヘキサ(メタ)アクリレートが、硬化性および得られる硬化被膜の耐擦傷性に優れるため特に好ましい。
本発明の硬化性組成物において、D成分の含有量は、B成分およびD成分の合計量100質量部を基準として、5〜95質量部が好ましく、10〜90質量部がより好ましく、20〜80質量部が特に好ましい。D成分の含有量が、5質量部以上の場合は、得られる組成物の硬化性および基材との密着性が良好となる傾向にあり、90質量部以下の場合には、耐擦傷性が良好となる傾向にある。
本発明の硬化性組成物には、熱重合開始剤、光重合開始剤等の硬化剤Eを適宜混合して用いても良い。
熱重合開始剤の具体例としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラウロイルパーオキサイド等の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物;上記有機過酸化物にN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン等のアミン類を組み合わせたレドックス重合開始剤;などが挙げられる。熱重合開始剤は一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。また、必要に応じて、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、オクチル酸ニッケル等の金属石鹸類も使用可能である。
本発明の硬化性組成物において、熱重合開始剤の配合量は、B成分およびD成分の合計量100質量部に対して、0.001〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましい。
光重合開始剤の具体例としては、ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、t−ブチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン;2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン類;ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン等のアセトフェノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;メチルベンゾイルホルメート、1,7−ビスアクリジニルヘプタン、9−フェニルアクリジン;などが挙げられる。光重合開始剤は一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
本発明の硬化性組成物において、光重合開始剤の配合量は、B成分およびD成分の合計量100質量部に対して、0.01〜20質量部が好ましく、0.1〜10質量部がより好ましい。
さらに必要に応じて、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸アミル、4−ジメチルアミノアセトフェノン等の公知の光増感剤を添加することもできる。
本発明の硬化性組成物は、熱重合開始剤、光重合開始剤等の硬化剤Eを単独または併用して配合することが可能であるが、貯蔵安定性および硬化速度の観点から、光重合開始剤単独を硬化剤として用いた光硬化性組成物とすることが好ましい。
本発明の硬化性組成物には、さらにレベリング剤、消泡剤、離型剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、重合禁止剤、充填剤、有機溶剤、顔料、染料、シランカップリング剤等の公知の添加剤を、用途に応じて適宜使用可能である。
本発明の硬化性組成物は、成型品、接着剤、塗料、インキ、レジスト等、様々な分野で適用可能であり、各分野において知られる各種硬化手法により硬化可能である。特に、変性無機微粒子Bを分散媒へ添加した際の粘度上昇が少なく、かつ低収縮化が可能なので、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物として使用する際に最もその性能を発揮できる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下の記載において「部」は「質量部」を示す。
<製造例1(シリル化合物A−1の合成)>
パーフルオロオクチルエチルアクリレート(大阪有機化学工業(株)製、商品名ビスコート17F)を1008g(2モル)、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM903)を179.3g(1モル)、触媒としてトリフェニルホスフィンを12g混合し、70℃の条件下で8時間攪拌し、アミノ基とアクリロイル基のマイケル付加反応を行って、パーフルオロアルキル基を2つ有するシリル化合物A−1を得た。
<製造例2(シリル化合物A−2の合成)>
パーフルオロオクチルエチルアクリレートを1512g(3モル)、N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM603)を264.5g(1モル)、触媒としてトリフェニルホスフィンを18g混合し、70℃の条件下で8時間攪拌し、アミノ基とアクリロイル基のマイケル付加反応を行って、パーフルオロアルキル基を3つ有するシリル化合物A−2を得た。
<製造例3(シリル化合物A−3の合成)>
1,10−ビス(アクリロイルオキシ)−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン(共栄社化学(株)製、商品名16−FDA)を570g(1モル)、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM573)を255.4g(1モル)、触媒としてトリフェニルホスフィンを8g混合し、脱水メタノールにて固形分濃度50質量%に希釈して、60℃の条件下で16時間攪拌し、アミノ基とアクリロイル基のマイケル付加反応を行って、アクリロイルオキシメチルフルオロアルキレン基を1つ有するシリル化合物A−3の50質量%メタノール溶液を得た。
<製造例4(シリル化合物A−4の合成)>
パーフルオロオクチルエチルアクリレートを504g(1モル)、3−アミノプロピルトリメトキシシランを179.3g(1モル)、触媒としてトリフェニルホスフィンを7g混合し、70℃の条件下で8時間攪拌し、アミノ基とアクリロイル基のマイケル付加反応を行って、パーフルオロアルキル基を2つ有するシリル化合物A−4を得た。
<製造例5(シリル化合物A−5の合成)>
パーフルオロオクチルエチルアクリレートを504g(1モル)、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM803)を196.4g(1モル)、触媒としてトリフェニルホスフィンを7g混合し、50℃の条件下で3時間攪拌し、メルカプト基とアクリロイル基のマイケル付加反応を行って、パーフルオロアルキル基を1つ有するシリル化合物A−5を得た。
<製造例6(表面処理シリカ微粒子B−1の製造)>
攪拌機、温度計およびコンデンサーを備えたフラスコ内に、メタノールシリカゾル(分散媒メタノール、SiO2濃度30質量%、一次粒子径12nm、日産化学工業(株)製、商品名MT−ST)(以下、MT−STと略記する。)1200部、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM−503)(以下、KBM−503と略記する。)225部、および前記シリル化合物A−1を22部計量し、それらを混合攪拌しながら昇温させ、揮発成分の還流が始まると同時に純水を30部徐々に滴下した。滴下終了後、還流下で2時間攪拌しながら加水分解を行った。
加水分解終了後、常圧状態でメタノール、水等の揮発成分を留出させ、固形分(MT−STのSiO2を360部とKBM−503を225部と、シリル化合物A−1を22部の合計量607部)濃度が60質量%の時点でトルエン700部を追加し、メタノール、水等をトルエンと一緒に共沸留出させた。次に、トルエン1500部を2回に分けて追加し、共沸留出を繰り返し、完全に溶媒置換を行って、フラスコ内容物をトルエン分散系とした。このときの固形分濃度は50質量%であった。
さらに、トルエンを留出させながら110℃で4時間反応を行ない、固形分濃度を60質量%とした。この後、さらにメトキシプロパノール1000部を追加し、トルエンを共沸留出させ溶媒置換を行い、メトキシプロパノール分散系の表面処理シリカ微粒子B−1(すなわち変性無機微粒子)の分散液を得た。この分散液は黄色状で粘稠な液体であり、25℃の粘度が30mP・sであった。また、固形分濃度は加熱残分で60質量%であった。
なお、加熱残分は、[加熱後の重量(g)/加熱前重量(g)]×100(質量%)の値で示し、加熱条件は105℃で3時間とした。
<製造例7(表面処理シリカ微粒子B−2の製造)>
シリル化合物A−1の22部の代わりに、前記シリル化合物A−2を33部用いたこと以外は製造例6と同様にして、表面処理シリカ微粒子B−2の分散液を製造した。
<製造例8(表面処理シリカ微粒子B−3の製造)>
シリル化合物A−1の22部の代わりに、前記シリル化合物A−3の50質量%メタノール溶液を30.5部用いたこと以外は製造例6と同様にして、表面処理シリカ微粒子B−3の分散液を製造した。
<製造例9(表面処理シリカ微粒子B−4の製造)>
攪拌機、温度計およびコンデンサーを備えたフラスコ内に、MT−STを1200部、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、商品名KBM−5103)を108部、および前記シリル化合物A−1を546部計量し、それらを混合攪拌しながら昇温させ、揮発成分の還流が始まると同時に純水を30部徐々に滴下した。滴下終了後、還流下で2時間攪拌しながら加水分解を行った。
加水分解終了後、常圧状態でメタノール、水等の揮発成分を留出させ、固形分濃度が60質量%の時点でメチルイソブチルケトン(以下、MIBKと略記する。)700部を追加し、メタノール、水等をMIBKと一緒に共沸留出させた。次に、MIBK1500部を2回にわけて追加し、共沸留出を繰り返し、完全に溶媒置換を行って、フラスコ内容物をMIBK分散系とした。このときの固形分濃度は50質量%であった。さらに、MIBKを留出させながら110℃で4時間反応を行ない、表面処理シリカ微粒子B−4の分散液(固形分濃度60質量%)を得た。
<製造例10(表面処理シリカ微粒子B−5の製造)>
シリル化合物A−1の22部の代わりに、前記シリル化合物A−5を13部用いたこと以外は製造例6と同様にして、表面処理シリカ微粒子B−5の分散液を製造した。
<製造例11(表面処理シリカ微粒子S−1の製造)>
KBM−503の量を225部から229部に変更し、かつシリル化合物A−1を用いなかったこと以外は製造例6と同様にして、表面処理シリカ微粒子S−1の分散液を製造した。
<実施例1>
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製、商品名カヤラッドDPHA)(以下、DPHAと略記する。)を50部、前記表面処理シリカ微粒子B−1の分散液を83.3部(うち、固形分50部)、光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名イルガキュア907)を6部、1−メトキシ−2−プロパノール72.8部、および、フッ素系レベリング剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名メガファックF−470)を0.1部混合し、固形分濃度50質量%の硬化性組成物溶液を調製した。
この組成物溶液を、厚さ100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(東洋紡(株)製、商品名A−4100、プライマー付き)上のプライマー処理面にバーコータにて塗装し、80℃5分間の条件で溶剤を乾燥させた。その後、高圧水銀灯(120W/cm)を用いてランプ高さ15cm、積算光量(オーク(株)製光量計UV351を用いて測定)200mJ/cm2の条件で硬化させ、硬化膜厚5μmのハードコート付きPETフィルムを作製した。
[耐擦傷性の評価]
得られたハードコート付きPETフィルムのハードコート面に対して、ASTM D−1044に準拠し、摩耗輪CS−10F、荷重500g、回転数500サイクルの条件で耐擦傷性テストを行ない、その後、中性洗剤を用いて洗浄し、ヘーズメータで曇価を測定した。テスト前は曇価0.2、テスト後は曇価5.2であり、良好な耐擦傷性を示した。このテスト後の曇価について、テスト前に評価した曇価からの増加値を表1中の上段に、下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
「○」:増加値が10以下。
「×」:増加値が10を超える。
[透明性]
得られたハードコート付きPETフィルムに対して、分光光度計(日立製作所(株)製、商品名U−3400)を用い、リファレンスを空気として、波長400nmにおける光線透過率を測定した。その透過率は91%であり、良好な透明性を示した。このようにして得られた光線透過率の値(単位%)を表1中の上段に、下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
「○」:80%を超える(良好)。
「×」:80%以下(不良)。
[水の接触角]
得られたハードコート付きPETフィルムのハードコート面に対して、23℃、相対湿度50%の環境下において、純水0.4μlを1滴で滴下し、協和界面科学(株)製接触角測定器を用いて水とハードコート面間の接触角を測定した。その接触角は101°であり、良好な撥水性を示した。このようにして得られた水の接触角の値(単位:°)を表1中の上段に、下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
「○」:95°を超える(良好)。
「×」:95°以下(不良)。
[トリオレインの接触角]
純水の代わりにトリオレインを使用したこと以外は、水の接触角の評価と同様にして、トリオレインとハードコート面間の接触角を測定した。その接触角は74°であり、良好な撥油性を示した。このようにして得られたトリオレインの接触角(単位:°)を表1中の上段に、下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
「○」:60°を超える(良好)。
「×」:60°以下(不良)。
[密着性]
得られたハードコート付きPETフィルムのハードコート膜に対して、JIS K5400碁盤目テープ法(すきま間隔1mm)により密着性を評価した。その評価結果は100/100であり、良好な密着性を示した。このようにして得られた密着性評価結果を表1中の上段に、下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
「○」:80/100を超える(良好)。
「×」:80/100以下(不良)。
<実施例2〜4および比較例1〜2>
表1および表2に示す組成の硬化性組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてハードコート付きPETフィルムを作製し、評価した。その結果を表1および表2にそれぞれ示す。なお表1および表2の組成の欄には、溶剤以外の固形分のみの組成を示した。
<比較例3>
基材である厚さ100μmのPETフィルムについて、塗装を行わずに、実施例1と同様に評価した。その結果を表1に示す。
<実施例5>
DPHA50部、前記表面処理シリカ微粒子B−1の分散液を83.3部(うち、固形分50部)、光重合開始剤(イルガキュア907)を8部、1−メトキシ−2−プロパノール79.7部、およびシリコーン系レベリング剤(ダウコーニングアジア(株)製、商品名ペインタッド29)を5部混合し、固形分濃度50質量%の硬化性組成物溶液を調製した。
この組成物を、直径120mmφ、厚さ1.2mmの光ディスク用ポリカーボネート製透明基板上にスピンコータを用いて塗装し、80℃2分間の条件で溶剤を乾燥させた。その後、高圧水銀灯(120W/cm)を用いてランプ高さ15cm、および積算光量(オーク(株)製光量計UV351を用いて測定)1000mJ/cm2の条件で硬化させ、硬化膜厚2μmのハードコート付き光ディスク用透明基板を作製した。
このハードコート付き光ディスク用透明基板について、実施例1と同様に耐擦傷性、透明性、水の接触角、トリオレインの接触角、密着性を評価した。結果を表1に示す。さらに、光ディスク光学機械特性測定装置(ジャパンイーエム(株)製、商品名DLD−3000)を用いて、23℃、相対湿度50%環境下にて、初期の反り角を測定した。その初期反り角は0.1°であり、良好な光学機械特性を示した。
また、このハードコート付き光ディスクについて、温度80℃、相対湿度85%、96時間の耐久試験を行い、その後23℃、相対湿度50%環境下にて、96時間放置して同環境下で反り角を測定した。その耐久試験96時間・放置96時間後の反り角は0.15°であり、良好な光学機械特性を示した。なお、反り角の許容範囲は±0.3°の範囲内を良好とした。
<比較例4>
表2に示す組成の硬化性組成物を用いたこと以外は実施例5と同様にして、ハードコート付き光ディスク用透明基板を作製し、評価した。その結果(耐擦傷性、透明性、水の接触角、トリオレインの接触角、密着性)を表2に示す。なお、初期の反り角は0.1°、耐久試験96時間・放置96時間後の反り角は0.15°であり、光学機械特性については良好であった。
<実施例6>
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製、商品名カヤラッドDPHA)50部、前記表面処理シリカ微粒子S−1の分散液を83.3部(うち、固形分50部)、光重合開始剤(イルガキュア907)を6部、MIBKを72.8部、およびレベリング剤(メガファックF−470)を0.1部混合し、固形分濃度50質量%の硬化性組成物溶液を調製した。
この組成物を、厚さ40μmのTAC(トリアセチルセルロース)フィルム(富士写真フィルム(株)製、商品名TAC−40UZ)上にバーコータにて塗装し、80℃1分間の条件で溶剤を乾燥させた。その後、高圧水銀灯(120W/cm)を用いてランプ高さ15cm、および積算光量(オーク(株)製光量計UV351を用いて測定)200mJ/cm2の条件で硬化させ、硬化膜厚5μmのハードコート付きTACフィルムを作製した。
次いで、1,10−ビス(アクリロイルオキシ)−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン(共栄社化学(株)製、商品名16−FDA)50部、DPHA10部、前記表面処理シリカ微粒子B−4の分散液を66.6部(うち、固形分40部)、光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名イルガキュア184)6部、MIBKを2519.8部、およびレベリング剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名メガファックF−470)を0.1部混合し、固形分濃度4質量%の硬化性組成物溶液を調製した。
この組成物を前記ハードコート付きTACフィルムのハードコート上にバーコータにて塗装し、80℃30秒間の条件で溶剤を乾燥させた。その後、窒素雰囲気下、高圧水銀灯(120W/cm)を用いてランプ高さ15cm、および積算光量(オーク(株)製光量計UV351を用いて測定)400mJ/cm2の条件で硬化させ、ハードコート付きTACフィルム上に100nmの反射防止硬化塗膜を形成した。
この反射防止硬化塗膜及びハードコート付きTACフィルムについて、実施例1と同様に耐擦傷性、透明性、水の接触角、トリオレインの接触角、密着性を評価した。結果を表1に示す。さらに、反射防止硬化塗膜形成面とは裏側について、反射を遮るためにサンドペーパーで荒らし、反射防止硬化塗膜形成面の波長550nmにおける正反射率を測定した。その正反射率は0.6%と、良好な値を示した。なお、正反射率の許容範囲は1.5%以下を良好とした。
<比較例5>
表2に示す組成の硬化性組成物を用いて反射防止硬化塗膜形成面を作製したこと以外は実施例6と同様にして、反射防止硬化塗膜及びハードコート付きTACフィルムを作製し、評価した。その結果(耐擦傷性、透明性、水の接触角、トリオレインの接触角、密着性)を表2に示す。なお反射防止硬化塗膜形成面の波長550nmにおける正反射率は3.5%であり、反射防止性能不良であった。
Figure 2006182880
Figure 2006182880
表1および表2中の略号は、以下の通りである。
・「B−1」:製造例6で得た表面処理シリカ微粒子B−1
・「B−2」:製造例7で得た表面処理シリカ微粒子B−2
・「B−3」:製造例8で得た表面処理シリカ微粒子B−3
・「B−4」:製造例9で得た表面処理シリカ微粒子B−4
・「B−5」:製造例10で得た表面処理シリカ微粒子B−5
・「DPHA」:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製、商品名カヤラッドDPHA)
・「U306H」:脂肪族系ウレタンアクリレート(共栄社化学(株)製、商品名U−306H)
・「16FDA」:フッ素系アクリレートモノマー(共栄社化学(株)製、商品名16−FDA)
・「IRG907」:光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)製、商品名イルガキュア907)
・「IRG184」:光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)製、商品名イルガキュア184)
・「IRG127」:光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)製、商品名イルガキュア127)
・「F470」:フッ素系レベリング剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名メガファックF470)
・「P29」:シリコン系レベリング剤(ダウコーニングアジア(株)製、商品名ペインタッド29)
・「S−1」:製造例11で得た表面処理シリカ微粒子S−1

Claims (2)

  1. 分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合および少なくとも1個のフルオロアルキル基またはフルオロアルキレン基を有する化合物a1と、分子内に少なくとも1個のアミノ基またはメルカプト基および少なくとも1個のアルコキシシリル基を有する化合物a2とから合成されるシリル化合物Aを用いて変性された無機微粒子Bを含有する硬化性組成物。
  2. 無機微粒子Bが、シリル化合物Aと下記一般式(I)で示されるシリル化合物Cとを併用して変性された無機微粒子である請求項1記載の硬化性組成物。
    Figure 2006182880
    (式中、Xはメタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、スチリル基またはビニル基、R1は直接結合もしくは炭素数1〜8の直鎖型または分岐型アルキレン基、R2およびR3は炭素数1〜8の直鎖型または分岐型アルキル基、aは1〜3の整数、bは0〜2の整数を示し、a+bは1〜3である。)
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