JP2006181927A - 印刷版の装着方法及び装着補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版の印刷機の版胴に装着し易く、装着の作業性及び装着精度のよい印刷版の装着方法及び印刷版の装着補助装置を提供する。
【解決手段】 この印刷版の装着方法は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版5を印刷機の版胴に装着する際に、印刷機に着脱可能なガイドユニット10aを取り付け、ガイドユニットに設けられたガイド板11上においてシート状印刷版を版胴に設けられたくわえ側クランプ210に向けてスライドさせながら挿入する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に設けられたくわえ側クランプに装着する装着方法及び装着補助装置に関する。
平版印刷版には、PS版やサーマル印刷版等のアルミニウム板を支持体とするアルミニウム印刷版、及び銀塩印刷版や電子写真印刷版のような紙もしくはプラスチック樹脂フィルムを支持体とする印刷版が知られている。これらの印刷版の中ではアルミニウム印刷版が主流を占めているので、平版印刷に用いられる印刷機及びその周辺機器は、アルミニウム印刷版に合わせた設計になっており、紙やプラスチック樹脂フィルムを支持体とする印刷版は、アルミニウム印刷版に比べ剛直度(腰の強さ)が劣るために、印刷機への版掛けに際し、印刷版の先端を作業者が手で持って挿入するため作業性が悪い等の問題が生じた。
例えば、下記特許文献1(図1参照)では、プラスチック樹脂フィルムを支持体とする印刷版をくわえ側クランプに高い位置精度で装着するために、プラスチック支持体のシート状印刷版材料を印刷機に装着する際に印刷版の後端を渡り部に設けた固定部材に突き当てて固定した後に、印刷版を湾曲させて印刷版のたわみを利用してくわえ側クランプに挿入している。
しかし、上述の印刷版の装着方法は次のような問題点があった。
(1)印刷版の後端を固定部材に突き当てるが、印刷版の固定が充分でなく、湾曲させると、印刷版が部材から外れてしまうため印刷版を手で保持する必要があり、作業性が悪かった。
(2)上記の保持を行うには印刷版を床面に押しつけるため、印刷版の印刷面が床面と擦れ、印刷面を傷つけるおそれが生じ、最終印刷物の画質不良に繋がるおそれがあった。
(3)印刷版の先端を作業者が手で持ってクランプ部の隙間に挿入する必要があり、印刷版に撓みや波打が生じないように注意をする必要があり、これらのために作業性が悪かった。
(4)印刷版の装着を行う作業スペースが狭いため、上記挿入を行うには二人作業が必要であった。
特開2002−347212号公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着し易く、装着の作業性及び装着精度のよい印刷版の装着方法及び印刷版の装着補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による印刷版の装着方法は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際に、前記印刷機に着脱可能なガイドユニットを取り付け、前記ガイドユニットに設けられたガイド板上において前記シート状印刷版を前記版胴に設けられたくわえ側クランプに向けてスライドさせながら挿入することを特徴とする。
この印刷版の装着方法によれば、印刷機にガイドユニットを取り付けることでガイド板が印刷機に対し固定状態となるため、ガイド板に沿って印刷版をスライドさせてクランプに挿入して装着する際に、両手が自由に使え装着作業性及び装着精度が向上する。また、ガイドユニットは印刷機に着脱可能であるので、印刷版の装着のとき以外の作業で邪魔とならず、印刷機の狭い作業スペースを有効に活用できる。
上記印刷版の装着方法において前記印刷機に取り付けられたとき前記ガイド板は前記印刷機の斜め上方から前記版胴に向かうように位置するとともに前記ガイド板の先端を延ばした位置が前記くわえ側クランプよりも上方に位置することが好ましい。ガイド板が印刷機の斜め上方から版胴に向かうとともにガイド板の先端を延ばした位置がくわえ側クランプよりも上方に位置するので、印刷版が下方に撓んでしまいクランプへの挿入が困難となることを防止できる。
また、前記ガイド板の先端から前記くわえ側クランプまでの距離を調整することで、印刷版をくわえ側クランプから版胴に装着しスクイズローラ等の可動部材で押し付ける際に、スクイズローラ等がガイド板の先端と当たらないように距離を調整できる。
また、前記ガイド板の前記版胴に対する角度を調整することで、印刷版の先端側に生じたカールの程度に応じてガイド板を版胴に対して最適な位置関係にできるので、装着作業性及び装着精度が一層向上できる。
また、前記ガイド板の先端部分に前記印刷機側の位置決めピンに対応した切欠きを設けることで、ガイド板の切欠きを通して先端部分の位置決めピンに対する位置決め状態を確認できる。
また、前記ガイドユニットは、その上部で前記印刷機に取り付けられたとき、前記ユニットの下部が前記印刷機に突き当てとなる重心位置を有することで、ガイドユニットの上部を印刷機に取り付けるとガイドユニットの下部が印刷機側に突き当たるようになる。このため、ガイドユニットの取り付けが容易となり作業性がよく、ガイドユニットを確実に位置決めできる。
また、前記ガイド板の前記シート状印刷版との接触面に傷付き防止手段を設けることで、印刷版の装着時に印刷版の印刷面の傷付きを防止できるとともに、ガイド板ヘの印刷版の貼り付きを防止できる。
また、前記プラスチック支持体はヤング率が4500乃至6500N/mm2の範囲内であり厚さが100乃至250μmの範囲内であり、前記印刷版は前記プラスチック支持体上に少なくとも親水性層及び感熱性画像形成層を有することが好ましい。
また、前記プラスチック支持体の材質はポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。また、前記プラスチック支持体の厚さは170乃至180μmの範囲内であることが好ましい。また、前記プラスチック支持体のヤング率は5000乃至6000N/mm2の範囲内であることが好ましい。
本発明による印刷版の装着補助装置は、シート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際の装着補助装置であって、前記印刷機に対し着脱自在に構成された取付部と、前記取付部で前記印刷機に取り付けられたとき前記シート状印刷版を前記版胴に設けられたくわえ側クランプに向けてスライドさせながら挿入可能なガイド板と、を備え、前記取付部と前記ガイド板とがガイドユニットとして一体に構成されたことを特徴とする。
この印刷版の装着補助装置によれば、印刷版の装着を補助し上述の印刷版の装着方法を実行でき、印刷機にガイドユニットを取り付けることでガイド板が印刷機に対し固定状態となるため、ガイド板に沿って印刷版をスライドさせてクランプに挿入して装着する際に、両手が自由に使え装着作業性及び装着精度が向上する。また、ガイドユニットは印刷機に着脱可能であるので、印刷版の装着のとき以外の作業で邪魔とならず、印刷機の狭い作業スペースを有効に活用できる。
上記印刷版の装着補助装置において前記印刷機に取り付けられたとき前記ガイド板は前記印刷機の斜め上方から前記版胴に向かうように位置するとともに前記ガイド板の先端を延ばした位置が前記くわえ側クランプよりも上方に位置するように構成されることが好ましい。ガイド板が印刷機の斜め上方から版胴に向かうとともにガイド板の先端を延ばした位置がくわえ側クランプよりも上方に位置するので、印刷版が下方に撓んでしまいクランプへの挿入が困難となることを防止できる。
また、前記ガイド板の先端から前記くわえ側クランプまでの距離が任意に調整可能であることが好ましい。これにより、印刷版をくわえ側クランプから版胴に装着しスクイズローラ等の可動部材で押し付ける際に、スクイズローラ等がガイド板の先端と当たらないように距離を調整できる。
また、前記ガイド板の前記版胴に対する角度が任意に調整可能であることが好ましい。これにより、印刷版の先端側に生じたカールの程度に応じてガイド板を版胴に対して最適な位置関係にできるので、装着作業性及び装着精度が一層向上できる。
また、前記ガイド板の先端部分に前記印刷機側の位置決めピンに対応した切欠きを設けることが好ましい。これにより、ガイド板の切欠きを通して先端部分の位置決めピンに対する位置決め状態を確認できる。
また、前記取付部が前記ガイドユニットの上部に設けられ、前記ガイドユニットは、前記印刷機に前記取付部で取り付けられたとき、前記ガイドユニットの下部が前記印刷機に突き当てとなる重心位置を有するように構成されることが好ましい。これにより、ガイドユニットの上部を印刷機に取り付けると、ガイドユニットの下部が印刷機側に突き当たるため、ガイドユニットの取り付けが容易でとなり作業性がよく、ガイドユニットを確実に位置決めできる。
また、前記ガイド板は前記シート状印刷版との接触面に傷付き防止手段を有することで、印刷版の装着時に印刷版の印刷面の傷付きを防止できるとともに、ガイド板ヘの印刷版の貼り付きを防止できる。かかる傷付き防止手段は、布に植毛あるいはパイル織りしたものや滑り性のあるシートや不織布等をガイド面に貼り付けることで構成できる。
また、印刷機の版胴がアルミニウム印刷版に合わせた設計になっており、アルミニウム印刷版の厚さがプラスチック支持体で支持されたシート状印刷版よりも厚い場合、その厚さの差を補償するために版下を版胴と印刷版との間にセットすることがあるが、この版下のセットの際に、上述の装着補助装置のガイド板上の印刷版に版下を載せて上述と同様にしてガイド板に沿って印刷版とともにスライドさせてクランプに挿入して装着するだけで、簡単に装着することができる。
本発明の印刷版の装着方法及び印刷版の装着補助装置によれば、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版の印刷機の版胴に装着し易く、装着の作業性及び装着精度を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態による印刷版の装着補助装置の正面図(a)及び左側面図(b)である。
図1(a)、(b)に示す印刷版の装着補助装置10は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際にその装着を補助するものであって、印刷版の幅と対応した長さのガイド板11と、ガイド板11の両端に配置された側板12,13と、を備える。
一対の側板12,13はガイド板11を挟んで複数の丸棒状の連結部材14,15,16,17,18,19により連結されて固定されている。一対の側板12,13は、上端12aから下端12bまで細長く延びるようにして略長方形形状に構成され、軽量化が図られている。
側板12,13は、印刷機側の取り付け棒90(図1(b)の破線で示す)に引っ掛けるようにして取り付け可能でかつ取り付け棒90に着脱自在な取付部25と連結部材14とを上端12a側に設けている。また、連結部材18,19を下端12b側に設け、連結部材15,17を中間に設け、更に連結部材16を取付部25の近傍に設けている。
図1(a)、(b)のように、ガイド板11と側板12,13と連結部材14〜19とはねじ等の結合手段により一体に結合されてラック式のガイドユニット10aを構成している。
ガイド板11は、上端側で丸棒状の連結部材14の外周面に巻き付くように曲面状に折り曲げられて連結部材14に摺動可能に保持される曲面部20と、下端側で図1(b)のように側板12,13の下端12bから突き出るように延びる先端部21と、を有する。
ガイド板11の先端部21には略矩形状の切欠部22,23が形成されている。切欠部22,23は印刷機の版胴の位置決めピンに対応した位置に設けられ、印刷版の装着のときに、切欠部22,23を通して印刷版の先端部分の位置決めピンに対する位置決め状態を確認できる。
ガイド板11には、図1(a)のように、上端側中心で曲面部20を含む一部が略矩形状に切り欠かれて開口部11aが形成されており、更に、開口部11aの下方にほぼ等間隔に複数の略長円状の開口部11b、11c、11dが形成されている。
ガイド板11は、図1(b)の矢印方向a,a’に沿ってスライド可能に構成されている。即ち、ガイド板11には側板12,13の下端12bの近傍でガイドレール26が連結部材19を内部に収容するようにして設けられ、ガイド板11が矢印方向a,a’にスライドするとき、ガイドレール26が連結部材19により保持されガイドされながら連結部材19に対しガイドレール26の幅の範囲内で摺動可能になっている。
図1(a)の開口部11aでガイド板11を連結部材14に対し上下させることで、ガイド板11は、上端側の曲面部20で連結部材14に対し摺動し、下端側のガイドレール26で連結部材19に対し摺動しながら、図1(b)の矢印方向a,a’にスライドする。これにより、装着補助装置10を印刷機に取り付けたとき、ガイド板11の先端部21から印刷機の版胴のくわえ側クランプまでの距離を調整することができ、印刷版をくわえ側クランプから版胴に装着しスクイズローラ等の可動部材で押し付ける際に、スクイズローラ等がガイド板11の先端部21と当たらないように調整できる。
図1(b)のように、側板12,13には複数の円状の開口部12c、12d、12eがガイド板11に沿うように形成されている。開口部12c〜12e及びガイド板11の開口部11a〜11dによりガイドユニット10a全体の軽量化を図っている。
また、図1(b)のように、装着補助装置10を取付部25で印刷機側の取り付け棒90に引っ掛けて取り付けたとき、装着補助装置10のガイドユニット10aの下部が印刷機側に突き当てとなる重心位置を有する。かかるガイドユニット10a全体の重心位置は、側板12,13の形状や複数の円状の開口部12c〜12eの位置や大きさで調整することができる。
また、図1(b)の連結部材19の取付孔19bが連結部材14を回転中心とした長孔になっており、連結部材14を中心にして連結部材19の位置を変えることでガイド板11の角度を調整が可能である。これにより、装着補助装置10の取付部25を印刷機側の取り付け棒90に取り付けたとき、印刷機の版胴に対するガイド板11の角度を調整できる。
また、図1(a)のガイド板11のガイド面24には傷付き防止膜が設けられており、接触する印刷版の印刷面を保護し、印刷版の装着時にその印刷面の傷付きを防止できるとともに、ガイド板11ヘの印刷版の貼り付きを防止できる。かかる傷付き防止膜として布に植毛あるいはパイル織りしたものを貼り付けているが、滑り性のあるシートや不織布等であってもよい。
次に、印刷版を装着する印刷機の版胴について図2,図3を参照して説明する。図2は図1の装着補助装置を適用可能な印刷機の版胴及びブランケット胴を概略的に示す側面図である。図3は図2の版胴のくわえ側クランプの構成を上刃が閉じた状態で示す側面図(a)及び上刃が開いた状態で示す側面図(b)である。
カラー印刷機は、図2に示すような版胴1、ブランケット胴2、圧胴及び渡し胴(図示省略)で構成されたユニットをY、M、C、Kの4色分の4つ備える。図2のように、版胴1は、くわえ側クランプ210と尻側クランプ310を有する。図3(a)のように、くわえ側クランプ210は、下刃230と上刃220とからなり、上刃220はカムやバネ等(図示省略)で回動軸250で回動し下刃230に対して開閉可能に取り付けられている。下刃230には、版胴1の回転軸方向(紙面垂直方向)に位置決めピン240が複数設けられており、印刷版5(図2)の切り欠きが係合し位置決めされる。
印刷版5を装着するとき、図3(b)のように、上刃220が回動軸250で回動して開き、下刃230との間に隙間260が形成されるようになっている。このように、くわえ側クランプ210の下刃230と上刃220が開の状態で印刷版5のくわえ側端部を隙間260から差し込み、上刃220を閉にすることで印刷版5が装着されるようになっている。
なお、印刷機の種類によっては下刃が上刃に対して開閉可能に取り付けられているものもある。
次に、図2の印刷機に適用して好ましい印刷版について図4を参照して説明する。図4は本実施の形態における印刷版の層構成を模式的に示す断面図である。
図4のように、シート状の印刷版5は、プラスチック支持体50上に少なくとも親水性層51及び感熱性画像形成層52を有する。印刷版5は、例えば、印刷版の作製装置のドラムに巻き付けられ、そのドラムを回転させて光源により画像データを走査露光して画像記録される。
また、シート状の印刷版5は、図1(a)のガイド板11とほぼ同じ幅の矩形状に形成されており、版胴1のくわえ側クランプの下刃230に設けられた位置決めピン240に対応して切り欠きが形成されており、位置決め用凹部5a、5b(図7)となっている。また、印刷機の種類によっては、印刷版5は後端側が折り曲げられている。
印刷版5のプラスチック支持体50として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類を挙げることができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムが好ましい。
プラスチック支持体50は、特に、ポリエチレンテレフタレートが搬送性、取り扱い易さ等から好ましく、印刷版作製装置内では、プラスチック支持体の厚さが薄過ぎたり厚過ぎると、ロールにし難いし、搬送性に問題があり、また薄過ぎると次の工程の印刷機に持ち運ぶ時に強度がなく撓む等の問題があり、搬送性、取り扱い易さ等からプラスチック支持体50の厚さは100〜250μmが好ましく、特に好ましくは170〜180μmである。また、プラスチック支持体50は、ヤング率が4500乃至6500N/mm2の範囲内であることが好ましく、5000乃至6000N/mm2の範囲内であることが更に好ましい。
印刷版5の親水性層51とは、印刷時に印刷インキを着肉しない機能を有する層であり、この親水性層51を形成する素材としては、有機親水性ポリマーを架橋あるいは疑似架橋することにより得られる有機親水性マトリクス構造体や、ポリアルコキシシラン、チタネート、ジルコネート又はアルミネートの加水分解、縮合反応からなるゾル−ゲル変換により得られる無機親水性マトリクス構造体、金属酸化物等が好ましく用いられる。親水性層51は、特に金属酸化物微粒子を含むことが好ましく、例えば、コロイダルシリカ、アルミナソル、チタニアゾル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。
また、印刷版5の感熱性画像形成層52は、加熱により画像を形成しうる層であり、熱溶融性微粒子及び/又は熱融着性微粒子を含有する。熱溶融性微粒子としては、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。また、熱融着性微粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。
次に、図1の装着補助装置10を用いて図4のプラスチック支持体50で支持されたシート状の印刷版5を図2の版胴1のくわえ側クランプにセットする装着方法について図5,図6,図7,図8を参照して説明する。
図5は図2の版胴に対し図1の装着補助装置を装着した状態を概略的に示す要部側面図である。図6は図3(b)のくわえ側クランプの下刃と上刃との間にシート状の印刷版をガイド板からスライドさせて装着する様子を示す要部側面図である。図7は図5の版胴の位置決めピンと印刷版と装着補助装置のガイド板とを平面的に示す図である。図8は印刷版を図6のくわえ側クランプに装着してから尻側クランプに装着する様子を示す要部側面図である。
まず、図3(b)のくわえ側クランプ210の下刃230と上刃220の間の隙間260が上向きになるような図2,図5の位置に版胴1を回転し保持する。なお、通常、カラー印刷機の場合、上記図2,図5の位置に版胴1が自動的にくるように設定されている。
次に、図5のように、図1の装着補助装置10を取付部25で印刷機側の取り付け棒90に引っ掛けて取り付けると、装着補助装置10のガイドユニット10a全体が固定状態となり、ガイド板11の先端部21が版胴1のくわえ側クランプ210の上側に位置する。なお、連結部材19の位置を変えることでガイド板11の角度を調整したり、またガイド板11をスライドさせることで、ガイド板11の先端部21の位置を微調整できる。
次に、装着補助装置10の上部から印刷版5を図5の方向bにガイド板11のガイド面24に沿ってくわえ側クランプ210に向けてスライドさせることで、図6のように、印刷版5を先端部から下刃230と上刃220の間の隙間260に挿入する。そして、図7のように、印刷版5は先端部に形成されている位置決め用凹部5a、5bがくわえ側クランプ210の下刃230の位置決めピン240に係合する。これにより、印刷版5が版胴1のくわえ側クランプ210の所定位置に位置決めされる。
なお、上述の印刷版5の凹部5a、5bの位置決めピン240に対する係合状態や位置決め状態は、図7の一点鎖線で示すように、装着補助装置10のガイド板11の先端部21に設けた切欠部22,23を通して確認することができる。
次に、図3(a)のように上刃220を下刃230に対し回動させて閉じることにより、印刷版5がくわえ側クランプ210に装着されてセットされる。この後、印刷版5は版胴1の外周をほぼ1周分巻かれ、その後端が尻側クランプ310に装着される。この装着のとき、図8のように、印刷機側のスクイズローラ7が矢印方向cに移動し版胴1に図の破線のように接近するが、スクイズローラ7が装着補助装置10のガイド板11の先端部21と干渉する場合は、ガイド板11を図1(b)、図8の方向a’にスライドさせて上方に逃がし待避させる。
以上のように、本実施の形態の装着補助装置による印刷版の装着方法によれば、印刷機の取り付け棒90に装着補助装置10のガイドユニット10aを取り付けることでガイド板11が印刷機に対し固定状態となるため、ガイド板11に沿って印刷版5をスライドさせてくわえ側クランプ210に挿入して装着する際に、作業者は両手が自由に使え、印刷版5に撓みや波打が生じないように簡単に装着でき、装着作業性及び装着精度が向上する。
また、ガイドユニットは印刷機に着脱可能であるので、印刷版の装着のとき以外の作業で邪魔とならず、印刷機の狭い作業スペースを有効に活用できる。また、印刷版の装着を一人作業で行うことが可能となる。
また、印刷機のクランプ210,310の近傍にはスクイズローラ7等の可動部材があるためガイド板11をクランプ210,310近傍に近づけすぎると不都合が生じることから、適当な距離を必要とするが、距離が開き過ぎると、印刷版5の自重の関係から印刷版5が下方に撓んでしまいクランプ210への挿入が困難となるのに対し、ガイド板11をクランプ210よりも上方に位置させることで、かかる不都合を解消できる。
また、ガイド板11の先端部21からくわえ側クランプ210までの距離、及びガイド板11の角度は任意に調整できるので、印刷版5の先端に生じるカールの程度に応じて最適な位置関係にできる。
また、装着補助装置10のガイドユニット10aの上部のみを印刷機に引っ掛けるだけで、自重でガイドユニット10aの下部が印刷機側に突き当たるため、取り付けが容易で、確実に位置決めができる。
また、印刷版5の印刷面が床面と擦れるようなことはなく、また、ガイド面24で印刷版5の印刷面を保護できるので、印刷面を傷つけるおそれがなく、最終印刷物の画質不良になることはない。
また、印刷機の版胴1がアルミニウム印刷版に合わせた設計になっている場合があるが、アルミニウム印刷版のアルミニウム支持体の厚さが例えば250μmであり、図4のプラスチック支持体50の厚さが200μmであり、アルミニウム印刷版の方がプラスチック支持体50で支持された印刷版5よりも厚いときには、その厚さの差を補償するために約50μの厚さの版下を次のようにして版胴1と印刷版5との間にセットする。図6のように、装着補助装置10のガイド板11上の印刷版5に版下6(図の破線で示す)を載せて上述と同様にしてガイド板11に沿って印刷版5とともにスライドさせてクランプ210に挿入して装着するだけで、版下6を印刷版5とともに簡単に装着することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、側板12,13の形状・大きさや開口部の数・位置・大きさは、ガイドユニットの重量や重心位置の調整や印刷機との適合のために変更してもよいことは勿論である。
また、ガイド板11の先端部21に設ける切欠部22,23の位置・数・大きさ・形状等は、印刷機の版胴の位置決めピンの位置に応じて適宜変更できることは勿論である。
本実施の形態による印刷版の装着補助装置の正面図(a)及び左側面図(b)である。 図1の装着補助装置を適用可能な印刷機の版胴及びブランケット胴を概略的に示す側面図である。 図2の版胴のくわえ側クランプの構成を上刃が閉じた状態で示す側面図(a)及び上刃が開いた状態で示す側面図(b)である。 本実施の形態における印刷版の層構成を模式的に示す断面図である。 図2の版胴に対し図1の装着補助装置を装着した状態を概略的に示す要部側面図である。 図3(b)のくわえ側クランプの下刃と上刃との間にシート状の印刷版をガイド板からスライドさせて装着する様子を示す要部側面図である。 図5の版胴の位置決めピンと印刷版と装着補助装置のガイド板とを平面的に示す図である。 印刷版を図6のくわえ側クランプに装着してから尻側クランプに装着する様子を示す要部側面図である。
符号の説明
1 印刷機の版胴
5 シート状印刷版、印刷版
5a,5b 印刷版の位置決め用凹部
6 版下
7 印刷機のスクイズローラ
10 装着補助装置
10a ガイドユニット
11 ガイド板
11a 開口部
12,13 側板
12a 上端
12b 下端
12a〜12c 開口部
14〜19 連結部材
20 曲面部
21 先端部
22,23 切欠部
24 ガイド面
25 取付部
26 ガイドレール
50 プラスチック支持体
51 親水性層
52 感熱性画像形成層
90 印刷機側の取り付け棒
210 くわえ側クランプ
310 尻側クランプ
220 上刃
230 下刃
240 位置決めピン
250 回動軸
260 隙間

Claims (18)

  1. プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際に、前記印刷機に着脱可能なガイドユニットを取り付け、前記ガイドユニットに設けられたガイド板上において前記シート状印刷版を前記版胴に設けられたくわえ側クランプに向けてスライドさせながら挿入することを特徴とする印刷版の装着方法。
  2. 前記印刷機に取り付けられたとき前記ガイド板は前記印刷機の斜め上方から前記版胴に向かうように位置するとともに前記ガイド板の先端を延ばした位置が前記くわえ側クランプよりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の印刷版の装着方法。
  3. 前記ガイド板の先端から前記くわえ側クランプまでの距離を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷版の装着方法。
  4. 前記ガイド板の前記版胴に対する角度を調整することを特徴とする請求項1,2または3に記載の印刷版の装着方法。
  5. 前記ガイド板の先端部分に前記印刷機側の位置決めピンに対応した切欠きを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  6. 前記ガイドユニットは、その上部で前記印刷機に取り付けられたとき、前記ガイドユニットの下部が前記印刷機に突き当てとなる重心位置を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  7. 前記ガイド板の前記シート状印刷版との接触面に傷付き防止手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  8. 前記プラスチック支持体はヤング率が4500乃至6500N/mm2の範囲内であり厚さが100乃至250μmの範囲内であり、
    前記印刷版は前記プラスチック支持体上に少なくとも親水性層及び感熱性画像形成層を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  9. 前記プラスチック支持体の材質はポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  10. 前記プラスチック支持体の厚さは170乃至180μmの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  11. 前記プラスチック支持体のヤング率は5000乃至6000N/mm2の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の印刷版の装着方法。
  12. シート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際の装着補助装置であって、
    前記印刷機に対し着脱自在に構成された取付部と、
    前記取付部で前記印刷機に取り付けられたとき前記シート状印刷版を前記版胴に設けられたくわえ側クランプに向けてスライドさせながら挿入可能なガイド板と、を備え、
    前記取付部と前記ガイド板とがガイドユニットとして一体に構成されたことを特徴とする印刷版の装着補助装置。
  13. 前記印刷機に取り付けられたとき前記ガイド板は前記印刷機の斜め上方から前記版胴に向かうように位置するとともに前記ガイド板の先端を延ばした位置が前記くわえ側クランプよりも上方に位置するように構成されたことを特徴とする請求項12に記載の印刷版の装着補助装置。
  14. 前記ガイド板の先端から前記くわえ側クランプまでの距離が任意に調整可能であることを特徴とする請求項12または13に記載の印刷版の装着補助装置。
  15. 前記ガイド板の前記版胴に対する角度が任意に調整可能であることを特徴とする請求項12,13または14に記載の印刷版の装着補助装置。
  16. 前記ガイド板の先端部分に前記印刷機側の位置決めピンに対応した切欠きを設けたことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の印刷版の装着補助装置。
  17. 前記取付部が前記ガイドユニットの上部に設けられ、
    前記ガイドユニットは、前記印刷機に前記取付部で取り付けられたとき、前記ガイドユニットの下部が前記印刷機に突き当てとなる重心位置を有するように構成されたことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の印刷版の装着補助装置。
  18. 前記ガイド板は前記シート状印刷版との接触面に傷付き防止手段を有することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の印刷版の装着補助装置。

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DE102008043844B4 (de) * 2008-11-19 2013-12-24 Koenig & Bauer Aktiengesellschaft Vorrichtung zum Transport von Druckformen
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