JP2007160661A - 印刷版装着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチックを支持体としたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際の伸びによる歪みを低減でき、印刷版の印刷位置精度を向上できる印刷版装着方法を提供する。
【解決手段】この印刷版装着方法は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版81を印刷機の版胴に装着する際に、印刷版のくわえ頭部分とくわえ尻部分を版胴上の万力で固定し、印刷版を版胴上に張設する際に、シート状印刷版のくわえ頭部82からくわえ尻部83までの長さLを印刷機の指定長さL’よりも長く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する印刷版装着方法に関する。
一般に、カラー印刷等に使われるような菊半サイズ以上の大型平版印刷機は、通常、印刷版の素材として0.15mm乃至0.3mmの厚みのアルミニウムを使うことを前提に設計されている。このような大型平版印刷機にプラスチック印刷版を印刷機の版胴に装着する際に、印刷版はくわえ頭部分とくわえ尻部分を万力で固定され、印刷版に張力がかかる方向に万力を動かし、印刷版全体を版胴上に張設させている。印刷版の張力の調整は困難であるため、伸びによる歪みが生じ、印刷版の位置精度が悪化する問題がある。このようなプラスチック印刷版の版掛け時の伸びによる歪みを防止するために、印刷版を固定するシートを印刷版と印刷機版胴の間に介在させる方法が公知である(下記特許文献1,2参照)。
特開平10−193828号公報 特開2005−35003号公報
プラスチック印刷版については、アルミニウム版と同様に、万力を使って版装着することが試みられている。しかしながら、プラスチック印刷版は、ベースの剛直度がアルミニウム版に比べてかなり低いため、刷版を版胴に固定するための張力により伸びが生じ易いという問題がある。プラスチック印刷版の版装着時の伸びは、版全体に均一であれば、さほど問題にはならないが、版胴にプラスチック印刷版を装着した場合、版の中でも伸びの大きい箇所や小さい箇所が混在することがあり、この伸びの違いにより歪を生じさせていた。一旦歪が生じた場合、それを完全に調整する方法はなく、従って、歪の生じない版装着方法が望まれていた。
また、特許文献1のように、シートを介在させることで印刷版に局所的な力が掛かりにくくなり歪みは改善されているが、版胴に張設する際の張力は変わらないため、版の中でも伸びの大きい箇所や小さい箇所が混在してしまうことを解消できない。更に、印刷機はアルミニウム版を使用する場合に最適となるよう万力部の調整が為されており、万力部の版保持力が不足して張設時に万力から版がずれて(抜けて)しまうことがある。万力部の版保持力や張力の再調整には多大な手間が掛かり容易ではない。上述のように、版保持力・張力の調整は困難であるが、仮に調整ができたとしても、アルミニウム版とプラスチック印刷版を併用する場合には、変更の度に再調整が必要となり実用的でない。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、プラスチックを支持体としたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際の伸びによる歪みを低減でき、印刷版の印刷位置精度を向上できる印刷版装着方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による印刷版装着方法は、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際に、前記印刷版のくわえ頭部分とくわえ尻部分を版胴上の万力で固定し、前記印刷版を前記版胴上に張設する印刷版の装着方法であって、前記シート状印刷版のくわえ頭からくわえ尻までの長さを前記印刷機の指定長さよりも長く設定することを特徴とする。
この印刷版装着方法によれば、プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版のくわえ頭からくわえ尻までの長さを印刷機の指定長さよりも長くすることで、印刷機の版胴に張設する際に、プラスチック印刷版に必要以上に張力が掛からないため、印刷版の中において伸びの大きい箇所や小さい箇所が混在せずに、版全体の伸びが均一となる。更に、張設時に万力から印刷版がずれて(抜けて)しまうことが防止可能となる。これらのことから印刷版の伸びによる歪みが解消され、プラスチックを支持体とする印刷版の印刷位置精度が向上し、アルミニウム版と同等の印刷位置精度が得られる。なお、印刷版を版胴上の万力で固定する際には、印刷版に張力が加わる方向に印刷版のくわえ頭部分とくわえ尻部分のいずれか一方または双方の万力が動かされて調整される。
上記印刷版装着方法において前記シート状印刷版は、一辺の端縁部に少なくとも2箇所の位置決め用切欠きまたは孔を有することが好ましい。また、前記シート状印刷版は、他辺の端縁部が折り曲げられていることが好ましい。これらにより、印刷版を印刷機の版胴の構成に適合させて装着することができる。なお、一辺の端縁部に位置決め用切欠きまたは孔を有する場合、折り曲げられた他辺の端縁部は一辺の端縁部に対向する側である。
また、前記シート状印刷版を前記指定長さよりも長くする量は、0.5〜5mmの範囲内であることが好ましい。長くする量が0.5mm以上であると、版全体の伸びの均一性を得ることができ、5mm以下であると、版全体が長くなりすぎず、印刷版を版胴にある程度の張力で張設できる。
また、前記指定長さはアルミニウムを支持体とした印刷版(アルミニウム版)を基準にして設定されることで、かかる設定を行う印刷機に本発明を適用して効果的となる。
また、前記シート状印刷版は、ヤング率4500〜6500N/mm2の範囲内でかつ厚み100〜250μmの範囲内の前記プラスチック支持体上に少なくとも親水性層及び感熱性画像形成層を有することが好ましい。
また、前記プラスチック支持体の材質はポリエチレンテレフタレートであることが好ましく、また、前記プラスチック支持体の厚みが170〜180μmの範囲内であることが好ましく、また、前記プラスチック支持体のヤング率が5000〜6000N/mm2の範囲内であることが好ましい。
また、前記プラスチック支持体の厚み及びヤング率の少なくとも一方が前記印刷版を前記版胴上に張設するときの伸びを考慮して設定されることで、版装着の際の張力による伸び量を調整できるので、伸びによる歪み低減に寄与できる。
本発明の印刷版装着方法によれば、プラスチックを支持体としたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際の伸びによる歪みを低減でき、印刷版の印刷位置精度を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による装着方法が適用可能なシート状印刷版の平面図(a)及び側面図(b)である。図2は図1のシート状印刷版の層構成を模式的に示す断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、シート状印刷版(以下、単に「印刷版」ともいう。)81は、矩形状の平面を有し、例えばカラー印刷等に使われるような比較的大型の平版に構成され、一端82側に印刷機の版胴に装着する際の位置決めのために形成された一対の切欠部84,85と、他端83で直角状に折り曲げられて印刷機の版胴に装着する際に用いられる折曲部86と、を有する。
上述のシート状印刷版81において、切欠部84,85のある一端82が印刷版81のくわえ頭部82となり、折曲部86で折り曲げられた他端83が印刷版81のくわえ尻部83となる。
印刷版81のくわえ頭部82とくわえ尻部83との間の長さLは、装着される印刷機で指定された長さL’よりも長く設定されている。印刷機の指定長さL’は、0.15mm乃至0.3mmの厚みのアルミニウム版により印刷機毎に指定されている。
図2のように、シート状印刷版81は、プラスチック支持体90上に少なくとも親水性層91及び感熱性画像形成層92を有する。印刷版81は、例えば印刷版の作製装置のドラムに巻き付けられ、そのドラムを回転させて光源により画像データを走査露光して画像記録された後に、他端83が図1(b)のように折り曲げられてから、印刷機の版胴にその折曲部86を用いて装着される。
印刷版81のプラスチック支持体90として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類を挙げることができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムが好ましい。
プラスチック支持体90は、特に、ポリエチレンテレフタレートが搬送性、取り扱い易さ等から好ましく、印刷版作製装置内では、プラスチック支持体の厚みが薄過ぎたり厚過ぎると、ロールにし難いし、搬送性に問題があり、また薄過ぎると次の工程の印刷機に持ち運ぶ時に強度がなく撓む等の問題があり、搬送性、取り扱い易さ等からプラスチック支持体90の厚さは100〜250μmが好ましく、特に好ましくは170〜180μmである。また、プラスチック支持体90は、ヤング率が4500乃至6500N/mm2の範囲内であることが好ましく、5000乃至6000N/mm2の範囲内であることが更に好ましい。
印刷版81の親水性層91とは、印刷時に印刷インキを着肉しない機能を有する層であり、この親水性層91を形成する素材としては、有機親水性ポリマーを架橋あるいは疑似架橋することにより得られる有機親水性マトリクス構造体や、ポリアルコキシシラン、チタネート、ジルコネート又はアルミネートの加水分解、縮合反応からなるゾル−ゲル変換により得られる無機親水性マトリクス構造体、金属酸化物等が好ましく用いられる。親水性層91は、特に金属酸化物微粒子を含むことが好ましく、例えば、コロイダルシリカ、アルミナソル、チタニアゾル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。
また、印刷版81の感熱性画像形成層92は、加熱により画像を形成しうる層であり、熱溶融性微粒子及び/又は熱融着性微粒子を含有する。熱溶融性微粒子としては、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。また、熱融着性微粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。
次に、図1,図2のシート状印刷版を装着可能な印刷機の版胴について図3乃至図7を参照して説明する。図3は印刷機の版胴の平面図である。図4は図3の版胴の側万力の動作を説明するための版胴の一部破断正面図である。図5は同じく版胴の一部破断正面図である。図6は同じく版胴の一部破断正面図である。図7は同じく版胴の一部破断正面図である。なお、図3〜図7の版胴の説明は特開平5−212854号公報を参照する。
図3の印刷機の版胴1は、印刷機のフレーム40,40間に回転可能に取り付けられており、印刷版を自動的に固定し装着できるようになっている。版胴1の外周部には、図3のように、断面をほぼ長方形状に形成された切欠2が版胴1のほぼ全長にわたって設けられており、切欠2の両端開口は、円板状に形成されたベアラ3,4で閉塞されている。くわえ頭側万力5に挿入された印刷版81がくわえ頭部82側の切欠部84,85で位置決められてから、くわえ頭側万力5は印刷版81のくわえ頭部82をくわえて固定する。また、くわえ頭側万力5は断面をほぼ正方形状に形成されて胴軸方向に延びる万力台6を備え、万力台6は調節装置(図示省略)により切欠2の底面に沿って版胴1の円周方向へ移動調節できるように構成されている。
くわえ尻側万力20は、くわえ頭側万力5と平行状態で切欠2内に設けられており、ばね受けバー21と切欠2の壁面との間にはくわえ尻側万力20の万力台25が胴軸方向に2等分されて連結金具26で連結されている。万力台25と左右のベアラ3,4との間には調整金具(図示省略)が介装されており、連結金具26または調整金具のピン孔にスパナを挿入して回動操作することにより、万力台25が胴軸方向へ微調整されるように構成されている。
次に、上述の版胴1に図1のシート状印刷版を装着する際の動作について説明する。刷版保持装置としてのローダにこれから使用する印刷版を保持させた状態で、版胴1が回動して、図4に示すように、ころ68がピン54に対応した排版位置で停止し、エアシリンダ(図示省略)が作動すると、リンク機構(図示省略)を介してころレバー65が回動し、ころ68が前進してピン54を押す。ピン54で押されたレバー43が、図4の実線位置から鎖線位置へ回動してこれと一体のカム軸13が回動するので、カム軸13に設けられたカム部13aの直線部がプレート14と対向することにより、くわえ頭側万力5のくわえ板10が、図4の実線位置から鎖線位置へ回動してくわえ面6a,10aが開き、印刷版81のくわえ頭部82(図1)がくわえから解放される。
この状態で版胴1が図4に示す位置からほぼ1/4回転して図5に示すようにころ68がくわえ尻側万力20のレバー44に対応した位置で停止し、エアシリンダ(図示省略)が作動すると、リンク機構(図示省略)を介しころレバー65が回動し、ころ68が前進し、くわえ尻側万力20のレバー44の一方の遊端部を直接押して、これと一体のカム軸32が回動するので、カム軸32に設けられたカム部32aの直線部が万力台25の垂直面と対接することにより、万力台25とくわえ板27とのくわえ面25a,27aが開き、印刷版は、折曲部であるくわえ尻部83(図1)がくわえから解放されて側万力20から飛び出す。この状態で版胴1が図5に示す位置から図6に示す位置まで先程とは逆方向にほぼ1回転して停止し、版胴1から巻戻された印刷版はローダに侵入して保持される。
こうして使用済の印刷版を取外したのち、前記ローダに保持させた次の新版を版胴1に装着する場合、図6においてくわえ頭側万力5のくわえ板10が開いており、また、ころ68はレバー43の裏側遊端部に対応しているので、開いているくわえ面6a,10a間に印刷版81のくわえ頭部82を挿入したのち、エアシリンダ(図示省略)が作動すると、ころ68が前進してレバー43の遊端部を図6の1点鎖線位置から2点鎖線位置まで回動させ、これと一体のカム軸32も回動してそのカム面の円弧部でプレート14を押すので、くわえ板10が閉じて印刷版81をくわえる。
そこで、版胴1が図6に示す位置から図7に示す位置まで、図の反時計方向に対し約3/4回転程度回転してころ68がくわえ尻側万力20のくわえ面25a,27aに対向した位置で停止すると、印刷版が版胴1の周面に密着しながら巻付けられたのち、印刷版81の折曲部でくわえ尻部83が、ローダ側の押えころでくわえ面25a,27a間へ挿入されるので、エアシリンダ(図示省略)が作動してころ68が前進し、くわえ尻側万力20のレバー44の図5とは反対側の遊端部を直接押して、これと一体のカム軸32を回転させるので、カム軸32に設けられたカム部32aの円弧部が万力台25の垂直面と対接することにより、くわえ面25a,27aが閉じ、印刷版のくわえ尻部83をくわえる。このとき、ピン54は圧縮コイルばね55の弾発力により反レバー43側に移動してレバー43から退去している。このあと、カム軸32がさらに回動することによりくわえ尻側万力20全体が切欠2の円周方向に移動することにより、印刷版81が版胴1の周面に密着して張設される。
以上のようにして、図1の印刷版81を図3〜図7の印刷機の版胴に自動的に固定し装着できるが、このとき、図1のように印刷版81のくわえ頭部82とくわえ尻部83との間の長さLが印刷機で指定された指定長さL’よりも長くなっているので、印刷版81を印刷機の版胴1に張設する際に、プラスチック支持体で支持された印刷版81に必要以上に張力が掛からないため、印刷版の中において伸びの大きい箇所や小さい箇所が混在せずに、版全体の伸びが均一となるとともに、張設時に版胴1のくわえ頭側万力5、くわえ尻側万力20から印刷版81がずれて(抜けて)しまうことを防止できる。
上述のことから、アルミニウム版を基準にして版の指定長さを設定する印刷機において、印刷版81の伸びによる歪みが解消され、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックを支持体とする印刷版81の印刷位置精度が向上し、アルミニウム版と同等の印刷位置精度が得られる。
また、図1の印刷版81を長くする量(ΔL=L−L’)は、0.5mm〜5mmの範囲内が好ましい。長くする量ΔLが0.5mm未満であると、伸びによる歪みを低減できる効果が得られなくなり、また、5mmを越えると、印刷版に張力が掛からず、版胴から印刷版が浮いたり、印刷版が印刷中にずれてしまう等の不具合が発生し易くなる。
また、印刷版81のプラスチック支持体90の厚み及びヤング率の一方または両方が印刷版を版胴上に張設するときの伸びを考慮して設定されることが好ましい。これにより、版装着の際の張力による伸び量を調整できるので、伸びによる歪み低減に寄与できる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
実施例は、下記条件で、4色(YMCK)の各版を用いてそれぞれ連続的に1000枚(500枚で一旦停止し、再開)の印刷を行い、各仕上がり印刷において基準幅(トンボ幅)のずれ量を測定した。
印刷機:小森コーポレーション(Lithrone26)
印刷版サイズ:幅670mm×長さ560mm
印刷版のプラスチック支持体の材料:ポリエチレンテレフタレート
支持体の厚さ:175μm
支持体のヤング率:5100N/mm2
印刷版の実際の長さ:561mm(ΔL:+1mm)
また、比較例として、印刷版の実際の長さを印刷機の指定長さ560mm(ΔL:0mm)とした以外は実施例と同一条件で印刷を行った。
図8に実施例の結果及び図9に比較例の結果をそれぞれ示す。K版の基準幅を基準として各版(YMC)における基準幅(トンボ幅)のずれ量を測定した。図9の比較例では、4色の基準幅が200μmであり、基準幅のずれ量が印刷中に±70μm程度変動したのに対し、実施例では、4色の基準幅が125μmであり、印刷中は、±10μmほど変動しただけで殆ど変化がなかった。また、比較例では基準幅のずれ量が安定するまで300枚程度の印刷を要したが、実施例では30枚程度で安定した。
以上のように本発明を実施するための最良の形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図3から図7の印刷機の版胴は印刷版を自動的に固定するものであったが、手動で装着し固定するものであってもよいことは勿論である。
また、シート状印刷版は、図1のものに限定されず、例えば、図1(a)の位置決め用の切欠部は、孔であってもよく、それらの数も印刷機の仕様に合わせて適宜決められる。また、印刷機によっては、切欠部や折曲部が省略される場合もある。
本実施の形態による装着方法が適用可能なシート状印刷版の平面図(a)及び側面図(b)である。 図1のシート状印刷版の層構成を模式的に示す断面図である。 本実施の形態における印刷機の版胴の平面図である。 図3の版胴の側万力の動作を説明するための版胴の一部破断正面図である。 図3の版胴の側万力の動作を説明するための版胴の一部破断正面図である。 図3の版胴の側万力の動作を説明するための版胴の一部破断正面図である。 図3の版胴の側万力の動作を説明するための版胴の一部破断正面図である。 本実施例において印刷中の基準幅の変動を示すグラフである。 本比較例において印刷中の基準幅の変動を示すグラフである。
符号の説明
1 版胴
2 切欠き
3,4 ベアラ
5 くわえ頭側万力
6 万力台
6a,10a くわえ面
10 くわえ板
13 カム軸
20 くわえ尻側万力
25 万力台
25a,27a くわえ面
26 連結金具
27 くわえ板
32 カム軸
40 印刷機のフレーム
81 シート状印刷版、印刷版、版
82 一端、くわえ頭部
83 他端、くわえ尻部
84,85 切欠部
86 折曲部
90 プラスチック支持体
91 親水性層
92 感熱性画像形成層
L くわえ頭部82からくわえ尻部83までの長さ
L’ 指定長さ
ΔL 長くする量(=L−L’)

Claims (10)

  1. プラスチック支持体で支持されたシート状印刷版を印刷機の版胴に装着する際に、前記印刷版のくわえ頭部分とくわえ尻部分を版胴上の万力で固定し、前記印刷版を前記版胴上に張設する印刷版の装着方法であって、
    前記シート状印刷版のくわえ頭部からくわえ尻部までの長さを前記印刷機の指定長さよりも長く設定することを特徴とする印刷版装着方法。
  2. 前記シート状印刷版は、一辺の端縁部に少なくとも2箇所の位置決め用切欠きまたは孔を有する請求項1に記載の印刷版装着方法。
  3. 前記シート状印刷版は、他辺の端縁部が折り曲げられている請求項1または2に記載の印刷版装着方法。
  4. 前記シート状印刷版を前記指定長さよりも長くする量は、0.5〜5mmの範囲内である請求項1,2または3に記載の印刷版装着方法。
  5. 前記指定長さはアルミニウムを支持体とした印刷版を基準にして設定されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。
  6. 前記シート状印刷版は、ヤング率4500〜6500N/mm2の範囲内でかつ厚み100〜250μmの範囲内の前記プラスチック支持体上に少なくとも親水性層及び感熱性画像形成層を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。
  7. 前記プラスチック支持体の材質はポリエチレンテレフタレートである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。
  8. 前記プラスチック支持体の厚みが170〜180μmの範囲内である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。
  9. 前記プラスチック支持体のヤング率が5000〜6000N/mm2の範囲内である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。
  10. 前記プラスチック支持体の厚み及びヤング率の少なくとも一方が前記印刷版を前記版胴上に張設するときの伸びを考慮して設定される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷版装着方法。

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