JP2006174073A - 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法 - Google Patents

波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006174073A
JP2006174073A JP2004363453A JP2004363453A JP2006174073A JP 2006174073 A JP2006174073 A JP 2006174073A JP 2004363453 A JP2004363453 A JP 2004363453A JP 2004363453 A JP2004363453 A JP 2004363453A JP 2006174073 A JP2006174073 A JP 2006174073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
waveform distortion
optical
distortion compensation
adaptive equalization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004363453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4479496B2 (ja
Inventor
Hitoshi Takeshita
仁士 竹下
Kiyoshi Fukuchi
清 福知
Koichi Suzuki
耕一 鈴木
Tomomi Shioiri
智美 塩入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2004363453A priority Critical patent/JP4479496B2/ja
Publication of JP2006174073A publication Critical patent/JP2006174073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4479496B2 publication Critical patent/JP4479496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

【課題】 適応等化フィルタ回路への入力波形に対して適切な処理を行うことによって、適応等化フィルタ回路の処理結果を、光伝送における理想的な等化結果へと導く波形歪み補償装置を提供する。
【解決手段】 光−電気変換器102によって、光ファイバ101を通過した光信号が電気信号に変換される。光ファイバ101を通過した光信号の波形は一般に歪んでいる。光−電気変換器102が出力する電気信号は、波形歪み補償装置106に入力される。波形歪み補償装置106は、アナログリミッタ103、A−D変換器104および適応等化フィルタ回路105を含む。アナログリミッタ103は、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の振幅最大値を、基準信号マークレベルと同程度になるように制限する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号伝送システムにおける伝送信号の波形歪みを適応等化フィルタ回路を用いて補償する波形歪み補償装置および波形歪み補償方法に関し、特に、信号伝送システムに適した波形歪み補償を行うことができる波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法に関する。
伝送路を介する信号伝送を行うと、伝送路の特性に応じて信号波形に歪みが発生し、受信信号品質を低下させる。受信信号品質の低下を回避するために、トランスバーサルフィルタ等に代表される適応等化フィルタ回路を用いた波形歪み補償が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−60976号公報(段落0008−0010、図1)
光伝送路を用いた光信号通信では、伝送路特性に応じて、伝送路を伝送中の信号に様々な波形歪みが生ずる。波形歪みには、例えば波長分散(GVD;Group Velocity Dispersion)や自己位相変調(SPM;Self Phase Modulation)等、光伝送特有の物理現象によって発生する線形歪みや非線形歪みが含まれる。GVDやSPMによって生じる波形歪みは、伝送路長や環境温度等によって千差万別に変化する。そのために、従来の適応等化フィルタ回路では十分な波形等化効果が得られない場合がある。より具体的には、伝送波形の理想的な等化結果は、アイパターンのアイ開口部以外がどうあろうともアイ開口度が上昇することであるが、波形の歪み方によってはアイ開口部よりもアイ開口部以外の波形を改善するように適応等化フィルタが動作してしまう場合がある。その結果、伝送信号を適応等化フィルタ回路に通過させることによって、入力波形よりも出力波形のアイ開口度が低下してしまう事態も生ずる。
一般に、適応等化フィルタ回路は、入力信号と、何らかの手段によって与えられる基準信号との誤差信号を最小化するように動作する。つまり、伝送波形の理想的な等化結果を目指して動作するわけではない。すなわちアイパターンのアイ開口度を上昇させるように動作するわけではない。例えば、マークレベルの最大値(角)と平均値との差の方が、マークレベルとスペースレベルとの差であるアイ開口度よりも大きい場合、アイ開口度ではなく、角を小さくしようと動作することになる。この動作は、伝送波形の理想的な等化とは逆に、角が小さくなる代わりにアイ開口度を低下させる場合がある。
そこで、本発明は、適応等化フィルタ回路への入力波形に対して適切な処理を行うことによって、適応等化フィルタ回路の処理結果を、光伝送における理想的な等化結果へと導くことができる波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法を提供することを目的とする。
本発明による波形歪み補償装置は、適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を制限するための制限回路を備えたことを特徴とする。
制限回路は、適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を、送信信号マークレベルに制限することが好ましい。
入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換して適応等化フィルタ回路に供給するA−D変換器を備えた構成において、制限回路は、A−D変換器の入力側に設けられたアナログリミッタで実現可能である。また、アナログリミッタは、アナログローパスフィルタで実現可能である。
入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換して適応等化フィルタ回路に供給するA−D変換器を備えた構成において、制限回路は、A−D変換器と適応等化フィルタ回路との間に設けられたディジタルリミッタで実現可能である。また、ディジタルリミッタは、ディジタルローパスフィルタで実現可能である。
波形歪み補償装置は、振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定する制御回路を備えていてもよい。制御回路は、トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識し、認識した送信信号マークレベルを振幅最大値の制限値とすることができる。
光伝送路で伝送された光信号を電気信号に変換する光−電気変換器を備えた構成において、制限回路は、光伝送路と光−電気変換器との間に設けられ、光信号の振幅最大値を制限する光リミッタ装置で実現可能である。また、光リミッタ装置は、利得飽和型半導体光増幅器や四光波混合型波長変換器で実現可能である。
光伝送路を伝送された光信号を電気信号に変換する光−電気変換器を備えた構成において、制限回路は、出力飽和型の光−電気変換器で実現可能である。
波形歪み補償装置は、光信号の振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定する制御回路を備えていてもよい。制御回路は、トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識し、認識した送信信号マークレベルを振幅最大値の制限値とすることができる。
適応等化フィルタ回路は、例えば、トランスバーサルフィルタを含む回路で構成されている。
本発明による波形歪み補償システムは、適応等化フィルタ回路を含み、適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を制限するための制限回路を有する第1の波形歪み補償装置と、適応等化フィルタ回路を含み、制限回路が設けられていない第2の波形歪み補償装置と、第1の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質と第2の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質とを監視して、信号品質が高い方の出力信号を出力した波形歪み補償装置を示す指示信号を出力する監視装置と、第1の波形歪み補償装置と第2の波形歪み補償装置のうち、監視装置が出力した指示信号が示す方の波形歪み補償装置の出力信号を選択する選択装置とを備えたことを特徴とする。
本発明による他の態様の波形歪み補償システムは、適応等化フィルタ回路と光信号の振幅最大値を制限する光リミッタ装置とを含む第1の波形歪み補償装置と、適応等化フィルタ回路を含み、光リミッタ装置が設けられていない第2の波形歪み補償装置と、第1の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質と第2の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質とを監視して、信号品質が高い方の出力信号を出力した波形歪み補償装置を示す指示信号を出力する監視装置と、第1の波形歪み補償装置と第2の波形歪み補償装置のうち、監視装置が出力した指示信号が示す方の波形歪み補償装置の出力信号を選択する選択装置とを備えたことを特徴とする
本発明による波形歪み補償方法は、適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を、送信信号マークレベルに制限することを特徴とする。
光伝送路で伝送された光信号を光−電気変換器で電気信号に変換し、振幅最大値を送信信号マークレベルに制限するために、光信号の振幅最大値を制限するようにしてもよい。
振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定し、トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識するようにしてもよい。
本発明によれば、光伝送路を介して受信された信号のアイパターンのアイ開口度を高く維持できる。その結果、以下のような効果を生じさせる。
第1に、無中継光伝送可能最大距離を延長することができる。その理由は、無中継光伝送距離を延長するために送信光強度を高める必要があるが、送信光強度を高めた場合、非線形効果による波形歪みが大きくなるために逆に伝送可能距離が短くなる問題が生ずる。本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって波形歪みを低減させるので、送信光強度を高めても伝送距離が短縮されることがないためである。
第2に、総光伝送可能最大距離を延長することができる。その理由は、伝送距離が長くなると、非線形効果の蓄積によって波形歪みが大きくなり、伝送可能距離が短くなる問題が生ずるが、本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって波形歪みを低減するので、非線形効果による波形歪みが蓄積されても伝送距離が短縮されることがないためである。
第3に、波長多重数を増大させることができる。その理由は、波形歪み量は伝送信号波長に依存し、多重する波長数が増加するほど歪み量の最大値と最小値との差は広がり、多くの伝送信号波長の送受信を可能にするのは波形歪み量の最大値と最小値との差が大きくなっても適応等化可能である必要があるが、本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって、波形歪み量の最大値と最小値との差を低減することができるためである。
第4に、光伝送路設計が容易になる。その理由は、波形歪み量は光伝送路長、光ファイバ種類(特性)、光レベルダイアグラムおよび伝送路波長分散マップに依存して変動するが、本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって、それらの変動量を低減することができるためである。
第5に、光信号送信装置の低コスト化が可能になる。その理由は、波形歪み量は光信号送信装置において使用される光変調器の特性に依存して変動するが、本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって、変動量を低減することができるので、光変調器特性に対するマージンが大きくなり、特性に対する許容値が拡大し、製造コストを下げることができるためである。
第6に、波形歪み補償装置を用いる装置の製造が容易になる。その理由は、既存の適応等化フィルタ回路に、電気的なリミッタまたは光学的なリミッタを追加するだけで実現可能なためである。
第7に、波形歪み補償装置を用いる装置の低コスト化が可能になる。その理由は、既存の適応等化フィルタ回路に、電気的なリミッタまたは光学的なリミッタを追加するだけで実現可能なため、新規に適応等化フィルタ回路を設計したり製造したりする必要がないためである。
第8に、適応等化フィルタ回路の動作を光伝送向きに制御できる。その理由は、適応等化フィルタ回路だけでは、光伝送に適したアイ開口度を上昇させるという動作を行わせるのには不十分であるが、本発明では、受信信号の振幅最大値を制限することによって、アイ開口度を上昇させるように動作させることができるためである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明において、1つの波形歪み補償装置が存在する場合には、波形歪み補償装置と波形歪み補償システムとは同義になる。しかし、複数の波形歪み補償装置が設けられている場合には、波形歪み補償システム内に複数の波形歪み補償装置が存在することになる。
実施の形態1.
図1は、本発明の第1の実施の形態の波形歪み補償装置が適用された具体的には光信号品質監視装置の構成を光ファイバとともに示すブロック図である。
図1に示す装置では、光−電気変換器102によって、光ファイバ101を通過した光信号が電気信号に変換される。光ファイバ101を通過した光信号の波形は一般に歪んでいるので、光−電気変換器102が出力する電気信号も歪んでいる。光−電気変換器102が出力する電気信号は、波形歪み補償装置106に入力される。波形歪み補償装置106は、アナログリミッタ103、A−D変換器104および適応等化フィルタ回路105を含む。
光−電気変換器102が出力する電気信号のアイパターンが図2(a)に示すようであったとする。電気信号の振幅最大値は、アナログリミッタ103を通過することによって一定値に制限される。アナログリミッタ103によって振幅最大値が制限された電気信号のアイパターンが図2(b)に示すようであったとする。アナログリミッタ103の出力である電気信号は、A−D変換器104でアナログ信号からディジタル信号に変換された後、適応等化フィルタ回路105に入力される。適応等化フィルタ回路106は、基準信号と入力信号とから誤差信号を生成し、その誤差信号を最小化するように動作する。その結果、伝送信号歪みが補正されることになる。
例えば、図3(a)に示すように、適応等化フィルタ回路105に入力される電気信号の入力電圧Vinの振幅最大値が基準信号マークレベルよりもかなり高かった場合には、適応等化フィルタ回路105の出力電圧Voutの出力信号において、図3(b)に示すようにアイ開口度が低下する場合がある。その理由は、伝送信号の理想的な適応等化はアイ開口度を上昇させることであるが、適応等化フィルタ回路105は、単純に基準信号と入力信号の誤差信号を最小化するように動作するだけであるからである。すなわち、適応等化フィルタ回路105は、波形歪みによって基準信号マークレベルよりも大きくなったレベルを、基準信号マークレベル以下に補正しようと動作するために、適応等化フィルタ回路105に入力される電気信号のマークレベルは基準信号マークレベル以下に補正されることになり、アイ開口度は低下する。
この実施の形態では、アナログリミッタ103は、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の振幅最大値を、基準信号マークレベルと同程度になるように制限するように構成される。そのため、振幅最大値が基準信号マークレベルよりも大きくなるような波形劣化を生じた光信号にもとづく電気信号が波形歪み補償装置106に入力された場合に、アナログリミッタ103によって、振幅最大値が制限を受けることによって、適応等化フィルタ回路105への信号の入力レベルは、基準信号マークレベルよりも小さくなる。この結果、基準信号マークレベルよりも高くなった信号レベルを基準信号マークレベルに補正しようとする動作が抑制される。
例えば、図4(a)に示すように、適応等化フィルタ回路105に入力される電気信号の入力電圧Vinの振幅最大値が基準信号マークレベルよりもかなり高かった場合には、アナログリミッタ103によって、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の振幅最大値が基準信号マークレベルと同程度になるように制限される(図4(b)参照)。その結果、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の振幅最大値が制限を受けることによって、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の信号レベルは、基準信号マークレベル以下にしかならない。よって、基準信号マークレベルよりも高くなった信号レベルを基準信号マークレベルに補正しようとする動作が抑制される。すなわち、適応等化フィルタ回路105において、入力される信号のマークレベルを基準信号マークレベル以下に補正しようとする動作が実行されることはない。換言すれば、アイ開口度を低下させるような動作を生じさせず、適応等化フィルタ回路105の出力信号において、図4(c)に示すようにアイ開口度は低下しない。このように、この実施の形態では、適応等化フィルタ回路105に入力される信号の振幅最大値を調整することによって、伝送信号波形の理想的な適応等化を行うことができるようになる。
図5は、波形歪み補償装置のより具体的な構成例を示すブロック図である。図5に示す例では、波形歪み補償装置312は、アナログリミッタ305、A−D変換器306および適応等化フィルタ回路311を含む。アナログリミッタ305、A−D変換器306および適応等化フィルタ回路311は、図1に示されたアナログリミッタ103、A−D変換器104および適応等化フィルタ回路105に相当するものである。
適応等化フィルタ回路311として、フィードフォワード等化器(FFE:FeedForward Equalizer)307と決定フィードバック等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)310とを組み合わせた回路が用いられている。従って、FFE307およびDFE310に、適応等化を行うために基準信号が入力されている。具体的には、FFE307の出力値とDFE310の出力値とを加算する加算器308が設けられ、クロック信号に従って動作する決定回路(DEC:DEcision Circuit)309が、加算器308の出力にもとづいて、適応等化フィルタ回路311の出力を決定する。DEC309の出力は、DFE310にフィードバックされる。また、FFE307およびDFE310は、トランスバーサルフィルタで実現される。
図1に示された光−電気変換器102に相当するものとして、図5では、PIN−フォトダイオード(以下PIN−PDという。)303とトランスインピーダンス増幅器(Trans Impedance Amplifier、以下TIA)304とからなる光受信器302が例示されている。アナログリミッタ305には、振幅最大値の制限値Vthが外部から与えられる。
次に、図5に示す波形歪み補償装置312の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
図5に示す装置では、PIN−PD303とTIA304とからなる光受信器302によって、光ファイバ101を通過した光信号が電気信号に変換される(ステップS1)。光受信器302が出力する電気信号は、波形歪み補償装置312に入力される。波形歪み補償装置312において、アナログリミッタ305は、入力された電気信号の振幅最大値を、制限値Vthに制限する(ステップS2)。従って、適応等化フィルタ回路312に、Vth以上の振幅値を有する信号が入力されたとしても、アナログリミッタ305の出力がVthで制限され、適応等化フィルタ回路311には、振幅最大値が制限値Vth以下である信号が入力される。なお、Vthをあらかじめ定めた値に固定してもよいし、動的に変化させてもよい。アナログリミッタ305の出力信号は、A−D変換回路306に入力され、A−D変換回路306で、アナログ信号からディジタル信号に変換される(ステップS3)。A−D変換回路306の出力信号は、適応等化フィルタ回路311に入力される。
適応等化フィルタ回路311において初段にあるFFE307、およびDFE3010には、適応等化を行うために基準信号が外部から供給される。基準信号は、伝送信号に応じてあらかじめ定めておいた固定パターンであってもよいし、動的に変化するパターンであってもよい。FFE307は、A−D変換回路306からの出力信号について基準信号を元に適応等化を行う(ステップS4)。
具体的には、FFE307は、A−D変換回路306の出力信号と基準信号との誤差信号を生成し、誤差信号を最小化するように動作する。この動作によって、信号がFFE307を通過すると、歪んだ波形が補正される。FFE307は、補正された波形の信号を加算器308に出力する。加算器308の出力は、DEC309に入力される。DEC309は、判別しきい値Vdecを用いて、外部から供給されるクロック信号のタイミングで、入力信号がマークかスペースかの判定を行う。DFE310は、判定済みの信号と基準信号とから誤差信号を生成し、その差を最小化するように動作する。DFE310は判定済みの波形を用いるため、FFE307だけ用いた場合に比べて、信号は、より歪みの小さい波形の信号に補正される。
上述したように、適応等化フィルタ回路311は、基準信号と入力信号との誤差信号を生成し、両信号の誤差を最小化するように動作するだけであるため、信号伝送にとって理想的なマークレベルとスペースレベルの差を大きくする、すなわちアイパターンのアイ開口度を上昇させる動作には必ずしもならない。なぜならば、波形歪みによって、受信信号の振幅最大値が送信信号のマークレベル以上になる場合、適応等化フィルタ回路311は、振幅最大値をマークレベルに補正しようとするため、本来のマークレベルが、マークレベル以下に補正されてしまうからである。その結果、アイ開口度が低下することになる。
しかし、図5に示された回路では、制限値Vthが設定されるアナログリミッタ305が挿入されている。受信信号の振幅最大値が送信信号のマークレベルと同等になるようにVthを設定しておけば、本来のマークレベルが誤補正されることがなくなる。従って、アナログリミッタ305を用いることによって、適応等化フィルタ回路311の動作を、アイ開口度が上昇するような動作に制御することができる。すなわち、光信号伝送システムに適した波形歪み補償を行う波形歪み補償回路312が実現できる。
なお、適応等化フィルタ回路311のフィルタ特性を定める方法として、非稼働時(アウトオブサービス時)においてのみ適応等化フィルタ回路311に基準信号を与えて適応等化によってフィルタ特性を定め、稼働時(インサービス時)にはフィルタ特性を固定するトレーニングモードを準備する方法を用いてもよい。また、インサービス時であっても入力信号特性に応じたフィルタ特性が実現できるように、常に基準信号を与えて動的に適応等化フィルタ回路311特性を変化させる方法を用いてもよい。
図7は、制限値Vthの決定方法を説明するためのブロック図である。
図7に示す構成において、光信号送信装置804は、光源801からの信号光を、パルスパターン生成器(PPG:Pulse Pattern Generator)803が出力するパルス信号系列で強度変調する光変調器(MOD)802を有する。光変調器802が出力する光信号は、伝送路としての光ファイバ101で伝送されて光受信器302に到達する。図8は、送信信号系列の一例を示す波形図、図9は、伝送前後の信号のアイパターンの例を示す波形図である。なお、図9(a)〜(d)において、縦軸に付されている数はレベルを表す。ただし、数は絶対値ではなく、相対的な値を示す。
また、制限値Vthを決定するための制御を行う制御回路330が設けられている。制御回路330は、プログラムに従って制御を実行するCPUを含む。
ある信号速度Bの信号を伝送する場合、その信号系列が図8(a)に示すようであり、伝送前の信号のアイパターンが図9(d)に示すようであったとする。図8(a)に示す信号系列は、制御回路330におけるCPUが光信号送信装置804内のPPG803に指示を出すことによって生成される。PPG803は、指示された信号系列を光変調器802に出力する。光変調器802は、その信号系列を元に光源801からの信号光を強度変調することによって、制御回路330が指示した信号系列の光信号を生成する。伝送路で波形が歪み、伝送後の信号のアイパターンが図9(a)に示すようになったとする。
次に、制御回路330におけるCPUがPPG803に指示を出すことによって信号速度をBの半分(B/2)に下げ、PPG803が出力する信号系列が図8(b)に示すようすると、伝送後の信号のアイパターンが図9(b)に示すようになる。一般に、波形歪み量は、信号パルス幅が小さいほど大きくなり、すなわち信号速度が高いほど大きくなるので、信号速度が半分になれば、波形歪み量もそれだけ小さくなる。その結果、伝送後の信号のアイパターンにおける振幅最大値は、図9(a)に示す場合に比べて低下し、マークレベルに近づく。さらに、制御回路330におけるCPUがPPG803に指示を出すことによって信号速度を下げ、B/4にすると、伝送後の信号のアイパターンが図9(c)に示すようになったとする。ここで、アイパターンにおける振幅最大値は、送信信号の波形のマークレベルと同程度になったとする。受信時におけるマークレベルの大きさは、信号速度とは無関係であるから、図9(c)におけるマークレベルを制御回路330が測定することによって、運用時に用いられる本来の信号速度Bであるときのアイパターン(図9(a)参照)におけるマークレベルを知ることができる。
図10のフローチャートを参照して制限値Vthの決定方法をより具体的に説明する。まず、CPUは、PPG803に対して信号速度を本来の信号速度Bにするように指示する(ステップS21)。そして、指示に応じて送信された信号を受信した光受信器302から受信信号を導入し、受信信号のアイパターンを作成し、アイパターンの振幅最大値を記憶する(ステップS22)。
次いで、CPUは、PPG803に対して信号速度を1/2にするように指示する(ステップS23)。指示に応じて送信された信号を受信した光受信器302から受信信号を導入し、受信信号のアイパターンを作成し(ステップS24)、作成したアイパターンの振幅最大値と記憶されているアイパターンの振幅最大値とを比較する(ステップS25)。それらの振幅最大値が一致しない場合には、ステップS24で作成したアイパターンの振幅最大値を記憶し(ステップS26)、再度ステップS23からの処理を実行する。それらの振幅最大値が一致した場合には、その振幅最大値を、制限値Vthに決定する(ステップS27)。
信号速度を低下させていくと、受信信号の波形歪みが小さくなって、特にオーバシュートが小さくなって、受信側において、本来の受信信号(送信信号に相当するもの)が観測されるようになる。従って、振幅最大値の低下が生じなくなったときの受信信号の振幅最大値を、送信信号マークレベルと見なすことができる。そして、ステップS21〜S27の処理によって、そのような送信信号マークレベルを制限値Vthに決定する。
ステップS21〜S27の処理実行期間をトレーニング期間とし、トレーニング期間終了後に制限値Vthをアナログリミッタ305に設定することによって、以後、受信信号の振幅最大値を制限値Vthに制限して、適応等化フィルタ回路311の動作を、アイ開口度が上昇するような動作に制御することができる。
図5に示すアナログリミッタ305としてアナログローパスフィルタを用いることができる。アナログローパスフィルタを用いることによって高周波成分が遮断されるので、アナログリミッタ305の出力波形において急峻部分のレベルが低くなる。図9に例示された波形図を参照すると、例えば、図9(a)に示すような波形の信号がアナログリミッタ305に入力した場合には、遮断周波数を適切に設定することによって、アナログリミッタ305の出力波形を図9(c)に示すような波形にすることができる。換言すれば、受信信号の振幅最大値を送信信号マークレベルにするような遮断周波数を、アナログリミッタ305としてのアナログローパスフィルタに設定する。
実施の形態2.
図11は、本発明の第2の実施の形態の波形歪み補償装置の構成を光ファイバとともに示すブロック図である。
図11に示すシステムでは、波形歪み補償装置116は、A−D変換器107、ディジタルリミッタ108、および適応等化フィルタ回路105を含む。
ディジタルリミッタ108の作用は、第1の実施の形態におけるアナログリミッタ105,305の作用と同じである。すなわち、入力された信号の振幅最大値を制限値Vthに制限する。従って、適応等化フィルタ回路116に、Vth以上の振幅値を有する信号が入力されたとしても、ディジタルリミッタ108の出力がVthで制限される。Vthをあらかじめ定めた値に固定してもよいし、動的に変化させてもよい。ディジタルリミッタ108の出力は、適応等化フィルタ回路105に入力される。従って、第1の実施の形態の場合と同様に、受信信号の振幅最大値を制限値Vthに制限することによって、適応等化フィルタ回路105の動作を、アイ開口度が上昇するような動作に制御することができる。
なお、図11に示すディジタルリミッタ108としてディジタルローパスフィルタを用いることができる。アナログリミッタ305を用いた場合と同様に、この場合にも、受信信号の振幅最大値を送信信号マークレベルにするような遮断周波数を、ディジタルリミッタ108としてのディジタルローパスフィルタに設定する。
また、第1の実施の形態の場合と同様に、制御回路330を設け、制御回路330がトレーニングによって制限値Vthを決定することができる。
実施の形態3.
図12は、本発明の第3の実施の形態の波形歪み補償システムの構成を光ファイバとともに示すブロック図である。図12に示す構成において、波形歪み補償装置312の構成は第1の実施の形態のものの構成と同じである。この実施の形態では、第1の波形歪み補償装置としての波形歪み補償装置312の他に、第2の波形歪み補償装置としての一般的な波形歪み補償装置412も設けられている。波形歪み補償装置412は、入力された信号をディジタル信号に変換するA−D変換器406と適応等化フィルタ回路411とを含む。適応等化フィルタ回路411は、FFE407、DFE410、加算器408およびDEC409を含み、適応等化フィルタ回路311と同様の動作を行う。
図12に示すシステムでは、PIN−PD303とTIA304とからなる光受信器302によって、光ファイバ101を通過した光信号が電気信号に変換される。光受信器302が出力する電気信号は、スプリッタ420に導かれる。スプリッタ420は、入力された電気信号を、波形歪み補償装置312と波形歪み補償装置412とに分配する。
波形歪み補償装置312は、第1の実施の形態の場合と同様に、受信信号の振幅最大値を制限値Vthに制限した上で適応等化処理を行う。また、波形歪み補償装置412は、受信信号の振幅最大値を制限することなく適応等化処理を行う。波形歪み補償装置312の出力と波形歪み補償装置412の出力とは、選択装置としてのセレクタ412に入力される。セレクタ412は、波形歪み補償装置312の出力と波形歪み補償装置412の出力とのうちの一方を選択して出力する。
また、波形歪み補償装置312の出力と波形歪み補償装置412の出力とを入力する符号誤り監視装置422が設けられている。図13は、符号誤り監視装置422の動作を示すフローチャートである。図13を参照すると、符号誤り監視装置422は、波形歪み補償装置312の出力における信号品質としての符号誤り率と波形歪み補償装置412の出力における信号品質としての符号誤り率とを監視する。すなわち、双方の出力の誤り率を常時算出する(ステップS31,S32)。そして、符号誤り率が低い方の出力を波形歪み補償システムの外部に出力するようにセレクタ412に指示信号を出力する(ステップS32)。セレクタ412は、符号誤り監視装置422の指示信号に従って、波形歪み補償装置312の出力と波形歪み補償装置412の出力とのうち、符号誤り率が低い方の出力を波形歪み補償システムの外部に出力する。
また、第1の実施の形態の場合と同様に、制御回路330を設け、制御回路330がトレーニングによって、波形歪み補償装置312において用いられる制限値Vthを決定することができる。
実施の形態4.
図14は、本発明の第4の実施の形態の波形歪み補償システムの構成を光ファイバとともに示すブロック図である。図15は、図14に示す波形歪み補償装置312の動作を示すフローチャートである。図14に示す波形歪み補償システム512において、光受信器302、A−D変換器306および適応等化フィルタ回路311の構成は、第1の実施の形態におけるそれらの構成と同じである。この実施の形態では、光受信器302の前段に、光リミッタ装置としての利得飽和型半導体光増幅器(GC−SOP)505が挿入されている。利得飽和型半導体光増幅器505は、利得飽和特性を有するため、入力光信号強度がどんなに大きくなってもある一定の飽和光出力値以下の光強度の信号しか出力することができない。飽和光出力値を、光受信器302が出力する電気信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値になるように設定する。
そのような飽和光出力値は、利得飽和型半導体光増幅器505への注入電流Ithを調整することで決めることができる。すなわち、光受信器302が出力する電気信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値になるように注入電流Ithを設定する。
従って、図15に示すように、この実施の形態では、まず、利得飽和型半導体光増幅器505が、光信号強度を一定値以下に制限し(ステップS41)、その後、光受信器302が光電変換を行い(ステップS42)、A−D変換器306で電気信号がディジタル信号に変換された後(ステップS43)、適応等化フィルタ回路311で適応等化処理が実行される(ステップS44)。
このような構成によっても、第1および第2の実施の形態の場合と同様に、適応等化フィルタ回路311の動作を、アイ開口度が上昇するような動作に制御することができる。
また、第1の実施の形態の場合と同様に、制御回路330を設け、制御回路330がトレーニングによって、光信号の振幅最大値の制限値を決定することができる。具体的には、この場合には、光信号強度を制限するための、制限値に対応した注入電流Ithの値を決定する。
なお、利得飽和型半導体光増幅器505の制御だけでは、光受信器302が出力する電気信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値にならないような場合には、アナログリミッタを併用してもよい。すなわち、A−D変換器306の前段にアナログリミッタを設置し、利得飽和型半導体光増幅器505とアナログリミッタとを共動させて、A−D変換器306に入力される信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値になるようにすればよい。
また、第3の実施の形態のように、2系統の波形歪み補償装置を設置してもよい。すなわち、図14に示すような波形歪み補償装置(第1の波形歪み補償装置)と、利得飽和型半導体光増幅器505が設置されていない波形歪み補償装置(第2の波形歪み補償装置)とを設置し、光ファイバ101を通過した光信号を2つの波形歪み補償装置に分配する。そして、それぞれの波形歪み補償装置の出力の符号誤り率を監視する符号誤り監視装置422と、2系統の波形歪み補償装置の出力のうちの一方を選択して出力するセレクタ412とを設け、セレクタ412が、符号誤り監視装置422の制御に従って、いずれかの波形歪み補償装置を外部に出力する。すなわち、監視装置は、第1の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質と第2の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質とを監視して、信号品質が高い方の出力信号を出力した波形歪み補償装置を示す指示信号を出力し、選択装置は、監視装置が出力した指示信号が示す方の波形歪み補償装置の出力信号を選択する。
利得飽和型半導体光増幅器505に代えて、四光波混合型波長変換器を用いることもできる。四光波混合型波長変換器も利得飽和特性を有する。四光波混合型波長変換器を用いた場合にも、光受信器302が出力する電気信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値になるように、四光波混合型波長変換器の飽和利得を制御する。
また、利得飽和型半導体光増幅器505を設置せず、光受信器302として出力飽和型のものを用いるようにしてもよい。その場合、光受信器302が出力する電気信号の振幅最大値が送信信号マークレベルに相当する値になるように、光受信器302の飽和出力を制御する。
図5に示された波形歪み補償装置312の動作を検証するために、図5に示された構成の装置の動作と、図5に示された構成からアナログリミッタ305を除いた構成の装置の動作とをシミュレーションした。
シミュレーションにおいて、サンプルレートが入力信号速度の2倍のFFE307とDFE310とを含む適応等化フィルタ回路311を用いることにする。FFE307のタップ数は7、のタップ数は3である。また、光ファイバ101で伝送された信号の波形として、図16に示す波形を用いる。図16に示す波形は、光ファイバ伝送による劣化によって、振幅最大値が送信信号マークレベルを越えたような信号である。
シミュレーション結果を図17に示す。図17に示すように、アナログリミッタ305を含む構成では、適応等化フィルタ回路311に入力される信号の振幅最大値が規制されるので、アナログリミッタ305を含まない構成の場合に対して、適応等化フィルタ回路311の出力のアイ開口度が高く、また、波形品質も高い。
第1の実施の形態の波形歪み補償装置の構成を示すブロック図である。 光−電気変換器が出力する電気信号のアイパターンの例を示す波形図である。 一般的な適応等化フィルタ回路の入力信号と出力信号の波形例を示す波形図である。 本発明における適応等化フィルタ回路の入力信号と出力信号の波形例を示す波形図である。 波形歪み補償装置のより具体的な構成例を示すブロック図である。 図5に示す波形歪み補償装置の動作を示すフローチャートである。 制限値Vthの決定方法を説明するためのブロック図である。 送信信号系列の一例を示す波形図である。 伝送前後の信号のアイパターンの例を示す波形図である。 制限値Vthの決定方法を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の波形歪み補償装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態の波形歪み補償システムの構成を示すブロック図である。 符号誤り監視装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の波形歪み補償システムの構成を示すブロック図である。 図14に示す波形歪み補償装置の動作を示すフローチャートである。 シミュレーションにおいて用いられた信号波形例を示す波形図である。 シミュレーション結果を示す説明図である。
符号の説明
101 光ファイバ
102 光−電気変換器
103 アナログリミッタ
104 A−D変換器
105 適応等化フィルタ回路
106 波形歪み補償装置
107 A−D変換器
108 ディジタルリミッタ
302 光受信器
303 PIN−フォトダイオード(PIN−PD)
304 トランスインピーダンス増幅器(TIA)
305 アナログリミッタ
306 A−D変換器
307 フィードフォワード等化器(FFE)
308 加算器
309 決定回路(DEC)
310 決定フィードバック等化器(DFE)
311 適応等化フィルタ回路
312 波形歪み補償装置
330 制御回路
406 A−D変換器
407 フィードフォワード等化器(FFE)
408 加算器
409 決定回路(DEC)
410 決定フィードバック等化器(DFE)
411 適応等化フィルタ回路
412 波形歪み補償装置
420 スプリッタ
421 セレクタ
422 符号誤り監視装置
505 利得飽和型半導体光増幅器
512 波形歪み補償システム
801 光源
802 光変調器(MOD)
803 パルスパターン生成器(PPG)
804 光信号送信装置

Claims (20)

  1. 伝送路で伝送された信号の波形歪みを補償する適応等化フィルタ回路を用いた波形歪み補償装置において、
    前記適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を制限するための制限回路を備えたことを特徴とする波形歪み補償装置。
  2. 制限回路は、適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を、送信信号マークレベルに制限する
    請求項1記載の波形歪み補償装置。
  3. 入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換して適応等化フィルタ回路に供給するA−D変換器を備え、
    制限回路は、前記A−D変換器の入力側に設けられたアナログリミッタである
    請求項1記載の波形歪み補償装置。
  4. アナログリミッタは、アナログローパスフィルタで実現されている
    請求項3記載の波形歪み補償装置。
  5. 入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換して適応等化フィルタ回路に供給するA−D変換器を備え、
    制限回路は、前記A−D変換器と前記適応等化フィルタ回路との間に設けられたディジタルリミッタである
    請求項1記載の波形歪み補償装置。
  6. ディジタルリミッタは、ディジタルローパスフィルタで実現されている
    請求項5記載の波形歪み補償装置。
  7. 振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定する制御回路を備えた
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の波形歪み補償装置。
  8. 制御回路は、トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識し、認識した送信信号マークレベルを振幅最大値の制限値とする
    請求項7記載の波形歪み補償装置。
  9. 光伝送路で伝送された光信号を電気信号に変換する光−電気変換器を備え、
    制限回路は、前記光伝送路と前記光−電気変換器との間に設けられ、光信号の振幅最大値を制限する光リミッタ装置である
    請求項1記載の波形歪み補償装置。
  10. 光リミッタ装置は、利得飽和型半導体光増幅器で実現されている
    請求項9記載の波形歪み補償装置。
  11. 光リミッタ装置は、四光波混合型波長変換器で実現されている
    請求項9記載の波形歪み補償装置。
  12. 光伝送路を伝送された光信号を電気信号に変換する光−電気変換器を備え、
    制限回路は、出力飽和型の前記光−電気変換器で実現されている
    請求項1記載の波形歪み補償装置。
  13. 光信号の振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定する制御回路を備えた
    請求項9から請求項12のうちのいずれか1項に記載の波形歪み補償装置。
  14. 制御回路は、トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識し、認識した送信信号マークレベルを振幅最大値の制限値とする
    請求項13記載の波形歪み補償装置。
  15. 適応等化フィルタ回路は、トランスバーサルフィルタを含む回路で構成されている
    請求項1から請求項14のうちのいずれか1項に記載の波形歪み補償装置。
  16. 請求項1に記載された波形歪み補償装置を第1の波形歪み補償装置として備え、
    適応等化フィルタ回路を含み、制限回路が設けられていない第2の波形歪み補償装置と、
    前記第1の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質と前記第2の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質とを監視して、信号品質が高い方の出力信号を出力した波形歪み補償装置を示す指示信号を出力する監視装置と、
    前記第1の波形歪み補償装置と前記第2の波形歪み補償装置のうち、前記監視装置が出力した指示信号が示す方の波形歪み補償装置の出力信号を選択する選択装置と
    を備えた波形歪み補償システム。
  17. 請求項9に記載された波形歪み補償装置を第1の波形歪み補償装置として備え、
    適応等化フィルタ回路を含み、光リミッタ装置が設けられていない第2の波形歪み補償装置と、
    前記第1の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質と前記第2の波形歪み補償装置の出力信号の信号品質とを監視して、信号品質が高い方の出力信号を出力した波形歪み補償装置を示す指示信号を出力する監視装置と、
    前記第1の波形歪み補償装置と前記第2の波形歪み補償装置のうち、前記監視装置が出力した指示信号が示す方の波形歪み補償装置の出力信号を選択する選択装置と
    を備えた波形歪み補償システム。
  18. 伝送路で伝送された信号の波形歪みを適応等化フィルタ回路で補償する波形歪み補償方法において、
    前記適応等化フィルタ回路に入力される信号の振幅最大値を、送信信号マークレベルに制限する
    ことを特徴とする波形歪み補償方法。
  19. 光伝送路で伝送された光信号を光−電気変換器で電気信号に変換し、
    振幅最大値を送信信号マークレベルに制限するために、光信号の振幅最大値を制限する
    請求項18記載の波形歪み補償方法。
  20. 振幅最大値の制限値をトレーニングによって決定し、
    トレーニング時に、運用時に用いられる信号速度よりも低い信号速度の伝送信号から送信信号マークレベルを認識する
    請求項18記載の波形歪み補償方法
JP2004363453A 2004-12-15 2004-12-15 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法 Active JP4479496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363453A JP4479496B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363453A JP4479496B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006174073A true JP2006174073A (ja) 2006-06-29
JP4479496B2 JP4479496B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=36674351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363453A Active JP4479496B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4479496B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259255A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nec Corp 分散補償型光信号受信装置、受信回路、受信方法、および受信プログラム
KR100825741B1 (ko) 2006-11-06 2008-04-29 한국전자통신연구원 광트랜시버 및 그 광트랜시버를 이용한 광출력 지터제어방법
JP2009239555A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Fujitsu Ltd 光伝送システム
JP2010226254A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> デジタル信号処理回路、及び光受信器
WO2011114891A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 日本電気株式会社 デジタル受信機及びそれを用いた光通信システム
US8112004B2 (en) 2007-11-01 2012-02-07 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical receiver implemented with dual electronic dispersion compensators
JP2016005071A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 沖電気工業株式会社 電気分散補償器と、電気分散補償器で用いて好適なタップ係数計算方法。
JP2020502916A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. パッシブ光ネットワーク(pon)におけるより高レベルのクロックおよびデータリカバリ(cdr)
CN116208247A (zh) * 2023-05-05 2023-06-02 泰坦(天津)能源技术有限公司 一种井下光纤无线传输的信号处理方法及系统

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259255A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nec Corp 分散補償型光信号受信装置、受信回路、受信方法、および受信プログラム
KR100825741B1 (ko) 2006-11-06 2008-04-29 한국전자통신연구원 광트랜시버 및 그 광트랜시버를 이용한 광출력 지터제어방법
US8112004B2 (en) 2007-11-01 2012-02-07 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical receiver implemented with dual electronic dispersion compensators
JP2009239555A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Fujitsu Ltd 光伝送システム
US8270843B2 (en) 2008-03-27 2012-09-18 Fujitsu Limited Optical transmission system
JP2010226254A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> デジタル信号処理回路、及び光受信器
WO2011114891A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 日本電気株式会社 デジタル受信機及びそれを用いた光通信システム
US8681027B2 (en) 2010-03-16 2014-03-25 Nec Corporation Digital receiver and optical communication system that uses same
JP2016005071A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 沖電気工業株式会社 電気分散補償器と、電気分散補償器で用いて好適なタップ係数計算方法。
US9596107B2 (en) 2014-06-16 2017-03-14 Oki Electric Industry Co., Ltd. Electrical dispersion compensator and tap coefficient calculation method suitably applicable thereto
JP2020502916A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. パッシブ光ネットワーク(pon)におけるより高レベルのクロックおよびデータリカバリ(cdr)
CN116208247A (zh) * 2023-05-05 2023-06-02 泰坦(天津)能源技术有限公司 一种井下光纤无线传输的信号处理方法及系统
CN116208247B (zh) * 2023-05-05 2023-07-25 泰坦(天津)能源技术有限公司 一种井下光纤无线传输的信号处理方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4479496B2 (ja) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6281387B2 (ja) デジタルコヒーレント受信器および受信方法
JP5786427B2 (ja) スキュー低減方法および光伝送システム
CN104170283B (zh) 光发射机、光接收机、光传输系统以及增加系统信噪比的方法
US9048954B2 (en) Optical interconnect using optical transmitter pre-distortion
US7561797B1 (en) Optical signal transmitter with active optical e-field degradation
US7212741B2 (en) Method of optimizing output signal of optical receiver using FEC and optical receiving system using the method
Curri et al. Time-division hybrid modulation formats: Tx operation strategies and countermeasures to nonlinear propagation
US9735883B2 (en) Intensity modulated direct detection optical transceiver
JP2006094500A (ja) 可変光分散補償および可変電子分散補償を有するイコライザ
US20090190930A1 (en) Method and arrangement for polarization mode dispersion mitigation
US20100111542A1 (en) Intra-Channel Nonlinearity Compensation For Optical Data Communications
JP4479496B2 (ja) 波形歪み補償装置、波形歪み補償システムおよび波形歪み補償方法
JP5289428B2 (ja) デジタル信号処理光送信装置
JP2010034830A (ja) 予等化光ファイバ通信システム
JP5131031B2 (ja) 光送信装置および光通信システム
JP2020509641A (ja) 光受信機
JP2008236512A (ja) 分散予等化光送信器
JP2008061167A (ja) トランスバーサルフィルタ
JP5680215B2 (ja) 予等化光送信機および予等化光送信方法
JP2009094777A (ja) 信号波形劣化補償回路
JP6350762B2 (ja) 光送信器および光通信方法
KR101086213B1 (ko) 편광 모드 분산 모니터링 및 장해 상관
JP2010278528A (ja) 電気分散補償回路制御方法および光受信機
JP6102073B2 (ja) 光送信装置及び光送信方法
JP4671947B2 (ja) アイモニタ方法およびアイモニタ回路並びに光受信方法および光受信器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4479496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 4