JP2006169022A - 混晶バルク結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゾーン成長開始時に発生する成長結晶の結晶組成が成長方向に急変することを簡単な手段で抑止できるようにする。
【解決手段】 成長装置内の成長方向に向かって低温から高温へと温度が傾斜する領域にルツボ1を配置し、ルツボ1内にソース材料4、メルト(9及び8)、種結晶2を温度が高い位置から低い位置に向かって順に配置し、メルト内にソース材料4を溶出させ、メルト内を伝播したソースを種結晶2上に結晶成長させるゾーン成長法に於いて、ルツボ1に充填するメルト原料は、メルトを構成する原料9及び8の複数層で構成し、複数層のメルト原料9及び8が成長させるべき混晶系の融液組成を成し、且つ、種結晶2に接触させるメルト原料8の融点を、その上に在るメルト原料9の融点より低くする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、InGaAs、InGaSb、AlGaAsのIII-V 族化合物、Si−GeのIV族化合物、HgCaTeのII-VI 族化合物、PbSnTeのIV-VI 族化合物などの混晶バルク結晶を成長させる際の成長用原料であるメルト原料について改善した混晶バルク結晶の製造方法に関する。
一般に、半導体レーザやフォトダイオードに代表される光デバイス、或いは、移動体端末や衛星通信用の電子デバイスは、化合物半導体結晶を材料として作製されている。
これら化合物半導体結晶を材料としたデバイスは、MOCVD(metalorganic chemical vapour deposition)、MBE(molecular beam epitaxy)、LPE(liquid phase epitaxy)などの方法を適用して基板結晶の上にエピタキシャル成長させた結晶を用いて作製される。
この場合に用いるエピタキシャル成長用基板としては、GaAs、GaP、Si、InP、サファイアなどのウェーハが市販されている。
化合物半導体デバイスでは、エピタキシャルウェーハに於ける各結晶層の物性値、例えば、格子定数、エネルギギャップ、屈折率、歪み、キャリヤ濃度などが、デバイス設計の重要なパラメータになっている。
デバイスを設計する場合には、前記パラメータを考慮し、エピタキシャル成長させる結晶の膜厚、結晶組成、ドーパントの種類及び濃度を決定する。
ところで、多くの場合、エピタキシャルウェーハには、結晶欠陥が少ないことが希求されるので、エピタキシャル成長させる各結晶層の格子定数は、基板結晶の格子定数と整合させることが大前提となっている。
従って、従来の基板を用いる場合、エピタキシャル結晶の格子定数は基板の格子定数に限定されてしまう為、画期的な結晶層の組み合わせをすることはできず、デバイス設計の上で自由度が制限される旨の不都合を生じている。
混晶半導体バルク結晶を基板に用いた場合、その混晶の組成比を変えることで、格子定数は任意に選択することができる。その為、混晶化合物半導体バルク基板を用いると、デバイス設計の上で自由度が飛躍的に増大し、これまで製作困難であったデバイスの設計が可能であって、本発明が改良の対象としているInGaAsバルク結晶は、今後、1.3μm帯の高T0 レーザ用、或いは、面発光レーザ用の基板結晶として必須の部材となるであろうと考えられている。
一般に、1.3μm帯レーザで、InP基板が用いられるが、InP基板の格子定数に依り、1.3μm帯の光を発生させる活性層部分の周囲に配置するクラッド層の結晶組成が制限され、活性層に閉じ込めるキャリアが洩れる旨の欠陥がある。或いは、InP基板を用い、この波長帯で用いる面発光レーザを作製する場合、面発光レーザ用のミラー面が必要となるが、ミラー面を形成する為の適切な屈折率の組み合わせの半導体結晶層を選ぶことができない。
前記したように、InP基板を用いた場合に発生する問題点、そして、例えばInGaAs基板などの混晶化合物半導体基板を用いることで前記問題点が全て解消されることなどについては、既に明らかにされている(例えば特許文献1、或いは、特許文献2などを参照。)。
従来、開発されてきたInGaAsバルク結晶の成長方法は、前記公知文献にも記載されいるが、大きく二つに分けられる。その一つは、VGF(Vertical Gradient Freeze)法やブリッジマン法を適用し、ルツボ内でGaAs種結晶に於いて、成長方向にInAs組成を変化させたInGaAsを成長し、これを次工程のゾーン成長用のInGaAs種結晶とする。そして、InGaAs種結晶上に於いて、成長方向にInAs組成が均一なInGaAs結晶をゾーン成長させ、InGaAsバルク結晶を作製する方法である。因みに、VGF成長とゾーン成長の両工程とも、メルトがInGaAs融液、即ち、InAs−GaAs準二元状態であり、成長するInGaAs結晶のInAs組成は、成長温度で一義的に決まる。
さて、2004年春季応用物理学会講演会(第51回応用物理学関係連合講演会、28p−ZC−4)に於いては、ゾーン法に依り成長方向にInAs組成が均一なInGaAs結晶を得る方法として、種結晶に優先方位のGaAs結晶を用いる新しい方法が提案された。
この方法は、従来の方法と異なり、VGF法やブリッジマン法でInGaAs種結晶を作製する必要がなく、結晶成長が一工程で済む旨の利点がある。
本発明で対象としているのは、前記した種結晶に優先方位のGaAs結晶を用い、ゾーン成長法に依ってInGaAs結晶を得る方法に属する。
図4は種結晶に優先方位のGaAs結晶を用いたゾーン成長法でInGaAs結晶を成長させる工程を説明する為のルツボ、原料、温度などを表す要部説明図であり、(A)は原料充填時のルツボ、(B)は結晶成長時のルツボ、(C)は温度分布をそれぞれ示している。
(A)に見られるように、ルツボ1にGaAs種結晶2、InAs結晶3、GaAs結晶或いはInGaAs結晶からなるソース材料4を充填する。GaAs種結晶の面方位は(110)であり、この(110)がInGaAsが単結晶成長し易い優先方位である。尚、優先方位の求め方については後述する。ソース材料4には、GaAs結晶やInGaAs結晶を用いる。ソース材料4にInGaAs結晶を用いる場合に関し、必要あれば、特許文献2を参照されると良い。
(B)は、(A)について説明したルツボ1を成長装置の炉内に配置し、昇温して結晶が成長してゆく状態が示されている。炉の温度を上昇させると、InAs結晶3は液体となり、その中にソース材料4やGaAs種結晶の一部が溶け込み、成長用メルト5が生成される。その後、時間が推移すると、ソース材料4が成長用メルト5中に更に溶出し、メルト5中を伝播し、InGaAs成長結晶6がGaAs種結晶2と同じ面方位(110)で単結晶成長する。
InGaAsが単結晶成長し易い優先方位は(110)であるが、これは次のようにして求めることができる。即ち、種結晶として、いろいろの面方位をもつチャンクからなる結晶を用い、InGaAsをゾーン成長させ、成長し易い面方位を評価する。その結果、(110)方向の結晶が最も成長し易いことが判る。
前記説明したInGaAs結晶のゾーン成長に於いて、成長方向組成を均一にする方法は、これまでに開発してきた方法を適用することができる。
図5はInGaAs結晶のゾーン成長に於いて組成制御を行う原理を説明する為のルツボの状態、温度などを表す要部説明図であり、(A)は結晶成長を或る程度進行させた状態、(B)は結晶成長を更に進行させた状態、(C)は温度分布をそれぞれ示し、図4に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
(A)に見られるように、ソース材料4が溶出し、結晶成長が進行した場合、InGaAs成長結晶6と成長用メルト5との境界である固液界面位置7がソース材料4の方向に上昇する。この上昇量は、InGaAs成長結晶6の成長量と同じであり、これと同じ距離だけ、(B)に見られるように、ルツボ1を下方に移動させることで、固液界面位置7を常に炉内の同じ位置に固定することができ、従って、固液界面位置7の温度は常に一定となる。
混晶半導体系結晶を成長させる場合のメルトが融液である場合、InGaAs系では、メルトがInAsとGaAsとの混合で作製されるのであるから、成長結晶の組成は、固液界面温度で一義的に決まってしまう。そこで、結晶成長速度と同じ速度でルツボ1を下方に移動させることで、固液界面位置の温度を固定することができ、従って、成長結晶の組成を成長方向に均一化することができる。
また、ルツボ1を下方に移動することに代えて、固液界面位置の上昇に依る温度上昇分を成長装置に於ける温度を連続的に下降させることで相殺することもでき、その場合も固液界面位置の温度は固定され、成長結晶の組成を均一化することができる。
さて、ゾーン成長法に於ける組成制御の原理は前記説明した通りであるが、この方法を実施する場合、ゾーン成長開始時に成長結晶の結晶組成、即ち、InAs組成が成長方向に急変する旨の問題がある。
図6はゾーン成長開始時に成長結晶の結晶組成が変化することを説明する為の線図であり、優先方位のGaAs種結晶を用いた新たな成長開始当初に於いては、ルツボの移動速度では対応できない組成変化が発生する。尚、組成急変領域から後の組成均一領域は、前記説明した組成制御の原理、即ち、ルツボの移動で実現することができる。
前記説明したように、ゾーン成長に於いて、ルツボの移動で組成を均一化できる旨の原理は、ルツボが位置している成長ゾーンの温度が急変しないことが前提になっているのであるが、問題としているゾーン成長開始時に於ける組成急変域は、当該前提が崩れていることから発生する。
図7は問題発生の原因を説明する為のルツボの状態及び温度を表す要部説明図であり、(A)はルツボの状態、(B)は温度プロファイルをそれぞれ示し、図4及び5に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
図7から明らかであるが、ゾーン成長開始までの成長装置の温度履歴を大別すると、温度上昇過程と、均一組成成長の為の温度一定過程とからなる。優先方位成長に於いては、メルト原料にInAsを使用する。InAsの融点は、942℃であって、成長しようとするInGaAs結晶の成長温度(InAs組成が0.3、成長温度が1020℃)と比較して100℃近く低い。
その為、昇温過程でInAsが液化しメルト5になると、その中にGaAs種結晶2やソース材料4が溶け込むことになる。そして、昇温が進行するにつれ、溶け込み量は増加する。ソース材料4側からメルト5に溶出した溶質は、濃度拡散に依ってGaAs種結晶2側に移動する。移動してきた溶質がGaAs種結晶2の表面に到達し、この表面上のメルト5の濃度が飽和になった場合、種結晶表面の溶出が終了する共に結晶の成長が開始される。
ソース材料4からの溶出が多く、GaAs種結晶2に於ける表面のメルト5が飽和する時期が速い場合、成長装置の昇温過程で結晶成長が開始される。昇温過程、即ち、温度が上昇している時に結晶が成長する場合、その温度に対応した組成の結晶が成長する。InGaAs系では、温度が上昇するにつれて成長結晶のInAsが減少する。その為、図3に見られるように、成長開始時の結晶組成は、InAs組成が急激に減少する傾向をもって変化する。
従って、問題発生の原因は、メルト用原料の融点が成長開始温度よりも低い為、メルト用原料の液化時期が速くなり、成長装置の昇温過程でソース材料の溶出が多くなって、昇温過程で結晶成長が開始されてしまうことにある。
特開2002−274998号公報 特開2001−267259号公報
本発明では、ゾーン成長開始時に発生する成長結晶の結晶組成が成長方向に急変することを簡単な手段で抑止できるようにする。
本発明に依る混晶バルク結晶の製造方法に於いては、成長装置内の成長方向に向かって低温から高温へと温度が傾斜する領域にルツボを配置し、前記ルツボ内にソース材料、メルト、種結晶を温度が高い位置から低い位置に向かって順に配置し、メルト内にソース材料を溶出させ、メルト内を伝播したソースを種結晶上に結晶成長させるゾーン成長法に於いて、ルツボに充填するメルト原料は、メルトを構成する原料の複数層で構成し、前記複数層のメルト原料が成長させるべき混晶系の融液組成を成し、且つ、種結晶に接触させるメルト原料の融点を、その上に在るメルト原料の融点より低くしたことを特徴とする。
前記手段を採ることに依り、ゾーン成長開始時に発生する成長結晶の結晶組成が成長方向に急変することを簡単な手段で抑止して、成長結晶の組成を成長方向に均一化することができる。
ゾーン成長を行うに際しては、メルト用原料の融点を上昇させて、成長しようとする結晶の成長温度に近づけ、メルト用原料が液化する時期を遅くし、昇温過程に於いてソース材料からメルトへの溶出を低減させ、昇温過程で結晶成長が開始されるのを抑止することができる。
然しながら、単純にメルト用原料の融点を上昇させた場合、GaAs種結晶2の表面がメルトバックされ難くなる。通常、メルトバックに依るGaAs種結晶2に於ける表面の溶出は、種結晶2の表面をクリーングする意味もあるから、良好な結晶性をもつ結晶を実現するには不可欠である。
図1は問題解決の原理を説明する為のルツボを表す要部説明図であり、図4、図5、図7に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
原料充填時のメルト用原料として、第1のメルト原料8及び第2のメルト原料9の複数層を用いる。第1のメルト原料8の融点T1は、第2のメルト原料9の融点T2より低くし、また、融点T2は成長開始温度に近づける。このような構成を採れば、第2のメルト原料9へのソース材料4の溶出は減少する。そして、第1のメルト原料8に依って、GaAs種結晶2の表面は確実にメルトバックされるので、当該表面のクリーニングが可能である。
図2は本発明の実施例を説明する為のルツボを表す要部説明図であり、図1に於いて用いた記号と同記号は同部分を示すか或いは同じ意味を持つものとする。
図示のルツボ1に於ける内径は15mmφ程度であり、このルツボ1の中に長さが40〜60mmのヒートシンク10を充填する。このヒートシンクについては、特許文献1で詳細に説明しているように、結晶成長時の熱流制御の為に用いられている。
ヒートシンク10の上には、厚さ10mmのGaAs種結晶2を充填する。GaAs種結晶2の面方位は、当然、優先成長の方位である(110)である。GaAs種結晶2の上には、第1のメルト原料8として、厚さ1mmのInAsを充填した。InAsの融点は942℃であり、InGaAs系の融液材料では最も融点が低い材料である。
第2のメルト原料9として、厚さ20mmで、InAs組成が0.86のInGaAs結晶を用いる。この第2のメルト原料9の融点は1020℃である。第2のメルト原料9の上に、ソース材料4として、厚さ20nmで、InAs組成が0.3のInGaAs結晶を配置した。
第2のメルト原料9とソース材料4とは、何れもInGaAs系であり、それぞれの組成のInGaAs融液を所定の温度で急冷することで作製する。この詳細について、必要あれば、特許文献2の説明を参照されると良い。
前記のようにして材料、原料などを充填したルツボ1は、更に石英アンプル中に真空封止し、その石英アンプルを成長装置(炉)にセットし、成長装置を所定温度に昇温し、ゾーン結晶を成長させる。
図3は成長結晶の組成分布を表す線図であり、図からすると、長さ20mmに亙って、InAs組成が0.3付近である結晶が成長していることが看取され、また、GaAs種結晶付近で成長結晶の組成に急激な変化は起こっていない。
上記実施例では、市販されていて、容易に入手できることから、第1のメルト原料8として、InAsを用いたが、第1のメルト原料8の役割は、GaAs種結晶2の表面をメルトバックすることにある。メルトバック用の原料としては、成長開始温度よりも融点が少なくとも20℃低い材料を用いれば良いことが経験的に判っている。
そこで、第1のメルト原料8として、InAs組成が0.9のInGaAs結晶を用いて実施した。InGaAs結晶の融点は、成長温度より20℃低い1000℃である。また、厚さを1mmとした。この場合も、第1のメルト原料8としてInAsを用いた場合と同じく良好な結晶を得ることができた。
前記2つの実施例では、第2のメルト原料9としては、その融点が成長温度と等しいものを用いたが、それは必須ではない。その理由は、第2のメルト原料9及びソース材料4の設置場所の温度が成長温度に比較して高い為、第2のメルト原料9の融点が成長温度に比較して若干高い場合でも、第2のメルト原料9が液化することに依る。
また、成長装置に於ける成長方向温度勾配、或いは、第2のメルト原料9の厚さに依っては、第2のメルト原料9と接する部分のソース材料4が均質に溶け難い場合があろうことが想起される。その場合、第2のメルト原料9とソース材料4との間に第2のメルト原料9に比較して融点が低い材料からなるメルト原料を介挿しておけば良い。
前記説明では、混晶結晶としてInGaAs結晶について有効であることを示したが、例えば、InGaSb、AlGaAsなどのIII-V 族結晶、Si−GeのIV族結晶、PbSnTe、PbSSeなどのIV-VI 族結晶、HgCdTeなどのII-VI 族結晶に対しても有効である。
本発明に於いては、前記説明した実施の形態を含め、多くの形態で実施することができので、以下、それを付記として例示する。
(付記1)
成長装置内の成長方向に向かって低温から高温へと温度が傾斜する領域にルツボを配置し、前記ルツボ内にソース材料、メルト、種結晶を温度が高い位置から低い位置に向かって順に配置し、メルト内にソース材料を溶出させ、メルト内を伝播したソースを種結晶上に結晶成長させるゾーン成長法に於いて、
ルツボに充填するメルト原料は、メルトを構成する原料の複数層で構成し、前記複数層のメルト原料が成長させるべき混晶系の融液組成を成し、且つ、種結晶に接触させるメルト原料の融点を、その上に在るメルト原料の融点より低くしたこと
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
(付記2)
(付記1)に於いて、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料として、結晶成長させる温度を融点とする融液組成の原料を用い、且つ、種結晶に接触させるメルト原料として、前記混晶系で最も融点が低い融液組成の原料を用いること
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
(付記3)
(付記1)に於いて、前記複数層のメルト原料に関し、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料として、結晶成長させる温度を融点とする融液組成の原料を用い、且つ、種結晶に接触させるメルト原料として、前記メルト原料の融点に比較して少なくとも20℃以上低い融点の融液組成の原料を用いること
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
(付記4)
(付記1)に於いて、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料とソース材料との間に、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料に比較して融点が低い原料を挿入すること
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
(付記5)
(付記1)に於いて、混晶半導体バルク結晶がInGaAs、InGaSb、AlGaAsなどのIII-V 族化合物混晶、Si−GeであるIV族化合物混晶、HgCdTeであるII-VI 族化合物混晶、PbSnTeであるIV-VI 族化合物混晶であること
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
(付記6)
(付記2)に於いて、成長させるべき混晶半導体バルク結晶がInGaAsであるIII-V 族化合物混晶であり、且つ、種結晶に接触させるメルト原料がInAsであること
を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
問題解決の原理を説明する為のルツボを表す要部説明図である。 本発明の実施例を説明する為のルツボを表す要部説明図である。 成長結晶の組成分布を表す線図である。 ルツボ、原料、温度などを表す要部説明図である。 ルツボの状態、温度などを表す要部説明図である。 ゾーン成長開始時に成長結晶の結晶組成が変化することを説明する為の線図である。 問題発生の原因を説明する為のルツボの状態及び温度を表す要部説明図である。
符号の説明
1 ルツボ
2 GaAs種結晶
3 InAs結晶
4 ソース材料
5 メルト
6 InGaAs成長結晶
7 固液界面位置
8 第1のメルト原料
9 第2のメルト原料
10 ヒートシンク

Claims (5)

  1. 成長装置内の成長方向に向かって低温から高温へと温度が傾斜する領域にルツボを配置し、前記ルツボ内にソース材料、メルト、種結晶を温度が高い位置から低い位置に向かって順に配置し、メルト内にソース材料を溶出させ、メルト内を伝播したソースを種結晶上に結晶成長させるゾーン成長法に於いて、
    ルツボに充填するメルト原料は、メルトを構成する原料の複数層で構成し、前記複数層のメルト原料が成長させるべき混晶系の融液組成を成し、且つ、種結晶に接触させるメルト原料の融点を、その上に在るメルト原料の融点より低くしたこと
    を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
  2. 請求項1に於いて、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料として、結晶成長させる温度を融点とする融液組成の原料を用い、且つ、種結晶に接触させるメルト原料として、前記混晶系で最も融点が低い融液組成の原料を用いること
    を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
  3. 請求項1に於いて、前記複数層のメルト原料に関し、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料として、結晶成長させる温度を融点とする融液組成の原料を用い、且つ、種結晶に接触させるメルト原料として、前記メルト原料の融点に比較して少なくとも20℃以上低い融点の融液組成の原料を用いること
    を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
  4. 請求項1に於いて、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料とソース材料との間に、種結晶に接触させるメルト原料の上に配置するメルト原料に比較して融点が低い原料を挿入すること
    を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
  5. 請求項2に於いて、成長させるべき混晶半導体バルク結晶がInGaAsであるIII-V 族化合物混晶であり、且つ、種結晶に接触させるメルト原料がInAsであること
    を特徴とする混晶半導体バルク結晶の成長方法。
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