JP2003267794A - 結晶成長方法及び結晶成長装置 - Google Patents

結晶成長方法及び結晶成長装置

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JP2003267794A
JP2003267794A JP2002072711A JP2002072711A JP2003267794A JP 2003267794 A JP2003267794 A JP 2003267794A JP 2002072711 A JP2002072711 A JP 2002072711A JP 2002072711 A JP2002072711 A JP 2002072711A JP 2003267794 A JP2003267794 A JP 2003267794A
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melt
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seed crystal
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Yoshito Nishijima
由人 西嶋
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VGF成長やゾーン成長開始時におけるメル
トの不具合の発生を抑制しうる結晶成長方法及び結晶成
長装置を提供する。 【解決手段】 GaAs種結晶48と結晶材料とを収容
したるつぼ32をアンプル40内に封止し、るつぼ32
内でGaAs種結晶48の一部と結晶材料を溶解したメ
ルト52を形成し、メルト52からGaAs種結晶48
上に結晶材料を析出させることにより結晶成長を行う結
晶成長方法において、るつぼ32のメルト52の位置よ
りも下方に開口部46を設けることにより、るつぼ32
内の雰囲気の圧力が、メルト52上方と下方とにおいて
ほぼ等しくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体結晶の成長
方法及び成長装置に係り、特に、InGaAsバルク混
晶等の化合物半導体結晶の結晶成長方法及び結晶成長装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザやフォトダイオードに代表
される光デバイスや、移動体端末や衛星通信用の電子デ
バイスは、化合物半導体結晶を材料として制作されてい
る。これら化合物半導体を材料としたデバイスは、多く
の場合、基板結晶上に、MOCVD(Metal Organic Ch
emical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Bea
m Epitaxy)法、LPE(Liquid Phase Epitaxy)法等に
より結晶層が成長されたエピタキシャルウェハから作製
されている。市販されている代表的な基板としては、G
aAs、GaP、Si、InPウェハがある。
【0003】化合物半導体デバイスでは、エピタキシャ
ルウェハの各結晶層の物性値、例えば、格子定数、エネ
ルギーギャップ、屈折率、歪み、キャリア濃度等が、デ
バイス設計の上で重要なパラメータとして用いられてい
る。
【0004】ところが、エピタキシャル層には結晶欠陥
が少ないことが求められるため、各結晶層の格子定数
は、基板結晶の格子定数と整合させることが必要とされ
る。したがって、従来の基板を使用する場合には、エピ
タキシャル層の格子定数が、基板の格子定数に限定され
ることとなる。このことは、デバイス設計上の自由度が
制限されることを意味する。
【0005】このような従来のエピタキシャルウェハの
難点を解消するものとして、近年、混晶バルク基板が注
目されている。混晶バルク基板は、その結晶の組成比を
変えることにより、格子定数を任意に選択することが可
能な基板である。このため、混晶バルク基板を用いるこ
とにより、デバイス設計におけるパラメータの自由度が
比較的に増大し、これまで作製が困難であったデバイス
の設計が可能となる。
【0006】混晶バルク基板となるInGaAsバルク
結晶は、高いT0を有する1.3μm帯のレーザや、面
発光レーザ用の基板結晶として必須のものと考えられて
いる。1.3μm帯レーザの場合、通常用いられるIn
P基板では、バンドオフセットが小さくなるために大き
な漏れ電流が発生したり、屈折率が小さくミラーの形成
が困難であるという難点がある。InGaAs基板を用
いることにより、これらの難点を回避することが可能と
なる。
【0007】InGaAsバルク結晶の成長工程は、二
つの工程に分けることができる。まず、VGF(Vertic
al Gradient Freeze)法やブリッジマン法により、るつ
ぼ内でGaAs種結晶上に、成長方向にInAs組成を
変化させたInGaAsを成長させ、これを次工程の成
長で用いるInGaAs種結晶とする。次いで、ゾーン
法により、成長方向にInAs組成の均一なInGaA
s結晶を、InGaAs種結晶上に成長させる。こうし
て、InGaAsバルク結晶が作製される。VGF成長
とゾーン成長の両工程とも、メルトがInGaAs融
液、すなわちInAs−GaAs準二元状態であり、成
長するInGaAs結晶のInAs組成は、成長温度で
一義的に定まる。
【0008】図7及び図8を用いて、VGF法によるI
nGaAs種結晶成長工程を説明する。図7及び図8は
VGF法によるInGaAs種結晶成長工程を説明する
図である。
【0009】図7に示すように、底部にヒートシンク1
00が充填されたるつぼ102内にGaAs種結晶10
4と、InAs結晶106とを充填する。InAs結晶
106上には、スペーサ108を配置する。次いで、こ
のるつぼ102を真空封止したアンプル110の中に収
容する。ここで、ヒートシンク100は、結晶からの排
熱能力を向上し、メルト形成時の固液界面形状を凸化す
るためのものである(例えば、特願平2001−761
47号明細書を参照)。また、スペーサ108は、メル
ト上部表面を平坦にするためのものである。
【0010】次いで、アンプル110を電気炉(図示せ
ず)の温度傾斜部に配置し、電気炉を所定の温度まで昇
温し、その温度で一定時間保持する。こうして、GaA
s種結晶104の一部を残して、GaAs種結晶104
及びInAs結晶106を融解し、InGaAs融液で
ある均一なメルト112を形成する。ここで、残存した
GaAs種結晶104は、VGF成長時のGaAs種結
晶となる。
【0011】次いで、所定の成長終了温度まで、電気炉
を降温する。この降温過程において、メルト112から
結晶が析出し、図8に示すように、InGaAsVGF
結晶114が成長する。このときの徐冷速度は、例えば
1℃/h程度である。成長するInGaAsVGF結晶
114のInAs組成は、前述のように、成長温度で一
義的に定まり、温度が低くなるとInAs組成が大きく
なる。このため、温度を連続的に降温するVGF法で
は、成長方向にInAs組成が連続的に増加する。
【0012】次いで、成長終了温度まで冷却された後、
電気炉を急冷する。
【0013】こうして作製されたInGaAsVGF結
晶114は、次工程のInGaAs種結晶として用いら
れる。なお、InGaAsVGF結晶114に付着した
メルト112は、次工程のゾーン成長用のメルトとして
用いることができるため、VGF成長工程が終了しても
切り離さない。
【0014】次に、ゾーン法によるInGaAs結晶成
長工程について図9を用いて説明する。図9はゾーン法
によるInGaAs結晶成長工程を説明する図である。
【0015】底部にヒートシンク116が配置されたる
つぼ118内に、VGF成長工程でGaAs種結晶12
0上に成長したInGaAs種結晶122及びメルト1
24と、ソース結晶126とを充填する。ソース結晶1
26としては、GaAsやInGaAsの三元結晶を用
いる。ソース結晶126上には、スペーサ128を配置
する。このるつぼ118を真空封止したアンプル130
の中に収容する。
【0016】次いで、アンプル130を電気炉(図示せ
ず)の温度傾斜部に配置し、電気炉を昇温する。VGF
成長終了温度に到達すると、メルト124は融液状態と
なる。さらに、所定の成長開始温度まで昇温する。
【0017】VGF成長終了温度から成長開始温度まで
の昇温工程において、InGaAs種結晶122の表面
はメルトバックされ、種結晶表面が清浄化される。この
メルトバックでは、種結晶の一部がメルト124に溶け
込んでいる。また、ソース結晶126からも、結晶の一
部がメルト124に溶け込んでいる。
【0018】次いで、成長開始温度まで昇温した後、電
気炉を徐冷する。この間、ソース結晶126がメルトに
溶出して、メルト124中を輸送される。これにより、
InGaAsゾーン結晶132が、InGaAs種結晶
122上に成長する。そして、固液界面134が、ソー
ス結晶126に向かって移動する。この固液界面134
の移動により発生する温度上昇分は、電気炉を徐冷する
ことにより相殺される。このため、結晶成長時の固液界
面温度が一定に保たれ、InGaAsゾーン結晶132
の組成は、成長方向に一定となる。なお、ここで用いる
徐冷速度は、例えば0.1〜0.05℃/hである。
【0019】所定の時間、InGaAsゾーン結晶13
2を成長させた後、電気炉を室温まで急冷し、結晶成長
を終了する。
【0020】以上のように、二つの結晶成長工程を用い
ることにより、成長方向にInAs組成が変化したIn
GaAs種結晶120上に、成長方向にInAs組成が
一定のInGaAsバルク結晶132が得られる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のVGF成長やゾーン成長開始時には、メルトの
不具合が起こることがあった。この不具合は、どちらか
というと、ゾーン成長よりも成長温度が約200℃高い
VGF成長の方が起こりやすい。図10及び図11を用
いてVGF成長において発生する不具合について説明す
る。図10及び図11はVGF成長において発生するメ
ルトの不具合を示す概略図である。
【0022】メルトに発生する不具合には2種類ある。
一つは、図10に示すように、るつぼ102と、GaA
s種結晶104及びヒートシンク100との隙間にメル
ト112がこぼれ、メルト112の体積が減少すること
である。また、こぼれたメルトが原因となり、成長する
結晶が多結晶化することも多い。
【0023】もう一つの不具合は、図11に示すよう
に、るつぼ102内壁とスペーサ108との隙間をメル
ト112が上昇することである。メルト112が上昇す
ることにより、メルト112体積が減少するとともに、
この減少分が鬆(す)138としてメルト112中に残
存することとなる。メルト112中に鬆138が発生す
ると、VGF成長の次工程であるゾーン成長において、
ソース結晶からのソースの供給が抑制されてしまう。
【0024】なお、図10に示すGaAs種結晶106
及びヒートシンク100とるつぼ内壁102との隙間
は、通常、約0.05mmである。また、図11に示す
スペーサ108とるつぼ102内壁との隙間も、通常、
約0.05mmである。結晶成長時には熱膨張によりこ
れらの値よりさらに隙間は狭くなっている。図10及び
図11では、説明のため、これらの隙間を誇張して示し
ている。本明細書では、他の図においても、説明のた
め、かかる隙間を誇張して示している。
【0025】また、図10に示すメルトのこぼれと、図
11に示すメルトの上昇とは同時に発生することはほと
んど無い。
【0026】本発明の目的は、VGF成長やゾーン成長
開始時におけるメルトの不具合の発生を抑制しうる結晶
成長方法及び結晶成長装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は、種結晶と結
晶材料とを収容したるつぼを容器内に封入し、前記るつ
ぼ内で前記種結晶の一部と前記結晶材料を溶解したメル
トを形成し、前記メルトから前記種結晶上に前記結晶材
料を析出させることにより結晶成長を行う結晶成長方法
において、前記るつぼ内の雰囲気の圧力が、前記メルト
上方と下方とにおいてほぼ等しくなるようにすることを
特徴とする結晶成長方法により達成される。
【0028】また、上記目的は、種結晶と結晶材料とを
収容したるつぼを容器内に封入し、前記るつぼ内で前記
種結晶の一部と前記結晶材料を溶解したメルトを形成
し、前記メルトから前記種結晶上に前記結晶材料を析出
させることにより結晶成長を行う結晶成長装置であっ
て、前記るつぼには、前記るつぼ内の前記メルトの位置
よりも下方に、前記メルト上方の雰囲気と下方の雰囲気
とを接触させるための開口部が設けられていることを特
徴とする結晶成長装置により達成される。
【0029】
【発明の実施の形態】[本発明の原理]従来のVGF成
長やゾーン成長の開始時に発生するメルトのこぼれやメ
ルトの上昇という不具合は、メルトが、るつぼ内壁との
隙間には入り込むという点においては、同一の現象と考
えることができる。
【0030】室温時にはるつぼ内は真空であるが、電気
炉の昇温過程において、原料に用いるGaAsやInA
sの表面からAs酸化物が蒸発すると考えられる。ま
た、ヒートシンクやるつぼへの付着物が気化することも
考えられる。このような原料等の気化により、るつぼ内
の雰囲気の圧力のバランスが崩れ、メルトのこぼれやメ
ルトの上昇という不具合が発生すると考えられる。
【0031】まず、図1を用いてメルトがこぼれる原因
について説明する。図1はVGF成長のメルト形成時に
メルトのこぼれが発生した状態を示す概略図である。
【0032】図1に示すように、アンプル10内にるつ
ぼ12が収容されている。るつぼ12内には、底部にヒ
ートシンク14が充填されている。ヒートシンク14上
には、GaAs種結晶16が充填されており、GaAs
種結晶16上には、メルト18が形成されている。メル
ト18には、スペーサ20が充填されている。
【0033】電気炉の昇温過程において、相対的に温度
の低いるつぼ12底部の外壁やアンプル10内壁の表面
に、より多くのAs酸化物が付着する。
【0034】そして、メルト形成温度まで電気炉内の温
度が上昇することにより、このAs酸化物が分解し、メ
ルト18上方の隙間の雰囲気は単体のAsとなる。単体
のAsのガス圧は、メルト18表面から蒸発するAsよ
りも圧力が高い。このため、スペーサ20が存在するメ
ルト18上方の雰囲気のガス圧が、メルト18下方の雰
囲気よりも高くなる。このため、上方から下方にメルト
18が押され、GaAs種結晶16及びヒートシンク1
4とるつぼ12内壁との隙間にメルトがこぼれることと
なる。
【0035】次に、図2を用いてメルトが上昇する原因
について説明する。図2はVGF成長のメルト形成時に
メルトの上昇が発生した状態を示す概略図である。
【0036】電気炉の昇温過程において、ヒートシンク
14の表面やこの付近のるつぼ12内壁に、より多くの
As酸化物が付着すると、メルト形成温度まで電気炉の
温度が上昇することにより、メルト18上方よりもメル
ト18下方の雰囲気のガス圧が高くなる。この結果、下
方から上方へとメルト18が押し上げられ、スペーサ2
0とるつぼ12内壁との隙間へメルト18が押されて上
昇するとともに、気泡がメルト18内部に入り込む。こ
の気泡は、鬆(す)22となる。
【0037】上述のように、メルトのこぼれもメルトの
上昇のどちらも、メルト上方と下方とでの雰囲気の圧力
のバランスが崩れたことを原因に発生すると考えられ
る。
【0038】先に、ゾーン成長よりVGF成長の場合の
方がこれらのメルトの不具合が起こりやすいと述べた。
その原因は、VGF成長の方が、成長温度が200℃程
度高いためにAsの圧力バランスがこわれやすいためと
考えられる。
【0039】本発明は、メルト上方と下方の雰囲気の圧
力をほぼ等しくすることにより、メルトのこぼれ及びメ
ルトの上昇の発生を抑制するものである。本発明の原理
について図3を用いて説明する。図3は本発明の原理を
説明する図である。
【0040】メルト上方と下方の雰囲気の圧力をほぼ等
しくするためには、それぞれの雰囲気の圧力が等しくな
るように独立にコントロールすればよいが、これでは装
置構成が大がかりなものとなる。本発明では、簡便な構
成で、メルト上方と下方の雰囲気の圧力をほぼ等しくす
る。
【0041】図3に示すように、ヒートシンク14とる
つぼ12底部との間に隙間24を設ける。また、アンプ
ル10底部とるつぼ12との間に隙間26を設ける。こ
れらの隙間24、26を設けるためには、例えばヒート
シンク14の底部やるつぼ12の底部に溝や突起等を設
ける。さらに、るつぼ12底部に開口部28を設ける。
こうすることにより、メルト18下方の雰囲気がるつぼ
12とアンプル10との隙間24、26を介してメルト
18上方の雰囲気と接触することが可能となる。その結
果、メルト18上方とメルト18下方で雰囲気の圧力の
バランスがとれ、メルトのこぼれやメルトの上昇の発生
を抑制することが可能となる。
【0042】[実施の形態]本発明の一実施形態による
結晶成長方法及び結晶成長装置について図4を用いて説
明する。図4は本実施形態による結晶成長装置の構造を
示す概略図である。
【0043】本実施形態では、本発明による結晶成長方
法及び結晶成長装置を、VGF法によるInGaAs種
結晶成長工程に適用する場合について説明する。
【0044】〔1〕結晶成長装置 まず、本実施形態による結晶成長装置について図4を用
いて説明する。図4はInGaAsVGF結晶成長時の
様子を示している。
【0045】例えば石英からなるるつぼ32内には、底
部に、例えばカーボン製の直径15mm弱の大きさを有
し、結晶からの排熱能力を向上し、メルト形成時の固液
界面形状を凸化するためのヒートシンク34が配置され
ている。ヒートシンク34の底部には、例えば長さ0.
5mm程度の突起36が設けられており、ヒートシンク
34とるつぼ32底部との間に隙間38が設けられてい
る。
【0046】るつぼ32は、真空封止したアンプル40
の中に収容されている。るつぼ32の底部外側には、例
えば長さ0.5mm程度の突起42が設けられており、
るつぼ32とアンプル40底部との間に隙間44が設け
られている。また、るつぼ32の底部には、開口部46
が設けられている。
【0047】るつぼ32内のヒートシンク34上には、
GaAs種結晶48が充填されている。GaAs種結晶
48上には、InGaAsVGF結晶50が成長してい
る。InGaAsVGF結晶50上には、メルト52が
形成されている。メルト52上には、例えば石英等のメ
ルト反応することのない材料からなり、メルト52上方
を平坦化するためのスペーサ53が配置されている。
【0048】このように、本実施形態による結晶成長装
置は、底部に突起36を有するヒートシンク34と、底
部に開口部46と突起42とを有するるつぼ32とを有
することに主たる特徴がある。これにより、ヒートシン
ク34とるつぼ32底部との間に隙間38が設けられ、
るつぼ32とアンプル40底部との間に隙間44が設け
られ、るつぼ32底部の開口部46を介してメルト52
下方と上方の雰囲気を接触させることができる。この結
果、メルト52上方と下方の雰囲気の圧力をほぼ等しく
することができ、メルトのこぼれ及びメルトの上昇の発
生を抑制することができる。
【0049】〔2〕結晶成長方法 次に、本実施形態による結晶成長方法について図4を用
いて説明する。
【0050】底部にヒートシンク34が配置されたるつ
ぼ32内に、GaAs種結晶48と、InAs結晶(図
示せず)とを充填する。InAs結晶上には、スペーサ
53を配置する。次いで、このるつぼ32を真空封止し
たアンプル40の中に収容する。
【0051】次いで、アンプル40を電気炉(図示せ
ず)の温度傾斜部に配置し、電気炉を所定の温度まで昇
温し、その温度で一定時間保持する。こうして、GaA
s種結晶48の一部を残し、GaAs種結晶48とIn
As結晶とを融解し、InGaAs融液である均一なメ
ルト52を形成する。ここで、残存したGaAs種結晶
48は、VGF成長法によるInGaAsバルク結晶を
成長させる際のGaAs種結晶となる。
【0052】本実施形態による結晶成長方法では、ヒー
トシンク34とるつぼ32底部との間に隙間38を設
け、るつぼ32とアンプル40底部との間に隙間44を
設け、るつぼ32底部の開口部46を設けているので、
メルト52下方と上方の雰囲気が接触することができ
る。この結果、メルト52上方と下方の雰囲気の圧力を
ほぼ等しくすることができ、メルトのこぼれ及びメルト
の上昇の発生を抑制することができる。
【0053】次いで、所定の成長終了温度まで、電気炉
を降温する。この降温過程において、メルト52から結
晶が析出し、図4に示すように、InGaAsVGF結
晶50が成長する。このときの徐冷速度は、例えば1℃
/h程度である。成長するInGaAsVGF結晶50
のInAs組成は、成長温度で一義的に定まり、温度が
低くなるとInAs組成が大きくなる。このため、温度
を連続的に降温するVGF法では、成長方向にInAs
組成が連続的に増加する。
【0054】次いで、成長終了温度まで冷却された後、
電気炉を急冷する。
【0055】こうして、ゾーン法によるInGaAsバ
ルク結晶の成長のための種結晶として用いるInGaA
sVGF結晶50が形成される。なお、InGaAsV
GF結晶50に付着したメルト52は、ゾーン成長用の
メルトとして用いることができるため、VGF成長工程
が終了しても切り離さない。
【0056】このように、本実施形態によれば、ヒート
シンク34とるつぼ32底部との間に隙間38を設け、
るつぼ38底部に開口部48を設け、るつぼ32とアン
プル40底部との間に隙間を設けるので、メルト52上
方と下方の雰囲気の圧力をほぼ等しくすることができ
る。これにより、結晶成長時における、メルトのこぼれ
及びメルトの上昇の発生を抑制することができる。
【0057】なお、本実施形態のように、As系の化合
物半導体の結晶成長を行う場合、成長する結晶の結晶性
を向上するため、るつぼの外にAsを入れたリザーバ部
を設ける場合がある。リザーバ部からAsを蒸発させ、
結晶成長時のAs雰囲気の圧力を制御することにより、
成長する結晶の結晶性を向上する。
【0058】本実施形態による結晶成長装置において
も、Asを入れたリザーバ部を設け、リザーバ部からA
sを蒸発させ、結晶成長時のAs雰囲気の圧力を制御す
る構成としてもよい。リザーバ部を設けた場合の結晶成
長装置について図5を用いて説明する。図5はリザーバ
部を設けた場合の結晶成長装置の構造を示す概略図であ
る。なお、図4に示す結晶成長装置と同一の構成要素に
ついては同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にす
る。
【0059】つぼ32の底部には、ヒートシンク34が
充填されている。ヒートシンク34の底部には、例えば
長さ0.5mm程度の突起36が設けられており、るつ
ぼ32底部とヒートシンク34との間に隙間38ができ
ている。
【0060】るつぼ32は、真空封止したアンプル40
の中に収容されている。るつぼ32の底部には、脚部5
4が設けられており、るつぼ32とアンプル40との間
に空間56ができている。また、るつぼ32の底部に
は、開口部46が設けられている。
【0061】アンプル40の底部には、リザーバ部58
が設けられている。リザーバ部58には、結晶成長時に
蒸発するAs片60が入れられている。
【0062】結晶成長時には、電気炉の昇温によりリザ
ーバ部58からAsが蒸発し、隙間38、開口部46及
び空間56を介して、メルト52上方と下方に気化した
Asが供給される。これにより、メルト52上方と下方
の雰囲気の圧力をほぼ等しくすることができる。
【0063】また、上述のようにVGF法による結晶成
長に適用した図4に示したものと同様の構造を有する結
晶成長装置を、ゾーン法によるInGaAsバルク結晶
成長についても適用することができる。これにより、ゾ
ーン法による結晶成長においても、種結晶上に形成され
るメルトのこぼれ及びメルトの上昇の発生を抑制しつ
つ、InGaAsバルク結晶を成長させることができ
る。
【0064】本実施形態による結晶成長装置をゾーン法
によるInGaAsバルク結晶成長について適用した場
合について図6を用いて説明する。図6はゾーン法によ
るInGaAsバルク結晶成長に適用した場合を示す概
略図である。
【0065】るつぼ62内には、底部にヒートシンク6
4が配置されている。ヒートシンク64の底部には、例
えば長さ0.5mm程度の突起66が設けられており、
ヒートシンク64とるつぼ62底部との間に隙間68が
設けられている。
【0066】るつぼ62は、真空封止したアンプル70
の中に収容されている。るつぼ62の底部外側には、例
えば長さ0.5mm程度の突起72が設けられており、
るつぼ62とアンプル70底部との間に隙間74が設け
られている。また、るつぼ62の底部には、開口部76
が設けられている。
【0067】次に、ゾーン法によるInGaAs結晶成
長工程について図6を用いて説明する。
【0068】まず、るつぼ62内に、ヒートシンク64
上に、VGF成長工程でGaAs種結晶78上に成長し
たInGaAs種結晶80及びメルト82と、ソース結
晶84とを充填する。ソース結晶84としては、GaA
sやInGaAsの三元結晶を用いる。ソース結晶84
上には、スペーサ86を配置する。
【0069】次いで、アンプル70を電気炉(図示せ
ず)の温度傾斜部に配置し、電気炉を昇温する。VGF
成長終了温度に到達すると、メルト82は融液状態とな
る。さらに、所定の成長開始温度まで昇温する。このと
き、ヒートシンク64とるつぼ62底部との間に隙間6
8を設け、るつぼ62とアンプル70底部との間に隙間
74を設け、るつぼ62底部の開口部66を設けている
ので、メルト82下方と上方の雰囲気が接触することが
できる。この結果、メルト82上方と下方の雰囲気の圧
力をほぼ等しくすることができ、InGaAs種結晶8
8、GaAs種結晶78及びヒートシンク14とるつぼ
62内壁との隙間にメルト82がこぼれることもなく、
また、ソース結晶84及びスペーサ86とるつぼ62内
壁との隙間へメルト82が押されて上昇することもな
い。
【0070】VGF成長終了温度から成長開始温度まで
の昇温工程において、InGaAs種結晶80の表面は
メルトバックされ、種結晶表面が清浄化される。このメ
ルトバックでは、種結晶の一部がメルト82に溶け込ん
でいる。また、ソース結晶84からも、結晶の一部がメ
ルト82に溶け込んでいる。
【0071】次いで、成長開始温度まで昇温した後、電
気炉を徐冷する。この間、ソース結晶84がメルトに溶
出して、メルト82中を輸送される。これにより、In
GaAsゾーン結晶88が、InGaAs種結晶80上
に成長する。そして、固液界面134が、ソース結晶8
4に向かって移動する。この固液界面134の移動によ
り発生する温度上昇分は、電気炉を徐冷することにより
相殺される。このため、結晶成長時の固液界面温度が一
定に保たれ、InGaAsゾーン結晶88の組成は、成
長方向に一定となる。なお、ここで用いる徐冷速度は、
例えば0.1〜0.05℃/hとしている。
【0072】所定の時間、InGaAsゾーン結晶88
を成長させた後、電気炉を室温まで急冷し、結晶成長を
終了する。
【0073】このように、ゾーン法によるInGaAs
バルク結晶成長においても、メルトのこぼれ及びメルト
の上昇の発生を抑制することができる。
【0074】[変形実施形態]本発明の上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0075】例えば、上記実施形態では、混晶半導体で
あるInGaAs結晶の成長に本発明を適用する場合を
説明したが、InGaSbやAlGaAs等のIII−V
族結晶や、Si−Ge等のIV族結晶、PbSnTe等
のIV−IV族結晶、HgCdTe等のII−VI族結晶等
の混晶半導体についても、VGF法等と同様の結晶成長
工程を用いる場合には本発明を適用することができる。
【0076】また、上記実施形態では、ヒートシンク3
4の底部に突起36を設け、るつぼ32底部に突起42
を設けることにより、隙間38、44ができるようにし
ていたが、開口部46を介してメルト52上方と下方の
雰囲気が接触することができる構成であれば、これに限
定されるものではない。例えば、ヒートシンク34底部
に突起36を設ける代わりにるつぼ32の底部内側に突
起を設け、るつぼ32の底部外側に突起42を設ける代
わりにアンプル40の底部内側に突起を設けてもよい。
また、ヒートシンク34底部に突起36を設ける代わり
に溝を設け、るつぼ32の底部に突起42を設ける代わ
りにアンプル40の底部に溝を設ける。これら溝と開口
部46を介してメルト52上方と下方の雰囲気が接触で
きるようにしてもよい。
【0077】また、上記実施形態では、るつぼ32底部
に開口部46を設けていたが、開口部46を設ける位置
はるつぼ32底部に限定されるものではない。るつぼ3
2内のメルト52の位置よりも下方に開口部を設けるこ
とにより、メルト52上方と下方の雰囲気の圧力をほぼ
等しくすることができる。例えば、GaAs種結晶48
やヒートシンク34の側面に位置するるつぼ32の側壁
に開口部を設けてもよい。また、上記実施形態では、一
つの開口部46を設けていたが、設ける開口部46の数
はこれに限定されるものではなく、メルト52上方と下
方の雰囲気の圧力等に応じて、適宜複数の開口部を設け
てもよい。
【0078】また、上記実施形態では、リザーバ部58
にAs片60を入れていたが、リザーバ部58入れる物
質は、成長する結晶の種類に応じて、結晶を構成する元
素からなる物質を適宜選択することができる。
【0079】(付記1) 種結晶と結晶材料とを収容し
たるつぼを容器内に封入し、前記るつぼ内で前記種結晶
の一部と前記結晶材料を溶解したメルトを形成し、前記
メルトから前記種結晶上に前記結晶材料を析出させるこ
とにより結晶成長を行う結晶成長方法において、前記る
つぼ内の雰囲気の圧力が、前記メルト上方と下方とにお
いてほぼ等しくなるようにすることを特徴とする結晶成
長方法。
【0080】(付記2) 付記1記載の結晶成長方法に
おいて、前記るつぼの前記メルトの位置よりも下方に開
口部を設けることにより、前記るつぼ内の雰囲気の圧力
が、前記メルト上方と下方とにおいてほぼ等しくなるよ
うにすることを特徴とする結晶成長方法。
【0081】(付記3) 付記1又は2記載の結晶成長
方法において、前記るつぼ底部との間に隙間ができるよ
うに、前記るつぼ内にヒートシンクを配置し、前記ヒー
トシンク上に前記種結晶を充填することを特徴とする結
晶成長方法。
【0082】(付記4) 付記1乃至3のいずれかに記
載の結晶成長方法において、前記容器内に、前記結晶材
料に含まれる揮発性元素が入れられたリザーバ部を設
け、前記メルト上方と下方に気化した前記揮発性元素を
供給することを特徴とする結晶成長方法。
【0083】(付記5) 付記1乃至4のいずれかに記
載の結晶成長方法において、前記るつぼ内の前記メルト
上に、前記メルトと反応することのない材料よりなるス
ペーサを配置することを特徴とする結晶成長方法。
【0084】(付記6) 種結晶と結晶材料とを収容し
たるつぼを容器内に封入し、前記るつぼ内で前記種結晶
の一部と前記結晶材料を溶解したメルトを形成し、前記
メルトから前記種結晶上に前記結晶材料を析出させるこ
とにより結晶成長を行う結晶成長装置であって、前記る
つぼには、前記るつぼ内の前記メルトの位置よりも下方
に、前記メルト上方の雰囲気と下方の雰囲気とを接触さ
せるための開口部が設けられていることを特徴とする結
晶成長装置。
【0085】(付記7) 付記6記載の結晶成長装置に
おいて、前記開口部は、前記るつぼの底部に設けられて
いることを特徴とする結晶成長装置。
【0086】(付記8) 付記6又は7記載の結晶成長
装置において、前記種結晶と前記るつぼの底部との間に
ヒートシンクを更に有し、前記ヒートシンクの底部又は
前記るつぼの底部内側に第1の突起又は溝が設けられて
おり、前記第1の突起又は溝により第1の隙間が設けら
れていることを特徴とする結晶成長装置。
【0087】(付記9) 付記6乃至8のいずれかに記
載の結晶成長装置において、前記るつぼの底部外側又は
前記容器の底部内側に第2の突起又は溝が設けられてお
り、前記第2の突起又は溝により第2の隙間が設けられ
ていることを特徴とする結晶成長装置。
【0088】(付記10) 付記6乃至9のいずれかに
記載の結晶成長装置において、前記結晶材料に含まれる
揮発性元素が入れられたリザーバ部を更に有し、前記メ
ルト上方と下方に気化した前記揮発性元素を供給するこ
とを特徴とする結晶成長装置。
【0089】(付記11) 付記6乃至10のいずれか
に記載の結晶成長装置において、前記メルトと反応する
ことのない材料よりなり、前記るつぼ内の前記メルト上
に配置されるスペーサを更に有することを特徴とする結
晶成長装置。
【0090】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、種結晶と
結晶材料とを収容したるつぼを容器内に封入し、るつぼ
内で結晶材料を溶解したメルトを形成し、メルトから種
結晶上に結晶材料を析出させることにより結晶成長を行
う結晶成長方法において、るつぼ内の雰囲気の圧力が、
メルト上方と下方とにおいてほぼ等しくなるようにする
ので、メルトのこぼれ及びメルトの上昇の発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のVGF成長におけるメルトのこぼれの発
生原因を説明する図である。
【図2】従来のVGF成長におけるメルトの上昇の発生
原因を説明する図である。
【図3】本発明の原理を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態による結晶成長装置の構造
を示す概略図である。
【図5】本発明の一実施形態の変形例による結晶成長装
置の構造を示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態による結晶成長装置をゾー
ン法による結晶成長装置に適用した場合を示す概略図で
ある。
【図7】VGF法によるInGaAs種結晶成長工程を
説明する図(その1)である。
【図8】VGF法によるInGaAs種結晶成長工程を
説明する図(その2)である。
【図9】ゾーン法によるInGaAs結晶成長工程を説
明する図である。
【図10】VGF成長において発生する不具合の一つで
あるメルトのこぼれを示す概略図である。
【図11】VGF成長において発生する不具合の一つで
あるメルトの上昇を示す概略図である。
【符号の説明】
10…アンプル 12…るつぼ 14…ヒートシンク 16…GaAs種結晶 18…メルト 20…スペーサ 22…鬆 24…隙間 26…隙間 28…開口部 32…るつぼ 34…ヒートシンク 36…突起 38…隙間 40…アンプル 42…突起 44…隙間 46…開口部 48…GaAs種結晶 50…InGaAsVGF結晶 52…メルト 53…スペーサ 54…脚部 56…空間 58…リザーバ部 60…As片 62…るつぼ 64…ヒートシンク 66…突起 68…隙間 70…アンプル 72…突起 74…隙間 76…開口部 78…GaAs種結晶 80…InGaAs種結晶 82…メルト 84…ソース結晶 86…スペーサ 88…InGaAsゾーン結晶 100…ヒートシンク 102…るつぼ 104…GaAs種結晶 106…InAs結晶 108…スペーサ 110…アンプル 112…メルト 114…InGaAsVGF結晶 116…ヒートシンク 118…るつぼ 120…GaAs種結晶 122…InGaAs種結晶 124…メルト 126…ソース結晶 128…スペーサ 130…アンプル 132…InGaAsゾーン結晶 134…固液界面 138…鬆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶と結晶材料とを収容したるつぼを
    容器内に封入し、前記るつぼ内で前記種結晶の一部と前
    記結晶材料を溶解したメルトを形成し、前記メルトから
    前記種結晶上に前記結晶材料を析出させることにより結
    晶成長を行う結晶成長方法において、 前記るつぼ内の雰囲気の圧力が、前記メルト上方と下方
    とにおいてほぼ等しくなるようにすることを特徴とする
    結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の結晶成長方法において、 前記るつぼの前記メルトの位置よりも下方に開口部を設
    けることにより、前記るつぼ内の雰囲気の圧力が、前記
    メルト上方と下方とにおいてほぼ等しくなるようにする
    ことを特徴とする結晶成長方法。
  3. 【請求項3】 種結晶と結晶材料とを収容したるつぼを
    容器内に封入し、前記るつぼ内で前記種結晶の一部と前
    記結晶材料を溶解したメルトを形成し、前記メルトから
    前記種結晶上に前記結晶材料を析出させることにより結
    晶成長を行う結晶成長装置であって、 前記るつぼには、前記るつぼ内の前記メルトの位置より
    も下方に、前記メルト上方の雰囲気と下方の雰囲気とを
    接触させるための開口部が設けられていることを特徴と
    する結晶成長装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の結晶成長装置において、 前記種結晶と前記るつぼの底部との間にヒートシンクを
    更に有し、 前記ヒートシンクの底部又は前記るつぼの底部内側に第
    1の突起又は溝が設けられており、前記第1の突起又は
    溝により第1の隙間が設けられていることを特徴とする
    結晶成長装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の結晶成長装置にお
    いて、 前記るつぼの底部外側又は前記容器の底部内側に第2の
    突起又は溝が設けられており、前記第2の突起又は溝に
    より第2の隙間が設けられていることを特徴とする結晶
    成長装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225177A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Fujitsu Ltd バルク結晶の製造方法及びバルク結晶製造装置
JP2007022842A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Hitachi Chem Co Ltd 単結晶の育成方法

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