JP3202405B2 - エピタキシャル成長方法 - Google Patents

エピタキシャル成長方法

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JP3202405B2
JP3202405B2 JP10588293A JP10588293A JP3202405B2 JP 3202405 B2 JP3202405 B2 JP 3202405B2 JP 10588293 A JP10588293 A JP 10588293A JP 10588293 A JP10588293 A JP 10588293A JP 3202405 B2 JP3202405 B2 JP 3202405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子材料のエピタキ
シャル成長方法に係り、特に、単結晶からなる基板上に
混晶からなる単結晶層をエピタキシャル成長する技術に
関する。具体的には、2種類以上の結晶性物質を所定の
割合で均一に混合させた混晶の単結晶を、この混晶の格
子定数とは異なる値を持つ種子結晶基板(以下におい
て、「基板」と略称する。)の上に成長させることを特
徴とするエピタキシャル成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ある単結晶を基板とし、これに基板と同
じ結晶形態を持ち、かつ基板とは異種の単結晶を基板の
結晶方位等を引き継ぐ形で層状に成長することは「ヘテ
ロエピタキシー」として良く知られている。基板として
用いる単結晶の格子定数の値と成長させる異種の単結晶
の格子定数の値が等しいか、あるいは極近い場合には、
基板と成長結晶との異種接合(ヘテロ接合)界面での格
子定数の不一致、即ち格子不整合による結晶欠陥は少な
く高品質の成長層が得られる。一方、例えばGaP単結
晶基板上へのGaAsの成長や、逆のGaAs単結晶基
板上へのGaPの成長の場合には基板と成長結晶との間
の格子不整合が3.4%と大きく、基板と成長層との界
面近傍で格子不整合に基づく転位が生ずるにもかかわら
ず、層状の比較的良好な成長層が得られる。換言すれ
ば、格子不整合が大きくても成長させる結晶が単一の物
質からなる場合にはヘテロエピタキシーは容易になし得
るわけである。
【0003】次に本発明に係わる2種類以上の結晶性物
質を所定の割合で均一に混合させた単結晶を基板上に成
長させる、混晶のヘテロエピタキシーの場合について述
べる。従来の技術において、基板の格子定数とその上に
成長する混晶の格子定数とが等しいか、あるいは両者の
格子定数が比較的近い値を持つ場合には、基板上への混
晶のエピタキシャル成長は容易である。しかしながら基
板の格子定数とその基板上に成長させようとする混晶の
格子定数とが大きく異なる場合には、従来の技術では成
長が困難であった。例えば基板と格子不整合の大きな混
晶をこの基板上に直接成長させることを試みた場合、得
られる結晶は基板上へ島状に成長したり、あるいは多結
晶状に成長したりして、高品質で層状の単結晶からなる
混晶は得られなかった。
【0004】上述のごとく、基板と格子不整合の大きな
混晶を直接基板上に成長することが困難であったため、
この問題を解決する方策として、バッファ層(緩衝層)
を挿入する間接的な手段がとられた。即ち、基板上に直
接格子不整合の大きな混晶を成長させるのではなく、基
板とこの混晶層の間に、基板のもつ格子定数から目的と
する混晶の格子定数に至るまで、徐々に格子定数が変化
するように緩やかな組成勾配を持つ混晶層、即ちバッフ
ァ層を挿入する方法がとられてきた。このバッファ層に
おける混晶組成の変化は傾斜的であっても、また段階的
に変化させても効果があることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの実験によ
れば、従来の液相エピタキシャル法(以下「LPE法」
と略記する。)を用い、成長開始温度800℃、徐冷温
度0.5℃/分の条件下で、GaPの(111)B面を
有する単結晶基板上に直接、層状に単結晶を成長できる
GaAsy 1-y混晶の組成範囲は0≦y≦0.25、
及び0.75≦yである。即ち、GaAs及びそれに組
成が近いGaAsy 1-y混晶、及びGaP及びそれに
組成の近いGaAsy 1-y混晶は従来の技術でも層状
の成長が可能である。しかし、中間組成範囲、即ち、
0.25<y<0.75の組成範囲では島状成長や多結
晶の成長が起こり、層状の単結晶は得られなかった。
【0006】閃亜鉛鉱型の結晶構造を持つGaPの格子
定数は0.54495nmであり、また同じ結晶構造を
持つInPの格子定数は0.5868nmであり、両者
の格子定数の違い、即ち格子不整合は7.6%と可成り
大きな値である。Gax In1-x P混晶は、その混晶
組成x=0.74において最大の直接遷移型の禁制帯
幅、Eg =2.06eVを持つ緑色帯の発光材料である
が、Gax In1-x P混晶の工業的な成長法は未だ確
立されていない。それは上述のごとくInPとGaPの
格子定数の違いが大きいことと、この組成x=0.74
のGax In1-xP混晶に格子整合する基板がないため
である。従来のLPE法によってGaPを基板にGax
In1-x P混晶を直接成長できる組成範囲は、本発明
者のこれらまでの研究ではGax In1-x P混晶組成
がGaP寄りのx=0.85以上の範囲のみである。更
に本発明者らの最近の研究により、GaP単結晶基板上
に組成がInP寄りの0≦x<0.1の範囲で単結晶の
Gax In1-x P混晶層を成長できることが判明し
た。しかしながら混晶組成が0.1<x<0.85の範
囲では、従来の技術ではGaP単結晶基板1上へのGa
x In1-x P混晶の直接成長が困難であった。
【0007】この様に、従来の技術では、基板の格子定
数とその基板上に成長させようとする混晶の格子定数が
大きく異なる場合には直接成長が困難であった。例えば
得られる結晶は島状に成長したり、あるいは多結晶状の
成長をするので、高品質で層状の単結晶からなる混晶は
得られないという技術的課題を有していた。
【0008】つまり、従来の技術では、基板と格子不整
合の大きな混晶の基板上への直接成長法は確立されてお
らず、大きな問題である。
【0009】本発明は基板の格子定数と格子不整合が大
きな混晶を、バッファ層を挿入せず、基板上に直接成長
させ、層状の単結晶を得るエピタキシャル成長方法を提
供することを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は成長する混晶の組成比
を所定の値に制御することが可能なエピタキシャル成長
方法を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、所望の格子定数
を持つ混晶基板を成長するエピタキシャル成長方法を提
供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、禁制帯幅の広い
半導体を基板とし、それにこの基板よりも禁制帯幅の狭
い混晶を成長するエピタキシャル成長方法を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、(イ)第1の種類の結晶からなる基板上
に、第1の種類とは異なる第2の種類の結晶からなるエ
ピタキシャル成長層を成長する工程と、(ロ)少なくと
も第2の種類の結晶を構成する成分元素と、第2の種類
とは異なる第3の種類の結晶を構成する成分元素とを含
む溶液(以下において「混晶成長用溶液」と言う。)
を、エピタキシャル成長層の表面に接触させた状態で一
定温度で熱処理することにより、このエピタキシャル成
長層を、第2の種類の結晶を構成する成分と第3の種類
の結晶を構成する成分とを含む混晶からなる単結晶層に
変換する工程とを含むエピタキシャル成長方法であるこ
とを要旨とする。
【0014】本発明の特徴に係る「第1の種類の結晶か
らなる基板」には、この上に成長を目的とする「混晶か
らなる単結晶層」を構成する複数の結晶のうちで最も融
点の高い結晶、又はこの最も融点の高い結晶よりも更に
融点の高い他の種類の結晶からなる基板を用いる。これ
は基板の上に混晶からなる単結晶層を成長する際の基板
の溶解を防止するためである。即ち、この基板上に第2
の種類の結晶(低融点の結晶)からなるエピタキシャル
成長層の成長時や、それに引き継いで行う、混晶成長用
溶液をこのエピタキシャル成長層へ接触させて混晶から
なる単結晶層に変換させる熱処理を行う工程において、
基板の溶解を防止し、また基板と得られる混晶層とのヘ
テロ接合界面を平坦に保つと共に、変換された混晶を単
結晶とし、またその層の厚みを均一にするのに効果があ
るためである。勿論、溶解が少ない物質で、かつ混晶成
長に使用可能なものであれば基板として使用して差し支
えない。
【0015】本発明の特徴に係るエピタキシャル成長方
法を、詳細に説明すれば、 (イ)先ず、第1の種類の結晶からなる基板の表面を研
磨、化学的処理及び洗浄等で充分清浄化した後、その基
板表面に、第2の種類の結晶からなるエピタキシャル成
長層を、ある厚さになるように成長させる。この「第2
の種類の結晶」は、目的とする混晶を構成する結晶のう
ちで最も低融点の結晶層、あるいはこの低融点の結晶成
分が過剰となるような組成を持つ混晶である。本発明に
おいてこの様な手段を講ずる理由は、GaP単結晶基板
上へのGaAsのエピタキシャル成長のごとく、単一成
分結晶のエピタキシャル成長の場合には、基板とエピタ
キシャル成長層との格子不整合が大きくても、容易に良
好なエピタキシャル成長が行えるためである。
【0016】(ロ)次に、上記のごとく成長した低融点
の結晶からなるエピタキシャル成長層の上に、目的とす
る混晶と同じ成分(例えば、第2及び第3の種類の結晶
を構成する成分)を含み、目的とする混晶組成に対応す
る組成を持つ混晶成長用溶液を所定の温度で接触させ、
所定の時間、一定温度で熱処理することにより、この低
融点の結晶層を目的とする組成を持つ混晶からなる単結
晶層に変換する。
【0017】既に説明したように、基板と格子不整合の
大きな混晶を直接基板上にエピタキシャル成長すること
は困難である。本発明の第1の着目点は、単一成分結晶
あるいは組成が単一成分結晶とみなせる範囲の混晶であ
れば、基板と格子不整合が大きくても基板上に結晶性の
良い単結晶がエピタキシャル成長できることである。こ
の現象は理論的には現在未解明であるが、単一成分結晶
の場合、基板との格子不整合に対して基板とのヘテロ接
合界面近傍で転位を発生させて歪を緩和する一方、エピ
タキシャル成長層では単一分子(原子)が規則的に格子
を組んで単結晶としてエピタキシャル成長するためであ
ると考えられる。この様な単一成分結晶のエピタキシャ
ル成長例は、GaP単結晶基板上のGaAs、InP、
GaSb及びInAs、GaAs単結晶基板上へのIn
AsやGaSb、GaSb単結晶基板上へのInSb、
Si単結晶基板上へのGe等が挙げられる。これ以外の
高融点単結晶基板としてAlGaPやAlGaAs、G
aAsP等の混晶はもとより、ZnSやZnSeに代表
されるII−VI族化合物結晶、AlN、GaN等のIII−
V族化合物、SiC、ダイヤモンド等も可能性を有して
いる。これ以外であっても本発明は高融点の単結晶基板
上に低融点の単一成分結晶あるいは組成がそれに近い結
晶がエピタキシャル成長できる系に対して適用できる。
このため、本発明では、先ず高融点の基板上に混晶を構
成する結晶成分のうちで最も融点の低い単一成分の結晶
あるいはそれに近い組成の混晶からなるエピタキシャル
成長層を成長する。
【0018】本発明の第2の着目点は、低融点の単結晶
基板上に高融点の単結晶をエピタキシャル成長しようと
した場合に、基板側が不安定になり、基板の溶解が起こ
り易いが、それと共に混晶成長用溶液に含まれる高融点
の結晶成分が、基板としての低融点の結晶と固溶体を形
成する点にある。本発明では高融点の結晶からなる基板
上に、ある厚みの低融点の結晶のエピタキシャル成長層
を形成しておくことによって、エピタキシャル成長層と
混晶成長用溶液との接触時に、エピタキシャル成長層を
混晶成長用溶液に含まれる高融点の結晶との固溶体に変
換する効果を積極的に利用することが特徴である。更
に、それと共に、高融点基板の使用によって、固溶体へ
の変換の起こる範囲を、エピタキシャル成長層内に限定
できるようにした点と、高融点基板の溶解を防止できる
ようにしたことが大きな特徴である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明のエピタキシャル成
長方法の実施に用いるエピタキシャル成長装置の概略を
示すものである。1は基板、5は低融点結晶成長用の溶
液、6は混晶成長用溶液、7はグラファイト(カーボ
ン)製のボート、8は基板1を保持し、また移動するた
めのスライダー、9は溶液から揮発性の物質の蒸発を和
防止するための封止栓、10は結晶成長部を加熱するた
めの電気炉、11は石英反応管で内部に結晶成長部の雰
囲気を清浄にするための高純度水素、窒素、アルゴン、
ヘリウム等の高純度に精製されたガスを適量流すことが
できるようにしてある。ここで、基板1は、第1の種類
の結晶からなる。混晶成長用溶液6は、第1の種類とは
異なる第2の種類の結晶を構成する成分元素と、第2の
種類とは異なる第3の種類の結晶を構成する成分元素と
を含む溶液である。また12は外部からスライダー8を
操作するための操作棒、13は低融点結晶成長用溶液5
に溶質を補給するための原料結晶である。図2は本発明
を実施するための電気炉の温度制御プログラムの一例を
示すものである。縦軸Tは電気炉の温度を、また横軸t
は時間を表す。図3は成長の手順を示す工程断面図であ
る。
【0020】本発明のエピタキシャル成長方法について
具体的に説明する。
【0021】(a)先ず、第1の種類の結晶からなる基
板1に要求されることは、その上に目的とする混晶を成
長する際に溶解しにくいこと、ならびに当然ながら、そ
の上に目的とする混晶を成長できることが必要である。
この条件を満たすものの一つとして、目的とする混晶を
構成する成分結晶のうちで最も融点の高いものが挙げら
れる。高融点の結晶は一般に禁制帯幅が広く、光に対す
る透明基板としても好都合であることは勿論である。上
記の要求を満たすような高融点結晶(第1の種類の結
晶)を基板1として選び、図3(イ)に示すように、そ
の基板1を適当な面方位、例えばIII−V族化合物半導
体の場合には(111)B面や(100)面で適当な厚
さ、例えば300μm〜1mm程度の板状に切断する。
更に、基板1の両面の機械的加工層が少なくなるよう、
半導体産業で通常に用いられている周知の方法で基板1
を鏡面に研磨し、かつ化学的エッチングで機械的加工層
を完全に除去する。その後、図1に示すボート7のスラ
イダー8に基板1を装着する。勿論この基板1の寸法は
予めボート7のスライダー8の装置部分に合うように切
断しておくことは言うまでもない。一方、混晶を構成す
る成分結晶のうちで最も融点の低い第2の種類の結晶を
成長するための低融点結晶成長用溶液5の原料及び混晶
成長用溶液6の原料を、それぞれ成長に必要な組成比に
なるよう秤量し、洗浄、エッチング等により充分に清浄
化した後、ボート7に仕込む。
【0022】(b)そして、このボート7を図1に示す
ごとく石英反応管11の所定の位置に設置し、高純度水
素を流して雰囲気を充分清浄化した後、電気炉10によ
って、図2に示すごとく第1温度T1 まで昇温する。そ
の第1温度T1でスライダー8を操作し、図1に示すご
とく、低融点結晶成長用溶液5と原料結晶13とを接触
させる。
【0023】(c)そして、時間(t1 −t0 )だけ、
第1温度T1 で一定に保持し、低融点結晶成長用溶液5
及び混晶成長用溶液6の組成を均一化する。低融点結晶
成長用溶液5及び混晶成長用溶液6の組成が充分均一に
なった後に、電気炉10の温度を第2温度T2 まで下げ
る。同時に、基板1をスライドさせることにより、図3
(ロ)に示すごとく、低融点結晶成長用溶液5を基板1
に接触させる。更に、時間(t2 −t1 )だけ、第2温
度Tに保持して、低融点結晶成長用溶液5を基板1に
接触させる。この時、低融点結晶成長用溶液5は第1温
度T1 から第2温度T2 までのステップクーリングを受
けるため過飽和となり、基板1上に低融点結晶(第2の
種類の結晶)のエピタキシャル成長層2が形成される。
ここでエピタキシャル成長層2の形成にステップクーリ
ング法を用いたのはこのエピタキシャル成長層2の厚み
を比較的薄くするためである。本発明の実施の形態にお
いて、エピタキシャル成長層2の厚みは最適な値にすべ
きである。エピタキシャル成長層2の厚みは熱処理時間
や混晶組成によって異なるが、特別な場合を除いてその
厚みは2〜8μm程度とすると良い。
【0024】(d)時刻t2 において再びスライダー8
を操作して低融点結晶成長用溶液5を除去すると共に、
図3(ハ)に示すごとく、混晶成長用溶液6を低融点の
結晶のエピタキシャル成長層2の表面に接触させる。そ
して第2温度T2 で時間(t3 −t2 )保持する間に、
低融点の結晶のエピタキシャル成長層2は、低融点の結
晶(第2の種類の結晶)層2と混晶成長用溶液6に含ま
れる高融点結晶(第3の種類の結晶)成分との固溶体に
変換され、図3(ニ)に示すごとく混晶層3が形成され
る。この時、混晶層3の組成は混晶成長用溶液6の組成
を予め設定しておくことにより、所望の割合にすること
ができる。
【0025】(e)時刻t3 において、この混晶層3の
表面から混晶成長用溶液6を除去する。この段階で、本
発明に係るエピタキシャル成長方法を終了させても良
い。しかし、好ましくは、混晶成長用溶液6をこの混晶
層3と接触させたまま、図2の温度プログラムに示すよ
うに第2温度T2 から第3温度T3 まで徐冷することに
より、混晶層3の上に更にこの徐冷による混晶のエピタ
キシャル成長層4を得ることができる。図3(ホ)はこ
の様にして成長を行った後、成長層4の表面から混晶成
長用溶液6をスライド操作により除去した状態を示す。
この時、変換させる熱処理によって形成された混晶層3
の混晶組成と成長層4の混晶組成とは同一溶液からの成
長なので、ほぼ等しい値となる。
【0026】以上、本発明の実施の形態として、一例に
ついて述べたが、本発明はこれ以外でも実施できること
は勿論である。なお、本発明の実施の形態において、高
融点基板1上に成長した低融点結晶のエピタキシャル成
長層2に、所望の混晶が得られるような溶液を接触させ
て、ある時間熱処理を加えることにより、この低融点結
晶のエピタキシャル成長層2を混晶層3に変換すること
が本発明の要点である。従って、本発明を実施するにあ
たり、予め何らかの方法で高融点の基板1上に低融点結
晶のエピタキシャル成長層2を形成したものを用いても
良い。勿論この場合には上述の低融点結晶のエピタキシ
ャル成長層2を形成する工程が省略できるわけである。
【0027】更に本発明のエピタキシャル成長方法で所
望の組成の混晶を成長した後、引き続き、温度差法やヨ
ーヨー(yo−yo)溶質供給法等を併用して混晶のエ
ピタキシャル成長を続行させることにより、厚い混晶層
を得ることが可能である。
【0028】本発明のエピタキシャル成長方法は、例え
ばGaP単結晶基板1上へのGaInPやGaAsP混
晶(以下、混晶名/基板の順に、例えばGaInP/G
aPと略記する。)、GaInAs/GaAs、GaI
nSb/GaSb、GaInAs/InP、InAsS
b/InAs、GaInSb/InAs、GeSi/S
i、GaAsP/Si、GaInP/Si、GaInA
s/Ge、PbSnTe/PbTe、HgCdTe/C
dTe、ZnSSe/ZnS、ZnCdSe/ZnSe
などのヘテロ接合の構成に適用可能である。勿論本発明
は以上に挙げた混晶以外でも実施できることは言うまで
もない。
【0029】また本発明のエピタキシャル成長方法は四
元混晶や多元混晶にも適用できる。例えばGaInAs
P/GaAs、GaInAsP/InP、GaInAs
Sb/InAsなどのヘテロ接合の構成に適用出来る。
更にまた本発明によって任意の格子定数を持つ混晶層が
得られるので、その層を基板として引き続きそれに格子
整合するような別の混晶層を成長することも可能であ
る。
【0030】更に、本発明のエピタキシャル成長方法に
よる混晶のエピタキシャル成長が電子デバイスの製作に
応用できることは言うまでもない。
【0031】
【実施例】
(第1の実施例:GaAsy 1-y混晶のエピタキシャ
ル成長) 先ず、高融点の基板1としてGaP結晶(第1の種類の
結晶)からなる単結晶基板を用い、この基板1上にGa
Asy 1-y 混晶を成長させ、ヘテロ接合を構成する場
合を例にとって説明する。ここでyはこの混晶の組成を
GaAsのモル分率で示すものであり、0≦y≦1の範
囲の値をとる。第1の実施例では、冒頭で説明した従来
技術では層状の混晶が得られなかった組成範囲にあるy
=0.65の混晶のエピタキシャル成長について述べ
る。
【0032】GaAsy 1-y混晶を構成するGaAs
結晶(第2の種類の結晶)及びGaP結晶(第3の種類
の結晶)のそれぞれの融点は1238℃及び1467℃
であり、GaAs結晶の方が低融点結晶である。先ず、
GaP単結晶基板1として面方位(111)B、厚さ3
00μmのものを使用した。この基板1の表面は通常の
方法で研磨、エッチング処理、及び洗浄を行った。低融
点結晶(第2の種類の結晶)のエピタキシャル成長層2
としてはGaAs単結晶層を成長させる。そのための成
長用溶液5として、先ずGaを仕込み、それを第1温度
1 に昇温後、原料結晶13として仕込んだGaAsに
接触させることによって、GaAsの飽和溶液が調製で
きるようにした。この時、GaP単結晶基板1上に良好
なGaAs単結晶層のエピタキシャル成長層2を得るた
めにTeを適量、例えばGalgに対してTe0.1m
g程度、添加した。GaAsy 1-y混晶用溶液6用の
材料として、化学処理や洗浄によって充分清浄化したG
a、GaAs、GaPを準備し、目的とする混晶組成が
y=0.65であることを考慮して、重量比でGa:G
aAs:GaP=5:0.15:0.007となるよう
に調製した。これら基板1ならびに材料のそれぞれを図
1に示すエピタキシャル成長装置の所定の部分に設置
し、高純度水素ガスを成長系に適量流し、成長系が充分
清浄化された後、図2の温度プログラムに従って混晶の
エピタキシャル成長を行う。先ず温度を第1温度T1
800℃に昇温し、(t1 −t0 )=1時間保持してG
aにGaAsを飽和溶解させた後、800℃より5℃温
度を下げ、第2温度T2 =795℃とし、スライダー8
を操作して低融点結晶成長用溶液5をGaP単結晶基板
1表面に接触させ、ステップクーリング法によってGa
Asエピタキシャル成長層2の成長を行なった。得られ
たGaAsエピタキシャル成長層2の膜厚は均一であ
り、4μm程度であった。再びスライダー8を操作し
て、上記で得られたGaAsエピタキシャル成長層2に
混晶成長用のGa−As−P溶液6を第2温度T2 =7
95℃で接触させ、その温度に保持して(一定温度T2
で)熱処理することにより、GaAsエピタキシャル成
長層2をGaAsy 1-y混晶からなる単結晶層3に変
換する熱処理を施す。このGaAsエピタキシャル成長
層2からGaAsy 1-y単結晶層3への変換させる熱
処理に要する時間を実験によって調べたところ、GaA
s単結晶層の厚みが4μm程度では(t3 −t2 )=5
分以上あれば充分であることが判った。この様にGaA
sエピタキシャル成長層2からGaAsy 1-y単結晶
層3に変換された混晶層は厚みが均一であり、それをX
線回折によって評価したところ、組成はy=0.65で
あった。またX線回折の半値幅は用いたGaP単結晶基
板1と同程度であった。これから高品質の単結晶の混晶
が得られることが判った。更にGaAsy 1-y混晶か
らなる単結晶層3に変換されたエピタキシャル成長層の
表面に混晶成長用溶液6を接触したままで0.2℃/分
で795℃から785℃まで徐冷したところ、厚みが6
μmのGaAsP単結晶層4が得られた。
【0033】以上、GaAsy 1-yの混晶の組成y=
0.65の場合を例にとって述べたが、GaAsエピタ
キシャル成長層2に接触させる混晶成長用のGa−As
−P溶液6の組成を変えることによって、変換する熱処
理後のGaAsy 1-y混晶組成を任意に制御すること
ができる。図4はその実験結果を示すものである。図4
の横軸ym は混晶成長用のGa−As−P溶液6の組成
から見込まれる固相組成、即ち成長しようとして設定し
たGaAsy 1-y混晶組成の理論値であり、縦軸のy
s は成長結果として得られたGaAsy 1-y混晶組成
を表す。そしてプロットは実験点である。実験結果には
多少バラツキがあるが、設計値ym と実験結果ys とが
比較的良く一致しており、これからGaAsy 1-y
晶組成が制御できることが判る。
【0034】第1の実施例では、高融点基板1としてG
aPの(111)B面を有する単結晶基板を用いたが、
これ以外の結晶面、例えば(111)A面や(100)
面を有する単結晶基板を用いても実施できることは言う
までもない。また、例えばGaP単結晶基板1の代わり
にGaP単結晶基板1上に容易に成長するGaP寄りの
組成範囲のGaAsy 1-y混晶、例えばGaAs0.1
0.9 層を成長させたものを用いることも可能である。
これと同様な考えから本発明では低融点結晶のエピタキ
シャル成長層2に用いるGaAs単結晶層の代わりにG
aP単結晶基板1に容易に成長するGaP成分が小さ
な、換言すればGaAs寄りのGaAsy1-y混晶、例
えば、GaAs0.9 0.1を用いることができる。
【0035】 (第2の実施例:Gax In1-x P混晶のエピタキシ
ャル成長) 第2の実施例では、高融点基板1としてGaP結晶(第
1の種類の結晶)からなる単結晶基板を用い、この基板
1上にGax In1-x P混晶を成長させ、ヘテロ接合
を構成する場合について述べる。即ち、GaP単結晶基
板1上へ、組成がGaPのモル分率でx=0.73のG
x In1-x P混晶の単結晶層をエピタキシャル成長す
る場合を例にとって第2の実施例を説明する。
【0036】先ず、基板1として厚さ300μmのGa
Pの(111)B面を有する単結晶基板1を準備して、
第1の実施例で述べたと同様な方法で、基板1を清浄化
する。次に低融点成分の結晶のエピタキシャル成長層2
としてのInP結晶(第2の種類の結晶)を成長するた
めの低融点結晶成長用溶液5としてInが4.5gに対
してInPが0.5gの割合になるように材料を調製す
る。また低融点結晶成長用溶液5に溶質を補強するため
の原料結晶13としてInPを準備する。更にGax
1-x P混晶成長用溶液6に対してIn5gに対して
InP結晶(第2の種類の結晶)が95.5mg、Ga
P結晶(第3の種類の結晶)が66mgの割合になるよ
うに材料を準備する。成長に用いるボート7は基本的に
は図1に示すもので良いが、特にGax In1-x P混
晶のエピタキシャル成長の割合、P蒸気圧が高くなるた
め、B2 2 等で封止できるようにした密閉構造のボー
ト7を使用した。Gax In1-x P混晶のエピタキシ
ャル成長は800℃付近の温度で行なった。先ず上記の
各材料をボート7の所定の位置に仕込み、成長系に高純
度水素ガスを適量流してから、図2に示す温度プログラ
ムに従って第1温度T1 =810℃に昇温し、スライダ
ー8の操作により低融点結晶成長用溶液5と原料結晶1
3とを接触させ、1時間保持する。この様にして低融点
結晶成長用溶液5がInPで充分飽和した後、795℃
まで15℃のステップクーリングを行ない、スライダー
8を操作してGaP単結晶基板1上に低融点結晶成長用
溶液5を移動させ、10分間保持してInPエピタキシ
ャル成長層2を成長させた。この成長により、〜7μm
程度の厚さのInPエピタキシャル成長層2がGaP単
結晶基板1上に得られた。次に再びスライダー8を操作
してGaInP混晶成長用のIn−Ga−P溶液6をI
nPエピタキシャル成長層2上に移動させ、10分間保
持した。これによってInPエピタキシャル成長層2は
混晶組成がGaPのモル分率でx=0.73のGax
1-x P混晶層3に変換された。その層の厚みは10
μmであった。InPエピタキシャル成長層2に接触さ
せるIn−Ga−P溶液組成を適宜調製することによっ
てGax In1-x P混晶層3の組成を制御できること
は言うまでもない。
【0037】以上のGaP単結晶基板1の面方位が(1
11)B面の場合について述べたが、これ以外の面、例
えば(111)A面や(100)面であっても実施でき
る。
【0038】また基板1として、GaP単結晶基板1の
代わりにGaP単結晶基板1上に成長したAlGaP混
晶や、組成がGaP寄りのGaInPやGaAsPを用
いることができる。更にまた低融点の結晶のエピタキシ
ャル成長層2としてInPの代わりに組成がInP寄り
のGax In1-x P混晶を用いても差し支えない。
【0039】(第3の実施例:Gaz In1-z As混晶
のエピタキシャル成長)第3の実施例として、GaAs
結晶(第1の種類の結晶)からなる単結晶基板を基板1
とし、その上に格子定数0.56419nm、禁制帯幅
1.43eVを持つGaAs結晶(第3の種類の結晶)
と、格子定数0.6058nm、禁制帯幅0.36eV
を持つInAs結晶(第2の種類の結晶)で構成される
Gaz In1-z As混晶をエピタキシャル成長させ、ヘ
テロ接合を構成する場合について述べる。Gaz In
1-z As(0≦z≦1)混晶は高速デバイス、赤外光素
子用材料として有望な性質を持つ材料である。しかし、
デバイス用の高品質混晶を通常のLPE法によって得よ
うとすると、エピタキシャル成長層2の厚さが溶解度に
よって決まり、薄いので、下地基板1との格子整合をと
ることが絶対的な必要条件となっている。従来、このG
z In1-z As混晶系と格子整合する唯一のIII−V
族化合物結晶はInPのみであり、それに格子整合する
Gaz In1-zAs混晶の組成はz=0.47のみであ
る(zは、GaAsのモル分率で表した組成であ
る。)。また従来のLPE法を用いてGaAs単結晶基
板1上に直接成長できるGaz In1-z As混晶の組成
範囲は、〜0.9≦z≦1、及び0≦z≦〜0.1の範
囲である。
【0040】第3の実施例においては、一例として組成
z=0.6のGaz In1-z As混晶をGaAs単結晶
基板1に直接成長する場合について説明する。GaAs
単結晶基板1として面方位(111)A、厚さ500μ
mのものを使用した。勿論この基板1の面方位はこれ以
外の面、例えば(100)面でも(111)B面でも差
し支えない。
【0041】この基板1を公知の方法で前処理して、図
1のスライダー8に装着した。GaAs結晶(第1の種
類の結晶)よりもInAs結晶(第2の種類の結晶)の
方の融点が低いので、低融点の結晶のエピタキシャル成
長層2としてInAsエピタキシャル成長層2を成長す
ることにし、低融点結晶成長用溶液5用の材料としてI
n5gに対してInAs0.5gの割合で仕込み、また
溶質補給用の原料結晶13として板状のInAs多結晶
を用いた。Gaz In1-z As混晶成長用溶液6の材料
としてIn:Ga:Asが原子比で81:6:13の割
合になるよう材料を調製した。上述のGaAs単結晶基
板1やそれぞれの材料をボート7の所定の位置に設置し
た後、石英反応管11に高純度水素を流し、成長系の雰
囲気が充分清浄化されるようにした。それから、電気炉
10に通電して、先ず750℃に昇温し、1時間一定温
度に保って低融点結晶成長用溶液5及び混晶成長用溶液
6に充分溶質を飽和溶解させた後、5℃、10分間のス
テップクーリングを行ない、スライダー8の操作によっ
てGaAs(111)A基板1面上に先ず5μmのIn
Asエピタキシャル成長層2を成長させ、続いてそのI
nAsエピタキシャル成長層2とGaz In1-z As混
晶成長用溶液6を20分間接触させて、InAsエピタ
キシャル成長層2をGaz In1-z As単結晶層3へ変
換する熱処理を行った。再びスライダー8を操作してG
z In1-z As混晶層表面から混晶成長用溶液6をワ
イプオフし、それから電気炉10の通電を停止した。炉
の温度が室温になった後、成長させたGaInAs混晶
を取り出し、単結晶層3を評価したところ、混晶組成z
=0.59で、単結晶層3の厚みが6μmの高品質のG
0.59In0.41As混晶が成長できたことが判った。
【0042】これ以外の成長実験によって、混晶成長用
溶液6として仕込んだGa−In−As溶液の組成比に
よって、混晶層の組成が制御できることを実験的に確か
めることができた。
【0043】第3の実施例を実施するにあたり、GaA
s単結晶基板1の代わりにGaAs単結晶基板1上に組
成がGaAs寄りの混晶、例えばGa0.9 In0.1 As
混晶を用いることもできる。
【0044】以上説明した第1〜第3の実施例は例示で
あり、勿論これ以外の成長条件でも本発明が実施できる
ことは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、第2の種類の結晶から
なるエピタキシャル成長層に接触させる混晶成長用溶液
の組成を制御することにより、変換する熱処理によって
得られる混晶組成を所望の値に制御できる。
【0046】本発明によれば、基板との格子不整合の大
きな単結晶をエピタキシャル成長する方法が確立でき、
所望の混晶組成、格子定数、禁制帯幅を持つ高品質の混
晶が得られるようになる。このため、電子材料の分野ば
かりでなく、電子デバイスや光エレクトロニクスの分野
に対して、大きな効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長
装置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長
方法に用いる温度プログラムを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長
方法の手順を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長
方法による混晶組成の制御例である。
【符号の説明】
1 基板 2 エピタキシャル成長層(低融点結晶) 3 変換する熱処理によって形成された混晶層 4 徐冷によって成長した混晶層 5 低融点結晶成長用溶液 6 混晶成長用溶液 7 グラファイト製ボート 8 スライダー 9 封止栓 10 電気炉 11 石英反応管 12 操作棒 13 原料結晶 T 温度 T1 低融点結晶成長用溶液の飽和温度 T2 混晶への変換のための熱処理温度 T3 混晶の徐冷成長の終了温度 t 時間 t0 溶液液均一化開始時刻 t1 低融点結晶の成長開始時刻 t2 低融点結晶の成長終了、熱処理開始の時刻 t3 熱処理終了、混晶の徐冷成長開始時刻 t4 混晶の徐冷成長終了時刻 y 混晶組成 ym 混晶成長用溶液と平衡する混晶組成 ys 変換する熱処理後の混晶組成
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/208,21/368 C30B 19/00 - 19/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の種類の結晶からなる基板上に、前
    記第1の種類とは異なる第2の種類の結晶からなるエピ
    タキシャル成長層を成長する工程と、 少なくとも前記第2の種類の結晶を構成する成分元素
    と、前記第2の種類とは異なる第3の種類の結晶を構成
    する成分元素とを含む溶液を、前記エピタキシャル成長
    層の表面に接触させた状態で一定温度で熱処理すること
    により、前記エピタキシャル成長層を、前記第2の種類
    の結晶を構成する成分と前記第3の種類の結晶を構成す
    る成分とを含む混晶からなる単結晶層に変換する工程と
    を含むことを特徴とするエピタキシャル成長方法。
  2. 【請求項2】 前記基板と前記混晶からなる単結晶層と
    が異種接合をなすことを特徴とする請求項1記載のエピ
    タキシャル成長方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の種類の結晶と前記第3の種類
    の結晶とが同一であることを特徴とする請求項1又は2
    記載のエピタキシャル成長方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の種類の結晶がGaP、Gax
    In1-x P(1≧x>0.85)及びGaAs
    1-y (0.15>y≧0)のいずれかであり、前記第2
    の種類の結晶がGaAs又はInPであることを特徴と
    する請求項3記載のエピタキシャル成長方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の種類の結晶がGaAs若しく
    はGaz In1-z As(1≧z>0.9)であり、前記
    第2の種類の結晶がInAsであることを特徴とする請
    求項3記載のエピタキシャル成長方法。
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