JP2006167659A - 濾材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)剪断力を加えて、幹部から離脱した繊維径1μm以下のフィブリル化リヨセル繊維、(B)剪断力を加えて、繊維径2μm以上の幹部から、繊維径1μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維、(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材。
【選択図】 なし
Description
しかし、使用する繊維の繊維径が0.5〜100dtexであり、捕集効率は低く、台所用換気扇やレンジ用空気清浄機用に限定され、ビル空調用やクリーンルーム用のフィルターには適さないものであった。
(1)(A)剪断力を加えて幹部から離脱して繊維径1μm以下にフィブリル化したリヨセル繊維、及び(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材、
(2)(B)剪断力を加えて、繊維径2μm以上の幹部から、繊維径1μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維、及び(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材、
(3)(A)剪断力を加えて幹部から離脱して繊維径1μm以下のフィブリル化リヨセル繊維、(B)剪断力を加えて、繊維径2μm以上の幹部から、繊維径1μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維、(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材、
(4)生分解性繊維の一部または全てが熱融着性バインダー繊維であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の濾材、
(5)(A)および/または(B)の濾材に対する含有量が1〜70質量%、(C)の濾材に対する含有量が30〜99質量%であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の濾材、
を見いだした。
生分解性繊維としてポリ乳酸(融点170℃、共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=2/98)からなる繊維径1.1dtex、繊維長が5mmの繊維を50質量%、生分解性熱融着繊維として融点が170℃であるポリ乳酸(共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=2/98)が芯部に、融点が130℃のポリ乳酸(共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=8/92)が鞘部となるように質量比1:1で芯鞘型に複合された繊維径2.2dtex、繊維長が5mmの芯鞘型熱融着短繊維を50質量%の比率で水に分散し、乾燥重量60g/m2になるように分散液を採取し、標準角形手抄き抄紙機を用いて抄紙した後、表面温度140℃のシリンダードライヤーで乾燥して、比較例1の濾材を作製した。
フィブリル化していないリヨセル単繊維(1.7dtex×5mm、コートルズ社製)を顔料等の分散装置であるボールミル(ペイントコンディショナー)に直径2mmのビーズを水と共に投入し、11時間処理した。その結果、リヨセル繊維はフィブリル化の過程を超えて、粒子状になっていた。このリヨセル処理品を10質量%、生分解性繊維としてポリ乳酸(融点170℃、共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=2/98)からなる繊維径1.1dtex、繊維長が5mmの繊維を40質量%、生分解性熱融着繊維として融点が170℃であるポリ乳酸(共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=2/98)が芯部に、融点が130℃のポリ乳酸(共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=8/92)が鞘部となるように質量比1:1で芯鞘型に複合された繊維径2.2dtex、繊維長が5mmの芯鞘型熱融着短繊維を50質量%の比率で水に分散し、乾燥重量60g/m2になるように分散液を採取し、標準角形手抄き抄紙機を用いて抄紙した後、表面温度140℃のシリンダードライヤーで乾燥して、比較例2の濾材を作製した。
フィブリル化していないリヨセル単繊維(1.7dtex×4mm、コートルズ社製)をダブルディスクリファイナーを用いて40回繰り返し処理し、幹部から離脱した平均繊維径0.9μmのフィブリル化リヨセル繊維を調製した。上記フィブリル化リヨセル繊維を1質量%、生分解性繊維としてポリ乳酸(融点170℃、共重合モル比:D−乳酸/L−乳酸=2/98)からなる繊維径1.1dtex、繊維長が5mmの繊維を49質量%、ユニチカファイバー社製のポリエステルバインダー繊維「メルティ」2.2dtex、繊維長5mmの芯鞘型熱融着短繊維を50質量%の比率で水に分散し、乾燥重量60g/m2になるように分散液を採取し、標準角形手抄き抄紙機を用いて抄紙した後、表面温度140℃のシリンダードライヤーで乾燥して、比較例3の濾材を作製した。
上記実施例1〜3及び比較例1〜3で作製した濾材について、坪量、圧力損失、粒子捕集効率、引張強度、生分解性、プリーツ加工性を以下の方法で評価した(表1)。
JIS B9908に準じて、面風速5.3cm/秒の条件で測定した。
JIS B9908に準じて面風速5.3cm/秒の条件で測定した。測定対象粒子は、大気塵を使用して、粒子径0.3〜0.5μmの粒子についての捕集効率をパーティクルカウンター(商品名「KC−11」、リオン社製)を使用して測定した。捕集効率が15%以上であれば、ビル空調用エアフィルターやクリーンルーム用中・高性能エアフィルターに使用可能となる。
JIS P8113に則り、濾材を幅15mm、長さ200mmに裁断し、テンシロン測定機(オリエンテック社製、HTM−100)を用いて、フルスケール4kgで、破断時の荷重をおのおの10回測定し、その平均値を示した。
濾材を6ヶ月間土中に埋設し、その後フィルターの形状が維持されているか観察した。そして、6ヶ月経過後に原型をとどめていないものを○、ほぼそのままの形状であったものを×で表した。
サンプルをひだ状に加工し、加工性の良いものを○、悪いものを×で評価した。
比較例2の濾材は、リヨセル繊維をフィブリル化したものの、その後過剰に叩解を進めているために粒子状になってしまっていた。そのため、抄造時に粒子状のリヨセルが抄紙網から抜け落ち、所定の坪量が得られなかった。また、その濾材は他の繊維と有効にネットワークを形成できないことから捕集効率が低かった。
比較例3は、生分解性ではないポリエステル繊維を使用したため、生分解性が悪かった。
Claims (5)
- (A)剪断力を加えて幹部から離脱して繊維径1μm以下にフィブリル化したリヨセル繊維、及び(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材。
- (B)剪断力を加えて、繊維径2μm以上の幹部から、繊維径1μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維、及び(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材。
- (A)剪断力を加えて、幹部から離脱した繊維径1μm以下のフィブリル化リヨセル繊維、(B)剪断力を加えて、繊維径2μm以上の幹部から、繊維径1μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維、(C)繊維径1〜30μmの1種以上の生分解性繊維を含有することを特徴とする濾材。
- 生分解性繊維の一部または全てが熱融着性バインダー繊維であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の濾材。
- (A)および/または(B)の濾材に対する総含有量が1〜70質量%、(C)の濾材に対する含有量が30〜99質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の濾材。
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WO2023037440A1 (ja) * | 2021-09-08 | 2023-03-16 | 北越コーポレーション株式会社 | エアフィルタ用濾材 |
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2004
- 2004-12-17 JP JP2004366307A patent/JP2006167659A/ja active Pending
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