JP2003260321A - エアフィルター - Google Patents

エアフィルター

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JP2003260321A
JP2003260321A JP2002380572A JP2002380572A JP2003260321A JP 2003260321 A JP2003260321 A JP 2003260321A JP 2002380572 A JP2002380572 A JP 2002380572A JP 2002380572 A JP2002380572 A JP 2002380572A JP 2003260321 A JP2003260321 A JP 2003260321A
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air filter
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fiber diameter
fabric
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Yasuyoshi Horiguchi
泰義 堀口
正矩 ▲高▼橋
Masakado Takahashi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の塵埃捕集性能を有すると共に、廃棄物
公害の問題を生じないエアフィルターを提供することに
ある。 【解決手段】 平均繊維径が10μm以下の生分解性合
成繊維からなる不織布Aと、平均繊維径が10〜100
μmの生分解性合成繊維からなる不織布Bとの少なくと
も2種類の不織布を積層した構成からなるエアフィルタ
ーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維製不織布か
らなるエアフィルターに関し、さらに詳しくは、廃棄物
公害を解消する合成繊維製不織布からなるエアフィルタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄機等の室内機用のエアフ
ィルター、或いは自動車用キャビンフィルターには、ポ
リプロピレン繊維、ポリエステル繊維などの合成繊維製
の不織布が多く使用されている。このエアフィルター
は、空気清浄機が寿命に達すると廃棄処分にされてい
る。しかし、ポリプロピレン繊維やポリエステル繊維
は、土中に埋め立てたとしても腐食しないため、廃棄物
公害の問題を生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、高度の塵埃捕集性能を有する
と共に、廃棄物公害の問題を生じないエアフィルターを
提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、特に家庭用空気清浄
機用エアフィルター、ビル空調機用エアフィルター、自
動車用キャビンフィルターなどに適したエアフィフター
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のエアフィルターは、平均繊維径が10μm以下の生
分解性合成繊維からなる不織布Aと、平均繊維径が10
〜100μmの生分解性合成繊維からなる不織布Bとの
少なくとも2種類の不織布を積層した構成からなること
を特徴とするものである。
【0006】このようにエアフィルターが、いずれも生
分解性合成繊維からなる不織布A,Bから構成されてい
るため、用済み後は土中に埋め立てれれば土中のバクテ
リア(微生物)により分解消失し公害問題を発生するこ
とはない。また、不織布Aが平均繊維径10μm以下の
極細繊維から構成されるため高い塵埃捕集性能を示し、
かつ平均繊維径10〜100μmの不織布Bを骨材とし
て積層するため、強度や剛性の低い不織布Aの破れを防
止し、優れたフィルター機能を備えたエアフィルターに
することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のエアフィルターは、極細
の生分解性合成繊維から形成された不織布Aと、比較的
繊維径が大きい生分解性合成繊維から形成された不織布
Bとの少なくとも2種類の不織布の積層体として構成さ
れている。このうち不織布Aは、極細繊維から構成され
るため繊維間の緻密化が容易になり、微小な塵埃も捕捉
する高い塵埃捕集性能を達成する。
【0008】不織布Aを構成する生分解性合成繊維の平
均繊維径は、高い塵埃捕集性能を得るため10μm以下
にする必要がある。平均繊維径が10μmよりも太くて
は、高度の塵埃捕集性能を得ることはできない。生分解
性合成繊維の平均繊維径は小さいほど好ましく、より好
ましくは8μm以下、さらに好ましくは5μm以下にす
るとよい。このような極細の繊維径の生分解性合成繊維
からなる不織布Aを安定して得るため、不織布Aはメル
トブロー法で製造することが好ましい。すなわち、メル
トブロー不織布であることが好ましい。
【0009】さらに不織布Aは、構成繊維の繊維径が均
一であるよりも、繊維径の変動率が大きい方がよい。塵
埃捕集性能が同じ不織布であっても、繊維径変動率を高
くした不織布の方が圧力損失を低くし、空気清浄機など
の運転エネルギーを少なくすることができる。したがっ
て、不織布Aを構成する生分解性合成繊維の繊維径変動
率としては、25%以上にすることが好ましく、さらに
好ましくは30%以上にするとよい。繊維径変動率の上
限としては、50%程度が望ましい。50%よりも大き
くしても、圧力損失の低下はほぼ飽和状態になる。
【0010】他方、不織布Bの方は、圧力損失を極力低
くするため比較的繊維径の大きい生分解性合成繊維から
構成され、また骨材としての機能を必要とするため高い
強度と剛性を有する。この特性を有することにより、塵
埃捕集性能は高いものの破れやすい欠点をもつ不織布A
を補強する。また、極細繊維から構成されるため単独シ
ートでは柔らかすぎて、空気清浄機などへのセットが不
安定になりがちな不織布Aの欠点を解消する役目をす
る。このような作用を行う不織布Bは、短繊維不織布或
いはスパンボンド不織布が好ましい。
【0011】不織布Bを構成する生分解性合成繊維は、
平均繊維径が10〜100μmであり、好ましくは15
〜70μmにする。平均繊維径が10μmよりも小さく
なると、剛性など骨材としての機能は有するものの、圧
力損失が増加する問題がある。また、100μmよりも
太いと、不織布Aに対する補強繊維数が少なくなるた
め、十分な補強作用が行えなくなる。
【0012】本発明において繊維径とは、必ずしも円形
断面の繊維だけを意味するとは限らない。非円形断面繊
維の場合は、それと同一断面積を有する円形断面繊維の
径に換算したものを繊維径とみなす。したがって、換算
した繊維径が本発明の規定範囲を満たすものであれば、
偏平断面、三角断面、Y形断面などいずれであってもよ
く、特に限定されるものではない。
【0013】不織布Bの製造設備は、従来から用いられ
ているスパンボンド不織布製造設備や短繊維ステープル
からの不織布製造設備がいずれも使用可能である。例え
ば、原料がポリ乳酸である場合のスパンボンド不織布の
製造法は、溶融温度をポリマーの融点+20℃〜70
℃、より好ましくは融点+30℃〜60℃の範囲にする
とよい。溶融温度が融点+70℃よりも高温であると、
ポリマーの熱分解が起こり、糸切れが多発するようにな
る。
【0014】また、溶融ポリマーを口金細孔から吐出し
て冷却し、エジェクターで牽引するときの紡糸速度は2
000〜6000m/分とし、より好ましくは3000
〜5000m/分にする。紡糸速度が6000m/分よ
りも大きいと、曳糸性不足により製糸性不良などのトラ
ブルが発生する。また、2000m/分よりも低いと、
フィラメントの解繊性が不足するため、目付斑が生ずる
など品質上の問題が発生する。
【0015】短繊維ステープルからの不織布製造法で
は、製糸は上記スパンボンド不織布製造法の場合と同様
の温度範囲で溶融紡糸し、口金から吐出されたポリマー
を冷却しつつ引取りロールで400〜1500m/分で
引取り、多数本の未延伸フィラメントを集束し油剤を付
与し、サブトウにする。得られたサブトウをさらに多数
本集束して後加工油剤を付与し、スチーム、液浴或いは
熱板で加熱しながら2〜5倍に延伸する。次いで、クリ
ンパーにより8〜20山/25mmの巻縮を付与して乾燥
した後、32〜128mmにカットして分解性短繊維に
する。
【0016】この分解性短繊維を不織布にする方法は、
公知の不織布製造設備を用いればよい。まず、短繊維を
開繊機で解繊し、又は必要に応じて熱接着用低融点生分
解性繊維をブレンドして解繊し、カードマシンに供給し
て不織布ウェブにした後、このウェブを必要な目付まで
積層し、熱ロールにより圧着或いは接着用樹脂を付与し
た後、必要な剛性にするため熱ロールで圧縮して不織布
にすることができる。
【0017】熱接着用低融点生分解性繊維を用いる場合
は、その融点は高融点繊維の融点より20〜50℃低い
ものがよく、さらに好ましくは30〜40℃低いものが
よい。融点差が20℃未満であると接着不良が起こり、
毛羽が発生し易くなる。また、融点差が50℃超である
と、熱接着ロールの汚れが発生しやすく、シートが熱接
着ロール側にとられやすくなるなどの操業不良が生ず
る。また、高融点生分解繊維と低融点生分解繊維の混繊
率は、60:40〜85:15が好ましい。低融点生分
解繊維の混繊率が15%未満であると、接着不良による
毛羽発生が生ずる。また、混繊率が40%超であると、
ロール汚れによるシートとられなどの操業不良が発生す
る。
【0018】上述した2種類の不織布A,Bの積層の仕
方は特に限定されないが、例えば、図1に示すように、
不織布Bの上に不織布Aを積層してエアフィルターFを
形成するとか、または図2のように、不織布Aの表裏両
面にそれぞれ不織布Bを積層するようにしてもよい。ま
た、不織布Aの片面当たり、不織布Bの積層数を複数枚
にするようにしてもよく、特に平均繊維径が異なる繊維
からな不織布Bを重ねるようにするとよい。
【0019】2種類の不織布A,Bを積層するように構
成するエアフィルターの製造方法としては、それぞれ不
織布Aと不織布Bとを個別の工程で製造し、それらを積
層して接着樹脂或いは超音波又はエンボスロール等の熱
ロールで部分的に接着するとか、或いはスパンボンド法
の不織布製布工程とメルトブロー法の不織布製布工程と
を順に並べ、連続的に製布した不織布を下流側に移送し
ながら順次積層して仮接着し、最後に接着処理するもの
であってもよい。複数の不織布の積層間の接着はエンボ
スローラ或いは接着樹脂を用い、積層間に多数の部分的
接着部が分散するように接着させるとよい。また、不織
布Bには、プリーツ加工した際の剛性をアップするた
め、樹脂加工を施したものであってもよい。
【0020】図3は、本発明のエアフィルターを連続し
て製造する工程を例示する。
【0021】1はスパンボンド紡糸機、2はメルトブロ
ー紡糸機、3はネットコンベアである。スパンボンド紡
糸機1から吐出された連続フィラメントYは、噴射流と
共にネットコンベア3上に展開して不織布Bを形成す
る。この不織布Bはネットコンベア3に移送されなが
ら、メルトブロー紡糸機2の下に来ると、その上面にメ
ルトブロー紡糸機2から熱風と共に噴射された極細の短
繊維yが展開して不織布Aが形成される。
【0022】このように上下に積層体となった不織布B
と不織布Aは、加熱されたエンボスローラ4を通過する
とき、層間が多数の部分的融着部によって融着され、図
1に示すような積層構造のエアフィルターFを形成して
ロール体R(F)として巻き挙げられる。
【0023】図3では、スパンボンド紡糸機1とメルト
ブロー紡糸機2との2基が直列に並べられているが、そ
の下流側に更に別のスパンボンド紡糸機1を直列に並べ
ると、図2に示すような積層構造のエアフィルターFを
製造することができる。さらに、必要により繊維径の異
なる繊維を吐出する別のスパンボンド紡糸機やメルトブ
ロー紡糸機を並べるようにすることもできる。
【0024】上述した不織布AおよびBは、好ましくは
目付がそれぞれ15〜150g/m2 、さらに好まし
くは20〜100g/m2 の範囲にするのがよい。不織
布Aの場合に目付が15g/m2 よりも小さいと、エア
フィルターとして満足な塵埃捕集率を得ることが難しく
なり、特に不織布Aを構成する合成繊維の平均繊維径が
2μm以下である場合に難しい。また、不織布Bの場合
に目付が15g/m2よりも小さいと、不織布Aに対す
る補強効果が不十分になる。
【0025】目付が150g/m2 よりも大きいと、補
強効果或いはプリーツ加工した際の形態保持効果は十分
あるものの、厚みが大きくコスト的にも割高になるため
十分な濾過面積をとることができなくなる。
【0026】本発明において、好ましくは不織布をエレ
クトレット化することにより、塵埃捕集性能を一層向上
させることができる。しかも、その高い塵埃捕集性能を
長期間保持することができる。具体的には、樹脂フィル
ムに包装して常温下に1年間放置後の下記式で定義され
る塵埃捕集性能の保持率を65%以上にすることができ
る。
【0027】塵埃捕集性能保持率(%)=(1年間放置
後の塵埃捕集性能/初期の塵埃捕集性能)×100 ただし、塵埃捕集性能は後述の実施例の項で定義したも
のを意味する。
【0028】2種類の不織布A,Bのうち、エレクトレ
ット化する不織布としては、少なくとも塵埃捕集用の不
織布Aであればよいが、より好ましくは両方の不織布A
及びBに施すようにするのがよい。エレクトレット化方
法は特に限定されないが、例えば、不織布に高電圧を印
加してコロナ放電によりエレクトレット化する方法、不
織布に水(特に純水)を十分浸透させたのち脱水して乾
燥処理することよりエレクトレット化する方法などを採
用することができる。特に後者の方法は帯電量を多くす
るため好ましい。
【0029】上記後者の方法を適用する場合の不織布の
生分解性合成繊維には、ヒンダードアミン系添加剤又は
トリアジン系添加剤を少なくとも1種配合することが好
ましい。この添加剤を非導電性繊維シートに含有させる
ことにより、特に高いエレクトレット性能を保持させる
ことが可能になる。
【0030】上記ヒンダードアミン系添加剤又はトリア
ジン系添加剤の添加量は、特に限定されないが、好まし
くは0.5〜5重量%の範囲がよく、更に好ましくは
0.7〜3重量%の範囲にするとよい。添加量が0.5
重量%未満では、目的とする高レベルのエレクトレット
性能を得ることが難しく、また5重量%を超えるほど多
く配合すると、製糸性が悪化し、かつコスト的にも不利
になる。
【0031】上記2種類の添加剤のうちヒンダードアミ
ン系添加剤としては、ポリ〔((6−(1,1,3,
3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6,−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ)〕(チバガイギー製、キマソープ944L
D)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物(チバガイギー製、チヌピン622
LD)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガ
イギー製、チヌピン144)などが挙げられる。
【0032】また、トリアジン系添加剤としては、前述
のポリ〔((6−(1,1,3,3,−テトラメチルブ
チル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル)((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6,−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)〕(チバガイ
ギー製、キマソープ944LD)、2−(4,6−ジフ
ェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−
((ヘキシル)オキシ)−フェノール(チバガイギー
製、チヌピン1577FF)などを挙げることができ
る。これらのなかでも特にヒンダードアミン系添加剤を
使用することが好ましい。
【0033】本発明において、不織布A及びBを構成す
る生分解性合成繊維としては、土中の微生物により分解
する性質を有するものであれば特に限定されない。特に
不織布Bが短繊維不織布であった場合、ケナフなどの天
然繊維であってもよい。例えば、生分解性合成繊維のポ
リマーとしては、脂肪族ポリエステル系としては、ポリ
乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリグリコール酸、
ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネートが挙げ
られる。ポリアミド系としては、ポリエーテルアミドが
挙げられ、またビニル系としては、ポリビニルアルコー
ルが挙げられる。これらからポリマーを1種若しくは2
種以上を組合せて使用することができる。これらの中で
も特にポリ乳酸は最適である。
【0034】ポリ乳酸としては、好ましくは、L−乳酸
を主成分とするポリエステルがよい。L−乳酸を主成分
とするとは、構成成分の60重量%以上がL−乳酸から
なることを意味し、残りは40重量%以上を超えない範
囲でD−乳酸を含有するポリエステルであって差し支え
ないということである。
【0035】ポリ乳酸の製造方法には、乳酸を原料とし
て一旦環状二量体であるラクチドを生成せしめ、その後
開環重合を行うようにする二段階のラクチド法と、乳酸
を原料として溶媒中で直接脱水縮合を行う一段階の直接
重合法とが知られている。本発明で用いるポリ乳酸は、
いずれの製法によって得たものでもよい。ラクチド法に
よって得たポリマーの場合には、ポリマー中に含有され
る環状二量体が溶融紡糸時に気化して糸斑の原因になる
ため、溶融紡糸以前の段階でポリマー中に含有される環
状二量体の含有量を0.1重量%以下にすることが望ま
しい。また、直接重合法の場合には、環状二量体に起因
する問題が実質的にないため、製糸性の観点からはより
好適である。
【0036】スパンボンド法に用いる場合のポリ乳酸
は、重量平均分子量として10万〜30万であるものが
よく、より好ましくは10万〜20万のものがよい。重
量平均分子量が10万よりも少ないと、繊維強度が低く
なるため不織布強度を十分に出すことができない。ま
た、重量平均分子量が30万よりも大きいと、口金から
紡出したフィラメントをエアーサッカーで吸引牽引して
も、曳糸性に欠けるために高速紡糸ができず、未延伸糸
ライクになるため十分な繊維強度を得ることができな
い。
【0037】また、短繊維不織布に用いるポリ乳酸の場
合は、スパンボンド法の場合と同様に、重量平均分子量
が10万〜30万であるものがよく、より好ましくは1
0万〜20万のものがよい。重量平均分子量が10万よ
りも少ないと、繊維強度が低くなり、不織布の強度およ
び剛性を十分に出すことができない。また、重量平均分
子量が30万よりも大きいと、口金から紡出したフィラ
メントが曳糸性に欠けるため、紡糸速度を下げざるを得
なくなり、その結果として生産性が低下し、コストが高
くなってしまう。
【0038】メルトブロー不織布に用いる場合のポリ乳
酸は、重量平均分子量として15万以下、より好ましく
は3万〜10万の範囲にしたものがよく、更に好ましく
は3万〜7万にしたものがよい。重量平均分子量が15
万よりも大きいと、ポリ乳酸を溶融するとき熱分解性と
の関係から溶融温度を240℃以上にすることができな
いため、溶融温度アップにより溶融粘度を下げることが
できない。そのため、不織布Aに必要な平均繊維径10
μm以下の極細繊維を得ることができない。また、重量
平均分子量が3万より小さいものは、溶融して口金から
紡糸する際にポリマー状の塊が混入しやすいため、品質
悪化のおそれがある。
【0039】本発明に用いるポリ乳酸は、L−乳酸、D
−乳酸のほかにエステル形成能を有する他の成分を共重
合した共重合ポリ乳酸であってもよい。共重合可能な成
分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−
ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸などのヒ
ドロキシカルボン酸類のほか、エカチレングリコール、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチグ
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール等の分子内に複数の水酸基を含有する
化合物またはそれらの誘導体、アジピン酸、セバシン
酸、フマル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−
ナフタレンカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸等の
分子内に複数のカルボン酸基を含有する化合物類または
それらの誘導体が挙げられる。
【0040】また、溶融粘度を低減させるため、ポリカ
プロラクトン、ポリブチレンサクシネート、およびポリ
エチレンサクシネートのような脂肪族ポリエステルポリ
マーを内部可塑剤として、或いは外部可塑剤として用い
ることができる。さらに、艶消剤、消臭剤、難燃剤、糸
摩擦低減剤、抗酸化剤、着色顔料等として無機微粒子や
有機化合物を必要に応じて添加することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、実
施例中に使用した各特性値は、次の測定方法によって求
めたものである。
【0042】A.平均繊維径(μm) 不織布Aからランダムに5箇所のサンプルを採取し、そ
のシート表面を走査型電子顕微鏡により1000〜30
00倍に拡大し、各サンプルから20本ずつ合計100
本の繊維径をノギスで測定した。同様に、不織布Bから
もランダムに5箇所のサンプルを採取し、そのシート表
面を走査型電子顕微鏡により200〜300倍に拡大
し、各サンプルから20本ずつ合計100本の繊維径を
ノギスで測定した。それぞれ不織布A,Bの算術平均値
を平均繊維径とした。
【0043】B.繊維径変動率(%) 上記繊維径の測定データを基にして、次式により算出し
た。 繊維径変動率(%)=(繊維径の標準偏差/繊維径平均
値)×100
【0044】C.目付(g/m2 ) 不織布から20cm×20cmのサンプルを3枚採取
し、その3枚の重量の平均値を1m2 当たりの質量に換
算した値を目付とした。
【0045】D.塵埃捕集性能(%) 図4に示す塵埃捕集性能測定装置で測定した。この塵埃
捕集性能測定装置は、測定サンプルMをセットするサン
プルホルダー11の上流側にダスト収納箱12を連結
し、下流側に流量計13、流量調整バルブ14、ブロワ
15を連結した構成になっている。また、サンプルホル
ダー11にパーテクルカウンター16が設けられ、この
パーテクルカウンター16を使用し、切替コック17を
介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側
のダスト個数をそれぞれ測定することができる。
【0046】塵埃捕集性能の測定に当たっては、径0.
3μmのポリスチレン標準ラテックスパウダーをダスト
収納箱12に充填し、サンプルMをホルダー11にセッ
トし、風量をフィルター通過速度が1.5m/分になる
ように流量調整バルブ14で調整し、ダスト濃度を1万
〜4万個/2.83×10-43 (0.01ft3 )の範囲で安定さ
せ、サンプルMの上流のダスト個数Nおよび下流のダス
ト個数nをパーティクルカウンター16(リオン社製、
KC−01B)で5回測定し、JIS K−0901に
基づいて下記計算式にて捕集性能(%)を求めた。 塵埃捕集性能(%)=〔1−(n/N)〕×100 ただし、n:下流のダスト個数 N:上流のダスト個数
【0047】E.生分解性 不織布を温度35℃、水分30%の土壌中に埋め込み、
1年間放置したときの形態変化により評価した。
【0048】実施例1 不織布Aの製造:重量平均分子量5万のポリ乳酸チップ
を温度100℃の真空乾燥機で24時間乾燥した原料を
用意した。このポリ乳酸チップを吐出孔数が1000孔
/mの口金を備えたメルトブロー不織布製造設備を用
い、エクストルーダの溶融温度220℃、紡糸温度23
0℃、吐出量350g/分、熱風温度260℃、熱風圧
力0.1MPaで紡糸し、ネットコンベア上に捕集する
ことにより不織布を得た。
【0049】得られた不織布は、繊維の平均繊維径が2
μm、繊維径変動率が35%で、目付が40g/m2
あった。
【0050】不織布Bの製造:重量平均分子量13万の
ポリ乳酸チップを温度120℃の真空乾燥機で24時間
乾燥した原料を用意した。このポリ乳酸チップを吐出孔
数が2500孔/mの口金を備えたスパンボンド不織布
製造設備を用い、エクストルーダの溶融温度235℃、
紡糸温度230℃で紡糸し、エジェクターで牽引しなが
らネットコンベア上に捕集することにより不織布を得
た。
【0051】得られた不織布は、繊維の平均繊維径が3
0μmで、目付が50g/m2 であった。
【0052】上記のようにして得た2種類の不織布Aと
Bを積層し、温度110℃、線圧40kg/cmのエン
ボスロールに通し、相互融着したエアフィルター用濾材
を製造した。引き続き、不織布A側を負、不織布B側を
正にし、正負それぞれに35kVの針状電極による高電
圧を印加処理した。
【0053】得られたエアフィルター用濾材の塵埃捕集
性能を測定したところ99.97%であり、非常に高性
能を有していた。また、ポリエチレンフィルムに包装し
て1年間保管した後、塵埃捕集性能を再測定したところ
99%の高性能を維持しており、実用上問題はなかっ
た。
【0054】また、上記エアフィルター用濾材を土中に
埋め込み、1年間放置したのち残存状態を調べたとこ
ろ、完全に原形が消滅していた。
【0055】実施例2 実施例1における不織布Aの製造方法において、熱風圧
力を変更した以外は同一条件にして、平均繊維径が1.
5μm、繊維径変動率が38%で、目付が30g/m2
の不織布Aを得た。また、同じく不織布Bの製造方法に
おいて、エジェクターの牽引力を変更した以外は同一条
件にして、平均繊維径が25μmで、目付が100g/
2 の不織布Bを得た。
【0056】得られた2種類の不織布Aと不織布Bを積
層し、温度110℃、線圧30kg/cmのエンボスロ
ールに通して相互融着し、エアフィルター用濾材を製造
した。引き続き不織布A側を負、不織布B側を正にし、
それぞれに35kVの針状電極による高電圧を印加処理
した。
【0057】得られたエアフィルター用濾材につき塵埃
捕集性能を測定したところ99.5%であり、実用上優
れた性能を有していた。また、この濾材をポリエチレン
フィルムに包装して保存し、1年後に塵埃捕集性能を再
測定したところ98.8%と良好な性能を保持してお
り、実用上問題のないものであった。
【0058】また、上記エアフィルター用濾材を土中に
埋め込み、1年間放置したのち残存状態を調べたとこ
ろ、原形が完全に消滅していた。
【0059】実施例3 実施例1で得た不織布AとBを使用し、不織布Aの表裏
両面にそれぞれポリウレタン樹脂により不織布Bを貼り
合わせた。得られた積層不織布の片面を正、他面を負に
して、針状電極を用いて35kVの高電圧印加を施すこ
とにより、エアフィルター用濾材を製造した。
【0060】得られたエアフィルター用濾材の塵埃捕集
性能を測定したところ99.99%の高性能であった。
また、ポリエチレンフィルムに包装して、常温下に1年
間放置した後に塵埃捕集性能を再測定したところ99.
2%であった。
【0061】また、このエアフィルター用濾材を土中に
埋め込み、1年間放置したのち残存状態を調べたとこ
ろ、原形が完全に消滅していた。
【0062】比較例1 実施例1における不織布Aの製造方法において、熱風圧
力を変更した以外は同一条件にして、平均繊維径が13
μm、繊維径変動率が21%で、目付が40g/m2
不織布Aを得た。また、同じく不織布Bの製造方法にお
いて、エジェクターの牽引力を変更した以外は同一条件
にして、平均繊維径が15μmで、目付が70g/m2
の不織布Bを得た。
【0063】得られた不織布AとBをポリウレタン樹脂
により貼り合わせて、エアフィルター用濾材を製造し
た。このエアフィルター用濾材の塵埃捕集性能を測定し
たところ、35%と低く、実用性の低いものであった。
また、土中に埋め込んで1年間放置後の残存状態は、ほ
とんど原形が消滅していた。
【0064】比較例2 固有粘度が0.49、融点が260℃のポリエチレンテ
レフタレートチップを真空乾燥機により150℃で12
時間乾燥した原料を用意した。このポリエチレンテレフ
タレートチップを吐出孔数が1000孔/mの口金を備
えたメルトブロー不織布製造設備を用い、エクストルー
ダの溶融温度290℃、紡糸温度285℃、熱風温度3
05℃で噴射紡糸し、ネットコンベア上に捕集して不織
布Aを製造した。得られた不織布Aは、不織布を形成す
る繊維の平均繊維径が2.2μmで、目付が40g/m
2 であった。
【0065】また、固有粘度が0.65、融点が262
℃のポリエチレンテレフタレートチップを真空乾燥機に
より150℃で12時間乾燥した原料を用意した。この
ポリエチレンテレフタレートチップを吐出孔数が250
0孔/mの口金を備えたスパンボンド不織布製造設備を
用い、エクストルーダの溶融温度290℃、紡糸温度2
85℃で紡糸し、エジェクターで牽引しながらネットコ
ンベア上に捕集して不織布Bを製造した。得られた不織
布Bは、不織布を形成する繊維の平均繊維径が35μm
で、目付が50g/m2 であった。
【0066】上記で得た2種類の不織布AとBをポリウ
レタン樹脂で積層接着し、エアフィルター用濾材を製造
した。引き続き不織布A側を負、B側を正にして、それ
ぞれ針状電極により35kVの高電圧を印加処理した。
【0067】得られたエアフィルター用濾材の塵埃捕集
性能を測定したところ、98.5%と良好であったが、
ポリエチレンフィルムに包装保管し、6カ月後に塵埃捕
集性能を再測定したところ、32.3%に低下してお
り、実用上問題があるものであった。また、土中に埋め
込み1年間放置後の残存状態を調べたが、原形がそのま
ま残っていた。
【0068】実施例4 重量平均分子量5万のポリ乳酸チップにトリアジン系添
加剤(チバガイギー製キマソープ944LD)1重量%
を添加した原料を用い、実施例1における不織布Aの製
造方法と同様の方法で、平均繊維径が2.2μm、繊維
径変動率が43%で、目付が40g/m2 の不織布Aを
製造した。
【0069】また、重量平均分子量13万のポリ乳酸チ
ップにトリアジン系添加剤(チバガイギー製キマソープ
944LD)1重量%を添加した原料を用い、実施例1
における不織布Bの製造方法と同様の方法で、平均繊維
径が25μmで、目付が30g/m2 の不織布Bを製造
した。
【0070】得られた2種類の不織布A及びBを、それ
ぞれ純水の水槽に浸漬し、サクションポンプで不織布の
片側から吸引して純水を十分浸透させたのち脱水し、1
10℃で乾燥した。引き続き、乾燥後の不織布Aに不織
布Bを積層し、超音波接着してエアフィルター用濾材を
製造した。
【0071】得られたエアフィルター用濾材の塵埃捕集
性能を測定したところ、99.997%という優れた高
性能を示した。また、常温下にポリエチレンフィルムに
包装し1年間保管した後、塵埃捕集性能を再測定したと
ころ、99.9%の高性能を維持していた。
【0072】また、上記エアフィルター用濾材を土中に
埋め込み、1年間放置後の形態変化を調べたところ、完
全に原形が消滅していた。
【0073】実施例5 不織布Aの製造:重量平均分子量8万のポリ乳酸チップ
を温度100℃の真空乾燥機で24時間乾燥した原料を
用意した。このポリ乳酸チップを吐出孔数が1000孔
/mの口金を備えたメルトブロー不織布製造設備を用
い、エクストルーダの溶融温度220℃、紡糸温度23
0℃、吐出量350g/分、熱風温度260℃、熱風圧
力0.08MPaで溶融紡糸しながらネットコンベア上
に捕集し、不織布Aを製造した。
【0074】得られた不織布Aは、繊維の平均繊維径が
3.5μm、繊維径変動率が30%で、目付が30g/
2 であった。
【0075】不織布Bの製造:重量平均分子量13万の
ポリ乳酸チップを温度120℃の真空乾燥機で24時間
乾燥した原料を用意した。このポリ乳酸チップを吐出孔
数が300孔/錘であり、マシン当たり24錘を有する
ステープル用紡糸設備を用い、エクストルーダーの溶融
温度235℃、紡糸温度235℃で紡糸し、引取速度6
00m/分で引き取ることにより、多数本の未延伸糸束
を集束したサブトウを得た。
【0076】得られたサブトウを更に複数本集束し、液
浴温度80℃、延伸倍率4.2倍で延伸した後、クリン
パーにより13山/25mmの巻縮を付与した後、カッタ
ーで切断して繊維長51mm、繊維径32μmの短繊維
を得た。得られた短繊維を開繊機で解繊し、カードマシ
ンで不織布ウェブにした後、そのウェブを積層すると共
にアクリル樹脂を用いて繊維間を部分結合し、さらに熱
ロールで圧縮し、目付が50g/m2 である不織布Bを
得た。
【0077】上記のようにして得た不織布AとBを、ポ
リウレタン樹脂で貼り合わせた後、不織布A側を負、不
織布B側を正にし、35KVの針状電極により高電圧を
印加処理してエレクトレット化したエアフィルター用濾
材を製造した。
【0078】得られたエアフィルター用濾材の塵埃捕集
性能を測定したところ、99.8%であった。また、ポ
リエチレンフィルムに包装して1年間保管した後、塵埃
捕集性能を再測定したところ、95%の高性能を維持し
ており、実用上問題のないレベルであった。
【0079】また、上記エアフィルター用濾材を土中に
埋め込んで1年間放置した後、その残存状態を調べたと
ころ、完全に原形が消滅していた。
【0080】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、エアフ
ィルターがいずれも生分解性合成繊維からなる不織布
A,Bから構成されているため、用済み後は土中に埋め
立てれば土中のバクテリア(微生物)により分解消失し
公害問題を発生することはない。また、不織布Aが平均
繊維径10μm以下の極細繊維から構成されるため高い
塵埃捕集効率を示し、かつ平均繊維径10〜100μm
の不織布Bを骨材として積層するため、強度や剛性の低
い不織布Aの破れを防止し、優れたフィルター機能を備
えたエアフィルターにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアフィルターの実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】本発明のエアフィルターの他の実施形態を示す
縦断面図である。
【図3】本発明のエアフィルターの製造装置を例示する
概略図である。
【図4】本発明で用いた塵埃捕集性能測定装置を示す概
略図である。
【符号の説明】
A 不織布A B 不織布B F エアフィルター 1 スパンボンド紡糸機 2 メルトブロー紡糸機 3 ネットコンベア 4 エンボスローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/54 D04H 1/54 Q 3/00 3/00 F 3/16 3/16 // F24F 13/28 F24F 1/00 371A Fターム(参考) 3L051 BA02 BB01 BB05 4D019 AA01 BA13 BB03 BB10 BC01 BD02 BD06 CB04 DA03 4D054 AA12 AA13 BC16 EA22 4L047 AA16 AA21 AA23 AB07 AB10 BA08 BA23 CA05 CA19 CB10 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均繊維径が10μm以下の生分解性合
    成繊維からなる不織布Aと、平均繊維径が10〜100
    μmの生分解性合成繊維からなる不織布Bとの少なくと
    も2種類の不織布を積層した構成からなるエアフィルタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記不織布Aがメルトブロー不織布であ
    り、前記不織布Bがスパンボンド不織布である請求項1
    に記載のエアフィルター。
  3. 【請求項3】 前記不織布Aがメルトブロー不織布であ
    り、前記不織布Bが短繊維不織布である請求項1に記載
    のエアフィルター。
  4. 【請求項4】 前記不織布AおよびBの目付が、それぞ
    れ15〜150g/m2 である請求項1,2又は3に記
    載のエアフィルター。
  5. 【請求項5】 前記不織布Aを構成する前記生分解性合
    成繊維の繊維径変動率が25%以上である請求項1〜4
    のいずれかに記載のエアフィルター。
  6. 【請求項6】 前記不織布Aの表裏両面に、それぞれ前
    記不織布Bを積層した請求項1〜5のいずれかに記載の
    エアフィルター。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記不織布Aがエレクトレッ
    ト化されている請求項1〜6のいずれかに記載のエアフ
    ィルター。
  8. 【請求項8】 前記エレクトレット化された不織布の1
    年間放置後の塵埃捕集性能保持率が65%以上である請
    求項7に記載のエアフィルター。
  9. 【請求項9】 前記エレクトレット化された不織布を構
    成する生分解性合成繊維が、ヒンダードアミン系添加剤
    又はトリアジン系添加剤を0.5〜5重量%含有する請
    求項7又は8に記載のエアフィルター。
  10. 【請求項10】 前記生分解性合成繊維が、ポリ乳酸、
    ポリヒドロキシブチレート、ポリグリコール酸、ポリカ
    プロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエーテ
    ルアミド、ポリビニルアルコールの群から選ばれた少な
    くとも1種からなる請求項1〜9のいずれかに記載のエ
    アフィルター。
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