JP2006166215A - 画像処理装置 - Google Patents

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努 坂上
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Abstract

【課題】 モードメモリ機能は装置ごとに設定する必要があるため、複数の装置にわたって使用するためには、装置ごとに設定する手間があった。また、モードメモリを用い、機能や設定を呼び出すには、ボタンを押す手間があり、また、そのボタンも階層になっているのが一般的なため、複数回のアクションが必要になる。
【解決手段】 画像を入力する画像入力手段と、前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力装置を備える画像処理装置であって、前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、スキャナ、プリンタ、ファックス、ネットワークインターフェース、ユーザインターフェース、ファイルシステムを持つ画像処理装置に関する。
従来、画像の入出力を行う画像処理装置として、いわゆるマルチファンクションデジタル複写機が知られている(図2参照)。このマルチファンクションデジタル複写機は、紙などに記録されている原稿画像を読み取るスキャナ、読み取った画像、あるいはホストコンピュータから送られてくる画像を紙などのメディアに出力するプリンタ、これらスキャナおよびプリンタの動作を制御したり、あるいは種々の画像処理を行うデバイスコントローラ、機器の操作を使用者に提供する操作部、画像データや処理プログラムを一時的あるいは恒久的に記憶するメモリおよびハードディスク等から構成される。
上記構成を有するマルチファンクションデジタル複写機では、単に原稿画像を複写するだけでなく、原稿画像に種々の画像処理を施して複写することも可能である。例えば、原稿の白黒を反転させるネガポジ反転処理、原稿の一部のみを複写するトリミング処理、複数の原稿を縮小して1枚の出力用紙上に合成する縮小レイアウト処理などの多様な処理を行うことができる。
また、原稿の複写以外にスキャナで読み込んだ画像データをLAN(ネットワーク)経由でホストコンピュータに転送したり、逆にホストコンピュータ上で、ワープロなどで作成した文書をプリンタにてプリント出力させたりことも可能である。また、原稿画像を遠隔地のファクシミリ装置に送信するファクシミリ送信機能を有していることが一般的である。
このような装置には、ユーザーの使い勝手の向上のため、頻繁に設定する機能を画像処理装置内に記憶させておき、必要なときにあらかじめ設定した設定を呼び出して使用する、たとえばモードメモリと呼ばれる機能が提案されている。
又、別の従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開2003−173243号公報
しかしながら、これらの方法は以下の問題を持っている。
モードメモリ機能は装置ごとに設定する必要があるため、複数の装置にわたって使用するためには、装置ごとに設定する手間がある。また、モードメモリを用い、機能や設定を呼び出すには、ボタンを押す手間があり、また、そのボタンも階層になっているのが一般的なため、複数回のアクションが必要になる。
そこで、本発明の目的は、いずれの装置においても有効なモードメモリ機能を提供することである。また、その際に、ユーザーの作業の手間を減らし、効率化を推進する手段を提供するものである。
そこで本発明では、画像を入力する画像入力手段と、前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力装置を備える画像処理装置であって、前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定することを特徴とする画像処理装置であって、新たに提供されるデバイスにより、画像処理装置の機能を表示・設定することで、ユーザーの操作性を向上させた画像処理装置を提供できる。
以上のように、特定機能情報を画像処理装置側に持つのではなく、持ち運びできるデバイス側に保持することで、機種ごとに特定機能情報を設定する必要がなくなる。
また、デバイスに保持し、そこから画像処理装置に特定情報を提供するため、提供すると同時にその情報を自動で呼び出すことが可能となり、特定情報を呼ぶ出す手間も省ける。
さらに、非接触IDタグを利用することで、画像処理装置に近付くだけで、特定情報を自動で呼び出すことが可能となり、ユーザーの作業の手間を減らし、効率化を推進することができる。
[第1の実施例]
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。
図1は第1の実施形態における画像処理システムの構成を示す図である。図において、101はインターネット等の通信網である。102はハードウェアやソフトウェアのサポートセンタである。103はハードウェアやソフトウェアの販売会社である。104はウェブサーバであり、インターネットに接続され、インターネットユーザに特定のサービスを提供する。105は金融機関106と消費者であるクライアントとの間の決済処理等を行う電子マネーサーバである。107は個人ユーザーの端末とインターネット101との接続処理を行うサービスプロバイダである。108はファイアウォールであり、外部通信網であるインターネット101とLAN内部とを接続し、セキュリティ管理などを行う。109はLAN(ネットワーク)に接続されたファイルサーバ110、メールサーバ111、パソコン(PC)112、プリンタ113等の各機器の管理、ユーザー管理、課金情報等のデータ管理などを行う機器管理サーバである。110はデータ管理などを行うファイルサーバであり、必要に応じてマルチファンクションデジタル複写機200やプリンタ113にデータを出力する。
図2はマルチファンクションデジタル複写機200の構成を示すブロック図である。このマルチファンクションデジタル複写機(単に、MFPという)200は、紙などに記録されている原稿画像を読み取るスキャナ202、読み取った画像、あるいはLAN121を介して送られてくる画像を紙などのメディアに出力するプリンタ203、これらスキャナ、プリンタの動作を制御したり、あるいは種々の画像処理を行うデバイスコントローラ204、機器の操作を使用者に提供する操作部201、画像データや処理プログラムを一時的あるいは恒久的に記憶するメモリ205およびハードディスク206等から構成される。MFP200は、インターネットが普及した現在、特定のネットワーク(LAN)内に留まらず、ファイアウォール108を介して広く世界中と繋がっている。
図3はマルチファンクションデジタル複写機200の構造を示す断面図である。このマルチファンクションデジタル複写機200は、リーダ部220およびプリンタ部230から構成される。リーダ部220の原稿給送装置301は、原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス302上に給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス302上の原稿を排出する。原稿がプラテンガラス302上に搬送されると、ランプ303を点灯し、スキャナユニット304の移動を開始させて原稿を露光走査する。
このとき、原稿からの反射光は、ミラー305、306、307およびレンズ308によってCCDイメージセンサ(以下、CCDという)309に導かれる。このように走査された原稿の画像は、CCD309によって読み取られる。CCD309から出力される画像データは、所定の処理が施された後、プリンタ部230に転送される。
プリンタ部のレーザドライバ310は、レーザ発光部311を駆動するものであり、リーダ部220から出力された画像データに応じた光をレーザ発光部311に発光させる。このレーザ光は感光ドラム312に照射され、感光ドラム312にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム312の潜像部分には、現像器313によって現像剤が付着する。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット314、315のいずれかから記録紙を給紙して転写部316に搬送し、感光ドラム312に付着した現像剤を記録紙に転写する。
現像剤が付着した記録紙は定着部317に搬送され、定着部317の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着する。定着部317を通過した記録紙は、排出ローラ318によって排出され、ソータ321は、仕分けが設定されていない場合、最上ピンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合、排出ローラ318の所まで記録紙を搬送した後、排出ローラ318の回転方向を逆転させ、フラッパ319によって再給紙搬送路に導く。多重記録が設定されている場合、記録紙を排出ローラ318まで搬送しないように、フラッパ319によって再給紙搬送路320に導く。再給紙搬送路に導かれた記録紙は、上記タイミングで転写部316に給紙される。
上記構成を有するMFP200では、ユーザーは操作部201から操作し、スキャナ202は操作部201やパソコン112からの指示に従って、画像を入力する。プリンタ113はパソコン112やファイルサーバ110からのデータを印刷する。
デバイスコントローラ204は、操作部201やパソコン112からの指示に従って、スキャナ202、プリンタ203、メモリ205、ハードディスク206、あるいはパソコン112との間で画像データの入出力制御を行う。例えば、スキャナ202から取り込んだ画像データをメモリ205やハードディスク206に必要に応じて蓄積したり、パソコン112に出力したり、あるいはプリンタ203で印刷する等の制御を行う。
プリンタ113は、パソコン112やファイルサーバ110からの画像データを記録用紙に印刷する。パソコン112は端末装置としてLAN121に接続され、インターネット101を介してウェブサーバ104から提供された情報を閲覧したり、画像データをMFP200やプリンタ113に出力する。尚、ファイアウォール108の内側にLAN121が接続されている上記構成に限らず、サービスプロバイダ107を介してインターネット101に繋がる個人ユーザーのPCがファイアウォールの内側に接続される構成であってもよい。
このようなMFP200には、ユーザーの使い勝手の向上のため、頻繁に設定する機能を画像処理装置内に記憶させておき、必要なときにあらかじめ設定した設定を呼び出して使用する、たとえばモードメモリと呼ばれる機能が提案されている。
図4、図5、図6を用いて、モードメモリの一例を説明する。
図4は操作部201の一部を示している。画面400は、ローカルコピー時の画面の一例である。ボタン401、402、403は処理動作の種類を表示するボタンである。コピー時には、コピー表示401が反転し、選択されていることを明示している。ファックスなどの送信系の処理の場合は、送信表示402が反転する。データ保存などのボックス処理の場合は、ボックス表示403が反転し、その処理が実施されていることを明示している。ステータス表示部404は、現在の設定を表示する表示部である。ボタン405、406は、変倍の倍率設定を行うボタンである。たとえば200%拡大したい場合や50%縮小したい場合には、倍率ボタン406を押し、図示しない設定画面に移動し、倍率を設定する。倍率設定時、等倍に戻すには、等倍ボタン405を押せば良い。用紙選択ボタン407は、使用する用紙サイズを設定するボタンで、カセット314、315を選択したり、手差し選択したりすることが可能である。画像モードボタン408は、コピー時の画質を選択するボタンで、文字だけの原稿をコピーするには、文字処理を最適にした文字モードを選択するのが好ましく、写真だけの原稿をコピーするには、写真処理を最適にした写真モードを選択するのが好ましい。ソータボタン409は、ソータ321のソータ方法を設定するボタンである。両面ボタン410は両面コピーの設定を行うボタンである。応用モードボタン411は、操作部に表示されないその他の機能を設定するボタンである。
応用モードボタン411を押すと、応用モード画面420に移動する。その一例を説明する。応用モード画面420には、4つの機能が表示されている。コピー画像のシャープネスを変更するためのシャープネス調整ボタン421。複数の画像を合成する画像合成ボタン422。画像のトリミングを行うトリミングボタン423。モードや設定を記憶するモードメモリボタン424。表示されていないその他の機能を選択するため、次の画面に移動するための次のページボタン425がある。
モードメモリボタン424を選択すると、モードメモリ画面440に移動する。モードメモリ画面440には、ステータスを表示するステータス画面441、モードを記憶するモードボタン442、モードを登録するための登録ボタン443、登録されているモードを消去するための消去ボタン444、登録されているモードの内容を編集する編集ボタン445、画面をキャンセルするためのキャンセルボタン446、登録の変更や画面をOKするためのOKボタン447がある。モードボタン442は9個表示しているが、この限りではない。
モードメモリに登録する方法を図5にて説明する。モードメモリ画面500にて、モードメモリボタンM1(501)を選択する。ステータス表示部502には、モードメモリボタンM1が選択されたことが表示され、その内容が表示部503に表示される。モードメモリボタンM1には何も登録されていないため、未登録と表示されている。モードメモリは、現在の設定を指定したモードメモリボタンに記憶する機能なので、図4に示される現在の設定404が記憶される。現在の設定は、ローカルコピー動作で、倍率50%、用紙選択はオート用紙、コピー枚数は6枚である。登録ボタン504を押すと、この設定情報がモードメモリM1の設定内容として記憶される。そのとき、ステータス表示部502、503が画面510のようにポップアップし(511)、登録内容を確認することができる。この内容をモードメモリM1に登録したければはいボタン514を押す。登録したくない場合には、いいえボタン513を押せば良い。はいボタン514を押すと、画面520に移動する。登録内容がステータス表示部521に表示される。
モードメモリを使う方法を図6にて説明する。画面600は初期画面を示し、ステータス表示部601に現在の設定情報が示されている。応用モードボタン602を押し、応用モード画面610に移動する。モードメモリボタンの中から希望する設定M1(611)を選択する。選択すると、表示部612に登録内容が表示される。表示内容が所望する設定と合致する場合、OKボタン613を押す。画面は元に戻り、画面620が表示される。そとのき、設定した機能がステータス表示部621に示されるとともに、MFP200はその動作が可能な状態になっている。
モードメモリは、設定を記憶させておけるため、同じ設定を頻繁に使う場合に非常に有効である。特に、複雑な設定を行った場合に有効である。
しかしながら、モードメモリ機能は装置ごとに設定する必要があるため、複数の装置にわたって使用するためには、装置ごとに設定しなくてはならない。また、モードメモリを用い、機能や設定を呼び出すには、ボタンを押す手間があり、また、そのボタンも階層になっているのが一般的なため、複数回のアクションが必要になる。
そこで、本発明の目的は、いずれの装置においても有効なモードメモリ機能を提供することである。また、その際に、ユーザーの作業の手間を減らし、効率化を推進する手段を提供するものである。
第一の実施例では、コピーカードのような記憶デバイスにモードメモリ機能を持たせ、保持する方法を説明する。図7に例を示す。コピーカード700の裏面710に情報を記憶できる磁気部711がある。この部分に、各種設定を保持する。たとえば、図7の720に示すように、モードをはじめとする各種設定を保持する。図7ではコピー動作を想定して表示しているが、これに限るものではない。MFP200が実現しうる処理や機能に関する情報を保持することが望ましい。
図8に実際の処理構成を示す。MFP200にある図示していないカードスロットにコピーカード700を挿入する(802)。カード700が挿入されると、MFP200のデバイスコントローラ204は、コピーカード700の磁気部711に記憶される設定情報を確認する(803)。設定情報の中にモードメモリに関する情報があれば、モード表示(804)する。関係する情報がない場合は、モードメモリがないことを表示(808)し、初期画面を表示する(809)。この際、モードメモリがないことを表示せずに初期画面を表示しても良い。モード表示(804)は、画面440のような表示を行い、ユーザーは、先に説明したモードメモリの設定方法に従い、モードメモリ種類を選択する。選択されると、デバイスコントローラ204は、記憶されている設定通りに設定し、表示する(804)。たとえば、画面610のような表示を行う。ユーザーはこの表示通りの処理を行いたければOKボタン613を選択し、処理を行う。処理を変更したい場合は、キャンセルボタン614を選択する。ユーザー選択805でNoが選択されると、初期設定(809)が表示される。ユーザーは、そのまま処理を実行しても良いし、新たに設定しても良い。
カード内にモードメモリの設定がひとつしかない場合は、画面440を表示せず、設定情報をすぐに設定することが望ましい。ユーザーはモード選択をすることなく、モードメモリに記憶した設定を使えるため、利便性が向上する。
本実施例では、モードメモリのように、あらかじめ設定した機能を選択できる構成にしているが、さらに、最後に使用した設定をコピーカード700に記憶しておき、その設定を呼び出す構成にしても良い。また、最後に使用した設定を、自動でモードメモリに登録する構成にしても良い。さらに、モードメモリを自動的に起動させる処理を解除し、従来のように自ら呼び出す手動の方法に切り替えられるようにしておいても良い。
なお、上記実施形態では、デジタル処理を行うMFP200の場合を示したが、アナログ処理を行うMFPであっても、コピーカード700を読み取るインターフェースを備えたデバイスコントローラを搭載している限り、同様に適用可能である。
また、コピー動作に関して説明したが、これに限るものではない。ファックスや電子メール、画像のボックス保存やプリントなどにも適応できる。
また、コピーカードのような記憶デバイスは、書き換え可能なデバイスであれば磁気記録に限るものではない。ICカードやフラッシュメモリのようなデバイスでも良い。
以上のように、コピーカードのような記憶デバイスにモードメモリ機能を持たせ、記憶デバイス側に設定情報を保持することで、ユーザーはどの装置においてもモードメモリに登録した設定を利用できる。また、自動で表示することで、モードメモリを呼び出す手間が省け、効率よく作業が行える。
[第2の実施例]
第2の実施形態では、セキュリティーを鑑みた構成とする。
図9に示すようなIDカード900裏面910に情報を記憶できる磁気部911がある。この部分に、各種設定、ID情報を保持する。たとえば、図9の920に示すように、モードをはじめとする各種設定を保持する。図9ではコピー動作を想定して表示しているが、これに限るものではない。MFP200が実現しうる処理や機能に関する情報を保持することが望ましい。
図10に実際の処理構成を示す。MFP200にある図示していないカードスロットにIDカード900を挿入する(1002)。カード900が挿入されると、MFP200のデバイスコントローラ204は、IDカード900の磁気部911に記憶されるID情報を確認する(1003)。ユーザーID921を読み取り、あらかじめ登録されたユーザーであるかを認証し、OKであれば、情報チェック1004を行う。Noであれば、エラー表示(1009)を行い、終了する。エラー表示には、認証できないことなどを表示する。
このときのユーザーに認証のセキュリティーレベルは、段階的に設定できることが望ましい。上記の説明では、あらかじめMFP本体に登録したユーザーIDと合致するかを見る単純なものであるが、ID照合時にパスワードを要求し、パスワードと合致するかを見る構成にしても良い。パスワードは、MFPに登録しておいても良いしIDカード内に暗号化して保存しておいても良い。
また、MFP200はネットワークとのインターフェースを持つので、ネットワークへのログインIDとそのパスワードを認証に用いても良い。特に、機密情報漏洩の観点からすると、ネットワークを介在する機能に関しては、厳しくすることが望ましい。その観点では、ローカルコピー時とネットワーク介在処理(たとえばファイルの電子メール添付など)はセキュリティーレベルに差異を設け、ID照合の方法を変えても良い。
ID照合でOKされたら、IDカード900の磁気部911に記憶される設定情報を確認する(1004)。設定情報の中にモードメモリに関する情報があれば、モード表示(1005)する。関係する情報がない場合は、モードメモリがないことを表示(1010)し、初期画面を表示する(1011)。この際、モードメモリがないことを表示せずに初期画面を表示しても良い。モード表示(1005)は、画面440のような表示を行い、ユーザーは、先に説明したモードメモリの設定方法に従い、モードメモリ種類を選択する。選択されると、デバイスコントローラ204は、記憶されている設定通りに設定し、表示する(1005)。たとえば、画面610のような表示を行う。ユーザーはこの表示通りの処理を行いたければOKボタン613を選択し、処理を行う。処理を変更したい場合は、キャンセルボタン614を選択する。ユーザー選択1006でNoが選択されると、初期設定(1011)が表示される。ユーザーは、そのまま処理を実行しても良いし、新たに設定しても良い。
カード内にモードメモリの設定がひとつしかない場合は、画面440を表示せず、設定情報をすぐに設定することが望ましい。ユーザーはモード選択をすることなく、モードメモリに記憶した設定を使えるため、利便性が向上する。
本実施例では、モードメモリのように、あらかじめ設定した機能を選択できる構成にしているが、さらに、最後に使用した設定をIDカード900に記憶しておき、その設定を呼び出す構成にしても良い。また、最後に使用した設定を、自動でモードメモリに登録する構成にしても良い。さらに、モードメモリを自動的に起動させる処理を解除し、従来のように自ら呼び出す手動の方法に切り替えられるようにしておいても良い。
なお、上記実施形態では、デジタル処理を行うMFP200の場合を示したが、アナログ処理を行うMFPであっても、IDカード900を読み取るインターフェースを備えたデバイスコントローラを搭載している限り、同様に適用可能である。
また、コピー動作に関して説明したが、これに限るものではない。ファックスや電子メール、画像のボックス保存やプリントなどにも適応できる。
また、コピーカードのような記憶デバイスは、書き換え可能なデバイスであれば磁気記録に限るものではない。ICカードやフラッシュメモリのようなデバイスでも良い。
以上のように、コピーカードのような記憶デバイスにモードメモリ機能を持たせ、記憶デバイス側に設定情報を保持することで、ユーザーはどの装置においてもモードメモリに登録した設定を利用できる。また、自動で表示することで、モードメモリを呼び出す手間が省け、効率よく作業が行える。さらに、セキュリティーチェック機能を付加することで、安全性も向上する。
[第3の実施例]
第3の実施形態では、非接触IDタグを用い、モードメモリ設定をさらに簡素化する方法を説明する。
『非接触ICタグの説明』
図11は非接触ICタグ1100の構成を示す平面図である。
同図において非接触ICタグ1100は、プラスチック等の非接触ICタグ基盤1101に非接触ICタグ・アンテナパターン1102を形成し、アンテナパターン1102とICチップ1103に内蔵された容量素子とにより共振回路を形成している。共振回路は、後述するICリーダライタから一定の周波数の電波を受信すると、メモリに記憶している情報を発信源であるリーダライタに送信して返す。
アンテナパターン1102は、コイル形状で導通部材1104により非接触ICタグ基盤1101の裏面でジャンピング回路を形成して、コイル接続素子1105によりICチップ1103の裏面のバンプまたはパッドに接続している。このような非接触ICタグ1100は、非接触ICタグ基盤1101にラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイル状としてアンテナパターン1102を形成し、ICチップ1103を装着して形成することができる。その大きさも20mm×20mm以下のサイズにできるが、非接触ICタグ1100の外形および寸法は特に制限はない。
『ICリーダライタ1200の詳細説明』
図12はICリーダライタ1200の構成を示すブロック図であり、ICリーダライタ1200は画像入出力装置1211に組み込まれるか、画像入出力装置1211と外部接続される。ここでは外部接続される場合の例を示す。
同図においてICリーダライタ1200は、大きく分けてアンテナ部、変復調回路部、制御部、アプリケーション部から構成されている。
1201はアンテナ部であり、このアンテナ部1201によって非接触ICタグ1100と非接触交信を行う。
1202は変復調回路部であり、非接触交信により送受信するデータの変換を行う。非接触ICタグ1100からデータをリードする際には、非接触交信を行って得たデータを、画像入出力装置1211で使用可能なデータに変換し、非接触ICタグ1100へデータをライトする際には、非接触交信を行えるよう、画像入出力装置1211のデータから変換を行う。
1203は制御部であり、マイコン又は専用の制御回路になっており、後述するアプリケーション部1204を制御する。
1204はアプリケーション部であり、リードオンリーメモリ(ROM)1205及びランダムアクセスメモリ(RAM)1206、マイクロコントーラーユニット(MCU)1207を備え、非接触ICタグ1100から受信したデータを受信・解析し、表示部1208へ所定事項を表示させることができる。また操作部1209の操作により受信データのデータ編集なども行うことが可能である。非接触ICタグ1100へ送信する際には送信データを表示したり、操作キー入力により入力されたデータを処理したり、送信をすることもできる。
このようにICリーダライタ単体で受信データの表示・編集、送信データの表示・編集を行うことが可能である。
画像入出力装置1211とは、外部インターフェース1210を使用することで、送受信データの表示・編集を行うこが可能になる。
画像入出力装置1211内に組み込む場合には、ROM1205,RAM1206、MCU1207,表示部1208、操作部1209を画像入出力装置1211内の同等処理モジュールで代用する構成としても構わない。
非接触IDタグ1100には、図13に示すような各種設定情報1300を記録することができる。ユーザーID1301をはじめとする各種設定情報を保持することができる。図13ではコピー動作を想定して表示しているが、これに限るものではない。MFP200が実現しうる処理や機能に関する情報を保持することが望ましい。
図14に実際の処理構成を示す。非接触IDタグ1100を有するユーザーがMFP200に近付くと、MFP200に付属するICリーダライタ1200がそれを検知する(1402)。非接触IDタグ1100を検知すると、即座にID照合(1403)を行う。ユーザーID1301を読み取り、あらかじめ登録されたユーザーであるかを認証し、OKであれば、非接触IDタグ1100に含まれる情報のチェックを行う(1404)。Noであれば終了する。
情報チェック1404で、設定情報の中にモードメモリに関する情報があれば、モード表示(1405)する。関係する情報がない場合は、モードメモリがないことを表示(1410)し、初期画面を表示する(1411)。この際、モードメモリがないことを表示せずに初期画面を表示しても良い。モード表示(1405)は、画面440のような表示を行い、ユーザーは、先に説明したモードメモリの設定方法に従い、モードメモリ種類を選択する。選択されると、デバイスコントローラ204は、記憶されている設定通りに設定し、表示する(1405)。たとえば、画面610のような表示を行う。ユーザーはこの表示通りの処理を行いたければOKボタン613を選択し、処理を行う。処理を変更したい場合は、キャンセルボタン614を選択する。ユーザー選択1406でNoが選択されると、初期設定(1411)が表示される。ユーザーは、そのまま処理を実行しても良いし、新たに設定しても良い。
非接触IDタグ1100のモードメモリの設定がひとつしかない場合は、画面440を表示せず、設定情報をすぐに設定することが望ましい。ユーザーはモード選択をすることなく、モードメモリに記憶した設定を使えるため、利便性が向上する。
本実施例では、モードメモリのように、あらかじめ設定した機能を選択できる構成にしているが、さらに、最後に使用した設定を非接触IDタグ1100に記憶しておき、その設定を呼び出す構成にしても良い。また、最後に使用した設定を、自動でモードメモリに登録する構成にしても良い。さらに、モードメモリを自動的に起動させる処理を解除し、従来のように自ら呼び出す手動の方法に切り替えられるようにしておいても良い。
なお、上記実施形態では、デジタル処理を行うMFP200の場合を示したが、アナログ処理を行うMFPであっても、非接触IDタグ1100を読み取るインターフェースを備えたデバイスコントローラを搭載している限り、同様に適用可能である。
また、コピー動作に関して説明したが、これに限るものではない。ファックスや電子メール、画像のボックス保存やプリントなどにも適応できる。
また、非接触IDタグ1100のような記憶デバイスは、書き換え可能なデバイスであればこれに限るものではない。
以上のように、非接触IDタグ1100のような非接触記憶デバイスにモードメモリ機能を持たせ、記憶デバイス側に設定情報を保持することで、ユーザーはどの装置においてもモードメモリに登録した設定を利用できる。また、非接触IDタグを用いることで、装置に近付くだけで、自動表示および設定することができ、モードメモリを呼び出す手間が省け、効率よく作業が行える。さらに、セキュリティーチェック機能を付加することで、安全性も向上する。
[第4の実施例]
第4の実施形態では、処理の履歴情報によって表示画面を変更する方法を説明する。
第1、第2、第3の実施例において、操作部201に表示する画面情報は、モードメモリに設定される情報に基づいて表示する例を示したが、第4の実施例では、コピーカード700、IDカード900、非接触IDタグ1100などの記憶デバイスに、MFP200の使用履歴を残し、その履歴情報から最適な表示を推測し、表示するシステムの例を説明する。
図15は、記録媒体1500に残す履歴情報1510の例を示している。使用した機能組み合わせごとに、その履歴情報を1511、1512、1513と頻度ごとに残す。履歴情報1511は、Fax機能を示し、同一宛先に100回送信を行っていることを示す。このようにして、機能と頻度に関する履歴を残す。
第1、第2、第3の実施例の処理構成の説明において、情報チェックにてYesの場合、モード表示の処理を実行する説明をしたが、図16に示すように、情報チェック1604とモード表示1605との間に履歴情報から頻度を解析する頻度解析処理1612を実行する。そこで頻度が高い処理を優先的に表示する構成をとる。このとき、頻度が一番高い機能をすぐに設定する構成をとっても良いし、ユーザーが頻度の高い機能から希望の機能を選択できる構成をとっても良い。
このような構成にすることで、たとえば縮小コピーを頻繁にとるユーザーがいた場合、カードを差し込んだり、非接触IDタグの場合には近付いたりするだけで縮小コピーを取る設定がなされ、ユーザーは原稿を原稿台に置き、スタートボタンを押すだけで良いことになり、業務の効率化に寄与できる。
さらには、使用頻度に対し、時間帯を含めて頻度解析を行えば、一日の中で行うルーチンワークなどに関して効率化が図れる。たとえば、特定の宛先に、必ず朝晩、ファックス送信を行うユーザーがいた場合、カードを差し込んだり、非接触IDタグの場合には近付いたりするだけで、送信方法や送信先が設定される。それ以外の時間帯は、たとえばコピー設定が表示される。その結果、ユーザーは、原稿を原稿台に置き、スタートボタンを押すだけで良いことになり、業務の効率化に寄与できる。
本実施例では、ファックス送信とコピーを例にあげたが、この限りではない。
本発明を実施する構成の一例を示すブロック図。 マルチファンクションデジタル複写機200の構成を示すブロック図。 マルチファンクションデジタル複写機200の構造を示す断面図。 従来の処理を説明する図。 従来の処理を説明する図。 従来の処理を説明する図。 本発明に適用される第1の実施例の処理例を説明する図。 本発明に適用される第1の実施例の処理構成を説明する図。 本発明に適用される第2の実施例の処理例を説明する図。 本発明に適用される第2の実施例の処理構成を説明する図。 本発明に適用される第3の実施例のデバイス例を説明する図。 本発明に適用される第3の実施例のシステム構成例を説明する図。 本発明に適用される第3の実施例の処理例を説明する図。 本発明に適用される第3の実施例の処理例を説明する図。 本発明に適用される第4の実施例の処理例を説明する図。 本発明に適用される第4の実施例の処理構成を説明する図。

Claims (18)

  1. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力装置を備える画像処理装置であって、
    前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記デバイスは、読み書き可能であることを特徴とする請求項第1項に記載される画像処理装置。
  3. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第1項に記載される画像処理装置。
  4. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第1項に記載される画像処理装置。
  5. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力手段と、
    前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定する設定手段を備える画像処理装置であって、
    前記設定手段に先立ち、利用者の利用権の有無を判断する判断手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記デバイスは、読み書き可能であることを特徴とする請求項第5項に記載される画像処理装置。
  7. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第5項に記載される画像処理装置。
  8. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第5項に記載される画像処理装置。
  9. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力手段と、
    前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定する設定手段を備える画像処理装置であって、
    前記設定手段は、前記デバイスに含まれるデータをもとに自動で判断し、表示・設定できることを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記デバイスは、読み書き可能であることを特徴とする請求項第9項に記載される画像処理装置。
  11. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第9項に記載される画像処理装置。
  12. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第9項に記載される画像処理装置。
  13. 前記設定手段は、時間区分によって表示内容を変更可能であることを特徴とする請求項第9項に記載される画像処理装置。
  14. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像データにひとつ以上の処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段に処理された画像データを出力する出力手段と、
    前記画像処理装置に新たに提供されるデバイスにより、前記画像処理装置の処理機能を表示・設定する設定手段を備える画像処理装置であって、
    前記デバイスに含まれるデータが唯一のとき、表示せずに、即座に設定する設定手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 前記デバイスは、読み書き可能であることを特徴とする請求項第14項に記載される画像処理装置。
  16. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第14項に記載される画像処理装置。
  17. 前記デバイスは、無線装置を用いて読み書き可能であることを特徴とする請求項第14項に記載される画像処理装置。
  18. 前記設定手段は、時間区分によって表示内容を変更可能であることを特徴とする請求項第14項に記載される画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008102600A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Ricoh Co Ltd 情報処理端末装置
JP2008118431A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム

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