JP2007295211A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記憶媒体に対して無線通信により情報の読み出し、書き込みが可能な画像記録装置において、画像の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることなく情報を読み出し、又は書き込むことができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】画像記録装置としてのMFP100は、原稿の画像を読み取るCCD読取ユニット3と、原稿のRFIDタグに対して無線通信により情報を読み出し、書き込むRFリーダライタ8と、画像を記録用紙に記録する記録部7と、を備え、RFリーダライタ8の読出動作又は書込動作とCCD読取ユニット3の記録動作とを同時に行わない。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像記録装置、詳しくは記憶媒体に対して無線通信により情報の読み出し、書き込みが可能な画像記録装置に関する。
原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出すことにより、原稿に関する各種情報を取得することができる。このような記憶媒体として、無線通信により情報が読み出されるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグのICチップを利用することが近年提案されている。
特許文献1には、1次元コードや2次元コードのコードを光学的に読み取る読取手段と、RFIDタグから情報を電波により読み取る読取手段とを備え、これらの読取手段の読取動作に時間差を持たせることにより、読取動作時に発生する電磁波によって他の読取手段がノイズを受けることなく高精度な読み取りを可能とした複合コード読取装置が開示されている。
特開2001−52105号公報
しかしながら、画像記録装置においては、画像の記録動作を行う際に、記録用紙搬送による静電気、感光体ドラムの接点不良によるリーク、高圧制御・帯電制御による電圧変化等により電磁波が発生する。無線通信によりRFIDタグから情報を読み出すため、画像の記録動作に伴う電磁波の影響によりノイズを受け、情報の読み出し、書き込み精度が低下するおそれがあるという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、記憶媒体に対して無線通信により情報の読み出し、書き込みが可能な画像記録装置において、画像の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることなく情報を読み出し、又は書き込むことができる画像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像記録装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記原稿に付設された記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、画像を記録用紙に記録する記録手段と、を備え、前記読出手段の読出動作と前記記録手段の記録動作とを同時に行わないことを特徴としている。
請求項2に記載の画像記録装置は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記記録手段の記録動作又は前記読出手段の読出動作の開始指示を受け付ける開始指示受付手段を備え、該開始指示受付手段が前記記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、前記読出手段が読出動作している場合、該読出手段が読出動作を終了した後に前記記録手段が記録動作を開始し、前記開始指示受付手段が前記読出手段の読出動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作している場合、該記録手段が記録動作を終了した後に前記読出手段が読出動作を開始することを特徴としている。
請求項3に記載の画像記録装置は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、原稿の画像を前記読取手段が読み取るとともに当該原稿に付設された記憶媒体から情報を前記読出手段が無線通信により読み出す同時読出読取設定が設定されている場合、前記開始指示受付手段が前記読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作しているとき、該記録手段が記録動作を終了した後に前記読取手段が読取動作を開始することを特徴としている。
請求項4に記載の画像記録装置は、請求項3に記載の画像記録装置において、原稿の画像を前記読取手段が読み取るとともに当該原稿に記憶媒体が付設されているか否かを前記読出手段が無線通信により検出する同時検出読取設定が設定されている場合、前記開始指示受付手段が前記読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作しているか否かに関わらず、前記読取手段が読取動作を開始することを特徴としている。
請求項5に記載の画像記録装置は、請求項4に記載の画像記録装置において、前記同時検出読取設定が設定されている場合、前記読出手段が記憶媒体の存在を検出したとき、前記読取手段の読取動作を中止し、再度原稿の画像を読み取る旨を報知し、前記同時読出読取設定を設定することを特徴としている。
請求項6に記載の画像記録装置は、請求項1から5の何れか1項に記載の画像記録装置において、前記読取手段が、原稿載置板に沿って移動する走査キャリッジを前記原稿載置板に載置された原稿に対し走査して該原稿の画像を読み取り、前記読出手段が、前記走査キャリッジに設けられたことを特徴としている。
請求項7に記載の画像記録装置は、請求項6に記載の画像記録装置において、前記読出手段が前記原稿載置板に載置された原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出した場合、前記走査キャリッジを移動させて待機位置に戻すことを特徴としている。
請求項8に記載の画像記録装置は、請求項7に記載の画像記録装置において、前記走査キャリッジの移動に伴い、前記読取手段が前記原稿載置板に載置された原稿の画像を読み取るとともに、前記読出手段が当該原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出し、前記読取手段が当該原稿の画像を全て読み取った後、前記走査キャリッジを移動させて待機位置に戻すことを特徴としている。
請求項9に記載の画像記録装置は、画像を記録用紙に記録する記録手段と、前記記録用紙に付設された記憶媒体に無線通信により情報を書き込む書込手段と、を備え、前記記録手段の記録動作と前記書込手段の書込動作とを同時に行わないことを特徴としている。
請求項10に記載の画像記録装置は、請求項9に記載の画像記録装置において、前記記録手段の記録動作又は前記書込手段の書込動作の開始指示を受け付ける開始指示受付手段を備え、該開始指示受付手段が前記記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、前記書込手段が書込動作している場合、該書込手段が書込動作を終了した後に前記記録手段が記録動作を開始し、前記開始指示受付手段が前記書込手段の書込動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作している場合、該記録手段が記録動作を終了した後に前記書込手段が書込動作を開始することを特徴としている。
請求項1に記載の画像記録装置によれば、読出手段の読出動作と記録手段の記録動作とを同時に行わない。そのため、記録手段の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることなく読出手段が情報を読み出すことができ、情報の読出精度が低下するおそれがない。
請求項2に記載の画像記録装置によれば、開始指示受付手段が記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、読出手段が読出動作している場合、読出手段が読出動作を終了した後に記録手段が記録動作を開始する。また、開始指示受付手段が読出手段の読出動作の開始指示を受け付けた際に、記録手段が記録動作している場合、記録手段が記録動作を終了した後に読出手段が読出動作を開始する。そのため、読出手段の読出動作と記録手段の記録動作とが同時に行われることを確実に防止することができ、情報の読出精度が低下するおそれがない。
請求項3に記載の画像記録装置によれば、同時読出読取設定が設定されている場合、開始指示受付手段が読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、記録手段が記録動作しているとき、記録手段が記録動作を終了した後に読取手段が読取動作を開始する。そのため、読取手段の読取動作と読出手段の読取動作が同時に行われる同時読出読取設定が設定されている場合であっても、読出手段の読出動作と記録手段の記録動作とが同時に行われることを確実に防止することができ、情報の読出精度が低下するおそれがない。
請求項4に記載の画像記録装置によれば、同時検出読取設定が設定されている場合、開始指示受付手段が読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、記録手段が記録動作しているか否かに関わらず、読取手段が読取動作を開始する。読出手段が無線通信により記憶媒体を検出する際には精度の高い情報の読み出しを必要としないので、記録手段の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることは許容される。そのため、同時検出読取設定が設定されている場合、記録手段が記録動作しているか否かに関わらず、読取手段の読取動作と読出手段の検出動作とが同時に行われることにより、動作に必要な時間を短縮することが可能となる。
請求項5に記載の画像記録装置によれば、同時検出読取設定が設定されている場合、読出手段が記憶媒体の存在を検出したとき、読取手段の読取動作を中止し、再度原稿の画像を読み取る旨を報知し、同時読出読取設定を設定する。そのため、ユーザに原稿に記憶媒体が付設していることを認識させることが可能となる。また、自動的に同時読出読取設定を設定することにより、次に読み取るであろう当該原稿の記憶媒体から確実に情報を読み出すことが可能となるとともに、ユーザ等が同時読出読取設定を設定する手間を省くことが可能となる。
請求項6に記載の画像記録装置によれば、読取手段が、原稿載置板に沿って移動する走査キャリッジを原稿載置板に載置された原稿に対し走査して該原稿の画像を読み取り、読出手段が走査キャリッジに設けられている。そのため、同時読出読取設定や同時検出読取設定が設定されている場合、走査キャリッジを原稿載置板に沿って移動させることにより、原稿載置板に載置された原稿に対して読取手段の読取動作と読出手段の読出動作又は検出動作とを同時に行うことができる。また、走査キャリッジを移動させない場合であっても、読取手段と読出手段とが共に走査キャリッジに設けられているので、読取手段の読取動作と読出手段の読出動作又は検出動作とを近接した原稿に対して同時に行うことが可能となる。よって、装置の構造を簡略化できる等により、装置コストや装置容積等を抑えることが可能となる。
請求項7に記載の画像記録装置によれば、読出手段が原稿載置板に載置された原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出した場合、走査キャリッジを移動させて待機位置に戻す。そのため、次の原稿から情報を読み出す読出開始指示があったとき、走査キャリッジを待機位置に戻す必要がない。よって、読出開始指示があった場合に直ぐに読出動作を開始することができるので、読出動作に必要な時間を短縮することが可能となる。
請求項8に記載の画像記録装置によれば、走査キャリッジの移動に伴い、読取手段が原稿載置板に載置された原稿の画像を読み取るとともに、読出手段が当該原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出し、読取手段が当該原稿の画像を全て読み取った後、走査キャリッジを移動させて待機位置に戻す。そのため、次の原稿の画像読み取りや情報を読み出す開始指示があったとき、走査キャリッジを待機位置に戻す必要がない。よって、これらの開始指示があった場合に直ぐに読取動作や読出動作を開始することができるので、これらの動作に必要な時間を短縮することが可能となる。
請求項9に記載の画像記録装置によれば、記録手段の記録動作と書込手段の書込動作とを同時に行わない。そのため、記録手段の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることなく書込手段が情報を書き込むことができ、情報の書き込み精度が低下するおそれがない。
請求項10に記載の画像記録装置によれば、開始指示受付手段が記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、書込手段が書込動作している場合、書込手段が書込動作を終了した後に記録手段が記録動作を開始する。また、開始指示受付手段が書込手段の書込動作の開始指示を受け付けた際に、記録手段が記録動作している場合、記録手段が記録動作を終了した後に書込手段が書込動作を開始する。そのため、書込手段の書込動作と記録手段の記録動作とが同時に行われることを確実に防止することができ、情報の書込精度が低下するおそれがない。
以下、本発明の実施の形態に係る画像記録装置を装備するMFP(Multiple Functional Peripheral:多機能周辺機器)100について、図面に基づき説明する。MFP100は、図1にそのブロック図を示すように、制御部(MPU:Microprocessing Unit)1、ADF(Automatic Document Feeder:自動原稿給送装置)2、CCD(Charge Coupled Device)読取ユニット3、画像処理部4、コーデック(CODEC:Coder and Decoder)5、画像メモリ6、記録部7、RF(Radio Frequency)リーダライタ8、操作部9、報知部10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、モデム13及びNCU(Network Control Unit)14を備えたものであって、各部1乃至14は、バス15によって通信可能に接続されている。
このように構成されたMFP100は、CCD読取ユニット3が原稿の画像を読み取る読取(スキャナ)機能、CCD読取ユニット3が読み取った原稿の画像を記録用紙に記録する複写(コピー)機能、CCD読取ユニット3が読み取った原稿の画像データをPSTN(Public Switched Telephone Network)16を介して外部の装置に送信するファクシミリ送信機能、外部の装置からPSTN16を介して画像データを受信し記録用紙に記録するファクシミリ受信機能を備えている。制御部1は、MFP100の各部の動作を制御する。
ADF2は、MFP100の上部を示す図2を参照するように、原稿トレイ21に載置された原稿を1枚ずつ搬送路22に沿って搬送した後に原稿トレイ21の下方に位置する排紙トレイ23へと排出するものであり、FBS(Flat Bed Scanner)として機能する原稿載置台101に開閉自在に枢支される原稿押えカバー102に装備されている。ADF2は、原稿トレイ21の原稿を搬送路22へ供給する給紙ローラ24、搬送路22へ供給された原稿を搬送する搬送ローラ25、搬送路22に沿って搬送された原稿を排紙トレイ23へ排出する排紙ローラ26等を具備して構成されている。また、図示しないが、排紙トレイ23に原稿が載置されたか否かを検知する検知センサを備えている。
CCD読取ユニット3は、原稿の画像を読み取って画像データを取得するものであり、原稿載置台101に内蔵されている。CCD読取ユニット3は、原稿へ光を照射する光源31、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための複数の反射ミラー32、原稿からの反射光を収束する集光レンズ33、収束光を電気信号に変換して出力するCCDラインセンサ34等を具備して構成される縮小光学系の読取ユニットであり、原稿載置台101の天面に配設されたプラテンガラス101aに対して図示しない駆動機構により水平に往復移動する走査キャリッジ35に光源31と一部の反射ミラー32が配設されている。また、図示しないが、プラテンガラス101aに原稿が載置されたか否か、及び載置された原稿のサイズを検知する検知センサを備えている。
CCD読取ユニット3は、FBSとして原稿の画像を読み取るときには、走査キャリッジ35がプラテンガラス101bの下方に位置する待機位置(図2に示す位置)からプラテンガラス101aに対して水平に移動しながらプラテンガラス101aに載置された原稿を走査し、該原稿からの反射光をCCDラインセンサ34へ導いて結像する。また、CCD読取ユニット3は、ADF2によって搬送される原稿の画像を読み取るときには、走査キャリッジ35がプラテンガラス101bの下方に位置する待機位置において、読取位置Pを通過する原稿からの反射光をCCDラインセンサ34へ導いて結像する。
画像処理部4は、CCD読取ユニット3が読み取って得た原稿の画像データに対して画像処理を行う。具体的には、CCD読取ユニット3が原稿の画像を読み取って出力した画像データに対して、シェーディング補正、γ補正、拡大/縮小処理(画素データの補間処理又は間引処理)等の画像処理を必要に応じて行う。
コーデック5は、画像データを符号化(エンコード)・復号(デコード)する。ここでは、画像処理部4で画像処理が行われた原稿の画像データを符号化し、符号化されている画像データを復号する。
画像メモリ6は、コーデック5において符号化された画像データ、画像処理部4から直接出力された画像データ、ファクシミリ受信した画像データなどの画像データを格納する。なお、図示しないが、クライアントPCが接続されたLAN(Local Area Network)とMFP100とが通信可能に接続されている場合、クライアントPCから転送された画像データを画像メモリ6に格納することもできる。さらに、図示しないが、インターネットファクシミリ装置が接続されたインターネットとMFP100とが通信可能に接続されている場合、インターネットファクシミリ装置から受信した電子メールに画像ファイルとして添付された画像データを画像メモリ6に格納することもできる。
記録部7は、画像メモリ6から読み出された画像データの画像を記録用紙に記録する。この記録部7における記録方式としては、例えば、電子写真方式やインクジェット記録方式等の各種の記録方式を用いることができる。記録部7は、画像メモリ6から読み出された画像データに基づく画像を記録用紙に記録する。
RFリーダライタ8は、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグから無線通信により情報を読み出し、RFIDタグに無線通信により情報を書き込むものであり、走査キャリッジ35に配設されている。RFIDタグは、図示しないが、超小型のIC(集積回路)チップと、無線通信用のコイル状のアンテナと、から構成されており、ICチップは、記憶部(記憶媒体)、電源整流部、送信部、受信部等を備えている。RFリーダライタ8が発振した電波をRFIDタグが受信すると、共振作用によりRFIDタグ内に起電力が発生し、RFIDタグは、発生した起電力により予め記憶部に書き込まれた情報を発信する。RFリーダライタ8は、このようにしてRFIDタグから発信された情報を受信することにより、記憶部から情報を読み出す。また、RFリーダライタ8から送信された情報をRFIDタグが受信することにより、記憶部に情報を書き込む。このようなRFIDタグは原稿に埋込(漉込)や付着等により付設されている。原稿に付設される際に当該原稿に関する情報が予め書き込まれたRFIDタグの記憶部からRFリーダライタ8が情報を読み出すことにより、当該原稿に関する情報を得ることができる。また、原稿に付設されたRFIDタグの記憶部にRFリーダライタ8が当該原稿に関する情報を書き込むことにより、原稿の管理や処理を適切に行うことが可能となる。ここで、原稿に関する情報とは、例えば、複写禁止や社外秘等の原稿の使用に関する情報、作成部署や作成者等の原稿の作成元に関する情報、原稿作成日時、識別番号や原稿名等の原稿に関する基本的な情報、読取モードや解像度等の原稿の処理設定に関する情報である。
RFリーダライタ8は、FBSとして原稿の画像をCCD読取ユニット3が読み取るときには、プラテンガラス101aに載置された原稿のRFIDタグから、プラテンガラス101aに対して水平に移動する走査キャリッジ35にて情報を読み出す。また、ADF2によって搬送される原稿の画像をCCD読取ユニット3が読み取るときには、読取位置Pを通過する原稿のRFIDタグから、プラテンガラス101bの下方にて静止した走査キャリッジ35にて情報を読み出す。
原稿に対して相対的に移動する走査キャリッジ35からCCD読取ユニット3が当該原稿の画像を読み取るとともにRFリーダライタ8が当該原稿に付設されたRFIDタグから情報を読み出す同時読出読取の場合、CCD読取ユニット3が原稿の画像を読み取る専用読取における通常速度より低速にて走査キャリッジ35を移動する。これは、原稿のRFIDタグから全ての情報をRFリーダライタ8が読み出すには所定の通信時間(例えば30ms)を要するので、RFIDタグから全ての情報をRFリーダライタ8が読み出すためには前記通信時間以上RFリーダライタ8の通信範囲内にRFIDタグが存在する必要があることによる。なお、原稿のRFIDタグから全ての情報をRFリーダライタ8が読み出した後に変速して走査キャリッジ35が通常速にて移動するものであってもよい。
一方、原稿に対して相対的に移動する走査キャリッジ35からCCD読取ユニット3が当該原稿の画像を読み取るとともにRFリーダライタ8が当該原稿にRFIDタグが付設されているか否かを検出する同時検出読取の場合、CCD読取ユニット3が原稿の画像を読み取る専用読取における通常速と同速にて走査キャリッジ35を移動する。これは、原稿のRFIDタグとRFリーダライタ8が送受信し、RFIDタグの存在の有無を検出するには所定の短い通信時間(例えば5ms)しか要しないことによる。なお、同時検出読取の場合、通常速より低速にて走査キャリッジ35を移動するものであってもよい。
RFリーダライタ8は、FBSを利用して情報を書き込むときには、プラテンガラス101aに対して水平に移動する走査キャリッジ35にてRFIDタグを検出し、RFIDタグを検出した位置にて停止した走査キャリッジ35からプラテンガラス101aに載置された原稿のRFIDタグに情報を書き込む。また、ADF2を利用して情報を書き込むときには、待機位置に静止した走査キャリッジ35にてRFIDタグを検出し、RFIDタグが検出された後、直ちに搬送が停止された原稿のRFIDタグに情報を書き込む。
RFリーダライタ8は、原稿の幅方向のどの位置にRFIDタグが付設されていたとしても情報の読み出しや書き込みができるように、その通信範囲が予め設定されたものが使用されている。また、RFリーダライタ8は、プラテンガラス101aに載置された原稿又は読取位置Pを通過する原稿に付設されているRFIDタグに対してのみ情報の読み出しや書き込みができるように、その通信範囲が原稿トレイ21や排紙トレイ23に及ぶことがないようなものが使用される。RFリーダライタ8は、原稿トレイ21や排紙トレイ23に載置されている原稿のRFIDタグに対して情報の読み出しや書き込みをすることはない。
操作部9は、原稿の画像読み取り、複写等の画像記録、RFリーダライタ8による情報の書き込み、送信などの開始を指示するためのスタートキー、複写枚数や送信先番号等を入力するためのテンキー、各種設定を入力するためのカーソルキーやボタンキーなど、報知部10と連動した各種操作キーを備えている。操作部9と制御部1の一部が、読取動作、記録動作及び書込動作の開始指示を受け付ける開始指示受付手段として機能する。また、操作部9と制御部1の一部が、読取設定を受け付ける読取設定受付手段として機能する。
報知部10は、各種の報知画面やMFP100の動作状態などを文字や図形などで表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)やブザー音を鳴動して報知動作を行うスピーカなどを備えている。なお、LCDは、タッチパネル式のものであり、操作部9に代えてこのLCDの画面をユーザが指等により触れることにより各種の操作を行うこともできる。
ROM11は、制御部1によりこのMFP100の各部の動作が制御されるための各種プログラムを格納している。
RAM12は、MFP100の処理動作に用いる処理設定情報や動作情報等の各種データを読み出し及び書き込み可能な状態で格納している。また、RAM12には、RFリーダライタ8が読み出した情報や、RFリーダライタ8が書き込むべき情報が格納される。RAM12が格納している処理設定情報には、原稿の画像を読み取る際に設定される読取設定を示す読取設定情報が含まれる。この読取設定には、原稿の画像を読み取る際に同時にRFリーダライタ8が当該原稿に付設されたRFIDタグから情報を読み出す同時読出読取設定、原稿の画像を読み取る際に同時にRFリーダライタ8が当該原稿にRFIDタグが付設されているか否かを検出する同時検出読取設定、原稿の画像を読み取る際に同時にRFリーダライタ8を動作させない専用読取設定の何れかである。読取設定情報はユーザが操作部9から入力することにより変更可能であり、変更された読取設定情報がRAM12に格納されている。なお、図示しないが、クライアントPCが接続されたLANとMFP100とが通信可能に接続されている場合、クライアントPCから読取設定情報が入力されるものであってもよい。RAM12に格納されている読取設定情報を読み出すことにより、何れの読取設定が設定されているか否かが判断される。RAM12と制御部1の一部が、読取設定を設定する読取設定設定手段として機能する。
モデム13は、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU14は、電話回線を制御して電話をかけたり切ったりする回線網制御装置であり、PSTN16に接続されている。
上記のように構成されたMFP100において、FBSとして、原稿の画像を読み取るとき、走査キャリッジ35が待機位置からプラテンガラス101aに沿って移動し、CCDラインセンサ34により原稿の画像を読み取り、原稿の画像を全て読み取った後に、走査キャリッジ35を待機位置まで戻す。このとき、同時読出読取設定が設定されている場合、走査キャリッジ35が低速で移動するとともに、RFリーダライタ8により原稿のRFIDタグの記憶部から情報を読み出す。同時検出読取設定が設定されている場合、走査キャリッジ35が通常速で移動するとともに、RFリーダライタ8により原稿にRFIDタグが付設されているか否かを検出する。なお、原稿にRFIDタグが付設されていることを検出したとき、当該RFIDタグの記憶部から情報を読み出す必要がある。そのため、RFIDタグを検出した位置まで走査キャリッジ35を再度移動させ、この位置を走査キャリッジ35が低速で移動あるいは停止して、RFIDリーダライタ8によりRFIDタグの記憶部から情報を読み出し、その後、走査キャリッジ35を待機位置まで戻す。専用読取設定が設定されている場合、走査キャリッジ35が通常速で移動させ、RFリーダライタ8を動作させない。
一方、ADF2を用いて原稿の画像を読み取るとき、原稿トレイ21に載置された原稿を、まずADF2の給紙ローラ24により搬送路22へと送り込む。搬送路22へ送り込まれた原稿を、搬送ローラ25により搬送し、搬送路22に沿って上方から下方へUターンするように反転させてプラテンガラス101bの直上にある読取位置Pに至らせる。原稿が読取位置Pを通過する際に待機位置に停止するCCD読取ユニット3により原稿の画像を読み取り、その後、原稿を排紙ローラ26により排紙トレイ23へ排出する。このとき、同時読出読取設定が設定されている場合、搬送ローラ25を低速で回転駆動し、原稿を低速で搬送するとともに、原稿が読取位置Pを通過する際にRFリーダライタ8により原稿のRFIDタグの記憶部から情報を読み出す。同時検出読取設定が設定されている場合、搬送ローラ25を通常速で回転駆動し、原稿を通常速で搬送するとともに、原稿が読取位置Pを通過する際にRFリーダライタ8により原稿にRFIDタグが付設されているか否かを検出する。なお、原稿にRFIDタグが付設されていることを検出したとき、当該RFIDタグの記憶部から情報を読み出す必要がある。しかしながら、原稿は排紙トレイ23に排出されており、自動的にRFIDタグの記憶部から情報を読み出すことができない。そこで、原稿を原稿トレイ21に再度載置することを促す旨を報知部10により報知し、原稿トレイ21に再載置された原稿をADF2により搬送し、読取位置Pを低速で通過する原稿のRFIDタグの記憶部からRFリーダライタ8が情報を読み出す。専用読取設定が設定されている場合、搬送ローラ25を通常速で回転駆動し、原稿を通常速で搬送するとともに、RFリーダライタ8を動作させない。
以下、FBSとして、プラテンガラス101aに載置された原稿の画像を読み取る場合、MFP100において行われる処理動作について、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM11に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、プラテンガラス101aに原稿が載置され、原稿の読み取り開始指示があったか否かを判断する(S1)。具体的には、プラテンガラス101aに原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部9のスタートキーが押下された場合等に、原稿読み取り開始指示があったと判断する。ここで、原稿の読み取り開始指示がないと判断した場合(S1:NO)、待機状態となる。逆に、原稿の読み取り開始指示があったと判断した場合(S1:YES)、同時読出読取設定が設定されているか否かを判断する(S2)。
同時読出読取設定が設定されていると判断した場合(S2:YES)、記録部7が記録動作中であるか否かを判断する(S3)。ここで、記録部7が記録動作中であると判断した場合(S3:YES)、記録部7の記録動作が終了するまで読取動作は待機となる。なお、複数枚の記録用紙に画像を記録するジョブを処理するために記録部7が記録動作を行っていたとき、画像を記録中の記録用紙の記録動作が終了するまで読取動作を待機するものであっても、当該ジョブを全て処理するまで読取動作を待機するものであってもよい。また、記録部7が処理すべきジョブが複数あるとき、処理中のジョブを終了させるまで読取動作を待機するものであっても、処理すべきジョブを全て終了させるまで読取動作を待機するものであってもよい。他方、記録部7が記録動作中でないと判断した場合(S3:NO)、走査キャリッジ35を待機位置から低速で移動させながら、該走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3がプラテンガラス101aに載置された原稿の画像に対し読取動作を行うとともに、RFリーダライタ8が読出動作を行う(S4)。原稿の画像を全て読み取った後、走査ユニット35を待機位置まで戻し(S5)、終了する。
一方、同時読出読取設定が設定されていないと判断した場合(S2:NO)、同時検出読取設定が設定されているか否かを判断する(S6)。同時検出読取設定が設定されていると判断した場合(S6:YES)、走査キャリッジ35を通常速で移動させながら、該走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3がプラテンガラス101aに載置された原稿の画像に対し読取動作を行うとともに、RFリーダライタ8がRFIDタグの検出動作を行う(S7)。RFIDタグを検出した場合(S8:YES)、原稿の画像を全て読み取った後、走査ユニット35をRFリーダライタ8がRFIDタグの検出した位置まで移動させ、RFリーダライタ8が読出動作を行う(S9)。RFIDタグの情報を全て読み出した後、走査ユニット35を待機位置まで戻す(S5)。他方、原稿の画像を読み取りが終了し、RFIDタグを検出しなかった場合(S8:NO)、走査ユニット35を待機位置まで戻し(S5)、終了する。
一方、同時検出読取設定が設定されていないと判断した場合(S6:NO)、専用読取設定が設定されていると判断されるので、走査キャリッジ35を通常速で移動させながら、該走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3がプラテンガラス101aに載置された原稿の画像に対し読取動作を行う(S10)。原稿の画像を全て読み取った後、走査ユニット35を待機位置まで戻し(S5)、終了する。
以下、ADF2を用いて、原稿トレイ21に載置された原稿の画像を読み取る場合、MFP100において行われる処理動作について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM11に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、原稿トレイ21に原稿が載置され、原稿の読み取り開始指示があったか否かを判断する(S11)。具体的には、原稿トレイ21に原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部9のスタートキーが押下された場合等に、原稿読み取り開始指示があったと判断する。ここで、原稿の読み取り開始指示がないと判断した場合(S11:NO)、待機状態となる。逆に、原稿の読み取り開始指示があったと判断した場合(S11:YES)、同時読出読取設定が設定されているか否かを判断する(S12)。
同時読出読取設定が設定されていると判断した場合(S12:YES)、記録部7が記録動作中であるか否かを判断する(S13)。ここで、記録部7が記録動作中であると判断した場合(S13:YES)、記録部7の記録動作が終了するまで読取動作は待機となる。他方、記録部7が記録動作中でないと判断した場合(S13:NO)、原稿を低速で搬送させながら、待機位置に位置する走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3が読取位置Pを通過する原稿の画像に対し読取動作を行うとともに、RFリーダライタ8が読出動作を行う(S14)。
一方、同時読出読取設定が設定されていないと判断した場合(S12:NO)、同時検出読取設定が設定されているか否かを判断する(S15)。同時検出読取設定が設定されていると判断した場合(S15:YES)、原稿を通常速で搬送させながら、待機位置に位置する走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3が読取位置Pを通過する原稿の画像に対し読取動作を行うとともに、RFリーダライタ8がRFIDタグの検出動作を行う(S16)。RFIDタグを検出した場合(S17:YES)、読取動作を中止し、読み取って得た画像データを廃棄する(S18)。そして、原稿にRFIDタグが付設されている旨、及び再度原稿を読み取る必要がある旨を報知する(S19)。具体的には、報知部10のLCDに「スキャンした原稿にはRFIDタグが付いています。再度、原稿トレイにセットして下さい。」など、読み取った原稿にはRFIDタグが付設されていること、及び原稿の画像を読み取るとともにRFIDタグから情報を読み出すために、原稿トレイ21に当該原稿を載置することを促すメッセージを表示する。なお、プラテンガラス101aに当該原稿を載置することを促すメッセージであってもよい。そして、同時検出読取設定を設定し(S20)、終了する。その後、ユーザが当該原稿を原稿トレイ21に載置し、操作部9のスタートボタンを押下することにより、当該原稿の画像が読み取られるとともにRFIDタグから情報が読み出される(S11からS14)。なお、S28にて読取動作を中止せずに原稿の画像を全て読み取り、再度原稿トレイ21に載置された原稿が搬送されるときにはRFリーダライタ8が読出動作のみを行うものであってもよい。
一方、同時検出読取設定が設定されていないと判断した場合(S15:NO)、専用読取設定が設定されていると判断されるので、原稿を通常速で搬送させながら、待機位置に位置する走査キャリッジ35に配設されているCCD読取ユニット3が読取位置Pを通過する原稿の画像に対し読取動作を行う(S21)。
以下、FBSを利用して、プラテンガラス101aに載置された原稿に付設されたRFIDタグに情報を書き込む場合、MFP100において行われる処理動作について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM11に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、プラテンガラス101aに原稿が載置され、原稿に付設されたRFIDタグへの情報の書き込み開始指示があったか否かを判断する(S31)。具体的には、プラテンガラス101aに原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部9にて書込設定の入力がなされスタートキーが押下された場合等に、情報の書き込み開始指示があったと判断する。ここで、情報の書き込み開始指示がないと判断した場合(S31:NO)、待機状態となる。逆に、情報の書き込み開始指示があったと判断した場合(S31:YES)、記録部7が記録動作中であるか否かを判断する(S32)。ここで、記録部7が記録動作中であると判断した場合(S32:YES)、記録部7の記録動作が終了するまで書込動作は待機状態となる。
一方、記録部7が記録動作中でないと判断した場合(S32:NO)、走査キャリッジ35を待機位置から通常速で移動させながら、RFリーダライタ8が検出動作を開始する(S33)。RFIDタグを検出した場合(S34:YES)、走査ユニット35を停止させ(S35)、RFリーダライタ8が情報の書込動作を行う(S36)。RFIDタグに情報を書き込んだ後、走査ユニット35を待機位置まで戻し(S37)、終了する。他方、RFIDタグを検出しなかった場合(S34:NO)、走査キャリッジ35が原稿端の下方まで移動したか否かを判断する(S38)。具体的には、前記検知センサが検知した原稿のサイズと、走査キャリア35の移動距離とを比較することにより判断する。走査キャリッジ35が原稿端の下方まで移動していないと判断した場合(S38:NO)、そのまま走査キャリッジ35を通常速で移動させながら、RFリーダライタ8は検出動作を続ける(S34)。走査キャリッジ35が原稿端の下方まで移動したと判断した場合(S38:YES)、原稿にRFIDタグが付設されていない旨を報知する(S39)。具体的には、報知部10のLCDに「原稿にはRFIDタグが付いていません。」などのメッセージを表示する。そして、走査ユニット35を待機位置まで戻し(S37)、終了する。
以下、ADF2を利用して、原稿トレイ21に載置された原稿に付設されたRFIDタグに情報を書き込む場合、MFP100において行われる処理動作について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM11に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、原稿トレイ21に原稿が載置され、原稿に付設されたRFIDタグへの情報の書き込み開始指示があったか否かを判断する(S41)。具体的には、原稿トレイ21に原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部9にて書込設定の入力がなされスタートキーが押下された場合等に、情報の書き込み開始指示があったと判断する。ここで、情報の書き込み開始指示がないと判断した場合(S41:NO)、待機状態となる。逆に、情報の書き込み開始指示があったと判断した場合(S41:YES)、記録部7が記録動作中であるか否かを判断する(S42)。ここで、記録部7が記録動作中であると判断した場合(S42:YES)、記録部7の記録動作が終了するまで書込動作は待機状態となる。
一方、記録部7が記録動作中でないと判断した場合(S42:NO)、搬送ローラ25により原稿を通常速で搬送させながら、待機位置に位置する走査キャリッジ35に配設されているRFリーダライタ8がRFIDタグの検出動作を開始する(S43)。RFIDタグを検出した場合(S44:YES)、搬送ローラ25を直ちに停止させ(S45)、RFリーダライタ8が情報の書込動作を行う(S46)。RFIDタグに情報を書き込んだ後、搬送ローラ25の駆動を開始し、原稿を通常速で搬送させ、排紙トレイ23に排紙し(S47)、終了する。他方、RFIDタグを検出しなかった場合(S44:NO)、原稿が全て読取位置Pを通過したか否かを判断する(S48)。具体的には、例えば、光源31が照射した光の反射光がCCDラインセンサ34に入力されるか否かにより判断する。原稿が全て読取位置Pを通過していないと判断した場合(S48:NO)、そのまま原稿を通常速で搬送させながら、RFリーダライタ8が検出動作を続ける(S44)。原稿が全て読取位置Pを通過したと判断した場合(S48:YES)、原稿にRFIDタグが付設されていない旨を報知する(S49)。具体的には、報知部10のLCDに「原稿にはRFIDタグが付いていません。」などのメッセージを表示する。そして、原稿を排紙トレイ23に排紙し(S47)、終了する。
以下、記録部7により記録用紙に画像を記録する場合、MFP100において行われる処理動作について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM11に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、画像記録の開始指示があったか否かを判断する(S31)。具体的には、操作部9にて記録設定の入力がなされスタートキーが押下された場合、ファクシミリデータを受信した場合等に、画像記録の開始指示があったと判断する。ここで、画像記録の開始指示がないと判断した場合(S51:NO)、待機状態となる。逆に、画像記録の開始指示があったと判断した場合(S51:YES)、RFリーダライタ8が読出動作中又は書込動作中であるか否かを判断する(S52)。ここで、RFリーダライタ8が読出動作中又は書込動作中と判断した場合(S52:YES)、RFリーダライタ8が読出動作中又は書込動作中が終了するまで記録動作は待機状態となる。一方、RFリーダライタ8が読出動作中又は書込動作中でないと判断した場合(S52:NO)、記録部7は記録用紙に画像の記録を開始する(S53)。
以上説明したように、このMFP100によれば、記録部7の記録動作とRFリーダライタ8の読出動作又は書込動作とが同時に行われない。そのため、記録部7の記録動作に伴う電磁波の影響によるノイズを受けることなくRFリーダライタ8が情報を読み出し、書き込むことができ、情報の読出精度や書込精度が低下するおそれがない。
また、同時読出読取設定が設定されている場合、原稿の読み取り開始指示を受け付けた際に、記録部7が記録動作しているとき、記録部7が記録動作を終了した後に原稿の読取動作を開始するため、記録部7の記録動作とRFリーダライタ8の読出動作とが同時に行われないので、情報の読出精度が低下するおそれがない。
また、同時検出読取設定が設定されている場合、原稿の読み取り開始指示を受け付けた際に、記録部7が記録動作しているか否かに関わらず、原稿の読取動作を開始するため、記録部7の記録動作とRFリーダライタ8の検出動作とを同時に行うことが可能となり、動作に必要な時間を短縮することができる。
また、FBSを用いた原稿の画像読み取りにおいて、同時検出読取設定が設定されている場合、RFリーダライタ8がRFIDタグを検出したとき、原稿の画像の読み取った後に、RFリーダライタ8がRFIDタグの検出した位置まで走査ユニット35を移動させ、RFリーダライタ8が情報を読み出す。そのため、同時検出読取設定が設定されている場合であっても、RFIDタグから自動的に情報を読み出すことができる。
また、ADF2を用いた原稿の画像読み取りにおいて、同時検出読取設定が設定されている場合、RFリーダライタ8がRFIDタグを検出したとき、画像の読み取りを中止し、再度原稿の画像を読み取る旨を報知部10に報知し、同時読出読取設定を設定する。そのため、ユーザに原稿にRFIDタグが付設していることを認識させることが可能となる。また、自動的に同時読出読取設定を設定することにより、次に読み取るであろう当該原稿のRFIDタグから確実に情報を読み出すことが可能となるとともに、ユーザ等が同時読出読取設定を設定する手間を省くことができる。
また、走査キャリッジ35にCCD読取ユニット3の一部とRFリーダライタ8が配設されているため、同時読出読取設定や同時検出読取設定が設定されている場合、FBSを用いるときには、走査キャリッジ35を原稿載置板101aに沿って移動させることにより、原稿載置板101aに載置された原稿に対してCCD読取ユニット3の読取動作とRFリーダライタ8の読出動作又は検出動作を同時に行うことができる。また、ADF2を用いるときには、待機位置に停止する走査キャリッジ35にて、CCD読取ユニット3の読取動作とRFリーダライタ8の読出動作又は検出動作とを同時に行うことができる。よって、MFP100の構造を簡略化できる等により、装置コストや装置容積等を抑えることが可能となる。
また、原稿の画像を読み取った後、あるいはRFリーダライタ8が情報を書き込んだ後、走査キャリッジ35を移動させて待機位置に戻す。そのため、次の開始指示があったとき、走査キャリッジ35を待機位置に戻す必要がないので、直ぐに動作を開始することができる。
また、情報の書き込み開始指示を受け付けた際に、記録部7が記録動作している場合、記録部7が記録動作を終了した後にRFリーダライタ8が情報を書き込むため、情報の書込精度が低下するおそれがない。また、画像記録の開始指示を受け付けた際に、RFリーダライタ8が読出動作又は書込動作をしている場合、RFリーダライタ8がこれらの動作を終了した後に記録部7が記録動作を開始するため、情報の読出精度や書込精度が低下するおそれがない。
なお、本実施の形態で示したMFP100の構成は、本発明に係る画像記録装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、FBS及びADF2の何れにても原稿の画像を読み取ることができる場合の例を示したが、FBSのみ、又はADFのみにて原稿の画像を読み取るものであってもよい。
また、同時読出読取設定、同時検出読取設定、及び専用読取設定の3つの読取設定の何れかが設定される場合の例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、同時読出読取設定が設定されない場合には、画像読み取りと同時に必ずRFリーダライタ8が検出動作を行うものであってもよい。これにより、原稿に付設されたRFIDタグを確実に検出することができる。また、原稿の画像を読み取る前にRFリーダライタ8が当該原稿に付設されたRFIDタグから情報を読み出す事前読出読取設定を設定可能なものであってもよい。これにより、事前に読み出した情報に基づいて原稿の画像を読み取ることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、画像記録装置をMFP100として実施した態様を説明したが、画像記録装置はMFP100に限定されず、複写機、ファクシミリ機、スキャナ、及びこれらの複合機に適用可能である。
本発明の実施の形態に係るMFP100の構成例を示したブロック図である。 MFP100の上部について説明するための概略断面図である。 FBSとして、プラテンガラス101aに載置された原稿の画像を読み取る場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 ADF2を用いて、原稿トレイ21に載置された原稿の画像を読み取る場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 FBSを用いて、プラテンガラス101aに載置された原稿のRFIDタグに情報を書き込む場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 ADF2を用いて、原稿トレイ21に載置された原稿のRFIDタグに情報を書き込む場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 記録部7が画像を記録する場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部(開始指示受付手段)
2 ADF(自動原稿搬送手段)
3 CCD読取ユニット(読取手段)
7 記録部(記録手段)
8 RFリーダライタ(読出手段、書込手段)
9 操作部(開始指示受付手段)
10 報知部
11 ROM
12 RAM
21 原稿トレイ
22 搬送路
35 走査キャリッジ
100 MFP(画像記録装置)
101a プラテンガラス(原稿載置板)
101b プラテンガラス

Claims (10)

  1. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記原稿に付設された記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、
    画像を記録用紙に記録する記録手段と、を備え、
    前記読出手段の読出動作と前記記録手段の記録動作とを同時に行わないことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記記録手段の記録動作又は前記読出手段の読出動作の開始指示を受け付ける開始指示受付手段を備え、
    該開始指示受付手段が前記記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、前記読出手段が読出動作している場合、該読出手段が読出動作を終了した後に前記記録手段が記録動作を開始し、
    前記開始指示受付手段が前記読出手段の読出動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作している場合、該記録手段が記録動作を終了した後に前記読出手段が読出動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 原稿の画像を前記読取手段が読み取るとともに当該原稿に付設された記憶媒体から情報を前記読出手段が無線通信により読み出す同時読出読取設定が設定されている場合、前記開始指示受付手段が前記読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作しているとき、該記録手段が記録動作を終了した後に前記読取手段が読取動作を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 原稿の画像を前記読取手段が読み取るとともに当該原稿に記憶媒体が付設されているか否かを前記読出手段が無線通信により検出する同時検出読取設定が設定されている場合、前記開始指示受付手段が前記読取手段の読取動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作しているか否かに関わらず、前記読取手段が読取動作を開始することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記同時検出読取設定が設定されている場合、前記読出手段が記憶媒体の存在を検出したとき、前記読取手段の読取動作を中止し、再度原稿の画像を読み取る旨を報知し、前記同時読出読取設定を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記読取手段が、原稿載置板に沿って移動する走査キャリッジを前記原稿載置板に載置された原稿に対し走査して該原稿の画像を読み取り、
    前記読出手段が、前記走査キャリッジに設けられたことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記読出手段が前記原稿載置板に載置された原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出した場合、前記走査キャリッジを移動させて待機位置に戻すことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記走査キャリッジの移動に伴い、前記読取手段が前記原稿載置板に載置された原稿の画像を読み取るとともに、前記読出手段が当該原稿に付設された記憶媒体から情報を読み出し、前記読取手段が当該原稿の画像を全て読み取った後、前記走査キャリッジを移動させて待機位置に戻すことを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 画像を記録用紙に記録する記録手段と、
    前記記録用紙に付設された記憶媒体に無線通信により情報を書き込む書込手段と、を備え、
    前記記録手段の記録動作と前記書込手段の書込動作とを同時に行わないことを特徴とする画像記録装置。
  10. 前記記録手段の記録動作又は前記書込手段の書込動作の開始指示を受け付ける開始指示受付手段を備え、
    該開始指示受付手段が前記記録手段の記録動作の開始指示を受け付けた際に、前記書込手段が書込動作している場合、該書込手段が書込動作を終了した後に前記記録手段が記録動作を開始し、
    前記開始指示受付手段が前記書込手段の書込動作の開始指示を受け付けた際に、前記記録手段が記録動作している場合、該記録手段が記録動作を終了した後に前記書込手段が書込動作を開始することを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
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