JP2007311982A - 用紙、画像読取装置、画像読取形成装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙、画像読取装置、画像読取形成装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像の読み取り又は複写可能な領域の指定を容易かつ確実に行うことが可能な用紙を提供する。さらに、このような用紙を原稿とし、画像の読み取り又は複写を指定された領域に対して確実に行うことが可能な画像読取装置及び画像読取形成装置を提供する。さらに、原稿を作成することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に形成された画像の部分的な読み取り又は複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれたRFIDタグTが付設されている用紙S。RFリーダが読取禁止領域情報を読み出した場合、読取禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙、詳しくは無線通信により情報の読み出しが可能な記憶媒体が付設された用紙、並びに、画像読取装置及び画像読取形成装置、詳しくは原稿に付設された記憶媒体から無線通信により情報の読み出しが可能な画像記録装置及び画像形成装置、並びに、画像形成装置、詳しくは画像を形成する用紙に付設される記憶媒体に無線通信により情報の書き込みが可能な画像形成装置に関する。
画像を記録した用紙に電子的に各種情報が書き込まれた記憶媒体を付設することにより、当該用紙に対する適正な利用や管理を記憶媒体から読み出した情報に基づき確実に行うことが可能となる。このような記憶媒体として、無線通信により情報が書き込み読み出されるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグのICチップを利用することが近年提案されている。
例えば、特許文献1に開示されている印刷画像処理システムは、画像が形成された用紙を仮想的に分割した多数の仮想分割領域にRFIDタグをそれぞれ1つずつ埋め込み、各RFIDタグに当該RFIDタグが埋め込まれた仮想分割領域に印刷された画像を読み取って出力することを禁止する出力禁止情報を記憶させることにより、画像の出力を禁止する領域を指定している。
特開2005−2448027号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている印刷画像処理システムによれば、画像の出力を禁止する領域を指定するために、用紙の各仮想分割領域にRFIDタグをそれぞれ埋め込れる。そのため、1枚の用紙に多数のRFIDタグが埋め込む必要があるので、用紙のコストが非常に高価になるという問題があった。さらに、各仮想分割領域に埋め込まれたRFIDタグから読み出した出力禁止情報に基づいて、当該仮想分割領域の画像を読み取って得た画像データの処理を行うので、非常に煩雑かつ困難な処理動作を行う必要があるとともに、隣接する仮想分割領域との混同や仮想分割領域の境界が不明確となることにより、画像の出力を禁止する正確な領域を確実に指定することができないという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、画像の読み取り又は複写可能な領域の指定を容易かつ確実に行うことが可能な用紙を提供することを目的とする。さらに、このような用紙を原稿とし、画像の読み取り又は複写を指定された領域に対して確実に行うことが可能な画像読取装置及び画像読取形成装置を提供することを目的とする。さらに、原稿を作成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の用紙は、当該用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されていることを特徴としている。
請求項2に記載の用紙は、当該用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されていることを特徴としている。
請求項3に記載の画像読取装置は、原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、を備え、前記読出手段が読取禁止領域情報を読み出した場合、前記画像データ読取手段は前記読取禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得することを特徴としている。
請求項4に記載の画像読取装置は、原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、を備え、前記読出手段が読取許可領域情報を読み出した場合、前記画像データ読取手段は前記読取許可領域情報が示す領域の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得することを特徴としている。
請求項5に記載の画像読取形成装置は、原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を用紙に形成する画像形成手段と、を備え、前記読出手段が複写禁止領域情報を読み出した場合、前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を、前記複写禁止領域情報が示す領域以外についてのみ用紙に形成することを特徴としている。
請求項6に記載の画像読取形成装置は、原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を用紙に形成する画像形成手段と、を備え、前記読出手段が複写許可領域情報を読み出した場合、前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を、前記複写許可領域情報が示す領域についてのみ用紙に形成することを特徴としている。
請求項7に記載の画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、書込情報を受け付ける受付手段と、前記用紙に付設される記憶媒体に無線通信により前記受付手段が受け付けた書込情報を書き込む書込手段と、を備え、前記受付手段が、用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報を受け付けることを特徴としている。
請求項8に記載の画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、書込情報を受け付ける受付手段と、前記用紙に付設される記憶媒体に無線通信により前記受付手段が受け付けた書込情報を書き込む書込手段と、を備え、前記受付手段が、用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報を受け付けることを特徴としている。
請求項1に記載の用紙によれば、当該用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されている。そのため、記憶媒体から領域情報を読み出すことによって、用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を、当該用紙に形成された画像を読み取る装置に対して正確かつ確実に認識させることが可能となる。よって、用紙に形成された画像の読み取りが禁止される部分的な領域、又は許可される部分的な領域以外の領域の画像を前記装置が読み取ることを確実に防止することができるので、秘密管理を必要とする用紙の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。例えば、用紙に形成された画像のうち機密情報や個人情報等の秘密管理を必要とする文字や図形等の画像のみの読み取りを禁止するとともに、それ以外の秘密管理を必要としない画像の読み取りを自由に行わせることができ、1枚の用紙において秘密管理を行う領域を読み取りが禁止される領域として部分的に自由に設定することが可能となる。
請求項2に記載の用紙によれば、当該用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されている。そのため、記憶媒体から領域情報を読み出すことによって、用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を、当該用紙に形成された画像を複写する装置に対して正確かつ確実に認識させることが可能となる。よって、用紙に形成された画像の複写が禁止される部分的な領域、又は許可される部分的な領域以外の領域の画像を前記装置が複写することを確実に防止することができるので、秘密管理を必要とする用紙の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。例えば、用紙に形成された画像のうち機密情報や個人情報等の秘密管理を必要とする文字や図形等の画像のみの複写を禁止するとともに、それ以外の秘密管理を必要としない画像の複写を自由に行わせることができ、1枚の用紙において秘密管理を行う領域を複写が禁止される領域として部分的に自由に設定することが可能となる。
請求項3に記載の画像読取装置によれば、読出手段が原稿に付設されている記憶媒体から読取禁止領域情報を読み出した場合、画像データ読取手段は読取禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。そのため、読み取りが禁止される部分的な原稿の領域に形成された画像を読み取った画像データを自動的にかつ確実に取得しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
請求項4に記載の画像読取装置によれば、読出手段が原稿に付設されている記憶媒体から読取許可領域情報を読み出した場合、画像データ読取手段は読取許可領域情報が示す領域の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。そのため、読み取りが許可される部分的な原稿の領域以外の領域に形成された画像を読み取った画像データを自動的にかつ確実に取得しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
請求項5に記載の画像読取形成装置によれば、読出手段が原稿に付設されている記憶媒体から複写禁止領域情報を読み出した場合、画像形成手段は、画像データ取得手段が当該原稿の画像を読み取って取得した画像データに基づく画像を、複写禁止領域情報が示す領域以外についてのみ用紙に形成する。そのため、読み取りが禁止される部分的な原稿の領域に形成された画像を読み取って取得した画像データに基づく画像を自動的にかつ確実に用紙に形成しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
請求項6に記載の画像読取形成装置によれば、読出手段が原稿に付設されている記憶媒体から複写許可領域情報を読み出した場合、画像形成手段は、画像データ取得手段が当該原稿の画像を読み取って取得した取得した画像データに基づく画像を、複写許可領域情報が示す領域についてのみ用紙に形成する。そのため、読み取りが許可される部分的な原稿の領域以外の領域に形成された画像を読み取って取得した画像データに基づく画像を自動的にかつ確実に用紙に形成しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
請求項7に記載の画像形成装置によれば、用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報を受付手段が受け付け、受付手段が受け付けた領域情報を書込情報として画像形成手段が画像を形成する用紙に付設される記憶媒体に書込手段が書き込む。そのため、用紙に画像を形成するとともに、当該用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報を記憶媒体に書込手段が書き込むことができる。従って、秘密管理を必要とする用紙の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる用紙(原稿)を容易に作成することが可能となる。
請求項8に記載の画像形成装置によれば、用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報を受付手段が受け付け、受付手段が受け付けた領域情報を書込情報として画像形成手段が画像を形成する用紙に付設される記憶媒体に書込手段が書き込む。そのため、用紙に画像を形成するとともに、当該用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報を記憶媒体に書込手段が書き込むことができる。従って、秘密管理を必要とする用紙の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる用紙(原稿)を容易に作成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る用紙Sについて、図面に基づき説明する。用紙Sは、文字や図形等の画像が形成されており、図1に示すように、その一端部(図においては左上端部)近傍にRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグTが埋込(漉込)や付着等により付設されている。RFIDタグTは、その詳細を図示しないが、超小型のIC(集積回路)チップと、無線通信用のコイル状のアンテナと、から構成されており、ICチップは、記憶部(記憶媒体)、電源整流部、送信部、受信部等を備えている。RFIDタグTの記憶部には、当該RFIDタグTが付設された用紙に関する情報が電子的に書き込まれている。
RFIDタグTの記憶部に書き込まれた情報として、読取禁止領域情報、読取許可領域情報、複写禁止領域情報、及び複写許可領域情報を含む領域情報がある。これらの領域情報は、それぞれ用紙に形成された画像の読み取りが禁止あるいは許可、又は画像の複写が禁止あるいは許可される領域を示す情報である。具体的には、RFIDタグTが付設された近傍の角部を原点として、その幅方向(X軸方向)及び縦方向(Y軸方向)の対角点の座標(例えばmm単位)を示す情報により領域を特定する。例えば、SCAN_FORBID_AREA(X1,Y1,X2,Y2)との情報は、点P1(X1,Y1)と点P2(X2,Y2)を対角点とする矩形領域内が読取禁止であることを示す。また、領域情報は、予め規定された領域のパターンを特定する情報であってもよい。例えば、SCAN_FORBID_AREA1との情報が、点(50,50)を中心とする半径30の円形内が読取禁止であることを示すとして予め規定されている。
また、領域情報は、1つのRFIDタグTに複数あってもよく、その種類が混在するものであってもよい。さらに、RFIDタグTの記憶部に書き込まれる情報として、用紙のサイズ(A4サイズやB3サイズ等)を示すサイズ情報が含まれるものであることが好ましい。サイズ情報が示す用紙サイズを最大の領域とすることにより、読み取りや複写の対象となる領域を特定することが可能となる。
また、RFIDタグTの記憶部に書き込まれた情報には、用紙に関する情報として、原稿自体の利用が特定される旨を示す利用特定情報(複写禁止、社外秘等)、原稿を読み取る際の読取モード、原稿名、原稿の作成元に係る情報(例えば、会社名、部署名、作成者名等)などの情報も含まれ得る。
以上説明したように、この用紙Sによれば、RFIDタグTから領域情報を読み出すことによって、用紙Sに形成された画像の部分的な読み取りや複写が禁止又は許可される領域を、用紙Sに形成された画像を読み取る装置や複写する装置に対して正確かつ確実に認識させることが可能となる。よって、用紙Sに形成された画像の読み取りや複写が禁止される部分的な領域、又は許可される部分的な領域以外の領域の画像をこれらの装置が読み取ることや複写することを確実に防止することができるので、秘密管理を必要とする用紙Sの部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
なお、本実施の形態で示した用紙Sは、本発明に係る用紙の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、1枚の用紙Sに1つのRFIDタグTが付設されている場合の例を示したが、1枚の用紙に複数のRFIDタグが付設されている場合であってもよい。この場合には、用紙の基準となる角部を特定する情報をRFIDタグの記憶部に書き込むことが必要となる。
以下、用紙Sを原稿とするに適した本発明の実施の形態に係る画像読取装置及び画像読取形成装置、並びに用紙Sを形成するに適した本発明の実施の形態に係る画像形成装置を重畳的に装備するMFP(Multiple Functional Peripheral:多機能周辺機器)100について、図面に基づき説明する。MFP100は、図2にそのブロック図を示すように、制御部(CPU:Central Processing Unit)1、画像データ取得部2、画像メモリ3、RF(Radio Frequency)リーダ4、プリント用画像データ処理部5、イメージメモリ6、用紙供給部7、画像形成部8、RFライタ9、操作部10、表示部11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、モデム14、NCU(Network Control Unit)15、及びLAN I/F(Local Area Network Interface)16を備えたものであって、各部1乃至16は、バス17によって通信可能に接続されている。
このように構成されたMFP100は、画像読取装置として、原稿の画像を読み取って画像データを取得する画像読取(スキャナ)機能を備えている。また、MFP100は、画像読取形成装置として、原稿の画像を読み取って得た画像データに基づく画像を用紙に形成する画像読取形成(複写、コピー)機能を備えている。また、MFP100は、画像形成装置として、画像を用紙に形成する画像形成(プリント)機能を備えている。
さらに、MFP100は、他の装置と画像データを送受信する送受信機能も備えている。具体的には、PSTN(Public Switched Telephone Network)21を介して通信可能に接続されたファクシミリ装置22と画像データを送受信するファクシミリ送受信機能、インターネット23を介して通信可能に接続されたインターネットファクシミリ装置24と画像ファイル(画像データ)として添付した電子メールを送受信する電子メール送受信機能、を備えている。そして、MFP100は、ファクシミリ装置22やインターネットファクシミリ装置24から受信した画像データに基づく画像を用紙に形成するとともに、LAN(Local Area Network)25を介して通信可能に接続されたクライアントPC26から転送されてきた画像データに基づく画像を用紙に形成する機能を備えている。
制御部1は、MFP100の各部の動作を制御する。
画像データ取得部2は、原稿の画像を読み取って画像データを取得し出力するものであり、読取ユニット2a、画像処理回路2b及びコーデック(CODEC:Coder and Decoder)2cから構成されている。読取ユニット2aは、MFP100の内部を示す図3を参照するように、FBS(Flat Bed Scanner)として機能する原稿載置台101の天面に配設されたプラテンガラス102に載置された原稿の画像を読み取って画像データを取得する。画像データ取得部2は、原稿へ光を照射する光源、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための複数の反射ミラー、原稿からの反射光を収束する集光レンズ、収束光を電気データに変換して出力するCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ104等を具備して構成される縮小光学系のCCD読取ユニットとして原稿載置台101に内蔵されている。プラテンガラス102に対して図示しない駆動機構により水平に往復移動する走査キャリッジ103に光源と一部の反射ミラーが配設されている。原稿載置台101には、原稿押えカバー105が開閉自在に枢支されている。また、図示しないが、プラテンガラス102に原稿が載置されたか否かを検知する検知センサを備えている。
読取ユニット2aは、原稿の画像を読み取るとき、走査キャリッジ103がプラテンガラス102の下方に位置する待機位置(図3に示す位置)からプラテンガラス102に対して水平に移動しながらプラテンガラス102に載置された原稿を走査し、該原稿からの反射光をCCDラインセンサ104へ導いて結像する。走査キャリッジ103がプラテンガラス103に沿って水平方向(副走査方向)に走査することにより、CCDラインセンサ104は、原稿の画像を所定間隔を隔てた主走査ライン毎に読み取る。CCDラインセンサ104は、主走査方向(原稿に対する読取方向に垂直な方向)に配置される複数のCCD素子を有しており、各CCD素子により一回の読取処理で読み取る複数の画素データからなるラインデータを主走査ライン毎に取得する。
画像処理回路2bは、読取ユニット2aが取得した原稿の画像データに対して画像処理を行う。具体的には、読取ユニット2aが原稿の画像を読み取って出力した画像データに対して、シェーディング補正、γ補正、拡大/縮小処理(画素データの補間処理又は間引処理)等の画像処理を必要に応じて行う。
コーデック2cは、画像データを符号化(エンコード)・復号(デコード)する。ここでは、画像処理回路2bで画像処理が行われた原稿の画像データを必要に応じて符号化し、符号化されている画像データを復号する。
画像データ取得部2は、設定された読取禁止領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。具体的には、読取禁止領域内の画像を読み取ることとなる読取ユニット2aのCCDラインセンサ104のCCD素子を、主走査ライン毎に求めて特定し、当該CCD素子を動作させない、又は当該CCD素子が出力した画素データを廃棄することにより、読取禁止領域内の画像を読み取った画像データ自体を取得しない。あるいは、読取ユニット2aによって原稿全体に渡る画像データを一旦取得し、読取禁止領域内の画像を読取ユニット2aが読み取って取得した画像データに対して画像処理回路2bが画像処理を行うことにより、読取禁止領域内の画像を読み取った画像データを取得しない。画像処理回路2bは、読取禁止領域内の画像を読み取ってCCD素子が出力した画素データに対して、白画像や黒画像を表す画素データ又はランダムな画素データに置換する、ノイズを付加する画像処理を行う。なお、読取禁止領域内の画像を「複写禁止、機密」等の所定の画像に置換する画像処理を行ってもよい。
画像メモリ3は、画像データ取得部2から出力された画像データなどの画像データを格納する。具体的には、コーデック2cにより符号化された画像データ、画像処理回路2bから直接出力された画像データ、ファクシミリ装置22からファクシミリ受信した画像データ、インターネットファクシミリ装置24から受信した電子メールに画像ファイルとして添付された画像データ、クライアントPC26から転送されてきた画像データを格納する。
RFリーダ4は、プラテンガラス102に載置された原稿のRFIDタグから無線通信により情報を読み出すものであり、走査キャリッジ103に配設されている。RFリーダ4が発振した電波をRFIDタグが受信すると、共振作用によりRFIDタグ内に起電力が発生し、RFIDタグは、発生した起電力により予め記憶部に書き込まれた情報を発信する。RFリーダ4は、このようにしてRFIDタグから発信された情報を受信することにより、記憶部から情報を読み出す。原稿に付設される際に当該原稿に関する情報が書き込まれたRFIDタグの記憶部からRFリーダ4が情報を読み出すことにより、当該原稿に関する情報を得ることができる。
RFリーダ4は、原稿の画像を読取ユニット2aが読み取る前に、プラテンガラス102に載置された原稿のRFIDタグから情報を読み出す。RFリーダ4は、プラテンガラス102に載置された原稿の所定の角部近傍に付設されているRFIDタグから情報を読み出すことができるように、走査キャリッジ103に原稿の幅方向(主走査方向)の端部付近に配設されている。なお、RFリーダ4は、原稿載置台101に固定的に配設されるものであってもよい。
形成用画像データ処理部5は、画像メモリ3から読み出した画像データに対してプリント用に編集加工等の処理を行う。形成用画像データ処理部5は、原稿の設定された複写禁止領域内の画像を読み取って画像メモリ3に格納された元画像データに対して所定の処理を行う。すなわち、形成用画像データ処理部5は、画像メモリ3から読み出した画像データのうち、複写禁止領域内の画像を読み取って取得された画像データに対して所定の処理を行うことにより、複写禁止領域内の画像を読み取って取得された正規の画像データが除外された画像データをページメモリ6に格納する。具体的には、形成用画像データ処理部5は、複写禁止領域内の画像を読み取り画像メモリ3に格納された画像データに対して、白画像や黒画像を表す画像データ又はランダムな画像データに置換する、ノイズを付加する、あるいは、「複写禁止、機密」等の所定の画像に置換するなどの画像処理を行う。また、形成用画像データ処理部5は、符号化されている画像データの復号、コピー濃度、拡大/縮小、サイズ変更、枠消去、センター消去、集約(Nin1コピー)、白黒反転等の処理も行う。
ページメモリ6は、画像メモリ3から読み出され、形成用画像データ処理部5にて処理が行われた1ページ分の画像データを格納する。ページメモリ6には、1ページ分の画像データが展開されている。
用紙供給部7は、RFIDタグが埋込(漉込)や付着等により付設されている用紙(以下、「タグ付用紙」という。)を画像形成部8に供給する。
MFP100は、その内部を図3に示すように、所定サイズの用紙を収容可能な複数の給紙カセット106(106a及び106b)を引出し可能に備えており、必要に応じて用紙を給紙カセット106に装填できるようになっている。各給紙カセット106に収容された用紙はピックアップローラによって繰り出され、一対の給紙ローラにニップされて画像形成部8へ至る搬送路107に繰り込まれる。このような給紙カセット106には、それぞれ所定サイズのタグ付用紙が収容される。例えば、給紙カセット106aにA4サイズのタグ付用紙が、給紙カセット106bにA3サイズのタグ付用紙が収容される。各給紙カセット106から搬送路107に繰り込まれた用紙は、複数の搬送ローラ108によって搬送路107に沿って搬送され、画像形成部8に供給される。搬送路107は、各給紙カセット106の一端側から延設されて画像形成部8に至り、更に排紙トレイ109へ通じるように形成されている。
このような内部構成を備えたMFP100において、用紙供給部7は、タグ付用紙を収容する複数の給紙カセット106、各給紙カセット106aに付随するピックアップローラや給紙ローラ、及び搬送路107や搬送ローラ108の一部等からなる。用紙供給部7は、給紙カセット106から所定サイズのタグ付用紙を繰り出し、画像形成部8に供給する。また、図示しないが、給紙カセット106a,106bはそれぞれタグ付用紙が収容されているか否かを検知する検知センサを備えている。
画像形成部8は、ページメモリ6に展開された画像データに応じた画像を用紙に形成する。画像形成部8は、用紙供給部7により供給されるタグ付用紙に画像を形成する。画像形成部8は、図3に示すように、感光体ドラム110、該感光体ドラム110の周囲に配設された帯電デバイス、LEDヘッド、現像器、転写ローラ及びクリーニング器、感光体ドラム110の下流側の搬送路107に配設された定着器111等から構成されている。
感光体ドラム110は回転駆動し、その表面は、帯電デバイスにより一定電圧に帯電され、画像データに応じてLEDヘッドにより選択的に露光されて、静電潜像が形成される。感光体ドラム110の表面上の静電潜像が現像器により現像され、トナー画像が形成される。感光体ドラム110の表面に形成されたトナー画像が転写ローラにより用紙へ転写される。感光体ドラム110の表面に残留したトナー等はクリーニング器により除去される。定着器111は、搬送路107を搬送される用紙に転写されたトナー画像を加熱及び加圧して定着させる。なお、画像形成部8における画像形成方式としては、電子写真方式に限られず、インクジェット記録方式等の各種の画像形成方式を用いることも可能である。画像形成部8にて画像が形成された用紙は、更に搬送路107に沿って排紙ローラ112まで搬送され、排紙トレイ109に排紙される。
RFライタ9は、タグ付用紙のRFIDタグの記録部に無線通信により情報を書き込む。RFライタ9が発振した電波をRFIDタグが受信すると、共振作用によりRFIDタグ内に起電力が発生し、RFIDタグは、発生した起電力により受信した情報を記憶部に書き込む。RFライタ9は、画像形成部8により画像が形成されたタグ付用紙のRFIDタグの記録部に、無線通信によりRAM13に格納されている書込情報を書き込む。
操作部10は、原稿の画像読み取り、複写等の画像記録、送信などの開始を指示するためのスタートキー、複写枚数や送信先番号等を入力するためのテンキー、各種設定や送信先アドレス等を入力するためのカーソルキーやボタンキーなど、表示部11と連動した各種操作キーを備えている。操作部10と制御部1の一部が、送信動作や記録動作等の開始指示、読取設定、書込情報を受け付ける受付手段として機能する。
表示部11は、各種の表示画面、操作部10から操作入力された設定や数値及びMFP100の動作状態などを文字や図形などで表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)などを備えている。なお、LCDは、タッチパネル式のものであり、操作部10に代えてこのLCDの画面をユーザが指等により触れることにより各種の操作入力を行うこともできる。
操作部10及び表示部11を用いることによりユーザは領域情報を含めた書込情報を操作入力することができる。具体的には、例えば、複写禁止領域情報を操作入力する設定を設定した上で、対角点となる2点の座標を順次入力する、又は予め規定された領域から選択することにより、領域情報を操作入力する。
ROM12は、制御部1によりMFP100の各部の動作が制御されるための各種プログラムを格納している。
RAM13は、制御部1の主メモリ、ワークエリア等として機能するものであり、受信した画像データに関する各種データ、MFP100の各部の処理動作に用いる設定情報や動作情報等の各種データを読み出し及び書き込み可能な状態で格納している。RAM13が格納している設定情報には、領域情報が含まれる。また、読取解像度に応じた主走査ライン間隔やCCDラインセンサ104のCCD素子位置(間隔)もRAM13に格納されるている。領域情報はユーザが操作部10から入力することにより、又はクライアントPC26から入力されることにより変更可能であり、RAM13に格納されている領域情報を主走査ライン間隔やCCDラインセンサ104のCCD素子位置と合わせて読み出すことにより、読取禁止領域や複写禁止領域の設定がなされる。また、RAM13には、RFリーダ4が読み出した情報や、RFライタ9が書き込むべき書込情報が格納される。書込情報はユーザが操作部10から入力することにより、又はクライアントPC26から入力されることにより変更可能であり、書込情報がRAM13に格納される。
モデム14は、例えばITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU17は、電話回線を制御して電話をかけたり切ったりする回線網制御装置であり、PSTN21を介して、ファクシミリ装置22と通信可能に接続されている。
LAN I/F16は、LAN25とMFP100とを通信可能に接続する。このLAN25には、メールサーバ27とルータ28が接続されるとともに、ルータ28及びインターネット23を介してインターネットファクシミリ装置24が接続されている。また、LAN25には、複数台のクライアントPC26が接続されており、クライアントPC26からMFP100が有する各種機能を利用することができるようになっている。このクライアントPC26は、領域情報を含めた書込情報を操作入力することが可能な操作部及び表示部を備える。
以下、原稿の画像を読み取る場合に、MFP100において行われる処理動作について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、プラテンガラス102に原稿が載置され、原稿の読み取り開始指示があったか否かを判断する(S1)。具体的には、プラテンガラス102に原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部10のスタートキーが押下された場合等に、原稿の読み取り開始指示があったと判断する。ここで、原稿の読み取り開始指示がないと判断した場合(S1:NO)、待機状態となる。原稿の読み取り開始指示があったと判断した場合(S1:YES)、RFリーダ4によりプラテンガラス102に載置された原稿からRFIDタグを検出する(S2)。
原稿からRFIDタグを検出した場合(S2:YES)、RFリーダ4によりRFIDタグの記憶部に書き込まれた情報を読み出し、読み出した情報に読取禁止領域情報又は読取許可領域情報が含まれているか否かを判断する(S3)。読取禁止領域情報又は読取許可領域情報が含まれていると判断した場合(S3:YES)、読取禁止領域を設定する(S4)。具体的には、読取禁止領域情報が含まれていると判断した場合、読取禁止領域情報が示す領域を読取禁止領域として設定する。一方、読取許可領域情報が含まれていると判断した場合、原稿サイズに基づく領域から読取許可領域情報が示す領域を除外して読取禁止領域を設定する。ここで、原稿サイズは、原稿のRFIDタグから原稿サイズ情報を読み出した場合には、当該原稿サイズ情報が示す原稿サイズに基づき取得し、原稿のRFIDタグから読み出した情報に原稿サイズ情報が含まれていない場合には、読取ユニッ2aによるプレスキャンにより原稿サイズを取得する。なお、原稿サイズを取得しないものであってもよい。
次いで(S2:NO後、S3:NO後、又はS4後)、原稿の画像読み取りを開始する(S5)。原稿の画像を読み取る領域が読取禁止領域内でない場合(S6:NO)、画像を読み取って取得した画像データを画像メモリ3に格納する(S7)。具体的には、当該領域の画像を読取ユニット2aが読み取って出力した画像データを、すなわち、当該領域の画像を読み取ったCCDラインセンサ104のCCD素子から出力される画素データを、画像処理回路2bにて所定の処理を行い、必要に応じてコーデック2cにより符号化し、画像メモリ3に格納する。
一方、原稿の画像を読み取る領域が読取禁止領域内である場合(S6:YES)、画像を読み取って画像データを取得しない、又は画像を読み取って取得した画像データを廃棄し、当該領域の画像データとして置換する所定の画像データを画像メモリ3に格納する(S8)。具体的には、当該領域の画像を読取ユニット2aが読み取らない。すなわち、当該領域の画像を読み取るべきCCDラインセンサ104のCCD素子を動作させない、又は該CCD素子から出力される画素データを画像処理回路2bが受け取らない。あるいは、読取ユニット2aが読み取って取得した画像データを画像処理回路2bが所定の画像データに置換して出力する。すなわち、当該領域の画像を読み取ったCCDラインセンサ104のCCD素子が出力した画素データを、白色や黒色の画像を示す画素データに一意的に画像処理回路2bにて置換して出力する。又は、該CCD素子が出力した画素データに任意のノイズを付加して出力する。そして、必要に応じてコーデック2cにより符号化し、画像メモリ3に格納する。
次いで(S7後、又はS8後)、原稿の画像読み取りが終了したか否かを判断する(S9)。具体的には、原稿サイズの領域の読み取りを終了したか否かに基づいて判断する。原稿の画像読み取りが終了しないと判断した場合(S9:NO)、画像の読み取りを続行する(S6)。他方、原稿の画像読み取りを終了したと判断した場合(S9:YES)、必要に応じて、画像メモリ3に格納された画像データを用いて、複写、送信等の処理を行って終了する。
以上説明したように、このMFP100によれば、RFリーダ4が原稿のRFIDタグから読取禁止領域情報を読み出した場合、読取禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。また、RFリーダ4が原稿のRFIDタグから読取許可領域情報を読み出した場合、読取許可領域情報が示す領域の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得する。そのため、読み取りが禁止される部分的な原稿の領域に形成された画像を読み取った画像データを自動的にかつ確実に取得しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
以下、原稿の画像を複写する場合に、MFP100において行われる処理動作について、図5及び図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、プラテンガラス102に原稿が載置され、原稿の複写開始指示があったか否かを判断する(S11)。具体的には、プラテンガラス102に原稿が載置されたことを前記検知センサが検知し、かつ操作部10にて複写が設定されてスタートキーが押下された場合等に、原稿の複写開始指示があったと判断する。ここで、原稿の複写開始指示がないと判断した場合(S11:NO)、待機状態となる。原稿の複写開始指示があったと判断した場合(S11:YES)、走査キャリッジ103を移動させながら、プラテンガラス102に載置された原稿に対して、画像データ取得部2により画像を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを画像メモリ3に格納する(S12)。そして、RFリーダ4により原稿からRFIDタグを検出する(S13)。
原稿からRFIDタグを検出した場合(S13:YES)、RFリーダ4によりRFIDタグの記憶部に書き込まれた情報を読み出し、読み出した情報に複写禁止領域情報又は複写許可領域情報が含まれているか否かを判断する(S14)。複写禁止領域情報又は複写許可領域情報が含まれていると判断した場合(S14:YES)、複写禁止領域を設定する(S15)。具体的には、複写禁止領域情報が含まれていると判断した場合、複写禁止領域情報が示す領域を複写禁止領域として設定する。一方、複写許可領域情報が含まれていると判断した場合、原稿サイズに基づく領域から複写許可領域情報が示す領域を除外して複写禁止領域を設定する。ここで、原稿サイズは、原稿のRFIDタグから原稿サイズ情報を読み出した場合には、当該原稿サイズ情報が示す原稿サイズに基づき取得し、原稿のRFIDタグから読み出した情報に原稿サイズ情報が含まれていない場合には、画像データ取得部2が取得した画像データに基づき原稿サイズを取得する。
次いで(S13:NO後、S14:NO後、又はS15後)、画像メモリ3から画像データを読み出し、形成用画像データ処理部5により画像データの編集加工を開始する(S16)。画像データを読み取った領域が複写禁止領域内でない場合(S17:NO)、画像メモリ3から読み出した画像データをページメモリ6に格納する(S18)。
一方、画像データを読み取った領域が複写禁止領域内である場合(S17:YES)、画像メモリ3から読み出した画像データを所定の画像データに置換してページメモリ6に格納する(S19)。具体的には、複写禁止領域内の画像を読み取って画像メモリ3に格納された画像データを画像メモリ3から読み出し、白色や黒色の画像を示す画像データに一意的に置換してページメモリ6に格納する。なお、読み出した画像データに任意のノイズを付加してもよい。
そして、画像メモリ3から読み出した画像データの編集加工処理が終了したか否かを判断する(S20)。具体的には、1ページ分の画像データを画像メモリ3から全て読み出したか否かに基づいて判断する。画像データの編集加工処理が終了していないと判断した場合(S20:NO)、画像データの編集加工処理を続行する。他方、画像データの編集加工処理を終了したと判断した場合(S20:YES)、ページメモリ6に格納された画像データに応じた画像を、用紙供給部7から供給されるタグ付用紙に画像形成部8により形成し(S21)、終了する。なお、原稿のRFIDタグからRFリーダ4が読み出した情報等を、画像が形成されたタグ付用紙のRFIDタグにRFライタ9が書き込むものであってもよい。また、ページメモリ6に格納された画像データに応じた画像を、RFIDタグが付設されていない用紙に画像形成部8により形成するものであってもよい。
以上説明したように、このMFP100によれば、RFリーダ4が原稿のRFIDタグから複写禁止領域情報を読み出した場合、複写禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取って取得した画像データに基づく画像のみを用紙に形成する。また、RFリーダ4が原稿のRFIDタグから複写許可領域情報を読み出した場合、複写許可領域情報が示す領域の原稿の画像を読み取って取得した画像データに基づく画像のみを用紙に形成する。そのため、複写が禁止される部分的な原稿の領域に形成された画像を読み取って取得した画像データに基づく画像を自動的にかつ確実に用紙に形成しない。よって、秘密管理を必要とする原稿の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる。
以下、用紙に画像を形成する場合、MFP100において行われる処理動作について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下のフローチャートに基づいて説明するMFP100の処理動作は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われる。
まず、画像形成の開始指示があったか否かを判断する(S31)。具体的には、操作部10にて画像形成設定の入力がなされスタートキーが押下された場合、ファクシミリ装置22又はインターネットファクシミリ装置24から画像データを受信した場合、クライアントPC26から画像を記録すべきジョブが転送されてきた場合等に、画像形成の開始指示があったと判断する。ここで、画像形成の開始指示がないと判断した場合(S31:NO)、待機状態となる。逆に、画像形成の開始指示があったと判断した場合(S31:YES)、用紙供給部7から供給される用紙に画像形成部8により画像を形成する(S32)。
そして、タグ書込設定が設定されているか否かを判断する(S33)。タグ書込設定が設定されていないと判断した場合(S33:NO)、終了する。逆に、タグ書込設定が設定されていると判断した場合(S33:YES)、画像が形成された用紙に付設されているRFIDタグにRFライタ9により書込情報を書き込み(S34)、終了する。なお、書込情報を操作入力する旨を表示部11に表示してもよい。具体的には、表示部11のLCDに「原稿のタグに書き込む情報を入力して下さい」など、ユーザに情報の操作入力を促す旨のメッセージを表示する。また、図示しないスピーカ等により警告音を発生させてもよい。
以上説明したように、このMFP100によれば、画像形成部8が用紙に画像を形成するとともに、当該用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報を当該用紙に付設されているRFIDタグにRFライタ9が書き込むことができる。従って、秘密管理を必要とする用紙の部分的な領域に形成された画像の漏洩を防止し、セキュリティの強化を柔軟に図ることが可能となる用紙(原稿)を容易に作成することが可能となる。
なお、本実施の形態で示したMFP100は、本発明に係る通信端末装置及び画像記録装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、原稿の画像を読み取って画像データを取得する前にRFリーダ4がRFIDタグから情報を読み出す場合の例を示したが、画像データを取得しながら又は取得した後に、RFリーダ4が情報を読み出すものであってもよい。この場合、RFリーダ4が読取禁止領域情報又は読取許可領域情報を読み出したとき、画像データ取得部2が原稿の全ての画像を読み取って取得した画像データを一旦画像メモリ3に格納し、その後、画像メモリ3に格納された画像データに対して処理を行うものとすればよい。また、複写禁止領域が設定されているとき、読取禁止領域が設定されているときと同様に画像データに対する処理を行うものであってもよい。
また、プラテンガラス102に載置された原稿の画像を読み取り、複写する場合の例を示したが、原稿トレイに載置された原稿を搬送路に沿って搬送する自動原稿搬送手段(ADF)を備え、自動原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取り、複写するものであってもよい。
また、画像が記録された後の用紙に付設されているRFIDタグに書込情報を書き込む場合の例を示したが、画像が記録される前の用紙に付設されているRFIDタグに書込情報を書き込むものであってもよい。また、用紙に付設された後のRFIDタグに書込情報を書き込む場合の例を示したが、用紙に付設される前のRFIDタグに書込情報を書き込むものであってもよい。また、画像が記録された後の用紙にRFIDタグを付設する場合の例を示したが、画像が記録される前の用紙にRFIDタグを付設するものであってもよい。
さらに、実施の形態では、画像読取装置、画像読取形成装置及び画像形成装置をMFP100として実施した態様を説明したが、MFP100に限定されず、画像読取装置、画像読取形成装置、又は画像形成装置としてのみ、又はこれらが任意に複合して機能する、複写機、ファクシミリ機、スキャナ、及びこれらの複合機に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る用紙Sを説明する図である。 本発明の実施の形態に係るMFP100の構成例を示したブロック図である。 MFP100の内部について説明するための概略断面図である。 原稿の画像を読み取る場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 原稿の画像を複写する場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 原稿の画像を複写する場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。 用紙に画像を形成する場合に、MFP100において行われる処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部
2 画像データ取得部(画像データ取得手段)
3 画像メモリ
4 RFリーダ(読出手段)
5 形成用画像データ処理部
6 ページメモリ
8 画像形成部(画像形成手段)
9 RFライタ(書込手段)
10 操作部
11 表示部
12 ROM
13 RAM
100 MFP(画像読取装置、画像読取形成装置、画像形成装置)
S 用紙

Claims (8)

  1. 当該用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されていることを特徴とする用紙。
  2. 当該用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報が電子的に書き込まれた記憶媒体が付設されていることを特徴とする用紙。
  3. 原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、を備え、
    前記読出手段が読取禁止領域情報を読み出した場合、前記画像データ読取手段は前記読取禁止領域情報が示す領域以外の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得することを特徴とする画像読取装置。
  4. 原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、を備え、
    前記読出手段が読取許可領域情報を読み出した場合、前記画像データ読取手段は前記読取許可領域情報が示す領域の原稿の画像を読み取った画像データのみを取得することを特徴とする画像読取装置。
  5. 原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、
    前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を用紙に形成する画像形成手段と、を備え、
    前記読出手段が複写禁止領域情報を読み出した場合、前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を、前記複写禁止領域情報が示す領域以外についてのみ用紙に形成することを特徴とする画像読取形成装置。
  6. 原稿の画像を読み取り画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記原稿に付設されている記憶媒体から無線通信により情報を読み出す読出手段と、
    前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を用紙に形成する画像形成手段と、を備え、
    前記読出手段が複写許可領域情報を読み出した場合、前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段が取得した画像データに基づく画像を、前記複写許可領域情報が示す領域についてのみ用紙に形成することを特徴とする画像読取形成装置。
  7. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    書込情報を受け付ける受付手段と、
    前記用紙に付設される記憶媒体に無線通信により前記受付手段が受け付けた書込情報を書き込む書込手段と、を備え、
    前記受付手段が、用紙に形成された画像の部分的な読み取りが禁止又は許可される領域を示す領域情報を受け付けることを特徴とする画像形成装置。
  8. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    書込情報を受け付ける受付手段と、
    前記用紙に付設される記憶媒体に無線通信により前記受付手段が受け付けた書込情報を書き込む書込手段と、を備え、
    前記受付手段が、用紙に形成された画像の部分的な複写が禁止又は許可される領域を示す領域情報を受け付けることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217811A (ja) * 2008-02-12 2009-09-24 Seiko Epson Corp 画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム
JP2012004995A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置
JP2016219894A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 キヤノン株式会社 画像処理装置、プログラム、及び画像処理方法

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