JP2006160041A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両に搭載されるシートベルト装置において、車両乗員の乗降の円滑化を図るのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 車両に搭載されるシートベルト装置100において、シートベルト110の各部位のうち、アウトアンカー装置120の回動部材121に止着されたシートベルト先端部110bは、回動部材121の回転動作によって、シートベルト装着時に車両乗員Cに近接した第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に車両乗員Cから離間した第2の設定位置に設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されるシートベルト装置の構築技術に関するものである。
従来、車両乗員を拘束するシートベルト(ウェビング)によって当該車両乗員の保護を図る構成のシートベルト装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、シートベルト装置において、車両のBピラー(センターピラー)上方位置にシートベルト用のガイド手段を設けた構成が開示されている。このガイド手段は、リトラクタ(ウエビング巻取装置)からセンターピラーに沿って上方へ引き出されたシートベルトを、センターピラー上方位置で下方へ折り返した部位、すなわちシートベルトの各部位のうち乗員肩部ないし頭部付近の部位を、シートに着座した車両乗員に対し接離移動可能とする構成とされる。
特開2004−148916号公報
特許文献1に記載の技術では、シートに着座した車両乗員に対してシートベルトを接離移動可能とすることによって、車両乗員の乗降の円滑化を図る可能性が提示されているが、シートベルトの乗員肩部ないし頭部付近の部位を接離移動させるべく、センターピラー上方位置に設けたガイド手段のような構造物を駆動する構成は、車両乗員の乗降の円滑化を図るのに限界があり、また、シートベルト装着時における乗員拘束性の確保や、車室内のデザイン性向上を図るのに不利である。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載されるシートベルト装置において、車両乗員の乗降の円滑化を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。本発明は、典型的には自動車の車両に搭載されるシートベルト装置に適用することができるが、自動車以外の車両に搭載されるシートベルト装置の構築技術に対し本発明を適宜応用し得る。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項1に記載のこのシートベルト装置は、シートベルト、シートベルトリトラクタ、ガイド部材、アンカー部材、駆動手段を少なくとも備える。
本発明のシートベルトは、シートに着座した車両乗員に装着される長尺状のベルトであり、「ウェビング」とも称呼される。典型的には、車両シートに着座した車両乗員を、車両衝突などの乗員拘束時にシートベルトにより拘束することによって当該車両乗員の保護が図られる。
本発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトの巻き取り動作及び巻き出し動作が可能な機能を有する。
本発明のガイド部材は、シートベルトリトラクタから巻き出されたシートベルトを、当該シートベルトリトラクタよりも上方の車内上部領域において折り返し下方へと誘導する機能を有する部材として構成される。
本発明のアンカー部材は、ガイド部材によって誘導されたシートベルトのシートベルト先端部を、シートの着座面よりも下方の車内下部領域において車体側に止着する機能を有する部材として構成される。
本発明の駆動手段は、車両乗員に近接した第1の設定位置と当該車両乗員から離間した第2の設定位置との間で、シートベルト先端部を移動可能とする手段として構成される。この場合、シートベルト先端部の移動方向は、必要に応じて適宜に設定可能であり、典型的には車両前後方向に沿ってシートベルト先端部を移動可能とする構成を用いることができる。
本発明では、シートベルト先端部が少なくとも第1の設定位置及び第2の設定位置に設定可能とされる。シートベルト装着時に、シートベルト先端部が駆動手段によって第1の設定位置にされる。また、シートベルト格納時に、当該シートベルト先端部が駆動手段によって第2の設定位置に設定される。
本発明のシートベルト装置のこのような構成によれば、シートベルト装着時に、車両乗員に近接した第1の設定位置にシートベルト先端部が設定されることによって、車両乗員がシートベルトないしトング(タング)を掴み易くなり、シートベルト装着動作の補助が行われ、シートベルト引き出し時の負荷と動作を軽減することが可能となる。また、シートベルト格納時に、車両乗員から離間した第2の設定位置にシートベルト先端部が設定されることによって、シートベルトの格納動作が円滑化され易くなり、シートベルト格納時の負荷と動作を軽減することが可能となり、また車両乗員の乗降が容易となる。
また、本発明によれば、アンカー部材側のシートベルト先端部が移動する構成を用いることによって、Bピラー(センターピラー)上方位置に駆動機構を設ける必要がなく、またシートベルトがBピラー上方位置において移動する構成でないため、シートベルト装着時における乗員拘束性を確保することや、車室内のデザイン性向上を図ることが可能となる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項2に記載のこのシートベルト装置は、請求項1に記載の構成において、回動支点を中心にしてアンカー部材を車両前方側及び車両後方側に回転動作可能とする回動機構を備える。本発明では、この回動機構を駆動手段として用いる。シートベルト装着時に、回動機構によりアンカー部材が車両前方側へ回転動作し、これによってシートベルト先端部が第1の設定位置に設定される。また、シートベルト格納時に、当該回動機構によりアンカー部材が車両後方側へ回転動作し、これによってシートベルト先端部が第2の設定位置に設定される。
本発明のシートベルト装置のこのような構成によれば、車両乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる上に、アンカー部材を回転動作させる構成を用いることで、シートベルト先端部を移動させる機構を簡素化することが可能となる。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項3に記載のこのシートベルト装置は、請求項2に記載の構成において、更に、アンカー部材を車両前方側へ付勢する付勢手段を備える。この付勢手段として、典型的にはアンカー部材を弾性付勢することが可能な各種のバネ類を用いる。そして、シートベルト装着時に、シートベルトリトラクタのシートベルト巻き出し動作によって、アンカー部材が付勢手段の付勢力にしたがって車両前方側へと回転動作し、これによってシートベルト先端部が第1の設定位置に設定される。また、シートベルト格納時に、当該シートベルトリトラクタのシートベルト巻き取り動作によって、アンカー部材が付勢手段の付勢力に抗して車両後方側へと回転動作し、これによってシートベルト先端部が第2の設定位置に設定される。シートベルトの巻き取り動作及び巻き出し動作は、典型的にはシートベルトリトラクタに内蔵されたスプールを回転駆動するモータを用いて行われる。
本発明のシートベルト装置のこのような構成によれば、アンカー部材を車両前方側へ付勢する付勢手段を用いることによって、シートベルト先端部を移動させる駆動手段を、シートベルトの巻き取り動作及び巻き出し動作を行う手段と兼用化することが可能となり合理的である。
(本発明の第4発明)
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項4に記載のこのシートベルト装置は、請求項1に記載の構成において、アンカー部材を車両前後方向へスライド移動可能とするスライド機構を備える。本発明では、このスライド機構を駆動手段として用いる。シートベルト装着時に、スライド機構によりアンカー部材が車両前方側へスライド動作し、これによってシートベルト先端部が前記第1の設定位置に設定される。また、シートベルト格納時に、当該スライド機構によりアンカー部材が車両後方側へスライド動作し、これによってシートベルト先端部が第2の設定位置に設定される。
本発明のシートベルト装置のこのような構成によれば、車両乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる上に、シートベルト先端部の移動量を大きく確保することが可能となる。
(本発明の第5発明)
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項5に記載のこのシートベルト装置は、請求項4に記載の構成において、シートベルトリトラクタは、車両前後方向に関し前席シートと後席シートとの間の領域に設置される構成であり、当該シートベルトリトラクタを挟んで当該シートベルトリトラクタよりも車両前方側に第1の設定位置及び第2の設定位置が形成されるとともに、当該シートベルトリトラクタよりも車両後方側に更に第3の設定位置が形成されるように構成される。また、スライド機構は、第2の設定位置を挟んで第1の設定位置と第3の設定位置との間で、アンカー部材をスライド移動可能とする構成である。
本発明では、前席乗員のシートベルト装着時に、シートベルト先端部が第1の設定位置にされ、シートベルト格納時に、当該シートベルト先端部が第2の設定位置に設定され、後席乗員の乗降時に、当該シートベルト先端部が第3の設定位置に設定される。
本発明のシートベルト装置のこのような構成によれば、第1の設定位置及び第2の設定位置に加え、更に後席乗員の乗降時にシートベルト先端部を第3の設定位置に設定することによって、クーペタイプの車両において、前席シートと後席シートとの間を通って、後席乗員が乗降し易い状態を形成することができることができ、したがって後席乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、車両に装着されるシートベルト装置において、シートベルトの各部位のうち、アンカー部材側のシートベルト先端部が、シートベルト装着時に、車両乗員に近接した第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に、車両乗員から離間した第2の設定位置に設定される構成を用いることによって、車両乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となった。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、本発明における「シートベルト装置」の一実施の形態であるシートベルト装置100の構成を説明する。
本実施の形態に係る車両搭載用のシートベルト装置100の構成が図1に模式的に示される。
図1に示すように、本実施の形態のシートベルト装置100は、自動車車両に搭載される車両用のシートベルト装置であり、シートベルト110、アウトアンカー装置120、リトラクタ130、ECU150を主体に構成されている。また、車両には、当該車両の衝突予知や衝突発生に関する情報、当該車両の運転状態に関する情報、シートに着座している車両乗員の着座位置や体格に関する情報、周辺の交通状況に関する情報、天候や時間帯に関する情報などの各種の情報を検出して、その検出情報をECU150に対し入力する入力要素170が搭載されている。この入力要素170の検出情報が、常時又は所定時間毎にECU150に伝達され、シートベルト装置100などの動作制御に用いられる。
シートベルト110は、運転席である前席の車両シート10(本発明における「シート」及び「前席シート」に対応)に着座した車両乗員Cの拘束または拘束解除に用いられる長尺状のベルト(ウェビング)である。このシートベルト110は、車両に対し固定されたリトラクタ130から引き出され、車両乗員Cの乗員肩部領域に設けられたショルダーガイドアンカー111を経由し(ショルダーガイドアンカー111で折り返し)、トング(タング)112を通ってアウトアンカー装置120に連結されている。ショルダーガイドアンカー111は、車両乗員Cの乗員肩部領域または乗員頭部領域においてシートベルト110を係止しガイド(誘導)する機能を有する。このショルダーガイドアンカー111は、リトラクタ130から巻き出されたシートベルト110を、当該リトラクタ130よりも上方の車内上部領域において折り返し下方へと誘導する部材であり、本発明における「ガイド部材」に対応している。そして、車体に対し固定されたバックル116にトング(タング)112が挿入されることによって、当該シートベルト110は、リトラクタ130側の基端部110aからアウトアンカー装置120側の先端部110bまで長尺状に延在し、車両乗員Cに対し装着状態となる。この装着状態において、車両乗員Cの胸部、下腹部、腰部などがシートベルト110によって拘束されることとなる。このシートベルト110が、本発明における「シートベルト」に対応している。
リトラクタ130から引き出されたシートベルト110のシートベルト先端部110bは、車両シート10の着座面よりも下方に配置されたアウトアンカー装置120によって車体側に固定される。また、このアウトアンカー装置120は、回動部材121及び捩りバネ(捩りコイルスプリング)122を備える。回動部材121は、シートベルト先端部110bを、車両シート10の着座面よりも下方の車内下部領域において車体側に止着する機能を有しており、本発明における「アンカー部材」に対応している。また、この回動部材121は、車体側に固定された回動支点121aを中心にして、車両前方(図1中の矢印a方向)及び車両後方(図1中の矢印b方向)へと回転動作可能に構成されるとともに、捩りバネ122によって車両前方側(図1中の矢印a方向)へ弾性付勢されている。この捩りバネ122は、回動部材121を車両前方側へ付勢する機能を有し、本発明における「付勢手段」を構成する。
リトラクタ130は、後述するスプール132を介してシートベルト110の巻き取り動作及び巻き出し動作が可能な装置であり、本発明における「シートベルトリトラクタ」に対応している。このリトラクタ130は、図1に示す例では、車両前後方向に関し前席の車両シート10と、後席の車両シート14との間に配置されたBピラー12内において、車内下部領域の収容空間に装着されている。
ECU150は、入力要素170からの入力信号に基づいて、リトラクタ130をはじめ、各種の動作機構に関する制御を行う機能を有し、CPU(演算処理装置)、入出力装置、記憶装置、周辺装置等によって構成されている。特に本実施の形態の説明では、このECU150がリトラクタ130の後述するモータ133に関する制御を行う。具体的には、ECU150が、モータ133の電磁コイルに供給される電流供給量や電流供給方向を制御することによって、モータシャフトの回転速度や回転方向が可変とされる。
ここで、図2及び図3を参照しながら、リトラクタ130の詳細な構成を説明する。図2には、図1中のリトラクタ130の断面構造が示され、図3には、図2中のリトラクタ130のA−A線断面矢視図が示される。
図2に示すように、本実施の形態のリトラクタ130は、車体に取り付け固定されるベースフレーム(リトラクタ本体フレーム)131の内部に、スプール(巻き取り軸)132、モータ133、ホールセンサ134、磁気ディスク135、内歯車136、プラネタリギア137、サンギア138、キャリア139、ベアリング140,141が装着される構成になっている。このリトラクタ130は、ベースフレーム131の内部にモータ133を内蔵した、モータ内蔵型のリトラクタとして構成されている。
リトラクタ130のスプール132は、ベースフレーム131に対し回転動作可能に支持される部材である。具体的には、スプール132は、固定側部材である内歯車136との間に介在するベアリング140及び、固定側部材であるモータ133の本体部との間に介在するベアリング141によって、固定側部材に対し回転動作可能な構成とされている。すなわち、スプール132及びモータ133のモータハウジング133aは、スプール外側面と内歯車内側面との間に介在するベアリング機構(ベアリング140)と、スプール内周面とモータハウジング外周面との間に介在するベアリング機構(ベアリング141)とによって相対的に軸支された構成になっている。このような構成によれば、モータハウジング133aに対するスプール132の相対的な回転動作が、簡便な構成の軸支構造によって許容される。
このリトラクタ130では、スプール132のスプール外周面132aにシートベルト110が巻き取られ、あるいはこのスプール132のスプール外周面132aからシートベルト110が巻き出されるようになっている。すなわち、スプール132のスプール外周面132aは、シートベルト110の被着面(当接面)として構成される。詳細については後述するが、モータ133のモータシャフトが、一方の方向に回転動作することによってシートベルト110をスプール132から巻き出す操作がなされ、他方の方向に回転動作することによってシートベルト110をスプール132に巻き取る操作がなされる。
本実施の形態のように、スプール132をモータ133によって回転駆動する構成によれば、当該スプール132をシートベルト巻き取り方向にバネ付勢するスプリング機構を省略することができる。このスプリング機構は、スプール132のスプール幅方向に沿って当該スプールに隣接して配置されるのが一般的であるため、当該スプリング機構を省略することによって、スプール132のスプール幅方向に関する長さを抑え、リトラクタ130全体をより小型化することが可能となる。
このスプール132は、一方の底面が有底で他方の底面が開口した円筒形状に形成されており、その円筒内の中空空間132bに開口側からモータ133が挿入され、収容(内蔵)される構成になっている。スプール132内の中空空間132bにモータ133が収容されたこのモータ収容状態では、モータ133のモータハウジング133aがスプール132のスプール外周面132aの幅方向に沿った長軸方向に延在する。
このモータ収容状態では、モータ133のモータハウジング133aの長軸方向の長さL1と、スプール132のスプール外周面132aの幅方向の長さL2、更にはシートベルト110のシートベルト幅の3つが概ね合致するようになっている。すなわち、本実施の形態では、シートベルト110の規格幅に見合うように、モータハウジング133aの長軸方向の長さ、及びスプール外周面132aの幅方向の長さが設定される。また、図2に示すように、本実施の形態では、スプール132全体としての幅方向の長さが、スプール外周面132aの幅方向の長さとほぼ同じであり、実質的にスプール132全体としての幅方向の長さ、モータハウジング133aの長軸方向の長さL1、スプール外周面132aの幅方向の長さL2、シートベルト110のシートベルト幅の4つが概ね合致することとなる。
このような構成によれば、モータハウジング133aの長軸方向の大きさに見合うように、スプール132のスプール幅を抑え、リトラクタ130全体としての長軸方向に関する大きさを低減することができるため、車両に搭載されるリトラクタ130及びシートベルト装置100を小型化することが可能とされる。これにより、車両におけるリトラクタ130及びシートベルト装置100の配置場所の自由度が高まる。このとき、スプール132のスプール幅の範囲内でモータハウジング133aを極力長軸方向に長くすることによって、より動力性能の高いモータを使用することが可能とされる。
また、本実施の形態のように、スプール132の円筒内にモータ133を収容する構成によれば、リトラクタ130の小型化及び軽量化を図ることができるうえに、モータ駆動時における遮音性向上、電磁波の遮断性向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態では、モータ133のモータハウジング133aの外径(直径)D1と、スプール132のスプール外周面132aの外径D2との比率(D1/D2)が0.8以下となるように構成されるのが好ましい。この比率(D1/D2)は、0.8以下の範囲において適宜設定可能である。例えば、モータ133の外径D1を40[mm]とし、スプール132のスプール外周面132aの外径D2を55[mm]とすることができる。この場合、比率(D1/D2)がおよそ0.73となる。このような構成によれば、モータ133の径方向の大きさに見合うように、スプール132の径方向の大きさを抑えることができ、リトラクタ130全体としての径方向に関する大きさを低減することが可能とされる。
更に、本実施の形態のスプール132は、リトラクタ130の実質的な外形を規定するとともに、少なくともモータ133等の主要なスプール構成要素を収容する「シートベルトリトラクタ本体部(リトラクタハウジング)」を形成している。そして、本実施の形態では、モータ133のモータハウジング133aの容積(モータハウジング133aの占める容積)V1と、スプール132の円筒の容積V2と、シートベルトリトラクタ本体部内の収容容積V3との相関において、V3<V1+V2となるように設定されている。本構成において、スプール132の容積V2は、シートベルトリトラクタ本体部内の収容容積V3と実質的に合致する。また、シートベルトリトラクタ本体部内の収容容積V3は、典型的には巻き取り状態のシートベルト内に形成される空間容積として規定される。容積に関するこのような設定範囲は、スプール及びモータに関する相対的な容積を勘案したうえで、シートベルトリトラクタの小型化を図るのに有効なリトラクタ小型化調整領域として規定される。より好ましくは、V3<(V1+V2)×Nであり、0.5<N<1となるように設定される。また、確実にリトラクタの小型化及び軽量化を図る上においては、V3<(V1+V2)×NにおけるNの設定範囲に関し、更に好ましくは、0.55<N<0.95、更に好ましくは0.55<N<0.85、更に好ましくは0.55<N<0.75を採用することができる。
また、本実施の形態では、モータ133のモータハウジング133aの容積(モータハウジング133aの占める容積)V1と、スプール132の円筒の容積V2との比率(V1/V2)に関しては、当該比率(V1/V2)が4割(概ね0.4)以上で且つ10割(概ね1)を下回るような、容積比率に関するリトラクタ小型化調整領域に設定されている。
上記のようなリトラクタ小型化調整領域は、本実施の形態のスプール132及びモータに関する相対的な容積を勘案したうえで、リトラクタ130の小型化を図るのに有効な領域として規定される。具体的には、図2に示すように、リトラクタ130の幅方向の長さは、モータハウジング133aの長軸方向の長さL1、及びスプール132のスプール外周面132aの幅方向の長さL2と概ね合致しているため、実質的にスプール132やモータ133の径方向の相対的な長さを好適に定めることによって、上記リトラクタ小型化調整領域に対応した各容積の相対的な関係が設定されることとなる。このような構成により、リトラクタの小型化が図られる。特に、本実施の形態のような寸法構成のシートベルトリトラクタ130は、セダンタイプの自動車の後席シート用として車両内の比較的大きさの限られた空間領域に収容されることが可能であるが、後席シート用として小型化構造を有しているところ、もちろん前席シート用として車両内に収容することも可能である。
本実施の形態のモータ133は、いわゆる「インナーロータ型のブラシレスモータ」と称呼されるタイプの電動モータとして構成される。このモータ133は、モータハウジング133a内において、磁石をロータ(回転子)にして内側に収容するとともに、巻線をステータ(固定子)にして外側に配置し、ロータの回転に伴ってモータシャフトが回転するように構成されている。また、このモータ133には、モータハウジング133a側にホールセンサ(磁気位置検出センサ)134が装着され、ロータ側に磁気ディスク135が装着されている。当該ホールセンサ134及び磁気ディスク135の協働によって、ロータの位置が検出され、この検出情報から得られるシートベルト110の巻き出し量または巻き取り量に基づいて、モータ回転数やモータ負荷に関する制御が可能とされる。このように、本実施の形態では、モータ133におけるロータの「位置検出手段」としてのホールセンサ134及び磁気ディスク135が、シートベルト110の巻き出し量または巻き取り量を検出する手段として兼用化されている。従って、このモータ133のような構成のブラシレスモータを用いることによって、ロータの回転速度及び回転方向、シートベルト110の巻き出し量または巻き取り量などの検知する特別なセンサ類が必要とならず、リトラクタを小型化し軽量化することが可能とされ、また合理的である。また、このモータ133のような構成のブラシレスモータは、本体の小型化、出力の向上、放熱性の向上を得るのに効果的である。
図2及び図3に示すように、このモータ133のモータシャフトは、サンギア138を有する構成になっており、このサンギア138の外周に3つのプラネタリギア137が係合するように構成されている。更に、これらプラネタリギア137の外周は、内歯車136の内周に係合するように構成されている。すなわち、プラネタリギア137は、内歯車136とサンギア138との間に介在する、いわゆる「遊星ギア」と称呼されるギアとして構成される。また、この内歯車136にキャリア139が止着されており、更にこのキャリア139に対しスプール132が連結されている。上記の内歯車136、プラネタリギア137、サンギア138は、モータ133の減速機構を構成するものであり、本実施の形態では、このモータ減速機構がモータハウジング133aの長軸方向に沿って当該モータハウジング133aに隣接して配置されている。また、本実施の形態では、このモータ減速機構を構成する複数のギアが、モータシャフトの軸方向と直交する方向に面一状に並んで配置されている。このような構成によれば、複数のギアの配置構造の工夫によってモータ減速機構の長軸方向に関する長さが抑えられることとなり、当該モータ減速機構まで含めたリトラクタ130全体としての長軸方向に関する大きさを更に低減することができるため、車両に搭載されるリトラクタ130及びシートベルト装置100をより小型化することが可能とされる。
また、本実施の形態では、スプール外周面132aの幅方向に関する第1の長さと、モータハウジング133aの長軸方向に関する長さ及びモータ減速機構の長軸方向に関する長さを合わせた第2の長さ、更にはシートベルト110のシートベルト幅の3つが概ね合致するようになっている。すなわち、本実施の形態では、シートベルト110の規格幅に見合うように、第1の長さ及び第2の長さが設定される。また、図2に示すように、本実施の形態では、スプール132全体としての幅方向の長さが、スプール外周面132aの幅方向の長さとほぼ同じであり、実質的にスプール132全体としての幅方向の長さ、第1の長さ、第2の長さ、シートベルト110のシートベルト幅の4つが概ね合致することとなる。このような構成によれば、モータハウジング133a及びモータ減速機構を合わせた長軸方向の大きさに見合うように、スプール132のスプール幅を抑え、シートベルトリトラクタ全体としての長軸方向に関する大きさを低減することができる。
また、本実施の形態では、モータ133の回転中心である駆動軸(モータシャフト)、スプール132の回転中心であるスプール軸、減速機構を構成するサンギア138の回転中心である減速軸は、スプール外周面132aの幅方向に沿って概ね同一直線上に並んで配置されている。このような構成によれば、モータ減速機構の簡素化及び小型化が図られるとともに、モータ133、スプール132、モータ減速機構の径方向に関する大きさが抑えられることとなり、リトラクタ全体を小型化し軽量化することが可能とされる。
上記リトラクタ130の構成において、モータ133のモータシャフトが回転動作すると、サンギア138に係合する3つのプラネタリギア137は、サンギア138の減速軸(モータ133の駆動軸)の軸まわりに回転動作し、これによりキャリア139を介してスプール132が回転動作することとなる。例えば、図3において、サンギア138が減速軸を中心にして右回りに回転動作するとき、3つのプラネタリギア137は、サンギア138とのギア外周と内歯車136のギア内周との間において、左方向に自転しつつこのサンギア138の周りを右回りに公転するように回転動作する。反対に、サンギア138が減速軸を中心にして左回りに回転動作するとき、3つのプラネタリギア137は、サンギア138とのギア外周と内歯車136のギア内周との間において、右方向に自転しつつこのサンギア138の周りを左回りに公転するように回転動作する。このとき、モータ133の回転数は数分の1に減速され、反対にトルクは強められてスプール132に伝達される。スプール132に伝達された回転力によって、当該スプール132の外周面におけるシートベルト110の巻き取り動作または巻き出し動作がなされることとなる。このような構成によれば、モータ減速機構を簡素化することができ、リトラクタ全体の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
上記構成のシートベルト装置100において、リトラクタ130のモータ133の動作制御は、車両乗員に対する拘束または拘束解除を行う際に用いられ、図1中の入力要素170からの各種の入力信号の基づき、ECU150により適宜実施される。すなわち、本実施の形態のシートベルト装置100は、入力要素170からの入力信号に基づいてECU150がモータ133の動作を制御し、これによってシートベルト110の張力を調節し、車両乗員の拘束状態を調節する機能を有しており、車両における乗員拘束システムを構成するものである。具体的には、以下の第1〜第5の形態を採用することができる。
第1の形態(シートベルト装着モード)として、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cがトング(タング)112を持ってシートベルト110のバックル116を装着する操作に際し、当該車両乗員Cがシートベルト110を引き出し易くするように、モータ133の動作をベルト巻き出し方向に制御する。ここで、本実施の形態のシートベルト装置100の「前席乗員シートベルト装着時」における状態が図4に示される。この状態は、車両乗員Cが乗車したことが検知されることによって形成される。なお、当該検知は、ドアスイッチやシートに設置された乗員検知センサ(図示省略)によって行われる。具体的には、車両乗員Cの乗降用のドアが開放状態から閉止状態に切り換ったことを乗員検知センサが検知した場合に、当該車両乗員Cが乗車したと判断され、また車両乗員Cが車両シート10に着座したことを乗員検知センサが検知した場合に、当該車両乗員Cが乗車したと判断される。
車両乗員Cが乗車したことが検知されると、モータ133の動作がベルト巻き出し方向に制御されてシートベルト110のシートベルト先端部110bに作用する張力が軽減される(緩められる)。このとき、図4に示すように、アウトアンカー装置120の回動部材121は、回動支点121aを中心にして車両前方側(矢印a方向)へと回転動作する。すなわち、この回動部材121は、捩りバネ122の矢印a方向への弾性付勢力及びトング(タング)112の重量によって、図4中の二点鎖線で示す「シートベルト格納位置」から図4中の実線で示す「シートベルト装着位置」まで回動支点121aを中心にして回転動作する。このとき、モータ133の駆動機構及び回動部材121の回動機構は、シートベルト格納位置とシートベルト装着位置との間で、シートベルト先端部110bを移動可能とする手段とされ、本発明における「駆動手段」を構成する。
回動部材121のこのような車両前方側への回転動作によって、前席乗員シートベルト装着時に、トング(タング)112及びシートベルト110のシートベルト先端部110bが、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cに近接する乗員近接方向に移動し、図4中の実線で示すシートベルト装着位置(本発明における「第1の設定位置」に対応している)に設定される。すなわち、シートベルト先端部110bは、図中の実線位置の方が、図中の二点鎖線位置よりも車両乗員Cの腰部付近に近接した状態となる。このシートベルト装着位置は、リトラクタ130よりも車両前方側の位置であり、且つ車両乗員Cが乗車してシートベルト110を装着する際に、当該車両乗員Cがシートベルト110ないしトング112を掴み易い位置である。これにより、シートベルト装着動作の補助が行われ、シートベルト引き出し時の負荷と動作を軽減することが可能となる。
また、第2の形態(フィットモード)として、シートベルト装着状態において、シートベルト110に所定の張力が作用するように、モータ133の動作をベルト巻き取り方向に制御する。これにより、シートベルト引き出し時に生じた弛みをなくすことが可能となる。また、必要に応じて、モータ133の動作をベルト巻き取り方向またはベルト巻き出し方向に微調整制御することによって、シートベルト装着中のフィット感を調整することができる。
また、第3の形態(プリリワインド(拘束)モード)として、シートベルト装着状態において、シートベルト110に強めの張力が作用するように、モータ133の動作をベルト巻き取り方向に制御する。これにより、車両衝突や急制動などによる車両乗員の姿勢変化を拘束し保護徹底が図られる。
また、第4の形態(警告モード)として、シートベルト装着状態において、危険や事故発生を予知すると、シートベルト110に作用する張力を調節して車両乗員に注意を促すように、モータ133の動作をベルト巻き取り方向またはベルト巻き出し方向に制御する。例えば、シートベルト110に作用する張力の強い状態と弱い状態を所定回数繰り返す。これにより、車両乗員の居眠り防止、衝突防止などが可能とされる。
また、第5の形態(シートベルト格納モード)として、車両乗員Cがバックル116からトング(タング)112を脱着する操作において、車両乗員がシートベルト110を格納し易くするように、モータ133の動作をベルト巻き取り方向に制御する。ここで、本実施の形態のシートベルト装置100の「シートベルト格納時」における状態が図5に示される。この状態は、車両乗員Cがシートベルト110の装着を解除したことが検知されることによって形成される。なお、当該検知は、バックル116に設置された検知センサ(図示省略)によって行われる。具体的には、バックル116からトング(タング)112が脱着されたことを検知センサが検知した場合に、車両乗員Cがシートベルト110の装着を解除したと判断される。
車両乗員Cがシートベルト110の装着を解除したことが検知されると、モータ133の動作がベルト巻き取り方向に制御されてシートベルト110のシートベルト先端部110bに作用する張力が増加される(強められる)。このとき、図5に示すように、アウトアンカー装置120の回動部材121は、回動支点121aを中心にして車両後方側(矢印b方向)へと回転動作する。すなわち、この回動部材121は、捩りバネ122の矢印a方向への弾性付勢力に抗して、図4中の実線で示す「シートベルト装着位置」から図5中の実線で示す「シートベルト格納位置」まで回動支点121aを中心にして回転動作する。
回動部材121のこのような車両後方側への回転動作によって、シートベルト格納時に、トング(タング)112及びシートベルト110のシートベルト先端部110bが、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cから離間する乗員離間方向に移動し、図5中の実線で示すシートベルト格納位置(本発明における「第2の設定位置」に対応している)に設定される。すなわち、シートベルト先端部110bは、図5中の実線位置の方が、図4中の実線位置よりも車両乗員Cの腰部付近から離間した状態となる。このシートベルト格納位置は、リトラクタ130よりも車両前方側の位置であり、且つシートベルト110の格納動作が円滑化され易い位置であるとともに、当該車両乗員Cが乗降し易い位置である。これにより、シートベルト格納時の負荷と動作を軽減することが可能となり、また車両乗員の乗降が容易となる。
以上のように本実施の形態のシートベルト装置100によれば、シートベルト110のシートベルト先端部110bが、シートベルト格納時に車両乗員に近接した第1の設定位置に設定される一方、シートベルト装着時に車両乗員から離間した第2の設定位置に設定される構成を用いることによって、前席乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる。
特に、本実施の形態のシートベルト装置100では、車両シート10の着座面よりも下方の車内下部領域に設置した回動部材121が回転動作する構成を用いることによって、Bピラー上方位置に駆動機構を設ける必要がなく、またシートベルトがBピラー上方位置において移動する構成でないため、シートベルト装着時における乗員拘束性を確保することや、車室内のデザイン性向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態のシートベルト装置100では、回動部材121を回転動作させる構成を用いることで、シートベルト先端部110bを車両前後方向に移動させる機構が簡素化される。更に、回動部材121を弾性付勢する捩りバネ122を用いることによって、シートベルト先端部110bを移動させる駆動手段を、シートベルト110の巻き取り動作及び巻き出し動作を行うモータ133と兼用化することが可能となり合理的である。なお、本発明では、本実施の形態のように、捩りバネ122及びモータ133の協働によって回動部材121が回転動作する構成にかえて、回動部材121自体を独立して駆動する駆動手段を設けるようにしてもよい。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、アウトアンカー装置120の回動部材121が回転動作する構成のシートベルト装置100について記載したが、アウトアンカー装置120を別の構成とすることもできる。ここで、図6〜図8を参照しながら、別の実施の形態のシートベルト装置200につき、アウトアンカー装置220の構成及び動作を説明する。アウトアンカー装置120の「前席乗員シートベルト装着時」における状態が図6に示され、「シートベルト格納時」における状態が図7に示され、「後席乗員乗降時」における状態が図8に示される。なお、アウトアンカー装置220以外の構成は、シートベルト装置100と同様であるため、その構成についての説明は省略する。
図6に示すシートベルト装置200では、リトラクタ130から引き出されたシートベルト110のシートベルト先端部110bは、車両シート10の着座面よりも下方に配置されたアウトアンカー装置220によって車体側に固定される。また、このアウトアンカー装置220は、スライド部材221を備える。スライド部材221は、シートベルト先端部110bを、車両シート10の着座面よりも下方の車内下部領域において車体側に止着する機能を有しており、本発明における「アンカー部材」に対応している。また、このスライド部材221は、車体側に固定され、車両前後方向に長尺状に延在するスライドレール221a上を、車両前方(図6中の矢印c方向)及び車両後方(図6中の矢印d方向)へとスライド動作可能に構成されている。このスライド部材221は、モータ等の駆動部222によってスライドレール221a上をスライド動作可能とされる。
シートベルト装置200は、ECU150の制御により、シートベルト装置100における第1〜第5の形態に加え、更に第6の形態を実現する。このうち、第1の形態、第5の形態及び第6の形態における動作が、シートベルト装置100における動作と異なるため、ここでは、当該第1の形態、第5の形態及び第6の形態における動作についてのみ説明する。
第1の形態(シートベルト装着モード)として、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cがトング(タング)112を持ってシートベルト110のバックル116を装着する操作に際し、当該車両乗員Cがシートベルト110を引き出し易くするように、モータ133の動作をベルト巻き出し方向に制御し、またスライド部材221が車両前方側へ移動するように駆動部222を制御する。図6に示すシートベルト装置200の「前席乗員シートベルト装着時」における状態は、車両乗員Cが乗車したことが検知されることによって形成される。なお、当該検知は、シートベルト装置100の場合と同様に、ドアスイッチやシートに設置された乗員検知センサ(図示省略)によって行われる。
車両乗員Cが乗車したことが検知されると、モータ133の動作がベルト巻き出し方向に制御されてシートベルト110のシートベルト先端部110bに作用する張力が軽減される(緩められる)。また、駆動部222が制御されることによって、スライド部材221は、図6中の二点鎖線で示す「シートベルト格納位置」から図6中の実線で示す「シートベルト装着位置」までスライドレール221a上を図中の矢印c方向へスライド動作する。このとき、モータ133の駆動機構及びスライド部材221のスライド機構は、シートベルト格納位置とシートベルト装着位置との間で、シートベルト先端部110bを移動可能とする手段とされ、本発明における「駆動手段」を構成する。
スライド部材221のこのような車両前方側へのスライド動作によって、前席乗員シートベルト装着時に、トング(タング)112及びシートベルト110のシートベルト先端部110bが、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cに近接する乗員近接方向に移動し、図6中の実線で示すシートベルト装着位置(本発明における「第1の設定位置」に対応している)に設定される。すなわち、シートベルト先端部110bは、図中の実線位置の方が、図中の二点鎖線位置よりも車両乗員Cの腰部付近に近接した状態となる。このシートベルト装着位置は、リトラクタ130よりも車両前方側の位置であり、且つ車両乗員Cが乗車してシートベルト110を装着する際に、当該車両乗員Cがシートベルト110ないしトング112を掴み易い位置である。これにより、シートベルト装着動作の補助が行われ、シートベルト引き出し時の負荷と動作を軽減することが可能となる。
また、第5の形態(シートベルト格納モード)として、車両乗員Cがバックル116からトング(タング)112を脱着する操作において、車両乗員Cがシートベルト110を格納し易くするように、モータ133の動作をベルト巻き取り方向に制御し、またスライド部材221が車両後方側へ移動するように駆動部222を制御する。図7に示す本実施の形態のシートベルト装置200の「シートベルト格納時」における状態は、車両乗員Cがシートベルト110の装着を解除したことが検知されることによって形成される。なお、当該検知は、シートベルト装置100の場合と同様に、バックル116に設置された検知センサ(図示省略)によって行われる。
車両乗員Cがシートベルト110の装着を解除したことが検知されると、モータ133の動作がベルト巻き取り方向に制御されてシートベルト110のシートベルト先端部110bに作用する張力が増加される(強められる)。また、駆動部222が制御されることによって、スライド部材221は、図6中の実線で示す「シートベルト装着位置」から図7中の実線で示す「シートベルト格納位置」までスライドレール221a上を図中の矢印d方向へスライド動作する。
スライド部材221のこのような車両後方側へのスライド動作によって、シートベルト格納時に、トング(タング)112及びシートベルト110のシートベルト先端部110bが、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cから離間する乗員離間方向に移動し、図7中の実線で示すシートベルト格納位置(本発明における「第2の設定位置」に対応している)に設定される。
すなわち、シートベルト先端部110bは、図7中の実線位置の方が、図6中の実線位置よりも車両乗員Cの腰部付近から離間した状態となる。このシートベルト格納位置は、リトラクタ130よりも車両前方側の位置であり、且つシートベルト110の格納動作が円滑化され易い位置であるとともに、当該車両乗員Cが乗降し易い位置である。これにより、シートベルト格納時の負荷と動作を軽減することが可能となり、また車両乗員の乗降が容易となる。
更に、第6の形態(後席乗員乗降モード)として、後席の車両シート14に後席乗員が乗車するに際し、モータ133の動作をベルト巻き出し方向に制御し、またスライド部材221が車両後方側へ移動するように駆動部222を制御する。図8に示す本実施の形態のシートベルト装置200の「後席乗員乗降時」における状態は、クーペタイプの車両において、後席乗員が乗車することが検知されることによって形成される。なお、当該検知は、例えば前席の車両シート10が車両前方側にスライド移動したことや、シートバックが車両前方側に倒されたことを検知する検知センサ(図示省略)によって行われる。
後席乗員が乗車することが検知されると、モータ133の動作がベルト巻き出し方向に制御されてシートベルト110のシートベルト先端部110bに作用する張力が軽減される(緩められる)。また、駆動部222が制御されることによって、スライド部材221は、図8中の二点鎖線で示す「シートベルト格納位置」から図8中の実線で示す「後席乗員乗降位置」までスライドレール221a上を図中の矢印d方向へスライド動作する。
スライド部材221のこのような車両後方側へのスライド動作によって、後席乗員乗降時に、トング(タング)112及びシートベルト110のシートベルト先端部110bが、前席の車両シート10に着座した車両乗員Cから離間する乗員離間方向に移動し、図8中の実線で示す後席乗員乗降位置(本発明における「第3の設定位置」に対応している)に設定される。すなわち、シートベルト先端部110bは、図中の実線位置の方が、図中の二点差線位置よりも車両乗員Cの腰部付近から離間した状態となる。この後席乗員乗降位置は、リトラクタ130よりも車両後方側の位置であり、且つ前席の車両シート10と後席の車両シート14との間を通って、後席乗員が乗降し易い位置である。これにより、後席乗員の乗降が容易となる。
このように本実施の形態のアウトアンカー装置220は、第2の設定位置を挟んで第1の設定位置と第3の設定位置との間で、スライド部材221をスライド移動可能とする構成を有する。なお、上記第6の形態(後席乗員乗降モード)は必要に応じて適宜設定され、場合によっては省略することも可能である。
以上のように本実施の形態のシートベルト装置200によれば、シートベルト110のシートベルト先端部110bが、シートベルト装着時に車両乗員に近接した第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に車両乗員から離間した第2の設定位置に設定される構成を用いることによって、前席乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる。更に、シートベルト先端部110bが、後席乗員乗降時に第3の設定位置に設定される構成を用いることによって、後席乗員の乗降の円滑化を図ることが可能となる。
特に、本実施の形態のシートベルト装置200では、車両シート10の着座面よりも下方の車内下部領域に設置したスライド部材221がスライド動作する構成を用いることによって、Bピラー上方位置に駆動機構を設ける必要がなく、またシートベルトがBピラー上方位置において移動する構成でないため、シートベルト装着時における乗員拘束性を確保することや、車室内のデザイン性向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態のシートベルト装置200では、スライド部材221をスライド動作させる構成を用いることで、シートベルト先端部110bの車両前後方向に移動量を大きく確保することが可能となる。
上記実施の形態のシートベルト装置100及びシートベルト装置200では、車両前後方向に沿ってシートベルト先端部110bが移動することによって車両乗員に近接したり離間したりする場合について記載したが、シートベルト先端部110bの移動方向は、必要に応じて適宜に設定可能である。例えば、車両前後方向と交差する方向にシートベルト先端部110bが移動するように構成することもできる。
また、上記実施の形態のシートベルト装置100では、シートベルト先端部110bが止着された回動部材121を回転動作させる機構を用い、上記実施の形態のシートベルト装置200では、シートベルト先端部110bが止着されたスライド部材221をスライド動作させる機構を用いる場合について記載したが、本発明では、シートベルト先端部110bが止着された部材の動作に関し、回転動作とスライド動作を組み合わせた機構を用いることもできる。
また、上記実施の形態のシートベルト装置100及びシートベルト装置200では、運転席に着座する車両乗員に対し使用され、Bピラー内の収容空間に収容されるリトラクタ130について記載したが、助手席をはじめ後部座席に着座する車両乗員に対し使用されるリトラクタの構造に本発明を適用することもできる。本発明のリトラクタの構造を後部座席に着座する車両乗員に対し用いる場合、当該リトラクタは、2列シート配列の自動車の車両においてはCピラー内の収容空間に収容され、3列シート配列の自動車の車両においてはCピラーやDピラー内の収容空間に収容される。特に、CピラーやDピラー内の収容空間は車両前後方向の大きさが制限されることがあり、このような場合には、本実施の形態のリトラクタ130のように幅方向の大きさに関しコンパクト化されたリトラクタは、とりわけ効果的である。
また、上記実施の形態のシートベルト装置100及びシートベルト装置200では、リトラクタ130を車両ピラー内において、車内下部領域の収容空間に収容する場合について記載したが、本発明では、車両内の各部位のうち、車両ピラー以外の収容空間であって、車内下部領域から車内上部領域に至る各種の領域にリトラクタを収容するように構成することもできる。例えば、前席(前列)の運転席シートや助手席シート、また前席よりも後ろの列の乗員シートにつき、これらシートの内部に収容空間を設け、この収容空間に本実施の形態のリトラクタ130を収容する構成が可能である。当該シートは、車両ピラーと同様に車両前後方向の大きさが制限されることがあり、このような場合には、本実施の形態のリトラクタ130のように幅方向の大きさに関しコンパクト化されたリトラクタは、とりわけ効果的である。
また、上記実施の形態のシートベルト装置100及びシートベルト装置200は、ベースフレーム131の内部にモータ133を内蔵した、モータ内蔵型のリトラクタ130を用いる構成としたが、本発明では、モータ内蔵型のモータリトラクタ以外の構成のモータリトラクタを用いることもできる。例えば、モータ内蔵型のモータリトラクタにかえて、モータ外付けタイプのモータリトラクタであって、モータからスプールへの動力伝達経路を1つまたは複数(典型的には2つ)備える構成のモータリトラクタを、必要に応じて採用することができる。
また、上記実施の形態のシートベルト装置100及びシートベルト装置200では、自動車に装着されるシートベルト装置の構成について記載したが、自動車をはじめ、航空機、船舶、電車等の各種の車両に装着されるシートベルト装置の構成に本発明を適用することができる。
本実施の形態に係る車両搭載用のシートベルト装置100の構成を模式的に示す図である。 図1中のリトラクタ130の断面構造を示す図である。 図2中のリトラクタ130のA−A線断面矢視図である。 本実施の形態のシートベルト装置100につき、アウトアンカー装置120の「前席乗員シートベルト装着時」における状態を示す図である。 本実施の形態のシートベルト装置100につき、アウトアンカー装置120の「シートベルト格納時」における状態を示す図である。 別の実施の形態のシートベルト装置200につき、アウトアンカー装置220の「前席乗員シートベルト装着時」における状態を示す図である。 別の実施の形態のシートベルト装置200につき、アウトアンカー装置220の「シートベルト格納時」における状態を示す図である。 別の実施の形態のシートベルト装置200につき、アウトアンカー装置220の「後席乗員乗降時」における状態を示す図である。
符号の説明
10,14…車両シート
12…Bピラー
100…シートベルト装置
111…ショルダーガイドアンカー
112…トング(タング)
116…バックル
110…シートベルト
120…アウトアンカー装置
121…回動部材
121a…回動支点
122…捩りバネ(捩りコイルスプリング)
130…リトラクタ
131…ベースフレーム
132…スプール
132a…スプール外周面
132b…中空空間
133…モータ
133a…モータハウジング
134…ホールセンサ
135…磁気ディスク
136…内歯車
137…プラネタリギア
138…サンギア
139…キャリア
140,141…ベアリング
150…ECU
170…入力要素
200…シートベルト装置
220…アウトアンカー装置
221…スライド部材
221a…スライドレール
222…駆動部
C…車両乗員

Claims (5)

  1. シートに着座した車両乗員に対して装着されるシートベルトと、
    前記シートベルトの巻き取り動作及び巻き出し動作が可能なシートベルトリトラクタと、
    前記シートベルトリトラクタから巻き出された前記シートベルトを、当該シートベルトリトラクタよりも上方の車内上部領域において折り返し下方へと誘導するガイド部材と、
    前記ガイド部材によって誘導された前記シートベルトのシートベルト先端部を、前記シートの着座面よりも下方の車内下部領域において車体側に止着するアンカー部材と、
    前記車両乗員に近接した第1の設定位置と当該車両乗員から離間した第2の設定位置との間で、前記シートベルト先端部を移動可能とする駆動手段と、を備え、
    シートベルト装着時に、前記シートベルト先端部が前記駆動手段によって前記第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に、当該シートベルト先端部が前記駆動手段によって前記第2の設定位置に設定される構成であることを特徴とする、シートベルト装置。
  2. 請求項1に記載のシートベルト装置であって、
    前記アンカー部材を回動支点を中心にして車両前方側及び車両後方側に回転動作可能とする回動機構を備え、
    シートベルト装着時に、前記駆動手段としての前記回動機構により前記アンカー部材が車両前方側へ回転動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に、当該回動機構により前記アンカー部材が車両後方側へ回転動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第2の設定位置に設定されるように構成されていることを特徴とする、シートベルト装置。
  3. 請求項2に記載のシートベルト装置であって、
    更に、前記アンカー部材を車両前方側へ付勢する付勢手段を備え、
    シートベルト装着時に、前記シートベルトリトラクタのシートベルト巻き出し動作によって、前記アンカー部材が前記付勢手段の付勢力にしたがって車両前方側へと回転動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に、当該シートベルトリトラクタのシートベルト巻き取り動作によって、前記アンカー部材が前記付勢手段の付勢力に抗して車両後方側へと回転動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第2の設定位置に設定されるように構成されていることを特徴とする、シートベルト装置。
  4. 請求項1に記載のシートベルト装置であって、
    前記アンカー部材を車両前後方向へスライド移動可能とするスライド機構を備え、
    シートベルト装着時に、前記駆動手段としての前記スライド機構により前記アンカー部材が車両前方側へスライド動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第1の設定位置に設定される一方、シートベルト格納時に、当該スライド機構により前記アンカー部材が車両後方側へスライド動作し、これによって前記シートベルト先端部が前記第2の設定位置に設定されるように構成されていることを特徴とする、シートベルト装置。
  5. 請求項4に記載のシートベルト装置であって、
    前記シートベルトリトラクタは、車両前後方向に関し前席シートと後席シートとの間の領域に設置される構成であり、当該シートベルトリトラクタを挟んで当該シートベルトリトラクタよりも車両前方側に前記第1の設定位置及び第2の設定位置が形成されるとともに、当該シートベルトリトラクタよりも車両後方側に更に第3の設定位置が形成され、
    前記スライド機構は、前記第2の設定位置を挟んで前記第1の設定位置と前記第3の設定位置との間で、前記アンカー部材をスライド移動可能とする構成であり、
    前席乗員シートベルト装着時に、前記シートベルト先端部が前記第1の設定位置にされ、シートベルト格納時に、当該シートベルト先端部が前記第2の設定位置に設定され、後席乗員乗降時に、当該シートベルト先端部が前記第3の設定位置に設定される構成であることを特徴とする、シートベルト装置。
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