JP2004255994A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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武明 加藤
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Abstract

【課題】車両用シートベルト装置において、シートのドア側に新たなスペースを設けることなく、シートベルトの装着を容易にする装置を設けるとともに、また同装置の故障時に乗員による乗り降りを妨げないようにする。
【解決手段】シートベルト装置は、運転者によるシートベルト11の装着を容易にするために、フック駆動装置を備えている。フック駆動装置は、シートクッションS1のドア側に設けられていて、フック21を後部位置から前方へ移動する。フック21の前方への移動に伴ってシートベルト11がフック21により捕捉されて前方へ移動する。そして、運転者がシートベルト11を装着した後にフック21を後部位置に戻す。フック駆動装置が故障してフック21が前方に位置しても、シートベルト11をフック21から外すことでシートベルト11は元の位置に戻る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトをシートクッションの一側上下位置にて支持するとともに、同シートベルトを前方に移動可能に構成した車両用シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用シートベルト装置の一つは、例えば、下記特許文献1,2に示されている。ここに示されている車両用シートベルト装置は、乗員によるシートベルトの装着を容易にするものであり、シートに回動可能に支持された肘掛、レバーなどの可動アームを備えている。この可動アームの回動時にシートベルトは捕捉されて前方へ移動される。
【0003】
【特許文献1】
特表2002−527283号公報
【0004】
【特許文献2】
実開昭61−158544号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置においては、可動アームをシートの一側に設けるための新たなスペースが必要である。また、可動アームが回動後に故障した場合には、乗員による乗り降りの妨げにもなる。
【0006】
【本発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、乗員によるシートベルトの装着を容易にするに際して、シートの一側に新たなスペースを必要とせず、また故障時に乗員による乗り降りを妨げないようにしたシートベルト装置を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、シートベルトをシートクッションの一側上下位置にて支持するとともに、同シートベルトを前方に移動可能に構成した車両用シートベルト装置において、前記シートクッションの一側であってシートベルトの前後方向に移動可能に設けられ、前方への移動時にシートベルトを捕捉して前方へ移動させるフックと、フックを前後方向に駆動する駆動装置とを設けたことにある。
【0008】
この本発明の特徴によれば、フックを前後方向に駆動する駆動装置がシートクッションの一側に設けられているので、同装置のための新たなスペースを設ける必要がない。また、この駆動装置の故障によりフックが前方に位置していても、シートベルトをフックから外すことによって乗員は通常どおり乗り降りできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両用シートベルト装置を運転席シートに採用したシートベルト装置の概略を示していて、このシートベルト装置は、シートSの一側であるドア側に設けたシートベルト11、ラップアウタアンカ12、ショルダアンカ13およびタングプレート14を備えるとともに、シートSの他側に設けたバックル15を備えている。
【0010】
シートベルト11は、一端がラップアウタアンカ12に連結され、他端がベルトリトラクタの巻取り機構にて巻取り方向に付勢されるように連結されていて、中間部にてショルダアンカ13に摺動可能に支持されている。ラップアウタアンカ12はシートSのシートクッションS1の一側に左右方向の軸線回りに回動可能に組み付けられ、ショルダアンカ13はセンタピラーにおけるシートバックS2の上方部位にて回動可能に支持されている。タングプレート14は、ラップアウタアンカ12とショルダアンカ13との間にてシートベルト11にその長手方向に沿って移動可能に組み付けられている。バックル15は、シートSの他側にてシートクッションS1のフレームに傾動可能に組み付けられていて、タングプレート14を脱着可能に勘合する。
【0011】
シートクッションS1のドア側には、フック21が移動可能に設けられている。フック21は、図2および図3に示すように、ほぼL字状に形成されていて、前方に開放されてシートベルト11を捕捉する捕捉部21aを有し、シートクッションS1側の固定部21bにてスライダ22に溶接等により固着されている。スライダ22は、図3および図4に示すように、ガイドレール31にその長手方向に沿って前後一対のストッパプレート31a,31b間を移動可能に組み付けられている。
【0012】
ガイドレール31は、その長手方向が車両前後方向となるようにしてシートクッションS1のドア側に配置されていて、その前後両端部にてシートクッションS1のフレームにボルト等を用いて固定されている。また、ガイドレール31の後端部はシートベルト11よりも後方に位置しており、スライダ22がストッパプレート31aに接触した状態でフック21がシートベルト11よりも後方に位置するようになっている。これにより、スライダ22がガイドレール31に沿って前方へ移動するのに伴ってフック21が捕捉部21aにてシートベルト11を捕捉して前方へ移動させる。
【0013】
このガイドレール31には、スライダ22を自動的かつ手動的に移動させるために、ねじ軸32、ホルダ33および可動ナット34が設けられている。ねじ軸32は、両端部を除く外周面に雄ねじ32aを有していて、ストッパプレート31a,31bにて軸方向へ移動不能かつ回転可能に組み付けられている。
【0014】
ホルダ33は、図5に示すように、可動ナット34との組合せによってナットとして機能するものであり、ねじ軸32が貫通するとともに、可動ナット34が組み付けられる貫通孔を有している。貫通孔の上側はねじが形成されていない断面円形の孔部33aとされ、その下側は断面矩形の孔部33bとされていて、上側の孔部33aにてねじ軸32が貫通する。下側の孔部33bは、車両前方へ向かうに従って下降傾斜する傾斜面とされていて、この傾斜面に沿って可動ナット34が進退可能に組み付けられている。可動ナット34は、全体が楔状で上面に雌ねじ34aが形成されていて、ホルダ33に組付けた棒バネ35によって車両後方に向けて付勢されており、車両後方に位置する状態(図5(a)参照)で雌ねじ34aにてねじ軸32の雄ねじ32aを噛み合わせている。
【0015】
また、スライダ22を自動的に移動させるために、電動モータ41が設けられている。電動モータ41は、図4に示すように、ブラケットを介してガイドレール31に組み付けられていて、ねじ軸32を正転または逆転させる。すなわち、ねじ軸32が電動モータ41によって正転または逆転駆動されると、ホルダ33と可動ナット34とが図5(a)に示した状態で車両前方または後方へ移動して、ホルダ33と一体のスライダ22およびフック21が自動的に車両前方または後方へ移動する。スライダ22、ガイドレール31、ねじ軸32、可動ナット34、電動モータ41等は駆動装置として機能する。
【0016】
一方、ねじ軸32が回転しない状態にて、運転者が車両前方にあるフック21に対して後方へ力を加えると、フック21からスライダ22を介してホルダ33に後方へ力が加えられ、ねじ軸32の雄ねじ32aと可動ナット34の雌ねじ34aとの噛み合いが解除されて、図5(b)に示した状態を経て、ホルダ33は可動ナット34を伴いながら後部位置に向けて移動する。すなわち、ホルダ33と一体のスライダ22およびフック21が手動的に車両後方へ移動することになる。
【0017】
図1に戻って、シートベルト装置は、フック位置センサ42,43、着座センサ44、バックル信号検出スイッチ45、イグニッションスイッチ46、ドアスイッチ47、シートベルト装着警報ランプ48、フック位置警報ランプ49、および、これらが接続された電子制御ユニット51を備えている。
【0018】
フック位置センサ42,43は、スライダ22が前方および後方位置にあることをそれぞれ検出するものである。このスライダ22の前方および後方位置は、フック21の前部および後部位置にそれぞれ対応する。着座センサ44は、運転者がシートクッションS1に着座したことを検出する。バックル信号検出スイッチ45は、運転者がシートベルト11を装着してタングプレート14がバックル15に係合することによりオン状態となる常開型スイッチである。イグニッションスイッチ46は、イグニッションの投入操作によりオン状態となる常開型スイッチである。ドアスイッチ47は、運転席側ドアが開いているときオフ状態にあり、運転席側ドアが閉じられることによりオン状態となる。シートベルト装着警報ランプ48とフック位置警報ランプ49とは、いずれもコンビネーションメータ内に設けられていて、図7に示した警報ランプ点灯制御プログラムの実行により、それぞれ点灯および消灯される。
【0019】
電子制御ユニット51は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするもので、図6のフック移動制御プログラムおよび図7の警報ランプ点灯制御プログラムを所定の短時間毎にそれぞれ実行することにより、フック21の移動および上記警報ランプ48,49の点灯を制御する。この電子制御ユニット51には、駆動回路52が接続されている。駆動回路52は、電子制御ユニット51からの制御信号に応じて電動モータ41の回転を制御する。
【0020】
上記のように構成した実施形態に係るシートベルト装置の作動を説明すると、ドアスイッチ47のオフ状態、すなわち運転席側ドアが開かれることにより、電子制御ユニット51は、図6のフック移動制御プログラムおよび図7の警報ランプ点灯制御プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行し始める。また、これらのプログラムの実行は、運転者が乗車を終えて、イグニッションスイッチ46がオフ状態とされ、運転手がシートSから離れて、さらに運転席側ドアが閉じられることにより停止される。最初に、図6のフック移動制御プログラムの実行について説明する。
【0021】
このフック移動制御プログラムの実行はステップ100にて開始され、ステップ102にて、モータフラグMFが“0”であるか否かを判定する。このモータフラグMFは、“0”により電動モータ41が停止状態にあり、かつフック21が後部位置にあることを表し、図示しない初期設定処理によって“0”に設定されている。また、“1”により電動モータ41が正転状態にあること、すなわちフック21が後部位置から前方へ移動中であることを表す。また、“2”により電動モータ41が停止状態にあり、かつフック21が前部位置にあることを表す。また、“3”により電動モータ41が逆転状態にあること、すなわちフック21が前部位置から後方へ移動中であることを表す。また、“4”により、運転者がシートベルト11を装着した後、フック21が後部位置に復帰して電動モータ41が停止状態にあることを表す。
【0022】
まず、運転者がシートSに着座するとともに、ドアを閉じてイグニッションスイッチ46を投入操作することにより、フック21が後部位置から前方へ移動される場合について説明する。この場合、モータフラグMFは“0”に設定されているため、ステップ102にて「Yes」と判定して、ステップ104に進む。イグニッションスイッチ46はオン状態にあるから、ステップ104にて「Yes」と判定して、ステップ106に進む。運転者はシートSに着座しているから、着座センサ44により運転者によるシートSへの着座が検出され、ステップ106にて「Yes」と判定して、ステップ108に進む。運転席側ドアは閉じられているから、ドアスイッチ47のオン状態が判定され、ステップ108にて「Yes」と判定して、ステップ110に進む。この段階では、運転者はシートベルト11を装着していないから、バックル信号検出スイッチ45のオフ状態が判定され、ステップ110にて「No」と判定して、ステップ112に進む。
【0023】
ステップ112においては、電子制御ユニット51が、駆動回路52を介して電動モータ41を正回転させ、ホルダ33およびスライダ22を介してフック21を前方へ移動させる。これにより、シートベルト11がフック21により捕捉されてフック21の移動に伴って前方へ移動される。次に、ステップ114にてモータフラグMFを“1”に設定し、ステップ116にて「Yes」と判定して、ステップ118に進む。そして、上記ステップ110,108と同様、ステップ118にて「No」、ステップ120にて「Yes」と判定し、フック21が前部位置に達するまでは、ステップ122にて「No」と判定して、ステップ150にてこのフック移動制御プログラムの実行を一旦終了する。この状態ではモータフラグMFは“1”に設定されているので、以後、この状態が続く限り、ステップ102,116〜122,150の処理を繰り返し実行し、電動モータ41の正転状態が維持される。
【0024】
ただし、電動モータ41の正転駆動前に、ステップ104,106,108のいずれか一つの処理において「No」、すなわちイグニッションスイッチ46の投入が解除されたこと、運転者がシートSから離れたこと、またはドアを開いたことが判定されると、ステップ150にてこのフック移動制御プログラムの実行を一旦終了し、電動モータ41は正転駆動されない。これにより、運転者はシートベルト11によって遮られることがなく、通常どおり乗り降りすることができる。また、ステップ104,106,108のすべての処理において「Yes」と判定されても、電動モータ41の正転開始前に運転者が既にシートベルト11を装着しているときには、ステップ110にて「Yes」と判定し、ステップ146にてモータフラグMFを“4”に設定して、ステップ150にてこのフック移動制御プログラムの実行を終了する。これにより、運転者はシートベルト11により適切に拘束された状態で、より早く車両を発進させることができる。
【0025】
また、電動モータ41が正転駆動された後において、運転者がシートベルト11を装着したときには、ステップ118にて「Yes」と判定し、また、運転者が運転席側ドアを開いたときには、ステップ120にて「No」と判定して、いずれもステップ134の処理を実行する。すなわち、電動モータ41が逆転駆動されて、フック21が後部位置に戻される。このステップ118の処理により、上記ステップ110にて「Yes」と判定したときと同様、運転者はシートベルト11により適切に拘束された状態で、より早く車両を発進させることができ、また、ステップ120の処理により、上記ステップ104〜108のいずれかにて「No」と判定したときと同様、運転者はシートベルト11によって遮られることがなく、通常どおり降りることができる。
【0026】
上記ステップ112の処理によって電動モータ41が正転作動してフック21が前部位置に達すると、ステップ122にて「Yes」と判定してステップ124に進む。ステップ124においては、電動モータ41の作動が停止される。すなわち、電子制御ユニット51が、フック位置センサ42による検出信号に応じて、駆動回路52を介して電動モータ41への電流の供給を停止する。その後、ステップ126にてモータフラグMFを“2”に設定し、ステップ128にて「Yes」と判定して、ステップ130に進む。そして、上記ステップ120,118と同様、ステップ130にて「Yes」と判定するとともに、ステップ132にて「No」と判定して、運転者がシートベルト11を装着するまでは、ステップ150にてこのフック移動制御プログラムの実行を一旦終了する。以後、この状態が続く限り、ステップ102,116,128〜132,150の処理が繰り返し実行され、電動モータ41の停止状態が維持されて、フック21が前部位置に位置する。これにより、運転者はシートベルト11を容易に装着することができる。
【0027】
ただし、運転席側ドアが開かれたときには、ステップ130にて「No」と判定し、ステップ134にて電動モータ41が逆転駆動され、フック21が後部位置に戻される。これにより、上記と同様、運転者はシートベルト11によって遮られることがなく、通常どおり降りることができる。
【0028】
このようなフック21が前部位置にある状態で、運転者がシートベルト11を装着すると、ステップ132にて「Yes」と判定してステップ134に進む。ステップ134においては、電子制御ユニット51が、駆動回路52を介して電動モータ41を逆回転させ、ホルダ33およびスライダ22を介してフック21を後部位置に向けて移動させる。シートベルト11は、ベルトリトラクタの巻取り機構により巻取り方向に付勢されているので、フック21の後方への移動に伴っ捕捉部21aに接触した状態で移動する。次に、ステップ136にてモータフラグMFを“3”に設定し、ステップ138にて「Yes」と判定し、フック21が後部位置に達するまでは、ステップ140にて「No」と判定して、ステップ150にてこのフック移動制御プログラムの実行を一旦終了する。以後、この状態が続く限り、ステップ102,116,128,138,140,150の処理を繰り返し実行し、電動モータ41の逆転状態が維持される。
【0029】
そして、フック21が後部位置に達したときには、ステップ140にて「Yes」と判定してステップ142に進む。ステップ142においては、ステップ124の処理と同様、電動モータ41の作動が停止される。すなわち、電子制御ユニット51が、フック位置センサ43による検出信号に応じて、駆動回路52を介して電動モータ41への電流の供給を停止する。その後、ステップ144にてモータフラグMFを“4”に設定して、このフック移動制御プログラムの実行を終了する。この状態にて、運転者はシートベルト11により適切に拘束されることになる。
【0030】
次に、図7の警報ランプ点灯制御プログラムによる制御動作について説明する。この警報ランプ点灯制御プログラムは、ステップ202〜218のシートベルト装着警報ランプ48の点灯制御処理によってシートベルト11が装着されていないことと、ステップ220〜240のフック位置警報ランプ49の点灯制御処理によってフック21が後部位置になくシートベルト11により適切に拘束された状態にないこととを運転者に知らせる。この警報ランプ点灯制御プログラムは、上述した図6のフック移動制御プログラムと並行して実行されるもので、ステップ200にてその実行が開始される。
【0031】
最初に、シートベルト装着警報ランプ48の点灯制御処理について説明する。ステップ202においては、シートベルトランプフラグSLFが“0”であるか否かを判定する。このシートベルトランプフラグSLFは、“0”によりシートベルト装着警報ランプ48が非点灯であることを表し、“1”によりシートベルト装着警報ランプ48が点灯していることを表していて、図示しない初期設定処理により“0”に設定されている。
【0032】
まず、運転者がイグニッションスイッチ46を投入操作した後、シートベルト11を装着していない状態で、シートベルト装着警報ランプ48を点灯する場合について説明する。最初、シートベルトランプフラグSLFは“0”に設定されているので、ステップ202にて「Yes」と判定して、ステップ204に進む。イグニッションスイッチ46はオン状態にあるから、ステップ204にて「Yes」と判定して、ステップ206に進む。運転者はシートベルト11を装着していないから、ステップ206にて「No」と判定して、ステップ208に進む。ステップ208においては、シートベルト装着警報ランプ48を点灯し、ステップ210にてシートベルトランプフラグSLFを“1”に設定した後、ステップ220以降のフック位置警報ランプ49の点灯制御プログラムを実行する。
【0033】
この状態が続く限り、以後、ステップ202にて「No」と判定して、ステップ212に進み、上記ステップ204,206と同様、ステップ212にて「Yes」、ステップ214にて「No」と判定し、ステップ220以降の処理を繰り返し実行して、シートベルト装着警報ランプ48の点灯が維持される。これにより、運転者はシートベルト11を装着していないことを同ランプ48による点灯を通じて確認することができる。
【0034】
ただし、シートベルト装着警報ランプ48の点灯前に、イグニッションスイッチ46がオフ状態にあるときには、ステップ204にて「No」と判定して、ステップ220以降に進む。また、運転者が既にシートベルト11を装着しているときにも、ステップ206にて「Yes」と判定して、ステップ220以降に進む。
【0035】
上記のようなシートベルト装着警報ランプ48の点灯中、運転者がシートベルト11を装着すると、ステップ214にて「Yes」と判定し、ステップ216にてシートベルト装着警報ランプ48を消灯する。また、イグニッションスイッチ46がオフ状態に切り替えられたときには、ステップ212にて「No」と判定し、上記と同様、ステップ216にてシートベルト装着警報ランプ48を消灯する。ステップ216の処理の実行後、ステップ218にてシートベルトランプフラグSLFを“0”に設定して、ステップ220以降の処理を実行する。
【0036】
次に、フック位置警報ランプ49の点灯制御処理について説明する。上記のようにシートベルト装着警報ランプ48の点灯を制御した後、ステップ220にて、フックランプフラグHLFが“0”であるか否かを判定する。このフックランプフラグHLFは、“0”によりフック位置警報ランプ49が非点灯であることを表し、“1”によりフック位置警報ランプ49が点灯していることを表していて、図示しない初期設定処理により“0”に設定されている。
【0037】
まず、フック位置警報ランプ49を点灯する場合について説明する。この場合、フックランプフラグHLFは“0”に設定されているため、ステップ220にて「Yes」と判定し、上記ステップ204と同様、ステップ222にて「Yes」、すなわちイグニッションスイッチ46がオン状態にあると判定して、ステップ224に進む。運転者がシートベルト11を装着していないときには、シートベルト11により適切に拘束された状態にはないため、ステップ224にて「No」と判定し、ステップ226にてフック位置警報ランプ49を点灯する。その後、ステップ230にてフックランプフラグHLFを“1”に設定してステップ250にてこのフック位置警報ランプ49の点灯制御を一旦終了する。また、運転者がシートベルト11を装着していても、フック21が後部位置にないときには、やはりシートベルト11により適切に拘束された状態にはないため、ステップ224にて「Yes」、ステップ228にて「No」と判定し、ステップ226にてフック位置警報ランプ49を点灯する。その後、上記と同様、ステップ230以降の処理を実行する。
【0038】
この状態が続く限り、ステップ220にて「No」と判定して、ステップ232に進み、上記ステップ222と同様、ステップ232にて「Yes」、ステップ234またはステップ236のいずれかにて「No」と判定し、ステップ250にてこのフック位置警報ランプ49の点灯制御を一旦終了する。これにより、運転者はシートベルト11により適切に拘束された状態にないことを同ランプ49の点灯を通じて確認することができる。
【0039】
ただし、イグニッションスイッチ46がオフ状態にあるときには、ステップ222にて「No」と判定し、ステップ250にてこのフック位置警報ランプ49の点灯制御を一旦終了する。また、イグニッションスイッチ46のオン時に、運転者がシートベルト11を装着していて、しかもフック21が後部位置にあるときにも、ステップ224,228にてそれぞれ「Yes」と判定して、ステップ250にてこのフック位置警報ランプ49の点灯制御を一旦終了する。これにより、運転者はシートベルト11により適切に拘束された状態にあることを同ランプ49の消灯を通じて確認することができる。
【0040】
前記ステップ226の処理によって、フック位置警報ランプ49が点灯している状態で、運転者がシートベルト11を装着したときには、ステップ234にて「Yes」と判定して、ステップ236に進む。フック21が後部位置に戻されたときには、ステップ236にて「Yes」と判定して、ステップ238に進む。ステップ238においては、フック位置警報ランプ49を消灯する。その後、ステップ240にてフックランプフラグHLFを“0”に設定してステップ250にてこのフック位置警報ランプ49の点灯制御を終了する。また、この状態で、イグニッションスイッチ46がオフ状態に切り替えられたときにも、ステップ232にて「No」と判定し、ステップ238にてフック位置警報ランプ49を消灯して、上記と同様ステップ240の処理を実行した後、ステップ250にてこのフック位置警報ランプ点灯制御プログラムの実行を終了する。
【0041】
ところで、上記の場合において、電動モータ41や駆動回路52の故障等によりフック21が前方から後部位置に移動されないことがある。この場合、図7の警報ランプ点灯制御プログラムの実行に従って、フック位置警報ランプ49が点灯され、その点灯が維持される。これに対して、本実施形態においては、シートベルト11をフック21から外せば、シートベルト11が後方へ戻るので、乗車を続ける場合には、運転者はシートベルト11により適切に拘束されることになる。一方、降車する場合には、シートベルト11により遮られることなく、通常どおり降車その後に乗車することができる。また、フック21およびスライダ22をガイドレール31に沿って手動により後部位置に向けて復帰させることができるので、スライダ22が後部位置にないことを原因とする駆動装置の故障を回避することができる。そして、フック21が後部位置へ復帰すればフック位置警報ランプ49は消灯する。
【0042】
また、上記実施形態においては、フック21が電動モータ41の正転駆動により後部位置から前方へ移動されるようにしたが、これに加えて、フック21が手動のスイッチ操作により前方へ移動されるようにしてもよい。また、電動モータ以外の駆動源を用いた駆動装置を採用してもよい。
【0043】
また、上記実施形態においては、運転席のシートクッションS1にフックおよび駆動装置を設けたが、各座席毎のシートクッションにフックおよび駆動装置を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用シートベルト装置の一実施形態を概略的に示す構成図である。
【図2】図1に示したシートクッションの平面図である。
【図3】フック、スライダ、ガイドレール、ねじ軸の拡大断面図である。
【図4】スライダ、ガイドレール、ねじ軸および電動モータ等の位置関係を示す正面図である。
【図5】図3に示したねじ軸、ホルダ、可動ナットおよび棒バネの構成ならびに動作状況を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係り、図1の電子制御ユニットによって実行されるフック移動制御プログラムのフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係り、図1の電子制御ユニットによって実行される警報ランプ点灯制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
S…シート、S1…シートクッション、11…シートベルト、12…ラップアウタアンカ、13…ショルダアンカ、14…タングプレート、15…バックル、21…フック、21a…捕捉部、22…スライダ、31…ガイドレール、32…ねじ軸、33…ホルダ、34…可動ナット、35…棒バネ、41…電動モータ、42,43…フック位置センサ、44…着座センサ、45…バックル信号検出スイッチ、51…電子制御ユニット、52…駆動回路

Claims (1)

  1. シートベルトをシートクッションの一側上下位置にて支持するとともに、同シートベルトを前方に移動可能に構成した車両用シートベルト装置において、
    前記シートクッションの一側であってシートベルトの前後方向に移動可能に設けられ、前方への移動時にシートベルトを捕捉して前方へ移動させるフックと、
    前記フックを前後方向に駆動する駆動装置とを設けたことを特徴とする車両用シートベルト装置。
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