JP2011006026A - 車両用乗降補助システム及び車両用乗降補助制御方法 - Google Patents

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JP2011006026A JP2009153766A JP2009153766A JP2011006026A JP 2011006026 A JP2011006026 A JP 2011006026A JP 2009153766 A JP2009153766 A JP 2009153766A JP 2009153766 A JP2009153766 A JP 2009153766A JP 2011006026 A JP2011006026 A JP 2011006026A
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陽一 牧
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Abstract

【課題】高いコストをかけることなくユーザにとって最適な状況でシートの位置や高さや姿勢や向きなどの少なくとも1つを自動的に状況に適した状態に調整する。
【解決手段】パーキングブレーキのロックを検出するセンサ11とイグニッションキーのポジションを検出するセンサ12とシートベルト装着を検出するセンサ13とこれらのセンサからの信号に基づいて車両用シートを駆動するための制御信号を駆動部に出力する制御部14とを設け、制御部14は、パーキングブレーキがロックされた状態、且つエンジンのオン状態、且つシートベルトが装着された状態の場合に車両用シートを運転に適した状態に調整するための制御信号SG1を出力する。また制御部14はパーキングブレーキがロックされた状態、且つエンジンのオフ状態、且つシートベルトが未装着の状態の場合に車両用シートを乗降に適した状態に調整するための制御信号SG2を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの位置、高さ、姿勢、及び向きの少なくとも1つを自動的に調整する駆動部を備えた車両用乗降補助システム及びそれを制御するための車両用乗降補助制御方法に関する。
例えば、運転者が車両の運転席(シート)に着座して運転をする時には、運転がし易い状態になるようにシートの位置や高さや姿勢を予め調整しておく必要がある。しかし、シートの位置や高さや姿勢が運転に適した状態になっている時には、運転者の体の周囲と車体との間に空いている空間(隙間)が少なくなっているので、運転の操作には支障がないが、運転者は体を移動するのが困難である。従って、シートの位置や高さや姿勢が運転に適した状態である時に、運転者がこの車両を停止して車両から降車しようとする場合には、運転者は車内空間の隙間に合わせて体を特別な姿勢に維持したまま体全体を移動するような動作をしない限り降車することができず、降車の動作が容易であるとは言えない。また、車両の外から運転者が乗車しようとする場合にも同様に、隙間の形状に合わせて体を特別な姿勢に維持したまま体全体を移動するような動作をしない限り乗車することができず、乗車の動作が容易であるとは言えない。
一般的な車両のシートには、シートを前後にスライドする機構など様々な調整機構が備わっている。また、このような調整機構を駆動するための電気モータを設け、ボタンなどの操作に応答して電気的にシートの位置や姿勢を調整する装置を搭載した車両も存在する。
例えば、運転に適した状態からシートを後方に移動すれば、運転者の体と車体との間に比較的大きな空間を確保することができ、乗降のための動作が容易になる。しかし、このような乗降に適した状態のままで運転者が運転しようとすると、運転者の体とステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル等の操作部との間の距離が長くなるため運転の操作は非常に困難であり、安全な運転にも支障を来すおそれがある。
そこで、運転者が車両を運転するときには、所定のボタンを操作してシートなどを運転に適した位置や姿勢に位置決めし、運転者が車両に対して乗降するときには、所定のボタンを操作してシートなどを乗降に適した位置や姿勢に位置決めすることが想定される。しかし、乗降の度に運転者がシート等の調整のためのボタンを操作するのは、運転者にとって非常に煩わしいことであると考えられる。
このような課題を解決する従来技術として、例えば特許文献1及び特許文献2に開示された技術が知られている。
特許文献1及び特許文献2においては、車両上の様々な電装装置について、運転者などのユーザが希望すると考えられる動作を自動的に行うための技術について提案している。具体的には、電動シートを含む様々な車上装備を制御対象としており、自動車に乗り込もうとするユーザの接近を検出するためのセンサや、自動車の内部でユーザの体調などを検出するための各種センサや、カメラなどを搭載し、これらのセンサの検出状態から、ユーザが楽に乗車したいと考える状況や、ユーザが楽に降車したいと考える状況や、ユーザが適正な運転環境を必要としている状況などを把握し、必要に応じて電動シートなどを自動的に調整することを開示している。
特開2006−282116号公報 特開2007−145225号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術を用いて車両用シートの位置などを制御する場合には、必ずしも最良の状況で車両用シートの状態が調整されるとは限らない。また、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、状況を把握するためにカメラなど様々な高価なセンサを多数搭載する必要があるので、装置のコストが嵩むのは避けられず、一部の高額な車両以外の一般的な車両にこのような装置を搭載するのは困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いコストをかけることなく、ユーザにとって最適な状況で、シートの位置や高さや姿勢や向きなどの少なくとも1つを自動的に調整することが可能な車両用乗降補助システム及び車両用乗降補助制御方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用乗降補助システムは、下記(1)、(2)を特徴としている。
(1) 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助システムであって、
パーキングブレーキのロックの有無を検出する第1センサと、
イグニッションキーのポジションを検出する第2センサと、
シートベルトの装着の有無を検出する第3センサと、
前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための駆動部と、
前記第1センサ、前記第2センサ、及び前記第3センサからそれぞれ入力される信号に基づいて、前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための制御信号を前記駆動部に出力する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが装着されている状態である場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による運転に適した所定の状態に調整するための前記制御信号を出力する、
こと。
(2) 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助システムであって、
パーキングブレーキのロックの有無を検出する第1センサと、
イグニッションキーのポジションを検出する第2センサと、
シートベルトの装着の有無を検出する第3センサと、
前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための駆動部と、
前記第1センサ、前記第2センサ、及び前記第3センサからそれぞれ入力される信号に基づいて、前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための制御信号を前記駆動部に出力する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが未装着状態である場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による乗車及び降車に適した所定の状態に調整するための前記制御信号を出力する、
こと。
上記(1)の構成の車両用乗降補助システムによれば、パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、シートベルトが装着されている状態である場合に、車両用シートが運転に適した所定の状態に自動的に調整される。従って、車両用シートの位置、高さ、姿勢、向きなどが乗降に適した状態に予め調整されている場合であっても、この車両に乗り込んだ運転者が運転を開始する前に、車両用シートの状態は運転に適した状態に自動的に調整される。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「シートベルトが装着されている状態」を採用しているので、シートベルトが未装着の状態で運転者が運転を開始するのを防止でき、安全運転のために役立つ。すなわち、「シートベルトが装着されている状態」でない限りシートの状態が運転に適した状態に変化しないので、運転者は運転を開始する前にシートベルトを確実に装着することになる。また、シートベルトの装着状態で利用するチャイルドシートを使用している場合には、チャイルドシートを固定した後でシートの状態を変化させることができる。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態」を採用しているので、人の乗降動作が完了する前にシートの状態が調整されるのを防止することができる。しかも、前記第1センサ、第2センサ、第3センサのそれぞれについては、一般的な車両に標準的に搭載されているセンサやスイッチをそのまま利用できるので、新たに高価なセンサを装備する必要がなく、低コストの車両用乗降補助システムを実現できる。
また、上記(2)の構成の車両用乗降補助システムによれば、パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、シートベルトが未装着状態である場合に、前記車両用シートを乗車及び降車の動作に適した所定の状態に自動的に調整される。従って、車両用シートの位置、高さ、姿勢、向きなどが運転に適した状態に予め調整され乗降のための空間が狭くなっている場合であっても、運転者やその他の乗員が乗降動作を行おうとする前に、車両用シートの状態は乗降に適した状態に自動的に調整される。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、車両用シートの状態を調整する条件として「シートベルトが未装着の状態」及び「イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態」を採用しているので、乗降動作が行われる可能性の高い状態を識別できる。例えば、車両を後退させながら車庫入れをするような状況では、運転者がシートベルトを外して車両の運転を継続する場合が多いが、このような場合でもエンジンがオフ状態に切り替わるまでシートの調整が開始されることはなく安全である。しかも、前記第1センサ、第2センサ、第3センサのそれぞれについては、一般的な車両に標準的に搭載されているセンサやスイッチをそのまま利用できるので、新たに高価なセンサを装備する必要がなく、低コストの車両用乗降補助システムを実現できる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用乗降補助制御方法は、下記(3)、(4)を特徴としている。
(3) 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助制御方法であって、
少なくとも、パーキングブレーキのロックの有無と、イグニッションキーのポジションと、シートベルトの装着の有無と、から成る駆動条件を監視し、該駆動条件が前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが装着されている状態である、ことを満たすか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて前記駆動条件が満たされると判別した場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による運転に適した所定の状態に調整するための制御信号を出力する駆動ステップと
を有すること。
(4) 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助制御方法であって、
少なくとも、パーキングブレーキのロックの有無と、イグニッションキーのポジションと、シートベルトの装着の有無と、から成る駆動条件を監視し、該駆動条件が前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが未装着状態である、ことを満たすか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて前記駆動条件が満たされると判別した場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による乗車及び降車に適した所定の状態に調整するための制御信号を出力する駆動ステップと
を有すること。
上記(3)の構成の車両用乗降補助制御方法によれば、パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、シートベルトが装着されている状態である場合に、車両用シートが運転に適した所定の状態に自動的に調整される。従って、車両用シートの位置、高さ、姿勢、向きなどが乗降に適した状態に予め調整されている場合であっても、この車両に乗り込んだ運転者が運転を開始する前に、車両用シートの状態は運転に適した状態に自動的に調整される。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「シートベルトが装着されている状態」を採用しているので、シートベルトが未装着の状態で運転者が運転を開始するのを防止でき、安全運転のために役立つ。すなわち、「シートベルトが装着されている状態」でない限りシートの状態が運転に適した状態に変化しないので、運転者は運転を開始する前にシートベルトを確実に装着することになる。また、シートベルトの装着状態で利用するチャイルドシートを使用している場合には、チャイルドシートを固定した後でシートの状態を変化させることができる。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態」を採用しているので、人の乗降動作が完了する前にシートの状態が調整されるのを防止することができる。しかも、前記第1センサ、第2センサ、第3センサのそれぞれについては、一般的な車両に標準的に搭載されているセンサやスイッチをそのまま利用できるので、新たに高価なセンサを装備する必要がなく、低コストの車両用乗降補助システムを実現できる。
また、上記(4)の構成の車両用乗降補助制御方法によれば、パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、シートベルトが未装着状態である場合に、前記車両用シートを乗車及び降車の動作に適した所定の状態に自動的に調整される。従って、車両用シートの位置、高さ、姿勢、向きなどが運転に適した状態に予め調整され乗降のための空間が狭くなっている場合であっても、運転者やその他の乗車人が乗降動作を行おうとする前に、車両用シートの状態は乗降に適した状態に自動的に調整される。また、車両用シートの状態を調整する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、車両用シートの状態を調整する条件として「シートベルトが未装着の状態」及び「イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態」を採用しているので、乗降動作が行われる可能性の高い状態を識別できる。例えば、車両を後退させながら車庫入れをするような状況では、運転者がシートベルトを外して車両の運転を継続する場合が多いが、このような場合でもエンジンがオフ状態に切り替わるまでシートの調整が開始されることはなく安全である。しかも、前記第1センサ、第2センサ、第3センサのそれぞれについては、一般的な車両に標準的に搭載されているセンサやスイッチをそのまま利用できるので、新たに高価なセンサを装備する必要がなく、低コストの車両用乗降補助システムを実現できる。
上記のように、本発明の車両用乗降補助システム及び車両用乗降補助制御方法によれば、高いコストをかけることなく、ユーザにとって最適な状況で、シートの位置や高さや姿勢や向きなどの少なくとも1つを自動的に調整することが可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
実施の形態における車両用乗降補助システムの主要部の構成を示すブロック図である。 図1に示した乗降補助制御部の動作(A)を示すフローチャートである。 図1に示した乗降補助制御部の動作(B)を示すフローチャートである。
本発明の車両用乗降補助システム及び車両用乗降補助制御方法に関する具体的な1つの実施の形態について、図1〜図3を参照しながら以下に説明する。
図1は実施の形態における車両用乗降補助システムの主要部の構成を示すブロック図である。図2は図1に示した乗降補助制御部の動作(A)を示すフローチャートである。図3は図1に示した乗降補助制御部の動作(B)を示すフローチャートである。
図1に示す車両用乗降補助システムは、例えば乗用車などの車両に搭載され、運転者や他の乗車人の乗降動作を補助するために利用される。すなわち、シートの位置、高さ、姿勢、向きなどの状態は、運転に適した状態と、乗降に適した状態とが異なるので、検出された状態に応じて最適なタイミングで、状況に適した状態になるようにシートを自動的に調整するものである。
なお、図1に示す車両用乗降補助システムにおいては電動シートだけを調整対象にしているが、例えば運転者が操作するステアリングホイールの回転軸の傾き(チルト角)やその回転軸に沿った方向の位置(軸の長さ)を調整する電動装置などが車両に搭載されている場合には、シート以外の電動装置についても、シートと共に自動的に乗降に適した状態又は運転に適した状態に駆動しても良い。
図1に示す車両用乗降補助システムには、パーキングブレーキセンサ11、IG(イグニッション)キーポジションセンサ12、シートベルト装着センサ13、乗降補助制御部14及び電動シート調整装置20が備わっている。
パーキングブレーキセンサ11は、車両のパーキングブレーキ(サイドブレーキとも言う)がロックしているかどうかを検出するためのセンサである。このパーキングブレーキセンサ11は、例えば、運転者が操作可能なパーキングブレーキレバーの引き具合に応じてオンオフするスイッチにより構成することができる。従って、パーキングブレーキセンサ11が出力する信号SG3は、パーキングブレーキがロックしているか否かを表す。
IGキーポジションセンサ12は、車両の運転に必要なエンジンキー(イグニッションキー)が装填されるキーシリンダの回転位置をIGキーポジションとして検出するものである。一般的な車両においては、運転者がキーシリンダにエンジンキーを差し込んで回転させることにより、「電源オフ位置」、「アクセサリ(ACC)位置」、「エンジンオン位置」、「始動位置(セルモータ駆動位置)」のいずれかを選択することができる。運転を行うときには運転者によってキーシリンダの回転位置は「エンジンオン位置」に位置決めされ、この時にはエンジンの点火系統の電気回路に電力が供給されるためエンジンがオン状態になる。また、運転しない時には運転者によってキーシリンダの回転位置は「電源オフ位置」に位置決めされエンジンは停止した状態になり、エンジンキーは必要に応じて運転者によりキーシリンダから抜き取られる。IGキーポジションセンサ12は、エンジンがオンかオフかを識別するためのものであり、IGキーポジションセンサ12から出力される信号SG4は、前記キーシリンダの回転位置が「エンジンオン位置」にあるか否かを表す。
シートベルト装着センサ13は、運転席に着座している運転者が装着可能なシートベルトが装着状態か未装着かを検出するためのセンサである。具体的には、シートベルトのストラップ先端部に装着されている固定用バックルが車体側結合部に装着されロックされたか否かをスイッチなどのセンサで検出する。従って、シートベルト装着センサ13が出力する信号SG5は、シートベルトが装着状態か未装着かを表す。
乗降補助制御部14は、後述するように、パーキングブレーキセンサ11が出力する信号SG3と、IGキーポジションセンサ12が出力する信号SG4と、シートベルト装着センサ13が出力する信号SG5とに基づいて状況を識別し、シートが運転に適した状態になるように制御信号SG1を出力したり、乗降に適した状態になるように制御信号SG2を出力する。乗降補助制御部14については、具体的には所定の論理回路で構成しても良いし、マイクロコンピュータで構成しても良い。
図1に示した電動シート調整装置20については、運転席の電動シートを制御対象とし、この電動シートがシート前後スライド機構31、シート前部昇降機構32及びシート後部昇降機構33を備えている場合を想定して構成してある。なお、運転席の電動シートの他に、助手席のシートや後部座席のシートが電動シートである場合には、これらのシートも電動シート調整装置20の制御対象にしても良い。
シート前後スライド機構31は、運転席のシート全体を、車両内で車両の進行方向に沿って前後に移動するための調整機能を有している。シート前部昇降機構32は、運転席のシート座面の前側について、床面からの高さが変化するように昇降するための調整機能を有している。シート後部昇降機構33は、運転席のシート座面の後側について、床面からの高さが変化するように昇降するための調整機能を有している。
従って、シート前後スライド機構31、シート前部昇降機構32、シート後部昇降機構33を調整することにより、シートの位置を前後に移動したり、シートの座面の高さを調整したり、シートの座面の傾きを調整したりすることができる。
電動シート調整装置20には、シート前後スライド機構31を駆動するための電気モータ25Aと、シート前部昇降機構32を駆動するための電気モータ25Bと、シート後部昇降機構33を駆動するための電気モータ25Cとがそれぞれ備わっている。
また、シート前後スライド機構31の位置を検出するための位置センサ27Aが電気モータ25Aに連結され、シート前部昇降機構32の位置を検出するための位置センサ27Bが電気モータ25Bに連結され、シート後部昇降機構33の位置を検出するための位置センサ27Cが電気モータ25Cに連結されている。各位置センサ27A、27B、27Cについては、例えばポテンショメータを利用することができる。
各電気モータ25A、25B、25Cを制御するために、電動シート調整装置20にはシート位置制御部21、位置情報記憶部22、運転位置記憶ボタン23、乗降位置記憶ボタン24、モータ駆動部26A、26B及び26Cが備わっている。なお、図1には示されていないが、実際には、シート前後スライド機構31、シート前部昇降機構32、シート後部昇降機構33をそれぞれユーザの希望に合わせた位置にマニュアル調整するための指示を与えるマニュアル調整ボタンも電動シート調整装置20に備わっている。
シート位置制御部21は、電動シート調整装置20全体を制御するための電気回路であり、所定の論理回路又はマイクロコンピュータにより構成される。
位置情報記憶部22は、不揮発性のメモリ回路であり、シート前後スライド機構31の位置と、シート前部昇降機構32の位置と、シート後部昇降機構33の位置のそれぞれについて、運転に適した位置と、乗降に適した位置とが記憶される。
運転位置記憶ボタン23は、ユーザによって操作可能なボタンであり、運転に適した位置の位置情報記憶部22への記憶をシート位置制御部21に対して指示するためのボタンである。すなわち、シート前後スライド機構31の位置、シート前部昇降機構32の位置、シート後部昇降機構33の位置を予め運転に適した位置にユーザがマニュアル調整した後で、ユーザが運転位置記憶ボタン23を操作すると、シート位置制御部21は、位置センサ27Aから出力される位置情報と、位置センサ27Bから出力される位置情報と、位置センサ27Cから出力される位置情報とを、運転に適した位置の情報として位置情報記憶部22に記憶する。
乗降位置記憶ボタン24は、ユーザによって操作可能なボタンであり、乗降に適した位置の位置情報記憶部22への記憶をシート位置制御部21に対して指示するためのボタンである。すなわち、シート前後スライド機構31の位置、シート前部昇降機構32の位置、シート後部昇降機構33の位置を予め乗降に適した位置にユーザがマニュアル調整した後で、ユーザが乗降位置記憶ボタン24を操作すると、シート位置制御部21は、位置センサ27Aから出力される位置情報と、位置センサ27Bから出力される位置情報と、位置センサ27Cから出力される位置情報とを、乗降に適した位置の情報として位置情報記憶部22に記憶する。
モータ駆動部26A、26B、26Cは、それぞれスイッチングトランジスタもしくはリレー等を含むスイッチ回路により構成されており、各電気モータ25A、25B、25Cへ供給する電力のオンオフ及び駆動方向の制御をシート位置制御部21の出力する信号に応じて行う。
シート位置制御部21は、乗降補助制御部14から制御信号SG1が入力された場合に、モータ駆動部26A、26B、26Cを介して各電気モータ25A、25B、25Cを駆動し、位置情報記憶部22に予め記憶されている「運転に適した位置」と各位置センサ27A、27B、27Cの出力とが一致するように、シート前後スライド機構31、シート前部昇降機構32、シート後部昇降機構33を自動的に調整する。
また、シート位置制御部21は、乗降補助制御部14から制御信号SG2が入力された場合に、モータ駆動部26A、26B、26Cを介して各電気モータ25A、25B、25Cを駆動し、位置情報記憶部22に予め記憶されている「乗降に適した位置」と各位置センサ27A、27B、27Cの出力とが一致するように、シート前後スライド機構31、シート前部昇降機構32、シート後部昇降機構33を自動的に調整する。
また、シート位置制御部21は現在のシートの状態が「運転に適した位置」と一致するかどうか、及び「乗降に適した位置」と一致するかどうかを表す状態信号SG6を乗降補助制御部14に対して出力する。
一方、図1に示した乗降補助制御部14は、「乗降に適した位置」の状態にあるシートを「運転に適した位置」の状態に自動的に調整するために、図2に示す処理を実施する。また、乗降補助制御部14は、「運転に適した位置」の状態にあるシートを「乗降に適した位置」の状態に自動的に調整するために、図3に示す処理を実施する。
なお、図2に示す自動化のための処理と図3に示す自動化のための処理のいずれか一方の機能の搭載を省略し、該当する機能の実行をユーザのボタン操作により行うように変更しても良い。
図2に示す乗降補助制御部14の処理について以下に説明する。
ステップS11では、乗降補助制御部14は電動シート調整装置20のシート位置制御部21から出力される信号SG6の状態を確認することにより、制御対象のシートの位置が「乗降に適した位置」であるか否かを識別する。シートの位置が「乗降に適した位置」である場合にはステップS12に進み、「運転に適した位置」である場合にはこの処理を終了する。
ステップS12では、乗降補助制御部14はパーキングブレーキセンサ11が出力する信号SG3の状態を監視し、その結果をフラグF1の状態に反映する。
ステップS13では、乗降補助制御部14はIGキーポジションセンサ12が出力する信号SG4の状態を監視し、その結果をフラグF2の状態に反映する。
ステップS14では、乗降補助制御部14はシートベルト装着センサ13が出力する信号SG5の状態を監視し、その結果をフラグF3の状態に反映する。なお、乗降補助制御部14が信号SG3〜SG5の状態を監視する順序は、上述したステップS12〜S14の順に限るものではない。
ステップS15では、乗降補助制御部14は上記3つのフラグF1、F2、F3の状態を予め定めた「乗車完了条件」と比較することにより、「運転に適した状態」への調整を開始しても良いかどうかを識別する。具体的には、「パーキングブレーキがロック状態」であり、且つ、「イグニッションがオン(キーシリンダがエンジンオン位置)状態」であり、且つ、「シートベルトが装着状態」であることを表す「乗車完了条件」を満たす場合にステップS16に進み、条件を満たさない場合はステップS11に戻る。なお、図2に示したステップS15中の「and」は論理積を意味している。
ステップS16では、乗降補助制御部14は制御対象のシートを「運転に適した位置」に自動調整するために、電動シート調整装置20に対して制御信号SG1を出力する。この制御信号SG1により、電動シート調整装置20はシートを予め記憶されている「運転に適した位置」に調整する。
ステップS17では、乗降補助制御部14は電動シート調整装置20から出力される信号SG6の状態を監視し、「運転に適した位置」への調整が完了したか否かを識別する。完了してなければステップS16に戻り、完了した場合にはこの処理を終了する。
従って、運転者や他の乗車人の乗降動作を容易にするために、シートが予め「乗降に適した位置」に調整されている状態であっても、「パーキングブレーキがロック状態」になり、且つ、「イグニッションがオン(キーシリンダがエンジンオン位置)状態」になり、且つ、「シートベルトが装着状態」になると、乗降補助制御部14が「乗車完了条件」を満たしたと認識してシートを「運転に適した位置」へ自動的に調整するので、運転者は特別なボタン操作を行うことなく、運転に適した状態で運転を開始することができる。
一般的に、車両の外にいる運転者が車両に乗り込んで運転を開始しようとする場合には、パーキングブレーキがロックされている状態において、次のような手順で自身の動作や車上機器の操作を行うことになる。
1a.ドアロック解除
1b.ドア開
1c.運転者が乗車
1d.ドア閉
1e.イグニッションキーをキーシリンダに挿入
1f.イグニッションキーを操作してエンジン始動
1g.シートベルトを装着
2.運転席のシートを運転に適した位置にマニュアル調整する。
3a.フットブレーキをオン
3b.変速用シフトレバーをパーキングからドライブ(D)に移動
3c.パーキングブレーキのロックを解除
従って、「パーキングブレーキがロック状態」になり、且つ、「イグニッションがオン(キーシリンダがエンジンオン位置)状態」になり、且つ、「シートベルトが装着状態」になった時に乗降補助制御部14が「運転に適した位置」へのシートの調整を開始することにより、前記「2.」のマニュアル調整のための運転者の操作を不要にすることができる。しかも、最適な条件で「運転に適した位置」へのシートの調整を開始することができる。すなわち、シートの調整を開始する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、シートの調整を開始する条件の1つとして「シートベルトが装着されている状態」を採用しているので、シートベルトが未装着の状態で運転者が運転を開始するのを防止でき、安全運転のために役立つ。つまり、「シートベルトが装着されている状態」でない限りシートの状態が運転に適した状態に変化しないので、運転者は運転を開始する前にシートベルトを確実に装着することになる。また、シートベルトの装着状態で利用するチャイルドシートを使用している場合には、チャイルドシートを固定した後でシートの状態を変化させることができる。また、シートの調整を開始する条件の1つとして「イグニッションのオン状態(エンジンのオン状態もしくはこれに相当する状態)」を採用しているので、人の乗降動作が完了する前にシートの状態が調整されるのを防止することができる。
しかも、パーキングブレーキセンサ11、IGキーポジションセンサ12、シートベルト装着センサ13のそれぞれについては、一般的な車両に標準的に搭載されているセンサやスイッチをそのまま利用できるので、新たに高価なセンサを装備する必要がなく、低コストの車両用乗降補助システムを実現できる。
次に、図3に示す乗降補助制御部14の処理について以下に説明する。
ステップS21では、乗降補助制御部14は電動シート調整装置20のシート位置制御部21から出力される信号SG6の状態を確認することにより、制御対象のシートの位置が「運転に適した位置」であるか否かを識別する。シートの位置が「運転に適した位置」である場合にはステップS22に進み、「乗降に適した位置」である場合にはこの処理を終了する。
ステップS22では、乗降補助制御部14はパーキングブレーキセンサ11が出力する信号SG3の状態を監視し、その結果をフラグF1の状態に反映する。
ステップS23では、乗降補助制御部14はIGキーポジションセンサ12が出力する信号SG4の状態を監視し、その結果をフラグF2の状態に反映する。
ステップS24では、乗降補助制御部14はシートベルト装着センサ13が出力する信号SG5の状態を監視し、その結果をフラグF3の状態に反映する。なお、乗降補助制御部14が信号SG3〜SG5の状態を監視する順序は、上述したステップS22〜S24の順に限るものではない。
ステップS25では、乗降補助制御部14は上記3つのフラグF1、F2、F3の状態を予め定めた「乗降開始条件」と比較することにより、「乗降に適した状態」への調整を開始しても良いかどうかを識別する。具体的には、「パーキングブレーキがロック状態」であり、且つ、「イグニッションがオフ(キーシリンダがエンジンオン位置以外にある)状態」であり、且つ、「シートベルトが未装着状態」であることを表す「乗降開始条件」を満たす場合にステップS26に進み、条件を満たさない場合はステップS21に戻る。なお、図3に示したステップS25中の「and」は論理積を意味している。
ステップS26では、乗降補助制御部14は制御対象のシートを「乗降に適した位置」に自動調整するために、電動シート調整装置20に対して制御信号SG2を出力する。この制御信号SG2により、電動シート調整装置20はシートを予め記憶されている「乗降に適した位置」に調整する。
ステップS27では、乗降補助制御部14は電動シート調整装置20から出力される信号SG6の状態を監視し、「乗降に適した位置」への調整が完了したか否かを識別する。完了してなければステップS26に戻り、完了した場合にはこの処理を終了する。
従って、運転者が楽に運転できるように、シートが予め「運転に適した位置」に調整されている状態であっても、「パーキングブレーキがロック状態」になり、且つ、「イグニッションがオフ(キーシリンダがエンジンオン位置以外にある)状態」になり、且つ、「シートベルトが未装着状態」になると、乗降補助制御部14が「乗降開始条件」を満たしたと認識してシートを「乗降に適した位置」へ自動的に調整するので、運転者が特別なボタン操作を行わなくても、例えばシートを後方にずらして乗降用の広い空間を自動的に確保し、楽に乗降動作を行うことができる。
一般的に、車両を運転していた運転者が車両を停止して降車しようとする場合には、次のような手順で自身の動作や車上機器の操作を行うことになる。
1a.フットブレーキをオン
1b.変速用のシフトレバーをドライブからパーキング位置へ切り替え
1c.パーキングブレーキをロック
1d.キーシリンダに装着されたエンジンキーを回してイグニッション(エンジン)オフ
1e.シートベルトのロックを解除
2.例えばシートを運転者が手動で後方に移動して乗降用の空間を確保
3a.エンジンキーをキーシリンダから抜き取る
3b.ドア開
3c.運転者等が降車
3d.ドア閉
3e.ドアロックを施錠
従って、「パーキングブレーキがロック状態」になり、且つ、「イグニッションがオフ(キーシリンダがエンジンオン以外の位置にある)状態」になり、且つ、「シートベルトが未装着」になった時に乗降補助制御部14が「乗降に適した位置」へのシートの調整を開始することにより、前記「2.」のマニュアル調整のための運転者の操作を不要にすることができる。しかも、最適な条件で「乗降に適した位置」へのシートの調整を開始することができる。すなわち、シートの調整を開始する条件の1つとして「パーキングブレーキがロックされた状態」を採用しているので、車両の走行中にシートの調整が行われるのを防止することができ、運転中の安全性を確保できる。また、シートの調整を開始する条件の1つとして「シートベルトが未装着の状態」を採用しているので、運転が終了して降車する可能性が高いと考えられる時にシートの調整を開始することができる。また、例えば車両を後方に走行(後退)させながら車庫入れするような状況では、運転者はシートベルトを外した状態で運転を行う場合も多いが、シートの調整を開始する条件の1つとして「イグニッションのオフ状態(エンジンのオフ状態もしくはこれに相当する状態)」を採用しているので、車庫入れのために運転者がシートベルトを外した場合であっても、それだけではシートの調整が開始されることはなく、利便性が高く安全性も高い。つまり、運転が終了して人の乗降動作が開始される可能性が高い時のみ、シートの調整を自動的に開始することができる。
なお、「運転に適した状態」については、運転者の体格や、運転者の運転時の好みの姿勢や、運転時に操作される各操作部(ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバーなど)の位置などに応じて決定する必要がある。また、「乗降に適したシートの状態」については、一般的には、乗降に必要な広い空間を確保できるように、「運転に適した状態」と比べてシートを後方に移動した状態、シートの高さを低くした状態などが想定される。また、例えばシートに回転機構を搭載している場合には、シートの前部がドアに近づくような向きにシートを回転させることにより、乗降に適した状態になる。また、例えばステアリングホイールのチルト機構を搭載している場合には、運転時に比べてチルト角を大きくしてステアリングホイールを上方に持ち上げるように退避させることにより、乗降の際に運転者の体の周囲の空間を広げることができ、乗降に適した状態になる。
以上のように、本発明の車両用乗降補助システム及び車両用乗降補助制御方法は、車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの位置、高さ、姿勢、及び向きの少なくとも1つを自動的に調整する駆動部を備えた車両用乗降補助システムに適用することができ、運転者が車両に乗り込んで運転を開始する前に、運転者がボタン等を操作しなくても、最適な条件で運転に適した状態にシート等を位置決めしたり、運転が終了して運転者が車両から降車しようとする際に、運転者がボタン等を操作しなくても、最適な条件で乗降に適した状態にシート等を位置決めすることができる。しかも、シートを自動調整すべき状況を検出するために高価なセンサを搭載する必要がないので、低価格の車両用乗降補助システムが実現する。
11 パーキングブレーキセンサ
12 IGキーポジションセンサ
13 シートベルト装着センサ
14 乗降補助制御部
21 シート位置制御部
25A,25B,25C 電気モータ
26A,26B,26C モータ駆動部

Claims (4)

  1. 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助システムであって、
    パーキングブレーキのロックの有無を検出する第1センサと、
    イグニッションキーのポジションを検出する第2センサと、
    シートベルトの装着の有無を検出する第3センサと、
    前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための駆動部と、
    前記第1センサ、前記第2センサ、及び前記第3センサからそれぞれ入力される信号に基づいて、前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための制御信号を前記駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが装着されている状態である場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による運転に適した所定の状態に調整するための前記制御信号を出力する、
    ことを特徴とする車両用乗降補助システム。
  2. 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助システムであって、
    パーキングブレーキのロックの有無を検出する第1センサと、
    イグニッションキーのポジションを検出する第2センサと、
    シートベルトの装着の有無を検出する第3センサと、
    前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための駆動部と、
    前記第1センサ、前記第2センサ、及び前記第3センサからそれぞれ入力される信号に基づいて、前記車両用シートの少なくとも一部を駆動するための制御信号を前記駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが未装着状態である場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による乗車及び降車に適した所定の状態に調整するための前記制御信号を出力する、
    ことを特徴とする車両用乗降補助システム。
  3. 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助制御方法であって、
    少なくとも、パーキングブレーキのロックの有無と、イグニッションキーのポジションと、シートベルトの装着の有無と、から成る駆動条件を監視し、該駆動条件が前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオン状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが装着されている状態である、ことを満たすか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにて前記駆動条件が満たされると判別した場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による運転に適した所定の状態に調整するための制御信号を出力する駆動ステップと
    を有することを特徴とする車両用乗降補助制御方法。
  4. 車両に対する乗車人の乗降を補助するために、車両用シートの少なくとも一部を駆動する車両用乗降補助制御方法であって、
    少なくとも、パーキングブレーキのロックの有無と、イグニッションキーのポジションと、シートベルトの装着の有無と、から成る駆動条件を監視し、該駆動条件が前記パーキングブレーキがロックされた状態であり、且つ、前記イグニッションキーのポジションがエンジンのオフ状態もしくはそれに相当する状態であり、且つ、前記シートベルトが未装着状態である、ことを満たすか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにて前記駆動条件が満たされると判別した場合に、前記車両用シートの少なくとも一部を前記乗車人による乗車及び降車に適した所定の状態に調整するための制御信号を出力する駆動ステップと
    を有することを特徴とする車両用乗降補助制御方法。
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