JP2007030528A - タング取出し補助装置およびこれを用いたシートベルト装置 - Google Patents

タング取出し補助装置およびこれを用いたシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タング取り扱いの簡便性とタング取出しのスムーズ性とを向上させ、ベルト搬送部材のタング把持位置設定時に乗員に違和感を抱かせないようにする。
【解決手段】タング取出し補助装置10のベルト搬送部材20がタング格納位置Aにある状態で、モータ23が回転すると、雄ねじ軸16が回転して、レバー支持部材17が車両の前方向に移動する。このとき、ガイド軸22がガイド孔21aの水平部分21a1にあるので、レバー19の傾斜姿勢が保持されながら、ベルト搬送部材20が座面2a1より低い位置で前方へ移動する。ガイド軸22がガイド孔21aの傾斜部分21a2に来ると、レバー19が起き上がり、ベルト搬送部材20が座面2a1より高い位置のタング把持位置Bに設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に装備され、シートベルトにより乗員を拘束保護するシートベルト装置であって、シートベルトに支持されかつ車体等に固定されたバックルに係止されるタングの取出しを補助するタング取出し補助装置およびこれを用いたシートベルト装置の技術分野に関するものである。
従来から自動車等の車両シートに付設されているシートベルト装置は、衝突時等の車両に大きな減速度が作用した場合のような緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止して、乗員を保護している。
従来、このような従来シートベルト装置の1つとして、例えば図17に示すように三点式シートベルト装置がある。図中、1は車両シート2に付設されたシートベルト装置、3は車両シート2近傍の車体に固定されて、シートベルト4を引出可能に巻き取るように常時付勢し、緊急時にはシートベルト4を引出不能にするシートベルトリトラクタ、5はシートベルト4に摺動可能に支持されたタング、6は車両シート2の側方に位置して車両シート2あるいは車体に固定され、タング5が係止されるバックル、および7はセンターピラー8等の車両側部上方に取り付けられシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4をガイドするベルトガイドである。なお、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4の先端のベルトアンカー部4aは、車両シート2あるいは車体に固定されている。
このように構成されたシートベルト装置1は、乗員がシートベルト4を装着するにあたっては、乗員が車両シート2に着座してシートベルト4をシートベルトリトラクタ3から引き出し、タング5をバックル6に係止した後、タング5から手を離すことにより、余分に引き出されたシートベルト4がシートベルトリトラクタ3で巻き取られてシートベルト4の弛みが解消され、シートベルト4が乗員に装着される。
ところで、このようなシートベルト装置1においては、シートベルト4の非装着時には、シートベルト4がほとんど弛みなくシートベルトリトラクタ3に巻き取られる。したがって、例えばセンターピラー8に取り付けられたベルトガイド7と、固定されたシートベルト4のベルトアンカー部4aとの間のシートベルト4は、ほぼセンターピラー8に沿って位置するようになる。このため、シートベルト4に支持されているタング5もセンターピラー8の近傍に位置している。
しかしながら、シートベルト4の非装着時にタング5がこのような位置にあると、乗員が車両シート2に着座したとき、タング5は乗員の側方かつ後方の位置するようになる。このため、車両シート2に着座した乗員がシートベルト4を装着するためにタング5を手で取ろうとしたとき、わざわざ後ろを向いて不安定な姿勢でタング5を取らなければならず、タング5が取り難く、タング5をバックル6に係合させるためのタング5の取り扱いが面倒であるという問題がある。
そこで、車両シートに着座した乗員がタングを取り易くして、シートベルトの装着時のタングの取り扱いを簡単にするシートベルトプレゼンタ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているシートベルトプレゼンタ装置は、伸縮自在に設けられたテレスコピック型のロッドと、このロッドの先端に設けられたウェビングを遊嵌可能に形成されたベルトハンガ部と、ロッドを伸縮作動させるモータとを有している。そして、乗員が車両に乗ってドアを閉めるとともにイグニッションスイッチをオンすると、モータが駆動され、ベルトハンガ部を格納位置に設定するため収縮していたロッドが伸び出し、ベルトハンガ部が前方に突き出される。これにより、ベルトハンガ部に遊嵌されたシートベルトの一部およびタングも前方かつ上方に進出し、このシートベルトに支持されているタングが乗員の手の届き易いタング把持位置に設定される。乗員がタングを手で取ってバックルに挿入係合するか、タングを取らなくても、ベルトハンガ部が前方に突き出されたときから所定時間が経過するかしたとき、モータが逆転駆動されてロッドが収縮される。
実開昭61−176047号全文公報(例えば、実用新案登録請求の範囲、第1図等)。
しかしながら、前述の特許文献1に開示のシートベルトプレゼンタ装置では、ベルトハンガ部を格納位置に設定していたロッドが車両シートに着座した乗員の後下部から乗員の腰の脇あるいはその近傍を通って斜め上方に突出するようになる。このため、乗員が車両シートに着座すると、ベルトハンガ部が、突然、乗員の腰の脇あるいはその近傍から車両シートの座部の座面より上方に突出して乗員の目に接近するため、乗員は違和感を抱くようになる。
また、テレスコピック型のロッドが最大に伸張した状態で、乗員はシートベルトまたはタングを、ベルトハンガ部が設けられている側の手(つまり、ベルトハンガ部が車両シートの右側に設けられている場合は、右側の手、また、ベルトハンガ部が車両シートの左側に設けられている場合は、左側の手)で把持しようとするが、伸張したロッドが邪魔になってしまい、乗員はシートベルトまたはタングをスムーズに把持することができない。したがって、シートベルト装着時のタングの取り扱いが必ずしも簡便であるとは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、乗員によるタングの取り扱いの簡便性およびタングの取出しのスムーズ性をより一層向上させつつ、ベルトガイド部のタング把持位置設定時に乗員に違和感を抱かせずかつ乗員に当接しないようにできるタング取出し補助装置を提供することである。
本発明の他の目的は、タングの取り扱いを簡便にしかつタングの取出しをスムーズに行うことができるようにして、シートベルトの装着を簡単に行うことのできるシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のタング取出し補助装置は、タングを摺動自在に支持しかつ乗員を拘束するシートベルトを、車両シートに着座している乗員の前方で前記車両シートの側方に設定されたタング把持位置に運ぶタング取出し補助装置において、前記シートベルトに当接して該シートベルトを搬送するベルト搬送部材と、このベルト搬送部材を、前記車両シートの後部の側方に設定されたタング格納位置と前記タング把持位置との間で前記車両シートの側方で車両前後方向に移動させる移動手段と、この移動手段を作動する駆動装置とを少なくとも備えていることを特徴としている。
また、請求項2の発明のタング取出し補助装置は、前記移動手段が、前記ベルト搬送部材を前記タング格納位置から低位置を維持しながら前記車両シートの側面に沿って前方へ移動させるとともに、前記ベルト搬送部材を所定量前方に移動させた前記タング把持位置の近傍位置で前記低位置より高い高位置に設定する移動手段であることを特徴としている。
更に、請求項3の発明のタング取出し補助装置は、前記ベルト搬送部材が、前記低位置では前記車両シートの座面より低い位置に設定されるとともに前記高位置では前記車両シートの座面より高い位置に設定されることを特徴としている。
更に、請求項4の発明のタング取出し補助装置は、前記ベルト搬送部材が、通常時は前記シートベルトを搬送するベルト搬送位置に設定されているとともに、前記タング把持位置から前記タング格納位置に向かう方向の力が加えられたときには前記ベルト搬送位置に保持され、前記タング把持位置から前記タング格納位置に向かう方向以外の方向の所定値以上の力が加えられたとき回動して前記ベルト搬送位置から退避するように設定されていることを特徴としている。
更に、請求項5の発明のタング取出し補助装置は、前記移動手段が、前記車両シートの側面と平行でかつ前記車両シートの底面と平行になるように設けられた雄ねじ軸と、前記雄ねじ軸に螺合されて該雄ねじ軸の回転によって雄ねじ軸に沿って移動するレバー支持部材と、一端部が前記レバー支持部材に回動可能に設けられかつ他端部に前記ベルト搬送部材が設けられるとともに、中間部にガイド軸が設けられたレバーと、前記ガイド軸をガイドするガイド孔を有するガイド部材とを備え、前記ガイド孔が、前記ベルト搬送部材のタング格納位置に対応する位置から前方に水平に延びる水平部分と、前記ベルト搬送部材の前記近傍位置に対応する位置で前記水平部分から連続して設けられて前記ベルト搬送部材のタング把持位置に対応する位置に向かって上昇するように傾斜した傾斜部分とからなることを特徴としている。
更に、請求項6の発明のタング取出し補助装置は、前記移動手段が、前記車両シートの前後方向に所定の間隔を置いて設けられた一対のプーリと、これらのプーリに掛け渡された無端ベルトとからなり、前記ベルト搬送部材が前記無端ベルトに固定具により固定されていることを特徴としている。
更に、請求項7の発明のタング取出し補助装置は、前記移動手段が、前記ベルト搬送部材をガイドするガイド孔を有するガイド部材を備え、前記ベルト搬送部材と前記ガイド孔との間に摩擦軽減手段が設けられていることを特徴としている。
更に、請求項8の発明のタング取出し補助装置は、前記摩擦軽減手段が、前記ベルト搬送部材にガイド孔に沿って転動可能に設けられたローラ、あるいは、前記ベルト搬送部材の前記ガイド孔の当接部および前記ガイド部材のガイド孔の少なくとも内周面の少なくとも一方に樹脂コーティングが施されていることを特徴としている。
更に、請求項9の発明のタング取出し補助装置は、前記移動手段が、前記車両シートの側面、前記車両シートの側方のドア、前記車両シートの側方の車両の床、および前記車両シートの側方のサイドシルのいずれか1つに設けられていることを特徴としている。
更に、請求項10の発明のシートベルト装置は、前記シートベルトと、車体に設けられて前記シートベルトを常時巻取り方向に付勢するシートベルトリトラクタ、前記タングと、車体に前記車両シートの側方に位置して設けられ、前記タングが挿入係合されるバックルとを少なくとも備えているシートベルト装置において、請求項1ないし8のいずれか1記載のタング取出し補助装置が、前記バックルと反対側の前記車両シートの側方に設けられていることを特徴としている。
このように構成された請求項1ないし9の発明に係るタング取出し補助装置によれば、ベルト搬送部材によるシートベルトの前方搬送時に、ベルト搬送部材が車両シート側に偏倚することなく、まっすぐ前方向に移動するようにしているので、乗員にベルト搬送部材をほとんど気づかせないようにすることができ、乗員が違和感を抱くことを防止できる。
特に、請求項2および3の発明に係るタング取出し補助装置によれば、ベルト搬送部材が最初低位置を保持しながらまっすぐ前方向に移動し、タング把持位置の近傍位置で高位置になるようにしているので、乗員はシートベルトまたはタングをベルト搬送部材から容易に把持することができる。これにより、乗員によるタングの取り扱いの簡便性およびタングの取出しのスムーズ性を向上させることができる。その場合、タング把持位置の近傍位置でベルト搬送部材が座面より高い位置に設定されることで、タングの取り扱いの簡便性およびタングの取出しのスムーズ性を更に向上できる。
更に、ベルト搬送部材が座面より高い位置に設定されても、ベルト搬送部材が乗員の目から比較的離れた膝近傍、つまり車両シートの座部の前端部から上昇してくるので、違和感を抱くことを防止できる。
しかも、ベルト搬送部材のタング把持位置に設定時に、ベルト搬送部材が車両シート側に偏倚しないようにしているので、ベルト搬送部材が座面より高い位置に設定されても、ベルト搬送部材が乗員に当たることを防止できる。
そのうえ、ベルト搬送部材が設けられるレバーが乗員の膝近傍の位置(車両シートの座部の前部)でほぼ鉛直方向に直立するようになるので、シートベルトまたはタングの把持時にレバーが邪魔になることがなく、乗員は、タング取出し補助装置が設けられている側の手でもシートベルトまたはタングを更に一層容易に把持することができる。これにより、乗員によるタングの取り扱いの簡便性およびタングの取出しのスムーズ性をより一層向上させることができる。
更に、請求項4の発明に係るタング取出し補助装置によれば、ベルト搬送部材がベルト搬送位置とされた状態で、乗員がタングをバックルに挿入係合するためにシートベルトあるいはタングを把持するとき、ベルト搬送部材が乗員側から突設しているのでシートベルトをベルト搬送部材から外し難いことが考えられるが、乗員がシートベルトをベルト搬送部材から外す際、このベルト搬送部材に上向きの所定値以上の力が加えられることから、ベルト搬送部材を回動させてベルト搬送位置から退避させることができる。これにより、乗員はシートベルトをベルト搬送部材から簡単に外すことができる。
また、ベルト搬送部材がタング把持位置に設定された状態で、乗員がシートベルトをベルト搬送部材から外したがタングをバックルに挿入係合しないで、シートベルトを放した場合、従来と同様にシートベルトリトラクタがシートベルトを巻き取るため、シートベルトおよびタングはタング格納位置に戻る。そして、所定時間経過後に、ベルト搬送部材がタング格納位置に戻ろうとするが、既にタング格納位置に戻ったシートベルトに当接してそれ以上戻らなくなることが考えられるが、ベルト搬送部材がシートベルトによってタング格納位置からタング把持位置に向かう方向の所定値以上の力が加えられることから、ベルト搬送部材を回動させてベルト搬送位置から退避させることができる。したがって、ベルト搬送部材がシートベルトをすり抜けることができるので、ベルト搬送部材をタング格納位置に戻すことができる。これにより、次回のベルト装着時には、確実にシートベルトおよびタングをタング把持位置に設定することができる。
また、請求項6ないし8の発明に係るタング取出し補助装置によれば、ベルト搬送部材を、一対のプーリの間に掛け渡された無端ベルトで移動させているが、通常無端ベルトはゴムや樹脂等の可撓性の材料からなるので、ベルト搬送部材の移動時に発生する音を抑制することができる。特に、ベルト搬送部材をローラで移動させることで、ベルト搬送部材の移動時のベルト搬送部材と支持部材およびガイド部材との擦れ音を小さくすることができる。更に、ローラに代えて、ベルト搬送部材およびガイド孔の内周面の少なくとも一方に樹脂コーティングを施すことにより、前述の擦れ音を小さくすることもできる。
更に、請求項10の発明のシートベルト装置によれば、タングの取り扱いを簡便にできかつタングの取出しをスムーズに行うことができるので、シートベルトの装着を簡単に行うことができるようになる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明にかかるタング取出し補助装置の実施の形態の一例の全体を概略的に示し、(a)は正面図(車体の前方から見た図)、(b)は左側面図(車体の右側方から見た図)である。なお、以下の各例の説明においてそれより前の例と同じ構成要素および前述の図17に示す従来例と同じ構成要素には同じ符号を付すことでその詳細な説明は省略する(なお、説明で用いられる図に図示されない符号は、他の図に図示されているもので代用する)。
この例のタング取出し補助装置10は、例えば前述の図17に示す三点式シートベルト装置1のように、少なくともシートベルトリトラクタ3、シートベルト4、タング5、バックル6、ベルトガイド7を備え、かつ車両シート2に付設された公知のシートベルト装置1に用いられる。
図1(a)および(b)に示すように、この例のタング取出し補助装置10は、車体の右側における車両シート2に配設されている。車両シート2は、乗員の腰が着座する座部2aと、乗員の背がもたれかかる背もたれ部2bと、座部2aを支持するとともに車体床部に車体前後位置調整可能にかつ高さ位置調整可能に設けられるシートフレーム2cとからなる。
タング取出し補助装置10は、シートベルトのタング5より下方のベルトアンカー部4a側の部分をタング格納位置Aとタング把持位置Bとの間で搬送するタング搬送部(本発明の移動手段に相当)11と、このタング搬送部11を作動させる駆動部(本発明の駆動装置に相当)12とを備えている。これらのタング搬送部11および駆動部12は、ともに車両シート2のシートフレーム2cの右側面2c1に固定された支持フレーム13に設けられている。
タング搬送部11は、支持フレーム13に前後方向に所定間隔を置いて取り付けられた前後一対の支持ブラケット14,15と、これらの支持ブラケット14,15の回転可能に支持されるとともにシートフレーム2cの右側面2c1およびシートフレーム2cの底面2c2のいずれにも平行に延設された雄ねじ軸16と、この雄ねじ軸16に螺合される雌ねじを有して雄ねじ軸16の回転でこの雄ねじ軸16に沿って前後方向に移動可能なレバー支持部材17と、このレバー支持部材17に一端部が回転軸18で回動可能に支持されたレバー19と、このレバー19の他端部に車体左右方向でかつ車両シート2の方へ突出するように設けられかつシートベルト4に当接してこのシートベルト4を部分的に前方へ搬送するベルト搬送部材20と、支持フレーム13とレバー19との間に位置するようにして支持フレーム13に取り付けられかつガイド孔21aを有する板状のガイド部材21と、ガイド孔21aの遊嵌されてこのガイド孔21aにガイドされるガイド軸22とからなっている。なお、図1(b)には、レバー支持部材17、回転軸18、レバー19、ベルト搬送部材20、およびガイド軸22がいずれも実線で2つずつ示されているが、これはベルト搬送部材20が後述するタング格納位置Aとタング把持位置Bとの2つの位置に設定可能であることをわかりやすく示すために2つずつ実線で示したものであって、実際には、これら17,18,19,20,22はいずれも1つだけ設けられることは言うまでもない。
ベルト搬送部材20は、シートベルト4の平面に当接する軸部20aとこの軸部20aの先端に設けられてシートベルト4の縁が当接可能な球状のフランジ20bとから構成されている。そして、シートベルト4の両縁をそれぞれレバー19とフランジ20bとでガイドしながら、軸部20aによりシートベルト4を部分的に前方へ搬送するようになっている。
また、ガイド部材21のガイド孔21aは、ベルト搬送部材20のベルト格納位置Aに対応するガイド軸22の位置から図1に二点鎖線で示す車両シート2に着座した乗員の膝の右側近傍のベルト搬送部材20の位置(本発明のタング把持位置の近傍位置に相当)に対応する位置αまでの水平部分21a1が、シートフレームの底面2c2と平行に延設され、この位置αからベルト把持位置Bに対応するガイド軸22の位置までの傾斜部分21a2が水平部分21a1に連続しかつ折曲してて前方に向かって斜め上方に延設されている。
そして、ガイド軸22がガイド孔21aの水平部分21a1に位置して前方へシートフレーム2cの底面2c2と平行に直進移動している間は、ベルト搬送部材20は車両シート2の座部2aの上面である座面2a1より低い下方位置に常時設定され、ガイド軸22がガイド孔21aの傾斜部分21a2に移行してこの傾斜部分21a2を移動している間は、レバー19が回転軸18を中心に回動しながら前方へ直進移動し、ガイド軸22がベルト搬送部材20のタング把持位置Bに対応する傾斜部分21a2終端位置に到達したときは、車両シート2の座部2aの座面2a1より高くかつ車両シート2上の乗員の膝の右側近傍位置、つまりタング把持位置Bに設定されるようになっている。
ところで、乗員が車両シート2に着座しないときは、ガイド軸22がガイド孔21の水平部分21a1の一端(始端)に当接した位置に設定され、この状態では、ベルト搬送部材20は車両シート2の後部の側方のタング格納位置Aに設定される。また、乗員が車両シート2に着座したときは、ガイド軸22がガイド孔21の傾斜部分21a2の終端に当接した位置に設定され、この状態では、ベルト搬送部材20は車両シート2の座面2a1より高い上方位置で車両シート2に着座した乗員の膝近傍の側方位置のタング把持位置Bに設定される。
駆動部12は、支持フレーム21に設けられ、ベルト搬送部材20の位置設定用モータ(以下、単にモータという)23と、このモータ23の出力回転軸と雄ねじ軸16とを回転連結するカップリング24とから構成されている。そして、モータ23が一方向に回転駆動して雄ねじ軸16が同方向に回転することで、レバー支持部材17が前方に移動し、また、モータ23が一方向と逆方向に回転駆動して雄ねじ軸16が同方向に回転することで、レバー支持部材17が後方に移動するようになっている。その場合、図示しないが支持フレーム13に前後方向に延びる突条あるいは凹溝からなるガイドレールを設けて、このガイドレールにより支持フレーム13を安定して確実に移動させるようにすることもできる。
次に、ベルト搬送部材20をタング格納位置Aとタング把持位置Bとのいずれかに択一的に設定するための駆動部12のモータ23の駆動制御について説明する。
図2に示すように、モータ23の制御装置(中央処理装置:CPU)25には、ドアセンサ26からのドア閉信号が入力されるとともに、着座センサ27からの乗員が車両シート2に着座した着座信号が入力され、更にバックルセンサ(あるいはバックルスイッチ:以後バックルセンサとして表記する)28からタング5がバックル6に挿入係合されたタング係合信号が入力される。そして、制御装置25がこれらの信号に基づいてモータ23を図3に示すフローにしたがって駆動制御することで、ベルト搬送部材20が自動的にタング把持位置Bまたはタング格納位置Aに設定されるようになっている。その場合、ドアセンサ26、着座センサ27、およびバックルセンサ28は、いずれも従来公知のものを用いることができる。
ベルト搬送部材20の各位置A,Bへの設定を具体的に説明する。
車両シート2に乗員が着座していなく、シートベルト4が非装着状態にあるときは、ベルト搬送部材20は図1(b)に示すタング格納位置Aに設定される。そして、図1(b)および図4(a)に示すようにシートベルトリトラクタ3から引き出されてベルトガイド7を通過してきたシートベルト4の先端部のベルトアンカー部4aは、車両シート2のシートフレーム2cに固定された取付ブラケット41に固定されている。
また図4(b)に明りょうに示すように、シートベルト4にはタングストッパ42が設けられており、シートベルト4に摺動可能に支持されているタング5はこのタングストッパ42により停止されて、それ以上ベルトアンカー部4aの方には移動しないようになっている。この状態では、タング5よりベルトアンカー部4a側のシートベルト4がベルト搬送部材20の軸部20aの前側に当接している。したがって、乗員が車両に乗り込むときタング格納位置Aにあるタング取出し補助装置10およびシートベルト4は邪魔になることはなく、乗員はスムーズに乗車できる。
いま、乗員が車両に乗り込んで車両シート2の座部2aに着座してドアを閉じると、ドアセンサ26はドアが閉じられたことを示すドア閉信号を出力するとともに、着座センサ27は乗員が車両シート2の座部2aに着座したことを示す着座信号を出力する(その場合、ドア閉信号および着座信号の出力順序は任意であるが、以下の説明では、便宜上、ドア閉信号を最初に述べる)。
図3に示すように、ステップS1におけるドアセンサ26からのドア閉信号とステップS2における着座センサ27からの着座信号とにより、ステップS3で制御装置25はモータ23をレバー支持部材17が車両前方へ移動する方向に回転駆動する。このモータ23の回転駆動により、ステップS4においてレバー支持部材17が雄ねじ軸16に沿って前方へ移動する。このとき、レバー19のガイド軸22がガイド孔21の水平部分21a1にガイドされて移動するため、レバー19はタング格納位置Aでの傾斜姿勢を維持して前方へ移動する。
したがって、レバー19の先端部のベルト搬送部材20は車両シート2の座部2aの座面21a1より低い位置を保持しながらシートフレーム2cの底面2c2と平行にかつ車両シート2側に偏倚することなく、まっすぐ前方向に直線移動する。このベルト搬送部材20の前方移動により、ベルト搬送部材20の軸部20aに当接しているシートベルト4がベルト搬送部材20の前方移動とともにシートベルトリトラクタ3から引き出されて部分的に前方に搬送される。このとき、ベルト搬送部材20は車両シート2の座部2aの座面2a1より低い位置を維持しかつ車両シート2側に偏倚しないで前方移動するので、乗員はベルト搬送部材20にほとんど気づかず、違和感を抱くことはない。なお、乗員は、ベルト搬送部材20によって搬送されてくるシートベルト4には気づくことは言うまでもないが、その場合、シートベルト4は単に車両シート2の右側の脇に沿って前方に伸びるだけで乗員の方に進出して来ることはないので違和感を抱くことはない。
そして、図1に二点鎖線で示すようにガイド軸22がガイド孔21の折曲点の位置αを過ぎると、ガイド軸22がガイド孔21の傾斜した傾斜部分21a2にガイドされて移動するため、レバー19は回転軸18を中心に反時計回りに回転しながら雄ねじ軸16に沿って移動する。これにより、レバー19が次第に起き上がってベルト搬送部材20が上方へ移動し、シートベルト4の軸部20aに当接する部分が上方に持ち上げられる。またこれにともない、シートベルト4に摺動可能に支持されたタング5も上方に移動する。
ガイド軸22がガイド孔21の傾斜した傾斜部分21a2の終端に到達すると、図示しないリミットスイッチからのオン信号により、制御装置25はモータ23を停止する。このとき、レバー19は最大に起き上がった姿勢となり、ベルト搬送部材20は車両シート2の前側で座面2a1より高いタング把持位置Bに設定される。これにより、シートベルト4の軸部20aに当接する部分およびタング5も上方に移動して乗員の把持し易い位置に設定される。このようなレバー19の起き上がり動作時には、レバー19が乗員の方へ傾いてベルト搬送部材20が乗員の方へ進出してくることがないとともに、ベルト搬送部材20が乗員の目から比較的離れた膝近傍から上昇してくるので、ベルト搬送部材20が座面2a1より高い位置に上昇しても、乗員が違和感を抱くことはない。
このようにシートベルト4およびタング5が乗員の把持し易い位置に設定されると、乗員はシートベルト4またはタング5をベルト搬送部材20から容易に把持することができる。その場合、レバー19が図1(b)に示すように乗員の膝近傍の位置(座部2aの前部)でほぼ鉛直方向に直立しているので、シートベルト4またはタング5の把持時にレバー19が邪魔になることがなく、乗員は、タング取出し補助装置10が設けられている側の右手でもシートベルト4またはタング5を更に一層容易に把持することができる。
そして、ステップS6において乗員はタング5をベルト搬送部材20と反対側の車両シート2の左側に位置するバックル5に挿入係合する。すると、バックルセンサ28がオンし、バックルセンサ28からタング係合信号が制御装置25に入力される。
制御装置25はバックルセンサ28からのタング係合信号により、ステップS7においてモータ23をレバー支持部材17が車両後方へ移動する方向に回転駆動する。このモータ23の回転駆動により、ステップS8においてレバー支持部材17が雄ねじ軸16に沿って後方へ移動する。このとき、ガイド軸22がガイド孔21の傾斜した傾斜部分21a2にガイドされて移動するため、レバー19は回転軸18を中心に時計回りに回転しながら雄ねじ軸16に沿って移動する。これにより、レバー19が次第に倒れ、ベルト搬送部材20が下方へ移動して座面2a1より低い位置となる。
ガイド軸22がガイド孔21の折曲した位置αに到達すると、図1(b)に二点鎖線で示すようにレバー19は最大に倒れた初期の傾斜姿勢となる。以後、ガイド軸22がガイド孔21の水平部分21a1に沿って移動するので、レバー19はこの傾斜姿勢を維持しながら後方へ移動し、ステップS9においてベルト搬送部材20が図1(b)に実線で示す初期のタング格納位置Aとなる。そして、このベルト搬送部材20のタング格納位置Aを検出する図示しないリミットスイッチからの出力信号により、ステップS9において制御装置25はモータ23を停止する。
乗員が降車するために、タング5をバックル6から離脱させて手から放すと、シートベルト4はシートベルトリトラクタ3に巻き取られるため部分的に後方に移動する。そして、シートベルトリトラクタ3によるシートベルト4の巻取りが終了すると、タング5がタングストッパ42に当接して所定の位置となり、このタング5よりベルトアンカー部4a側のシートベルト4はベルト搬送部材20の軸部20aの前側に当接してシートベルト非装着時の初期の状態となる。したがって、乗員が車両から降りるときタング格納位置Aにあるタング取出し補助装置10およびシートベルト4が邪魔になることはなく、乗員はスムーズに降車できる。なお、シートベルト4は比較的柔らかく可撓性を有するものであるため、シートベルト4の非装着時の格納位置が若干ずれて一定しなく、タング格納位置Aにあるベルト搬送部材20の軸部20aに当接しないことが考えられる。そこで、図示しないがシートベルト4の非装着時の格納位置を保持する適宜の手段を設けることで、シートベルト4の格納位置を一定になるようにすることもできる。
この例のタング取出し補助装置10によれば、ベルト搬送部材20によるシートベルト4の前方搬送時に、ベルト搬送部材20が車両シート2の座部2aの座面21a1より低い位置を保持しかつ車両シート2側に偏倚することなく、まっすぐ前方向に移動するようにしているので、乗員にベルト搬送部材20をほとんど気づかせないようにすることができ、乗員が違和感を抱くことを防止できる。
また、ベルト搬送部材20のタング把持位置Bに設定時は、ベルト搬送部材20が座面2a1より高い位置に設定されるので、乗員はシートベルト4またはタング5をベルト搬送部材20から容易に把持することができる。そのうえ、レバー19が乗員の膝近傍の位置(座部2aの前部)でほぼ鉛直方向に直立するようにしているので、シートベルト4またはタング5の把持時にレバー19が邪魔になることがなく、乗員は、タング取出し補助装置10が設けられている側の右手でもシートベルト4またはタング5を更に一層容易に把持することができる。これにより、乗員によるタング5の取り扱いの簡便性およびタング5の取出しのスムーズ性をより一層向上させることができる。
更に、ベルト搬送部材20が座面2a1より高い位置に設定されても、ベルト搬送部材20が乗員の目から比較的離れた膝近傍、つまり車両シート2の座部2aの前端部から上昇してくるので、違和感を抱くことを防止できる。
しかも、ベルト搬送部材20のタング把持位置Bに設定時に、ベルト搬送部材20が車両シート2側に偏倚しないようにしているので、ベルト搬送部材20が座面2a1より高い位置に設定されても、ベルト搬送部材20が乗員に当たることを防止できる。
更に、この例のシートベルト装置1によれば、タング5の取り扱いを簡便にできかつタング5の取出しをスムーズに行うことができるので、シートベルト4の装着を簡単に行うことができるようになる。
図5は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の他の例を示し、(a)はバックルの格納位置の状態を示す図、(b)はバックルの使用位置の状態を示す図である。
前述の各例では、いずれもバックル6の位置が固定されているものとしているが、図5(a)および(b)に示すように、この例のシートベルト装置1では、バックル6も格納位置と使用位置との間に移動可能となっている。すなわち、バックル装置30は、バックル6と、このバックル6に連結された支持レバー31と、この支持レバー31を回動するレバー回動部材32と、このレバー回動部材32を駆動するバックル駆動用バックル駆動用モータ33とを備えている。
支持レバー31は車両シート2または車体に、回転軸34で車両前後方向に回動可能に取り付けられている。この支持レバー31の回転軸34に関しバックル6と反対側には、長手方向に延びる長孔31aが穿設されている。この長孔31aに摺動可能に貫通された連結ピン35により、支持レバー31とレバー回動部材32とが相対回動可能にかつ相対移動可能に連結されている。
レバー回動部材32の支持レバー31との連結部と反対側端部は、ねじ式伸縮機構36によりバックル駆動用モータ33の回転軸33aに連結されている。ねじ式伸縮機構36は、レバー回動部材32に固定された雌ねじ部材37と回転軸33aに形成されかつ雌ねじ部材37に螺合する雄ねじ部材38とから構成されている。なお、雄ねじ部材37は回転軸33aと別体に設けてこの回転軸33aに連結するようにすることもできる。
バックル駆動用モータ33の回転軸33aが回転して雄ねじ部材38が同方向に回転すると、雌ねじ部材37がバックル駆動用モータ33の回転方向に応じて図5(a),(b)において左右方向に可逆的に移動することで、ねじ式伸縮機構36が伸縮するようになっている。バックル駆動用モータ33およびねじ式伸縮機構36は、車両シート2の座部2a内または座部2aの下方に配設されている。
そして、図5(a)に示すように、バックル6の非使用時には、ねじ式伸縮機構36が最大に収縮して支持レバー31がほぼ鉛直方向となり、バックル6は車両シート2の背もたれ部2b内に格納された格納位置に設定される。また、図5(b)に示すように、バックル6の使用時には、ねじ式伸縮機構36が最大に伸張してレバー回動部材32が回転軸34を中心に支持レバー31を時計回りに回動する。この支持レバー31の回動時には、連結ピン35が支持レバー31に形成された長孔31aに沿って摺動する。すると、バックル6は、車両シート2の背もたれ部2bに形成されたバックル出し入れ口(不図示)を通過して車両シート2の座席側に進出して使用位置に設定される。そして、バックル駆動用モータ33が停止すると、雄ねじ部材37と雌ねじ部材38との螺合でバックル6をこの使用位置でロックする。このようにして、支持レバー31,レバー回動部材32,回転軸34、および連結ピン35により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
バックル装置30のバックル駆動用モータ33は、図2に二点鎖線で示すように制御装置25に接続されていて、この制御装置25によって駆動制御されるようになっている。
シートベルト4の非装着時には、バックル6は図5(a)に示す格納位置に設定される。したがって、シートベルト4の非装着状態における乗員の乗降時にはバックル6も前述のタング取出し補助装置10と同様に邪魔にならず、乗員は車両に対してスムーズに乗降することができる。
そして、制御装置25は、前述の例と同様にしてステップS3においてモータ23が回転駆動されるとき、このモータ23の回転に連動してバックル装置30のバックル駆動用モータ33も駆動されるようになっている。これにより、タング5が前述の例と同様にしてタング把持位置Bに搬送されるととともに、バックル6が使用位置に移動されるので、シートベルト4の装着動作時には、乗員はタング5をバックル6に簡単に挿入係合することができるようになる。なお、バックル6の使用位置から格納位置への移動は、例えばタング5がバックル6から離脱したときにバックルセンサ28がオフになることで、バックル駆動用モータ33を前述と逆方向に回転駆動してねじ式伸縮機構36が収縮してレバー回動部材32を反時計回りに回動することで、バックル6を図5(b)に示す使用位置から図5(a)に示す格納位置へ移動するようにすればよい。
この例のシートベルト装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の例のシートベルト装置1と同じである。
図6(a)および(b)は本発明の実施の形態の更に他の例を模式的に示し、それぞれ、図5(a)および(b)と同様の図である。
前述の図5(a)および(b)に示す例では、支持レバー31の回転運動で、バックル6を格納位置または使用位置に選択的に設定しているが、支持レバー31の直線運動で、バックル6を格納位置または使用位置に選択的に設定している。
すなわち、図6(a)および(b)に示すように、この例のバックル装置30では、ねじ式伸縮機構36が、雌ねじ部材37と回転軸33aに形成されかつ雌ねじ部材37に螺合する雄ねじ部材38とから構成されている。雌ねじ部材37には、バックル6を支持する筒状の支持レバー31が連結されている。この雌ねじ部材37は、車両シート2または車体に固定された筒状のガイド・規制部材39に設けられている。その場合、ガイド・規制部材39は、雌ねじ部材37を相対回転不能にかつガイド・規制部材39の長手方向に移動可能にガイドするガイド部39aと、バックル6の使用位置でバックル6の座席側に進出する方向の移動を規制する移動規制部39bとから構成されている。
バックル駆動用モータ33の回転軸33aが回転して雄ねじ部材38が同方向に回転すると、雌ねじ部材37がバックル駆動用モータ33の回転方向に応じて回転軸33aの軸方向に沿って可逆的に移動することで、ねじ式伸縮機構36が伸縮する、つまり支持レバー31がガイド・規制部材39から進出またはガイド・規制部材39内に収納されるようになっている。
支持レバー31、ねじ式伸縮機構36およびガイド・規制部材39により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
そして、前述のバックル装置30の例と同様に、この例のバックル装置30においても、バックル6が車両シート2によって隠される図6(a)に示す格納位置と、バックル6が車両シート2の座席側に進出する図6(b)に示す使用位置とが設定されている。
また、この例のバックル装置30においては、前述の例と異なり支持レバー31が直進運動を行うが回転運動は行わない。したがって、支持レバー31の移動が安定し、バックル6の格納位置と使用位置との設定がより確実なものとなる。その場合、バックル6の使用位置では、支持レバー31に固定された雌ねじ部材37が移動規制部39bに当接することで、バックル6の座席側に進出する方向に対してロックされ、この方向の移動が規制される。
更に、乗員がタング5をバックル6に挿入係合してシートベルト4を装着した状態で、例えば大きな車両減速度によって生じる乗員の前方への慣性移動等により、シートベルト4およびタング5を介してバックル6に引っ張りの力が作用したとき、この力は、支持レバー31および雌ねじ部材37を介してガイド・規制部材39で確実に受け止められるようになる。
この例のシートベルト装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に図5に示す例のそれらと同じである。
ところで、前述の図5および図6に示す例では、バックル6が乗員の腰近傍から車両シート2の座面2a1より上方に若干突出するようになるが、バックル6の使用位置での高さは比較的低く、このようにバックル6が突出しても乗員の目の前に位置することはなく、乗員は違和感を抱くことはない。
図7は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例を示し、(a)はベルト搬送部材のタング把持位置の状態を模式的に示す図、(b)はベルト搬送部材のタング格納位置でドアを開放した状態を模式的に示す図、(c)はベルト搬送部材のタング格納位置でドアを閉じた状態を模式的に示す図である。
前述の図1に示す例では、タング取出し補助装置10を車両シート2に設けているが、図7(a)ないし(c)に示すように、この例のシートベルト装置1では、タング取出し補助装置10が車両シート2に代えてドア40に設けられている。図7(a)ないし(c)には、前述の例と同じ水平方向に延びる水平部分21a1と傾斜して延びる傾斜部分21a2とからなるガイド孔21とベルト搬送部材20のみが示されているが、ドア40には前述の例と同じタング取出し補助装置10が設けられている。そして、前述の例と同様にドア40が閉じた状態でガイド軸22がガイド孔21の水平部分21a1にあるときは、ベルト搬送部材20は車両シートの座面2a1より低い位置に設定され、また、ガイド軸22がガイド孔21の傾斜部分21a2の終端にあるときは、車両シートの前側で座面2a1より高い位置に設定されるようになっている。
ところで、タング取出し補助装置10は開閉移動するドア40に設けられることから、図7(b)に示すようにドア40が開かれたとき、タング取出し補助装置10もドア40と一緒に移動するようになる。このため、タング取出し補助装置10のベルト搬送部材20は格納位置にあるシートベルト4から離れるようになる。そして、ドア40が閉じられたとき、ベルト搬送部材20は格納位置にあるシートベルト4に当接するか、あるいはシートベルト4より前方に来てしまうおそれがある。そこで、この例では図7(c)に示すように、ドア40が閉じられたとき、ベルト搬送部材20が必ずシートベルト4より後方に来るように、シートベルト4から後方向に所定間隔を置いて位置するように設定されている。したがって、この例では、ベルト搬送部材20は前方へ移動したとき、この所定間隔が消滅した後にシートベルト4に当接するようになる。なお、前述の例と同様に、シートベルト4は比較的柔らかく可撓性を有するものであるため、シートベルト4の非装着時の格納位置が若干ずれて一定しない。そこで、図示しないがシートベルト4の非装着時の格納位置を保持する適宜の手段を設けることで、シートベルト4の格納位置を一定になるようにすることもできる。
このように構成されたこの例のシートベルト装置1によれば、ベルト搬送部材20以外のタング取出し補助装置10の大部分をドア10の内部に設けているので、タング取出し補助装置10が乗員にとってほとんど邪魔になることはないとともに、車体にタング取出し補助装置10の専用の設置スペースを設ける必要がなく、省設置スペースを効果的に図ることができる。更に、タング取出し補助装置10の大部分がドア40に隠れることから、外観上良好になる。
この例のシートベルト装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に図1に示す例のそれらと同じである。その場合、この図7(a)ないし(c)に示す例のシートベルト装置1においても、前述の図5(a)、(b)および図6(a)、(b)に示す例と同じようにバックル装置30を設けて、バックル6を格納位置と使用位置との間で移動可能に設けることもできる。
また、ガイド孔21は傾斜部分21a2を設けず、水平部分21a1のみつまり一直線に形成することもできる。
図8は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例の一部を模式的に示す図、図9は図8に示す例のシートベルト装置の他の一部を模式的に示す図である。
前述の各例では、いずれもタング取出し補助装置10が車両シート2の外部に設けられているが、この例のシートベルト装置1では、タング取出し補助装置10の大部分が車両シート2の座部2aの内部に設けられている。図8および図9に示すように、前述のガイド孔21aが座部2aの側面に設けられているとともに、このガイド孔21aは図8に示す座部2aの前端近傍から図9に示す座部2aの後端近傍まで車両前後方向に1直線に延設されている。したがって、この例では、前述の例のガイド孔21aは傾斜部分21a2が設けられていない。
そして、ベルト搬送部材20が座部2a内のタング取出し補助装置10からガイド孔21aを貫通して車両シート2の外部に突出している。その場合、ベルト搬送部材20はレバー支持部材17に折れ曲がり機構43を介して取り付けられている。レバー支持部材17は前述の例と同様に図8および図9には示さないが雄ねじ軸16に螺合して、雄ねじ軸16の回転でガイド孔21aつまり車両シート2の座部2aの車両前後方向の側縁に沿って移動するようになっている。
折れ曲がり機構43は、レバー支持部材17に車両の前後方向の軸βを中心に図8において反時計回りγに回動可能に設けられたレバー部材である第1支持部材44と、この第1支持部材44に車両の上下方向の軸δを中心に図8において時計回りεに回動可能に設けられたレバー部材である第2支持部材45とからなっている。その場合、第1支持部材44は、具体的には示さないが公知の手段により図8に示す位置からそれ以上時計回りには回転しないようにされているとともに図示しないスプリングにより常時時計回りに付勢されている。したがって、通常時は第1支持部材44は図8に示す搬送位置に設定される。また、第2支持部材45は、同じく具体的には示さないが公知の手段により図8に示すベルト搬送位置からそれ以上反時計回りには回転しないようにされているとともに図示しないスプリングにより常時反時計回りに付勢されている。したがって、通常時は第2支持部材45も図8に示す位置に設定される。
第1支持部材44にはベルト搬送部材20の軸部20aが突設されており、第1および第2支持部材44,45が図8に示す位置に設定されているとssきは、軸部20aはレバー支持部材17とほぼ平行になるようにされている。したがって、ベルト搬送部材20は、通常時は図8に示すベルト搬送位置に設定されるとともに、所定値以上の力が軸β回りに回動するように加えられたときは軸βを中心に図8において反時計回りγに回動して退避し、また、所定値以上の力が軸δ回りに回動するように加えられたときは軸δを中心に図8において時計回りεに回動して退避するようになっている。つまり、ベルト搬送部材20は、通常時はシートベルト4を搬送するベルト搬送位置に設定されているとともに、タング把持位置からタング格納位置に向かう方向の力が加えられたときにはベルト搬送位置に保持され、タング把持位置からタング格納位置に向かう方向以外の方向の所定値以上の力が加えられたとき回動してベルト搬送位置から退避するように設定されている。
この例のシートベルト装置の他の構成は、前述の例と同じである。
このように構成されたこの例のシートベルト装置1においては、前述の例と同様に雄ねじ軸16の回転により、その回転方向に応じてレバー支持部材17およびベルト搬送部材20が車両シート2の座部2aの車両前後方向の側縁に沿って車両前後方向に移動する。そして、ベルト搬送部材20がシートベルト4およびタング5(図8には省略されている)をタング把持位置Bにする図8に示す位置とされた状態で、乗員がタング5をバックル6に挿入係合するためにシートベルト4あるいはタング5を把持する。このとき、この例の場合は、ベルト搬送部材20が乗員側から突設されているのでシートベルト4をベルト搬送部材20から外し難いことが考えられる。しかし、ベルト搬送部材20の軸部20aが軸βを中心に反時計回りγにつまり上方へ回動するので、シートベルト4はベルト搬送部材20から簡単に外れるようになる。シートベルト4がベルト搬送部材20から外れると、ベルト搬送部材20はこれに作用する付勢力で図8に示す位置に自動的に戻り、前述の例と同様にしてタング5がバックル6に挿入係合されると、シートベルト4およびタング5(図9には省略されている)をタング格納位置Aにする図9に示す位置に戻る。
ところで、乗員がシートベルト4をベルト搬送部材20から外したがタング5をバックル6に挿入係合しないで、シートベルト4を放した場合、従来と同様にシートベルトリトラクタがシートベルト4を巻き取るため、シートベルト4およびタング5は図9に示すタング格納位置Aに戻る。所定時間経過後に、ベルト搬送部材20がタング格納位置Aに対応する図9に示す位置に戻ろうとするが、既にタング格納位置Aに戻ったシートベルト4に当接してそれ以上戻らなくなることが考えられる。しかし、ベルト搬送部材20の軸部20aが軸δを中心に時計回りεにつまり左方へ回動するので、ベルト搬送部材20はシートベルト4をすり抜けてタング格納位置Aに対応する図9に示す位置に戻るようになる。
このように構成されたこの例のシートベルト装置1によれば、ベルト搬送部材20以外のタング取出し補助装置10の大部分を車両シート2の座部2aの内部に設けているので、前述の図7に示す例と同様にタング取出し補助装置10が乗員にとって邪魔になることはないとともに、車体にタング取出し補助装置10の専用の設置スペースを設ける必要がなく、省設置スペースを効果的に図ることができる。更に、タング取出し補助装置10の大部分が車両シート2に隠れることから、外観上良好になる。
この例のシートベルト装置の他の作動および他の効果は、ガイド孔21aの傾斜部分21a2による作動および効果を除いて前述の図1に示す例と同じである。
なお、折れ曲がり機構43は車両シート2の外に設けているが、車両シート2の座部2a内に設けることもできる。その場合には、ベルト搬送部材20の軸部20aが軸βを中心に上方へ回動するための逃げ孔を、ガイド孔21aの図8の示す左端位置から上方に向けて穿設する必要がある。
また、図9には、ベルト搬送部材20および折れ曲がり機構43が2つずつ示されているが、これは説明の便宜上示しているだけで、実際にはこれらは1つずつ設けられる。
図10は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例の一部を模式的に示す、図8と同様の図である。
前述の図8に示す例では、ガイド孔21aが一直線に形成されているが、図10に示すようにこの例のシートベルト装置1では、図1に示す例と同様にガイド孔21aが水平部分21a1と傾斜部分21a2とから構成されている。また、この例では、シートベルト4およびタング5(図10には省略されている)をタング把持位置Bにする図10に示す位置では、ベルト搬送部材20が車両シート2の座部2aの座面2a1より低い位置に設定されているが、ベルト搬送部材20はこの位置で車両シート2の座部2aの座面2a1より高い位置に設定することもできる。
この例のシートベルト装置の他の構成は、図8および図9に示す例と同じであり、また、この例のシートベルト装置の作動および効果は図1に示す例の作動および効果および図8に示す例の作動および効果と同じである。
図11は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例を模式的に示し、(a)はシートベルト装置の概略斜視図、(b)はタング取出し補助装置の概略斜視図、図12は図11(b)に示すタング取出し補助装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるXIIB−XIIB線に沿う断面図、図13は図11(b)に示すタング取出し補助装置の用いられる無端ベルトとプーリとを示す部分拡大図、図14は図12(a)におけるXIV−XIV線に沿う断面図である。
図11(a)に示すように、この例のシートベルト装置1のタング取出し補助装置10は、前述の図8に示す例のタング取出し補助装置10と同様に、その大部分が車両シート2の座部2aの内部に設けられている。その場合、図8に示す例では、雄ねじ軸16の回転でこれに螺合するレバー支持部材17を雄ねじ軸16に沿って移動することにより、ベルト搬送部材20がシートベルト4を搬送するようになっているが、この例のシートベルト装置1のタング取出し補助装置10では、一対の歯付きプーリと、これらの歯付きプーリに掛け渡された歯付き無端ベルトとにより、ベルト搬送部材20が移動するようになっている。
これを具体的に説明すると、図11(b)および図12(a),(b)に示すように、この例のタング取出し補助装置10は、図1に示す例のタング取出し補助装置10と同様に支持フレーム13およびガイド孔21aを有するガイド部材21を備えていて、支持フレーム13が車両シート2の内部に固定されている。支持フレーム13とガイド部材21の前後端部のいずれか一方の端部には、駆動プーリ46が回転可能に支持されているとともに、支持フレーム13とガイド部材21の前後端部のいずれか他方の端部には、従動プーリ47が回転可能に支持されている(図示例では、支持フレーム13とガイド部材21の前端部(図11において右端部)に駆動プーリ46が、また、支持フレーム13とガイド部材21の後端部(図11において左端部)に従動プーリ47がそれぞれ設けられている)。
駆動プーリ46と従動プーリ47との間には、ゴムあるいは樹脂等の可撓性材からなる無端ベルト48が掛け渡されている。図13に示すように、駆動プーリ46は所定の数の外歯46aを有する歯付きプーリとして形成されているとともに、無端ベルト48はこれらの外歯46aに噛合する所定数の内歯48aを有する歯付き無端ベルトとして形成されている。また、図示しないが従動プーリ47も、駆動プーリ46と同様に所定の数の外歯を有する歯付きプーリとして形成され、この従動プーリ47の外歯にも無端ベルト48の内歯48aが噛合するようになっている。図12(a)および図14に示すように、駆動プーリ46はモータ49によって回転されるようになっている。この駆動プーリ46の回転により、無端ベルト48および従動ベルト47が駆動プーリ46と同方向に回転するようになる。このとき、無端ベルト48の歯48aが駆動プーリ46の外歯46aおよび従動プーリ47の外歯に噛合することで、無端ベルト48が確実に回転するようになる。
図14に詳細に示すように、無端ベルト48にはベルト搬送部材20が固定具50により取り付けられており、このベルト搬送部材20は無端ベルト48の移動とともに移動するようになっている。その場合、ベルト搬送部材20は無端ベルト48の直線部のベルト面と平行な面内でかつ無端ベルト48の移動方向と直交する方向に延設されている。
また、支持フレーム13にも、ガイド部材21のガイド孔21aと同じ形状で同じ大きさのガイド孔13aがこのガイド孔21aと対向して穿設されている。ベルト搬送部材20の延長軸部20cには、摩擦軽減手段としての一対のローラ51,52が回転自在にかつ軸方向に移動不能に設けられている。そして、これらのローラ51,52はそれぞれガイド孔13a,21aに転動可能にかつガイド孔13a,21aの長手方向に沿ってガイドされて移動可能にされている。したがって、両ガイド孔13a,21aの長手方向の長さは、固定具50が無端ベルト48の直線部の領域でかつ両プーリ46,47に干渉しない範囲で移動することができる長さ、つまり、ベルト搬送部材20がタング格納位置とタング把持位置との間で移動することができる長さに設定されている。
図11(a)に示すように、車両シート2の座部2aの側面には、ベルト搬送部材20が車両シート2の内部から外部に突出可能にする長孔2dが穿設されており、この長孔2dはガイド孔21aと対向しかつベルト搬送部材20がタング格納位置とタング把持位置との間で移動することができる長さに設定されている。
この例のシートベルト装置1の他の構成は、図8に示す例と同じである。
このタング取出し補助装置10によれば、ベルト搬送部材20を、ゴムあるいは樹脂等の可撓性材からなる無端ベルト48と一対の駆動プーリ46および従動プーリ47とによって移動させるようにしているので、ベルト搬送部材20の移動時に発生する音を抑制することができる。特に、ベルト搬送部材20をローラ51,52で移動させているので、ベルト搬送部材20の移動時のベルト搬送部材20と支持部材13およびガイド部材21との擦れ音を小さくすることができる。
この例のシートベルト装置1の他の作用効果は、図8に示す例と同じである。
なお、この擦れ音が特に問題にならない場合には、これらのローラ51,52を省略して、ベルト搬送部材20の延長軸部20cを支持部材13およびガイド部材21に直接にガイドさせることもできる、また、ローラ51,52に代えて、摩擦軽減手段としてベルト搬送部材20の延長軸部(ベルト搬送部材20のガイド孔13a,21aとの当接部)20cおよび両ガイド孔13a,21aの内周面の少なくとも一方に樹脂コーティングを施すことにより、前述の擦れ音を小さくすることもできる。
また、駆動プーリ46、従動プーリ47および無端ベルト48は、必ずしも歯付きプーリおよび歯付きベルトで構成する必要はなく、歯のないプーリおよびベルトで構成することもできる。しかし、ベルト搬送部材20の移動を確実にするためには、これらは歯付きプーリおよび歯付きベルトで構成することが望ましい。
更に、この例のタング取出し補助装置10は、前述の図5、図6、および図7に示す例においてガイド孔21が一直線に形成した場合の例にも適用することができる。
図15は、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例におけるタング取出し補助装置を部分的に示し、(a)はベルト搬送部材の上面図、(b)はベルト搬送部材の回動状態を示す図である。
前述の図11ないし図14に示す例では、ベルト搬送部材20が、無端ベルト48に固定された固定具50に相対回動不能に取り付けられているが、この例のタング取出し補助装置10は、図8に示す例のタング取出し補助装置10と同様に、ベルト搬送部材20がこの固定具50に折れ曲がり機構43を介して相対回動可能に取り付けられている
すなわち、図15(a)および(b)に示すように、この例のベルト搬送部材20は第1および第2搬送部材20d,20eとの2部材からなっている。第1搬送部材20dは、軸部20aの一部20a1とその一端に設けられたフランジ20bとを有しているとともに、第2搬送部材20eは軸部20aの残部20a2を有している。
図15(a)および図16(a)に示すように、これらの第1および第2搬送部材20d,20eは互いに車両の前後方向の軸βを中心に回動可能に連結されている。その場合、第1搬送部材20dは第2搬送部材20eに対して図16(a)に示す直線状のベルト搬送位置と図16(b)に示す直角に折れ曲がった退避位置との間で回動可能とされている。第1搬送部材20dのベルト搬送位置では、第2搬送部材20eの図示しないストッパ部に第1搬送部材20dが当接することで、第1搬送部材20dは図16(a)において反時計回りにそれ以上回動するのを阻止されている。また、第1搬送部材20dの退避位置では、第2搬送部材20eのストッパ部20e1に第1搬送部材20dが当接することで、第1搬送部材20dは図16(b)において時計回りにそれ以上回動するのを阻止されている。
更に、第1および第2搬送部材20d,20eの間にはねじりばね53が縮設されており、このねじりばね53によって、第1搬送部材20dは第2搬送部材20eに対して常時図16(a)において反時計回りに付勢されている。したがって、通常時は、第1搬送部材20dはベルト搬送位置に保持されているとともに、第1搬送部材20dに所定値以上の力が退避位置方向に回動するように加えられたときは、ねじりばね53の付勢力に抗して最大限退避位置まで時計回りに回動して退避するようにされている。
図15(a)および(b)に示すように、第2搬送部材20eは、無端ベルト48に固定された固定具50に車両の上下方向の軸δを中心に回動可能に取り付けられている。その場合、第2搬送部材20eは図15(a)に示す無端ベルト48と直交するベルト搬送位置と図15(b)に示す直角に折れ回動した無端ベルト48と平行な退避位置との間で固定具50に対して相対回動可能とされている。第2搬送部材20eのベルト搬送位置では、固定具50のストッパ部50aに第2搬送部材20eが当接することで、第2搬送部材20eは図15(a)において時計回りにそれ以上回動するのを阻止されている。また、第2搬送部材20eの退避位置では、固定具50の図示しないストッパ部に第2搬送部材20eが当接することで、第2搬送部材20eは図15(b)において反時計回りにそれ以上回動するのを阻止されている。
更に、固定具50と第2搬送部材20eの間にはねじりばね54が縮設されており、このねじりばね54によって、第2搬送部材20eは固定具50に対して常時図15(a)において時計回りに付勢されている。したがって、通常時は、第2搬送部材20eはベルト搬送位置に保持されているとともに、第2搬送部材20eに所定値以上の力が退避位置方向に回動するように加えられたときは、ねじりばね54の付勢力に抗して最大限退避位置まで反時計回りに回動するようにされている。
この例のタング取出し補助装置10の他の構成は、前述の図11ないし図14に示す例と同じである。
また、この例のタング取出し補助装置10の折れ曲がり機構43の作動は、図8に示す例の折れ曲がり機構43と同じである。
この例のシートベルト装置1によれば、ベルト搬送部材20を互いに相対回動可能に連結された2部材から構成して、折れ曲がり機構43の一部をベルト搬送部材20自体に設けているので、折れ曲がり機構43の構成がより簡単になる。この例のシートベルト装置1の他の作用効果は、折れ曲がり機構43の他の作用効果については、図8に示す例と同じであり、その他の作用効果については、図11ないし14に示す例と同じである。
この例の折れ曲がり機構43は、図1ないし図10に示す各例にも適用することができる。
なお、タング取出し補助装置10は、車両シート2およびドア40以外で、例えば車両の床やサイドシル等の車体に設けることもできる。このように、タング取出し補助装置10は、車体に車両前後方向に延びるようにして設けられる、車両シート2、ドア40、車両の床、および車両シートの側方のサイドシル等の車両構成部材に沿って設けられることで、特別の設置スペースが不要となり、スペース上効率のよいタング取出し補助装置10の設置が可能となる。
また、前述の各例では、車両の右側の車両シート2の右側にタング取出し補助装置10を設けるものとしているが、車両の左側の車両シート2の左側にタング取出し補助装置10を設けることもできる。
更に、タング把持位置Bに設定されたベルト搬送部材20をタング格納位置Aに設定する場合および使用位置に設定されたバックル6を格納位置に設定する場合に、バックルセンサ28がオフになることで制御装置25が各モータ23,33を駆動制御しているが、例えばバックルセンサ28を省略して、手動ボタンによる出力信号で制御装置25が各モータ23,33を回転駆動するようにすればよい。しかし、タング5およびバックル6の取り扱いの簡便性やシートベルト4の装着性を考慮すzると、前述の各例のようにベルト搬送部材20をタング格納位置Aとタング把持位置Bとの間で自動的に移動させるとともに、バックル6を格納位置と使用位置との間で自動的に移動させることが望ましい。
本発明のタング取出し補助装置およびこれを用いたシートベルト装置は、自動車等の車両に装備され、シートベルトにより乗員を拘束保護するシートベルト装置であって、シートベルトに摺動自在に支持されたタングを、車体に固定されたバックルに挿入係合することで、車両シートに着座した乗員にシートベルトを装着するようになっているシートベルト装置に好適に利用することができる。
本発明にかかるタング取出し補助装置の実施の形態の一例の全体を概略的に示し、(a)は車両シートを左側方から見た図、(b)は車両シートを前方から見た図、(c)は車両シートを下方から見た図である。 図1に示す例のタング取出し補助装置におけるモータ駆動の制御装置を模式的に示すブロック図である。 図1に示す例のタング取出し補助装置におけるモータ駆動の制御フローを示す図である。 シートベルト非装着時のタングの格納位置を模式的に示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIVB方向から見た部分図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の他の例を示し、(a)はバックルの格納位置の状態を示す図、(b)はバックルの使用位置の状態を示す図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例を示し、(a)はバックルの格納位置の状態を示す図、(b)はバックルの使用位置の状態を示す図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例を示し、(a)はベルト搬送部材のタング把持位置の状態を模式的に示す図、(b)はベルト搬送部材のタング格納位置でドアを開放した状態を模式的に示す図、(c)はベルト搬送部材のタング格納位置でドアを閉じた状態を模式的に示す図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例の一部を模式的に示す図である。 図8に示す例のシートベルト装置の他の一部を模式的に示す図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例の一部を模式的に示す、図8と同様の図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例を模式的に示し、(a)はシートベルト装置の概略斜視図、(b)はタング取出し補助装置の概略斜視図である。 図11(b)に示すタング取出し補助装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるXIIB−XIIB線に沿う断面図である。 図11(b)に示すタング取出し補助装置の用いられる無端ベルトとプーリとを示す部分拡大図である。 図12(a)におけるXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明に係るシートベルト装置の実施の形態の更に他の例におけるタング取出し補助装置を部分的に示し、(a)はベルト搬送部材の上面図、(b)はベルト搬送部材の回動状態を示す図である。 図15に示す例のベルト搬送部材を示し、(a)は突出位置を示す図、(b)は退避位置を示す図である。 従来の一般的な三点式シートベルト装置を示す図である。
符号の説明
1…シートベルト装置、2…車両シート、2a…座部、2a1…座面、2c…シートフレーム、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、5…タング、6…バックル、7…ベルトガイド、10…タング取出し補助装置、11…タング搬送部、12…駆動部、13…支持フレーム、13a…ガイド孔、16…雄ねじ軸、17…レバー支持部材、19…レバー、20…ベルト搬送部材、21…ガイド部材、21a…ガイド孔、21a1…水平部分、21a2…傾斜部分、22…ガイド軸、23…位置設定用モータ、25…制御装置(CPU)、26…ドアセンサ、27…着座センサ、28…バックルセンサ、30…バックル装置、33…バックル駆動用モータ、36…ねじ式伸縮機構、40…ドア、42…タングストッパ、43…折れ曲がり機構、46…駆動プーリ、46a…外歯、47…従動プーリ、48…無端ベルト、48a…内歯、49…モータ、50…固定具、51,52…ローラ、53,54…ねじりばね、A…タング格納位置、B…タング把持位置

Claims (10)

  1. タングを摺動自在に支持しかつ乗員を拘束するシートベルトを、車両シートに着座している乗員の前方で前記車両シートの側方に設定されたタング把持位置に運ぶタング取出し補助装置において、
    前記シートベルトに当接して該シートベルトを搬送するベルト搬送部材と、このベルト搬送部材を、前記車両シートの後部の側方に設定されたタング格納位置と前記タング把持位置との間で前記車両シートの側方で車両前後方向に移動させる移動手段と、この移動手段を作動する駆動装置とを少なくとも備えていることを特徴とするタング取出し補助装置。
  2. 前記移動手段は、前記ベルト搬送部材を前記タング格納位置から低位置を維持しながら前記車両シートの側面に沿って前方へ移動させるとともに、前記ベルト搬送部材を所定量前方に移動させた前記タング把持位置の近傍位置で前記低位置より高い高位置に設定する移動手段であることを特徴とする請求項1記載のタング取出し補助装置。
  3. 前記ベルト搬送部材は、前記低位置では前記車両シートの座面より低い位置に設定されるとともに前記高位置では前記車両シートの座面より高い位置に設定されることを特徴とする請求項2記載のタング取出し補助装置。
  4. 前記ベルト搬送部材は、通常時は前記シートベルトを搬送するベルト搬送位置に設定されているとともに、前記タング把持位置から前記タング格納位置に向かう方向の力が加えられたときには前記ベルト搬送位置に保持され、前記タング把持位置から前記タング格納位置に向かう方向以外の方向の所定値以上の力が加えられたとき回動して前記ベルト搬送位置から退避するように設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のタング取出し補助装置。
  5. 前記移動手段は、前記車両シートの側面と平行でかつ前記車両シートの底面と平行になるように設けられた雄ねじ軸と、前記雄ねじ軸に螺合されて該雄ねじ軸の回転によって雄ねじ軸に沿って移動するレバー支持部材と、一端部が前記レバー支持部材に回動可能に設けられかつ他端部に前記ベルト搬送部材が設けられるとともに、中間部にガイド軸が設けられたレバーと、前記ガイド軸をガイドするガイド孔を有するガイド部材とを備え、
    前記ガイド孔は、前記ベルト搬送部材のタング格納位置に対応する位置から前方に水平に延びる水平部分と、前記ベルト搬送部材の前記近傍位置に対応する位置で前記水平部分から連続して設けられて前記ベルト搬送部材のタング把持位置に対応する位置に向かって上昇するように傾斜した傾斜部分とからなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載のタング取出し補助装置。
  6. 前記移動手段は、前記車両シートの前後方向に所定の間隔を置いて設けられた一対のプーリと、これらのプーリに掛け渡された無端ベルトとからなり、
    前記ベルト搬送部材が前記無端ベルトに固定具により固定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載のタング取出し補助装置。
  7. 前記移動手段は、前記ベルト搬送部材をガイドするガイド孔を有するガイド部材を備え、前記ベルト搬送部材と前記ガイド孔との間に摩擦軽減手段が設けられていることを特徴とする請求項6記載のタング取出し補助装置。
  8. 前記摩擦軽減手段は、前記ベルト搬送部材にガイド孔に沿って転動可能に設けられたローラ、あるいは、前記ベルト搬送部材の前記ガイド孔の当接部および前記ガイド部材のガイド孔の少なくとも内周面の少なくとも一方に樹脂コーティングが施されていることを特徴とする請求項7記載のタング取出し補助装置。
  9. 前記移動手段が、前記車両シートの側面、前記車両シートの座部の内部、前記車両シートの側方のドア、前記車両シートの側方の車両の床、および前記車両シートの側方のサイドシルのいずれか1つに設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1記載のタング取出し補助装置。
  10. 前記シートベルトと、車体に設けられて前記シートベルトを常時巻取り方向に付勢するシートベルトリトラクタ、前記タングと、車体に前記車両シートの側方に位置して設けられ、前記タングが挿入係合されるバックルとを少なくとも備えているシートベルト装置において、
    請求項1ないし9のいずれか1記載のタング取出し補助装置が、前記バックルと反対側の前記車両シートの側方に設けられていることを特徴とするシートベルト装置。
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