JP2006157264A - 高周波スイッチ回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造プロセスの変更や保護ダイオードの追加なしに、高周波スイッチ回路装置に含まれるシャント回路の容量素子のサージ耐量を向上させる。
【解決手段】 高周波成分の分流回路(シャント回路)において、直列接続された複数段(例えば、2段)の容量素子(C11とC12、C21とC22)を使用する。サージ電圧が印加された場合に、各容量素子が負担すべき電圧は、その接続段数分に反比例して減少する。結果的に、サージに対する容量素子の耐性が向上する。直列接続された容量素子は、化合物半導体素子の通常の製造プロセスを用いて製造でき、また、本発明の構造であれば、特別に保護ダイオードを設けるといった必要がない。容量の共通化やデバイス構造の工夫によって、さらなるコンパクト化等を図ることもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波スイッチ回路装置に関し、特に、高周波スイッチ回路装置のサージに対する耐性を向上する技術に関する。
携帯電話等の移動通信端末では、通信時にGHz帯の電波を使用するが、その際アンテナの切換え回路や送受信切換え回路などに、高周波での周波数特性の優れたガリウム・砒素(GaAs)を用いた電界効果トランジスタ(FET)をスイッチング素子として使用する。
図8は、スイッチング素子としてGaAsFETを用いて構成された高周波用SPDT(Single-Pole Double-Throw)スイッチの構成を示す回路図である。
高周波用SPDTスイッチは、入力された高周波信号の出力経路を、選択的に切換える機能をもつ。図示されるように、入力側には、第1信号端子RF1が配置され、また出力側には、第2信号端子RF2と第3信号端子RF3とが配置されており、RF1から入力された高周波信号が、RF2、及びRF3のいずれか一方に出力される(なお、スイッチの入出力を逆にしても良い)。
第1信号端子(RF1)と第2信号端子(RF2)との間には、高周波信号経路のスイッチングを行うスイッチ回路である第1電界効果トランジスタ段FET1が設けられている。また、同様に、第1信号端子(RF1)と第2信号端子(RF3)との間には、第2電界効果トランジスタ段FET2が設けられている(以下、電界効果トランジスタ段は、電界効果トランジスタをスイッチング素子として用いたスイッチ回路を意味するものとする)。
これらは制御信号入力CTL1、及びCTL2により双方の電界効果トランジスタ段がオン・オフ制御されることにより、信号端子RF1は、RF2、及びRF3のいずれか一方に電気的に接続される。
一方、オフ状態の場合、オフ状態のFETは容量成分(コンデンサ)に等価であり、RF1-RF2間がオン状態、RF1-RF3間がオフ状態とすると、RF1からの高周波信号がスイッチングFET2のオフ時の等価的な容量成分を介してRF3の側に漏れ出してくる。これをオン状態にあるFETで接地(GND)に引き込む為、第3信号端子RF3と接地端子GNDとの間には、第4電界効果トランジスタ段FET4とDCカット用の容量素子C1を、また同様に、第2信号端子RF2と接地端子GNDとの間には、第3電界効果トランジスタ段FET3とDCカット用の容量素子C2をそれぞれ配置し、シャント回路1、2を形成している。
このシャント回路1,2は、交流的に経路を短絡させ、不要な高周波成分を高周波グランド(接地電位)に逃がす働きをする。これにより、高周波スイッチ回路装置における、双方の接点(RF2,RF3)間のアイソレーション特性を良好に保っている。
上記の高周波用SPDTスイッチのように、シャント回路を含む高周波スイッチ回路装置では、必ず容量素子が存在する。この容量素子は、外付け部品削減という観点から単一のGaAsチップに作製され、MMICとして集積されることが望ましい。
しかし、このGaAs基板上に作製されたMIM(Metal Insulator Metal)容量では、上部電極と下部電極の間の絶縁膜の厚さが非常に薄い為、容量素子が高周波スイッチ回路内で最も静電破壊電圧が低いことが多く、取り扱いには細心の注意が必要であった。すなわち、最も低い静電破壊電圧を有する素子が高周波スイッチ装置全体の静電破壊電圧に支配的となるため、高周波スイッチ回路装置のサージに対する耐性を向上させるためには、容量素子の静電破壊電圧を向上させることが重要となる。
上記のような容量素子の静電破壊電圧を向上する為の最も簡単な方法は、容量素子に高誘電材料を使用し、上部電極と下部電極の間隔を広くして容量素子の静電耐圧を向上させる方法、または静電破壊電圧の低い素子、この場合、容量素子に保護素子を並列に接続することにより高周波スイッチ回路装置全体としてサージによる耐性を向上する方法がある。
例えば、容量素子に高誘電材料を使用する方法は、下記の特許文献1に記載されている。また、静電破壊電圧の低い素子に保護素子を並列に接続する方法は、下記の特許文献2に開示されている。
特開平10−335582 特開2003−100893
しかしながら、上記のような方法では、以下に示す問題が発生する場合がある。
高誘電材料を使用した容量素子をMMIC(Monolithic Microwave IC)内に作製する場合、構成作製プロセスが複雑となり、容量素子形成のためのマスク枚数の増加及び全工程数が増加する。
また、工程数を増やすことなく作成しようとした場合、この高誘電体材料が層間絶縁膜としても構成されるため、層間絶縁膜としての機能の問題、すなわち寄生成分の増加が問題となる場合がある。
他方、保護素子として保護ダイオードを被保護素子に並列に付加することで静電破壊電圧を向上させる方法では、GaAs基板上に保護ダイオードとなる素子、すなわち、静電破壊耐圧電圧の高いダイオードを作製することは、実際には困難であり、製造プロセスが複雑化する。更に、保護ダイオードを接続することは、寄生容量の付加に繋がり、高周波特性の劣化を招く原因となる場合がある。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、製造プロセスの工程変更や工程の追加を行うことなく、高周波スイッチ回路装置全体としてのサージに対する耐性を向上することができる高周波スイッチ回路装置を提供することである。
本発明の高周波スイッチ回路装置は、高周波信号を入力する入力端子と、入力された前記高周波信号を出力する出力端子と、前記入力端子および出力端子の間に接続された第1の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタが非導通状態の際に導通状態となるように、前記入力端子にドレインが接続された第2の電界効果トランジスタとを有し、前記第2の電界効果トランジスタのソースと接地端子との間に、直列に2段接続された容量素子を具備している。
この構成により、高周波成分の分流回路(シャント回路)の構成要素である容量素子(直流カット容量としても機能する)を直列に、少なくとも2段接続することによって、サージ電圧が印加された場合に、各容量素子が負担すべき電圧が、その接続段数分に反比例して減少する。例えば、2段の容量素子を直列に接続した場合には、従来のように1段の容量素子を使用している場合と比較して、容量素子1段に印加される電圧が約半分となる。これにより、高周波スイッチ回路全体としてのサージに対する耐性を約2倍に向上することができる。直列接続された容量素子は、化合物半導体素子の通常の製造プロセスを用いて製造でき、また、本発明の構造であれば、特別に保護ダイオードを設けるといった必要がない。よって、製造プロセスの工程変更や工程の追加を行うことなく、高周波スイッチ回路装置全体としてのサージに対する耐性を、効率的に向上することができる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、第1乃至第3の入出力端子と、前記第1の入出力端子と第2の入出力端子とを結ぶ第1の信号経路に介在する第1の電界効果トランジスタと、前記第1の入出力端子と第3の入出力端子を結ぶ第2の信号経路に介在する第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第1の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第3の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第2の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第4の電界効果トランジスタと、前記第2の電界効果トランジスタのソースと接地電位との間に直列に接続された第1および第2の容量素子と、前記第4の電界効果トランジスタのソースと接地電位との間に直列に接続された第3および第4の容量素子と、を有する。
入力された高周波信号を、第1および第2の信号経路に選択的に出力することができる高周波スイッチ回路装置において、第1の信号経路には、第3の電界効果トランジスタと第1および第2の容量素子とによって構成されるシャント回路を接続し、同様に、第2の信号経路には、第4の電界効果トランジスタと第3および第4の容量素子とによって構成されるシャント回路を接続するものである。信号経路毎に、2段の容量素子を含むシャント回路を接続することにより、すべての信号経路に関して、容量素子の静電破壊耐量が向上し、容量素子をMMICに集積した場合の弱点が補強される。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、前記第2および第4の電界効果トランジスタのソース同士を接続する接続点を有し、前記第1および第2の容量素子と前記第3および第4の容量素子は共通である。
すなわち、第1乃至第3の入出力端子と、前記第1の入出力端子と第2の入出力端子とを結ぶ第1の信号経路に介在する第1の電界効果トランジスタと、前記第1の入出力端子と第3の入出力端子を結ぶ第2の信号経路に介在する第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第1の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第3の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第2の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第4の電界効果トランジスタと、前記第2および第4の電界効果トランジスタのソース同士が接続された共通接続点と接地電位との間に直列に接続された第1および第2の容量素子とを有する。
第1および第2の信号経路用のシャント回路を構成するために、第1および第2の容量素子を共通に使用するものである。これにより、容量素子の素子数を低減することができ、MMIC化した場合の容量素子の専有面積を減少させることができる。集積回路において、容量素子は占有面積が大きくなりがちであり、チップサイズの小型化を妨げる一因となるため、容量素子の数を減らすメリットは大きい。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置であって、前記容量素子または前記第1および第2の容量素子は、半導体基板上に作成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体層を介して前記誘電体層上に離間して形成された第1および第2の上部電極とで構成されたMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタで構成され、前記第2の電界効果トランジスタのソースが第1の上部電極に接続されるとともに、前記第2の上部電極が、前記接地端子に接続され、前記第1の上部電極と前記下部電極との間に形成される1段の容量素子と、前記下部電極と前記第2の上部電極との間に形成される1段の容量素子とで、2段直列の容量素子を構成している。
レイアウトの変更のみで化合物半導体ICの通常の製造プロセス技術を用いて、無理なく、効率的にMMIC化された容量素子を製造することができる。共通下部電極は、2段の容量素子に共通に利用され、この共通下部電極に関しては、引き出しコンタクト部が不要であり、その分だけ専有面積の減少を図ることができる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、第1乃至第3の入出力端子と、前記第1の入出力端子と第2の入出力端子とを結ぶ第1の信号経路に介在する第1の電界効果トランジスタと、前記第1の入出力端子と第3の入出力端子を結ぶ第2の信号経路に介在する第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第1の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタと前記第3の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第2の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第4の電界効果トランジスタと、前記第2の電界効果トランジスタのソースに一端が接続された第1の容量素子と、前記第4の電界効果トランジスタのソースに一端が接続された第2の容量素子と、前記第1および第2の容量素子の他端同士の共通接続点と接地電位との間に接続された第3の容量素子と、を有する。
第3の容量素子を共通に用いて、第1および第2の信号経路についてのシャント回路を構成するものである。一部の容量素子を共通化している分、容量素子の占有面積を削減することができる。また、信号経路の数が増えた場合を想定すると、オフ状態の信号経路に接続されるシャント回路中の、シャント用電界効果トランジスタ側の容量素子の一端同士が共通に接続される共通接続点と、接地電位との間には、第3の容量素子1段しか存在せず、2段の容量素子が介在する場合(2段の容量素子を、すべての信号経路に関して共通化した場合)に比べて、上記の共通接続点と接地電位間のインピーダンスが低い。したがって、シャント経路を介して、不要な高周波信号成分を効果的に接地電位に逃がすことができる。その結果、一つのシャント経路から接地電位に向けて流れる高周波信号成分が、接地電位に吸収されずに、他のオフ信号経路についてのシャント回路に回り込むような事態が防止され、したがって、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションが低下することが防止される。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、前記第1乃至第3の容量素子は、半導体基板上に形成されたMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタで構成され、このMIMキャパシタは、前記半導体基板上に形成された共通下部電極と、この共通下部電極上に形成された誘電体層と、この誘電体層上で互いに離間して形成された第1の上部電極乃至第3の上部電極と、を具備すると共に、前記第1および第2の上部電極の各々に電界効果トランジスタのソースの各々が接続され、また、前記第3の上部電極が接地電位に接続された構造を有し、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第1の上部電極とによって前記第1の容量素子が形成され、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第2の上部電極とによって前記第2の容量素子が形成され、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第3の上部電極とによって前記第3の容量素子が形成される。
化合物半導体ICの通常の製造プロセス技術を用いて、効率的にMMIC化された容量素子を製造することができる。共通下部電極は、2段の容量素子に共通に利用され、この共通下部電極に関しては、引き出しコンタクト部が不要であり、その分だけ専有面積の減少を図ることができる。
本発明の高周波回路装置の他の態様では、前記第1乃至第3の容量素子は、MIMキャパシタで構成され、この半導体基板上に形成されたMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタで構成され、このMIMキャパシタは、前記半導体基板上に形成された第1のキャパシタ電極と、この第1のキャパシタ電極上に設けられた第1の誘電体層と、この第1の誘電体層上に設けられた第2の共通キャパシタ電極と、この第2の共通キャパシタ電極上に形成された第2の誘電体層と、この第2の誘電体層上で互いに離間して形成された第3および第4のキャパシタ電極と、を具備すると共に、前記第3および第4のキャパシタ電極の各々に電界効果トランジスタのソースの各々が接続され、また、前記第1のキャパシタ電極が接地電位に接続された構造を有し、前記第3および第4のキャパシタ電極と前記第2の誘電体層と前記第2の共通キャパシタ電極とによって前記第1および第2の容量素子が形成され、前記第1のキャパシタ電極と前記第1の誘電体層と前記第2の共通キャパシタ電極とによって前記第3の容量素子が形成される。
多層配線技術を用いて、シャント回路に必要な容量素子を、効率的に、かつ、コンパクトに形成するものである。第2の共通キャパシタ電極は、第3および第4のキャパシタ電極の下部電極として機能すると共に、第1のキャパシタ電極の上部電極としても機能する。第2の共通キャパシタ電極については、引き出しコンタクトが不要であり、容量素子の小型化が可能である。また、最下層の第1のキャパシタ電極と第2の共通キャパシタ電極の対向面積を広く取ることができ、第3の容量素子の容量を大きくすることできる。したがって、オフ状態の信号経路に接続されるシャント回路中の、シャント用電界効果トランジスタ側の容量素子の一端同士が共通に接続される共通接続点と、接地電位との間のインピーダンスをさらに小さくすることができる。その結果、一つのシャント経路から接地電位に向けて流れる高周波信号成分が、接地電位に吸収されずに、他のオフ信号経路についてのシャント回路に回り込むような事態がより効果的に防止され、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果が高まる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置の他の態様では、前記半導体基板にビアホールが形成され、かつ、そのビアホールの内表面を覆う、接地電位に接続された接地電極が形成され、その接地電極と前記第1のキャパシタ電極とが前記ビアホールを介して接続される。
ビアホールを介して、第1のキャパシタ電極を接地電位に接続する方法を採用することによって、ボンディングワイヤ等に起因するインダクタンス成分が付加されるおそれがなくなり、交流インピーダンスをさらに低下することができる。よって、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果が、さらに高まる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置の他の態様では、この高周波スイッチ回路装置は、任意の数の入出力端子を有する、mPnT(m-Pole n-Throw:m,nは正の整数)スイッチ回路装置である。
本発明の高周波スイッチ回路装置は、拡張性に富んでおり、入出力端子数が増えた場合にも容易に対応することができる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置は、各信号経路に介在する前記電界効果トランジスタとして、直列接続された複数の電界効果トランジスタを使用する。
オフ状態の信号経路の交流インピーダンスを高めるために、複数の電界効果トランジスタを縦列接続して使用することもできる。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置の他の態様では、各信号経路に介在する前記電界効果トランジスタとして、マルチゲート電界効果トランジスタを使用する。
複数の電界効果トランジスタを使用する代わりに、マルチゲート電界効果トランジスタを使用することも可能である。
また、本発明の高周波スイッチ回路装置の他の態様では、前記電界効果トランジスタのソースとドレインは対称である。
スイッチ素子として電界効果トランジスタでは、電位関係が変化してソースとドレインが入れ替わる場合があるため、念のため明確化したものである。
また、本発明の携帯通信端末装置は、高周波スイッチ回路装置を搭載した携帯通信端末装置である。
携帯電話端末に代表される携帯通信端末装置では、アナログフロントエンドのデュプレクサとして、あるいは、アンテナダイバーシティのためのアンテナ切換え用スイッチ等として、高周波スイッチ回路装置が使用される。本発明の高周波スイッチ回路装置は、MMIC化に適し、小型でかつ高いサージ耐性をもつ。よって、小型軽量化が進展し、種々の環境下で使用される携帯通信端末にも、問題なく、安心して搭載することができる。
本発明によれば、高周波成分の分流経路(シャント経路)の構成要素である容量素子を直列に、少なくとも2段接続することによって、サージ電圧が印加された場合に、各容量素子が負担すべき電圧が、その接続段数に反比例して減少し、結果的に、容量素子のサージ耐性を、その接続段数に比例して増大させることができる。
容量素子がMMICとして集積化されている場合には、絶縁膜が薄いために静電破壊耐量が低いが、本発明によれば、製造プロセスの変更なく、かつ、余分な保護素子の付加なく、静電破壊耐量を効果的に増大させることができる。これにより、高周波スイッチ回路装置の信頼性が向上する。
また、シャント回路に使用される容量素子の共通化を図ることによって、素子数が減り、MMIC化した場合の容量素子の専有面積を減少させることができる。集積回路において、容量素子は占有面積が大きくなりがちであり、チップサイズの小型化を妨げる一因となるため、容量素子の数を減らすメリットは大きい。
また、化合物半導体ICの通常の製造プロセス技術を用いて、無理なく、効率的にMMIC化された容量素子を製造することができ、また、電極の共通化を図ることによって、、引き出しコンタクト部を不要とし、専有面積を削減することができる。
また、接地電位側の容量素子のみを共通化することによって、一つのシャント経路から接地電位に向けて流れる高周波信号成分が、接地電位に吸収されずに、他のオフ信号経路についてのシャント回路に回り込むような事態がより効果的に防止され、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果が高まる。
また、多層配線技術を用いることによって、シャント回路に必要な容量素子を、効率的に、かつ、コンパクトに形成することができる。
また、ビアホールを介して、キャパシタ電極を接地電位に接続する構造を採用することによって、ボンディングワイヤ等に起因するインダクタンス成分が付加されるおそれがなくなり、交流インピーダンスをさらに低下させることができ、よって、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果を、さらに高めることができる。
本発明の高周波スイッチ回路装置は、MMIC化に適し、小型でかつ高いサージ耐性をもつ。よって、小型軽量化が進展し、種々の環境下で使用される携帯通信端末にも、問題なく、安心して搭載することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る高周波スイッチ回路装置の一例(高周波用SPDTスイッチ)を示す回路図である。
図1において、第1信号端子RF1乃至第3信号端子RF3、第1電界効果トランジスタ段FET1乃至第4電界効果トランジスタ段FET4、制御信号入力CTL1乃至CTL2は、従来例と比較して、特に変わるところはない。
本実施形態では、シャント回路に含まれる電界効果トランジスタ段FET3と接地端子GNDとの間に接続されるDCカット用の容量素子を直列に容量素子C11とC12の2段を接続し、シャント回路S3を構成し、同様に、電界効果トランジスタ段FET4と接地端子GNDとの間に接続されるDCカット用の容量素子を直列に容量素子C21とC22の2段を接続し、シャント回路S4を構成している。
本実施の形態1の高周波スイッチ回路装置では、シャント回路のDCカットの容量素子を直列に2段に接続することで、高周波スイッチ回路装置の各端子にサージが印加された場合、図8に示す従来の構成のDCカットの容量素子を1段で構成している場合と比較して、容量素子1段に係る電圧を約半分にすることができる。
特に、容量素子をMMICとして集積化し、容量素子が高周波スイッチ回路装置内で著しく静電破壊電圧が弱い場合に、本発明により高周波スイッチ回路全体としてのサージに対する耐性を約2倍にすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る高周波スイッチ回路装置の一例(高周波用SPDTスイッチ)の構成を示す回路図である。
図2において、第1信号端子RF1乃至第3信号端子RF3、第1電界効果トランジスタ段FET1乃至第4電界効果トランジスタ段FET4、制御信号入力CTL1乃至CTL2は、実施の形態1の回路と同様である。
本実施形態では、第3電界効果トランジスタ段FET3と第4電界効果トランジスタ段FET5のソースを接続する接続点を有し、この接続点と接地との間に、共通のDCカット用の容量素子を容量素子C31とC32の2段を接続し、シャント回路S5を構成している。
本実施の形態の高周波スイッチ回路では、実施形態1と同様に、シャント回路に含まれるDCカットの容量素子が直列に2段で構成されるため、容量素子が高周波スイッチ回路内で著しく静電破壊電圧が低い場合、高周波スイッチ回路全体としてのサージに対する耐性を約2倍にすることができる。
さらに、シャント回路内の容量素子を共通としているため、回路内の容量素子の数を減らし、容量素子がMMICとして集積されている場合、容量素子の占有面積を縮小することができる。
また、本発明の第1又は第2の実施形態において、直列の2段の容量素子をGaAs基板上に作製するときの一例として図3に断面図を示す。
図3に示すように、GaAs基板1の上に、絶縁膜、容量素子の下部電極となるキャパシタ電極E1、誘電体層D1、上部電極となるキャパシタ電極E2、E3を順次積層し、MIMキャパシタを形成している。このMIMキャパシタのキャパシタ電極E2を、シャント回路を構成する電界効果トランジスタ段のソース側に、キャパシタ電極E3を接地端子に配線で接続することにより、実施の形態1、2の2段の容量素子として使用することが可能である。
この構成によれば、容量素子がMMICとして集積されている場合、上部電極と下部電極からコンタクトでの引き出しにより、1段の容量素子を形成しているMIMキャパシタを直列で2段接続する場合と比較して、複数の容量素子がある場合でも、下部電極を共通にして直列2段の容量素子を形成しているため、引き出しのコンタクト部分が必要なくなるため、それぞれの経路に接続される2段の容量素子を、更にチップ占有面積を縮小することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係る高周波スイッチ回路装置(高周波用SP3T(Single-Pole Triple-Throw)スイッチ)の一例を示す回路図である。
高周波用SP3T(Single-Pole Triple-Throw)スイッチは、入力された高周波信号の出力経路を切換えるものであり、入力側には、第4信号端子RF4が配置され、また出力側には、第5信号端子RF5、第6信号端子RF6、第7信号端子RF7が配置されており、RF1から入力された高周波信号が、RF5、RF6及びRF7のいずれか一方に出力される(スイッチの入出力を逆にしても良い)。
RF4とRF5との間には、高周波信号経路のスイッチングを行うスイッチ素子である第5電界効果トランジスタ段FET5が設けられており、また、RF4とRF6との間には、第6電界効果トランジスタ段FET6、RF4とRF6との間には、第7電界効果トランジスタ段FET7が設けられている。
これらは第5、第6、第7制御信号入力用端子CTL5、CTL6、CTL7によりそれぞれの電界効果トランジスタ段がオン・オフ制御されることにより、第4信号端子RF4は、RF5、RF6、及びRF7のいずれか一方に電気的に接続される。
また、第4信号端子RF4と第5信号端子RF5がオフ状態のときに第5電界効果トランジスタ段FET5を介して漏れ出してくる信号をアース(GND)に引き込む為、第5信号端子RF5と接地端子GNDとの間には第8電界効果トランジスタ段FET8を、また、同様に、第6信号端子RF6と接地端子GNDとの間には、第9電界効果トランジスタ段FET9を、第7信号端子RF7と接地端子GNDとの間には、第10電界効果トランジスタ段FET10を、それぞれ配置するシャント回路S6を形成している。
これら電界効果トランジスタ段は、第5制御信号入力端子CTL5乃至第10制御信号入力端子CTL10によりオン・オフ制御され、CTL5がオン状態となるときは、CTL9、CTL10がオン状態となり、同様に、CTL6がオン状態となるときは、CTL8、CTL10がオン状態となり、CTL7がオン状態となるときは、CTL8、CTL9がオン状態となることで双方の接点間のアイソレーション特性を良好に保っている。
また、本実施形態では、シャント回路S6は、第8電界効果トランジスタ段FET8乃至第10電界効果トランジスタ段FET10と接地端子GNDとの間に接続されるDCカットの容量素子を、第8電界効果トランジスタ段FET8乃至第10電界効果トランジスタ段FET10のソース電極にそれぞれ直列に1段の容量素子C41、C42、C43を接続し、この容量素子C41、C42、C43と接地との間に共通の容量素子C44を直列に1段を接続している。
この構成によれば、シャント回路S6に含まれるDCカットの容量素子が直列に2段で構成されるため、容量素子が高周波スイッチ回路内で著しく静電破壊電圧が低い場合、高周波スイッチ回路全体としてのサージに対する耐性を約2倍に向上することができる。
さらに、実施例1の高周波スイッチ回路装置と比較して、シャント回路内の容量素子を1段共通としているため、回路内の容量素子の数を減らし、容量素子がMMICとして集積されている場合、容量素子の占有面積を縮小することができる。
また、第8電界効果トランジスタ段FET8乃至第10電界効果トランジスタ段FET10に接続されるDCカットの直列2段の容量素子を全て共通にした場合と比べて、例えば、RF4とRF5が接続される場合、オン状態となる第5電界効果トランジスタ段FET5、第9電界効果トランジスタ段FET9、及び第10電界効果トランジスタ段FET10のソース電極が直接されているのに対し、本実施形態では、オフ経路同士の接続点はオン状態の電界効果トランジスタ段(この場合、第9電界効果トランジスタ段FET9、及び第10電界効果トランジスタ段FET10)に接続される容量素子を1段介した点となる。
このことは、DCカットの直列2段の容量素子を全て共通にした場合では、接地との間には、直列に2段容量素子があり、1段のときと比べて接地との間のインピーダンスが高くなり、不要な高周波成分が接地電位に十分に吸収されず、他のオフ状態の信号経路に漏れ込むという事態を招き易くなる。
したがって、第6信号経路RF6と第7信号経路RF7の間のアイソレーション、つまり、オフ経路間のアイソレーション劣化が生じる場合があるのに対し、本実施形態では、オフ経路の接続点と接地との間に直列に1段しか容量素子が存在しないため、接地とのインピーダンスが低くなり、高周波成分は接地電位に十分に吸収され、よって、アイソレーションの劣化を防ぐことができる。
また、本発明の第3の実施例において、直列2段の容量素子をGaAs基板上に作製する場合の一例として図5、図6、図7に断面図を示す。
図5の容量素子の断面図においては、GaAs基板1の上に、絶縁膜、容量素子の下部電極となるキャパシタ電極E4、誘電体層D2、上部電極となるキャパシタ電極E5、E6、E7、E8を順次積層し、MIMキャパシタを形成している。
このMIMキャパシタのキャパシタ電極E5を、シャント回路を構成する第8電界効果トランジスタ段FET8のソース側に、キャパシタ電極E6を、シャント回路を構成する第9電界効果トランジスタ段FET9のソース側に、キャパシタ電極E7を、シャント回路を構成する第10電界効果トランジスタ段FET10のソース側に接続し、キャパシタ電極E8を接地端子に配線で接続することにより、実施の形態3の2段の容量素子として使用することが可能である。
この構成によれば、容量素子がMMICとして集積されている場合、上部電極と下部電極からコンタクトでの引き出しにより、1段の容量素子を形成しているMIMキャパシタを直列で2段接続する場合と比較して、複数の容量素子がある場合でも、下部電極を共通にして直列2段の容量素子を形成しているため、引き出しのコンタクト部分が必要なくなるため、それぞれの経路に接続される2段の容量素子のチップ占有面積を小さく作製が可能である。
次に、図6の容量素子の断面図においては、GaAs基板1の上に、絶縁膜、容量素子の第1キャパシタ電極E9、第1誘電体層D3、第2キャパシタ電極E10、第2誘電体層D4、第3キャパシタ電極E11、E12、E13を順次積層し、MIMIMキャパシタを形成している。すなわち、多層配線技術を用いて、容量素子を形成している。
このMIMIMキャパシタのキャパシタ電極E11を、シャント回路を構成する第8電界効果トランジスタ段FET8のソース側に、キャパシタ電極E12を、シャント回路を構成する第9電界効果トランジスタ段FET9のソース側に、キャパシタ電極E13を、シャント回路を構成する第10電界効果トランジスタ段FET10のソース側に接続し、キャパシタ電極E9をコンタクトにより引き出し、接地端子に配線で接続することにより、実施の形態3の2段の容量素子として使用することが可能である。
この構成によれば、複数の容量素子がある場合でも、それぞれのシャント回路の電界効果トランジスタ段に接続される直列1段の容量素子を、下部電極を共通にして形成し、その下部電極をさらに接地との間の共通の1段の容量素子の上部電極として使用し、MIMIM構成にすることで、小さい占有面積で実施の形態3の高周波スイッチ回路装置の直列2段の容量素子が作製可能である。
また、接地との間の共通の1段の容量素子を、シャント回路内全体の容量素子の占有面積を変えることなく作製が可能であり、シャント回路S6のそれぞれの電界効果トランジスタ段のソース電極に接続される直列1段の容量素子に対して、面積(容量値)を2倍以上にすることができるため、シャント回路S6のオフ経路の接続点と接地とのインピーダンスを更に低くすることが容易に可能となる。
これにより、実施の形態3の高周波スイッチ回路装置の効果であるオフ経路同士のアイソレーション劣化防止を更に効果的にすることができる。
次に、図7の容量素子の断面図においては、GaAs基板1の上に、容量素子の第1キャパシタ電極E9、第1誘電体層D3、第2キャパシタ電極E10、第2誘電体層D4、第3キャパシタ電極E11、E12、E13を順次積層し、MIMIMキャパシタを形成している。
このMIMIMキャパシタのキャパシタ電極E11を、シャント回路を構成する第8電界効果トランジスタ段FET8のソース側に、キャパシタ電極E12を、シャント回路を構成する第9電界効果トランジスタ段FET9のソース側に、キャパシタ電極E13を、シャント回路を構成する第10電界効果トランジスタ段FET10のソース側に接続し、キャパシタ電極E9をビアホールにより、接地端子に接続することにより、実施の形態3の直列2段の容量素子として使用することが可能である。
この構成によれば、実施の形態3の高周波スイッチ回路装置の直列2段の容量素子において、それぞれのシャント回路で共通としている接地に接続される容量素子について、接地端子との間に付加されてしまうワイヤボンディング等のインダクタンス成分をなくすことができ、接地とのインピーダンスを更に低くすることが可能である。
つまり、実施の形態3の高周波スイッチ回路装置の効果であるオフ経路同士のアイソレーション劣化防止を更に効果的にすることができる。
(その他の変形例)
(1)実施の形態1、2では、高周波スイッチ回路装置として1入力2出力スイッチ(SPDTスイッチ)、実施の形態3では、1入力3出力スイッチ(SP3Tスイッチ)を構成するとしたが、高周波スイッチ回路装置の入力端子、及び出力端子の数はこれに限定されない。
高周波スイッチ回路装置が多入力多出力の場合も同様の効果を得ることができ、シャント回路DCカットの容量素子を2段で構成するものは勿論、本発明に含まれる。
(2)前記実施の形態では、各高周波信号経路に設けられたスイッチ回路である電界効果トランジスタ段が、1個のFETにより構成されるとしたが、電界効果トランジスタ段の構成は、これに限らない。電界効果トランジスタ段が直列に繋がれた、複数のFETにより構成される場合、もしくはマルチゲート電界効果トランジスタの場合であっても勿論、本発明に含まれる。
(3)前記実施の形態では、各高周波信号経路に設けられたスイッチ回路である電界効果トランジスタ段のソースとドレインという別々の表現で表したが、スイッチ素子においては、ソースとドレインは対称であり、ソースとドレインを入れ替えても勿論、本発明に含まれる。
(4)上記実施の形態、及び上記変形例をそれぞれ組み合わせて実施する場合も、本発明に含まれる。
以上説明したように本発明によれば、高周波成分の分流経路(シャント経路)の構成要素である容量素子を直列に、少なくとも2段接続することによって、サージ電圧が印加された場合に、各容量素子が負担すべき電圧が、その接続段数に反比例して減少し、結果的に、容量素子のサージ耐性を、その接続段数に比例して増大させることができる。
容量素子がMMICとして集積化されている場合には、絶縁膜が薄いために静電破壊耐量が低いが、本発明によれば、製造プロセスの変更なく、かつ、余分な保護素子の付加なく、静電破壊耐量を効果的に増大させることができる。これにより、高周波スイッチ回路装置の信頼性が向上する。
また、シャント回路に使用される容量素子の共通化を図ることによって、素子数が減り、MMIC化した場合の容量素子の専有面積を減少させることができる。集積回路において、容量素子は占有面積が大きくなりがちであり、チップサイズの小型化を妨げる一因となるため、容量素子の数を減らすメリットは大きい。
また、化合物半導体ICの通常の製造プロセス技術を用いて、無理なく、効率的にMMIC化された容量素子を製造することができ、また、電極の共通化を図ることによって、、引き出しコンタクト部を不要とし、専有面積を削減することができる。
また、接地電位側の容量素子のみを共通化することによって、一つのシャント経路から接地電位に向けて流れる高周波信号成分が、接地電位に吸収されずに、他のオフ信号経路についてのシャント回路に回り込むような事態がより効果的に防止され、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果が高まる。
また、多層配線技術を用いることによって、シャント回路に必要な容量素子を、効率的に、かつ、コンパクトに形成することができる。
また、ビアホールを介して、キャパシタ電極を接地電位に接続する構造を採用することによって、ボンディングワイヤ等に起因するインダクタンス成分が付加されるおそれがなくなり、交流インピーダンスをさらに低下させることができ、よって、オフしている信号経路(についての各シャント回路)間のアイソレーションの低下防止効果を、さらに高めることができる。
本発明の高周波スイッチ回路装置は、MMIC化に適し、小型でかつ高いサージ耐性をもつ。よって、小型軽量化が進展し、種々の環境下で使用される携帯通信端末にも、問題なく、安心して搭載することができる。
本発明は、製造プロセスの変更なく、かつ、余分な保護素子の付加なく、高周波スイッチ回路装置の静電破壊耐量を効果的に増大させることができるという効果を奏し、したがって、例えば、小型軽量の携帯通信端末装置に搭載される高周波スイッチ回路装置として有用である。
本発明の第1の実施形態の高周波スイッチ回路装置(SPDTスイッチ)の回路構成を示す回路図 本発明の第2の実施形態の高周波スイッチ回路装置(SPDTスイッチ)の回路構成を示す回路図 図1及び図2の高周波スイッチ回路装置に含まれる容量素子の、半導体基板上における構造の一例を示す断面図 本発明の第3の実施形態の高周波スイッチ装置(SP3Tスイッチ)の回路構成を示す回路図 図4の高周波スイッチ回路装置に含まれる容量素子の、半導体基板上における構造の一例を示す断面図 図4の高周波スイッチ回路装置に含まれる容量素子の、半導体基板上における構造の他の例を示す断面図 図4の高周波スイッチ回路装置に含まれる容量素子の、半導体基板上における構造の他の例を示す断面図 従来の高周波スイッチ回路装置(SPDTスイッチ)の回路構成を示す回路図
符号の説明
RF1〜RF7 高周波信号端子
CTL1〜CTL10 制御信号
FET1〜FET10 電界効果トランジスタ段
R1〜R10 抵抗
GND GND端子
C1〜C2 DCカット用容量素子
C11〜C12 DCカット用容量素子
C21〜C22 DCカット用容量素子
C31〜C32 DCカット用容量素子
C41〜C44 DCカット用容量素子
1 半導体基板
2 絶縁膜
E1、E4 キャパシタ電極(下部電極)
E2〜E3、E5〜E8 キャパシタ電極(上部電極)
E9 キャパシタ電極(第1電極)
E10 キャパシタ電極(第2電極)
E11〜E13 キャパシタ電極(第3電極)
D1〜D2 誘電体層
D3 第1誘電体層
D4 第2誘電体層
3 FETソース電極
4 FETドレイン電極
5 FETゲート電極
6 活性層
7 キャパシタ領域
8 FET領域
9 ビアホール

Claims (13)

  1. 高周波信号を入力する入力端子と、
    入力された前記高周波信号を出力する出力端子と、
    前記入力端子および出力端子の間に接続された第1の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電界効果トランジスタが非導通状態の際に導通状態となるように、前記入力端子にドレインが接続された第2の電界効果トランジスタとを有し、
    前記第2の電界効果トランジスタのソースと接地端子との間に、直列に2段接続された容量素子を具備した高周波スイッチ回路装置。
  2. 第1乃至第3の入出力端子と、
    前記第1の入出力端子と第2の入出力端子とを結ぶ第1の信号経路に介在する第1の電界効果トランジスタと、
    前記第1の入出力端子と第3の入出力端子を結ぶ第2の信号経路に介在する第2の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第1の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第3の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電界効果トランジスタと前記第3の入出力端子との間の信号経路にドレインが接続され、前記第2の電界効果トランジスタがオフ状態のときにオンする第4の電界効果トランジスタと、
    前記第2の電界効果トランジスタのソースと接地電位との間に直列に接続された第1および第2の容量素子と、
    前記第4の電界効果トランジスタのソースと接地電位との間に直列に接続された第3および第4の容量素子と、
    を有することを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  3. 請求項2に記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    前記第2および第4の電界効果トランジスタのソース同士を接続する接続点を有し、
    前記第1および第2の容量素子と前記第3および第4の容量素子は共通である高周波スイッチ回路装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置において、
    前記容量素子または前記第1および第2の容量素子は、半導体基板上に作成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体層を介して前記誘電体層上に離間して形成された第1および第2の上部電極とで構成されたMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタで構成され、
    前記第2の電界効果トランジスタのソースが第1の上部電極に接続されるとともに、
    前記第2の上部電極が、前記接地端子に接続され、
    前記第1の上部電極と前記下部電極との間に形成される1段の容量素子と、前記下部電極と前記第2の上部電極との間に形成される1段の容量素子とで、2段直列の容量素子を構成した高周波スイッチ回路装置。
  5. 請求項3に記載の高周波スイッチ回路装置において、
    前記第1および第2の容量素子は、前記第2および第4の電界効果トランジスタのソースに、それぞれ直列接続された第1段の容量素子を接続し、前記第1段の容量素子と接地端子との間に直列接続された共通の容量素子とで構成される高周波スイッチ回路装置。
  6. 請求項5記載の高周波回路装置であって、
    前記第1乃至第3の容量素子は、半導体基板上に形成されたMIMキャパシタで構成され、
    前記MIMキャパシタは、前記半導体基板上に形成された共通下部電極と、前記共通下部電極上に形成された誘電体層と、前記誘電体層上で互いに離間して形成された第1の上部電極乃至第3の上部電極と、を具備すると共に、前記第1および第2の上部電極の各々に電界効果トランジスタのソースの各々が接続され、また、前記第3の上部電極が接地電位に接続された構造を有し、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第1の上部電極とによって前記第1の容量素子が形成され、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第2の上部電極とによって前記第2の容量素子が形成され、前記共通下部電極と前記誘電体層と前記第3の上部電極とによって前記第3の容量素子が形成されることを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  7. 請求項5記載の高周波回路装置であって、
    前記第1乃至第3の容量素子は、半導体基板上に形成されたMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタで構成され、
    前記MIMキャパシタは、前記半導体基板上に形成された第1のキャパシタ電極と、前記第1のキャパシタ電極上に設けられた第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層上に設けられた第2の共通キャパシタ電極と、前記第2の共通キャパシタ電極上に形成された第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層上で互いに離間して形成された第3および第4のキャパシタ電極と、を具備すると共に、前記第3および第4のキャパシタ電極の各々に電界効果トランジスタのソースの各々が接続され、また、前記第1のキャパシタ電極が接地電位に接続された構造を有し、
    前記第3および第4のキャパシタ電極と前記第2の誘電体層と前記第2の共通キャパシタ電極とによって前記第1および第2の容量素子が形成され、前記第1のキャパシタ電極と前記第1の誘電体層と前記第2の共通キャパシタ電極とによって前記第3の容量素子が形成されることを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  8. 請求項7記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    前記半導体基板にビアホールが形成され、かつ、そのビアホールの内表面を覆う、接地電位に接続された接地電極が形成され、その接地電極と前記第1のキャパシタ電極とが前記ビアホールを介して接続されることを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    前記高周波スイッチ回路装置は、任意の数の入出力端子を有する、mPnT(m-Pole n-Throw:m,nは正の整数)スイッチ回路装置であることを特徴とする高周波回路装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    各信号経路に介在する前記電界効果トランジスタが、直列接続された複数の電界効果トランジスタを含むことを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  11. 請求項1乃至請求項9記載のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    各信号経路に介在する前記電界効果トランジスタが、マルチゲート電界効果トランジスタを含むことを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置であって、
    前記電界効果トランジスタのソースとドレインは対称であることを特徴とする高周波スイッチ回路装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の高周波スイッチ回路装置を搭載した携帯通信端末装置。
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