JP2006154294A - 定着装置 - Google Patents

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秀樹 佐藤
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Abstract

【課題】 加熱ローラーから記録媒体を剥離する剥離爪を、簡単な構成で加熱ローラーに対して接離可能とした定着装置の提供を課題とする。
【解決手段】 加圧ローラー52と加熱ローラー54とで記録媒体Pを搬送しながら記録媒体P上の未定着像を定着する定着装置30において、加熱ローラー54に接して、その加熱ローラー54から記録媒体Pを剥離する剥離爪60を、搬送される記録媒体Pが当接することによって、加熱ローラー54から離間するように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録紙等の記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着装置に関し、更に詳しくは、加熱ローラーに密接した記録媒体を、その加熱ローラーから剥離するための剥離爪に関する。
画像形成装置は、像担持体によって記録紙に転写された未定着のトナー像を、加熱ローラー及び加圧ローラーによって記録紙に定着させる定着装置を備えている。この定着装置は、画像形成装置に対して着脱可能となっており、寿命等で交換する場合や、搬送される記録紙のジャム処理を行う際に、画像形成装置から取り外せるようになっている。
また、この定着装置は、加圧ローラーによって加熱ローラーへ押しつけられるようにして搬送される記録紙を、その加熱ローラーから剥離する剥離爪を有している。この剥離爪は、加熱ローラーの幅方向に所定間隔を隔てて複数配設され、その先端が常時加熱ローラーに接する構成になっている。したがって、加熱ローラーに密着されて搬送される記録紙は確実に剥離される。
しかしながら、剥離爪が常時加熱ローラーに接していると、トナーや紙粉等が剥離爪に付着し、その付着物が増大して来ると、剥離性能が低下したり、記録紙に付着物が付着して画像欠陥になる問題があった。そのため、剥離爪を加熱ローラーに対して接離可能に構成することが考えられた(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この場合、その接離機構が複雑なものになるため、製造コストの増加や装置の大型化を招く結果になっていた。
特開2000−155493号公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、加熱ローラーから記録媒体を剥離する剥離爪を、簡単な構成で加熱ローラーに対して接離可能とした定着装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の定着装置は、加熱ローラーと回動する加圧部材とで記録媒体を搬送しながら該記録媒体上の未定着像を定着する定着装置であって、前記加熱ローラーに接して該加熱ローラーから前記記録媒体を剥離する剥離爪が、搬送される該記録媒体と当接することによって、前記加熱ローラーから離間される構成にしたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、剥離爪は、搬送される記録媒体が当接することによって加熱ローラーから離間される。したがって、剥離爪の接離機構が複雑化されることがなく、製造コストの増加や装置の大型化を招くことがない。
また、請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記剥離爪が、前記加圧部材と前記加熱ローラーのニップ接線を越えない範囲で回動して、該加熱ローラーから離間することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、剥離爪自体が記録媒体の搬送を妨げることがない。
また、請求項3に記載の定着装置は、請求項1又は請求項2に記載の定着装置において、前記剥離爪が、前記記録媒体が該剥離爪上を通過する所定の間、前記加熱ローラーから離間することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、剥離爪上にトナーや紙粉等が堆積するのを防止することができる。よって、剥離性能の低下及び画像欠陥の発生を防止することができる。
また、請求項4に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の定着装置において、前記剥離爪が、前記記録媒体の終端が前記加熱ローラーから剥離されてから該剥離爪上に差し掛かるまでの間に、前記加熱ローラーに接する状態に復帰することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体が連続して搬送されるとき(搬送される記録媒体同士の間隔が短いとき)でも、記録媒体を確実に加熱ローラーから剥離することができる。
また、請求項5に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の定着装置において、前記剥離爪の前記記録媒体の搬送方向最下流部位が、該記録媒体の搬送ガイド面よりも側面視で突出していることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、搬送される記録媒体が確実に剥離爪に当接する。これにより、剥離爪を確実に回動させることができる。
また、請求項6に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の定着装置において、側面視で、前記剥離爪の前記記録媒体と接する部分の回動前の接線と、回動後の接線とでなす角度αを、0度<α≦60度としたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、剥離爪が記録媒体の搬送を妨げることがなく、記録媒体を好適に搬送することができる。
また、請求項7に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の定着装置において、側面視で、前記剥離爪の前記記録媒体と接する部分の回動後の接線と、該記録媒体の搬送ガイド面とでなす角度βを、0度<β≦60度としたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、記録媒体を好適に搬送ガイド面に供給することができる。
また、請求項8に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の定着装置において、前記剥離爪が、付勢部材に付勢されることにより、前記加熱ローラーに接することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、加熱ローラーから記録媒体を確実に剥離することができる。
また、請求項9に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の定着装置において、前記剥離爪が、自重により、前記加熱ローラーに接することを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、剥離爪の構成を簡略化することができる。
また、請求項10に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪を付勢する力F2、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に付勢力を作用させる位置までの距離L2とした場合に、F1×L1>F2×L2となるように構成したことを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、搬送される記録媒体により、剥離爪を確実に回動させることができる。
また、請求項11に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪の自重による付勢力F3、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪の重心までの距離L3とした場合に、F1×L1>F3×L3となるように構成したことを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、搬送される記録媒体により、剥離爪を確実に回動させることができる。
また、請求項12に記載の定着装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪を付勢する力F2、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に付勢力を作用させる位置までの距離L2、前記剥離爪の自重による付勢力F3、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪の重心までの距離L3とした場合に、F1×L1>F2×L2+F3×L3となるように構成したことを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、搬送される記録媒体により、剥離爪を確実に回動させることができる。
以上、何れにしても本発明によれば、加熱ローラーから記録媒体を剥離する剥離爪を、簡単な構成で加熱ローラーに対して接離可能とした定着装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。まず、本発明に係る定着装置30を備えた画像形成装置10の概要について説明する。図1で示すように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12と給紙装置14とで構成されている。
画像形成装置本体12には、一様に帯電した後、画像光を照射することにより、表面に静電潜像が形成される像担持体16と、像担持体16の表面に一様に帯電する帯電装置18と、画像データに基づいて像担持体16に画像光を照射し、静電電位の差による潜像を形成する光学箱24と、潜像にトナーを選択的に転移して可視化する現像装置20と、搬送路38に沿って供給される記録紙P(図3乃至図9参照)に像担持体16表面のトナー像(未定着像)を転写する転写装置26と、記録紙P上のトナー像を加熱・加圧して融着させる定着装置30と、トナー像が転写された後の像担持体16に残留するトナーを掃除するクリーニング装置28とが備えられている。
ここで、像担持体16は、表面に感光体層を有し、一様に帯電した後の露光により、露光部の電位が減衰するようになっている。一方、帯電装置18は、像担持体16に当接されるロール状の部材であり、これらの間に電圧が印加されることによって、当接部付近の微少間隙内で放電が生じ、像担持体16の表面を略一様に帯電させる構成である。なお、帯電装置18としては、この他、電極ワイヤーに高電圧を印加し、コロナ放電によって像担持体16を帯電するものを用いることができる。
光学箱24は、点滅するレーザーを像担持体16の周面に走査させ、画像データに基づいた静電潜像を像担持体16の周面上に形成するようになっている。なお、光学箱24としては、LED等の発光素子を配列し、これらを画像データに基づいて点滅させるものでもよい。
現像装置20は、像担持体16と近接して対向するように配置された円筒状の現像ローラー22を備えており、この現像ローラー22と像担持体16との間に現像バイアス電圧が印加されるようになっている。これにより、現像ローラー22と像担持体16との間には現像バイアス電界が形成され、電荷を有するトナーが像担持体16上の露光部に転移して可視像を形成する構成である。
また、この現像装置20は、画像形成装置本体12に対して着脱可能となるようにユニット化されている。すなわち、画像形成装置本体12の上面(排紙トレイ)は、定着装置30の近傍で幅方向に架設された支軸42を中心として、上下方向に回動可能に構成された上部カバー40とされており、現像装置20は、その上部カバー40を開放させた開口から着脱できるように構成されている。
転写装置26は、像担持体16と対向するように設けられたロール状の部材であり、像担持体16との間に転写電界を形成することによって、通過する記録紙P上にトナー像を転写させる構成である。そして、トナー像が転写装置26によって記録紙Pに転写された後、記録紙Pは像担持体16から分離されるようになっている。
分離された記録紙Pは、搬送路38を通って定着装置30へ搬送される。そして、その記録紙Pは、定着装置30によって加熱・加圧されてトナー像が定着された後、機外(排紙トレイ上)へ排出される構成である。また、転写終了後、像担持体16の表面は、クリーニング装置28によってクリーニング処理され、次回の作像処理に備えるようになっている。
一方、画像形成装置本体12の下方には、記録紙Pを画像形成装置本体12内部に1枚ずつ送り出す給紙装置14が設けられている。この給紙装置14は、着脱自在な給紙カセット32を備えており、記録紙Pが送り出される方向と逆方向に引き抜くことができるようになっている。なお、給紙カセット32は、図示の2段に限定されるものではない。
給紙カセット32の先端部近傍には、給紙カセット32から記録紙Pを送り出す給紙ローラー34がそれぞれ設けられている。また、給紙カセット32の先端部側には、給紙ローラー34に圧接される捌き部材(図示省略)がそれぞれ設けられており、給紙カセット32内の記録紙Pが1枚ずつ給紙されるようになっている。そして、給紙装置14から送り出された記録紙Pは、給紙装置14の近傍に設けられたレジストローラー対36によって、所定のタイミングでトナー像の転写位置へ搬送されるようになっている。
次に、定着装置30について説明する。図1、図2で示すように、定着装置30は画像形成装置本体12に対して着脱可能となるようにユニット化されており、画像形成装置本体12には、定着装置30を着脱するための開口を開閉する背面カバー46が支軸48を中心に回動可能となるように配設されている。
定着装置30は、図2で示すように、略直方体形状とされた筐体50を有しており、筐体50には、加圧ローラー52及び加熱ローラー54が回転可能に軸支されている。そして、加圧ローラー52と加熱ローラー54は、互いの周面が対向して、所定の圧力で圧接(ニップ)された状態となるように構成されている。すなわち、加圧ローラー52が荷重スプリング56により、加熱ローラー54側へ付勢されている。
また、定着装置30には、加圧ローラー52と加熱ローラー54とで構成される記録紙Pの搬入口と搬出口が幅方向に沿って設けられており、搬送路38を通って案内された記録紙Pは、搬入口から搬入され、加圧ローラー52と加熱ローラー54とで構成されるニップ部を通過して、搬出口から搬出される構成である。
加圧ローラー52は、ステンレス又は鉄製の芯金に、耐熱弾性体層(シリコンスポンジ、アスカー硬度:40度)が設けられており、表層には低摩擦係数の離型層(PFAチューブ:膜厚30μm)が設けられている。一方、加熱ローラー54は、表層に低摩擦係数の離型層(PFAチューブ:膜厚30μm)を設けた中空の芯金(鉄又はアルミニウム素管:肉厚1.0mm〜1.5mm)からなり、内部にはヒーター55が配置されている。
また、定着装置30には、コネクター(図示省略)が設けられており、そのコネクターを画像形成装置本体12に設けられた電源部44(図1参照)に接続することにより、加熱ローラー54のヒーター55が所定の温度に上昇して、搬送される記録紙P上のトナー像を融解させる構成である。
更に、定着装置30には、従動ギア58が設けられており、画像形成装置本体12の駆動ギア(図示省略)と噛合することにより、加熱ローラー54が回転する構成である。これにより、記録紙Pはニップされた状態で搬送され、記録紙Pにトナー像が定着される構成である。
また、図2で示すように、加熱ローラー54の周面には、記録紙Pを剥離するための剥離爪60が複数(図示のものは5個)所定間隔を隔てて配設されている。すなわち、搬入口から搬入された記録紙Pは、加圧ローラー52によって加熱ローラー54へ圧接された(押しつけられた)状態で搬送されるため、その始端から加熱ローラー54に密接した状態で搬送される。したがって、その加熱ローラー54から記録紙Pの始端を剥離するための剥離爪60が配設されている。
剥離爪60は、図3乃至図5で示すように、加熱ローラー54の周面に接する幅広な先端部62と、筐体50に回動自在に軸支される回動軸64と、剥離爪60の先端部62を加熱ローラー54側へ付勢するためのトーションばね70を係止する係止孔66と、記録紙Pの搬送方向最下流部位である後端部68とを有している。
また、剥離爪60の先端部62と後端部68の間の上面が、加熱ローラー54から剥離された記録紙Pが摩擦を有する状態で摺接(当接)する摺接面60Aとされている。なお、トーションばね70は、その一端70Aが係止孔66へ係止され、他端70Bが筐体50に係止される構成である。
また、この剥離爪60は、記録紙Pが搬送される力を利用して加熱ローラー54から離間するように構成されている。すなわち、図6で示すように、剥離爪60の後端部68は、先端部62が加熱ローラー54に接する状態において、側面視で筐体50の搬送ガイド面51(仮想線Kで示す)よりも突出するように構成されており、剥離爪60によって加熱ローラー54から剥離された記録紙Pの始端側が、その摺接面60Aに確実に当接(摺接)するようになっている。
つまり、剥離爪60は、搬送される記録紙Pにより、加熱ローラー54から離間する方向(矢印Aで示す)へ回動させられる(押し上げられる)構成であり、記録紙Pが剥離爪60上を搬送されている所定の間(後述するように、例えば記録紙Pの終端が、回動された剥離爪60上に差し掛かるまでの間)、加熱ローラー54から離間する構成である。これにより、剥離爪60上にトナーや紙粉等の付着物が堆積されるのが防止され、剥離性能の低下や記録紙Pに付着物が付着して画像欠陥になるのが防止される構成である。
なお、剥離爪60が、搬送される記録紙Pとの摩擦によって加熱ローラー54の周面から離間されるようにするため、トーションばね70の付勢力は、次の通りに規定されている。すなわち、図3で示すように、記録紙Pが剥離爪60を押し上げる(回動させる)力をF1、回動軸64から記録紙Pが摩擦接触する剥離爪60の摺接面60Aまでの最短距離をL1、トーションばね70の付勢力をF2、回動軸64から係止孔66までの最短距離をL2とした場合に、F1×L1>F2×L2とされている。
また、剥離爪60は、トーションばね70によって加熱ローラー54へ付勢される構成に限定されるものではなく、例えば剥離爪60自体の重さによって加熱ローラー54の周面へ接する構成としてもよい。この場合は、記録紙Pが剥離爪60を押し上げる(回動させる)力をF1、回動軸64から記録紙Pが摩擦接触する剥離爪60の摺接面60Aまでの最短距離をL1、剥離爪60の自重による付勢力をF3、回動軸64から剥離爪60の重心Gまでの最短距離をL3とした場合に、F1×L1>F3×L3とされている。
何れにしても、このように力のモーメントを規定することにより、剥離爪60が、搬送される記録紙Pによって加熱ローラー54から離間する方向へ回動可能となる構成である。つまり、このような簡単な構成により、剥離爪60を加熱ローラー54に対して接離させることができる。なお、剥離爪60が自重とトーションばね70の両方によって、加熱ローラー54へ付勢されている場合も同様である。その場合は、F1×L1>F2×L2+F3×L3となる。
更に、剥離爪60の回動範囲は、図4で示すように、加圧ローラー52と加熱ローラー54のニップ接線Nを越えない範囲である。剥離爪60の回動範囲がニップ接線Nを越えると、剥離爪60自体が記録紙Pの搬送を妨げる結果となってしまうからである。なお、ニップ接線Nとは、側面視で、加熱ローラー54に圧接することによって凹んだ加圧ローラー52の一部を加熱ローラー54側に復元した場合の仮想線Jと加熱ローラー54との交点を結んだ線である。
また、図3で示すように、側面視で、剥離爪60の先端部62が加熱ローラー54の周面に接しているときの摺接面60Aと、剥離爪60が記録紙Pによって最大位置まで回動したときの摺接面60Aとでなす角度αは、0度<α≦60度とされている。そして、図8で示すように、側面視で、剥離爪60が最大位置まで回動したときの摺接面60Aと、筐体50の搬送ガイド面51とでなす角度βは、0度<β≦60度とされている。
したがって、その剥離爪60により記録紙Pをスムーズに搬送ガイド面51へ供給できる構成である。つまり、このような構成とすることにより、剥離爪60自体が記録紙Pの搬送を妨げる結果とならないようにできるのは当然ながら、その剥離爪60によって記録紙Pを搬送ガイド面51上へ好適に案内できる構成である。
また、剥離爪60は、記録紙Pの終端が加熱ローラー54から剥離されてから、回動された剥離爪60上に差し掛かるまでの間に、加熱ローラー54に接する状態に復帰回動する構成とされている。このため、記録紙Pが連続して搬送される場合等、搬送されて来る記録紙P同士の間隔が短い場合であっても、確実に記録紙Pを加熱ローラー54から剥離することができる。
以上のような構成の剥離爪60を備えた定着装置30において、次にその作用について説明する。現像装置20(像担持体16)及び転写装置26により、トナー像が転写された記録紙Pは、定着装置30の搬入口から搬入され、加圧ローラー52及び加熱ローラー54の間を通過することによりトナー像が定着されて、搬出口から搬出され、排紙トレイ(上部カバー40)上へ排出される。
ここで、記録紙Pは、搬出口から搬出される際に、図6で示すように、剥離爪60によって加熱ローラー54から剥離される。すなわち、剥離爪60は、トーションばね70及び/又は自重により加熱ローラー54に向けて付勢されているので、加熱ローラー54に密接されて搬送されてきた記録紙Pの始端は、その剥離爪60によって確実に剥離される。そして、その始端が剥離された記録紙Pは、加圧ローラー52及び加熱ローラー54によって更に搬送され、剥離爪60の摺接面60Aに摩擦を有した状態で摺接(当接)する。
剥離爪60の摺接面60Aに摺接(当接)した記録紙Pは、図7で示すように、その摺接面60Aとの摩擦により、剥離爪60を加熱ローラー54から離間する方向(矢印Aで示す)へ回動させる。このとき、剥離爪60は、図4で示すニップ接線Nを越えない範囲で回動し、かつ、図3で示す角度αが0度<α≦60度とされ、図8で示す角度βが0度<β≦60度とされている。したがって、剥離爪60が記録紙Pの搬送を妨げるような不具合はなく、記録紙Pを、その剥離爪60によって、搬送ガイド面51上へ好適に案内・供給することができる。
また、これにより、剥離爪60が常時加熱ローラー54に接触する状態が防止されるので、剥離爪60上にトナーや紙粉等が堆積するのが防止される。つまり、剥離性能の低下や画像欠陥の発生等が防止される。なお、記録紙Pが搬送され、その終端が加熱ローラー54から剥離された後、回動された剥離爪60の摺接面60A上に差し掛かるまでの間に、剥離爪60は、トーションばね70及び/又は自重により、加熱ローラー54に接する状態に復帰回動する。
つまり、図9で示すように、記録紙Pが完全に剥離爪60上から無くなる前に、剥離爪60は加熱ローラー54に接する状態に復帰回動する。したがって、図示するように、記録紙Pが連続して搬送され、記録紙P同士の間隔が短くなっている場合でも、確実に加熱ローラー54から記録紙Pを剥離することができる。
以上、何れにしても本発明に係る剥離爪60は、搬送される記録紙Pが当接(摺接)することによって加熱ローラー54から離間される構成になっているので、剥離爪60の接離機構が複雑化されることがなく、製造コストの増加や装置の大型化を招くことがない。また、その剥離爪60の後端部68は、側面視で筐体50の搬送ガイド面51よりも突出しているので、搬送される記録紙Pが確実に剥離爪60の摺接面60Aに当接(摺接)する。つまり、これにより、剥離爪60を確実に回動させることができる。
更に、剥離爪60は、トーションばね70によって加熱ローラー54側へ付勢されることが、加熱ローラー54から記録紙Pを確実に剥離することができるので好ましいが、上記したように、自重によって、加熱ローラー54に接する構成としてもよい。これによれば、剥離爪60の構成を簡略化することができる。なお、本発明に係る剥離爪60は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内において、適宜設計変更可能なものであることは言うまでもない。
定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す概略側面図 定着装置に備えられた剥離爪を示す概略斜視図 剥離爪の構成を示す概略側面図 剥離爪の構成を示す概略側面図 (A)回動前の剥離爪の構成を示す概略平面図、(B)回動後の剥離爪の構成を示す概略平面図 剥離爪が加熱ローラーに接して記録紙を剥離する状態を示す概略側面図 剥離された記録紙により剥離爪が加熱ローラーから離間し始める状態を示す概略側面図 剥離爪が記録紙によって加熱ローラーから完全に離間した状態を示す概略側面図 剥離爪が次の記録紙を剥離するために加熱ローラーに再度接した状態を示す概略側面図
符号の説明
10 画像形成装置
20 現像装置
30 定着装置
40 上部カバー
50 筐体
52 加圧ローラー
54 加熱ローラー
60 剥離爪
60A 摺接面
62 先端部
64 回動軸
66 係止孔
68 後端部
70 トーションばね

Claims (12)

  1. 加熱ローラーと回動する加圧部材とで記録媒体を搬送しながら該記録媒体上の未定着像を定着する定着装置であって、
    前記加熱ローラーに接して該加熱ローラーから前記記録媒体を剥離する剥離爪が、搬送される該記録媒体と当接することによって、前記加熱ローラーから離間される構成にしたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記剥離爪は、前記加圧部材と前記加熱ローラーのニップ接線を越えない範囲で回動して、該加熱ローラーから離間することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記剥離爪は、前記記録媒体が該剥離爪上を通過する所定の間、前記加熱ローラーから離間することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記剥離爪は、前記記録媒体の終端が前記加熱ローラーから剥離されてから該剥離爪上に差し掛かるまでの間に、前記加熱ローラーに接する状態に復帰することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記剥離爪の前記記録媒体の搬送方向最下流部位は、該記録媒体の搬送ガイド面よりも側面視で突出していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 側面視で、前記剥離爪の前記記録媒体と接する部分の回動前の接線と、回動後の接線とでなす角度αを、0度<α≦60度としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 側面視で、前記剥離爪の前記記録媒体と接する部分の回動後の接線と、該記録媒体の搬送ガイド面とでなす角度βを、0度<β≦60度としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の定着装置。
  8. 前記剥離爪は、付勢部材に付勢されることにより、前記加熱ローラーに接することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の定着装置。
  9. 前記剥離爪は、自重により、前記加熱ローラーに接することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の定着装置。
  10. 前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪を付勢する力F2、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に付勢力を作用させる位置までの距離L2とした場合に、F1×L1>F2×L2となるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置。
  11. 前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪の自重による付勢力F3、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪の重心までの距離L3とした場合に、F1×L1>F3×L3となるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置。
  12. 前記記録媒体が前記剥離爪を押す力F1、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に前記記録媒体が作用する位置までの距離L1、前記剥離爪を付勢する力F2、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪に付勢力を作用させる位置までの距離L2、前記剥離爪の自重による付勢力F3、前記剥離爪の回動軸の中心から該剥離爪の重心までの距離L3とした場合に、F1×L1>F2×L2+F3×L3となるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の定着装置。
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