JP2010145556A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブラック用の感光体ドラムのみが中間転写ベルトと当接されるモノクロモードにおいて、当接されているブラック用の感光体ドラムの転写ニップを安定的に形成することが可能なカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】 カラー画像形成装置1は、中間転写ベルト28の移動方向の最下流側に配置されているブラック用の作像ユニット44の上流側に設けられ、中間転写ベルト28を上方へ押上げる押上部材80を備える。押上部材80は、感光体ドラム48の軸線方向に沿って、中間転写ベルト28と当接するように配置される長尺の押上フィルム81と、押上フィルム81が取り付けられ、押上フィルム81を支持する支持部材82と、支持部材82を上方へ付勢するバネ84とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カラー画像形成装置に関し、特に、カラーモードとモノクロモードとを有するタンデム型のカラー画像形成装置に関する。
従来から、4つの作像ユニットを中間転写ベルトの移動方向に沿って並べた中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。かかるカラー画像形成装置は、一般に、4色のトナーを用いて画像を形成するカラーモードと、1色のトナー(例えばブラック)を用いて画像を形成するモノクロモード(単色モード)とを有している。
カラーモードでは、全ての感光体ドラムを中間転写ベルトに当接させた状態で、各作像ユニットの感光体ドラム上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー画像をそれぞれ形成し、これらのトナー画像を中間転写ベルトに順次重ねて転写(1次転写)した後、1次転写されたトナー画像を用紙に2次転写してカラー画像を形成する。一方、モノクロモードでは、1つの感光体ドラム(例えばブラック用の感光体ドラム)を中間転写ベルトに当接させるとともにその他の色の感光体ドラムを中間転写ベルトから離接させてモノクロ画像の形成を行う。そのため、かかるカラー画像形成装置では、モノクロモードにおいて使用しない色の感光体ドラムから中間転写ベルトを離接させるために、例えば、感光体ドラムに対向して設けられる1次転写ローラを下げ、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に隙間ができるように構成されている。
特開2008−39864号公報
上述したように、モノクロモードで感光体ドラムから中間転写ベルトを離接させるように構成した場合、離接された作像ユニットのプロセス部材(例えば感光体ドラム、現像器等)の不要な消耗を防止することができる。しかしながら、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に隙間ができることにより、当接されている1つの感光体ドラム(例えば、ブラック用の感光体ドラム)に対して中間転写ベルトが逃げ気味となり、すなわち転写ニップ上流側が下がり気味になり、転写ニップが安定して形成されないという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、1つの感光体ドラムのみが中間転写ベルトと当接されるモノクロモードにおいて、当接されている単色の感光体ドラムの転写ニップを安定的に形成することが可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカラー画像形成装置は、中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの移動方向に沿って並べられた複数の作像ユニットとを備えるタンデム型のカラー画像形成装置において、単色モードにおいて中間転写ベルトに当接される単色の作像ユニットの上流側に設けられ、中間転写ベルトを上方へ押上げる押上部材を備え、上記単色用の作像ユニットが、中間転写ベルトを挟んで互いに対向して配置される感光体ドラムと1次転写ローラとを有し、上記押上部材が、感光体ドラムの軸線方向に沿って、中間転写ベルトと当接するように配置される長尺の押上フィルムと、押上フィルムが取り付けられ、該押上フィルムを支持する支持部材と、支持部材を上方へ付勢する付勢部材とを有することを特徴とする。
本発明に係るカラー画像形成装置によれば、単色モード(モノクロモード)において中間転写ベルトに当接される単色の作像ユニットの上流側に押上部材が配置され、該押上部材によって中間転写ベルトが上方へ押上げられる。よって、モノクロモード時にその他の色の感光体ドラムから中間転写ベルトが離接されたとしても、中間転写ベルトに当接される単色の作像ユニットの上流で、感光体ドラムと中間転写ベルトとの離接により生じる中間転写ベルトの逃げ(下がり)が抑制される。その結果、当接されている単色の感光体ドラムの転写ニップを安定して形成することが可能となる。ここで、押上部材は、上記単色の作像ユニットを構成する感光体ドラムの軸線方向に沿って、中間転写ベルトと当接するように配置される長尺の押上フィルムを有しており、該押上フィルムが、該押上フィルムを支持する支持部材を介し、付勢部材によって上方へ付勢されるため、中間転写ベルトを適切に押上げることできる。
本発明に係るカラー画像形成装置では、上記単色の作像ユニットが、黒色の作像ユニットであり、中間転写ベルトの移動方向の最下流側に配置されていることが好ましい。カラーモードでは中間転写ベルトに各色のトナーが重ね塗りされるため、黒色用の作像ユニットは、最下流側に配置させるのがよい。一方、従来の構成では、黒色用の作像ユニットを最下流側に配置させると、モノクロモードにおいて、中間転写ベルトの逃げがより大きくなる。本発明に係るカラー画像形成装置によれば、黒色用の作像ユニットの上流側で押上部材により中間転写ベルトが押上げられる。よって、黒色用の作像ユニットの配置にかかわらず安定した転写ニップを形成することができる。その結果、作像ユニットの最適配置と、モノクロモード時の安定した転写ニップの形成とを両立することが可能となる。
本発明に係るカラー画像形成装置では、押上フィルムが、導電性を有し、支持部材を介して接地されていることが好ましい。押上フィルムは、駆動される中間転写ベルトとの摩擦によって、摩擦帯電する。本発明に係るカラー画像形成装置によれば、押上フィルムが、導電性を有し、支持部材を介して接地されているため、摩擦帯電によって生成される静電気を除電することが可能となる。
また、押上フィルムは、超高密度ポリエチレンから形成されていることが好ましい。押上フィルムは、駆動される中間転写ベルトと常時接触しているため耐摩耗性が要求される。本発明に係るカラー画像形成装置では、押上フィルムが超高密度ポリエチレンから形成されているため、耐摩耗性に対する性能要求を満足することが可能となる。
本発明に係るカラー画像形成装置では、支持部材の両端部に設けられたヒンジを支点として、押上部材が、回動可能に取り付けられていることが好ましい。このようにすれば、中間転写ベルトの動きに対する押上部材の追従性を向上することができる。そのため、中間転写ベルトの動きに追従し、安定して転写ニップ部を形成することが可能となる。
本発明によれば、1つの感光体ドラムのみが中間転写ベルトと当接されるモノクロモードにおいて、当接されている単色の感光体ドラムの転写ニップを安定的に形成することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1及び図2を用いて、実施形態に係るカラー画像形成装置1の構成について説明する。図1は、カラー画像形成装置1の構成を示す断面図である。図2は、カラー画像形成装置1のブラック用作像ユニットの一部を拡大した断面図である。
カラー画像形成装置1は、中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置であり、主として、給紙ユニット12と、画像形成ユニット14と、定着ユニット16とを備えている。
給紙ユニット12は、筐体18の下部に設けられており、用紙を収容する給紙カセット20を備えている。給紙カセット20の近傍には、給紙カセット20に収容された用紙を繰り出す給紙ローラ22と、繰り出した用紙を2次転写ローラ36側に送り出す搬送ローラ24とが設けられている。
画像形成ユニット14は、中間転写ベルトユニット26を備えている。中間転写ベルトユニット26は、主に、中間転写ベルト28と、中間転写ベルト28を回転駆動する駆動ローラ30と、中間転写ベルト28に付与される張力を調整するテンションローラ32と、中間転写ベルト28を介して互いに対向する対向ローラ34、2次転写ローラ36と、2次転写後の中間転写ベルト28に残留したトナーを除去するクリーニング部材38とを有している。
中間転写ベルト28は、駆動ローラ30が回転することにより、駆動ローラ30、テンションローラ32、対向ローラ34等の周囲を回転するように構成されている。中間転写ベルト28には、1次転写ローラ51,52,53,54によって感光体ドラム45,46,47,48に形成されたトナー像が転写(1次転写)される。
クリーニング部材38は、2次転写後の中間転写ベルト28に残留したトナーを除去するものであり、2次転写ローラ36と4つの作像ユニット41,42,43,44のうち最上流側に配置されたイエロー(Y)の作像ユニット41との間に設けられている。このクリーニング部材38により、用紙にトナー画像が転写された後、残留した中間転写ベルト28上のトナーが除去される。
画像作成ユニット14は、4つの作像ユニット41,42,43,44を備えている。各作像ユニット41,42,43,44は、中間転写ベルト28に転写されるトナー画像を構成する各色毎に分かれて構成されている。具体的には、第1の作像ユニット41は、イエロー(Y)の画像を形成するものであり、第2の作像ユニット42は、マゼンタ(M)の画像を形成するものであり、第3の作像ユニット43は、シアン(C)の画像を形成するものであり、第4の作像ユニット44は、ブラック(K)の画像を形成するものである。各作像ユニット41,42,43,44は、中間転写ベルト28の移動方向に沿って並んで設けられている。
各作像ユニット41,42,43,44は、中間転写ベルト28に接触するようにして回転可能に設けられた感光体ドラム45,46,47,48と、中間転写ベルト28を介して感光体ドラム45,46,47,48と対向するようにして回転可能に設けられた1次転写ローラ51,52,53,54と、感光体ドラム45,46,47,48の外周表面上に回転可能に設けられ感光体ドラム45,46,47,48の表面を一様に帯電する帯電ローラ55,56,57,58とを備えている。また、各作像ユニット41,42,43,44は、感光体ドラム45,46,47,48の表面を露光して静電潜像を形成するLED露光器61,62,63,64と、回転可能に設けられ感光体ドラム45,46,47,48の表面にトナーを供給して静電潜像を現像する現像ローラ65,66,67,68と、感光体ドラム45,46,47,48の外周面上に設けられ感光体ドラム45,46,47,48の表面に付着している転写残りトナーを除去するクリーナ71,72,73,74とを備えて構成されている。
ブラック用の作像ユニット44は、中間転写ベルト28の移動方向の最下流側に配置されている。また、上述したように、ブラック用の作像ユニット44は、中間転写ベルト28を挟んで互いに対向して配置される感光体ドラム48と1次転写ローラ54とを有している。ブラック用の作像ユニット44の上流側には、中間転写ベルト28を上方へ押上げる押上部材80が設けられている。なお、この押上部材80の詳細については後述する。カラー画像形成装置1は、全ての感光体ドラム45〜48が中間転写ベルト28に当接されてカラー画像が形成されるカラーモードと、ブラック以外の作像ユニット41,42,43を構成する1次転写ローラ51,52,53が下方に移動され、感光体ドラム45,46,47から中間転写ベルト28が離接されるとともに、ブラック用の感光体ドラム48のみが中間転写ベルト28に当接されてモノクロ画像が形成されるモノクロモードとを選択可能に構成されている。
定着ユニット16は、ヒータを内蔵した加熱ローラと、加圧ローラとを備えている。トナー画像が転写された用紙は加熱ローラと加圧ローラとに挟まれ、用紙上に転写されたトナー画像が加熱・圧着されることにより永久画像として定着される。トナー画像が定着された用紙は、定着ユニット16により筐体18の外部に形成された排紙トレイ上に排出される。
次に、図2を参照しつつ、押上部材80について詳細に説明する。押上部材80は、感光体ドラム48及び1次転写ローラ54の軸線方向(中間転写ベルト28の幅方向)に沿って、中間転写ベルト28と当接するように配置される長尺の押上フィルム81と、該押上フィルム81が取り付けられ、押上フィルム81を支持する長尺の板状部材からなる支持部材82と、該支持部材82を上方へ付勢するバネ(付勢部材)84とを有する。
図2に詳細に示されるように、押上部材80は、感光体ドラム48の中心軸と平行に(すなわち、中間転写ベルト28の幅方向に)、かつ、押上部材80を構成する押上フィルム81の先端部が、感光体ドラム48の中心から5,6mm上流側で中間転写ベルト28と当接するように配置されており、押上フィルム81で中間転写ベルト28を上方に押し上げるように構成されている。一方、1次転写ローラ54は、導電性ゴム(発泡性スポンジ)からなり、感光体ドラム48から2,3mm下流側に配置されている。すなわち、平面視した場合に、1次転写ローラ54の中心軸が感光体ドラム48の中心軸よりも2,3mm下流側になるように、1次転写ローラ54が配置されている。このように、1次転写ローラ54を感光体ドラム48からオフセットさせて取り付けるとともに、1次転写ローラ54を600〜800gfの荷重で鉛直上方に押上げることにより、感光体ドラム54に対する中間転写ベルト28の巻きつき量をより増やすことができる。
押上フィルム81は、例えば、縦(自由長)約25mm、横約300mm、厚み約1mmの長尺のフィルムであり、上述したように、感光体ドラム48の中心軸と平行に(すなわち、中間転写ベルト28の幅方向に)設けられている。本実施形態では、耐摩耗性の観点から、押上フィルム81の素材として、超高密度導電性ポリエチレンを用いた。なお、押上フィルム81の素材は、超高密度導電性ポリエチレンに限られることなく、例えば、導電性ポリイミドやすべり性(摺動性)に優れるフッ素系樹脂等を使用することもできる。また、押上フィルム81は、導電性を有し、支持部材82を介して接地されている。これにより、中間転写ベルト28との摩擦帯電により生じる電荷が支持部材82を介して除電される。
押上フィルム81の下端部には、支持部材82が取り付けられている。支持部材82は、例えば、導電性を有する金属からなり、縦約25mm、横約300mm、厚み0.3mm〜3mm(本実施形態では1mm)の板金の端部を長手方向に沿って折り曲げ、断面略L字状に形成したものである。支持部材82は、押上フィルム81を支持し、押上部材80の強度を確保するものである。本実施形態では、押上フィルム81と支持部材82とを導電性の両面テープで接着した。ただし、押上フィルム81と支持部材82との接合方法は両面テープに限られず、例えば、溶着したり、接着剤で接着してもよい。
また、支持部材82の屈曲部の両端には、ピン状のヒンジ83が設けられている。一方、カラー画像形成装置1の筐体18の対応する位置(支持部材82が取り付けられる位置)には、ヒンジ83が嵌る孔が形成されている。そして、支持部材82に設けられたヒンジ83が筐体18側の孔に嵌め込まれることにより、支持部材82(すなわち押上部材80)が、ヒンジ83を支点として回動可能に筐体18に取り付けられる。
さらに、支持部材82の上端側の両端部には、斜め上方に付勢するバネ84が取り付けられている。すなわち、バネ84は特許請求の範囲に記載の付勢部材として機能する。バネ84の荷重は、支持部材82に作用する鉛直上方(押上げ方向)の分力(以下「圧接力」ともいう)が、両端合わせて例えば200gfとなるように調節されている。よって、中間転写ベルト28は、押上部材80により、例えば200gfの力で鉛直上方に押上げられる。
次に、カラー画像形成装置1の動作について説明する。まず、フルカラーモードが選択された場合には、各感光体ドラム45,46,47,48それぞれが図1で時計回り(矢印方向)に駆動される。次に、各感光体ドラム45,46,47,48の表面が帯電ローラ55,56,57,58により一様に帯電される。続いて、各色の感光体ドラム45,46,47,48それぞれにLED露光器61,62,63,64から各色の画像に対応したLED光が照射され、各色の画像データに対応した潜像が形成される。そして、感光体ドラム45,46,47,48が回転することにより各潜像が各色の現像ローラ65,66,67,68で現像され各色のトナー像が生成される。各色のトナー像は中間転写ベルト28の搬送とともに中間転写ベルト28上に順次転写され、中間転写ベルト28上にフルカラー画像が形成される。
一方、給紙カセット20から用紙が給紙され、中間転写ベルト28上に形成されているトナー像と一致するタイミングで2次転写ローラ36へ搬送される。2次転写ローラ36によりトナー像が転写された用紙は、定着ユニット16で定着された後、排出される。
モノクロモードが選択された場合には、まず、1次転写ローラ51,52,53が下方に移動され、中間転写ベルト28がイエロー(Y),シアン(C),マゼンタ(M)の感光体ドラム45,46,47から離接される。次に、ブラック(K)の感光体ドラム48のみが図1の時計回りに駆動され、ブラックの感光体ドラム48の表面が帯電ローラ58により一様に帯電される。続いて、ブラックの画像に対応するLED光が照射され、潜像が形成され、ブラックのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト28上に転写される。その際、ブラック用の作像ユニット44の上流側に配置された押上部材80によって中間転写ベルト28が上方へ押上げられる。すなわち、感光体ドラム48の軸線方向に沿って、中間転写ベルト28と当接するように配置された押上フィルム81が、該押上フィルム81を支持する支持部材82を介し、バネ84によって上方へ付勢されることによって、中間転写ベルト28が適切に押上げられる。それにより、ブラックの感光体ドラム48の上流で、カラーの感光体ドラム45,46,47と中間転写ベルト28との離接により生じる中間転写ベルト28の逃げ(下がり)が抑制される。その結果、当接されているブラック用の感光体ドラム48の転写ニップが安定して形成される。
一方、給紙カセット20から用紙が給紙され、中間転写ベルト28上に形成されているトナー像と一致するタイミングで2次転写ローラ36へ搬送される。2次転写ローラ36によりトナー像が転写された用紙は、フルカラー画像の場合と同様に定着ユニット16で定着された後、排出される。
本実施形態によれば、ブラック用の作像ユニット44の上流側に押上部材80が配置され、該押上部材80によって中間転写ベルト28が上方へ押上げられる。よって、モノクロモード時にカラー感光体ドラム45,46,47から中間転写ベルト28が離接されたとしても、ブラック用の作像ユニット44の上流で、カラー感光体45,46,47と中間転写ベルト28との離接により生じる中間転写ベルト28の逃げ(下がり)が抑制される。その結果、当接されているブラック用の感光体ドラム48の転写ニップを安定して形成することが可能となる。
ここで、本実施形態によれば、押上部材80が、ブラック用の作像ユニット44を構成する感光体ドラム48の軸線方向に沿って、中間転写ベルト28と当接するように配置される長尺の押上フィルム81を有しており、該押上フィルム81が、押上フィルム81を支持する支持部材82を介し、バネ84によって上方へ付勢されるため、中間転写ベルト28を適切に押上げることが可能となる。
カラーモードでは中間転写ベルト28に各色のトナーが重ね塗りされるため、ブラック用の作像ユニット44は、中間転写ベルト28の移動方向の最下流側に配置させるのが好ましい。一方、従来の構成では、ブラック用の作像ユニット44を最下流側に配置させると、モノクロモードにおいて、中間転写ベルト28の逃げがより大きくなる。本実施形態では、中間転写ベルト28の移動方向の最下流側に配置されているブラック用の作像ユニット44の上流側で押上部材80により中間転写ベルト28が押上げられる。よって、ブラック用の作像ユニット44の配置にかかわらず安定した転写ニップを形成することができる。その結果、各作像ユニット41〜44の最適配置と、モノクロモード時の安定した転写ニップの形成とを両立することが可能となる。
押上フィルム81は、駆動される中間転写ベルト28との摩擦によって、摩擦帯電する。本実施形態によれば、押上フィルム81が、導電性を有し、支持部材82を介して接地されているため、摩擦帯電によって生成される静電気を除電することが可能となる。
また、押上フィルム81は、駆動される中間転写ベルト28と常時接触しているため耐摩耗性が要求される。本実施形態によれば、押上フィルム81が超高密度ポリエチレンから形成されているため、耐摩耗性に対する性能要求を満足することが可能となる。
本実施形態によれば、支持部材82の端部に設けられたヒンジ83を支点として、押上部材80が、回動可能に筐体18に取り付けられているため、中間転写ベルト28の動きに対する押上部材80の追従性を向上することができる。そのため、中間転写ベルト28の動きに追従し、安定して転写ニップ部を形成することが可能となる。
ここで、本実施形態によって転写抜けを防止することが可能であることを評価実験の実験結果によって具体的に示す。図3は、実施形態に係る押上部材80の評価実験の実験結果を示す表である。この評価実験では、押上部材80(押上フィルム81)が無いとき、及び、押上フィルム81の厚みを0.5mm、0.8mm、1mm、2mmと変化させるとともに、各厚みの押上フィルム81に対して、圧接力を50gf、100gf、200gf、300gf、400gf、500gfと変化させたときの転写抜けの有無、及び押上フィルム81の変形の有無に基づいて、評価を行った。なお、押上フィルム81には超高密度導電性ポリエチレン製のものを用い、押上フィルム81の自由長は25mm固定とした。図3中において「○」は転写抜け及びフィルムの変形が無かったことを示す。一方、「×」は転写抜け及びフィルムの変形のいずれか一方又は双方が発生したことを表す。「△」は、程度は低いが、転写抜け及びフィルムの変形のいずれか一方又は双方が発生したことを意味する。
図3には示されていないが、押上部材80(押上フィルム81)が無いときには、転写ニップが適切に形成されず、画像の転写抜けが発生した。厚みが0.5mmの押上フィルム81を用いた実験では、圧接力を50gf、100gfとした場合には圧接力不足により転写抜けが発生した。また、圧接力を200gf、300gf、400gf、500gとした場合には、押上フィルム81が折れる等の変形が発生した。厚みが0.8mmの押上フィルム81を用いた実験では、圧接力を50gf、100gfとした場合には圧接力不足により転写抜けが発生した。圧接力を200gf、300gfとしたときには、転写抜けもフィルムの変形も生じなかった。また、圧接力を400gf、500gfとした場合には、押上フィルム81が折れる等の変形が発生した。
厚みが1.0mmの押上フィルム81を用いた実験では、圧接力を50gfとした場合には圧接力不足により転写抜けが発生した。圧接力を100gfとした場合には若干の転写抜けが発生した。圧接力を200gf、300gf、400gfとしたときには、転写抜けもフィルムの変形も生じなかった。また、圧接力を500gfとした場合には、押上フィルム81が折れる等の変形が発生した。厚みが2.0mmの押上フィルム81を用いた実験では、圧接力を50gfとした場合には圧接力不足により転写抜けが発生した。圧接力を100gfとした場合には若干の転写抜けが発生した。圧接力を200gf、300gf、400gfとしたときには、転写抜けもフィルムの変形も生じなかった。また、圧接力を500gfとした場合には、押上フィルム81が折れる等の変形が発生した。
以上の実験結果から、厚みが0.8〜2mmの押上フィルム81を使用し、圧接力を200〜400gfの範囲(厚みが0.8mmの場合には200〜300gfの範囲)に設定することにより、転写抜けもフィルムの変形も生じないことが確認された。ただし、押上フィルム81のコストを考慮すると押上フィルム81の厚みは1mm程度が好ましい。また、押上フィルム81の磨耗性の観点から、圧接力は200gf程度に設定することが好ましい。以上ように、本評価実験から、本実施形態の有効性が確認された。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、導電性ゴム(発泡性スポンジ)製の1次転写ローラ54を用い、該1次転写ローラ54を感光体ドラム48から2,3mm下流側に配置したが、金属製の1次転写ローラを用いるとともに、該1次転写ローラと感光体ドラム48とのオフセットをさらに大きく設定した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、押上フィルム81が中間転写ベルト28に常に当接されていたが、押上フィルム81(押上部材80)を中間転写ベルト28から離接する機構を設けてもよい。
上記実施形態では、支持部材82を付勢する付勢部材としてバネを用いたが、付勢部材は、支持部材82を上方に付勢できればよく、バネには限られない。
上記実施形態では、押上フィルム81の自由長を25mmとしたが、回動の支点をスライドさせることにより、中間転写ベルト28との接触ポイントを変更することなく、押上フィルム81の自由長を例えば10〜35mm程度に変更してもよい。
上記実施形態では、押上部材80をブラックの作像ユニット44に適用したが、ブラック以外の作像ユニットに適用してもよい。また、上記実施形態では、本発明を中間転写方式のカラー画像形成装置1に適用したが、直接転写方式のカラー画像形成装置に適用してもよい。
実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す断面図である。 実施形態に係るカラー画像形成装置のブラック用作像ユニットの一部を拡大した断面図である。 実施形態に係るカラー画像形成装置の評価実験の実験結果を示す図である。
符号の説明
1 カラー画像形成装置
14 画像形成ユニット
26 中間転写ベルトユニット
28 中間転写ベルト
30 駆動ローラ
32 テンションローラ
34 対向ローラ
36 2次転写ローラ
41,42,43,44 作像ユニット
45,46,47,48 感光体ドラム
51,52,53,54 1次転写ローラ
55,56,57,58 帯電ローラ
61,62,63,64 LED露光器
65,66,67,68 現像ローラ
80 押上部材
81 押上フィルム
82 支持部材
83 ヒンジ
84 バネ

Claims (5)

  1. 中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの移動方向に沿って並べられた複数の作像ユニットとを備えるタンデム型のカラー画像形成装置において、
    単色モードにおいて前記中間転写ベルトに当接される単色の作像ユニットの上流側に設けられ、前記中間転写ベルトを上方へ押上げる押上部材を備え、
    前記単色の作像ユニットは、前記中間転写ベルトを挟んで互いに対向して配置される感光体ドラムと1次転写ローラとを有し、
    前記押上部材は、
    前記感光体ドラムの軸線方向に沿って、前記中間転写ベルトと当接するように配置される長尺の押上フィルムと、
    前記押上フィルムが取り付けられ、該押上フィルムを支持する支持部材と、
    前記支持部材を上方へ付勢する付勢部材と、を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記単色の作像ユニットは、黒色の作像ユニットであり、前記中間転写ベルトの移動方向の最下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記押上フィルムは、導電性を有し、前記支持部材を介して接地されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記押上フィルムは、超高密度ポリエチレンから形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記押上部材は、前記支持部材の両端部に設けられたヒンジを支点として、回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014063035A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Konica Minolta Inc 画像形成装置

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