JP2006153325A - 開閉判断方法および開閉判断システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室圧の制御状況に応じて、開閉判断のための閾値範囲の一部又は全部を、誤判断となり得る領域として一時的に無効とする。例えば、ファンの起動後、一定時間Tの間、閾値範囲GをB=0とする。目標室圧の設定変更後、一定時間Tの間、閾値範囲GをB=0とする。ドアが閉じていると判断されている間、閾値範囲Gを通常の閾値範囲G=Aよりも狭いG=Cに切り換える。
【選択図】 図3
Description
(2)ファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、室圧の計測値が目標室圧の近傍に到達するまでの間、閾値範囲の全部を無効とする。なお、この場合の「室圧が目標室圧の近傍に到達するまでの間」は、室圧が目標室圧に到達し十分に整定するまでの間とするのが好ましい。
(3)ファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、室圧の計測値が閾値範囲を通過するまでの間、閾値範囲の全部を無効とする。なお、この手法(3)は、上記手法(1),(2)に比べると、無効とされた閾値範囲を早めに元の状態に戻すことが可能である。また、この手法(3)は、ファンの起動後、目標室圧に達する前に室圧の計測値が閾値範囲を通過することを前提条件とする。
(5)目標室圧が変更された後、室圧の計測値が目標室圧の近傍に到達するまでの間、閾値範囲の全部を無効とする。なお、この場合の「室圧が目標室圧の近傍に到達するまでの間」は、室圧が目標室圧に到達し十分に整定するまでの間とするのが好ましい。
(6)目標室圧が変更された後、室圧の計測値が閾値範囲を通過するまでの間、閾値範囲の全部を無効とする。なお、この手法(6)は、上記手法(4),(5)に比べると、無効とされた閾値範囲を早めに元の状態に戻すことが可能である。また、この手法(6)は、室圧の計測値が閾値範囲を通過するような目標室圧の変更が行われることを前提条件とする。
以下、室圧制御プログラムに従ってCPU10Aが実行する特有の処理動作について説明する。なお、この処理動作において、ドアの開閉の判断は差圧センサ9からの室圧の計測値dPpvに基づいて行われる。すなわち、本実施の形態において、ドア11にリミットスイッチのようなメカニカルな装置は設置されていない。
上述した実施の形態1では、ファンの起動後、一定時間Tの間、閾値範囲GをB=0としたが、ファンの起動後、室圧の計測値dPpvが目標室圧dPspの近傍に到達するまでの間、閾値範囲GをB=0とするようにしてもよい。
上述した実施の形態2では、ファンの起動後、室圧の計測値dPpvが目標室圧dPspの近傍に到達するまでの間、閾値範囲GをB=0としたが、ファンの起動後、室圧の計測値dPpvが閾値範囲G=Aを通過するまでの間、閾値範囲GをB=0とするようにしてもよい。
上述した実施の形態1は、ファンの起動後の場合について述べたが、目標室圧dPspの設定を変更する場合にも同様にして、目標室圧dPspの設定変更後、一定時間Tの間、閾値範囲GをB=0とするようにしてもよい。
上述した実施の形態4では、目標室圧dPspの設定変更後、一定時間Tの間、閾値範囲GをB=0としたが、目標室圧dPspの設定変更後、室圧の計測値dPpvが目標室圧dPspの近傍に到達するまでの間、閾値範囲GをB=0とするようにしてもよい。
上述した実施の形態5では、目標室圧dPspの設定変更後、室圧の計測値dPpvが目標室圧dPspの近傍に到達するまでの間、閾値範囲GをB=0としたが、目標室圧dPspの設定変更後、室圧の計測値dPpvが閾値範囲G=Aを通過するまでの間、閾値範囲GをB=0とするようにしてもよい。
上述した実施の形態1〜6では、ファンの起動後や目標室圧の設定変更後など、目標室圧dPspに向かう室圧の計測値dPpvの過渡状態における誤判断を防止する対策について述べた。前述したように、ドアが閉じている状態においても、すなわち計測値dPpvが目標室圧dspに制御されている状態においても、室圧は風量変動、ダクト内圧力変動などにより、絶えず脈動(変動)する。このため、閾値範囲G=Aを広く設定していると、ドア11が閉じられているにも拘わらず、室圧の計測値dPpvが閾値範囲Gに入ることがあり、誤判断が発生する。
また、部屋1は他の部屋とつながっていてもよく、その場合、部屋1の室内2が制御対象室内となり、部屋1につながる他の部屋の室内が室外となる。
Claims (16)
- 制御対象室内への給気を行う給気ステップと、
前記制御対象室内からの排気を行う排気ステップと、
前記制御対象室内の室圧を計測する計測ステップと、
前記給気および前記排気の何れか一方の風量を制御対象風量とし、前記制御対象室内の室圧を目標室圧に保つべく、前記室圧の計測値に基づいて前記制御対象風量を制御する制御ステップと、
前記室圧の計測値と予め設定された閾値範囲とを比較することによって前記制御対象室内と室外との境界部に位置する開口部の開閉を判断する判断ステップと、
前記室圧の制御状況に応じて前記閾値範囲の一部又は全部を前記開口部の開閉判断に際して誤判断となり得る領域として一時的に無効とする無効ステップと
を備えたことを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、一定時間の間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、前記室圧の計測値が前記目標室圧の近傍に到達するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、前記室圧の計測値が前記閾値範囲を通過するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記目標室圧が変更された後、一定時間の間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記目標室圧が変更された後、前記室圧の計測値が前記目標室圧の近傍に到達するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記目標室圧が変更された後、前記室圧の計測値が前閾値範囲を通過するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 請求項1に記載された開閉判断方法において、
前記無効ステップは、前記開口部が閉じていると判断されている間、前記閾値範囲の一部を無効とすることを特徴とする開閉判断方法。 - 制御対象室内への給気を行う給気手段と、
前記制御対象室内からの排気を行う排気手段と、
前記制御対象室内の室圧を計測する計測手段と、
前記給気および前記排気の何れか一方の風量を制御対象風量とし、前記制御対象室内の室圧を目標室圧に保つべく、前記室圧の計測値に基づいて前記制御対象風量を制御する制御手段と、
前記室圧の計測値と予め設定された閾値範囲とを比較することによって前記制御対象室内と室外との境界部に位置する開口部の開閉を判断する判断手段と、
前記室圧の制御状況に応じて前記閾値範囲の一部又は全部を前記開口部の開閉判断に際して誤判断となり得る領域として一時的に無効とする無効手段と
を備えたことを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、一定時間の間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、前記室圧の計測値が前記目標室圧の近傍に到達するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記制御対象風量を生成するファンが停止状態から稼働状態に切り換わった後、前記室圧の計測値が前記閾値範囲を通過するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記目標室圧が変更された後、一定時間の間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記目標室圧が変更された後、前記室圧の計測値が前記目標室圧の近傍に到達するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記目標室圧が変更された後、前記室圧の計測値が前閾値範囲を通過するまでの間、前記閾値範囲の全部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。 - 請求項9に記載された開閉判断システムにおいて、
前記無効手段は、前記開口部が閉じていると判断されている間、前記閾値範囲の一部を無効とすることを特徴とする開閉判断システム。
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