JP2006208232A - ガス検知装置及びその制御方法並びに車両用空調装置 - Google Patents

ガス検知装置及びその制御方法並びに車両用空調装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 特定ガスの濃度変化に応じて制御信号を可及的に正しく発しうるガス検知装置及びその制御方法並びに車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 ガスセンサ10は、COガスを検出可能なガス検出素子12と、センサ値S(n)に基づいてガス検知を判断するワンチップマイコン15とが設けられる。ワンチップマイコン15のCPU17は、センサ値S(n)に基づいてガス検出素子12の感度を判定し、その判定結果に基づいてガス検知性能を変化させる。また、オートベンチレーションシステム100は、車室内へ空気を送るダクト25内に設けられ、車室内から空気を取り入れる内気循環ダクト24と車室外から空気を取り入れる外気導入ダクト23とを選択的に開閉するフラップ26と、ガスセンサ10から発せられる制御信号に基づいてフラップ26を駆動するステップモータ22とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特定ガスの検知に用いられるガス検知装置及びその制御方法、並びに車室外の排気ガスによる汚染状態に応じて内外気の取入れを制御する車両用空調装置に関する。
従来、特定ガスを検出可能なガス検出素子と、このガス検出素子からの出力信号であるセンサ信号が入力され、センサ信号に基づいてガス検知、つまり雰囲気の汚染を判断し、制御信号を発する制御部とを備えたガス検知装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ガス検出素子としては、NO等の酸化ガスを検出可能なWO等を主とした酸化ガス検出素子や、CO等の還元ガスを検出可能なSnO等を主とした還元ガス検出素子が用いられている。WO等を主とした酸化ガス検出素子は、酸化ガスの濃度が高くなれば内部抵抗が大きくなる。他方、SnO等を主とした還元ガス検出素子は、還元ガスの濃度が高くなれば内部抵抗が小さくなる。このガス検出素子はヒータにより加熱されるようになっている。このガス検出素子の内部抵抗の変化に基づいてセンサ信号が出力される。制御部は、入力ルーチンによって出力信号の入力を待ち、制御ルーチンによってそのセンサ信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する。具体的には、ガス検出素子からのセンサ信号と当該センサ信号に追従して変化する基準値とに基づくガス検出値と、あらかじめ定められたガス検知閾値とを比較することで、制御部が特定ガスのガス検知の有無を判定することが知られている。
こうしたガス検知装置は、各種システムに利用されている。例えば、自動車の車室内への外気導入と、車室内での内気循環との切り替えを行う車両用空調装置では、ガス検知装置の検知結果に基づいて、車室内に通じるダクトの開閉状態の制御が行われる。すなわち、ガス検知装置にて車室外の外気環境が排気ガスにより汚染されていない(換言すれば、外気環境が清浄である)と検知される時にはフラップが開かれて外気導入とされ、車室内の空気の入れ替えが行われるとともに、排気ガスの増加によって外気環境が汚染されているとガス検知装置にて検知される場合にはフラップが閉じられて内気循環とされ、車室内が排気ガスで汚染されないように制御が行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−157714号公報 特開平5−169968号公報
しかしながら、従来のガス検知装置では、長期間の使用によって、ガス検出素子の特性が不可避的に変化(劣化)してしまうことがある。このため、使用初期と比較して特定ガスが同じ濃度変化を生じたときにガス検出素子からのセンサ信号の挙動が略同等の変化率(一定時間に対する変化の大きさ)を生じ難い場合があった。
また、ガス検出素子の個体差によって、当初から各ガス検出素子の感度が異なっている場合もある。このような場合、特定ガスが同じ濃度変化を生じたときであっても、各ガス検知装置で出力されるセンサ信号の挙動が略同等の変化率(一定時間に対する変化の大きさ)を生じ難い場合があった。
このように、従来のガス検知装置では、ガス検出素子の感度が劣化や個体差によって流動的に変化する性質を有する一方、特定ガスの検知の有無を判定するためのガス検知閾値が固定されているために、特定ガスが同じような濃度変化を生じた場合であっても、ガス検出素子の感度によってガス検知の判断が異なってしまい、適正な制御信号を発することができない事態を生じていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ガス検出素子の感度が流動的に変化する場合であっても、特定ガスの濃度変化に応じて制御信号を可及的に正しく発しうるガス検知装置及びその制御方法を提供することを目的とする。また、本発明のガス検知装置及びその制御方法を用いて、車室外の排気ガスによる汚染状態に応じて内外気の取入れを制御する車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明のガス検知装置は、特定ガスを検出可能なガス検出素子と、該ガス検出素子から出力されるセンサ信号が入力され、該センサ信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御部とを備えたガス検出装置において、前記制御部は、最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する差分値算出手段と、前記差分値を緩慢化して、前記ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する学習値算出手段と、前記学習値に基づいて、前記ガス検出素子の感度を判定する感度判定手段と、前記感度判定手段による判定結果に基づいて、前記ガス検知の検知性能を変化させるガス検知性能変更手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明のガス検知装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記感度判定手段は、前記ガス検出素子の感度を判定するための指標である感度判定閾値と、前記学習値とを比較して、該ガス検出素子の感度を判定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガス検知装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記学習値算出手段は、前記差分値と前回の前記学習値との大小関係に応じて最新の前記学習値を算出するための演算を異ならせることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガス検知装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記制御部は、前記差分値算出手段にて算出された差分値とノイズ判定閾値とを比較して、該差分値がノイズであるか否かを判定し、前記ノイズであると判定されたとき、前回の前記学習値を更新せず最新の前記学習値とするノイズ判定手段を備えている。
また、請求項5に係る発明のガス検知装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ガス検知性能変更手段は、前記感度判定手段により前記ガス検出素子の感度が良好であると判定された場合、前記ガス検知の検知性能が低下するように制御し、前記感度判定手段により前記ガス検出素子の感度が不良であると判定された場合、前記ガス検知の検知性能が向上するように制御することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のガス検知装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ガス検知は、最新の前記センサ信号と基準値とに基づくガス検出値と、特定ガスを検知したか否かを判定するガス検知閾値とを用いて行い、前記ガス検知性能変更手段は、前記ガス検知閾値を変更することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のガス検知装置の制御方法は、特定ガスを検出可能なガス検出素子から出力されるセンサ信号が入力される入力ルーチンと、該センサ信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御ルーチンとを備えたガス検知装置の制御方法において、前記制御ルーチンは、最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する差分値算出ステップと、前記差分値を緩慢化して、前記ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する学習値算出ステップと、前記学習値に基づいて、前記ガス検出素子の感度を判定する感度判定ステップと、前記感度判定ステップによる判定結果に基づいて、前記ガス検知の検知性能を変化させるガス検知性能変更ステップとを備えている。
また、請求項8に係る発明の車両用空調装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のガス検知装置と、車室内へ空気を送るダクト内に設けられ、車室内から空気を取り入れる内気取入れ口と車室外から空気を取り入れる外気取入れ口とを選択的に開閉する開閉手段と、前記ガス検知装置から発せられる制御信号に基づいて、前記開閉手段を駆動する駆動手段とを備えている。
また、請求項9に係る発明の車両用空調装置は、請求項8に記載の発明の構成に加えて、前記ガス検知装置は、前記特定ガスを検知したか否かを示すガス検知フラグを記憶するフラグ記憶手段を備え、前記駆動手段は、前記フラグ記憶手段に記憶される前記ガス検知フラグが前記特定ガスの検知状態を示す場合、車室内から空気を取り入れるように前記開閉手段を駆動し、前記ガス検知フラグが前記特定ガスの非検知状態を示す場合、車室外から空気を取り入れるように前記開閉手段を駆動することを特徴とする。
請求項1に係る発明のガス検知装置では、差分値算出手段が、最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する。なお、過去のセンサ信号は、2回以上前のセンサ信号を用いることが好ましい。そして、学習値算出手段は、その差分値を緩慢化して、ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する。これにより、センサ信号が急激な変化やイレギュラーな変化を示したとしても、算出される学習値はなまされて、正確なガス検出素子の感度を判定できる。そして、感度判定手段は学習値に基づいて、ガス検出素子の感度を判定する。そして、ガス検知性能変更手段は、感度判定手段による判定結果に基づいて、ガス検知の検知性能を変化させる。よって、ガス検出素子から出力されるセンサ信号に応じて、ガス検知の検知性能が修正されるので、ガス検出素子が流動的に変化する場合であっても、特定ガスの濃度変化に応じて制御信号を可及的に正しく発しうるようにすることができる。
また、請求項2に係る発明のガス検知装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、学習値を感度判定閾値と比較して、ガス検出素子の感度を判定するようにした。よって、センサ値が急激な変化やイレギュラーな変化を示したとしても、正確にガス検出素子の感度を判定することができる。
また、請求項3に係る発明のガス検知装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、差分値と前回の学習値との大小関係に応じて最新の学習値を算出するための演算を異ならせるようにしたため、差分値算出手段にて算出された差分値の大きさに応じて、適切に学習値に反映させることができる。
また、請求項4に係る発明のガス検知装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、差分値がノイズであるか否かを判定して、ノイズであると判定された場合は前回の学習値を更新せずに最新の学習値とした。よって、ノイズに該当する差分値が学習値に反映されないようにでき、正確な学習値を算出することができる。
また、請求項5に係る発明のガス検知装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、ガス検出素子の感度が良好である場合はガス検知の検知性能を低下させる一方、ガス検出素子の感度が不良である場合はガス検知の検知性能を向上させるようにした。よって、ガス検出性能をガス検出素子の感度の良否に応じて調整することで、ガス検知の検知性能をほぼ一定に保つようにすることができる。
また、請求項6に係る発明のガス検知装置では、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、ガス検知は特定ガスの検知レベルを示すガス検出値とガス検知閾値とを比較して特定ガスを検出したか否かを判定している。そして、このガス検知閾値を変更することでガス検知の検知性能を変化させるようにした。よって、ガス検出素子自体に影響を与えることなく、ガス検知閾値を変化させるだけで、ガス検知の検知性能を適正かつ容易に変化させることができる。なお、ガス検出値は、ガス検出素子から出力されたセンサ信号と、センサ信号に追従して変化する基準値により算出することができる。
また、請求項7に係る発明のガス検知装置の制御方法では、差分値算出ステップが、最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する。なお、過去のセンサ信号は、2回以上前のセンサ信号を用いることが好ましい。そして、学習値算出ステップは、その差分値を緩慢化して、ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する。これにより、センサ信号が急激な変化やイレギュラーな変化を示したとしても、算出される学習値はなまされて、正確なガス検出素子の感度を判定できる。そして、感度判定ステップは学習値に基づいて、ガス検出素子の感度を判定する。そして、ガス検知性能変更ステップは、感度判定ステップによる判定結果に基づいて、ガス検知の検知性能を変化させる。よって、ガス検出素子から出力されるセンサ信号に応じて、ガス検知の検知性能が修正されるので、ガス検出素子が流動的に変化する場合であっても、特定ガスの濃度変化に応じて制御信号を可及的に正しく発しうるようにすることができる。
また、請求項8に係る発明の車両用空調装置では、ガス検出装置から発せられる制御信号に基づいて、車室内へ空気を送るダクト内に設けられ、車室内から空気を取り入れる内気取入れ口と車室外から空気を取り入れる外気取入れ口とを選択的に開閉するようにした。よって、特定ガスの検知状態では車室内への内気循環が行われる一方、非検知状態では外気導入が行われるようにすることができる。
また、請求項9に係る発明の車両用空調装置では、請求項8に記載の発明の効果に加え、ガス検知フラグが特定ガスの検知状態を示す場合、車室内から空気を取り入れるようにする一方、非検知状態を示す場合、車室外から空気を取り入れるようにした。よって、ガス検知フラグの状態を制御することで、適切に車室内外からの空気導入を調整することができる。
以下、本発明を具体化したガス検知装置及びその制御方法並びに車両用空調装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照し、車両用空調装置の一例として、ガスセンサ10を用い、排気ガス中のCOガスの濃度変化に応じて内外気の取り入れの制御を行うオートベンチレーションシステム100の構成の概略について説明する。図1は、オートベンチレーションシステム100の構成の概略を示す図である。図2は、RAM18の記憶エリアを示す概念図である。
図1に示す、本実施の形態のオートベンチレーションシステム100は、ガスセンサ10に設けられたガス検出素子12によって検出される車室外の排気ガス中の特定ガスの濃度変化に基づいて、自動車の車室内への外気導入(車室外の空気を車室内へ導入することをいう。)と、車室内での内気循環(車室内から排出した空気を再度、車室内へ戻し循環させることをいう。)との切り替えを行うシステムである。なお、ガス検出素子12には酸化物半導体が使用され、外気環境に存在する排気ガス中のCOガスに反応し、その濃度に応じて抵抗値Rsが変化する。
図1に示すように、自動車の車室内に接続され、内部にファン27が設けられたダクト25には、外気を導入するための外気導入ダクト23と、内気を循環させるための内気循環ダクト24とが接続されている。そして、フラップ26によって、外気導入ダクト23および内気循環ダクト24と、ダクト25との接続の切り替えが行われるようになっている。つまり、フラップ26が、内気循環時には全閉位置Xに位置されることによってダクト25と外気導入ダクト23との接続が遮断され、外気導入時には全開位置Zに位置されることによってダクト25と内気循環ダクト24との接続が遮断される。ここで、本発明において、フラップ26の「開」・「閉」は、車室内外の大気連通を基準とし、ダクト25と外気導入ダクト23とが開放され連通した状態を「開」、閉鎖され遮断した状態を「閉」としている。
オートベンチレーションシステム100には、フラップ26を回動させるステップモータ22と、ステップモータ22への駆動電圧の印加や駆動量の制御を行うフラップ駆動回路21と、ガス検出素子12の検出結果を出力するガスセンサ10と、ガスセンサ10の出力値に基づき車室外(外気環境)の排気ガス中のCOガスの濃度変化を検出し、これに応じてフラップ26の開閉状態を指示するための制御信号(以下、フラップ開閉信号とよぶ)をフラップ駆動回路21に出力する制御部19とが設けられている。
まず、ガスセンサ10では、ガス検出素子12と、固有抵抗値Rdの抵抗器11とが直列に接続されて分圧回路を形成し、ガス検出素子12の一端が接地されている。そして、抵抗器11の一端には、電圧Vcc(本実施の形態の例では5V)が印加されるようになっている。なお、本実施の形態では、ガス検出素子12にはSnOが使用されており、外気環境のCOガスの濃度が高くなると抵抗値Rsが小さくなる。
ガス検出素子12と抵抗器11との分圧点には制御部19のバッファ素子13の入力側が接続されており、ガス検出素子12の抵抗値Rsの大きさに基づいて変化する出力電位Vsが、バッファ素子13に入力されるようになっている。抵抗器11の抵抗値Rdは一定であることから、COガスの濃度が上がりガス検出素子12の抵抗値Rsが下降すると、ガス検出素子12の出力、すなわちバッファ素子13に入力される出力電位Vsが小さくなるように構成されている。
バッファ素子13の出力側にはA/D変換器14の入力側が接続されており、バッファ素子13の出力(出力電位Vs)はA/D変換器14に入力されるとデジタル信号化され、センサ値S(n)としてA/D変換器14より出力される。そして、A/D変換器14の出力側はワンチップマイコン15の入力側の一つに接続されている。なお、センサ値S(n)の取りうる値は、例えば0〜255となっており、これは、出力電位Vsの取りうる0V〜5Vの値を256分割した場合に対応する数値となっている。
また、ワンチップマイコン15の出力側の一つには、ガス検出素子12の近傍に配置されたヒータ30のオン・オフを行うスイッチング素子31が接続されている。ヒータ30は、ガスセンサ10の使用時にガス検出素子12を昇温させることで、ガス検出素子12に吸着、付着したガスや水分を解離、蒸発させ、ガス検出素子12の抵抗値Rsを早期に活性化させるために使用される。本実施の形態では、ヒータ30は、ガス検出素子12とともに同一の絶縁性セラミック基板上に設けている。
ワンチップマイコン15はCPU17、ROM16、RAM18を備え、ROM16の所定の記憶エリアに、後述するガス検知プログラムやフラップ制御プログラムや、ガス検知プログラムで使用されるノイズ判定閾値T1,感度判定閾値T2,定数k1,定数k2,定数m1,定数m2などの各種データが記憶されている。ワンチップマイコン15の出力側の一つにはフラップ駆動回路21が接続されており、CPU17によるガス検知プログラム及びフラップ制御プログラムの実行に従って出力されるフラップ開閉信号(全開信号または全閉信号)が、フラップ駆動回路21に入力されるようになっている。また、フラップ駆動回路21にはステップモータ22が接続されており、フラップ駆動回路21に入力されるフラップ開閉信号に基づいて、フラップ駆動回路21から駆動電圧が印加されるようになっている。ステップモータ22としては、例えばステッピングモータやソレノイドなどが使用され、その駆動力によってフラップ26が回動されるようになっている。
ここで、フラップ開閉信号について説明する。ガスセンサ10から出力される制御信号であるフラップ開閉信号には、全開信号及び全閉信号の2種類の信号が設定されている。全開信号は、フラップ26が全開位置Zに位置されるように、ステップモータ22を駆動させるための制御信号である。全閉信号は、フラップ26が全閉位置Xに位置されるように、ステップモータ22を駆動させるための制御信号である。
なお、図2に示すように、ワンチップマイコン15のRAM18には、フラグ記憶エリア181と、タイマ・カウンタ記憶エリア182と、変数記憶エリア183とが設けられている。
フラグ記憶エリア181には、後述するガス検知フラグF_DTCが記憶されている。ガス検知フラグF_DTCは、COガスを検知した状態にあるか否かを示すフラグであり、ガスセンサ10からのセンサ値S(n)に基づいて、外気環境が排気ガス中のCOガスにより汚染されたか否かを判定し、COガスを検知したと判断された場合には「1」が、そうでなければ「0」が記憶される。
タイマ・カウンタ記憶エリア182には、タイマTM及びサンプリングカウンタnが記憶される。タイマTMは計時をするためのタイマである。サンプリングカウンタnは、ガスセンサ10によるサンプリングが行われた回数をカウントするためのカウンタであり、後述するセンサ値S(n)の取得(図3のS3参照)が実行されると「1」加算される。
また、変数記憶エリア183には、センサ値S(n),学習値G(n),差分値D(n),基準値B(n),ガス検出値L(n),ガス検知閾値H(n),検知頻度Pが記憶される。センサ値S(n)は、ガスセンサ10より出力されるセンサ信号の値が、サンプリングカウンタnの値と対応付けて記憶される。後述するが、ガス検知プログラムでは、COガスが検出されたか否かの判断を、それまでに実行されたサンプリングにおけるセンサ値S(n)に基づき行っている。このため、最新の第n回目のサンプリングにおいて取得されたセンサ値S(n)の他、本実施形態では32サンプリング前までにおいて取得されたセンサ値S(n−31)〜S(n−1)を時系列に記憶するための記憶エリアが設けられている。そして、新たにガスセンサ10によるサンプリングが行われるごとに、(n−32,S(n−32))が削除され、nが1インクリメントされた最新の記憶エリアに(n,S(n))が書き込まれる。例えば、36サンプリング目(n=36である場合)に、ガスセンサ10のセンサ値としてS(36)が取得されたとき、センサ値の記憶エリアには新たに(36,S(36))が記憶される。これにより、センサ値の記憶エリアには(5,S(5)),(6,S(6))・・・(36,S(36))が時系列に記憶されることとなる。
そして、学習値G(n)は、センサ値S(n)の変化の度合いを緩慢化して、ガス検出素子12により検出されるセンサ値S(n)の変動傾向を示す。差分値D(n)は、最新のセンサ値S(n)と4サンプリング前のセンサ値S(n−4)との変化量を示す。基準値B(n)は、センサ値S(n)に基づいてCOガスの検知レベルを示す。ガス検出値L(n)は、最新のセンサ値S(n)と最新の基準値B(n)の差分を示す。これらの変数も、センサ値S(n)と同様に、過去(n−31〜n−1)から現在(n)までに算出された値が時系列に各記憶エリアに記憶されている。
ガス検知閾値H(n)は、COガスを検知したか否かを判定するための指標であり、後述のようにガス検知閾値H(n)を変更することで、ガス検知の検知性能(以下、ガス検知性能とよぶ)を変化させることができる。ガス検知性能とは、ガスセンサ10におけるCOガスを検知するための性能をいう。
また、RAM18には、図示外の各種記憶エリアが設けられて、後述のガス検知プログラムやフラップ制御プログラムのような各種プログラムが所定の記憶エリアに読み込まれて実行される。
このような構成のオートベンチレーションシステム100において、ガス検出素子12は自動車の車室外に配置される。そして、排気ガス中のCOガスの濃度に応じて抵抗値Rsが変化すると、バッファ素子13に入力される出力電位Vsも変化する。バッファ素子13の出力はA/D変換器14にてセンサ値S(n)としてデジタル信号化され、ワンチップマイコン15に入力される。ワンチップマイコン15ではガス検知プログラムが実行され、センサ値S(n)に基づく各種処理が実行されて、COガスの検知又は非検知に応じてガス検知フラグF_DTCの状態をセットする。また、フラップ制御プログラムが実行され、ガス検知フラグF_DTCの状態に応じて、フラップ26の開閉の制御が行われ、COガスを検知している場合には全閉信号を出力して車室内への内気循環を行わせ、検知していない状態では全開信号を出力して外気導入を行わせる。
以下、ガスセンサ10で実行されるガス検知処理及びフラップ制御処理について、図3,図4を参照して説明する。図3は、ガス検知処理のメインフローチャートである。図4は、フラグ制御処理の詳細を示すフローチャートである。なお、フローチャートの各ステップを「S」と略記する。
ガス検知処理は、ガスセンサ10の起動時にROM16からガス検知プログラムが読み出され、実行される。ガス検知処理は、0.1秒に一度、各処理が繰り返して実行されるようにタイミング調整が行われている。図3に示すように、ガス検知処理が実行されると、まず、初期化処理が行われる(S1)。初期化処理では、RAM18のフラグ記憶エリア181,タイマ・カウンタ記憶エリア182および変数記憶エリア183の各記憶エリアが初期化されて「0」がセットされる。一方、ガス検知閾値H(n)には「300」がセットされる。
次に、センサ値S(n)の取得が行われる(S3)。ここでは、ガスセンサ10より出力されたセンサ値S(n)が、変数記憶エリア183に記憶される。そして、サンプリングカウンタnが「4」以上か否かが判定される(S5)。サンプリングカウンタnが「4」以上であると判定された場合(S5:YES)、差分値D(n)に最新のセンサ値S(n)と4サンプリング(0.4秒間)前のセンサ値S(n−4)との差分(変化率)がセットされる(S7)。そして、差分値D(n)がノイズ判定閾値T1以下か否かが判定される(S9)。
ノイズ判定閾値T1は、差分値D(n)がノイズであるか否かを判定するための指標であり、本実施形態ではノイズ判定閾値T1=「30」である。すなわち、ガス検出素子12は、電気回路からの電磁波や外気の流れなどの影響を受けることで、COガスの濃度が実質的に変化していないにも関わらず、S3で取得されたセンサ値S(n)が4サンプリング前のセンサ値S(n−4)と比べて微小に変動した値となることがある。そこで、S9では、差分値D(n)が「30」以下という微小な変動を示す場合は、COガスの濃度の変化を反映したものでなく、他の影響によって生じたサンプリングの誤差と把握できるから、その差分値D(n)はノイズによるものであると判定される。
差分値D(n)がノイズ判定閾値T1以下であると判定された場合(S9:YES)、最新の学習値G(n)に前回の学習値G(n−1)がセットされる(S11)。学習値G(n)は、センサ値S(n)の変化の度合いを緩慢化して、ガス検出素子12により検出されるセンサ値S(n)の変動傾向を示す指標であるが、S11では差分値D(n)がノイズによるものと判定されたことから、最新の学習値G(n)を前回の学習値G(n−1)と同じ値としている。
差分値D(n)がノイズ判定閾値T1よりも大きいと判定された場合(S9:NO)、差分値D(n)が前回の学習値G(n−1)よりも大きいか否かが判定される(S13)。差分値D(n)が前回の学習値G(n−1)よりも大きいと判定された場合(S13:YES)、以下の数式により求められる値が学習値G(n)にセットされる(S15)。ただし、定数k1=200とする。
G(n)=G(n−1)+{D(n)−G(n−1)}/k1
S15では、差分値D(n)がノイズによるものでなく、かつ前回の学習値G(n−1)よりも大きいと判定されたことから、32サンプリング前までに取得されたセンサ値S(n−31)〜S(n−1)の変動傾向と比べて、最新のサンプリングで取得されたセンサ値S(n)はより大きく変動していると把握される。よって、数1によって、最新の学習値G(n)を前回の学習値G(n−1)よりも上昇させて、学習値G(n)がCOガスの濃度について上昇傾向を示すようにしている。
差分値D(n)が学習値G(n−1)以下であると判定された場合(S13:NO)、以下の数式により求められる値が学習値G(n)にセットされる(S17)。ただし、定数k2=50とする。
G(n)=G(n−1)+{D(n)−G(n−1)}/k2
S17では、差分値D(n)がノイズによるものでなく、かつ前回の学習値G(n−1)以下であると判定されたことから、32サンプリング前までに取得されたセンサ値S(n−31)〜S(n−1)の変動傾向と比べて、最新のサンプリングで取得されたセンサ値S(n)はより小さく変動していると把握される。よって、数2によって、最新の学習値G(n)を前回の学習値G(n−1)よりも下降させて、学習値G(n)がCOガスの濃度について下降傾向を示すようにしている。
その後、S17にてセットされる学習値G(n)がノイズ判定閾値T1以下か否かが判定される(S19)。すなわち、学習値G(n)が「30」以下という微小な変動を示す場合は、COガスの濃度の変化を反映したものでなく、他の影響によって生じたサンプリングの誤差と把握できるから、その学習値G(n)はノイズによるものであると判定される。
そして、学習値G(n)がノイズ判定閾値T1以下と判定された場合(S19:YES)。学習値G(n)にノイズ判定閾値T1がセットされる(S21)。すなわち、最新の学習値G(n)がノイズによるものと判定されたことから、ノイズ判定閾値T1(ここでは「30」)と同じ値が設定される。よって、学習値G(n)はノイズ判定閾値T1よりも小さくなることはない。一方、学習値G(n)がノイズ判定閾値T1よりも大きいと判定された場合(S19:NO)、最新の学習値G(n)はノイズによるものでないと判定されたことから、次のステップへ進む。
なお、サンプリングカウンタnが4未満であると判定された場合(S5:NO)、学習値G(n)にノイズ判定閾値T1がセットされる(S23)。すなわち、サンプリングカウンタnが4未満(n=0〜3)であれば、言い換えればサンプリング開始から0.4秒以上経過するまでは、学習値G(n)にそれぞれ「30」がセットされる。
このように、ガス検知処理(図3)のS7では、最新のセンサ値S(n)と4サンプリング前のセンサ値S(n−4)との変化量を示す差分値D(n)に基づいて学習値G(n)が算出される。
さらに、ガス検知処理(図3)のS13,S15,S17では、差分値D(n)と前回の学習値G(n−1)との大小関係に応じて学習値G(n)を算出するための演算が異なるため、差分値D(n)の大きさに応じて、適切に学習値G(n)に反映される。また、S9では、差分値D(n)をノイズ判定閾値T1と比較してノイズによるものか否かを判定して、ノイズによるものと判定された場合は(S9:YES)、差分値D(n)は学習値G(n)に反映されないため(S11)、ノイズが除外された正確な学習値G(n)が算出される。
次に、S11,S15,S19;NO,S21,S23の後、学習値G(n)が感度判定閾値T2よりも大きいか否かが判定される(S31)。感度判定閾値T2は、ガス検出素子12の感度を判定するための指標であり、本実施の形態では感度判定閾値T2=「40」である。すなわち、学習値G(n)を感度判定閾値T2と比較してガス検出素子12の感度の良否を判定し、S31では、学習値G(n)が「40」よりも大きい場合はガス検出素子12の「感度が良い」と判定され、「40」以下である場合はガス検出素子12の「感度が悪い」と判定される。
学習値G(n)が感度判定閾値T2よりも大きいと判定された場合(S31:YES)、ガス検知閾値H(n)に「500」がセットされる(S33)。一方、学習値G(n)が感度判定閾値T2以下であると判定された場合(S31:NO)、ガス検知閾値H(n)に「300」がセットされる(S35)。ガス検知閾値H(n)が大きい値であるほどガス検知性能が低下し、小さい値であるほどガス検知性能が向上する。そこで、本実施の形態では、ガス検出素子12の「感度が良い」場合はガス検知閾値H(n)に大きい値「500」をセットしてガス検知性能を低下させる。一方、ガス検出素子12の「感度が悪い」場合は小さい値「300」をセットしてガス検知性能を向上させる。
このように、ガス検知処理(図3)のS31ではガス検出素子12の感度を判定する。さらに、ガス検知処理(図3)のS33,S35では、ガス検出素子12の感度が良好である場合はガス検知性能を低下させる(ガス検知閾値H(n)=「500」)一方、ガス検出素子12の感度が不良である場合はガス検知性能を向上させる(ガス検知閾値H(n)=「300」)。すなわち、ガス検知性能をガス検出素子12の感度の良否に応じて調整することで、そのガス検知性能はほぼ一定に保たれる。さらに、ガス検知閾値H(n)のみが変更されるため、ガス検出素子12自体に影響を与えることなく、ガス検知性能が調整される。
そして、後述のフラグ制御処理(S37)を実行した後に、サンプリング時間がカウントアップしたと判定された場合(S39:YES)、すなわちタイマTMにおいて0.1秒カウントされたら、S3に戻り、再びセンサ値(n)のサンプリングが実行されて、サンプリングカウンタnが1インクリメントされる。一方、サンプリング時間がカウントアップしていないと判定された場合(S39:NO)、タイマTMにおいて0.1秒カウントされるまで待ち状態となる。
次に、フラグ制御処理(S37)の詳細について説明する。フラグ制御処理(S37)では、ガス検出素子12によるCOガスの検知の有無を判定して、ガス検知フラグF_DTCの状態を制御する。
まず、サンプリングカウンタnが「0」か否かが判定される(S51)。サンプリングカウンタnが「0」であると判定された場合(S51:YES)、基準値B(0)にセンサ値S(0)がセットされる(S53)。基準値B(n)は、COガスの検知レベルを示すものであるが、ここでは初期値として基準値B(0)にセンサ値S(0)をセットする。サンプリングカウンタnが「0」でないと判定された場合(S51:NO)、センサ値S(n)が前回の基準値B(n−1)よりも小さいか否かが判定される(S55)。センサ値S(n)が前回の基準値B(n−1)以上であると判定された場合(S55:NO)、基準値B(n)にセンサ値S(n)がセットされる(S57)。
一方、センサ値S(n)が前回の基準値B(n−1)よりも小さいと判定された場合(S55:YES)、サンプリングカウンタnが「32」以上か否かが判定される(S59)。サンプリングカウンタnが「32」未満であると判定された場合(S59:NO)、以下の数式により求められる値が基準値B(n)にセットされる(S61)。ただし、定数m1=16,定数m2=32とする。
B(n)=B(n−1)+{S(n)−B(n−1)}/m1−{S(n)−S(0)}/m2
S61では、センサ値S(n)が前回の基準値B(n−1)より小さく、かつサンプリングカウンタnが「32」未満と判定されたことから、前回の基準値B(n−1)に対して、最新のセンサ値S(n)と前回の基準値B(n−1)との差分に定数m1の重み付けをした値を加算して、さらに最初のセンサ値S(0)から最新のセンサ値S(n)までの差分(サンプリング開始からの変化率)に定数m2の重み付けをした値を減算して、最新の基準値B(n)を取得している。
サンプリングカウンタnが「32」以上であると判定された場合(S59:YES)、以下の数式により求められる値が基準値B(n)にセットされる(S63)。ただし、定数m1=16,定数m2=32とする。
B(n)=B(n−1)+{S(n)−B(n−1)}/m1−{S(n)−S(n−32)}/m2
S63では、センサ値S(n)が基準値B(n−1)より小さく、かつサンプリングカウンタnが「32」以上と判定されたことから、前回の基準値B(n−1)に対して、最新のセンサ値S(n)と前回の基準値B(n−1)との差分に定数m1の重み付けをした値を加算して、さらに3.2秒前のセンサ値S(n−32)から最新のセンサ値S(n)までの差分(3.2秒間の変化率)に定数m2の重み付けをした値を減算して、最新の基準値B(n)を取得している。
S53,S57,S61,S63の後、基準値B(n)からセンサ値S(n)が減算されて、ガス検出値L(n)がセットされる(S71)。言いかえれば、ガス検出値L(n)は、次のS73〜S81に用いるために基準値B(n)を補正した値であり、基準値B(n)と同様に、COガスの検知レベルを示す指標である。
そして、ガス検知フラグF_DTCが「1」であるか否かが判定される(S73)。COガスを検知した状態にあるか否かを示すガス検知フラグF_DTCは、検知時は「1」、非検知時は「0」がセットされている。ガス検知フラグF_DTCに「1」が設定されている場合(S73:YES)、ガス検出値L(n)が「0」以下か否かが判定される(S75)。このとき、ガス検出値L(n)が「0」以下であると判定された場合(S75:YES)、ガス検知フラグF_DTCに「0」が設定され(S77)、メインルーチン(図3)に戻る。一方、ガス検出値L(n)が「0」より大きいと判定された場合(S75:NO)、ガス検知フラグF_DTCが「1」のまま、メインルーチン(図3)に戻る。
S77では、前回までガス検知フラグF_DTCにCOガスが検知された状態「1」がセットされている一方、ガス検出値L(n)が「0」以下となっており、最新のサンプリング結果ではCOガスが検知されなかったことを示すので、ガス検知フラグF_DTCをCOガスが検知されていない状態「0」にセットしている。
一方、ガス検知フラグF_DTCが「0」に設定されている場合(S73:NO)、ガス検出値L(n)がガス検知閾値H(n)より大きいか否かが判定される(S79)。ガス検出値L(n)がガス検知閾値H(n)より大きければ、ガス検出素子12の近傍にCOガスが存在しており、COガスが検知されている状態を示す。ガス検出値L(n)がガス検知閾値H(n)より大きいと判定された場合(S79:YES)、ガス検知フラグF_DTCが「1」が設定され(S81)、メインルーチン(図3)に戻る。一方、ガス検出値L(n)がガス検知閾値H(n)以下である判定された場合(S79:NO)、ガス検知フラグF_DTCが「0」のまま、メインルーチン(図3)に戻る。
S81では、前回までガス検知フラグF_DTCにCOガスが検知されていない状態「0」がセットされている一方、ガス検出値L(n)がガス検知閾値H(n)より大きく、最新のサンプリング結果ではCOガスが検知されたことを示すので、ガス検知フラグF_DTCをCOガスが検知されている状態「1」にセットしている。
このように、フラグ制御処理(図4)では、COガスが検知されていない場合に(F_DTC=「0」)、COガスを検知したと判定したら(L(n)>H(n))、ガス検知フラグF_DTCに「1」がセットされる。一方、COガスが検知されている場合は(F_DTC=「1」)、COガスが検知されなくなったら(L(n)≦「0」)、ガス検知フラグF_DTCに「0」がセットされる。
以上説明したように、ガスセンサ10では、0.1秒毎にガス検知プログラムが繰り返し実行されて、図3に示すガス検知処理のメインフローチャートでは、最新のサンプリング結果としてセンサ値S(n),学習値G(n),差分値D(n)が取得され、ガス検出素子12の感度の良否に応じたガス検知閾値H(n)が設定されて、ガス検知性能が調整される。そして、図4に示すフラグ制御処理(S37)では、最新のサンプリング結果に基づいて基準値B(n),ガス検出値L(n)が取得され、ガス検出素子12によるCOガスの検知の有無を判定して、ガス検知フラグF_DTCに「0」又は「1」が設定され、COガスの検知の有無が指示される。
次に、フラップ制御処理について説明する。フラップ制御処理は、上述のガス検知処理と同様に、かつガス検知処理と並行して、ガスセンサ10の起動時にROM16からフラップ制御プログラムが読み出され、実行される。そして、所定期間(例えば、0.1秒)ごとにガス検知フラグF_DTCが参照されて、現在COガスが検知されているか否かが判定される。
ガス検知フラグF_DTCが「1」であればCOガスが検知されているから、全開信号が出力されてフラップ駆動回路21に入力される。そして、この全開信号に基づいてステップモータ22が駆動して、フラップ26が全開位置Zに位置するように回動する。その結果、ダクト25と外気導入ダクト23が連通して、外気が車室内に導入される。一方、ガス検知フラグF_DTCが「0」であればCOガスが検知されていないから、全閉信号が出力されてフラップ駆動回路21に入力される。そして、この全閉信号に基づいてステップモータ22が駆動して、フラップ26が全開位置Xに位置するように回動する。その結果、ダクト25と内気循環ダクト24が連通して、内気が車室内に導入される。
このように、ガスセンサ10では、フラップ制御プログラムが実行され、ガス検知フラグF_DTCの状態に応じて、フラップ26の開閉の制御が行われ、COガスを検知している場合には全閉信号が出力されて車室内への内気循環が行われる一方、検知していない状態では全開信号が出力されて外気導入が行われる。すなわち、フラグ制御処理(図4)で設定されたガス検知フラグF_DTCの状態に応じて、フラップ制御処理で適切に車室内外からの空気導入が調整される。
(実施例)
本発明に係るガスセンサ10の性能を評価するため、感度の良いガス検出素子12aを備えた本発明に係るガスセンサ10aと、感度の悪いガス検出素子12bを備えた本発明に係るガスセンサ10bと、従来の構成による感度の良いガス検出素子12cを備えたガスセンサ10cとの性能比較を行った。図5は、ガスセンサ10a,10b,10cによるガス検出結果を示すグラフである。図5中で、横軸(X軸)が時間の経過を秒単位で示し、縦軸(Y軸)が学習値の大きさを示す。そして、本実施例では、ノイズ判定閾値T1が学習値「30」であり、感度判定閾値T2が学習値「40」であり、COガス濃度は10(ppm/div)である。また、図示しないガス検知閾値H(n)は「300」とする。なお、センサ値S1(n),S2(n)、基準値B1(n),B2(n)、検知信号K1(n),K2(n),K3(n)、COガス濃度は、それぞれ学習値とは異なる単位の縦軸(Y軸)で表されるが、各指標を同一の時間軸(X軸)で対応付けて示すために、ここでは便宜上、同一のグラフ内で表示している。
先述のように、ガスセンサ10aではガス検知処理が実行されて、ガス検出素子12によりCOガス濃度が検出されて、ガス検出素子12aからセンサ値S1(n)が出力される。すなわち、ガス検出素子12aがCOガスを検出すると、センサ値S1(n)は下方向に振れるように反応し、検出されたCOガスの濃度が大きいほど、下降する幅が大きくなる。そして、このセンサ値S1(n)に基づいて、基準値B1(n)が算出される。基準値B(n)は、センサ値S1(n)の動きに追従するように、かつセンサ値S1(n)の動きよりも緩慢な反応を示す。そして、センサ値S1(n)と基準値B1(n)とに基づいてガス検出値L1(n)が算出され、ガス検知フラグF_DTCが「0」又は「1」に設定される(図4参照)。
一方、ガスセンサ10aではフラップ制御処理が実行されて、ガス検知フラグF_DTCが参照されて、検出信号K1(n)が出力されてフラップ駆動回路21に入力される。検知信号K1(n)はCOガスの検知の有無を「ON」又は「OFF」で示す信号であり、ガス検知されている場合(ガス検知フラグF_DTC=「1」)には「ON」される。
同様に、ガスセンサ10bでは、ガス検出素子12bからセンサ値S2(n)が出力され、基準値B2(n)が算出されるが、ガスセンサ10bのガス検出素子12は感度が悪いため、センサ値S2(n)及び基準値B2(n)は反応が弱い。そして、センサ値S2(n)と基準値B2(n)とに基づいてガス検出値L2(n)が算出され、ガス検知フラグF_DTCが「0」又は「1」に設定され、検知信号K2(n)が出力される。
なお、従来のガスセンサ10cでも、ガス検出素子12cから図示外のセンサ値S3(n)が出力され、図示外の基準値B3(n)が算出されるものとするが、ガスセンサ10cのガス検出素子12cは感度が良いため、センサ値S3(n)及び基準値B3(n)は、センサ値S1(n)及び基準値B1(n)と同様の反応を示す。そして、センサ値S3(n)と基準値B3(n)とに基づいてガス検出値L3(n)が算出され、ガス検知フラグF_DTCが「0」又は「1」に設定され、検知信号K3(n)が出力されることが示されている。
その結果、図5に示すように、COガス濃度が大幅に上昇している時間X1〜X9では、ガスセンサ10a,10b,10cの全てで、COガスが検知されている。すなわち、時間X1〜X9では、各ガスセンサのセンサ値S(n)及び基準値B(n)が大きく下降し、検知信号K(n)が「ON」となっている。また、COガス濃度が微量に上昇している時間Y1〜Y3では、ガスセンサ10bでは反応がないのに対し、ガスセンサ10a,10cでは反応がある。これは、ガスセンサ10bのガス検出素子12bは感度が悪いため、微量のCOガスは検知できないためである。
しかしながら、ガスセンサ10cでは、P1〜P3に示すように、実際にはCOガス濃度が極めて低いのにもかかわらず、検知信号K3(n)が「ON」となってCOガスが検知されている。これは、ガス検出素子12cの感度が良好でありすぎるため、本来COガスとして検知すべきでない微少な濃度変化まで検知されたことによる。このように従来のガスセンサ10cでは、微少な濃度変化によってCOガスの誤検知が生じ、誤ったフラップ制御動作が実行されうる。
一方、本発明に係るガスセンサ10aもガス検出素子12aの感度が良好であるが、P1〜P3に示すようなCOガスの誤検知は発生していない。以下、その理由を説明する。
ガスセンサ10aのガス検知処理では、時間X1〜X9でのCOガスの検知によって学習値G1(n)が修正されている。本実施例ではQ1〜Q4に示すように、当初「30」であった学習値G1(n)が、時間X1のガス検知によって「32」に、時間X3のガス検知によって「45」に、時間X7のガス検知によって「59」に、時間X9のガス検知によって「69」に修正されている。そして、Q2において、学習値G1(n)が感度判定閾値T2「40」を超えたため、ガスセンサ10aのガス検出素子12は「感度が良い」と判定される(図3のS31:YES)。そのため、「300」であったガス検知閾値H(n)は、「500」にセットされる(図3のS33)。すると、ガス検知閾値H(n)が大きくなってガス検知性能が低くなるため、感度が良いガス検出素子12aであっても微少な濃度変化に反応しなくなる。よって、本実施例におけるガスセンサ10aでは、P1〜P3に示すように微少な濃度変化を検知することなく、COガスの通常の濃度変化のみが正確に検知される。
なお、本発明に係るガスセンサ10bは、差分値D2(n)がノイズ判定閾値T1「30」よりも大きくなることがなく(図3のS9:YES)、そのまま前回の学習値G2(n−1)が最新の学習値G2(n)にセットされる(S11)という処理により、学習値G2(n)が「30」のままであるか、差分値D2(n)がノイズ判定閾値T1「30」よりも大きくなったものの(S9:NO)、その差分値D2(n)が例えば「31」というように微少な濃度変化でしかなく、算出された(S15)学習値G2(n)が「30」のままである。すなわち、学習値G2(n)は感度判定閾値T2「40」を超えないため、ガスセンサ10bのガス検出素子12bは「感度が悪い」と判定される(図3のS31:NO)。そのため、ガス検知閾値H(n)には「300」がセットされ続ける(図3のS35)。すると、ガス検知閾値H(n)は小さいままでガス検知性能の高い状態が維持されるから、感度の悪いガス検出素子12bであっても、COガスの濃度変化が正確に検知される。
以上、本実施の形態のガスセンサ10及びオートベンチレーションシステム100によれば、ガス検出素子12から出力されるセンサ値S(n)に基づいてガス検出素子12の感度を判定し、その判定結果に基づいてガス検知の検知性能を変化させるようにした。よって、ガス検出素子12の感度が流動的に変化する場合であっても、COガスの濃度変化に応じて制御信号を可及的に正しく発しうるようにすることができる。
また、オートベンチレーションシステム100では、ガスセンサ10から発せられる制御信号に基づいて、車室内へ空気を送るダクト25内に設けられ、車室内から空気を取り入れる内気循環ダクト24と車室外から空気を取り入れる外気導入ダクト23とを選択的に開閉するようにした。よって、COガスの検知状態では車室内への内気循環が行われる一方、非検知状態では外気導入が行われるようにすることができる。
ところで、上記実施の形態において、ガスセンサ10が本発明の「ガス検知装置」に相当し、ワンチップマイコン15が本発明の「制御部」に相当する。そして、ガス検知処理(図3)のS7が本発明の「差分値算出手段」に相当し、S13〜S21が本発明の「学習値算出手段」に相当し、S31が本発明の「感度判定手段」に相当し、S33,S35が本発明の「ガス検知性能変更手段」に相当し、S9,S11が本発明の「ノイズ判定手段」に相当する。
また、ガス検知処理(図3)が本発明の「ガス検知装置の制御方法」に相当し、S3が本発明の「入力ルーチン」に相当し、S5〜S35が本発明の「制御ルーチン」に相当する。
また、オートベンチレーションシステム100が本発明の「車両用空調装置」に相当し、外気導入ダクト23および内気循環ダクト24がそれぞれ、本発明の「外気取り入れ口」および「内気取り入れ口」に相当する。また、フラップ26が本発明の「開閉手段」に相当し、ステップモータ22が本発明の「駆動手段」に相当し、RAM18のフラグ記憶エリア181が本発明の「フラグ記憶手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、上記実施の形態に示した各種演算や上記数式は、発明者の研究や経験により導きだされたものであるが、ガスセンサ10やオートベンチレーションシステム100の実装,仕様,使用条件などに応じて、他の手法を利用することができる。一例として、ガス検知処理(図3)のS7では、最新のセンサ値S(n)と0.4秒前のセンサ値S(n−4)との移動差分値を差分値D(n)として取得しているが、移動平均法等を用いて差分値D(n)を取得してもよい。
同様に、上記実施の形態に示した各種の初期値や変数なども、発明者の研究や経験により導きだされたものであるが、ガスセンサ10やオートベンチレーションシステム100の実装,仕様,使用条件などに応じて、任意の初期値や変数を利用することができる。例えば、ノイズ判定閾値T1をより小さな設定値「20」にすれば、ノイズとして除外されるセンサ値S(n)を少なくすることができる。また、ノイズ判定閾値T2をより大きな設定値「50」とすれば、感度判定閾値H(n)の持ち替える条件を厳しくすることができる。
また、上記実施の形態では、感度判定閾値H(n)を「500」と「300」の2種類として、ガス検出素子12の感度を「良い」と「悪い」の2値で判断しているが、ガス検知性能をより段階的に変化させたい場合は、複数種類の感度判定閾値H(n)を具備させて、学習値G(n)に応じて段階的に感度判定閾値H(n)を変化させればよい。
また、ガス検出素子12として、上記実施の形態ではCOやHCなどの還元性ガスに反応し、COガスの濃度上昇とともに抵抗値Rsが下降するタイプの酸化物半導体のガス検出素子を用いたが、NO等の酸化ガスに反応し、酸化ガスの濃度上昇とともに抵抗値が上昇するタイプの酸化物半導体のガス検出素子を用いることもできる。
本発明は、特定ガスの検知に用いられるガス検知装置及びその制御方法に適用できる。また、車室外の排気ガスによる汚染状態に応じて内外気の取入れを制御する車両用空調装置に適用できる。
オートベンチレーションシステム100の構成の概略を示す図である。 RAM18の記憶エリアを示す概念図である。 ガス検知処理のメインフローチャートである。 フラグ制御処理の詳細を示すフローチャートである。 ガスセンサ10a,10b,100によるガス検知結果を示すグラフである。
符号の説明
10 ガスセンサ
11 抵抗器
12 ガス検出素子
13 バッファ素子
14 変換器
15 ワンチップマイコン
16 ROM
17 CPU
18 RAM
19 制御部
21 フラップ駆動回路
22 ステップモータ
23 外気導入ダクト
24 内気循環ダクト
25 ダクト
26 フラップ
27 ファン
30 ヒータ
31 スイッチング素子
100 オートベンチレーションシステム

Claims (9)

  1. 特定ガスを検出可能なガス検出素子と、該ガス検出素子から出力されるセンサ信号が入力され、該センサ信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御部とを備えたガス検出装置において、
    前記制御部は、
    最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する差分値算出手段と、
    前記差分値を緩慢化して、前記ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する学習値算出手段と、
    前記学習値に基づいて、前記ガス検出素子の感度を判定する感度判定手段と、
    前記感度判定手段による判定結果に基づいて、前記ガス検知の検知性能を変化させるガス検知性能変更手段と
    を備えることを特徴とするガス検知装置。
  2. 前記感度判定手段は、
    前記ガス検出素子の感度を判定するための指標である感度判定閾値と、前記学習値とを比較して、該ガス検出素子の感度を判定することを特徴とする請求項1に記載のガス検知装置。
  3. 前記学習値算出手段は、
    前記差分値と前回の前記学習値との大小関係に応じて最新の前記学習値を算出するための演算を異ならせることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス検知装置。
  4. 前記制御部は、
    前記差分値算出手段にて算出された差分値とノイズ判定閾値とを比較して、該差分値がノイズであるか否かを判定し、
    前記ノイズであると判定されたとき、前回の前記学習値を更新せず最新の前記学習値とするノイズ判定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガス検知装置。
  5. 前記ガス検知性能変更手段は、
    前記感度判定手段により前記ガス検出素子の感度が良好であると判定された場合、前記ガス検知の検知性能が低下するように制御し、
    前記感度判定手段により前記ガス検出素子の感度が不良であると判定された場合、前記ガス検知の検知性能が向上するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガス検知装置。
  6. 前記ガス検知は、最新の前記センサ信号と基準値とに基づくガス検出値と、特定ガスを検知したか否かを判定するガス検知閾値とを用いて行い、
    前記ガス検知性能変更手段は、前記ガス検知閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガス検知装置。
  7. 特定ガスを検出可能なガス検出素子から出力されるセンサ信号が入力される入力ルーチンと、該センサ信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御ルーチンとを備えたガス検知装置の制御方法において、
    前記制御ルーチンは、
    最新のセンサ信号と過去のセンサ信号との変化量を示す差分値を算出する差分値算出ステップと、
    前記差分値を緩慢化して、前記ガス検出素子により検出されるセンサ信号の変動傾向を示す学習値を算出する学習値算出ステップと、
    前記学習値に基づいて、前記ガス検出素子の感度を判定する感度判定ステップと、
    前記感度判定ステップによる判定結果に基づいて、前記ガス検知の検知性能を変化させるガス検知性能変更ステップと
    を備えることを特徴とするガス検知装置の制御方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載のガス検知装置と、
    車室内へ空気を送るダクト内に設けられ、車室内から空気を取り入れる内気取入れ口と車室外から空気を取り入れる外気取入れ口とを選択的に開閉する開閉手段と、
    前記ガス検知装置から発せられる制御信号に基づいて、前記開閉手段を駆動する駆動手段と
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  9. 前記ガス検知装置は、前記特定ガスを検知したか否かを示すガス検知フラグを記憶するフラグ記憶手段を備え、
    前記駆動手段は、前記フラグ記憶手段に記憶される前記ガス検知フラグが前記特定ガスの検知状態を示す場合、車室内から空気を取り入れるように前記開閉手段を駆動し、前記ガス検知フラグが前記特定ガスの非検知状態を示す場合、車室外から空気を取り入れるように前記開閉手段を駆動することを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
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