JP2005114616A - ガスセンサ及びその制御方法並びに車両用空調制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間の使用によりガス検知素子の特性が変化したとしても、制御信号を可及的に正しく発し得るガスセンサを提供する。
【解決手段】制御部4、5は、D素子1の出力信号S(n)の変化率が大きいほど出力信号S(n)との差が大きくなるように出力信号S(n)の変化に対して緩慢に追従するベース値B(n)を算出するベース値算出手段と、現在の出力信号S(n)とベース値B(n)との差分値D(n)を算出する差分値算出手段と、差分値D(n)と第1〜3閾値T1、T2、T3とによりガス検知を判断し、制御信号LVを発する判断手段とを有するガスセンサである。制御部4、5は、判断手段の一定判断毎に差分値D(n)の最大値である最大差分値DMAXを記憶し、最大差分値DMAXに基づいて第2、3閾値T2、T3を変更するガス検知用閾値変更手段を有している。
【選択図】図8

Description

本発明はガスセンサ及びその制御方法並びに車両用空調制御装置に関する。
従来、特許文献1及び特許文献2記載のガスセンサが知られている。このガスセンサは、特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値が変化するガス検知素子と、ガス検知素子から出力される出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御部とを備えている。
ガス検知素子としては、NO2等の酸化性ガスを検知可能なWO3等を主とした酸化性ガス検知素子や、CO、HC等の還元性ガスを検知可能なSnO2等を主とした還元性ガス検知素子が用いられている。WO3等を主とした酸化性ガス検知素子は、通常、酸化性ガスの濃度が高くなれば内部抵抗が大きくなる。他方、SnO2等を主とした還元性ガス検知素子は、通常、還元性ガスの濃度が高くなれば内部抵抗が小さくなる。このガス検知素子はヒータにより加熱されるようになっている。
制御部は、出力信号の変化に対して緩慢に追従するベース値を算出するベース値算出手段と、現在の出力信号とベース値との差分値を算出する差分値算出手段と、差分値とガス検知用閾値とによりガス検知を判断し、制御信号を発する判断手段とを有している。
このガスセンサでは、ガス検知素子の内部抵抗の変化に基づいて出力信号が出力される。そして、制御部は、入力ルーチンによって出力信号の入力を待ち、制御ルーチンによってその出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する。より詳細には、制御ルーチンは、ベース値算出ステップにより、出力信号の変化に対して緩慢に追従するベース値を算出する。この後、差分値算出ステップにより、現在の出力信号とベース値との差分値を算出する。そして、判断ステップにより、差分値とガス検知用閾値とによりガス検知を判断し、制御信号を発する。
これらのガスセンサは車両用空調制御装置等に用いられる。車両用空調制御装置では、制御部(制御ルーチン)が発する制御信号によって、内気と外気とを切換えるフラップを作動させる。こうしてこの車両用空調制御装置では、手動で内気と外気とを切換えることなく、清浄な外気を車内に取り入れるとともに汚染された外気の流入を阻止し、車内空間を快適に保つことが可能である(特許文献1、2参照)。
特表平9−503580 特開2002−55068
しかし、ガスセンサは、長期間の使用により、ガス検知素子の特性が不可避的に変化してしまう。このため、従来のガスセンサでは、長期間の使用により、使用初期と比較して特定ガスが同じ濃度変化を生じたときにガス検出素子からの出力信号の挙動が略同等の変化率(一定時間に対する変化の大きさ)を生じ難く、一定値に設定したガス検知用閾値を用いた場合、制御信号を正しく発し得ない事態が生じてしまう、つまり、従来のガスセンサでは、ガス検知感度が一定でなく、低下してしまう。ここで、「ガス検知感度が一定」とは、特定ガスが同じ濃度変化を生じたとき、略同じタイミングで略同じ出力形態の制御信号を発することをいう。特に、複数のガス検知用閾値によりガス検知を多段階で行うガスセンサの場合、ガス検知感度の低下による不具合が顕著になる。このようなガスセンサにおいてガス検知感度が低下すると、最も低いガス検知用閾値に対応した制御信号が多く発せられるものの、それよりも高いガス検知用閾値に対応した制御信号がほとんど発せられなくなってしまうからである。
このため、このようなガス検知感度が低下したガスセンサを用いた車両用空調制御装置においては、外気の汚染状況に対応したフラップの作動が困難となり、快適な車内空間の確保ができない事態が発生し得る。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、長期間の使用によりガス検知素子の特性が変化したとしても、制御信号を可及的に正しく発し得るガスセンサを提供することを解決すべき課題としている。また、そのガスセンサの制御方法及びそのガスセンサを用いた車両用空調装置を提供することも解決すべき課題としている。
本発明のガスセンサは、特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値が変化するガス検知素子と、該ガス検知素子から出力される出力信号が入力され、該出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御部とを備え、該制御部は、該出力信に応じて変化するベース値を算出するベース値算出手段と、現在の該出力信号と該ベース値との差分値を算出する差分値算出手段と、該差分値とガス検知用閾値とにより該ガス検知を判断し、該制御信号を発する判断手段とを有するガスセンサにおいて、
前記制御部は、前記判断手段の一定判断毎に前記差分値の最大値である最大差分値を記憶し、該最大差分値に基づいて前記ガス検知用閾値を変更するガス検知用閾値変更手段を有していることを特徴とする。
また、本発明のガスセンサは以下の制御方法に使用可能である。すなわち、本発明のガスセンサの制御方法は、特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値が変化するガス検知素子から出力される出力信号の入力を待つ入力ルーチンと、該出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御ルーチンとを備え、該制御ルーチンは、該出力信号に応じて変化するベース値を算出するベース値算出ステップと、現在の該出力信号と該ベース値との差分値を算出する差分値算出ステップと、該差分値とガス検知用閾値とにより該ガス検知を判断し、該制御信号を発する判断ステップとを有するガスセンサの制御方法において、
前記制御ルーチンは、前記判断ステップの一定判断毎に前記差分値の最大値である最大差分値を記憶し、該最大差分値に基づいて前記ガス検知用閾値を変更するガス検知用閾値変更ステップを有していることを特徴とする。
本発明において、ガス検知素子としては、NO2等の酸化性ガスを検知可能なWO3等を主とした酸化性ガス検知素子や、CO等の還元性ガスを検知可能なSnO2やInO2等を主とした還元性ガス検知素子を採用することができる。これらのガス検知素子は、上記特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値(内部抵抗)が変化するものであり、このガス検知素子を用いて周知の回路構成を図ることによって、ガス検知素子の内部抵抗の変化に基づいて出力信号が出力され得る。制御部は、入力ルーチンによってガス検知素子から出力される出力信号の入力を待ち、制御ルーチンによってその出力信号に基づいて雰囲気の汚染(特定ガスの濃度増加)を判断し、制御信号を発する。
この際、このガスセンサでは、ガス検知用閾値変更手段(ガス検知用閾値変更ステップ)が判断手段の一定判断毎に差分値の最大値である最大差分値を記憶し、この最大差分値に基づいてガス検知用閾値を変更する。例えば、ガス検知用閾値を2つ有するガスセンサにおいて、低い方のガス検知用閾値を第1閾値、高い方のガス検知用閾値を第2閾値とする。このガスセンサでは、ガス検知素子の出力信号とベース値との差分値が第1閾値を超える毎に、差分値の最大値である最大差分値を記憶する。具体的には、差分値が第1閾値を超えた場合、すでに記憶されている最大差分値と新たな差分値とを比較して、両者のうちの大きい方を最大差分値として記憶する。そして、差分値が第1閾値を超えた回数が1回を含む所定の回数に達した場合、最大差分値に基づいて第2閾値を変更するのである。これにより、ガス検知感度が低下したり過敏であるガス検知素子を用いたガスセンサであっても、第2閾値を適正な値に近づけることができ、ガス検知感度の正常なガスセンサと略同等なガス検知感度にすることができる。
このガスセンサでは、第1閾値は第2閾値の修正のために使用され、小さな値に設定されている。この第1閾値はガス検知感度が正常なガスセンサであれば、かなり低い濃度の汚染ガスを検知することができる程度の値である。また、第1閾値はガス検知感度が低下したガスセンサであっても、ある程度の汚染ガスの濃度増加を検知することができる程度の値でもある。このように、第1閾値が小さな値に設定されていることにより、ガス検知感度が低下したガスセンサであっても、ある程度の汚染ガスの濃度増加であれば検知することができるため、第1閾値を第2閾値の修正のいわばトリガとして使用することができる。なお、最大差分値に基づいて第2閾値を変更するタイミングとして、上記のように差分値が第1閾値を超えた回数を採用することができる他、一定時間を採用するすることもできる。
したがって、本発明のガスセンサによれば、長期間の使用によりガス検知素子の特性が変化したとしても、制御信号を可及的に正しく発することができる。
ガス検知用閾値変更手段は、判断手段の一判断毎に最大差分値を記憶し、最大差分値に基づいてガス検知用閾値を変更するものとすることができる。この場合、例えば、上記のようにガス検知用閾値を2つ有するガスセンサにおいて、差分値が第1閾値を超える毎に、その差分値に基づいて第2閾値を変更する。これにより、汚染ガスが検知される毎に第2閾値が変更され、より迅速に第2閾値を適正な値に近づけることができる。
ガス検知用閾値変更手段は、最大差分値とガス検知用閾値とを比較し、最大差分値がガス検知用閾値より大きいときにガス検知用閾値を一定値大きくし、最大差分値がガス検知用閾値より小さいときにガス検知用閾値を一定値小さくすることが好ましい。最大差分値がガス検知用閾値より大きいときはガス検知感度が過敏であると判断して、ガス検知用閾値を一定値大きくして、ガス検知感度を下げる。また、最大差分値がガス検知用閾値より小さいときはガス検知感度が低下していると判断して、ガス検知用閾値を一定値小さくして、ガス検知感度を上げる。こうして、ガス検知感度が過敏であったり低下しているガス検知素子を用いたガスセンサであっても、ガス検知用閾値を適正な値に近づけることができる。なお、例えば、上記のようにガス検知用閾値を2つ有するガスセンサにおいて、変更されるガス検知用閾値は第2閾値である。
ガス検知用閾値を大きくする加算値はガス検知用閾値を小さくする減算値より絶対値が大きいことが好ましい。通常、高い濃度の汚染ガスよりも低い濃度の汚染ガスの方がはるかに多く発生する。そのため、例えば、上記のようにガス検知用閾値を2つ有するガスセンサにおいて、汚染ガスが検知された場合、最大差分値が第2閾値を超えることは少ない。したがって、ガス検知用閾値を大きくする加算値とガス検知用閾値を小さくする減算値との絶対値を同じにしたのでは、第2閾値が下がりすぎて、ガス検知感度が過敏になり過ぎてしまう。これを防止するため、最大差分値が第2閾値を超えない低い濃度の汚染ガスが検知されたときは第2閾値を僅かに下げ、最大差分値が第2閾値を超える高い濃度の汚染ガスが検知されたときは第2閾値をそれよりも大きく上げることとしている。
本発明のガスセンサは車両用空調制御装置に使用可能である。この車両用空調制御装置は、ガスセンサと接続され、ガスセンサの制御部から発せられる制御信号によって内気と外気とを切換えるフラップを作動させるものである。この車両用空調制御装置では、手動で内気と外気とを切換えることなく、より正確に清浄な外気を車内に取り入れるとともに汚染された外気の流入を阻止し、車内空間を快適に保つことが可能である。
以下、本発明のガスセンサを具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態のガスセンサ10は車両用空調制御装置に使用されている。この車両用空調制御装置は、NO2等の酸化性ガスを検知して制御信号を発するガスセンサ10と、車内への外気の取り入れと内気の循環とをフラップ94により切換える換気系90と、制御信号により換気系90のフラップ94を駆動するフラップ駆動アッセンブリ80とを備えている。
ガスセンサ10は、酸化性ガスを検知可能なWO3等を主とした酸化性ガス検知素子(以下「D素子」という。)1の一端が接地され、その他端が検出抵抗器2の一端に接続されている。検出抵抗器2の他端は電源電圧Vcc(5V)に接続されている。また、D素子1と検出抵抗器2との接続点(動作点)の電位(電圧)がA/D変換回路3に入力され、所定のサイクル時間(0.4秒)毎にデジタル化された出力信号S(n)がマイクロコンピュータ4の入力端子に入力されるようになっている。なお、nはD素子1と検出抵抗器2との接続点の電位をA/D変換回路3においてA/D変換するサイクル時間の番号を示している。
そして、マイクロコンピュータ4は、この出力信号S(n)に基づいてガス検知を4段階(濃度低、濃度高1、濃度高2、濃度高3)で判断し、4段階の制御信号LV(濃度低制御信号LV0、濃度高1制御信号LV1、濃度高2制御信号LV2、濃度高3制御信号LV3)を出力するようになっている。つまり、濃度高1、濃度高2及び濃度高3に対応したガス検知閾値として第1閾値T1、第2閾値T2、第3閾値T3を持っており、出力信号S(n)とベース値B(n)との差分値D(n)と、第1〜3閾値T1、T2、T3とを比較して4段階の制御信号LVを出力している。具体的には、差分値D(n)が第1閾値T1以下の場合、濃度低制御信号LV0を出力する。差分値D(n)が第1閾値T1よりも大きく第2閾値T2以下である場合、濃度高1制御信号LV1を出力する。差分値D(n)が第2閾値T2よりも大きく第3閾値T3以下である場合、濃度高2制御信号LV2を出力する。差分値D(n)が第3閾値T3よりも大きい場合、濃度高3制御信号LV3を出力する。また、マイクロコンピュータ4からヒータ制御回路5にヒータ6への加熱指令が出力されると、ヒータ制御回路5は電流をヒータ6に通電するようになっている。ヒータ6はD素子1に隣接している。
これらD素子1、検出抵抗器2、A/D変換回路3、マイクロコンピュータ4、ヒータ制御回路5及びヒータ6によりガスセンサ10が構成されている。このD素子1は酸化性ガスの濃度が高くなれば内部抵抗が大きくなるものである。なお、ヒータ制御回路5は、ヒータ6に電力を供給する図示しない車載用バッテリ(例えば、12V)のバッテリ電圧を検出し、マイクロコンピュータ4にバッテリ電圧信号を出力する。そして、マイクロコンピュータ4は、そのバッテリ電圧信号に基づき、ヒータ6に供給する電力を制御するための指令をヒータ制御回路5に出力し、その指令に応じてヒータ制御回路5に備えられるスイッチング素子をスイッチング制御することで、ヒータ6に所望の電力が供給されるようになっている。これによりヒータ6によりD素子1が加熱される。マイクロコンピュータ4及びヒータ制御回路5が制御部である。
フラップ駆動アッセンブリ80は、駆動回路81とアクチュエータ82とを備えている。駆動回路81は、ガスセンサ10のマイクロコンピュータ4から入力した制御信号LVによりアクチュエータ82を作動するようになっている。これによりアクチュエータ82により換気系90のフラップ94が駆動される。
換気系90は、車内ダクト91、内気ダクト92、外気ダクト93、フラップ94及びファン95を備えている。外気ダクト93は外気を取り入れ、内気ダクト92は車内の内気を循環させるようになっている。フラップ94は、フラップ駆動アッセンブリ80により駆動され、外気ダクト93と内気ダクト92とを切換えて車内ダクト91に接続するようになっている。そして、車内ダクト91内に設けられたファン95により、車内に空気が強制的に送風される。
以上の構成をした車両用空調制御装置のガスセンサ10について、D素子1の出力信号S(n)に基づいて汚染ガスを検知して制御信号LVを発しつつ、D素子1のガス検知感度を変更する方法を説明する。まず、イグニッションスイッチがONにされると、ガスセンサ10、フラップ駆動アッセンブリ80及び換気系90に電源が供給され、マイクロコンピュータ4にて図2に示すプログラムが実行される。
図2に示すプログラムでは、D素子1が活性状態となるのを待って、まずステップS1において初期設定が行われる。具体的には、制御信号LVとして濃度低制御信号LV0を出力する等の入出力信号の初期化、後述する最大差分値DMAXをクリアする等のフラグやカウンター類の初期化が行われる。また、ベース値B(0)として、D素子1が活性状態となった当初の出力信号S(0)を記憶しておく。次にステップS2では、所定のサンプリング時間毎にA/D変換したD素子1の出力信号S(n)が入力され、その値が記憶される。ステップS2を実行後、ステップS3が実行される。
ステップS3では、ガスセンサ10から制御信号LVとして濃度低制御信号LV0が出力されているか否かをチェックする。濃度低制御信号LV0が出力されている場合(YES)、ステップS12に進む。また、濃度低制御信号LV0が出力されていない場合(NO)、図3に示すステップS18に進む。
ステップS12では、出力信号S(n)を取得開始後、8サンプリング時間以上が経過したか否かをチェックする。8サンプリング時間以上が経過している場合(YES)、ステップS4に進む。また、8サンプリング時間以上が経過していない場合(NO)、ステップS13に進む。ステップS13では、数1に示す式によりベース値B(n)を求め、ステップS7に進む。
ステップS4では、現在のサンプリングの出力信号S(n)と1つ前のサンプリングのベース値B(n−1)との大きさをチェックする。出力信号S(n)がベース値B(n−1)より大きい場合(YES)、ステップS5に進む。また、出力信号S(n)がベース値B(n−1)以下である場合(NO)、ステップS6に進む。ステップS5では、数2に示す式によりベース値B(n)を求め、ステップS7に進む。また、ステップS6では、数3に示す式によりベース値B(n)を求め、ステップS7に進む。ステップS7では、数4に示す式により差分値D(n)を求め、ステップS8に進む。
Figure 2005114616
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Figure 2005114616
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ここで、数1、2の第1係数K1は0<K1<1であり、第2係数K2はK2>0である。この数1、2に示す式により求められるベース値B(n)は、出力信号S(n)に応じて変化する。また、数3に示す式により求められるベース値B(n)によれば、汚染ガスの濃度の低下などによりセンサ出力値が減少(S(n)<S(n-1))した場合であっても、その後の汚染ガスの濃度変化に迅速に対応可能である(数1、2、3に示す式の詳細については特開2003−227807参照)。
ステップS8では、差分値D(n)と第1閾値T1とを比較する。差分値D(n)が第1閾値T1より大きい場合(YES)、濃度高1に対応した汚染ガスが発生中であると判断して、ステップS9に進む。また、差分値D(n)が第1閾値T1以下である場合(NO)、汚染ガスが発生していないと判断して、制御信号LVとして濃度低制御信号LV0を保持したままステップS10に進む。
ステップS9では、制御信号LVとして濃度高1制御信号LV1を出力した後、ステップS10に進む。ステップS10では、上記ステップS5、ステップS13及び後述するステップS19、ステップS20で求めたベース値B(n)を記憶した後、ステップS11に進む。ステップS11では、A/D変換回路3によるサンプリングタイムに達するまで待機する。このサンプリングタイムは0.4秒である。サンプリングタイムに達したら、ステップS2に戻り、次の出力信号を入力する。
図3に示すステップS18では、出力信号S(n)を取得開始後、8サンプリング時間以上が経過したか否かをチェックする。8サンプリング時間以上が経過している場合(YES)、ステップS20に進む。また、8サンプリング時間以上が経過していない場合(NO)、ステップS19に進む。ステップS19では、数5に示す式によりベース値B(n)を求め、ステップS21に進む。
ステップS20では、数6に示す式によりベース値B(n)を求め、ステップS21に進む。なお、ステップS20が実行される場合は、制御信号LVとして濃度高1〜3制御信号LV1〜3が出力されており、濃度高1〜3に対応した汚染ガスが発生中と判断されている。ステップS21では、数7に示す式により差分値D(n)を求め、ステップS22に進む。
Figure 2005114616
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ここで、数5、6の第3係数K3は0<K3≦K1<1であり、第4係数K4はK4>0である(詳細については特開2003−227807参照)。
ステップS22では最大差分値DMAXを更新する。最大差分値DMAXの更新は、図5に示す最大差分値更新サブルーチンをコールすることにより行われる。最大差分値更新サブルーチンでは、ステップS40において、差分値D(n)と最大差分値DMAXとを比較する。差分値D(n)が最大差分値DMAXより大きい場合(YES)、ステップS41に進む。差分値D(n)が最大差分値DMAX以下である場合(NO)、最大差分値DMAXをそのままにしてメインプログラムにリターンする。ステップS41では、最大差分値DMAXを差分値D(n)と入れ替えた後、メインプログラムにリターンする。最大差分値更新サブルーチンからリターンすると、図3に示すステップS23が実行される。
ステップS23では、ガスセンサ10から制御信号LVとして濃度高1制御信号LV1が出力されているか否かをチェックする。濃度高1制御信号LV1が出力されている場合(YES)、濃度高1に対応した汚染ガスが発生していると判断されており、ステップS24に進む。また、濃度高1制御信号LV1が出力されていない場合(NO)、濃度高2あるいは濃度高3に対応した汚染ガスが発生していると判断されており、図4に示すステップS30に進む。
図3のステップS24では、差分値D(n)と第2閾値T2とを比較する。差分値D(n)が第2閾値T2より大きい場合(YES)、濃度高2に対応した汚染ガスが発生したと判断して、ステップS29に進む。また、差分値D(n)が第2閾値T2以下である場合(NO)、ステップS25に進む。ステップS29では、制御信号LVとして濃度高2制御信号LV2を出力した後、図2に示すステップS10に進む。
図3のステップS25では、差分値D(n)と第1下降閾値TU1とを比較する。差分値D(n)が第1下降閾値TU1以下である場合(YES)、汚染ガスの発生がなくなったと判断して、ステップS27に進む。また、差分値D(n)が第1下降閾値TU1より大きい場合(NO)、まだ濃度高1に対応した汚染ガスが発生していると判断して、ステップS26に進む。ステップS26では、制御信号LVとして濃度高1制御信号LV1を保持したまま、図2に示すステップS10に進む。このように、第1閾値T1と第1下降閾値TU1との2つの閾値を用いたのは、2つの閾値を用いてヒステリシス特性を持たせ、濃度高1制御信号LV1と濃度低制御信号LV0との出力信号を切り替える際にチャタリングが生じないようにするためである。なお、本実施形態では、第1閾値T1と第1下降閾値TU1との関係を、TU1<T1とした。
ステップS27では、制御信号LVとして濃度低制御信号LV0を出力した後、ステップS28に進む。ステップS28では、第2閾値T2及び第3閾値T3を算出する。第2閾値T2及び第3閾値T3の算出は、図6に示す閾値算出サブルーチンをコールすることにより行われる。閾値算出サブルーチンでは、ステップS50において、第2閾値T2と最大差分値DMAXとを比較する。第2閾値T2が最大差分値DMAXより小さい場合(YES)、ステップS51に進む。また、第2閾値T2が最大差分値DMAX以上である場合(NO)、ステップS52に進む。ステップS51では、第2閾値T2に加算値aを加えたものを新たな第2閾値T2とする。また、新たな第2閾値T2の2倍の値を新たな第3閾値T3にした後、ステップS54に進む。ステップS52では、第2閾値T2と第1閾値T1に後述する減算値b(b>0)を加えた値とを比較する。第2閾値T2が第1閾値T1に減算値bを加えた値より大きい場合(YES)、ステップS53に進む。また、第2閾値T2が第1閾値T1に減算値bを加えた値以下である場合(NO)、第2閾値T2をこれ以上下げるのは適切でないため、第2閾値T2を変更することなくステップS54に進む。ステップS53では、第2閾値T2から減算値bを減じたものを新たな第2閾値T2とする。また、新たな第2閾値T2の2倍の値を新たな第3閾値T3にした後、ステップS54に進む。ステップS54では、最大差分値DMAXをクリアして、メインプログラムにリターンする。閾値算出サブルーチンからリターンすると、図2に示すステップS10が実行される。ここで、加算値aの絶対値は減算値bの絶対値より大きくなっている。これは以下の理由による。通常、高い濃度の汚染ガス(濃度高2)よりも低い濃度の汚染ガス(濃度高1)の方がはるかに多く発生するため、汚染ガスが検知された場合、最大差分値DMAXが第2閾値T2を超えることは少ない。したがって、加算値aと減算値bとの絶対値を同じにしたのでは、第2閾値T2が下がりすぎて、ガス検知感度が過敏なガスセンサがさらに過敏になり過ぎてしまうからである。これを防止するため、加算値aの絶対値を減算値bの絶対値より大きくしている。これにより、最大差分値DMAXが第2閾値T2を超えない低い濃度の汚染ガス(濃度高1)が検知されたときは、第2閾値T2が僅かに下がる。また、最大差分値DMAXが第2閾値T2を超える高い濃度の汚染ガス(濃度高2)が検知されたときは、第2閾値T2が大きく上がることになる。なお、前述のように、閾値変更に際して判断の対象となるのは第2閾値T2であり、第3閾値T3は第2閾値T2に連動して変更されるに過ぎない。また、第2閾値T2及び第3閾値T3が変更される時には、これらに連動して第2下降閾値TU2及び後述する第3下降閾値TU3も変更される。
図4に示すステップS30では、ガスセンサ10から制御信号LVとして濃度高2制御信号LV2が出力されているか否かをチェックする。濃度高2制御信号LV2が出力されている場合(YES)、濃度高2に対応した汚染ガスが発生していると判断されており、ステップS31に進む。また、濃度高2制御信号LV2が出力されていない場合(NO)、濃度高3に対応した汚染ガスが発生していると判断されており、ステップS36に進む。
ステップS31では、差分値D(n)と第3閾値T3とを比較する。差分値D(n)が第3閾値T3より大きい場合(YES)、濃度高3に対応した汚染ガスが発生したと判断して、ステップS35に進む。また、差分値D(n)が第3閾値T3以下である場合(NO)、ステップS32に進む。ステップS35では、制御信号LVとして濃度高3制御信号LV3を出力した後、図2に示すステップS10に進む。
図4のステップS32では、差分値D(n)と第2下降閾値TU2とを比較する。差分値D(n)が第2下降閾値TU2以下である場合(YES)、汚染ガスの濃度が濃度高1に対応した汚染ガスの濃度にまで下がったと判断して、ステップS34に進む。また、差分値D(n)が第2下降閾値TU2より大きい場合(NO)、まだ濃度高2に対応した汚染ガスが発生していると判断して、ステップS33に進む。ステップS33では、制御信号LVとして濃度高2制御信号LV2を保持したまま、図2に示すステップS10に進む。なお、本実施形態では、第2閾値T2と第2下降閾値TU2との関係を、T2>TU2としており、さらに、TU2>T1に設定される。このように、第2閾値T2と第2下降閾値TU2との2つの閾値を用いたのは、第1閾値T1と第1下降閾値TU1との2つの閾値を用いたのと同様の理由である。
ステップS36では、差分値D(n)と第3下降閾値TU3とを比較する。差分値D(n)が第3下降閾値TU3以下である場合(YES)、汚染ガスの濃度が濃度高2に対応した汚染ガスの濃度にまで下がったと判断して、ステップS38に進む。また、差分値D(n)が第3下降閾値TU3より大きい場合(NO)、汚染ガスの濃度はまだ濃度高3に対応した汚染ガスの濃度のままであると判断して、ステップS37に進む。ステップS37では、制御信号LVとして濃度高3制御信号LV3を保持したまま、図2に示すステップS10に進む。また、ステップS38では、制御信号LVとして濃度高2制御信号LV2を出力した後、図2に示すステップS10に進む。なお、本実施形態では、第3閾値T3と第3下降閾値TU3との関係を、T3>TU3としており、さらに、TU3>T2に設定される。このように、第3閾値T3と第3下降閾値TU3との2つの閾値を用いたのは、第1閾値T1と第1下降閾値TU1との2つの閾値を用いたのと同様の理由である。
このガスセンサでは、ガス検知ごとに最大差分値DMAXに基づいて第2閾値を変更する。具体的には、1つのガス検知が終了すると、閾値算出サブルーチンにおいて、最大差分値DMAXと第2閾値T2とを比較する。そして、最大差分値DMAXが第2閾値T2より大きいときはガス検知感度が過敏であると判断して、第2閾値T2を大きくして、ガス検知感度を下げる。また、最大差分値DMAXが第2閾値T2以下のときはガス検知感度が低下していると判断して、第2閾値T2を小さくして、ガス検知感度を上げる。こうして、ガス検知感度が過敏であったり低下しているD素子1を用いたガスセンサ10であっても、第2閾値T2を適正な値に近づけることによって、ガス検知感度を略一定に保つことができる。
また、このガスセンサでは、第1閾値T1は小さな値に設定されており、ガス検知感度が正常なガスセンサであれば、かなり少ない汚染ガスの濃度増加を検知することができる程度の値である。また、第1閾値T1はガス検知感度が低下したガスセンサであっても、ある程度の汚染ガスの濃度増加を検知することができる程度の値でもある。このように、第1閾値T1が小さな値に設定されていることにより、ガス検知感度が低下したガスセンサであっても、ある程度の濃度の汚染ガスであれば検知することができるため、第1閾値T1を第2閾値T2の修正のいわばトリガとして使用することができる。
したがって、本実施形態のガスセンサによれば、長期間の使用によりD素子1の特性が変化したとしても、制御信号LVを可及的に正しく発することができる。このため、このガスセンサ10を用いた車両用空調制御装置では、手動で内気と外気とを切換えることなく、より正確に清浄な外気を車内に取り入れるとともに汚染された外気の流入を阻止できるため、車内空間を快適に保つことが可能である。
なお、本実施形態のガスセンサ10を用いた車両用空調制御装置では、内気循環と外気導入とを切り換えるためのフラップ34を駆動・制御するにあたり、以下のようにしてフラップ34の制御が行われる。つまり、フラップ駆動アッセンブリ80は、ガスセンサ10から濃度信号LV1〜3が出力されたことを読み込むと、外気ダクト93を閉じるようにフラップ34を回動させる。これにより、車内が内気循環となる。また、フラップ駆動アッセンブリ80は、ガスセンサ10から濃度信号LV0が出力されたことを読み込むと、内気ダクト92を閉じるようにフラップ34を回動させる。これにより、車内が外気導入とされる。
(試験)
本実施形態のガスセンサについての効果を確認するための試験を以下のように行った。まず、実施形態で使用したガスセンサ10と同じ構成のもので、ガス検知感度が良好なガスセンサAとガス検知感度が低下したガスセンサBとを用意した。ただし、第1〜3閾値T1、T2、T3を固定したものをガスセンサA(1)、ガスセンサB(1)とし、実施形態と同様の方法で第2閾値T2及び第3閾値T3を変更するものをガスセンサA(2)、ガスセンサB(2)とした。これらのガスセンサA(1)、B(1)、A(2)、B(2)について、NO2ガス濃度を変化させた雰囲気中において、制御信号LVについて調べた。その結果を図7に示す。図7において、制御信号LVとして、LV0は濃度低制御信号、LV1は濃度高1制御信号、LV2は濃度高2制御信号、LV3は濃度高3制御信号を表す。また、その際のガスセンサA(2)、ガスセンサB(2)の第2閾値T2の変化を図8に示す。
図7によれば、汚染ガスG1〜G4に対応したガスセンサA(1)とガスセンサB(1)との制御信号LVが揃っていないのに対して、ガスセンサA(2)とガスセンサB(2)との制御信号LVが揃っている。これにより、ガス検知感度が低下したガスセンサB(2)であっても、ガス検知感度が良好なガスセンサA(2)と略同等なガス検知感度にすることができることがわかる。また、図8によれば、ガス検知ごとに第2閾値T2がより適正な値に変更されていくのがわかる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、ステップS5、S20にてベース値B(n)を算出するにあたり、数2、数6の算出式を用いて算出したが、B(n)=B(n−1)+K5{S(n)−B(n−1)}を用いてベース値を算出するようにしても良い。但し、0<K5<1とする。さらに、このベース値B(n)としては、他の算出式によって算出した値を用いることもでき、出力信号S(n)の移動平均値などを用いることができる。
また、上記実施形態では、ガス検知素子1として、NO2等の酸化性ガスに反応してその抵抗値が変化するものを用いたが、COなどの酸化性ガスに反応するガス検知素子を用い、COなどの濃度に応じてフラップ34を回動させるシステムに適用することもできる。また、還元性ガスに反応するガス検知素子と、酸化性ガスに反応するガス検知素子の2種を同時に使用し、還元性ガス及び酸化性ガスの濃度変化に応じて、フラップ34を回動させるシステムに適用することもできる。
本発明はガスセンサ及びその制御方法並びに車両用空調制御装置に利用可能である。
実施形態のガスセンサの主な電気的構成を示すブロック図である。 実施形態のガスセンサに係り、メインプログラムのフローチャートである。 実施形態のガスセンサに係り、メインプログラムのフローチャートである。 実施形態のガスセンサに係り、メインプログラムのフローチャートである。 実施形態のガスセンサに係り、最大差分値更新サブルーチンのフローチャートである。 実施形態のガスセンサに係り、閾値算出サブルーチンのフローチャートである。 NO2ガス濃度を変化させた雰囲気中において、ガス検知感度が良好なガスセンサとガス検知感度が低下したガスセンサとにおけるNO2ガス濃度と制御信号との関係を示すグラフである。 NO2ガス濃度を変化させた雰囲気中において、ガス検知感度が良好なガスセンサとガス検知感度が低下したガスセンサとにおけるNO2ガス濃度と第2閾値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…ガス検知素子(D素子)
S(n)…出力信号
LV…制御信号(LV0…濃度低制御信号、LV1…濃度高1制御信号、LV2…濃度高2制御信号、LV3…濃度高3制御信号)
10…ガスセンサ
4、5…制御部(4…マイクロコンピュータ、5…ヒータ制御回路)
B(n)…ベース値
D(n)…差分値
T1、T2、T3…ガス検知用閾値(T1…第1閾値、T2…第2閾値、T3…第3閾値)
S5、S6、S20…ベース値算出手段
S7、S21…差分値算出手段
S8、S9、S24、S25〜S27、S29、S31〜S38…判断手段
S28…ガス検知用閾値変更手段
a…加算値
b…減算値
94…フラップ

Claims (6)

  1. 特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値が変化するガス検知素子と、該ガス検知素子から出力される出力信号が入力され、該出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御部とを備え、該制御部は、該出力信に応じて変化するベース値を算出するベース値算出手段と、現在の該出力信号と該ベース値との差分値を算出する差分値算出手段と、該差分値とガス検知用閾値とにより該ガス検知を判断し、該制御信号を発する判断手段とを有するガスセンサにおいて、
    前記制御部は、前記判断手段の一定判断毎に前記差分値の最大値である最大差分値を記憶し、該最大差分値に基づいて前記ガス検知用閾値を変更するガス検知用閾値変更手段を有していることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記ガス検知用閾値変更手段は、前記判断手段の一判断毎に前記最大差分値を記憶し、該最大差分値に基づいて前記ガス検知用閾値を変更することを特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記ガス検知用閾値変更手段は、前記最大差分値と前記ガス検知用閾値とを比較し、該最大差分値が該ガス検知用閾値より大きいときに該ガス検知用閾値を一定値大きくし、該最大差分値が該ガス検知用閾値より小さいときに該ガス検知用閾値を一定値小さくすることを特徴とする請求項1又は2記載のガスセンサ。
  4. 前記ガス検知用閾値を大きくする加算値は該ガス検知用閾値を小さくする減算値より絶対値が大きいことを特徴とする請求項3記載のガスセンサ。
  5. 特定ガスの濃度変化に応じて抵抗値が変化するガス検知素子から出力される出力信号の入力を待つ入力ルーチンと、該出力信号に基づいてガス検知を判断し、制御信号を発する制御ルーチンとを備え、該制御ルーチンは、該出力信号に応じて変化するベース値を算出するベース値算出ステップと、現在の該出力信号と該ベース値との差分値を算出する差分値算出ステップと、該差分値とガス検知用閾値とにより該ガス検知を判断し、該制御信号を発する判断ステップとを有するガスセンサの制御方法において、
    前記制御ルーチンは、前記判断ステップの一定判断毎に前記差分値の最大値である最大差分値を記憶し、該最大差分値に基づいて前記ガス検知用閾値を変更するガス検知用閾値変更ステップを有していることを特徴とするガスセンサの制御方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のガスセンサと接続され、制御信号によって内気と外気とを切換えるフラップを作動させることを特徴とする車両用空調制御装置。
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