JP2978361B2 - 空気質検知装置 - Google Patents

空気質検知装置

Info

Publication number
JP2978361B2
JP2978361B2 JP5106578A JP10657893A JP2978361B2 JP 2978361 B2 JP2978361 B2 JP 2978361B2 JP 5106578 A JP5106578 A JP 5106578A JP 10657893 A JP10657893 A JP 10657893A JP 2978361 B2 JP2978361 B2 JP 2978361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
sensor
calculating means
amount
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5106578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06317549A (ja
Inventor
昌志 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP5106578A priority Critical patent/JP2978361B2/ja
Publication of JPH06317549A publication Critical patent/JPH06317549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2978361B2 publication Critical patent/JP2978361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル空調、住宅などの
室内空気の汚れを検知するセンサとそのセンサを備えた
検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅やビルにおいて省エネが進
み、空調の効率を向上するため気密性が向上している。
反面、このような気密化は、例えば喫煙によって生じる
粉塵、H 2、CO等のガス、建材などから生じるホルム
アルデヒドや揮発性有機ガス(VOCガス)、ストーブ
等の燃焼器具から生じるCO、NOX、SOX、CO2
のガス、人の呼吸によって生じるCO2、また、タバコ
臭、体臭、腐敗臭、悪臭などの臭いなどが室内に溜ま
り、室内空気を汚染し在室者に悪影響を及ぼす。ビルな
どでは、建築物環境衛生管理基準によりCO2濃度を基
準とした換気が行われているにもかかわらず、前記のV
OCガス等が原因となるシックビルシンドロームが問題
になっている。したがって、このような室内の汚染空気
を省エネと快適性を両立しつつ、換気や空気清浄機によ
って排出、除去することが求められている。
【0003】また、室内空気質の汚染の指標として人の
臭い感覚用いた計測が求められている。
【0004】そのため、室内空気の汚染をCO2濃度や
ガスセンサを用いて検出し、換気や空気清浄を行うこと
が知られている。
【0005】従来、この種の空気質検知装置は、特開平
1−181026号公報に示すような構成が一般的であ
った。以下、その構成について図13を参照しながら説
明する。
【0006】図に示すように、一酸化炭素センサ101
A、水素センサ101B、プロパンセンサ101C、酸
素センサ101D、煙センサ101Eはそれぞれ比較器
102A〜Eにアナログ信号を出力している。比較器1
02A〜Eは、予め基準レベルが設定されており、室内
空気の汚染が増しそれによってセンサ出力が前記基準レ
ベルを越えると、その出力は例えば「H」となる。
【0007】さらに、比較器102A〜Eの各出力は、
演算手段103に入力されている。演算手段103では
OR演算を行い前記センサ101A〜Eの出力のうち1
つでも前記基準レベルを越えると出力手段104に信号
を出力し換気扇を作動させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
質検知装置では、基準レベルの設定やセンサ出力を求め
る際、センサ信号より基準値を求め、その基準値とセン
サ出力の差を用い、その基準値は清浄外気におけるセン
サ信号を用いるのが一般的であった。
【0009】しかしながら、測定対象となる室内には、
清浄外気に比べバックグランドとして建材、家具等から
発生するガスが存在している。例えばメタン等の炭化水
素、アルコール類、VOCガス、アルデヒド等。これら
のガスは高濃度になれば健康を損なうが、健康上問題の
無い低濃度レベルで存在しその濃度と成分は部屋により
異なっている。また、その室内に居住している在室者
は、そのバックグランドのガスが存在している状態を基
準として室内空気質の状態と汚れ量を例えば臭いとして
感じている。そのため、在室者の臭い感覚をセンサによ
って測定しようとする場合、バックグランドを計測しバ
ックグランドを基準とした汚染量を計測することが課題
となる。また、訪問者の臭い感覚やバックグランドの汚
染量をセンサによって計測する場合は清浄外気を基準と
した汚染量を計測する必要がある。
【0010】さらに、健康上問題ないバックグランドガ
スの濃度範囲においては在室者の感覚を基に換気や空気
清浄を行うことにより快適な室内空気質を実現するとと
もに省エネを実現することが課題となる。また、バック
グランドが健康を害するレベル、さらに訪問者が明らか
に不快と感じるレベルであれば直ちに空気質の改善を行
わなければならない。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、室内
バックグランドを基準とした室内空気質の汚染量と清浄
外気を基準とした室内空気質の汚染量とを求め、在室者
に対する汚染を検知すると共に室内のバックグランドを
清浄外気を基準とし安全なレベルに保ち在室者の快適
性、健康を保つと同時に省エネを実現することを第1の
目的とする。
【0012】第2の目的は、清浄レベルを精度良く求め
ることにある。第3の目的は、センサ出力の変化量と安
定度によりセンサ出力の安定状態を検知しバックグラン
ドレベルとすることにより、バックグランドレベルを精
度良く求めることにある。
【0013】第4の目的は、室内のバックグランドレベ
ルが比較的高い場合においてもセンサ出力の変化量によ
り室内空気の汚染状態の変化をすばやく検知することに
ある。
【0014】第5の目的は、室内のバックグランドレベ
ルに関わらず、センサ出力の変化量と安定度により室内
空気の汚染状態の変化を精度良く検知することにある。
【0015】第6の目的は、室内空気の汚染量とセンサ
出力の変化量と安定度より室内空気の汚染状態を検知し
在室者の感覚に応じた室内空気の汚染状態の検知を行う
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、室内の空気の汚れを検知す
る1つまたは複数のセンサと、前記センサの信号より清
浄空気における前記センサの出力値を求める清浄レベル
演算手段と、室内空気の通常の状態における前記センサ
の出力値を求めるバックグランドレベル演算手段と、前
記清浄レベル演算手段の出力値を基準値とし前記センサ
の出力と比較し室内空気の汚れ量を演算する汚れ量演算
手段Aと、前記バックグランドレベル演算手段の出力値
を基準値とし前記センサの出力と比較し室内空気の汚れ
量を演算する汚れ量演算手段Bと、前記汚れ量演算手段
Aと前記汚れ量演算手段Bの出力を外部に出力する出力
手段とを備えた構成としたものである。
【0017】本発明の第2の目的を達成するための第2
の手段は、室内の空気の汚れを検知する1つまたは複数
のセンサと、前記センサの信号より前記センサ出力の時
間あたりの変化量を演算する変化量演算手段と、前記変
化量演算手段の出力と前記センサの出力より清浄空気に
おける前記センサの出力値を求める清浄レベル演算手段
Aと、室内空気の通常の状態における前記センサの出力
値を求めるバックグランドレベル演算手段Aとを本発明
第1の手段に追加して構成したものである。
【0018】本発明の第3の目的を達成するための第3
の手段は、室内の空気の汚れを検知する1つまたは複数
のセンサと、前記センサの信号より前記センサの出力の
安定度を演算する安定度演算手段と、前記安定度演算手
段の出力と前記センサの出力と変化量演算手段の出力よ
り清浄空気における前記センサの出力値を求める清浄レ
ベル演算手段Bと、室内空気の通常の状態における前記
センサの出力値を求めるバックグランドレベル演算手段
Bとを本発明第2の手段に追加して構成したものであ
る。
【0019】本発明の第4の目的を達成するための第4
の手段は、変化量演算手段の出力より室内空気の汚染状
態を判別する状態判別手段Aを本発明第2の手段に追加
して構成したものである。
【0020】本発明の第5の目的を達成するための第5
の手段は、安定度演算手段の出力と変化量演算手段の出
力より室内空気の汚染状態を判別する状態判別手段Bを
本発明第3の手段に追加して構成したものである。
【0021】本発明の第6の目的を達成するための第6
の手段は、安定度演算手段の出力と変化量演算手段の出
力と汚れ量演算手段Aと汚れ量演算手段Bの出力より、
室内空気の汚染状態を判別する状態判別手段Cを本発明
第3の手段に追加して構成したものである。
【0022】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、室
内空気の清浄レベルのセンサの出力を基準値とし、セン
サ出力と比較して汚れ量を求めるだけでなく、室内の通
常の状態すなわちバックグランドレベルにおけるセンサ
の出力を基準値とし汚れ量を求めるため、室内のバック
グランドに応じた汚れ量を出力でき、さらにバックグラ
ンドレベルが問題となるレベルかどうか出力できるもの
である。
【0023】また、第2の手段の構成により、センサ出
力の変化量を演算し変化量の傾きの正負と大きさよりセ
ンサ出力が清浄レベルであるかバックグランドレベルか
を判断し基準値とし汚れ量を演算することができるもの
である。
【0024】また、第3の手段の構成により、センサ出
力の安定度と変化量より、センサ出力の変化量の傾きの
正負と大きさとともにセンサ出力の安定性を検知し清浄
レベルとバックグランドレベルを判断し基準値とし汚れ
量を演算することができるものである。
【0025】また、第4の手段の構成により、センサ出
力の変化量より室内空気の汚染の開始と終了時のセンサ
出力の立ち上がりと立ち下がりを検知し、室内空気の汚
染状態を判別することができるものである。
【0026】また、第5の手段の構成により、センサ出
力の変化量と安定度より長期的なセンサ出力の動きを監
視し室内空気の汚染状態を判別することができるもので
ある。
【0027】また、第6の手段の構成により、センサ出
力の変化量と安定度と清浄レベルを基準値とした汚れ量
とバックグランドレベルを基準とした汚れ量より室内空
気の汚染状態を判別することができるものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1〜
2を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の部分
には同一番号をつけて説明は省略する。
【0029】図1に示すように、室内空気の汚れを検知
する複数のセンサ1は、センサ信号を清浄レベル演算手
段2とバックグランドレベル演算手段3と汚れ量演算手
段A4と汚れ量演算手段B5に出力する。清浄レベル演
算手段2は、センサ1の信号より清浄レベルにおけるセ
ンサ信号を演算し汚れ量演算手段A4に出力する。バッ
クグランドレベル演算手段3は、センサ1の信号より通
常の状態(バックグランド状態)におけるセンサ信号を
演算し汚れ量演算手段B5に出力する。汚れ量演算手段
A4は、清浄レベル演算手段2の出力である清浄レベル
におけるセンサ1の信号を基準値とし、センサ1の信号
より清浄レベルに対する汚れ量を演算し出力手段6に出
力する。
【0030】汚れ量演算手段B5は、バックグランドレ
ベル演算手段3の出力であるバックグランドレベルにお
けるセンサ1の信号を基準値とし、センサ1の信号より
バックグランドレベルに対する汚れ量を出力手段6に出
力する。
【0031】出力手段6は、汚れ量演算手段A4と汚れ
量演算手段B5の出力を受け、LEDやパネルメータへ
の表示や換気機器、空気清浄機器への制御信号を出力す
る。
【0032】なお、センサ1は検知したい室内空気の汚
染状態を代表する汚染物質に感度を持つセンサであれば
各種形式のものが使用可能である。例えば、喫煙を検知
する場合、タバコセンサとして水素センサやCOセン
サ、VOCガスを検知する場合は、アルコールセンサ、
人や燃焼を検知する場合は、炭酸ガスセンサ、悪臭を検
知する場合は、悪臭センサとして、硫化水素センサ、ア
ンモニアセンサなどがある。また、センサ1は、検知対
象に応じて1種類以上の何個でも良い。
【0033】ここで、センサ信号は換気(換気扇動作、
窓の解放、外気導入)やタバコなどの負荷に対し図2に
示す動きをする。センサ信号は、換気動作を行い外気を
導入すると清浄レベルの信号を示す。換気動作を停止す
るとセンサ1は室内にバックグランドとして存在するガ
スを検知しバックグランドレベルの信号を示す。その
後、室内空気の汚染はバックグランドレベルの信号を基
準とし変化する。
【0034】バックグランドとして存在するガスは炭化
水素系、アルコール類、有機溶剤系のものが多く濃度的
には合計して数十から数百PPbレベルであり人の健康
には問題の無いレベルで存在している。
【0035】上記構成により、清浄レベルを基準とした
汚れ量と室内のバックグランドレベルを基準とした汚れ
量を検知することができるため、清浄レベルを基準とし
た汚れ量より室内のバックグランドレベルが健康に対し
問題のあるレベルかどうか判断し換気や空気清浄を行う
ことができ、さらに、室内のバックグランドレベルが問
題の無いレベルであればバックグランドレベルを基準と
した汚れ量より在室者の感覚(臭い感覚等)に対応した
汚れ量を知ることができ、換気や空気清浄を行うことが
できる。
【0036】このように本発明の第1実施例の空気質検
知装置によれば、室内空気のバックグランドに応じた汚
れ量を検知することにより在室者の快適性と省エネを実
現することができる。
【0037】つぎに本発明の第2実施例について、図3
〜4を参照しながら説明する。なお、従来例、本発明第
1の実施例と同一の部分には同一の番号をつけて説明は
省略する。
【0038】図3に示すように、センサ1は清浄レベル
演算手段A2aとバックグランドレベル演算手段A3a
と汚れ量演算手段A4と汚れ量演算手段B5に信号を出
力する。変化量演算手段7は、過去のセンサ信号と入力
されたセンサ信号より時間あたりの出力の変化量すなわ
ち傾きを演算し、清浄レベル演算手段A2aとバックグ
ランドレベル演算手段A3aに出力する。
【0039】つぎに、動作について説明する。図4に示
すように、信号入力8において変化量演算手段7と清浄
レベル演算手段A2aとバックグランドレベル演算手段
A3aと汚れ量演算手段A4と汚れ量演算手段B5は、
センサ1の信号を入力する。つぎに、傾き演算9におい
て、変化量演算手段7は過去のセンサ信号と入力された
センサ信号より一定時間内のセンサ信号の変化量すなわ
ち傾きを演算する。つぎに、傾き比較A10では、清浄
レベル演算手段A2aにおいて変化量演算手段7より入
力された傾きより清浄レベルかどうか判定する。ここで
傾きが負で大きければ換気動作が行われ外気が導入され
ていると判断し清浄レベルであると判定する。清浄レベ
ルでなければ傾き比較B12に進む。清浄レベルであれ
ば清浄レベル更新11に進みセンサ信号を清浄レベルと
し傾き比較B12に進む。傾き比較B12では、バック
グランドレベル演算手段B3において変化量演算手段7
より入力された傾きよりバックグランドレベルであるか
どうか判定する。ここで傾きが少なければセンサ出力が
安定していると判断しバックグランドレベルであると判
定する。バックグランドレベルでなければ、汚れ量演算
14に進むバックグランドレベルであればバックグラン
ドレベル更新13に進みセンサ信号をバックグランドレ
ベルとして汚れ量演算14に進む。汚れ量演算14で
は、汚れ量演算手段A4と汚れ量演算手段B5において
センサ信号よりそれぞれ清浄レベルを基準値とした汚れ
量とバックグランドレベルを基準とした汚れ量を演算す
る。次に、出力15では、出力手段6において汚れ量を
外部に出力する。その後、信号入力8に戻り以後この動
作を繰り返す。
【0040】このように本発明の第2実施例の空気質検
知装置によれば、センサ信号より信号の変化量すなわち
傾きを演算することにより室内空気の状態を清浄レベル
かバックグランドレベルか判別しセンサ信号をそれぞれ
のレベルに設定することができる。
【0041】つぎに本発明の第3実施例について、図5
〜6を参照しながら説明する。なお、従来例、本発明の
実施例と同一の部分には同一の番号をつけて説明は省略
する。
【0042】図5に示すように、安定度演算手段16は
変化量演算手段7の信号を受けセンサ信号の安定度を演
算する。安定度は変化量すなわち傾きが小さい状態が続
いているか、または、傾きが正の状態が続いているか、
傾きが負の状態が続いているか、さらに傾きは大きいか
小さいかを演算する。清浄レベル演算手段B2bは変化
量演算手段7と安定度演算手段16とセンサ1の信号を
受け清浄レベルであるかを判定し清浄レベルであればセ
ンサ信号を清浄レベルとする。バックグランドレベル演
算手段B3bは変化量演算手段7と安定度演算手段16
とセンサ1の信号を受けバックグランドレベルであるか
を判定しバックグランドレベルであればセンサ信号をバ
ックグランドレベルとする。
【0043】つぎに、動作について説明する。安定度演
算17において安定度演算手段16は傾きより安定度を
演算し清浄判定18に進む。清浄判定18では清浄レベ
ル演算手段B2bにおいて安定度と傾きより清浄レベル
であるかどうかを判定する。ここで、安定度が負の状態
が続いていることを示し、傾きが負で大きければ清浄レ
ベルと判定する。清浄レベルでなければバックグランド
判定19に進む清浄レベルであれば清浄レベル更新11
に進みセンサ信号を清浄レベルとしバックグランド判定
19に進む。バックグランド判定19では、バックグラ
ンドレベル演算手段2において安定度と傾きよりバック
グランドレベルであるかどうかを判定する。ここで、安
定度が傾きが小さい状態が続いていることを示し、傾き
が小さければバックグランドレベルであると判定する。
バックグランドレベルでなければ汚れ量演算14に進む
バックグランドレベルであればバックグランドレベル更
新11に進みセンサ信号をバックグランドレベルとし汚
れ量演算14に進む。
【0044】このように本発明の第3実施例の空気質検
知装置によれば、安定度と傾きよりセンサ信号の動きを
監視し、清浄レベルとバックグランドレベルを求めるこ
とができる。
【0045】つぎに本発明の第4実施例について、図7
〜8を参照しながら説明する。なお、従来例、本発明の
実施例と同一の部分には同一の番号をつけて説明は省略
する。
【0046】図7に示すように、変化量演算手段7は状
態判別手段A20aと清浄レベル演算手段A2aとバッ
クグランドレベル演算手段A3aに変化量すなわち傾き
を出力している。状態判別手段A20aは、室内空気質
の汚染状態を変化量より判断する(例えば、喫煙の開
始、悪臭の発生等)。汚れ量演算手段A4と汚れ量演算
手段B5は、状態判別手段A20aの出力である空質状
態とセンサ1の信号と清浄レベル演算手段A2aの出力
とバックグランドレベル演算手段A3aの出力を受け空
気質の状態に応じた汚れ量を演算し出力手段6に出力す
る。
【0047】次に、動作について説明する。状態判別2
1において状態判別手段A20aは、変化量演算手段7
の出力であるセンサ信号の傾きより室内空気質の汚染状
態を判別する。ここで、傾きが正で大きければ汚染状態
が開始したと判定し状態判別はONとなる。また傾きが
負になれば状態判別は負となる。センサ1を検知対象の
異なる複数のセンサを用いることにより複数の汚染状態
を判別することができる。汚れ量演算14では、汚れ量
演算手段A4と汚れ量演算手段B5において状態判別2
1の結果に応じて室内空気質の汚染状態に対応した汚れ
量を演算する。
【0048】上記構成により、センサ出力の傾きより状
態判別を行うため室内のバックグランドレベルが高い場
合でも状態判別が可能となる。さらにセンサ出力の立ち
上がりから状態を判別するため応答良く室内空気の汚染
状態を判別することができる。
【0049】このように本発明の第4実施例の空気質検
知装置によれば、室内空気の汚染状態をセンサ出力の傾
きより判定するため、室内のバックグランドのレベルに
よらず、さらに応答良く汚染状態を判別することができ
る。
【0050】つぎに本発明の第5実施例について、図9
〜10を参照しながら説明する。なお、従来例、本発明
の実施例と同一の部分には同一の番号をつけて説明は省
略する。
【0051】図9に示すように、安定度演算手段16は
状態判別手段B20bと清浄レベル演算手段B2bとバ
ックグランドレベル演算手段B3bにセンサ信号の安定
度を出力する。状態判別手段B20bは、安定度演算手
段16の出力である安定度と変化量演算手段7の出力で
ある変化量すなわち傾きを受け室内空気質の汚染状態を
判別し、汚れ量演算手段A4と汚れ量演算手段B5と出
力手段6に出力する。
【0052】次に、動作について説明する。図10にお
いて状態判別21より前の動作は本発明第3の実施例と
同一なので説明は省略する。図に示すように状態判別2
1では安定度と傾きより室内空気質の汚染状態を判別す
る。例えば、安定度に関わらず傾きが正で大きければ状
態判別はONとなる。また、状態がOFFとなるのは、
傾きが負で大きい場合か安定度が負の状態が続いている
場合となる。
【0053】上記構成によれば、センサ出力の変化を短
期的な変化量(傾き)と長期的な安定度より監視し汚染
状態を判別することができる。
【0054】このように本発明の第5実施例の空気質検
知装置によれば、室内空気の汚染状態をセンサ出力の安
定度と傾きより判別するため特に状態のOFFを精度良
く検知することができる。
【0055】つぎに本発明の第6実施例について、図1
1〜12を参照しながら説明する。なお、従来例、本発
明の実施例と同一の部分には同一の番号をつけて説明は
省略する。図11に示すように、状態判別手段C20c
は、変化量演算手段7の出力であるセンサ信号の変化量
すなわち傾きと安定度演算手段16の出力である安定度
と汚れ量演算手段A4と汚れ量演算手段B5の出力であ
る汚れ量を受け、室内空気質の汚染状態を判別する。
【0056】次に、動作について説明する。図12にお
いて状態判別21より前の動作は本発明第3の実施例と
同一なので説明は省略する。図に示すように状態判別2
1では、状態判別手段C20cにおいて安定度と傾きと
汚れ量より室内空気質の汚染状態を判別する。例えば、
安定度と傾きによる状態判別に加えバックグランドレベ
ルを基準とした汚れ量より予め設定していた汚れ量を越
えると状態ON、下回ると汚れ量OFFと判断させ、清
浄レベルを基準とした汚れ量により健康に害を及ぼす状
態であるかを判断することにより在室者の感覚に対応し
た空気質の汚染状態を判別することができる。
【0057】このように本発明の第6実施例の空気質検
知装置によれば、室内空気の汚染状態をセンサ出力の傾
きと安定度と汚れ量より判別することができるため在室
者の感覚に対応した空気質の汚染状態を正確に知ること
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば室内空気の汚染を複数のセンサで検知し、そ
の信号より清浄レベルとバックグランドレベルを求め、
それぞれを基準値とし汚れ量を求めることにより、在室
者の感覚に応じたの空気の汚染を検知することができ、
室内のバックグランドレベルを測定することができるた
め在室者の快適性を保ち省エネ効果のある空気質検知装
置が提供できる。
【0059】また、センサ信号の変化量すなわち時間に
対する傾きを求め、清浄レベルであるか、またはバック
グランドレベルであるかを判定することにより、清浄レ
ベル、汚染レベルのセンサ信号の基準値を精度良く求め
ることができる効果のある空気質検知装置が提供でき
る。
【0060】さらに、センサ信号より傾きと安定度を求
め、センサ信号の動きより清浄レベルであるか、または
バックグランドレベルであるかを判定することにより長
期の信号を監視し基準値を求めることができるため、よ
り精度良く基準値を求め汚染量を検知することができる
効果のある空気質検知装置が提供できる。
【0061】さらに、傾きより室内空気の汚染状態を求
め、汚染状態に応じたを汚れ量を検知することにより、
室内のバックグランドレベルによらずに室内空気の汚染
状態をを応答良く検知することができる効果のある空気
質検知装置が提供できる。
【0062】さらに、センサ信号の安定度と傾きより室
内空気の汚染状態を判別することにより、判別を精度良
く行い、さらに室内空気の汚染の終了を確実に検知する
ことができる効果のある空気質検知装置が提供できる。
【0063】さらに、センサ信号の安定度と傾きと汚れ
量より室内空気の汚染を判別することにより、室内固有
のバックグランドの汚れに応じた汚染状態の判別が可能
となり、在室者の感覚に適した状態の判別と汚染量の検
知が可能となる効果のある空気質検知装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気質検知装置の構成を
示すブロック図
【図2】本発明の第1実施例の空気質検知装置のセンサ
信号のトレンドを示すグラフ
【図3】本発明の第2実施例の空気質検知装置の構成を
示すブロック図
【図4】本発明の第2実施例の空気質検知装置の動作を
示すフローチャート
【図5】本発明の第3実施例の空気質検知装置の構成を
示すブロック図
【図6】本発明の第3実施例の空気質検知装置の動作を
示すフローチャート
【図7】本発明の第4実施例の空気質検知装置の構成を
示すブロック図
【図8】本発明の第4実施例の空気質検知装置の動作を
示すフローチャート
【図9】本発明の第5実施例の空気質検知装置の構成を
示すブロック図
【図10】本発明の第5実施例の空気質検知装置の動作
を示すフローチャート
【図11】本発明の第6実施例の空気質検知装置の構成
を示すブロック図
【図12】本発明の第6実施例の空気質検知装置の動作
を示すフローチャート
【図13】従来の空気質検知装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
1 センサ 2 清浄レベル演算手段 2a 清浄レベル演算手段A 2b 清浄レベル演算手段B 3 バックグランドレベル演算手段 4 汚れ量演算手段A 5 汚れ量演算手段B 6 出力手段 7 変化量演算手段 16 安定度演算手段 20a 状態判別手段A 20b 状態判別手段B 20c 状態判別手段C
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/00 - 27/24 F24F 11/00 - 11/02 F24F 11/02 102 - 11/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の空気の汚れを検知する1つまたは
    複数のセンサと、前記センサの信号より清浄空気におけ
    る前記センサの出力値を求める清浄レベル演算手段と、
    室内空気の通常の状態における前記センサの出力値を求
    めるバックグランドレベル演算手段と、前記清浄レベル
    演算手段の出力値を基準値とし前記センサの出力と比較
    し室内空気の汚れ量を演算する汚れ量演算手段Aと、前
    記バックグランドレベル演算手段の出力値を基準値とし
    前記センサの出力と比較し室内空気の汚れ量を演算する
    汚れ量演算手段Bと、前記汚れ量演算手段Aと前記汚れ
    量演算手段Bの出力を外部に出力する出力手段とを備え
    た空気質検知装置。
  2. 【請求項2】 室内の空気の汚れを検知する1つまたは
    複数のセンサと、前記センサの信号より前記センサ出力
    の時間あたりの変化量を演算する変化量演算手段と、前
    記変化量演算手段の出力と前記センサの出力より清浄空
    気における前記センサの出力値を求める清浄レベル演算
    手段Aと、室内空気の通常の状態における前記センサの
    出力値を求めるバックグランドレベル演算手段Aとを備
    えた請求項1記載の空気質検知装置。
  3. 【請求項3】 室内の空気の汚れを検知する1つまたは
    複数のセンサと、前記センサの信号より前記センサの出
    力の安定度を演算する安定度演算手段と、前記安定度演
    算手段の出力と前記センサの出力と変化量演算手段の出
    力より清浄空気における前記センサの出力値を求める清
    浄レベル演算手段Bと、室内空気の通常の状態における
    前記センサの出力値を求めるバックグランドレベル演算
    手段Bとを備えた請求項2記載の空気質検知装置。
  4. 【請求項4】 変化量演算手段の出力より室内空気の汚
    染状態を判別する状態判別手段Aを備えた請求項2記載
    の空気質検知装置。
  5. 【請求項5】 安定度演算手段の出力と変化量演算手段
    の出力より室内空気の汚染状態を判別する状態判別手段
    Bを備えた請求項3記載の空気質検知装置。
  6. 【請求項6】 安定度演算手段の出力と変化量演算手段
    の出力と汚れ量演算手段Aと汚れ量演算手段Bの出力よ
    り、室内空気の汚染状態を判別する状態判別手段Cとを
    備えた請求項3記載の空気質検知装置。
JP5106578A 1993-05-07 1993-05-07 空気質検知装置 Expired - Fee Related JP2978361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5106578A JP2978361B2 (ja) 1993-05-07 1993-05-07 空気質検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5106578A JP2978361B2 (ja) 1993-05-07 1993-05-07 空気質検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06317549A JPH06317549A (ja) 1994-11-15
JP2978361B2 true JP2978361B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=14437113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5106578A Expired - Fee Related JP2978361B2 (ja) 1993-05-07 1993-05-07 空気質検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2978361B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220275966A1 (en) * 2020-11-04 2022-09-01 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Method and system for airborne viral infection risk and air quality analysis from networked air quality sensors

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11182489A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Haseko Corp 住宅用換気装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220275966A1 (en) * 2020-11-04 2022-09-01 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Method and system for airborne viral infection risk and air quality analysis from networked air quality sensors
US11619416B2 (en) * 2020-11-04 2023-04-04 Mann+Hummel Life Sciences & Environment Holding Singapore Pte. Ltd. Method and system for airborne viral infection risk and air quality analysis from networked air quality sensors

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06317549A (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0592796B1 (en) Method and apparatus for determining an air quality level
US6110038A (en) System for detecting and purging carbon monoxide
US11280705B2 (en) System and method for measuring a concentration of a pollutant within a gas
JP2015152175A (ja) 空気質評価装置及び空気質評価システム
KR20200056141A (ko) 공기질 관리 장치 및 시스템
JPH06148107A (ja) 空気質検知装置
JP2012042399A (ja) Tvocの検出方法、検出装置および外気導入量制御システム
JP2978361B2 (ja) 空気質検知装置
JP3024895B2 (ja) 空気質検知装置
JP3255897B2 (ja) 空気質検知装置
JP2020016431A (ja) 室内空気質の制御装置及び制御方法
JPH07318523A (ja) ガス検知装置
KR20050109819A (ko) 공기 청정기의 제어장치 및 그 제어방법
JPH07151720A (ja) 空気質検知装置
JP3497240B2 (ja) 空気質検知装置
CN1616950A (zh) 气体浓度检测装置及方法
JPH0544973A (ja) 空気質制御システム
CN118129310A (zh) 空气净化控制方法及系统
JP2507165B2 (ja) 換気扇
CN118091040A (zh) 一种室内voc释放主动测试系统
Kulmala Long-term monitoring of indoor air quality and controlled ventilation in public buildings.
KR20060114930A (ko) 공기조화기 및 그 동작방법
JP2005114616A (ja) ガスセンサ及びその制御方法並びに車両用空調制御装置
JPH01199142A (ja) ガス検出装置
KR20010070675A (ko) 공기청정기의 오염도 측정방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees