JP2006150550A - 双腕ロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業腕の関節と操作腕の関節との実角度偏差により起動時等の作業腕の動作を防止して操作性及び安全性に優れる双腕ロボットシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】ロボット遠隔制御装置1は、左右の操作腕の実角度を示す変位検出データ等の制御データを発生する遠隔用指令装置4と、制御データを入力して処理する第1のコンピュータ装置と、制御データを19基地局へ送信する第1の移動体通信装置とを有し、ロボット装置2は、制御データを受信する第2の移動体通信装置と、制御データを処理する第2のコンピュータ装置と、左右の作業腕と走行系とを有し第2のコンピュータ装置から制御される機構部10とを有し、第1のコンピュータ装置は、作業腕の実角度と操作腕の実角度との偏差値に基いて制御データを第2の移動体通信装置へ送信するか否かを判定し、第2のコンピュータ装置は、制御データに基づいて、作業腕と走行系とを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人間等の救助対象物の救助や危険箇所での復旧作業を行うことを目的として、ロボット遠隔制御装置から無線送信された制御データに基づいてロボット装置の遠隔制御を行う双腕ロボットシステムに関する。
救助用ロボット装置を遠隔制御する双腕ロボットシステムとしては、たとえば(特許文献1)に記載されたものがある。
この文献に記載された双腕ロボットシステムにおけるロボット装置は、台フレームに救助対象者を載せて搬送するものであり、テレビカメラにより撮影された画像を見ながら救助対象者を遠隔制御のスレーブマニピュレータアームにより動かして台フレームに載せて救助するものである。
しかしながら、従来の双腕ロボットシステムでは、救助対象者を台フレームまで移動させるのは、大まかな動きをするスレーブマニピュレータアームであり、器用な動作や、重量物を撤去する動作が必要な場合に、対応できないという問題点を有し、また、危険箇所での器用な動作や、重量物撤去動作にも対応できないという問題点を有していた。
このような問題点を解決するために、(特許文献2)には、ロボットを遠隔制御するロボット遠隔制御装置と、ロボット遠隔制御装置からのデータに基づいて制御されるロボット装置とを有するロボット遠隔制御システムであって、ロボット遠隔制御装置はロボット装置の制御データを発生する遠隔用指令装置を備え、ロボット装置は該制御データにより制御される1乃至2の大作業腕と1乃至2の小作業腕と走行系とを備えた構成が記載されている。
この構成により、ロボット装置の大作業腕に重量物撤去動作を行わせ、小作業腕に器用な動作を行わせることができ、迅速な救助活動を行わせることができる。
実開平6−68977号公報 特開2003−170375号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。
(1)特許文献2では、遠隔用指令装置の大腕操作腕及び小腕操作腕を用いて、マスタスレーブ方式によりロボット装置の大作業腕及び小作業腕を操作しているので、起動前の状態において作業腕の関節の実角度と操作腕の関節の実角度とが一致していない場合、操作者は起動前に操作腕を一々動かしてその各々の関節の実角度を作業腕の関節の実角度に合わせる必要があった。
本発明は、遠隔制御されるロボット装置が器用な動作や重量物撤去動作を行うことができると共に、作業腕の関節と操作腕の関節との実角度の偏差により起動時等に発生する作業腕の動作を防止して操作性及び安全性に優れる双腕ロボットシステムを提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明の双腕ロボットシステムは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の双腕ロボットシステムは、ロボット遠隔制御装置と、ロボット遠隔制御装置と基地局を介して通信を行うロボット装置とを有し、ロボット遠隔制御装置は左右の操作腕の操作によりロボット装置の左右の作業腕を制御する双腕ロボットシステムであって、ロボット遠隔制御装置は、左右の操作腕の関節の実角度を示す変位検出データを含むロボット装置の制御データを発生する遠隔用指令装置と、制御データを入力して処理する第1のコンピュータ装置と、制御データを基地局へ送信する第1の移動体通信装置とを有し、ロボット装置は、基地局から送信されてくる制御データを受信する第2の移動体通信装置と、制御データを処理する第2のコンピュータ装置と、左右の作業腕と走行系とを有し第2のコンピュータ装置から制御される機構部とを有し、第1のコンピュータ装置は、第1の移動体通信装置で受信した第2の移動体通信装置からの作業腕の関節の実角度と操作腕の関節の実角度との偏差値である実角度偏差値に基いて制御データを第2の移動体通信装置へ送信するか否かを判定し、第2のコンピュータ装置は、制御データに基づいて、作業腕と走行系とを制御することとしたものである。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)ロボット遠隔制御装置からの制御データは第1の移動体通信装置を介して伝送されるので、被制御体としてのロボット装置が少なくとも日本のいずれの地に配置されていても、そのロボット装置を遠隔地から制御することができ、危険箇所での救助活動等をロボット装置に行わせることができる。
(2)作業腕を操作腕と対応づけて動作させることができるので、作業腕に器用な動作を行わせることができ、作業腕を油圧等を使用した強力なアクチュエータで駆動させれば、重量物撤去動作等を行わせることができ、解体作業、土木作業、建設作業、及び瓦礫等を撤去して瓦礫等の下に埋まった人を救助する人命救助作業等を行わせることができる。
(3)ロボット装置が双腕の作業腕を有しているので、人命救助作業等において一方の作業腕で崩れそうな建物を支持しながら他方の作業腕で瓦礫等を掘り起こしたり埋まった人を救出したりすることができ、迅速且つ安全に作業を行うことができる。
(4)作業腕の関節の実角度と操作腕の関節の実角度との偏差値である実角度偏差値が大きい場合には作業腕を動作させないようにすることができるので、実角度偏差値が大きいことにより、例えば電源起動時等に作業腕が急激に大きく動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができる。
(5)各関節毎に制御データを送信するか否かを判定を行うようにすれば、操作腕及び作業腕が多関節を有している場合であっても、実角度偏差値が略一致した関節から順次操作することができるようになるので、起動時等の操作が容易で操作性に優れる。
請求項2に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、機構部は作業腕全体の上下を操作するマストを有し、作業腕は前後左右動作を行う肩部を有する基腕と左右上下動作を行う肘部を有する支腕と上下左右動作を行うと共に回転動作を行う手首部と爪の開閉動作を行う爪開閉部とを有することとしたものである。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)マストにより作業腕全体の上下動作を行わせることができ、作業腕は基腕と支腕とを有すると共に上下左右動作と同時に回転動作を行う手首部と爪の開閉動作を行う爪開閉部とを有するので、手首部と爪開閉部とにより細かい動作を行うことができ、ロボット装置に例えば爪開閉部で建物等を砕いて解体したり瓦礫等をつかんで撤去したりさせることができ、種々の作業を行わせることができる。
(2)マストを前後等に傾動させることにより作業腕全体を前後等に移動させることができ、作業腕の可動範囲を広くでき、種々の作業を行わせることが容易になると共に、可動範囲が広いので、狭い場所や崩れ易い場所であっても迅速且つ安全に作業を行わせることができる。
(3)作業腕が肘部を備えているので、肘部を地面に接地させて不整地や傾斜地であってもロボット装置を安定させることができ、マストを傾動させ肘部を地面に接地させた状態で手首部や爪開閉部で種々の作業を安定して行わせることができる。
請求項3に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1または2に記載の双腕ロボットシステムにおいて、作業腕と走行系とは油圧により駆動されることとしたものである。
この構成により、請求項1または2の作用に加え、作業腕には重量物撤去動作等の力強い動作、走行系には急坂を昇るなどの力強い動作を行わせることができるという作用を有する。
請求項4に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至3のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、走行系は油圧により駆動されるクローラを有することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至3のいずれか1の作用に加え、ロボット装置の走行系は油圧により駆動されるクローラを有するので、でこぼこ道や急傾斜地などの走行困難な地形であっても、容易かつ高速に移動することができるという作用を有する。
請求項5に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至4のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、ロボット装置は、走行系のアクチュエータにより駆動される走行部と、走行部上に回転自在に載置された機体部と、機体部上に載置された車室とを有し、作業腕と走行系とを制御する乗車用指令装置を車室内に備えることとしたものである。
この構成により、請求項1乃至4のいずれか1の作用の加え、ロボット装置は機体部上に載置された車室を有するので、遠隔地のみならず、搭乗可能な車室というロボット装置の近傍の場所においても、ロボット装置を容易に制御することができ、また、車室は回転自在の機体部上に載置されるので、車室内の作業者は常に作業腕を見ることができ、作業腕の操作を正確かつ確実なものにすることができるという作用を有する。
請求項6に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至5のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、機構部は、対象物を撮像して画像信号に変換する複数のカメラと、周囲の発生音を音声信号に変換する複数のマイクとを有し、第2のコンピュータ装置は、画像信号と音声信号とを第2の移動体通信装置を介して送信し、ロボット遠隔制御装置は、第2の移動体通信装置からの送信信号を受信して、画像信号をモニタに表示し、音声信号をスピーカから音として送出することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至5のいずれか1の作用に加え、機構部は複数のカメラとマイクを有するので、遠隔地であっても、ロボット装置の状態を画像と音声で知ることができ、正確かつ迅速にロボット装置を制御することができるという作用を有する。
請求項7に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至6のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、遠隔用指令装置は、回転回動自在の操作腕と、前記操作腕の関節の回転回動の値を検出する複数のセンサーと、オン・オフ指令を行う複数の指令スイッチとを備え、複数のセンサーで検出した回転回動の値および複数の指令スイッチのオン・オフに基づいてロボット装置の制御データを生成することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至6のいずれか1の作用に加え、操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置の制御データを生成することができるので、遠隔の場所から容易にロボット装置を制御することができるという作用を有する。
請求項8に記載の双腕ロボットシステムは、請求項5乃至7のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、乗車用指令装置は、回転回動自在の操作腕と、操作腕の関節の回転回動の値を検出する複数のセンサーと、オン・オフ指令を行う複数の指令スイッチとを備え、複数のセンサーで検出した回転回動の値および複数の指令スイッチのオン・オフに基づいてロボット装置の制御データを生成することとしたものである。
この構成により、請求項5乃至7のいずれか1の作用に加え、操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置の制御データを生成することができるので、車室内から容易にロボット装置を制御することができるという作用を有する。
請求項9に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至8のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、操作腕は、各関節の動きを抑制するロック機構を有することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至8のいずれか1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ロボット装置を動作させる必要のないときには操作腕をロックさせてロボット装置が動作しないようにすることができるので、操作者は常に操作腕を手で保持しておく必要がなく操作性に優れると共に、電源を起動して急にロボット装置が動きだすことを防止することができ、不意にロボット装置が動きだして人に危害が加えられることを防止することができる。
(2)各関節のうち、ロックする関節を操作者が適宜選択することができるようにすると、操作性を向上させることができ、例えば肩および肘をロックしたまま手首や爪のロックを解除すると、細かい動作を正確に行うことができる。
請求項10に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至9のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、第1のコンピュータ装置は、実角度偏差値が所定値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段と、実角度偏差値が所定値以下であると判定したときには対応する制御開始OKデータおよび制御データを第1の移動体通信装置に出力する制御データ等出力手段とを有することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至9のいずれか1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)作業腕の関節の実角度と操作腕の関節の実角度との偏差値である実角度偏差値が大きい場合には制御開始OKデータを送信しないことにより作業腕を動作させないようにすることができるので、実角度偏差値が大きいことによる作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができる。
(2)各関節毎に実角度偏差値が所定値以下か否かの判定を行うようにすれば、操作腕及び作業腕が多関節を有している場合であっても、実角度偏差値が所定値以下であると判定された関節から順次操作することができるようになるので、起動時等の操作が容易で操作性に優れる。
請求項11に記載の双腕ロボットシステムは、請求項1乃至10のいずれか1に記載の双腕ロボットシステムにおいて、第2のコンピュータ装置は、第2の移動体通信装置で受信したロボット遠隔制御装置からの制御開始OKデータ等の制御データを読み取る受信データ読取り手段と、受信データ読取り手段で読み取った制御データに基いて作業腕を制御する作業腕制御手段と、読み取った制御データに基いて走行系を制御する走行制御手段とを有することとしたものである。
この構成により、請求項1乃至10のいずれか1の作用に加え、制御開始OKデータを受信しない場合には作業腕を動作させないようにすることができるので、実角度偏差値が大きいことによる作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができると共に操作性を向上できるという作用を有する。
請求項12に記載の双腕ロボットシステムは、請求項11に記載の双腕ロボットシステムにおいて、遠隔用指令装置からの制御データおよび乗車用指令装置からの制御データのいずれを採用するかを決定する遠隔乗車切替スイッチを備え、第2のコンピュータ装置は、乗車用指令装置からの制御データを採用したか否かを遠隔乗車切替スイッチのオン・オフに基いて判定する遠隔乗車判定手段と、遠隔乗車判定手段において乗車用指令装置からの制御データを採用したと判定したときには実角度偏差値が所定値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段と、実角度偏差値が所定値以下であると判定したときには対応する制御開始OKデータおよび制御データを作業腕制御手段に出力する制御データ等出力手段とを有することとしたものである。
この構成により、請求項11の作用に加え、車室内からロボット装置を制御する場合においても、実角度偏差値が大きい場合には作業腕を動作させないようにすることができるので、実角度偏差値が大きいことによる作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができると共に操作性を向上できるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)ロボット遠隔制御装置からの制御データは第1の移動体通信装置を介して伝送されるので、被制御体としてのロボット装置が少なくとも日本のいずれの地に配置されていても、そのロボット装置を制御することができ、危険箇所での救助活動等や専門の操作者が遠隔地に居る場合等、種々の状況に対応できる。
(2)ロボット装置が双腕の作業腕を有し、作業腕を操作腕と対応づけて動作させることができるので、操作腕の操作に基づいて解体作業、土木作業、建設作業、及び人命救助作業等の種々の作業を迅速且つ安全に行わせることができる。
(3)作業腕と操作腕の実角度偏差値が大きい場合には作業腕を動作させないようにすることで、作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができ安全性に優れる。
(4)各関節毎に制御データを送信するか否かを判定を行うようにすれば、操作腕及び作業腕が多関節を有している場合であっても、起動時等の操作が容易で操作性に優れる。
請求項2に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる
(1)基腕と支腕と手首部と爪開閉部とを有するので、手首部と爪開閉部とにより細かい動作を行うことができ、ロボット装置に例えば爪開閉部で建物等を砕いて解体したり瓦礫等をつかんで撤去したりさせることができ、種々の状況に対応した種々の作業を行わせることができる。
(2)マストを前後等に傾動させることにより作業腕全体を前後等に移動させることができ作業腕の可動範囲を広くできるので、狭い場所や崩れ易い場所であっても迅速に操作できると共に安全性に優れる。
(3)作業腕が肘部を備えているので、肘部を地面に接地させて不整地や傾斜地であっても安定性に優れる。
請求項3に記載の発明によれば、作業腕には重量物撤去動作等の力強い動作、走行系には急坂を昇るなどの力強い動作を行わせることができ、解体作業、土木作業、建設作業、及び人命救助作業等の種々の作業を迅速且つ安全に行わせることができるという有利な効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、ロボット装置の走行系は油圧により駆動されるクローラを有するので、でこぼこ道や急傾斜地、瓦礫の上などの走行困難な地形や場所であっても、容易かつ高速に移動することができるという有利な効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、ロボット装置は機体部上に載置された車室を有するので、遠隔地のみならず、搭乗可能な車室というロボット装置の近傍の場所においても、ロボット装置を容易に制御することができ、また、車室は回転自在の機体部上に載置されるので、車室内の作業者は常に作業腕を見ることができ、作業腕の操作を正確かつ確実なものにすることができるという有利な効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、機構部は複数のカメラとマイクを有するので、遠隔地であっても、ロボット装置の状態を画像と音声で知ることができ、正確かつ迅速にロボット装置を制御することができるという有利な効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置の制御データを生成することができるので、遠隔の場所から容易にロボット装置を制御することができるという有利な効果が得られる。
請求項8に記載の発明によれば、操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置の制御データを生成することができるので、車室内から容易にロボット装置を制御することができるという作用を有する。
請求項9に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)操作腕をロックすることでロボット装置が動作しないようにすることができるので、操作性に優れると共に不意にロボット装置が動きだして人に危害が加えられることを防止することができ安全性に優れる。
(2)各関節のうち、ロックする関節を操作者が適宜選択することができるようにすると、操作性を向上させることができ、細かい動作を正確に行うことができ操作性及び作業性に優れる。
請求項10に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)作業腕と操作腕の実角度偏差値が大きい場合には制御開始OKデータを送信しないことにより作業腕を動作させないようにすることができ、作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができ安全性に優れる。
(2)各関節毎に実角度偏差値が所定値以下か否かの判定を行うようにすれば、操作腕及び作業腕が多関節を有している場合であっても、実角度偏差値が所定値以下であると判定された関節から順次操作することができるようになるので、起動時等の操作が容易で操作性に優れる。
請求項11に記載の発明によれば、制御開始OKデータを受信しない場合には作業腕を動作させないようにすることができるので、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができると共に操作性を向上できるという有利な効果が得られる。
請求項12に記載の発明は、車室内からロボット装置を制御する場合においても、実角度偏差値が大きい場合には作業腕を動作させないようにすることができるので、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができると共に操作性を向上できるという有利な効果が得られる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による双腕ロボットシステムの機構について、図17〜図36を用いて説明する。まず双腕ロボットシステムのロボット装置の機構について説明し、次にロボット遠隔制御装置の機構について説明する。
双腕ロボットシステムのロボット装置の機構について図17〜図25を用いて説明する。
図17は本実施の形態1における双腕のロボット装置(双腕ロボット)の要部正面図であり、図18は本実施の形態1における双腕ロボットの要部側面図であり、図19はマスト部の要部側面図である。
図中、501は本実施の形態1における双腕ロボット、502はクローラからなる走行部、502aは走行部502の前部に配設された排土板、503は走行部502の上部に機体旋回軸503aを介して旋回可能に配設された機体部、503bは機体部503の前部、後部、及び左右両側部に配設されたCCDカメラ等の撮像部、504は機体部503の上部の略中央部に配設された運転席、505は運転席504を囲むように機体部503の上部に配設された保護フレーム部、505aは保護フレーム部505の頂部に左右回動自在に配設された頭部、505b,505cは頭部505aの前部に配設された照明部及び撮像部、506は左右方向に延びる四角柱状に形成され機体部503の前部に固定されたマスト支持部、506aはマスト支持部の前面中央部に配設された緊急停止レバー、507はマスト支持部506の両端部の上面に固設されたマスト基部、508,508′はマスト基部507に下端部が軸支され後方に5°〜45°の所定角度傾斜して立設された一対のマスト部、508aはマスト部508の下端部の回動軸であるマスト回動軸、509はマスト部508の上端部に軸支された肩部回動軸、510は肩部回動軸509に固定されマスト部508の上端部の外側の側部に符号Bで示す方向に回動自在に配設された肩部、511,511′は肩部510及び肩部510から連設された上腕部520、中腕部530、下腕部540、手首部550、手部560、560a等からなる一対の多関節アームである。多関節アーム511の詳細については後述する。511a,511bは手部560、560aの上部に配設された照明部及び撮像部、512は下端部がマスト基部507に軸支されたマスト部駆動シリンダ、513はマスト部508の略中間部に突設固定されたピストン軸支部、514はピストン軸支部513に先端部が軸支されたマスト部駆動シリンダ512のピストン部、515はマスト部508の略中間部に突設されたシリンダ軸支部、516はシリンダ軸支部515に軸支された肩部駆動シリンダ、517は肩部駆動シリンダ516のピストン部、518は肩部回動軸509に直交して固定された回動リンク部、519aは一端部がピストン部517に軸着され他端部が回動リンク部518に固定された第1の補助リンク部、519bは一端部が第1の補助リンク部519aと共にピストン部517に軸着され他端部がマスト部508の上端部近傍に軸着された湾曲状の第2の補助リンク部である。
次に、多関節アーム511について説明する。
図20はマスト部及び多関節アームの要部正面図であり、図21は下腕部、手首部、及び手部の要部平面図であり、図22はマスト部及び多関節アームの要部側面図であり、図23は図22のA−A線の要部矢視断面図である。なお、図20乃至図23においては双腕ロボット501の左腕側のマスト部508及び多関節アーム511について説明する。右腕側のマスト部508′及び多関節アーム511′は左腕側と左右対称で同一であるので説明を省略する。
図中、520は肩部510の下部に符号Cで示す方向に回動自在に配設された上腕部、521は上腕部520の上端部に固定され肩部510に軸支された上腕部回動軸、522は肩部510に上端部が軸支された上腕部駆動シリンダ、523は上腕部520の下端部に突設されたピストン軸支部、524はピストン軸支部523に下端部が軸支された上腕部駆動シリンダ522のピストン部である。
また、530は上腕部520の下部に符号Dで示す方向すなわち軸方向に回動自在に配設された中腕部、531は中腕部530に同軸にその上端部に固定された中腕部回動軸であり、中腕部回動軸531は上腕部520の内部に中空状に形成された中空部532に挿入され軸方向に回動自在に軸支されている。533は中腕部520の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、534はシリンダ軸支部533に軸支され上腕部520に直交して配設された中腕部駆動シリンダ、535は中腕部駆動シリンダ534のピストン部、536は中腕部回動軸531に直交して固定され先端部にピストン部535の先端部が軸着された回動リンク部である。
また、540は中腕部530の下端部に符号Eで示す方向に回動自在に配設された下腕部、541は下腕部540の一端部に固定され中腕部530の下端部に軸支された下腕部回動軸、542は中腕部530の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、543はシリンダ軸支部542に軸支された下腕部駆動シリンダ、544は下腕部駆動シリンダ543のピストン部、545は下腕部540の基部の下腕部回動軸541の下部に突設された肘部、546は一端部がピストン部544の先端部に軸着され他端部が肘部545の先端部に軸着された第1の補助リンク部、547は一端部が第1の補助リンク部546と共にピストン部544の先端部に軸着され他端部が中腕部530に軸着された湾曲状の第2の補助リンク部である。
ここで、上腕部と中椀部は基腕を構成し、下腕部は支腕を構成する。
また、550は下腕部540の先端部に符号Fで示す方向に回動自在に配設された手首部、551は手首部550に固定され下腕部40の先端部に軸支された手首部回動軸、552は下腕部の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、553はシリンダ軸支部552に軸支された手首部駆動シリンダ、554は手首部駆動シリンダ553のピストン部、555は一端部が手首部回動軸551に固定され他端部がピストン部554の先端部に軸着されたくの字状の回動リンク部である。
また、560は手首部550に符号Gで示す方向に回動自在に配設された第1の手部、561は手部560に固定され手首部550に軸支された第1の手部回動軸、562は手首部550の後端部に突設されたシリンダ軸支部、563はシリンダ軸支部562に軸支された第1の手部駆動シリンダ、564は手部駆動シリンダ563のピストン部、565は一端部が手部回動軸561に固定され他端部がピストン部564の先端部に軸着された回動リンク部である。
また、560aは手首部550に符号Hで示す方向に回動自在に配設された第2の手部、561aは手部560aに固定され第1の手部560に軸支された第2の手部回動軸、562aは手部560の上部に突設されたシリンダ軸支部、563aはシリンダ軸支部562aに軸支された第2の手部駆動シリンダ、564aは手部駆動シリンダ563aのピストン部、565aは一端部が手部回動軸561aに固定され他端部がピストン部564aの先端部に軸着された回動リンク部である。
また、566は手部560aの先端部に対向して配設された一対の挟持部(爪開閉部)、567は両端部が手部560aの先端部側と各挟持部566に軸着され手部560aと挟持部566とを連結する平行リンクである挟持リンク部、568は各挟持リンク部567と手部560aと軸着する支軸568aに固定された連動ギア部であり、対向する連動ギア部568は互いに歯合している。569は手部560aの側部に突設されたシリンダ軸支部、570はシリンダ軸支部569に軸支された挟持部駆動シリンダ、571は挟持部駆動シリンダ570のピストン部、572は一端部がピストン部571の先端部に軸着され他端部が挟持部566の支軸568aの内いずれか1の支軸568aに固定された回動リンク部である。
ここで、多関節アーム511,511′は、携帯電話等の移動体通信装置や無線LAN等を用いた遠隔操作により駆動することもでき、或いは、運転席504に多関節アーム511,511′を操作するための操作部(図示せず)を設けて運転席504に搭乗して操作することもできる。操作部としては、多関節アーム511,511′の各々に対応した一対のジョイスティック等を用いることができる。また、遠隔操作と運転席504における操作とを切り替えて、通常は遠隔操作により操作し、非常時等に運転席504の操作部で操作することもできる。このことについては後に更に詳細に説明する。さらに、遠隔操作或いは運転席504における操作を行う場合、双腕ロボット501に設けられた撮像部505c,511a,503bで撮像した画像をリアルタイムで遠隔地の操作者に送信したり、運転席4に設けられた表示部(図示せず)に表示したりすることで、操作者は双腕ロボット501の周囲や手部560、560aの周囲を確認しながら円滑に且つ安全に操作を行うことができる。
以上のように構成された本実施の形態1の双腕ロボット501について、以下その動作を図を用いて説明する。
まず、マスト部を前方に傾倒させる動作について説明する。
図24はマスト部を前方に傾倒した状態を示す要部側面図である。
マスト部508を前方に傾倒させる場合は、図19に示すようにマスト部駆動シリンダ512を駆動しピストン部514を縮ませることによりマスト部508を前方に傾倒させる。図24に示すように、マスト部508を前方に傾倒させ、マスト部508の先端部の外側の側部に配設された多関節アーム511により、機体部503から前方に離れた位置で作業を行うことができる。また、図24に示すように、マスト部508を傾倒させ多関節アーム511の肘部545を地面に接地させることにより、機体部503を安定させることができる。肘部545を地面に接地した状態で下腕部540、手首部550、手部560、560a、挟持部566を可動して、前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる。
次に、多関節アーム511の動作について説明する。
図19及び図20に示すように、肩部510を符号Bで示す方向に回動させるには、肩部駆動シリンダ516を駆動しピストン部517を伸縮させる。ピストン部517の伸縮により第1,第2の補助リンク部519a,519b及び回動リンク部518を介して肩部回動軸509が回動し、肩部510が肩部回動軸509を中心として回動する。
図20に示すように、上腕部520を符号Cで示す方向に回動させるには、上腕部駆動シリンダ522を駆動しピストン部524を伸縮させる。ピストン部524の伸縮により上腕部520が上腕部回動軸521を中心として回動する。
図20及び図22に示すように、中腕部530を符号Dで示す方向に回動させるには、中腕部駆動シリンダ534を駆動しピストン部535を伸縮させる。ピストン部535の伸縮により回動リンク部536を介して中腕部回動軸531が回動し、中腕部530が中腕部回動軸531を中心として回動する。
図22に示すように、下腕部540を符号Eで示す方向に回動させるには、下腕部駆動シリンダ543を駆動しピストン部544を伸縮させる。ピストン部544の伸縮により第1,第2の補助リンク部546,547及び肘部545を介して下腕部540が下腕部回動軸541を中心として回動する。
図22に示すように、手首部550を符号Fで示す方向に回動させるには、手首部駆動シリンダ553を駆動しピストン部554を伸縮させる。ピストン部554の伸縮により回動リンク部555を介して手首部回動軸551が回動し、手首部550が手首部回動軸551を中心として回動する。
図21に示すように、手部560を符号Gで示す方向に回動させるには、手部駆動シリンダ563を駆動しピストン部564を伸縮させる。ピストン部564の伸縮により回動リンク部565を介して手部回動軸561が回動し、手部560が手部回動軸561を中心として回動する。
図21に示すように、手部560aを符号Hで示す方向に回動させるには、手部駆動シリンダ563aを駆動しピストン部564aを伸縮させる。ピストン部564aの伸縮により回動リンク部565aを介して手部回動軸561aが回動し、手部560aが手部回動軸561aを中心として回動する。
また、図21に示すように、一対の挟持部566を近接及び離隔させる挟持動作を行うには、挟持部駆動シリンダ570を駆動しピストン部571を伸縮させる。ピストン部571の伸縮により回動リンク部572を介して支軸568aが回動し、支軸部568aの回動により挟持リンク部567を介して一方の挟持部566が他方の挟持部566に近接或いは離隔する方向に平行移動する。また、支軸568aの回動により連動ギア部568を介して対向する支軸568aが回動し、支軸部568aの回動により挟持リンク部567を介して他方の挟持部566が一方の挟持部566に近接或いは離隔する方向に平行移動する。これにより、一対の挟持部566が近接及び離隔する。
次に、各駆動シリンダを駆動するための油圧回路について説明する。
図25は各駆動シリンダを駆動するための油圧回路を示す回路図である。
図25において、581は電磁弁、582は電磁弁581によりポート583a,583bを介して駆動される駆動シリンダであり、駆動シリンダ582は、図17乃至図23で示したマスト部駆動シリンダ512、肩部駆動シリンダ516、上腕部駆動シリンダ522、中腕部駆動シリンダ534、下腕部駆動シリンダ543、手首部駆動シリンダ553、手部駆動シリンダ563、挟持部駆動シリンダ570に相当する。584は駆動シリンダ582のピストン部、585は油タンク、586は油タンク585から吸入される油を濾過するオイルフィルタ、587はエンジン588により駆動されオイルフィルタ586から吸入された油を吐出するポンプ、589はパワーライン590における油圧を所定圧に維持する減圧弁、591はリバースライン、592はポンプ587から油が吐出されるラインが高圧になるのを防止するためのリリーフ弁、593,594は圧力計、595は逆止弁である。なお、電磁弁581は、肩部、上腕部等の各駆動シリンダに対応して複数設けられ、各々、図25に示すようにパワーライン590に接続されている。また、走行部502用の油圧モータや機体部503を機体旋回軸503aを中心に旋回させる油圧モータ(図示せず)等も電磁弁581を介してパワーライン590に接続され、電磁弁581の制御により駆動し、走行や旋回を行うことができる。なお、油タンク585や複数の電磁弁581は図17及び図18で示した機体部503に搭載され、各電磁弁581とそれに対応する多関節アーム511の各駆動シリンダは可撓性を有する蛇管(図示せず)等により接続されている。
図25に示すように、電磁弁581を制御することにより駆動シリンダ582のピストン部584を伸縮させることができる。すなわち、電磁弁581を制御してポート583aをパワーライン590に接続することにより、ポンプ587から吐出された油は、逆止弁595、減圧弁589、パワーライン590、電磁弁581、ポート583aを介して駆動シリンダ582に流入し、ピストン部584が伸長方向すなわち図25の右方向に移動する。駆動シリンダ582のポート583bから吐出された油は、電磁弁581、リバースライン591を介して油タンク585に戻る。また、電磁弁581を制御してポート583bをパワーライン590に接続することにより、ポンプ587から吐出された油は、逆止弁595、減圧弁589、パワーライン590、電磁弁581、ポート583bを介して駆動シリンダ582に流入し、ピストン部584が短縮方向すなわち図25の左方向に移動する。駆動シリンダ582のポート583aから吐出された油は、電磁弁581、リバースライン591を介して油タンク585に戻る。なお、パワーライン590が予め設定された所定圧以上の高圧になると、圧力計593によりそれを検知して減圧弁589を作動させ所定圧に維持する。また、ポンプ587から油が吐出されるラインが所定圧以上の高圧になると、圧力計594によりそれを検知してリリーフ弁592を作動させ、ポンプ587から吐出された油を油タンク585に戻して高圧となるのを防ぐことができる。
以上のように本実施の形態1における双腕ロボット1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)電磁弁581を制御することにより駆動シリンダ582のピストン部584を伸縮させ、肩部510、上腕部520、中腕部530、下腕部540、手首部550、手部560等を回動させ、多関節アームを可動することができる。例えば、下腕部540を中腕部530に対して回動させる動作、すなわち肘の屈伸動作を行うには、下腕部駆動シリンダ543に対応する電磁弁581を制御してポート583aをパワーライン590に接続することにより、ポンプ587から吐出された油は、逆止弁595、減圧弁589、パワーライン590、電磁弁581、ポート583aを介して下腕部駆動シリンダ543に流入し、ピストン部544が伸長する。ピストン部544の伸長により第1,第2の補助リンク部546,547及び肘部545を介して下腕部540が下腕部回動軸541を中心として図22の上方向に回動する。また、下腕部駆動シリンダ543に対応する電磁弁581を制御してポート583bをパワーライン590に接続することにより、ポンプ587から吐出された油は、逆止弁595、減圧弁589、パワーライン590、電磁弁581、ポート583bを介して下腕部駆動シリンダ543に流入し、ピストン部544が短縮する。ピストン部544の短縮により第1,第2の補助リンク部546,547及び肘部545を介して下腕部540が下腕部回動軸541を中心として図22の下方向に回動する。
(2)機体部503の前部に固定されたマスト支持部506の両端部に立設された一対のマスト部508,508′と、マスト部508,508′の上端部に軸支された肩部回動軸509と、肩部回動軸509に固定されマスト部508,508′の外側部に回動自在に配設された肩部510と、肩部から延びる上腕部520、中腕部530、下腕部540、手首部550、手部560、560aからなる多関節アーム511,511′と、を備えているので、多関節アーム511,511′を機体部503の側部の前方から後方まで広範囲に渡って可動させることができ、作業時に走行部502に対して機体部503の向きを変えたり走行部502で走行して場所を移動したりすることを少なくでき、狭い場所や崩れやすい建物内等であっても迅速且つ安全に作業を行うことができる。
(3)多関節アーム511,511′が、肩部510、上腕部520、中腕部530、下腕部540、手首部550、手部560、560aからなる6自由度に構成されると共に、マスト部508,508′がマスト支持部506の両端部上面に固設されたマスト基部507にマスト回動軸508aで回動自在に配設され、マスト部駆動シリンダ512により回動駆動されるので、マスト部508,508′を機体部503の前方に傾倒させ、機体部503の前方の離れた位置で6自由度の多関節アーム511,511′による作業を行うことができ、解体作業や土木作業、建設作業だけでなく、瓦礫等を撤去して瓦礫の下に埋まった人を救出する人命救助作業等、種々の作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる。また、6自由度の多関節アーム511,511′の内、中腕部530が上腕部520に対して軸方向に回動自在に配設されているので、アームの先端部の手部560、560aの姿勢の自由度が高く、種々の状況に対応することができる。
(4)多関節アーム511,511′が肩部510と手部560の略中間部に肘部545を備えているので、中腕部530に対して下腕部540を略直角に屈曲させ、マスト部508を傾倒させ多関節アーム511の肘部545を地面に接地させることにより、機体部503を安定させることができると共に、肘部545を地面に接地した状態で下腕部540、手首部550、手部560、560a、挟持部566を可動して、不整地において前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる。
(5)機体部503上部の中央部のマスト部508,508′間に運転席504が配設されているので、運転席504に搭乗した操作者の両側部をマスト部508,508′によりガードでき安全性に優れる。また、多関節アーム511,511′がマスト部508,508′の上端部に配設された肩部510から延びているので、運転席504に着座した操作者の視界が多関節アーム511,511′により遮られることがなく、作業対象物の視認性に優れ作業性に優れる。
(6)多関節アーム511,511′が、肩部510を駆動する肩部駆動シリンダ516と、上腕部520を駆動する上腕部駆動シリンダ522と、中腕部530を駆動する中腕部駆動シリンダ534と、下腕部540を駆動する下腕部駆動シリンダ543と、手首部550を駆動する手首部駆動シリンダ553と、手部560、560aを駆動する手部駆動シリンダ563、563aと、挟持部566を駆動する挟持部駆動シリンダ570と、を備えているので、肩部510、上腕部520、中腕部530、下腕部540、手首部550、手部560、560a、挟持部566を高トルクで回動駆動でき、重量物を持ち上げたり建物を解体したりできると共に大型化に対応できる。
(7)通常時は、マスト部508,508′が機体部503の後部側に5°乃至45°傾斜して立設されているので、重心位置を機体部の後部側に下げて機体を安定させることができる。
次に、双腕ロボットシステムのロボット遠隔制御装置1の機構について図26〜図36を用いて説明する。
図26(a)は双腕ロボットのマスト及び多関節アーム(作業腕)を示す模式図であり、図26(b)は操作腕を示す模式図である。なお、左操作腕は右操作腕と対称の構成であるので、その説明を省略する。
図26において、601はマスト(図19参照)の上下の操作部、602は肩の前後の操作部、603は肩の左右の操作部、604は肘の左右の操作部、605は肘の上下の操作部、606は手首の上下の操作部、607は手首の左右の操作部、608は手首の回転の操作部、609は爪の開閉の操作部である。なお、操作部602〜607は操作腕600Aの各関節に配設され、操作部601,608,609は操作腕600Aの先端部に回転ドラムやスイッチとして配設されている。操作腕600Aの操作部601は図17〜図25で説明した双腕ロボット501のマスト部508の上下回動を操作し、操作部602は肩部510のB方向の回動を操作し、操作部603は上腕部520のC方向の回動を操作し、操作部604は中腕部530のD方向の回動を操作し、操作部605は下腕部540のE方向の回動を操作し、操作部606は手首部550のF方向の回動を操作し、操作部607は手部560のG方向の回動を操作し、操作部608は手部560aのH方向の回動を操作し、操作部609は挟持部566の開閉を操作する。
図27(a)、(b)は、操作状態を示す操作状態図である。
図27において、1は後述のロボット遠隔制御装置、5は後述の表示装置部、610は操作腕を支える支柱である。
図28は、右操作腕600Aを示す操作腕機構図である。なお、600Hは左操作腕を示す。
図28において、操作部601〜610、支柱610は図26、図27と同様のものであり、同一符号を付し、その説明は省略する。610aは操作者により掴持されるグリップ部、611は右操作腕を固定するためのエアブレーキ用スイッチ(615は図示してないが左操作腕を固定するためのエアブレーキ用スイッチ)、614はエアブレーキ用スイッチ611を操作して一度に固定した右操作腕の各操作部の内、所望の操作部の固定を個別に解除するための右操作腕用フィンガバルブ群(616は図示してないが左操作腕の各部をエアブレーキ用スイッチ611で制御するか否かを設定するための左操作腕用フィンガバルブ群)である。ここで、各操作部における変位検出センサーを各操作部に対応して601a〜609aとする。また、左操作腕における各操作部を右操作腕に対応して601h〜609hとする。
図29(a)、(b)、(c)は右マストの操作部601を詳細に示すマスト操作部機構図である。
図29において、操作部609、エアブレーキ用スイッチ611は図28と同様のものであり、同一符号を付し、その説明は省略する。612は回転ドラムとしての操作部601の惰性等によるすべりを防止する摩擦を与えるすべり防止部、613は操作部の変位を検出センサーに伝えるためのワイヤである。
図30は、操作腕の各操作部(関節)を固定するためのエア系統を示すエア系統図である。
図30において、右操作腕用フィンガバルブ群614、左操作腕用フィンガバルブ群616は図28と同様のものであり、同一符号を付し、その説明は省略する。42は後述するエアシリンダ群、62は後述するエアシリンダ制御ユニット、614a〜614lは右操作腕における各操作部を固定するための単動押出しシリンダ、616a〜616lは左操作腕における各操作部を固定するための単動押出しシリンダ、617aは左クローラ走行の操作部を固定するための複動シリンダ、617bは排土板上下の操作部を固定するための複動シリンダ、617cは右クローラ走行の操作部を固定するための複動シリンダ、617dは機体部503の左右回動の操作部を固定するための複動シリンダ、618aは右マストの前後の操作部を固定するための単動押出しシリンダ、619aは左マストの前後の操作部を固定するための単動押出しシリンダ、621は右操作腕におけるエアブレーキ用スイッチ611からの信号により開閉動作を行う電磁弁、622は左操作腕におけるエアブレーキ用スイッチ615からの信号により開閉動作を行う電磁弁、623は後述のペダルロック用ボタン617からの信号により開閉動作を行う電磁弁、624は後述の右マストロック用ボタン618からの信号により開閉動作を行う電磁弁、625は後述の左マストロック用ボタン619からの信号により開閉動作を行う電磁弁である。
電磁弁621、622が「閉」状態の場合には、各単動押出しシリンダにエアが供給されず、内蔵のばねによりピストンが後退し各操作部は固定解除の状態となる。エアブレーキ用スイッチ611、615からの信号により電磁弁621、622が「開」状態になると、各単動押出しシリンダにエアが供給され、各操作部が一度に固定状態となる。ここで、操作腕用フィンガバルブ群614、616の各操作部に対応したフィンガバルブを個別に「閉」状態にすると、対応した操作部の固定が解除される。また、ロック用ボタン617〜619からの信号により電磁弁623〜625が「閉」状態になると、各複動シリンダ、各単動押出しシリンダにエアが供給されず、内蔵のばねによりピストンが後退し、各操作部は固定解除される。信号により電磁弁623〜625が「開」状態になると、各複動シリンダ、各単動押出しシリンダにエアが供給され、各操作部は固定される。
図31は、ロボット遠隔制御装置1における足操作の説明図である。
図31において、617はペダルロック用ボタン、618は右マストロック用ボタン、619は左マストロック用ボタン、630は右クローラ駆動用ペダル、631は排土板上下用ペダル、632は左クローラ駆動用ペダル、633は機体部右回動用ペダル、634は機体部左回動用ペダル、635は操作盤、636は操作者(運転者)が座る椅子である。
図32は、図31の操作盤635を示す盤面図である。
図32において、6351は後述のロボット装置2の頭部の左右回動および上下作動を指令するためのスイッチ、6352はロボット装置2のエンジン104のスロットルレバーの動作を指令するためのスイッチ、6353はロボット装置2を非常停止させる非常停止レバーの動作を指令するためのスイッチである。
図33(a)はペダル630〜632を示すペダル機構図であり、図33(b)はペダル633、634を示すペダル機構図である。
図33において、637は回動プーリ、638a、638bは回動軸、638cはばね、639はチェーン、640は回動プーリ637の回動角を検出する変位検出センサーとしての回動検出部、640a、640bは回動板である。
このように構成された操作腕600A、600Hについて、その動作を説明する。
操作者は、図27に示すように、図28のグリップ部610aを掴持して右操作腕600Aや左操作腕600Hの操作を行う。操作腕600A、600Hは支柱610、610hに支えられているので、操作者が操作腕600A、600Hを保持する必要はなく、単にグリップ部610aや操作部601、608、609、エアブレーキ用スイッチ611、615、操作腕用フィンガバルブ群614、616を操作するだけでよく、操作者にとって、操作が楽で簡単である。
次に、ペダル630〜634について、その動作を説明する。図33において、回動検出部640は回動プーリ637とチェーン639を介して回動板640a、640bの回動角に応じた分だけ回動し、その回動角をポテンショメータ等により検出する。なお、回動板640a、640bは、足等で踏まれていない状態(非操作状態)では、ばね638cにより所定の角度(図33(b)では水平)に支持され、自重等により傾動しないようになっている。これにより、足等で踏んで操作した後、足を離すと、ばね638cの復元力により非操作状態に自動で戻るので操作性に優れる。
エアブレーキ用スイッチ611、615をオンすれば、図30に示すように、電磁弁621、622が「開」状態となり、操作腕用フィンガバルブ群614、616が「開」状態であれば、所定圧のエアが各単動押出しシリンダ614a〜614l、616a〜616lに供給され、左右の操作腕600A、600Hにおける肩前後、肩左右、肘左右、肘前後、手首上下、手首左右の各操作部が固定される。逆に電磁弁621、622が「閉」状態の場合または操作腕用フィンガバルブ群614、616が「閉」の場合には、各単動押出しシリンダにエアが供給されず、各操作部の固定状態が解除される。手首回転と爪開閉の操作部608,609は固定状態とならない。これらを固定状態としないのは、操作部608,609がスイッチによる操作であり、固定しなくても特に危険ではないからである。また、図31に示すペダルロック用ボタン617、右マストロック用ボタン618、左マストロック用ボタン619をオンとすれば、図30に示すように、電磁弁623〜625が「開」状態となり、所定圧のエアが各複動シリンダ617a〜617d、単動押出しシリンダ618a、619aに供給され、右クローラ駆動用ペダル630、左クローラ駆動用ペダル632、排土板上下用ペダル631、機体部回動用ペダル633、634、マスト操作部601が固定状態になる。逆に、ペダルロック用ボタン617、右マストロック用ボタン618、左マストロック用ボタン619をオフとすれば、電磁弁623〜625が「閉」状態となり、所定圧のエアが各複動シリンダ617a〜617d、単動押出しシリンダ618a、619aに供給されず、右クローラ駆動用ペダル630、左クローラ駆動用ペダル632、排土板上下用ペダル631、機体部回動用ペダル633、634、マスト操作部601の固定状態が解除される。
次に、各操作部のエアロック動作について、図34〜図36を用いて説明する。図34(a)、(b)、(c)は右操作腕600A、左操作腕600H、マスト操作部601のエアロック機構を示す機構図であり、図35は回動検出部649を有する回動検出機構を示す機構図、図36は右クローラ駆動用ペダル630、左クローラ駆動用ペダル632、排土板上下用ペダル631、機体部回動用ペダル633、634のエアロック機構を示す機構図である。
図34(a)および(b)において、641、642は単動押出しシリンダ614a〜614l、616a〜616l(図30)が有するエアシリンダ、641a、642aはエアシリンダ641、642から進退するピストン、643、644はピストン641a、642aと共に進退するブレーキパッド、645は回動部、646は回動軸、647はワイヤ648を固定するワイヤ固定部である。図34(a)および(b)において、単動押出しシリンダ614a〜614l、616a〜616lにエアが供給されピストン641a、642aが前進すると(ピストン641a、642aのストロークが伸びると)、ブレーキパッド643、644が回動部645の円周部に押しつけられ、回動部645の回動が抑制される。これにより回動部645は固定状態になり、右操作腕600A、左操作腕600Hをグリップ610aによって操作しようとしても操作できない状態になる。逆に単動押出しシリンダ614a〜614l、616a〜616lにエアが供給されないことによりばね力によりピストン641a、642aが後退すると(ピストン641a、642aのストロークが縮むと)、ブレーキパッド643、644が回動部645の円周部から離れ、回動部645が自由に回動できる状態になる。これにより回動部645は自由回動状態になり、右操作腕600A、左操作腕600Hをグリップ610aによって操作することができるようになる。
図34(c)において、601は回転ドラムとしてのマスト操作部、641′は単動押出しシリンダ618a,619a(図30参照)が有するエアシリンダ、641a′はエアシリンダ641′から進退するピストン、643′はピストン641a′と共に進退するブレーキパッド、645′はマスト操作部601と一体に回動する回動部、646′はマスト操作部601および回動部645′の回動軸、647′はワイヤ648′を固定するワイヤ固定部である。図34(c)において、単動押出しシリンダ618a,619aにエアが供給されピストン641a′が前進すると(ピストン641a′のストロークが伸びると)、ブレーキパッド643′がマスト操作部601の円周部に押しつけられ、マスト操作部601の回動が抑制される。これにより、エアブレーキ用スイッチ611、615をオンして単動押出しシリンダ618a,619aにエアが供給されると、マスト操作部601は固定状態になり、操作できない状態になる。逆に単動押出しシリンダ618a,619aにエアが供給されないことによりばね力によりピストン641a′が後退すると(ピストン641a′のストロークが縮むと)、ブレーキパッド643′がマスト操作部601の円周部から離れる。これによりマスト操作部601は自由回動状態になり、操作できる状態になる。また、図34のワイヤ648、648′は後述の回動検出部649のベルト651に連結されており、回動部645、645′の回動角がワイヤ648、648′を介して回動検出部649に伝達される。
図35において、649は回動部645の回動角を検出する変位検出センサーとしての回動検出部、650はベルト651が約半周に渡って巻き付けられるギア、652はワイヤ、653はベルト651、ワイヤ652にテンションを与えるためのばね、654はばね固定部である。図35において、回動検出部649は、回動部645から繰り出されるワイヤの回動角に応じた繰出し長さによりギヤ650を介してその回動角に応じた分だけ回動し、その回動角をポテンショメータ等により検出する。
図36において、655は回動板640a、640b(図33参照)の動きに応じて回動する回動プーリ(図33の回動プーリ637に同じ)、656は回動軸、657は複動シリンダ(図30の複動シリンダ617a〜617dに同じ)、658は複動シリンダ657から進退する(ストロークが伸縮する)ピストン、659はピストン658の先端部が挿入される挿入孔である。図36において、複動シリンダ657のキャップ側(ピストンロッドが出ていない側)のシリンダ室にエアが供給されると、ピストン658が挿入孔659に挿入され、回動プーリ655が固定され、ペダルがロック状態になる。複動シリンダ657のヘッド側(ピストンロッドが出ている側)のシリンダ室にエアが供給されると、ピストン658が挿入孔659から外れ、ロック解放状態になる。
次に、双腕ロボットシステムの制御系統、制御動作について、図1〜図16を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1による双腕ロボットシステムを示すブロック図である。
図1において、1は後述のロボット装置2を遠隔地から遠隔制御するロボット遠隔制御装置、2はロボット遠隔制御装置1により制御されると共に画像等をロボット遠隔制御装置1に送信するロボット装置、3はロボット遠隔制御部、3aは送受信用のアンテナ、4は遠隔用指令信号(制御データ)を生成する遠隔用指令装置、5は各種の表示装置(ここでは例示として1種類)を有する表示装置部、6は各種の出力装置を有する出力装置部、7はロボット装置全体を制御するロボット制御部、7aは送受信用のアンテナ、8は乗車用指令信号(制御データ)を生成して後述の機構部10を制御する乗車用指令措置、9a各種の表示装置(ここでは例示として1種類)を有する表示装置部、9bは各種の出力装置を有する出力装置部、10はモータやエンジン、シリンダなどから成る機構部、11はロボット遠隔制御装置1に搭載され、ロボット装置2側のカメラやマイクを制御することにより撮像画像や取込み音声を制御する画像音声遠隔制御部、11aは送受信用のアンテナ、12はモニタ群、13はマイク、14はスピーカ群、15はロボット装置2に搭載され、撮像画像や取込み音声を処理する画像音声処理部、15aは送受信用のアンテナ、16はカメラ群、17はマイク群、18はスピーカ、19、21は後述の移動体通信装置の基地局、20は公衆回線網である。
このように構成された双腕ロボットシステムについて、その動作を説明する。
遠隔用指令装置4から出力されるロボット装置2の制御のための遠隔用指令信号はロボット遠隔制御部3に入力され、ロボット遠隔制御部3からはフォーマット化された制御データとして出力される。ロボット遠隔制御部3から出力された制御データを含む電波信号はアンテナ3a、基地局19、公衆回線網20、基地局21、アンテナ7aを介して電波信号としてロボット制御部7に入力され、ロボット制御部7で電波信号は制御データに変換される。ロボット制御部7は、制御データに応じてロボット装置2の機構部10を制御する。
図2は、図1の双腕ロボットシステムを構成するロボット遠隔制御装置1を示すブロック図である。
図2において、ロボット遠隔制御装置1、ロボット遠隔制御部3、アンテナ3a、遠隔用指令装置4、表示装置部5、出力装置部6は図1と同様のものなので、同一符号を付して説明は省略する。30はロボット遠隔制御部3を構成するコンピュータ装置、31は中央処理装置(CPU)、32a,32b,32c,32dはインタフェース部、33はRAM、34はROM、35はロボット遠隔制御部3を構成する移動体通信装置、36は移動体通信カード、37はPHS電話機、41は遠隔用指令装置4を構成する入力装置、42はエアシリンダ群、43は左右の操作腕600A、600H(図26参照)の各操作部の変位(回動角など)を検出する操作腕変位検出センサー群、51は表示装置部5を構成する状態表示機器、61は状態表示機器51を制御するコントローラ、62はエアシリンダ群42を制御する電磁弁やエアを供給するコンプレッサ等を有するエアシリンダ制御ユニット、611、615はエアブレーキ用スイッチ(図28参照)、614、616は操作腕用フィンガバルブ群(図28参照)、635は操作盤(図31参照)である。ここで、操作腕変位検出センサー群43、エアブレーキ用スイッチ611、615、操作盤635の各信号は入力装置41を介してCPU31に取り込まれる。
図3は、図1の双腕ロボットシステムを構成するロボット装置2を示すブロック図である。
図3において、ロボット装置2、ロボット制御部7、アンテナ7a、乗車用指令装置8、表示装置部9a、出力装置9bは図1と同様のものなので、同一符号を付して説明は省略する。10は機構部、70はロボット制御部7を構成するコンピュータ装置、71は中央処理装置(CPU)、72a〜72fはインタフェース部、73はRAM、74はROM、75はロボット制御部7を構成する移動体通信装置、76は移動体通信カード、77はPHS電話機、81は乗車用指令装置8を構成する入力装置、82はエアシリンダ群(エアシリンダ群42に同じ、図30参照)、83はエアブレーキ用スイッチ(エアブレーキ用スイッチ611、615に同じ)、84は操作腕用フィンガバルブ群(図28参照)、85は左右の操作腕600A、600Hの各操作部の変位(回動角など)を検出する操作腕変位検出センサー群、86はロボット装置2の制御において遠隔用指令装置4を使用するか乗車用指令装置8を使用するかを決定する遠隔乗車切替スイッチ、91は表示装置部9aを構成する状態表示機器、92は状態表示機器91を制御するコントローラ、93はモータ群101を制御する電動機ドライバユニット、94は油圧モータ群102、シリンダ群103を制御する油圧サーボ弁ユニット、95はエンジン104を制御するコントローラ、96はエアシリンダ群82を制御するエアシリンダ制御ユニット、105はエンジン104により駆動される油圧ポンプ、106はエンジン95により駆動される発電機、107は発電機106から充電されるバッテリ、108は油タンク、109はセンサー群である。
図4は、画像音声通信システムを示すブロック図である。
図4において、アンテナ11a、15a、モニタ群12、マイク13、スピーカ群14、カメラ群16、マイク群17、スピーカ18、基地局19、21、公衆回線網20は図1と同様のものなので、同一符号を付して説明は省略する。
22はロボット遠隔制御装置1を構成する遠隔制御側画像音声装置、23はロボット装置2を構成するロボット側画像音声装置、111、151は中央処理装置(CPU)、112、112a〜112c、152、152a〜152cはインタフェース部、113、153はデータ通信カード、114、154は移動体通信装置である。
ここで、CPU111、インタフェース部112、データ通信カード113、移動体通信装置114は画像音声遠隔制御部11を構成し、CPU151、インタフェース部152、データ通信カード153、移動体通信装置154は画像音声処理部15を構成する。
図5は遠隔用指令装置4を示すブロック図である。
図5において、41は図2と同様の入力装置、42は図2と同様のエアシリンダ群、411はセンサー群、412はスイッチ群である。
図6は乗車用指令装置8を示すブロック図である。
図6において、81は図3と同様の入力装置、82は図3と同様のエアシリンダ群、811はセンサー群、812はスイッチ群、813はロボット遠隔制御装置1の遠隔用指令装置4による制御と乗車用指令装置8による制御とを切り替える遠隔乗車切替スイッチである。
なお、乗車用指令装置8は、図17、図18の運転席504を有する運転室(車室)に配設するようにすればよい。
図7は、図3の電動機用ドライバユニット93が駆動するモータを示すブロック図である。
図7において、936aは頭左右回動用モータ、936bは頭上下回動用モータ、937aはスロットルレバー用モータ、937bは非常停止レバー用モータである(図32参照)。
図8、図9は、図3の油圧サーボ弁ユニット94が駆動するシリンダ等を示すブロック図である。
図8、図9において、941a〜941sはシリンダ群103の各油圧シリンダ、942a〜942cは油圧モータ群102の各油圧モータである。同図に示すように、油圧シリンダ941a〜941s、油圧モータ942a〜942cは、遠隔用指令装置4の操作腕600A、600Bや操作ペダル630、632〜634に対応するロボット装置2の機構部10の構成である。
図28、図31に示す操作腕600A,600Hを操作する(すなわち各変位検出センサを変位させる)ことにより、ロボット遠隔制御装置1の遠隔用指令装置4や乗車用指令装置8からロボット装置2に各種の制御データが与えられ、ロボット装置2の作業腕動作が制御される。また、図32の操作盤635の各スイッチをオン、オフすることにより、オン、オフ指令が制御データとしてロボット装置2に与えられ、ロボット装置2の走行動作等が制御される。このような操作腕の変位検出センサやスイッチを(表1)、(表2)、(表3)に示す。
Figure 2006150550
Figure 2006150550
Figure 2006150550
(表1)は左右の操作腕600A,600Hにおける変位検出センサーを示し、(表2)は操作盤635におけるスイッチを示し、(表3)はペダル630〜634における変位検出センサーを示す。
次に、このように構成されたロボット遠隔制御装置1とロボット装置2の動作について、図10〜図16を用いて説明する。図10はロボット遠隔制御装置1のCPU31における機能実現手段を示す機能ブロック図であり、図11はロボット遠隔制御装置1における送信動作を示すフローチャート、図12はロボット装置2のCPU71における機能実現手段を示す機能ブロック図、図13はロボット装置2における受信動作を示すフローチャート、図14はロボット装置2における送信動作を示すフローチャート、図15、図16は図13の受信動作における作業腕制御動作、走行制御動作を示すフローチャートである。
図10において、311は移動体通信装置35から移動体通信(ここではPHS)ダイヤル接続完了信号が入力されたか否かを判定する接続完了判定手段、312は遠隔用指令装置4から制御データを入力する制御データ入力手段、313はエアブレーキ用スイッチ611、615がオンか否かを判定するエアブレーキ用スイッチオンオフ判定手段、314はロボット装置2の作業腕(多関節アーム511、511′)の実角度を入力するロボット実角度(作業腕実角度)入力手段、315は遠隔用指令装置4の操作腕600A、600Hの実角度を入力する操作腕実角度入力手段、316は作業腕実角度と操作腕実角度との偏差値である実角度偏差値が所定偏差値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段、317は判定した実角度偏差値に対応する作業腕の対象部位(関節)の制御開始OKデータおよび制御データを移動体通信装置35に出力する(したがってロボット装置2へ制御データ等を送信する)制御データ等出力手段、318は操作腕、作業腕の全ての実角度(関節角度)について判定したか否かを判定する終了判定手段である。
また、図12において、71はロボット制御部7のコンピュータ装置70のCPU、711はロボット遠隔制御装置1からの受信データを読み取る受信データ読取り手段、712は読み取った受信データに基いて作業腕511、511′を制御する作業腕制御手段、713は読み取った受信データに基いてロボット装置2の走行を制御する走行制御手段、714はロボット装置2からロボット遠隔制御装置1への送信動作を行う送信手段である。
まずCPU31について、その動作を図11を用いて説明する。
図11において、まず、接続完了判定手段311は、図2に示す移動体通信装置35からのダイヤル接続が完了したことを示すPHSダイヤル接続完了信号が移動体通信カード36、インタフェース部32aを介してCPU31へ通知されたか否かを判定し、通知された場合には制御可能と判定し、制御可能であることを表示装置部5に表示し、通知なしの場合には待機状態になる(S1)。次に、制御データ入力手段312は、遠隔用指令装置4からの制御データ(回転角度やスイッチのオン・オフを含む制御データ)を入力し(S2)、エアブレーキ用スイッチオンオフ判定手段313は、エアブレーキ用スイッチ611、615がオンか否かを判定する(S3)。エアブレーキ用スイッチオンオフ判定手段313においてオンであると判定した場合にはこの処理を終了し、エアブレーキ用スイッチオンオフ判定手段313においてオフであると判定した場合には次にロボット実角度(作業腕実角度)入力手段314はロボット装置2の作業腕の実角度を読み取って入力し(S4)、操作腕実角度入力手段315は遠隔用指令装置4の操作腕600A、600Hの実角度を読み取って入力する(S5)。次に実角度偏差値判定手段316は、作業腕実角度と操作腕実角度との偏差値である実角度偏差値が所定偏差値以下か否かを判定する(S6)。実角度偏差値判定手段316において実角度偏差値が所定偏差値(Δθ)以下であると判定した場合には次に制御データ等出力手段317は、ステップS6で判定した実角度偏差値に対応する作業腕の対象部位(関節)の制御開始OKデータおよび制御データを移動体通信装置35に出力する、すなわちロボット装置2へ制御データ等を送信する(S7)。実角度偏差値判定手段316において実角度偏差値が所定偏差値を越えていると判定した場合およびロボット装置2への制御データ等の送信が終了した場合には次に終了判定手段318は、操作腕、作業腕の全ての実角度(関節角度)について判定したか否か(すなわち判定の終了)を判定し、終了したと判定した場合にはこの処理を終了し、終了していないと判定した場合にはステップS4へ戻る(S8)。
次にCPU71について、その動作を図13〜図16を用いて説明する。
まず図13を用いて、CPU71の主要動作を説明する。図13において、受信データ読取り手段711は移動体通信装置75からの受信データを各種制御データとして読み取り(S11)、作業腕制御手段712と走行制御手段713は、作業腕制御(S12)と走行制御(S13)とを行い、最後に送信手段714はセンサーデータ等の送信動作を行う(S14)。
図14を用いて、図13のステップS14の送信動作(送信手段714の動作)を説明する。
図14において、ロボット装置2の機構部10のセンサ群109からのセンサ信号を入力し(S21)、そのセンサ信号をフォーマット化したセンサデータとして移動体通信装置75へ出力する(S22)。ステップS21、S22の動作は全てのセンサ信号の処理が完了するまで行われる(S23)。
図15を用いて、ステップS12の作業腕制御動作(作用腕制御手段712の制御動作)について説明する。
図15において、ロボット装置2への指令を遠隔用指令装置4から行う(遠隔制御)か乗車用指令装置8から行う(乗車制御)かを判定し(S31)、遠隔制御と判定した場合、PHSにより制御データを受信する(S32)。次に、作業腕の各関節等を駆動する各アクチュエータ(モータ群101や油圧モータ群102、シリンダ群103)について、各々、動作禁止の有無について判定し(S33)、動作禁止が無い場合は制御開始OKデータの有無について判定する(S33a)。動作禁止が有る場合または制御開始OKデータが無いと判定した場合にはこの処理を終了する。動作禁止が無く制御開始OKデータが有ると判定した場合には次に位置指示の有無を判定する(S34)。位置指示がない場合にはこの処理を終了する。位置指示がある場合は、次に、現在の位置に対する位置指示の偏差量が正か負かを判定する(S35)。偏差量が正の場合には、電動機用ドライバユニット93や油圧サーボ弁ユニット94に対して、正(モータ正転、シリンダ正方向移動)を指示し(S36)、負の場合には逆(モータ逆転、シリンダ負方向移動)を指示する(S37)。次に、速度指示の有無を判定し(S38)、速度指示が有る場合には偏差量に応じた速度を指示する(S39)。
ステップS31で乗車制御であると判定した場合は、乗車用指令装置8を起動し(S40)、各アクチュエータについて、各々、動作禁止の有無について判定し(S41)、動作禁止が無い場合は制御開始OKデータの有無について判定する(S41a)。動作禁止が有る場合または制御開始OKデータが無いと判定した場合にはこの処理を終了する。動作禁止が無く制御開始OKデータが有ると判定した場合には次に位置指示の有無について判定する(S42)。位置指示がない場合にはこの処理を終了する。位置指示がある場合は、次に、偏差量が正か負かを判定する(S43)。偏差量が正の場合には、電動機用ドライバユニット93や油圧サーボ弁ユニット94に対して、正(モータ正転、シリンダ正方向移動)を指示し(S44)、負の場合には逆(モータ逆転、シリンダ負方向移動)を指示する(S45)。次に、速度指示の有無を判定し(S46)、速度指示が有る場合には偏差量に応じた速度を指示する(S47)。
図16を用いて、図13に示すステップS13の走行制御動作(走行制御手段713の動作)について説明する。
図16において、まず、ロボット装置2への指令を遠隔用指令装置4から行う(遠隔制御)か乗車用指令装置8から行う(乗車制御)かを判定し(S51)、遠隔制御と判定した場合、PHSにより制御データを受信する(S52)。次に、走行禁止の有無について判定し(S53)、走行指示の有無について判定する(S54)。走行禁止が有る場合にはその旨を報知して処理を終了し(S70)、走行指示がない場合には直ちに処理を終了する。走行禁止が無く、走行指示がある場合は、次に、前進か否かを判定する(S55)。前進の場合には、電動機用ドライバユニット93や油圧サーボ弁ユニット94に対して、前進を指示し(S56)、前進でない場合には後退を指示する(S57)。次に、走行速度についての速度指示の有無を判定し(S58)、速度指示が有る場合には指示速度を出力する(S59)。
ステップS51で乗車制御であると判定した場合は、図1、図3に示す乗車用指令装置8を起動し(S61)、走行禁止の有無について判定し(S62)、走行指示の有無について判定する(S63)。走行禁止が有る場合にはその旨を報知して処理を終了し(S69)、走行指示がない場合には直ちに処理を終了する。走行禁止が無く、走行指示がある場合は、次に、前進か否かを判定する(S64)。前進の場合には、電動機用ドライバユニット93や油圧サーボ弁ユニット94に対して、前進を指示し(S65)、前進でない場合には後退を指示する(S66)。次に、速度指示の有無を判定し(S67)、速度指示が有る場合には指示速度を出力する(S68)。
以上のように本実施の形態によれば、ロボット遠隔制御装置1からの制御データは第1の移動体通信装置35を介して伝送されるので、被制御体としてのロボット装置2が少なくとも日本のいずれの地に配置されていても、そのロボット装置を制御することができると共に、作業腕511、511′を操作腕600A、600Hと対応づけて動作させることができるので、操作腕に器用な動作を行わせるようにすれば、作業腕も器用な動作を行わせることができる。また、マスト508や多関節アーム511(作業腕)を油圧シリンダで駆動しているので、高パワーを出力でき、重量物を持ち上げさせたり撤去させたりする動作を行わせることができると共に、器用な動作を行わせることもでき、解体作業、土木作業、建設作業、人命救助作業等に好適である。また、ロボット装置を遠隔操作することができるので、例えば人が立ち入れない危険箇所での救助活動等をロボット装置に行わせることができる。
また、ロボット装置が双腕の作業腕511、511′を有しているので、人命救助作業等において一方の作業腕で崩れそうな建物を支持しながら他方の作業腕で瓦礫等を掘り起こしたり埋まった人を救出したりすることができ、迅速且つ安全に作業を行うことができる。
また、マストにより作業腕全体の上下動作を行わせることができ、作業腕は肩部510と上腕部520と中腕部530と下腕部540とを有すると共に上下左右動作と同時に回転動作を行う手首部560、560aと爪の開閉動作を行う爪開閉部566とを有するので、細かい動作を行うことができる。
さらに、作業腕には重量物撤去動作等の力強い動作、走行系には急坂を昇るなどの力強い動作を行わせることができる。
さらに、ロボット装置の走行系は油圧により駆動されるクローラを有するので、でこぼこ道や急傾斜地などの走行困難な地形であっても、容易かつ高速に移動することができる。
さらに、ロボット装置2は機体部503上に載置された車室を有するので、遠隔地のみならず、搭乗可能な車室というロボット装置2の近傍の場所においても、ロボット装置2を容易に制御することができ、また、車室は回転自在の機体部上に載置されるので、車室内の作業者は常に作業腕を見ることができ、作業腕の操作を正確かつ確実なものにすることができる。
さらに、機構部10は複数のカメラ16とマイク17を有するので、遠隔地であっても、ロボット装置2の状態を画像と音声で知ることができ、正確かつ迅速にロボット装置2を制御することができる。
さらに、ロボット遠隔制御装置1が遠隔用指令装置4を備えているので、遠隔用指令装置4の操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置2の制御データを生成することができるので、遠隔の場所から容易にロボット装置2を制御することができる。
さらに、ロボット装置2が乗車用指令装置8を備えているので、乗車用指令装置8の操作腕を操作したり、指令スイッチをオン・オフすれば、複数のセンサーと複数の指令スイッチとにより、ロボット装置2の制御データを生成することができるので、車室内から容易にロボット装置2を制御することができる。
さらに、ロボット装置2を動作させる必要のないときには、単動押出しシリンダ614a〜614l、616a〜616lが有するエアシリンダ641,642により操作腕600A、600Hの各関節をロックしてロボット装置2が動作しないようにすることができるので、電源を起動して急にロボット装置2が動きだすことを防止することができ、不意にロボット装置2が動きだして人に危害が加えられることを防止することができる。また、エアブレーキ用スイッチ611、615を押すだけでエアシリンダ641,642にエアを供給して左右の操作腕600A、600Hの各操作部を固定できるので、操作を一端休止する場合等に、操作者は操作腕600A、600Hから手を離すことができるので、操作性に優れる。
エアブレーキ用スイッチ611、615により左右の操作腕600A、600Hの複数の操作部を同時に固定することができると共に、操作腕用フィンガバルブ群614、616により操作部の固定状態を個別に解除できるので、まず、肩前後、肩左右、肘左右、肘前後、手首上下、手首左右の操作部を一度に固定した後、所望の操作部のみ固定を解除して、例えば手首や爪の固定を解除して、手首の上下左右の回動と爪の開閉による細かい動作を集中して正確に行うことができ、操作性に優れる。
さらに、ロボット遠隔制御部3のCPU31が、ロボット装置2の作業腕の実角度を入力するロボット実角度入力手段314と、遠隔用指令装置4の操作腕600A、600Hの実角度を入力する操作腕実角度入力手段315と、作業腕実角度と操作腕実角度との偏差値である実角度偏差値が所定偏差値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段316と、判定した実角度偏差値に対応する作業腕の対象部位(関節)の制御開始OKデータおよび制御データを移動体通信装置35に出力する制御データ等出力手段316と、を備えているので、作業腕の実角度と操作腕600A、600Hの実角度との偏差値である実角度偏差値が大きい場合には制御開始OKデータを送信しないことにより作業腕を動作させないようにすることができ、実角度偏差値が大きいことによる作業腕の急激な動作を防止することができ、作業腕による人体への危害や物損などを防止することができる。
本発明は、人間等の救助対象物の救助や危険箇所での復旧作業を行うことを目的として、ロボット遠隔制御装置から無線送信された制御データに基づいてロボット装置の遠隔制御を行う双腕ロボットシステムに関し、特に本発明によれば、遠隔制御されるロボット装置が器用な動作や重量物撤去動作を行うことができると共に、作業腕の関節と操作腕の関節との実角度の偏差により起動時等に発生する作業腕の動作を防止して操作性及び安全性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
本発明の実施の形態1によるロボット遠隔制御システムを示すブロック図 図1のロボット遠隔制御システムを構成するロボット遠隔制御装置を示すブロック図 図1のロボット遠隔制御システムを構成するロボット装置を示すブロック図 画像音声通信システムを示すブロック図 遠隔用指令装置を示すブロック図 乗車用指令装置を示すブロック図 図3の電動機用ドライバユニットが駆動するモータを示すブロック図 図3の油圧サーボ弁ユニットが駆動するシリンダを示すブロック図 図3の油圧サーボ弁ユニットが駆動するシリンダ等を示すブロック図 ロボット遠隔制御装置のCPUにおける機能実現手段を示す機能ブロック図 ロボット遠隔制御装置における送信動作を示すフローチャート ロボット装置のCPUにおける機能実現手段を示す機能ブロック図 ロボット装置における受信動作を示すフローチャート ロボット装置における送信動作を示すフローチャート 図13の受信動作における作業腕制御動作を示すフローチャート 図13の受信動作における走行制御動作を示すフローチャート 実施の形態1における双腕ロボットの要部正面図 実施の形態1における双腕ロボットの要部側面図 マスト部の要部側面図 マスト部及び多関節アームの要部正面図 下腕部、手首部、及び手部の要部平面図 マスト部及び多関節アームの要部側面図 図6のA−A線の要部矢視断面図 マスト部を前方に傾倒した状態を示す要部側面図 各駆動シリンダを駆動するための油圧回路を示す回路図 右操作腕における各部の操作部を示す模式図 (a)操作状態を示す操作状態図、(b)操作状態を示す操作状態図 右操作腕を示す操作腕機構図 (a)右マストの操作部を詳細に示すマスト操作部機構図、(b)右マストの操作部を詳細に示すマスト操作部機構図、(c)右マストの操作部を詳細に示すマスト操作部機構図 操作腕の各操作部を固定するためのエア系統を示すエア系統図 ロボット遠隔制御装置における足操作の説明図 図31の操作盤を示す盤面図 (a)ペダルを示すペダル機構図、(b)ペダルを示すペダル機構図 (a)右操作腕、左操作腕、マスト操作部のエアロック機構を示す機構図、(b)右操作腕、左操作腕、マスト操作部のエアロック機構を示す機構図、(c)右操作腕、左操作腕、マスト操作部のエアロック機構を示す機構図 回動検出部を有する回動検出機構を示す機構図 右クローラ駆動用ペダル、左クローラ駆動用ペダル、排土板上下用ペダル、機体部回動用ペダルのエアロック機構を示す機構図
符号の説明
1 ロボット遠隔制御装置
2 ロボット装置
3 ロボット遠隔制御部
3a、7a、11a、15a アンテナ
4 遠隔用指令装置
5、9a 表示装置部
6、9b 出力装置部
7 ロボット制御部
8 乗車用指令装置
10 機構部
11 画像音声遠隔制御部
12 モニタ群
13 マイク
14 スピーカ群
15 画像音声処理部
16 カメラ群
17 マイク群
18 スピーカ
22 遠隔制御側画像音声装置
23 ロボット側画像音声装置
30、70 コンピュータ装置
31、71、111、151 中央処理装置(CPU)
32a,32b,32c,32d,72a,72b,72c,72d,72e,72f,112,112a,112b,112c,152,152a,152b,152c インタフェース部
33、73 RAM
34、74 ROM
35、75、114、154 移動体通信装置
36、76 移動体通信カード
37、77 PHS電話機
41、81 入力装置
42、82、101 モータ群
51、91 状態表示機器
61、92、95 コントローラ
62、93 電動機用ドライバユニット
94 油圧サーボ弁ユニット
102 油圧モータ群
103 シリンダ群
104 エンジン
105 油圧ポンプ
106 発電機
107 バッテリ
108 油タンク
109、411、811 センサー群
113、153 データ通信カード
501 双腕ロボット
502 走行部
502a 排土板
503 機体部
503a 機体旋回軸
503b 撮像部
504 運転席
505 保護フレーム部
505a 頭部
505b 照明部
505c 撮像部
506 マスト支持部
506a 緊急停止レバー
507 マスト基部
508,508′ マスト部
508a マスト回動軸
509 肩部回動軸
510 肩部
511,511′ 多関節アーム
511a 照明部
511b 撮像部
512 マスト部駆動シリンダ
513 ピストン軸支部
514 ピストン部
515 シリンダ軸支部
516 肩部駆動シリンダ
517 ピストン部
518 回動リンク部
519a 第1の補助リンク部
519b 第2の補助リンク部
520 上腕部
521 上腕部回動軸
522 上腕部駆動シリンダ
523 ピストン軸支部
524 ピストン部
530 中腕部
531 中腕部回動軸
532 中空部
533 シリンダ軸支部
534 中腕部駆動シリンダ
535 ピストン部
536 回動リンク部
540 下腕部
541 下腕部回動軸
542 シリンダ軸支部
543 下腕部駆動シリンダ
544 ピストン部
545 肘部
546 第1の補助リンク部
547 第2の補助リンク部
550 手首部
551 手首部回動軸
552 シリンダ軸支部
553 手首部駆動シリンダ
554 ピストン部
555 回動リンク部
560 第1の手部
561 第1の手部回動軸
562 シリンダ軸支部
563 第1の手部駆動シリンダ
564 ピストン部
565 回動リンク部
560a 第2の手部
561a 第2の手部回動軸
562a シリンダ軸支部
563a 第2の手部駆動シリンダ
564a ピストン部
565a 回動リンク部
566 挟持部
567 挟持リンク部
568 連動ギア部
569 シリンダ軸支部
570 挟持部駆動シリンダ
571 ピストン部
572 回動リンク部
581 電磁弁
582 駆動シリンダ
583a,583b ポート
584 ピストン部
585 油タンク
586 オイルフィルタ
587 ポンプ
588 エンジン
589 減圧弁
590 パワーライン
591 リバースライン
592 リリーフ弁
593,594 圧力計
595 逆止弁
600A 右操作腕
600H 左操作腕
601、602、603、604、605、606、607、608、609 操作部
601a〜609a、601h〜609h 変位検出センサー
610 支柱
610a グリップ部
611、615 エアブレーキ用スイッチ
612 すべり防止部
613 ワイヤ
614 右操作腕用フィンガバルブ群
614a〜614l、616a〜616l、618a、619a 単動押出しシリンダ
615 左操作腕用フィンガバルブ群
617 ペダルロック用ボタン
617a、617b、617c、617d 複動シリンダ
618 右マストロック用ボタン
619 左マストロック用ボタン
621、622、623、624、625 電磁弁
630、631、632、633、634 ペダル
635 操作盤
636 椅子
637 回動プーリ
638a、638b 回動軸
638c ばね
639 チェーン
640 回動検出部
640a、640b 回動板
641、642、641′ エアシリンダ
641a、642a、641a′ ピストン
643、644、643′ ブレーキパッド
645、645′ 回動部
646、656、646′ 回動軸
647、647′ ワイヤ固定部
648、652、648′ ワイヤ
649 回動部の回動角を検出する変位検出センサーとしての回動検出部
650 ギア
651 ベルト
653 ばね
654 ばね固定部
655 回動プーリ
657 複動シリンダ
658 ピストン
659 挿入孔
936a,936b,937a,937b モータ
941a,941b,941c,941d,941e,941f,941g,941h,941i,941j,941k,941l,941m,941m,941o,941p,941q,941s シリンダ
942a,942b,942c 油圧モータ
6351、6352、6353 スイッチ

Claims (12)

  1. ロボット遠隔制御装置と、前記ロボット遠隔制御装置と基地局を介して通信を行うロボット装置とを有し、前記ロボット遠隔制御装置は左右の操作腕の操作により前記ロボット装置の左右の作業腕を制御する双腕ロボットシステムであって、
    前記ロボット遠隔制御装置は、前記左右の操作腕の関節の実角度を示す変位検出データを含む前記ロボット装置の制御データを発生する遠隔用指令装置と、前記制御データを入力して処理する第1のコンピュータ装置と、前記制御データを基地局へ送信する第1の移動体通信装置とを有し、
    前記ロボット装置は、基地局から送信されてくる前記制御データを受信する第2の移動体通信装置と、前記制御データを処理する第2のコンピュータ装置と、前記左右の作業腕と走行系とを有し前記第2のコンピュータ装置から制御される機構部とを有し、
    前記第1のコンピュータ装置は、前記第1の移動体通信装置で受信した前記第2の移動体通信装置からの前記作業腕の関節の実角度と前記操作腕の関節の実角度との偏差値である実角度偏差値に基いて前記制御データを前記第2の移動体通信装置へ送信するか否かを判定し、
    前記第2のコンピュータ装置は、前記制御データに基づいて、前記作業腕と前記走行系とを制御することを特徴とする双腕ロボットシステム。
  2. 前記機構部は前記作業腕全体の上下を操作するマストを有し、前記作業腕は前後左右動作を行う肩部を有する基腕と左右上下動作を行う肘部を有する支腕と上下左右動作を行うと共に回転動作を行う手首部と爪の開閉動作を行う爪開閉部とを有することを特徴とする請求項1に記載の双腕ロボットシステム。
  3. 前記作業腕と前記走行系とは油圧により駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の双腕ロボットシステム。
  4. 前記走行系は油圧により駆動されるクローラを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  5. 前記ロボット装置は、前記走行系のアクチュエータにより駆動される走行部と、前記走行部上に回転自在に載置された機体部と、前記機体部上に載置された車室とを有し、前記作業腕と前記走行系とを制御する乗車用指令装置を前記車室内に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  6. 前記機構部は、対象物を撮像して画像信号に変換する複数のカメラと、周囲の発生音を音声信号に変換する複数のマイクとを有し、前記第2のコンピュータ装置は、前記画像信号と前記音声信号とを前記第2の移動体通信装置を介して送信し、前記ロボット遠隔制御装置は、前記第2の移動体通信装置からの送信信号を受信して、前記画像信号をモニタに表示し、前記音声信号をスピーカから音として送出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  7. 前記遠隔用指令装置は、回転回動自在の前記操作腕と、前記操作腕の関節の回転回動の値を検出する複数のセンサーと、オン・オフ指令を行う複数の指令スイッチとを備え、前記複数のセンサーで検出した前記回転回動の値および前記複数の指令スイッチのオン・オフに基づいて前記ロボット装置の制御データを生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  8. 前記乗車用指令装置は、回転回動自在の前記操作腕と、前記操作腕の関節の回転回動の値を検出する複数のセンサーと、オン・オフ指令を行う複数の指令スイッチとを備え、前記複数のセンサーで検出した前記回転回動の値および前記複数の指令スイッチのオン・オフに基づいて前記ロボット装置の制御データを生成することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  9. 前記操作腕は、各関節の動きを抑制するロック機構を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  10. 前記第1のコンピュータ装置は、前記実角度偏差値が所定値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段と、前記実角度偏差値が前記所定値以下であると判定したときには対応する制御開始OKデータおよび制御データを前記第1の移動体通信装置に出力する制御データ等出力手段とを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  11. 前記第2のコンピュータ装置は、前記第2の移動体通信装置で受信した前記ロボット遠隔制御装置からの制御開始OKデータ等の前記制御データを読み取る受信データ読取り手段と、前記受信データ読取り手段で読み取った前記制御データに基いて前記作業腕を制御する作業腕制御手段と、前記読み取った制御データに基いて前記走行系を制御する走行制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1に記載の双腕ロボットシステム。
  12. 前記遠隔用指令装置からの前記制御データおよび前記乗車用指令装置からの前記制御データのいずれを採用するかを決定する遠隔乗車切替スイッチを備え、前記第2のコンピュータ装置は、前記乗車用指令装置からの前記制御データを採用したか否かを前記遠隔乗車切替スイッチのオン・オフに基いて判定する遠隔乗車判定手段と、前記遠隔乗車判定手段において前記乗車用指令装置からの前記制御データを採用したと判定したときには前記実角度偏差値が所定値以下か否かを判定する実角度偏差値判定手段と、前記実角度偏差値が前記所定値以下であると判定したときには対応する制御開始OKデータおよび制御データを前記作業腕制御手段に出力する制御データ等出力手段とを有することを特徴とする請求項11に記載の双腕ロボットシステム。
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