JP3944171B2 - 双腕ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、一対の多関節アームを備え、瓦礫や土砂等に埋もれた人を救出する人命救助作業や、解体作業、土木作業、建設作業等を行うことができる双腕ロボットに関するものである。
従来、被災地等で瓦礫や土砂等に埋もれた人を救出するためのロボットとしては、カメラ等を備え遠隔操作で瓦礫等の下に侵入して埋もれた人を探索する例えば蛇型の探索ロボットや、自律走行して負傷した人を搬送する搬送ロボット等がある。しかしながら、瓦礫や土砂を撤去して被災者を直接救出するロボットはなく、瓦礫や土砂の撤去は現場の作業員が行うか、或いは、解体作業や土木作業、建設作業等に用いられる油圧ショベルやバックホー等の作業機械を用いていた。
このような作業機械は、クローラ或いは車輪等の走行部とその上部に機体部とを備え、機体部の前部には、通常、一機のフロント作業機を備えている。フロント作業機としては、ブーム、アーム、及びアームの先端部にバケットやグラップル等を備えたものがある。
一方、従来の作業機械は、フロント作業機が一機のみであるため、瓦礫等を撤去する作業、或いは解体作業時等において作業性や安全性に欠けるという問題があった。すなわち、バケット等を被解体物に衝突させて破壊し解体する場合等に、被解体物が安定せず、被解体物が突然崩れたり衝突の衝撃で周囲に飛んだりして安全性に欠け、作業性に欠けるという問題があった。また、建設作業や土木作業等を行う場合にも、一機のみのフロント作業機では、例えばグラップルで把持した作業対象物に対して他の作業を行う場合は、一旦その作業対象物を下ろして作業を行わなければならず、作業が煩雑であった。
このような問題を解決するために、特許文献1には「走行体を備えた下部車体に上部車体を取り付け、この上部車体の前後方向の中心線近傍に運転室を設け、前記上部車体の前部の左右両側に、多関節型の第1フロント作業機と第2フロント作業機とを取り付けた作業機械」が開示されている。
特開平11−181815号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。
(1)従来の作業機械では、人命救助作業を行う場合、現場の地面が急な斜面であると機体が安定しないため安全に使用できず、現場の状況によって使用できる場合が限定されるという課題を有していた。
(2)また、従来の作業機械は、操縦者が作業機械に搭乗して操作を行う必要があるため、ガス漏れが発生している現場や二次災害の危険性がある現場では使用できなかった。
(3)特許文献1の作業機械では、上部車体の前部に2機のフロント作業機を備えているので、重心位置が車体の前側にあり安定性に欠け、特に、フロント作業機を前方に伸ばして作業する場合はさらに不安定になるという課題を有していた。
(4)また、フロント作業機を前方に伸ばした場合等には、安定をとるために一方のフロント作業機を地面に接地させなければならず、接地させたフロント作業機は作業に使用できないため、この場合、2機のフロント作業機を用いた作業ができないという課題を有していた。
(5)第1,第2フロント作業機が、ブーム、アーム、及びアームの先端部に配設されたバケットやグラップル等の第1,第2作業具により構成され、アームはブームの前方において回動するように取り付けられているので、第1,第2作業具を例えば車体の側部や後部等に移動させることができず、可動範囲が狭く作業性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、二次災害等の危険性がある危険な場所においても遠隔操作で人命救助作業等を行うことができ、不整地や傾斜した地面上であっても機体を安定させて一対の多関節アームによる作業を円滑に行うことができると共に、多関節アームの可動範囲が広く作業性に優れ、種々の作業、特にレスキュー作業を行うのに適した双腕ロボットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の双腕ロボットは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の双腕ロボットは、走行部と前記走行部の上部に配設された機体部とを備えた双腕ロボットであって、前記機体部の前部に固定されたマスト支持部と、前記マスト支持部の両端部に配設されたマスト基部に下端部が軸支され前後方向に回動自在に配設された一対のマスト部と、各々の前記マスト部の上端部に軸支され前記マスト部の上端部の外側の側部に前後方向に回動自在に配設された一対の肩部と、各々の前記肩部から延びる一対の多関節アームと、を備え、前記多関節アームが、前記肩部に上端部が軸支され左右方向に回動自在に配設された上腕部と、前記多関節アームの先端部に上下方向及び左右方向に回動自在に配設された手部と、前記肩部と前記手部の間に配設され前記多関節アームの先端側を前後方向に回動する回動軸の下部に突設された前記多関節アームの関節部となる肘部と、を備えた構成を有している。
これにより、以下のような作用を有する。
(1)機体部の前部に固定されたマスト支持部の両端部に立設された一対のマスト部と、各々のマスト部の上端部に軸支され各々のマスト部の外側の側部に前後方向に回動自在に配設された肩部と、肩部から延びる多関節アームと、を備え、多関節アームが肩部に上端部が軸支され左右方向に回動自在に配設された上腕部を備えているので、多関節アームを機体部の側部の前方から後方まで広範囲に渡って可動させることができ、多関節アームの可動範囲が広く作業性に優れる。
(2)多関節アームの可動範囲が広いので、機体部の向きを変えたり走行して場所を移動したりすることを少なくでき、狭い場所や崩れやすい建物内等であっても迅速且つ安全に作業を行うことができる。
(3)多関節アームの可動範囲が広いと共に、少なくとも6自由度以上の多関節とした場合は、解体作業や土木作業、建設作業だけでなく、瓦礫等を撤去して瓦礫の下に埋まった人を救出する人命救助作業等、種々の作業を行うことができ多用性に優れる。
(4)マスト部がマスト支持部の両端部に立設されているので、マスト部がマスト支持部を介して機体部に強固に固定されると共に、左右のマスト部及び多関節アームのバランスがとれ大型化しても安定性に優れる。
(5)多関節アームがマスト部の上端部に配設された肩部から延びているので、機体部上部の中央部に運転席を設けた場合に、運転席に着座した操作者の視界が多関節アームにより遮られることがなく、作業対象物の視認性に優れ作業性に優れる。
(6)マスト支持部の両端部に配設されたマスト基部に下端部が軸支され前後方向に回動自在に配設された一対のマスト部を備えているので、マスト部を機体部の前方に傾倒させることができ、機体部の前方の離れた位置で多関節アームによる作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる。
(7)多関節アームが、先端部に上下方向及び左右方向に回動自在に配設された手部と、肩部と手部の間に配設され多関節アームの先端側を前後方向に回動する回動軸の下部に突設された肘部と、を備えているので、肘部を地面に接地させて不整地や斜面の地面上であっても機体を安定させることができると共に、肘部を地面に接地した状態で手部を可動して作業を行うことができ、不整地において前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる。
ここで、走行部としては、クローラや車輪等が用いられる。また、機体部は走行部に対して水平旋回可能とすることができる。
また、機体部上部の中央部の一対のマスト部間に運転席を設けることもできる。これにより、マスト部が運転席の両側部に立設されるので、運転席に着座した操作者の両側部をマスト部によりガードでき、例えば、解体作業時等に被解体物が側部から運転席に向けて飛んできてもマスト部により被解体物の操作者に衝突することを防ぐことができ安全性に優れる。
また、多関節アーム及び走行部は、携帯電話等の移動体通信装置や無線LAN等を用いた遠隔操作により駆動することもでき、或いは、機体部に運転席及び操作部を配設して運転席に搭乗して操作することもできる。また、遠隔操作と運転席における操作とを適宜切り替え可能とすることもできる。
本発明の請求項に記載の双腕ロボットは、請求項に記載の発明において、前記多関節アームが、前記肩部に上腕部回動軸で左右方向に回動自在に配設された前記上腕部と、前記上腕部に中腕部回動軸で軸方向に回動自在に配設された中腕部と、前記中腕部に下腕部回動軸で前後方向に回動自在に配設された下腕部と、前記下腕部の前記下腕部回動軸の下部に突設された前記肘部と、前記下腕部に手首部回動軸で上下方向に回動自在に配設された手首部と、前記手首部に手部回動軸で左右方向に回動自在に配設された前記手部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)多関節アームが、肩部と上腕部と中腕部と下腕部と手首部と手部とを備えているので、多関節アームを少なくとも6自由度に構成することができ、可動範囲を広くできると共に種々の作業を行うことができ、種々の用途に用いることができる。
ここで、各回動軸にその回動角を検出する回動角検出部を設けることができる。多関節アームを操作する操作制御において、回動角検出部により検出された回動軸の回動角を制御部に入力してサーボ制御を行うことができる。回動角検出部としては、回動軸に固定されたタイミングプーリと、エンコーダと、タイミングプーリとエンコーダに巻回されたタイミングベルト等が用いられる。
また、多関節アームの先端部の手部としては、挟持部を有するグラップルやバケット、3指乃至5指のもの等種々のものを用いることができる。また、手部を手首部に脱着自在とすることにより、種々の手部を取り替えて種々の作業に対応することができる。
本発明の請求項に記載の双腕ロボットは、請求項1又は2に記載の発明において、前記多関節アームが、前記肩部を回動駆動する肩部駆動シリンダと、前記上腕部を回動駆動する上腕部駆動シリンダと、前記中腕部を回動駆動する中腕部駆動シリンダと、前記下腕部を回動駆動する下腕部駆動シリンダと、前記手首部を回動駆動する手首部駆動シリンダと、前記手部を回動駆動する手部駆動シリンダと、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)多関節アームが、肩部と上腕部と中腕部と下腕部と手首部と手部とを駆動する肩部駆動シリンダと上腕部駆動シリンダと中腕部駆動シリンダと下腕部駆動シリンダと手首部駆動シリンダと手部駆動シリンダとを備えているので、肩部、上腕部、中腕部、下腕部、手首部、手部を高トルクで回動駆動でき、重量物を持ち上げたり建物を解体したりできると共に大型化に対応できる。
ここで、各駆動シリンダとしては、油圧、水圧等の複動式シリンダが用いられる。各駆動シリンダは、油や水のタンクからポンプ及び電磁弁等を介して接続され、電磁弁を制御することにより油や水が送られ駆動される。
本発明の請求項に記載の双腕ロボットは、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の発明において、前記マスト部が、前記機体部の後部側に5°乃至45°傾斜して立設された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)マスト部が機体部の後部側に5°乃至45°傾斜して立設されているので、重心位置を機体部の後部側とすることで、多関節アームを前方に伸ばした場合であっても機体の安定性に優れる。
ここで、マスト部の後方への傾斜角度が5°より小さくなるにより、重心位置が機体部の前部側となり機体の安定性に欠けるため好ましくない。また、45°より大きくなるにつれ多関節アームが機体部の側部後部側に設けられることとなるため、多関節アームの機体部の前部側の可動範囲が狭くなり作業性に欠けるため好ましくない。
本発明の請求項に記載の双腕ロボットは、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の発明において、前記マスト部が、前記マスト支持部の両端部上面に固設されたマスト基部と、前記マスト部の下端部に固定され前記マスト基部に前後方向に回動自在に軸支されたマスト回動軸と、前記マスト部を回動駆動するマスト部駆動シリンダと、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)マスト部が、マスト支持部の両端部上面に固設された前記マスト基部と、マスト部の下端部に固定されマスト基部に前後方向に回動自在に軸支されたマスト回動軸と、マスト部を回動駆動するマスト部駆動シリンダと、を備えているので、マスト部駆動シリンダを駆動してマスト部を機体部の前方に傾倒させることができ、機体部の前方の離れた位置で多関節アームによる作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる。
以上説明したように本発明の双腕ロボットによれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)機体部の前部に固定されたマスト支持部の両端部上面に立設された一対のマスト部と、各々のマスト部の上端部に軸支され各々のマスト部の外側の側部に前後方向に回動自在に配設された肩部と、肩部から延びる多関節アームと、を備え、多関節アームが肩部に上端部が軸支され左右方向に回動自在に配設された上腕部を備えているので、多関節アームを機体部の側部の前方から後方まで広範囲に渡って可動させることができ、多関節アームの可動範囲が広く作業性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
(2)多関節アームの可動範囲が広いので、機体部の向きを変えたり走行して場所を移動したりすることを少なくでき、狭い場所や崩れやすい建物内等であっても迅速且つ安全に作業を行うことができる双腕ロボットを提供することができる。
(3)多関節アームの可動範囲が広いと共に、少なくとも6自由度以上の多関節とした場合は、解体作業や土木作業、建設作業だけでなく、瓦礫等を撤去して瓦礫の下に埋まった人を救出する人命救助作業等、種々の作業を行うことができ多用性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
(4)マスト部がマスト支持部の両端部に立設されているので、マスト部がマスト支持部を介して機体部に強固に固定されると共に、左右のマスト部及び多関節アームのバランスがとれ大型化しても安定性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
(5)多関節アームがマスト部の上端部に配設された肩部から延びているので、機体部上部の中央部に運転席を設けた場合に、運転席に着座した操作者の視界が多関節アームにより遮られることがなく、作業対象物の視認性に優れ作業性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
(6)マスト支持部の両端部に配設されたマスト基部に下端部が軸支され前後方向に回動自在に配設された一対のマスト部を備えているので、マスト部を機体部の前方に傾倒させることができ、機体部の前方の離れた位置で多関節アームによる作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる。
(7)多関節アームが、先端部に上下方向及び左右方向に回動自在に配設された手部と、肩部と手部の間に配設され多関節アームの先端側を前後方向に回動する回動軸の下部に突設された肘部と、を備えているので、肘部を地面に接地させて不整地や斜面の地面上であっても機体を安定させることができると共に、肘部を地面に接地した状態で手部を可動して作業を行うことができ、不整地において前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる双腕ロボットを提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加え、
(1)多関節アームが、肩部と上腕部と中腕部と下腕部と手首部と手部とを備えているので、多関節アームを少なくとも6自由度に構成することができ、可動範囲を広くできると共に種々の作業を行うことができ、種々の用途に用いることができる双腕ロボットを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)多関節アームが、肩部と上腕部と中腕部と下腕部と手首部と手部とを駆動する肩部駆動シリンダと上腕部駆動シリンダと中腕部駆動シリンダと下腕部駆動シリンダと手首部駆動シリンダと手部駆動シリンダとを備えているので、肩部、上腕部、中腕部、下腕部、手首部、手部を高トルクで回動駆動でき、重量物を持ち上げたり建物を解体したりできると共に大型化に対応できる双腕ロボットを提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の内いずれか1項の効果に加え、
(1)マスト部が機体部の後部側に5°乃至45°傾斜して立設されているので、重心位置を機体部の後部側とすることで機体の安定性に優れる双腕ロボットを提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の内いずれか1項の効果に加え、
(1)マスト部が、マスト支持部の両端部上面に固設されたマスト基部と、マスト部の下端部に固定されマスト基部に前後方向に回動自在に軸支されたマスト回動軸と、マスト部を回動駆動するマスト部駆動シリンダと、を備えているので、マスト部駆動シリンダを駆動してマスト部を機体部の前方に傾倒させることができ、機体部の前方の離れた位置で多関節アームによる作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる双腕ロボットを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図9を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における双腕ロボットの要部正面図であり、図2は本実施の形態1における双腕ロボットの要部側面図であり、図3はマスト部の要部側面図である。
図中、1は本実施の形態1における双腕ロボット、2はクローラからなる走行部、2aは走行部2の前部に配設された排土板、3は走行部2の上部に機体旋回軸3aを介して旋回可能に配設された機体部、3bは機体部3の前部、後部、及び左右両側部に配設されたCCDカメラ等の撮像部、4は機体部3の上部の略中央部に配設された運転席、5は運転席4を囲むように機体部3の上部に配設された保護フレーム部、5aは保護フレーム部5の頂部に左右回動自在に配設された頭部、5b,5cは頭部5aの前部に配設された照明部及び撮像部、6は左右方向に延びる四角柱状に形成され機体部3の前部に固定されたマスト支持部、6aはマスト支持部の前面中央部に配設された緊急停止レバー、7はマスト支持部6の両端部の上面に固設されたマスト基部、8,8′はマスト基部7に下端部が軸支され後方に5°〜45°の所定角度傾斜して立設された一対のマスト部、8aはマスト部8の下端部の回動軸であるマスト回動軸、9はマスト部8の上端部に軸支された肩部回動軸、10は肩部回動軸9に固定されマスト部8の上端部の外側の側部に符号Bで示す方向に回動自在に配設された肩部、11,11′は肩部10及び肩部10から連設された上腕部20、中腕部30、下腕部40、手首部50、手部60等からなる一対の多関節アームである。多関節アーム11の詳細については後述する。11a,11bは手部60の上部に配設された照明部及び撮像部、12は下端部がマスト基部7に軸支されたマスト部駆動シリンダ、13はマスト部8の略中間部に突設固定されたピストン軸支部、14はピストン軸支部13に先端部が軸支されたマスト部駆動シリンダ12のピストン部、15はマスト部8の略中間部に突設されたシリンダ軸支部、16はシリンダ軸支部15に軸支された肩部駆動シリンダ、17は肩部駆動シリンダ16のピストン部、18は肩部回動軸9に直交して固定された回動リンク部、19aは一端部がピストン部17に軸着され他端部が回動リンク部18に固定された第1の補助リンク部、19bは一端部が第1の補助リンク部19aと共にピストン部17に軸着され他端部がマスト部8の上端部近傍に軸着された湾曲状の第2の補助リンク部である。
次に、多関節アーム11について説明する。
図4はマスト部及び多関節アームの要部正面図であり、図5は下腕部、手首部、及び手部の要部平面図であり、図6はマスト部及び多関節アームの要部側面図であり、図7は図6のA−A線の要部矢視断面図である。なお、図4乃至図7においては双腕ロボット1の左腕側のマスト部8及び多関節アーム11について説明する。右腕側のマスト部8′及び多関節アーム11′は左腕側と左右対称で同一であるので説明を省略する。
図中、20は肩部10の下部に符号Cで示す方向に回動自在に配設された上腕部、21は上腕部20の上端部に固定され肩部10に軸支された上腕部回動軸、22は肩部10に上端部が軸支された上腕部駆動シリンダ、23は上腕部20の下端部に突設されたピストン軸支部、24はピストン軸支部23に下端部が軸支された上腕部駆動シリンダ22のピストン部である。
また、30は上腕部20の下部に符号Dで示す方向すなわち軸方向に回動自在に配設された中腕部、31は中腕部30に同軸にその上端部に固定された中腕部回動軸(図6)であり、中腕部回動軸31は上腕部20の内部に中空状に形成された中空部32に挿入され軸方向に回動自在に軸支されている。33は中腕部20の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、34はシリンダ軸支部33に軸支され上腕部20に直交して配設された中腕部駆動シリンダ、35は中腕部駆動シリンダ34のピストン部、36は中腕部回動軸31に直交して固定され先端部にピストン部35の先端部が軸着された回動リンク部である。
また、40は中腕部30の下端部に符号Eで示す方向に回動自在に配設された下腕部、41は下腕部40の一端部に固定され中腕部30の下端部に軸支された下腕部回動軸、42は中腕部30の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、43はシリンダ軸支部42に軸支された下腕部駆動シリンダ、44は下腕部駆動シリンダ43のピストン部、45は下腕部40の基部の下腕部回動軸41の下部に突設された肘部、46は一端部がピストン部44の先端部に軸着され他端部が肘部45の先端部に軸着された第1の補助リンク部、47は一端部が第1の補助リンク部46と共にピストン部44の先端部に軸着され他端部が中腕部30に軸着された湾曲状の第2の補助リンク部である。
また、50は下腕部40の先端部に符号Fで示す方向に回動自在に配設された手首部、51は手首部50に固定され下腕部40の先端部に軸支された手首部回動軸、52は下腕部の側部に突設固定されたシリンダ軸支部、53はシリンダ軸支部52に軸支された手首部駆動シリンダ、54は手首部駆動シリンダ53のピストン部、55は一端部が手首部回動軸51に固定され他端部がピストン部54の先端部に軸着されたくの字状の回動リンク部である。
また、60は手首部50に符号Gで示す方向に回動自在に配設された手部、61は手部60に固定され手首部50に軸支された手部回動軸、62は手首部50の後端部に突設されたシリンダ軸支部、63はシリンダ軸支部62に軸支された手部駆動シリンダ、64は手部駆動シリンダ63のピストン部、65は一端部が手部回動軸61に固定され他端部がピストン部64の先端部に軸着された回動リンク部、66は手部60の先端部に対向して配設された一対の挟持部、67は両端部が手部60の先端部側と各挟持部66に軸着され手部60と挟持部66とを連結する平行リンクである挟持リンク部、68は各挟持リンク部67と手部60と軸着する支軸68aに固定された連動ギア部であり、対向する連動ギア部68は互いに歯合している。69は手部60の側部に突設されたシリンダ軸支部、70はシリンダ軸支部69に軸支された挟持部駆動シリンダ、71は挟持部駆動シリンダ70のピストン部、72は一端部がピストン部71の先端部に軸着され他端部が挟持部66の支軸68aの内いずれか1の支軸68aに固定された回動リンク部である。
ここで、多関節アーム11,11′は、携帯電話等の移動体通信装置や無線LAN等を用いた遠隔操作により駆動することもでき、或いは、運転席4に多関節アーム11,11′を操作するための操作部(図示せず)を設けて運転席4に搭乗して操作することもできる。操作部としては、多関節アーム11,11′の各々に対応した一対のジョイスティック等を用いることができる。また、遠隔操作と運転席4における操作とを切り替えて、通常は遠隔操作により操作し、非常時等に運転席4の操作部で操作することもできる。さらに、遠隔操作或いは運転席4における操作を行う場合、双腕ロボット1に設けられた撮像部5c,11a,3bで撮像した画像をリアルタイムで遠隔地の操作者に送信したり、運転席4に設けられた表示部(図示せず)に表示したりすることで、操作者は双腕ロボット1の周囲や手部60の周囲を確認しながら円滑に且つ安全に操作を行うことができる。
以上のように構成された本実施の形態1の双腕ロボット1について、以下その動作を図を用いて説明する。
まず、マスト部を前方に傾倒させる動作について説明する。
図8はマスト部を前方に傾倒した状態を示す要部側面図である。
マスト部8を前方に傾倒させる場合は、図3に示すようにマスト部駆動シリンダ12を駆動しピストン部14を縮ませることによりマスト部8を前方に傾倒させる。図8に示すように、マスト部8を前方に傾倒させ、マスト部8の先端部の外側の側部に配設された多関節アーム11により、機体部3から前方に離れた位置で作業を行うことができる。また、図8に示すように、マスト部8を傾倒させ多関節アーム11の肘部45を地面に接地させることにより、機体部3を安定させることができる。肘部45を地面に接地した状態で下腕部40、手首部50、手部60、挟持部66を可動して、前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる。
次に、多関節アーム11の動作について説明する。
図3及び図4に示すように、肩部10を符号Bで示す方向に回動させるには、肩部駆動シリンダ16を駆動しピストン部17を伸縮させる。ピストン部17の伸縮により第1,第2の補助リンク部19a,19b及び回動リンク部18を介して肩部回動軸9が回動し、肩部10が肩部回動軸9を中心として回動する。
図4に示すように、上腕部20を符号Cで示す方向に回動させるには、上腕部駆動シリンダ22を駆動しピストン部24を伸縮させる。ピストン部24の伸縮により上腕部20が上腕部回動軸21を中心として回動する。
図4及び図6に示すように、中腕部30を符号Dで示す方向に回動させるには、中腕部駆動シリンダ34を駆動しピストン部35を伸縮させる。ピストン部35の伸縮により回動リンク部36を介して中腕部回動軸31が回動し、中腕部30が中腕部回動軸31を中心として回動する。
図6に示すように、下腕部40を符号Eで示す方向に回動させるには、下腕部駆動シリンダ43を駆動しピストン部44を伸縮させる。ピストン部44の伸縮により第1,第2の補助リンク部46,47及び肘部45を介して下腕部40が下腕部回動軸41を中心として回動する。
図6に示すように、手首部50を符号Fで示す方向に回動させるには、手首部駆動シリンダ53を駆動しピストン部54を伸縮させる。ピストン部54の伸縮により回動リンク部55を介して手首部回動軸51が回動し、手首部50が手首部回動軸51を中心として回動する。
図5に示すように、手部60を符号Gで示す方向に回動させるには、手部駆動シリンダ63を駆動しピストン部64を伸縮させる。ピストン部64の伸縮により回動リンク部65を介して手首部回動軸61が回動し、手部60が手首部回動軸61を中心として回動する。
また、図5に示すように、一対の挟持部66を近接及び離隔させる挟持動作を行うには、挟持部駆動シリンダ70を駆動しピストン部71を伸縮させる。ピストン部71の伸縮により回動リンク部72を介して支軸68aが回動し、支軸部68aの回動により挟持リンク部67を介して一方の挟持部66が他方の挟持部66に近接或いは離隔する方向に平行移動する。また、支軸68aの回動により連動ギア部68を介して対向する支軸68aが回動し、支軸部68aの回動により挟持リンク部67を介して他方の挟持部66が一方の挟持部66に近接或いは離隔する方向に平行移動する。これにより、一対の挟持部66が近接及び離隔する。
次に、各駆動シリンダを駆動するための油圧回路について説明する。
図9は各駆動シリンダを駆動するための油圧回路を示す回路図である。
図9において、81は電磁弁、82は電磁弁81によりポート83a,83bを介して駆動される駆動シリンダであり、駆動シリンダ82は、図1乃至図7で示したマスト部駆動シリンダ12、肩部駆動シリンダ16、上腕部駆動シリンダ22、中腕部駆動シリンダ34、下腕部駆動シリンダ43、手首部駆動シリンダ53、手部駆動シリンダ63、挟持部駆動シリンダ70に相当する。84は駆動シリンダ82のピストン部、85は油タンク、86は油タンク85から吸入される油を濾過するオイルフィルタ、87はエンジン88により駆動され油を吐出するポンプ、89はパワーライン90における油圧を所定圧に維持する減圧弁、91はリバースライン、92はポンプ87から油が吐出されるラインが高圧になるのを防止するためのリリーフ弁、93,94は圧力計、95は逆止弁である。なお、電磁弁81は、肩部、上腕部等の各駆動シリンダに対応して複数設けられ、各々、図9に示すようにパワーライン90に接続されている。また、走行部2用の油圧モータや機体部3を機体旋回軸3aを中心に旋回させる油圧モータ(図示せず)等も電磁弁81を介してパワーライン90に接続され、電磁弁81の制御により駆動し、走行や旋回を行うことができる。なお、油タンク85や複数の電磁弁81は図1及び図2で示した機体部3に搭載され、各電磁弁81とそれに対応する多関節アーム11の各駆動シリンダは可撓性を有する蛇管(図示せず)等により接続されている。
図9に示すように、電磁弁81を制御することにより駆動シリンダ82のピストン部84を伸縮させることができる。すなわち、電磁弁81を制御してポート83aをパワーライン90に接続することにより、ポンプ87から吐出された油は、逆止弁95、減圧弁89、パワーライン90、電磁弁81、ポート83aを介して駆動シリンダ82に流入し、ピストン部84が伸長方向すなわち図9の右方向に移動する。駆動シリンダ82のポート83bから吐出された油は、電磁弁81、リバースライン91を介して油タンク85に戻る。また、電磁弁81を制御してポート83bをパワーライン90に接続することにより、ポンプ87から吐出された油は、逆止弁95、減圧弁89、パワーライン90、電磁弁81、ポート83bを介して駆動シリンダ82に流入し、ピストン部84が短縮方向すなわち図9の左方向に移動する。駆動シリンダ82のポート83aから吐出された油は、電磁弁81、リバースライン91を介して油タンク85に戻る。なお、パワーライン90が予め設定された所定圧以上の高圧になると、圧力計93によりそれを検知して減圧弁89を作動させ所定圧に維持する。また、ポンプ87から油が吐出されるラインが所定圧以上の高圧になると、圧力計94によりそれを検知してリリーフ弁92を作動させ、ポンプ87から吐出された油を油タンク85に戻して高圧となるのを防ぐことができる。
以上のように本実施の形態1における双腕ロボット1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)電磁弁81を制御することにより駆動シリンダ82のピストン部84を伸縮させ、肩部10、上腕部20、中腕部30、下腕部40、手首部50、手部60等を回動させ、多関節アームを可動することができる。例えば、下腕部40を中腕部30に対して回動させる動作、すなわち肘の屈伸動作を行うには、下腕部駆動シリンダ43に対応する電磁弁81を制御してポート83aをパワーライン90に接続することにより、ポンプ87から吐出された油は、逆止弁95、減圧弁89、パワーライン90、電磁弁81、ポート83aを介して下腕部駆動シリンダ43に流入し、ピストン部44が伸長する。ピストン部44の伸長により第1,第2の補助リンク部46,47及び肘部45を介して下腕部40が下腕部回動軸41を中心として図6の上方向に回動する。また、下腕部駆動シリンダ43に対応する電磁弁81を制御してポート83bをパワーライン90に接続することにより、ポンプ87から吐出された油は、逆止弁95、減圧弁89、パワーライン90、電磁弁81、ポート83bを介して下腕部駆動シリンダ43に流入し、ピストン部44が短縮する。ピストン部44の短縮により第1,第2の補助リンク部46,47及び肘部45を介して下腕部40が下腕部回動軸41を中心として図6の下方向に回動する。
(2)機体部3の前部に固定されたマスト支持部6の両端部に立設された一対のマスト部8,8′と、マスト部8,8′の上端部に軸支された肩部回動軸9と、肩部回動軸9に固定されマスト部8,8′の外側部に回動自在に配設された肩部10と、肩部から延びる上腕部20、中腕部30、下腕部40、手首部50、手部60からなる多関節アーム11,11′と、を備えているので、多関節アーム11,11′を機体部3の側部の前方から後方まで広範囲に渡って可動させることができ、作業時に走行部2に対して機体部3の向きを変えたり走行部2で走行して場所を移動したりすることを少なくでき、狭い場所や崩れやすい建物内等であっても迅速且つ安全に作業を行うことができる。
(3)多関節アーム11,11′が、肩部10、上腕部20、中腕部30、下腕部40、手首部50、手部60からなる6自由度に構成されると共に、マスト部8,8′がマスト支持部6の両端部上面に固設されたマスト基部7にマスト回動軸8aで回動自在に配設され、マスト部駆動シリンダ12により回動駆動されるので、マスト部8,8′を機体部3の前方に傾倒させ、機体部3の前方の離れた位置で6自由度の多関節アーム11,11′による作業を行うことができ、解体作業や土木作業、建設作業だけでなく、瓦礫等を撤去して瓦礫の下に埋まった人を救出する人命救助作業等、種々の作業を行うことができ、走行して移動することなく広範囲の作業を行うことができる。また、6自由度の多関節アーム11,11′の内、中腕部30が上腕部20に対して軸方向に回動自在に配設されているので、アームの先端部の手部60の姿勢の自由度が高く、種々の状況に対応することができる。
(4)多関節アーム11,11′が肩部10と手部60の略中間部に肘部45を備えているので、中腕部30に対して下腕部40を略直角に屈曲させ、マスト部8を傾倒させ多関節アーム11の肘部45を地面に接地させることにより、機体部3を安定させることができると共に、肘部45を地面に接地した状態で下腕部40、手首部50、手部60、挟持部66を可動して、不整地において前方の瓦礫を撤去して作業スペースや走行路を確保する作業等を行うことができる。
(5)機体部3上部の中央部のマスト部8,8′間に運転席4が配設されているので、運転席4に搭乗した操作者の両側部をマスト部8,8′によりガードでき安全性に優れる。また、多関節アーム11,11′がマスト部8,8′の上端部に配設された肩部10から延びているので、運転席4に着座した操作者の視界が多関節アーム11,11′により遮られることがなく、作業対象物の視認性に優れ作業性に優れる。
(6)多関節アーム11,11′が、肩部10を駆動する肩部駆動シリンダ16と、上腕部20を駆動する上腕部駆動シリンダ22と、中腕部30を駆動する中腕部駆動シリンダ34と、下腕部40を駆動する下腕部駆動シリンダ43と、手首部50を駆動する手首部駆動シリンダ53と、手部60を駆動する手部駆動シリンダ63と、挟持部66を駆動する挟持部駆動シリンダ70と、を備えているので、肩部10、上腕部20、中腕部30、下腕部40、手首部50、手部60、挟持部66を高トルクで回動駆動でき、重量物を持ち上げたり建物を解体したりできると共に大型化に対応できる。
(7)通常時は、マスト部8,8′が機体部3の後部側に5°乃至45°傾斜して立設されているので、重心位置を機体部の後部側に下げて機体を安定させることができる。
以上説明したように、本発明は、一対の多関節アームを備え、瓦礫や土砂等に埋もれた人を救出する人命救助作業や、解体作業、土木作業、建設作業等を行うことができる双腕ロボットに関し、特に本発明によれば、二次災害等の危険性がある危険な場所においても遠隔操作で人命救助作業等を行うことができ、不整地や傾斜した地面上であっても機体を安定させて一対の多関節アームによる作業を円滑に行うことができると共に、多関節アームの可動範囲が広く作業性に優れ、種々の作業、特にレスキュー作業を行うのに適した双腕ロボットを提供することができる。
実施の形態1における双腕ロボットの要部正面図 実施の形態1における双腕ロボットの要部側面図 マスト部の要部側面図 マスト部及び多関節アームの要部正面図 下腕部、手首部、及び手部の要部平面図 マスト部及び多関節アームの要部側面図 図6のA−A線の要部矢視断面図 マスト部を前方に傾倒した状態を示す要部側面図 各駆動シリンダを駆動するための油圧回路を示す回路図
符号の説明
1 双腕ロボット
2 走行部
2a 排土板
3 機体部
3a 機体旋回軸
3b 撮像部
4 運転席
5 保護フレーム部
5a 頭部
5b 照明部
5c 撮像部
6 マスト支持部
6a 緊急停止レバー
7 マスト基部
8,8′ マスト部
8a マスト回動軸
9 肩部回動軸
10 肩部
11,11′ 多関節アーム
11a 照明部
11b 撮像部
12 マスト部駆動シリンダ
13 ピストン軸支部
14 ピストン部
15 シリンダ軸支部
16 肩部駆動シリンダ
17 ピストン部
18 回動リンク部
19a 第1の補助リンク部
19b 第2の補助リンク部
20 上腕部
21 上腕部回動軸
22 上腕部駆動シリンダ
23 ピストン軸支部
24 ピストン部
30 中腕部
31 中腕部回動軸
32 中空部
33 シリンダ軸支部
34 中腕部駆動シリンダ
35 ピストン部
36 回動リンク部
40 下腕部
41 下腕部回動軸
42 シリンダ軸支部
43 下腕部駆動シリンダ
44 ピストン部
45 肘部
46 第1の補助リンク部
47 第2の補助リンク部
50 手首部
51 手首部回動軸
52 シリンダ軸支部
53 手首部駆動シリンダ
54 ピストン部
55 回動リンク部
60 手部
61 手部回動軸
62 シリンダ軸支部
63 手部駆動シリンダ
64 ピストン部
65 回動リンク部
66 挟持部
67 挟持リンク部
68 連動ギア部
69 シリンダ軸支部
70 挟持部駆動シリンダ
71 ピストン部
72 回動リンク部
81 電磁弁
82 駆動シリンダ
83a,83b ポート
84 ピストン部
85 油タンク
86 オイルフィルタ
87 ポンプ
88 エンジン
89 減圧弁
90 パワーライン
91 リバースライン
92 リリーフ弁
93,94 圧力計
95 逆止弁

Claims (5)

  1. 走行部と前記走行部の上部に配設された機体部とを備えた双腕ロボットであって、
    前記機体部の前部に固定されたマスト支持部と、
    前記マスト支持部の両端部に配設されたマスト基部に下端部が軸支され前後方向に回動自在に配設された一対のマスト部と、
    各々の前記マスト部の上端部に軸支され前記マスト部の上端部の外側の側部に前後方向に回動自在に配設された一対の肩部と、
    各々の前記肩部から延びる一対の多関節アームと、
    を備え、
    前記多関節アームが、前記肩部に上端部が軸支され左右方向に回動自在に配設された上腕部と、
    前記多関節アームの先端部に上下方向及び左右方向に回動自在に配設された手部と、
    前記肩部と前記手部の間に配設され前記多関節アームの先端側を前後方向に回動する回動軸の下部に突設された前記多関節アームの関節部となる肘部と、
    を備えていることを特徴とする双腕ロボット。
  2. 前記多関節アームが、前記肩部に上腕部回動軸で左右方向に回動自在に配設された前記上腕部と、前記上腕部に中腕部回動軸で軸方向に回動自在に配設された中腕部と、前記中腕部に下腕部回動軸で前後方向に回動自在に配設された下腕部と、前記下腕部の前記下腕部回動軸の下部に突設された前記肘部と、前記下腕部に手首部回動軸で上下方向に回動自在に配設された手首部と、前記手首部に手部回動軸で左右方向に回動自在に配設された前記手部と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の双腕ロボット。
  3. 前記多関節アームが、前記肩部を回動駆動する肩部駆動シリンダと、前記上腕部を回動駆動する上腕部駆動シリンダと、前記中腕部を回動駆動する中腕部駆動シリンダと、前記下腕部を回動駆動する下腕部駆動シリンダと、前記手首部を回動駆動する手首部駆動シリンダと、前記手部を回動駆動する手部駆動シリンダと、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の双腕ロボット。
  4. 前記マスト部が、前記機体部の後部側に5°乃至45°傾斜して立設されていることを特徴とする請求項1乃至の内いずれか1項に記載の双腕ロボット。
  5. 前記マスト部が、前記マスト支持部の両端部上面に固設された前記マスト基部と、前記マスト部の下端部に固定され前記マスト基部に前後方向に回動自在に軸支されたマスト回動軸と、前記マスト部を回動駆動するマスト部駆動シリンダと、を備えていることを特徴とする請求項1乃至の内いずれか1項に記載の双腕ロボット。
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