JP2006148364A - 電圧比較器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、簡単な回路構成で、高速動作が可能な電圧比較器回路を提供することにある。
【解決手段】 電圧比較器回路は、差動増幅器と波形整形回路を具備する。差動増幅器は、第1の差動対と、第2の差動対と、第1から第4のカレントミラー回路とを備える。第1の差動対は、1対の入力信号に基づいて第11出力電流と第12出力電流とを出力する。第2の差動対は、第1の差動対と相補であり、1対の入力信号に基づいて第21出力電流と第22出力電流とを出力する。第1のカレントミラー回路は、第11出力電流に基づいて第1電流を出力する。第3のカレントミラー回路は、第21出力電流に基づいて第3電流を出力する。第2のカレントミラー回路は、第12出力電流と、第3電流とに基づいて第2電流を出力する。第4のカレントミラー回路は、第22出力電流と、第1電流とに基づいて第4電流を出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電圧比較器に関し、特に、高速の差動インターフェース回路に用いて好適な電圧比較器回路に関する。
昨今、信号の高速化に伴い、高速の差動インターフェース回路が使われている。例えば、TFT_LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)分野ではLCDドライバLSIとタイミングコントローラLSIとの間のインターフェースとして、RSDS(登録商標:Reduced Swing Differencial Signaling)やmini−LVDS(登録商標:mini Low Voltage Differencial Signaling)等が標準化されつつある。これらのレシーバ回路には差動入力をもった電圧比較器回路が使われている。これらの回路に入力される信号の周波数は、RSDSで約85MHz、mini−LVDSでは約200MHzの差動信号である。また、その入力差動電圧は、差動信号成分で±50mV、同相信号成分で0.3V〜VDD−0.5V程度である。電圧比較器回路には、これらの仕様を満たす回路が要求される。しかし、現在発表されている回路構成では、この同相信号成分の規格を満足し、かつ、動作速度をも満足することは困難である。
このような差動信号を扱う電圧比較器は、差動増幅器を応用したものである。差動増幅回路の例として、特開平3−62712号公報に記載されている回路を図1に示す。この差動増幅回路は、第1の差動対DF11と第2の差動対DF12とを備える差動増幅回路であり、第1のカレントミラー回路CM11と第2のカレントミラー回路CM12と第3のカレントミラー回路CM13と第4のカレントミラー回路CM14と第5のカレントミラー回路CM15と第1の定電流源I11と第2の定電流源I12とから構成される。
第1の差動対DF11は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12で構成される。第2の差動対DF12は、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12で構成される。
第1のカレントミラー回路CM11は、入力端子が第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子が第5のカレントミラー回路CM15の入力端子に接続される。第2のカレントミラー回路CM12は、入力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子が本差動増幅器の出力端子OUTに接続される。
第3のカレントミラー回路CM13は、入力端子が第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11のドレインに接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレインと第2のカレントミラー回路CM12の入力端子とに共通接続される。第4のカレントミラー回路CM14は、入力端子が第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12のドレインに接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第1のカレントミラー回路の入力端子と第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレインに共通接続される。第5のカレントミラー回路CM15は、入力端子が第1のカレントミラー回路CM11の出力端子に接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第2のカレントミラー回路CM12の出力端子と本差動増幅器の出力端子OUTとに共通接続される。
第1の定電流源I11は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12との共通接続されるソースと正電源VDD間に接続される。第2の定電流源I12は、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12の共通接続されるソースと負電源VSS(GND)間に接続される。
この差動増幅回路は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のゲートと第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11のゲートとを共通接続して本差動増幅器の反転入力端子Inとし、第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のゲートと第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12のゲートとを共通接続して本差動増幅器の正転入力端子Inとすることを特徴とする。この差動増幅器を電圧比較器回路として用いる場合は、波形整形が必要となる。
特開平3−62712号公報
本発明の目的は、簡単な回路構成で、高速動作が可能な電圧比較器回路を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、電圧比較器回路は、1対の入力信号の電圧の差分を増幅する差動増幅器(40)と波形整形回路(41/42/43)を具備する電圧比較器回路である。波形整形回路(41/42/43)は、差動増幅器(40)の出力を波形整形する。差動増幅器(40)は、第1の差動対(DF61)と、第2の差動対(DF62)と、第1のカレントミラー回路(CM61)と、第3のカレントミラー回路(CM63)と、第2のカレントミラー回路(CM62)と、第4のカレントミラー回路(CM64)とを備える。第1の差動対(DF61)は、1対の入力信号に基づいて第11出力電流と第12出力電流とを出力する。第2の差動対(DF62)は、第1の差動対(DF61)と相補であり、1対の入力信号に基づいて第21出力電流と第22出力電流とを出力する。第1のカレントミラー回路(CM61)は、第11出力電流に基づいて第1電流を出力する。第3のカレントミラー回路(CM63)は、第21出力電流に基づいて第3電流を出力し、第1のカレントミラー回路(CM61)と相補である。第2のカレントミラー回路(CM62)は、第1の差動対(DF61)の一方の出力である第12出力電流と、第3のカレントミラー回路(CM63)の出力である第3電流とに基づいて第2電流を出力する。第4のカレントミラー回路(CM64)は、第2の差動対(DF62)の一方の出力である第22出力電流と、第1のカレントミラー回路(CM61)の出力である第1電流とに基づいて第4電流を出力する。この第4のカレントミラー回路(CM64)は、第2のカレントミラー回路(CM62)と相補の関係にある。このように構成される差動増幅器は、第2電流と第4電流との合成電流を出力する。このように、相補関係にある素子により同じ段数で構成されるため、電圧比較器回路は対称性に優れる。
本発明の電圧比較器回路において、第1のカレントミラー回路(CM61)と第3のカレントミラー回路(CM63)とは、入力電流に等しい出力電流を出力するように構成される。第2のカレントミラー回路(CM62)と第4のカレントミラー回路(CM64)とは、入力電流のk倍の出力電流を出力するように構成される。このように構成することにより、駆動能力を向上させ、高速動作を可能とすることができる。
本発明の電圧比較器回路において、波形整形回路(41/42/43)は、少なくとも1つのインバータ回路(41、42、43)を備える。このように、インバータ回路を多段することにより、完全な波形整形をすることができる。
本発明の電圧比較器回路において、第1の差動対(DF61)は、第1のMOSトランジスタ(MP61)と第2のMOSトランジスタ(MP62)と第1定電流源(I61)とを備える。第1定電流源(I61)は、第1のMOSトランジスタ(MP61)のソースと第2のMOSトランジスタ(MP62)のソースとが接続されるノードに接続される。第1のMOSトランジスタ(MP61)のドレインは、第1のカレントミラー回路(CM61)の入力に接続される。第2のMOSトランジスタ(MP62)のドレインは、第2のカレントミラー回路(CM62)の入力に接続される。第2の差動対(DF62)は、第1のMOSトランジスタ(MP61)と相補である第3のMOSトランジスタ(MN61)と、第2のMOSトランジスタ(MP62)と相補である第4のMOSトランジスタ(MN62)と、第2定電流源(I62)とを備える。第2定電流源(I62)は、第3のMOSトランジスタ(MN61)のソースと第4のMOSトランジスタ(MN62)のソースとが接続されるノードに接続される。第3のMOSトランジスタ(MN61)のドレインは、第3のカレントミラー回路(CM63)の入力に接続され、第4のMOSトランジスタ(MN62)のドレインは、第4のカレントミラー回路(CM64)の入力に接続される。また、第1のMOSトランジスタ(MP61)のゲートと第3のMOSトランジスタ(MN61)のゲートは、接続されて差動増幅器の入力端子の一方(In)に接続され、第2のMOSトランジスタ(MP62)のゲートと第4のMOSトランジスタ(MN62)のゲートは、接続されて差動増幅器の入力端子の他方(In)に接続される。
また、本発明の電圧比較器回路において、第1のカレントミラー回路から第4のカレントミラー回路(CM61〜CM64)の各々は、第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)と、第6のMOSトランジスタ(MN82、MP82)と、第7のMOSトランジスタ(MN83、MP83)と、定電圧源(V8a、V8b)と、定電流源(I8a、I8b)とを備える。第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)と第6のMOSトランジスタ(MN82、MP82)は、互いのゲートが接続され、互いのソースが接続される。第7のMOSトランジスタ(MN83、MP83)は、第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)のドレインにソースが接続され、第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)のゲートと第6のMOSトランジスタ(MN82、MP82)のゲートが接続されるノードにドレインが接続される。定電圧源(V8a、V8b)は、第7のMOSトランジスタ(MN83、MP83)のゲートに接続される。定電流源(I8a、I8b)は、第7のMOSトランジスタ(MN83、MP83)のドレインに接続される。これらのカレントミラー回路は、第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)のドレインと、第7のMOSトランジスタ(MN83、MP83)のソースとを電流入力端子とする。また、これらのカレントミラー回路は、第5のMOSトランジスタ(MN81、MP81)のソースと第6のMOSトランジスタ(MN82、MP82)のソースとの接続ノードを共通端子とする。さらに、これらのカレントミラー回路は、第6のMOSトランジスタ(MN82、MP82)のドレインを電流出力端子とする。このような構成のカレントミラー回路を用いることにより差動増幅器は、入力電圧範囲を拡大することができる。
本発明の電圧比較器回路において、インバータ回路(41、42、43)は、PチャンネルMOSトランジスタ(MP51)とNチャンネルMOSトランジスタ(MN51)とを備える。PチャンネルMOSトランジスタ(MP51)のドレインとNチャンネルMOSトランジスタ(MN51)のドレインは、インバータ回路の出力に接続される。PチャンネルMOSトランジスタ(MP51)のゲートとNチャンネルMOSトランジスタ(MN51)のゲートは、インバータ回路の入力に接続される。PチャンネルMOSトランジスタ(MP51)のソースは、正電源に接続される。NチャンネルMOSトランジスタ(MN51)のソースは、負電源に接続される。このようなインバータ回路を用いることにより低消費電力で、完全な波形整形を行うことができる。
本発明によれば、簡単な回路構成で、高速動作が可能な電圧比較器回路を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、まず図1に示される回路を解析する。図1は、特開平3−62712号公報に記載されている差動増幅回路である。この差動増幅回路は、第1の差動対DF11と第2の差動対DF12とを備える差動増幅回路であり、第1のカレントミラー回路CM11と第2のカレントミラー回路CM12と第3のカレントミラー回路CM13と第4のカレントミラー回路CM14と第5のカレントミラー回路CM15と第1の定電流源I11と第2の定電流源I12とを備える。
第1の差動対DF11は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12で構成される。第2の差動対DF12は、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12で構成される。
第1のカレントミラー回路CM11は、入力端子が第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子が第5のカレントミラー回路CM15の入力端子に接続される。第2のカレントミラー回路CM12は、入力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子が本差動増幅器の出力端子OUTに接続される。
第3のカレントミラー回路CM13は、入力端子が第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11のドレインに接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレインと第2のカレントミラー回路の入力端子とに共通接続される。第4のカレントミラー回路CM4は、入力端子が第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12のドレインに接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第1のカレントミラー回路の入力端子と第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレインに共通接続される。第5のカレントミラー回路CM15は、入力端子が第1のカレントミラー回路CM11の出力端子に接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が第2のカレントミラー回路CM12の出力端子と本差動増幅器の出力端子OUTとに共通接続される。
第1の定電流源I11は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12との共通接続されるソースと正電源VDD間に接続される。第2の定電流源I12は、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12の共通接続されるソースと負電源VSS(GND)間に接続される。
この差動増幅回路は、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11のゲートと第1のNチャンネルMOSトランジスタMN11のゲートとを接続して反転入力端子Inとし、第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のゲートと第2のNチャンネルMOSトランジスタMN12のゲートとを接続して正転入力端子Inとする。
以下、この差動増幅器を電圧比較器回路として使った場合について解析を行う。
まず、MOSトランジスタで構成された差動増幅器についての基本動作について図2と図3を参照しながら説明する。図2は差動増幅回路の基本回路構成であり、図3はその入力電圧対出力電流の直流伝達特性を示したものある。NチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22は各々のソースが共通接続される。その共通接続されたソースと負電源VSS(GND)間に電流Issを供給する定電流源ISSが接続されている。NチャンネルMOSトランジスタMN21のゲートに電圧Vi1を供給する電圧源Vi1が接続され、NチャンネルMOSトランジスタMN22のゲートに電圧Vi2を供給する電圧源Vi2が接続されている。ここで、NチャンネルMOSトランジスタMN21とNチャンネルMOSトランジスタMN22のゲート−ソース間電圧をそれぞれVGS1とVGS2とすると、入力電圧の関係から(1)式が成り立つ。
Figure 2006148364
ドレイン電流をそれぞれId1、Id2とし、NチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22のゲート幅とゲート長をそれぞれWとL、移動度をμ、単位面積当たりのゲート酸化膜容量をCo、閾値をVとすると、次式が導き出せる。
Figure 2006148364
Figure 2006148364
Figure 2006148364
ここで、定電流源ISSにより供給されるバイアス電流Issが完全にNチャンネルMOSトランジスタMN21を流れるようになる差動電圧ΔVidは、(1),(2),(3),(4)式より(5)式となる。
Figure 2006148364
電圧源Vi1と電圧源Vi2との電圧が等しい時、即ちVi1=Vi2の時のトランジスタのゲート−ソース間電圧VGSをVGS0とする。このとき、NチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22のドレイン電流Id1、Id2はそれぞれIss/2となり、次式が成立する。
Figure 2006148364
したがって、(5)式と(6)式より、バイアス電流Issが完全にNチャンネルMOSトランジスタMN21を流れるようになる差動電圧ΔVidは次式で求められる。
Figure 2006148364
この(7)式はMOS差動対を流れる電流が一方のトランジスタに流れ、完全に切り替わる条件式となる。
このようにして入力差動電圧が(7)式で表された値以上の時は、差動対のバイアス電流源が片方のトランジスタに流れ、もう片方のトランジスタに電流は流れない。この動作が比較器動作の基になる。但し、このように完全に切り替わらなくても、差動対の次段の構成によっては、これ以下の差動電圧でも充分比較器の動作をする。これは、この差動対が充分な利得を持っているからである。この差動対において、入力電圧と差動対を構成するドレイン電流との関係は図3に示されるグラフのようになる。
次に図1の差動増幅器回路を解析する。図1に示される回路は、入力電圧範囲によって3つの動作モードをもつ。即ち、1.第1の差動対DF11と第2の差動対DF12の両方が動作している場合、2.第1の差動対DF11のみが動作している場合、3.第2の差動対DF12のみが動作している場合の3動作モードである。
(1.第1の差動対DF11と第2の差動対DF12の両方が動作している場合)
反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧をVinとしたとき、次式の条件が成り立つ場合に第1の差動対DF11と第2の差動対DF12両方が動作状態となる。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MP)はPチャンネルMOSトランジスタMP11、MP12のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I11)は電流源I11を構成するPチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)の飽和点でのドレイン−ソース間電圧、VGS(MN)はNチャンネルMOSトランジスタMN11、MN12のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I12)は電流源I12を構成するNチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)の飽和点でのドレイン−ソース間電圧を示す。MOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧は、MOSトランジスタが5極管領域で動作するぎりぎりの電圧である。
(1.a. Vin >Vin の場合)
まず、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子Inの電圧より高く、かつ、(7)式以上の電圧が入力される場合を説明する。本回路は電圧比較器回路動作をするため、差動対DF11のバイアス電流Iは、全てPチャンネルMOSトランジスタMP12を流れ、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11を流れる電流はゼロとなる。差動対DF12のバイアス電流Iは、全てNチャンネルMOSトランジスタMN11を流れ、NチャンネルMOSトランジスタMN12を流れる電流はゼロとなる。
このときの各カレントミラー回路の電流状態は次のようになる。NチャンネルMOSトランジスタMN11に電流Iが流れるため、カレントミラー回路CM13には電流Iの入力があり、カレントミラー回路CM13の出力に電流Iが流れる。第2のカレントミラー回路CM12の入力電流は、第2のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレイン電流Iと第3のカレントミラー回路CM13の出力電流Iの和である。カレントミラー回路CM12の入出力電流比は、「k」倍の関係にあり、カレントミラー回路CM12の出力には入力電流のk倍の電流が流れる。従って、その出力電流IO(CM12)は、次式となる。
Figure 2006148364
一方、NチャンネルMOSトランジスタMN12を流れる電流がゼロであるから、カレントミラー回路CM14の入力電流はゼロになり、カレントミラー回路CM14の出力電流はゼロになる。また、カレントミラー回路CM11の入力電流は、カレントミラー回路CM14の出力電流とPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流との和である。カレントミラー回路CM14の出力電流とPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流は共にゼロであり、カレントミラー回路CM11の入力電流はゼロとなる。従って、カレントミラー回路CM11の出力電流はゼロとなる。カレントミラー回路CM11の出力電流がゼロであるため、カレントミラー回路CM15の入力電流がゼロとなって、その出力電流もゼロになる。
以上から、本差動増幅器の出力端子OUTは、カレントミラー回路CM12による電流吸い込み能力を持つ。その電流値IOUTは、次式に示されるようになり、出力電圧はローレベル(GND)になる。
Figure 2006148364
(1.b. Vin <Vin の場合)
次に、In側の電圧がIn側の電圧より高く、かつ、(7)式以上の電圧が入力される場合を説明する。本回路は比較器回路動作をするため、差動対DF11のバイアス電流Iは全てPチャンネルMOSトランジスタMP11を流れ、PチャンネルMOSトランジスタMP12を流れる電流はゼロとなる。差動対DF12のバイアス電流Iは、全てNチャンネルMOSトランジスタMN12を流れ、NチャンネルMOSトランジスタMN11を流れる電流はゼロとなる。
このときの各カレントミラー回路の電流状態は次のようになる。NチャンネルMOSトランジスタMN12のドレイン電流が流れるため、カレントミラー回路CM14の入力に電流Iが流れ、カレントミラー回路CM14の出力には電流Iが流れる。カレントミラー回路CM11の入力電流は、PチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流Iとカレントミラー回路CM14の出力電流Iの和である。従って、その出力電流IO(CM11)は、次式となる。
Figure 2006148364
カレントミラー回路CM11の出力は、カレントミラー回路CM15の入力となるため、カレントミラー回路CM15の入力電流は、(I+I)となる。ここで、カレントミラー回路CM15の入出力電流比は「k」倍の関係にあり、カレントミラー回路CM15の出力には入力電流のk倍の電流が流れる。従って、カレントミラー回路CM15の出力電流IO(CM15)は、次式となる。
Figure 2006148364
一方、NチャンネルMOSトランジスタMN11のドレイン電流がゼロであるため、カレントミラー回路CM13の入力電流は、ゼロである。従って、カレントミラー回路CM13の出力電流はゼロとなる。カレントミラー回路CM12の入力電流は、カレントミラー回路CM13の出力電流とPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレイン電流との和である。そのどちらもゼロであるので、カレントミラー回路CM12の入力電流はゼロであり、その出力電流もゼロとなる。
以上から、本差動増幅器の出力端子OUTは、カレントミラー回路CM15による電流吐き出し能力を持つ。その電流値は、次式となり、出力電圧はハイレベル(VDD)になる。
Figure 2006148364
このように、第1の差動対DF11と第2の差動対DF12の両方が動作している場合は、差動増幅器の反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧差に応じて、出力端子OUTは、電流吸い込み能力、或いは電流吐き出し能力を持ち、その電流値は、(10)式、(13)式に示されるようになる。
(2.第1の差動対DF11のみが動作している場合)
反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧Vinが次式の条件が成り立つ場合には、第1の差動対DF11のみしか動作しない。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MN)はNチャンネルMOSトランジスタMN11、MN12のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I12)は電流源I12を構成するNチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)の飽和点でのドレイン−ソース間電圧を示す。
このような入力電圧範囲では、定電流源I12を構成するMOSトランジスタのドレインとソース間電圧がとれなくなって電流I=0となり、結果として差動対DF12が動作しなくなる。
(2.a. Vin >Vin の場合)
まず、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子Inの電圧より高く、かつ、(7)式以上の電圧が入力される場合を説明する。この条件では、差動対DF11のバイアス電流Iは、全てPチャンネルMOSトランジスタMP12を流れ、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP11を流れる電流はゼロとなる。また、差動対DF12のバイアス電流Iはゼロである。
各カレントミラー回路の電流状態は、差動対DF12のバイアス電流I=0であるから、カレントミラー回路CM13、CM14には電流が流れない。カレントミラー回路CM14の出力電流がゼロとなり、PチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流がゼロであるため、カレントミラー回路CM11の入力電流がゼロになり、カレントミラー回路CM15の入力となるカレントミラー回路CM11の出力電流もゼロとなる。カレントミラー回路CM15は、入力電流がゼロであるため、出力電流もゼロになる。
カレントミラー回路CM12では、カレントミラー回路CM13の出力電流がゼロになるが、差動対DF11のPチャンネルMOSトランジスタMP12のドレイン電流が流れる。即ち、カレントミラー回路CM12の入力電流は、PチャンネルMOSトランジスタMP12のドレイン電流Iとなり、カレントミラー回路CM12の出力には入力電流のk倍の電流が流れる。このカレントミラー回路CM12の出力電流により、本差動増幅器の出力端子OUTは電流を引き込む。その電流値IOUTは、IOUT=kIとなり、出力電圧はローレベル(GND)になる。
(2.b. Vin <Vin の場合)
次に、In側の電圧がIn側の電圧より高く、かつ、(7)式以上の電圧が入力される場合を説明する。この条件下では、差動対DF11のバイアス電流Iは全てPチャンネルMOSトランジスタMP11を流れ、PチャンネルMOSトランジスタMP12を流れる電流はゼロとなる。また、差動対DF12のバイアス電流Iはゼロである。
各カレントミラー回路の電流状態は、差動対DF12のバイアス電流I=0であるから、カレントミラー回路CM13、CM14には電流が流れない。カレントミラー回路CM13の出力電流がゼロとなり、PチャンネルMOSトランジスタMP12のドレイン電流がゼロであるため、カレントミラー回路CM12の入力電流がゼロになり、カレントミラー回路CM12の出力電流もゼロとなる。
カレントミラー回路CM11では、カレントミラー回路CM14の出力電流がゼロになるが、差動対DF11のPチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流が流れる。即ち、カレントミラー回路CM11の入力電流は、PチャンネルMOSトランジスタMP11のドレイン電流Iとなり、カレントミラー回路CM15の入力となるカレントミラー回路CM11の出力は電流Iが流れる。カレントミラー回路CM15は、入力電流Iが流れ、カレントミラー回路CM15の出力には入力電流のk倍の電流が流れる。このカレントミラー回路CM15の出力電流により、本差動増幅器の出力端子OUTは電流を吐き出す。その電流値IOUTは、IOUT=kIとなり、出力電圧はハイレベル(VDD)になる。
このように、第1の差動対DF11のみが動作している場合は、差動増幅器の反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧差に応じて、出力端子OUTは、電流吸い込み能力、或いは電流吐き出し能力を持つ。その出力端子OUTにおける駆動電流は、吐き出し電流/吸い込み電流とも次式となる。
Figure 2006148364
(3.第2の差動対DF12のみが動作している場合)
反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧Vinが次式の条件が成り立つ場合には、第2の差動対DF12のみしか動作しない。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MP)はPチャンネルMOSトランジスタMP11、MP12のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I11)は電流源I11を構成するPチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)の飽和点でのドレイン−ソース間電圧を示す。
このような入力電圧範囲では、定電流源I11を構成するMOSトランジスタのドレインとソース間電圧がとれなくなって電流I=0となり、結果として差動対DF11が動作しなくなる。このときの出力端子(OUT)における駆動電流は、上記と同様にして解析すると、吐き出し電流/吸い込み電流とも、次式となる。
Figure 2006148364
このように、出力端子(OUT)における駆動能力は、全て差動入力段のバイアス電流値に直接依存する。駆動能力を上げるには差動対のバイアス電流を上げるしか方法はない。また、この駆動電流は電圧比較器の出力端子に繋がる寄生容量をチャージ/ディスチャージするのに使われる。そのため、動作速度はこのバイアス電流に依存する。即ち、電圧比較器の動作速度を上げるには、差動入力段のバイアス電流を増加させなければならない。
次に、図1に示される回路の消費電力について解析する。まず、入力端子In側の電圧が入力端子In側の電圧より高く、かつ、(7)式以上の電圧が入力される場合、出力端子OUTに流れる電流を無視すると、正電源VDDから流れる電流は、定電流源I11を流れる電流(電流値:I)と、カレントミラー回路CM13の共通端子に流れる電流(電流値:2I)とである。従って、全体の静的な消費電力P(Total)は、次式となる。
Figure 2006148364
一方、入力端子In側の電圧が入力端子In側の電圧より低く、かつ(7)式以上の電圧が入力される場合、出力端子OUTに流れる電流を無視すると、正電源VDDから流れる電流は、定電流源I11を流れる電流(電流値:I)と、カレントミラー回路CM14の共通端子に流れる電流(電流値:2I)と、カレントミラー回路CM15の入力端子に流れる電流(電流値:I+I)とである。従って、全体の静的な消費電力P(Total)は、次式となる。
Figure 2006148364
ところで、上述したようにこの差動増幅器を高速に動作させるためには、定電流源I11と定電流源I12の電流値を大きくする必要がある。また、差動対DF12を動作させるためにカレントミラー回路で電流反転するなど回路が複雑で、多くの素子が必要になる。更に、この定電流源の電流を基準として、カレントミラー回路CM11〜15に電流が流れるため、結果として多くに電流が流れる。ひいては消費電力増大になる。
また、図1に示される回路構成ではこれまで説明したように、差動対DF11から出力端子OUTまでの信号パスと、差動対DF12から出力端子OUTまでの信号パスとでは、トランジスタの段数が異なっている。すなわち、差動対DF12からの信号パスは、一度カレントミラー回路CM13、CM14で電流反転した後、差動対DF11の出力に電流加算している。その分、信号パスとしては長い。このことは、差動対DF11のみが動作している場合と差動対DF12のみが動作している場合とでは、特性が異なることを意味している。
このような差動増幅器回路の解析を踏まえて、本発明を実施するための最良の形態を説明する。電圧比較器は、差動増幅器を応用したものである。図4は、差動増幅器を用いた電圧比較器の構成を示す図である。差動増幅器を電圧比較器回路として使う場合には、波形整形が必要である。その波形整形のため、図4に示されるように、差動増幅回路の後段にCMOSインバータを接続する。図4を参照すると、差動増幅器40の出力に第1のCOMSインバータ41の入力を接続する。更に第2のCMOSインバータ42と第3のCMOSインバータ43を直列接続し、第3のCMOSインバータ43の出力を最終出力とする。
このCOMSインバータ41〜43の具体的な回路構成例は、図5に示される。図5を参照すると、CMOSインバータは、NチャンネルMOSトランジスタMN51とPチャンネルMOSトランジスタMP51を備える。NチャンネルMOSトランジスタMN51のゲートとPチャンネルMOSトランジスタMP51のゲートを共通接続して入力端子とし、各々のドレインを共通接続して出力端子とする。PチャンネルMOSトランジスタMP51のソースは正電源VDDに接続し、NチャンネルMOSトランジスタMN51のソースは負電源VSS(GND)に接続する。
図6は、本発明に係る差動増幅器40の等価回路を示す回路図である。差動増幅器は、PチャンネルMOSトランジスタMP61、MP62を備える第1の差動対DF61と、NチャンネルMOSトランジスタMN61、MN62を備える第2の差動対DF62と、第1のカレントミラー回路CM61と、第2のカレントミラー回路CM62と、第3のカレントミラー回路CM63と、第4のカレントミラー回路CM64と、定電流源I61と、定電流源I62とを具備する。
カレントミラー回路CM61は、入力端子が差動対DF61のPチャンネルMOSトランジスタMP61のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子がカレントミラー回路CM64の入力端子に接続される。カレントミラー回路CM62は、入力端子が差動対DF61のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインに接続され、共通端子が負電源VSS(GND)に接続され、出力端子が本差動増幅器の出力端子OUTに接続される。
カレントミラー回路CM63は、入力端子が差動対DF62のNチャンネルMOSトランジスタMN61のドレインに接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子がカレントミラー回路CM62の入力端子にPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインと共に接続される。カレントミラー回路CM64は、入力端子が差動対DF62のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインとカレントミラー回路CM61の出力と共に接続され、共通端子が正電源VDDに接続され、出力端子が本差動増幅器の出力端子OUTにカレントミラー回路CM62の出力端子と共に接続される。
定電流源I61は、PチャンネルMOSトランジスタMP61とPチャンネルMOSトランジスタMP62との共通接続されるソースと、正電源VDDとの間に接続される。定電流源I62は、NチャンネルMOSトランジスタMN61とNチャンネルMOSトランジスタMN62との共通接続されるソースと、負電源VSSとの間に接続される。
この差動増幅器は、PチャンネルMOSトランジスタMP61のゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN61のゲートとを接続して反転入力端子Inとし、PチャンネルMOSトランジスタMP62のゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN62のゲートとを接続して正転入力端子Inとする。このように、入力差動対をNチャンネルMOS差動対とPチャンネルMOS差動対の抱き合わせ回路とすることにより、入力電圧範囲がほぼ負電源から正電源まで入力可能となる。
カレントミラー回路CM61とカレントミラー回路CM62は、差動対DF61の各々のドレイン出力を電流反転させる。カレントミラー回路CM63とカレントミラー回路CM64は、差動対DF62の各々のドレイン出力を電流反転させる。カレントミラー回路CM61の出力がカレントミラー回路CM64の入力に接続される。カレントミラー回路CM63の出力がカレントミラー回路CM62の入力に接続される。カレントミラー回路CM62とカレントミラー回路CM64の出力同士が共通接続されて、出力端子OUTとなる。
この差動増幅器の後段に複数個のインバータが縦続接続され、比較器回路となる。カレントミラー回路CM62とカレントミラー回路CM64の入力電流と出力電流との比は、1:kとし、駆動能力を向上させる。これにより高速動作が可能となる。また、このように構成することにより、Pチャン差動が動作する信号パス段数とNチャン差動が動作する信号パス段数が同じとなり、特性の対称性がよくなる。
以下、図6の差動増幅器回路の動作を説明する。図6の回路は、Rail−to−Railの入力をもつ差動増幅器を応用したものである。定電流源I61、I62の動作状態に応じて、入力信号の電圧範囲を分けて説明する。
定電流源I61が動作するためには、定電流源I61を構成するPチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)のドレイン−ソース間電圧を確保しなければならない。電流源I61を構成するPチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧をVDS(sat)(I61)とし、PチャンネルMOSトランジスタMP61、MP62のゲート−ソース間電圧をVGS(MP)とすると、反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧Vinは、Vin<VDD−(VGS(MP)+VDS(sat)(I61))でなければならない。
同様に、定電流源I62が動作するためには、定電流源I62を構成するNチャンネルMOSトランジスタ(図示せず)のドレイン−ソース間電圧を確保しなければならない。電流源I62を構成するNチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧をVDS(sat)(I62)とし、NチャンネルMOSトランジスタMN61、MN62のゲート−ソース間電圧をVGS(MN)とすると、反転入力端子In、正転入力端子Inの入力電圧Vinは、Vin>VGS(MN)+VDS(sat)(I62)でなければならない。
即ち、VGS(MN)+VDS(sat)(I62)<Vin<VDD−(VGS(MP)+VDS(sat)(I61))のとき、差動対DF61、DF62が動作する。また、入力電圧VinがVDD−(VGS(MP)+VDS(sat)(I61))より高くなると、差動対DF62は動作するが、差動対DF61は入力電圧に応答した動作が出来なくなる。さらに、入力電圧Vinが(VGS(MN)+VDS(sat)(I62))より低くなると、差動対DF61は動作するが、差動対DF62は入力電圧に応答した動作が出来なくなる。
(1.第1と第2の差動対の両方が動作している場合)
差動対DF61、DF62が動作している状態で、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子Inより高い電圧が入力され、かつ、その差動入力電圧が(7)式で示した以上である場合の動作を説明する。第1の差動対DF61のバイアス電流Iは、全てPチャンネルMOSトランジスタMP62を流れ、PチャンネルMOSトランジスタMP61を流れる電流はゼロとなる。一方、第2の差動対DF62のバイアス電流Iは、全てNチャンネルMOSトランジスタMN61を流れ、NチャンネルMOSトランジスタMN62を流れる電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス状態は次のようになる。カレントミラー回路CM61の入力端子は、PチャンネルMOSトランジスタMP61のドレインが接続され、このドレイン電流がゼロであるので、カレントミラー回路CM61の出力電流もゼロになる。カレントミラー回路CM63の入力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN61のドレインに接続されている。NチャンネルMOSトランジスタMN61のドレイン電流はIであるから、カレントミラー回路CM63の出力電流IOUT(CM63)はIとなる。
カレントミラー回路CM62の入力端子は、PチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインと、カレントミラー回路CM63の出力端子とが接続されている。PチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流はI、カレントミラー回路CM63の出力電流はIであるから、カレントミラー回路CM62の入力端子には電流(I+I)が流れ込む。また、カレントミラー回路CM62の入力電流と出力電流との比は、1:kであるから、カレントミラー回路CM62の出力電流IOUT(CM62)は、次式となる。即ち、カレントミラー回路CM62の出力端子には、出力電流IOUT(CM62)が流入し、出力電圧はローレベル、即ち、電位的にほぼ負電源電圧VSS(GND)となる。
Figure 2006148364
カレントミラー回路CM64の入力端子は、NチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインとカレントミラー回路CM61の出力端子が接続されている。この各々の電流がゼロであるから、カレントミラー回路CM64の出力電流もゼロとなる。したがって、差動増幅器の出力端子OUTは、電流k(I+I)が流れ込み、出力電圧はローレベル、即ち、電位的にほぼ負電源電圧VSS(GND)となる。
次に、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子In側の電圧より低く、その差動入力電圧が(7)式で示した以上の場合の動作を説明する。第1の差動対DF61のバイアス電流Iは全てPチャンネルMOSトランジスタMP61を流れる。PチャンネルMOSトランジスタMP62を流れる電流はゼロとなる。一方、第2の差動対DF62のバイアス電流Iは、全てNチャンネルMOSトランジスタMN62を流れる。NチャンネルMOSトランジスタMN61を流れる電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス状態は次のようになる。カレントミラー回路CM61の入力端子は、PチャンネルMOSトランジスタMP61のドレインが接続され、このドレイン電流がIであるので、第1のカレントミラー回路CM61の出力電流もIとなる。カレントミラー回路CM63の入力端子は、NチャンネルMOSトランジスタMN61のドレインが接続され、このドレイン電流がゼロであるから、第3のカレントミラー回路CM63の出力電流もゼロとなる。第2のカレントミラー回路CM62の入力電流は、PチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流と第3のカレントミラー回路CM63の出力電流の加算である。そのどちらもゼロであるので、入力電流がゼロとなり、第2のカレントミラー回路CM62の出力電流は、ゼロとなる。第4のカレントミラー回路CM64の入力端子は、NチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインと第1のカレントミラー回路CM61の出力端子が接続されている。その各々の電流の加算電流(I+I)が第4のカレントミラー回路CM64の入力電流となる。この第4のカレントミラー回路CM64は、入力電流と出力電流との比が1:kになっているため、第4のカレントミラー回路CM64の出力電流IOUT(CM64)は、次式となる。
Figure 2006148364
したがって、差動増幅器の出力端子OUTは、電流IOUT=k(I+I)を出力し、ハイレベル即ち、ほぼ正電源電圧(VDD)となる。
ここで、(20)式と(21)式からわかるように、差動増幅器のローレベル時の吸い込み電流値とハイレベル時の吐き出し電流値は同じになる。そのため、負荷に寄生容量がある場合でも立ち上がりと立ち下がりが対称の波形となる。従って、これを波形整形したディジタル波形もデューティー50%の出力が得られる。
以上はNチャンネルMOSトランジスタで構成される差動対とPチャンネルMOSトランジスタで構成される差動対の両方が動作している場合の説明である。入力差動信号の同相信号電圧が下がってくるとNチャンネルで構成される差動対が動作しなくなる。逆に入力差動信号の同相信号電圧が上がってくるとPチャンネルで構成された差動対が動作しなくなる。それぞれの場合の動作を次に説明する。
(2.第1の差動対のみが動作している場合)
まず、入力差動信号の同相信号電圧が下がって、第2の差動対DF62が動作しなくなり、第1の差動対DF61のみが動作している場合を説明する。
図6において、Nチャンネル差動対をバイアスする定電流源I62は通常NチャンネルMOSトランジスタで構成される。この時、Nチャンネル差動対が入力信号に応答して動作する入力電圧の最低電圧Vin(min.)は、次式となる。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MN)はNチャンネルMOSトランジスタMN1/MN2のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I62)は定電流源I62を構成するNチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧である。NチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧は、5極管領域で動作するぎりぎりの電圧である。
入力電圧がこのVin(min.)以下の時はNチャンネルトランジスタ差動対DF62が入力に対応する動作をしない。したがって、この時はPチャンネルトランジスタ差動対DF61のみの動作となる。この状況において、まず、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子In側の電圧より高い場合を説明する。この場合、第1の差動対DF61のバイアス電流Iは、全て第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62を流れる。第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61を流れる電流はゼロとなる。一方、第2の差動対DF62は、入力電圧範囲外なので動作しない。即ち、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス電流状態は次のようになる。第2の差動対DF62が動作していないため、第2の差動対DF62に接続されている第3のカレントミラー回路CM63の入力電流はゼロとなる。したがって、カレントミラー回路CM63の出力電流はゼロとなる。また、カレントミラー回路CM64に入力するNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流もゼロになる。
また、入力端子が第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61のドレインに接続されている第1のカレントミラー回路CM61は、入力電流がゼロであるため、出力電流もゼロとなる。したがって、カレントミラー回路61の出力電流とNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流の和電流を入力とするカレントミラー回路CM64の入力電流はゼロとなり、出力電流もゼロになる。
入力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインと第3のカレントミラー回路の出力端子に接続されている第2のカレントミラー回路CM62は、PチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流が入力電流となる。したがって、第2のカレントミラー回路CM62の出力電流IOUT(CM62)は、次式となる。
Figure 2006148364
即ち、差動増幅器は、出力端子OUTから電流IOUT=kIを引き込む。出力端子OUTの電圧はローレベルとなり、電位的にほぼ負電源電圧VSS(GND)となる。
次に、反転入力端子In側の入力電圧が正転入力端子In側の入力電圧より低い場合を説明する。差動電圧が(7)式を満足していると、第1の差動対DF61のバイアス電流I1は、全て第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61を流れる。第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62を流れる電流はゼロとなる。一方、第2の差動対DF62は入力電圧範囲外の入力電圧のため、動作しない。即ち、第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス電流状態は次のようになる。第2の差動対DF62が動作していないため、第2の差動対DF62に接続されている第3のカレントミラー回路CM63の入力電流はゼロになる。したがって、第3のカレントミラー回路CM63の出力電流はゼロになる。また、カレントミラー回路CM64に入力されるNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流もゼロになる。
また、入力端子が第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61のドレインに接続されている第1のカレントミラー回路CM61は、入力電流がPチャンネルMOSトランジスタMP61のドレイン電流であり、Iが流れるため、第1のカレントミラー回路CM61の出力電流もIとなる。
入力端子が第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインと第3のカレントミラー回路CM63の出力端子に接続されている第2のカレントミラー回路CM62は、接続される各々の電流が共にゼロで入力電流がゼロとなるため、出力電流もゼロとなる。入力端子が第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインと第1のカレントミラー回路CM61の出力端子に接続されている第4のカレントミラー回路CM64では、第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流がゼロ、第1のカレントミラー回路の出力電流がIであるため、第4のカレントミラー回路CM64の入力電流はIとなる。また、第4のカレントミラー回路CM64の入力電流と出力電流比は、1:kとなっている。したがって、第4のカレントミラー回路CM64の出力電流IOUT(CM64)は、次式となる。
Figure 2006148364
即ち、差動増幅器は、出力端子OUTから電流IOUT=kIを吐き出す。出力端子OUTの電圧はハイレベルとなり、電位的にほぼ正電源電圧(VDD)となる。
ここで、(23)式と(24)式からわかるように、差動増幅器のローレベル時の吸い込み電流値とハイレベル時の吐き出し電流値は同じになる。そのため、負荷に寄生容量がある場合でも立ち上がりと立ち下がりが対称の波形となる。従って、これを波形整形したディジタル波形もデューティー50%の出力が得られる。
(3.第2の差動対のみが動作している場合)
次に、入力差動信号の同層信号電圧が高くなり、第1の差動対DF61が動作しなくなり、第2の差動対DF62のみが動作している場合を説明する。
図6において、Pチャンネル差動対をバイアスする定電流源I61は通常PチャンネルMOSトランジスタで構成される。この時、Pチャンネル差動対が入力信号に応答して動作する入力電圧の最高電圧Vin(max.)は、次式となる。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MP)はPチャンネルMOSトランジスタMP1/MP2のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(I61)は定電流源I61を構成するPチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧である。PチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧は、5極管領域で動作するぎりぎりの電圧である。
入力電圧がこのVin(max.)以上の時はPチャンネルトランジスタ差動対DF61が入力に対応する動作をしない。したがって、この時はNチャンネルトランジスタ差動対DF62のみの動作となる。この状況において、まず、反転入力端子In側の電圧が正転入力端子In側の電圧より高い場合を説明する。この場合、第2の差動対DF62のバイアス電流Iは、全て第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61を流れる。第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62を流れる電流はゼロとなる。一方、第1の差動対DF61は、入力電圧範囲外なので動作しない。即ち、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス電流状態は次のようになる。第1の差動対DF61が動作していないため、第1の差動対DF61に接続されている第1のカレントミラー回路CM61の入力電流はゼロとなる。したがって、カレントミラー回路CM61の出力電流はゼロとなる。また、カレントミラー回路CM62に入力するPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流もゼロになる。
第3のカレントミラー回路CM63は、入力が第1のNチャンネルMOSトランジスタMN1のドレインに接続される。そのドレイン電流がIであるため、第3のカレントミラー回路CM63の出力電流はIとなる。第2のカレントミラー回路CM62の入力端子には、第3のカレントミラー回路CM63の出力端子と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインが接続されている。第2のPチャンネルMOSトランジスタは、入力に対応した動作をしていないので、ドレイン電流はゼロである。したがって、第2のカレントミラー回路CM62の入力電流はIとなり、その出力電流IOUT(CM62)は、次式となる。
Figure 2006148364
入力端子が第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインと第1のカレントミラー回路CM61の出力端子に接続されている第4のカレントミラー回路CM64は、その各々の電流がゼロである。従って、第4のカレントミラー回路の出力電流もゼロである。
したがって、差動増幅器の出力端子OUTは出力電流IOUT=kIを引き込み、結果として出力端子OUTの電圧はローレベルとなり、電位的にほぼ負電源電圧VSS(GND)となる。
次に、反転入力端子In側の入力電圧が正転入力端子In側の入力電圧より低い場合を説明する。差動電圧が(7)式を満足していると、第2の差動対DF62のバイアス電流I2は、全て第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62を流れる。第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61を流れる電流はゼロとなる。一方、第1の差動対DF61は入力電圧範囲外の入力電圧のため、動作しない。即ち、第1のPチャンネルMOSトランジスタMP61と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP2の両方のドレイン電流はゼロとなる。
このとき、各カレントミラー回路のバイアス電流状態は次のようになる。第1の差動対DF61が動作していないため、第1の差動対DF61に接続されている第1のカレントミラー回路CM61の入力電流はゼロになる。したがって、第1のカレントミラー回路CM61の出力電流はゼロとなる。また、カレントミラー回路CM62に入力されるPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレイン電流もゼロになる。
また、第3のカレントミラー回路CM63は、入力端子が第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61のドレインに接続されている。第1のNチャンネルMOSトランジスタMN61のドレイン電流はゼロであるため、第3のカレントミラー回路CM63の入力電流はゼロになり、その出力電流もゼロとなる。
第2のカレントミラー回路CM62の入力端子には、第3のカレントミラー回路CM63の出力端子と第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62のドレインが接続されている。第2のPチャンネルMOSトランジスタMP62は、このときは動作していないので、ドレイン電流はゼロになる。また、第3のカレントミラー回路CM63の出力電流もゼロである。従って、第2のカレントミラー回路CM62の入力電流はゼロとなり、結果としてその出力電流IOUT(CM2)=0となる。
第4のカレントミラー回路CM64の入力端子は、第1のカレントミラー回路CM61の出力端子と第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレインに接続されている。第1のカレントミラー回路CM61の出力電流がゼロであり、第2のNチャンネルMOSトランジスタMN62のドレイン電流がIであるため、第4のカレントミラー回路CM64の入力電流はIとなる。また、第4のカレントミラー回路CM64の入力電流と出力電流の比は、1:kとなっている。したがって、第4のカレントミラー回路CM64の出力電流IOUT(CM4)は、次式となる。
Figure 2006148364
即ち、差動増幅器は、出力端子OUTから電流IOUT=kIを吐き出す。出力端子OUTの電圧はハイレベルとなり、電位的にほぼ正電源電圧VDDとなる。
ここで、(26)式と(27)式からわかるように、差動増幅器のローレベル時の吸い込み電流値とハイレベル時の吐き出し電流値は同じになる。そのため、負荷に寄生容量がある場合でも立ち上がりと立ち下がりが対称の波形となる。従って、これを波形整形したディジタル波形もデューティー50%の出力が得られる。
このように、第1の差動対DF61、第2の差動対DF62の動作が変化した場合においても、差動増幅器のローレベル時の吸い込み電流値とハイレベル時の吐き出し電流値は同じになる。即ち、対称性が保たれているため、デューティー50%の出力が得られることになる。
ここで、図6に示される回路における消費電力を解析する。差動対DF61、DF62は共に動作している状態において解析する。まず、反転入力端子In側の入力電圧が正転入力端子In側の入力電圧より高く、かつ、その差動電圧が(7)式以上である場合を解析する。このとき、カレントミラー回路CM4を流れる電流はゼロである。次段の回路の動作が影響する出力端子OUTから流れ出る、或いは出力端子から流れ込む電流を無視すると、正電源VDD(電圧VDD)から流れ込む電流は、第1の定電流源I61を流れるIと第3のカレントミラー回路CM63の共通端子に流れる2Iとである。従って、全体の静的な消費電力P(Total)は、次式となる。
Figure 2006148364
一方、反転入力端子In側の入力電圧が正転入力端子In側の入力電圧より低く、かつ、その差動電圧が(7)式以上である場合は、第3のカレントミラー回路CM63を流れる電流はゼロである。次段の回路が影響する出力端子OUTから流れ出る、或いは出力端子から流れ込む電流を無視すると、正電源VDD(電圧VDD)から流れ込む電流は、第1の定電流源I61を流れるIと第4のカレントミラー回路CM4の入力端子に流れるI+Iとである(第4のカレントミラー回路CM4の出力端子に流れる電流は、出力端子OUTから外に流れる電流である)。従って、全体の静的な消費電力P(Total)は、次式となる。
Figure 2006148364
これら(28)(29)式を(18)(19)式と比較する。(28)式は(18)式と同じであるが、(29)式は(19)式より低消費電力になっていることがわかる。即ち、図6に示される回路は、図1に示される回路より低消費電力になっている。
比較器回路は、出力波形が矩形波であることが求められる。しかし、図6に示される回路の出力は、入力周波数が上がってくると正弦波に近くなってくる。従って、この出力正弦波を矩形波に変換するための、いわゆる波形整形するためのCMOSインバータ回路がこの差動増幅器の後段に接続される。CMOSインバータの出力レベルを決定する入力信号の閾値は、約VDD/2に設定されている。したがって、インバータの入力波形がこの閾値(約VDD/2)を横切った時を境として、これ以下の時は出力がハイレベル(VDD)となり、これ以上の時は出力がローレベル(VSS(GND))になる。このようにして、波形整形が行われる。このCMOSインバータが多段(ここでは3段)で使用されるのは、1段で完全な波形整形ができない場合に備えるためである。
次に図6に示されるカレントミラー回路の具体回路例について説明する。図7は、ワイドラー型カレントミラー回路である。図7(a)には電流を引き込むタイプのカレントミラー回路CM7aが示される。カレントミラー回路CM7aは、NチャンネルMOSトランジスタMN71とNチャンネルMOSトランジスタMN72とを備える。NチャンネルMOSトランジスタMN71のゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN72のゲートは、NチャンネルMOSトランジスタMN71のドレインと接続され、カレントミラー回路CM7aの入力端子となる。NチャンネルMOSトランジスタMN71のソースとNチャンネルMOSトランジスタMN72のソースは接続され、カレントミラー回路CM7aの共通端子となる。NチャンネルMOSトランジスタMN72のドレインはカレントミラー回路CM7aの出力端子となる。
図7(b)には電流を吐き出すタイプのカレントミラー回路CM7bが示される。カレントミラー回路CM7bは、PチャンネルMOSトランジスタMP71とPチャンネルMOSトランジスタMP72とを備える。PチャンネルMOSトランジスタMP71のゲートとPチャンネルMOSトランジスタMP72のゲートは、PチャンネルMOSトランジスタMP71のドレインと接続され、カレントミラー回路CM7bの入力端子となる。PチャンネルMOSトランジスタMP71のソースとPチャンネルMOSトランジスタMP72のソースは接続され、カレントミラー回路CM7bの共通端子となる。PチャンネルMOSトランジスタMP72のドレインは出力端子となる。
NチャンネルMOSトランジスタMN71/PチャンネルMOSトランジスタMP71のゲート幅をWM1、ゲート長をLM1とし、NチャンネルMOSトランジスタMN72/PチャンネルMOSトランジスタMP72のゲート幅をWM2、ゲート長をLM2とするとき、次式の関係が成り立つものとする。
Figure 2006148364
このとき、カレントミラー回路CM7a/CM7bの入力電流Iinと出力電流IOUTの関係は、次式で示される。
Figure 2006148364
これは、MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧VGSとドレイン電流Iの関係を示した(2)〜(4)式からわかるように、ドレイン電流Iは、W/Lに比例するからである。したがって、入力電流と出力電流との比を1:kにするには、MOSトランジスタのゲート幅(W)/ゲート長(L)の比を調整するとよいことがわかる。
図10に示される回路は、図7に示されるカレントミラー回路を図6に示される差動増幅器に用いた回路である。図6のカレントミラー回路を図7に示されるカレントミラー回路に置き換えるだけであるので、その詳細な接続関係の説明は省略し、図10の各々のトランジスタと図6との対応関係を示す。
図6の第1の差動対DF61は、図10の差動対DF101に対応し、差動対を構成するPチャンネルMOSトランジスタMP61、MP62は、PチャンネルMOSトランジスタMP101、MP102に対応する。第2の差動対DF62は、差動対DF102に対応し、差動対を構成するNチャンネルMOSトランジスタMN61、MN62は、NチャンネルMOSトランジスタMN101、MN102に対応する。
第1のカレントミラー回路CM61は、カレントミラー回路CM101に対応し、入力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN103のドレインに、出力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN104のドレインに対応する。第2のカレントミラー回路CM62は、カレントミラー回路102に対応し、入力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN105のドレインに、出力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN106のドレインに対応する。第3のカレントミラー回路CM63は、カレントミラー回路103に対応し、入力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP103のドレインに、出力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP104のドレインに対応する。第4のカレントミラー回路CM64は、カレントミラー回路104に対応し、入力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP105のドレインに、出力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP106のドレインに対応する。定電流源I61は定電流源I101に、定電流源I62は定電流源I102に対応する。
この図10における入力電圧範囲は、カレントミラー回路の入力端電圧の影響によりRail−to−rail動作の電圧範囲とはならない。すなわち、入力電圧が負電源電圧VSS(GND)近辺や正電源電圧VDD近辺では動作しない領域がある。例えば、負電源電圧VSS(GND)近辺の入力電圧範囲を求めると、入力電圧をVinとし、カレントミラー回路の入力端電圧をV(CM)とすると、次式となる。
Figure 2006148364
ここで、VGS(MP)は、PチャンネルMOSトランジスタMP101/MP102のゲート−ソース間電圧であり、VDS(sat)は、この入力構成するPチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧である。PチャンネルMOSトランジスタの飽和点でのドレイン−ソース間電圧は、5極管領域で動作するぎりぎりの電圧を示す。
この条件を満たさない範囲の入力電圧では、所望の特性が得られない。図7のカレントミラー回路における入力端電圧V(CM)は、次式となる。
Figure 2006148364
ここで、VGSはMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧であり、次式で表される。
Figure 2006148364
(33)式におけるV(CM)は、NチャンネルMOSトランジスタのVGSになる。(32)式のVGS(MP)は、PチャンネルMOSトランジスタのVGSである。素子のばらつきによって入力電圧Vinが負電源電圧VSS(GND)からの入力ができない。同様にして正電源電圧VDD近辺での動作も解析ができ、結果は同じである。すなわち、入力電圧Vinは正電源電圧VDDまで入力することができない。
(32)式で示されるカレントミラー回路の入力端電圧V(CM)は、図8に示されるカレントミラー回路によれば、小さくすることができる。即ち、図7に示されるカレントミラー回路を用いるより入力電圧範囲を広げることが可能となる。
図8に示されるカレントミラー回路について説明する。図8(a)には電流を引き込むタイプのカレントミラー回路CM8aが示される。カレントミラー回路CM8aは、NチャンネルMOSトランジスタMN81、MN82、MN83と、定電流源I8aと、定電圧源V8aとを備える。カレントミラー回路CM8aの入力端子は、NチャンネルMOSトランジスタMN81のドレインとNチャンネルMOSトランジスタMN83のソースとに接続される。NチャンネルMOSトランジスタMN83のドレインは、NチャンネルMOSトランジスタMN81のゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN82のゲートと定電流源I8aとに接続される。NチャンネルMOSトランジスタMN83のゲートは、定電圧源V8aに接続され、共通端子に対して電圧Vだけ高い電圧に設定される。NチャンネルMOSトランジスタMN82のドレインは、カレントミラー回路CM8aの出力端子となる。NチャンネルMOSトランジスタMN82のソースとNチャンネルMOSトランジスタMN81のソースとが接続され、その接続点がカレントミラー回路CM8aの共通端子となる。
図8(b)には電流を引き込むタイプのカレントミラー回路CM8bが示される。カレントミラー回路CM8bは、PチャンネルMOSトランジスタMP81、MP82、MP83と、定電流源I8bと、定電圧源V8bとを備える。カレントミラー回路CM8bの入力端子は、PチャンネルMOSトランジスタMP81のドレインとPチャンネルMOSトランジスタMP83のソースとに接続される。PチャンネルMOSトランジスタMP83のドレインは、PチャンネルMOSトランジスタMP81のゲートとPチャンネルMOSトランジスタMP82のゲートと定電流源I8bとに接続される。PチャンネルMOSトランジスタMP83のゲートは、定電圧源V8bに接続され、共通端子に対して電圧Vだけ低い電圧に設定される。PチャンネルMOSトランジスタMP82のドレインは、カレントミラー回路CM8bの出力端子となる。PチャンネルMOSトランジスタMP82のソースとPチャンネルMOSトランジスタMP81のソースとが接続され、その接続点がカレントミラー回路CM8bの共通端子となる。
このカレントミラー回路CM8a/CM8bの入力電流(Iin)と出力電流(Iout)の関係は次のようになる。NチャンネルMOSトランジスタMN81/PチャンネルMOSトランジスタMP81のドレインには、入力端子から入力される電流Iinと、定電流源I8a/I8bから出力され、NチャンネルMOSトランジスタMN83/PチャンネルMOSトランジスタMP83を介して入力される電流Iとが流れる。したがって、NチャンネルMOSトランジスタMN81/PチャンネルMOSトランジスタMP81のドレイン電流ID(M1)は、電流Iinと電流Iとの加算電流であり、次式となる。
Figure 2006148364
ここで、NチャンネルMOSトランジスタMN81とNチャンネルMOSトランジスタMN82の素子ディメンジョンを前述した(30)式のようにしたと仮定すると、カレントミラー回路CM8a/CM8bの入力電流Iinと出力電流Ioutの関係は、次式となる。
Figure 2006148364
更に、入力電流Iinと定電流源Iとの関係がIin>>Iならば、次式となる。
Figure 2006148364
このように、図8に示されるカレントミラー回路においても、入力電流と出力電流の関係は保てることがわかる。このカレントミラー回路は、図7に示されるカレントミラー回路と比較すると、入力端電圧を小さくすることが可能である。すなわち、カレントミラー回路の入力端電圧V(CM)は、定電圧源V8a/B8bの電圧をV、NチャンネルMOSトランジスタMN83/PチャンネルMOSトランジスタMP83のゲート−ソース間電圧をVGS(M3)とすると、次式で表される。
Figure 2006148364
ここで定電圧源V8a/V8bの電圧Vを小さくすればカレントミラー回路の入力端電圧V(CM)をいくらでも小さくできるかというと、そうではなく限界がある。それはNチャンネルMOSトランジスタMN81/PチャンネルMOSトランジスタMP81が五極管領域で動作する条件を満たす必要があるからである。そのための条件は、次式のようになる。
Figure 2006148364
ここで、VGS(M3)は、MOSトランジスタMN83/MP83のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(M1)は、MOSトランジスタMN81/MP81の飽和点でのドレイン−ソース間電圧(5極管領域で動作するぎりぎりの電圧)である。
これは定電圧源電圧Vの下限の条件であるが、同時に上限の制限もある。定電圧源電圧Vを上げすぎると、MOSトランジスタMN83/MP83が3極管領域に入ってしまい、所望の動作をしなくなるという不具合が生じる。そのための条件は、次式である。
Figure 2006148364
ここで、VGS(M1)は、MOSトランジスタMN81/MP81のゲート−ソース間電圧、VGS(M3)は、MOSトランジスタMN83/MP83のゲート−ソース間電圧、VDS(sat)(M3)は、MOSトランジスタMN83/MP83の飽和点でのドレイン−ソース間電圧(5極管領域で動作するぎりぎりの電圧)である。
(39)式、(40)式に示される2つの条件を満たすようなVを設定する必要がある。このようにV1を設定した場合、カレントミラー回路の入力端電圧V(CM)は一般的には0.2V程度である。そのため、結果として差動増幅器の入力電圧Vinは、ほぼGND〜VDDまで入力することが可能になる。即ち、図8に示されるカレントミラー回路を図6に示される差動増幅器に用いると、入力電圧範囲を広げることができる。
図9に示される回路は、図6におけるカレントミラー回路を図8に示されるカレントミラー回路に置き換えた例である。図6のカレントミラー回路CM61、CM62を図8(a)に示されるカレントミラー回路に、カレントミラー回路CM63、CM64を図8(b)に示されるカレントミラー回路に置き換えただけである。そのため、その詳細な接続説明は省略し、図9の各々のトランジスタと図6との対応関係を以下に示す。
図6の第1の差動対DF61は、図9の差動対DF91に対応し、差動対を構成するPチャンネルMOSトランジスタMP61、MP62は、PチャンネルMOSトランジスタMP91、MP92に対応する。第2の差動対DF62は、差動対DF92に対応し、差動対を構成するNチャンネルMOSトランジスタMN61、MN62は、NチャンネルMOSトランジスタMN91、MN92に対応する。定電流源I61は定電流源I91に、定電流源I62は定電流源I92に対応する。
第1のカレントミラー回路CM61は、NチャンネルMOSトランジスタMN93、MN94、MN95、定電流源I95、定電圧源V91に対応する。入力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN94のドレインとNチャンネルMOSトランジスタMN95とのソースの接続点に、出力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN93のドレインに対応する。図8(a)のカレントミラー回路との対応関係は、次のようになる。定電流源I95は図8(a)の定電流源I8aに、定電圧源V91は定電圧源V8aに対応する。NチャンネルMOSトランジスタMN94、MN93、MN95は、各々図8(a)のNチャンネルMOSトランジスタMN81、MN82、MN83に対応する。
第2のカレントミラー回路CM62は、NチャンネルMOSトランジスタMN96、MN97、MN98、定電流源I96、定電圧源V91に対応する。定電圧源V91は、バイアスを供給しているだけであり、第1のカレントミラー回路と共有している。入力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN96のドレインとNチャンネルMOSトランジスタMN98のソースとの接続点に、出力端子はNチャンネルMOSトランジスタMN97のドレインに対応する。第3のカレントミラー回路からの電流は、NチャンネルMOSトランジスタMN98を介して入力される。図8(a)のカレントミラー回路との対応関係は、次のようになる。定電流源I96は図8(a)の定電流源I8aに、定電圧源V91は定電圧源V8aに対応する。NチャンネルMOSトランジスタMN96、MN97、MN98は、各々図8(a)のNチャンネルMOSトランジスタMN81、MN82、MN83に対応する。
第3のカレントミラー回路CM63は、PチャンネルMOSトランジスタMP93、MP94、MP95、定電流源I93、定電圧源V92に対応する。入力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP94のドレインとPチャンネルMOSトランジスタMP95とのソースの接続点に、出力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP93のドレインに対応する。図8(b)のカレントミラー回路との対応関係は、次のようになる。定電流源I93は図8(b)の定電流源I8bに、定電圧源V92は定電圧源V8bに対応する。PチャンネルMOSトランジスタMP94、MP93、MP95は、各々図8(b)のPチャンネルMOSトランジスタMP81、MP82、MP83に対応する。
第4のカレントミラー回路CM64は、PチャンネルMOSトランジスタMP96、MP97、MP98、定電流源I94、定電圧源V92に対応する。定電圧源V92は、バイアスを供給しているだけであり、第3のカレントミラー回路と共有している。入力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP96のドレインとPチャンネルMOSトランジスタMP98のソースとの接続点に、出力端子はPチャンネルMOSトランジスタMP97のドレインに対応する。第1のカレントミラー回路からの電流は、PチャンネルMOSトランジスタMP98を介して入力される(電流はPチャンネルMOSトランジスタMP98からNチャンネルMOSトランジスタMN93に向かって流れる)。図8(b)のカレントミラー回路との対応関係は、次のようになる。定電流源I94は図8(b)の定電流源I8bに、定電圧源V92は定電圧源V8bに対応する。PチャンネルMOSトランジスタMP96、MP97、MP98は、各々図8(b)のPチャンネルMOSトランジスタMP81、MP82、MP83に対応する。
このようにして設計した差動増幅器を用い、図4に示されるようにインバータ回路により波形整形する電圧比較器回路の動作をシミュレーションした波形を図11に示す。
このように本発明の電圧比較器回路は、特に電源電圧が低く、かつ広い入力電圧範囲である高速の差動インターフェース回路に適する。本発明の回路を使えば、少ない素子数で、かつ低消費電力で入力電圧範囲が広くかつ高速の電圧比較器回路が実現できることになる。
従来例の差動増幅器回路を示す図である。 差動増幅段を説明する回路図である。 図2における入出力特性図である。 差動増幅器を用いた電圧比較器回路を示す図である。 CMOSインバータの具体回路例を示す図である。 本発明に係る差動増幅器の等価回路を示す図である。 本発明のカレントミラー回路の具体回路例を示す図である。 本発明の他のカレントミラー回路の具体例を示す図である。 本発明に係る差動増幅器のカレントミラー回路を図8に示される具体回路に展開した回路を示す図である。 本発明に係る差動増幅器のカレントミラー回路を図7に示される具体回路に展開した回路を示す図である。 本発明に係る回路のシミュレーションの入出力波形図である。
符号の説明
40 差動増幅器
41〜43 インバータ回路
DF11、DF12、DF61、DF62、DF91、DF92 差動対
MP11、MP12、MP51、MP61、MP62、MP71、MP72、MP81、MP82、MP83、MP91〜MP98 PチャンネルMOSトランジスタ
MN11、MN12、MN21、MN22、MN51、MN61、MN62、MN71、MN72、MN81、MN82、MN83、MN91〜MN98 NチャンネルMOSトランジスタ
CM11〜CM15、CM61〜CM64、CM7a、CM7b、CM8a、CM8b カレントミラー回路
I11、I12、ISS、I61、I62、I8a、I8b、I91〜I96 定電流源
Vi1、Vi2、V8a、V8b、V91、V92 定電圧源

Claims (9)

  1. 1対の入力信号の電圧の差分を増幅する差動増幅器を具備する電圧比較器回路であって、
    前記差動増幅器の出力を波形整形する波形整形回路を備え、
    前記差動増幅器は、
    前記1対の入力信号に基づいて第11出力電流と第12出力電流とを出力する第1の差動対と、
    前記第1の差動対と相補であり、前記1対の入力信号に基づいて第21出力電流と第22出力電流とを出力する第2の差動対と、
    前記第11出力電流に基づいて第1電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
    前記第1のカレントミラー回路と相補であり、前記第21出力電流に基づいて第3電流を出力する第3のカレントミラー回路と、
    前記第12出力電流と前記第3電流とに基づいて第2電流を出力する第2のカレントミラー回路と、
    前記第2のカレントミラー回路と相補であり、前記第22出力電流と前記第1電流とに基づいて第4電流を出力する第4のカレントミラー回路と
    を備え、
    前記第2電流と前記第4電流との合成電流を出力する電圧比較器回路。
  2. 前記第1のカレントミラー回路と前記第3のカレントミラー回路とは、入力電流に等しい出力電流を出力し、
    前記第2のカレントミラー回路と前記第4のカレントミラー回路とは、入力電流のk倍の出力電流を出力する
    請求項1に記載の電圧比較器回路。
  3. 前記波形整形回路は、少なくとも1つのインバータ回路を備える
    請求項1または請求項2に記載の電圧比較器回路。
  4. 前記第1の差動対は、
    第1のMOSトランジスタと、
    第2のMOSトランジスタと、
    前記第1のMOSトランジスタのソースと前記第2のMOSトランジスタのソースとが接続されるノードに接続される第1定電流源と
    を備え、
    前記第2の差動対は、
    前記第1のMOSトランジスタと相補である第3のMOSトランジスタと、
    前記第2のMOSトランジスタと相補である第4のMOSトランジスタと、
    前記第3のMOSトランジスタのソースと前記第4のMOSトランジスタのソースとが接続されるノードに接続される第2定電流源と
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタのドレインは、前記第1のカレントミラー回路の入力に接続され、
    前記第2のMOSトランジスタのドレインは、前記第2のカレントミラー回路の入力に接続され、
    前記第3のMOSトランジスタのドレインは、前記第3のカレントミラー回路の入力に接続され、
    前記第4のMOSトランジスタのドレインは、前記第4のカレントミラー回路の入力に接続され、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートは、接続されて前記差動増幅器の入力端子の一方に接続され、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートは、接続されて前記差動増幅器の入力端子の他方に接続される
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の電圧比較器回路。
  5. 前記第1のカレントミラー回路から前記第4のカレントミラー回路の各々は、
    互いのゲートが接続され、互いのソースが接続された第5のMOSトランジスタと、第6のMOSトランジスタと、
    第5のMOSトランジスタのゲートと第6のMOSトランジスタのゲートが接続されるノードにドレインが接続され、前記第5のMOSトランジスタのドレインにソースが接続される第7のMOSトランジスタと、
    前記第7のMOSトランジスタのゲートに接続される定電圧源と、
    前記第7のMOSトランジスタのドレインに接続される定電流源と
    を備え、
    前記第5のMOSトランジスタのドレインと前記第7のMOSトランジスタのソースとを電流入力端子とし、
    前記第5のMOSトランジスタのソースと前記第6のMOSトランジスタのソースとの接続ノードを共通端子とし、
    前記第6のMOSトランジスタのドレインを電流出力端子とする
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の電圧比較器回路。
  6. 前記インバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタとを備え、
    前記PチャンネルMOSトランジスタのドレインと前記NチャンネルMOSトランジスタのドレインは、前記インバータ回路の出力に接続され、
    前記PチャンネルMOSトランジスタのゲートと前記NチャンネルMOSトランジスタのゲートは、前記インバータ回路の入力に接続され、
    前記PチャンネルMOSトランジスタのソースは、正電源に接続され、
    前記NチャンネルMOSトランジスタのソースは、負電源に接続される
    請求項3から請求項5のいずれかに記載の電圧比較器回路。
  7. 第1のPチャンネルMOSトランジスタと第2のPチャンネルMOSトランジスタとを備える第1の差動段と、
    第1のNチャンネルMOSトランジスタと第2のNチャンネルMOSトランジスタを備える第2の差動段と、
    前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力を折り返す第1のカレントミラー回路と、
    前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力を折り返す第2のカレントミラー回路と、
    前記第1のNチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力を折り返す第3のカレントミラー回路と、
    前記第2のNチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力を折り返す第4のカレントミラー回路と
    を具備し、
    前記第1のカレントミラー回路の出力ノードが前記第4のカレントミラー回路の入力ノードに接続され、
    前記第3のカレントミラー回路の出力ノードが前記第2のカレントミラー回路の入力ノードに接続され、
    前記第2のカレントミラー回路と前記第4のカレントミラー回路との各々の出力ノードを接続して出力端子とし、
    前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのゲートと前記第1のNチャンネルMOSトランジスタのゲートを接続して反転入力端子とし、
    前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのゲートと前記第2のNチャンネルMOSトランジスタのゲートを接続して正転入力端子とする
    差動増幅器を備え、
    前記出力端子に多段接続されるCMOSインバータ回路が接続され、
    前記多段接続されるCMOSインバータ回路の最終段のCMOSインバータ回路の出力を電圧比較結果とする電圧比較器回路。
  8. 請求項7に記載の電圧比較器回路において、
    前記第2のカレントミラー回路と第4のカレントミラー回路は、入力電流と出力電流との比が1:k(k>1)である電圧比較器回路。
  9. 前記第1から前記第4のカレントミラー回路は、
    互いのゲートが接続され、互いのソースが接続される第1のMOSトランジスタと、第2のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記第1と第2のMOSトランジスタのゲートに接続される第3のMOSトランジスタと、
    前記第3のMOSトランジスタのゲートに接続される第1の定電圧源と、
    前記第3のMOSトランジスタのドレインに接続される第1の定電流源と
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタのドレインと前記第3のMOSトランジスタのソースとを電流入力端子とし、
    前記第1のMOSトランジスタのソースと第2のMOSトランジスタのソースとを共通端子とし、
    前記第2のMOSトランジスタのドレインを電流出力端子とする
    請求項7または請求項8に記載の電圧比較器回路。
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