JP2006146756A - 画像表示用dmaコントローラ - Google Patents

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旭東 趙
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Abstract

【課題】 VRAMとデータメモリ間のDMA転送に要する時間を短くすることのできる画像表示用DMAコントローラを提供する。
【解決手段】 DMAコントローラ1は、m行×n画素の画像データを転送するときに、VRAMアドレス生成部2が、指定された転送開始アドレスMに、転送する画像データの1行ごとに表示装置の1行当たりの画素数Wを累積加算する累積加算器27の出力と、転送する画像データの1行中の画素数をカウントする画素カウンタ21の出力とを加算器29で加算して、VRAM100に与えるアドレスを生成し、データメモリアドレス生成部3が、指定された転送開始アドレスNに、0から(m×n−1)までをカウントするアドレスカウンタ31の値を加算器33で加算して、データメモリ200に与えるアドレスを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LCDなどのマトリクス型の画像表示措置に表示する画像データのデータメモリとVRAM間のデータ転送を制御する画像表示用DMAコントローラに関する。
パーソナルコンピュータの画面表示などに用いられるLCD(液晶表示装置)などのマトリクス型の画像表示措置では、画面をマトリクス状に区分した画素単位で画像の表示が行われる。この画像表示を高速で行うため、全画面の表示用画像データを画素単位で格納するVRAM(ビデオRAM)が用いられる。
画像データが格納されるVRAM上のアドレスは、画像データの画面上の表示位置に対応している。例えば、画面を1行当たりW個の画素が配列されるH行のマトリクス(H行×W画素)とした場合、画面左上隅の1行目1画素目を0番地として、1行目のアドレスを画素順に順次0、1、・・・、(W−1)番地、2行目のアドレスを画素順に順次W、W+1、・・・、(2W−1)番地とし、最終m行目のアドレスを画素順に順次(H−1)×W、(H−1)×W+1、・・・、(H×W−1)番地とするよう、画面全体に連続するアドレスを割当てる。
このようなVRAMを備えるパーソナルコンピュータを用いて、画像描画用ソフトウェアなどによる画像処理が行われる。その例として、画面表示させた画像データの一部を矩形状に切り取ってデータメモリに一時記憶させたり、あるいはデータメモリに記憶されている画像データを読み出して画面上に貼り付けたりすることが行われる。また、データメモリに記憶されているフォントデータを読み出して画面上に文字表示することなども行われる。このような処理を行う場合、VRAMとデータメモリとの間で、データの転送が行われる。このようなメモリ間の転送を高速に行うため、DMA(Direct Memory Access)転送がよく用いられ、その制御のためにDMAコントローラが用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
このようなDMA転送を行う場合、転送元のメモリのアドレスと転送先のメモリのアドレスをそれぞれ指定する必要がある。上述のような画像描画用ソフトウェアなどによる画像処理の場合、従来、このアドレスの指定をソフトウェアで行っていた。
このとき、画像データの切り取りや貼り付けなどの処理の場合、画面上の画像の切り取り領域あるいは貼り付け領域の値からVRAMのアドレスを算出する必要がある。しかし、上述したように、VRAMのアドレスは、行をまたいだ連続したアドレスとなっているため、画像の切り取り領域あるいは貼り付け領域のVRAM上のアドレスは不連続の値となる。そのため、その算出に時間がかかり、DMA転送に要する時間が長くなるという問題があった。
また、文字表示を行う場合、データメモリにモノクロデータとして記憶されているフォントデータをもとにカラー表示したいという要求もある。この場合の色付けも、従来ソフトウェアで行っているため処理に時間がかかり、やはりDMA転送に要する時間が長くなるという問題があった。
特開2002−251369号公報(第3〜4ページ、図1)
そこで、本発明の目的は、VRAMとデータメモリ間のDMA転送に要する時間を短くすることのできる画像表示用DMAコントローラを提供することにある。
本発明の一態様によれば、1行にW個の画素を表示する表示装置に表示する画像データを記憶するVRAMとデータメモリとの間のデータの転送を制御するDMAコントローラであって、m行×n画素の矩形状領域を有する画像データを転送するときに、前記VRAMに対するアドレスとして、指定された転送開始アドレスおよび前記画像データの2行目以降m行目まで1行ごとに前記転送開始アドレスに前記Wを累積加算したアドレスをそれぞれ先頭アドレスとして、前記それぞれの先頭アドレスから連続するn個のアドレスを順次生成するとともに、前記データメモリに対するアドレスとして、指定された転送開始アドレスから連続する(m×n−1)個のアドレスを生成し、前記VRAMに対するアドレスの生成が終了したときにDMA転送終了信号を生成することを特徴とする画像表示用DMAコントローラが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、1行にW個の画素を表示する表示装置に表示する画像データを記憶するVRAMとデータメモリとの間のデータの転送を制御するDMAコントローラであって、m行×n画素の矩形状領域を有する画像データの転送に対して、DMA転送要求を受けて0から(n−1)までを繰り返しカウントする動作を開始する画素カウンタと、前記画素カウンタが(n−1)をカウントするごとにカウント値を1ずつインクリメントする行カウンタと、前記行カウンタがインクリメントするごとに前記Wを累積加算する累積加算器と、指定された転送開始アドレスの値Mに前記画素カウンタの値および前記累積加算器の値を加算する第1の加算器と、前記行カウンタの出力の値とmとを比較し、その値が一致したときに一致信号を出力する比較器とを備え、前記第1の加算器の出力をVRAMに対するアドレスとして出力し、前記比較器の一致信号をDMA転送終了信号として出力するVRAMアドレス生成部と、前記DMA転送要求が入力されてから前記DMA転送終了信号が出力されるまでの間、カウント値を0から1ずつインクリメントするアドレスカウンタと、指定された転送開始アドレスの値Nに前記アドレスカウンタの値を加算する第2の加算器とを備え、前記第2の加算器の出力をデータメモリに対するアドレスとして出力するデータメモリアドレス生成部とを具備することを特徴とする画像表示用DMAコントローラが提供される。
本発明によれば、VRAMおよびデータメモリへ与えるアドレスの生成や文字データの色付けをハードウェアで行うので、VRAMとデータメモリ間のDMA転送に要する時間を短くすることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るDMAコントローラの構成の例を示すブロック図である。
本実施例のDMAコントローラ1は、VRAM100へ与えるアドレスを生成するVRAMアドレス生成部2と、データメモリ200へ与えるアドレスを生成するデータメモリアドレス生成部3と、VRAM100とデータメモリ200との間のデータの転送方向を制御する転送方向制御部4とを有する。
ここで、VRAM100とデータメモリ200との間で転送される画像データの画素配列と、この画像データが表示されるマトリクス型表示装置の表示画面の画素アドレスの付与法について図2を用いて説明する。
1行当たりW個の画素がH行分マトリクス状に配置されるマトリクス型表示装置の表示画面の画素のアドレスは、図2に示すように、1行目の左端の画素のアドレスを0として、水平方向にアドレスが順次増加するように与え、また、前の行の終わりのアドレスに連続させて次の行のアドレスを与える。この表示画面の表示データを格納するVRAM100には、この画素アドレスの順に表示画面データが格納される。
また、画像描画用ソフトウェアなどによりこの表示画面に貼り付けられる、または、この表示画面から切り取られる画像データは矩形形状で取り扱われ、その画素配列もマトリクス状に表現される。そして、m行×n画素のマトリクスで表わされる画像データは、この画素順および行順にVRAM100とデータメモリ200との間で転送が行われる。
ここで、画像データの貼り付けまたは切り取りのときの表示画面上の画像データの先頭アドレス、すなわち、画像データの転送開始アドレスをHotpointと称する。
また、表示画面への貼り付けのときはデータメモリ200からVRAM100へ画像データが転送され、表示画面からの切り取りのときはVRAM100からデータメモリ200へ画像データが転送される。
図1に戻って、VRAMアドレス生成部2の構成について説明する。
VRAMアドレス生成部2は、転送される画像データの1行の中の画素位置をカウントする画素カウンタ21と、画素カウンタ21の出力と予め入力された画像データの1行当たりの画素数の値nとを比較し、その値が一致したときに‘1’を出力する比較器22と、比較器22から‘1’が出力されたときに画素カウンタ21へリセット信号を出力するORゲート23とを有する。なお、ORゲート23へは、CPU(図示せず)からのDMA転送要求信号をインバータ5で反転した信号と、後述するDMA終了信号も併せて入力されている。
また、VRAMアドレス生成部2は、比較器22から出力される‘1’の回数を転送される画像データの行数としてカウントする行カウンタ24と、行カウンタ24の出力と予め入力された画像データの行数の値mとを比較し、その値が一致したときに‘1’をDMA終了信号として出力する比較器25と、比較器25からDMA終了信号が出力されたときに行カウンタ24へリセット信号を出力するORゲート26とを有する。なお、ORゲート26へは、DMA転送要求信号をインバータ5で反転した信号も併せて入力されている。
さらに、VRAMアドレス生成部2は、比較器22の出力と予め入力された表示画面の1行当たりの画素数の値Wとの論理積をとって画像データの行数の増加ごとにWを出力するANDゲート27と、ANDゲート27の出力を累積加算する累積加算器28と、画素カウンタ21の出力と累積加算器28の出力と予め入力されたHotpointのアドレス値Mを加算する加算器29とを有する。この加算器29の出力がVRAM100へ与えるアドレスデータとしてDMAコントローラ1から出力される。
上述した構成を有するVRAMアドレス生成部2において、DMA転送信号が入力されると、画素カウンタ21は0から(n−1)までの値を繰り返し出力するカウント動作を行い、行カウンタ24は0から(m−1)までの値をカウントする動作を行い、DMA終了信号が出力されると、ともにカウント動作を停止する。
次に、VRAMアドレス生成部2のカウント値生成動作について説明する。
いま、転送される画像データの画素位置をy行目(0≦y≦m−1)のx画素目(0≦x≦n−1)とすると、画素カウンタ21の出力はxを示し、行カウンタ24の出力はyを示す。また、累積加算器28は、行カウンタ24の出力が1増加するごとにWを累積加算するので、累積加算器28の出力はyとWの積yWを表す。
したがって加算器29の出力、すなわちVRAM100へ与えるアドレスは、M+yW+xと表される。
図3に、画像データの画素位置とVRAMアドレス生成部2で生成されるVRAM100のアドレスの対応関係を示す。
図3に示すように、画像データの1行目(y=0)の画素列は、VRAM100のHotpointアドレスMからアドレス(M+n−1)までの連続するn個のアドレスに格納される。次に、画像データの2行目(y=1)の画素列は、アドレス(M+W)からアドレス(M+W+n−1)までの連続するn個のアドレスに格納される。すなわち、画像データの2行目の先頭画素(画素0)は、HotpointのアドレスMから表示画面の1行当たりの画素数W分だけ離れたアドレスに格納される。以下、各行の先頭画素(画素0)のアドレス位置が順次W分ずつ離れた位置となるように画像データはVRAM100に格納される。
このように、画像データの各行の先頭画素のアドレスがW分ずつ離れるようにVRAM100へ格納すると、表示画面上では図2に示すように、画像データが矩形形状に表示される。
次に、図1に戻って、データメモリアドレス生成部3の構成について説明する。
データメモリアドレス生成部3は、リセット解除後0から1ずつインクリメントする値を出力するアドレスカウンタ1と、インバータ5で反転されたDMA転送要求信号とVRAMアドレス生成部2から出力されるDMA転送終了信号が入力されてアドレスカウンタ1へリセット信号を出力するORゲート32と、アドレスカウンタの出力と予め入力されたデータメモリ200の転送開始アドレスNとを加算する加算器33を有する。
これにより、データメモリアドレス生成部3は、DMA転送要求信号が入力されてからDMA転送終了信号が入力されるまでの間、転送開始アドレスNから1ずつインクリメントする値をデータメモリ200へ与えるアドレスデータとして出力する。
このデータメモリアドレス生成部3が生成するアドレスの値を、VRAMアドレス生成部2の説明のときと同様、転送される画像データの画素位置をy行目(0≦y≦m−1)のx画素目(0≦x≦n−1)として、x、yを用いて表すと、データメモリ200のアドレスは、N+yn+xとして表される。
図4に、画像データの画素位置とデータメモリアドレス生成部3で生成されるVデータメモリ200のアドレスの対応関係を示す。
図4に示すように、画像データの1行目(y=0)の画素列は、データメモリ200の転送開始アドレスNからアドレス(N+n−1)までの連続するn個のアドレスに格納される。続いて画像データの2行目(y=1)の画素列が、アドレス(N+n)からアドレス(N+2n−1)までの連続するn個のアドレスに格納される。以下、m行目(y=m−1)のn画素目(x=n−1)のアドレスN+(m−1)n+n−1=N+mn−1までの連続するアドレスが、データメモリアドレス生成部3から出力される。
このように、本実施例のDMAコントローラ1は、VRAM100にへ与えるアドレスとデータメモリ200へ与えるアドレスを同時に生成する。このとき、図1に示す転送方向制御部4がCPUからの転送方向指示信号に基づいて、VRAM100およびデータメモリ200へそれぞれ出力するRD(読み出し)信号とWR(書き込み)信号を制御することにより画像データの転送方向が制御される。
すなわち、画像の切り取り等を行ってVRAM100からデータメモリ200へ画像データを転送するときは、転送方向制御部4は、VRAM100に対してRD信号を出力し、データメモリ200に対してWR信号を出力する。一方、画像の貼り付け等を行ってデータメモリ200からVRAM100へ画像データを転送するときは、転送方向制御部4は、データメモリ200に対してRD信号を出力し、VRAM100に対してWR信号を出力する。
このような本実施例のDMAコントローラによれば、VRAMとデータメモリ間で画像データをDMA転送するときに、VRAMおよびデータメモリへ与えるアドレスをハードウェアで生成するので、画像データのDMA転送に要する時間を短くすることができる。
図5は、本発明の実施例2に係るDMAコントローラの構成の例を示すブロック図である。
本実施例のDMAコントローラ11は、実施例1のDMAコントローラ1に、さらにフォント色付け部6と、セレクタ7と、非表示データ検出部8と、VRAM書き込み制御部9を付加したものである。そこで、ここでは、この新たに付加されたブロックについてのみ説明を行う。
フォント色付け部6は、データバスから入力されたパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換シフトレジスタ61と、文字色データと背景色データが入力され、そのいずれかがパラレルシリアル変換シフトレジスタ61の出力により選択されるセレクタ62とを有する。
パラレルシリアル変換シフトレジスタ61は、Load信号により読み込んだパラレルデータを、シフト動作用クロック(Shift CK)によりシフト出力してシリアルデータに変換する。なお、データを8ビットのデータとしてD[7:0]と表すとしたとき、パラレルシリアル変換シフトレジスタ61からはD0を先頭としたシリアルデータが出力されるものとする。
また、文字色データと背景色データも、それぞれ8ビットで表されるものとし、文字色データをC[7:0]とし、背景色データをB[7:0]とする。
このフォント色付け部6は、データメモリ200から読み出したモノクロのフォントデータに対して色付けを行ってカラー表示用のフォントデータを生成する動作を行う。その動作について図6および図7を用いて説明する。
図6は、フォントデータの構成について説明した図である。
図6(a)は、16bit×16bitで表されるビットマップフォントの例を示す図である。ここで、文字を表す部分が画線部と称され、それ以外の部分が非画線部と称される。
図6(b)は、モノクロフォントデータの例を示す図である。モノクロフォントデータでは、図6(a)に示した画線部を‘1’とし、非画線部を‘0’としてデータが構成される。このモノクロフォントデータが、データメモリ200には8ビット単位で格納されているものとする。
図6(c)は、カラー表示フォントデータの例を示す図である。図6(b)に示した‘1’に対して文字色データを与え、‘0’に対して背景色データを与えることで、ビットマップフォントの画線部が文字色で、非画線部が背景色となるカラー表示フォントデータを形成することができる。
フォント色付け部6は、図6(b)に示したモノクロフォントデータを入力として、図6(c)に示したカラー表示フォントデータの形成を行う。その動作の様子を図7に示す。
図7は、フォント色付け部6の動作の例を示す波形図である。
いま、フォント色付け部6にモノクロフォントデータとして、D[7:0]=11111000が入力されたとする。このデータは、Load信号が‘1’のときに、パラレルシリアル変換シフトレジスタ61へパラレル入力される。その後、Load信号が‘0’に変化すると、D0を先頭にシリアルデータに変換されたモノクロフォントデータが、Shift CKに同期してパラレルシリアル変換シフトレジスタ61から順次出力される。
セレクタ62は、選択信号が‘1’のとき文字色データC[7:0]を選択し、選択信号が‘0’のとき背景色データB[7:0]を選択するものとする。したがって、パラレルシリアル変換シフトレジスタ61から0、0、0、1、1、1、1、1の順にモノクロフォントデータがシリアル出力されると、セレクタ62からは、B[7:0]、B[7:0]、B[7:0]、C[7:0]、C[7:0]、C[7:0]、C[7:0]、C[7:0]、C[7:0]が順次出力される。
このようにして、フォント色付け部6からは、モノクロフォントデータに基づいたカラー表示用フォントデータが出力される。
図5に戻って、セレクタ62の出力、すなわちフォント色付け部6の出力は、セレクタ7に入力される。
セレクタ7は、VRAM100へ転送するフォントデータを、データメモリ100から読み出したモノクロフォントデータのままとするか、フォント色付け部6で色付けしたカラー表示用フォントデータとするかを選択するセレクタである。
セレクタ7へは、データ入力として、データバスからの入力をラッチしているパラレルシリアル変換シフトレジスタ61のパラレル出力と、フォント色付け部6の出力とが入力され、選択信号として、CPUからデータ切り替え信号が入力される。
セレクタ7は、データ切り替え信号により、シリアル変換シフトレジスタ51のパラレル出力か、フォント色付け部6の出力かのいずれかを選択して、データバスへ出力する。
次に、非表示データ検出部8およびVRAM書き込み制御部9について、図8を用いながら説明する。
非表示データ検出部8は、画像データに含まれる非表示データを検出するブロックであり、VRAM書き込み制御部9は、非表示データ検出部8が非表示データを検出したときにVRAM100への書き込みを禁止する信号を生成するブロックである。
図8(a)に示すように、表示図形が非矩形の形状であっても、画像データとしては、この表示図形を内包する矩形形状のデータが生成される。したがって、データメモリ200には、図8(b)に示すように、このような非表示データを含む画像データが格納される。そこで、このような画像データをそのままVRAM100へ転送して下地図形上に重ね合わせるような処理を行うと、図8(c)に示すように、重ね合わせの境界部分に画像表示の空白部分が生じてしまう。
そこで、このような空白部分が生じることを防ぐために、非表示データ検出部8で非表示データの検出を行う。
いま、総てのビットを‘0’とすることで非表示データを表すとすると、非表示データ検出部8にNORゲート81を用いることで非表示データの検出を行うことができる。ここで、NORゲート81へはセレクタ7の出力が入力される。NORゲート81は、入力されたデータの総てのビットが‘0’であるとき‘1’を出力する。
そこで、VRAM書き込み制御部9には、NORゲート81の出力が入力されるNANDゲート91を備える。このNANDゲート91には、CPUからの非転送モード信号も入力される。非転送モード信号は、非表示データをVRAM100へ非転送とするかどうかを制御する信号である。非転送モード信号が‘1’のとき非転送となる。
したがって、非転送モード信号が‘1’のときに、非表示データ検出部8のNORゲート81から非表示データの検出を示す‘1’が出力されると、VRAM書き込み制御部9のNORゲート81は、書き込み禁止信号として‘0’を出力する。
このようにして、VRAM書き込み制御部9から書き込み禁止信号として‘0’が出力されると、VRAM100は書き込み禁止状態となり、非表示データが転送されても、図8(d)に示すように、この非表示データがVRAM100へ書き込まれることはない。そのため、図8(d)で非書き込みと示されたアドレスには、以前に書き込まれたデータがそのまま残っている。したがって、このVRAM100のデータを画面表示すると、図8(e)に示すように、下地図形との重ね合わせの境界部分に画像表示の空白部分が生じることがない。
このような本実施例のDMAコントローラによれば、フォントデータの色付けや非表示データの転送制御など、DMA転送するデータに対する処理をDMA転送中に行うことができるので、VRAMとデータメモリ間のDMA転送に要する時間を短くすることができる。
本発明の実施例1に係るDMAコントローラの構成の例を示すブロック図。 マトリクス型表示装置の表示画面の画素のアドレスおよび画像データの画素配列を説明する図。 画像データとVRAMのアドレスの関係を示す図。 画像データとデータメモリのアドレスの関係を示す図。 本発明の実施例2に係るDMAコントローラの構成の例を示すブロック図。 フォントデータの例を示す図。 本発明の実施例2のフォント色付け部の動作の例を示す波形図。 本発明の実施例2における非転送モードの動作の例を示す図。
符号の説明
1、11 DMAコントローラ
2 VRAMアドレス生成部
3 データメモリアドレス生成部
4 転送方向制御部
5 インバータ
6 フォント色付け部
7、62 セレクタ
8 非表示データ検出部
9 VRAM書き込み制御部
21 画素カウンタ
22、25 比較器
23、26、32 ORゲート
24 行カウンタ
27 ANDゲート
28 累積加算器
29、33 加算器
61 パラレルシリアル変換シフトレジスタ
81 NORゲート
91 NANDゲート

Claims (5)

  1. 1行にW個の画素を表示する表示装置に表示する画像データを記憶するVRAMとデータメモリとの間のデータの転送を制御するDMAコントローラであって、
    m行×n画素の領域を有する画像データを転送する際に、
    前記VRAMに対するアドレスとして、指定された転送開始アドレスおよび前記画像データの2行目以降m行目まで1行ごとに前記転送開始アドレスに前記Wを累積加算したアドレスをそれぞれ先頭アドレスとして、前記それぞれの先頭アドレスから連続するn個のアドレスを順次生成するとともに、
    前記データメモリに対するアドレスとして、指定された転送開始アドレスから連続する(m×n−1)個のアドレスを生成し、
    前記VRAMに対するアドレスの生成が終了したときにDMA転送終了信号を生成することを特徴とする画像表示用DMAコントローラ。
  2. 1行にW個の画素を表示する表示装置に表示する画像データを記憶するVRAMとデータメモリとの間のデータの転送を制御するDMAコントローラであって、
    m行×n画素の領域を有する画像データの転送に対して、
    DMA転送要求を受けて0から(n−1)までを繰り返しカウントする動作を開始する画素カウンタと、前記画素カウンタが(n−1)をカウントするごとにカウント値を1ずつインクリメントする行カウンタと、前記行カウンタがインクリメントするごとに前記Wを累積加算する累積加算器と、指定された転送開始アドレスの値Mに前記画素カウンタの値および前記累積加算器の値を加算する第1の加算器と、前記行カウンタの出力の値とmとを比較し、その値が一致したときに一致信号を出力する比較器とを備え、前記第1の加算器の出力をVRAMに対するアドレスとして出力し、前記比較器の一致信号をDMA転送終了信号として出力するVRAMアドレス生成部と、
    前記DMA転送要求が入力されてから前記DMA転送終了信号が出力されるまでの間、カウント値を0から1ずつインクリメントするアドレスカウンタと、指定された転送開始アドレスの値Nに前記アドレスカウンタの値を加算する第2の加算器とを備え、前記第2の加算器の出力をデータメモリに対するアドレスとして出力するデータメモリアドレス生成部と
    を具備することを特徴とする画像表示用DMAコントローラ。
  3. 文字データの前記VRAMへの転送要求に対して、画像データとして画線部データと非画線部データにより構成されるモノクロのフォントデータを前記データメモリから読み出し、
    モノクロ表示が要求されたときは、前記モノクロのフォントデータをそのまま転送し、
    カラー表示が要求されたときは、前記画線部データは文字色データに変換し、前記非画線部データは背景色データに変換して転送することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示用DMAコントローラ。
  4. 前記文字色データおよび前記背景色データが入力されて、選択信号によりそのいずれかが選択されるセレクタを備え、前記データメモリから読み出されたモノクロのフォントデータのビット値を前記選択信号として前記セレクタによる入力の選択を行うことによりカラー表示の文字データを前記VRAMへ転送することを特徴とする請求項3に記載の画像表示用DMAコントローラ。
  5. 前記画像データに含まれる非表示データを検出する非表示データ検出部と、前記VRAMに対する書き込みを制御するVRAM書き込み制御部とを備え、
    前記画像データを前記データメモリから前記VRAMへ転送するときに、
    前記非表示データ検出部が前記画像データから非表示データを検出した期間は前記VRAM書き込み制御部が前記VRAMに対する書き込みを禁止する信号を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示用DMAコントローラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9225818B2 (en) 2011-03-30 2015-12-29 Fujitsu Limited Mobile terminal

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