JPH09218666A - 液晶表示パネルの駆動装置 - Google Patents

液晶表示パネルの駆動装置

Info

Publication number
JPH09218666A
JPH09218666A JP2515696A JP2515696A JPH09218666A JP H09218666 A JPH09218666 A JP H09218666A JP 2515696 A JP2515696 A JP 2515696A JP 2515696 A JP2515696 A JP 2515696A JP H09218666 A JPH09218666 A JP H09218666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
row
frame memory
data
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2515696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nozaki
秀樹 野崎
Kengo Fukuda
賢悟 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2515696A priority Critical patent/JPH09218666A/ja
Publication of JPH09218666A publication Critical patent/JPH09218666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の行を同時選択する単純マトリクス型液
晶パネルの駆動装置において、フレームメモリと列バッ
ファメモリの容量を削減する。 【解決手段】 画像データ用フレームメモリ1は、アク
セスの方向を1フィールド毎に切り替えながら、読み出
しを書き込みに先行させて1フィールド分の画像データ
を同時に読み書きし、その出力データを画像データ用列
バッファメモリ3へ書き込み、画像データ用列バッファ
メモリ3で読み出し方向を変換する。演算回路6は画像
データを行列演算により列信号データに変換して列信号
データ用バッファメモリ7に書き込む。列信号データ用
列バッファメモリ7は演算出力の列信号データの読み出
し方向を変換し、列データ用フレームメモリ8は、アク
セスの方向を1フィールド毎に切り替えながら、読み出
しを書き込みに先行させて1フィールド分の画像データ
を同時に読み書きする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数行同時選択
駆動法を用いた単純マトリクス型液晶表示パネルを駆動
する液晶表示パネルの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示パネルは、フラットパネ
ルディスプレイとして広く一般で使用されている。その
代表的な種類の1つに、STN単純マトリクス型液晶表
示パネルがある。以後、STN単純マトリクス型液晶表
示パネルをSTN液晶表示パネルと略す。このSTN液
晶表示パネルは、図24に示されるように、2枚のガラ
ス基板243aと243bとで実効値電圧に応答する液
晶層244を挟持する構造となっている。
【0003】ガラス基板243aには複数の縞状透明電
極である行電極241が、ガラス基板243bには同じ
く複数の縞状透明電極である列電極242が、それぞれ
形成されており、行電極241と列電極242とは互い
に直交する関係を持つ。このような単純構造から、ST
N液晶表示パネルは、低コストで生産できるという利点
を持つ。また、ビデオレートの動画を表示できる、高速
応答のSTN液晶表示パネルが開発されつつある現在、
その利用分野が広がりつつある。
【0004】しかし、高速応答のSTN液晶表示パネル
に対し、1つの行電極に1フレーム期間に1度だけ選択
電圧を印加し、その行の上にある画素の情報を列電極か
ら供給する従来の線順次駆動法を用いると、コントラス
トが著しく低下する。この現象は図25で説明される。
図25において、(a)の信号は1つの行電極に印加さ
れる行信号であり、(b)の信号は1つの列電極に印加
される列信号であり、(c)の信号は行電極と列電極の
交点にある1つの画素に印加される(a)の信号と
(b)の信号との差信号である。
【0005】図25(a)の信号は行選択パルスである
ため、従来の駆動法では、それぞれの行電極は1フレー
ム期間に1度だけ選択される。液晶層244内の応答速
度の速い液晶は図25(c)の信号によって駆動され、
図25(d)の波形のような光学応答を示し、オン輝度
の低下およびオフ輝度の上昇の現象が現れている。そし
て、人間の目には図25(d)の波形上に2つの破線で
示されているオン輝度およびオフ輝度として知覚される
ため、線順次駆動法を高速応答の液晶に用いた場合、表
示される画像のコントラストは低下してしまう。この現
象をフレーム応答現象という。
【0006】そこで、近年、複数行同時選択駆動法と呼
ばれる新しい駆動法が提案されている。これは、一度に
複数の行を同時に選択することで、1つの行を1フレー
ム期間に複数回選択し、フレーム応答現象を抑制する技
術である。図26はこの複数行同時選択駆動法によって
フレーム応答現象が抑制されることを示している。図2
6において、(a)の信号は1つの行電極に印加される
行信号であり、(b)の信号は1つの列電極に印加され
る列信号であり、(c)の信号は(a)の信号と(b)
の信号との差信号である。
【0007】図26(a)の信号に示されるように、1
フレーム期間内に等間隔に何度も1つの行を選択するた
め、図26(c)の信号で駆動される画素の液晶は、図
26(d)の波形のような光学応答を示し、線順次駆動
法のようなオン輝度の低下およびオフ輝度の上昇を防
ぎ、高いコントラストが得られる。図27は、この複数
行同時選択駆動法の具体的な処理の概要を示したもので
ある。まず、行電極241への行信号について説明す
る。直交行列271は、各データが1,−1の2値、ま
たは、1,0,−1の3値からなり、行列を構成する列
ベクトルの内、任意の異なる2つの列ベクトルの内積値
が、必ず0になる行列である。行ドライバ12は、行信
号として直交行列271のデータに比例した電圧を繰り
返し行電極241に印加する。このような直交行列の3
値の内、1,−1に対応する電圧が、行電極241に対
する選択パルスとなる。したがって、直交行列271の
1つの行ベクトルの1,−1の総数分だけ、行電極27
1を同時に選択し、直交行列271の1つの列ベクトル
の1,−1の総数分だけ、1つの行電極を、1フレーム
期間に選択することになる。
【0008】つぎに、列電極242への列信号について
説明する。液晶表示パネルに表示する1フレーム分のデ
ィジタル画像データ272(−1がオン、1がオフに対
応)に対して、直交行列271との積である列信号デー
タ273を作成する。列ドライバ11は、列信号として
列信号データの各データの値に比例した電圧を列電極2
42に印加する。
【0009】2つの信号は、i番目(iは0以上X未満
の整数)の1H期間(1フレーム期間=1H期間×X)
において、直交行列271のi行目のデータを行電極
に、列信号データ273のi行目のデータを列電極にそ
れぞれ印加される。このようにすると1フレーム期間
で、両電極間のそれぞれの画素に、表示すべき画像デー
タに比例した実効値電圧が蓄積される。各画素の液晶層
244は、行電極241および列電極242間の実効値
電圧に応じて光を透過するため、液晶表示パネルに画像
が表示されることになる。
【0010】この駆動法を行う駆動装置においては、画
像データの1列のデータに対して演算を行い、列信号デ
ータの1つのデータを求める。そこで、画像データの各
データの読み出しの順序は、図27における画像データ
の行列で説明すると、 x1,1 →x2,1 →x3,1 →x4,1 →x1,2 →x2,2 →・・・→x4,4 の順序で行われるが、画像データの書き込みは x1,1 →x1,2 →x1,3 →x1,4 →x2,1 →x2,2 →・・・→x4,4 の順序で行われる。
【0011】すなわち、読み出しと書き込みのアクセス
方向が異なるので、画像データを一時記憶して出力する
ためには、画像データを保持できる容量のフレームメモ
リを2つ使用し、一方のフレームメモリで書き込みを行
い、他方のフレームメモリに保持された1フレーム前の
画像データの読み出しを、演算を行うのに必要な方向で
行う動作を1フレーム毎に交互に行う必要がある。
【0012】一方、列信号データの各データは、図27
に示すように画像データ272の列ベクトルと直交行列
271の行ベクトルの内積値であるが、画像データ27
2の1つの列ベクトルに関して、直交行列271の行ベ
クトルを1行目から最終行まで順に進めながら計算する
ので、列信号データ273はつぎのような順で作成され
る。
【0013】 y1,1 →y2,1 →y3,1 →y4,1 →y1,2 →y2,2 →・・・→y4,4 このように作成された列信号データは、図27に示すよ
うに1行単位で使用されるので、つぎのような順序で列
ドライバ11に送られることになる。 y1,1 →y1,2 →y1,3 →y1,4 →y2,1 →y2,2 →・・・→y4,4 したがって、列信号データの場合も画像データと同様
に、そのデータサイズの2倍の容量のフレームメモリが
必要となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記の複
数行同時選択駆動法を行おうとすると、列信号データを
算出するために、フレームメモリを画像データ用と列信
号データ用にそれぞれ2倍の容量を持つか、行方向およ
び列方向とも任意にアクセスできる高速で高価なフレー
ムメモリを使用する必要があり、駆動装置全体のコスト
が増大するという問題があった。
【0015】なお、上記の点について補足すると、高速
のフレームメモリというのは、画像データおよび列信号
データともに、1データの処理を行う単位時間内にラン
ダムな同一アドレスの読み書きが可能なメモリのこと
で、このようなメモリは高価であるということである。
また、このように1フレーム内に読み書きを行うことが
可能であれば2フレームは必要なくなるということをい
っている。また、読み出し、書き込み速度が低速という
のは、ダイナミックRAM等のランダムアクセス速度
(120ns)程度の速度を言い、高速というのは、ビ
デオRAM等の連続アクセス速度(50ns)程度の速
度をいう。
【0016】また、直交行列として、1,−1の2値か
らなる直交行列に0を入れることで同時選択する行数を
減らしても、全行同時選択の場合と同等のコントラスト
を得られることが知られている(詳細は 1993 SID Dige
st of Papers,pp.89〜92参照)が、従来は1,0,−1
の3値からなる(数1)の行列Zを用いて演算を行って
いた。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】
【数4】
【0021】
【数5】
【0022】これに対し、(数2)の行列Zaは、(数
3)のような1,−1の2値からなる直交行列Nと(数
4)のような単位行列Lを、(数5)の式で表される方
法で拡張することで求めることができ、(数2)の行列
Zaを用いると、列信号データの計算に必要な画像デー
タ数を削減することが可能である。ただし、そのために
はコントラストを低下させないための時間方向への展開
が必要となるが、その方法については明示されていな
い。
【0023】この発明の第1の目的は、n行分の列バッ
ファメモリと画像データや列信号データのサイズと同じ
容量のフレームメモリで従来と同等の駆動方式を実現
し、メモリ容量を削減して、駆動装置全体のコストを削
減することができる液晶表示パネルの駆動装置を提供す
ることである。この発明の第2の目的は、n行分の列バ
ッファメモリと画像データや列信号データのサイズと同
じ容量のフレームメモリだけで、フレームメモリを特に
増加することなく、上下に分割された液晶表示パネルを
同時に駆動することができる液晶表示パネルの駆動装置
を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
パネルの駆動装置は、X個の行電極とY個の列電極の間
に実効値電圧に応答する液晶を挟持しX個の行電極のう
ち同時にn個を駆動する方式を用いて単純マトリクス型
液晶表示パネルを駆動するものであり、読み出しおよび
書き込みのアクセス方向をフィールド毎に切り替えると
ともに、外部から転送されるX行Y列のディジタル画像
データの書き込みと読み出しとを独立して行う第1のフ
レームメモリと、読み出しを書き込みに先行させる状態
で第1のフレームメモリに独立した書き込みアドレスと
読み出しアドレスとを与える第1のアドレス発生回路
と、n行分の記憶容量を有し第1のフレームメモリから
出力される画像データの行列の方向を変換して出力する
第1の列バッファメモリと、第1の列バッファメモリに
独立した書き込みアドレスと読み出しアドレスとを与え
る第2のアドレス発生回路と、行電極を駆動する行信号
のパターンをn次の行列として保持し出力する行列発生
回路と、行列発生回路の出力データで第1の列バッファ
メモリから出力される画像データを変換し列信号データ
として出力する演算回路と、n行分の記憶容量を有し演
算回路から出力される列信号データの行列の方向を変換
して出力する第2の列バッファメモリと、第2の列バッ
ファメモリに独立した書き込みアドレスと読み出しアド
レスを与える第3のアドレス発生回路と、読み出しおよ
び書き込みのアクセス方向をフィールド毎に切り替える
とともに、第2の列バッファメモリから出力されるX行
Y列の列信号データの書き込みと読み出しを独立して行
う第2のフレームメモリと、読み出しを書き込みに先行
させる状態で第2のフレームメモリに独立した書き込み
アドレスと読み出しアドレスとを与える第4のアドレス
発生回路と、行列発生回路の出力データを用いて行電極
を駆動する行ドライバと、第2のフレームメモリから出
力される列信号データを用いて列電極を駆動する列ドラ
イバとを備えている。
【0025】この構成によれば、第1および第2のフレ
ームメモリの読み出しおよび書き込みのアクセス方向を
フィールド毎に切り替えるとともに、第1および第2の
フレームメモリの読み出しを書き込みに先行させること
により、第1および第2の列バッファメモリを直交行列
の次数と同一の行数nで構成して所望の列信号データを
作成して列電極を駆動することができる。
【0026】請求項2記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、X個の行電極とY個の列電極の間に実効値電圧に応
答する液晶を挟持しX個の行電極のうち同時にn個を駆
動する方式を用いて上下に分割された単純マトリクス型
液晶表示パネルの上部および下部を同時に駆動するもの
であり、読み出しおよび書き込みのアクセス方向をフィ
ールド毎に切り替えるとともに、外部から転送されるX
行Y列のディジタル画像データの書き込みと読み出しを
独立して行う第1のフレームメモリと、読み出しを書き
込みに先行させる状態で第1のフレームメモリに独立し
た書き込みアドレスと読み出しアドレスとを与え、かつ
単純マトリクス型液晶表示パネルの上部および下部を同
時に駆動するように読み出しアドレスを書き込みアドレ
スの順番に対して変換して出力する第1のアドレス発生
回路と、n行分の記憶容量を有し第1のフレームメモリ
から出力される画像データの行列の方向を変換して出力
する第1の列バッファメモリと、第1の列バッファメモ
リに独立した書き込みアドレスと読み出しアドレスとを
与える第2のアドレス発生回路と、行電極を駆動する行
信号のパターンをn次の行列として保持し出力する行列
発生回路と、行列発生回路の出力データで第1の列バッ
ファメモリから出力される画像データを変換し列信号デ
ータとして出力する演算回路と、n行分の記憶容量を有
し演算回路から出力される列信号データの行列の方向を
変換して出力する第2の列バッファメモリと、第2の列
バッファメモリに独立した書き込みアドレスと読み出し
アドレスを与える第3のアドレス発生回路と、読み出し
および書き込みのアクセス方向をフィールド毎に切り替
えるとともに、第2の列バッファメモリから出力される
X行Y列の列信号データの書き込みと読み出しとを独立
して行う第2のフレームメモリと、読み出しを書き込み
に先行させる状態で第2のフレームメモリに独立した書
き込みアドレスと読み出しアドレスとを与える第4のア
ドレス発生回路と、行列発生回路の出力データを用いて
行電極を駆動する行ドライバと、第2のフレームメモリ
から出力される列信号データを用いて2X個の列電極を
駆動する列ドライバとを備えている。
【0027】この構成によれば、第1および第2のフレ
ームメモリの読み出しおよび書き込みのアクセス方向を
フィールド毎に切り替えるとともに、第1および第2の
フレームメモリの読み出しを書き込みに先行させること
により、第1および第2の列バッファメモリを直交行列
の次数と同一の行数nで構成して所望の列信号データを
作成して列電極を駆動することができる。また、第1お
よび第2のフレームメモリを増加することなく、上下に
分割された液晶表示パネルを同時に駆動できる列信号デ
ータを作成して2X個の列電極を駆動することができ
る。
【0028】請求項3記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、請求項1または請求項2記載の液晶表示パネルの駆
動装置において、第1のフレームメモリの書き込みアド
レスを1行の範囲内で変換することにより、列信号デー
タの出力を左右同時に出力して単純マトリクス型液晶表
示パネルを駆動するようにしている。この構成によれ
ば、フレームメモリを増加することなく、列信号データ
を左右同時に出力して単純マトリクス型液晶表示パネル
を駆動することができる。
【0029】請求項4記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、請求項1または請求項2記載の液晶表示パネルの駆
動装置において、第2のフレームメモリの書き込みアド
レスを1行の範囲内で変換することにより、列信号デー
タの展開を行うようにしている。この構成によれば、フ
レームメモリを増加することなく、列信号データの展開
を行うことが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】 (第1の実施の形態)以下、この発明の第1の実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。図1はこの
発明の第1の実施の形態の液晶表示パネルの駆動装置の
ブロック図である。図1において、画像データ用フレー
ムメモリ1としては、独立した書き込みアドレス信号と
読み出しアドレス信号と書き込みデータ信号と読み出し
データ信号とを持つフレームメモリを用い、外部から入
力される1フィールドもしくは1フレーム分のディジタ
ル画像データであるX行Y列の行列Aを、図4に示す順
序でいったん保持する。その時、画像データ用フレーム
メモリ1に与えられるアドレスはアドレス発生回路2で
作成する。
【0031】アドレス発生回路2は、外部からの有効な
画像データの入力以前に、読み出しアドレスを作成しt
行分のデータ出力を行う。外部からの有効な画像データ
の入力時は、読み出しアドレスが書き込みアドレスから
複数行先行した条件でそれぞれのアドレスを作成し、必
要な画像データの読み出しと入力される画像データの書
き込みを同時に行う。
【0032】画像データ用列バッファメモリ3は、1行
(y/x)列を1ワード単位とする画像データ用フレー
ムメモリ1から、1H区間に処理されるxワードの内の
n次の直交行列の演算に必要なn行分を1ブロックとし
てアドレス発生回路4で作成した書き込みアドレスに従
っていったん保持する。いったん保持されたデータは、
アドレス発生回路4で作成した読み出しアドレスで読み
出し順序を変換し、n行1列ずつ出力する。
【0033】行列発生回路5は例えばROMで構成さ
れ、1,−1の2値からなるn行n列の直交行列Nのデ
ータを1行単位で出力する。演算回路6は行列発生回路
5から入力する直交行列Nの行ベクトルと、列バッファ
メモリ3から出力されるn個のデータの内積を演算し、
列信号データであるX行Y列の行列Bのn行1列のデー
タを求め、列信号データ用列バッファメモリ7に転送す
る。
【0034】列信号データ用列バッファメモリ7は、転
送されてくる行列Bの1ブロックを構成する(y/x)
列n行分のデータを、アドレス発生回路8で作成した書
き込みアドレスに従っていったん保持する。いったん保
持されたデータは、アドレス発生回路8で作成した読み
出しアドレスで読み出し順序を変換し、1行(y/x)
列ずつ出力する。
【0035】列信号データ用フレームメモリ9として
は、独立した書き込みアドレス信号と読み出しアドレス
信号と書き込みデータ信号と読み出しデータ信号とを持
つフレームメモリを用い、列信号データ用列バッファメ
モリ7から入力される1フィールドもしくは1フレーム
分のディジタル列信号データであるX行Y列の行列Bを
いったん保持する。その時、列信号データ用フレームメ
モリ9に与えられるアドレスはアドレス発生回路10で
作成する。アドレス発生回路10は、列信号データ用列
バッファメモリ7からの列信号データが入力される以前
に読み出しアドレスを出力し、t行のデータ出力を行
う。列信号データの入力時は、読み出しアドレスが書き
込みアドレスから複数行先行した条件でそれぞれのアド
レスを作成し、列方向への列信号データの読み出しとブ
ロック単位で入力される列信号データの書き込みを同時
に行う。
【0036】列ドライバ11は、列信号データ用フレー
ムメモリ9から送られてくるデータを1フレーム期間内
の時刻tHにおいて、行列Bのt行目のY個のデータに
対応するアナログデータに応じた電圧として、単純マト
リクス型液晶表示パネル13のY個の列電極に印加す
る。また、行列発生回路5はn次の直交行列Nの行ベク
トルを、列信号データの出力に対応させ順に出力する。
行ドライバ12は行列発生回路5から出力されたデータ
に応じた電圧を、単純マトリックス型液晶表示パネル1
3のX個の行電極に印加する。これによって、(数5)
に示すn行n列の直交行列Nを単位行列で拡張した直交
行列Zaの1つの行の各データに応じた電圧を、単純マ
トリックス型液晶表示パネル13のX本の行電極に印加
することができる。
【0037】上記の単純マトリックス型液晶表示パネル
13が640画素×RGB×240H(1フィールド)
の場合、行ドライバ12は480個の出力を持ち、列ド
ライバ11は1920個の出力を持つことになる。以下
に、個々の構成について詳細に説明する。まず、画像デ
ータ用フレームメモリ1の構成について説明する。この
実施の形態では、図5(b)に示すように(y/x)バ
イトを1ワード単位で構成し、ワード単位で高速にアク
セスすることの可能なフレームメモリを用いるものとす
る。このメモリは、図5(a)に示すように、1ワード
単位では任意に高速にアクセスできるが、1ワード内の
任意の1バイト単位では高速にアクセスすることができ
ない構成をとることで、列方向へ1列単位で読み出しを
行う速度は低速となる。しかし、ワード単位では行方
向、列方向ともに高速アクセスすることが可能となるの
で、複数ワードを高速メモリ(列バッファメモリ)にい
ったん保持し、アクセス方向を切り換えれば列方向に対
しても見かけ上は高速となる。また、ワード単位で考え
た場合、行方向と列方向のデータ数がそれぞれxワード
で構成されるので、アクセス方向として1フィールド毎
に図6(a)の方向と図6(b)の方向とを交互に繰り
返すことにより、書き込み方向と読み出し方向を容易に
変換でき、画像データを1フィールド分持つだけで、求
められる画像データのアクセスを実現可能とする。な
お、画像データ用フレームメモリ1において、読み書き
のアクセス方向が1フィールド毎に切り替わっても、書
き込みのアクセス方向を画像データの行方向とし、読み
出しのアクセス方向を画像データの列方向とすることは
同じである。
【0038】また、複数のDRAMを用い上記構成をと
ることによっても、同様の効果が得られる。つぎに、画
像データ用フレームメモリ1の読み出しと書き込みのタ
イミングについて詳細な動作を図2および図3を用いて
説明する。まず、図2に示すように、外部から入力され
る画像データは、図3(a)のフィールド基準信号を基
準に図4に示すように矢印の順で書き込まれるが、1H
内での動作としては、図4(b)の水平同期信号を基準
に1HにY個の列データが画像データ用フレームメモリ
1に書き込まれる。すなわち、書き込み動作としては、
図4(a)のフィールド基準信号からpH遅れたタイミ
ングで出力される図4(c)の書き込み基準信号を基準
にアドレス発生回路2内の書き込みアドレスカウンタ1
01でアドレスを発生し、図4(e)に示すように、x
行の画像データが入力されるまでのxH分制御を行う。
この時、書き込み基準信号より(x−t)H目以降は、
読み出し処理は終了し、書き込み処理のみの動作とな
る。また、画像データ用フレームメモリ1からの読み出
しは、前記したように画像データの書き込みが図4
(a)のフィールド基準信号から水平走査線pH後を基
準に開始されるので、図4(d)の読み出し基準信号は
(p−t)H目(1≦t≦8)に設定される。この図4
(d)の読み出し基準信号を基準に、アドレス発生回路
2内の読み出しアドレスカウンタ102は、図4(f)
に示すように、読み出し範囲のxH分制御を行う。この
時、読み出し動作を行うtH分のブロックに関しては読
み出しの終了まで書き込みを行うことはない。
【0039】つぎに、1H区間内の画像データ用フレー
ムメモリ1の読み出し方法と、画像データ用列バッファ
メモリ3の詳細な動作について説明する。まず、画像デ
ータは1H区間内に画像データ用フレームメモリ1から
図5(c)に示すように出力される。これは、図8に示
したn行(y/x)列単位の行列Cを1ブロックとし、
図9の順に(x/n)ブロック読み出すのと同一であ
る。また、n次の行列に対応した画像データ用列バッフ
ァメモリ3は、画像データ用フレームメモリ1から出力
されるn行(y/x)列単位の行列Cの容量で構成さ
れ、2面構成することにより書き込み動作と読み出し動
作を交互に行う。書き込み時は、図8に示すような順序
で入力され、読み出し時は図10に示すように変換され
る。それにより、図7(a)の演算を図7(b)のよう
にn行単位で1列毎で演算を行うために必要とされる画
像データを得ることができる。
【0040】つぎに、演算回路6について、行列発生回
路5と演算回路6の動作を主として図面を用いて説明す
る。行列発生回路6はROMで構成され直交行列Nの行
ベクトルを発生するため、1フレーム期間中に何度も直
交行列Nを発生する。また、画像データはn行1列の単
位で(y/x)列が図10のように出力される。行列演
算は、図7に示すようにn行1列を1単位とし、n次の
直交行列とn行1列のデータにより、n行1列の列信号
データが演算される。それを、図10のように順次入力
される行列に対して行い、図11のような順で行列の出
力を行う。ここで、行列発生回路6は、この実施の形態
ではROMを用いているが、RAMで構成しても同様の
効果が得られる。
【0041】つぎに、1H区間内の列信号データに対す
る列信号データ用列バッファメモリ7の動作と列信号デ
ータ用フレームメモリ9の書き込み方法について説明す
る。演算回路6から出力された列信号データは、図11
に示すように、列信号データ用列バッファメモリ7に、
n行1列の単位で(y/x)列入力される。列信号デー
タ用列バッファメモリ7はn行(y/x)列単位の行列
Dの容量で構成され、2面構成することにより書き込み
動作と読み出し動作を交互に行う。書き込み時は、図1
1に示すような順序で入力され、読み出し時は図12に
示すように変換され、(y/x)列単位でn行のデータ
を出力する。列信号データ用列バッファメモリ7から出
力された(y/x)列の列信号データは図13に示すよ
うに、単位行列Dの単位で矢印の順に列信号データ用フ
レームメモリ9に転送される。このとき、図14(c)
に示すように1Hの時間内にはx行(y/x)列の列信
号データが出力される。これを、図14(b)の単位で
図14(a)に示すように列信号データ用フレームメモ
リ9に入力する。また、列信号データ用フレームメモリ
9は画像データ用フレームメモリ1と同様のものを用い
るので、画像データ用フレームメモリ1の詳細な説明で
明らかなように、図15(a),(b)に示すように、
読み出しと書き込みのアクセス方向の変換を1フィール
ド毎に行う。なお、列信号データ用フレームメモリ9に
おいて、読み書きのアクセス方向が1フィールド毎に切
り替わっても、書き込みのアクセス方向を列信号データ
の列方向とし、読み出しのアクセス方向を列信号データ
の列方向とすることは同じである。
【0042】つぎに、列信号データ用フレームメモリ9
の読み出しと書き込みのタイミングについて図16およ
び図17を用いて説明する。まず、図16に示すよう
に、列信号データ用列バッファメモリ7から入力される
列信号データは、図14(c)に示すような1H内での
動作として、図17(b)の水平同期信号を基準に1H
にY個の列データが列信号データ用フレームメモリ9に
書き込まれる。すなわち、書き込み動作としては、図1
7(a)のフィールド基準信号から(p−t)H遅れた
タイミングで出力される図17(c)の書き込み基準信
号を基準にアドレス発生回路10内の書き込みアドレス
カウンタ301でアドレスを発生し、図17(e)に示
すように、x行の画像データが入力されるまでのxH分
制御を行う。この時、書き込み基準信号より(x−t)
H目以降は、読み出し処理は終了し、書き込み処理のみ
の動作となる。また、列信号データ用フレームメモリ9
からの読み出しは、前記したように列信号データの書き
込みが図17(a)のフィールド基準信号から水平走査
線(p−t)H後を基準に開始されるので、図17
(d)の読み出し基準信号は(p−2t)H目(1≦t
≦8)に設定される。この図17(d)の読み出し基準
信号を基準に、アドレス発生回路10内の読み出しアド
レスカウンタ302は、図17(f)に示すように、読
み出し範囲のxH分制御を行う。この時、読み出し動作
を行うtH分のブロックに関しては読み出しの終了まで
書き込みを行うことはない。よって、図18に示される
ような順で、列信号データは出力される。
【0043】ここで、フィールド基準信号から書き込み
基準信号までの遅れ時間が、フレームメモリ1とフレー
ムメモリ9とで異なる理由について説明する。つまり、
フレームメモリ1から(p−t)H目に読み出しが開始
された信号が処理されてフレームメモリ9に(p−t)
H目に書き込まれる。さらに、フレームメモリ9は、
(p−H)目よりさらにtH前に読み出しを開始するた
め、(p−2t)H目に読み出し開始となる。
【0044】また、tを1から8の範囲にしている理由
について説明する。1フィールドは262.5Hである
が、カウンタを9ビットから8ビットに削減するため、
簡易的に256Hとして処理を行っている。よって、画
像エリアを240Hとすると、240H+2tH≦25
6Hとするために、1≦t≦8としている。以上のよう
に、この発明の第1の実施の形態によれば、アドレス発
生回路2およびアドレス発生回路10で画像データ用フ
レームメモリ1および列信号データ用フレームメモリ9
の読み出しを書き込みに先行させることにより、画像デ
ータ用列バッファメモリ3および列信号データ用列バッ
ファメモリ7をそれぞれ直交行列Nの次数nから求めら
れる2面のn行(y/x)列の高速メモリで構成し、所
望の列信号データを作成して行電極を駆動することがで
きる。したがって、n行分の列バッファメモリと画像デ
ータや列信号データのサイズと同じ容量のフレームメモ
リで従来と同等の駆動方式を実現し、メモリ容量を削減
することができ、駆動装置全体のコストを削減すること
ができる。
【0045】(第2の実施の形態)つぎに、画像データ
用フレームメモリのn行1列単位の読み出しを、記憶し
た順番とは異なる順番に変換することにより、上下に分
割された単純マトリクス型液晶表示パネルを駆動する方
式の実施の形態について図28を参照しながら説明す
る。この上下に分割された単純マトリクス型液晶表示パ
ネルというのは、一般にDSTN型と呼ばれているもの
で、行数が半分になったSTN型液晶パネルを2枚貼り
合わせたものであり、列ドライバは図1のものに比べて
2倍の数が必要となる。
【0046】各ブロックの構成については、上下に分か
れていることに対応して列ドライバ11が1個追加され
てあわせて2個になったこと以外は、前述した構成と同
一であるので、説明を省略する。この実施の形態では図
2に示す読み出しアドレスカウンタ102の構成を変更
しているので、その動作について詳細に説明を行う。
【0047】まず、画像データ用フレームメモリ1のア
クセスに関しては、読み出しが先行しているため、同一
ブロックに書き込みが開始されるまでのtH区間内は、
所望のデータ数(Y画素×t)をタイミングおよび順序
に関わらず読み出すことが可能である。そこで、画像デ
ータ用フレームメモリ1の読み出しブロックの順序を図
9の方式から図19の方式に変更することにより、列信
号データの出力順を変更することが可能である。例え
ば、図19に示すように、画像データ用フレームメモリ
1を→→→の順もしくは→→→の順で
1ブロック毎に読み出す。この順で前述した動作と同様
に、演算回路6で列信号データに変換する。変換した列
信号データは、列信号データ用列バッファメモリ7に出
力する。ここで、図20(c)に示すようにt=0から
の順でデータを出力する場合、前記第1の実施の形態に
示す4ワードを図20(b)の1ワードM’とした構成
に変更することにより、図20(a)に示すように、メ
モリアドレスの行方向と列方向のワード数がx/2で同
一となる。よって、第1の実施の形態で説明したのと同
様に、高速に行方向、列方向ともに高速アクセス可能、
かつ、アクセス方向の変換の可能な画像データ用フレー
ムメモリ1が構成される。
【0048】以上説明したことにより、列信号データ用
列バッファメモリ3は4倍となるが、画像データ用フレ
ームメモリ1の容量を増加することなく上下分割された
単純マトリクス型液晶表示パネルを駆動する駆動回路が
実現でき、駆動装置全体のコストを削減することができ
る。 (第3の実施の形態)つぎに、画像データ用フレームメ
モリの書き込みを1行の範囲内で列方向に変換し、n行
1列単位の読み出しを、記憶した順番と異なる順番に変
換して出力することにより、画像データ用列ドライバの
入力が左右に複数分割された単純マトリクス型液晶表示
パネルを駆動する第3の実施の形態について、図29を
参照しながら説明する。
【0049】各ブロックの構成については、単一の列ド
ライバ11から4個の列ドライバ11′(出力端子数が
列ドライバ11の半分である)に変更された以外は、前
述した構成と同一であるので説明を省略する。この第3
の実施の形態では図2に示す書き込みアドレスカウンタ
101および読み出しアドレスカウンタ102の構成を
変更しているので、その動作について詳細に説明を行
う。
【0050】まず、画像データ用フレームメモリ1のア
クセスに関しては、読み出しが先行しているため、同一
ブロックに書き込みが開始されるまでのtH区間内は、
所望のデータ数(Y画素×t)をタイミングおよび順序
に関わらず読み出すことが可能である。そこで、画像デ
ータ用フレームメモリ1の読み出しブロックの順序を図
9の方式から図21の方式に変更することにより、列信
号データの出力順を変更することが可能である。また、
書き込みに関しても、読み出しの完了したブロック内で
あれば、tH区間内に所望のデータ数(Y画素×t)を
タイミングおよび順序に関わらず書き込むことが可能で
ある。そこで、図21に示すように、画像データ用フレ
ームメモリ1に対しC1,1 →C1,(x/2)+1 →C1,2 →・
・・→C1,x/2 →C1,x の順で書き込む。さらに、書き
込まれた画像データを→→→の順もしくは→
→→の順で1ブロック毎に読み出す。この順で前
述した動作と同様に、演算回路6で列信号データに変換
する。変換した列信号データは、列信号データ用列バッ
ファメモリ7に出力する。ここで、図22(c)に示す
ようにt=0からの順でデータを出力する場合、前記第
1の実施の形態に示す4ワードを図22(b)の1ワー
ドM”とした構成に変更することにより、図22(a)
に示すように、メモリアドレスの行方向と列方向のワー
ド数がx/2で同一となる。よって、第1の実施の形態
で説明したのと同様に、高速に行方向、列方向ともに高
速アクセス可能、かつ、アクセス方向の変換の可能な画
像データ用フレームメモリ1が構成される。
【0051】以上説明したことにより、列ドライバ11
の入力が左右に複数分割された単純マトリクス型液晶表
示パネル13を駆動する駆動回路が実現できる。なお、
この説明は、行方向の変換を行う第2の実施の形態の構
成の単純マトリクス型液晶表示パネルを用いて説明を行
ったが、第1の実施の形態の単純マトリクス型液晶表示
パネルを用いた場合も行方向の変換を行わない構成をと
ることにより実現できる。行方向の変換を行わない場合
における、図22に対応する図を図23に示す。
【0052】(第4の実施の形態)つぎに、列信号デー
タ用列バッファメモリの1行単位の書き込みを行方向に
変換して行うことにより、液晶の各行に対する駆動周期
を短くすることができ、その結果としてフレーム応答減
少を緩和して、コントラストを向上させることができる
第4の実施の形態について説明する。
【0053】各ブロックの構成については前述した構成
と同一であるので説明を省略する。この実施の形態では
図16に示す書き込みアドレスカウンタ301および読
み出しアドレスカウンタ302の構成を変更しているの
で、その動作について詳細に説明を行う。まず、列信号
データ用フレームメモリ9のアクセスに関しては、読み
出しが先行しているため、同一ブロックに書き込みが開
始されるまでのtH区間内に、所望のデータ数(Y画素
×t)をタイミングおよび順序に関わらず読み出すこと
が行われる。その後、書き込みに関しては、読み出しの
完了したブロック内であれば、tH区間内に所望のデー
タ数(Y画素×t)をタイミングおよび順序に関わらず
書き込むことが可能である。そこで、列信号データ用フ
レームメモリ9に対しM1,1 →M1,2 →M1,3 →・・・
→M1,x の順を図14(a)とは異なるように、変更し
書き込む。書き込み順序を行方向に任意にすることで、
各種の展開が可能である。
【0054】ここで、各種の展開の例について説明す
る。液晶に対し、行信号に対応した列信号データを出力
する必要があるが、行信号として、1→2→…→n→n
+1→n+2→…2n→2n+1→…→xに対応させた
列信号を出力する方法以外に、行駆動の順序を1→n→
2n→…→x/n→2→n+1→…→n−1→2n−1
→xに対応させた列信号データを出力する方法を他の実
施の形態とする各種の展開を考えることができる。
【0055】以上説明したことにより、列ドライバ11
の入力データを時間方向に入れ換えることが可能とな
り、コントラストを向上させる駆動回路が実現できる。
【0056】
【発明の効果】この発明の液晶表示パネルの駆動装置に
よれば、少ない容量の列バッフアメモリを設けるだけ
で、フレームメモリの容量を削減しつつ、各種の駆動方
式に対応した駆動回路を低価格に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における液晶表示
パネルの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】画像データ用フレームメモリおよびそのアドレ
ス発生回路の構成を示すブロック図である。
【図3】画像データ用フレームメモリの動作を示すタイ
ミング図である。
【図4】画像データ用フレームメモリへの画像データの
入力順序を示す説明図である。
【図5】画像データ用フレームメモリの1ワード単位と
1H区間で処理される画像データの出力順とを示す説明
図である。
【図6】画像データ用フレームメモリへの書き込みと読
み込み時刻を異ならせたことを示す説明図である。
【図7】画像データを複数の部分に分割して列信号デー
タを算出する場合の行列演算を示す説明図である。
【図8】画像データをフレームメモリから複数の部分に
分割して出力する単位とデータの出力順を示す説明図で
ある。
【図9】画像データを複数の部分に分割して出力する場
合の画像データブロック単位での出力順を示す説明図で
ある。
【図10】画像データを複数の部分に分割して出力する
単位での列バッファメモリからの出力順を示す説明図で
ある。
【図11】列信号データを複数の部分に分割して出力す
る単位での列バッファメモリからの出力順を示す説明図
である。
【図12】列信号データを複数の部分に分割して出力す
る単位と列バッファメモリからの出力順を示す説明図で
ある。
【図13】列信号データを複数の部分に分割して出力す
る場合の列信号データブロック単位での出力順を示す説
明図である。
【図14】1H区間で処理される列信号データの出力順
を示す説明図である。
【図15】列信号データ用フレームメモリへの書き込み
と読み込み時刻を異ならせたことを示す説明図である。
【図16】列信号データ用フレームメモリの構成を示す
ブロック図である。
【図17】列信号データ用フレームメモリの動作を示す
タイミング図である。
【図18】列信号データ用フレームメモリからの列信号
データの出力順序を示す説明図である。
【図19】画像データを複数の部分に分割して出力する
単位とフレームメモリからの出力順の変換を示す説明図
である。
【図20】列信号データでの1ワードと、その出力順に
より、上下分割した液晶表示パネルの同時駆動を行うこ
とを示す説明図である。
【図21】画像データを複数の部分に分割して出力する
単位とフレームメモリからの出力順の変換を示す説明図
である。
【図22】列信号データでの1ワードと、その出力順に
より、上下左右分割した液晶表示パネルの同時駆動を行
う一例を示す説明図である。
【図23】列信号データでの1ワードと、その出力順に
より、左右分割した液晶表示パネルの同時駆動を行う一
例を示す説明図である。
【図24】従来の単純マトリクス型の液晶表示パネルの
構造を示す概略図である。
【図25】従来の線順次選択駆動法を用いた場合の駆動
波形図と光学応答波形図である。
【図26】複数行同時選択駆動法を用いた場合の駆動波
形図と光学応答波形図である。
【図27】複数行同時選択駆動法の概念を示す説明図で
ある。
【図28】この発明の第2の実施の形態における液晶表
示パネルの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図29】この発明の第3の実施の形態における液晶表
示パネルの駆動装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像データ用フレームメモリ 2 画像データ用フレームメモリのアドレス発生回路 3 画像データ用列バッファメモリ 4 画像データ用列バッファメモリのアドレス発生回
路 5 行列発生回路 6 演算回路 7 列信号データ用列バッファメモリ 8 列信号データ用列バッファメモリのアドレス発生
回路 9 列信号データ用フレームメモリ 10 列信号データ用フレームメモリのアドレス発生
回路 11 列ドライバ 12 行ドライバ 13 単純マトリックス型液晶表示パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X個の行電極とY個の列電極の間に実効
    値電圧に応答する液晶を挟持しX個の行電極のうち同時
    にn個を駆動する方式を用いて単純マトリクス型液晶表
    示パネルを駆動する液晶表示パネルの駆動装置であっ
    て、 読み出しおよび書き込みのアクセス方向をフィールド毎
    に切り替えるとともに、外部から転送されるX行Y列の
    ディジタル画像データの書き込みと読み出しとを独立し
    て行う第1のフレームメモリと、 読み出しを書き込みに先行させる状態で前記第1のフレ
    ームメモリに独立した書き込みアドレスと読み出しアド
    レスとを与える第1のアドレス発生回路と、 n行分の記憶容量を有し前記第1のフレームメモリから
    出力される画像データの行列の方向を変換して出力する
    第1の列バッファメモリと、 前記第1の列バッファメモリに独立した書き込みアドレ
    スと読み出しアドレスとを与える第2のアドレス発生回
    路と、 前記行電極を駆動する行信号のパターンをn次の行列と
    して保持し出力する行列発生回路と、 前記行列発生回路の出力データで前記第1の列バッファ
    メモリから出力される画像データを変換し列信号データ
    として出力する演算回路と、 n行分の記憶容量を有し前記演算回路から出力される列
    信号データの行列の方向を変換して出力する第2の列バ
    ッファメモリと、 前記第2の列バッファメモリに独立した書き込みアドレ
    スと読み出しアドレスを与える第3のアドレス発生回路
    と、 読み出しおよび書き込みのアクセス方向をフィールド毎
    に切り替えるとともに、前記第2の列バッファメモリか
    ら出力されるX行Y列の列信号データの書き込みと読み
    出しを独立して行う第2のフレームメモリと、 読み出しを書き込みに先行させる状態で前記第2のフレ
    ームメモリに独立した書き込みアドレスと読み出しアド
    レスとを与える第4のアドレス発生回路と、 前記行列発生回路の出力データを用いて行電極を駆動す
    る行ドライバと、 前記第2のフレームメモリから出力される列信号データ
    を用いて列電極を駆動する列ドライバとを備えた液晶表
    示パネルの駆動装置。
  2. 【請求項2】 X個の行電極とY個の列電極の間に実効
    値電圧に応答する液晶を挟持しX個の行電極のうち同時
    にn個を駆動する方式を用いて上下に分割された単純マ
    トリクス型液晶表示パネルの上部および下部を同時に駆
    動する液晶表示パネルの駆動装置であって、 読み出しおよび書き込みのアクセス方向をフィールド毎
    に切り替えるとともに、外部から転送されるX行Y列の
    ディジタル画像データの書き込みと読み出しを独立して
    行う第1のフレームメモリと、 読み出しを書き込みに先行させる状態で前記第1のフレ
    ームメモリに独立した書き込みアドレスと読み出しアド
    レスとを与え、かつ前記単純マトリクス型液晶表示パネ
    ルの上部および下部を同時に駆動するように読み出しア
    ドレスを書き込みアドレスの順番に対して変換して出力
    する第1のアドレス発生回路と、 n行分の記憶容量を有し前記第1のフレームメモリから
    出力される画像データの行列の方向を変換して出力する
    第1の列バッファメモリと、 前記第1の列バッファメモリに独立した書き込みアドレ
    スと読み出しアドレスとを与える第2のアドレス発生回
    路と、 前記行電極を駆動する行信号のパターンをn次の行列と
    して保持し出力する行列発生回路と、 前記行列発生回路の出力データで前記第1の列バッファ
    メモリから出力される画像データを変換し列信号データ
    として出力する演算回路と、 n行分の記憶容量を有し前記演算回路から出力される列
    信号データの行列の方向を変換して出力する第2の列バ
    ッファメモリと、 前記第2の列バッファメモリに独立した書き込みアドレ
    スと読み出しアドレスを与える第3のアドレス発生回路
    と、 読み出しおよび書き込みのアクセス方向をフィールド毎
    に切り替えるとともに、前記第2の列バッファメモリか
    ら出力されるX行Y列の列信号データの書き込みと読み
    出しとを独立して行う第2のフレームメモリと、 読み出しを書き込みに先行させる状態で前記第2のフレ
    ームメモリに独立した書き込みアドレスと読み出しアド
    レスとを与える第4のアドレス発生回路と、 前記行列発生回路の出力データを用いて行電極を駆動す
    る行ドライバと、 前記第2のフレームメモリから出力される列信号データ
    を用いて2Y個の列電極を駆動する列ドライバとを備え
    た液晶表示パネルの駆動装置。
  3. 【請求項3】 第1のフレームメモリの書き込みアドレ
    スを1行の範囲内で変換することにより、列信号データ
    を左右同時に出力して単純マトリクス型液晶パネルを駆
    動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の液晶表示パネルの駆動装置。
  4. 【請求項4】 第2のフレームメモリの書き込みアドレ
    スを1行の範囲内で変換することにより、列信号データ
    の展開を行うようにしたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の液晶表示パネルの駆動装置。
JP2515696A 1996-02-13 1996-02-13 液晶表示パネルの駆動装置 Pending JPH09218666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2515696A JPH09218666A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 液晶表示パネルの駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2515696A JPH09218666A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 液晶表示パネルの駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09218666A true JPH09218666A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12158168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2515696A Pending JPH09218666A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 液晶表示パネルの駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09218666A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6943782B2 (en) 2000-09-29 2005-09-13 Seiko Epson Corporation Display control method, display controller, display unit and electronic device
KR100526704B1 (ko) * 2002-07-12 2005-11-08 주식회사 디엠케이 액정 디스플레이 장치의 끌림 현상 방지 방법
CN100447858C (zh) * 2005-10-25 2008-12-31 广达电脑股份有限公司 可减少使用高速缓存的显示控制器及其帧调整方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6943782B2 (en) 2000-09-29 2005-09-13 Seiko Epson Corporation Display control method, display controller, display unit and electronic device
KR100526704B1 (ko) * 2002-07-12 2005-11-08 주식회사 디엠케이 액정 디스플레이 장치의 끌림 현상 방지 방법
CN100447858C (zh) * 2005-10-25 2008-12-31 广达电脑股份有限公司 可减少使用高速缓存的显示控制器及其帧调整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3253481B2 (ja) メモリインターフェイス回路
KR920000355B1 (ko) 디스플레이 패널 구동장치
US6040826A (en) Driving circuit for driving simple matrix type display apparatus
JPH0528838B2 (ja)
US20050052386A1 (en) Method of processing image signals for improved image quality
TW484307B (en) Apparatus for controlling a display device
JPH07287552A (ja) 液晶パネルの駆動装置
JP3169763B2 (ja) 液晶表示パネルの階調駆動装置
JP3410952B2 (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法
JP2008304763A (ja) 表示装置
JPH11338424A (ja) 液晶コントローラおよびそれを用いた液晶表示装置
JPH05181431A (ja) 液晶表示データ制御装置
JP2005157365A (ja) 信号処理装置及び方法
JPH09218666A (ja) 液晶表示パネルの駆動装置
US6091386A (en) Extended frame-rate acceleration with gray-scaling for multi-virtual-segment flat-panel displays
JP3460247B2 (ja) マトリックス型表示装置及びその駆動方法
JP4627823B2 (ja) 表示装置の制御回路
JP4577923B2 (ja) 表示装置の制御回路
JPH08211849A (ja) 表示制御装置
JPH0230028B2 (ja)
JP4454068B2 (ja) 表示装置の制御回路
JPH1031460A (ja) 液晶表示パネルの駆動装置
JP3589789B2 (ja) 液晶表示装置の駆動方法および駆動回路
JP2022136571A (ja) 表示システム
JP3233562B2 (ja) 液晶パネルの駆動方法