JP3124166B2 - Vramの表示アドレス演算回路 - Google Patents

Vramの表示アドレス演算回路

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JP3124166B2
JP3124166B2 JP05349302A JP34930293A JP3124166B2 JP 3124166 B2 JP3124166 B2 JP 3124166B2 JP 05349302 A JP05349302 A JP 05349302A JP 34930293 A JP34930293 A JP 34930293A JP 3124166 B2 JP3124166 B2 JP 3124166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示器の表示画面に表す
る画像データを記憶するVRAMに対する読出アドレス
を演算するVRAM表示アドレス演算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムに組込まれているCR
T表示装置や液晶表示装置等の各種の表示器に画像を表
示する場合に、この表示器に表示中の画像データをビッ
トデータ形式で記憶保持するビデオメモリとして、大記
憶容量を有したRAM(随時書込み読出可能な記憶素
子)で構成されたVRAM(ビデオRAM)が使用され
る。
【0003】さらに、このような半導体メモリであるV
RAMとして、CPUなどがアクセスするためのランダ
ムアクセスポートと、表示器の駆動回路がアクセスする
シリアルアクセスポートとを有するデュアルポートRA
Mが使用されている。このようなデュアルポートを有し
たVRAMを使用して回路を設計する設計者にとって
は、回路設計が簡単で、また描画と表示の動作を同時に
実行できる。
【0004】一方、プロセス制御装置の表示装置のなか
には、記憶部内に表示装置における表示領域(面積)を
超えた大きな仮想画面イメージを持ち、表示領域をスム
ーズに1ドット単位で移動させるスクロール機能を持つ
ものがある。
【0005】このスクロール機能を実現するためには、
図3(a)に示すように、記憶部に形成される仮想画面
イメージそのものを前述したVRAM1で構成し、この
VRAM1内に表示領域2を指定し、スクロール操作に
応動して、この表示領域2をVRAM1内で矢印で示す
上下方向に移動させることによって、表示器の表示画像
をスムースにスクロールが可能となる。この場合、VR
AM1内の表示アドレスを順番に移動していけばよい。
【0006】しかし、図3(a)に示す手法において、
例えば、表示器の表示可能面積に対して4倍のスクロー
ル範囲を確保するためには、多くのメモリ素子が必要
で、スペース的にも、かつ実装上も、さらに、金銭的に
も効率的ではない。
【0007】また、このVRAM1を適用してソフトウ
ェアにてスクロール動作させた場合、VRAM1にはア
クセスの高速化を図るため特定の領域を一括してアクセ
スできるようなモード等も備えてはいるが、上述した広
範囲な領域をアクセスするには、それなりの時間が必要
であった。したがって、高いスクロール速度を得ること
が困難であった。
【0008】このような不都合を解消するために、図3
(b)に示すように、通常のデータメモリ3内における
表示領域2のデータのみを別途設けられたVRAM1a
へ複写することによって、高価な部品であるVRAM1
aの必要とする記憶容量を表示画面1枚分の容量に節減
できる。
【0009】例えば、前記1画面分のデータ記憶容量を
有するVRAMを用いたスクロール可能な表示装置は図
4に示すように構成されている。
【0010】表示制御プロセッサ4は内部に図3(b)
に示すデータメモリ3を有しており、表示アドレス演算
回路5を介して移動画面用VRAM6a及び固定画面用
VRAM6bへアドレスADを印加すると共に、バス7
を介して表示すべきデータD及び各種の制御信号を印加
する。
【0011】各VRAM6a,6bに記憶されたビット
データ形式の画像データは、表示出力制御部8によって
各ラスター毎に各VRAM6a,6bのシリアルポート
からシリアルデータとして読出されて、D/A変換部9
でアナログ信号に変換されて表示器10へ送出されて、
この表示器10に二次元表示される。
【0012】図5は前記各VRAM6a,6bの概略構
成を示すブロック図である。
【0013】表示器10の1表示画面分のデータを格納
する容量を有したセルアレイ11に対して、前記表示制
御プロセッサ4がアクセスするランダムアクセスポート
のカラムアドレス端子およびローアドレス端子にカラム
デコーダ12およびローデコーダ13が接続されてい
る。カラムデコーダ12,ローデコーダ13にはカラム
アドレスバッファ12a及びローアドレスバッファ13
aを介して前記表示アドレス演算回路5からアドレスA
0〜A8が入力される。カラムデコーダ12には前記バ
ス7を介して表示制御プロセッサ4からデータが入出力
される入力バッファ14a及び出力バッファ14bが接
続されている。
【0014】また、前記セルアレイ11のもう一方に端
子には、セルアレイ11のデータをSAM(シリアル・
アクセス・メモリ)16へ転送するための転送ポート1
5が接続されている。SAM16に転送されたデータは
シリアルアドレスカウンタ18で駆動されるシリアルセ
レクタ19によってシリアルデータとして読出されてシ
リアル出力バッファ20aを介して前記表示出力制御部
8へ出力される。なお、必要に応じて、シリアルデータ
をシリアル入力バッファ20bを介して入力して、セル
アレイ11に書込むことも可能である。
【0015】また、表示制御プロセッサ4からバス7を
介して送出された各種制御信号はタイミングジェネレー
タ21へ入力される。
【0016】このようなデュアルポートを有したVRA
M6a,6bにおいては、表示制御プロセッサ4がこの
VRAM6a,6bに対してデータを書込む場合は、図
6に示す書込サイクルを実行する。また、表示制御プロ
セッサ4がこのVRAM6a,6bからデータを読出す
る場合は、図7に示す読出サイクルを実行する。
【0017】さらに、表示制御プロセッサ4がこのVR
AM6a,6bに記憶されたデータをシリアルデータと
して表示出力制御部8へ出力させる場合は、図8に示す
転送サイクルを実行する。
【0018】図9は前記表示器10における表示タイミ
ングを示す図である。表示画面10aの表示データを格
納する図5のVRAM6a,6bのセルアレイ11のカ
ラムアドレスADC は表示画面10aの水平方向(X軸
方向)に対応し、ローアドレスADR は表示画面10a
の垂直方向(Y軸方向)に対応する。
【0019】VRAM6a,6bのセルアレイ11に格
納された1ラスタ分のデータを表示するためには、その
表示開始アドレス、すなわち転送開始アドレスをVRA
M6a,6bのカラムアドレスバッファ12a及びロー
アドレスバッファ13aに印加し、前述した図8に示す
転送サイクルを実行することにより、所望の1ラスタに
対応するローアドレスに所属する全データを転送ポート
15を介してSAM16に一括転送する。転送されれ
ば、あとは、シリアルセレクタ19へ入力されるシリア
ルアドレスカウンタ18からのクロックにより自動的に
読出される。
【0020】したがって、通常の転送サイクルは、図8
に示すように、表示画面10aの水平方向の各ラスタを
走査する先頭のタイミングで実行する。
【0021】よって、表示画面10aに表示された画像
をスクロールさせるには、この転送サイクル時の先頭ア
ドレス(転送開始アドレス)を演算したのち、移動画面
用VRAM6aに入力すればよい。
【0022】このスクロール時におけるアドレス計算は
表示アドレス演算回路5で実施される。
【0023】図10は表示アドレス演算回路5の概略構
成図である。
【0024】表示制御プロセッサ4から出力されるアド
レスADのローアドレスADR は加算器5aにて垂直方
向(Y方向)のスクロール値Yが加算(ADR +Y)さ
れて、マルチプレクサ5dの一方に入力される。また、
アドレスADのカラムアドレスADC は加算器5bにて
水平方向(X方向)のスクロール値Xが加算(ADC
X)されて、マルチプレクサ5dの他方に入力される。
マルチプレクサ5dはマルチプレクスタイミング信号a
に同期して演算後の各アドレス値を所定のタイミングで
次のマルチプレクサ5eへ送出する。このマルチプレク
サ5eにはスクロールを実施しない固定画面用VRAM
6aに対するマルチプレクサ5cからのアドレスが入力
されている。
【0025】マルチプレクサ5eは選択信号bが指定指
定する例えばマルチプレクサ5dからのアドレスを移動
画面用VRAM6aのカラムアドレスバッファ12a及
びローアドレスバッファ13aへ送出する。
【0026】図11は図10に示す表示アドレス演算回
路5の動作を示すタイムチャートである。
【0027】マルチプレクサ5dから演算後のローアド
レス(ADR +Y)が出力された後にロードアドレス・
ストロープ信号RASが出力され、その後にマルチプレ
クスタイミング信号aが反転する。その後にマルチプレ
クサ5dから演算後のカラムアドレス(ADC +X)が
出力される、そして、カラムアドレス・ストローブ信号
CASが出力される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した表示アドレス演算回路5においてもまだ改良す
べき次のような課題があった。
【0029】すなわち、前述したように、VRAM6
a,6bの1ラスタ分のデータを表示器10に表示させ
るためには、前述した転送サイクルを利用する。スクロ
ール機能がない場合には、表示制御プロセッサ4から、
1ラスタ分のデータの先頭アドレス(転送開始アドレ
ス)をそのまま指定すれぱ、後は前述した転送サイクル
が自動的に実行されて1ラスタ分のデータがSAM16
にまとめて転送され、SAM16から順次シリアルデー
タとして読出されて表示器10に表示される。
【0030】しかし、スクロール機能を実行するために
は、図10,図11に示すように、表示制御プロセッサ
4から出力されたアドレスADのローアドレスADR
びカラムアドレスADC に対して、それぞれスクロール
値X,Yを加算する加算処理が入る。
【0031】したがって、1ラスタ分のデータ表示処理
が終了すると、次の1ラスタ分のデータを転送する場合
におけるアドレス値の計算処理時間が各転送サイクルの
先頭部分に挿入される。
【0032】データ転送時間はVRAM6aの仕様によ
りほぼ一定であり、データの表示時間も水平同期信号の
周波数でほぼ固定されている。したがって、上述したス
クロール機能を実現するための上述したアドレス値の演
算時間を極く短時間に実施する必要がある。
【0033】通常、加算器やアドレスラッチ、マルチプ
レクサ等は、たとえこれ等がゲートアレイで構成されて
いたとしても、伝搬遅延時間があり、図10に示すよう
に複数段直列に接続すると、次段回路のセットアップタ
イムやホールドタイムを満足することができなくなると
いう問題が発生する。
【0034】したがって、上述したアドレス値の演算処
理を極く短時間に終了するためには、図10に示す加算
回路5a,5bを高速の演算素子に置換える必要があ
る。しかし、このような高速の演算素子は実用化が難し
く、たとえ実現できたとしても、コンピュータを使用し
た非常に高価なものになり、表示装置全体の製造費が大
幅に増大する。
【0035】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、転送サイクル時に表示制御プロセッサから
与えられるアドレス値を次の転送サイクルまで記憶保持
することによって、次の転送サイクルに使用するアドレ
スを前もって演算でき、たとえ高価でかつ高速の演算素
子を使用しなかったとしても、1表示画面分のデータ記
憶容量を有するVRAMにおいて、十分にスクロール機
能を発揮できるVRAMの表示アドレス演算回路を提供
することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示制御プロ
セッサから順次出力されるアドレス値に外部から入力さ
れたスクロール値を加算してVRAM(ビテオRAM)
に転送開始アドレスとして印加することによって、この
VRAMのセルアレイに記憶された1ラスタ分のデータ
を転送サイクル期間中にSAM(シリアル・アクセス・
メモリ)に転送させた後、このSAMに転送されたデー
タをシリアル信号に変換して表示器に表示させるVRA
Mの表示アドレス演算回路に適用される。
【0037】そして、上記課題を解消するために本発明
のVRAMの表示アドレス演算回路においては、表示制
御プロセッサから順次入力されるアドレス値を次の転送
サイクル開始まで保持するラッチ手段と、今回の転送サ
イクル期間中及び今回の転送サイクルで転送されたデー
タの表示期間中に、ラッチ手段にラッチされたアドレス
値にスクロール値を加算する第1の加算手段と、ラッチ
手段にラッチされたアドレス値に規定値を加算する第2
の加算手段と、第1及び第2の加算手段にてスクロール
値及び規定値が加算されたアドレス値を次の転送サイク
ルに対する転送開始アドレスとしてVRAMに印加する
タイミング制御手段とを備えたものである。
【0038】また、請求項2においては、前記規定値を
1としている。
【0039】
【作用】このように構成されたVRAMの表示アドレス
演算回路においては、表示制御プロセッサからは、一つ
の転送サイクルが開始される前に、この転送サイクルに
おいて、セルアレイからSAMへ転送される1ラスタ分
のデータの先頭アドレス、すなわち転送開始アドレスが
指定される。転送開始アドレスが指定されると、この転
送開始アドレス以下の1ラスタ分のデータが自動的にS
AMへ転送されて、最終的に表示器に表示される。
【0040】この場合、スクロールを実施する場合は、
表示制御プロセッサから指定される転送開始アドレスに
対してスクロール値だけ加算したアドレス値を改めて転
送アドレスとしてVRAMに印加する必要がある。
【0041】一般に、表示器に水平同期信号に同期して
順番に表示される各1ラスタ分のデータの先頭アドレス
(転送開始アドレス)は規定アドレスおきの値であるの
で、表示制御プロセッサから転送サイクル毎に出力され
る各アドレス値は、一つ前の転送サイクル時に出力した
アドレス値に規定値を加算したアドレス値である。
【0042】このことは、今回の転送サイクルで出力さ
れたアドレス値が確定すれば、次の転送サイクルで出力
されるアドレス値が一義的に定まる。
【0043】したがって、表示制御プロセッサから転送
サイクル毎に出力される各アドレス値を次の転送サイク
ル開始までラッチしておけば、このラッチされたアドレ
ス値に前述した規定値を加算すれば、次の転送サイクル
における正しいアドレス値が前もって得られる。そし
て、この得られたアドレス値に対してスクロール値を加
算すれば、次の転送サイクルにおける転送開始アドレス
が得られる。
【0044】よって、次の転送サイクルが開始される
と、直ちに先に算出した転送開始アドレスをVRAMに
印加できる。したがって、一つ先の転送サイクルに使用
する転送開始アドレスを前もって作成できるので、スク
ロール値をアドレス値に加算する処理は、次の転送サイ
クルが開始されるまでの間に実施すればよいので、特に
高速な演算素子を用いる必要がない。
【0045】なお、表示制御プロセッサから出力される
アドレスを表示画面の垂直方向(Y軸)を示すローアド
レスと水平方向(X軸方向)を示すカラムアドレスとに
分割して、垂直(Y方向)方向及び水平方向(X軸方
向)に個別にスクロール値を印加する場合は、表示制御
プロセッサから出力されるアドレスのローアドレスは1
づつ増加していくので、前記規定値は[1]となる。
【0046】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0047】図1は実施例のVRAMの表示アドレス演
算回路の概略構成を示すブロック図である。
【0048】なお、この表示アドレス演算回路以外の表
示装置を構成する、表示制御プロセッサ4,移動画面用
VRAM6a,固定画面用VRAM6b,表示出力制御
部8,D/A変換器9,及び表示器10は図4に示す従
来の表示装置と同じであるので重複する詳細説明を省略
する。
【0049】また、移動画面用VRAM6a及び固定画
面用VRAM6bの詳細構成も図5で説明した通りであ
る。
【0050】図1に示す実施例の表示アドレス演算回路
内には、前述したように、スクロール機能を持つ移動画
面用VRAM6aとスクロール機能を持たない固定画面
用VRAM6bを同時に扱えるように、2種類のアドレ
ス発生回路が組込まれている。
【0051】表示制御プロセッサ4から図2に示す水平
同期信号に応動する転送サイクルがが到来する毎に出力
されるアドレスADは固定画面用アドレス発生回路31
及び移動画面用アドレス発生回路32へ入力される。
【0052】固定画面用アドレス発生回路31へ入力さ
れたアドレスADのローアドレスADR はそれぞれ個別
のマルチプレクタ31a,31bの一方の端子に入力さ
れる。また、アドレスADのカラムアドレスADC は各
マルチプレクタ31a,31bの他方の端子へ入力され
る。各マルチプレクサ31a,31bはマルチプレクス
タイミング信号a1 に同期して、ローアドレスADR
びカラムアドレスADC を出力する。
【0053】マルチプレクサ31aから出力されるロー
アドレスADR 及びカラムアドレスADC は固定画面用
VRAM6bのローアドレスバッファ13a及びカラム
アドレスバッファ12aへ印加される。また、マルチプ
レクサ31aから出力されるローアドレスADR 及びカ
ラムアドレスADC は別のマルチプレクサ33の一方端
に入力される。このマルチプレクサ33の他方端には、
移動画面用アドレス発生回路32から出力されるローア
ドレスADR 及びカラムアドレスADC が入力される。
【0054】マルチプレクサ33はタイミング発生回路
45から出力される選択信号bが指定する側のアドレス
発生回路31,32からのローアドレスADR 及びカラ
ムアドレスADC を移動画面用VRAM6aのローアド
レスバッファ13a及びカラムアドレスバッファ12a
へ印加する。
【0055】なお、タイミング発生回路45は、表示制
御プロセッサ4が移動画面用VRAM6aに対する通常
の書込サイクル及び読出サイクルと、データを読出して
表示器10に表示する場合に実行される転送サイクルと
を切換える前述した選択信号bを送出する。すなわち、
マルチプレクサ33は通常の書込サイクル及び読出サイ
クルと、転送サイクルとを切換える機能を有する。
【0056】表示制御プロセッサ4から移動画面用アド
レス発生回路32へ入力したアドレスADの垂直方向
(Y方向)に対応するローアドレスADR はラッチ回路
34へ入力される。また、アドレスADの水平方向(X
方向)に対応するカラムアドレスADC は別のラッチ回
路35へ入力される。各ラッチ回路34,35はラッチ
タイミング発生回路36からのタイミング信号cで各ア
ドレスADR ,ADC をラッチする。また、タイミング
信号cはインバータ37を介してラッチ回路38を制御
する。
【0057】ラッチタイミング発生回路36は表示制御
プロセッサ4から次のアドレスADが出力されるまで各
ラッチ回路34,35,38のラッチ状態を維持させる
タイミング信号cを出力する。
【0058】ラッチ回路38にラッチされたローアドレ
スADR は加算回路39の一端に入力される。外部から
入力されてY軸レジスタ40に記憶された垂直方向(Y
方向)のスクロール値Yは加算回路41にて、規定値と
しての[1]が加算されて、[1+Y]値となって、加
算回路39の他端に入力される。
【0059】加算回路39はラッチされているローアド
レスADR に、1を加算したスクロール値[1+Y]を
加算して新しい転送開始のローアドレス[ADR +1+
Y]を算出して、次のマルチプレクサ42の一端へ送出
する。
【0060】したがって、加算回路41,39は第1,
第2の加算手段を構成する。
【0061】一方、外部から入力されてX軸レジスタ4
3に記憶されたX方向のスクロール値Xは加算回路44
にて、ラッチ回路35にラッチされたカラムアドレスA
Cに加算される。加算回路44は加算した新たなカラ
ムアドレス[ADC +X]を次のマルチプレクサ42の
他端へ送出する。
【0062】なお、表示画面10aに対して水平方向
(X方向)にスクロールしない状態においては、X=0
であるので、加算回路44における加算演算は実行され
ずに、ラッチ回路35にラッチされているカラムアドレ
スADC がそのままマルチプレクサ42に印加される。
【0063】マルチプレクス42は、前述したマルチプ
レクスタイミング信号a1 に同期して、加算処理後のロ
ーアドレス[ADR +1+Y]及びカラムアドレス[A
C+X]を次のマルチプレクサ33へ出力する。
【0064】次に、このように構成されたVRAMの表
示アドレス演算回路の動作を説明する。
【0065】表示制御プロセッサ4が、移動画面用RA
M6a,固定画面用VRAM6bに対して、データの書
込処理及び読出処理を実行する場合には、タイミング発
生回路45から出力される選択信号bを通常の書込サイ
クル及び読出サイクル側に設定して、マルチプレクサ3
3を固定画面用アドレス発生回路31からのローアドレ
スADR 及びカラムアドレスADC を選択させる。
【0066】この状態で、図6及び図7に示す書込サイ
クル及び読出サイクルを実施することによって、各VR
AM5a,6bに対してデータを任意に書込,読出でき
る。
【0067】次に、移動画像用RVAM6aのセルアレ
イ11に記憶されているデータを表示器10の表示画面
10aに表示させる表示処理を実行する場合は、タイミ
ング発生回路45から出力される選択信号bを転送サイ
クル側に設定して、マルチプレクサ33を移動画像画面
アドレス発生回路32からのローアドレスADR 及びカ
ラムアドレスADC を選択させる。
【0068】そして、この場合の表示制御プロセッサ4
及び表示アドレス演算回路の動作を図2の全体表示タイ
ムチャート及び図8の転送サイクルのタイムチャートを
用いて説明する。
【0069】表示制御プロセッサ4は図2に示す垂直同
期信号内の各水平同期信号に同期して、水平同期信号期
間に表示すべき1ラスタ分のデータの先頭アドレス(転
送開始アドレス)ADを表示アドレス演算回路へ送出す
る。
【0070】この1ラスタ分のデータの先頭アドレスA
DのローアドレスAR 及びカラムアドレスADC は各ラ
ッチ回路34,38,35にて次の転送サイクル開始時
までラッチされる。
【0071】ラッチされたローアドレスAR は各加算回
路41,39によって、スクロール値Y及び1が加算さ
れた新たな転送開始アドレスADのローアドレス[AD
R +Y+1]としてマルチプレクサ42へ印加される。
【0072】また、ラッチされたカラムアドレスAC
加算回路44によって、スクロール値Xが加算された新
たな転送開始アドレスADのカラムアドレス[ADC
X]としてマルチプレクサ42へ印加される。
【0073】次の水平同期信号が入力して、次の転送サ
イクルが開始されると、表示制御プロセッサ4から次の
1ラスタ分のデータの先頭アドレスADがに入力され
る。そして、該当アドレスADのローアドレスADR
びカラムアドレスADC は各ラッチ回路34,38,3
5にラッサされる。
【0074】この次の転送サイクル時に入力されるアド
レスADは先に入力されたアドレスに対して1ラスタ分
離れた位置のアドレスであり、同期方式がノンインタレ
ース(各ラスタが上から順次走査される方式)の場合、
前回のアドレスADのローアドレスADR に[1]を加
えた値である。
【0075】同時に、マルチプレクサ42に印加されて
いる先にスクロール値Y及び1が加算されたローアドレ
スADR がマルチプレクサ33を介して移動画面用VR
AM6aのローアドレスバッファ13aに印加され、続
いて、マルチプレクサ42に印加されている先にスクロ
ール値Xが加算されたカラムアドレスADC が移動画面
用VRAM6aのカラムアドレスバッフア12aに印加
される。その結果、図8に示すように、セルアレイ11
のローアドレスADR 及びカラムアドレスADC で示さ
れる先頭アドレス(転送開始アドレス)に記憶されてい
るデータから1ラスタ分のデータが順次転送ポート15
を介してSAM16へ読出される。そして、このSAM
16に転送されたデーテはシリアルデータ・フオーマッ
トで読出されて、表示器10に表示される。
【0076】この転送サイクル及びデータの表示期間中
に今回入力してラッチされているアドレスADのローア
ドレスADR 及びカラムアドレスADC に対して前述し
た各加算器4,39,44にてスクロール処理に関する
加算演算処理を実施できる。
【0077】よって、図2のタイムチャートに示すよう
に、転送サイクル期間中に該当転送サイクルで使用する
スクロール後の先頭アドレス(転送開始アドレス)の演
算処理を実施する必要がないので、転送サイクルを、セ
ルアレイ11から1ラスタ分のデータをSAM16へ読
出すのに必要な時間まで短縮できる。
【0078】このように、「前回転送した1ラスタ分の
データの先頭アドレスADのローアドレスADR
[1]を加算したアドレスが、現在転送している1ラス
タ分のデータの先頭アドリスのローアドレスADR にな
る」ということを利用すれば、加算/減算処理はすでに
前回の転送サイクル時に実施されており、その値を用い
る次の転送サイクル時には余裕を持って準備することが
できる。このことは、通常のCMOSゲートアレイでも
充分に適用することが可能であり、回路構成が容易で、
安価、低消費電力,発熱の低減などなどの種々の長所を
有する。
【0079】なお、本発明の上述した原理を応用する
と、データ転送サイクルの表示アドレスのインクリメン
トのような、予め決まった順序で値が変化するようなス
テートマシンに適用可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明のVRAMの
表示アドレス演算回路においては、転送サイクル時に表
示制御プロセッサから与えられるアドレス値を次の転送
サイクルまで記憶保持することによって、次の転送サイ
クルに使用するアドレスを前もって演算でき、たとえ高
価でかつ高速の演算素子を使用しなかったとしても、1
表示画面分のデータ記憶容量を有するVRAMにおいて
十分にスクロール機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるにVRAMの表示
アドレス演算回路を示すブロック図
【図2】 同実施例回路の動作を説明するためのタイム
チャート
【図3】 一般的なメモリとVRAMとの関係を示す模
式図
【図4】 一般的な表示装置全体を示すブロッ図
【図5】 一般的なVRAMの構成を示すブロック図
【図6】 同VRAMにおける書込サイクルを示す図
【図7】 同VRAMにおける読出サイクルを示す図
【図8】 同VRAMにおける転送サイクルを示す図
【図9】 表示装置に組込まれた表示器の表示画面を示
す図
【図10】 従来の表示アドレス演算回路を示すブロッ
ク図
【図11】 同従演算回路の動作を示すタイムチャート
【符号の説明】
4…表示制御プロセッサ、5…表示アドレス演算回路、
6a…移動画面用VRAM、6b…固定画面用VRA
M、8…表示出力制御部、9…D/A変換部、10…表
示器、11…セルアレイ、12a…カラムアドレスバッ
ファ、13a…ローアドレスバッファ、15…転送ポー
ト、16…SAM、31…固定画面用アドレス発生回
路、32…移動画面用アドレス発生回路、31a.31
b,33,42…マルチプレクサ、34.35,38…
ラッチ回路、39,41,44…加算回路、40…Y軸
レジスタ、43…X軸レジスタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示制御プロセッサから順次出力される
    アドレス値に外部から入力されたスクロール値を加算し
    てVRAM(ビテオRAM)に転送開始アドレスとして
    印加することによって、このVRAMのセルアレイに記
    憶された1ラスタ分のデータを転送サイクル期間中にS
    AM(シリアル・アクセス・メモリ)に転送させた後、
    このSAMに転送されたデータをシリアル信号に変換し
    て表示器に表示させるVRAMの表示アドレス演算回路
    において、 前記表示制御プロセッサから順次入力されるアドレス値
    を次の転送サイクル開始まで保持するラッチ手段と、 今回の転送サイクル期間中及び今回の転送サイクルで転
    送されたデータの表示期間中に、前記ラッチ手段にラッ
    チされたアドレス値に前記スクロール値を加算する第1
    の加算手段と、 前記ラッチ手段にラッチされたアドレス値に規定値を加
    算する第2の加算手段と、 前記第1及び第2の加算手段にて前記スクロール値及び
    規定値が加算されたアドレス値を次の転送サイクルに対
    する転送開始アドレスとして前記VRAMに印加するタ
    イミング制御手段とを備えたVRAMの表示アドレス演
    算回路。
  2. 【請求項2】 前記規定値は1であることを特徴とする
    請求項1記載のVRAMの表示アドレス演算回路。
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