JP2006143178A - フロントサイドメンバ構造 - Google Patents

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速水 中川
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    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152Front or rear frames

Abstract

【課題】 衝突エネルギー吸収性能を確保すると共に、最大操舵時の前輪の切れ角をフロントサイドメンバの横断面積に影響されることなく設定できるフロントサイドメンバ構造を提供する。
【解決手段】 前輪30の中心軸より上方に位置し、フロントピラーロア10より車両前方に延びるアッパメンバ部2と、前輪30の中心軸より下方で、フロア4の前端部より車両前方に延びるロアメンバ部3と、アッパメンバ部2とロアメンバ部3を、前輪30より前で結合する結合部5と、結合部5より車両前方に延びるフロントメンバ部1とを備えるフロントサイドメンバ構造であって、アッパメンバ部2は、フロントメンバ部1より上方に配置し、且つ、ロアメンバ部3は、フロントメンバ部1より下方に配置することにより、前輪30の最大操舵時に、前輪30がフロントメンバ部1より、車幅方向内側へ侵入できる空間を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のフロントサイドメンバ構造に関する。
自動車の車体前部の構造として、図5に示すように、車体前部に車体前後方向へフロントサイドメンバ50を配置したものが知られている。図6に示すように左右のフロントサイドメンバ50の車幅方向内側にはエンジン及びトランスミッション60が配置される。フロントサイドメンバ50にはステアリングハンドルを最大限に切った時(以下、最大操舵時)の前輪51の位置を考え、前輪51の最大操舵時の位置61がフロントサイドメンバ50と干渉するのを避けるために、フロントサイドメンバ50の車体前後方向中間部の車幅方向外側に車幅方向内側へ向けて凹部63が形成してある。
ところで、衝突時における自動車の衝突エネルギー吸収性能を高めるには、このフロントサイドメンバ50の車幅方向での断面の面積(以下、横断面積)をできるだけ大きくするとともに、フロントサイドメンバ50の車幅方向での断面の中心線(以下、断面中心線)が車体前後方向に直線をなす場合が最も効果的である。また、衝突時に衝突エネルギーの吸収量が最も高いフロントサイドメンバ50の変形のしかたは、フロントサイドメンバ50の前端部62からフロントサイドメンバ50の後端部64へと順に軸圧潰していった場合である。
従来のフロントサイドメンバ構造のように、フロントサイドメンバ50に凹部63を設けた場合、フロントサイドメンバ50の前端部62の断面中心線と凹部63での断面中心線が車幅方向にずれてしまう。また、フロントサイドメンバ50の前端部62の横断面積とフロントサイドメンバ50の凹部63の横断面積を比べると、フロントサイドメンバ50の前端部62の横断面積よりもフロントサイドメンバ50の凹部63での横断面積の方が小さくなっている。
このため、フロントサイドメンバ50の凹部63が脆弱部となり、フロントサイドメンバ50の前端部62の断面中心線に沿って作用する入力によって、フロントサイドメンバ50の車体前後方向の中間部に車幅方向の曲げモーメントが発生しやすく、衝突時にはフロントサイドメンバ50の前端部62よりもフロントサイドメンバ50の凹部63が先に変形する可能性がある。
このように、衝突時にフロントサイドメンバ50の凹部63が前端部62よりも先に変形するのを防止するために、従来からフロントサイドメンバ50の板厚を厚くしたり、フロントサイドメンバ50の凹部63周辺に補強部材を別途追加したりすることで、フロントサイドメンバ50の凹部63の剛性を高めることが考えられている。しかし、これらの方法では車体重量および部品点数が増えてしまう。
そこで、フロントサイドメンバ50の前端部62を車幅方向内側へ突出するような形状とすることで、フロントサイドメンバ50の前端部62の断面中心線を、フロントサイドメンバ50の凹部63が形成されているフロントサイドメンバ50の車体前後方向の中間部の断面中心線とほぼ一致させて、フロントサイドメンバ50の凹部63に発生する曲げモーメントを低減を図っている。このようなフロントサイドメンバ構造が下記特許文献1に開示されている。
特許第2890938号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示のフロントサイドメンバ構造では、フロントサイドメンバ50の前端部62の断面中心線を、フロントサイドメンバ50の凹部63の断面中心線とほぼ一致させてはいるものの、フロントサイドメンバ50の前端部の横断面積とフロントサイドメンバ50の凹部63の横断面積を比べた場合、フロントサイドメンバ50の前端部62の横断面積よりフロントサイドメンバ50の凹部63の横断面積の方が小さいということに変わりはない。
このため、横断面積の小さなフロントサイドメンバ50の凹部63が脆弱部となり、フロントサイドメンバ50の車体前後方向の中間部に車幅方向の曲げモーメントが発生し易くなり、衝突時にはフロントサイドメンバ50の前端部62よりもフロントサイドメンバ50の凹部63が先に変形する可能性がある。
また、フロントサイドメンバ50が前輪51のほぼ中心と同じ高さの車幅方向内側に存在する以上、左右フロントサイドメンバ50の車幅方向の厚さにより、最大操舵時の前輪の切れ角θ2の大きさが制限されることは避けられない。特にフロントエンジン・フロントドライブ車でよく用いられる横置きエンジンレイアウトの場合、フロントサイドメンバ50の横断面積の大きさを必要最低限の衝突エネルギー吸収性能を満足するようにすると、前輪51の切れ角を十分に確保することができない。逆に、前輪51の切れ角をより大きくして車両の最小回転半径を小さくしたい場合には、必要最低限のフロントサイドメンバ50の横断面積をも確保することができなくなる可能性がある。
これらのことから、本発明は、自動車の衝突時における衝突エネルギー吸収性能を確保すると共に、フロントサイドメンバが前輪とエンジン及びトランスミッションとの間を通らないようなレイアウトに変更することにより、最大操舵時の前輪の切れ角をフロントサイドメンバの横断面積に影響されることなく設定できるフロントサイドメンバ構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する第1の発明(請求項1に対応)に係るフロントサイドメンバ構造は、前輪の中心軸より上方に位置し、フロントピラーロアより車両前方に延びるアッパメンバ部と、前記前輪の中心軸より下方に位置し、フロアの前端部より車両前方に延びるロアメンバ部と、前記アッパメンバ部と前記ロアメンバ部を、前記前輪より前方で結合する結合部と、前記結合部より車両前方に延びるフロントメンバ部とを備えるフロントサイドメンバ構造であって、前記アッパメンバ部は、前記フロントメンバ部より上方に配置し、且つ、前記ロアメンバ部は、前記フロントメンバ部より下方に配置することにより、前記前輪の最大操舵時に、前記前輪が前記フロントメンバ部より、車幅方向内側へ侵入できる空間を形成することを特徴とする。
上記の課題を解決する第2の発明(請求項2に対応)に係るフロントサイドメンバ構造は、第1の発明に係るフロントサイドメンバ構造において、前記アッパメンバ部はアッパフレームを兼ねることを特徴とする。
上記の課題を解決する第3の発明(請求項3に対応)に係るフロントサイドメンバ構造は、第1の発明又は第2の発明に係るフロントサイドメンバ構造において、前記ロアメンバ部はシャシメンバを兼ねることを特徴とする。
上記の課題を解決する第4の発明(請求項4に対応)に係るフロントサイドメンバ構造は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかに係るフロントサイドメンバ構造において、前記結合部は車体上方から見てY字状であり、前記アッパメンバ部は、前記ロアメンバ部より車幅方向外側に配置することを特徴とする。
上記の課題を解決する第5の発明(請求項5に対応)に係るフロントサイドメンバ構造は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかに係るフロントサイドメンバ構造において、前記フロントメンバ部の車両前方にクラッシュボックスを配置することを特徴とする。
第1の発明によれば、前輪の中心軸より上方に位置し、フロントピラーロアより車両前方に延びるアッパメンバ部と、前輪の中心軸より下方に位置し、フロアの前端部より車両前方に延びるロアメンバ部と、アッパメンバ部とロアメンバ部を、前輪より前方で結合する結合部と、結合部より車両前方に延びるフロントメンバ部とを備えるフロントサイドメンバ構造であって、アッパメンバ部は、フロントメンバ部より上方に配置し、且つ、ロアメンバ部は、フロントメンバ部より下方に配置することにより、前輪の最大操舵時に、前輪がフロントメンバ部より、車幅方向内側へ侵入できる空間を形成することにより、フロントメンバ部が前輪の中心軸とエンジン及びトランスミッションとの間を通らないレイアウトに変更することができる。これにより、自動車の衝突時における衝突エネルギー吸収性能を確保すると共に、最大操舵時の前輪の切れ角をフロントメンバ部の横断面積に影響されることなく設定することができる。
また、本発明に係るフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪の切れ角θ1と、従来のフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪の切れ角θ2とを比較するとθ1>θ2となり、本発明に係るフロントサイドメンバ構造における前輪の最大切れ角の方が、従来のフロントサイドメンバ構造における前輪の最大切れ角よりもより大きくなる。これにより、前輪の径が同じ場合には、本発明に係るフロントサイドメンバ構造を利用した車両の方が、従来のフロントサイドメンバ構造を利用した車両よりも最小回転半径を小さくすることができる。
また、本発明に係るフロントサイドメンバ構造を利用した自動車は、従来のフロントサイドメンバ構造を利用した自動車と比べた場合、径の大きなタイヤを装備しても、切れ角を大きくすることによって最小回転半径を極力小さくすることができる。これにより、今後のタイヤ径の大径化の動向にも対応することができる。
第2の発明によれば、アッパメンバ部はアッパフレームを兼ねることにより、従来のフロントサイドメンバ構造にもともと存在するアッパフレームをアッパメンバ部としてそのまま利用することができる。
このように、従来のフロントサイドメンバ構造でフロントサイドメンバが果たしていた役割をアッパフレームが代わりに果たすことができるで、従来のフロントサイドメンバ構造の大幅な変更や、エンジンルーム内のエンジン及びトランスミッションの配置レイアウトの変更を必要としないため、生産コストの増加を抑制することができる。
第3の発明によれば、ロアメンバ部はシャシメンバを兼ねることにより、従来のフロントサイドメンバ構造にもともと存在するシャシメンバをロアメンバ部としてそのまま利用することができる。
このように、従来のフロントサイドメンバ構造でフロントサイドメンバが果たしていた役割をシャシメンバが代わりに果たすことができるので、従来のフロントサイドメンバ構造の大幅な変更や、エンジンルーム内のエンジン及びトランスミッションの配置レイアウトの変更を必要としないため、生産コストの増加を抑制することができる。
第4の発明によれば、結合部は車体上方から見てY字状であり、アッパメンバ部は、ロアメンバ部より車幅方向外側に配置することにより、車幅方向に断面中心線がずれているアッパメンバ部の前端部とロアメンバ部の前端部とを結合することができるため、自動車に要求される衝突時の衝突エネルギー吸収性能を確保することができる。
第5の発明によれば、フロントメンバ部の車両前方にクラッシュボックスを配置することにより、自動車が低速度で衝突した場合、クラッシュボックスが積極的に軸圧潰することで、衝突のエネルギーを吸収してクラッシュボックスより後方の車体骨格部材が損傷することを防ぐことができ、車体を修理する際にクラッシュボックスのみを交換すればよいため、車体の修理にかかる労力やコストを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造について図1から図6を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す斜視図、図2は本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す平面図、図3は本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す側面図、図4は図3に示すA−A断面での断面図、図5は従来のフロントサイドメンバ構造を示す側面図、図6は図5に示すB−B断面での断面図である。なお、図中Frは車体前方を、Inは車幅方向内側を、Upは車体上方を示す。
図1に示すように左右のフロントピラーロア10の間には上部にカウルトップ11、中部にダッシュクロスメンバアッパ16、下部にダッシュクロスメンバロア15がある。フロントピラーロア10下部からは、車体後方に向けサイドシル17が延びている。
図3に示すように、前輪30の中心軸より上方に左右のフロントピラーロア10から車体前方に向けフロントサイドメンバアッパ2が延びている。本実施形態では、フロントサイドメンバアッパ2が課題を解決するための手段に記載するアッパメンバ部である。
図3に示すように、フロントサイドメンバアッパ2と前輪の頭頂部31はほぼ同じ高さに位置するが、最大操舵時に干渉する虞のある前輪30の前部内側32もしくは前輪30の後部内側33はフロントサイドメンバアッパ2よりも低い位置にあるため、図4に示す本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪40の切れ角θ1と、図6に示す従来のフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪61の切れ角θ2とをθ1>θ2とした場合でも、フロントサイドメンバアッパ2と前輪30の前部内側32又は後部内側33とが干渉することはない。
図5に示すように、従来のフロントサイドメンバ構造では前輪の頭頂部とほぼ同じ高さに位置するアッパフレーム52が配置されていたが、本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造では、このアッパフレーム52にフロントサイドメンバ50の機能も持たせるために、従来のフロントサイドメンバ構造のアッパフレーム52よりも横断面積を大きくして、図3に示すように、フロントサイドメンバアッパ2とした。
前輪30の中心軸より下方でフロア4とほぼ同じ高さにダッシュクロスメンバロア15の両端近傍から車体前方に向けフロントサイドメンバロア3が延びている。本実施形態では、フロントサイドメンバロア3が課題を解決するための手段に記載するロアメンバ部である。
図5に示すように、従来のフロントサイドメンバ構造ではフロアとほぼ同じ高さに位置するシャシメンバ53が配置されていたが、本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造では、このシャシメンバ53にフロントサイドメンバ50の機能も持たせるため、従来のフロントサイドメンバ構造のシャシメンバ53よりも横断面積を大きくし、図3に示すように、フロントサイドメンバロア3とした。
これらフロントサイドメンバアッパ2とフロントサイドメンバロア3とにより、図4に示すように、本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造ではフロントサイドメンバが前輪30の中心領域とエンジン及びトランスミッション41との間を通らないようなレイアウトにすることができる。
図1に示すように、フロントサイドメンバアッパ2とフロントサイドメンバロア3とを結合部5でボルト締め又は溶接により結合する。図2に示すように、結合部5を車体上方から見た場合、結合部5の形状はY字状になっている。
結合部5がY字状になっているのは、車幅方向に断面中心線がずれているフロントサイドメンバアッパ2の前端部とフロントサイドメンバロア3の前端部とを結合するためである。このようにしてフロントサイドメンバアッパ2とフロントサイドメンバロア3とを結合したことにより、自動車に要求される衝突時の衝突エネルギー吸収性能を確保することができる。
結合部5から車体前方に向けフロントサイドメンバ1が延びている。結合部5の前端部にはフランジ20を設け、フロントサイドメンバ1の後端部にはフランジ21を設け、これらフランジ20とフランジ21とをボルト締め又は溶接により結合する。本実施形態では、フロントサイドメンバ1が課題を解決するための手段に記載するフロントメンバ部である。
フロントサイドメンバ1から車体前方に向けクラッシュボックス13が延びている。フロントサイドメンバ1の前端部にはフランジ22を設け、クラッシュボックス13の後端部にはフランジ23を設け、これらフランジ22とフランジ23とをボルト締め又は溶接により結合する。クラッシュボックス13は車両が低速度で衝突した際に積極的に軸圧潰することで、衝突のエネルギーを吸収してクラッシュボックス13より後方の部分が損傷することを防ぐことができる。
左右のクラッシュボックス13の前端部に車幅方向に延びるフロントバンパービーム12を設ける。フロントバンパービーム12は左右のクラッシュボックス13や更にその後方にある左右の車体骨格部材に衝突のエネルギーを振り分ける役割を果たす。
図2に示すように、前輪30は矢印Cで示す破線の位置に設置する。図4に示すように、前輪30は最大操舵時の位置40がフロントサイドメンバアッパ2又はフロントサイドメンバロア3と干渉しない範囲内で、且つ、エンジンルーム内のエンジン及びトランスミッション41とも干渉しない範囲内で切れ角θ1を設定する。前輪30はロアサスペンションアームやアッパサスペンションアーム等(図示省略)により支持する。
本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造によれば、フロントサイドメンバ1が前輪30の中心軸とエンジン及びトランスミッション41との間を通らないレイアウトに変更することができる。これにより、自動車の衝突時における衝突エネルギー吸収性能を確保すると共に、最大操舵時の前輪30の切れ角をフロントサイドメンバ1の横断面積に影響されることなく設定することができる。
また、図4に示す本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪40の切れ角θ1と、図6に示す従来のフロントサイドメンバ構造における最大操舵時の前輪61の切れ角θ2とを比較するとθ1>θ2となる。よって、本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造における前輪30の最大切れ角の方が、図6に示す従来のフロントサイドメンバ構造における前輪51の最大切れ角よりもより大きくなる。これにより、前輪の径が同じ場合には、本実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を利用した車両の方が、従来のフロントサイドメンバ構造を利用した車両よりも最小回転半径を小さくすることができる。
また、本発明のフロントサイドメンバ構造を利用した自動車は、従来のフロントサイドメンバ構造を利用した自動車と比べた場合、径の大きなタイヤを装備しても、切れ角を大きくすることによって最小回転半径を極力小さくすることができる。これにより、今後のタイヤ径の大径化の動向にも対応することができる。
また、フロントサイドメンバアッパ2はアッパフレームを兼ねることにより、従来のフロントサイドメンバ構造にもともと存在するアッパフレームをフロントサイドメンバアッパ2としてそのまま利用することができる。
このように、従来のフロントサイドメンバ構造でフロントサイドメンバが果たしていた役割をアッパフレームが代わりに果たすことができるで、従来のフロントサイドメンバ構造の大幅な変更や、エンジンルーム内のエンジン及びトランスミッションの配置レイアウトの変更を必要としないため、生産コストの増加を抑制することができる。
また、ロアメンバ部はシャシメンバを兼ねることにより、従来のフロントサイドメンバ構造にもともと存在するシャシメンバをフロントサイドメンバロアとしてそのまま利用することができる。
このように、従来のフロントサイドメンバ構造でフロントサイドメンバが果たしていた役割をシャシメンバが代わりに果たすことができるので、従来のフロントサイドメンバ構造の大幅な変更や、エンジンルーム内のエンジン及びトランスミッション41の配置レイアウトの変更を必要としないため、生産コストの増加を抑制することができる。
また、結合部5は車体上方から見てY字状であり、フロントサイドメンバアッパ2は、フロントサイドメンバロア3より車幅方向外側に配置することにより、車幅方向に断面中心線がずれているフロントサイドメンバアッパ2の前端部とフロントサイドメンバロア3の前端部とを結合することができるため、自動車に要求される衝突時の衝突エネルギー吸収性能を確保することができる。
また、フロントサイドメンバ1の車両前方にクラッシュボックス13を配置することにより、自動車が低速度で衝突した場合、クラッシュボックス13が積極的に軸圧潰することで、衝突のエネルギーを吸収してクラッシュボックス13より後方の車体骨格部材が損傷することを防ぐことができ、車体を修理する際にクラッシュボックス13のみを交換すればよいため、車体の修理にかかる労力やコストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す斜視図 本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す平面図 本発明の一実施形態に係るフロントサイドメンバ構造を示す側面図 図3に示すA−A断面での断面図 従来のフロントサイドメンバ構造を示す側面図 図5に示すB−B断面での断面図
符号の説明
1 フロントサイドメンバ(フロントメンバ部)
2 フロントサイドメンバアッパ(アッパメンバ部)
3 フロントサイドメンバロア(ロアメンバ部)
4 フロア
5 結合部
10 フロントピラーロア
13 クラッシュボックス
30 前輪
52 アッパフレーム
53 シャシメンバ

Claims (5)

  1. 前輪の中心軸より上方に位置し、フロントピラーロアより車両前方に延びるアッパメンバ部と、
    前記前輪の中心軸より下方に位置し、フロアの前端部より車両前方に延びるロアメンバ部と、
    前記アッパメンバ部と前記ロアメンバ部を、前記前輪より前方で結合する結合部と、
    前記結合部より車両前方に延びるフロントメンバ部とを備えるフロントサイドメンバ構造であって、
    前記アッパメンバ部は、前記フロントメンバ部より上方に配置し、且つ、前記ロアメンバ部は、前記フロントメンバ部より下方に配置することにより、前記前輪の最大操舵時に、前記前輪が前記フロントメンバ部より、車幅方向内側へ侵入できる空間を形成する
    ことを特徴とする自動車のフロントサイドメンバ構造。
  2. 請求項1に記載するフロントサイドメンバ構造において、
    前記アッパメンバ部はアッパフレームを兼ねる
    ことを特徴とする自動車のフロントサイドメンバ構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するフロントサイドメンバ構造において、
    前記ロアメンバ部はシャシメンバを兼ねる
    ことを特徴とする自動車のフロントサイドメンバ構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフロントサイドメンバ構造において、
    前記結合部は車体上方から見てY字状であり、
    前記アッパメンバ部は、前記ロアメンバ部より車幅方向外側に配置する
    ことを特徴とする自動車のフロントサイドメンバ構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のフロントサイドメンバ構造において、
    前記フロントメンバ部の車両前方にクラッシュボックスを配置する
    ことを特徴とする自動車のフロントサイドメンバ構造。
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