JP2006142660A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 用紙の種類をユーザに意識させることなく、用紙の種類に対応した最適なハーフトーニングまたはレーザPWMの補正を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 制御部125は、読み取りセンサ123によって読み取られた用紙の表面映像に基づいて用紙の表面特性(凹凸度)を検出し、その検出された表面特性を示すデータと予め保持されている基準データとの比較により、用紙の表面が粗いか細かいかを判別し、この判別結果に応じて線数や濃度パターンの成長方向を切り替える。
【選択図】 図1
【解決手段】 制御部125は、読み取りセンサ123によって読み取られた用紙の表面映像に基づいて用紙の表面特性(凹凸度)を検出し、その検出された表面特性を示すデータと予め保持されている基準データとの比較により、用紙の表面が粗いか細かいかを判別し、この判別結果に応じて線数や濃度パターンの成長方向を切り替える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置およびその制御方法に関する。
従来、複写機やプリンタに代表される電子写真方式を用いる画像形成装置において使用される用紙としては、様々な種類のものがあるが、一般的には、次のように分類することができる。
(1)再生紙(粗悪紙)→低品質(オフィス内部確認用途)
(2)上質紙(普通紙)→中品質(オフィスお客様提出用途)
(3)コート紙&アート紙→高品質(印刷同等レベル品位)
(4)CASTコート(高光沢)紙→写真画質
このように用紙の種類毎にその使用用途が決められているが、ハーフトーニング手法に関しては、各種の用紙に対して、同一の処理を施す装置が多い。また、ユーザにより用紙の種類を選択し、選択された用紙の種類に応じたハーフトーニングを行うことが可能な装置があるが、この装置の場合、ユーザが用紙の種類を入力する必要がある。また、ユーザが入力された用紙の種類と実際に搭載されている用紙の種類とは異なり、実際に搭載されている用紙の種類に応じたハーフトーニングを行うことができない場合がある。また、選択された用紙の種類に応じたハーフトーニングを行う機能があることを十分に認知してしないユーザも多い。
(2)上質紙(普通紙)→中品質(オフィスお客様提出用途)
(3)コート紙&アート紙→高品質(印刷同等レベル品位)
(4)CASTコート(高光沢)紙→写真画質
このように用紙の種類毎にその使用用途が決められているが、ハーフトーニング手法に関しては、各種の用紙に対して、同一の処理を施す装置が多い。また、ユーザにより用紙の種類を選択し、選択された用紙の種類に応じたハーフトーニングを行うことが可能な装置があるが、この装置の場合、ユーザが用紙の種類を入力する必要がある。また、ユーザが入力された用紙の種類と実際に搭載されている用紙の種類とは異なり、実際に搭載されている用紙の種類に応じたハーフトーニングを行うことができない場合がある。また、選択された用紙の種類に応じたハーフトーニングを行う機能があることを十分に認知してしないユーザも多い。
また、装置の高速化、高画質化に伴い、画像データのクロック周波数が高くなるため、レーザの立ち上がり/立下り特性が悪化し易い。そこで、レーザの立ち上がり/立下り特性の悪化が画像形成に影響を及ぼすのを補正する方法として、レーザPWMの成長方向や成長パターンを変更する方法が用いられている。
しかしながら、レーザの立ち上がり/立下り特性が画像に与える影響は、用紙の種類によって変わる。例えば、コート紙にシャープにくっきりと画像を描くようなレーザPWMパターンが選択されている場合において、このパターンで普通紙に画像を描くと、エッジがぼやけた感じになり、濃度も薄くなるという現象が起こる。
よって、現状においては、用紙の種類に関わらず、各種の用紙に対して所定レベルの画質の画像が描けるような1種類のレーザPWMパターンが予め決められており、用紙の種類に応じてレーザPWMパターンを変えることは行われない。
特開平10―044505号公報
しかしながら、さらなる高画質化が求められることを考えると、用紙の種類をユーザに意識させることなく、用紙の種類に対応した最適な画像処理またはレーザPWMの補正を行うようにする必要がある。
本発明の目的は、用紙の種類をユーザに意識させることなく、用紙の種類に対応した最適なハーフトーニングまたはレーザPWMの補正を行うことができる画像形成装置およびその制御方法を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、用紙の種類を自動的に判別する用紙判別手段と、前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいてハーフトーニングを自動的に変更する変更手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、用紙の種類を判別する用紙判別手段と、前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいて最適ハーフトーニング判定を実施するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を前記用紙上に形成するハーフトーニング画像形成手段と、前記ハーフトーニング画像形成手段により形成された複数の画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、ユーザの指示に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を用紙上に形成するハーフトーニング画像形成手段と、前記ハーフトーニング画像形成手段により形成された複数の画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、用紙の種類を判別する用紙判別手段と、前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいて、レーザPWMの成長パターン、成長方向および補正量を自動的に変更する変更手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、用紙の種類を自動的に判別する用紙判別工程と、前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいてハーフトーニングを自動的に変更する変更工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、用紙の種類を判別する用紙判別工程と、前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいて最適ハーフトーニング判定を実施するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程での判定結果に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を前記用紙上に形成するハーフトーニング画像形成工程と、前記ハーフトーニング画像形成工程で形成された複数の画像を読み取る読み取り工程と、前記読み取り工程で読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、ユーザの指示に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を用紙上に形成するハーフトーニング画像形成工程と、前記ハーフトーニング画像形成工程で形成された複数の画像を読み取る読み取り工程と、前記読み取り工程で読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、用紙の種類を判別する用紙判別工程と、前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいて、レーザPWMの成長パターン、成長方向および補正量を自動的に変更する変更工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
本発明によれば、用紙の種類をユーザに意識させることなく、用紙の種類に対応した最適なハーフトーニングまたはレーザPWMの補正を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図、図2は図1の読み取りセンサ123の構成を示すブロック図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図、図2は図1の読み取りセンサ123の構成を示すブロック図である。
画像形成装置101は、図1に示すように、カラー画像形成装置からなり、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色にそれぞれ対応する複数の光学ユニット118〜121と、複数のカートリッジ114〜117とを備え、各カートリッジ114〜117には、それぞれ、感光ドラム106〜109、現像器(図示せず)などが含まれる。各色の光学ユニット118〜121は、入力された画像データに基づいて、対応する感光ドラム106〜109の表面をレーザビームによって露光走査するものである。このレーザビームの露光走査により、各感光ドラム106〜109上には対応する色の潜像が形成され、各感光ドラム106〜109上に形成された潜像は、カートリッジ114〜117の現像装置によって対応する色のトナーによってトナー像として可視像化される。
各感光ドラム106〜109上のトナー像は、用紙カセット102から給紙ローラ103を経て給紙された用紙上に転写される。具体的には、用紙カセット102から給紙された用紙は、転写ベルト105により、各感光ドラム106〜109を順に経るように搬送される。転写ベルト105は、転写ベルト駆動ローラ104により駆動される。転写ベルト105により搬送される用紙上には、各感光ドラム106〜109上の各色のトナー像が、対応する転写ローラ110〜113により、順に重ね合わされて転写される。各色のトナー像が重ね合わされて転写された用紙は、定着ユニット122に送られる。定着ユニット122は、用紙上のトナー像を熱圧することにより、トナー像を用紙上に定着させる。これにより、用紙上にはフルカラーの画像が形成され、この用紙は、排紙トレイ(図示せず)へ排出される。
用紙カセット102の給紙ローラ103から転写ベルト105へ至る搬送路の途中には、読み取りセンサ123が設けられている。この読み取りセンサ123は、給紙ローラ103によって用紙カセット102から給紙された用紙の表面を読み取るものであり、その読み取られた表面の映像に基づいて用紙の表面特性(凹凸度)が検出される。
読み取りセンサ123は、図2に示すように、光源であるLED33を有する。LED33が発光した光は、レンズ35によって集光され、給紙ローラ103によって用紙カセット102から給紙されて搬送路31に沿って搬送される用紙32表面上の所定のエリアに照射される。用紙32表面の所定のエリアからの反射光は、レンズ36によって集光されてセンサ34上に結像される。センサ34は、結像された光学像を映像信号に変換して出力する。この映像信号は、用紙32表面上の特定エリアの表面を示す映像信号であり、この信号に基づいて用紙32の表面特性(凹凸度)を検出することができる。
上記光学ユニット118〜121、各カートリッジ114〜117内の感光ドラム106〜109および現像器などの各ユニットの駆動制御は、制御部125(図1に示す)により行われる。制御部125は、上記駆動制御とともに、読み取りセンサ123の出力に基づいて用紙の種類を判別し、判別された用紙の種類に基づいてハーフトーニングを自動的に変更する制御を行う。この制御の詳細については後述する。制御部125は、CPU、ROM、RAM、各ユニットとのインタフェースなどから構成される。
次に、読み取りセンサ123から出力される映像信号と用紙の種類との関係について説明する。図3は図2の読み取りセンサ123から出力される映像信号と用紙の種類との関係を模式的に示す図である。
ここでは、記録紙A、記録紙B、記録紙Cの3種類の用紙が給紙される場合を想定する。記録紙Aは、表面の繊維がかなりがさついている粗悪紙いわゆる再生紙であり、記録紙Aの表面に対する読み取りセンサ123から得られる映像信号としては、図3(a)に示すような映像を示す映像信号が得られる。記録紙Bは、表面の繊維が比較的がさついている上質紙いわゆる普通紙であり、記録紙Bの表面に対する読み取りセンサ123から得られる映像信号としては、図3(b)に示すような映像を示す映像信号が得られる。記録紙Cは、表面の繊維が十分圧縮されてコーティングされているコート紙であり、記録紙Cの表面に対する読み取りセンサ123から得られる映像信号としては、図3(c)に示すような映像を示す映像信号が得られる。
本実施の形態においては、制御部125により、読み取りセンサ123によって読み取られた用紙の表面映像に基づいて用紙の表面特性(凹凸度)が検出され、その検出された表面特性を示すデータと予め保持されている基準データとが比較される。そして、上記比較結果に基づいて用紙の表面が粗いか細かいかが判別され、この判別結果に応じて線数や濃度パターンの成長方向が切り替えられる。また、読み取りセンサ123によって読み取られた用紙の表面映像に基づいて検出された用紙の表面特性(凹凸度)に対応する紙種が判別され、判別された紙種に応じて線数や濃度パターンの成長方法が切り替えられるようにしてもよい。この際に、紙種に応じてレーザPWM補正の成長方向や成長パターンを切り替えるようにしてよい。
プリント時、ユーザによって選択されたプリントモード(文字モード、文字/写真モード、写真モードなど)で要求される画像が給紙された用紙上に得られるように、読み取りセンサ123によって読み取られた用紙の表面映像に基づいて判別された紙種に最適なスクリーンが選択され、自動的にハーフトーニングが変更される。
例えば、高精細な画像を得るためには、給紙する用紙として、表面が滑らかな用紙例えばコート紙が選択される。このコート紙を使用する場合、高精細(高線数)スクリーンを使用することによって粒状感が低減され、滑らかな画像が得られる。これに対し、高精細(高線数)スクリーンを使用して表面が粗い用紙例えば普通紙などに画像を形成する場合、高精細(高線数)スクリーンに使用する微小ドットが安定せず、コート紙の場合とは逆に、粒状感が目立つ画像が得られる。よって、表面が粗い用紙に対して、高精細(高線数)スクリーンを使用することは適切ではない。
そこで、本実施の形態においては、表面粗さの度合いを例えば何段階のレベルに分け、表面粗さの度合いがどのレベルにあるかに応じてスクリーンの線数を切り替える制御が行われる。例えば、表面が粗くなるほど、スクリーンの線数が少なくされる。また、表面が粗い用紙において、特に粗い用紙(例えばエンボス紙、レザックなど)に対しては、スクリーンの線数を切り替えるだけでなく、スクリーンに使用するドットの打ち込みレベルを通常より上げて安定した濃いドットを使用するように濃度パターンの成長方法が切り替えられる。これにより、粗悪紙に対しても確実な転写性が確保される。
以上において用紙の種類と画像処理の関係について述べたが、高画質化に伴う画像クロックの高速化が進むと、レーザの点灯/消灯タイミングが、レーザの特性およびレーザ駆動回路の電流特性により画像クロックのタイミングに対して遅延する場合がある。よって、このような遅延を補正する必要がある。
上記遅延の補正について図4を参照しながら説明する。図4は画像PWM信号およびレーザの点灯/消灯タイミングの補正前、補正後の関係を模式的に示す図である。
レーザの点灯/消灯タイミングが、レーザの特性およびレーザ駆動回路の電流特性により画像クロックのタイミングに対して遅延するような場合(補正前の場合)、図4(a)に示すように、レーザ駆動回路が受け取る画像PWM信号に応じてレーザの点灯および消灯が行われるが、画像PWM信号に対する、レーザの点灯タイミングの遅延時間aは、レーザの消灯タイミングの遅延時間cより長いという特性が現れる。すなわち、レーザ駆動回路が受け取る画像PWM信号のパルス幅とレーザの発光パルスのパルス幅とが同じにならないので、本来画像が形成されるべき場所に画像が形成されないという現象が生じる。それを補正するために、従来は、図4(b)に示すように、入力画像データのパターンに応じて補正データの付加(左右成長、中央成長など)が行われている。このような補正には、用紙の種類に起因する影響を補正することが想定されていないので、本実施の形態において、用紙の種類に応じてレーザの点灯/消灯タイミングの補正方法を切り替える構成を含むようにしてもよい。
次に、用紙の種類に応じてレーザの点灯/消灯タイミングの補正方法の切り替えについて図5および図6を参照しながら説明する。図5は用紙の種類に応じてレーザの点灯/消灯タイミングの補正方法の切り替えに用いられる入力データ補正テーブル(コート紙の場合)を示す図、図6は用紙の種類に応じてレーザの点灯/消灯タイミングの補正方法の切り替えに用いられる入力データ補正テーブル(普通紙の場合)を示す図である。
用紙の種類に応じてレーザの点灯/消灯タイミングの補正方法の切り替えには、図5および図6に示すテーブルが用いられる。表面が滑らかな用紙上に画像を形成する場合、図5に示すテーブルを参照して補正(ビット付加)が行われる。コート紙などのように表面が滑らかな用紙の場合、画像をシャープでかつ濃い濃度で表現することができる。よって、図5に示すテーブルから分かるように、最小限の補正(ビット付加)で、画像を再現することができる。
これに対し、同じ補正(ビット付加)で粗悪紙などの表面が粗い用紙に画像を形成すると、ぼやけた感じでかつ濃度が薄くなる。よって、表面が粗い用紙に画像を形成する場合、図6に示すテーブルが参照され、画像PWM信号のパルス幅を太らせるようにオフセットビットが付加される。
このように、レーザの点灯/消灯タイミングの補正においては、オフセットビットの付加量が用紙の表面粗さに応じて切り替えられる。
以上より、本実施の形態によれば、ユーザが使用する用紙の種類を特に意識することなく使用する用紙に最適なスクリーン処理等の処理が選択され、一般画像から高画質画像までにおいて、最適な画質の画像を得ることが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図7を参照しながら説明する。図7は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図である。
次に、本発明の第2の実施の形態について図7を参照しながら説明する。図7は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図である。
本実施の形態は、図7に示すように、定着ユニット122から排紙トレイに至る搬送路の途中に、用紙上に定着された画像を読み取るための読み取りセンサ124が設けられている点で上記第1の実施の形態と異なる。本実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一の部材、要素には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態においては、読み取りセンサ123および読み取りセンサ124を用いて、用紙別最適ディザ選択キャリブレーション機能が行われる。この用紙別最適ディザ選択キャリブレーション機能の実行時には、予め保持されているディザ毎のパッチ画像信号が出力され、各パッチ画像信号に基づいて、ディザ毎の画像が読み取りセンサ123で種類が判別された用紙上に形成され、読み取りセンサ124により、用紙上に形成された各パッチ画像が読み取られる。そして、この読み取りセンサ124により読み取られた各パッチ画像に基づいてその粒状感が評価され、粒状感に対する評価結果に基づいて、その用紙に最適なディザが判定される。
本実施の形態においては、上記粒状感の評価に、FFT(高速フーリエ変換)およびVTFフィルタが用いられる。具体的には、中間調サンプル画像が、600dpiのRGB信号として画像形成装置に入力される。そして、粒状感を与えるのは明度成分であるから、上記RGB信号からL*成分が抽出されて、FFTにより周波数成分に変換される。得られた周波数成分上においてVTF(視覚伝達関数)フィルタ処理が行われ、視覚的に認識されない高周波成分がカットされる。高周波成分がカットされた周波数成分に対してIFFT(高速逆フーリエ変換)が施され、実空間に戻された画像が得られる。この実空間に戻された画像の標準偏差を求めれば、その画像に対する粒状感を数値(粒状度)として把握することができる。粒状感の強い画像は、明度にばらつきがある画像であって、その標準偏差値が大きい。
本実施の形態では、VTFフィルタとして、視認距離30cmのものが用いられる。上記一連の処理は、以下の式で表される。
G1=√[{Σ(Pij - Pa)2}/(N2 - 1)]
Pa=(ΣPij)/N2
P'ij=IFFT{FFT(Pij)ΣV(f)}
V(f)=5.05×exp(-0.138f)×{1 - exp(-0.1f)}
ここで、G1:粒状度
Pa:FFT後の画像データの平均値
P'ij:IFFT後の画像データ
V(f):VTFフィルタ
また、Σ演算は、i,j=1からNまである。
Pa=(ΣPij)/N2
P'ij=IFFT{FFT(Pij)ΣV(f)}
V(f)=5.05×exp(-0.138f)×{1 - exp(-0.1f)}
ここで、G1:粒状度
Pa:FFT後の画像データの平均値
P'ij:IFFT後の画像データ
V(f):VTFフィルタ
また、Σ演算は、i,j=1からNまである。
画像信号が50Hのときに孤立ドットと複数ドットの塊がバランスよく混在するため、パッチ画像としては50Hの画像を評価サンプルとする。
実験結果から、粒状度が0.40以上であると、がさつき感および文字や線画の画質低下を招き、0.10以上0.40未満であれば、文字や線画の画質は劣化しないが、がさつき感は残り、粒状度が0.10未満であれば、文字や線画の画質劣化もなく、がさつき感も発生しないことが知られている。
そこで、装置に保持されているディザ毎のパッチ画像が出力され、読み取られた各パッチ画像の粒状度が0.10未満(複数ある場合は一番小さいもの)となる画像に対応するディザがその用紙および画像モードに対応する最適ディザとして選択される。
32 用紙
33 LED
34 センサ
101 画像形成装置
118〜121 光学ユニット
114〜117 カートリッジ
123,124 読み取りセンサ
125 制御部
33 LED
34 センサ
101 画像形成装置
118〜121 光学ユニット
114〜117 カートリッジ
123,124 読み取りセンサ
125 制御部
Claims (14)
- 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
用紙の種類を自動的に判別する用紙判別手段と、
前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいてハーフトーニングを自動的に変更する変更手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
用紙の種類を判別する用紙判別手段と、
前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいて最適ハーフトーニング判定を実施するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を前記用紙上に形成するハーフトーニング画像形成手段と、
前記ハーフトーニング画像形成手段により形成された複数の画像を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
ユーザの指示に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を用紙上に形成するハーフトーニング画像形成手段と、
前記ハーフトーニング画像形成手段により形成された複数の画像を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
用紙の種類を判別する用紙判別手段と、
前記用紙判別手段により判別された用紙の種類に基づいて、レーザPWMの成長パターン、成長方向および補正量を自動的に変更する変更手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前用紙判別手段は、少なくとも用紙の表面特性を検出し、該検出された表面特性に基づいて用紙の種類を判別することを特徴とする請求項1、2または4に記載の画像形成装置。
- 前記ハーフトーニングは、マトリクスを用いた画像処理であって、スクリーン線数と中間調における1ドット打ち込みレベル変更のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記算出手段は、前記読み取り手段により読み取られた複数の画像に対して周波数解析を行うことによって、前記複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
用紙の種類を自動的に判別する用紙判別工程と、
前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいてハーフトーニングを自動的に変更する変更工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
用紙の種類を判別する用紙判別工程と、
前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいて最適ハーフトーニング判定を実施するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程での判定結果に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を前記用紙上に形成するハーフトーニング画像形成工程と、
前記ハーフトーニング画像形成工程で形成された複数の画像を読み取る読み取り工程と、
前記読み取り工程で読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
ユーザの指示に基づいて異なる複数のハーフトーニングをそれぞれ用いた複数の画像を用紙上に形成するハーフトーニング画像形成工程と、
前記ハーフトーニング画像形成工程で形成された複数の画像を読み取る読み取り工程と、
前記読み取り工程で読み取られた複数の画像に基づいて該複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された前記複数の画像のそれぞれに対する評価値に基づいて前記用紙に対する最適なハーフトーニングを選択する選択工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 電子写真プロセスにより用紙上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
用紙の種類を判別する用紙判別工程と、
前記用紙判別工程で判別された用紙の種類に基づいて、レーザPWMの成長パターン、成長方向および補正量を自動的に変更する変更工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前用紙判別工程では、少なくとも用紙の表面特性を検出し、該検出された表面特性に基づいて用紙の種類を判別することを特徴とする請求項8、9または11に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記ハーフトーニングは、マトリクスを用いた画像処理であって、スクリーン線数と中間調における1ドット打ち込みレベル変更のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つに記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記算出工程では、前記読み取り工程で読み取られた複数の画像に対して周波数解析を行うことによって、前記複数の画像のそれぞれに対する評価値を算出することを特徴とする請求項9または11に記載の画像形成装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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