JP2006139707A - 安全速度提供方法及び速度制御方法並びに車載装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両から交差点までの位置と速度が、いわゆるジレンマゾーンCに入っている場合、ドライバに対して当該交差点の手前で停止できる限界走行速度vL、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vUの提供を行う。
【効果】ジレンマゾーンから脱出させることができる。交差点直前や交差点内での追突事故、出会い頭事故等の事故発生確率を低減する。
【選択図】 図1
Description
図9は、ジレンマゾーンを説明するためのグラフである。縦軸は車両の走行速度(km/h)、横軸は車両の位置から交差点の停止線までの距離(m)を表す。
L1,L2の左側の領域Aにある車両は、いまの走行速度と距離では停止線の手前で停止することはできないし、黄信号時間内に停止線まで到達することはできる。そこで、走行中に黄信号になった場合に車両が交差点をわたってしまおうと判断する。
直線L2と曲線L2の間にある領域Cはジレンマゾーンといい、停止線でスムーズに(安全に)停止することも、黄信号が終わるまでに交差点に進入することもできない領域である。この領域Cにある車両は、赤で突っ込んだために、青となった交差側の歩行者を跳ねたり、交差側の車両と側面追突したりする恐れがある。
そこで交差点の手前に、車両の速度を測定する感知器を設置し、このようなジレンマゾーン、オプションゾーンにある車両を検出した場合に、青信号時間を延長したり、検出しない場合には青信号を打ち切ったりして、事故を防止する制御を「ジレンマ回避制御」という。
また、右左折直進車ごとに、交差点直前の走行特性が異なるにもかかわらず、それを考慮できない。
そこで、本発明は、信号制御システムで設定される黄開始時刻等の信号制御の切り替えタイミング情報を車両で取り込み、車両が交差点でスムーズに停止できるような、黄信号終了以前で交差点に進入できるような、又は全赤時間が終了するまでに交差点を通過できるような限界走行速度情報を提供し、以て交差点直前や交差点内での追突事故、出会い頭事故等の事故発生確率を低減することのできる、安全速度提供方法及びこの方法を用いる車載装置を提供することを目的とする。
当該車両の速度が前記条件(1),(2)をいずれも満たしていない場合、すなわち、ジレンマゾーンに入っている場合、当該交差点の手前で停止できる限界走行速度vL、又は当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vUの提供を行うとよい。これにより、ジレンマゾーンから脱出できる。
前記交差点までの距離は、交差点直前の停止線位置を基準にするとよい。
また、本発明の安全速度提供方法は、車両走行中において、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻と、黄信号時間と、当該交差点の全赤時間と、当該車両から当該交差点までの距離と、当該車両の速度の各情報を取得し、(2)当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び(3)当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行速度条件を算出し、前記条件(2)の限界走行速度、又は前記条件(3)の限界走行速度の提供を行うことを特徴とする。
しかし、ドライバの操作を介さずに、直接、車両の速度を制御することも可能である。
本発明の速度制御方法は、前記条件(1)の限界走行速度、前記条件(2)の限界走行速度を算出し、これらの限界走行速度で決まる危険ゾーンから外れるように、当該車両の速度の制御を行う方法である。
前記速度制御方法を実施する場合、車両の速度を低下させるようにして危険ゾーンから外すことが好ましい。車両の速度を上昇させる制御を行うと、周りの交通状況によっては危険な場合があるからである。
本発明の車載装置は、前記速度制御方法を実施するための車載装置であって、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻、黄信号時間、全赤時間、当該車両から当該交差点までの距離、及び当該車両の速度の各情報を取得する手段と、当該車両が当該交差点の手前で停止できる走行速度条件、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行条件を算出する手段と、前記走行速度条件の算出結果に基づいて、当該車両の速度の制御を行う手段とを備えるものである。
−危険ゾーンの算出−
図1は、本発明の安全速度提供方法の原理を説明するためのグラフである。縦軸は車両の走行速度v、横軸は車両の位置から交差点の停止線までの距離xを表す。
前掲した図9と同様、曲線L1は車両が減速したならば停止線で停止することのできる走行速度と距離の限界を表す曲線であり、これを「停止条件L1」という。直線L2は車両が走行中に黄信号になった場合にその黄信号時間内に(赤信号になる前に)車両が交差点の停止線まで到達することのできる走行速度と距離の限界を表す直線であり、これを「進入条件L2」という。
車載装置は、車両の位置を検出し、交差点の停止線までの距離を算出する。この距離を、図1に、x0で示している。
その後の車両の速度v1は、交差点の停止線までの距離x0を算出した時点の値を用いるものとする。すなわち、交差点の停止線までの距離x0を算出した時点での車両の速度をv0とすると、v1=v0(一定値)である。
黄信号開始時刻における車両の位置x1は、前記残り時間T0を用いて、
T0=(x0−x1)/v0=(x0−x1)/v1 (1)
という式で求められる。
vT0=(x0−x) (2)
で表される。
v2≦2gx (3)
となる。ここで、gは当該車両の標準減速度である。
もし、黄信号になってからドライバがブレーキを踏むまでの時間遅れτを考慮すると、上式(3)は下式(3′)となる。
また、車両が、黄信号が終わるまでに交差点に進入し、赤信号待ちにあわない進入条件L2は、
vTy≧x (4)
となる。ここで、Tyは黄信号開始から黄信号終了までの時間(黄信号時間という)である。
なお、前記停止条件L1と進入条件L2の交点R(x2,v2)は、(3)式と(4)式の場合、
x2=2gTy 2 , v2=2gTy (5)
で表され、(3′)式と(4)式の場合、
x2=2gTy(Ty−τ),v2=2g(Ty−τ)(5′)
で表される。
これらの交点P,Qに対応する速度のうち、小さい方の速度を「限界走行速度vL」と定義し、大きい方の速度を「限界走行速度vU」と定義する。
車両の走行速度v1が、限界走行速度vLと限界走行速度vUとの間にあり、前述したように走行につれて変化がないとすれば、
(A)車両の走行速度v1が、前記停止条件L1と進入条件L2との交点Rの速度v2よりも大きければ、ジレンマゾーンCに入ると予測され(図1の例)、
(B)車両の走行速度v1が、前記停止条件L1と進入条件L2との交点Rの速度v2よりも小さければ、オプションゾーンDに入ると予想される。
図2(a)は、前記(A)のジレンマゾーンCに入る場合の、時間と車両の走行距離との関係を示すグラフである。
図2(b)は、車両の走行速度v1を限界走行速度vUよりも上昇させた場合を示している。車両の走行速度v1を上げることにより、黄信号の終了時刻以前に、停止線を通過することができる。
前記の例では、停止線を基準にした説明をしている。これは、車両が交差点の停止線を黄信号の間に通過すれば、全赤時間内に交差点を渡りきれることを暗黙の条件としている。ここで「全赤時間」とは、交差点の交差するすべての方向の信号が赤になっている時間をいう。
図3は、コンフリクトゾーン、エスケープゾーンを説明するためのグラフである。縦軸は車両の走行速度v、横軸は車両の位置から交差点の停止線までの距離xを表す。
直線L2は車両が黄信号時間以内に交差点の停止線まで到達することのできる進入条件を表す直線である。この進入条件L2を表す式は、前述したとおり、
vTy≧x (4)
となる。ここで、Tyは黄信号時間である。
v(Ty+Tr)≧x+a (6)
ここで、Trは全赤信号時間、aは交差点内通過距離である。
また前記(4)式を満たさず(6)式を満たす領域が、車両が交差点の停止線まで到達した時は赤信号になっているが、全赤時間内に交差点を渡りきることは可能なエスケープゾーンIであるが、この領域も危険ゾーンと設定してもよい。
x2=aTy/Tr , v2=a/Tr (7)
また(2)式と(6)式との交点Pと、(2)式と(4)式との交点Qは、これらのゾーンの2つの限界走行速度を表す。
これらの交点P,Qに対応する速度のうち、小さい方の速度を「限界走行速度vL」と定義し、大きい方の速度を「限界走行速度vU」と定義する。
(C)車両の走行速度v1が、前記停止条件L1と通過条件L3との交点Rの速度v2よりも大きければエスケープゾーンIに入ると予測され、
(D)車両の走行速度v1が、前記停止条件L1と進入条件L2との交点Rの速度v2よりも小さければコンフリクトゾーンHに入ると予想される(図3の例)。
以上の危険ゾーン算出処理内容を要約すると次の(i)から(iv)のようになる。
(i)車載装置は、次に通過する交差点の黄信号時間及び/又は全赤時間を知ることができる。また、黄信号開始時刻又は黄信号開始までの残り時間を知ることができる。
(iii)車載装置は、交差点までの距離を知ることができる。
(iv)以上の条件を満たしていれば、車載装置は、危険ゾーンを算出して限界走行速度vLと限界走行速度vUとを求めることができる。この情報をドライバに提供することによって、事前にこれらの危険なゾーンに入らないように走行速度を変更することができる。したがって、当該車両としても、また道路交通全体としても事故の発生確率を減らすことができる。
例えば、図4のように各危険ゾーンを結合して、これらを含む領域を包括的に設定しても良い。図4で「制限速度」とあるのは、道路交通法上の最高速度のことである。
交差点の手前で右左折する車両に対しては、本発明の処理を適用してもよく、適用しなくてもよい。その基準は、次のように考える。
まず、車両が直進するか、右左折するかは、交差点の手前で車両が出す方向指示器、交差点手前一定距離での走行速度で判定できる。また経路探索をして経路誘導が実施されている場合には、事前に右左折直進の別が分かるため、この情報を利用しても良い。
次に、前記危険ゾーンから外れるように限界走行速度情報の提供と、速度制御を実施することのできる車載装置の回路構成と、その情報提供手順、速度制御手順を説明する。
図5は、車載装置の回路構成例を示すブロック図である。
車載装置は、路上ビーコンなどの地上通信装置2と通信を行う通信装置3、速度提供装置4、入出力インターフェイス5、距離センサ6、速度センサ7、方向指示器センサ8、速度制御装置9、時計等を備えている。
将来的に、画像処理により信号灯が認識でき、黄信号開始タイミングが予知できれば、車々間通信等により、各交差点の黄開始時刻を入手できることも考えられ、これを利用しても良い。
前記速度センサ7は、車両の走行速度を計測するものである。例えば、車両の動力伝達装置のシャフトや車輪のロータに取り付けた回転速度センサ7がある。
方向指示器センサ8は、ドライバの操作した方向指示器の指示情報を読み取るセンサである。
まず、車両走行中において車載装置は、地上通信装置2と交信する(ステップS1)。
車載装置は、この交信によって、次に通過する交差点の信号が黄に切り替わる時刻、当該交差点の黄信号時間、全赤時間、交差点までの距離の情報を得る(ステップS2)。
次に、処理周期の始まりを待って(ステップS3)、交差点までの距離と交差点が次の黄信号に切り替わるまでの残り時間を算出し、車両の走行速度を算出する(ステップS4)。
次に、交差点が次の黄信号に切り替わるまでの残り時間が一定値以上かどうかを判定する(ステップS5)。これは、交差点が次の黄信号に切り替わるまでの残り時間が長すぎる場合は、処理をスキップするためである。一定値とは、例えば10秒である。
ステップS5、ステップS6で、次の交差点から十分離れていると判定された場合は、ステップS3に戻り次の処理周期の経過を待つ。
ステップS8で、交差点を通過したと判定された場合、表示、音声による限界走行速度の情報の提供を中止し(ステップS30)、各種データをクリアする(ステップS31)。
そして、車両の現在の走行速度が、限界走行速度vLと限界走行速度vUとの間の危険ゾーンに入っているかどうか判定する(ステップS10)。
次に、音声警告メッセージを設定する(ステップS13)。例えば、チャイムやブザー、呼び鈴などである。ジレンマゾーン、オプションゾーン、エスケープゾーン、コンフリクトゾーンなどのゾーンの種類によって、音を変えても良い。また、音声アナウンスしてもよい。例えば、「交差点の信号が黄色に変わろうとしています。後続車両にに注意して、スピードを落としてください。」「交差点の信号が黄色に変わろうとしています。周りの車両に注意してスピードを速めてください。」等のメッセージである。スピードを変える場合、時速○○kmと指定してもよい。なお、車両の速度が前記制限速度を超えるおそれがあるならば、スピードを速める指示はしないで、スピードを落とす指示を行うほうがよい。
図8(a)(b)は、運転席のスピードメータに表示した例を示す図である。図8(a)では、危険ゾーンに入る速度範囲Kを、LEDなどで赤く発光させている。ドライバには、この範囲から抜けるように、スピードを速めるか、スピードを落とすべき旨を、あらかじめ説明しておく。
以上の設定が完了したら、表示、音声で限界走行速度情報をドライバに提供する(ステップS15)。ドライバが加減速のためにアクセル又はブレーキを踏んだとき、情報はドライバに伝達されたとみなせるから、当該交差点での限界走行速度情報の提供を解除することが望ましい。
また限界走行速度情報の提供は、特定の対象時間帯にのみ行うとよい。例えば、ラッシュになる曜日及び時間帯はこのような限界走行速度情報の提供を停止することが望ましい。
ステップS1からステップS8までの手順は、すでに図6で説明したのと同様であるから説明を省略する。
ステップS8で、交差点を通過したと判定された場合、自動減速処理を行っているのであれば(ステップS33)、自動原作処理を解除する(ステップS34)。
そして、車両の現在の走行速度が、限界走行速度vLと限界走行速度vUとの間の危険ゾーンに入っているかどうか判定する(ステップS10)。
速度制御装置9は、危険ゾーンに入っていると判定されると(ステップS11)、速度が下限の限界走行速度vLよりも小さくなるように、自動減速処理を実施する(ステップS20)。具体的には、フューエルの供給量を徐々に絞って原動力を低下させていく、ブレーキ系の油圧を徐々に上げて制動力をアップしていく、動力伝達系のギア比を高くする(例えば4速から3速に落とす)などの方法が適用できる。速度が下限の限界走行速度vLよりも小さくなったことが確認できれば、自動減速処理を解除する。
3 通信装置
4 速度提供装置
5 入出力インターフェイス
6 距離センサ
7 速度センサ
8 方向指示器センサ
9 速度制御装置
C ジレンマゾーン
D オプションゾーン
H コンフリクトゾーン
I エスケープゾーン
Claims (23)
- 車両走行中において、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻と、黄信号時間と、当該車両から当該交差点までの距離と、当該車両の速度の各情報を取得し、
(1)当該交差点の手前で停止できる走行速度条件、及び
(2)当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件
を算出し、前記条件(1)の限界走行速度、又は前記条件(2)の限界走行速度の提供を行うことを特徴とする安全速度提供方法。 - 当該車両の速度が前記条件(1),(2)をいずれも満たしていない場合に、当該交差点の手前で停止できる限界走行速度vL、又は当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vUの提供を行う請求項1記載の安全速度提供方法。
- 当該車両の速度が前記条件(1),(2)をいずれも満たしている場合に、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できなくなる限界走行速度vL、又は当該交差点の手前で停止できなくなる限界走行速度vUの提供を行う請求項1記載の安全速度提供方法。
- 前記交差点までの距離は、交差点直前の停止線位置を基準にする請求項1記載の安全速度提供方法。
- 前記限界走行速度の提供は、黄信号開始時刻までの残り時間が、一定閾値以下のときにのみ行う請求項1記載の安全速度提供方法。
- 車両走行中において、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻と、黄信号時間と、当該交差点の全赤時間と、当該車両から当該交差点までの距離と、当該車両の速度の各情報を取得し、
(2)当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び
(3)当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行速度条件
を算出し、前記条件(2)の限界走行速度、又は前記条件(3)の限界走行速度の提供を行うことを特徴とする安全速度提供方法。 - 当該車両の速度が、前記条件(2),(3)をいずれも満たしている場合に、当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できる限界走行速度vU、又は当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できなくなる限界走行速度vLの提供を行う請求項6記載の安全速度提供方法。
- 当該車両の速度が、前記条件(2),(3)をいずれも満たしていない場合に、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vU又は当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できなくなる限界走行速度vLの提供を行う請求項6記載の安全速度提供方法。
- 前記交差点までの距離は、交差点直前の停止位置と交差点直進通過完了位置とを基準にする請求項6記載の安全速度提供方法。
- 前記限界走行速度の提供は、黄信号開始時刻までの残り時間が、一定閾値以下のときにのみ行う請求項6記載の安全速度提供方法。
- 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の安全速度提供方法を実施するための車載装置であって、
当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻、黄信号時間、全赤時間、当該車両から当該交差点までの距離、及び当該車両の速度の各情報を取得する手段と、
当該車両が当該交差点の手前で停止できる走行速度条件、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行速度条件を算出する手段と、
前記走行速度条件の算出結果に基づいて、限界走行速度の提供を行う手段とを備えることを特徴とする車載装置。 - 前記当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻、黄信号時間、全赤時間当該車両から当該交差点までの距離の情報は、地上通信装置から入手する請求項11記載の車載装置。
- ドライバに対して音声又は画像で限界走行速度の提供を行う請求項11記載の車載装置。
- 車両走行中において、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻と、黄信号時間と、当該車両から当該交差点までの距離と、当該車両の速度の各情報を取得し、
(1)当該交差点の手前で停止できる走行速度条件、及び
(2)当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件
を算出し、前記条件(1)の限界走行速度、又は前記条件(2)の限界走行速度に基づいて当該車両の速度の制御を行うことを特徴とする速度制御方法。 - 当該車両の速度が前記条件(1),(2)をいずれも満たしていない場合に、当該交差点の手前で停止できる限界走行速度vL、又は当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vUを用いる請求項14記載の速度制御方法。
- 当該車両の速度が前記条件(1),(2)をいずれも満たしている場合に、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できなくなる限界走行速度vL、又は当該交差点の手前で停止できなくなる限界走行速度vUを用いる請求項14記載の速度制御方法。
- 車両走行中において、当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻と、黄信号時間と、当該交差点の全赤時間と、当該車両から当該交差点までの距離と、当該車両の速度の各情報を取得し、
(2)当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び
(3)当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行速度条件
を算出し、前記条件(2)の限界走行速度、又は前記条件(3)の限界走行速度に基づいて当該車両の速度の制御を行うことを特徴とする速度制御方法。 - 当該車両の速度が、前記条件(2),(3)をいずれも満たしている場合に、当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できる限界走行速度vU、又は当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できなくなる限界走行速度vLを用いる請求項17記載の速度制御方法。
- 当該車両の速度が、前記条件(2),(3)をいずれも満たしていない場合に、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる限界走行速度vU又は当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できなくなる限界走行速度vLを用いる請求項17記載の速度制御方法。
- 車両の速度を低下させるように、前記速度制御方法を実施する請求項14から請求項19までのいずれかに記載の速度制御方法。
- ドライバが車両の速度を変更する操作をした場合に、前記速度制御方法の実施を解除する請求項14から請求項20までのいずれかに記載の速度制御方法。
- 請求項14から請求項21までのいずれかに記載の速度制御方法を実施するための車載装置であって、
当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻、黄信号時間、全赤時間、当該車両から当該交差点までの距離、及び当該車両の速度の各情報を取得する手段と、
当該車両が当該交差点の手前で停止できる走行速度条件、当該車両が当該交差点の黄信号の終了までに当該交差点に進入できる走行速度条件、及び当該車両が当該交差点を全赤時間の間に通過できない走行速度条件を算出する手段と、
前記走行速度条件の算出結果に基づいて、当該車両の速度の制御を行う手段とを備えることを特徴とする車載装置。 - 前記当該車両が次に通過する交差点の黄信号が開始する時刻、黄信号時間、全赤時間当該車両から当該交差点までの距離の情報は、地上通信装置から入手する請求項22記載の車載装置。
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