JP2006134980A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スクラッチ又はクラックなどにより、キャパシタを構成する誘電体膜が水素劣化することを防止する。
【解決手段】 第1の層間絶縁膜(107)と、第1の層間絶縁膜(107)上に形成された絶縁性水素バリア膜(108)と、絶縁性水素バリア膜(108)上に形成された第2の層間絶縁膜(109)と、第1の層間絶縁膜(107)、絶縁性水素バリア膜(108)及び第2の層間絶縁膜(109)よりなる積層膜を貫通するコンタクトプラグ(111,112)と、第2の層間絶縁膜(109)上に形成され、コンタクトプラグ(111,112)と接続するキャパシタ(116)とを備える。そして、コンタクトプラグ(111,112)は、下から順に積層された導電層(111)及び導電性水素バリア膜(112)よりなり、導電層(111)の上面は、絶縁性水素バリア膜(108)の上面よりも下に位置している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DRAM又はFeRAM等の半導体装置及びその製造方法に関し、特に、誘電体膜の水素による劣化を防止するための水素拡散バリア膜を有する誘電体メモリ及びその製造方法に関する。
最先端のDRAMでは、セル面積の縮小化に伴って、シリコン酸窒化膜を用いた3次元キャパシタ構造が採用されているが、製造プロセスが複雑且つ困難であることが原因となり、その結果、十分なキャパシタ容量を得ることができなくなってきている。そこで、キャパシタに用いる誘電体として、誘電率が高い誘電体を用いる必要が生じる。誘電率が高い材料としては、(Ba,Sr)TiO3 若しくはTa25 等の高誘電体材料、又はPZT、SBT若しくはBLT等の酸化物セラミックの強誘電体材料がある。
しかしながら、誘電体材料は還元性雰囲気によって容易に還元するという問題がある。混載DRAM又は混載FeRAMでは、トランジスタとの互換性を維持するために、水素シンタが必要である。さらに、メモリ素子の製造プロセスでは、湿気又は粉塵等の外部の有害環境から半導体素子を保護するため、金属配線上にパッシベーション膜を形成する工程が行なわれ、このパッシベーション膜の成膜は水素雰囲気中にて行なわれる。また、配線形成プロセスにおいても、水素雰囲気にて処理される工程が多い。これらの水素ガスは、メモリセルのキャパシタ特性を低下させる。すなわち、水素ガス及び水素イオンがキャパシタに至ると、誘電体を構成する酸素原子と反応して誘電体膜の膜質を劣化させる。
したがって、誘電体膜を有する半導体メモリにおいて、水素が通過しにくい膜(以降、水素バリア膜と呼ぶ)によってキャパシタを囲むことにより、水素が誘電体に至ることを防止する必要がある。例えば、特許文献1には、キャパシタの直下に絶縁性の水素バリア膜(以下、絶縁性水素バリア膜と記す。)を配置し、さらに、コンタクトプラグの側壁及び底部に導電性の水素バリア膜(以下、導電性水素バリア膜と記す。)をグルー膜として配置するスタック型構造の誘電体メモリの製造方法が提案されている。このように、キャパシタの下を絶縁性水素バリア膜と導電性水素バリア膜とによって完全に覆うことにより、水素がキャパシタの下から誘電体膜に到達することを防止している。
具体的には、図10(a)〜(c)及び図11(a)〜(c)を参照しながら説明する。図10(a)〜(c)及び図11(a)〜(c)は、従来例に係るFeRAMの製造方法を示す要部工程断面図を示している。
まず、図10(a)に示すように、半導体基板1上における素子分離領域2によって区画された素子形成領域に、ゲート絶縁膜3、ゲート電極4及び不純物拡散層5よりなるトランジスタ6を形成する。続いて、半導体基板1上に、トランジスタ6を覆うように、層間絶縁膜7を堆積した後、その表面を平坦化する。
次に、図10(b)に示すように、層間絶縁膜7の上に絶縁性水素バリア膜8を形成する。
次に、図10(c)に示すように、フォトリソグラフィー技術及びドライエッチング技術を用いて、層間絶縁膜7及び絶縁性水素バリア膜8よりなる積層膜に、該積層膜を貫通すると共に下端が不純物拡散層5に到達するコンタクトホール9hを形成する。
次に、図11(a)に示すように、絶縁性水素バリア膜8の上並びにコンタクトホール9hの側壁及び底部に、Ti又はTiNよりなるグルー膜を形成した後、さらに、該グルー膜の上に、コンタクトホール9hを充填するようにタングステン膜を形成する。このようにして、グルー膜及びタングステン膜よりなる積層膜9aが形成される。
次に、図11(b)に示すように、CMP法により、絶縁性水素バリア膜8が露出するまで、積層膜9aにおけるコンタクトホール9hからはみ出している部分を除去することにより、グルー膜及びタングステン膜よりなるコンタクトプラグ9を形成する。
次に、図11(c)に示すように、絶縁性水素バリア膜8の上に、コンタクトプラグ9と接続する、下から順に形成された下部電極10、強誘電体膜よりなる容量絶縁膜11及び上部電極12から構成される強誘電体キャパシタ13を形成する。
特開2003−229542号公報(第4−6頁、第1−3図)
しかしながら、前述の従来例に係るFeRAMの製造方法では、以下の問題が発生する。図12(a)及び(b)は、本発明の課題を説明するための要部工程断面図であって、具体的には、前述した図11(b)及び(c)に対応する図である。
図12(a)に示すように、CMP法によってグルー膜及びタングステン膜よりなる積層膜9aを除去する際、ある程度のオーバー研磨を行なう必要があるので、積層膜9aの下に形成されている絶縁性水素バリア膜8が研磨に曝されることになる。このため、絶縁性水素バリア膜8には、スクラッチa1及びマイクロスクラッチa2が発生する。なぜならば、水素バリア膜は水素を通さないことから非常に緻密な膜よりなるので、水素バリア膜を研磨することは難しい。したがって、研磨の圧力を大きくすることによって、水素バリア膜に対して研磨を行なう必要が生じるので、前述のようなスクラッチが発生しやすくなる。また、水素バリア膜が窒化物よりなる場合には、研磨における化学的作用が特に弱くなるので、スクラッチが発生しやすくなる。
このようにして形成されるスクラッチの中には、例えばスクラッチa1のように、絶縁性水素バリア膜8を貫通して層間絶縁膜7にまでその深さが到達してしまうものも存在する。このようなスクラッチa1が形成されると、その部分から水素が侵入することにより、誘電体膜が劣化してしまう。
また、他工程において不良原因とならないようなマイクロスクラッチa2であっても、水素バリア性の劣化を引き起こし、水素を透過させてしまう。さらに、後工程における誘電体膜の結晶化に要する熱処理により、図12(b)に示すように、マイクロスクラッチa2が膜ストレスによってクラックa3に発展することもある。
以上のようなスクラッチ、マイクロスクラッチ、又はクラックのような欠陥が、水素バリア膜に一つでも形成されると、欠陥から侵入する水素は非常に小さい原子であって、膜中を拡散しやすい(拡散距離が長い)原子であるので、多数のキャパシタを構成する誘電体膜は広い範囲で水素によって劣化させられてしまう。したがって、このような欠陥の発生を完全に防止する必要がある。また、水素の侵入が極めて僅かである場合であっても、キャパシタの初期特性としては問題ないが、例えばリテンション又はインプリント特性等のキャパシタの信頼性に影響を及ぼすこともあるので、水素バリア膜の劣化を完全に防止する必要がある。
前記に鑑み、本発明の目的は、キャパシタを構成する誘電体膜が水素によって劣化することを防止できる半導体装置及びその製造方法を提供することである。
前記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、絶縁性水素バリア膜上に形成された第2の絶縁膜と、第1の絶縁膜、絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁膜よりなる積層膜中を貫通するコンタクトプラグと、第2の絶縁膜上に形成され、コンタクトプラグと接続する誘電体キャパシタとを備え、コンタクトプラグは、下から順に積層された導電層及び導電性水素バリア膜よりなり、導電層の上面は、絶縁性水素バリア膜の上面よりも下に位置している。
本発明に係る半導体装置によると、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜により、キャパシタの下方から水素の侵入を防止することができる。すなわち、従来例であれば、キャパシタの下方から水素の侵入を防止する目的でスタック型のキャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を配置していたが、絶縁性水素バリア膜には製造プロセス中にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成され、キャパシタへの水素の侵入を十分に防止することができなかった。しかしながら、本発明に係る半導体装置は、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を配置せずに、該絶縁性水素バリア膜とキャパシタとの間に第2の絶縁膜を介在させることにより、スクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されない絶縁性水素バリア膜を実現することができる。また、導電層の上面は、絶縁性水素バリア膜の上面よりも下に位置しているので、導電性水素バリア膜と絶縁性水素バリア膜とは接している。以上のような理由で、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜によって、キャパシタの下方からの水素の侵入を完全に防止できる構造を備えた半導体装置を実現できる。
また、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜が配置された従来例であれば、キャパシタを構成する誘電体膜の結晶化に要する熱処理時に生じる強いストレスにより、キャパシタと絶縁性水素バリア膜とがその界面にて剥離する問題もあったが、本発明に係る半導体装置によると、キャパシタと絶縁性水素バリア膜との間には第2の絶縁膜が介在しており、該第2の絶縁膜がストレスを緩和する役割を果たすので、キャパシタの周りに形成されている膜間(例えば、キャパシタを構成する下部電極と誘電体膜との間、下部電極が積層構造である場合におけるその積層膜間)で剥離が発生することを防止できる。
本発明に係る半導体装置において、コンタクトプラグの上面は、絶縁性水素バリア膜の下面よりも下に位置していることが好ましい。
このようにすると、絶縁性水素バリア膜と導電性水素バリア膜とが接している面積が大きいので、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜により、キャパシタの下方からの水素の侵入をより効果的に防止できる構造を備えた半導体装置を実現できる。
本発明に係る半導体装置において、キャパシタを覆うように形成され、絶縁性水素バリア膜と接続する水素バリア膜をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、水素バリア膜によってキャパシタアレイ全体を完全に覆う構造を実現できる。
本発明に係る半導体装置において、絶縁性水素バリア膜、導電性水素バリア膜、及び水素バリア膜の各々は、窒素を含んでいることが好ましい。
このようにすると、絶縁性水素バリア膜と導電性水素バリア膜との接触部、及び絶縁性水素バリア膜と水素バリア膜との接触部の密着性が向上するので、それぞれの接触部において、水素の侵入をより効果的に防止できる。
本発明に係る半導体装置において、絶縁性水素バリア膜は、Al23 、TiAlOx 、SiN 、又はSiONよりなることが好ましい。
本発明に係る半導体装置において、導電性水素バリア膜は、Ti又はAlを少なくとも含む膜よりなることが好ましい。
本発明に係る半導体装置において、キャパシタを構成する容量絶縁膜が、強誘電体膜よりなる場合、強誘電体膜は水素により劣化しやすいので、本発明の効果をより顕著に得ることができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、第1の絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、絶縁性水素バリア膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜、絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁膜よりなる積層膜に、該積層膜を貫通する接続孔を形成する工程と、接続孔内に、上面が絶縁性水素バリア膜の上面よりも低く位置するようにコンタクトプラグを形成する工程と、接続孔内におけるコンタクトプラグが存在していない領域に、導電性水素バリア膜を形成する工程と、第2の絶縁膜上に、導電性水素バリア膜と接続するキャパシタを形成する工程とを備える。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法によると、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜により、キャパシタの下方から水素の侵入を防止することができる。すなわち、従来例であれば、キャパシタの下方から水素の侵入を防止する目的でスタック型のキャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成するため、その表面を研磨する工程などによって絶縁性水素バリア膜にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成され、キャパシタへの水素の侵入を十分に防止することができなかった。しかしながら、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成せずに、該絶縁性水素バリア膜とキャパシタとの間に第2の絶縁膜を介在させることにより、従来例のような表面を研磨する工程などが不要となるので、絶縁性水素バリア膜にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されることがない。また、上面が絶縁性水素バリア膜の上面よりも低く位置するようにコンタクトプラグを形成することで、導電性水素バリア膜と絶縁性水素バリア膜とを接触させる。したがって、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜によって、キャパシタの下方からの水素の侵入を防止できる半導体装置の製造方法を実現できる。
また、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成する従来例であれば、キャパシタを構成する誘電体膜の結晶化に要する熱処理時に生じる強いストレスにより、キャパシタと絶縁性水素バリア膜とがその界面にて剥離する問題もあったが、本発明に係る半導体装置の製造方法によると、キャパシタと絶縁性水素バリア膜との間に第2の絶縁膜を介在させ、該第2の絶縁膜がストレスを緩和する役割を果たすので、キャパシタの周りに形成される膜間(例えば、キャパシタを構成する下部電極と誘電体膜との間、下部電極が積層構造である場合におけるその積層膜間)で剥離が発生することを防止できる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、コンタクトプラグを形成する工程は、第2の絶縁膜の上に、接続孔を充填するように導電膜を成膜した後、導電膜に対してエッチングを行なう工程を含むことが好ましく、さらに、導電膜を成膜した後であってエッチングを行なう前に、CMP法により、導電膜における接続孔からはみ出している部分を除去する工程を含んでもよい。
このようにすると、エッチングによって絶縁性水素バリア膜の上面の位置を正確に制御できるので、上面が絶縁性水素バリア膜の上面よりも低く位置するコンタクトプラグを容易に形成することができる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、第1の絶縁膜に、該第1の絶縁膜を貫通する第1のコンタクトプラグを形成する工程と、第1の絶縁膜及び第1のコンタクトプラグ上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、絶縁性水素バリア膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁膜よりなる積層膜に、積層膜を貫通すると共に第1のコンタクトプラグと接続する導電性水素バリア膜よりなる第2のコンタクトプラグを形成する工程と、第2の絶縁膜上に、第2のコンタクトプラグと接続するキャパシタを形成する工程とを備える。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法によると、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜により、キャパシタの下方から水素の侵入を防止することができる。すなわち、従来例であれば、キャパシタの下方から水素の侵入を防止する目的でスタック型のキャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成するため、その表面を研磨する工程などによって絶縁性水素バリア膜にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成され、キャパシタへの水素の侵入を十分に防止することができなかった。しかしながら、本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成せずに、該絶縁性水素バリア膜とキャパシタとの間に第2の絶縁膜を介在させることにより、従来例のような表面を研磨する工程などが不要となるので、絶縁性水素バリア膜にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されることがない。また、上面が絶縁性水素バリア膜の下面とほぼ同じ位置にあるコンタクトプラグを形成し、コンタクトプラグと絶縁性水素バリア膜とを接合する。以上のように、絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜によって、キャパシタの下方からの水素の侵入を防止できる半導体装置の製造方法を実現できる。
また、第1の絶縁膜に貫通する接続孔にコンタクトプラグを形成するので、絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁膜よりなる積層膜に貫通する接続孔にコンタクトプラグを形成する本発明に係る第1の半導体装置の製造方法に比べて、接続孔を形成するためのエッチングが容易になることに加えて、接続孔への埋め込みが容易になる。また、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法とは異なり、コンタクトプラグの形成の際にエッチングを行なわないので、コンタクトプラグの上面の形状崩れ又はシームの拡大を防ぐことができる。
さらに、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成する従来例であれば、キャパシタを構成する誘電体膜の結晶化に要する熱処理時に生じる強いストレスにより、キャパシタと絶縁性水素バリア膜とがその界面にて剥離する問題もあったが、本発明に係る第2の半導体装置の製造方法によると、キャパシタと絶縁性水素バリア膜との間に第2の絶縁膜を介在させ、該第2の絶縁膜がストレスを緩和する役割を果たすので、キャパシタの周りに形成される膜間(例えば、キャパシタを構成する下部電極と誘電体膜との間、下部電極が積層構造である場合におけるその積層膜間)で剥離が発生することを防止できる。
本発明に係る第1又は第2の半導体装置において、キャパシタを覆うように形成され、絶縁性水素バリア膜と接続する水素バリア膜をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、水素バリア膜によってキャパシタアレイ全体を完全に覆う構造を実現できる。
本発明に係る第1又は第2の半導体装置において、絶縁性水素バリア膜、導電性水素バリア膜と、水素バリア膜の各々は、窒素を含んでいることが好ましい。
このようにすると、絶縁性水素バリア膜と導電性水素バリア膜との接合部、及び絶縁性水素バリア膜と水素バリア膜との接合部の密着性が向上するので、それぞれの接合部において、水素の侵入を確実に防止できる。
本発明に係る第1又は第2の半導体装置において、絶縁性水素バリア膜は、Al23 、TiAlOx 、SiN 、又はSiONよりなることが好ましい。
本発明に係る第1又は第2の半導体装置において、導電性水素バリア膜は、Ti又はAlを少なくとも含む膜よりなることが好ましい。
本発明に係る第1又は第2の半導体装置において、キャパシタを構成する容量絶縁膜は、強誘電体膜よりなる場合、強誘電体膜は水素により劣化しやすいので、本発明の効果をより顕著に得ることができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、絶縁性水素バリア膜とキャパシタとの間に絶縁膜を介在させることにより、スクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されない絶縁性水素バリア膜を実現することができる。
さらに、キャパシタの下部電極と絶縁性水素バリア膜との剥離を防止できる。これにより、絶縁性水素バリア膜からの水素侵入を防止する半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、例えば、シリコン(Si)よりなる半導体基板101の上部にはシャロウトレンチ分離(STI:Shallow Trench Isolation)領域102が形成されている。半導体基板101におけるシャロウトレンチ分離領域102によって区画されてなる各素子形成領域には、それぞれが、半導体基板101上に下から順に積層されたゲート絶縁膜103及びゲート電極104と、半導体基板101の表層部であってゲート電極104を挟持するように形成された一対の不純物拡散層105とからなる複数のトランジスタ106が形成されている。
また、半導体基板101の上には、複数のトランジスタ106を覆うように、膜厚が約0.4μm〜0.8μmである酸化シリコンよりなる第1の層間絶縁膜107が平坦に形成されている。ここで、酸化シリコンとしては、ホウ素(B)及びリン(P)が添加されたいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)、又は高密度プラズマによって形成され、ホウ素及びリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、若しくは酸化雰囲気としてオゾン(O3 )を用いたいわゆるO3 −NSGを用いるとよい。
また、第1の層間絶縁膜107上におけるキャパシタアレイ領域には絶縁性の水素バリア膜(以下、絶縁性水素バリア膜と記す。)108が形成されている。ここで、水素バリア膜とは、通常の酸化膜と比べて、水素が透過する量が少ない膜のことであり、好ましくは、水素を遮断又は吸収できる膜のことである。水素バリア膜が水素を透過させるか否かは、水素バリア膜の下に例えばTiのような水素を吸蔵できる合金を配置し、水素処理を行なった後に、合金中の水素量を評価することによって確認することができる。また、絶縁性水素バリア膜108としては、例えばTiAlOx 、SiN、Al23、又はSiON等を用いるとよい。
また、絶縁性水素バリア膜108の上には、第2の層間絶縁膜109が形成されている。ここで、第2の層間絶縁膜109としては、第1の層間絶縁膜107と同様に、ホウ素(B)及びリン(P)が添加されたいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)、又は高密度プラズマによって形成され、ホウ素及びリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、若しくは酸化雰囲気としてオゾン(O3 )を用いたいわゆるO3 −NSGを用いるとよい。
また、第1の層間絶縁膜107、絶縁性水素バリア膜108及び第2の層間絶縁膜109よりなる積層膜には、該積層膜を貫通すると共に一対の不純物拡散層105のうちの一方に到達する第1のコンタクトホール111hが形成されている。
また、第1のコンタクトホール111hの内部には、一対の不純物拡散層105のうちの前記一方と電気的に接続すると共に、上面が絶縁性水素バリア膜108膜の上面よりも下に位置する第1のコンタクトプラグ111が形成されている。ここで、第1のコンタクトプラグ111の材料としては、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)又は窒化タンタル(TaN)を用いるとよく、さらには、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)若しくはコバルト(Co)の珪化金属、銅(Cu)、又はドーピングされた多結晶シリコンを用いてもよい。
また、第1のコンタクトホール111hにおける第1のコンタクトプラグ111が存在していない領域には、第1のコンタクトホール111hを充填するように、導電性の水素バリア膜(以下、導電性水素バリア膜と記す。)112が形成されている。ここで、導電性水素バリア膜112は、例えば、TiAlN、TiAlON、若しくはTiN等などのTi又はAlを少なくとも含む材料よりなる。
また、第2の層間絶縁膜109の上には、下面が導電性水素バリア膜112の上面を覆うように、下部電極113が形成されている。ここで、下部電極113は、単層の導電膜よりなる場合であっても積層の導電膜よりなる場合であってもよく、第1のコンタクトプラグ111又は導電性水素バリア膜112の酸化を防止する目的で、酸素バリア膜を含む積層膜よりなる場合であってもよい。酸素バリア膜の材料としては、例えば窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、窒化チタン(TiN)、酸化イリジウム(IrOx )、イリジウム(Ir)、酸化ルテニウム(RuOx )又はルテニウム(Ru)を用いればよく。さらには、これらの材料のうちから少なくとも2つの材料よりなる積層構造よりなる酸素バリア膜を用いてもよい。なお、ここで、酸化イリジウム及び酸化ルテニウムの一般式におけるxは正の実数である。
また、下部電極113の上には、誘電体膜よりなる容量絶縁膜114が形成されている。容量絶縁膜114として、強誘電体であるチタン酸バリウムストロンチウム(BaxSr1-xTiO3 )(但し、xは0≦x≦1である。以下、BSTと記す。)系誘電体、ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zrx1-x)O3)(但し、xは0≦x≦1の関係を満たす。以下、PZTと記す。)若しくはジルコニウムチタン酸鉛ランタン(PbyLa1-y(ZrxTi1-x)O3)(但し、xは0≦xの関係を満たし、yはy≦1の関係を満たす。)等の鉛を含むペロブスカイト系誘電体、又はタンタル酸ストロンチウムビスマス(Sr1-yBi2+xTa29)(但し、xは0≦xの関係を満たし、yはy≦1の関係を満たす。以下、SBTと呼ぶ。)若しくはチタン酸ビスマスランタン(Bi4-xLaxTi312)(但し、xは0≦x≦1である。)等のビスマスを含むペロブスカイト系誘電体を用いると、不揮発性メモリ装置を作製することができる。
また、強誘電体膜としては、一般式がABO3 (但し、AとBとは異なる元素である。)で表わされるペロブスカイト構造を有する化合物を用いることができる。ここで、元素Aは、例えば、鉛(Pb)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、ランタン(La)、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)及びビスマス(Bi)よりなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、元素Bは、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)及びモリブデン(Mo)よりなる群から選択される少なくとも1つの元素である。
また、容量絶縁膜114は、単層より構成された強誘電体膜に限られず、組成が異なる複数層より構成された強誘電体膜を用いてもよく、さらには、異なる組成が傾斜するように複数層が構成された強誘電体膜を用いてもよい。
また、容量絶縁膜114として、強誘電体に限られないことはいうまでもなく、酸化シリコン(SiO2 )、窒化シリコン(Si34)、五酸化ニオブ(Nb25)、五酸化タンタル(Ta25)又は酸化アルミニウム(Al23)等を用いてもよい。
また、容量絶縁膜114の上には、上部電極115が形成されている。以上のように、下部電極113、容量絶縁膜114及び上部電極115から構成されるキャパシタ116が形成されている。
このような構造により、キャパシタ116の下方は、絶縁性水素バリア膜108と導電性水素バリア膜112とによって完全に覆われているので、キャパシタ116の下方から水素が侵入することを防止することができる。
具体的には、従来例であれば、キャパシタの下方から水素の侵入を防止する目的でスタック型のキャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を配置していたが、絶縁性水素バリア膜には製造プロセス中にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成され、キャパシタへの水素の侵入を十分に防止することができなかった。しかしながら、第1の実施形態に係る半導体装置は、キャパシタ116の直下に絶縁性水素バリア膜108を配置せずに、該絶縁性水素バリア膜108とキャパシタ116との間に第2の層間絶縁膜109を介在させることにより、スクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されない絶縁性水素バリア膜108を実現することができる。また、第1のコンタクトプラグ111の上面は、絶縁性水素バリア膜108の上面よりも下に位置し、導電性水素バリア膜112と絶縁性水素バリア膜108とは接合している。以上のような理由で、絶縁性水素バリア膜108及び導電性水素バリア膜112によって、キャパシタ116の下方からの水素の侵入を防止できる。
また、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜が配置された従来例であれば、キャパシタを構成する誘電体膜の結晶化に要する熱処理時に生じる強いストレスにより、キャパシタと絶縁性水素バリア膜とがその界面にて剥離する問題もあったが、第1の実施形態に係る半導体装置によると、絶縁性水素バリア膜108とキャパシタ116との間に介在している第2の層間絶縁膜109が、キャパシタ116のストレスを緩和する役割を果たすので、例えば、キャパシタ116が剥離したり、キャパシタ116を構成する下部電極113と容量絶縁膜114とが剥離したり、その下部電極113が積層膜よりなる場合に積層膜間で剥離したり、キャパシタ116の上方に形成される後述の水素バリア膜118が剥離することを防止することができる。
また、第2の層間絶縁膜109の上には、キャパシタ116の上部を覆うように、絶縁膜117が形成されている。ここで、絶縁膜117としては、第1の層間絶縁膜107及び第2の層間絶縁膜109と同様に、ホウ素(B)及びリン(P)が添加されたいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)、又は高密度プラズマによって形成され、ホウ素及びリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、若しくは酸化雰囲気としてオゾン(O3 )を用いたいわゆるO3 −NSGを用いるとよい。
また、絶縁膜117の上面及び側面、第2の層間絶縁膜109の側面、絶縁性水素バリア膜108の側面、並びに第1の層間絶縁膜107の上には、キャパシタ116を上方から覆うように、水素バリア膜118が形成されている。このように、水素バリア膜118は、絶縁性水素バリア膜108の側面にて、該絶縁性水素バリア膜108と接続している。ここで、水素バリア膜118は、例えばTiN、TiAlN、TiAlON、SiN、Al23、TiAlOx 又はSiONよりなる。なお、絶縁性水素バリア膜108と水素バリア膜118との接合方法は、これに限定されるものではない。すなわち、ここでは、絶縁性水素バリア膜108の側面にて接合する場合について説明したが、絶縁性水素バリア膜108の上面にて、絶縁性水素バリア膜108と水素バリア膜118とが接合するようにしてもよい。
また、第1の層間絶縁膜107の上には、水素バリア膜118を覆うように、上面が平坦な第3の層間絶縁膜119が形成されている。ここで、第3の層間絶縁膜119としては、第1の層間絶縁膜107及び第2の層間絶縁膜109と同様に、ホウ素(B)及びリン(P)が添加されたいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)、又は高密度プラズマによって形成され、ホウ素及びリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、若しくは酸化雰囲気としてオゾン(O3 )を用いたいわゆるO3 −NSGを用いるとよい。
また、第1の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜119よりなる積層膜には、該積層膜を貫通すると共に一対の不純物拡散層105のうちの他方に接続する第2のコンタクトプラグ120が形成されている。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造によると、キャパシタ116は、上方から水素バリア膜118によって覆われており、この水素バリア膜118は、下方からキャパシタ116を覆っている絶縁性水素バリア膜108及び導電性水素バリア膜112のうちの絶縁性水素バリア膜108と接続しており、さらに、この絶縁性水素バリア膜108は導電性水素バリア膜112と接続している。したがって、キャパシタ116は、完全に水素バリア膜によって覆われている。それゆえ、キャパシタへの水素の拡散を効果的に防止することができるので、分極特性の劣化がなく、信頼性に優れた誘電体膜を保持することができる。
また、前述では、第1のコンタクトプラグ111の上面が、絶縁性水素バリア膜108の上面よりも下に位置している場合について説明したが、第1のコンタクトプラグ111の上面は、さらに、絶縁性水素バリア膜108の下面よりも下に位置するように形成されている場合であっても構わない。このようにすると、絶縁性水素バリア膜108と導電性水素バリア膜112とが接触する面積が大きくなるので、その接触界面において水素の拡散をより防止することができる。
また、キャパシタアレイの上方を覆うと共に絶縁性水素バリア膜108と接合する水素バリア膜を形成することにより、キャパシタアレイ全体を水素バリア膜で完全に覆うことができ、水素によるキャパシタの劣化を完全に防止することができる。
また、絶縁性水素バリア膜108と導電性水素バリア膜112と水素バリア膜118とがすべて窒素を含む材料よりなる場合には、水素バリア膜同士の接合部における密着性が高くなるので、接合界面における水素の拡散をより防止することができる。
また、誘電体膜が強誘電体膜よりなる場合には、強誘電体膜は水素による劣化が大きいので、本発明の効果は大きい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、前述した本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を具体的に製造する方法である。
まず、図2(a)に示すように、例えば、シリコン(Si)よりなる半導体基板101の上部に、シャロウトレンチ分離(STI:Shallow Trench Isolation)領域102を選択的に形成することにより、半導体基板101上における領域を複数の素子形成領域に区画する。続いて、半導体基板101上における各素子形成領域に、例えば酸化シリコン又は酸窒化シリコンよりなる膜厚が約3nmのゲート絶縁膜103と、多結晶シリコン、金属又は金属珪化物を含み膜厚が約200nmのゲート電極104とを順に形成した後、さらに、ゲート電極104をマスクに用いた不純物イオンのイオン注入を行なうことにより、ゲート電極104を挟持するように一対の不純物拡散層105を半導体基板101の表層部に形成する。このようにして、半導体基板101上における各素子形成領域に、ゲート絶縁膜103及びゲート電極104と一対の不純物拡散層105とからなるトランジスタ106を形成する。
続いて、CVD法により、半導体基板101の上に、トランジスタ106を覆うように、例えばBPSG、HDP−NSG又はO3 −NSGのような絶縁膜を約0.6μm〜1.2μmの膜厚で成膜した後、化学的機械的研磨(Chemical mechanical Polish:CMP)法を用いて、成膜された絶縁膜の表面を平坦化することにより、膜厚が約0.4μm〜0.8μmの第1の層間絶縁膜107を形成する。
次に、図2(b)に示すように、第1の層間絶縁膜107の上に、10〜50nmの膜厚を有するように絶縁性水素バリア膜108aを形成する。ここでは、絶縁性水素バリア膜108aとしては、例えばTiAlOx 、SiN、Al23、又はSiON等を用いるとよい。
次に、図2(c)に示すように、CVD法又はスパッタ法により、絶縁性水素バリア膜108aの上に、50〜300nmの膜厚を有するように第2の層間絶縁膜109aを形成する。
次に、図2(d)に示すように、リソグラフィー技術及びドライエッチング技術を用いて、第1の層間絶縁膜109a、絶縁性水素バリア膜108a及び第2の層間絶縁膜109aよりなる積層膜に、該積層膜を貫通すると共に一対の不純物拡散層105のうちの一方に到達する第1のコンタクトホール111hを形成する。
次に、図3(a)に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、第2の層間絶縁膜109aの上に、第1のコンタクトホール111hが充填されるように第1のコンタクトプラグ形成膜111aを成膜する。ここで、第1のコンタクトプラグ形成膜111aとしては、タングステン等の金属、窒化チタン等の窒化金属、珪化チタン等の珪化金属、銅、又は多結晶シリコンを用いればよい。また、第1のコンタクトプラグ形成膜111aを成膜する前に、少なくとも第1のコンタクトホール111hの底部及び側壁に、例えば半導体基板101側から下から順に積層されたチタン及び窒化チタンよりなる積層膜、又はタンタル及び窒化タンタルよりなる積層膜からなる密着層を形成してもよい。
次に、図3(b)に示すように、第2の層間絶縁膜109aを露出させると共に、上面が絶縁性水素バリア膜108aの上面よりも少なくとも下に位置するように、第1のコンタクトプラグ形成膜111aに対してエッチバックを行なうことにより、各トランジスタ106を構成する一対の不純物拡散層105のうちの前記一方と電気的に接続する第1のコンタクトプラグ111を形成する。この方法によると、第1のコンタクトプラグ111の形成はエッチングによって行なわれるので、第1のコンタクトプラグ111の上面の高さを正確に制御することが可能になる。
ここで、第1のコンタクトプラグ111を形成する方法としては、CMP法により、第2の層間絶縁膜109aの上面が露出するように、第1のコンタクトプラグ形成膜111aを研磨除去した後に、上面が絶縁性水素バリア膜108aの上面よりも少なくとも下に位置するように、第1のコンタクトプラグ形成膜111aに対してドライエッチング又はウェットエッチングを行なうことにより、第1のコンタクトプラグ111を形成することもできる。第1のコンタクトプラグ形成膜111aがタングステンよりなる場合には、例えば塩素系ガス及びフッ素系ガスを混合したエッチングガスを用いればよく、第1のコンタクトプラグ形成膜111aが多結晶シリコンよりなる場合にはフッ素系ガスを用いればよい。この方法によると、エッチングの際に生じる導電膜よりなる第1のコンタクトプラグ形成膜111aの上面の形状崩れ又はシームの拡大を防止することができる。
次に、図3(c)に示すように、第2の層間絶縁膜109aの上に、第1のコンタクトホール111h内における第1のコンタクトプラグ111aが存在していない領域が充填されるように、導電性の水素バリア形成膜112aを成膜する。
次に、図3(d)に示すように、CMP法により、第2の層間絶縁膜109aの上面を露出させるように、導電性の水素バリア形成膜112aを研磨除去することにより、側面にて絶縁性水素バリア膜108aと少なくとも接する導電性水素バリア膜112を形成する。
次に、図4(a)に示すように、スパッタ法、CVD法又はMOCVD法により、第2の層間絶縁膜109a及び導電性水素バリア膜112の上に、下部電極形成膜113aを形成する。ここで、下部電極形成膜113aは、単層の導電膜よりなる場合であってもよいし、積層の導電膜よりなる場合であってもよく、第1のコンタクトプラグ111又は導電性水素バリア膜112の酸化を防止する目的で、酸素バリア膜を含む積層膜としてもよい。酸素バリア膜の材料としては、例えば窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、窒化チタン(TiN)、酸化イリジウム(IrOx )、イリジウム(Ir)、酸化ルテニウム(RuOx )又はルテニウム(Ru)を用いればよく、さらには、これらの材料のうちから少なくとも2つの材料よりなる積層構造よりなる酸素バリア膜を用いてもよい。なお、ここで、酸化イリジウム及び酸化ルテニウムの一般式におけるxは正の実数である。
続いて、下部電極形成膜113aの上に、誘電体膜114aを形成した後、誘電体膜1114aの上に、上部電極形成膜115aを形成する。
次に、図4(b)に示すように、リソグラフィー技術とドライエッチング技術とを用いて、上部電極形成膜115a、誘電体膜114a及び下部電極形成膜113aをパターニングすることにより、下面が導電性水素バリア膜112と接続する、上部電極115、誘電体膜よりなる容量絶縁膜114及び下部電極113よりなるキャパシタ116を形成する。ここでのパターニングとしては、ハードマスクを用いたエッチングを行なうことがより好ましい。また、ここでは、同一の工程にて、上部電極形成膜115a、誘電体膜114a及び下部電極形成膜113aに対してパターニングを行なう場合について説明したが、各々の膜を別々の工程にてエッチングしたり、一の工程にて2層の膜をエッチングし、他の工程にて他の膜をエッチングするようにしても構わない。
次に、図4(c)に示すように、第2の層間絶縁膜109aの上に、キャパシタ116を覆うように、膜厚が30〜100nmとなるように絶縁膜117aを形成する。
次に、図5(a)に示すように、リソグラフィー技術とドライエッチング技術とを用いて、キャパシタアレイの外側における領域にて、絶縁性水素バリア膜108a、第2の層間絶縁膜109a及び絶縁膜117aよりなる積層膜をパターニングする。これにより、パターン化された絶縁性水素バリア膜108、第2の層間絶縁膜109及び絶縁膜117が形成される。
続いて、容量絶縁膜114の結晶化、又は容量絶縁膜114の膜質の向上を目的として、高温であって且つ酸素雰囲気下で熱処理を行なう。なお、ここでの熱処理は、炉を用いるアニールでもよく、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)であってもよい。加熱温度としては500℃以上であって且つ800℃以下であることが好ましい。なお、ここでは、積層膜に対するパターニング後に熱処理を行なう場合について説明したが、積層膜に対するパターニング前に熱処理を行なってもよい。
また、ここで、図5(a)に示す工程におけるパターニングの変形例について、図6(a)を参照しながら説明する。図6(a)に示すように、キャパシタアレイの外側における領域にて、絶縁性水素バリア膜108a及び第2の層間絶縁膜109aよりなる積層膜をパターニングする一方、絶縁性水素バリア膜108aに対してはパターニングを行なわないようにすることもできる。なお、この場合の熱処理については、前述と同様で、パターニング前であってもパターニング後であってもよい。
次に、図5(b)に示すように、絶縁膜117の上面及び側面、第2の層間絶縁膜109の側面、絶縁性水素バリア膜108の側面、並びに第1の層間絶縁膜107の上に、キャパシタ116を上方から覆うように、水素バリア膜118aを形成する。このように、水素バリア膜118aは、絶縁性水素バリア膜108の側面にて、該絶縁性水素バリア膜108と接続している。ここで、水素バリア膜118は、例えばTiN、TiAlN、TiAlON、SiN、Al23、TiAlOx 又はSiONよりなる。なお、絶縁性水素バリア膜108と水素バリア膜118との接合方法は、これに限定されるものではない。すなわち、ここでは、絶縁性水素バリア膜108の側面にて、絶縁性水素バリア膜108と水素バリア膜118とが接合する場合について説明したが、次に示す変形例のように、絶縁性水素バリア膜108の上面にて、絶縁性水素バリア膜108と水素バリア膜118とが接合するようにしてもよい。
また、ここで、図5(b)に示す工程における水素バリア膜118aの形成の変形例について、図6(b)を参照しながら説明する。なお、図6(b)は前記図6(a)に示した工程の次の工程を示している。図6(b)に示すように、絶縁膜117の上面及び側面、第2の層間絶縁膜109の側面、並びに絶縁性水素バリア膜108の上に、キャパシタ116を上方から覆うように、水素バリア膜118bを形成することもできる。この場合は、水素バリア膜118bは、絶縁性水素バリア膜108aの上面にて、該絶縁性水素バリア膜108aと接続している。
次に、図5(c)に示すように、リソグラフィー技術とドライエッチング技術とを用いて、水素バリア膜118aにおける絶縁性水素バリア膜108よりも外側に存在している部分の一部をパターニングする。これにより、パターン化された水素バリア膜118が形成される。
また、ここで、図5(c)に示す工程におけるパターニングの変形例について図6(c)を参照しながら説明する。なお、図6(c)は前記図6(b)に示した工程の次の工程を示している。図6(c)に示すように、絶縁性水素バリア膜108a及び水素バリア膜118bよりなる積層膜をパターニングすることもできる。これにより、パターン化された水素バリア膜118c及び絶縁性水素バリア膜108cが形成される。
次に、図7(a)に示すように、第1の層間絶縁膜108の上に、キャパシタ116を上方から覆うように絶縁膜を成膜した後、CMP法によってその表面を平坦化することにより、第3の層間絶縁膜119を形成する。なお、第3の層間絶縁膜119における水素バリア膜118の上端部の上に存在している部分の膜厚は100〜300nmであることが好ましい。
次に、図7(b)に示すように、第3の層間絶縁膜119及び第1の層間絶縁膜108よりなる積層膜に、該積層膜を貫通すると共に一対の不純物拡散層105のうちの他方を露出させる第2のコンタクトホール120hを形成する。
次に、図7(c)に示すように、第3の層間絶縁膜119の上に、第2のコンタクトホール120h内が充填されるように、第2のコンタクトプラグ形成膜を成膜した後に、CMP法により、第3の層間絶縁膜119の上面が露出するまで、コンタクトプラグ形成膜を研磨除去することにより、第2のコンタクトプラグ120を形成する。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、絶縁性水素バリア膜108及び導電性水素バリア膜112によって、キャパシタ116の下方からの水素の侵入を防止できる。具体的には、従来例であれば、キャパシタの下方から水素の侵入を防止する目的でスタック型のキャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜を形成し、その表面を研磨することによってスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成され、キャパシタへの水素の侵入を十分に防止することができなかった。しかしながら、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、キャパシタ116の直下に絶縁性水素バリア膜108を形成せずに、該絶縁性水素バリア膜108とキャパシタ116との間に第2の層間絶縁膜109を介在させることにより、絶縁性水素バリア膜108の表面を研磨することがないので、該絶縁性水素バリア膜にスクラッチ又はクラックなどの欠陥が形成されない。また、第1のコンタクトプラグ111の上面が絶縁性水素バリア膜108の上面よりも下に位置させ、導電性水素バリア膜112と絶縁性水素バリア膜108とを接合させている。以上のような理由で、絶縁性水素バリア膜108及び導電性水素バリア膜112によって、キャパシタ116の下方からの水素の侵入を防止できる。
また、キャパシタの直下に絶縁性水素バリア膜が配置された従来例であれば、キャパシタを構成する誘電体膜の結晶化に要する熱処理時に生じる強いストレスにより、キャパシタと絶縁性水素バリア膜とがその界面にて剥離する問題もあったが、第1の実施形態に係る半導体装置によると、絶縁性水素バリア膜108とキャパシタ116との間に介在している第2の層間絶縁膜109が、キャパシタ116のストレスを緩和する役割を果たすので、例えば、キャパシタ116が剥離したり、キャパシタ116を構成する下部電極113と容量絶縁膜114とが剥離したり、その下部電極113が積層膜よりなる場合に積層膜間で剥離したり、キャパシタ116の上方に形成される後述の水素バリア膜118が剥離することを防止することができる。
また、キャパシタアレイの上方を覆うと共に絶縁性水素バリア膜108と接合する水素バリア膜を形成することにより、キャパシタアレイ全体を水素バリア膜で完全に覆うことができ、水素によるキャパシタの劣化を完全に防止することができる。
また、絶縁性水素バリア膜108と導電性水素バリア膜112と水素バリア膜118とがすべて窒素を含む材料よりなる場合には、水素バリア膜同士の接合部における密着性が高くなるので、接合界面における水素の拡散をより防止することができる。
また、誘電体膜が強誘電体膜よりなる場合には、強誘電体膜は水素による劣化が大きいため、本発明の効果は大きい。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図8(a)〜(c)及び図9(a)〜(c)を参照しながら説明する。
まず、図8(a)に示す工程は、前述の図2(a)を用いた説明と同様である。すなわち、例えば、シリコン(Si)よりなる半導体基板301の上部にシャロウトレンチ分離(STI:Shallow Trench Isolation)領域302を選択的に形成することにより、半導体基板301上における領域を複数の素子形成領域に区画する。続いて、半導体基板301上における各素子形成領域に、例えば酸化シリコン又は酸窒化シリコンよりなる膜厚が約3nmのゲート絶縁膜303と、多結晶シリコン、金属又は金属珪化物を含み膜厚が約200nmのゲート電極304とを順に形成した後、さらに、ゲート電極304をマスクに用いた不純物イオンのイオン注入を行なうことにより、ゲート電極304を挟持するように不純物拡散層305を半導体基板101の表層部に形成する。このようにして、半導体基板301上における各素子形成領域に、ゲート絶縁膜303及びゲート電極304と一対の不純物拡散層305とからなるトランジスタ306を形成する。
続いて、CVD法により、半導体基板301の上に、トランジスタ306を覆うように、例えばBPSG、HDP−NSG又はO3 −NSGのような絶縁膜を約0.6μm〜1.2μmの膜厚で成膜した後、化学的機械的研磨(Chemical mechanical Polish:CMP)法を用いて、成膜された絶縁膜の表面を平坦化することにより、膜厚が約0.4μm〜0.8μmの第1の層間絶縁膜307を形成する。
次に、図8(b)に示すように、リソグラフィー技術及びドライエッチング技術を用いて、第1の層間絶縁膜307に、該第1の層間絶縁膜307を貫通すると共に一対の不純物拡散層305のうちの一方に到達する第1のコンタクトホール308hを形成する。
次に、図8(c)に示すように、第1の層間絶縁膜301の上に、第1のコンタクトホール308hを充填するように、第1のコンタクトプラグ形成膜308aを形成する。
次に、図9(a)に示すように、第1のコンタクトプラグ形成膜308aにおける第1のコンタクトホール308hの内部からはみ出している部分を除去して、第1のコンタクトプラグ308を形成する。
次に、図9(b)に示すように、第1の層間絶縁膜307及び第1のコンタクトプラグ308の上に、絶縁性水素バリア膜309及び第2の層間絶縁膜310を下から順に形成する。
次に、図9(c)に示すように、リソグラフィー技術及びドライエッチング技術を用いて、絶縁性水素バリア膜309及び第2の層間絶縁膜310よりなる積層膜に、該積層膜を貫通すると共に第1のコンタクトプラグ308に到達する第2のコンタクトホール311hを形成する。
この後の工程は、前述した第2の実施形態における図3(c)以降の説明と同様であるので、ここではその説明は省略する。以上より、第2のコンタクトホール311h内に導電性水素バリア膜を埋め込むことにより、第1のコンタクトプラグに接続する導電性水素バリア膜よりなる第2のコンタクトプラグを形成することができる。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、第2の実施形態と同様に、絶縁性水素バリア膜309を形成する際に研磨を行なわないので、従来例で説明したようなスクラッチ又はクラックが絶縁性水素バリア膜309に発生することがない。このため、絶縁性水素バリア膜309の水素バリア性を完全に保つことができる。さらに、第2の実施形態と同様に、導電性水素バリア膜を絶縁性水素バリア膜309と接合させることにより、キャパシタの下方からの水素の侵入を防止することができる。
また、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、第1のコンタクトプラグ308は、第1の層間絶縁膜307に貫通して形成された第1のコンタクトホール308hに形成されるので、第1のコンタクトプラグ308の深さを浅くすることができる。したがって、第1のコンタクトホール308hの深さは、第2の実施形態と比べて浅く形成すればよいので、第1のコンタクトホール308hを形成するためのエッチングが容易になることに加えて、第1のコンタクトプラグ形成膜308の埋め込みが容易になる。また、前述した第1の実施形態とは異なり、第1のコンタクトプラグ形成膜308の上面をエッチングする必要がないので、第1のコンタクトプラグ308の上面の形状崩れ又はシームの拡大を防ぐことができる。さらに、第2のコンタクトホール311h内に埋め込まれる導電性水素バリア膜よりなる第2のコンタクトプラグの開口径を第1のコンタクトプラグ308の開口径よりも大きくすることも可能になるので、コンタクトの信頼性を向上させることができる。
なお、前述した第2の実施形態と同様に本実施形態においても、キャパシタアレイの上方を覆うと共に絶縁性水素バリア膜309と接合する水素バリア膜を形成することにより、キャパシタアレイ全体を水素バリア膜で完全に覆うことができ、水素によるキャパシタの劣化を完全に防止することができる。また、絶縁性水素バリア膜309と導電性水素バリア膜と水素バリア膜とがすべて窒素を含む材料よりなる場合には、水素バリア膜同士の接合部における密着性が高くなるので、接合界面における水素の拡散をより防止することができる。さらに、誘電体膜が強誘電体膜よりなる場合には、強誘電体膜は水素による劣化が大きいので、本発明の効果は大きい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、絶縁性水素バリア膜のバリア性の劣化を完全に防止する効果を有するので、特に、強誘電体よりなる容量絶縁膜を備えた誘電体メモリに有用である。
本発明の1の実施形態に係る半導体装置の構造を示す要部断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、従来例に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)〜(c)は、従来例に係る半導体装置の製造方法の変形例を示す要部工程断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の課題を説明するための要部工程断面図である。
符号の説明
101、301 半導体基板
102、302 シャロウトレンチ分離領域
103、303 ゲート絶縁膜
104、304 ゲート電極
105、305 不純物拡散層
106、306 トランジスタ
107、307 第1の層間絶縁膜
108、108a、108c、309 絶縁性水素バリア膜
109、109a、310 第2の層間絶縁膜
111h、308h 第1のコンタクトホール
111a、308a 第1のコンタクトプラグ形成膜
111、308 第1のコンタクトプラグ
112a 導電性の水素バリア形成膜
112 導電性水素バリア膜
113a 下部電極形成膜
113 下部電極
114a 誘電体膜
114 容量絶縁膜
115a 上部電極形成膜
115 上部電極
116 キャパシタ
117、117a 絶縁膜
118、118a、118b、118c 水素バリア膜
119 第3の層間絶縁膜
120h、311h 第2のコンタクトホール
120 第2のコンタクトプラグ
1 半導体基板
2 シャロウトレンチ分離領域
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5 不純物拡散層
6 トランジスタ
7 層間絶縁膜
8 絶縁性水素バリア膜
9h コンタクトホール
9a コンタクトプラグ形成膜
9 コンタクトプラグ
10 下部電極
11 容量絶縁膜
12 上部電極
13 キャパシタ
a1 スクラッチ
a2 マイクロスクラッチ
a3 クラック

Claims (16)

  1. 第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、
    前記絶縁性水素バリア膜上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜、前記絶縁性水素バリア膜及び前記第2の絶縁膜よりなる積層膜中を貫通するコンタクトプラグと、
    前記第2の絶縁膜上に形成され、前記コンタクトプラグと接続するキャパシタとを備え、
    前記コンタクトプラグは、下から順に積層された導電層及び導電性水素バリア膜よりなり、
    前記導電層の上面は、前記絶縁性水素バリア膜の上面よりも下に位置していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コンタクトプラグの上面は、前記絶縁性水素バリア膜の下面よりも下に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記キャパシタを覆うように形成され、前記絶縁性水素バリア膜と接続する水素バリア膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁性水素バリア膜、前記導電性水素バリア膜、及び前記水素バリア膜の各々は、窒素を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記絶縁性水素バリア膜は、Al23 、TiAlOx 、SiN 、又はSiONよりなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記導電性水素バリア膜は、Ti又はAlを少なくとも含む膜よりなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記キャパシタを構成する容量絶縁膜は、強誘電体膜よりなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 第1の絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記絶縁性水素バリア膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜、前記絶縁性水素バリア膜及び前記第2の絶縁膜よりなる積層膜に、該積層膜を貫通するホールを形成する工程と、
    前記ホール内に、上面が前記絶縁性水素バリア膜の上面よりも低く位置するように導電層を形成する工程と、
    前記ホール内における前記導電層が存在していない領域に、導電性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜上に、前記導電性水素バリア膜と接続するキャパシタを形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記導電層を形成する工程は、前記第2の絶縁膜の上に、前記ホールを充填するように導電膜を成膜した後、前記導電膜に対してエッチングを行なう工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記導電層を形成する工程は、前記導電膜膜を成膜した後であって前記エッチングを行なう前に、CMP法により、前記導電膜における前記ホールからはみ出している部分を除去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 第1の絶縁膜に、該第1の絶縁膜を貫通する第1のコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記第1のコンタクトプラグ上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記絶縁性水素バリア膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁性水素バリア膜及び前記第2の絶縁膜よりなる積層膜に、前記積層膜を貫通すると共に前記第1のコンタクトプラグと接続する導電性水素バリア膜よりなる第2のコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜上に、前記第2のコンタクトプラグと接続するキャパシタを形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記キャパシタを覆うように形成され、前記絶縁性水素バリア膜と接続する水素バリア膜をさらに備えていることを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記絶縁性水素バリア膜、前記導電性水素バリア膜と、前記水素バリア膜の各々は、窒素を含んでいることを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記絶縁性水素バリア膜は、Al23 、TiAlOx 、SiN 、又はSiONよりなることを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記導電性水素バリア膜は、Ti又はAlを少なくとも含む膜よりなることを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記キャパシタを構成する容量絶縁膜は、強誘電体膜よりなることを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置の製造方法。
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