JP2006134536A - 不揮発性半導体記憶装置およびその読み出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその読み出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造工程での特性ばらつきや使用時の特性変動があっても、高い精度でデータを読み出せる不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 リファレンスセル202として、メモリセルと同じ構造を有する第1および第2のセル50、52を設ける。第1のセル50のメモリセル電流IREF1は、消去後のメモリセル電流の最小値に設定され、第2のセル52のメモリセル電流IREF2は、書き込み後のメモリセル電流の最大値に設定される。読み出し回路206は、メモリセル電流Icellと電流(IREF1+IREF2)/2とを比較し、比較結果を出力する。第1および第2のセル50、52に代えて、消去ベリファイおよび書き込みベリファイ時に使用される電流源を使用してもよい。
【選択図】 図8

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、より特定的には、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法、リファレンスセルの状態設定方法、および、不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路に関する。
不揮発性半導体記憶装置は、電源切断後もデータを保持できるという特性を有するので、情報システムや通信システムなどに広く利用されている。フラッシュEEPROMは、不揮発性半導体記憶装置の一種であり、チップ全体あるいは所定のブロック単位でのみデータを消去できるように構成されている。フラッシュEEPROMはメモリセルサイズが小さく低コストであるという特徴を有するので、その需要は急速に拡大している。
2値フラッシュEEPROMは、メモリセルトランジスタのしきい値を制御することにより、1つのメモリセルで1ビットのデータを記憶する。より詳細には、メモリセルトランジスタのしきい値は、データ「0」が記憶されている場合のメモリセル電流と、データ「1」が記憶されている場合のメモリセル電流とを区別できるように、異なる状態に制御される。また、データ「0」が記憶されている場合のメモリセル電流とデータ「1」が記憶されている場合のメモリセル電流との中間の電流値が、読み出し用リファレンスとして予め設定され、読み出し時のメモリセル電流と予め設定された読み出し用リファレンスとを比較することにより、読み出されたデータが「0」か「1」かが判定される。
図28は、2値フラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布を示す図である。2値フラッシュEEPROMでは、各メモリセルは2つの状態(以下、第1状態および第2状態という)のうちのいずれかに設定され、第1状態に設定された場合のメモリセル電流と第2状態に設定された場合のメモリセル電流とは、それぞれ、所定値を中心として2つの範囲に分布する。読み出し用リファレンスIRは、2つのメモリセル電流の分布が重ならない範囲(図28では範囲IW;以下、読み出しウインドウという)内のどこかに、例えば、読み出しウインドウの中央に設定される。読み出し時にはメモリセル電流と読み出し用リファレンスIRとが比較され、前者のほうが小さい場合には読み出されたデータは「1」と判定され、それ以外の場合には読み出されたデータは「0」と判定される。
上記の方法で読み出しを行う場合、読み出し用リファレンスは、読み出しウインドウの中央に精度良く設定することが望ましい。ところが、読み出し用リファレンスは、第1状態に設定された場合のメモリセル電流とも、第2状態に設定された場合のメモリセル電流とも異なるので、読み出し用リファレンスを何らかの方法で発生させる必要がある。読み出し用リファレンスを発生させるには、基準電圧発生回路で発生した電圧に基づく方法や、通常のメモリセルとはサイズあるいは構造が異なるトランジスタを用いる方法や、通常のメモリセルと同じトランジスタを用いて構成されたメモリセルに対して、通常のメモリセルとは異なる書き込みを行う方法などが用いられる。しかしながら、これらいずれの方法を用いても、読み出し用リファレンスIRを所望の値に高い精度で設定することは困難である。そこで、読み出しウインドウの幅を広げるために、例えば、書き込みメモリセルのしきい値を高く設定するなどの対策が採られている。
以上に述べた従来の読み出し用リファレンスを用いた読み出し方法では、メモリセルの製造工程における特性ばらつき、メモリセルと読み出し用リファレンス発生回路との間の特性差(電圧特性や温度特性の差)、メモリセルの特性の経年変化(書き換え回数や累積動作時間に依存した特性変動)などを考慮して、各状態に設定された場合のメモリセル電流と読み出し用リファレンスとの間に十分なマージンを設定する必要がある。このため低電圧動作を実現するためには、読み出し時にメモリセルのコントロールゲートに電源電圧よりも高い電圧を与える昇圧回路が必要となる。しかしながら、昇圧回路を設けると動作電流が増大する。
特許文献1には、本願発明者による、上記課題を解決する1つの方法が開示されている。この方法では、図29に示すように、第1状態に設定された場合のメモリセル電流の平均値が第1の読み出し用リファレンスREF1として、第2状態に設定された場合のメモリセル電流の平均値が第2の読み出し用リファレンスREF2として使用される。読み出し時には、メモリセル電流と第1の読み出し用リファレンスREF1との一致度、および、メモリセル電流と第2の読み出し用リファレンスREF2との一致度が算出され、いずれの一致度が高いかにより、読み出されたデータが「0」か「1」かが判定される。
このように各状態に設定された場合のメモリセル電流の平均値を読み出し用リファレンスとして使用することにより、メモリセルの製造工程における特性ばらつきや実動作環境における特性変動がある場合でも、読み出し用リファレンスはメモリセルの特性に追随し変化する。したがって、データを高い精度で読み出すことができるとともに、読み出し用リファレンスの設定マージンおよび特性変動マージンを小さくすることができる。
また、特許文献1には、メモリセルに対する書き換えを行うときに、読み出し用リファレンスを発生させるメモリセルに対しても書き換えを行う半導体記憶装置が開示されている。この半導体記憶装置では、書き換えによってメモリセルの特性が変動すると、これに連動して読み出し用リファレンスも変動する。したがって、メモリセルの製造工程における特性ばらつきや、通常のメモリセルと読み出し用リファレンスを発生させるメモリセルとの間の特性差や、メモリセルの特性の経年変化などがある場合でも、データを安定的に読み出すことができる。
特開2001−67887号公報
フラッシュEEPROMに含まれるメモリセルの状態は、消去および書き込みによって変化する。フラッシュEEPROMに含まれるメモリセルの消去特性および書き込み特性には、メモリセルの製造工程におけるばらつきやメモリセルアレイ内での電源電圧のばらつきなどに起因して、ばらつきが生じる。また、メモリセルトランジスタの相互コンダクタンスもばらつくので、メモリセルトランジスタのしきい値が同じでも、メモリセル電流にはばらつきが生じる。
フラッシュEEPROMに対する消去処理は、メモリセルアレイ全体、あるいは、メモリセルアレイ全体を複数に分割したブロックを消去単位として実行される。この際、消去単位内のすべてのメモリセルが消去ベリファイをパスするまで、消去単位内のすべてのメモリセルに対して均等に消去処理が行われる。したがって、消去単位内のメモリセルの消去特性にばらつきがあれば、消去後のメモリセルトランジスタのしきい値にもばらつきが生じる。
これに対して、フラッシュEEPROMに対する書き込み処理は、ページまたはワードと呼ばれる数ビット〜数Kビットの単位で実行される。この際、メモリセルごとに書き込みベリファイが行われ、メモリセルへの書き込みはビット単位で制御される。このため、消去後のメモリセル電流は、書き込み後のメモリセル電流よりも広い範囲に分布する(図30を参照)。したがって、書き込み後のメモリセル電流の平均値を第1の読み出し用リファレンスREF1とし、消去後のメモリセル電流の平均値を第2の読み出し用リファレンスREF2とした場合、両者の平均値(REF1+REF2)/2は、読み出しウインドウの中央に位置しない。よって、各状態に設定された場合のメモリセル電流の平均値を読み出し用リファレンスとして使用することは、必ずしも最適な読み出し条件を与えることにはならない。
それ故に、本発明は、従来の不揮発性半導体記憶装置に比べて、読み出し用リファレンスをより高い精度で設定し、データをより高い精度で読み出すことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、メモリセルの消去ベリファイ時に使用される第1のベリファイ用リファレンス電流とメモリセルの書き込みベリファイ時に使用される第2のベリファイ用リファレンス電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、第1の電流と第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備える。
この場合、第2の電流を求めるステップは、第2の電流として、第1のベリファイ用リファレンス電流と第2のベリファイ用リファレンス電流とを合わせた電流を求め、データを求めるステップは、第1の電流と第2の電流の半分とを(あるいは、第1の電流の2倍と第2の電流とを)比較してもよい。
第2の発明は、複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路であって、メモリセルの消去ベリファイ時に使用される第1のベリファイ用リファレンス電流を発生させる第1の電流発生回路と、メモリセルの書き込みベリファイ時に使用される第2のベリファイ用リファレンス電流を発生させる第2の電流発生回路と、読み出し対象のメモリセルに読み出し電流を第1の電流として供給する第1の電流供給回路と、第1のベリファイ用リファレンス電流と第2のベリファイ用リファレンス電流とに基づく第2の電流を供給する第2の電流供給回路と、第1の電流と第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求める比較部とを備える。
この場合、第2の電流供給回路は、第2の電流として、第1のベリファイ用リファレンス電流と第2のベリファイ用リファレンス電流とを合わせた電流を供給し、比較部は、第1の電流に応じた第3の電流を供給する第3の電流供給回路と、第2の電流に応じた第4の電流を供給する第4の電流供給回路と、第3の電流と第4の電流とを比較する比較回路とを備えていてもよい。より好ましくは、第3の電流は第1の電流と同量で、第4の電流は第2の電流の半分であってもよく、あるいは、第3の電流は第1の電流の2倍で、第4の電流は第2の電流と同量であってもよい。
第3の発明は、複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、第1のリファレンスセルは、読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、第2のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、第1の電流と第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備える。
この場合、第2の電流を求めるステップは、第2の電流として、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、データを求めるステップは、第1の電流と第2の電流の半分とを(あるいは、第1の電流の2倍と第2の電流とを)比較してもよい。
第4の発明は、複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも3つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、第1のリファレンスセルは、読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、第2のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、残余のリファレンスセルは、読み出し電流が所定値に一致するように設定されており、読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、第1のリファレンスセル以外の2つのリファレンスセルの読み出し電流に基づく第3の電流を求めるステップと、第1の電流と第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、第1の比較結果を求めるステップと、第1の電流と第3の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、第2の比較結果を求めるステップと、第1の比較結果と第2の比較結果とに基づき、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備える。
この場合、不揮発性半導体記憶装置は、少なくとも4つのリファレンスセルを備え、第3のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値(あるいは代表値)に一致するように設定され、かつ、第4のリファレンスセルは、読み出し電流が第3の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値(あるいは代表値)に一致するように設定されており、第2の電流を求めるステップは、第2の電流として、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、第3の電流を求めるステップは、第3の電流として、第3のリファレンスセルの読み出し電流と第4のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求めてもよい。
あるいは、不揮発性半導体記憶装置は、少なくとも3つのリファレンスセルを備え、第3のリファレンスセルは、読み出し電流が第3の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、第2の電流を求めるステップは、第2の電流として、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、第3の電流を求めるステップは、第3の電流として、第2のリファレンスセルの読み出し電流と第3のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求めてもよい。
あるいは、第1の比較結果を求めるステップは、第1の電流と第2の電流の半分とを比較し、第2の比較結果を求めるステップは、第1の電流と第3の電流の半分とを比較してもよく、あるいは、第1の比較結果を求めるステップは、第1の電流の2倍と第2の電流とを比較し、第2の比較結果を求めるステップは、第1の電流の2倍と第3の電流とを比較してもよい。
第5の発明は、複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルの状態を設定する方法であって、リファレンスセルから一のリファレンスセルを選択するステップと、メモリセルの全部または一部を所定の状態に設定するステップと、所定の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流と選択されたリファレンスセルの読み出し電流との間に所定の大小関係が成立するか否かを判定し、当該判定結果が所定の条件を満たすまで、選択されたリファレンスセルの状態を変更するステップとを備える。
この場合、上記の方法は、初期状態においてリファレンスセルを消去状態に設定するステップをさらに備え、リファレンスセルの状態を変更するステップは、判定結果が所定の条件を満たすまで、選択されたリファレンスセルに対して書き込み処理を行ってもよい。
あるいは、リファレンスセルの状態を変更するステップは、所定の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流のすべて(あるいは、半数)が、選択されたリファレンスセルの読み出し電流よりも大あるいは小となるまで、選択されたリファレンスセルの状態を変更してもよい。
あるいは、不揮発性半導体記憶装置は、複数のワード線と複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、メモリセルと同一の構造を有し、ワード線に接続された複数のリファレンスセルとを備え、メモリセルを所定の状態に設定するステップは、選択されたリファレンスセルと同一のワード線に接続されたメモリセルの全部または一部を所定の状態に設定してもよい。
第6の発明は、複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路であって、読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定された第1のリファレンスセルと、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定された第2のリファレンスセルと、読み出し対象のメモリセルに読み出し電流を第1の電流として供給する第1の電流供給回路と、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を供給する第2の電流供給回路と、第1の電流と第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求める比較部とを備える。
この場合、第2の電流供給回路は、第2の電流として、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を供給し、比較部は、第1の電流に応じた第3の電流を供給する第3の電流供給回路と、第2の電流に応じた第4の電流を供給する第4の電流供給回路と、第3の電流と第4の電流とを比較する比較回路とを備えてもよい。より好ましくは、第3の電流は第1の電流と同量で、第4の電流は第2の電流の半分であってもよく、あるいは、第3の電流は第1の電流の2倍で、第4の電流は第2の電流と同量であってもよい。
第7の発明は、複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、複数のワード線と複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、メモリセルと同一の構造を有し、ワード線に接続された複数のリファレンスセルとを備え、リファレンスセルの状態は、メモリセルの状態が設定された後に、同一のワード線に接続されたメモリセルに対する読み出し結果に基づき設定される。
この場合、不揮発性半導体記憶装置は、ビット線とは独立して動作する複数のリファレンスセル用ビット線をさらに備え、リファレンスセルは、MOSトランジスタで構成され、リファレンスセルのゲートはワード線に接続され、リファレンスセルのドレインはリファレンスセル用ビット線に接続されていてもよい。
第8の発明は、複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルからデータを読み出す方法であって、メモリセルは、ブロック単位で、少なくとも4つの状態のうちのいずれかに設定される第1タイプと、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定される第2タイプとに分類され、メモリセルの各ブロックには、少なくとも4つのリファレンスセルが対応づけられており、第1タイプのメモリセルについての第1ないし第4のリファレンスセルは、それぞれ、読み出し電流が前記4つの状態のうちの1つの状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、第2タイプのメモリセルについての第1および第3のリファレンスセルは、読み出し電流が前記2つの状態のうち一方の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、第2タイプのメモリセルについての第2および第4のリファレンスセルは、読み出し電流が前記2つの状態のうち他方の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、第1のリファレンスセルの読み出し電流と第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、第2のリファレンスセルの読み出し電流と第3のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第3の電流を求めるステップと、第3のリファレンスセルの読み出し電流と第4のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第4の電流を求めるステップと、第1の電流と第2ないし第4の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備える。
以上の発明によれば、読み出し用リファレンスを高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。具体的には、読み出し用リファレンスを好適な値に設定することにより、厳しい条件下でも誤読み出しが起こらず、データを安定的に読み出すことができる。また、読み出し電流と読み出し用リファレンスとの間の差が大きくなるので、高速読み出しや低電圧読み出しも可能となる。さらに、製造工程における検査条件を緩和できるので、不揮発性半導体記憶装置の歩留まりを高め、コストを削減することができる。
第1および第2の発明によれば、消去ベリファイおよび書き込みベリファイ時に使用されるリファレンス電流を用いることにより、出荷検査時に読み出し用リファレンスを設定する処理を行うことなく、読み出し用リファレンスを高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。また、第3〜第6の発明によれば、メモリセル電流に基づきリファレンスセルの状態を設定することにより、製造工程におけるばらつきや動作時の特性変動がある場合でも、読み出し用リファレンスを高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。特に、第4の発明によれば、多値の不揮発性半導体記憶装置につき同様の効果が得られる。また、第7の発明によれば、読み出し用リファレンスの設定を小さな単位で行い、読み出し用リファレンスの設定精度をさらに高めることができる。また、第8の発明によれば、読み出し用リファレンスの設定方法を切り替えるだけで、不揮発性半導体記憶装置の一部を2値以上のメモリとして使用し、残りを4値以上のメモリとして使用することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1〜第5の実施形態を説明する。なお、以下では、同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図である。図2は、図1に示すフラッシュEEPROMに含まれるメモリセルアレイの詳細を示す図である。本実施形態を含め、以下に示すフラッシュEEPROMでは、データ入出力ビット幅は8ビットであるとする。
図1に示すフラッシュEEPROM100は、データを記憶するためのメモリセルアレイ102を備えている。メモリセルアレイ102内では、ワード線WL(0)〜WL(n)とビット線BL(0)〜BL(m)の交点のそれぞれに、2重ゲート構造のメモリセルトランジスタM(0、0)〜M(n、m)が配置されている(図2を参照)。同じ行に配置されたメモリセルのコントロールゲートは、対応するワード線WL(0)〜WL(n)にそれぞれ共通に接続される。同じ列に配置されたメモリセルのドレインは、対応するビット線BL(0)〜BL(m)にそれぞれ共通に接続される。また、同じ列に配置された2つ1組のメモリセルの対向するソースは、共通ソース拡散で形成され、対応するソース線SL(0)〜SL(j)にそれぞれ共通に接続される。各メモリセルトランジスタは、1つのメモリセルを構成する。
ローデコーダ104、消去回路108およびソーススイッチ122は、フラッシュEEPROM100の動作モードに応じて、ワード線WL(0)〜WL(n)およびソース線SL(0)〜SL(j)に対して必要な電圧を供給する。ローデコーダ104には、アドレス入力端子Ain(i:0)経由で入力されるアドレス入力信号のうち、ローアドレスRAが供給される。ローデコーダ104がローアドレスRAをデコードすると、指定された1本のワード線が活性状態となる。
ビット線BL(0)〜BL(m)は、それぞれカラムスイッチ110に接続される。カラムデコーダ106には、アドレス入力端子Ain(i:0)経由で入力されるアドレス入力信号のうち、カラムアドレスCAが供給される。カラムデコーダ106は、カラムアドレスCAをデコードし、デコード結果を選択信号としてカラムスイッチ110に出力する。カラムスイッチ110は、カラムデコーダ106から出力された選択信号に基づき、ビット線BL(0)〜BL(m)のうちの8本とデータバスDB(7:0)とを接続する。これにより、指定された8本のビット線が、データバスDB(7:0)に接続される。
データバスDB(7:0)には、書き込み回路118と読み出し回路112とが接続される(図1を参照)。なお、図1では図面を簡略化するために、書き込み回路118と読み出し回路112とは1つずつしか記載されていないが、実際には、これらの回路は、データバスDB(7:0)の各ビットに対応してそれぞれ8つずつ設けられる。
書き込み時には、データ入力端子Di(7:0)および入力バッファ120経由で入力されたデータを書き込むために、選択された8本のビット線にデータバスDB(7:0)を介して書き込み電位が与えられる。より詳細には、選択された8本のビット線のうち、書き込みを行うメモリセルに接続されたビット線には+5V程度の電圧が与えられ、書き込みを行わないメモリセルに接続されたビット線には接地電圧が与えられる。これにより、メモリセルアレイ102内の選択された8つのメモリセルに、外部から与えられたデータを書き込むことができる。
読み出し回路112は、(1)読み出し時において、選択されたメモリセルからデータを読み出すとき、(2)書き込み時において、書き込みベリファイを行うためにデータを読み出すとき、および、(3)消去時において、消去ベリファイを行うためにデータを読み出すときに動作する。データを読み出すときには、メモリセルアレイ102内の選択された8つのメモリセルから、8本のビット線、データバスDB(7:0)、出力バッファ114およびデータ出力端子Do(7:0)を介して、8ビットのデータが読み出される。この際、読み出し回路112は、メモリセルアレイ102内の選択された8本のビット線に対して、例えば+1V程度の電圧を与える。
フラッシュEEPROM100は、上記以外にも、制御回路124と電圧発生回路126とを備えている。制御回路124は、外部から与えられた制御信号NCE、NOE、NWEおよびNEに基づき、フラッシュEEPROM100内の各回路を制御するための内部制御信号を発生させる。電圧発生回路126は、電源電圧VCCに基づき、各動作モードで必要な内部電圧を発生させる。
図3は、1ビット分の読み出し回路112の詳細を示す図である。読み出し回路112は、読み出しバイアス回路10、Pchトランジスタ12、14、20、24、26、Nchトランジスタ16、18、セル電流入力端子28、リファレンス電流入力端子30、および、セル電流出力端子32を備えている。
セル電流入力端子28には、カラムスイッチ110を介して、メモリセルアレイ102内のメモリセルが接続される。読み出しバイアス回路10は、読み出し時に、選択されたビット線に+1V程度の電圧(以下、読み出しバイアスという)を与える。選択されたメモリセルに読み出しバイアスを与えると、選択されたメモリセルに接続されたビット線に、選択されたメモリセルに記憶されているデータに応じたメモリセル電流が流れる。このメモリセル電流は、Pchトランジスタ12から供給される。
Pchトランジスタ12、14は、同一サイズのトランジスタで構成され、第1のカレントミラー回路を形成する。また、Nchトランジスタ16、18は、同一サイズのトランジスタで構成され、第2のカレントミラー回路を形成する。さらに、Pchトランジスタ20、22、24は、同一サイズのトランジスタで構成され、Pchトランジスタ22は直接、Pchトランジスタ24はスイッチ26を介して、Pchトランジスタ22に接続されている。スイッチ26が開放状態にある場合には、Pchトランジスタ20とPchトランジスタ22とが、第3のカレントミラー回路を形成する。スイッチ26が導通状態にある場合には、Pchトランジスタ20とPchトランジスタ22、24とが、第4のカレントミラー回路を形成する。Pchトランジスタ14とNchトランジスタ16とは直列に接続されており、Nchトランジスタ18とPchトランジスタ20とは直列に接続されている。
Pchトランジスタ12から供給されるメモリセル電流をIcellとすると、第1のカレントミラー回路の作用により、Pchトランジスタ14から供給される電流は、メモリセル電流Icellと同量になる。また、Pchトランジスタ20から供給される電流をIrefとすると、第2のカレントミラー回路の作用により、Nchトランジスタ16に流れる電流は、電流Irefと同量になる。
リファレンス電流入力端子30には、スイッチ38を介して電流源34が接続され、スイッチ40を介して電流源36が接続されている。電流源34には、書き込みベリファイ時に使用される書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVが流れる。電流源36には、消去ベリファイ時に使用される消去ベリファイ用リファレンス電流IEVが流れる。
書き込みベリファイ時には、スイッチ26、40は開放状態に、スイッチ38は導通状態に設定される。このとき、Pchトランジスタ22からは書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVが供給され、第2および第3のカレントミラー回路の作用により、Pchトランジスタ20およびNchトランジスタ16、18を流れる電流Irefは、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVと同量になる。このため、Pchトランジスタ14およびNchトランジスタ16によって、メモリセル電流Icellと同量の電流と書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVと同量の電流Irefとが比較される。この結果、セル電流出力端子32からは、メモリセル電流Icellのほうが多い場合は論理値「H」が、それ以外の場合は論理値「L」が出力される。
消去ベリファイ時には、スイッチ26、38は開放状態に、スイッチ40は導通状態に設定される。このとき、Pchトランジスタ22からは消去ベリファイ用リファレンス電流IEVが供給され、第2および第3のカレントミラー回路の作用により、Pchトランジスタ20およびNchトランジスタ16、18を流れる電流Irefは、消去ベリファイ用リファレンス電流IEVと同量になる。このため、Pchトランジスタ14およびNchトランジスタ16によって、メモリセル電流Icellと同量の電流と消去ベリファイ用リファレンス電流IEVと同量の電流Irefとが比較される。
読み出し時には、スイッチ26、38、40はすべて導通状態に設定される。このとき、Pchトランジスタ22、24からは、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVと消去ベリファイ用リファレンス電流IEVとを合わせた電流(IPV+IEV)が供給される。このうちPchトランジスタ22から供給される電流は、合計電流の半分、すなわち(IPV+IEV)/2になる。また、第2および第4のカレントミラー回路の作用により、Pchトランジスタ20およびNchトランジスタ16、18を流れる電流Irefは、合計電流の半分(IPV+IEV)/2と同量になる。このため、Pchトランジスタ14およびNchトランジスタ16によって、メモリセル電流Icellと同量の電流と合計電流の半分(IPV+IEV)/2と同量の電流Irefとが比較される。
以上に示すように、消去後のメモリセル電流の最小値は、消去ベリファイ用リファレンス電流IEVに一致し、書き込み後のメモリセル電流の最大値は、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVに一致する。また、読み出し時には、メモリセル電流は、消去後のメモリセル電流の最小値と書き込み後のメモリセル電流の最大値の平均値(IEV+IPV)/2と比較される(図4を参照)。
したがって、フラッシュEEPROM100によれば、読み出し用リファレンスを読み出しウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。
なお、本実施形態に係るフラッシュEEPROMは、読み出し回路112に代えて、図5に示す読み出し回路113を備えていてもよい。図5に示す読み出し回路113は、Pchトランジスタ25がスイッチ27を介してPchトランジスタ14に接続されている点で、Pchトランジスタ24がスイッチ26を介してPchトランジスタ22に接続されている読み出し回路112(図3)と相違する。
図5において、Pchトランジスタ25は、Pchトランジスタ12、14と同一サイズのトランジスタで構成されている。スイッチ27が開放状態にある場合には、Pchトランジスタ12とPchトランジスタ14とが、第1のカレントミラー回路を形成する。スイッチ27が導通状態にある場合には、Pchトランジスタ12とPchトランジスタ14、25とが、第2のカレントミラー回路を形成する。また、Nchトランジスタ16、18が第3のカレントミラー回路を形成し、Pchトランジスタ20、22が第4のカレントミラー回路を形成する。
書き込みベリファイ時には、スイッチ27、40は開放状態に、スイッチ38は導通状態に設定され、消去ベリファイ時には、スイッチ27、38は開放状態に、スイッチ40は導通状態に設定される。したがって、読み出し回路112を読み出し回路113に置換しても、書き込みベリファイおよび消去ベリファイ時におけるフラッシュEEPROM100の動作は同じである。
読み出し時には、スイッチ27、38、40はすべて導通状態に設定される。このとき、Pchトランジスタ22からは、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVと消去ベリファイ用リファレンス電流IEVとを合わせた電流(IPV+IEV)が供給される。第3および第4のカレントミラー回路の作用により、Pchトランジスタ20およびNchトランジスタ16、18を流れる電流Irefは、合計電流(IPV+IEV)と同量になる。また、スイッチ27が導通状態にあるので、Pchトランジスタ25からは、Pchトランジスタ12から供給される電流(メモリセル電流Icellと同量)と同量の電流が供給される。したがって、Pchトランジスタ14、25とNchトランジスタ16とによって、2倍のメモリセル電流(2×Icell)と同量の電流と合計電流(IPV+IEV)と同量の電流Irefとが比較される。
以上に示すように、消去後のメモリセル電流の最小値は、消去ベリファイ用リファレンス電流IEVに一致し、書き込み後のメモリセル電流の最大値は、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVに一致する(図6(a)を参照)。また、読み出し時には、メモリセル電流の2倍と、消去後のメモリセル電流の最小値と書き込み後のメモリセル電流の最大値の合計とが比較される(図6(b)を参照)。
したがって、読み出し回路112を読み出し回路113に置換した場合でも、読み出し用リファレンスを読み出しウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、読み出し用リファレンスをさらに高い精度で設定できるフラッシュEEPROMについて説明する。第1の実施形態では、2つの電流源を用いて読み出し用リファレンスを設定する方法を説明した。一般に、第1の実施形態で使用される電流源は、メモリセルトランジスタで使用される2重ゲート構造トランジスタではなく、それ以外の構造を有するトランジスタやダイオードや抵抗などを用いて構成される。その理由は、仮に2重ゲート構造トランジスタを用いて電流源を構成した場合、電流源を流れる電流を所定値に設定するためには電流源を構成するトランジスタに書き込みを行う必要があるが、書き込みが正しく行われたか否かを判定するためには、それ以前に正しく設定された読み出し用リファレンスが必要になる、という矛盾が生じるからである。
そこで、書き込みベリファイ用リファレンス電流IPVおよび消去ベリファイ用リファレンス電流IEVは、基準電圧発生回路の出力電圧に基づき、MOSトランジスタやダイオードや抵抗などを用いて作成され、読み出し電流はこれら2つの電流に基づく電流と比較される。ところが、メモリセルトランジスタとMOSトランジスタやダイオードや抵抗などとの間では電圧特性や温度特性が異なるので、書き込み特性と消去特性との差に起因して、読み出し用リファレンスの精度が低下することがある。また、メモリセルトランジスタとMOSトランジスタやダイオードや抵抗などとの間では、製造工程における特性ばらつきの原因となるパターン形成寸法、膜厚、不純物濃度なども異なる。この製造ばらつきにより、読み出し用リファレンスの精度が低下することがある。第2の実施形態に係るフラッシュEEPROMによれば、このような読み出し用リファレンスの精度低下を防止することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図である。図7に示すフラッシュEEPROM200は、第1の実施形態に係るフラッシュEEPROM100(図1)において、読み出し回路112を読み出し回路206に置換し、リファレンスセル202およびリファレンススイッチ204を追加したものである。
図8は、リファレンスセル202、リファレンススイッチ204および読み出し回路206の詳細を示す図である。図8に示すように、読み出し回路206は、リファレンス電流入力端子46、48およびリファレンススイッチ204を介して、リファレンスセル202に接続されている。リファレンスセル202には、第1のセル50、および、第2のセル52が含まれる。第1および第2のセル50、52は、いずれも、メモリセルアレイ102内のメモリセルと同様の2重ゲート構造トランジスタで構成される。また、読み出し回路206では、Pchトランジスタ12、14が第1のカレントミラー回路を形成し、Nchトランジスタ16、18が第2のカレントミラー回路を形成する。さらに、Pchトランジスタ20とPchトランジスタ22、24とが、第3のカレントミラー回路を形成する。
フラッシュEEPROM200では、消去後のメモリセル電流と書き込み後のメモリセル電流は、図9に示すように分布する。フラッシュEEPROM200では、図10に示す処理により、第1のセル50は、メモリセル電流が消去後のメモリセル電流の最小値に一致するように設定され、第2のセル52は、メモリセル電流が書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致するように設定される。以下、第1のセル50のメモリセル電流をIREF1といい、第2のセル52のメモリセル電流をIREF2という。
図10は、フラッシュEEPROM200におけるリファレンスセルの状態設定処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、リファレンスセル202に対する消去、すなわち、第1および第2のセル50、52に対する消去が行われる(ステップS101)。なお、ステップS101では、第1および第2のセル50、52を通常の消去時以上に深く(すなわち、メモリセル電流が通常の消去時以上になるように)消去すればよく、消去の程度に高い精度は必要とされない。
次に、メモリセルに対する消去が行われる(ステップS102)。消去後のメモリセル電流は、図9の右側に示すように分布する。次に、第1のセル50に対する書き込みが行われ(ステップS103)、電流IREF1を読み出し用リファレンスとして、消去後のメモリセルについて読み出しベリファイが行われる(ステップS104)。ステップS104では、メモリセル電流が電流IREF1よりも少ないメモリセルが存在する場合には、読み出しベリファイに失敗したと判定される。読み出しベリファイに失敗した場合(ステップS104のNG)、ステップS103において第1のセル50に対する書き込みが再び行われる。ステップS103、S104は、メモリセル電流が電流IREF1よりも少ないメモリセルが存在しなくなるまで、繰り返し実行される。したがって、ステップS104で成功と判定された時点では(ステップS104のPass)、電流IREF1は消去後のメモリセル電流の最小値に一致する。
次に、メモリセルに対する書き込みが行われる(ステップS105)。書き込み後のメモリセル電流は、図9の左側に示すように分布する。次に、第2のセル52に対する書き込みが行われ(ステップS106)、電流IREF2を読み出し用リファレンスとして、書き込み後のメモリセルについて読み出しベリファイが行われる(ステップS107)。ステップS107では、メモリセル電流が電流IREF2よりも多いメモリセルが存在しない場合には、読み出しベリファイに失敗したと判定される。読み出しベリファイに失敗した場合(ステップS107のNG)、ステップS106において第2のセル52に対する書き込みが再び行われる。ステップS106、S107は、メモリセル電流が電流IREF2よりも多いメモリセルが現れるまで、繰り返し実行される。したがって、ステップS107で成功と判定された時点では(ステップS107のPass)、電流IREF2は書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致する。
なお、ステップS102およびS105では、メモリセルアレイ102内のすべてのメモリセルに対して消去および書き込みを行うこととしてもよく、あるいは、メモリセルアレイ102内の一部のメモリセルに対して消去および書き込みを行うこととしてもよい。また、図10に示す処理は、典型的にはフラッシュEEPROMの出荷検査時に行われるが、これ以外にも、フラッシュEEPROMの書き込み前に行われることとしてもよい。
図10に示す処理により、第1のセル50のメモリセル電流IREF1は、消去後のメモリセル電流の最小値に一致し、第2のセル52のメモリセル電流IREF2は、書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致する。また、読み出し時には、電流IREF1、IREF2を読み出し用リファレンスとして、以下の処理が行われる。
図8に示すように、第1および第2のセル50、52のコントロールゲートは、共通の信号線に接続されている。これらのコントロールゲートには、メモリセルアレイ102内の選択されたメモリセルと同一のゲート電圧が印加される。バイアス回路42、44は、それぞれ、第1および第2のセル50、52に対して、メモリセルアレイ102内の選択されたメモリセルと同一の読み出しバイアスを与える。具体的には、バイアス回路42、44は、それぞれ、第1および第2のセル50、52に対して、+1V程度の電圧を与える。
第1および第2のセル50、52に読み出しバイアスを与えると、Pchトランジスタ22、24から、第1のセル50のメモリセル電流IREF1と第2のセル52のメモリセル電流IREF2とを合わせた電流(IREF1+IREF2)が供給され、このうちPchトランジスタ22から供給される電流は、合計電流の半分、すなわち(IREF1+IREF2)/2になる。したがって、読み出し回路112(図3)と同様に、Pchトランジスタ14およびNchトランジスタ16によって、メモリセル電流Icellと同量の電流と合計電流の半分(IREF1+IREF2)/2と同量の電流Irefとが比較される。その結果、セル電流出力端子32からは、メモリセル電流Icellのほうが多い場合は論理値「H」が、それ以外の場合は論理値「L」が出力される。
以上に示すように、第1のセル50のメモリセル電流IREF1は、消去後のメモリセル電流の最小値に一致し、第2のセル52のメモリセル電流IREF2は、書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致する。また、読み出し時には、メモリセル電流は、消去後のメモリセル電流の最小値と書き込み後のメモリセル電流の最大値の平均値(IREF1+IREF2)/2と比較される(図9を参照)。
したがって、フラッシュEEPROM200によれば、読み出し用リファレンスを読み出しウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。
また、読み出し用リファレンスは、消去後のメモリセル電流と書き込み後のメモリセル電流とに基づき設定されるので、第1の実施形態に係るフラッシュEEPROMよりも、読み出し用リファレンスをさらに高い精度で設定し、データ読み出しの精度をさらに高めることができる。
さらに、リファレンスセルには通常のメモリセルと同一構造のトランジスタが使用されるので、メモリセル電流の電圧特性や温度特性は、通常のメモリセルとリファレンスセルとで同じになる。このため、製造工程におけるばらつき(例えば、パターン形成寸法や各種膜圧の変動)が通常のメモリセルとリファレンスセルとで同じになるので、データ読み出しの精度を極めて高くすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、リファレンスセルをメモリセルアレイと並べて配置したフラッシュEEPROMについて説明する。第2の実施形態では、メモリセルと同一構造のトランジスタによって構成されたリファレンスセルを備えたフラッシュEEPROMについて説明した。このフラッシュEEPROMには、リファレンスセルに対する消去および書き込み用電源を供給する回路が必要となる。ところが、リファレンスセル専用に電源供給回路を設けると、回路の面積が増大する。また、読み出し用リファレンスの精度をさらに高めるためには、小さなブロック単位で読み出し用リファレンスを設定することが好ましい。第3の実施形態に係るフラッシュEEPROMによれば、このような課題を解決することができる。
図11は、本発明の第3の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図である。図11に示すフラッシュEEPROM300は、第2の実施形態に係るフラッシュEEPROM200(図7)において、リファレンスセルおよびリファレンススイッチの構成を変更したものである。図12は、フラッシュEEPROM300に含まれるメモリセルアレイおよびリファレンスセルの詳細を示す図である。
図11に示すように、リファレンスセル302は、メモリセルアレイ102と並べて配置されている。より詳細には、メモリセルアレイ102のビット線BL(0)〜BL(m)とは独立して動作するリファレンスビット線RBL(0)、RBL(1)が設けられ、ワード線WL(0)〜WL(n)とリファレンスビット線RBL(0)、RBL(1)との交点のそれぞれに、2重ゲート構造のリファレンスセルトランジスタRM(0、0)〜RM(n、1)が配置されている(図12を参照)。同じ列に配置されたメモリセルトランジスタのドレインは、対応するリファレンスビット線RBL(0)、RBL(1)にそれぞれ共通に接続される。リファレンスビット線RBL(0)、RBL(1)は、リファレンススイッチ304を介して読み出し回路206に接続されている。
リファレンスセル302内の各リファレンスセルは、第2の実施形態で説明したリファレンスセルの状態設定処理(図10)により、メモリセル電流が所定値に一致するように設定される。より詳細には、リファレンスビット線RBL(0)に接続されたリファレンスセルは、メモリセル電流が同じ行に配置されたメモリセルについての消去後のメモリセル電流の最小値に一致するように設定され、リファレンスビット線RBL(1)に接続されたリファレンスセルは、メモリセル電流が同じ行に配置されたメモリセルについての書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致するように設定される。なお、各リファレンスセルのメモリセル電流を設定する際には、同じ行に配置されたすべてのメモリセルのメモリセル電流を参照してもよく、あるいは、同じ行に配置された一部のメモリセルのメモリセル電流を参照してもよい。
読み出し時に、あるワード線WL(i)を活性化すると、ワード線WL(i)に接続され、かつ、カラムアドレスCAによって指定された8つのメモリセルと、ワード線WL(i)に接続された2つのリファレンスセルとが選択状態になる。選択された8つのメモリセルに接続されたビット線には、各メモリセルに記憶されているデータに応じたメモリセル電流が流れる。また、リファレンスビット線RBL(0)には、ワード線WL(i)に接続されたメモリセルについての消去後のメモリセル電流の最小値と同量のメモリセル電流が流れ、リファレンスビット線RBL(1)には、ワード線WL(i)に接続されたメモリセルについての書き込み後のメモリセル電流の最大値と同量のメモリセル電流が流れる。
図13は、リファレンスセル302、リファレンススイッチ304および読み出し回路206の詳細を示す図である。図13に示すように、読み出し回路206は、リファレンス電流入力端子46、48およびリファレンススイッチ304を介して、リファレンスセル302に接続されている。より詳細には、読み出し回路206は、リファレンスセル302内のうち、ワード線によって選択された2つのリファレンスセルに接続される。読み出し回路206は、第2の実施形態と同様に動作する。
以上に示すように、リファレンスビット線RBL(0)を流れる電流IREF1は、ある行に配置されたメモリセルについての消去後のメモリセル電流の最小値に一致し、リファレンスビット線RBL(1)を流れる電流IREF2は、ある行に配置されたメモリセルについての書き込み後のメモリセル電流の最大値に一致する。また、読み出し時には、メモリセル電流は、読み出し対象とされたメモリセルと同じ行に配置されたメモリセルについての消去後のメモリセル電流の最小値と書き込み後のメモリセル電流の最大値との平均値(IREF1+IREF2)/2と比較される。このように、フラッシュEEPROM300では、メモリセルアレイのワード線ごとにリファレンスセルが配置され、読み出し用リファレンスは同じワード線に接続されたメモリセルを単位として設定される。
したがって、フラッシュEEPROM300によれば、回路の面積を大幅に増加させることなく、読み出し用リファレンスを小さな単位で設定し、読み出し用リファレンスの設定精度をさらに高めることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、多値フラッシュEEPROMの一例として、4値フラッシュEEPROMについて説明する。4値フラッシュEEPROMでは、各メモリセルは、4つの状態のうちいずれかに設定される。以下、データ「11」を記憶した状態を消去状態、データ「10」を記憶した状態を第1の書き込み状態、データ「01」を記憶した状態を第2の書き込み状態、データ「00」を記憶した状態を第3の書き込み状態という。
図14は、本発明の第4の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図である。図14に示すフラッシュEEPROM400は、第2の実施形態に係るフラッシュEEPROM200(図7)において、リファレンスセル202、リファレンススイッチ204および読み出し回路206をリファレンスセル402および多値読み出し部406に置換したものである。リファレンスセル402には、メモリセルアレイ102内のメモリセルと同様の2重ゲート構造トランジスタで構成された第1〜第6のセル(図示せず)が含まれる。以下、第1〜第6のセルのメモリセル電流をIREF1〜IREF6という。
図15は、フラッシュEEPROM400におけるメモリセル電流分布を示す図である。フラッシュEEPROM400では、消去状態および第1〜第3の書き込み状態に対応して、メモリセル電流は、所定値を中心として4つの範囲に分布する。2値フラッシュEEPROMと同様の理由により、消去状態に設定された場合のメモリセル電流は、第1〜第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流よりも広い範囲に分布する。
フラッシュEEPROM400において4値のデータを正しく読み出すためには、4つのメモリセル電流の分布の間に存在する3つの読み出しウインドウ内のどこかに、それぞれ、読み出し用リファレンスを設定する必要がある。メモリセルが取り得る状態数が増えると各読み出しウインドウの幅は狭くなるので、多値フラッシュEEPROMでは、2値フラッシュEEPROMよりも読み出し用リファレンスの設定に高い精度が要求される。
フラッシュEEPROM400では、後述するリファレンスセルの状態設定処理(図18)により、第1〜第6のセルは、図15に示すように、メモリセル電流が各状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値または最小値に一致するように設定される。具体的には、電流IREF1は、消去状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に設定される。電流IREF2は、第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。電流IREF3は、第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に設定される。電流IREF4は、第2の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。電流IREF5は、第2の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に設定される。電流IREF6は、第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。
図16は、多値読み出し部406の詳細を示す図である。図16に示すように、多値読み出し部406は、電流分配回路54、読み出し回路56〜58、および、エンコーダ59を備えている。電流分配回路54は、メモリセル電流Icellと同量の電流を3つの端子IC1〜IC3に流す働きを有する。読み出し回路56〜58は、図8に示す読み出し回路206と同じ回路である。読み出し回路56は、第1および第2のセルと電流分配回路54の端子IC1とに接続される。読み出し回路57、58も、これと同様である。
図17は、電流分配回路54の詳細を示す図である。電流分配回路54の端子IC0は、カラムスイッチ110を介して、メモリセルアレイ102内の選択されたビット線に接続される。バイアス回路60は、読み出し時に、選択されたビット線に+1V程度の電圧を与える。メモリセルアレイ102内の選択されたメモリセルに読み出しバイアスを与えると、選択されたメモリセルに記憶されているデータに応じたメモリセル電流が流れる。このメモリセル電流は、Pchトランジスタ62から供給される。
Pchトランジスタ62、64は、同一サイズのトランジスタで構成され、第1のカレントミラー回路を形成する。Pchトランジスタ64は、Pchトランジスタ62から供給される電流(メモリセル電流)と同量の電流をNchトランジスタ66に供給する。Nchトランジスタ66、68、70、72は、同一サイズのトランジスタで構成される。Nchトランジスタ66とNchトランジスタ68、70、72とは、第2のカレントミラー回路を形成する。Nchトランジスタ68、70、72は、それぞれ別個に、Nchトランジスタ66に流れる電流と同量の電流(すなわち、メモリセル電流と同量の電流)を端子IC1〜IC3から引き込む。
電流分配回路54の作用により、読み出し回路56〜58の各セル電流入力端子ICELには、メモリセル電流と同量の電流が流れる。読み出し回路56は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較する。読み出し回路57は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF3+IREF4)/2とを比較する。読み出し回路58は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF5+IREF6)/2とを比較する。
エンコーダ59は、読み出し回路56〜58における比較結果をエンコードする。より詳細には、エンコーダ59は、読み出し回路56〜58における比較結果d1〜d3に基づき、以下に示すエンコード結果D1、D0を出力する。
{d1、d2、d3}={H、H、H}のとき:{D1、D0}={1、1}
{d1、d2、d3}={L、H、H}のとき:{D1、D0}={1、0}
{d1、d2、d3}={L、L、H}のとき:{D1、D0}={0、1}
{d1、d2、d3}={L、L、L}のとき:{D1、D0}={0、0}
図18は、フラッシュEEPROM400におけるリファレンスセルの状態設定処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、リファレンスセル402に対する消去、すなわち、第1〜第6のセルに対する消去が行われる(ステップS201)。なお、消去の程度に高い精度は必要とされない点は、第2の実施形態と同じである。次に、メモリセルに対する消去が行われる(ステップS202)。消去後のメモリセル電流は、図15の右端に示すように分布する。
次に、第1のセルに対する書き込みが行われ(ステップS203)、電流IREF1を読み出し用リファレンスとして、消去後のメモリセルについて読み出しベリファイが行われる(ステップS204)。ステップS204では、メモリセル電流が電流IREF1よりも少ないメモリセルが存在する場合には、読み出しベリファイに失敗したと判定される。読み出しベリファイに失敗した場合(ステップS204のNG)、ステップS203において第1のセルに対する書き込みが再び行われる。ステップS203、S204は、メモリセル電流が電流IREF1よりも少ないメモリセルが存在しなくなるまで、繰り返し実行される。したがって、ステップS204で成功と判定された時点では(ステップS204のPass)、電流IREF1は消去後のメモリセル電流の最小値に一致する。
次に、メモリセルに対する書き込みが行われる(ステップS205)。ステップS205では、メモリセルを第1の書き込み状態(データ「10」を記憶した状態)に設定する書き込みが行われる。書き込み後のメモリセル電流は、図15の右から2番目に示すように分布する。
次に、第2のセルに対する書き込みが行われ(ステップS206)、電流IREF2を読み出し用リファレンスとして、書き込み後のメモリセルについて読み出しベリファイが行われる(ステップS207)。ステップS207では、メモリセル電流が電流IREF2よりも多いメモリセルが存在しない場合には、読み出しベリファイに失敗したと判定される。読み出しベリファイに失敗した場合(ステップS207のNG)、ステップS206において第2のセルに対する書き込みが再び行われる。ステップS206、S207は、メモリセル電流が電流IREF2よりも多いメモリセルが現れるまで、繰り返し実行される。したがって、ステップS207で成功と判定された時点では(ステップS207のPass)、電流IREF2は第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に一致する。
次に、ステップS208〜S212では、第3および第4のセルを対象として、ステップS203〜S207と同じ処理が行われる。ただし、ステップS210では、メモリセルを第2の書き込み状態(データ「01」を記憶した状態)に設定する書き込みが行われる。これにより、ステップS212で成功と判定された時点では(ステップS212のPass)、電流IREF3は第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に一致し、電流IREF4は第2の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に一致する。
次に、ステップS213〜S217では、第5および第6のセルを対象として、ステップS203〜S207と同じ処理が行われる。ただし、ステップS215では、メモリセルを第3の書き込み状態(データ「00」を記憶した状態)に設定する書き込みが行われる。これにより、ステップS217で成功と判定された時点では(ステップS217のPass)、電流IREF5は第2の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に一致し、電流IREF6は第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に一致する。
以上に示すように、図18に示す処理により、第1〜第6のセルのメモリセル電流IREF1〜IREF6は、各状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値または最小値に一致する(図15を参照)。また、読み出し時には、メモリセル電流は、3つの電流(IREF1+IREF2)/2、(IREF3+IREF4)/2および(IREF5+IREF6)/2と比較され、3つの比較結果に基づき読み出したデータが求められる。
したがって、読み出しウインドウの幅が狭く、高い精度で読み出し用リファレンスを設定することが必要な多値フラッシュEEPROMについて、読み出し用リファレンスを各読み出し用ウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。
なお、フラッシュEEPROM400については、各種の変形例を構成することができる。まず、第1変形例として、第1〜第5のセルのメモリセル電流IREF1〜IREF5を、図19に示すように設定する方法が考えられる。図19に示す設定方法では、電流IREF1は、消去後のメモリセル電流の最小値に設定され、電流IREF2は、第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。電流IREF3〜IREF5は、それぞれ、第1〜第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の中央値に設定される。
このように読み出し用リファレンスを設定するためには、図18に示す処理を、(1)ステップS212の次にステップS215に進む、(2)ステップS216、S217では第5のセルについて処理を行う、(3)ステップS209、S212、S217では、ベリファイ対象のメモリセルの半数についてベリファイに成功したときに成功と判定する、ように変更すればよい。
第1変形例に係るフラッシュEEPROMでは、多値読み出し部406に代えて、図20に示す多値読み出し部407が使用される。多値読み出し部407は、電流分配回路54、74、読み出し回路56〜58、および、エンコーダ59を備えている。電流分配回路74は、図21に示すように、電流分配回路54(図16)からNchトランジスタ72および端子IC3を除去したものである。電流分配回路74は、電流分配回路54と同様の原理により、電流IREF4と同量の電流を2つの端子IC1、IC2に流す働きを有する。読み出し回路56は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較する。読み出し回路57は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF3+IREF4)/2とを比較する。読み出し回路58は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF4+IREF5)/2とを比較する。
図19に示すように、消去された場合と第1の書き込み状態に設定された場合とで、メモリセル電流の分布形状は異なるが、第1の書き込み状態に設定された場合と第2の書き込み状態に設定された場合とでは、メモリセル電流の分布形状は同じである。したがって、電流(IREF3+IREF4)/2は、読み出しウインドウIW2(第1の書き込み状態に設定された場合と第2の書き込み状態に設定された場合との間にあるウインドウ)の中央に位置する。同様に、電流(IREF4+IREF5)/2は、読み出しウインドウIW3(第2の書き込み状態に設定された場合と第3の書き込み状態に設定された場合との間にあるウインドウ)の中央に位置する。
したがって、第1変形例に係るフラッシュEEPROMによれば、リファレンスセルの個数を5つに削減しても、読み出し用リファレンスを各読み出し用ウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。
なお、第1変形例に係るフラッシュEEPROMでは、電流IREF3〜IREF5を、それぞれ、第1〜第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の平均値や最頻値に設定してもよい。
次に、第2変形例として、第1〜第4のセルのメモリセル電流IREF1〜IREF4を、図22に示すように設定する方法が考えられる。図22に示す設定方法では、電流IREF1は、消去後のメモリセル電流の最小値に設定される。電流IREF2は、第1の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。電流IREF3は、第2の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最小値に設定される。電流IREF4は、第3の書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流の最大値に設定される。
このようにリファレンスセルの状態を設定するためには、図18に示す処理を、(1)ステップS207の次にステップS210に進む、(2)ステップS210の次にステップS213に進む、(3)ステップS213、S214では第3のセルについて処理を行う、(d)ステップS216、S217では第4のセルについて処理を行う、ように変更すればよい。
第2変形例に係るフラッシュEEPROMでは、多値読み出し部406に代えて、図23に示す多値読み出し部408が使用される。多値読み出し部408は、電流分配回路54、76、78、読み出し回路56〜58、および、エンコーダ59を備えている。電流分配回路76、78は、電流分配回路74と同じ回路である。読み出し回路56は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較する。読み出し回路57は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF2+IREF3)/2とを比較する。読み出し回路58は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF3+IREF4)/2とを比較する。
第1変形例と同様の理由により、電流(IREF2+IREF3)/2は、読み出しウインドウIW2の中央に位置し、電流(IREF3+IREF4)/2は、読み出しウインドウIW3の中央に位置する。このことは、各書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流が正規分布しない場合でも、成立する(図22を参照)。
したがって、第2変形例に係るフラッシュEEPROMによれば、リファレンスセルの個数を4つに削減しても、読み出し用リファレンスを各読み出し用ウインドウの中央に高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができる。上記のようなリファレンスセルの状態設定は、各書き込み状態に設定された場合のメモリセル電流が正規分布しないフラッシュEEPROMにおいて、特に有効である。
さらに、第3変形例として、1つの読み出し部を用いて電流の比較を逐次的に行うフラッシュEEPROMを考えることができる。例えば、リファレンスセル402内に4つのセルを備えるフラッシュEEPROMでは、多値読み出し部408に代えて、多値読み出し部409を使用してもよい。多値読み出し部409は、スイッチ80、82、読み出し回路84、ラッチ86、NANDゲート88、90、および、インバータ92を備えている。スイッチ80は電流IREF2、IREF4のいずれかを出力し、スイッチ82は電流IREF1、IREF3のいずれかを出力する。読み出し回路84は図8に示す読み出し回路206と同じ回路であり、切り替え信号E/Oは比較段階を切り替えるための信号である。
第1段階では切り替え信号E/Oは「L」とされ、スイッチ80は電流IREF2を出力し、スイッチ82は電流IREF3を出力する。このとき、読み出し回路84は、メモリセル電流と電流(IREF2+IREF3)/2とを比較する。第1段階の比較結果は、ラッチ86にラッチされる。第2段階では切り替え信号E/Oは「H」とされ、第1段階の比較結果が「H」である場合、スイッチ80は電流IREF2を出力し続ける一方で、スイッチ82は出力を電流IREF3から電流IREF1に切り替える。したがって、読み出し回路84は、メモリセル電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較する。これに対して、第1回目の比較結果が「L」である場合、スイッチ82は電流IREF3を出力し続ける一方で、スイッチ80は出力を電流IREF2から電流IREF4に切り替える。したがって、読み出し回路84は、メモリセル電流と電流(IREF3+IREF4)/2とを比較する。多値読み出し部409は、上記の動作により求めた第1および第2段階の比較結果を、エンコード結果D1、D0として出力する。
このように、多値読み出し部409は、メモリセル電流について2段階の比較を行い、その結果をエンコード結果D1、D0として出力する。したがって、多値読み出し部408を多値読み出し部409に置換しても、フラッシュEEPROMは同じ動作を行う。
リファレンスセルを備えたフラッシュEEPROMを出荷する前には、リファレンスセルの状態を設定する必要がある。したがって、第1〜第3変形例のようにリファレンスセルの個数を削減することにより、出荷検査に要する時間を短縮することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、フラッシュEEPROMの一部を2値メモリとして、残りを4値メモリとして使用する方法について説明する。本発明の第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMは、第4の実施形態に係るフラッシュEEPROM(図14)において、リファレンスセル402をリファレンスセル502(図25)に置換したものである。
本実施形態に係るフラッシュEEPROMでは、メモリセルアレイ102内のメモリセルは複数のブロック(以下、s個のブロックとする)に分割される。各ブロックは、2値メモリまたは4値メモリとして使用される。以下、4値メモリとして使用されるブロックを4値メモリブロックといい、2値メモリとして使用されるブロックを2値メモリブロックという。リファレンスセル502には、s個のブロックのそれぞれについて、4つのリファレンスセルが含まれる。4つのリファレンスセルは、各ブロックに含まれるメモリセルに対して読み出しを行うときに使用される。
4値メモリブロックでは、メモリセル電流は所定値を中心として4つの範囲に分布し、第1〜第4のセルのメモリセル電流IREF1〜IREF4は、第4の実施形態の第2変形例と同様の処理により、図26(a)に示すように設定される。これに対して、2値メモリブロックでは、メモリセル電流は所定値を中心として2つの範囲に分布し、第1〜第4のセルのメモリセル電流IREF1〜IREF4は、後述する処理(図27)により、図26(b)に示すように設定される。より詳細には、メモリセル電流IREF1、IREF3は、いずれも消去後のメモリセル電流の最小値に設定され、メモリセル電流IREF2、IREF4は、いずれも書き込み後のメモリセル電流の最大値に設定される。
図27は、本実施形態に係るフラッシュEEPROMにおける、2値メモリブロックに関するリファレンスセルの状態設定方法を示すフローチャートである。図27に示す処理は、第1の実施形態に係るリファレンスセルの状態設定処理(図10)を、ステップS303で第1および第3のセルに対する書き込みを行い、ステップS306で第2および第4のセルに対する書き込みを行うように変形したものである。第1の実施形態の説明を参照すれば、図27に示す処理により、読み出し用リファレンスを図26(b)に示すように設定できることは明らかである。
本実施形態に係るフラッシュEEPROMでは、4値メモリブロック内のメモリセルに対する読み出しも、2値メモリブロック内のメモリセルに対する読み出しも、多値読み出し部408(図23)を用いて行われる。上述したように、多値読み出し部408では、読み出し回路56は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較し、読み出し回路57は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF2+IREF3)/2とを比較し、読み出し回路58は、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF3+IREF4)/2とを比較する。多値読み出し部408を用いれば4値のデータを正しく読み出せることは、上述したとおりである。
2値メモリブロック内のメモリセルに対する読み出し時には、電流IREF1は電流IREF3に一致し、電流IREF2は電流IREF4に一致する。したがって、読み出し回路56〜58は、いずれも、メモリセル電流と同量の電流と電流(IREF1+IREF2)/2とを比較し、同じ比較結果を出力する。このため、エンコーダ59から出力されるエンコード結果D1、D0は、両方とも0か、両方とも1かのいずれかになる。したがって、2値メモリブロック内のメモリセルに対する読み出し時には、多値読み出し部408を用いれば2値のデータを正しく読み出すことができる。
以上に示すように、本実施形態に係るフラッシュEEPROMによれば、特別な回路を追加することなく、2値メモリブロックと4値メモリブロックとで読み出し用リファレンスセルの設定方法を切り替えるだけで、フラッシュEEPROMの一部を2値メモリとして使用し、残りを4値メモリとして使用することができる。
ここまで本発明の第1〜第5の実施形態を説明してきたが、これまでに説明した以外にも、本発明の特徴を備えた各種の半導体記憶装置を考えることができる。まず、第2〜第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMでは、第1の実施形態と同様に、メモリセル電流の半分と2つのリファレンスセルのメモリセル電流の合計とを比較する読み出し回路に代えて、メモリセル電流の2倍と2つのリファレンスセルのメモリセル電流の合計とを比較する比較する読み出し回路を使用してもよい。
また、第2〜第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMにおいて、リファレンスセルの状態設定を行うときには、リファレンスセルのメモリセル電流を、各状態に設定されたメモリセルの最大値、最小値あるいは代表値(中央値、平均値、最頻値)に完全に一致させる必要はなく、両者の間に多少の誤差があることは許容される。
また、第1〜第5の実施形態では、例として、フラッシュEEPROMについて説明したが、同様の原理で、フラッシュEEPROM以外の不揮発性半導体記憶装置を構成することもできる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法、リファレンスセルの状態設定方法、および、不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路は、読み出し用リファレンスを高い精度で設定し、データを高い精度で読み出すことができるという効果を奏するので、フラッシュEEPROMなどの不揮発性半導体記憶装置に利用することができる。特に、低電圧で動作する不揮発性半導体記憶装置や、多値の不揮発性半導体記憶装置として、好適に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図 図1に示すフラッシュEEPROMのメモリセルアレイの詳細を示す図 図1に示すフラッシュEEPROMの読み出し回路の詳細を示す図 図1に示すフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 本発明の第1の実施形態の変形例に係るフラッシュEEPROMの読み出し回路の詳細を示す図 本発明の第1の実施形態の変形例に係るフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 本発明の第2の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図 図7に示すフラッシュEEPROMの読み出し回路の詳細を示す図 図7に示すフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 図7に示すフラッシュEEPROMにおけるリファレンスセルの状態設定処理を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図 図11に示すフラッシュEEPROMにおけるメモリセルアレイおよびリファレンスセルの詳細を示す図 図11に示すフラッシュEEPROMの読み出し回路の詳細を示す図 本発明の第4の実施形態に係るフラッシュEEPROMの構成を示す図 図14に示すフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 図14に示すフラッシュEEPROMの多値読み出し部の詳細を示す図 図15に示す多値読み出し部に含まれる電流分配回路の詳細を示す図 図14に示すフラッシュEEPROMのリファレンスセルの状態設定処理を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態の第1変形例に係るフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 本発明の第4の実施形態の第1変形例に係るフラッシュEEPROMの多値読み出し部の詳細を示す図 図20に示す多値読み出し部に含まれる電流分配回路の詳細を示す図 本発明の第4の実施形態の第2変形例に係るフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 本発明の第4の実施形態の第2変形例に係るフラッシュEEPROMの多値読み出し部の詳細を示す図 本発明の第4の実施形態の第3変形例に係るフラッシュEEPROMの多値読み出し部の詳細を示す図 本発明の第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMのリファレンスセルを示す図 本発明の第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンスとを示す図 本発明の第5の実施形態に係るフラッシュEEPROMのリファレンスセルの状態設定方法を示すフローチャート 従来のフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンス(第1例)とを示す図 従来のフラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布と読み出し用リファレンス(第2例)とを示す図 フラッシュEEPROMにおけるメモリセル電流の分布を示す図
符号の説明
100、200、300、400…フラッシュEEPROM
102…メモリセルアレイ
104…ローデコーダ
106…カラムデコーダ
108…消去回路
110…カラムスイッチ
112、206…読み出し回路
114…出力バッファ
116…アドレスバッファ
118…書き込み回路
120…入力バッファ
122…ソーススイッチ
124…制御回路
126…電圧発生回路
202、302、402…リファレンスセル
204、304…リファレンススイッチ
406…多値読み出し部

Claims (28)

  1. 複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、
    読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、
    メモリセルの消去ベリファイ時に使用される第1のベリファイ用リファレンス電流とメモリセルの書き込みベリファイ時に使用される第2のベリファイ用リファレンス電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、
    前記第1の電流と前記第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  2. 前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のベリファイ用リファレンス電流と前記第2のベリファイ用リファレンス電流とを合わせた電流を求め、
    前記データを求めるステップは、前記第1の電流と前記第2の電流の半分とを比較することを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  3. 前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のベリファイ用リファレンス電流と前記第2のベリファイ用リファレンス電流とを合わせた電流を求め、
    前記データを求めるステップは、前記第1の電流の2倍と前記第2の電流とを比較することを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  4. 複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路であって、
    メモリセルの消去ベリファイ時に使用される第1のベリファイ用リファレンス電流を発生させる第1の電流発生回路と、
    メモリセルの書き込みベリファイ時に使用される第2のベリファイ用リファレンス電流を発生させる第2の電流発生回路と、
    読み出し対象のメモリセルに読み出し電流を第1の電流として供給する第1の電流供給回路と、
    前記第1のベリファイ用リファレンス電流と前記第2のベリファイ用リファレンス電流とに基づく第2の電流を供給する第2の電流供給回路と、
    前記第1の電流と前記第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求める比較部とを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  5. 前記第2の電流供給回路は、前記第2の電流として、前記第1のベリファイ用リファレンス電流と前記第2のベリファイ用リファレンス電流とを合わせた電流を供給し、
    前記比較部は、
    前記第1の電流に応じた第3の電流を供給する第3の電流供給回路と、
    前記第2の電流に応じた第4の電流を供給する第4の電流供給回路と、
    前記第3の電流と前記第4の電流とを比較する比較回路とを備えた、請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  6. 前記第3の電流は前記第1の電流と同量で、前記第4の電流は前記第2の電流の半分であることを特徴とする、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  7. 前記第3の電流は前記第1の電流の2倍で、前記第4の電流は前記第2の電流と同量であることを特徴とする、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  8. 複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、
    第1のリファレンスセルは、読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、
    第2のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、
    読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、
    前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、
    前記第1の電流と前記第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  9. 前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、
    前記データを求めるステップは、前記第1の電流と前記第2の電流の半分とを比較することを特徴とする、請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  10. 前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、
    前記データを求めるステップは、前記第1の電流の2倍と前記第2の電流とを比較することを特徴とする、請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  11. 複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、少なくとも3つの状態のうちのいずれかに設定されたメモリセルからデータを読み出す方法であって、
    第1のリファレンスセルは、読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、
    第2のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、
    残余のリファレンスセルは、読み出し電流が所定値に一致するように設定されており、
    読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、
    前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、
    前記第1のリファレンスセル以外の2つのリファレンスセルの読み出し電流に基づく第3の電流を求めるステップと、
    前記第1の電流と前記第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、第1の比較結果を求めるステップと、
    前記第1の電流と前記第3の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、第2の比較結果を求めるステップと、
    前記第1の比較結果と前記第2の比較結果とに基づき、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  12. 前記不揮発性半導体記憶装置は、少なくとも4つのリファレンスセルを備え、
    第3のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、
    第4のリファレンスセルは、読み出し電流が第3の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、
    前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、
    前記第3の電流を求めるステップは、前記第3の電流として、前記第3のリファレンスセルの読み出し電流と前記第4のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求めることを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  13. 前記不揮発性半導体記憶装置は、少なくとも4つのリファレンスセルを備え、
    第3のリファレンスセルは、読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の代表値に一致するように設定され、かつ、
    第4のリファレンスセルは、読み出し電流が第3の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の代表値に一致するように設定されており、
    前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、
    前記第3の電流を求めるステップは、前記第3の電流として、前記第3のリファレンスセルの読み出し電流と前記第4のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求めることを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  14. 前記不揮発性半導体記憶装置は、少なくとも3つのリファレンスセルを備え、
    第3のリファレンスセルは、読み出し電流が第3の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、
    前記第2の電流を求めるステップは、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求め、
    前記第3の電流を求めるステップは、前記第3の電流として、前記第2のリファレンスセルの読み出し電流と前記第3のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を求めることを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  15. 前記第1の比較結果を求めるステップは、前記第1の電流と前記第2の電流の半分とを比較し、
    前記第2の比較結果を求めるステップは、前記第1の電流と前記第3の電流の半分とを比較することを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  16. 前記第1の比較結果を求めるステップは、前記第1の電流の2倍と前記第2の電流とを比較し、
    前記第2の比較結果を求めるステップは、前記第1の電流の2倍と前記第3の電流とを比較することを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  17. 複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルの状態を設定する方法であって、
    前記リファレンスセルから一のリファレンスセルを選択するステップと、
    前記メモリセルの全部または一部を所定の状態に設定するステップと、
    前記所定の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流と選択されたリファレンスセルの読み出し電流との間に所定の大小関係が成立するか否かを判定し、当該判定結果が所定の条件を満たすまで、選択されたリファレンスセルの状態を変更するステップとを備えた、不揮発性半導体記憶装置のリファレンスセルの状態設定方法。
  18. 初期状態において前記リファレンスセルを消去状態に設定するステップをさらに備え、
    前記リファレンスセルの状態を変更するステップは、前記判定結果が前記所定の条件を満たすまで、選択されたリファレンスセルに対して書き込み処理を行うことを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置のリファレンスセルの状態設定方法。
  19. 前記リファレンスセルの状態を変更するステップは、前記所定の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流のすべてが、選択されたリファレンスセルの読み出し電流よりも大あるいは小となるまで、選択されたリファレンスセルの状態を変更することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置のリファレンスセルの状態設定方法。
  20. 前記リファレンスセルの状態を変更するステップは、前記所定の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の半数が、選択されたリファレンスセルの読み出し電流よりも大あるいは小となるまで、選択されたリファレンスセルの状態を変更することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置のリファレンスセルの状態設定方法。
  21. 前記不揮発性半導体記憶装置は、複数のワード線と複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、前記メモリセルと同一の構造を有し、前記ワード線に接続された複数のリファレンスセルとを備え、
    前記メモリセルを所定の状態に設定するステップは、選択されたリファレンスセルと同一のワード線に接続されたメモリセルの全部または一部を前記所定の状態に設定することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置のリファレンスセルの状態設定方法。
  22. 複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路であって、
    読み出し電流が第1の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定された第1のリファレンスセルと、
    読み出し電流が第2の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定された第2のリファレンスセルと、
    読み出し対象のメモリセルに読み出し電流を第1の電流として供給する第1の電流供給回路と、
    前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を供給する第2の電流供給回路と、
    前記第1の電流と前記第2の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求める比較部とを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  23. 前記第2の電流供給回路は、前記第2の電流として、前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とを合わせた電流を供給し、
    前記比較部は、
    前記第1の電流に応じた第3の電流を供給する第3の電流供給回路と、
    前記第2の電流に応じた第4の電流を供給する第4の電流供給回路と、
    前記第3の電流と前記第4の電流とを比較する比較回路とを備えた、請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  24. 前記第3の電流は前記第1の電流と同量で、前記第4の電流は前記第2の電流の半分であることを特徴とする、請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  25. 前記第3の電流は前記第1の電流の2倍で、前記第4の電流は前記第2の電流と同量であることを特徴とする、請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路。
  26. 複数のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、
    複数のワード線と複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、
    前記メモリセルと同一の構造を有し、前記ワード線に接続された複数のリファレンスセルとを備え、
    前記リファレンスセルの状態は、前記メモリセルの状態が設定された後に、同一のワード線に接続されたメモリセルに対する読み出し結果に基づき設定されることを特徴とする、不揮発性半導体記憶装置。
  27. 前記ビット線とは独立して動作する複数のリファレンスセル用ビット線をさらに備え、
    前記リファレンスセルは、MOSトランジスタで構成され、
    前記リファレンスセルのゲートは前記ワード線に接続され、前記リファレンスセルのドレインは前記リファレンスセル用ビット線に接続されていることを特徴とする、請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  28. 複数のメモリセルと複数のリファレンスセルとを備えた不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルからデータを読み出す方法であって、
    メモリセルは、ブロック単位で、少なくとも4つの状態のうちのいずれかに設定される第1タイプと、少なくとも2つの状態のうちのいずれかに設定される第2タイプとに分類され、
    メモリセルの各ブロックには、少なくとも4つのリファレンスセルが対応づけられており、
    第1タイプのメモリセルについての第1ないし第4のリファレンスセルは、それぞれ、読み出し電流が前記4つの状態のうちの1つの状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、
    第2タイプのメモリセルについての第1および第3のリファレンスセルは、読み出し電流が前記2つの状態のうち一方の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定され、かつ、
    第2タイプのメモリセルについての第2および第4のリファレンスセルは、読み出し電流が前記2つの状態のうち他方の状態に設定されたメモリセルの読み出し電流の最大値または最小値に一致するように設定されており、
    読み出し対象のメモリセルの読み出し電流を第1の電流として求めるステップと、
    前記第1のリファレンスセルの読み出し電流と前記第2のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第2の電流を求めるステップと、
    前記第2のリファレンスセルの読み出し電流と前記第3のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第3の電流を求めるステップと、
    前記第3のリファレンスセルの読み出し電流と前記第4のリファレンスセルの読み出し電流とに基づく第4の電流を求めるステップと、
    前記第1の電流と前記第2ないし第4の電流との間に所定の大小関係が成立するか否かにより、前記読み出し対象のメモリセルに記憶されているデータを求めるステップとを備えた、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
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