JP2006132659A - 保護カバー及びその製造方法 - Google Patents

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晴彦 村上
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Abstract

【課題】 構成が簡単で被保護部材の保護が容易な保護カバー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 保護カバーとしての配管カバー10は、可撓性材料よりなる蛇腹状の周壁11を有し且つ該周壁11の断面形状が少なくとも1つのコーナ部15を有する略矩形状をなす筒体12を備えている。筒体12の周壁11には、長手方向に沿って延びるように拡開部16が設けられ、その拡開部16が、前記周壁11の周方向へ所定幅をもって互いに重なり合う内側重なり代17と外側重なり代18とを有するように構成されている。そして、配管カバー10の使用時には、拡開部16が開放される方向へ前記周壁11を弾性変形させることにより、前記筒体12の内部の収容空間14に長尺の被保護部材としての配管13を収容可能となっている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば配管や電線等の長尺の被保護部材を保護する保護カバー及びその製造方法に関する。
一般に、この種の保護カバーは、周壁が蛇腹状をなす筒体を有しており、該筒体内に配管等の長尺の被保護部材を収容して保護するようにしている。ここで、前記筒体の周壁に拡開部を有しない場合には、予め筒体内に前記被保護部材を通してから該被保護部材の設置作業を行う必要があり、その設置作業が煩雑であった。
そこで、近時、特許文献1に示すように、筒体の周壁に拡開部を設けた保護カバーが提案されている。すなわち、この特許文献1の保護カバーは、断面形状が略矩形状をなす筒体の周壁に長手方向に沿って拡開部を設け、該拡開部において前記周壁の一方端面と他方端面とを突き合わせ、使用時には、周壁の一方端面と他方端面とが離れるように拡開部を拡開させて、筒体の内部に被保護部材を収容するようにしている。
特開平10−68536号公報(請求項1、図1,図3,図7)
ところで、特許文献1の保護カバーは、被保護部材が既設されている場合でも、筒体の周壁に形成された拡開部から前記被保護部材を筒体の内部に収容することができるため、前記被保護部材への取り付け作業は容易となるものの、曲がり部分に取り付けるとき、周壁に曲げ応力がかかり、拡開部が拡開されて内部から前記被保護部材が飛び出るおそれがあった。このため、特許文献1では、そのような場合に拡開部が拡開されないように、筒体の周りに拡開防止具を別部材として取り付けるようにしているが、部品点数が増えて、構成が複雑になり、その部品の取り付け作業が煩雑になるという新たな問題を招いていた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、構成が簡単で被保護部材の保護が容易な保護カバー及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、保護カバーに係る請求項1に記載の発明は、可撓性材料よりなる蛇腹状の周壁を有し且つ該周壁の断面形状が少なくとも1つのコーナ部を有する非真円形状をなす筒体を備え、該筒体の周壁には長手方向に沿って延びるように拡開部が設けられ、該拡開部が開放される方向へ前記周壁を弾性変形させることにより、前記筒体の内部に長尺の被保護部材を収容可能とする保護カバーであって、前記拡開部が、前記周壁の周方向へ所定幅をもって互いに重なり合う内側重なり代と外側重なり代とを有する構成とされたことを要旨とする。
上記構成によれば、保護カバーを使用する際には、筒体の周壁を拡開部が開放される方向へ弾性変形させることにより、筒体の内部に長尺の被保護部材を容易に収容して保護することができる。そして、その収容状態においては、たとえ筒体の周壁に曲げ応力がかかった場合でも、拡開部では周壁の周方向へ内側重なり代と外側重なり代とが所定幅をもって互いに重なり合っているため、拡開部が拡開状態となることもなく、筒体の内部から被保護部材が飛び出ることを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記拡開部においては、内側重なり代と外側重なり代との双方が前記筒体の周壁における少なくとも1つのコーナ部を互いに跨いで重なり合うように配置されることを要旨とする。
上記構成によれば、拡開部においては内側重なり代と外側重なり代との双方がコーナ部を跨いで重なり合っているため、前記筒体の周壁に大きな曲げ応力がかかったとしても、内側重なり代と外側重なり代との双方がコーナ部に対して各々係合して前記拡開部を拡開し難くすることができ、被保護部材を筒体の内部に良好に収容保持できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記内側重なり代及び外側重なり代は、各重なり代が跨ぐことになるコーナ部と対応する部位が直角状または鋭角状の屈曲部とされていることを要旨とする。
上記構成によれば、拡開部の内側重なり代と外側重なり代とは、拡開部が開く方向へ周壁が弾性変形しようとする場合に、前記コーナ部において互いに屈曲部同士が係合することになるため、前記筒体の周壁に大きな曲げ応力がかかったとしても、前記拡開部を一層拡開し難くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3うちいずれか一項に記載の発明において、前記筒体における周壁の断面形状は、四隅のコーナ部が略直角状に屈曲した略矩形状をなしていることを要旨とする。
上記構成によれば、前記被保護部材の収容空間となる前記筒体の内部空間をバランスよく広く確保することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4うちいずれか一項に記載の発明において、前記拡開部においては、内側重なり代と外側重なり代との双方の断面形状が、筒体の長手方向に非曲線部を連続させた凹凸形状をなしていることを要旨とする。
上記構成によれば、筒体の周壁は、拡開部において内側重なり代と外側重なり代とが、筒体の長手方向へ滑りの生じにくい凹凸係合をしているため、筒体の周壁に曲げ応力がかかった場合に前記拡開部が筒体の長手方向に位置ずれして拡開することを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5うちいずれか一項に記載の発明において、前記拡開部においては、内側重なり代及び外側重なり代のうち、一方の重なり代に他方の重なり代側に向けて凸部が形成されると共に、他方の重なり代には前記凸部と凹凸嵌合する凹部が形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、内側重なり代及び外側重なり代に形成された凸部と凹部とを嵌合させることで、前記拡開部を閉じた状態に保持することができ、筒体の内部に被保護部材を一層良好に保護することができる。
一方、保護カバーの製造方法に係る請求項7に記載の発明は、熱可塑性樹脂を用いて中空成形法により蛇腹状の周壁を有した断面形状が略多角形状の筒体を成形する工程と、前記筒体の周壁を該筒体の長手方向に沿う所定の切断部において切断する工程と、前記切断部において切断された前記周壁の一方端側部分と他方端側部分とを互いに重ね合わせる工程とを備えたことを要旨とする。この構成によれば、保護カバーを容易に製造することができる。
同じく請求項8に記載の発明は、熱可塑性樹脂を用いて押出し成形法により長手方向へ凹凸形状が連続する長尺の平板を成形した後、該平板における長手方向に沿う両端側部分が互いに重なり合うように該平板を屈曲させて蛇腹状の周壁を有する筒体とすることを要旨とする。この構成によっても、保護カバーを容易に製造することができる。
本発明によれば、構成が簡単で被保護部材の保護が容易な保護カバーを提供することができる。
以下、本発明を保護カバーの一種である配管カバーに具体化した実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の配管カバー10は、可撓性材料である熱可塑性樹脂よりなり、蛇腹状の周壁11を有する長尺の筒体12を備えている。筒体12は、その内部に長尺の被保護部材としての配管13(図2に二点鎖線で図示)を収容可能な収容空間14を備えている。筒体12は、その断面形状が四隅に丸みを帯びつつ略直角状に屈曲したコーナ部15を有する横長の略矩形状をなしている。筒体12の周壁11には、その長手方向に沿って延びるように拡開部16が設けられている。
この拡開部16においては、周壁11の一部を構成する内側重なり代17及び外側重なり代18が、周壁11の周方向へ所定幅をもって互いに重なり合っている。すなわち、この拡開部16においては、筒体12の周壁11を形成する四辺のうち一つの長辺全部及びこの長辺を挟んで対向する両短辺の各1/3ずつに亘る周方向への範囲幅をもって、内側重なり代17と外側重なり代18とが重なり合っている。換言すると、拡開部16において、内側重なり代17及び外側重なり代18は、隣り合う2つのコーナ部15を互いに跨いで重なり合っている。
内側重なり代17は、該内側重なり代17が跨いでいるコーナ部15と対応する部位が直角状または鋭角状(本実施形態では直角状)に屈曲された内側屈曲部17aとされている。外側重なり代18は、該外側重なり代18が跨いでいるコーナ部15と対応する部位が直角状または鋭角状(本実施形態では直角状)に屈曲された外側屈曲部18aとされている。なお、各屈曲部17a,18aは美観上の見地からアール状をなすように形成されている。
拡開部16において、外側重なり代18の一部には、内側重なり代17に向けて突出する凸部18bが筒体12の長手方向に沿って形成されており、内側重なり代17の前記凸部18bと対応する位置には、該凸部18bと凹凸嵌合可能な凹部17bが筒体12の長手方向に沿って設けられている。ちなみに、前記凸部18b及び凹部17bは、各重なり代18,17の互いに位置対応する部位に筒体12の内方に向けた凹陥部を各々形成し、外側重なり代18に形成された凹陥部の内側重なり代17側に突き出た凸状部分が凸部18bとされ、内側重なり代17に形成された凹陥部の外側重なり代18側に向く凹み部分が凹部17bとされている。
前記周壁11を前記筒体12の長手方向に沿って切断したときの断面形状は、図3に示すように、前記筒体12の長手方向に、非曲線部としての直線状の平坦部19と斜面状をなしてV字溝を形成する非曲線部としての直線状の溝内面部20とが等間隔で交互に連続する凹凸形状をなしている。そして、拡開部16においては、図4に示すように、内側重なり代17と外側重なり代18との溝内面部20同士、及び内側重なり代17と外側重なり代18との平坦部19同士がそれぞれ互いに重なり合っている。すなわち、拡開部16においては、内側重なり代17と外側重なり代18とが筒体12の長手方向への相対移動不能に凹凸係合している。
次に、前記配管カバー10の製造方法の一例を図5に基づいて説明する。
この配管カバー10の製造方法は、筒体12を成形する第1工程と、前記筒体12の周壁11を所定の切断部Aにおいて切断する第2工程と、前記切断部Aにおいて前記周壁11を互いに重ね合わせる第3工程とを備えている。
前記第1工程は、図5(a)に示すように、熱可塑性樹脂を用いて中空成形法(本実施形態ではブロー成形法)により筒体12を成形する工程である。すなわち、第1工程では、熱可塑性樹脂を加熱することによって軟化させた状態とし、この状態で図示しない有底のパイプ(パリソン)を形成する。このパイプの内部に圧縮空気を吹き込んで膨らませ、図示しない金型のキャビティ面に押し付けて冷却することにより、蛇腹状の周壁11を有し、断面形状が変形略七角形状の筒体12を成形する。このとき、筒体12の両端部を切断し、該筒体12の両端に形成される底壁を除去することで、筒体12の両端を開口させる。
引き続き、第2工程では、図5(b)に示すように、前記内側屈曲部17aと外側屈曲部18aとの間に位置する切断部Aにおいて、筒体12の周壁11を該筒体12の長手方向に沿って切断する。その後、第3工程では、図5(c)に示すように、前記切断部Aにおいて切断された前記周壁11の一方端側部分たる内側重なり代17が他方端側部分たる外側重なり代18の内側になるように、内側重なり代17と外側重なり代18とを重ね合わせて拡開部16を形成する。このとき、外側重なり代18の凸部18bと内側重なり代17の凹部17bとは、互いに凹凸嵌合させられる。したがって、前記第1工程、第2工程及び第3工程を、前記筒体12が暖かくて柔らかいうちに順次行うことで、配管カバー10が完成する。
次に、前記配管カバー10の作用を図1及び図2に基づいて説明する。
前記配管13に配管カバー10を取り付ける場合には、まず、配管カバー10の拡開部16において、拡開部16が開放される方向へ、すなわち、内側重なり代17と外側重なり代18とが互いに離間する方向へ周壁11を弾性変形させて内側重なり代17と外側重なり代18との間に隙間が形成された状態(拡開部16が開放された状態)にする。この状態で、配管13を、前記隙間を通して筒体12の内部の収容空間14に収容する。その後、内側重なり代17と外側重なり代18とを重ね合わせて拡開部16を閉塞することで、配管13への配管カバー10の取り付け作業が完了する。
また、前記配管13に取り付けられた配管カバー10を取り外す場合には、前述の配管カバー10を取り付ける場合とは逆の操作を行えばよい。すなわち、まず、内側重なり代17と外側重なり代18とが互いに離間する方向へ周壁11を弾性変形させて拡開部16が開放された状態にする。この状態で、前記収容空間14に収容されている配管13が開放された拡開部16を通るようにして配管13から配管カバー10を取り外せばよい。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)前記配管カバー10を使用する際には、筒体12の周壁11を拡開部16が開放される方向へ弾性変形させることにより、筒体12の内部の収容空間14に配管13を容易に収容して保護することができる。そして、その収容状態においては、たとえ筒体12の周壁11に曲げ応力がかかった場合でも、拡開部16では周壁11の周方向へ内側重なり代17と外側重なり代18とが所定幅をもって互いに重なり合っているため、別途、拡開部16の開放を防止するための部品を必要とすることなく、拡開部16が開放されないようにすることができる。したがって、部品点数を増やすことなく、簡単な構成で収容空間14から筒体12の外部へ配管13が飛び出ることを抑制できる。
(2)前記拡開部16においては、内側重なり代17と外側重なり代18との双方が、隣り合う2つのコーナ部15を跨いで重なり合っているため、前記筒体12の周壁11に大きな曲げ応力がかかったとしても、内側重なり代17と外側重なり代18との双方が各コーナ部15に対して各々係合される。このため、前記拡開部16を効果的に開放され難くすることができ、配管13を筒体12の収容空間14に良好に収容保持できる。
(3)前記拡開部16の内側重なり代17と外側重なり代18とは、拡開部16が開く方向へ周壁11が弾性変形しようとする場合に、コーナ部15において内側屈曲部17aと外側屈曲部18aとが係合することになるため、前記筒体12の周壁11に大きな曲げ応力がかかったとしても、前記拡開部16をより一層開放し難くすることができる。
(4)前記筒体12における周壁11の断面形状は、四隅のコーナ部15が略直角状に屈曲した略矩形状をなしているため、前記筒体12の収容空間14をバランスよく広く確保することができ、複数の配管13を収容して保護できる。
(5)前記筒体12の周壁11は蛇腹状であるため、拡開部16において内側重なり代17と外側重なり代18とが、筒体12の長手方向へ滑りの生じにくい凹凸係合をしている。このため、筒体12の周壁11に曲げ応力がかかった場合に、前記拡開部16が筒体12の長手方向に位置ずれして開放することを抑制できる。
(6)前記内側重なり代17及び外側重なり代18に形成された凹部17bと凸部18bとを嵌合させることで、前記拡開部16を閉じた状態に保持することができ、筒体12の収容空間14に配管13を一層良好に収容保護することができる。
(7)配管カバー10は、ブロー成形法により容易に且つ安価に製造することができる。
(変更例)
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記配管カバー10は、次のように押出し成形法を利用して製造してもよい。まず、熱可塑性樹脂を加熱することにより流動化させ、この流動化した状態の熱可塑性樹脂が所定形状のダイ(口金)を通過するように押し出した後、該熱可塑性樹脂を冷却固化することで、図6に示すように、蛇腹状の周壁11となる長手方向に凹凸形状が連続した長尺の平板30を成形する。その後、平板30が暖かくて柔らかいうちに該平板30の長手方向に沿う両端側部分、すなわち内側重なり代17と外側重なり代18とが互いに重なり合うように平板30を屈曲させて筒体12としてもよい。このようにしてもブロー成形法による場合と同様に配管カバー10を容易に且つ安価に製造することができる。
・ 図7に示すように、前記凹部17bを、内側重なり代17の肉厚よりも深さが浅い溝状とし、外側重なり代18に前記凹部17bと嵌合可能な凸部18bを突設するようにしてもよい。このようにすれば、前記凹部17bの形成により筒体12の内側に突出部が形成されないので、収容空間14が狭くならないようにすることができる。さらに、前記凸部18bの形成により筒体12の外側に窪みが形成されないので、配管カバー10の外観が良好になる。
・ 配管カバー10において拡開部16を構成する内側重なり代17と外側重なり代18の周壁11の周方向における重なり形態は、図8(a)〜図8(l)に示すように、複数種の重なり形態に変更可能である。なお、図8(a)は前記実施形態の配管カバー10における内側重なり代17と外側重なり代18の重なり形態を略示した簡略図である。また、図8(a)〜(l)においては、前記凹部17b及び凸部18bを省略して描いている。
まず、図8(a)の配管カバー10を、図8(b)に示すように、内側重なり代17及び外側重なり代18が1つのコーナ部15を跨いだ重なり態様となるように内側重なり代17をコーナ部15に近づく方向へ短くしてもよく、この場合において、図8(c)に示すように、図8(b)の状態から、さらに内側重なり代17を短くしてもよい。
また、図8(d)に示すように、図8(c)の状態から、外側重なり代18をコーナ部15から離れる方向(図8(d)では上方)へ長くしてもよく、この場合において、図8(e)に示すように、図8(d)の状態から、内側重なり代17及び外側重なり代18をさらにコーナ部15から互いに離れる方向へ長くしてもよい。そして、図8(f)に示すように、図8(e)の状態から、内側重なり代17及び外側重なり代18が2つのコーナ部15を跨いだ重なり態様となるように内側重なり代17の先端側を更に屈曲させて長くしてもよい。
また、図8(g)に示すように、前述した図8(c)又は図8(d)の状態から、外側重なり代18をコーナ部15から更に離れる方向(図8(g)では上方)へ長くしてもよく、この場合において、図8(h)に示すように、図8(g)の状態から、内側重なり代17をコーナ部15から離れる方向(図8(h)では左方)へ長くしてもよい。そして、図8(i)に示すように、図8(h)の状態から、内側重なり代17及び外側重なり代18が2つのコーナ部15を跨いだ重なり態様となるように内側重なり代17の先端側を更に屈曲させて長くしてもよい。
また、図8(j)に示すように、実施形態の配管カバー10を断面視形状で正方形状にしてもよい。そして、図8(k)に示すように、図8(j)の状態から、内側重なり代17をコーナ部15から離れる方向(図8(k)では左方)へ長くしてもよい。さらに、図8(l)に示すように、図8(k)の状態から、内側重なり代17及び外側重なり代18が3つのコーナ部15を跨ぐように内側重なり代17の先端側を更に屈曲させて長くしてもよい。勿論、図8(a)〜(i)に示す断面形状が横長矩形状の配管カバー10において、内側重なり代17及び外側重なり代18が3つのコーナ部15を跨いだ重なり態様としてもよい。
・ 実施形態の配管カバー10を、断面視形状が矩形状とは異なる形状、例えば、図9(a)に示すように、断面視で扁平な楕円形状とし、内側重なり代17の内側屈曲部17a及び外側重なり代18の外側屈曲部18aを鋭角状に形成してもよい。
・ 同様に、実施形態の配管カバー10を、図9(b)に示すように、断面視で2つの半円の一端同士と他端同士とをそれぞれ同じ長さの互いに平行な2直線で繋いだ形状、いわゆる陸上競技用トラックの形状としてもよい。
・ 同様に、実施形態の配管カバー10を、図9(c)に示すように、断面視で略三角形状としてもよい。
・ 同様に、実施形態の配管カバー10を、図9(d)に示すように、断面視で略楕円形状としてもよい。
・ 筒体12における蛇腹状の周壁11の長手方向に沿う断面形状は、前記非曲線部としての直線状の溝内面部20が斜面状でなく垂直面及び平坦面を連続させたコ字状溝を形成する断面形状としてもよい。また、例えば円弧状のような曲線部を連続させた断面形状であってもよい。
・ 内側重なり代17及び外側重なり代18における凹部17b及び凸部18bは省略してもよい。このようにすれば、内側重なり代17が外側に、外側重なり代18が内側になるように、重ね合わせ状態を逆にすることも可能となる。
・ 配管13を収容して保護するための配管カバー10以外に、例えば長尺の配線を収容して保護するための他の保護カバーに適用してもよい。
実施形態の配管カバーを示す斜視図。 図1の配管カバーの断面図。 図2の3−3線断面図。 図2の4−4線断面図。 (a)〜(c)は、実施形態の配管カバーの製造方法を示す説明図。 変更例における配管カバーの製造方法を示す斜視図。 変更例における外側重なり代の凸部と内側重なり代の凹部との嵌合状態を示す断面図。 (a)は実施形態における配管カバーの断面簡略図、(b)〜(l)は変更例における配管カバーの断面簡略図。 (a)〜(d)は、変更例における配管カバーの断面図。
符号の説明
10…保護カバーとしての配管カバー、11…周壁、12…筒体、13…被保護部材としての配管、15…コーナ部、16…拡開部、17…内側重なり代、17a…屈曲部としての内側屈曲部、17b…凹部、18…外側重なり代、18a…屈曲部としての外側屈曲部、18b…凸部、19…非曲線部としての平坦部、20…非曲線部としての溝内面部、A…切断部。

Claims (8)

  1. 可撓性材料よりなる蛇腹状の周壁を有し且つ該周壁の断面形状が少なくとも1つのコーナ部を有する非真円形状をなす筒体を備え、該筒体の周壁には長手方向に沿って延びるように拡開部が設けられ、該拡開部が開放される方向へ前記周壁を弾性変形させることにより、前記筒体の内部に長尺の被保護部材を収容可能とする保護カバーであって、
    前記拡開部が、前記周壁の周方向へ所定幅をもって互いに重なり合う内側重なり代と外側重なり代とを有する構成とされた保護カバー。
  2. 前記拡開部においては、内側重なり代と外側重なり代との双方が前記筒体の周壁における少なくとも1つのコーナ部を互いに跨いで重なり合うように配置される請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記内側重なり代及び外側重なり代は、各重なり代が跨ぐことになるコーナ部と対応する部位が直角状または鋭角状の屈曲部とされている請求項2に記載の保護カバー。
  4. 前記筒体における周壁の断面形状は、四隅のコーナ部が略直角状に屈曲した略矩形状をなしている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の保護カバー。
  5. 前記拡開部においては、内側重なり代と外側重なり代との双方の断面形状が、筒体の長手方向に非曲線部を連続させた凹凸形状をなしている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の保護カバー。
  6. 前記拡開部においては、内側重なり代及び外側重なり代のうち、一方の重なり代に他方の重なり代側に向けて凸部が形成されると共に、他方の重なり代には前記凸部と凹凸嵌合する凹部が形成されている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の保護カバー。
  7. 熱可塑性樹脂を用いて中空成形法により蛇腹状の周壁を有した断面形状が略多角形状の筒体を成形する工程と、前記筒体の周壁を該筒体の長手方向に沿う所定の切断部において切断する工程と、前記切断部において切断された前記周壁の一方端側部分と他方端側部分とを互いに重ね合わせる工程とを備えた保護カバーの製造方法。
  8. 熱可塑性樹脂を用いて押出し成形法により長手方向へ凹凸形状が連続する長尺の平板を成形した後、該平板における長手方向に沿う両端側部分が互いに重なり合うように該平板を屈曲させて蛇腹状の周壁を有する筒体とする保護カバーの製造方法。
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