JP2006127500A - 印刷装置、印刷システム及び印刷装置のドライバプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷システム及び印刷装置のドライバプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷途中に印刷紙が不足することを防ぐことができる印刷装置を提供する。
【解決手段】残量管理部9の管理している残量と、算出部から出力された必要量(ロール紙ならば印刷長)とを比較するとともに、残量によって許容される範囲内で印刷可能な枚数を算出する処理を行う。また、その結果をUI制御部13に出力するとともに、UI制御部13から入力された比較結果及び使用者の指示に基づいて、印刷可能なデータを印刷処理部に出力する処理を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、印刷装置にかかり、詳しくは、印刷媒体を無駄なく使用せしめる技術に関するものである。
従来、印刷媒体に画像を印刷する印刷装置の一つとして、例えばインクジェット式プリンタ(以下「プリンタ」)が知られている。近年、この種のプリンタには、印刷媒体としてロール紙を用いたものがある。ロール紙を印刷媒体とすることによって、従来の規格サイズ以上の連続した印刷が可能となる。また、連続して印刷することにより余白が不要となり、余分な印刷媒体の使用も抑制される。
例えば、特許文献1には、このようなロール紙を用いたプリンタにおいて、ロール紙の残量を適切に把握する方法が開示されている。
特開2003−54803号公報
ところで、従来、印刷処理の途中で印刷媒体がなくなると、印刷が中断され、その旨を示すアラートが表示されていた。しかし、このような構成は、印刷が中断されないようにするものではなく、印刷の中断によってインクや印刷媒体、および作業時間などが無駄になるおそれがある。たとえば、ロール紙を用いて規格サイズの印刷を実行する場合において、印刷途中でロール紙が不足すると、最終ページの原稿は途中で切れていたりして適切に印刷できない。また、ロール紙に限らず、規格サイズの印刷紙を用いた場合においても、残りの印刷を完了するために必要な印刷紙の枚数が把握できず円滑な印刷の妨げとなる。
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷途中に印刷媒体が不足することを防ぐことができる印刷装置を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の第1の態様では、データを印刷する印刷装置であって、前記印刷装置の態様を出力する出力手段と、前記印刷装置に対する外部からの命令が入力される入力手段と、前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出手段と、前記印刷媒体の残量を管理する残量管理手段と、を備え、前記必要量と、前記残量と、を比較し、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段から前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知することを要旨とする。
このような印刷装置によれば、印刷を実行するために必要とされる印刷媒体の量(必要量)と、印刷媒体の残量と、の比較結果が出力手段を介して使用者に通知される。これにより、使用者の判断によって、印刷の中断、若しくは、印刷媒体の供給が行われ、印刷途中に印刷媒体が不足することを防ぐことができる。
上述した印刷装置においては、前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段を備え、前記残量管理手段は、前記累積残量を前記残量として管理するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量算出手段は、印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて印刷媒体の残量(累積残量)を算出する。これにより、使用量の累積値から印刷媒体の残量を把握することが可能となる。
上述した印刷装置においては、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段をさらに備え、前記残量管理手段は、前記検出使用量を用いて算出された検出残量を前記残量として管理するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量管理手段は、搬送量検出手段によって直接的に検出された検出使用量を用いて前記算出残量を算出する。これにより、実際の搬送量に由来した的確な印刷媒体の残量を算出することが可能となる。よって、データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量と、実際の搬送量に由来した的確な検出使用量を用いて算出された検出残量と、が比較されるため、より的確な比較結果を得ることができる。また、残量によって許容される範囲内で可能な印刷量として、より確かな値を使用者に通知することができる。
上述した印刷装置においては、前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段と、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記残量管理手段は、前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量を用いて算出された検出残量を前記残量として管理するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量管理手段は、印刷紙を設置してから現在までの印刷に使用された印刷紙の累積値が所定値以下となったとき、印刷紙を搬送する搬送機構によって直接的に検出された使用量を用いて前記残量を算出する。これにより、通常時は累積値から印刷紙の残量を把握することができるとともに、残量が少なくなりより的確な残量の把握が必要となったとき、実際の搬送量に由来した的確な検出使用量にもとづいて印刷紙の残量を算出することが可能となる。よって、データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量と、実際の搬送量に由来した的確な検出使用量を用いて算出された検出残量と、が比較されるため、より的確な比較結果を得ることができる。また、残量によって許容される範囲内で可能な印刷量として、より確かな値を使用者に通知することができる。
上述した印刷装置においては、前記残量管理手段は、ネットワークを介して前記搬送量検出手段と相互通信し、前記検出使用量及び前記検出残量の少なくとも何れか一方をステータスデータとして受信するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量管理手段は、検出使用量又は検出残量をネットワークを介して受信することが可能となる。よって、残量管理手段に累積残量を算出する残量算出手段が設けられていなくとも、搬送量検出手段によって検出された検出使用量に基づく検出残量を記録媒体の残量とすることができる。
上述した印刷装置においては、前記出力手段は、印刷媒体の残量が不足している旨を通知するためのアラートを表示し、前記アラートには前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量の表示を含むといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、アラートによって、残量の範囲内で印刷可能な印刷量が表示されるため、使用者は、設置されている印刷媒体によって印刷可能な印刷量を把握することが可能となる。よって、印刷対象としたデータの内から特に優先して印刷するべきデータを印刷可能な印刷量に応じて選ぶことで、出力完了までの時間を短縮することができる。また、残量の範囲内で印刷可能な印刷量が表示されるため、必要な印刷媒体の量を把握することが可能となる。よって、データを印刷するために必要な量の印刷媒体を的確に供給することが可能となり、印刷途中に記録媒体が不足することを抑制することができる。
上述した印刷装置においては、前記残量管理手段は、前記印刷媒体を設置する際に設定された初期印刷媒体量を用いて前記残量を算出するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量管理手段は、印刷媒体を設置する際に最初に設定された印刷媒体の残量の初期印刷媒体量を用いて残量を算出する。これにより、印刷媒体の初期値に基づいた残量の算出が可能となる。
上述した印刷装置においては、前記残量管理手段は、前記残量にマージンを加えた値を算出し、その算出した値を残量として管理するといった構成を採用することができる。
このような構成によれば、残量算出部は、残量にマージンを加えて残量を算出する。これにより、残量が多く見積もられたことに起因して印刷途中で印刷媒体が不足するおそれが低減する。よって、印刷途中に印刷媒体が不足するおそれがさらに低減する。
上述した印刷装置においては、前記算出手段は、ページ長とページ数と印刷部数との積によって前記必要量を算出するといった構成を採用することができる。
このような算出部の構成によれば、ページ長とページ数と印刷部数との積から印刷長を算出する。これにより、ページ長とページ数と印刷部数とから印刷長、すなわち必要量を算出することが可能となる。よって、印刷を実行する前に印刷に必要な印刷媒体の必要量と残量とを比較することができる。また、ページ長とページ数と印刷部数との積から印刷に必要な印刷媒体の必要量を算出することにより、印刷されるデータの連続的な長さ、すなわち印刷長が算出される。よって、印刷媒体としてロール紙を用いた場合も、データを印刷するために必要な必要量を的確に算出することができる。
この発明の第2の態様では、ホストコンピュータと、前記ホストコンピュータから入力されたデータを印刷する印刷装置と、前記印刷装置の態様を出力する出力手段と、を備えた印刷システムであって、前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出手段と、前記印刷媒体の残量を管理する残量管理手段と、を備え、前記必要量と、前記残量と、を比較し、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段により前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知することを要旨としている。
このような印刷システムによれば、印刷を実行するために必要とされる印刷媒体の量と、印刷媒体の残量と、の比較結果が出力手段を介して使用者に通知される。これにより、使用者の判断によって、印刷の中断、若しくは、印刷媒体の供給が行われ、印刷途中に印刷媒体が不足することを防ぐことができる。
上述した印刷システムにおいては、前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段と、前記印刷装置に配設され、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記残量管理手段は、ネットワークを介して前記印刷装置と相互通信し、前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量及び前記検出使用量を用いて算出された検出残量の少なくとも何れか一方を前記残量管理手段から取得するといった構成を採用することもできる。
このような構成によれば、残量管理手段は、検出使用量又は検出残量をネットワークを介して受信することが可能となる。よって、残量管理手段に累積残量を算出する残量算出手段が設けられていなくとも、搬送量検出手段によって検出された検出使用量に基づく検出残量を記録媒体の残量とすることができる。
この発明の第3の態様では、データを印刷する印刷装置に接続され、前記印刷装置の態様を出力する出力手段を備えたホストコンピュータが印刷処理を実行するためのドライバプログラムであって、前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出処理と、前記印刷媒体の残量を管理する残量管理処理と、前記必要量と、前記残量と、を比較させ、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段により前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知する通知処理と、を実行することをその要旨としている。
このような印刷装置のドライバプログラムによれば、印刷を実行するために必要とされる印刷媒体の量と、印刷媒体の残量と、の比較結果が出力手段を介して使用者に通知される。これにより、使用者の判断によって、印刷の中断、若しくは、印刷媒体の供給が行われ、印刷途中に印刷媒体が不足することを防ぐことができる。
上述した印刷装置のドライバプログラムにおいては、前記ホストコンピュータは、前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する処理と、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する処理と、を実行し、前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量及び前記検出使用量を用いて算出された検出残量の少なくとも何れか一方を取得するといった構成を採用することもできる。
このような印刷装置のドライバプログラムによれば、検出使用量又は検出残量をネットワークを介して受信することが可能となる。よって、累積残量を算出せずとも、搬送量検出手段によって検出された検出使用量に基づく検出残量を記録媒体の残量とすることができる。
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態にかかる印刷システム1の概略構成を示すブロック図である。
この印刷システム1は、コンピュータ2と、印刷装置としてのカラーインクジェット式プリンタ(以下「プリンタ」)3とを備えて構成されている。なお、このようなコンピュータ2とプリンタ3とを備える印刷システム1は広義には「印刷装置」と呼ぶことができる。
コンピュータ2には、所定のOS(オペレーティングシステム)の下で動作するアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」)4が組み込まれている。また、このコンピュータ2のOSには、プリンタドライバ5として機能するプリンタドライバ用プログラムとビデオドライバ6として機能するビデオドライバ用プログラムとが組み込まれており、アプリケーション4は、これらドライバ用プログラムを起動することでデータを取り扱う各種の処理を行う。例えばアプリケーション4は、プリンタドライバ用プログラムを起動することでプリンタ3に転送するための印刷データPDを生成させたり、ビデオドライバ用プログラムを起動することでコンピュータ2に接続されている出力手段(表示手段)としての表示装置7(CRT,LCD等)に画像を表示させたりする。
このような印刷システム1において、印刷処理開始の操作等は例えばコンピュータ2の入力装置(キーボード、マウス等)8を用いて行われる。アプリケーション4は、入力手段としての入力装置8を介してユーザの指令を受け取ると、コンピュータ2の図示しないバッファメモリ等に格納されているデータD1をプリンタドライバ5に出力する。プリンタドライバ5は、この受け取ったデータD1をもとに、プリンタ3に供給するための印刷データPDを生成する。
次に、プリンタドライバ5の機能構成について説明する。
プリンタドライバ5は、残量管理手段としての残量管理部9と、算出手段としての算出部10と、比較制御部11と、印刷処理部12と、UI(ユーザーインターフェイス)制御部13と、I/F(インターフェイス)部14とを有して構成されている。
残量管理部9は、残量算出手段としての残量算出部15と、プリンタ残量取得部16とを備え、図示しない印刷紙(印刷媒体)の残量を算出するための処理を行う。また、残量管理部9は予め設定された所定値(以下、しきい値という)を備え、該しきい値に基づいて残量を管理している。
残量算出部15は、印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する処理を行う。詳述すると、コンピュータ2の図示しないRAMなどの記憶装置に記録されている印刷紙の初期値(以下、初期印刷媒体量という)、及び、印刷紙を新規に配設してから現在までに使用された印刷紙の累積値である累積使用量、からその時点における残量を算出する処理を行う。ここで、初期印刷媒体量は、例えば、印刷紙を設置する際に最初に設定された印刷紙の枚数やロール紙の用紙長さなどである。また、累積使用量は、例えば、印刷データに変換され印刷されたデータ量に基づいたドライバカウント値であり、印刷紙が新規に配設されてから現在までに使用された印刷紙の量を累積した値である。すなわち、累積使用量は初期印刷媒体量が設定されてから現在までに実行された印刷において使用された印刷紙の量を累積した値となる。例えば、印刷媒体がA4などの規格サイズの印刷紙の場合、累積使用量は、印刷部数と印刷ページ数とから算出される用紙枚数である。また、印刷媒体がロール紙の場合、累積使用量は、印刷部数と印刷ページ数とページ長(1ページあたりに必要とされるロール紙の長さ)とから算出される用紙長(使用されたロール紙の長さ)となる。なお、初期印刷媒体量(印刷紙の初期値(最初にセットした時点の用紙長さ))と累積使用量(使用された印刷紙の累積値)とから得られる残量を、以後、累積残量と定義する。
また、プリンタ残量取得部16は、プリンタ3が単独で有する印刷紙の残量(以下、検出残量という)を取得するための処理を行う。すなわち、プリンタ残量取得部16は、後述する検出残量を示す紙残量情報Cnを有したステータス情報を要求するステータス要求コマンドを、プリンタ3に対して送信する。また、プリンタ3から返信されたステータス回答コマンドを処理し、プリンタ3の所有する紙残量情報Cnを取得する。
なお、残量管理部9は、前述したように、予め設定されたしきい値を有している。このしきい値は、残量が実際の残量よりも多く見積もられることを妨げる為のものである。残量管理部9は該しきい値に基づいて前述した累積残量及び検出残量のうち何れの値を残量とするかを判断する残量管理処理を行う。詳述すると、残量管理部9は、残量算出部15で算出された累積残量がこのしきい値以上であればこの累積残量を残量として保有する。一方、累積残量がこのしきい値未満であれば、プリンタ残量取得部16が取得した値、すなわち検出残量を残量として保有する。すなわち、累積残量は、印刷紙の初期値とコンピュータ2で記録された情報(累積使用量)とから算出したものであって実際の値に必ずしも一致しているとは限らないため、累積残量が実際の値より多く見積もられている場合がある。このような場合、印刷途中に印刷紙が不足し、印刷が中断されるおそれがある。このような現象は、印刷紙の残量が少なくなったときに起こりやすい。よって、プリンタドライバ5は、累積残量がしきい値以下となったときは、プリンタ3から検出残量を取得することによって、より的確な残量を把握する。よって、印刷処理に必要とされる印刷紙の必要量と比較するための印刷紙の残量が実際の残量よりも多く見積もられることが妨げられる。
算出部10は、対象となったデータを印刷するために必要な印刷媒体の量(以下、必要量という)を算出する算出処理を行う。なお、印刷媒体がロール紙のときは、使用者により指定された印刷部数と印刷ページ数とページ長(1ページあたりに必要とされるロール紙の長さ)とから印刷長(印刷に必要なロール紙の長さ)を算出する。また、印刷媒体がA4などの規格サイズの印刷紙ならば印刷部数と印刷ページ数とから印刷に必要な印刷紙の枚数を算出する。
比較制御部11は、残量管理部9の保有する残量と、算出部10から出力された必要量(A4などの規格サイズの印刷紙ならば枚数、ロール紙ならば印刷長)とを比較するとともに、残量によって許容される範囲内で印刷可能な印刷量(印刷部数、印刷ページ数、ページ長、等)を算出する処理を行う。また、比較制御部11は、その結果をUI制御部13に出力するとともに、比較結果及びUI制御部13から入力された使用者の指示に基づいて、印刷可能なデータを印刷対象として印刷処理部12に出力する処理を行う。
印刷処理部12は、印刷対象となったデータの通常の印刷処理を行う。すなわち、印刷処理部12は、比較制御部11から入力されたデータをプリンタ3によって印刷可能な状態、すなわち印刷データに変換し、I/F部14を介してプリンタ3に送信する。
I/F部14は、プリンタ3とのインターフェイスとしての機能を有する。すなわち、I/F部14において、コンピュータ2は、アプリケーション4による指示やデータ等をプリンタ3に対して送信し、プリンタ3からのステータスデータ等を受信する。
UI制御部13は、比較制御部11から出力された比較結果に応じて、表示装置7に印刷媒体が不足している旨のアラートを表示させる。なお、比較制御部11から出力された比較結果には、残量によって許容される範囲内で印刷可能な印刷量が含まれており、UI制御部13は、残量によって許容される範囲内で印刷可能な印刷量の表示が含まれたアラートを表示装置7に表示させる。表示装置7に表示されたアラートにより印刷媒体が不足していることを認識した使用者は、印刷を取りやめたり、印刷が実行される前に印刷紙を供給することが可能となる。よって、比較制御部11の比較結果に基づいてUI制御部13が表示装置7にアラートを表示させる通知処理によって印刷途中に印刷媒体が不足することが抑制される。また、UI制御部13は、印刷途中に印刷紙が不足した場合、使用者に印刷紙を供給するよう促すためのアラートを表示装置7に表示させる。また、UI制御部13は、使用者が入力装置8からそのアラートに応じて入力した指示を比較制御部11に出力する。詳述すると、表示装置7に表示されたアラートにより、使用者は、残量によって許容される範囲内で印刷可能な印刷量を認識する。そして、使用者は、印刷を続行するか否かを判断し入力装置8から入力する。UI制御部13は、入力装置8を介して入力された指示を比較制御部11に出力する処理を行う。
なお、このようなプリンタドライバ5の機能を実現するためのプログラム(プリンタドライバ用プログラム)は、コンピュータ2にて読み取り可能な記録媒体にて提供される。この記録媒体としては、光ディスク(CD-ROM,DVD-ROM,… )、光磁気ディスク(MO,MD,…)等、任意の記録媒体を使用することができる。なお、こうした記録媒体には、通信媒体を介してアップロード又はダウンロードされたプログラムを記録した媒体やディスク装置等も含まれる。
次に、図2に本実施の形態におけるプリンタの電気的構成を示す。
プリンタ3の電気的構成を示すブロック図である。
本実施の形態におけるプリンタ3は、ブラック用インクカートリッジと、カラー用インクカートリッジと、が搭載された図示しないキャリッジを有している。キャリッジは印刷媒体の送り方向に対して垂直な方向に往復動することによって印刷媒体に印刷を行う。
詳述すると、プリンタ3は、操作パネル20、キャリッジモータ21、紙送りモータ22、および印刷ヘッド23といった印刷するための各機構を備えるとともに、搬送量検出手段としての回転量検出センサ24及び紙検出センサ25を備えている。回転量検出センサ24は、ロール紙の搬送量を直接的に検出するための機構である。また、紙検出センサ25は、前述したキャリッジと共に往復動し、ロール紙の先端位置を的確に把握するための機構である。また、プリンタ3は、これらの各機構を制御する制御部31を備えている。
操作パネル20は、電源スイッチ、印刷開始スイッチ等の各種の操作キーや例えば液晶にてなる表示画面等が設けられている。すなわち、プリンタ3に対する指令を使用者から直接入力するためのインターフェイスとしての機能を有する。
キャリッジモータ21は、前述したキャリッジを印刷媒体としてのロール紙の送り方向とは垂直な方向に往復動させることにより、キャリッジを印刷媒体の所定の位置に移動させる。キャリッジにはインク滴を吐出するためのインク孔を備えた印刷ヘッド23が配設されており、所定のタイミングでこのインク孔からインク滴が吐出される。
紙送りモータ22は、印刷媒体をキャリッジの往復動とは垂直な方向に移動させる。
キャリッジモータ21及び紙送りモータ22によって、インク孔は印刷媒体に対して2自由度をもって相対的に移動することが可能となる。
印刷ヘッド23は、前述した複数のインク孔を備えており、このインク孔から所定のタイミングでインク滴を吐出する。印刷ヘッド23は、前述したキャリッジとともにキャリッジモータ21によって紙送り方向に垂直な方向に往復動される。
回転量検出センサ24は、紙送りモータ22の回転量を検出する。紙送りモータ22の回転量を検出することにより、印刷媒体の使用量を直接的に検出することが可能となる。
紙検出センサ25は、ロール紙の先端位置を検出する。この紙検出センサ25の構成としては、例えば、発光ダイオード(発光素子)とフォトトランジスタ(受光素子)とからなる反射型工学センサを用いることができる。
次に、これらの各機構を制御する制御部31について示す。
プリンタ3の制御部31は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit )により構成されており、コントローラ32、I/F(インタフェース)回路33、バッファメモリ34、イメージバッファ35、メインメモリ36、及びEEPROM37を有している。コントローラ32は、CPUを中心として構成され、プリンタ3の動作を統括的に制御する。バッファメモリ34及びイメージバッファ35はRAM(例えばSDRAM)にて構成され、メインメモリ36はROMにて構成されている。
I/F回路33は、プリンタ3とプリンタドライバ5との間のインタフェイスであり、プリンタドライバ5から受信した印刷データPDや各種コマンドCMDをバッファメモリ34に格納したり、逆に、バッファメモリ34を通じて受け取ったコマンドCMDをプリンタドライバ5に送信したりする機能を有する。
バッファメモリ34には、印刷データPDや各種コマンドCMDが一時的に蓄えられる。イメージバッファ35には、バッファメモリ34に蓄えられた印刷データPDの中から各色の成分の印刷データ(イメージデータ)がコントローラ32による指示のもと、バッファメモリ34から逐次読み出されて格納される。メインメモリ36及びEEPROM37には、コントローラ32が実行するプログラムやデータ等が格納されている。コントローラ32は、これらメインメモリ36やEEPROM37に格納されているプログラムを実行することでプリンタ3の動作を統括的に制御する。
コントローラ32には、さらに、主走査駆動回路41と、副走査駆動回路42と、印刷ヘッド23を駆動するヘッド駆動回路43と、印刷紙の残量を管理する残量管理回路44と、パネル制御回路45と、ステータス管理回路47とが接続されている。
コントローラ32は、上記バッファメモリ34に蓄えられている印刷データPDや各種コマンドCMDの中から必要な情報を読み込み、それに基づいて上記各回路41〜46を制御する制御信号を生成する。
主走査駆動回路41及び副走査駆動回路42は、コントローラ32から出力される各制御信号に基づいてキャリッジモータ21や搬送機構としての紙送りモータ22を駆動する。また、ヘッド駆動回路43は、主走査駆動回路41を制御する制御信号に同期してコントローラ32から出力される制御信号に基づいて、イメージバッファ35から各色の成分の印刷データ(イメージデータ)をラスタ毎に読み出し、それに従って印刷ヘッド23を駆動する。すなわち、印刷媒体に対して所定の位置に配設されたインク孔から所定のタイミングでインク滴が吐出される。
残量管理回路44は、紙送りモータ22の回転量を検出する搬送量検出手段としての回転量検出センサ24によって検出された紙送りモータ22の回転量と印刷紙の残量の初期値とから算出した印刷紙の残量である検出残量を管理する。また、この算出した検出残量をコントローラ32の要求に応じて出力する。詳述すると、残量管理回路44は、印刷紙を設置する際に最初に設定された印刷紙の枚数やロール紙の用紙長さなどの初期値(初期印刷媒体量)を記憶している。残量管理回路44は、初期印刷媒体量と紙検出センサ制御回路46によって検出された検出使用量とに基づいて検出残量を算出する。残量管理回路44は、この算出した検出残量を、コントローラ32の要求に応じて出力する。そして、検出残量は、ステータス管理回路47へ入力される。
パネル制御回路45は、プリンタ3の操作装置(ユーザインタフェース)として設けられている操作パネル20に電気的に接続されている。操作パネル20には、電源スイッチ、印刷開始スイッチ等の各種の操作キーや例えば液晶にてなる表示画面等が設けられている。パネル制御回路45は、操作パネル20の操作キーがユーザにより操作されると、その操作されたキーに対応したキー操作信号をコントローラ32に出力し、それに応答してコントローラ32は、そのキー操作信号に対応した処理を実行する。またパネル制御回路45は、コントローラ32からの制御信号に基づいて操作パネル20の表示画面上に印刷処理に関する各種ウィンドウの表示を行う。
紙検出センサ制御回路46は、コントローラ32からの信号に基づいて紙検出センサ25を駆動し、紙検出センサ25からの検出結果をもとにロール紙の先端位置を測定してその測定結果をコントローラ32に出力する。なお、本実施の形態では、回転量検出センサ24と、紙検出センサ25と、によって、的確なロール紙の先端位置が検出されるとともにこれに保証されたロール紙の搬送量を検出使用量として検出することが可能となる。よって、残量管理回路44が管理する検出使用量を用いて算出された検出残量は、ロール紙の搬送量に由来した的確な値となる。
ステータス管理回路47は、プリンタ3の動作状態を示すステータス情報STをコントローラ32から受け取って管理する。このようなステータス情報STには、図3に示すように、例えば、プリンタ3の動作状態を通知するステータスコードC1、プリンタ3の動作エラーの内容を通知するエラーコードC2、現在の印刷媒体の設定(カット紙であるかロール紙であるか等)を通知する紙パス情報C3、インク残量等を通知するインク情報C4等が含まれる。ここで、本実施の形態においては、こうしたステータス情報STの一つとして、上記回転量検出センサ24による検出結果に基づき残量管理回路44から得る検出残量も紙残量情報Cnとして含まれている。ステータス管理回路47は、このようなステータス情報STをコントローラ32から受け取り、それを内部に記憶するとともに上記バッファメモリ34に格納する。また、ステータス管理回路47は、新たなステータス情報STをコントローラ32から受け取ったときには、内部に記憶している情報、及びバッファメモリ34内の情報を更新する。
I/F回路33は、バッファメモリ34に格納されているステータス情報STを、プリンタドライバ5からのステータス要求コマンドに応答してステータス回答コマンドにて返信する。これにより、プリンタドライバ5はプリンタ3の動作状態を把握する。すなわち、プリンタドライバ5は、ステータス情報STを受け取ることによって、紙残量情報Cnすなわち、検出残量を取得することができる。
次に、上記印刷システムにより「印刷可能枚数判断処理」を実施する態様について説明する。印刷可能枚数判断処理は印刷紙の残量と印刷に必要な量とを比較し、比較結果に基づく判断をユーザに仰ぐ技術である。
図4は、本実施の形態にかかる印刷可能枚数判断処理を説明するフローチャートである。なお、ここでは、印刷可能枚数判断処理が開始されてからその処理が終了するまでを示している。また、以下の説明において、各ステップに対応した構成については、図1及び図2を参照されたい。
印刷途中で印刷紙の残量が不足した場合、印刷が途中で中断されても使用者が印刷指示をした直後にその場を離れたときなどは、使用者が把握できずに、印刷が中断された状態で放置され、円滑な印刷が実行されない場合がある。本実施の形態は、このような不具合を生じることなく、印刷を好適に実施するための処理を提案するものである。以下に、印刷可能枚数判断処理を具体的に説明する。なお、以下の説明においては、印刷紙としてロール紙を採用している。
本実施の形態である印刷可能枚数判断処理は、ロール紙の残量が不足した場合アラートを表示して使用者の指示を仰ぎ、使用者の指示に応じて印刷可能枚数分を印刷する点を特徴としている。また、この処理は、アラートに応じて使用者がロール紙を交換した場合、ロール紙の交換後に、残りの印刷処理を行う点も特徴として挙げられる。
プリンタドライバ5は、使用者により印刷処理開始の指令を受け取ると、算出部10において印刷に必要なロール紙の長さを算出する(S100)。なお、必要なロール紙の長さ(必要量)は、印刷部数と印刷ページ数とページ長との積によって算出される。
印刷に必要とされるロール紙の量(必要量)を算出したプリンタドライバ5は、残量検出ステップ(S200)において残量管理処理を行いロール紙の残量を算出する。
ここで、図5に残量検出ステップ(S200)のフローチャートを示す。
印刷条件の設定を受けて算出部10にて印刷に必要なロール紙の量を算出(図4におけるS100)したプリンタドライバ5は、残量管理部9において残量管理処理(残量検出ステップ(S200))を実行する。
詳述すると、プリンタドライバ5の残量管理部9は、残量算出部15において、ロール紙の初期値残量と累積使用量とから累積残量を算出し記録している。
残量検出ステップ(S200)が実行されると、プリンタドライバ5は、この累積残量としきい値とを比較する(S210)。なお、このしきい値は、累積残量と実際の残量とに誤差が生じていてもロール紙が不足した状態で印刷が実行されることのないように設定されている。
プリンタドライバ5はこの累積残量がしきい値よりも大きい場合、この累積残量を算出算残量として残量検出ステップを終了する。(S220)
累積残量がしきい値よりも少なかった場合、残量管理部9は、プリンタ残量取得部16からプリンタ3に対して残量出力命令(ステータス要求コマンド)を出力する。残量出力命令(ステータス要求コマンド)を受信したコントローラ32は、残量管理回路44にロール紙の残量の出力を要求する。この要求に応じて残量管理回路44は、回転量検出センサ24で検出したロール紙の使用量と、ロール紙の初期値(初期の長さ)とからロール紙の実際の使用量に基づく検出残量を算出し、コントローラ32に出力する(S230)。
検出残量を得たコントローラ32は、ステータス管理回路47に対して検出残量を出力する。検出残量が入力されたステータス管理回路47は、ステータス情報に検出残量を加えてコントローラ32に出力する。コントローラ32は、プリンタ残量取得部16に対して、ステータス情報STをI/F部14を介して回答コマンドにて返信する。
回答コマンドを受信したプリンタ残量取得部16は検出残量を残量として(S240)残量検出ステップ(S200)を終了する。
このような手順によってロール紙の残量が決定される。
残量検出ステップ(S200)を経てロール紙の残量を取得したプリンタドライバ5は、ロール紙の残量と印刷に必要なロール紙の量とを比較するとともに、残量によって許容される範囲内で印刷可能な印刷量(印刷部数、印刷ページ数、ページ長、等)を算出する(S300)。
ロール紙の残量が印刷に必要な量(必要量)よりも多かった場合、プリンタドライバ5は、通常の印刷処理を実行する(S400)。この場合、ロール紙は印刷をするために十分な量であるため、印刷処理は中断することなく実行される。
ロール紙の残量が印刷に必要な量よりも少なかった場合、プリンタドライバ5は、通常の印刷処理を一時停止し、UI制御部13にロール紙が不足している旨のアラートの表示を要求する(S500)。なお、このアラート表示には、比較制御部11で算出された印刷可能な印刷量(印刷部数、印刷ページ数、ページ長、等)の表示も含まれている。
使用者は、このアラート表示によってロール紙が不足していることと、印刷可能な枚数とを把握し、入力装置8から続行するか否かの判断を入力する。そして、プリンタドライバ5は、使用者の判断に応じて印刷処理を続行又は中断する(S600)。
入力装置8を介して印刷を続行する指示が入力されると、プリンタドライバ5は、この判断に基づき、印刷可能な分のデータの印刷データPDを作成し印刷を実行する(S700)。
印刷可能な分のデータの印刷が実行されると、プリンタドライバ5は、再びUI制御部13にアラートの表示を要求する(S800)。なお、このアラート表示は、印刷の実行中にロール紙が不足したため印刷が中断し、使用者にロール紙の交換(供給)を促すものである。
プリンタドライバ5は、ロール紙が交換されたことを認識すると、残りのデータを再び印刷する処理を開始し(S900)、印刷処理を終了する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)アラート表示することによってロール紙が不足していることを使用者に知らしめる。すなわち、ロール紙の残量が印刷に必要な量よりも少なかった場合、ロール紙が不足している旨のアラートが表示装置7に表示される。よって、印刷紙が不足していることを使用者が認識しないまま印刷が実行されることが妨げられるため、印刷途中に印刷紙が不足し印刷が中断されることを防ぐことができる。また、表示装置7にロール紙が不足している旨のアラートが表示されるため、例えば、コンピュータ2のディスプレイ装置などの表示装置7がプリンタ3から離れた位置にあっても、コンピュータ2を操作している使用者は、その場で、プリンタ3に配設されている印刷紙の残量を認識することができる。
(2)アラート表示に残りの印刷紙により可能な印刷量を含めることにより、使用者は、残りのデータを印刷するために必要な印刷媒体の量を把握することが可能となる。よって、使用者が、残りのデータを印刷するために必要な印刷紙を適切な量だけ給紙することができる。
(3)残量管理処理(S200)により、プリンタドライバ5の管理する累積残量が所定値(しきい値)以下となったときにプリンタにおいて直接的に検出した検出残量を算出残量として算出量と比較することにって、実際の残量に近い値を採用することができる。よって、比較結果が実際の値により近づき、的確な判断が可能となる。また、実際の搬送量である検出使用量に由来した検出残量に基づいて的確な印刷紙の残量を算出することが可能となる。
(4)残量管理部9は、ネットワークを介してプリンタ3と相互通信し、直接的に検出された印刷紙の使用量(検出使用量)と印刷紙の残量の初期値とに基づいて算出された印刷紙の検出残量をステータスデータとして受信する。よって、残量管理部9は、プリンタ3から、回転量検出センサ24によって検出された検出使用量を用いて算出された検出残量を取得することができる。また、残量管理部9に累積残量を算出する残量算出部15が設けられていなくとも(すなわち、RAMなどの記憶装置に累積残量が記憶されていなくとも)、検出使用量に基づく検出残量を記録媒体の残量とすることができる。すなわち、累積残量が算出されなくても、データを印刷するのに必要な必要量と比較するための残量を得ることができる。
(5)残量管理部9は、回転量検出センサ24によって直接的に検出された値(検出使用量)を用いて算出された検出残量を残量として管理するため、実際の搬送量に由来した的確な印刷紙の残量を管理することが可能となる。
(6)算出部10は、対象となったデータを印刷するために必要なロール紙の量を印刷部数と印刷ページ数とページ長とから印刷に必要なロール紙の長さ(印刷長)を算出する。よって、印刷を実行する前に印刷に必要な印刷紙の量を算出することが可能となり、該算出結果に基づいて、印刷を実行する前に印刷に必要な印刷紙の必要量と残量とを比較することができる。また、使用者によって指定されたページ長とページ数と印刷部数とからデータD1を印刷するために必要なロール紙の必要量が算出されるため、印刷を実行する前に印刷に必要なロール紙の必要量と残量とを比較することができる。
(7)残量管理部9は、印刷紙を設置する際に設定された初期印刷媒体量を用いて残量を算出するため、印刷紙の初期値から累積使用量や検出使用量を除くことによって残量を算出することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、以下の態様に変更した変形例を採用してもよい。
(変形例1)本実施の形態では、プリンタ3から取得するステータス情報は、プリンタ3が管理している検出残量であるとした。しかし、プリンタ3からのステータス情報としてプリンタ3が管理する印刷紙の検出使用量を取得し、算出するといった態様とすることもできる。また、比較制御部11における所定値(しきい値)を用いた判断(残量管理処理)は、必ずしも必要ではない。すなわち、残量算出部15で算出した累積残量を用いてその後の処理を行っても使用者の意思をより的確に反映した印刷処理が可能となる。また、残量管理処理を行うことなく、プリンタ残量取得部16で取得した検出残量を用いてその後の処理を行っても使用者の意思をより的確に反映した印刷処理が可能となる。
(変形例2)比較制御部11で印刷媒体の残量と、データを印刷するために必要とされる印刷媒体の必要量と、を比較する際、印刷媒体の残量を少なく見積もって比較してもよい。すなわち、残量管理部9は、残量にマージンを加えて残量を算出する構成とすることもできる。これにより、実際の残量との誤差によって印刷途中にロール紙が不足しに中断されることを防ぐことができる。
(変形例3)本実施の形態では、印刷媒体をロール紙とした。しかし、例えばA4サイズ等の規格サイズの印刷紙を用いてもよい。このような態様としても、印刷紙の残量と印刷に必要な印刷紙の量との比較結果がアラート表示され、印刷処理を実行するか否かの判断を使用者が行うことができるため、使用者の意思をより的確に反映した印刷処理が可能となる。よって、印刷対象としたデータに優先順位がある場合には、残量内に収まる分のデータを優先的に選出することが可能となり、印刷処理を円滑に行うことが可能となる。また、印刷媒体を連続的に供給する機構を有するプリンタ3であれば、印刷紙に限らず、どのような印刷媒体であっても、本実施の形態に係る発明は有効である。
(変形例4)コンピュータに接続されるていないプリンタ単体に、上述した機能を実現するためのドライバプログラムが組み込んで印刷を実行する構成としてもよい。すなわち、プリンタはスタンドアロン機であってもよい。この場合、プリンタに配設された液晶パネルなどが出力手段となり、プリンタに配設された操作パネルなどが入力手段となる。また、プリンタがスタンドアロン機の場合、データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量と比較される残量は、検出残量となる。
印刷システムの概略構成を示すブロック図。 プリンタの電気的構成を示すブロック図。 ステータス情報の一例を示す説明図。 プリンタドライバの処理を示すフローチャート。 プリンタドライバの処理を示すフローチャート。
符号の説明
Cn…紙残量情報、D1…データ、ST…ステータス情報、1…印刷システム、7…出力手段としての表示装置、8…入力手段としての入力装置、9…残量管理手段としての残量管理部、10…算出手段としての算出部、11…比較制御部、15…残量算出手段としての残量算出部、24…搬送量検出手段としての回転量検出センサ、25…搬送量検出手段としての紙検出センサ。

Claims (13)

  1. データを印刷する印刷装置であって、
    前記印刷装置の態様を出力する出力手段と、
    前記印刷装置に対する外部からの命令が入力される入力手段と、
    前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出手段と、
    前記印刷媒体の残量を管理する残量管理手段と、
    を備え、
    前記必要量と、前記残量と、を比較し、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段から前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段を備え、
    前記残量管理手段は、前記累積残量を前記残量として管理する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段をさらに備え、
    前記残量管理手段は、前記検出使用量を用いて算出された検出残量を前記残量として管理する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段と、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段と、を備え、
    前記残量管理手段は、前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量を用いて算出された検出残量を前記残量として管理する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項3又は4に記載の印刷装置において、
    前記残量管理手段は、ネットワークを介して前記搬送量検出手段と相互通信し、
    前記検出使用量及び前記検出残量の少なくとも何れか一方をステータスデータとして受信する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記出力手段は、印刷媒体の残量が不足している旨を通知するためのアラートを表示し、
    前記アラートには前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量の表示を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記残量管理手段は、前記印刷媒体を設置する際に設定された初期印刷媒体量を用いて前記残量を算出する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記残量管理手段は、前記残量にマージンを加えた値を算出し、その算出した値を残量として管理する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記算出手段は、ページ長とページ数と印刷部数との積によって前記必要量を算出する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. ホストコンピュータと、前記ホストコンピュータから入力されたデータを印刷する印刷装置と、前記印刷装置の態様を出力する出力手段と、を備えた印刷システムであって、
    前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出手段と、
    前記印刷媒体の残量を管理する残量管理手段と、を備え、
    前記必要量と、前記残量と、を比較し、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段により前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知する
    ことを特徴とする印刷システム。
  11. 請求項10に記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する残量算出手段と、
    前記印刷装置に配設され、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する搬送量検出手段と、を備え、
    前記残量管理手段は、ネットワークを介して前記印刷装置と相互通信し、前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量及び前記検出使用量を用いて算出された検出残量の少なくとも何れか一方を前記残量管理手段から取得する
    ことを特徴とする印刷システム。
  12. データを印刷する印刷装置に接続され、前記印刷装置の態様を出力する出力手段を備えたホストコンピュータが印刷処理を実行するためのドライバプログラムであって、
    前記データを印刷するために必要な印刷媒体の必要量を算出する算出処理と、
    前記印刷媒体の残量を管理する残量管理処理と、
    前記必要量と、前記残量と、を比較させ、前記必要量が前記残量以上のときは、前記出力手段により前記残量によって許容される範囲内で可能な印刷量を使用者に通知する通知処理と、を実行する
    ことを特徴とする印刷装置のドライバプログラム。
  13. 請求項12に記載の印刷装置のドライバプログラムであって、
    前記ホストコンピュータは、
    前記印刷媒体を新規に配設してから現在までに使用された印刷媒体の累積使用量を用いて累積残量を算出する処理と、前記印刷媒体の搬送量を直接的に検出することによって前記印刷媒体の検出使用量を検出する処理と、を実行し、
    前記累積残量が所定値以下となったとき、前記検出使用量及び前記検出使用量を用いて算出された検出残量の少なくとも何れか一方を取得する
    ことを特徴とする印刷装置のドライバプログラム。
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