JP2006126130A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2006126130A
JP2006126130A JP2004318003A JP2004318003A JP2006126130A JP 2006126130 A JP2006126130 A JP 2006126130A JP 2004318003 A JP2004318003 A JP 2004318003A JP 2004318003 A JP2004318003 A JP 2004318003A JP 2006126130 A JP2006126130 A JP 2006126130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
flexible substrate
magnetostrictive
torque sensor
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004318003A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsu Oyo
松 欧陽
Masahiro Masuzawa
正宏 増澤
Masahiro Mita
正裕 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd, Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2004318003A priority Critical patent/JP2006126130A/ja
Publication of JP2006126130A publication Critical patent/JP2006126130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】フレキシブル基板に多ターン数に検出コイルを形成しても断線することなく、かつ検出コイルの厚みが薄く磁歪回転軸1と接触することがない磁歪式トルクセンサを提供する。
【解決手段】磁歪回転軸1と、この回転軸の外周とrの間隔を有しながら同心状に緊密に対向配置される半円筒状で高透磁率及び低導電率を有する磁心3,3と、半円筒状磁心3,3の内面に装着されるフレキシブル基板コイル9とを備え、フレキシブル基板コイル9は、フレキシブル基板の一方の面に、コイルが順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分とを交互に有し、順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分との接続をフレキシブル基板の他方の面を介して行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁歪特性を有する回転軸に加わるトルクを、透磁率変化による検出コイルのインダクタンス変化から非接触的に検出する非接触磁歪式トルクセンサに関し、特に、検出コイルを多ターン数に形成してもコイルが断線するおそれがなく、かつ検出コイルの厚みを薄くでき検出コイルと磁歪回転軸が接触するおそれの少ない磁歪式トルクセンサに関するものである。
自動車のパワーステアリング機構、エンジン制御機構、動力伝達機構などでは回転軸であるハンドル軸、その他の受動軸などに加わるトルクを検出する必要性が高い。
一般に、磁歪特性を有する材料は、力を加えると比透磁率が変化し、圧縮力方向では比透磁率が減少し、張力方向では比透磁率が増加する。この原理を利用した磁歪式トルク検出装置が、例えば特許文献1及び2に記載されている。
図4(a)に特許文献1に記載されている磁歪式トルク検出装置の略図を示す。図4(a)の磁歪式トルク検出装置は、受動軸である回転軸11の外周に、回転軸11に対して±45°に複数の磁歪膜13、13を固着し、その外周に±45°磁歪膜13、13に対応してリング形検出コイル12、12を配設したものである。回転軸11に外部からトルクが印加されると、磁歪膜13、13の一方には張力が、他方には圧縮力が発生して歪が生じ、磁歪膜13、13の透磁率が変化する。この磁歪膜13、13の透磁率変化によるリング形検出コイル12、12のインダクタンス変化を検出して出力する。
図4(b)に特許文献2に記載されている磁歪式トルク検出装置の略図を示す。図4(b)の磁歪式トルク検出装置は、磁歪回転軸11に対して±45°傾いた2条の検出コイル12、12を重ね合わせてリング形磁心14の内面に固着して、それを磁歪回転軸11の周囲に配置して、磁歪回転軸11の透磁率変化を検出して出力するものである。
特開平1−94230号公報 特開平6−194239号公報(図4〜6及び実施例4)
しかし、図4(a)の磁歪式トルク検出装置によれば、回転軸11に±45°の磁歪膜13、13を固着するため、回転軸11を加工する必要があるという問題がある。
また、図4(b)の磁歪式トルク検出装置によれば、回転軸11を加工する必要がないが、リング形磁心14の内面に±45°の傾きを有して重ねて配置された2条の検出コイル12、12のインダクタンスの差を検出しているため、トルクの方向を検出するためにはインダクタンスの増減方向を検出する必要があり、また、2条の検出コイル12、12のインダクタンスが等しくなった状態を零点に設定しようとすると、零点の設定が容易にできないという問題がある。また、回転軸11はリング形磁心14を貫通する構造であるため、検出コイル12の装着容易性に欠けるという問題がある。
上記問題を解決するものとして、特願2003−407262号に示す磁歪式トルクセンサがある。
図5に、この磁歪式トルクセンサの概略を示す。この磁歪式トルクセンサは、磁歪特性を有する、例えば、Ni、Fe−Al合金、Fe−Co合金などの磁歪回転軸1と、磁歪回転軸1の軸Oに対して+45°傾いたコイル2と−45°傾いたコイル4が内面に重ねて巻かれた2つの半円筒状で高透磁率及び低導電率を有する磁心3、3とから構成される。2つの半円筒状磁心3、3は、磁歪回転軸1の軸Oに垂直な面において磁歪回転軸1と同心状に距離rだけ離間して緊密に対向配置する。
図6は、図5の磁歪式トルクセンサの分解斜視図である。この図では、±45°コイル2、4の図示は省略する。図6に示すように、半円筒状磁心3の内面には、+45°コイル2と−45°コイル4の配線を配置するため、磁歪回転軸1に対して±45°傾いた複数の溝5が設けられている。
図7に、このような複数の溝5にコイル用エナメル線8を配置するためのコイル巻き方法の一例を示す。+45°コイル2は半円筒状磁心3の頂点AからCまで、ジグザグ状に+45°配線し、引き続き、頂点CからAまで、ジグザグ状に+45°配線を形成する。同様に、−45°コイル4は同じ半円筒状磁心3の内面に、頂点BからDまで、ジグザグ状−45°に配線し、引き続き、頂点DからBまで、ジグザグ状に−45°配線を形成する。この2つのコイルを重ねて、1つの半円筒状磁心3の内面に形成する。最後に、この2つの半円筒状磁心3,3を対向緊密に接合し、トルクセンサを構成する。
図8に、コイル巻き方法の別の例を示す。この方法では、細長帯状のフレキシブル基板7を用い、このフレキシブル基板7の表面に、コイルを頂点AからCまで、ジグザグ状に配線し(配線の表面は絶縁処理されている。)、引き続き、頂点CからEまでジグザグ状に配線を形成する。上記の配線の両端A、Eには、取り出し用のパッドを形成する。同様に、フレキシブル基板7の裏面に、コイルは頂点B1(B点の反対面である)からD1(D点の反対面である)まで、ジグザグ状に配線し(配線の表面は絶縁処理されている)、引き続き、頂点D1からF1(Fの反対面である)まで、ジグザグ状に配線を形成する。上記の配線の両端B1、F1には、取り出し用のパッドを形成する。次に、このフレキシブル基板7をC(C1)、D(D1)位置に沿って折り曲げて、即ちAとE及びBとFを重ねて、反対面にA1とE1及びB1とF1を重ねて、トルクセンサの1つの検出コイルを形成する。更に、この検出コイルを形成したフレキシブル基板7を半円筒状磁心3の内面に固着して、この2つの半円筒状磁心3,3を第一の方法と同じように、磁歪回転軸1に対向緊密に接合してトルクセンサを構成する。
しかしながら、このようなコイル巻き方法については、それぞれ次のような問題があった。まず、図7に示した方法では、半円筒状磁心3の内面にコイルの配線を配置するため、溝5を設けることが必要であるが、高透磁率及び低導電率を有する磁心(例えば、フェライト材料)は硬いため、内面に±45°の溝を作ることが非常に困難である。
次に、図8に示す方法では半円筒状磁心3の内面に溝を加工する必要がないので、より安価にトルクセンサを構成することができる。しかし、実際にコイルを適用する際、検出感度の向上を図るため、検出コイルは多ターン数に形成する必要である。フレキシブル基板7の検出コイルを多ターン数に形成すると、フレキシブル基板7をC(C1)、D(D1)位置に沿って折り曲げる際、折り曲げる部分で断線する恐れがある。又、検出コイルを多ターン数に形成すると、フレキシブル基板7の面積も大きくなり、コスト高になる。更に、この場合には、検出コイルは厚くなってコイルと高速回転の磁歪回転軸1に接触恐れがあるので、コイルの磨耗、断線の可能性も大きくなる。
従って、本発明の目的は、フレキシブル基板に多ターン数に検出コイルを形成しても断線することなく、かつ検出コイルの厚みが薄く磁歪回転軸1と接触することがない磁歪式トルクセンサを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の磁歪式トルクセンサは、中心軸の周りに回転する磁歪特性を有する回転軸と、前記回転軸の外周と所定の間隔を有しながら同心状に緊密に対向配置される半円筒状で高透磁率及び低導電率を有する磁心と、前記半円筒状磁心の内面に装着されるフレキシブル基板コイルとを備え、前記フレキシブル基板コイルは、フレキシブル基板の一方の面に、前記中心軸に対して+45°傾いたコイルが形成されると共に、前記フレキシブル基板の他方の面には前記中心軸に対して−45°傾いたコイルが形成され、前記フレキシブル基板の一方の面には、コイルが順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分とを交互に有し、前記順時計回りに形成された部分と前記反時計回りに形成された部分との接続が前記フレキシブル基板の他方の面を介して行われ、前記フレキシブル基板の他方の面には、コイルが順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分とを交互に有し、前記順時計回りに形成された部分と前記反時計回りに形成された部分との接続が前記フレキシブル基板の一方の面を介して行われることを特徴とする。
前記接続される箇所には、コイルの配線部分が形成されていないことが好ましい。
前記フレキシブル基板として、中間層を介しその両側に銅層を形成した基板を用いることができる。
前記中心軸に対して+45°傾いたコイルを前記フレキシブル基板の一方の面に多ターン数形成する一方、前記中心軸に対して−45°傾いたコイルを前記フレキシブル基板の他方の面に多ターン数形成することもできる。
本発明の磁歪式トルクセンサによれば、フレキシブル基板コイルにおいてコイルの形成面と反対側の面でコイル同士を接続しているので、フレキシブル基板を折り曲げて半円筒状磁心に装着する必要がなく、折り曲げる部分における断線の恐れが無い。
また、フレキシブル基板コイルの表と裏両面に多ターン数にコイルを形成しても検出コイルの厚みを薄くできるため、半円筒状磁心に装着して回転軸と接合しても接触する危険性が少なく、コイルの磨耗、断線の可能性も小さくできる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)に、本発明の磁歪式トルクセンサの一実施形態を示す。この磁歪トルクセンサは、磁歪特性を有する、例えば、Ni、Fe−Al合金、Fe−Co合金などの磁歪回転軸1と、磁歪回転軸1の軸Oに垂直な面において磁歪回転軸1と同心状に緊密に対向配置される2つの半円筒状磁心3,3と、半円筒状磁心3,3の内面に装着され、磁歪回転軸1の軸Oに対して+45°傾いたコイル2と−45°傾いたコイル4が形成されたフレキシブル基板コイル9と、から構成される。磁歪回転軸1は従来と同様であるので説明を省略する。また、半円筒状磁心3も従来と同様、高透磁率及び低導電率を有する材料(好ましくは、透磁率μ>100以上、電気導電率1×104〜1×105 S/m)が用いられる。
(フレキシブル基板コイル9)
次に、図2を参照して、2つの半円筒状磁心3,3の内面に装着されるフレキシブル基板コイル9について更に説明する。
図2(a)に示すように、フレキシブル基板コイル9は2つの半円筒状磁心3,3の内面に装着されるが、フレキシブル基板コイル9の幅W、即ち、半円筒状磁心3の幅Wは次の式で設定される。
W=πD/2N(N=1,2,3・・・)
ここで、Dは半円筒状磁心3の内径である。
また、フレキシブル基板コイル9のコイル長さHは
H=πD/2
フレキシブル基板コイル9の電流コイル幅Lは
L=W/2=πD/4N(N=1,2,3・・・)
とされる。
例えば、N=1の時、H=W=πD/2、L=πD/4である。そのフレキシブル基板コイル9の形状は図2(b)のようになる。
一方、N=2の時、H=πD/2、W=πD/4、L=πD/8である。そのフレキシブル基板コイル9の形状は図2(c)のようになる。
(フレキシブル基板コイル9aのコイル配線方法)
次に、図3を参照しつつ、このフレキシブル基板コイル9のコイル配線方法について説明する。
図3(a)に、N=1、フレキシブル基板のH(長さ)=W(幅)=πD/2、L(電流コイル幅)=πD/4である時のコイルの配線方法を示す。
まず、ここで用いられるフレキシブル基板15は3層構造であり、中間層17を介して上層と下層にはそれぞれ表面絶縁処理された銅層16a,16bが設けられる。
+45°コイルの配線は、以下のように行う。まず、フレキシブル基板15の表面の銅層16aのビアAからBまで、順時計回りに第1コイル21を形成する。次に、銅層16aのビアCからDまで、反時計回りに第2コイル22と順時計回り第3コイル23を形成する。最後に、銅層16aのビアEからFまで、反時計回りに第4コイル24を形成する。
第1コイル21と第2コイル22の接続ビアBとCにおいては、フレキシブル基板15の表面の銅層16aから裏面の銅層16bまで貫通するライン(貫通孔)が形成されており、接続ビアBとCの接続は、裏面の銅層16bで行われる。
同様に、第3コイル23と第4コイル24の接続ビアDとEにおいても、表面の銅層16aから裏面の銅層16bまで貫通するライン(貫通孔)が形成されており、接続ビアDとEの接続は、裏面の銅層16bで行われる。
更に、配線の両端ビアAとFには、取り出し用パッドを形成して、+45°コイルとする。
−45°コイルの配線は、以下のように行う。まず、フレキシブル基板15の裏面の銅層16bのビアGからHまで、反時計回りに第1コイル26を形成する。次に、銅層16bのビアIからJまで、順時計回りに第2コイル27と反時計回り第3コイル28を形成する。最後に、銅層16bのビアKからLまで、順時計回りに第4コイル29を形成する。
第1コイル26と第2コイル27の接続ビアHとIにおいては、フレキシブル基板15の裏面の銅層16bから表面の銅層16aまで貫通するライン(貫通孔)が形成されており、接続ビアHとIの接続は、表面の銅層16aで行われる。
同様に、第3コイル28と第4コイル29の接続ビアJとKにおいても、裏面の銅層16bから表面の銅層16aまで貫通するライン(貫通孔)が形成され、接続ビアJとKの接続ラインは、表面の銅層16aで接続される。
更に、配線の両端ビアGとLには、取り出し用パッドを形成して、−45°コイルとする。
銅層16aにおける+45°コイルの第1コイル21と第2コイル22の接続ビアBとCの位置は、銅層16bにおける−45°コイルの第3コイル28の中心部配線が無い位置に配置し、BとCの接続ラインの傾く方向は任意である。同様に、銅層16aにおける+45°コイルの第3コイル23と第4コイル24の接続ビアDとEの位置は、銅層16bにおける−45°コイルの第2コイル27の中心部配線が無い位置に配置し、DとEの接続ラインの傾く方向は任意である。
銅層16bにおける−45°コイルの第1コイル26と第2コイル27の接続ビアHとIの位置は、銅層16aにおける+45°コイルの第3電流コイル23の中心部配線が無い位置に配置し、HとIの接続ラインの傾く方向は任意である。同様に、銅層16bにおける−45°コイルの第3コイル28と第4電流コイル29の接続ビアJとKの位置は、銅層16aにおける+45°コイルの第2コイル22の中心部配線が無い位置に配置し、JとKの接続ラインの傾く方向は任意である。
(フレキシブル基板コイル9bのコイル配線方法)
次に、図3(b)に、N=2、フレキシブル基板のH(長さ)=πD/2、W(幅)=πD/4、L(電流コイル幅)=πD/8である時のコイルの配線方法を示す。
±45°コイルの配線及び接続方法は図3(a)と同様である。
即ち、中間層19を介してその上層と下層には銅層18a,18bを設けた3層構造のフレキシブル基板20を用い、表面の銅層18aのビアAからBまで、順時計回りにコイルを形成し、次に、銅層18aのビアCからDまで、反時計回り及び順時計回りにコイルを形成し、更に、銅層18aのビアEからFまで、反時計回り及び順時計回りにコイルを形成し、最後に、銅層18aのビアGからHまで、反時計回りにコイルを形成する。ここで、接続ビアBとC、DとE、及びFとGにおいては、表面の銅層18aから裏面の銅層18bまで貫通するライン(貫通孔)が形成されており、これらの接続ビアの接続は、裏面の銅層18bで行われる。更に、配線の両端ビアAとHには、取り出し用パッドを形成して、+45°コイルとする。
更に、裏面の銅層18bのビアIからJまで、半時計回りにコイルを形成し、次に、銅層18bのビアKからLまで、順時計回り及び反時計回りにコイルを形成し、更に、銅層18bのビアMからNまで、順時計回り及び反時計回りにコイルを形成し、最後に、銅層18bのビアOからPまで、順時計回りにコイルを形成する。ここで、接続ビアJとK、LとM、及びNとOにおいては、裏面の銅層18bから表面の銅層18aまで貫通するライン(貫通孔)が形成されており、これらの接続ビアの接続は、表面の銅層18aで行われる。更に、配線の両端ビアIとPには、取り出し用パッドを形成して、−45°コイルとする。
銅層18aにおける+45°コイルの接続ビアBとC、DとE、FとGの位置は、銅層18bにおける−45°コイルの中心部配線が無い位置に配置し、BとC、DとE、FとGの接続ラインの傾く方向は任意である。同様に、銅層18bにおける−45°コイルの接続ビアJとK、LとM、NとOの位置は、銅層18aにおける+45°コイルの中心部配線が無い位置に配置し、JとK、LとM、NとOの接続ラインの傾く方向は任意である。
(磁歪式トルクセンサの形成)
このようにして形成したフレキシブル基板コイル9a又は9bを半円筒状磁心3の内面に装着して、2つの半円筒状磁心3,3を磁歪回転軸1に対向緊密に接合して磁歪式トルクセンサを構成する。このような磁歪式トルクセンサの動作原理及び応用システムは特願2003−407262号と同じであるので、説明は省略する。
なお、図3(a),(b)では±45°コイルの巻きターン数が1ターンであるが、多ターン数に巻くこともできる。
また、図2(a)、(b)に示したように、Nが大きくなると、半円筒状磁心3の幅Wが小さくなる。即ち、センサの体積が小さくなる。しかし、Nが極端に大きくなると、フレキシブル基板の電流コイルの幅Lも短くなるため、回転軸1に対して同方向に傾く導線間の影響が大きくなり、出力信号に対し、悪影響が発生する。又、フレキシブル基板の電流コイルの幅Lが短くなると、電流コイルの中心部に配線なしの部分も小さくなり、電流コイルと電流コイルの接続ビアの配置も困難になる。
(本実施形態の効果)
(1)フレキシブル基板コイル9a又は9bの表と裏両面にコイルを形成し、コイルの形成面と反対側の面で接続しているので、従来のフレキシブル基板を用いた形成方法と異なり、フレキシブル基板に沿って折り曲げる必要がない。このため、折り曲げる部分の断線の恐れが無い。
(2)フレキシブル基板コイル9a又は9bの表と裏両面に多ターン数にコイルを形成しても検出コイルの厚みを薄くできる。このため、半円筒状磁心3に装着して磁歪回転軸1と接合しても磁歪回転軸1と接触する危険性が少なく、コイルの磨耗、断線の可能性も小さくなる。
(3)多ターン数コイルをフレキシブル基板コイル9a又は9bに形成できるので、磁歪式トルクセンサの感度を高くすることができる。
(4)フレキシブル基板コイル9a又は9bを用いてコイルを形成しているので、半円筒状磁心3に簡易に装着することができる。また、従来のようにコイルを配置するための溝を半円筒状磁心3に形成する必要がなく、加工費等が不要であり生産価格を低減することができる。
本発明の磁歪式トルクセンサの一実施形態を示す図であり、(a)は概略図、(b)は分解斜視図である。 本実施形態に用いられるフレキシブル基板コイルを示す図であり、(a)は2つの半円筒状磁心の内面に装着される説明図、(b)はN=1の場合のフレキシブル基板コイルの平面図、(c)はN=2の場合のフレキシブル基板コイルの平面図である。 本実施形態のフレキシブル基板コイルにおけるコイルの配線方法を説明する図であり、(a)はN=1の場合、(b)はN=2の場合である。 従来の磁歪式トルク検出装置を示す概略図であり、(a)は特許文献1に示す磁歪式トルク検出装置の概略図、(b)は特許文献2に示す磁歪式トルク検出装置の概略図である。 特願2003−407262号に示す磁歪式トルクセンサを示す概略図である。 図5の磁歪式トルクセンサの分解図である。 磁歪式トルクセンサのコイル巻き方法の一例を示す説明図である。 磁歪式トルクセンサのコイル巻き方法の他の例を示す説明図である。
符号の説明
1 磁歪回転軸
2 +45°コイル
3 半円筒状磁心
4 −45°コイル
5 溝
7 フレキシブル基板
8 コイル用エナメル線
9a,9b フレキシブル基板コイル
11 回転軸
12 コイル
13 磁歪膜
14 磁心
15,20 フレキシブル基板
16a,b 銅層
17 中間層
18a,b 銅層
19 中間層
21 第1コイル
22 第2コイル
23 第3コイル
24 第4コイル
26 第1コイル
27 第2コイル
28 第3コイル
29 第4コイル

Claims (4)

  1. 中心軸の周りに回転する磁歪特性を有する回転軸と、前記回転軸の外周と所定の間隔を有しながら同心状に緊密に対向配置される半円筒状で高透磁率及び低導電率を有する磁心と、前記半円筒状磁心の内面に装着されるフレキシブル基板コイルとを備え、
    前記フレキシブル基板コイルは、フレキシブル基板の一方の面に、前記中心軸に対して+45°傾いたコイルが形成されると共に、前記フレキシブル基板の他方の面には前記中心軸に対して−45°傾いたコイルが形成され、
    前記フレキシブル基板の一方の面には、コイルが順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分とを交互に有し、前記順時計回りに形成された部分と前記反時計回りに形成された部分との接続が前記フレキシブル基板の他方の面を介して行われ、
    前記フレキシブル基板の他方の面には、コイルが順時計回りに形成された部分と反時計回りに形成された部分とを交互に有し、前記順時計回りに形成された部分と前記反時計回りに形成された部分との接続が前記フレキシブル基板の一方の面を介して行われることを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記接続される箇所には、コイルの配線部分が形成されていないことを特徴とする請求項1記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 前記フレキシブル基板として、中間層を介しその両側に銅層を形成した基板を用いることを特徴とする請求項1記載の磁歪式トルクセンサ。
  4. 前記中心軸に対して+45°傾いたコイルが前記フレキシブル基板の一方の面に多ターン数形成される一方、前記中心軸に対して−45°傾いたコイルが前記フレキシブル基板の他方の面に多ターン数形成されることを特徴とする請求項1記載の磁歪式トルクセンサ。

JP2004318003A 2004-11-01 2004-11-01 磁歪式トルクセンサ Pending JP2006126130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318003A JP2006126130A (ja) 2004-11-01 2004-11-01 磁歪式トルクセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318003A JP2006126130A (ja) 2004-11-01 2004-11-01 磁歪式トルクセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006126130A true JP2006126130A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36721002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004318003A Pending JP2006126130A (ja) 2004-11-01 2004-11-01 磁歪式トルクセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006126130A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089305A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Hitachi Cable Ltd 基板コイル型磁歪トルクセンサ
CN103529131A (zh) * 2013-10-18 2014-01-22 国家电网公司 一种可调节磁致伸缩导波传感器
JP2016200552A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 日立金属株式会社 トルクセンサ
JP2018040665A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 日立金属株式会社 トルクセンサ用コイル及びトルクセンサ
JP6483778B1 (ja) * 2017-10-11 2019-03-13 シナノケンシ株式会社 磁歪式トルク検出センサ
JP2020148758A (ja) * 2019-03-06 2020-09-17 シナノケンシ株式会社 磁歪式トルク検出センサ
US10983019B2 (en) 2019-01-10 2021-04-20 Ka Group Ag Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation
US11486776B2 (en) 2016-12-12 2022-11-01 Kongsberg Inc. Dual-band magnetoelastic torque sensor
US11821763B2 (en) 2016-05-17 2023-11-21 Kongsberg Inc. System, method and object for high accuracy magnetic position sensing
US12025521B2 (en) 2021-10-15 2024-07-02 Brp Megatech Industries Inc. Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105304A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 Fujikura Ltd プリントコイル
JPS6224601A (ja) * 1985-07-25 1987-02-02 Daizaburo Iwasaki コイル部材
JPH06201493A (ja) * 1992-12-25 1994-07-19 Omron Corp 磁歪式応力センサ
JPH06217482A (ja) * 1993-12-01 1994-08-05 Sony Corp 回路パターン形成方法
JPH06273247A (ja) * 1993-03-24 1994-09-30 Omron Corp 磁歪式応力センサ
JPH07190866A (ja) * 1993-10-29 1995-07-28 Omron Corp 磁歪式トルクセンサ及び測定装置ならびにそれらを用いた切削工具用状態監視装置
JPH08114516A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Toyota Autom Loom Works Ltd 磁歪式トルクセンサ
JPH0933488A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Daido Steel Co Ltd 渦流探傷用プローブおよびその製造法
JPH10289816A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Omron Corp プリント型積層コイル及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105304A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 Fujikura Ltd プリントコイル
JPS6224601A (ja) * 1985-07-25 1987-02-02 Daizaburo Iwasaki コイル部材
JPH06201493A (ja) * 1992-12-25 1994-07-19 Omron Corp 磁歪式応力センサ
JPH06273247A (ja) * 1993-03-24 1994-09-30 Omron Corp 磁歪式応力センサ
JPH07190866A (ja) * 1993-10-29 1995-07-28 Omron Corp 磁歪式トルクセンサ及び測定装置ならびにそれらを用いた切削工具用状態監視装置
JPH06217482A (ja) * 1993-12-01 1994-08-05 Sony Corp 回路パターン形成方法
JPH08114516A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Toyota Autom Loom Works Ltd 磁歪式トルクセンサ
JPH0933488A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Daido Steel Co Ltd 渦流探傷用プローブおよびその製造法
JPH10289816A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Omron Corp プリント型積層コイル及びその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089305A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Hitachi Cable Ltd 基板コイル型磁歪トルクセンサ
CN103529131A (zh) * 2013-10-18 2014-01-22 国家电网公司 一种可调节磁致伸缩导波传感器
JP2016200552A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 日立金属株式会社 トルクセンサ
US11821763B2 (en) 2016-05-17 2023-11-21 Kongsberg Inc. System, method and object for high accuracy magnetic position sensing
JP2018040665A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 日立金属株式会社 トルクセンサ用コイル及びトルクセンサ
US11486776B2 (en) 2016-12-12 2022-11-01 Kongsberg Inc. Dual-band magnetoelastic torque sensor
JP6483778B1 (ja) * 2017-10-11 2019-03-13 シナノケンシ株式会社 磁歪式トルク検出センサ
JP2019070616A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 シナノケンシ株式会社 磁歪式トルク検出センサ
US10983019B2 (en) 2019-01-10 2021-04-20 Ka Group Ag Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation
JP2020148758A (ja) * 2019-03-06 2020-09-17 シナノケンシ株式会社 磁歪式トルク検出センサ
US12025521B2 (en) 2021-10-15 2024-07-02 Brp Megatech Industries Inc. Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6376028B2 (ja) トルクセンサ
JP4674533B2 (ja) 交流電流検出用コイル
EP2390676B1 (en) Electromagnetic coil structure having a flat conductive track, magnetic core and magneto electronic angle sensor
JPH04222447A (ja) 平坦な巻線を有するレゾルバー
WO2004047252A1 (ja) ブラシレスモータのステータ、及び、これを備えたブラシレスモータ、並びにコイル構造
JP2006201033A (ja) トルク検出装置
JP2005164531A (ja) 磁歪式トルクセンサ
JP2006126130A (ja) 磁歪式トルクセンサ
CN101814354A (zh) 具有缠绕磁芯的磁回路器件及其制造方法
JP2019140762A (ja) モータコイル基板
JP4888015B2 (ja) 基板コイル型磁歪トルクセンサ
JP4269330B2 (ja) シートコイル形レゾルバ
US6759786B2 (en) Stator of a brushless direct current motor and a method for making it
JP2019221009A (ja) モータコイル基板
JP4654367B2 (ja) レゾルバ
JP5290899B2 (ja) 電流センサおよび電流センサの製造方法
JP2017026373A (ja) トルクセンサ
JPH06273247A (ja) 磁歪式応力センサ
JP4092321B2 (ja) 励磁用コイル
JP2007040790A (ja) トルク検出装置
WO2021070480A1 (ja) 非接触給電装置
JP2008039409A (ja) 浮力型磁気方位検知素子
JP4521506B2 (ja) 平面型レゾルバ
JPH11146588A (ja) 検出コイル付モータコイルユニット
KR20210121404A (ko) 변위 센서

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100413

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02