JP2006123816A - 車両用格納装置 - Google Patents

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Yoichiro Higuchi
陽一郎 樋口
Atsushi Hiroshige
敦 広重
Nobuyuki Ichinose
信之 一瀬
Misao Nomura
操 野村
Akihisa Hirasawa
彰久 平澤
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Abstract

【課題】 荷室を広く使用することができる車両用格納装置を得る。
【解決手段】 天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、車幅方向に長手とされると共に該長手方向に伸縮可能とされたハウジング12を備えている、ハウジング12は、パーティションネット30及びトノカバー40を引き出し可能に格納している。このハウジング12は、天井26近傍の格納位置では長手方向両右端部を格納凹部24に入り込ませて下方に移動しないように保持され、荷室Rの上下中間位置である使用位置では、使用凹部28に長手方向端部を入り込ませて下方に移動しないように保持されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に適用され、例えばパーティションネットやトノカバー等を不使用時に格納するための車両用格納装置に関する。
例えばワゴンタイプの乗用車には、客室と荷室との間に展開されるパーティションネットや、荷室の荷を外部(窓)から見えないように覆うトノカバー等を備えたものがある。このようなパーティションネットやトノカバーは、不使用時には車室内に設けたハウジング内に巻き取り状態で格納され、使用時にハウジングから巻き出されて展開されるようになっている。そして、パーティションネット及びトノカバーを、後部座席のシートバック上端に固定した共通のハウジングに格納する技術が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−52920号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、シートバックの背面側にハウジングが配設されているため、換言すれば、パーティションネットやトノカバーの不使用時にハウジングが荷室内に位置する構造であるため、該パーティションネット等の不使用時に実質的な荷室空間が狭くなってしまう問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、荷室を広く使用することができる車両用格納装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用格納装置は、幅方向に長手とされると共に該長手方向に伸縮可能とされ、かつ内部に格納用の空間を有する格納体と、車室の上端部において、前記格納体の長手方向両端を支持する第1支持部と、前記第1支持部よりも下側において、前記格納体の長手方向両端を支持する第2支持部と、を備えている。
請求項1記載の車両用格納装置では、車幅方向に長手とされた格納体は、長手方向両端が第1支持部に支持される位置(以下、第1位置という)と、長手方向両端が第2支持部に支持される位置(以下、第2位置という)とを取り得る。車室内では、上側(第1位置側)が下側(第2位置側)よりも車幅方向に狭くなっていることが多いが、このような上下位置による幅寸法の相違(第1保持部と第2保持部との車幅方向位置の相違)があっても、該幅寸法の相違は格納体が長手方向に伸縮することで吸収される。換言すれば、格納体は、車体上下方向に沿う移動に伴って必要に応じて長手方向に伸縮することで、第1位置と第2位置とを取り得る。
ここで、格納体が第1位置と第2位置とを取り得るため、例えば格納体(に収容されるもの)の不使用時に該格納体を車室上端部(天井近傍)である第1位置に位置させることで、格納体が荷室の実質的な使用空間を狭めてしまうことがなくなり、荷室を広く使用することができる。また、格納体は、長手方向両端が第1支持部又は第2支持部に支持される構成であるため、第1支持部、第2支持部を例えばピラー等の車体両側部に設けることができる。このため、荷室空間を犠牲にすることなく、第1及び第2支持部を構成することができる。
このように、請求項1記載の車両用格納装置では、荷室を広く使用することができる。なお、第1支持部が設けられる上端部は、上端には限られず、実質的な荷室空間を狭めてしまうことのない上端近傍の範囲に設定することができる。また、第1支持部、第2支持部の支持は、例えば格納体の下面に係合する支持には限られず、例えば摩擦による支持(第1位置又は第2位置での保持)であっても良い。
請求項2記載の発明に係る車両用格納装置は、請求項1記載の車両用格納装置において、車体両側部にそれぞれ設けられ、前記格納体が所定の軌跡で第1支持部と第2支持部との間を移動するように案内する一対のガイド部をさらに備えたことを特徴としている。
請求項2記載の車両用格納装置では、格納体は、一対のガイド部に案内されつつ第1支持部(第1位置)と第2支持部(第2位置)との間を移動する。これにより、長手方向に伸縮する格納体は、その長手方向が車幅方向に対し位置ずれしてしまうことが防止され、長手方向に伸縮しながら上下動することが容易になる。
請求項3記載の発明に係る車両用格納装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用格納装置において、前記格納体を長手方向の伸長側に付勢する付勢部材をさらに備えた。
請求項3記載の車両用格納装置では、付勢部材の付勢力によって格納体は、車体両側部に押し付けられながら第1位置と第2位置との間を上下動する。すなわち、格納体は、その長さを車幅寸法に応じて変化させながら上下動する。
請求項4記載の発明に係る車両用格納装置は、請求項3記載の車両用格納装置において、前記第1支持部及び第2支持部は、前記格納体が前記付勢部材の付勢力によって伸長しつつ長手方向端部を入り込ませる孔部である。
請求項4記載の車両用格納装置では、格納体は、第1支持部又は第2支持部に至ると、伸長して長手方向両端を孔部に入り込ませる。これにより、格納体の下方への移動が確実に防止される。すなわち、格納体を第1位置又は第2位置に確実に保持することができる。なお、孔部に入り込んだ格納体は、伸長限まで伸長しても良く孔部の底等に当接して慎重を制限されても良い。
請求項5記載の発明に係る車両用格納装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用格納装置において、前記格納体は、一端側が車体天井に固定されたパーティションネットを前記第1支持部による支持状態で引き出し可能に巻き取って格納し、前記第2支持部による支持状態で前記パーティションネットを客室と荷室との間で展開させる。
請求項5記載の車両用格納装置では、第1位置に位置する格納体内にパーティションネットが巻き取られて格納されている。一端が天井に固定されたパーティションネットは、格納体を第2位置側に移動すると格納体から巻き出されつつ客室と荷室との間で展開し、格納体が第2位置で支持される状態で上記展開状態を維持する。パーティションネットの不使用時には、格納体が天井近傍の第1位置に位置するため、荷室を広く使用することができる。
請求項6記載の発明に係る車両用格納装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車両用格納装置において、前記格納体は、荷室に積まれた荷を覆うためのトノカバーを巻き出し可能に巻き取って格納している。
請求項6記載の車両用格納装置では、例えば荷室の荷を隠す際には、格納体を第2位置に位置させ、この第2位置に位置する格納体からトノカバーを巻き出して荷室の荷を覆う。トノカバーの不使用時には、トノカバーを巻き取って格納している格納体を天井近傍の第1位置に位置させることで、荷室を広く使用することができる。
以上説明したように本発明に係る車両用格納装置は、荷室を広く使用することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係る車両用格納装置としての天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10について、図1乃至図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEは、それぞれ天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10が適用される自動車Sの前方向(進行方向)、後方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示しており、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10の概略全体構成が車体を切り欠いて見た斜視図にて示されている。また、図2には天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10が背面図にて示されており、図3には天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10が側断面図にて示されている。これらの図に示される如く、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10は、ワゴンタイプの自動車Sに適用されており、自動車Sの客室Cと荷室Rとの間に展開するパーティションネット30及び荷室Rを上下に仕切る(分割する)トノカバー40を、格納体としてのハウジング12内に引き出し可能に格納する装置である。
図1に示される如く、ハウジング12は、車幅方向(左右方向)に長手の略筒状に形成されたハウジング本体14を備えている。図3に示される如く、ハウジング本体14は、この実施形態では、長辺が前後方向に沿う略矩形枠状の断面形状を有する矩形筒状に形成されている。図1及び図2に示される如く、ハウジング本体14の長手方向両端には、それぞれスライド部材16が設けられている。
具体的には、各スライド部材16は、有底の矩形筒状に形成されており、ハウジング本体14の長手方向端部を該長手方向に沿うスライド(摺動)可能に挿入させている。これにより、ハウジング12は、各スライド部材16が車幅方向外側に移動することで長手方向に伸長し、各スライド部材16が車幅方向内側に移動することで短縮する構成とされている。図示は省略するが、各スライド部材16とハウジング本体14との間には、互いに係合してハウジング本体14からスライド部材16が脱落することを防止する係合部が設けられている。
図2及び図4に示される如く、各スライド部材16の内側におけるハウジング本体14の長手方向端面14Aと各スライド部材16の底面16Aとの間には、それぞれ付勢部材としての圧縮コイルスプリング18が圧縮状態で配設されている。これにより、各スライド部材16は、圧縮コイルスプリング18の付勢力によって車幅方向外側に向けて(ハウジング12の伸長方向に)付勢されるようになっている。
以上説明したハウジング12は、自動車Sにおける客室Cと荷室Rとの間で上下動可能に配設されている。具体的には、自動車Sの車体を構成する左右一対のCピラー20には、上下方向に沿ってガイド部としてのガイドレール(ガイド溝)22が形成されている。図5及び図6に示される如く、ガイドレール22は、Cピラー20における後席シート32用のウエビングベルトWの導出部20Aよりも後側に配置されている。このガイドレール22は、車幅方向内側を向いて開口する溝状に形成されており、その内側にハウジング12の対応する長手方向端部すなわちスライド部材16の端部を入り込ませている。これにより、ハウジング12は、左右のスライド部材16が対応するガイドレール22にガイドされつつ該ガイドレール22の溝底22Aに摺動して自動車Sに対し上下動するようになっている。
図2に示される如く、自動車Sは、荷室Rの上下中間部付近から上端側に向けて連続的に車幅が狭くなるように絞られており、左右一対のCピラー20すなわちガイドレール22の溝底22Aは、互いの対向間隔が上端側ほど狭くなるように上下方向に対し傾斜又は湾曲して形成されている。このため、ハウジング12は、左右のガイドレール22にガイドされて下方に移動しながら伸長し、上方に移動しながら短縮するようになっている。すなわち、ハウジング12が下方に移動するときには、圧縮コイルスプリング18の付勢力によって各スライド部材16がハウジング本体14に対し車幅方向外側にスライドし、ハウジング12が上方に移動するときには、この移動力の一部が溝底22Aの上記傾斜又は湾曲形状によって圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗する力に変換されることで、各スライド部材16がハウジング本体14に対し車幅方向内側にスライドする構成である。
図5にも示される如く、各ガイドレール22の上端には、それぞれ溝底22Aよりも車幅方向外側に凹んだ孔部(第1支持部)としての格納凹部24が設けられている。左右の格納凹部24にハウジング12の対応するスライド部材16がそれぞれ入り込むことで、該ハウジング12の下方への移動が防止されるようになっている。すなわち、格納凹部24の下面24Aがストッパの機能を果たすようになっている。これにより、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10は、パーティションネット30、トノカバー40の不使用時(後述)には、ハウジング12を自動車Sの車内における天井26の近傍に格納しておくことができる構成とされている。ハウジング12における各スライド部材16を格納凹部24に入り込ませる位置を格納位置と言うこととする。なお、格納位置に位置するハウジング12の上方への移動は、天井26(ガイドレール22の上側閉塞端)によって制限されるようになっている。
また、ハウジング12を格納位置から下方に移動する際には、圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗してハウジング12を短縮しつつ下方にずらし、各スライド部材16が格納凹部24を抜け出した後は、単にハウジング12を下向きに移動すれば良い構成とされている。なお、例えば格納凹部24の下面24Aを傾斜面として、該下面24Aがハウジング12を下向きに移動する移動力の一部を圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗してハウジング12を短縮する力に変換する構成とすることも可能である。この構成では、単にハウジング12を所定値以上の力で下方に移動するだけで、各スライド部材16を格納凹部24から抜け出させることができる。何れにしても、圧縮コイルスプリング18の付勢力は、人手によるハウジング12の操作で各スライド部材16が容易に格納凹部24から抜け出す程度に設定されている。
一方、図5に示される如く、各ガイドレール22の下端には、それぞれ溝底22Aよりも車幅方向外側に凹んだ孔部(第2支持部)としての使用凹部28が設けられている。左右の使用凹部28にハウジング12の対応するスライド部材16がそれぞれ入り込むことで、該ハウジング12の上方及び下方への移動が防止されるようになっている。すなわち、使用凹部28の下面28A(ガイドレール22の下側閉塞端)が下側ストッパの機能を、使用凹部28の上面28Bが上側ストッパの機能をそれぞれ果たすようになっている。各使用凹部28は、上下方向において、荷室Rの中間部、この実施形態では後席シート32のシートバック32Aの上端近傍に配置されている。また、各使用凹部28は、使用位置に位置するハウジング12が後席シート32のリクライニングや折り畳み等の動作を妨げないように配置されている。
これにより、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10は、ハウジング12を、自動車Sに対するパーティションネット30、トノカバー40の使用位置(後述)に保持することができる構成とされている。ハウジング12における各スライド部材16を使用凹部28に入り込ませる位置を使用位置と言うこととする。使用位置に位置するハウジング12は、圧縮コイルスプリング18の付勢力によって各スライド部材16の端部を使用凹部28の底面に押し付けつけるようになっている。なお、ハウジング12は、各スライド部材16を対応する使用凹部28に入り込ませた状態で伸長限(上記抜け止め用係合部の係合状態)に達し、各スライド部材16の端部を使用凹部28の底面に押し付けない構成とされても良い。
また、ハウジング12を使用位置から上方に移動する際には、圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗してハウジング12を短縮しつつ上方にずらし、各スライド部材16が使用凹部28を抜け出した後は、単にハウジング12を上向きに移動すれば良い構成とされている。なお、例えば使用凹部28の上面28Bを傾斜面として、該上面28Bがハウジング12を上向きに移動する移動力の一部を圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗してハウジング12を短縮する力に変換する構成とすることも可能である。この構成では、単にハウジング12を所定値以上の力で上方に移動するだけで、各スライド部材16を格納凹部24から抜け出させることができる。使用凹部28から抜け出すためにハウジング12を短縮するのに要する力(圧縮コイルスプリング18の圧縮量)は、格納凹部24を抜け出す力と比較して小さいので、圧縮コイルスプリング18の付勢力の設定は、上記の通り格納凹部24からの抜け出し力に基づいて決めれば良い。
図1に示される如く、以上説明した格納位置と使用位置とを選択的に取り得るハウジング12には、パーティションネット30が引き出し可能に格納(収容)されている。具体的には、図4及び図6に示される如く、ハウジング本体14には、該ハウジング本体14に長手方向を一致させたネット巻取軸34が回転自在に軸止されている。また、ハウジング本体14の上壁14Bには、パーティションネット30を引き出すためのスリット36が該ハウジング本体14の長手方向に沿って設けられている。そして、ネット巻取軸34には、スリット36を挿通しているパーティションネット30が巻き回されており、パーティションネット30のハウジング12の外側に位置する端部は、図1及び図2に示される如く天井26に固定されている。さらに、ネット巻取軸34とハウジング本体14との間には、図示しないぜんまいばね等の付勢部材が配設されており、この付勢部材によってネット巻取軸34はパーティションネット30の巻取方向(図6に示す矢印A方向)に付勢されている。
これらにより、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、ハウジング12が格納位置に位置する状態では、パーティションネット30が上記付勢力によってネット巻取軸34に巻き取られる構成とされている。一方、ハウジング12が使用位置に位置する状態では、パーティションネット30が天井26とハウジング12との間で展開し、客室Cと荷室Rとの間に位置する構成である。この展開状態のパーティションネット30は、車両急減速時等に荷室Rの荷が客室Cに飛び込むことを防止するようになっている。なお、図4及び図5に示される如く、各スライド部材16には、ネット逃しスリット38が設けられており、各スライド部材16がハウジング12の伸縮に伴ってパーティションネット30に干渉することがない構成とされている。
また、図1に示される如く、ハウジング12には、トノカバー40が引き出し可能に格納(収容)されている。具体的には、図4及び図6に示される如く、ハウジング本体14には、該ハウジング本体14に長手方向を一致させたカバー巻取軸42が回転自在に軸止されている。また、ハウジング本体14の後壁14Cには、トノカバー40を引き出すためのスリット44が該ハウジング本体14の長手方向に沿って設けられている。そして、カバー巻取軸42には、トノカバー40が巻き回されており、該トノカバー40の自由端側に接続された端部部材46がスリット44を挿通している。端部部材46は、平板状に形成され、カバー巻取軸42への巻き取り不能な程度に高剛性とされている。
この端部部材46にはフック部46Aが設けられており、このフック部46Aを荷室Rの後端近傍に配置されたホルダ部48Aに引っ掛けることでトノカバー40が展開状態を維持し、荷室Rを上下に仕切るようになっている。ホルダ部48Aは、荷室R内の左右両側部に設けられたデッキサイドトリム48の上端近傍に配置されることで、使用位置に位置するハウジング12と略同高位である構成とされている。また、端部部材46の後端46Bは、バックドアトリムの内縁形状に対応して湾曲している。
さらに、カバー巻取軸42とハウジング本体14との間には、図示しないぜんまいばね等の付勢部材が配設されており、この付勢部材によってカバー巻取軸42はトノカバー40の巻取方向(図6に示す矢印B方向)に付勢されている。トノカバー40と比較して高剛性の端部部材46は、カバー巻取軸42に巻き取られることはなく、不使用状態でもスリット44からハウジング12外に突出している(図5参照)。
これにより、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、使用位置に位置するハウジング12から端部部材46を引張ることでトノカバー40を引き出し、フック部46Aをホルダ部48Aに引っ掛けることで上記の通り荷室Rを上下に仕切り、荷室に積まれた荷(図示省略)を上側から覆う構成とされている。なお、図4及び図5に示される如く、各スライド部材16には、カバー逃しスリット50が設けられており、各スライド部材16がハウジング12の伸縮に伴ってトノカバー40に干渉することがない構成とされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、パーティションネット30を使用する際には、ハウジング12を格納位置から使用位置側に移動する。すると、一端が天井26に固定されているパーティションネット30は、ハウジング12の下方への移動に伴ってネット巻取軸34を矢印とは反対方向に回転しながら、スリット44を通じてハウジング本体14から引き出される。ハウジング12が左右のスライド部材16を使用凹部28に入り込ませて使用位置で保持されると、パーティションネット30は、客室Cと荷室Rとの間で展開した状態が維持される。
さらにトノカバー40を使用する際には、使用位置に位置しているハウジング12から突出している端部部材46を後方に引張り、スリット44を通じてトノカバー40をハウジング本体14から引き出す。端部部材46に設けたフック部46Aを荷室Rの後端近傍に設けたホルダ部48Aに引っ掛けると、トノカバー40は、荷室Rの上下方向中間部に展開した(荷室Rを上下に仕切る)状態を維持する。
トノカバー40を格納する際には、フック部46Aをホルダ部48Aから外す。すると、カバー巻取軸42が付勢部材の付勢力によって矢印B方向に回転し、トノカバー40を巻き取る。これにより、トノカバー40がハウジング12内に格納される。さらに、パーティションネット30を格納する際には、左右のスライド部材16を車幅方向内向きに移動して使用凹部28から抜け出させる。各スライド部材16が使用凹部28から抜け出したハウジング12をガイドレール22に沿って上方に移動する。このハウジング12の上方への移動に伴って、該ハウジング12は徐々に短縮し、パーティションネット30はハウジング12内のネット巻取軸34に巻き取られる。そして、ハウジング12がガイドレール22の上端に至ると、圧縮コイルスプリング18の付勢力によって各スライド部材16が格納凹部24に入り込む。これにより、ハウジング12は天井26の近傍で保持される。すなわち、パーティションネット30及びトノカバー40が天井26の近傍で保持される。
ここで、ハウジング12は、パーティションネット30及びトノカバー40の不使用時には、自動車Sの天井26近傍に配置されるため、換言すれば、ハウジング12が常に使用位置に位置する構成と比較して格納位置に位置するハウジング12が荷室Rの実質的な使用空間を狭めてしまうことがないため、該自動車Sの荷室Rを広く使用することができる。また、ハウジング12は、長手方向両端が格納凹部24又は使用凹部28に入り込んで格納位置又は使用位置に保持される構成であるため、換言すれば、格納凹部24及び使用凹部28が車体側部を構成するCピラー20に設けられているため、荷室Rの空間を犠牲にすることなく、ハウジング12が格納位置と使用位置とを取り得る(上下動する)構成が実現された。
このように、本実施形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、荷室Rを広く使用することができる。また、ハウジング12を車体に対し着脱する必要がないので、ハウジング12(すなわち、パーティションネット30、トノカバー40)の格納位置と使用位置との間の移動(格納状態と使用状態との切替)作業が容易であり、該切替の電動化も簡単な駆動機構の付加で実現することができる。
また、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、ハウジング12の左右の端部がガイドレール22によってガイドされるため、ハウジング12を上下方向で異なる車幅に応じて伸縮させながら、格納位置と使用位置との間で移動させることができる。特に、ハウジング本体14と各スライド部材16との間に圧縮コイルスプリング18を設けたため、ハウジング12の端部をCピラー20に係合させておく(例えば、Cピラー20に設けたガイドスリットを抜け止め状態で貫通させておく)ことなく、該ハウジング12を下方に移動する際に車幅に応じて伸長させる構成が実現された。
さらに、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、ハウジング12を格納位置で保持する格納凹部24、ハウジング12を使用位置で保持する使用凹部28を備えるため、移動式のハウジング12が格納位置又は使用位置で確実に保持される。
またここで、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、一端が天井26に固定されたパーティションネット30をハウジング12内のネット巻取軸34に巻き回しているため、ハウジング12を格納位置から使用位置に移動する動作によってパーティションネット30を展開することができる。すなわち、従来の如くパーティションネット30をハウジングから引き出し、展開状態を維持するために引掛部に引っ掛けたりする動作が不要である。
さらに、天井格納式トノカバー付パーティションネット装置10では、ハウジング12内にトノカバー40を引き出し可能に格納しているため、トノカバー40の格納スペースを天井26の近傍に確保することができる。このため、例えば着脱式のトノカバー装置を備えた構成のように不使用時にトノカバー装置を荷室Rの床下に格納することもなく、該荷室Rの床下空間を有効利用することができ、該床下を含めた荷室Rを全体として広く使用することができる。
なお、上記実施形態では、ハウジング12内にパーティションネット30及びトノカバー40を格納する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハウジング12内にパーティションネット30及びトノカバー40の何れか一方を格納した構成としても良く、ハウジング12を他の用途(持ち込み品や常時車載品等の収容用途等)に用いるようにしても良い。
また、上記実施形態では、ハウジング12がCピラー20に設けたガイドレール22にガイドされる配置としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハウジング12がDピラー52(図1、図3参照)に沿って移動するように構成しても良い。また、本発明の車両用格納装置は、ワゴンタイプの自動車に適用されることには限られず、例えば、ワンボックスタイプの車両やSUV等にも適用可能である。
さらに、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に含まれる範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。したがって、例えばハウジング12の伸縮構造を3ピース構造(ハウジング本体14及び2つのスライド部材16)から2ピース構造に変更したり、車体側のハウジングガイド構造をガイドレールから上記ガイドスリット(第1及び第2支持部としての屈曲部等を有するガイドスリット)を有する構造に変更しても良い。
本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置の概略全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置の背面図である。 本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置の側断面図である。 本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置を示す車体側部分を除いた斜視図である。 本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置を構成するガイドレールを示す一部切り欠いた斜視図である。 本発明の実施の形態に係る天井格納式トノカバー付パーティションネット装置を拡大して示す側断面図である。
符号の説明
10 天井格納式トノカバー付パーティションネット装置(車両用格納装置)
12 ハウジング(格納体)
14 ハウジング本体(格納体)
16 スライド部材(格納体)
18 圧縮コイルスプリング(付勢部材)
22 ガイドレール(ガイド部)
24 格納凹部(第1支持部)
28 使用凹部(第2支持部)
30 パーティションネット
40 トノカバー
C 客室
R 荷室

Claims (6)

  1. 車幅方向に長手とされると共に該長手方向に伸縮可能とされ、かつ内部に格納用の空間を有する格納体と、
    車室の上端部において、前記格納体の長手方向両端を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部よりも下側において、前記格納体の長手方向両端を支持する第2支持部と、
    を備えた車両用格納装置。
  2. 車体両側部にそれぞれ設けられ、前記格納体が所定の軌跡で第1支持部と第2支持部との間を移動するように案内する一対のガイド部をさらに備えた請求項1記載の車両用格納装置。
  3. 前記格納体を長手方向の伸長側に付勢する付勢部材をさらに備えた請求項1又は請求項2記載の車両用格納装置。
  4. 前記第1支持部及び第2支持部は、前記格納体が前記付勢部材の付勢力によって伸長しつつ長手方向端部を入り込ませる孔部である請求項3記載の車両用格納装置。
  5. 前記格納体は、一端側が車体天井に固定されたパーティションネットを前記第1支持部による支持状態で引き出し可能に巻き取って格納し、前記第2支持部による支持状態で前記パーティションネットを客室と荷室との間で展開させる請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用格納装置。
  6. 前記格納体は、荷室に積まれた荷を覆うためのトノカバーを巻き出し可能に巻き取って格納している請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車両用格納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008150019A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Hyundai Motor Co Ltd 前後移動が可能なコンビネーションタイプカーゴスクリーン

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