JP2010069928A - 自動車の荷室用カバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアゲートを開いてカバー部材を上方に移動させたときに、荷物を出し入れするための開口が狭くなるのを防ぐことができる自動車の荷室用カバー装置を提供する。
【解決手段】自動車の荷室用カバー装置23は、荷室3の前方から後方に向かって延びるカバー部材25であって、荷室を覆うトノカバー25aと、このトノカバー25aの車体後方側に取り付けられたカバー先端部25bとを備えたカバー部材25と、車体の一対のリアピラー13,15に設けられカバー先端部25bを車体前後方向に片持ち支持するようにカバー先端部25bの係止片33を支持する一対の支持部49と、を有し、支持部49は、荷室開口5の所定の上方に位置する上側支持部41を備え、この上側支持部41は、カバー先端部25bが水平よりもさらに上方に向くように、カバー先端部25bの係止片33を支持する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車の荷室用カバー装置に係り、特に、車体後部の荷室の後方にある荷室開口をリアゲートで覆う自動車の荷室用カバー装置に関する。
従来から、自動車の後部の荷室を覆って中の荷物を隠すために使用される、所謂トノカバー等の荷室用カバー装置が知られている。このような従来の自動車の荷室用カバー装置は、荷室内の荷物を取り出す度に、荷室の奥に配置された巻取装置によってカバー部材を巻き取って、荷室を開放してから荷物を取り出すようになっていた。また、このカバー部材の先端には、カバー先端部が設けられている。このカバー先端部は、カバー部材が荷室を覆っているときに、カバー部材の先端とリアゲートとの間の間隙を覆うような前後長を有し、その先端には、ユーザがカバー部材を操作するときに掴むための把持部が設けられている。
このような自動車の荷室用カバー装置を使用するとき、ユーザは、荷室を覆うために、荷室に乗り込んでからカバー部材の先端の把持部を掴み、カバー部材を巻取装置から引き出す必要があった。特に、ワゴン車等の比較的荷室が長い自動車では、荷室開口付近にいるユーザが手を伸ばして、荷室の奥に巻き取られたカバー部材の把持部を掴むのは困難である。
この問題を解決するための自動車の荷室用カバー装置として、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されているような、荷室から荷物を取り出すときに、カバー部材を前後に巻き取るのではなくカバー部材を荷室開口の上方、且つルーフの下方に一時的に退避させて荷室を開放するようなものが知られている。
特開2007−106405公報 実開昭59−104849公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されている自動車の荷室用カバー装置によれば、カバー部材を荷室開口の上方に退避させることによって、荷物を取り出すときの開口が狭くなってしまうという問題が生じる。すなわち、カバー部材の先端両側を、車体のリアピラーに固定してカバー部材を荷室開口の上方に退避させると、把持部を含むカバー先端部がルーフの下面によって上昇を制限されたり、自重によって垂れ下がったりすることによって上側がカバー先端部の先端で画定されている、荷物を出し入れするための開口を支持部の高さよりも広げることができない。
そこで、本発明は上述の従来装置の持つ問題を解決するためになされたものであり、リアゲートを開いてカバー部材を上方に移動させたときに、荷物を出し入れするための開口を広げることができる自動車の荷室用カバー装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車体後部の荷室の後方にある荷室開口をリアゲートで覆う自動車の荷室用カバー装置であって、荷室の前方から後方に向かって延びるカバー部材であって、荷室を覆うカバー本体部と、このカバー本体部の車体後方側に取り付けられたカバー先端部とを備えたカバー部材と、車体の一対のリアピラーに設けられカバー先端部を車体前後方向に片持ち支持するようにカバー先端部の車体前方側端部を支持する一対の支持部と、を有し、支持部は、荷室開口の所定の上方に位置する上側支持部を備え、この上側支持部は、カバー先端部が水平よりもさらに上方に向くように、カバー先端部の車体前方側端部を支持することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、リアゲートを開いたとき、カバー部材のカバー先端部が、リアピラーに設けられ荷室開口の所定の上方に位置する上側支持部により支持され、このとき、カバー先端部がリアピラーに設けられた上側支持部から水平よりも更に上方に向くようになっている。この結果、荷物を出し入れするための開口の高さを、上側支持部よりも高くすることができ、これにより開口を広げることができる。
本発明において、好ましくは、カバー本体部は、巻き取り可能なトノカバーであり、荷室の前方に固定され、トノカバーを巻き取る巻取装置を備える。
このような構成によれば、荷室から荷物を出し入れするときに、トノカバーを巻取装置によって巻き取らずに、把持部をユーザが掴んでトノカバーを操作し易い位置に退避させることができ、且つ荷物を出し入れするための開口が狭くなるのを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上側支持部は、荷室開口の上縁近傍に配設されている。
このような構成によれば、巻取装置がルーフで覆われた荷室の奥に配置されていても、上側支持部に支持されているカバー先端部を閉じようとするときに荷室に乗り込むことなく、カバー先端部の把持部を掴むことができる。また、カバー先端部が上側支持部から後側に水平に突出したり、下方に垂れ下がったりすることなく、荷室開口が狭まることを防止することができる。これにより、荷室の上側支持部よりも奥でも荷物の出し入れを容易に行うことができる。
本発明において、好ましくは、支持部は、一対のリアピラーにそれぞれ設けられた溝であり、この溝が、上側支持部と、カバー先端部の車体前方側端部を着脱させる着脱部と、カバー先端部の車体前方側端部を着脱部から上側支持部までガイドするガイド溝部を備えている。
このように構成された本発明においては、ガイド溝を設け、この溝のガイド溝部によってカバー先端部を上側支持部までガイドするようにしているので、カバー部材の操作性を向上させることができる。また、支持部の上側支持部がカバー先端部の車体前方側端部を支持するようにしているので、上側支持部の位置を荷室開口の上端よりも下方とすることができるため、上側支持部の位置を比較的低くすることができ、それにより、着脱部から上側支持部まで延びる溝部を比較的短くすることができる。
本発明において、好ましくは、カバー部材は、カバー先端部の車体前方側端部の両側に設けられた一対の係止片を備え、支持部の上側支持部は、係止片を支持するとき、カバー先端部がカバー本体部の向きよりも更に上方に向くような形状を有する。
このように構成された本発明においては、係止片を設けると共に、上側支持部の形状をカバー先端部がカバー本体部の向きよりも更に上方に向くような形状とすることにより、荷物を出し入れするための開口が狭くなることを防ぐことができるため、簡易な形状且つ低コストで荷室用カバー装置を製造することができる。
本発明において、好ましくは、支持部は、荷室開口の所定の下方に位置する下側支持部を備え、この下側支持部が、リアゲートを閉じたとき、カバー先端部がリアゲートとの間の隙間を覆うように所定の方向に向くように構成されている。
このように構成された本発明においては、下側支持部がカバー先端部を所定の方向に向けてカバー部材がリアゲートとの間の隙間を覆うようにしているので、支持部の下部支持部を荷室開口より車体前方位置に設けても、荷室後部を覆うことができる。
本発明において、好ましくは、カバー部材は、カバー先端部の車体前方側端部の両側に設けられた一対の係止片を備え、支持部の下側支持部は、係止片を支持するとき、カバー先端部が所定の方向に向くように構成されている。
このように構成された本発明においては、係止片を設けると共に、下側支持部の形状をカバー先端部が所定の方向に向くような形状とすることにより、荷室を覆うことができ、簡易な形状且つ低コストで荷室用カバー装置を製造することができる。
本発明において、好ましくは、リアゲートは、その上部にリアウィンドウを備え、支持部の下側支持部が、リアゲートを閉じたとき、カバー先端部がリアウィンドウの下端近傍を向くように構成されている。
このように構成された本発明においては、支持部の下側支持部が、リアゲートを閉じたとき、カバー先端部がリアウィンドウの下端近傍を向くように構成されているので、カバー先端部の長さを最小限にして、カバー本体部とリアゲートとの間の間隙を覆うことができる。
本発明において、好ましくは、カバー先端部は、所定の可撓性を有し、支持部の上側支持部は、その先端がカバー本体部の向きよりも更に上方に向くように構成されている。
このように構成された本発明によれば、荷物を出し入れするための開口を広くすることができると共に、例えば経年変化によってカバー先端が下方に垂れ下がっても、荷物を出し入れするための開口の高さが上側支持部よりも低くなって開口が狭くなることを防止することができる。
以上説明したように、本発明の自動車の荷室用カバー装置によれば、リアゲートを開いてカバー部材を上方に移動させたときに、荷物を出し入れするための開口が狭くなるのを防ぐことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による自動車の荷室用カバー装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態による自動車の荷室用カバー装置を示す側面断面図であり、図2は図1に示す実施形態の自動車の荷室用カバー装置を後方から見た背面図であり、図3は本発明の実施形態の荷室用カバー装置を示す平面図であり、図4は本発明の実施形態の荷室用カバー装置のカバーカバー本体部、カバー先端部、及び、スライダを示す部分拡大斜視図である。
先ず、図1及び図2に示すように、自動車1の車体後部には、荷物Pを収容する荷室3が形成され、この荷室3の荷室開口5は、開閉可能なリアゲート7により覆われている。荷室3は、車体前後方向がリアシート9の背面と、閉じた状態のリアゲート7との間に形成されている。この荷室開口5は、車体前方から前記荷室を覆って車体後方まで延びるルーフパネル11に取り付けられたルーフトリム11a、両側に位置する一対のリアピラー13,15のリアピラートリム13a,15a、さらに下方に位置するリアクロスメンバ17のリアエンドトリム17aにより形成されている。さらに、リアピラー13,15は、ルーフパネル11に近づくに連れて内側に傾斜しており、荷室開口5は、ほぼ台形状となっている。
リアゲート7は、荷室開口5の上方に設けられたヒンジ19によって、ルーフパネル11に回動可能に支持されている。また、リアゲート7には、リアウィンドウ21が設けられており、ドライバが後方視界を認識することができるようになっている。
また、荷室3内には、カバー装置23が設けられており、このカバー装置23は、カバー部材25を備え、このカバー部材25は、トノカバー25aと、このトノカバー25aの車体後方側端部に取り付けられたカバー先端部25bとを有する。さらにカバー装置23は、このカバー先端部25bの車体前方側端部に一体的に固定された棒状のスライダ27と、トノカバー25aを巻き取る巻取装置29を備えている。
巻取装置29は、セカンドシート9近傍、すなわち荷室開口側から荷室3内を見たときに荷室3内の奥まった位置に設けられている。この巻取装置29は、バネ等の付勢によってトノカバー25aを引っ張るようになっており、ユーザの操作に応じて、車幅方向に延びる筐体内部にトノカバー25aを巻き取り、又は巻き取ったトノカバー25aを巻取装置29から車体後方に引き出せるようになっている。また、カバー先端部25bの車体後方側の先端には、カバー先端部25bをユーザが掴むための把持部31が設けられている。
図3に示すように、トノカバー25aとカバー先端部25bは、車幅方向においてほぼ同一の幅を有する。さらに、スライダ27の長さは、トノカバー25a及びカバー先端部25bの幅よりも長く、スライダ27の両端は、カバー先端部25bの両側から突き出るようになっている。カバー先端部25bは、板状のプラスチック材料等によって形成される。また、カバー先端部25bを可撓性のある材料で形成することによって、カバー先端部25bがリアゲート7又はリアウィンドウ21に当たったときに、両者が破損するのを防止することができるようになっている。
次に、図4に示すように、スライダ27は、長方形断面を有する金属性の角材からなる。このスライダ27は、軸方向に亘ってトノカバー25aの先端で包み込まれている。これにより、トノカバー25aとスライダ27を強固に取り付けることができると共に、トノカバー25aの幅方向中央においてトノカバー25aが垂れ下がるのを防止することができる。また、スライダ27の両端は、トノカバー25aから突出するようになっており、この突出する部分が、係止片33を形成する。そしてこのスライダ27は、スライダ27を包み込むようにしてトノカバー25aを折り返し、トノカバー25aの先端をここから離れた破線の位置でトノカバー25aに縫い付けることによって、トノカバー25aに取り付けられる。トノカバー25aの先端でスライダ27を包み込むとき、トノカバー25aとスライダ27の接触面に接着剤等を塗布して、トノカバー25aとスライダ27が相対的に移動しないように固定することが好ましい。
なお、本実施形態では、スライダ27の両端部をそれぞれ係止片33とし、両係止片33が一体的な部材となっているが、係止片33は、少なくともカバー先端部25bの後端両側に設けられていればよく、別々の部材としても良い。
スライダ27を包み込んでいるトノカバー25aには、カバー先端部25bが接着剤等を用いて固定される。そして、カバー先端部25bをトノカバー25aに固定することによって、トノカバー25aを介してカバー先端部25bとスライダ27を固定する。このように固定されたカバー先端部25bとスライダ27の相対的な位置関係は、トノカバー25aの姿勢に関わらず常に一定の関係を保持するようになっている。図4に示す実施形態では、トノカバー25aの上面とスライダ27の上面が、トノカバー25aの姿勢に関わらず常に平行になるようになっている。そして、トノカバー25aに揺動可能に取り付けられているスライダ27が回動したときには、これに合わせてカバー先端部25bも回動するようになっている。
次に、図5により、本実施形態による車体の荷室開口近傍の構造を説明する。図5は、本実施形態による自動車1の荷室開口5近傍の構造を示す部分斜視図である。図5に示すように、荷室3内のリアピラー13,15の室内側には、それぞれ上側支持部41、下側支持部43、ガイド溝45、及び着脱部47(図1参照)を備える支持部49が設けられている。この支持部49は、両方のリアピラー13,15にそれぞれ設けられており、その形状等は、対称となっている。そしてこの支持部49は、荷室3の後端近傍に設けられており、換言すれば荷室3は、支持部49よりも車体前方に広がるようになっている。
着脱部47は、巻取装置29とほぼ同一平面上の位置において、リアピラー13に設けられた溝である。そして着脱部47は、巻取装置29から離れるにつれて、溝の深さが漸増するようになっている。この着脱部47に係止片33が導かれると、係止片33は着脱部47に沿ってガイド溝45内に入る。
ガイド溝45は、リアピラー13に設けられた溝である。このガイド溝45は、係止片33が上下動するときにスライダ27が揺動可能となるようにその形状及び寸法が決められている。これにより、スライダ27を上下動させるときの操作が滑らかになる。また、ガイド溝45は、着脱部47と連続的に形成され、さらに所定形状の溝によって形成される上側支持部41、及び下側支持部43と連続的に形成される。そしてこのガイド溝45は、着脱部47からガイド溝45内に入った係止片33を、上側支持部41又は下側支持部43まで導くようになっている。
上側支持部41は、トノカバー25aが荷室3を開放するように係止片33を支持する。この上側支持部41は、巻取装置29及び着脱部47よりも所定の上方に設けられており、車体後方から前下方に傾斜して延びる溝である。上側支持部41は、その中に係止片33が入ったときに、係止片33が嵌まってその揺動が規制されるように形状及び寸法が決められている。そして本実施形態では、上側支持部41は、長方形断面の係止片33が嵌まり込むように、その上面と下面が平行に形成され、溝の深部が上面と下面に垂直に形成される。
ここで本実施形態では、係止片33を長方形断面とし、これに対応させるために上側支持部41の形状を、略コ字型としたが、係止片33の断面形状と上側支持部41の形状はこれに限られるものではない。すなわち本実施形態によれば、係止片33の形状、及び上側支持部41は、係止片33を上側支持部41に嵌めて、スライダ27の揺動を防ぐことができる形状であればどのような形状であってもよく、例えばスライダ27の両端部から突出する複数本の円柱、楔形断面の柱状体等を用いることもできる。また、これらの数も1つに限られるものではなく、スライダ27の片側の端部にそれぞれ複数の係止片を設けてもよい。
次に、図6及び図7により、本実施形態における、リアゲート7を開いた状態のカバー装置23を説明する。図6は、本実施形態によるリアゲート7が開いた状態のカバー装置23を示す斜視図であり、図7は、図6と同じ状態のカバー装置23を示す側面断面図である。図6及び図7に示すように、リアゲート7を開いた状態では、上側支持部41から荷室開口5上縁のルーフトリム11aの最下面よりも車両後方側にかけてカバー開放空間5aが確保され、2つの係止片33がそれぞれ上側支持部41によって支持され、トノカバー25aは巻取装置29から車体後上方に向かって引き出された状態となり、カバー先端部25bが、車体後上方に突き出るように片持ち支持された状態となる。これにより係止片33が上側支持部41によって支持されているときには、カバー先端部25bは、水平よりも上に向き、さらにトノカバー25aが延びる向きよりも上方に向くようになり、カバー先端部25bの先端が、係止片33が上側支持部41に支持されている上側支持位置及びルーフトリム11aの最下面よりも上方に位置するようになる。これによって、荷物Pを出し入れするための開口が狭くなるのを防ぐことができる。
ここで、カバー先端部25bの先端の位置決めをするためには、互いに固定されたスライダ27とカバー先端部25bとの相対的な位置関係、及び上側支持部41が延びている角度を調整するのがよい。すなわち、本実施形態によれば、カバー先端部25bとスライダ27の位置関係がトノカバー25aの状態に関わらず、常に一定の関係を保持するようになっているため、スライダ27の傾斜角度を調整することによって、必然的に、カバー先端部25bが突き出る角度を調整することができる。そして本実施形態のように、長方形断面を有するスライダ27の上面とカバー先端部25bの上面が平行になるようにスライダ27とカバー先端部25bを固定している場合には、カバー先端部25bの先端を上方に向けるためには、上側支持部41が後方から前方に延びるにつれて僅かに下方に傾いていればよい。そしてこのような傾斜を有する上側支持部41に係止片33が嵌まると、スライダ27及びカバー先端部25bが上側支持部41とほぼ同一の角度で傾斜し、カバー先端部25bの先端を、上側支持位置よりもさらに上方に位置決めすることができる。また、このとき上側支持部41の傾斜を大きくすると、カバー先端部25bの先端がルーフトリム11a又はリアゲート7に接触してしまうため、上側支持部41の傾斜は、カバー先端部25bの短手方向の長さを考慮した上で、カバー先端部25bの先端がルーフトリム11a又はリアゲート7に接触しないように決定される。
また、このような上側支持部41を設けることよって、上側支持部41をリアピラー13,15の比較的低い、所定の上方位置に設けることができる。すなわち、上側支持部41を比較的低い位置に配置したとしても、カバー先端部25bをトノカバー25aの向きよりも上方に向けてカバー先端部25bの先端を上方に向けることによって荷物Pを出し入れするための開口が狭まることはないからである。
また、リアピラー13,15は、ルーフパネル11に近づくにつれて室内側に傾斜しているため、2つの上側支持部41間の距離は、着脱部47近傍でのガイド溝45間の距離よりも短くなっている。そして、荷物Pを出し入れするための開口が狭くなるのを防ぐために、上側支持部41の位置をルーフパネル11近傍の高さとした場合、リアピラー13,15間の上下方向での幅の変化量が比較的大きいので、スライダ27の長さを調整するための機構が必要となる。しかしながら、本実施形態によれば、上側支持部41をリアピラー13,15の比較的低い位置に設けたとしてもリアピラー13,15間の幅が比較的小さいので、ガイド溝45の深さを上側支持部41近傍で深くすることで上下方向の幅の誤差を調整でき、スライダ27の長さを調整する必要がなくなる。
さらに、上側支持部41は、例えば経年変化によりカバー先端部25bが垂れ下がってもその先端がトノカバー23aの向きよりもさらに上方に向くようになっていても良い。具体的には、例えば経年変化によってカバー先端部25bが撓み、カバー先端部25bの先端が垂れ下がってきたとしても、カバー先端部25bの先端が上側支持位置よりも上方に位置決めされるように、予め上側支持部41の傾斜角度を調整する。すなわち、上側支持部41の車体後方から前方に向かう傾斜を増すことによって、カバー先端部25bが後方に突出する角度を増す。これによって、カバー先端部25bの先端が垂れてきたとしても、カバー先端部25bは、トノカバー25aよりもさらに上方に向いているので十分な開口を維持することができる。
次に、図8により、本実施形態における、リアゲート7を閉じた状態のカバー装置23について説明する。図8は、本実施形態における、リアゲート7を閉じた状態のカバー装置23を示す側面断面図である。図8に示すように、リアゲート7を閉じた状態では、下側支持部43は、トノカバー25aが荷室3を閉鎖するように係止片33を支持する。この下側支持部43は、巻取装置29よりも下方に設けられており、車体後方から前上方に傾斜して延びる溝である。この下側支持部43は、係止片33が入ったときに係止片33の相対揺動が規制されるようにその形状及び寸法が決められている。
2つの係止片33がそれぞれ下側支持部43によって支持されると、トノカバー25aは巻取装置29から車体後下方に向かって引き出された状態となり、カバー先端部25bは、車体後下方に突き出るように片持ち支持された状態となる。そして、係止片33が下方支持部43によって支持されているときには、カバー先端部25bの先端は、トノカバー25aの先端とリアゲート7との間を覆うようになっている。このときのカバー先端部25bの傾斜は、上側支持部41の場合と同様の方法によって調整される。下側支持部41は、後方から前方に延びるにつれて僅かに上方に傾いている。さらに下側支持部41の傾斜は、カバー先端部25bの短手方向の長さを考慮した上で、カバー先端部25bの先端が、トノカバー25aの先端とリアゲート7との間を覆うように調整される。
また、カバー先端部25bの先端が、リアウィンドウ21の下端に向くようにしてもよい。これにより、カバー先端部25bの長さを最小限にして、トノカバー25aの先端とリアゲート7との間の間隙を覆うことができる。
次に、上述した本実施形態による自動車1のカバー装置23の動作を説明する。先ず、図8に示すように、荷室3をカバー装置23で覆う場合のカバー装置23の動作について説明する。ユーザが把持部31を掴んでカバー先端部25bを車両後方側に向けて引っ張ると、巻取装置29に巻かれているトノカバー23aが引き出される。そして、2つの係止片33を、各々のリアピラー15に設けられている支持部49まで引っ張る。そして、2つの係止片33は、それぞれの支持部49の着脱部47を通って、支持部49内に入る。そして、ユーザが、把持部31を車両下後方に引っ張ると、係止片33は、ガイド溝45によって下側支持部43まで案内される。そしてユーザが把持部31を離すと、トノカバー25aが、巻取装置29によって引っ張られ、係止片33は、下側支持部43内で、巻取装置29の方向に移動する。これにより、トノカバー25aが、荷室3を覆うようになり、且つリアゲート7を閉じたときに、カバー先端部25bがリアウィンドウ21の下端近傍を向くようになる。
次に、このような状態のカバー装置23を一時的に上方に退避させる場合の動作について説明する。図8に示す状態でユーザがリアゲート7を開き、把持部31を掴んで車両後下方に引っ張ると、係止片33は、下側支持部43から外れる。そして、ユーザが把持部31を掴んだまま、把持部31を上方に移動させると、係止片33は、ガイド溝45に案内されて車両前上方に案内される。これにより、トノカバー25aは、巻取装置29を支点として上方に回動するように移動する。その後、係止片33が上側支持部41に到達して、ユーザが把持部31を離すと、巻取装置29の付勢力によってトノカバー25aが巻取装置29の方向に引っ張られ、これにともない係止片33が上側支持部41に嵌まる。そして係止片33が上側支持部41に嵌まると、カバー先端部25bは、トノカバー25aの向きよりも更に上方に向くようになる。
次に、図9により、本実施形態の第1変形例を説明する。図9は、第1変形例にかかる荷室3の側面断面図である。図9に示すように、荷室3内には、収納可能なサードシート51、及びこのサードシート51用のシートベルト53が設けられている。このシートベルト53用のアンカー55は、リアピラー15の上側支持部41よりも上方に取り付けられている。そして本発明によれば、上述のように、上側支持部41をリアピラー15の比較的低い位置に設けることができるため、シートベルト53用のアンカー55の位置を上方にずらす必要がなくなり、適切な高さに配設することができる。
さらに、図10により、本実施形態の第2変形例を説明する。図10は、第2変形例にかかる荷室3の側面断面図である。図10に示すように、荷室3上方には、車体前方からリアピラー15近傍まで延びているサイドエアバッグ61が設けられている。この場合も、上側支持部41の位置を比較的低くすることができるため、サイドエアバッグ61の車両後方向への長さを短くする必要がなくなる。
本発明の実施形態による自動車の荷室用カバー装置を示す側面断面図である。 図1に示す実施形態の自動車の荷室用カバー装置を後方から見た背面図である。 本発明の実施形態のトノカバー装置を示す平面図である。 本発明の実施形態のトノカバー装置のカバーカバー本体部、カバー先端部、及び、スライダを示す部分拡大斜視図である。 本実施形態による自動車の荷室用ゲート装置の荷室開口近傍の構造を示す部分斜視図である。 本実施形態によるリアゲート7が開いた状態のカバー装置を示す斜視図である。 図6と同じ状態のカバー装置23を示す側面断面図である。 本実施形態における、リアゲート7を閉じた状態のカバー装置23を示す側面断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例にかかる荷室の側部断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例にかかる荷室の側部断面図である。
符号の説明
3 荷室
5 荷室開口
7 リアゲート
13,15 リアピラー
21 リアウィンドウ
25a トノカバー
25b カバー先端部
27 スライダ
33 係止片
41 上側支持部
43 下側支持部
45 ガイド溝
47 着脱部
49 支持部

Claims (9)

  1. 車体後部の荷室の後方にある荷室開口をリアゲートで覆う自動車の荷室用カバー装置であって、
    前記荷室の前方から後方に向かって延びるカバー部材であって、前記荷室を覆うカバー本体部と、このカバー本体部の車体後方側に取り付けられたカバー先端部とを備えた前記カバー部材と、
    車体の一対のリアピラーに設けられ前記カバー先端部を車体前後方向に片持ち支持するように前記カバー先端部の車体前方側端部を支持する一対の支持部と、を有し、
    前記支持部は、前記荷室開口の所定の上方に位置する上側支持部を備え、
    この上側支持部は、前記カバー先端部が水平よりもさらに上方に向くように、前記カバー先端部の車体前方側端部を支持することを特徴とする自動車の荷室用カバー装置。
  2. 前記カバー本体部は、巻き取り可能なトノカバーであり、
    前記荷室の前方に固定され、前記トノカバーを巻き取る巻取装置を備える請求項1に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  3. 前記上側支持部は、前記荷室開口の上縁近傍に配設されている請求項2に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  4. 前記支持部は、前記一対のリアピラーにそれぞれ設けられた溝であり、この溝が、前記上側支持部と、前記カバー先端部の車体前方側端部を着脱させる着脱部と、前記カバー先端部の車体前方側端部を前記着脱部から前記上側支持部までガイドするガイド溝部と、を備えている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  5. 前記カバー部材は、前記カバー先端部の車体前方側端部の両側に設けられた一対の係止片を備え、
    前記支持部の上側支持部は、前記係止片を支持するとき、前記カバー先端部がカバー本体部の向きよりも更に上方に向くような形状を有する請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  6. 前記支持部は、前記荷室開口の所定の下方に位置する下側支持部を備え、
    この下側支持部が、前記リアゲートを閉じたとき、前記カバー先端部が前記リアゲートとの間の隙間を覆うように所定の方向に向くように構成されている請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  7. 前記カバー部材は、前記カバー先端部の車体前方側端部の両側に設けられた一対の係止片を備え、
    前記支持部の下側支持部は、前記係止片を支持するとき、前記カバー先端部が所定の方向に向くように構成されている請求項6に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  8. 前記リアゲートは、その上部にリアウィンドウを備え、
    前記支持部の下側支持部が、前記リアゲートを閉じたとき、前記カバー先端部が前記リアウィンドウの下端近傍を向くように構成されている請求項6又は請求項7の何れか1項に記載の自動車の荷室用カバー装置。
  9. 前記カバー先端部は、所定の可撓性を有し、
    前記支持部の上側支持部は、その先端が前記カバー本体部の向きよりも更に上方に向くように構成されている請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の自動車の荷室用カバー装置。
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