JP6326436B2 - トノカバー装置 - Google Patents
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Description
上述した基本構成では、トノカバーが巻取装置に格納されて荷室を開放した状態と、トノカバーが巻取装置から水平に引き出されて荷室を覆った状態を選択できる。
上記スライダの係止解除後に、スライダを第1ガイド溝に移した場合には、巻取装置の力によりスライダは、第1ガイド溝に沿って水平に移動する。その結果、トノカバーは巻取装置に巻き取られて格納され、荷室が開放される。
特許文献2のトノカバー装置では、トノカバーを斜め上方に移動させて荷室後部を広げる機能は無い。
上記保持構造は、上記スライダを上記第1係止位置と第2係止位置との間で案内するガイド溝を有し、このガイド溝は前方に向かうにしたがって上方に進むように傾斜し、上記ガイド溝の下端部において、前側の壁面には係合凹部が形成されるとともに、この係合凹部より低い位置には前後の壁面から離間した支持凸部が形成され、上記スライダは、上記トノカバーに固定された基部と、この基部から車両幅方向に突出するとともに互いに離れた前側突起と後側突起とを有し、上記スライダの前側突起と後側突起は、上記ガイド溝の下端部において上記支持凸部の前後に形成された通路を通過可能であり、上記前側突起が上記ガイド溝の係合凹部に嵌ることにより、上記スライダが上記第1係止位置で維持され、上記操作部材を下方に回動する際に、上記スライダの後側突起と上記支持凸部の当接点を回動支点として上記スライダが回動し、上記前側突起が上記係合凹部から外れることにより、上記スライダの上記第1係止位置での係止状態が解除されることを特徴とする。
また、スライダの回転支点のために形成された支持凸部をガイド溝の前側壁面と後側壁面から離間して形成し、スライダを互いに離間した前側突起と後側突起を有して二股形状としたので、簡単な構造でありながら、スライダをガイド溝の下端部に通すことにより、巻取装置の近傍位置から第1係止位置への移動、第1係止位置から巻取装置近傍位置への移動を行なうことができる。
この構成によれば、スライダが、後側突起と支持凸部との当接点を回動支点として回る際に、スライダの前側突起が係合凹部の傾斜した上面に案内されて、係合凹部から円滑に離脱することができる。
この構成によれば、前側突起の傾斜面と係合凹部の上面との面接触により、スライダの第1係止位置での係止状態を安定して維持することができ、車両の振動に起因したガタツキを抑制することができる。
この構成によれば、スライダの第1係止位置での係止状態を、より一層安定して維持することができる。
この構成によれば、スライダの第1係止位置での係止状態を、より一層安定して維持することができる。
この構成によれば、トノカバーを巻取装置での格納状態から後方に引き出し、スライダを第1係止位置に係止するためにスライダの前側突起と後側突起をガイド溝の下端部に通す際、後側突起がガイド溝の段に当たることによりスライダの上下方向の位置決めがなされるため、スライダを第1係止位置に簡単にセットすることができる。
この構成によれば、スライダの後側突起がガイド面に案内されることにより、スライダの前側突起と後側突起を円滑にガイド溝の下端部と導くことができる。
好ましくは、上記操作部材がボードであり、上記荷室の後部を覆う。
図1、図2に示すように、トノカバー装置1は、車両後部の荷室2の上部に配置されている。トノカバー装置1は、シート状のトノカバー10と、荷室2の前部(後部座席の後方)に配置されトノカバー10を巻き取って格納する巻取装置20と、トノカバー10の後端部から後方に突出するボード30(操作部材)と、トノカバー10の後端部に設けられた左右一対のスライダ40と、荷室2の後部に配置されスライダ40を保持し案内する左右一対の保持構造50とを備えている。
後側突起46は断面略矩形をなしており、前側突起45と同様に、先端に向かって前後方向の寸法が徐々に小さくなるように先細形状をなしている。
上記壁面53,54において下端部52に対応する部位は、上下方向に延びる垂直面部53b、54bを有している。
例えば、保持構造はピラートリムだけに設けてもよい。
操作部材としてはボードに限らず、種々の形態を採用可能である。
荷室の左右の壁に、水平に延びるとともにその後端が傾斜したガイド溝に連なる副ガイド溝を形成してもよい。この場合、スライダは傾斜したガイド溝の第1係止位置から巻取装置に向かって移動する際に、副ガイド溝に案内される。
10 トノカバー
20 巻取装置
30 ボード(操作部材)
40 スライダ
41 基部
45 前側突起
45a 傾斜面
46 後側突起
50 保持構造
51 ガイド溝
52 ガイド溝の下端部
52a,52b 通路
53 ガイド溝の前側壁面
53a 傾斜面部
53b 垂直面部
54 ガイド溝の後側壁面
54a 傾斜面部
54b 垂直面部
54c 段差
55 係合凹部
55a 係合凹部の上面
56 支持凸部
58 ガイド面
Claims (9)
- シート状のトノカバーと、
車両の荷室の前部に配置され、上記トノカバーを巻き取って格納する巻取装置と、
上記トノカバーの後端部の左右に取り付けられた一対のスライダと、
上記トノカバーの後端部に、後方に突出するようにして取り付けられ上記一対のスライダに固定された操作部材と、
上記荷室の左右の壁に設けられ、上記一対のスライダを、第1係止位置と、これより前方かつ上方の第2係止位置のいずれかで選択的に係止するとともに、これら第1、第2係止位置間で上記スライダをガイドする一対の保持構造とを備え、
上記スライダが上記第1係止位置にある時には、上記巻取装置から後方へ引き出された上記トノカバーが上記荷室を覆った状態を維持され、上記スライダが上記第2係止位置にある時には、上記トノカバーが上記荷室の後部開口を広げた状態を維持されるトノカバー装置において、
上記保持構造は、上記スライダを上記第1係止位置と第2係止位置との間で案内するガイド溝を有し、このガイド溝は前方に向かうにしたがって上方に進むように傾斜し、上記ガイド溝の下端部において、前側の壁面には係合凹部が形成されるとともに、この係合凹部より低い位置には前後の壁面から離間した支持凸部が形成され、
上記スライダは、上記トノカバーに固定された基部と、この基部から車両幅方向に突出するとともに互いに離れた前側突起と後側突起とを有し、
上記スライダの前側突起と後側突起は、上記ガイド溝の下端部において上記支持凸部の前後に形成された通路を通過可能であり、
上記前側突起が上記ガイド溝の係合凹部に嵌ることにより、上記スライダが上記第1係止位置で維持され、
上記操作部材を下方に回動する際に、上記スライダの後側突起と上記支持凸部の当接点を回動支点として上記スライダが回動し、上記前側突起が上記係合凹部から外れることにより、上記スライダの上記第1係止位置での係止状態が解除されることを特徴とするトノカバー装置。 - 上記係合凹部の上面は後方に進むにしたがって上方に向かうような傾斜をなしていることを特徴とする請求項1に記載のトノカバー装置。
- 上記スライダの前側突起は、後方に進むにしたがって上方に向かうような傾斜面を有し、上記スライダが上記第1係止位置にある時、この傾斜面が上記係合凹部の上面に面接触していることを特徴とする請求項2に記載のトノカバー装置。
- 上記スライダが上記第1係止位置にある時、上記前側突起の下面と上記係合凹部の下面が面接触していることを特徴とする請求項3に記載のトノカバー装置。
- 上記係合凹部の下面と上記支持凸部の上面が水平をなして同一高さにあり、上記スライダが上記第1係止位置にある時、上記スライダの上記後側突起が上記ガイド溝の支持凸部の上面に載っていることを特徴とする請求項4に記載のトノカバー装置。
- 上記ガイド溝の後側の壁面は、その下端部において上下方向に延びる垂直面部と、前方に向かうにしたがって上方に進むように傾斜した傾斜面部と、これら垂直面部と傾斜面部との間に形成された段とを有し、この段が上記支持凸部の上面より高い位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトノカバー装置。
- 上記保持構造はさらに、上記ガイド溝の下方に配置されるとともに前方を向くガイド面を有し、このガイド面は、後方に向かうにしたがって上方に進むように傾斜し、上記ガイド溝の後側の壁面の下端に連なっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のトノカバー装置。
- 上記ガイド溝の下端が、下方に向けて開口していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のトノカバー装置。
- 上記操作部材がボードであり、上記荷室の後部を覆うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のトノカバー装置。
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JP2016023024A JP6326436B2 (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | トノカバー装置 |
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JP6051882B2 (ja) * | 2013-01-15 | 2016-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | トリム部材及びトノカバー装置 |
EP2958773B2 (en) * | 2013-02-21 | 2021-02-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Tonneau cover device and system for a vehicle |
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