JP2006123508A - 綴じ具、ファイル - Google Patents

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Abstract

【課題】全体を紙素材化したファイル用綴じ具を提供する。
【解決手段】基板21上に対向配置された一対の綴じ板22、23と、片側の綴じ板22に固定され両綴じ板22、23を略平行としたときに反対側の綴じ板23と交差して突出部を反対側の綴じ板23より外方に突出させる綴じ桿24と、反対側の綴じ板23に形成された切欠23bと、反対側の綴じ板23に可動に支持され、切欠23bに差し入れられた綴じ桿24の外周面に係合して綴じ桿24の抜出を抑止する係止位置と綴じ桿24の外周面より離反して綴じ桿24の抜出を許容する開放位置とをとり得る係止部材25とを具備する綴じ具2を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の紙葉類を綴じ止める綴じ具、及びファイルに関する。
書類等を綴じて保管または閲覧する目的で使用されるファイルの多くは、周知の通り、表紙体の内向面に紙葉類を綴じ止める綴じ具を取り付けたものである。従来、表紙体と綴じ具とは相異なる材料で作製されることが多く、例えば表紙体が厚手の紙を基材とする一方、綴じ具は合成樹脂製または金属製となっている(下記特許文献1を参照)。よって、ファイルを廃棄しまたは再資源化しようとする際には、少なくとも綴じ具を表紙体より取り外してこれらを個別に廃棄または分別回収する必要がある。
特開2000−158866号公報
上記の事実に鑑み、ファイルの表紙体のみならず綴じ具をも紙製のものとするという試みがなされている。表紙体及び綴じ具がともに紙製であれば、ファイルを表紙体と綴じ具とに分解する手順を経ることなくそのまま廃棄または再資源化することが可能となる。しかしながら、紙製の部材は金属製の部材と比較して剛性に劣り、複雑な機構を作り込むことに必ずしも向いておらず、それ故に既知の金属製の綴じ具の構造を紙製の綴じ具に流用することは困難である。
本発明は、特に全体を紙素材化することに適しているような、簡単な綴じ具の構造を実現しようとするものである。
上述した課題を解決するべく、本発明では、内面同士が対向するように基板上に配置された対をなす綴じ板と、綴じ板に軸心を交差させて使用され、両綴じ板の外面間に位置する桿本体部、及び少なくとも一方の綴じ板の外面よりも外方に突出する突出部を有している綴じ桿と、少なくとも一方の綴じ板に設けられ、綴じ桿の桿本体部の外周に係合してこの綴じ板に綴じ桿を拘束する係止部材と、綴じ桿の突出部に関連させて設けられ、綴じ板が基板に対し揺動することを抑制して綴じ桿の綴じ板への拘束を維持する拘束維持手段とを具備する綴じ具を構成した。このようなものであれば、全体を紙素材化することに適した簡単な構造の綴じ具を実現できる。
具体的には、前記係止部材において前記綴じ桿の桿本体部の外周に係合する部位である係止部が前記綴じ板の揺動に伴って変位する軌跡よりも、綴じ桿の突出部の先端の方が外側にあるように、綴じ桿の軸心方向の長さを設定している。つまり、何れかの側の綴じ板が揺動して綴じ桿の拘束が解除されようとしても、係止部材との係合が解消しない程度の長さだけ綴じ桿が外方に突出しているため、外力が綴じ板または綴じ桿に作用したときに綴じ桿が不用意に外れて綴じ止めていた紙葉類が脱落してしまう可能性は充分に小さくなる。また、綴じ桿を反対側の綴じ板に拘束するときに、係止部材の係止部を単に綴じ桿の桿本体部の外周面に係合させればよく、桿本体部に凹溝を彫る等の特段の加工を施さずに済む。従って、凹溝を彫る等の加工による綴じ桿の弱体化を回避できる。
また、綴じ桿を綴じ板に拘束している状況下で、綴じ具に多大な外力や衝撃が加わると(例えば、ファイルを誤って落下させてしまった場合)、綴じ板が揺動したり撓み変形したりして綴じ桿が抜出してしまうおそれは否定できないが、綴じ桿の突出部に凹欠または突起が形成されていれば、この凹欠または突起が係止部材に係合して綴じ桿の抜出が阻まれることとなる。
本発明によれば、比較的少ない部材点数で、簡単な構造の綴じ具を具現できる。そして、前記綴じ板、前記綴じ桿及び前記係止部材のそれぞれを無理なく紙を素材とするものにできる。即ち、容易に綴じ具全体を紙素材化することができる。綴じ具を紙素材化することで、綴じ具の廃棄または再資源化に好都合となる。
前記一対の綴じ板のうち片側の綴じ板に前記綴じ桿が固定され、反対側の綴じ板に綴じ桿が抜き差しされる切欠が形成され、かつ、反対側の綴じ板に前記係止部材が可動に支持されており、係止部材が、切欠に差し入れられた綴じ桿の桿本体部の外周面に係合してこの綴じ桿の抜出を抑止する係止位置と、綴じ桿の桿本体部の外周面より離反してこの綴じ桿の抜出を許容する開放位置とをとり得るものとすれば、簡便に操作できる好ましい綴じ具となる。
しかして、前記係止部材が、前記綴じ板の揺動の中心軸に対し略平行に移動可能であり、その移動方向に沿って延伸する係止部を有するものであって、前記綴じ桿を前記切欠の終端に当接する位置まで差し入れた状態で、係止部材を前記係止位置に移動させることで係止部が切欠の開放端を閉鎖して綴じ桿の抜出を抑止し、係止部材を前記開放位置に移動させることで係止部が切欠の開放端を開放して綴じ桿の抜出を許容するものとすれば、使い勝手がさらに向上する。
前記反対側の綴じ板は、板状体を前記基板に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させてなり、その内側に前記係止部材が挿入される中空通路を内包しており、前記切欠は、反対側の綴じ板の先端縁より切り欠かれて中空通路を外部に連通するものであって、係止部材を前記係止位置に移動させたときに、前記係止部が、反対側の綴じ板の先端縁を形成し切欠を介して隔てられる屈曲部分の双方の内周に係合するならば、係止部が綴じ桿を係止する構造をより頑強なものにできる。
加えて、前記中空通路に収容された前記係止部材が中空通路外に脱出してしまうことを妨げる保持要素を前記反対側の綴じ板に設けることも好ましい。
前記係止部材における前記係止部以外の部位を露出させるスリットを前記反対側の綴じ板の先端縁に形成して、前記スリットを介して露出する前記係止部材の露出部位を把持可能とすれば、係止部材を係止位置と開放位置との間で移動させる操作がより簡便となる。
前記係止位置に移動させたときに前記桿本体部の外周と係わり合う係止部材の縁辺に凹凸形状を設けてあれば、係止位置にある係止部材が不用意に移動して綴じ桿の拘束が解除されてしまう不具合を予防可能である。
前記綴じ桿は、長尺な筒状部材を主体としてなり、前記突出部、前記桿本体部、及び桿本体部の基端より略垂直に屈曲し桿本体部の延伸方向に沿って押し潰される取付部とを有する一方、前記片側の綴じ板は、綴じ桿の取付部の内側面に密接する内側板部と、綴じ桿の取付部の外側面に密接する外側板部とを有しており、綴じ桿の取付部を挟むようにして内側板部と外側板部とを接合することで綴じ桿を片側の綴じ板に取り付けているならば、綴じ桿の片側の綴じ板への取付が強固となり、しかも綴じ桿の取付部が内側板部及び外側板部によって好適に隠蔽される。
前記外側板部を前記基板に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させて、その内周面を前記内側板部の両側面に接合するならば、内側板部の外側板部への接合が強化され、ひいては綴じ桿の取付構造が非常に強固なものとなる。
前記一対の綴じ板の基端がそれぞれ前記基板に一体的に連続しているものであれば、これら綴じ板が基板より離脱してしまうおそれが回避される。
前記綴じ板、前記綴じ桿及び前記係止部材がそれぞれ同種の素材を用いてなるものであれば、綴じ具の廃棄に際してこれを個々の部材に分解する手間を省くことができる。
前記綴じ板、前記綴じ桿及び前記係止部材がそれぞれ紙を素材とするものであるならば、廃棄にも再資源化にも適した極めて有益な綴じ具となる。
なお、前記係止部材が設けられ、係止部材を介して前記綴じ桿を拘束している綴じ板が対向側の綴じ板より離反する方向に傾倒することを抑制する傾倒防止部を、当該綴じ板に付随させて設けておけば、衝撃や外力が作用したときに綴じ桿が綴じ板より外れてしまうおそれをさらに低減できる。この傾倒防止部もまた、紙素材とすることが望ましい。
前記傾倒防止部は、例えば、略直角三角柱状の外形をなし前記綴じ板の外面に接合する補強部材を要素とするものとする。あるいは、前記傾倒防止部を、前記綴じ板の外面より切り起こした切り起こし片を要素として構成してもよく、前記基板が接合する表紙体より切り起こした切り起こし片を要素として構成してもよい。
本発明に係る綴じ具をファイルの構成要素として用いるためには、表表紙、背表紙及び裏表紙を連ねてなる表紙体の背表紙の内向面に前記綴じ具の基板を接合すればよい。
前記綴じ具及び前記表紙体がそれぞれ同種の素材を用いてなるものであれば、ファイルの廃棄に際してこれを表紙体と綴じ具とに分解する手間を省くことができる。
前記綴じ具及び前記表紙体がそれぞれ紙を素材とするものであるならば、綴じ具を表紙体より取り外すことなくそのまま廃棄または再資源化することが可能な理想的なファイルとなる。
既に述べているように、綴じ桿を綴じ板に拘束している状態で、綴じ桿の突出部は綴じ板の外面より外方に突出している。従って、当該綴じ具を取り付けてなるファイルにおいて、綴じ桿の突出部と表紙体の表表紙または裏表紙との干渉を避けようとすると、綴じ板と表表紙または裏表紙との間に紙葉類を綴じ止めることができないデッドスペースが発生する。しかしながら、前記綴じ桿の突出部を挿し通すことができる貫通孔を前記表表紙または前記裏表紙に穿ってあれば、対向する一対の綴じ板の離間距離をファイルの背幅(背表紙の幅)に近づけることができ、より多くの量の紙葉類を綴じ止めることが可能となる、言い換えるならばデッドスペースを極小化できる。その上、綴じ桿が係止部材のみならず表紙体によっても係止されることとなるため、安定して紙葉類を綴じ止めておくことができる好ましいファイルとなる。
本発明によれば、全体を紙素材化するために好適な、簡単な綴じ具の構造が実現される。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図6に示すものは、本実施形態の綴じ具2を適用したファイルである。ファイルは、表紙体1と、表紙体1に取り付けた綴じ具2とを主要な要素とする。
表紙体1は、表表紙11、背表紙12及び裏表紙13をヒンジを介して連ねてなる一体成形品である。この表紙体1は、紙を基材としたものである。
綴じ具2は、基板21と、基板21上に対向配置した一対の綴じ板22、23と、片側の綴じ板22より反対側の綴じ板23に向けて突出する複数本(図示例では、2本)の綴じ桿24と、反対側の綴じ板23に綴じ桿24を拘束する係止部材25とを具備し、両綴じ板22、23間に紙葉類を綴じ止める機能を発揮する。綴じ具2もまた、全体が紙を素材とする部材によって構成してある。
詳述すると、基板21は、表紙体1の背表紙12の内向面に接着剤等を用いて接着される部位である。基板21の両側端は、各々の綴じ板22、23の基端に一体的に連続している。両綴じ板22、23はそれぞれ、基端縁回りに基板21に対して揺動し得る。
綴じ桿24は、片側の綴じ板22に固定され、反対側の綴じ板23に対して相対変位する、剛性を有するものである。本実施形態では、例えば紙を巻いて作製した長尺な筒状部材を略コ字型に屈曲させることで生ずる、並列する両端部位を2本の綴じ桿24とし、これら綴じ桿24の基端同士を連結する中間部位を取付部243としている。取付部243は、綴じ桿24自体の延伸方向に沿って扁平に押し潰される。
片側の綴じ板22は、綴じ桿24が挿し通される挿通孔221aを穿った内側板部221と、内側板部221の側面に接合する外側板部222とを有する。外側板部222は、基板21の一方側の側端(裏表紙13側の側端)に連続して立ち上がる板状体をこの基板21に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させてなり、その内周に内側板部221を包み込む。外側板部222の先端縁、即ち片側の綴じ板22の先端縁を形成する屈曲部分は、その他の部分よりも肉厚となっている。屈曲部分より先方にある部位は、内側板部221の内側面に接合する部位であり、やはり綴じ桿24が挿し通される挿通孔222aを穿ってある。他方、屈曲部分と基板21との間に介在する部位は内側板部221の外側面に接合する部位であって、孔等を特に形成していない。
片側の綴じ板22に綴じ桿24を取り付ける構造について説明すると、図3に示すように、綴じ桿24を内側板部221に穿った挿通孔221a及び外側面部222に穿った挿通孔222aに挿し通すことで、取付部243を内側板部221に密接させるとともに、内側板部221を外側面部222の屈曲部分よりも先方にある部位に当接させる。続いて、取付部243もろとも内側板部221を包むようにして外側板部222を折り畳んで内側板部221の両側面に接着剤等を用いて接着し、最後に外側板部222に直交する方向に沿って両側より圧力を加えて取付部243、内側板部221及び外側板部222を圧縮する。結果として、綴じ桿24が片側の綴じ板22に強固に固定されて片側の綴じ板22の内側面より反対側の綴じ板23に向けて突出するものとなる。綴じ桿24の取付部243は、外側板部222によって隠蔽される。因みに、図示例では、内側板部221と外側板部222とを別体としているが、これらが一体をなしていても構わない。
反対側の綴じ板23は、基板21の他方側の側端(表表紙11側の側端)に連続して立ち上がる板状体をこの基板21に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させてなり、その内側に係止部材25が挿入される中空通路23aを内包している。反対側の綴じ板23の先端縁を形成する屈曲部分は、その他の部分よりも肉厚となっている。屈曲部分より先方にある部位は基板21に向かって垂下し、さらに基板21面に到達する位置で内側方に向けて屈曲しており、基板21面への接着に適した接着しろを構成する。反対側の綴じ板23の先端部位には、綴じ桿24が抜き差しされる切欠23bを切り欠いてある。切欠23bは、基板21に向かう方向に延伸しており、中空通路23aと外部とを連通する。
両綴じ板22、23は、揺動して基板21とのなす角度を変化させることが可能である。よって、何れかの側の綴じ板22、23を揺動させれば、綴じ桿24を反対側の綴じ板23に対して相対変位させることができる。図1、図2等に示しているように、両綴じ板22、23を略平行としたとき、綴じ桿24は綴じ板23と交差する。そして、綴じ桿24は切欠23bに差し入れられ、その先端部分が反対側の綴じ板23の外面より所定長さ外方に突出する突出部242となる。この状態で、綴じ桿24における、綴じ板23の外面より内方にある桿本体部241の外周に係止部材25を係合させることにより、綴じ桿24の切欠23bからの抜出が抑止される。
係止部材25は、反対側の綴じ板23が内包する中空通路23aの内寸に略対応する外形寸法をなす平板な部材である。中空通路23aに挿入された係止部材25は、反対側の綴じ板23の基端縁並びに先端縁に対し略平行な方向に移動する。係止部材25は、切欠23bの開放端を閉鎖する係止部251を有しており、切欠23bに差し入れられた綴じ桿24を係止する役割を担う。より具体的には、係止部材25に、切欠23bと略重なり合う形状の出入溝25aと、この出入溝25aに対し略垂直な方向に延伸する係合溝25bとを切り欠いており、係合溝25bよりも先端縁寄りの部位を綴じ桿24を係止する係止部251としている。係止部251は、係止部材25の反対側の綴じ板23に対する相対的な移動方向に沿って延伸し、その先端が出入溝25aに臨んでいる。
反対側の綴じ板23より脱離している綴じ桿24を反対側の綴じ板23に拘束する場合、切欠23bと出入溝25aとが略重なり合う開放位置(図4に示す)に係止部材25を移動し、両綴じ板22、23が略平行となるように綴じ板を揺動させて、綴じ桿24を切欠23bの終端即ち基板21寄りの縁端に当接する位置まで差し入れる。しかる後、係合溝25bと綴じ桿24とが係合する係止位置(図5に示す)に係止部材25を移動させる。このとき、係止部251が綴じ桿24における桿本体部241の外周面に密接しまたは近接しながら切欠23bの開放端を閉鎖して、綴じ桿24の切欠23bからの抜出を抑止する。
仮に、反対側の綴じ板23が基板21に対して揺動すると、桿本体部241の外周に係合する係止部251も変位することとなる。綴じ板23の揺動に伴う係止部25(の、綴じ桿24の外周面に当接する端面)の変位の軌跡T(図6に示す)は、綴じ板23の揺動の中心軸即ち綴じ板23の基端縁を中心とする円弧となることは言うまでもない。本実施形態では、綴じ桿24を反対側の綴じ板23に拘束した状態で、突出部242の先端(の少なくとも一部)が上記の係止部25の変位の軌跡Tの外側にある。よって、外力を受けた綴じ板23が揺動しようとしても、綴じ桿24の外周と係止部251との係合が容易に解消されないために綴じ板23の揺動は禁止され、従って綴じ桿24の綴じ板23への拘束は維持される。
また、切欠23bの開放端を閉鎖している係止部251の基端及び先端はそれぞれ、切欠23bを介して隔てられる綴じ板23の屈曲部分の双方の内周(図5における符号X、Yで示す箇所)に係合することから、確実に綴じ桿24を係止できる。
逆に、反対側の綴じ板23に拘束している綴じ桿24を反対側の綴じ板23より脱離させる場合には、切欠23bと出入溝25aとが略重なり合う開放位置に係止部材25を移動させればよい。このとき、係止部251が切欠23bの開放端を開放して綴じ桿24の切欠23bからの抜出を許容するため、何れかの綴じ板22、23を揺動させて綴じ桿24を反対側の綴じ板23より脱離させることが可能となる。
ところで、両綴じ板22、23を略平行とした状態で反対側の綴じ板23の外面より外方に突出する綴じ桿24の突出部241には、凹欠242aを形成してある。この凹欠242aは、断面視略V字溝状をなすもので、綴じ桿24の突出部241の反基板21側の外周面に切り欠いてある。綴じ桿24を綴じ板23に拘束している状態で、綴じ板22または綴じ桿24に多大な外力が作用したとき、綴じ桿24がその軸心方向に変位して切欠23bより抜出しようとすることがあり得る。あるいは、綴じ板23に多大な外力が作用したとしても、この綴じ板23が揺動したり撓み変形したりして、相対的に綴じ桿24が軸心方向に変位して切欠23bより抜出しようとする可能性がある。しかしながら、凹欠242aが係止部251に係合することにより、綴じ桿24の不用意な抜出は阻まれることとなる。勿論、図7に示しているように、凹欠242aに変えて突起242bを形成しても同等の効果を得ることができる。
但し、桿本体部241には特段の加工を施さない。桿本体部241は、通常の使用状況において、綴じ止めた紙葉類の荷重を受ける部位であると同時に、係止部251と接離を繰り返す部位でもあるため、耐久性が最重視される。このような理由から、桿本体部241に凹溝を彫る等の特段の加工を施すことを避け、桿本体部241の耐久性を担保している。
本実施形態によれば、内面同士が対向するように基板21上に配置された対をなす綴じ板22、23と、綴じ板22、23に軸心を交差させて使用され、両綴じ板22、23の外面間に位置する桿本体部241、及び少なくとも一方の綴じ板23の外面よりも外方に突出する突出部242を有している綴じ桿24と、少なくとも一方の綴じ板23に設けられ、綴じ桿24の桿本体部241の外周に係合してこの綴じ板23に綴じ桿24を拘束する係止部材25と、綴じ桿24の突出部242に関連させて設けられ、綴じ板22、23が基板に対し揺動することを抑制して綴じ桿24の綴じ板23への拘束を維持する拘束維持手段とを具備する綴じ具2としたため、全体を紙素材化することに適した簡単な構造を実現できる。
本実施形態では、前記係止部材25において前記綴じ桿24の桿本体部241の外周に係合する部位である係止部251(の、綴じ桿24の外周面に当接する端面)が前記綴じ板23の揺動に伴って変位する軌跡Tよりも、綴じ桿24の突出部242の先端の方が外側にあるように、綴じ桿24の軸心方向の長さを設定していることを以て第一の拘束維持手段を構成している。つまり、何れかの側の綴じ板22、23が揺動して綴じ桿24の拘束が解除されようとしても、係止部材25との係合が解消しない程度の長さだけ綴じ桿24が外方に突出しているため、外力が綴じ板22、23または綴じ桿24に作用したときに綴じ桿24が不用意に外れて綴じ止めていた紙葉類が脱落してしまう可能性は充分に低減される。また、綴じ桿24を反対側の綴じ板23に拘束するときに、係止部材25の係止部251を単に桿本体部241の外周面に係合させればよく、桿本体部241に凹溝を彫る等の特段の加工を施さずに済む。従って、凹溝を彫る等の加工による綴じ桿24の弱体化を回避できる。
並びに、綴じ桿24を綴じ板23に拘束している状況下で、綴じ具2に多大な外力や衝撃が加わると、綴じ板22、23が揺動したり撓み変形したりして、綴じ桿24が切欠23bより抜出してしまうおそれは否定できないが、綴じ桿24の突出部242に凹欠242aまたは突起242bを形成することを以て第二の拘束維持手段を構成しているため、この凹欠242aまたは突起242bが係止部材25に係合して綴じ桿24の抜出が阻まれることとなる。
本実施形態の綴じ具2は、比較的少ない部材点数で構成され、その構造も簡単である。よって、前記綴じ板22、23、前記綴じ桿24及び前記係止部材25のそれぞれを無理なく紙を素材とするものにできる。即ち、容易に綴じ具2全体を紙素材化することができる。綴じ具2を紙素材化することで、綴じ具2の廃棄または再資源化に好都合となる。
前記一対の綴じ板22、23のうち片側の綴じ板22に前記綴じ桿24が固定され、反対側の綴じ板23に綴じ桿24が抜き差しされる切欠23bが形成され、かつ、反対側の綴じ板23に前記係止部材25が可動に支持されており、係止部材25が、切欠23bに差し入れられた綴じ桿24の桿本体部241の外周面に係合してこの綴じ桿24の抜出を抑止する係止位置と、綴じ桿24の桿本体部241の外周面より離反してこの綴じ桿24の抜出を許容する開放位置とをとり得るものとしており、簡便に操作できる好ましい綴じ具2となる。
しかして、前記係止部材25が、前記綴じ板23の揺動の中心軸に対し略平行に移動可能であり、その移動方向に沿って延伸する係止部251を有するものであって、前記綴じ桿24を前記切欠23bの終端に当接する位置まで差し入れた状態で、係止部材25を前記係止位置に移動させることで係止部251が切欠23bの開放端を閉鎖して綴じ桿24の抜出を抑止し、係止部材25を前記開放位置に移動させることで係止部251が切欠23bの開放端を開放して綴じ桿24の抜出を許容するものとしているため、使い勝手がさらに向上する。
前記反対側の綴じ板23は、板状体を前記基板21に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させてなり、その内側に前記係止部材25が挿入される中空通路23aを内包しており、前記切欠23bは、反対側の綴じ板23の先端縁より切り欠かれて中空通路23aを外部に連通するものであって、係止部材25を前記係止位置に移動させたときに、前記係止部251が、反対側の綴じ板23の先端縁を形成し切欠23bを介して隔てられる屈曲部分の双方の内周X、Yに係合するため、係止部251が綴じ桿24を係止する構造をより頑強なものにできる。
前記綴じ桿24は、長尺な筒状部材を主体としてなり、前記突出部242、前記桿本体部241、及び桿本体部241の基端より略垂直に屈曲し桿本体部241の延伸方向に沿って押し潰される取付部243とを有する一方、前記片側の綴じ板22は、綴じ桿24の取付部243の内側面に密接する内側板部221と、綴じ桿24の取付部243の外側面に密接する外側板部222とを有しており、綴じ桿24の取付部243を挟むようにして内側板部221と外側板部222とを接合することで綴じ桿24を片側の綴じ板22に取り付けているため、綴じ桿24の片側の綴じ板22への取付が強固となり、しかも綴じ桿24の取付部243が内側板部221及び外側板部222によって好適に隠蔽される。
前記外側板部222を前記基板21に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させて、その内周面を前記内側板部221の両側面に接合しているため、内側板部221の外側板部222への接合が強化され、ひいては綴じ桿24の取付構造が非常に強固なものとなる。特に、綴じ板22は綴じ桿24を反対側の綴じ板23に挿脱する都度操作されるため、反復的な操作に対する耐久性が要求される。紙は元来剛性の低い素材ではあるが、上記の構成を採用することで、綴じ板22自体の剛性も綴じ桿24の綴じ板22への取付構造も充分に強化されて、中長期にわたる使用に耐え得る耐久性が確保される。
前記一対の綴じ板22、23の基端はそれぞれ前記基板21に一体的に連続しているため、これら綴じ板22、23が基板より離脱してしまうおそれは回避される。
前記綴じ板22、23、前記綴じ桿24及び前記係止部材25がそれぞれ同種の素材を用いてなるものであるため、綴じ具2の廃棄に際してこれを個々の部材に分解する手間を省くことができる。
しかも、前記綴じ板22、23、前記綴じ桿24及び前記係止部材25がそれぞれ紙を素材としており、本実施形態の綴じ具2は廃棄にも再資源化にも適した極めて有益なものとなっている。
また、前記綴じ具2及び前記表紙体1がそれぞれ同種の素材を用いてなるものであるため、ファイルの廃棄に際してこれを表紙体1と綴じ具2とに分解する手間を省くことができる。
さらには、前記綴じ具2及び前記表紙体1がそれぞれ紙を素材としており、綴じ具2を表紙体1より取り外すことなくそのまま廃棄または再資源化することが可能な理想的なファイルとなっている。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、上記実施形態のファイルでは、反対側の綴じ板23と表表紙11(または、裏表紙13)との間に紙葉類を綴じ止めることができないデッドスペースが発生してしまう。しかし、図8、図9に示すように、前記切欠23bに差し入れられた前記綴じ桿24の突出部242を挿し通すことができる貫通孔11aを表表紙11(または、裏表紙13)に穿ってあれば、対向する一対の綴じ板22、23の離間距離をファイルの背幅に近づけることができ、より多くの紙葉類を綴じ止めることが可能となる、言い換えるならばデッドスペースを極小化できる。その上、綴じ桿24が係止部材25のみならず表紙体1によっても係止されることとなるため、安定して紙葉類を綴じ止めておくことができる好ましいファイルとなる。
綴じ桿24の突出部242に凹欠242aまたは突起242bを設けることは必須ではない。図10に示すように、凹欠242a及び突起242bを設けていない綴じ桿24とすることも可能である。この場合の綴じ具2は、上記実施形態における第二の拘束維持手段を具備していないこととなる。
図11に示すように、反対側の綴じ板23の中空通路23aに収容された係止部材25が中空通路23a外に脱出してしまうことを妨げる保持要素を、綴じ板23に設けてもよい。具体的には、反対側の綴じ板23の先端縁にスリットを形成し、このスリットを介して係止部材25の係止部251以外の部位252を露出させている。ユーザは、露出部位252を把持して係止部材25を移動操作することができる。しかして、この露出部位252は綴じ板23の先端縁を形成する屈曲部分の内周より突出しており、露出部位252がスリットの端縁23cと係わり合うことで係止部材25の中空通路23aからの脱出が阻まれる。つまり、図11に示す例では、綴じ板23の先端縁の屈曲部分に設定された係合縁部23cと係止部材25の露出部位252とが協働して、保持要素としての作用を営む。
図12に示すように、係止部材25に形成すべき係合溝25bを、出入溝25aと交わる両方向に延伸させても構わない。
図13、図14に示すように、係止位置に移動させたときに桿本体部241の外周面と係わり合う係止部材25の縁辺、即ち係合溝25bの縁辺に凹凸形状を形成してもよい。この凹凸形状は、綴じ桿24の外周と係わり合うことを通じて、係止部材25の中空通路23aに沿った移動を抑制するために働く。これにより、係止部材25が不用意に移動して綴じ桿24の拘束が解除されてしまう不具合を予防可能となる。
本発明に係る綴じ具22における基板21は、表紙体1の背表紙12そのものであってもよい。即ち、綴じ板22、23が直接的に背表紙12に取り付けられているような態様を妨げない。
綴じ桿24が固定される片側の綴じ板22は、表紙体1の裏表紙13(または、表表紙11)そのものであってもよい。即ち、綴じ桿24が直接的に裏表紙13(または、表表紙11)に取り付けられているような態様を妨げない。
並びに、綴じ具2を表紙体1に取り付けることなく、単独で使用することも考えられる。つまり、特許請求の範囲に記載の請求項1ないし請求項11に係る綴じ具において、表紙体1は必須の構成要素ではない。
また、係止部材25を介して綴じ桿24を拘束している綴じ板23が対向側の綴じ板22より離反する方向に傾倒すると、綴じ桿24が外れて綴じ止めていた紙葉類が脱落してしまうおそれがあるが、このような事象に対処するべく、予め綴じ板23の傾倒を抑制する傾倒防止部26、14を綴じ板23に付随させて設けておくことも考えられる。例えば、図15、図16に示すように、綴じ板23の外面に補強部材261を接合し、かつこの補強部材261を背表紙12の内向面に接合して傾倒防止部26を構成する。図15及び図16に示している補強部材261は略直角三角柱状の外形をなし、綴じ板23を基板21に対し略直交する姿勢に維持する。補強部材261は、綴じ具2や表紙体1と同種の素材即ち紙を用いて作製することが望ましい。
図17、または図18に示すように、綴じ板23の外面より切り起こし片262、263を切り起こして傾倒防止部26を構成することもできる。切り起こし片262、263は、綴じ板23の外面を形成する部位に連続し、当該部位より屈曲して外側方に突き出るもので、背表紙12の内向面と交差して綴じ板23の傾倒を抑制する。加えて、図18に示しているように、切り起こし片263の背表紙12側の端部を基板21と略面一となるように折り曲げて、背表紙12の内向面に接着する接着しろ263aとしてもよい。図18に示している綴じ具2の基板21ないし綴じ板22、23の展開図を、図19に示す。図中、実線が切り取り線、点線が山折り線、鎖線が谷折り線である。切り起こし片263は、綴じ板23の外面と基板21面とにまたがって略L字型の輪郭をなすように切り出される。この展開図から基板21、綴じ板22、23及び切り起こし片263を折曲成形したときに、切り起こし片263の接着しろ263aの一部が綴じ板23よりも内側方に進入する。因みに、切り起こし片262、263の配置は図17または図18、図19に示す態様には限られず、図20に例示するようにその数を増減させることが許される。
また、図21に示すように、表紙体1より切り起こした切り起こし片121を以て傾倒防止部14を構成することも可能である。図示例では、綴じ具2の基板21が接合している部位、即ち背表紙12の内向面に切り起こし片121を形成している。切り起こし片121は、綴じ板23の外面近傍にあってこの綴じ板23に対し交差するように(特に、切り起こし片121と背表紙12との交線(谷折り線)が、綴じ板23の基端縁に対し交差するように)立上がり、綴じ板23の傾倒を抑制する。
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態におけるファイルを示す斜視図。 同要部横断面図。 綴じ桿の片側の綴じ板への取付構造を示す要部分解斜視図。 係止部材を開放位置に位置づけた状態を示す要部縦断面図。 係止部材を係止位置に位置づけた状態を示す要部横断面図。 同要部横断面図。 本発明の変形例の一を示す要部横断面図。 本発明の変形例の一を示す斜視図。 同要部平面図。 本発明の変形例の一を示す要部横断面図。 本発明の変形例の一を示す要部縦断面図。 本発明の変形例の一を示す要部縦断面図。 本発明の変形例の一を示す要部縦断面図。 本発明の変形例の一を示す要部縦断面図。 本発明の変形例の一を示す斜視図。 同要部横断面図。 本発明の変形例の一を示す斜視図。 本発明の変形例の一を示す斜視図。 同要部展開図。 本発明の変形例の一を示す要部展開図。 本発明の変形例の一を示す斜視図。
符号の説明
1…表紙体
12…背表紙
2…綴じ具
21…基板
22…片側の綴じ板
23…反対側の綴じ板
23b…切欠
24…綴じ桿
241…桿本体部
242…突出部
25…係止部材
251…係止部
26、14…傾倒防止部

Claims (23)

  1. 紙葉類を綴じ止めるためのものであって、
    内面同士が対向するように基板上に配置された対をなす綴じ板と、
    綴じ板に軸心を交差させて使用され、両綴じ板の外面間に位置する桿本体部、及び少なくとも一方の綴じ板の外面よりも外方に突出する突出部を有している綴じ桿と、
    少なくとも一方の綴じ板に設けられ、綴じ桿の桿本体部の外周に係合してこの綴じ板に綴じ桿を拘束する係止部材と、
    綴じ桿の突出部に関連させて設けられ、綴じ板が基板に対し揺動することを抑制して綴じ桿の綴じ板への拘束を維持する拘束維持手段と
    を具備してなる綴じ具。
  2. 前記係止部材において前記綴じ桿の桿本体部の外周に係合する部位である係止部が前記綴じ板の揺動に伴って変位する軌跡よりも、綴じ桿の突出部の先端の方が外側にあるように、綴じ桿の軸心方向の長さを設定することによって前記拘束維持手段を構成している請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記綴じ板が揺動または撓み変形したときに前記係止部材に係合する凹欠または突起を前記綴じ桿の突出部の外周に形成することによって前記拘束維持手段を構成している請求項1または2記載の綴じ具。
  4. 前記一対の綴じ板のうち片側の綴じ板に前記綴じ桿が固定され、反対側の綴じ板に綴じ桿が抜き差しされる切欠が形成され、かつ、反対側の綴じ板に前記係止部材が可動に支持されており、
    係止部材が、切欠に差し入れられた綴じ桿の桿本体部の外周面に係合してこの綴じ桿の抜出を抑止する係止位置と、綴じ桿の桿本体部の外周面より離反してこの綴じ桿の抜出を許容する開放位置とをとり得る請求項1、2または3記載の綴じ具。
  5. 前記係止部材は、前記綴じ板の揺動の中心軸に対し略平行に移動可能であり、その移動方向に沿って延伸する係止部を有するものであって、
    前記綴じ桿を前記切欠の終端に当接する位置まで差し入れた状態で、係止部材を前記係止位置に移動させることで係止部が切欠の開放端を閉鎖して綴じ桿の抜出を抑止し、係止部材を前記開放位置に移動させることで係止部が切欠の開放端を開放して綴じ桿の抜出を許容する請求項4記載の綴じ具。
  6. 前記反対側の綴じ板は、板状体を前記基板に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させてなり、その内側に前記係止部材が挿入される中空通路を内包しており、
    前記切欠は、反対側の綴じ板の先端縁より切り欠かれて中空通路を外部に連通するものであって、
    係止部材を前記係止位置に移動させたときに、前記係止部が、反対側の綴じ板の先端縁を形成し切欠を介して隔てられる屈曲部分の双方の内周に係合する請求項5記載の綴じ具。
  7. 前記中空通路に収容された前記係止部材が中空通路外に脱出してしまうことを妨げる保持要素を前記反対側の綴じ板に設けている請求項6記載の綴じ具。
  8. 前記係止部材における前記係止部以外の部位を露出させるスリットを前記反対側の綴じ板の先端縁に形成して、
    前記スリットを介して露出する前記係止部材の露出部位を把持可能とした請求項6または7記載の綴じ具。
  9. 前記係止位置に移動させたときに前記桿本体部の外周と係わり合う係止部材の縁辺に凹凸形状を設けた請求項4、5、6、7または8記載の綴じ具。
  10. 前記綴じ桿は、長尺な筒状部材を主体としてなり、前記突出部、前記桿本体部、及び桿本体部の基端より略垂直に屈曲し桿本体部の延伸方向に沿って押し潰される取付部とを有する一方、
    前記片側の綴じ板は、綴じ桿の取付部の内側面に密接する内側板部と、綴じ桿の取付部の外側面に密接する外側板部とを有しており、
    綴じ桿の取付部を挟むようにして内側板部と外側板部とを接合することで綴じ桿を片側の綴じ板に取り付けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の綴じ具。
  11. 前記外側板部を前記基板に対し略平行な先端縁を形成するように屈曲させて、その内周面を前記内側板部の両側面に接合している請求項10記載の綴じ具。
  12. 前記一対の綴じ板の基端がそれぞれ前記基板に一体的に連続している請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の綴じ具。
  13. 前記綴じ板、前記綴じ桿及び前記係止部材がそれぞれ同種の素材を用いてなるものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の綴じ具。
  14. 前記綴じ板、前記綴じ桿及び前記係止部材がそれぞれ紙を素材とするものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13記載の綴じ具。
  15. 前記係止部材が設けられた綴じ板が対向側の綴じ板より離反する方向に傾倒することを抑制する傾倒防止部を、当該綴じ板に付随させて設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14記載の綴じ具。
  16. 前記傾倒防止部は、略直角三角柱状の外形をなし前記綴じ板の外面に接合する補強部材を要素とする請求項15記載の綴じ具。
  17. 前記傾倒防止部は、前記綴じ板の外面より切り起こした切り起こし片を要素とする請求項15記載の綴じ具。
  18. 前記傾倒防止部は、前記基板が接合する表紙体より切り起こした切り起こし片を要素とする請求項15記載の綴じ具。
  19. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17または18記載の綴じ具を用いてなるものであって、
    表表紙、背表紙及び裏表紙を連ねてなる表紙体の背表紙の内向面に前記綴じ具の基板を接合したファイル。
  20. 前記綴じ具及び前記表紙体がそれぞれ同種の素材を用いてなるものである請求項19記載のファイル。
  21. 前記綴じ具及び前記表紙体がそれぞれ紙を素材としてなるものである請求項20記載のファイル。
  22. 前記綴じ桿の突出部を挿し通すことができる貫通孔を前記表表紙または前記裏表紙に穿ってある請求項19、20または21記載のファイル。
  23. 前記係止部材が設けられた綴じ板が対向側の綴じ板より離反する方向に傾倒することを抑制する傾倒防止部を、当該綴じ板に付随させて設けている請求項19、20、21または22記載のファイル。
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