JP4133442B2 - 綴具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、綴具に関し、特にたとえば、リングバインダないしファイルとして用いられる綴具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バインダとして、リングバインダがあるが、リングバインダは、略環状の綴杆が中央で噛み合って閉じられるように形成され、例えばリングを手で開閉する場合、略環状の綴杆を構成する一対の略半円形状の綴杆を、両者が離間するように指で引っ張ることにより、綴杆が開くように形成されている。
しかしながら、この略環状の綴杆を指で開くとき、比較的多く書類等の被綴じ物が綴じられているとき、指で綴杆を構成する一対の略半円形状の綴杆を開きにくいことがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されたリングファイルが提案されている。
さらに、特許文献1に開示されたリングファイルの他に、図20および図21に示すようなリングバインダが提案されている。このリングバインダ1では、長手方向に配置された略半円形状の綴杆が連結され、幅方向に配置された略半円形状の綴杆2aが噛み合わさせることにより、複数の円環状の綴杆2が形成される。そして、綴杆2を開くときには、噛み合わさった一対の略半円形状の綴杆2aを互いに逆向きに移動させることにより、連結された長手方向の略半円形状の綴杆2aが長手方向(図20に示す矢印の方向)に同時に移動する。それにより、ばねなどの弾性力により綴杆2aが離間するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−337988号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1のリングファイルの綴具においても、被綴じ物を略環状の綴杆に数多く閉じたとき、操作レバーの内側を側方に押して綴杆を開くように構成されているが、操作レバーを被綴じ物側から外側に向けて押して綴杆を開こうとしたとき、被綴じ物が障害となって、指で操作レバーを押しにくいという問題がある。
また、図20および図21に示したリングファイルでは、綴杆に手が当たったりなどすることで衝撃が加わっても、不意に綴杆が開放されないようにすることが要望されている。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、綴具の開放機構を手で操作することにより、比較的容易に開ことができ、且つ不意に綴杆が開放されることのない綴具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1にかかる綴具は、2つの半割杆が組み合わされて略円環状に形成される綴杆と、綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、各半割杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、各半割杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に可動自在に固定された作動部材とを備えた、綴具であって、作動部材は、保持部材内で突き合わされた状態で保持部材の長手方向に移動可能で、綴杆を開く方向に回動可能な一対の作動片からなり、一方の作動片には一方の半割杆の基部が固定され、他方の作動片には他方の半割杆の基部が固定され、作動片は、綴杆が閉じるとき、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせされた状態において作動片が保持され、綴杆が開くとき、保持部材の内面に近づいた方向に向いて、その突き合わせ縁が保持されるように保持部材に固定され、作動片が保持部材内で保持部材の長手方向に移動しない方向に、かつ作動片の突き合わせ部が保持部材の内面に近づく方向に力を加えるための開閉部材を有し、一方の作動片の保持部材の長手方向への移動を抑止するための制動機構と、制動機構を解除するとともに、一方の作動片の保持部材を長手方向へ移動させて綴杆を開ける開放機構とを含むロック部材を有する、綴具である。
この発明の請求項2にかかる綴具は、ロック部材は、一方の作動片の保持部材の長手方向の一端に掛止可能な掛止片で構成された制動機構と、一方の作動片を保持部材の長手方向へ押圧する押圧片とを有するレバーであり、保持部材は、掛止片と押圧片をその内部に導入可能な開口部を有し、レバーは、掛止片と押圧片との間において保持部材の表面に揺動可能に取り付けられ、一方の作動片の保持部材の長手方向への移動を抑止するとき、掛止片は一方の作動片の保持部材の長手方向の一端に掛止され、一方の作動片の保持部材の長手方向への移動の抑止を解除するとき、掛止片の一方の作動片の保持部材の長手方向の一端への掛止がはずされるとともに、押圧片が一方の作動片を保持部材の長手方向へ移動せしめる、請求項1に記載の綴具である。
この発明の請求項3にかかる綴具は、レバーは、弾性部材の弾性力により掛止片が一方の作動片に掛止される方向に付勢されている、請求項2に記載の綴具である。
【0007】
〔作用〕
この発明によれば、綴杆と、綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、各綴杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、綴杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に可動自在に固定された作動部材とを備えた、綴具であって、作動部材は、保持部材内で保持部材の長手方向に移動する一対の作動片からなり、一方の作動片には綴杆の一方の基部が固定され、他方の作動片には綴杆の他方の基部が固定され、綴杆が閉じるときには、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせた状態において保持され、綴杆が開くときには、保持部材の内面に近づいた方向に向いて保持されるように保持部材に固定され、綴杆を開くときに、作動片を保持部材内で保持部材の長手方向に移動させるとともに、保持部材の内面に近づいた方向に保持されるように、綴杆を開く方向に変化させる開閉部材が設けられているので、開閉部材によって綴杆を開閉させる。
また、ロック部材であるレバーを操作するにより、作動片の長手方向への移動を抑止したり開放することで、綴具の開放動作を任意に制御することができる。さらに、レバーにより作動片の長手方向への移動の抑止を開放すと同時に、作動片が保持部材の長手方向に移動される。これにより、迅速に綴具の開放動作を行うことができる。またさらに、レバーは掛止片が作動片に掛止される状態に弾性部材により付勢されている。これにより、ファイルなどを誤って落下させてときに加わる衝撃などにより、綴具が不意に開放されることがない。
【0008】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。図2は、閉じた状態における綴具の平面図であり、図3は、閉じた状態における綴具の底面図であり、図4は、閉じた状態における綴具の横断面図である。図5は、開いた状態における綴具の平面図であり、図6は、開いた状態における綴具の底面図であり、図7は、開いた状態における綴具の横断面図である。図8は、閉じた状態における綴杆の係止部近傍を示す斜視図解図であり、図9は、開いた状態における綴杆の係止部近傍を示す斜視図解図である。図10および図11は、綴具の構成を示す図解図である。図12は、綴具の構成を示す側面図解図であり、 図13は、ロック部材の作動状態を示す側断面図解図である。図14は、綴具を表紙に取り付けた状態を示す横断面図である。図15は、第1の作動片の係止板近傍を示す断面図解図である。
【0010】
綴具10は、厚紙その他の比較的硬質なシート材からなる表紙Aの略中央に形成される左右一対の折り線の内側の背表紙の内側表面に固定される。固定する方法としては、綴具10の長手方向の両端に形成された取付孔20(後に詳述する)にボルトとナットやはとめ等の固着具を挿通させて、背表紙と一体となるように固定する方法がある。
なお、ここでは、固着具として、ボルトとナットを用いて説明するが、これに限ることなく、例えば、ビス、はとめ、リベット等を用いてもよい。また、背表紙に対して、例えば、超音波溶着または高周波溶着することにより固着する方法を採用することもできる。
【0011】
綴具10は、一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴杆12および第1の綴杆12と一対の第2の綴杆14と、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材16と、その表面に第1の綴杆12および第2の綴杆14が間隔をおいて第1の綴杆12および第2の綴杆14のそれぞれの基部が固定され、第1の綴杆12および第2の綴杆14が前記保持部材16に固定されるように保持部材16の内側に可動自在に固定された作動部材18とを備える。
【0012】
保持部材16は、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面略長方形で、その両端、すなわち表紙Aに取り付ける取付孔20近傍においては、平面略半円弧状に形成されている。
保持部材16は、第1の綴杆12および第2の綴杆14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側には空間を備え、その空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁が設けられている。この実施の形態においては、保持部材16の長手方向において、第1の綴杆12および第2の綴杆14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、保持壁24aおよび保持壁24bが連設されている。さらに、保持壁24aおよび保持壁24bの下端縁より内側に向けて、適宜な間隔をおいて、保持用凸部24cおよび保持用凸部24dが突設されており、第1の作動片30の外側縁30bおよび第2の作動片32の外側縁32bの近傍を保持するように形成されている。
そして、この保持壁24aおよび保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された空間内に、後に詳しく説明する作動部材18等が収容される。
【0013】
保持部材16の被綴じ物載置部22には、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための第1の貫通孔26と第2の貫通孔28がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴杆12と第2の綴杆14を構成する半割杆12aおよび半割杆12bと、第2の綴杆14を構成する半割杆14aおよび半割杆14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
【0014】
作動部材18は、平面略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片30および第2の作動片32からなる。
第1の作動片30と第2の作動片32とは、保持部材16の空間内において各々その長手方向において並置したとき、各々その内側縁を屈曲自在に係合して、すなわち、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aを突き合わせ且つ外側縁30bおよび外側縁32bが保持部材16の保持壁24aおよび保持壁24bの両壁内内側面に接合される。
そして、第1の作動片30および第2の作動片32は、外側から力が加わらないときには、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、図10図示平面PXYより下側)に向いて、あるいはまた、山折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが図10図示平面PXYより上側)に向いて、その谷折りまたは山折りの状態を維持するように、保持部材16の内側空間部に内設されている。
【0015】
作動部材18は、一方の作動片、すなわち第1の作動片30における保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆12を構成する半割杆12aの基部が固定され、且つ、前記半割杆12aとは一定の間隔をおいて、第2の綴杆14を構成する半割杆14aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆12を構成する半割杆12bの基部が固定され、且つ、前記半割杆12bと一定の間隔をおいて、第2の綴杆14を構成する半割杆14bの基部が固定されている。
そして、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14が閉じるときには、図4に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30と第2の作動片32とは、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)より離れた方向に向いて(すなわち谷折りの状態)、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態において保持されるとともに、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14を開くときには、図7に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30と第2の作動片32とは、保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち折り状態)、第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材16内の空間において固定される。
【0016】
また、作動部材18を構成する第1の作動片30と第2の作動片32とは、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向、すなわち山折りの状態においては、第1の作動片30と第2の作動片32の長手方向、すなわち第1の作動片30と第2の作動片32に固着された半割杆12aと半割杆14aとを結ぶ線(X1(図10図示))および半割杆12bと半割杆14bとを結ぶ線(X2(図10図示))と平行な方向に、第1の作動片30と第2の作動片32とを移動させることができるように摺動自在に内設されている。
【0017】
第1の作動片30と第2の作動片32の下面、すなわち第1の綴杆12と第2の綴杆14の基部が固着された上面とは反対側の面に、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを開閉方向に変化させる開閉部材40が設けられている。
開閉部材40は、コイルバネ、トーションバネ、板バネ、ゴム、ウレタンゴム等のような弾性部材から選ばれたものをもって構成されており、この実施の形態においては、引張コイルばねが、第1の作動片30と第2の作動片32とを、保持部材16の空間内で保持部材16の長手方向において、第1の作動片30と第2の作動片32とを逆方向に移動させるとともに、保持部材16を構成する第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aが保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向、すなわち山折り状態に保持されるように設けられている。
【0018】
開閉部材40は、その一端が一方の作動片、すなわち第1の作動片30の下側面に形成された係止凸部30cに固定され、開閉部材40の他端は、他方の作動片、すなわち第2の作動片32の下面に形成された係止凸部32cに固定されている。
開閉部材40は、第1の作動片30と第2の作動片32との突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、谷折り状態(図4図示)、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた状態に保持された状態にあるときに、伸展した状態となるように、第1の作動片30と第2の作動片32との間において斜めに架け渡され、この状態において、元の状態に戻ろうとする力が働くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の半割杆12aを固定する部位と半割杆14aを固定する部位とを結ぶ線(X1(図10図示))および第2の作動片32の半割杆12bを固定する部位と半割杆14bを固定する部位とを結ぶ線(X2(図10図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
【0019】
そして、作動部材18を構成する第1の作動片30と第2の作動片32とは、第1の綴杆12と第2の綴杆14を開き始めたとき、すなわち、第1の綴杆12と第2の綴杆14のそれぞれの係止部50を開放機構62によって外したとき、開閉部材40が元の状態に戻ろうとして、すなわち、伸びていた開閉部材40が縮む方向に作用し、第1の綴杆12の半割杆12aと半割杆12bとが離れる方向(半割杆12aは 1方向で、半割杆12bは 2方向(図2,図9および図10図示))および第2の綴杆14の半割杆14aと半割杆14bとが離れる方向(半割杆14aは 1方向で、半割杆14bは 2方向(図2,図9および図10図示))に移動するように作用して、第1の作動片30と第2の作動片32とをそれぞれ逆方向に移動させるように作用する。
すなわち、係止部50を外したとき、第1の作動片30は、係止部50を外す方向(O1方向)に移動する。
さらに、開閉部材40は、半割杆12aと半割杆12bとをおよび半割杆14aと半割杆14bとを円周方向(図10 Y1およびY2方向)に引き離すように作用する。
作動部材18を構成する第1の作動片30と第2の作動片32は、谷折り状態から徐々に平面状態となり、そして平面状態から山折り状態に変わる。
そして、開閉部材40は、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを開いた状態にしたとき、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが山折り状態、すなわち、保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
【0020】
第1の綴杆12は、略円環状となるように、半円弧状の半割杆12aと半割杆12bとから構成され、第2の綴杆14は、略円環状となるように、半円弧状の半割杆14aと半割杆14bとから構成されている。そして、用紙Pに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙Pを綴じることができるように、半割杆12aおよび半割杆12bと、半割杆14aと半割杆14bの先端、すなわち第1の綴杆12および第2の綴杆14の頂部において、係止部50が形成されている。
第1の綴杆12を構成する半割杆12aと半割杆12bは、半割杆12aの係止部50と、半割杆12bの係止部50とを係止することにより、環状に係合される。
また、第2の綴杆14を構成する半割杆12bと半割杆14bとは、半割杆12bの係止部50と半割杆14bの係止部50とを係止することにより、環状に係合される。
【0021】
第1の綴杆12と第2の綴杆14とは、それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る軸Y1,Y2および軸X1,X2(図10図示)を含む平面PXYと垂直な平面を構成するように、第1の作動片30と第2の作動片32より立設されている。そして、第1の綴杆12の軸Z1(図11図示)が構成する円形面と第2の綴杆14の軸Z2(図11図示)が構成する円形面とは、平行で、且つ、第1の綴杆12と第2の綴杆14が第1の作動片30と第2の作動片32と固着された部位を通る平面PXYと垂直となるように構成されている。
【0022】
次に、この発明の主たる構成要件である、第1の綴杆12と第2の綴杆14の制動機構と開放機構について説明する。
【0023】
この綴具10は、前記一方の第1の作動片30の保持部材16の長手方向への移動を抑止するための制動機構60と、前記制動機構60を解除するとともに、前記第1の作動片30保持部材16長手方向へ移動させ、開閉部材40と協働して前記綴杆(第1の綴杆12及び第2の綴杆14)を開ける開放機構62とを備えるロック部材64を有する。
【0024】
前記ロック部材64は、制動機構60と、開放機構62とを備えるレバー66を有する。
前記レバー66は、保持部材16の長手方向における前記一方の第1の作動片30の一端に掛止可能な掛止片68と、前記第1の作動片30を保持部材16の長手方向へ押圧する押圧片70とを有する。
前記レバー66は、保持部材16の長手方向に延びる長さを有し、レバー本体66aの一端には掛止片68がレバー本体66aの下方に向けて設され、且つ前記掛止片68とは適宜な距離をおいて、この実施の形態においてはレバー本体66aの他端にレバー本体66aの下方に向けて押圧片70が突設されている。
【0025】
また、被綴じ物載置部22の略中央には、開口部16aが穿設されている。開口部16aは、レバー66の押圧片70を保持部材16の内部に導入するための切り欠きである。開口部16aの形状は、保持部材16の長手方向に長い長方形である。開口部16aは、押圧片70が動くときに干渉することがない大きさをもって穿設されている。
さらに、保持部材16の下端で取付孔20の近傍の上方には、開口部16bが形成されている。開口部16bは、レバー66の掛止片68を保持部材16の内部に導入するための切り欠きである。開口部16bの形状は、保持部材16の幅方向に若干長い矩形状である。切り欠き部30dは、掛止片68が動くときに干渉することのない大きさをもって形成されている。
【0026】
前記レバー66は、前記掛止片68と前記押圧片70との間に形成された枢支部72において、前記保持部材16の表面に揺動可能に取り付けられる。
前記レバー66に形成された枢支部72は、その中央より掛止片68側に偏った位置にレバー本体66aの下面より突き出し形成され、且つその中央には枢軸を貫挿するための枢軸孔72aが穿設されている。
そして、レバー66は、枢支部72において、保持部材16の上面に突設された枢支部74に、枢軸76をもって揺動自在に軸支されている。
【0027】
レバー本体66aの一端に形成された掛止片68とその他端に形成された押圧片70とは、前記掛止片68と前記押圧片70をその内部に導入することを可能とするために保持部材16に穿設された開口部16a,16bに嵌挿される。
【0028】
前記レバー66の枢支部72と、押圧片70との間には、弾発部78が形成されている。
弾発部78は、バネ等の弾性部材78aがレバー66の下面と被綴じ物載置部22との間に架け渡されて形成され、常時は弾性部材78aの弾性力により、枢支部72を枢軸として掛止片68が第1の作動片30の一端に掛止する方向に回動するようにレバー66の下面を付勢している。
【0029】
前記一方の第1の作動片30の保持部材16の長手方向への移動を抑止するとき、前記掛止片68は前記一方の第1の作動片30の保持部材16の長手方向の一端に掛止され、前記一方の第1の作動片30の保持部材16の長手方向への移動の抑止を解除するとき、前記掛止片68の前記一方の第1の作動片30の保持部材16の長手方向の一端への掛止がはずされるとともに、前記押圧片70が前記一方の第1の作動片30、すなわち、第1の作動片30を前記保持部材16の長手方向へ移動させる。
すなわち、押圧片70は、第1の作動片30に穿設された切り欠き部30dと係合し、押圧片70がレバー66の揺動により第1の作動片30を保持部材16の長手方向(第1の半割杆12aが第2の半割杆14aと離れる方向)(a方向)に移動させる。
【0030】
第1の作動片30の切り欠き部30dには、押圧片70の押圧動作を円滑にするための係合片80が付設されている。係合片80は、押圧片70の略平面状の係合面と接合し、押圧片70の係合面が摺動するように略平面状に形成されている。
【0031】
第2の作動片32は、第1の作動片30と同様に保持部材16に内接されている。第2の作動片32には、穴32eが穿設されている。穴32eには、保持部材16の内面に突き出るように設けられている平ネジなどの固定具82が挿通されている。穴32eの径は、挿通される固定具82の径を若干大きく形成されている。第2の作動片32は、固定具82により、第2の作動片32の長手方向へ大きく摺動することが規制される。しかし、第2の作動片32は、固定具82により、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り状態や山折り状態となるような揺動動作は規制されない。
【0032】
そして、第1の綴杆12と第2の綴杆14とは、同一方向に向けて、その係止部50を外すことができるように構成されている。
第1の綴杆12を構成する半割杆12aの先端に形成された係止部50を構成する先端の凸部52aとその凸部52aに続く凹部52bと、半割杆12bの係止部50を構成する先端の凸部54aとその先端の凸部54aに続く凹部54bとは、第1の綴杆12を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。凸部52aと凸部54aとは、それぞれ先端から内側に向けて傾斜縁を備えており、すべりながら、第1の綴杆12および第2の綴杆14を開閉することができるように形成されている。
また、第2の綴杆14を構成する半割杆14aの先端に形成された係止部50を構成する凸部56aとその凸部56aに続く凹部56bと、半割杆14bの係止部50を構成する先端の凸部58aとその先端の凸部58aに続く凹部58bとは、第2の綴杆14を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
また、半割杆12aの係止部50を構成する凸部52aと半割杆14aの係止部50を構成する凸部56aとは、同一方向に向けて突き出し設けられている。
また、半割杆12bの係止部50を構成する凹部54bと半割杆14bの係止部50を構成する凹部58bとは、同一方向に向けて凹み形成されている。
【0033】
したがって、レバー66の押圧片70側を指で押して、第1の綴杆12の係止部50を外すと、第1の作動片30と第2の作動片32とが、開閉部材40が元の状態に戻ろうとする力、すなわち縮まろうとする力が働くことにより、第1の作動片30と第2の作動片32とが逆方向に移動する。すなわち、第2の綴杆14を構成する半割杆14aの凸部56aと半割杆14bの凸部58aとを引き離す方向に作用して、第1の綴杆12の半割杆12aの凸部52aと半割杆12bの凸部54aとを引き離す方向に作用するとともに、第2の綴杆14を構成する半割杆14aの凸部56aと半割杆14bの凸部58aとを引き離すように作用する。
【0034】
このように、この実施の形態においては、レバー66の押圧片70側を指で押すと、第1の綴杆12の半割杆12aおよび半割杆12bの係止部50と、第2の綴杆14の半割杆14aおよび半割杆14bの係止部50を外すことができる。
また、第1の綴杆12の半割杆12aと半割杆12bの係止部50および第2の綴杆14の半割杆14aと半割杆14bの係止部50を係合させたとき、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが、谷折り状態になり、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り状態において、開閉部材40が第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わす方向に向けて収縮するように作用するため、第1の綴杆12の係止部50の係合状態および第2の綴杆14の係止部50の係合状態を維持することができる。
【0035】
綴具10を表紙Aに取り付けるには、保持壁24aおよび保持壁24bの下端縁を接合して取付孔20,20にボルトナットにより取り付ければよい。さらに、図14に示すように、適宜空間を設けるためのスペーサ90を介在させて取り付けてもよい。
また、前記実施の形態においては、第1の綴杆12と第2の綴杆14といったように、2穴タイプの綴具について説明したが、綴杆を増やした多穴タイプ、例えば、3穴、4穴、20穴、26穴、30穴といった多くの綴杆を備えた綴具とすることができる。
【0036】
次に、本発明にかかる別の実施の形態について、主として図16ないし図19に基づいて説明する。
この実施の形態の綴具110は、前記実施の形態の綴具10と略同様の構成であるが、主として、作動部材および開閉部材が異なるので、それらを中心に、以下説明する。
【0037】
この綴具110を構成する第1の作動片130の突き合わせ縁130aの略中央付近には、切り欠き部130cが形成され、且つ、第2の作動片132の突き合わせ縁132aの略中央付近にも、切り欠き部132cが形成されるとともに、前記切り欠き部130cの一方端には、開閉部材140を係止する係止部130dが突設され、且つ、前記切り欠き部132cの一方端には、開閉部材140を係止する係止部132dが突設されている。
【0038】
第1の作動片130の突き合わせ縁130aの略中央付近に形成された切り欠き部130cは、保持部材116と対向する反対側の面の係止板184に穿設されている。
係止板184は、略長方形の板材であり、ネジなどの固定具により第1の作動片130に取り付けられている。
係止板184の一端には、係止部130dが突設されている。
係止部130dは、略L字状に形成されている。
【0039】
また、第2の作動片132の突き合わせ縁132aの略中央付近に形成された切り欠き部132cは、保持部材116と対向する面と反対側の面の係止板186に穿設されている。
係止板186は、略長方形の板材であり、ネジなどの固定具により第2の作動片132に取り付けられている。
係止板186の一端には、係止部132dが突設されている。
係止部130dおよび係止部132dは、略L字状に形成されている。
係止板184と係止板186とは、係止部130dと係止部132dとが向き合うように、それぞれ第1の作動片130と第2の作動片132に取り付けられている。
前記係止部130dと前記係止部132dとは、第1の作動片130に第1の綴杆112が固定された基部を結ぶ線X1、または第2の作動片132に第2の綴杆114が固定された基部を結ぶ線X2の延びる方向に離れて形成されている。
【0040】
そして、開閉部材140は、切り欠き部130cの開口部と切り欠き部132cの開口部とが向き合って形成される空間内に添装され、その一端は、係止部130dに係止され、その他端は、係止部132dに係止される。さらに、開閉部材140の一方の先端140aは、係止部130dから延びて、第2の作動片132の裏側に係止されるとともに、開閉部材140の他方の先端140bは、係止部132dから延びて第1の作動片130の裏側に係止される。
而して、開閉部材140は、第1の作動片130と第2の作動片132との突き合わせ縁130aおよび突き合わせ縁132aが、谷折り状態、すなわち保持部材116の被綴じ物載置部122の内面より離れた状態に保持された状態にあるときに、第1の作動片130と第2の作動片132を幅方向に引き離そうとするように、第1の作動片130と第2の作動片132との間において架け渡され、この状態において、伸びようとする力、すなわち弾発力が働くように構成されている。
開閉部材140は、第1の作動片130および第2の作動片132のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片130の半割杆112aを固定する部位と半割杆114aを固定する部位とを結ぶ線(X1(図17図示))および第2の作動片132の半割杆112bを固定する部位と半割杆114bを固定する部位とを結ぶ線(X2(図17図示))と略々平行な方向に架け渡されている。さらに、開閉部材140が閉じた状態にあるときは、開閉部材140の一方の先端140aが第2の作動片132に係止され且つ開閉部材140の他方の先端140bが第1の作動片130に係止されてねじられた状態になる。
【0041】
そして、開閉部材140の弾性により、作動部材118を構成する第1の作動片130と第2の作動片132とは、第1の綴杆112と第2の綴杆114とが開き始めたとき、すなわち、第1の綴杆112と第2の綴杆114のそれぞれの係止部150を外したとき、第1の綴杆112の半割杆112aと半割杆112bとが離れる方向(半割杆112aはO1方向で、半割杆112bはO2方向(図16図示))および第2の綴杆114の半割杆114aと半割杆114bとが離れる方向(半割杆114aはO1方向で、半割杆114bはO2方向(図16図示))に移動するとともに、ねじられていた開閉部材140が元の状態に戻ろうとして、半割杆112aと半割杆112bとをおよび半割杆114aと半割杆114bとを円周方向(半割杆112aおよび半割杆114aはO3方向、半割杆112bおよび半割杆114bはO4方向)に引き離すように作用する。
すなわち、開閉部材140の弾性により、第1の作動片130は、係止部150を外す方向に動する。
作動部材118を構成する第1の作動片130と第2の作動片132は、谷折り状態から徐々に平面状態となり、そして平面状態から山折り状態に変わる。
そして、開閉部材140は、第1の綴杆112と第2の綴杆114とを開いた状態にしたとき、第1の作動片130の突き合わせ縁130aと第2の作動片132の突き合わせ縁132aとが山折り状態、すなわち、保持部材116の被綴じ物載置部122の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
【0042】
次に、この発明にかかる別の実施の形態の主たる構成要件である、第1の綴杆112と第2の綴杆114の制動機構と開放機構は、前記実施の形態の制動機構と開放機構とほぼ同様の構成であるが、以下それについて簡単に説明する。
【0043】
この綴具110は、前記一方の第1の作動片130の保持部材116の長手方向への移動を抑止するための制動機構160と、前記制動機構160を解除するとともに、前記第1の作動片130の保持部材116を長手方向へ移動させて前記綴杆(第1の綴杆112及び第2の綴杆114)を開ける開放機構162とを備えるロック部材164を有する。
【0044】
前記ロック部材164は、制動機構160と、開放機構162とを備えるレバー166を有する。
前記レバー166は、保持部材116の長手方向における前記一方の第1の作動片130の一端に掛止可能な掛止片168と、前記第1の作動片130を保持部材116の長手方向へ押圧する押圧片170とを有する。
前記レバー166は、保持部材116の長手方向に延びる長さを有し、レバー本体166aの一端には掛止片168がレバー本体166aの下方に向けて設され、且つ前記掛止片168とは適宜な距離をおいて、この実施の形態においてはレバー本体166aの他端にレバー本体166aの下方に向けて押圧片170が突設されている。
【0045】
また、被綴じ物載置部122の略中央には、開口部116aが穿設されている。開口部116aは、レバー166の押圧片170を保持部材116の内部に導入するための切り欠きである。開口部116aの形状は、保持部材116の長手方向に長い長方形である。開口部116aは、押圧片170が動くときに干渉することがない大きさをもって穿設されている。
さらに、保持部材116の下端で取付孔120の近傍の上方には、開口部116bが形成されている。開口部116bは、レバー166の掛止片168を保持部材116の内部に導入するための切り欠きである。開口部116bの形状は、保持部材116の幅方向に若干長い矩形状である。切り欠き部130dは、掛止片168が動くときに干渉することのない大きさをもって形成されている。
【0046】
前記レバー166は、前記掛止片168と前記押圧片170との間に形成された枢支部172において、前記保持部材116の表面に揺動可能に取り付けられる。
前記レバー166に形成された枢支部172は、その中央より掛止片168側に偏った位置にレバー本体166aの下面より突き出し形成され、且つその中央には枢軸を貫挿するための枢軸孔172aが穿設されている。
そして、レバー166は、枢支部172において、保持部材116の上面に突設された枢支部174に、枢軸176をもって揺動自在に軸支されている。
【0047】
レバー本体166aの一端に形成された掛止片168とその他端に形成された押圧片170とは、前記掛止片168と前記押圧片170をその内部に導入することを可能とするために保持部材116に穿設された開口部116a,116bに嵌挿される。
【0048】
前記レバー166の枢支部172と、押圧片170との間には、弾発部178が形成されている。
弾発部178は、バネ等の弾性部材178aがレバー166の下面と被綴じ物載置部122との間に架け渡されて形成され、常時は弾性部材178aの弾性力により、枢支部172を枢軸として掛止片168が第1の作動片130の一端に掛止する方向に回動するようにレバー166の下面を付勢している。
【0049】
前記一方の第1の作動片130の保持部材116の長手方向への移動を抑止するとき、前記掛止片168は前記一方の第1の作動片130の保持部材116の長手方向の一端に掛止され、前記一方の第1の作動片130の保持部材116の長手方向への移動の抑止を解除するとき、前記掛止片168の前記一方の第1の作動片130の保持部材116の長手方向の一端への掛止がはずされるとともに、前記押圧片170が前記一方の第1の作動片130、すなわち、第1の作動片130を前記保持部材116の長手方向へ移動させる。
すなわち、押圧片170は、第1の作動片130に穿設された切り欠き部130dと係合し、押圧片170がレバー166の揺動により第1の作動片130を保持部材116の長手方向(第1の半割杆112aが第2の半割杆114aと離れる方向)(O1方向)に移動させる。
【0050】
第2の作動片132は、第1の作動片130と同様に保持部材116に内接されている。第2の作動片132には、穴132eが穿設されている。穴132eには、保持部材116の内面に突き出るように設けられている平ネジなどの固定具182が挿通されている。穴132eの径は、挿通される固定具182の径を若干大きく形成されている。第2の作動片132は、固定具182により、第2の作動片132の長手方向へ大きく摺動することが規制される。しかし、第2の作動片132は、固定具182により、第1の作動片130と第2の作動片132とが谷折り状態や山折り状態となるような揺動動作は規制されない。
【0051】
この発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、図18および図19に示すように、制動機構160を構成する掛止片168の先端に鉤状の係止部168aを形成し、制動時は第1の作動片130の後端に係合し、開放時は第1の作動片130の後端より係脱するようにしてもよく、また、係止部168aがなくてもよい。
【0052】
この発明によれば、綴具の開放機構を手で操作することにより、比較的容易に開ことができ、且つ不意に綴杆が開放されることのない綴具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。
【図2】閉じた状態における綴具の平面図である。
【図3】閉じた状態における綴具の底面図である。
【図4】閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図3A−A断面図であり、(B)は、図3B−B断面図である。
【図5】開いた状態における綴具の平面図である。
【図6】開いた状態における綴具の底面図である。
【図7】開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図6A−A断面図であり、(B)は、図6B−B断面図である。
【図8】閉じた状態における綴杆の係止部近傍を示す斜視図解図である。
【図9】開いた状態における綴杆の係止部近傍を示す斜視図解図である。
【図10】綴具の構成を示す図解図である。
【図11】綴具の構成を示す図解図である。
【図12】綴具の構成を示す側面図解図である。
【図13】ロック部材の作動状態を示す側断面図解図であり、(A)は制動状態を示す側断面図解図であり、(B)は開放状態を示す側断面図解図である。
【図14】綴具を表紙に取り付けた状態を示す横断面図であり、(A)は図6A−Aにおける横断面図であり、(B)は図6B−Bにおける横断面図である。
【図15】第1の作動片の係止板近傍を示す断面図解図である。
【図16】本発明にかかる別の実施の形態である綴具の閉じた状態における底面図である。
【図17】本発明にかかる別の実施の形態である綴具の閉じた状態における平面図である。
【図18】本発明にかかる別の実施の形態である綴具の閉じた状態における制動機構の図解図である。
【図19】本発明にかかる別の実施の形態である綴具の開いた状態における制動機構の図解図である。
【図20】従来のリングファイルの閉じた状態における平面図である。
【図21】従来のリングファイルの開いた状態における平面図である。
【符号の説明】
A 表紙
P 用紙
10,110 綴具
12,112 第1の綴杆
12a,112a 半割杆
12b,112b 半割杆
14,114 第2の綴杆
14a,114a 半割杆
14b,114b 半割杆
16,116 保持部材
16a,16b,116a,116b 開口部
18,118 作動部材
20 取付孔
22,122 被綴じ物載置部
24a,24b 保持壁
24c,24d 保持用凸部
26 第1の貫通孔
28 第2の貫通孔
30,130 第1の作動片
30a,130a 突き合わせ縁
30b 外側縁
30c 係止凸部
30d,130d 切り欠き部
130c 切り欠き部
130d 係止部
32,132 第2の作動片
32a,132a 突き合わせ縁
32b 外側縁
32c 係止凸部
32e 穴
132c 切り欠き部
132d 係止部
132e 穴
40,140 開閉部材
140a 開閉部材の一方の先端
140b 開閉部材の他方の先端
50,150 係止部
52a 凸部
52b 凹部
54a 凸部
54b 凹部
56a 凸部
56b 凹部
58a 凸部
58b 凹部
60,160 制動機構
62,162 開放機構
64,164 ロック部材
66,166 レバー
66a,166a レバー本体
68,168 掛止片
168a 係止部
70,170 押圧片
72,172 枢支部
72a,172a 枢軸孔
74,174 枢支部
76,176 枢軸
78,178 弾発部
78a,178a 弾性部材
80 係合片
82,182 固定具
184 係止板
186 係止板
90 スペーサ

Claims (3)

  1. 2つの半割杆が組み合わされて略円環状に形成される綴杆と、
    前記綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、
    各半割杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、各半割杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に可動自在に固定された作動部材とを備えた、綴具であって、
    前記作動部材は、前記保持部材内で突き合わされた状態で保持部材の長手方向に移動可能で、綴杆を開く方向に回動可能な一対の作動片からなり、
    一方の作動片には一方の半割杆の基部が固定され、他方の作動片には他方の半割杆の基部が固定され、
    前記作動片は、前記綴杆が閉じるとき、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせされた状態において前記作動片が保持され、前記綴杆が開くとき、保持部材の内面に近づいた方向に向いて、その突き合わせ縁が保持されるように保持部材に固定され、
    前記作動片が保持部材内で保持部材の長手方向に移動しない方向に、かつ作動片の突き合わせ部が保持部材の内面に近づく方向に力を加えるための開閉部材を有し、
    前記一方の作動片の保持部材の長手方向への移動を抑止するための制動機構と、前記制動機構を解除するとともに、前記一方の作動片の保持部材を長手方向へ移動させ、開閉部材と協働して前記綴杆を開ける開放機構とを含むロック部材を有する、綴具。
  2. 前記ロック部材は、
    前記一方の作動片の保持部材の長手方向の一端に掛止可能な掛止片で構成された制動機構と、前記一方の作動片を保持部材の長手方向へ押圧する押圧片とを有するレバーであり、
    前記保持部材は、前記掛止片と前記押圧片をその内部に導入可能な開口部を有し、
    前記レバーは、前記掛止片と前記押圧片との間において前記保持部材の表面に揺動可能に取り付けられ、前記一方の作動片の保持部材の長手方向への移動を抑止するとき、前記掛止片は前記一方の作動片の保持部材の長手方向の一端に掛止され、前記一方の作動片の保持部材の長手方向への移動の抑止を解除するとき、前記掛止片の前記一方の作動片の保持部材の長手方向の一端への掛止がはずされるとともに、前記押圧片が前記一方の作動片を前記保持部材の長手方向へ移動せしめる、請求項1に記載の綴具。
  3. 前記レバーは、弾性部材の弾性力により前記掛止片が前記一方の作動片に掛止される方向に付勢されている、請求項2に記載の綴具。
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