JP3389881B2 - 綴じ具 - Google Patents
綴じ具Info
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- JP3389881B2 JP3389881B2 JP09338899A JP9338899A JP3389881B2 JP 3389881 B2 JP3389881 B2 JP 3389881B2 JP 09338899 A JP09338899 A JP 09338899A JP 9338899 A JP9338899 A JP 9338899A JP 3389881 B2 JP3389881 B2 JP 3389881B2
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- binding
- slider
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- binding rod
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具に係り、更に
詳しくは、簡易な操作で綴じ桿を開閉することのできる
綴じ具に関する。
詳しくは、簡易な操作で綴じ桿を開閉することのできる
綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファイル、バインダー等にお
いては、表紙の内面側に綴じ具が設けられている。この
種の綴じ具としては、二分割された一方の綴じ桿を有す
る細長い片状のベースと、このベースの長手方向一端側
に回転可能に連結されるとともに、前記綴じ桿の先端に
接して閉ループを形成する他方の綴じ桿が設けられた回
転部材を備えたものが知られている。このタイプの綴じ
具は、前記回転部材の自由端側に設けられた係合部材を
ベースの端部に係合させることで相対する綴じ桿の先端
が相互に突き合されて綴じ込み状態とされる一方、係合
部材による係合を解除することによって前記綴じ桿が相
互に離間可能となっている。
いては、表紙の内面側に綴じ具が設けられている。この
種の綴じ具としては、二分割された一方の綴じ桿を有す
る細長い片状のベースと、このベースの長手方向一端側
に回転可能に連結されるとともに、前記綴じ桿の先端に
接して閉ループを形成する他方の綴じ桿が設けられた回
転部材を備えたものが知られている。このタイプの綴じ
具は、前記回転部材の自由端側に設けられた係合部材を
ベースの端部に係合させることで相対する綴じ桿の先端
が相互に突き合されて綴じ込み状態とされる一方、係合
部材による係合を解除することによって前記綴じ桿が相
互に離間可能となっている。
【0003】また、その他のタイプとしては、細長い片
状のベースと、当該ベースの内部に配置されるとともに
前記ベースの短寸幅方向両側から分割型の綴じ桿がそれ
ぞれ突出可能となる綴じ桿保持体と、前記ベースの長手
方向両端側に設けられて前記綴じ桿を開放可能とする一
対の操作部とを備えたものも知られている。
状のベースと、当該ベースの内部に配置されるとともに
前記ベースの短寸幅方向両側から分割型の綴じ桿がそれ
ぞれ突出可能となる綴じ桿保持体と、前記ベースの長手
方向両端側に設けられて前記綴じ桿を開放可能とする一
対の操作部とを備えたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記回
転部材を回転させて綴じ桿の開閉を行うタイプの綴じ具
にあっては、前記係合部材とベースとの係合を解除して
書類の綴じ込み若しくは加除整理を行うときに、回転部
材の支点側における綴じ桿離間幅が自由端側の綴じ桿離
間幅よりも狭くなるため、書類のパンチング穴に対して
綴じ桿を挿入しずらいという不都合がある。この場合、
前記回転部材をベース延出方向に対して大きく角度変化
させる必要があり、この際に、既に綴じ込まれている書
類が綴じ桿から不用意に抜け出てしまうという不都合を
招来する。しかも、この構成では、綴じ桿が相互に突き
合されることによって綴じ込み状態となるため、その突
き合せを高精度に行えるようにしなければならないとい
う成形上の制約がある。
転部材を回転させて綴じ桿の開閉を行うタイプの綴じ具
にあっては、前記係合部材とベースとの係合を解除して
書類の綴じ込み若しくは加除整理を行うときに、回転部
材の支点側における綴じ桿離間幅が自由端側の綴じ桿離
間幅よりも狭くなるため、書類のパンチング穴に対して
綴じ桿を挿入しずらいという不都合がある。この場合、
前記回転部材をベース延出方向に対して大きく角度変化
させる必要があり、この際に、既に綴じ込まれている書
類が綴じ桿から不用意に抜け出てしまうという不都合を
招来する。しかも、この構成では、綴じ桿が相互に突き
合されることによって綴じ込み状態となるため、その突
き合せを高精度に行えるようにしなければならないとい
う成形上の制約がある。
【0005】また、前記一対の操作部材を用いて綴じ桿
を開放させる綴じ具にあっては、操作部分がベースの長
手方向両端の二箇所に分散しているため、その操作性が
必ずしも良好ではないという不都合がある他、ベース内
の狭い空間内に板ばね等を配置する必要等もあり、部品
点数を増大させて高価となるばかりでなく、組み立て作
業を複雑にするという不都合がある。
を開放させる綴じ具にあっては、操作部分がベースの長
手方向両端の二箇所に分散しているため、その操作性が
必ずしも良好ではないという不都合がある他、ベース内
の狭い空間内に板ばね等を配置する必要等もあり、部品
点数を増大させて高価となるばかりでなく、組み立て作
業を複雑にするという不都合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明はこのような不都合に着目して案
出されたものであり、その目的は、ベースの長手方向一
端側位置で綴じ桿の開閉操作を可能として書類の綴じ込
み若しくは加除を極めて容易に行うことができるととも
に、構成の簡略化を図ることのできる綴じ具を提供する
ことにある。
出されたものであり、その目的は、ベースの長手方向一
端側位置で綴じ桿の開閉操作を可能として書類の綴じ込
み若しくは加除を極めて容易に行うことができるととも
に、構成の簡略化を図ることのできる綴じ具を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る綴じ具は、表紙の内面側に固定される
ベースと、このベースに回転可能に支持されるとともに
所定の綴じ込み位置でベースの上面側で閉ループを形成
する複数の綴じ桿と、前記ベースと表紙との間に移動可
能に配置されて前記綴じ桿の綴じ込み状態を解除するス
ライダと、このスライダの一端側に設けられた操作部を
備えた綴じ具において、前記スライダに連設されるとと
もに前記ベースを貫通する方向に延びる起立部材を設け
るとともに、当該起立部材と一部の綴じ桿に、相互に噛
み合って係合可能な係合部をそれぞれ形成し、前記係合
部領域の係合で綴じ桿の綴じ込み状態を維持する一方、
前記スライダを移動して起立部材を移動させたときに前
記綴じ桿の綴じ込み状態を解除する、という構成を採っ
ている。このような構成によれば、起立部材の係合部領
域と綴じ桿の係合部領域とが相互に係合する構成である
ため、綴じ込み状態を確実に形成することができる。し
かも、その係合状態はきっちりとした嵌合でなくて足
り、成形上の制約も少なくなる。また、一箇所の操作部
を操作するだけでよいため、その操作性を良好に改善す
ることが可能となる。
め、本発明に係る綴じ具は、表紙の内面側に固定される
ベースと、このベースに回転可能に支持されるとともに
所定の綴じ込み位置でベースの上面側で閉ループを形成
する複数の綴じ桿と、前記ベースと表紙との間に移動可
能に配置されて前記綴じ桿の綴じ込み状態を解除するス
ライダと、このスライダの一端側に設けられた操作部を
備えた綴じ具において、前記スライダに連設されるとと
もに前記ベースを貫通する方向に延びる起立部材を設け
るとともに、当該起立部材と一部の綴じ桿に、相互に噛
み合って係合可能な係合部をそれぞれ形成し、前記係合
部領域の係合で綴じ桿の綴じ込み状態を維持する一方、
前記スライダを移動して起立部材を移動させたときに前
記綴じ桿の綴じ込み状態を解除する、という構成を採っ
ている。このような構成によれば、起立部材の係合部領
域と綴じ桿の係合部領域とが相互に係合する構成である
ため、綴じ込み状態を確実に形成することができる。し
かも、その係合状態はきっちりとした嵌合でなくて足
り、成形上の制約も少なくなる。また、一箇所の操作部
を操作するだけでよいため、その操作性を良好に改善す
ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、前記係合部は溝
により構成され、この溝は前記スライダの移動方向に沿
って形成される他、前記スライダと平行な面内において
当該スライダの移動方向に略直交する面内に形成される
溝又は凹凸部により構成することができる。
により構成され、この溝は前記スライダの移動方向に沿
って形成される他、前記スライダと平行な面内において
当該スライダの移動方向に略直交する面内に形成される
溝又は凹凸部により構成することができる。
【0009】また、前記起立部材と綴じ桿との係合は、
スライダの移動方向に沿って形成された係合部領域の係
合と、前記スライダと平行な面内において当該スライダ
の移動方向に略直交する面内に形成された溝又は凹凸部
領域の係合とからなる係合態様とすることが好ましい。
このような構成とすれば、二次元方向の作用する係合状
態を得ることができるため、綴じ込み状態にある綴じ桿
に不用意な外力が加えられることがあっても、これの不
用意なる開放を防止することができる。従って、スライ
ダを積極的に操作しない限り、常に綴じ桿の綴じ込み状
態を安定して維持することが可能となる。
スライダの移動方向に沿って形成された係合部領域の係
合と、前記スライダと平行な面内において当該スライダ
の移動方向に略直交する面内に形成された溝又は凹凸部
領域の係合とからなる係合態様とすることが好ましい。
このような構成とすれば、二次元方向の作用する係合状
態を得ることができるため、綴じ込み状態にある綴じ桿
に不用意な外力が加えられることがあっても、これの不
用意なる開放を防止することができる。従って、スライ
ダを積極的に操作しない限り、常に綴じ桿の綴じ込み状
態を安定して維持することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る綴じ具の実施例を図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【0011】図1には、本実施例に係る綴じ具が適用さ
れたファイルの要部概略斜視図が示されている。この図
において、ファイル10は、中間に背表紙11を介して
連設された表表紙12及び裏表紙13と、この裏表紙1
3の内面に固定された綴じ具15とを備えて構成されて
いる。綴じ具15は、裏表紙13の内面に固定されるベ
ース17と、裏表紙13とベース17との間に形成され
る隙間S内に配置されるとともに、当該ベース17の長
手方向に沿って所定量移動可能に設けられたスライダ1
8と、このスライダ18の長手方向一端側、すなわち図
1中手前側に連設された操作部19と、前記ベース17
に軸ピン20を介して回転可能に連結されるとともに複
数のタイプからなる綴じ桿22を一体的に備えた綴じ桿
保持体21とを備えて構成されている。
れたファイルの要部概略斜視図が示されている。この図
において、ファイル10は、中間に背表紙11を介して
連設された表表紙12及び裏表紙13と、この裏表紙1
3の内面に固定された綴じ具15とを備えて構成されて
いる。綴じ具15は、裏表紙13の内面に固定されるベ
ース17と、裏表紙13とベース17との間に形成され
る隙間S内に配置されるとともに、当該ベース17の長
手方向に沿って所定量移動可能に設けられたスライダ1
8と、このスライダ18の長手方向一端側、すなわち図
1中手前側に連設された操作部19と、前記ベース17
に軸ピン20を介して回転可能に連結されるとともに複
数のタイプからなる綴じ桿22を一体的に備えた綴じ桿
保持体21とを備えて構成されている。
【0012】前記ベース17は、裏表紙13の上下方向
長さよりも僅かに短い長片状に設けられているととも
に、その裏面側は、裏表紙13の内面に対して前記隙間
Sを形成する凹部23を備えた形状に設けられ、これに
より、当該凹部23内にスライダ18が移動可能に収容
される。ベース17の短寸幅方向一端側には、軸ピン2
0を介して綴じ桿保持体21を回転可能に軸支するため
の軸受24が所定間隔毎に配置されている一方、ベース
17の他端側には、第1の角穴25及び第2の角穴26
が形成されている。また、ベース17の上面には、当該
ベース17と一体成形された固定綴じ桿28が設けられ
ている。この際、固定綴じ桿28の基部側に設けられた
穴29は、ベース17と固定綴じ桿28とを一体成形し
たときの型抜きを無理なく行うためのものである。
長さよりも僅かに短い長片状に設けられているととも
に、その裏面側は、裏表紙13の内面に対して前記隙間
Sを形成する凹部23を備えた形状に設けられ、これに
より、当該凹部23内にスライダ18が移動可能に収容
される。ベース17の短寸幅方向一端側には、軸ピン2
0を介して綴じ桿保持体21を回転可能に軸支するため
の軸受24が所定間隔毎に配置されている一方、ベース
17の他端側には、第1の角穴25及び第2の角穴26
が形成されている。また、ベース17の上面には、当該
ベース17と一体成形された固定綴じ桿28が設けられ
ている。この際、固定綴じ桿28の基部側に設けられた
穴29は、ベース17と固定綴じ桿28とを一体成形し
たときの型抜きを無理なく行うためのものである。
【0013】前記第2の角穴26には、スライダ18に
一体的に設けられた起立部材30,31が貫通してベー
ス17上に起立するように設けられている。起立部材3
0の内面及び起立部材31の図中右側面には係合部を構
成する溝30A,31Aがそれぞれ形成されている。こ
こで、溝30Aはスライダ18の移動方向に沿って形成
されている一方、溝31Aは、スライダ18と略平行な
面内において当該スライダ18の移動方向に直交する方
向、つまり、溝30Aの方向に対して同一平面内で直交
する方向に向けられている。各起立部材30,31は、
スライダ18を長手方向に移動させたときに、第2の角
穴26で一定量移動が許容されるようになっている。
一体的に設けられた起立部材30,31が貫通してベー
ス17上に起立するように設けられている。起立部材3
0の内面及び起立部材31の図中右側面には係合部を構
成する溝30A,31Aがそれぞれ形成されている。こ
こで、溝30Aはスライダ18の移動方向に沿って形成
されている一方、溝31Aは、スライダ18と略平行な
面内において当該スライダ18の移動方向に直交する方
向、つまり、溝30Aの方向に対して同一平面内で直交
する方向に向けられている。各起立部材30,31は、
スライダ18を長手方向に移動させたときに、第2の角
穴26で一定量移動が許容されるようになっている。
【0014】前記綴じ桿22は、先端が第1の角穴25
内に入り込んで閉ループを形成する第1の綴じ桿33
と、前記起立部材30,31と共に閉ループを形成する
第2の綴じ桿34と、前記固定綴じ桿28と突き合され
て閉ループを形成する第3の綴じ桿35とを備えて構成
されている。
内に入り込んで閉ループを形成する第1の綴じ桿33
と、前記起立部材30,31と共に閉ループを形成する
第2の綴じ桿34と、前記固定綴じ桿28と突き合され
て閉ループを形成する第3の綴じ桿35とを備えて構成
されている。
【0015】第2の綴じ桿34の先端側すなわち自由端
側には、当該綴じ桿34が綴じ込み状態となるときに起
立部材30,31の各溝30A,31A領域に噛み合う
ように係合する係合部としての溝34Aがそれぞれ形成
されている。従って、第2の綴じ桿34が起立部材3
0,31に係合して閉ループを形成した状態では、二次
元的な方向からの係合を得ることが可能となる。
側には、当該綴じ桿34が綴じ込み状態となるときに起
立部材30,31の各溝30A,31A領域に噛み合う
ように係合する係合部としての溝34Aがそれぞれ形成
されている。従って、第2の綴じ桿34が起立部材3
0,31に係合して閉ループを形成した状態では、二次
元的な方向からの係合を得ることが可能となる。
【0016】前記綴じ桿保持体21は、図1に示される
ように、軸ピン20に巻装されたコイルばね37を介し
て常時は開放する方向に付勢されるようになっている。
コイルばね37は、その一端側がベース17の手前側に
形成された凹面39に係止し、他端側が綴じ桿保持体2
1の下面側に係止するように取り付けられている。
ように、軸ピン20に巻装されたコイルばね37を介し
て常時は開放する方向に付勢されるようになっている。
コイルばね37は、その一端側がベース17の手前側に
形成された凹面39に係止し、他端側が綴じ桿保持体2
1の下面側に係止するように取り付けられている。
【0017】また、ベース17及びスライダ18には、
図3に示されるように、貫通穴40,41がそれぞれ形
成されており、これらの貫通穴40,41位置で鳩目4
2を介してベース17が裏表紙13に固定される。この
際、スライダ18側の貫通穴41は、当該スライダ18
の長手方向に沿う長楕円形状の貫通穴に設けられ、これ
により、スライダ18がベース17内で移動可能となっ
ている。
図3に示されるように、貫通穴40,41がそれぞれ形
成されており、これらの貫通穴40,41位置で鳩目4
2を介してベース17が裏表紙13に固定される。この
際、スライダ18側の貫通穴41は、当該スライダ18
の長手方向に沿う長楕円形状の貫通穴に設けられ、これ
により、スライダ18がベース17内で移動可能となっ
ている。
【0018】なお、ここでは図示省略しているが、ベー
ス17とスライダ18との間には、前記操作部19を常
に内方に引き込む方向に付勢する引っ張りばねが介装さ
れている。
ス17とスライダ18との間には、前記操作部19を常
に内方に引き込む方向に付勢する引っ張りばねが介装さ
れている。
【0019】以上の構成において、綴じ桿22を綴じ込
み状態にセットするときは、これを閉塞する方向に押圧
力を与えればよい。このとき、起立部材30,31は、
図示しない引っ張りばねの作用でスライダ18と共に綴
じ込み位置を保っていることになるが、第2の綴じ桿3
4の先端が起立部材30,31の上端に突き当たった後
の更なる押圧力により、起立部材31が図1中左側に移
動する力を直接受けるようになり、前記引っ張りばねの
付勢力に抗してスライダ18と共に角穴26内を左側に
若干移動することとなる。そして、各溝領域が相互に係
合した位置で、起立部材30,31が初期位置に復帰し
て第2の綴じ桿34と係合することとなる。
み状態にセットするときは、これを閉塞する方向に押圧
力を与えればよい。このとき、起立部材30,31は、
図示しない引っ張りばねの作用でスライダ18と共に綴
じ込み位置を保っていることになるが、第2の綴じ桿3
4の先端が起立部材30,31の上端に突き当たった後
の更なる押圧力により、起立部材31が図1中左側に移
動する力を直接受けるようになり、前記引っ張りばねの
付勢力に抗してスライダ18と共に角穴26内を左側に
若干移動することとなる。そして、各溝領域が相互に係
合した位置で、起立部材30,31が初期位置に復帰し
て第2の綴じ桿34と係合することとなる。
【0020】この一方、操作部19を摘んで図1中手前
側に若干移動させると、起立部材30,31は角穴26
内で移動することになり(図2参照)、綴じ桿保持体2
1がコイルばね37によって開く方向に付勢されている
ことで綴じ桿22が開放することとなる。
側に若干移動させると、起立部材30,31は角穴26
内で移動することになり(図2参照)、綴じ桿保持体2
1がコイルばね37によって開く方向に付勢されている
ことで綴じ桿22が開放することとなる。
【0021】従って、本実施例によれば、綴じ桿22に
上方からの押圧力を与えるだけで綴じ込み状態にセット
することができる一方、一箇所の操作部19を僅かに移
動させるだけで綴じ込み状態を解除することができる簡
易な綴じ具を提供することが可能となる。
上方からの押圧力を与えるだけで綴じ込み状態にセット
することができる一方、一箇所の操作部19を僅かに移
動させるだけで綴じ込み状態を解除することができる簡
易な綴じ具を提供することが可能となる。
【0022】なお、本発明は、綴じ桿22が開いた状態
となっても、起立部材30,31がベース17上で常に
起立した状態に保たれるため、綴じ込まれた書類は起立
部材30,31で保持することができ、従って、固定綴
じ桿28は省略することができる。
となっても、起立部材30,31がベース17上で常に
起立した状態に保たれるため、綴じ込まれた書類は起立
部材30,31で保持することができ、従って、固定綴
じ桿28は省略することができる。
【0023】また、スライダ18は手前側に引き出すこ
とによって前記係合を解除可能としたが、押し込むこと
によって係合を解除可能とする構成であってもよい。こ
の場合、前述した引っ張りばねの方向を変更すれば足り
る。
とによって前記係合を解除可能としたが、押し込むこと
によって係合を解除可能とする構成であってもよい。こ
の場合、前述した引っ張りばねの方向を変更すれば足り
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベースを貫通する起立部材と一部の綴じ桿に、相互に係
脱可能な係合部をそれぞれ形成したから、これらの係合
状態がきっちりとした嵌合でなくとも綴じ込み状態を確
実に形成することができ、また、一箇所の操作部を操作
するだけで綴じ込み状態の解除を行うことができるとい
う効果を得る。
ベースを貫通する起立部材と一部の綴じ桿に、相互に係
脱可能な係合部をそれぞれ形成したから、これらの係合
状態がきっちりとした嵌合でなくとも綴じ込み状態を確
実に形成することができ、また、一箇所の操作部を操作
するだけで綴じ込み状態の解除を行うことができるとい
う効果を得る。
【0025】また、前記係合方向は二次元的なものとな
るため、綴じ桿が綴じ込み状態にあるときに、当該綴じ
桿に外力が加えられても、これを不用意に開放させてし
まうことを防止することができる。すなわち、本発明
は、スライダを積極的に操作しない限り、常に綴じ桿の
綴じ込み状態を安定して維持することとなる。また、綴
じ桿に対して綴じ込み方向への押圧力を付与したとき
に、起立部材が移動するようになるため、その係合動作
を無理なく極めてスムースに行うことも可能となり、係
合部の損傷等も有効に回避可能となる。
るため、綴じ桿が綴じ込み状態にあるときに、当該綴じ
桿に外力が加えられても、これを不用意に開放させてし
まうことを防止することができる。すなわち、本発明
は、スライダを積極的に操作しない限り、常に綴じ桿の
綴じ込み状態を安定して維持することとなる。また、綴
じ桿に対して綴じ込み方向への押圧力を付与したとき
に、起立部材が移動するようになるため、その係合動作
を無理なく極めてスムースに行うことも可能となり、係
合部の損傷等も有効に回避可能となる。
【図1】実施例に係る綴じ具が適用されたファイルの要
部概略斜視図。
部概略斜視図。
【図2】綴じ込みを解除した状態を示す要部概略斜視
図。
図。
【図3】図1のA−A線に沿う拡大断面図。
13 裏表紙
15 綴じ具
17 ベース
18 スライダ
19 操作部
30 起立部材
30A 溝(係合部)
31 起立部材
31A 溝(係合部)
34 第2の綴じ桿
34A 溝(係合部)
Claims (4)
- 【請求項1】 表紙の内面側に固定されるベースと、こ
のベースに回転可能に支持されるとともに所定の綴じ込
み位置でベースの上面側で閉ループを形成する複数の綴
じ桿と、前記ベースと表紙との間に移動可能に配置され
て前記綴じ桿の綴じ込み状態を解除するスライダと、こ
のスライダの一端側に設けられた操作部を備えた綴じ具
において、 前記スライダに連設されるとともに前記ベースを貫通す
る方向に延びる起立部材を設けるとともに、当該起立部
材と一部の綴じ桿に、相互に噛み合って係合可能な係合
部をそれぞれ形成し、前記係合部領域の係合で綴じ桿の
綴じ込み状態を維持する一方、前記スライダを移動して
起立部材を移動させたときに前記綴じ桿の綴じ込み状態
を解除することを特徴とする綴じ具。 - 【請求項2】 前記係合部は溝により構成され、この溝
は、前記スライダの移動方向に沿って形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の綴じ具。 - 【請求項3】 前記係合部は溝又は凹凸部により構成さ
れ、この溝又は凹凸部は、前記スライダと平行な面内に
おいて当該スライダの移動方向に略直交する面内に形成
されていることを特徴とする請求項1記載の綴じ具。 - 【請求項4】 前記起立部材と綴じ桿との係合は、スラ
イダの移動方向に沿って形成された溝領域の係合と、前
記スライダと平行な面内において当該スライダの移動方
向に略直交する面内に沿って形成された溝領域の係合と
を含むことを特徴とする請求項1記載の綴じ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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