JP2006119546A - 鏡胴ユニット、カメラおよび画像入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1群レンズ系11、第2群レンズ系12、第3群レンズ系13、第4群レンズ系14、LPF16、CCD固体撮像素子17は、物体側から順次配置され、第2群レンズ系12と第3群レンズ系13の間にシャッタユニット15のシャッタ15aが配置されており、これらは、鏡胴18内に支持収容されている。照明用発光素子としての照明用LED19は、シャッタ15aを駆動するシャッタモータ15bと一体的にシャッタユニット15に設けられ、照明用LED19の光は、LED照明用レンズ20を介して被写体に照射される。LED・シャッタ配線用FPC21は、照明用LED19への給電とシャッタモータ15bに対する給電を行っている。
【選択図】 図1
Description
これら特許文献2および特許文献5のように、LEDストロボを鏡胴前面に配置するためには、鏡胴前面のLEDストロボに対する電気的な配線が当然必要である。例えば、特許文献2においては、フレキシブルプリント基板(以下、「FPC」と称する)によるLEDストロボへの配線が明示されている(特許文献2の図2等を参照されたい)。従来より、鏡胴においては、シャッタ駆動用の配線等を同じようにFPCで配線しており、この配線自体は技術的には、ある程度確立されている。
従来のストロボのようなカメラボディに配置されるキセノン放電管等の発光管によるストロボと異なり、鏡胴前端から照明が可能なLEDストロボは、撮影光軸とのパララックスが小さいかまたはほとんど無いため、マクロ撮影等において非常に有用である。しかしながら、現在、主流となっているディジタルカメラ等のカメラの鏡胴は、一般に沈胴構造等のような、収納機能を持つものが大半であり、鏡胴前端にLEDを配置するためには、その電気配線をどうするかが非常に難しい問題となる。
本発明の請求項1および2の目的は、特に、鏡胴に配置する照明用発光素子に対する配線スペースが少なくて済み、動作時の信頼性を著しく増加させることが可能な鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、発光素子の鏡胴内への配置が容易で、配線の省スペース化を有効に活用し得る鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することを可能とする鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することを可能とするその他の鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することを可能とする鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することを可能とする他の鏡胴ユニットを提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、鏡胴に配置する照明用発光素子に対する配線スペースが少なくて済み、動作時の信頼性を著しく増加させることが可能なカメラを提供することにある。
本発明の請求項10および11の目的は、特に、鏡胴に配置する照明用発光素子に対する配線スペースが少なくて済み、動作時の信頼性を著しく増加させることが可能な画像入力装置を提供することにある。
本発明の請求項13の目的は、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することを可能とする画像入力装置を提供することにある。
本発明の請求項14の目的は、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することを可能とする他の画像入力装置を提供することにある。
本発明の請求項15の目的は、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することを可能とするその他の画像入力装置を提供することにある。
本発明の請求項16の目的は、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することを可能とする画像入力装置を提供することにある。
本発明の請求項17の目的は、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することを可能とする他の画像入力装置を提供することにある。
被写体像を所定位置に結像させる撮影光学系と、
前記撮影光学系の光軸方向に沿って可動に構成され、少なくとも一つのアクチュエータを搭載している可動部と、
前記可動部上に配置した被写体を照明するための発光素子と
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、請求項1の鏡胴ユニットであって、同じフレキシブルプリント基板上に前記アクチュエータ用の配線と前記発光素子用の配線とを備えることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、請求項1または2の鏡胴ユニットであって、前記発光素子が、LEDであることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、請求項1〜3のいずれか1項の鏡胴ユニットであって、前記アクチュエータが、ぶれ補正機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、請求項1〜6のいずれか1項の鏡胴ユニットであって、前記可動部が、前記撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向に移動することを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、請求項7の鏡胴ユニットであって、撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成したことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、請求項1〜7のいずれか1項の鏡胴ユニットを有することを特徴としている。
被写体像を所定位置に結像させる撮影光学系と、
前記撮影光学系の光軸方向に沿って可動に構成され、少なくとも一つのアクチュエータを搭載している可動部と、
前記可動部上に配置した被写体を照明するための発光素子と
を具備することを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項10の画像入力装置であって、同じフレキシブルプリント基板上に前記アクチュエータ用の配線と前記発光素子用の配線とを備えることを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項10の画像入力装置であって、前記発光素子が、LEDであることを特徴としている。
請求項14に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項10〜12のいずれか1項の画像入力装置であって、前記アクチュエータが、フォーカシング機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴としている。
請求項15に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項10〜12のいずれか1項の画像入力装置であって、前記アクチュエータが、ぶれ補正機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴としている。
請求項16に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項10〜15のいずれか1項の画像入力装置であって、前記可動部が、前記撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向に移動することを特徴としている。
請求項17に記載した本発明に係る画像入力装置は、請求項16の画像入力装置であって、撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成したことを特徴としている。
すなわち本発明の請求項1の鏡胴ユニットによれば、被写体像を所定位置に結像させる撮影光学系と、前記撮影光学系の光軸方向に沿って可動に構成され、少なくとも一つのアクチュエータを搭載している可動部と、前記可動部上に配置した被写体を照明するための発光素子とを具備することにより、特に、鏡胴に配置する照明用発光素子に対する配線スペースが少なくて済み、動作時の信頼性を著しく増加させることが可能となる。
本発明の請求項3の鏡胴ユニットによれば、請求項1または2の鏡胴ユニットにおいて、前記発光素子が、LEDであることにより、特に、発光素子の鏡胴内への配置が容易で、配線の省スペース化を有効に活用することが可能となる。
本発明の請求項4の鏡胴ユニットによれば、請求項1〜3のいずれか1項の鏡胴ユニットにおいて、前記アクチュエータが、絞りおよびシャッタの少なくとも一方を作動させるためのアクチュエータであることにより、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することが可能となる。
本発明の請求項5の鏡胴ユニットによれば、請求項1〜3のいずれか1項の鏡胴ユニットにおいて、前記アクチュエータが、フォーカシング機構を作動させるためのアクチュエータであることにより、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することが可能となる。
本発明の請求項7の鏡胴ユニットによれば、請求項1〜6のいずれか1項の鏡胴ユニットにおいて、前記可動部が、前記撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向に移動することにより、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することが可能となる。
本発明の請求項8の鏡胴ユニットによれば、請求項7の鏡胴ユニットにおいて、撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成することにより、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することが可能となる。
また、本発明の請求項9のカメラによれば、請求項1〜8のいずれか1項の鏡胴ユニットを有する構成により、特に、鏡胴に配置する照明用発光素子に対する配線スペースが少なくて済み、動作時の信頼性を著しく増加させることが可能となる。
本発明の請求項11の画像入力装置によれば、請求項10の画像入力装置において、同じフレキシブルプリント基板上に前記アクチュエータ用の配線と前記発光素子用の配線とを備えることにより、余計なスペースや複雑な構成を要さずに発光素子まで電源を供給することが可能となる。
本発明の請求項12の画像入力装置によれば、請求項10または11の画像入力装置において、前記発光素子が、LEDであることにより、特に、発光素子の鏡胴内への配置が容易で、配線の省スペース化を有効に活用することが可能となる。
本発明の請求項14の画像入力装置によれば、請求項10〜12のいずれか1項の画像入力装置において、前記アクチュエータが、フォーカシング機構を作動させるためのアクチュエータであることにより、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することが可能となる。
本発明の請求項15の画像入力装置によれば、請求項10〜12のいずれか1項の画像入力装置において、前記アクチュエータが、ぶれ補正機構を作動させるためのアクチュエータであることにより、特に、構造を複雑化させることなく鏡胴内に照明用発光素子を配置することが可能となる。
本発明の請求項17の画像入力装置によれば、請求項16の画像入力装置において、撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成することにより、特に、少ない照明光量であっても各ズーム位置において有効に活用することが可能となる。
図1および図2は、本発明の一つの実施の形態に係る鏡胴ユニットの要部の構成を示している。図1は、短焦点広角端(WIDE端)における鏡胴ユニットの要部の構成を模式的に示す概略的断面図、そして図2は、長焦点望遠端(TELE端)における鏡胴ユニットの要部の構成を模式的に示す概略的断面図である。
本実施の形態に係る鏡胴ユニットは、シャッタユニットと同じ構造体上に被写体照明用発光素子としてのLEDを一体的に配置し、シャッタユニットの配線と共通のFPC上に照明用LEDのための配線も配設することにより、余分なスペースや複雑な構成を要することなく、LEDへの給電を可能としている。
また、本実施例に係る鏡胴ユニットにおいては、照明用発光素子としてLEDを用いて照明用LED19を構成している。従来一般的であったキセノン放電管のようなストロボ発光管等よりも格段に小さいLEDを被写体の照明に用いることにより、鏡胴18への照明手段の配設が容易になるばかりでなく、配線を省スペース化したメリットをそのまま活かすことが可能となる(つまり、配線を省スペース化しても、照明手段が多くのスペースを占有してしまうと、鏡胴18の大きさに対して本願発明によるメリットが生じない)。
また、鏡胴の構成によっては、可動枠にモータが一体的に保持されており、そのモータの動作によりその可動枠自体または他の可動枠を駆動するような機構を有するものがある。このような場合は、モータを保持している可動枠には、当然配線が施されているので、その配線用のFPC上にLED配線を配設してしまえば、上述した実施の形態と同様、鏡胴の構造を複雑化せずにLEDのための配線をすることが可能である。
また、近年採用されつつある手ぶれ補正ユニットを保持する可動枠に照明用LEDを一体的に保持させれば、上述と同様に構成を複雑化することなくLEDのための配線をすることが可能である。
さらに、上述においては、鏡胴ユニットについて説明したが、同様の鏡胴ユニットを具備して構成されるディジタルカメラ等のカメラについても同様にして実施し得ることは言うまでもない。さらに、カメラのみならず種々の画像入力装置に同様の構成を適用しても良く、その際、鏡胴ユニットとして独立した構成を有していなくとも、実質的に同様の鏡胴構造を有していればよい。
なお、本発明は、上述し且つ図面に示す実施の形態に限定されることなく、その要旨を変更しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
11a 対物レンズ
12 第2群レンズ系
13 第3群レンズ系
14 第4群レンズ系
15 シャッタユニット
15a シャッタ
15b シャッタモータ
16 ローパスフィルタ(LPF)
17 CCD(電荷結合素子)固体撮像素子
18 鏡胴
19 照明用LED(発光ダイオード)
20 LED照明用レンズ
21 LED・シャッタ配線用FPC(フレキシブルプリント基板)
Claims (17)
- 被写体像を所定位置に結像させる撮影光学系と、
前記撮影光学系の光軸方向に沿って可動に構成され、少なくとも一つのアクチュエータを搭載している可動部と、
前記可動部上に配置した被写体を照明するための発光素子と
を具備することを特徴とする鏡胴ユニット。 - 同じフレキシブルプリント基板上に前記アクチュエータ用の配線と前記発光素子用の配線とを備えることを特徴とする請求項1に記載の鏡胴ユニット。
- 前記発光素子は、発光ダイオード(LED)であることを特徴とする請求項1または2に記載の鏡胴ユニット。
- 前記アクチュエータは、絞りおよびシャッタの少なくとも一方を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鏡胴ユニット。
- 前記アクチュエータは、フォーカシング機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鏡胴ユニット。
- 前記アクチュエータは、ぶれ補正機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鏡胴ユニット。
- 前記可動部は、前記撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向に移動することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鏡胴ユニット。
- 撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の鏡胴ユニット。
- 請求項1〜8のいずれか1項の鏡胴ユニットを有することを特徴とするカメラ。
- 被写体像を所定位置に結像させる撮影光学系と、
前記撮影光学系の光軸方向に沿って可動に構成され、少なくとも一つのアクチュエータを搭載している可動部と、
前記可動部上に配置した被写体を照明するための発光素子と
を具備することを特徴とする画像入力装置。 - 同じフレキシブルプリント基板上に前記アクチュエータ用の配線と前記発光素子用の配線とを備えることを特徴とする請求項10に記載の画像入力装置。
- 前記発光素子は、発光ダイオード(LED)であることを特徴とする請求項10または11に記載の画像入力装置。
- 前記アクチュエータは、絞りおよびシャッタの少なくとも一方を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項10〜12に記載の画像入力装置。
- 前記アクチュエータは、フォーカシング機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像入力装置。
- 前記アクチュエータは、ぶれ補正機構を作動させるためのアクチュエータであることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像入力装置。
- 前記可動部は、前記撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向に移動することを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の画像入力装置。
- 撮影範囲が広くなる方向の前記撮影光学系の変倍動作に伴って、前記発光素子による被写体照明範囲も広くなるように構成したことを特徴とする請求項16に記載の画像入力装置。
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