JP6478533B2 - 光学機器 - Google Patents

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本発明は、光学機器に関する。
近年のデジタルカメラでは、カメラ本体を薄型化しながらも、ズーム倍率を高倍率化する要望が強くなっている。そのため、レンズ群の移動ストロークをできるだけ大きく取りながらも、カメラ本体の小型化が可能な構造が求められている。
沈胴式のズームレンズ鏡筒では、レンズ群の移動ストロークを確保するために、光軸方向へ延出するようにカム筒にカム溝を形成する必要がある。例えば、繰り出した1つのカム筒に対してその光軸方向の幅一杯にカム溝を形成して内部のレンズ群の移動ストロークを稼ぐとともに、カム筒の外側にもカム溝を設けてレンズ群を保持し、光軸方向に移動させる構造が求められている。また、光学性能向上のためにレンズ鏡筒を構成するレンズ群の数が増えてきている。
特許文献1では、カム筒を光軸方向へ回転移動させるために回転動作を行う駆動環にもレンズ群を光軸方向へ移動させるためのカム溝を形成することで、より多くのレンズ群を駆動させる構成が提案されている。
特開2014−13298号公報
従来、駆動環には、鏡筒内部のシャッタ部材などの配線を鏡筒外に排出するためのスリットが形成されている。特許文献1の構成では、駆動環に形成されたスリットとカム溝との干渉を避けるために、カム溝から一定の距離をあけた位置にスリットを形成する必要があるため、カム筒が厚くなり、結果としてカメラ本体の大型化につながってしまう。
このような課題を鑑みて、本発明は、撮影倍率の高倍率化と小型化を両立可能な光学機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学機器は、電子部品と電気的に接続されるフレキシブル基板と、内周に第1のカム溝と、前記フレキシブル基板を挿通させるスリットが形成された駆動環と、前記駆動環の内周に配置される固定カム環と、前記第1のカム溝に追従して移動するレンズ保持枠と、を有し、前記駆動環および前記固定カム環のいずれか一方には前記駆動環を光軸方向へ移動させるための第2のカム溝が形成されており、他方には前記第2のカム溝に沿って摺動するフォロワ手段が形成されており、前記スリットは、前記第1のカム溝よりも前記光軸方向において被写体側に配置され、非撮影時に前記フレキシブル基板が挿通するスリットの非撮影領域は、撮影時に前記フレキシブル基板が挿通するスリットの撮影領域に対して、前記光軸方向において被写体側に位置するように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、撮影倍率の高倍率化と小型化を両立可能な光学機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光学機器の一例である撮像装置の沈胴時の鏡筒断面図である。 撮像装置の撮影時の鏡筒断面図である。 ズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。 化粧環、直進ガイド筒および移動カム環の外観図である。 固定カム環の内面展開図である。 駆動環の内面展開図である。 絞りユニットおよび3群ユニットのFPC基板が外部に排出されている状態を示すズームレンズ鏡筒の斜視図である。 固定カム筒と駆動環が収納状態から撮影状態に移行する様子を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、本発明の光学機器の一例として、撮像装置を用いて説明する。
図1〜3を用いて、本実施形態のズームレンズ鏡筒(以下、レンズ鏡筒という)のレンズ系の全体構成について説明する。図1は、撮影待機状態であり、レンズ群が収納状態となっている沈胴状態の撮像装置の鏡筒断面図である。図2は、各レンズ群が繰り出した撮影状態となっている撮像装置の鏡筒断面図である。図3は、レンズ鏡筒の分解斜視図である。
本実施形態のレンズ鏡筒は、5群レンズ構成であり、ズーム動作によって各レンズ群を光軸に沿って移動させることができる。1群ユニットは、第1レンズ群11を保持する1群レンズ保持枠102と、1群レンズ保持枠102を保持し、レンズを保護するレンズバリア部材を備える1群地板101と、を有する。2群レンズ保持枠103は、第2レンズ群12を保持する。絞りユニット104は、撮影時の光量調整部材である。3群ユニットは、第3レンズ群13を保持する3群レンズ保持枠105と、シャッタ部材(不図示)を備える3群地板106と、を有する。4群レンズ保持枠107は、第4レンズ群14を保持する。5群レンズ保持枠108は、4群レンズ保持枠107を光軸方向へ直進移動可能に保持するとともに、第5レンズ群15,16を保持する。1群ユニット、2群レンズ保持枠103、絞りユニット104、3群ユニットおよび5群レンズ保持枠108は、変倍系のレンズ群である。3群ユニットは、防振機構を備え、撮影中に3群レンズ保持枠105が光軸と直交する方向へ移動することで、撮影時の手振れなどを補正する。4群レンズ保持枠107は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズとなっている。
センサホルダユニット109は、ズーム機構を構成する部品であるカバー筒115にビス(不図示)で締結されている。センサホルダユニット109は、センサプレート117を介して被写体を撮像するための撮像センサ18を保持している。撮像センサ18の前側には、センサホルダユニット109とセンサゴム116に挟まれて光学フィルタ17が配置されている。センサゴム116は、外部からのゴミの侵入を防ぐために、光学フィルタ17と撮像センサ18との間を密閉している。また、センサホルダユニット109には各レンズ群のズーム動作を行うための駆動源であるズームモータ109aが設けられ、ズームモータ109aの駆動軸にはギヤ列(不図示)が取り付けられている。ズームモータ109aの駆動力がギヤ列を介して鏡筒部材に伝達されることで、レンズ鏡筒は光軸方向へ駆動する。
次に、4群レンズ保持枠107と5群レンズ保持枠108について説明する。
4群レンズ保持枠107には、ナット部107aが設けられている。ナット部107aは、バネ107bによって4群レンズ保持枠107に対して光軸方向へ付勢されているため、4群レンズ保持枠107と一体的に移動可能となっている。
5群レンズ保持枠108には、4群レンズ保持枠107を駆動させるためのスクリュー軸が形成された駆動源108aが設置されている。また、5群レンズ保持枠108には、光軸と平行なメインガイド軸108bと回転規制用のサブガイド軸108cが圧入されて固定されている。メインガイド軸108bとサブガイド軸108cには、それぞれ4群レンズ保持枠107に形成されたガイド部107c,107dが摺動可能に嵌っている。5群レンズ保持枠108の駆動源108aが駆動を開始すると、スクリュー軸とナット部107aが螺合し、スクリュー軸の回転により4群レンズ保持枠107は光軸方向へ移動する。4群レンズ保持枠107および5群レンズ保持枠108は、フォーカスレンズ機構として機能する。
次に、各レンズ群を光軸方向へ移動させるための鏡筒部材と鏡筒駆動機構について説明する。
各レンズ群の外周には、移動カム環112が配置されている。移動カム環112の内周には、軌跡の異なる3種類のカム溝112aが形成されている。2群レンズ保持枠103、絞りユニット104および3群ユニットの外周に形成されているフォロワピン103a,104b,106bは、それぞれ軌跡の異なるカム溝112aに沿って摺動する。
移動カム環112の内周には、各レンズ群が移動する際に回転を規制する直進ガイド筒111が設けられている。直進ガイド筒111と移動カム環112は、バヨネット結合されて略一体的に光軸方向へ移動する。移動カム環112は、直進ガイド筒111に対して相対的に回転可能となっている。
直進ガイド筒111には、光軸方向へ延在する長溝111a,111b,111cが形成されている。2群レンズ保持枠103、絞りユニット104および3群ユニットは、長溝111a,111b,111cによって回転規制されることで、光軸方向へ直進移動する。
移動カム環112の外周には、カム溝112bが形成されている。移動カム環112の外周に配置された1群ユニットの内周に形成されているフォロワピンは、カム溝112bに沿って摺動する。1群ユニットは、1群地板101の内周に形成されている直進ガイド溝101aと直進ガイド筒111に形成されているガイド突起111dが摺動可能に嵌合することで回転規制され、光軸方向へ直進移動する。
したがって、移動カム環112が回転動作することにより、1群ユニット、2群レンズ保持枠103、絞りユニット104および3群ユニットが回転規制されながら光軸方向へ直進移動する。
1群ユニットの外周には、化粧環110が設けられており、移動カム環112と一体的に動作する。移動カム環112の外周には固定カム環113が配置され、固定カム環113の外周には駆動環114が配置され、駆動環114の外周にはカバー筒115が配置されている。固定カム環113は、カバー筒115とセンサホルダユニット109に挟み込まれて一体的に構成されているため、光軸方向にも回転方向にも動くことはない。
図4は、化粧環110、直進ガイド筒111および移動カム環112の外観図、図5は固定カム環113の内面展開図、図6は駆動環114の内面展開図である。
固定カム環113の内周には、カム溝113a、カム溝113aと同じ軌跡のスリット状の貫通カム穴113b、化粧環逃げ用カム溝113cおよび直線状の溝である直進ガイド溝113d1,113d2が形成されている。また、光軸方向へ延在する貫通穴113e、逃げ部113fおよび回転規制壁部113gが形成されている。さらに、レンズ鏡筒が収納状態であるときにFPC基板(フレキシブル基板)104a,106aを引っ掛かりなく収納するためのFPCガイド溝113hおよびFPC基板104a,106aを挿通させるFPC挿通穴113iが形成されている。移動カム環112の外周に形成されているフォロワピン112dは、カム溝113aに沿って摺動する。移動カム環112の外周に形成されている移動カム環駆動ピン112eは、貫通カム穴113bから光軸方向において所定の間隔があくように形成されている。直進ガイド筒111の直進規制部111eは、直進ガイド溝113d1,113d2と摺動自在に嵌合している。5群レンズ保持枠108は、貫通穴113eの側面に摺動可能に嵌合することで回転規制される。
駆動環114の内周には、5群駆動用カム溝114a、FPC排出スリット114b、駆動環駆動用カム溝114cおよび直線状の溝である移動カム環駆動溝114dが形成されている。5群レンズ保持枠108の外周に形成されているフォロワピン108dは、5群駆動用カム溝114aに沿って摺動する。駆動環114の駆動環駆動用カム溝114cは、平坦部とリフト部を備えており、図6の収納位置に対して撮影待機位置が光軸方向において撮像センサ18側に位置するように形成されている。そのため、駆動環114が回転動作を行うと、固定カム環113のフォロワピン113jとが駆動環駆動用カム溝114cが係合し、駆動環114が光軸方向において被写体側に移動する。したがって、4群レンズ保持枠107を保持する5群レンズ保持枠108の光軸方向への移動量は、駆動環114の5群駆動用カム溝114aのストロークと、駆動環駆動用カム溝114cによって駆動環114が移動する移動ストロークを合わせた量となる。移動カム環112の移動カム環駆動ピン112eは、移動カム環駆動溝114dに沿って摺動する。すなわち、移動カム環112の光軸方向への移動は、移動カム環駆動溝114dによって規制される。移動カム環駆動溝114dは、図6に示すように、駆動環114の上側先端に対して所定の間隔を空けて形成されている。駆動環114の上側先端まで移動カム環駆動溝114dが形成されていると、そこから外部の有害光が侵入して、画質に影響を及ぼしてしまうためである。なお、本実施形態では、駆動環114に駆動環駆動用カム溝114cを形成し、固定環113にフォロワピン113jを設けているが、駆動環114および固定環113のいずれか一方にカム溝を形成し、他方にフォロワピンを設けてもよい。
駆動環114の外周には、切り欠き部114eおよびギア部114gが形成されている。ズームモータ109aが駆動を開始すると、ギア列を介してギア部114gに駆動力が伝達されることで、駆動環114が回転する。移動カム環112は、固定カム環113のカム溝113aに沿って光軸方向へ回転移動する。直進ガイド筒111は、移動カム環112と一体的に光軸方向へ移動するが、直進ガイド筒111の直進ガイド部111eが固定カム環113の直進ガイド溝113d1,113d2によって回転規制されているため、直進移動のみ行う。
以上の構成によれば、4群レンズ保持枠107を駆動する5群レンズ保持枠108をより大きなストロークで光軸方向へ移動させることができるとともに、駆動環114の5群駆動用カム溝114aの光軸方向へのストロークは減らすことができる。
図7は、絞りユニット104および3群ユニットのFPC基板104a,106aがレンズ鏡筒外部に排出されている状態を示すレンズ鏡筒の斜視図である。
FPC基板104a,106aは、レンズ鏡筒内部から外部に排出され、レンズ鏡筒外周に這いまわされ、本体電源ターミナル(不図示)に接続されている鏡筒メインFPC基板121に設けられたコネクタ121b,121cにそれぞれ接続される。FPC基板104a,106aが鏡筒メインFPC基板121に設けられた電子部品と電気的に接続されることで、レンズ鏡筒内部の絞りまたはシャッタや手振れ補正機構が駆動可能となる。
鏡筒メインFPC基板121には、レンズ鏡筒の繰り出し動作時にレンズ鏡筒の初期位置を検出するための初期位置検出手段(以下、検出手段という)121aが配置されており、図7のようにカバー筒115に取り付けられている。本実施形態では、検出手段121aとしてフォトインタラプタを使用している。
ここで、FPC基板104a,106aと、レンズ鏡筒の外周に這いまわされている鏡筒メインFPC基板121との接続について説明する。
前述したように、固定カム環113にはFPC挿通穴113iが形成され、駆動環114にはFPC排出スリット114bが形成されている。駆動環114が回転動作するときに、絞りユニット104および3群ユニットは、直進移動するが回転動作を行わない。そのため、絞りユニット104および3群ユニットが駆動環114と干渉しないように、FPC排出スリット114bは円周方向へ延びた長穴形状となっている。また、FPC排出スリット114bは、駆動環114の5群駆動用カム溝114aと干渉しないように、光軸方向において5群駆動用カム溝114aから所定の間隔を空けて形成されている。カバー筒115には、FPC挿通穴113iと重なるようにFPC排出穴115aが形成されている。したがって、FPC挿通穴113i、FPC排出スリット114bおよびFPC排出穴115aはそれぞれ重なっている。そのため、レンズ鏡筒の内側からFPC挿通穴113i、FPC排出スリット114b、FPC排出穴115aの順にFPC基板104a,106aが通り、レンズ鏡筒の外側まで導きだされる。
また、FPC排出スリット114bは、図6に示すように、円周方向に沿って非撮影時に各FPC基板が挿通する非撮影領域、撮影時に各FPC基板が挿通する撮影領域、および非撮影領域と撮影領域との間に位置する変位領域が形成されている。撮影領域は非撮影領域に対して光軸方向において撮像センサ18側に形成されており、変位領域は非撮影領域と撮影領域との間でFPC基板が引っかからないように緩やかにつながるように形成されている。駆動環114が収納状態から撮影状態に移行する際に回転しながら光軸方向において被写体側に移動すると、FPC排出スリット114bのスリット位置が光軸方向において撮像センサ18側に移動する。そのため、FPC挿通穴113iとFPC排出穴115aとで形成される開口の大きさが変化することはなく、ズーム動作においてFPC基板の排出に支障はない。
図1に示すように、FPC基板104a,106aは、直進ガイド筒111の底面とセンサホルダユニット109との間の隙間を通り、化粧環110とFPCガイド溝113hとの間を進む。そして、FPC基板104a,106aは、FPC挿通穴113i、FPC排出スリット114b、FPC排出穴115aを通って鏡筒外部に導き出され、鏡筒メインFPC基板121に設けられたコネクタ121b,121cに接続される。FPCガイド溝113h、FPC挿通穴113iおよびFPC排出穴115aの幅は、FPC基板104a,106aが引っ掛かりなどなく外部に導き出されるようにFPC基板104a,106aの幅に対して一定の間隔があくように形成されている。このことによって、FPC基板104a,106aは、引っ掛かりなくレンズ鏡筒外部に導かれる。
また、図1,2に示すように、カバー筒115の被写体側先端115bの位置はFPC排出穴115aの位置で決定し、カメラ本体カバー20はカバー筒115の上部(被写体側)に配置されている。すなわち、カバー筒115の厚みによって、撮像装置の厚みが決定される。FPC排出穴115aの位置を低くするために、図6に示すよう、駆動環114のFPC排出スリット114bは、駆動環114の内周に形成されている5群駆動用カム溝114aと干渉しない必要最低限の間隔を空けて形成されている。
また、本実施形態においては、図6に示すように、5群駆動用カム溝114aの被写体側先端部分114a1と、FPC排出スリット114bの非撮影領域を略同一の位置に配置している。そうすることで、駆動環114内のFPC排出スリット114bのスリット位置を5群駆動用カム溝114aと干渉することなく、必要最小限の高さに配置することが可能となる。そうすることで、カバー筒115のFPC排出穴115aの位置を低くすることができ、カバー筒115aの厚みを減らすことが可能となる。結果としてカメラ本体の厚みを薄くし、小型化を達成することが可能となる。
次に、レンズ鏡筒の一連の繰り出しおよび収納動作について説明する。図8は、固定カム環113と駆動環114がレンズ鏡筒の収納状態から撮影状態に移行する様子を示す図である。
図8(a)は、レンズ鏡筒が収納状態であり、各レンズ群が沈胴している。このとき、固定カム環113と駆動環114は、駆動環114の駆動環駆動用カム溝114cと固定カム環113のフォロワピン113jによって係合している。また、FPC基板104a,106aは、固定カム環113のFPC挿通穴113iと駆動環114のFPC排出スリット114bで形成される開口部から所定の間隔をあけて外部に排出されている。
図8(a)の状態では、検出手段121aは、駆動環114の旗状の突起部材114が検出手段121aのスリット部(不図示)に入り込んでいる。ズームモータ109aが駆動を開始すると、センサホルダユニット109に取り付けられたギア列を介して駆動環114のギア部114gに駆動力が伝達される。駆動環114は、駆動環駆動用カム溝114cに追従しながら回転動作を行う。また、各レンズ群は、移動カム環112のカム溝112a,112bに追従しながら光軸方向へ移動を開始する。
駆動環114が回転すると、駆動環114の突起部材114hが検出手段121aのスリット部から抜け出し、検出手段121aは各レンズ群が初期位置に到達したことを検出する。このとき、駆動環114は、図8(b)に示すように、駆動環駆動用カム溝114cの形状に沿って光軸方向において被写体側に繰り出そうとしている状態である。本実施形態では、駆動環114の突起部材114hが検出手段121aのスリット部を抜けて検出手段121aが初期位置を検出するまでは駆動環114の繰り出し動作が行われないように、駆動環駆動用カム溝114cを形成している。そのため、駆動環114が繰り出すことによって、突起部材114hと検出手段121aのスリット部が干渉することはない。
図8(b)の状態から駆動環114を回転させると、FPC排出スリット114bが駆動環114の移動軌跡に合わせて光軸方向において撮像センサ18側に下がっているため、駆動環114は繰り出し動作を行う。FPC排出スリット114bは駆動環114の移動軌跡に対応した形状になっているため、駆動環114が光軸方向へ移動を開始しても、FPC挿通穴113iとFPC排出スリット114bで形成される開口部は変化することはない。そのため、FPC基板104a,106aは、駆動環114に干渉することなく、レンズ鏡筒外部の鏡筒メインFPC基板121と接続された状態を維持する。
ズームモータ109aが初期位置から所定の移動量だけ駆動されると、駆動環114は駆動環駆動用カム溝114cの軌跡に追従した光軸方向への移動を完了し、図8(c)のカメラ撮影待機位置に到達する。そのため、駆動環114は、撮影状態からズーミング動作を行うために、さらに回転動作を行っても、光軸方向へ移動することはない。同様に、撮影状態からズーミング動作で駆動環114が回転動作を行っても、FPC排出スリット114bの形状が光軸方向へ変化することはなく、FPC挿通穴113iとFPC排出スリット114bで形成される開口部も変化することはない。また、FPC基板104a,106aが駆動環114に干渉することもない。
さらに、ズームレンズ109aを駆動することで、各レンズ群は撮影領域内の各ズーム位置に到達する。撮影状態における各ズーム位置についても、初期位置からカメラ内部で決定されている所定量だけズームモータ109aを駆動することで到達することができる。
以上説明したように、駆動環114に形成された5群駆動用カム溝114aにより5群レンズ保持枠108を光軸方向へ移動させるとともに、駆動環駆動用カム溝114cとフォロワピン113jを係合させることで、駆動環114を光軸方向へ移動させている。そのため、5群レンズ保持枠108をより大きな移動ストロークで光軸方向へ移動させることができるとともに、5群駆動用カム溝114aの光軸方向への移動ストロークを減らすことが可能になる。
また、5群駆動用カム溝114aの被写体側先端部分114a1と、FPC排出スリット114bの非撮影領域を光軸方向において略同一の位置に配置している。そのため、FPC排出スリット114bを必要最小限の高さに配置することが可能となるとともに、カバー筒115のFPC排出穴115aも低い位置に配置できる。したがって、カバー筒115aの厚みを減らすことが可能となり、結果としてカメラ本体の厚みを薄くし、小型化を達成することが可能となる。
また、駆動環114が光軸方向へ移動することで、駆動環114の移動カム環駆動溝114dの位置も光軸方向へ移動するため、移動カム環112の移動カム環駆動ピン112bの光軸方向への移動量を増やすことが可能となる。すなわち、移動カム環112の光軸方向への移動量を増やすことも可能となる。
また、駆動環114のFPC排出スリット114bの形状を駆動環114の移動軌跡に合わせて光軸方向へ変化させているため、駆動環114の回転動作によってFPC基板104a,106aと外部の接続に支障が出ることはない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
104a FPC基板(フレキシブル基板)
106a FPC基板(フレキシブル基板)
108 レンズ保持枠
113 固定カム環
113j フォロワピン(フォロワ手段)
114 駆動環
114a 5群駆動用カム溝(第1のカム溝)
114b FPC排出スリット(スリット)
114c 駆動環駆動用カム溝(第2のカム溝)

Claims (6)

  1. 電子部品と電気的に接続されるフレキシブル基板と、
    内周に第1のカム溝と、前記フレキシブル基板を挿通させるスリットが形成された駆動環と、
    前記駆動環の内周に配置される固定カム環と、
    前記第1のカム溝に追従して移動するレンズ保持枠と、を有し、
    前記駆動環および前記固定カム環のいずれか一方には前記駆動環を光軸方向へ移動させるための第2のカム溝が形成されており、他方には前記第2のカム溝に沿って摺動するフォロワ手段が形成されており、
    前記スリットは、前記第1のカム溝よりも前記光軸方向において被写体側に配置され、
    非撮影時に前記フレキシブル基板が挿通するスリットの非撮影領域は、撮影時に前記フレキシブル基板が挿通するスリットの撮影領域に対して、前記光軸方向において被写体側に位置するように形成されていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記第1のカム溝の被写体側の先端部は、前記光軸方向において前記スリットの前記非撮影領域の位置と前記撮影領域の位置との間に形成されていることを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  3. 前記第2のカム溝は、前記スリットよりも前記光軸方向において被写体側に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記スリットは、前記第2のカム溝よりも前記光軸方向において被写体側に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  5. 前記固定カム環には、前記フレキシブル基板を挿通させる挿通穴が形成されており、
    前記挿通穴と前記スリットで形成される開口は、前記光軸方向において、前記フレキシブル基板の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記駆動環は、初期位置を検出する検出手段を備え、
    前記第2のカム溝は、前記駆動環が回転動作を開始し前記検出手段が初期位置を検出した後に、前記駆動環が前記光軸方向へ移動するように形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器。
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