JP2006117874A - 低屈折率樹脂組成物およびその硬化物 - Google Patents

低屈折率樹脂組成物およびその硬化物 Download PDF

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Abstract

【課題】低屈折率であって透明性に優れ、紫外線等の活性エネルギー線を照射することにより速やかに硬化することが可能であり、さらにその硬化物が硬度、機械強度、透明性に優れていることから、光学用物品、特に光ファイバーのクラッド材として使用可能な光硬化性樹脂組成物を得る。
【解決手段】式(1)
Figure 2006117874

【化1】
(ここで、RfはCn2n+1−(CH2m−またはCn2n+1−(CH2m−O−(ただし、nは1〜12の整数であり、mは0〜2の整数である。)である。)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)に2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させることによって得られるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)及びそれを含有する樹脂組成物。

Description

本発明は、新規なフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート、およびこれを含有する低屈折率樹脂組成物およびその硬化物に関する。さらに詳しくは、光ファイバー用コーティング剤に適する低屈折率樹脂組成物およびその硬化物に関するものである。
光伝送用ファイバー(以下、「光ファイバー」という。)は、石英などの無機ガラス系とポリメタクリル酸エステル等の合成樹脂系に分けられる。どちらの材料系の光ファイバーも、透明性に優れた屈折率の高い芯(コア)の部分と、透明性に優れた屈折率の低い鞘(クラッド)の部分から構成されている。クラッド材用の材料としては、特許文献1に記載されているような従来より屈折率の低いシリコン系化合物が知られていたが、このシリコン系化合物の硬化物からなるクラッド材は機械的強度が弱く、耐熱性が低いという欠点を有している。またこのシリコン系化合物の硬化物からなるクラッド材の屈折率は1.45前後であって、あまり低くはない。これに対して近年、フッ素原子含有化合物が、高度な耐熱性、耐薬品性、耐候性、撥水性、撥油性、表面潤滑性を有し、且つ低屈折率であることから、光ファイバークラッド材として利用されつつある。例えば、コア材としてポリメタクリル酸エステル化合物を用いる場合の例として、クラッド材にフッ素化アルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル化合物の重合体を用いる方法(特許文献2)、同様にクラッド材としてフッ素化アルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル化合物と他のモノマーとの共重合体を用いる方法(特許文献3)、ポリテトラフルオロエチレンを用いる方法(特許文献4)、ポリ(フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン)を用いる方法(特許文献5)、ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)を用いる方法(特許文献6)が知られている。また、フッ素原子含有化合物を紫外線硬化型樹脂として用いた場合は、フッ素原子含有化合物を有する樹脂組成物は紫外線硬化による架橋構造のため機械的強度に優れるようになり、さらには生産性も向上するといった長所も有するようになる(例えば、特許文献7)。
特開昭58−30703号公報 特開昭59−84203号公報 特開昭59−84204号公報 特開昭59−98116号公報 特開昭59−147011号公報 特開昭59−204002号公報 特開2000−44650号公報
フッ素原子を含有する重合体によりクラッド材を形成する方法においては、高温の状態で硬化前のフッ素原子含有重合体の溶融物や溶液でコア層を被覆するため、クラッド層の厚みが不均一になりやすい。またコア層とクラッド層との密着性が充分でなく、種々の外的な要因、例えば屈曲、温度変化等によって層間剥離が生じやすいため、耐久性に問題があった。また、フッ素原子含有重合体の溶融物あるいは溶液を塗布する製造方法においては、クラッド材の硬化に長時間を要し、また溶液塗布法においては、特に溶剤を系外に完全に除去する必要性から、生産性、安全性、経済性等に問題があった。
さらに低屈折率樹脂組成物の構成成分の大部分が単官能(メタ)アクリレートモノマーである場合は機械的強度が不足することがあり、二官能(メタ)アクリレートを含有する場合であっても、ニ官能(メタ)アクリレートの分子量が低い場合は屈曲等でクラックが入りやすくなる等、機械的強度が悪くなることがある。
本発明者は、前記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、新規なフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレートを見い出し、これを用いることによって紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって速やかに硬化することが可能であり、得られる硬化物は、屈折率が低く、機械的強度および透明性に優れ、主に光ファイバーのクラッド材に適することを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、
(1)式(1)
Figure 2006117874
(ここで、RfはCn2n+1−(CH2m−またはCn2n+1−(CH2m−O−(ただし、nは1〜12の整数であり、mは0〜2の整数である。)である。)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)に2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させることによって得られるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)、
(2)ジイソシアネート化合物(b)の使用量が、フッ素原子含有ジオール化合物(a)1.00モルに対して0.05〜0.90モルである前項(1)に記載のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)、
(3)前項(1)又は(2)に記載のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)を含有する樹脂組成物、
(4)分子構造中の(メタ)アクリロイル基の数が1または2であって、芳香環、フッ素以外のハロゲン原子または硫黄原子を含有しない(メタ)アクリレートモノマー(B)を含有する前項(3)に記載の樹脂組成物、
(5)光重合開始剤(C)を含有する前項(3)又は(4)に記載の樹脂組成物、
(6)用途が光ファイバー用コーティング剤である前項(3)ないし(5)のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
(7)前項(3)ないし(6)のいずれか一項に記載の樹脂組成物を硬化して得られる硬化物、
(8)前項(7)に記載の硬化物を有する光ファイバー、
に関するものである。
本発明で得られる樹脂組成物は低屈折率であり、透明性に優れ、紫外線等の活性エネルギー線を照射して速やかに硬化することが可能であり、さらにはその硬化物は屈折率が低く、機械的強度および透明性に優れていることから、主に光ファイバー用コーティング剤、クラッド材に適用することができる。
本発明の低屈折率樹脂組成物で用いられるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)に、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させて得ることができる。ここで前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)の具体例としては、例えば、3−トリフルオロメチル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロエチル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−デシル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−プロパンジオール、4−トリフルオロメチル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロエチル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−デシル−1,2−ブタンジオール、4−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−ブタンジオール、5−トリフルオロメチル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロエチル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−デシル−1,2−ペンタンジオール、5−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−ペンタンジオール、3−トリフルオロメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロエチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ブチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ヘキシルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−オクチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−デシルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ドデシルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−トリフルオロメチルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロエチルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ブチルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ヘキシルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−オクチルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−デシルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ドデシルメチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−トリフルオロメチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロエチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−オクチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−デシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−ドデシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール等を挙げることができる。なお、上記のフッ素原子含有ジオール化合物(a)の中でも好ましいものとしては、低屈折率化および原料購入のしやすさ等を考慮して、3−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−プロパンジオール、3−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール、3−(2−パーフルオロ−n−オクチル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール等を挙げることができる。
上述した前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)は、下記式(2)で表される対応するフッ素原子含有モノエポキシ化合物を、公知の合成法によって加水分解することにより得ることができる。
Figure 2006117874
(ここで、Rfは式(1)の定義と同じである。)
前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物を合成するために用いられる前記式(2)で表されるフッ素原子含有モノエポキシ化合物の具体例としては、例えば、3−トリフルオロメチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロエチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デシル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−エポキシプロパン、4−トリフルオロメチル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロエチル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−デシル−1,2−エポキシブタン、4−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−エポキシブタン、5−トリフルオロメチル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロエチル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−プロピル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−ブチル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−デシル−1,2−エポキシペンタン、5−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−エポキシペンタン、3−トリフルオロメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロエチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ブチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ヘキシルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−オクチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デシルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ドデシルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−トリフルオロメチルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロエチルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ブチルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ヘキシルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−オクチルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デシルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ドデシルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−トリフルオロメチル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロエチル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−オクチル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−デシル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−ドデシル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン等を挙げることができる。
本発明で用いる前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)を合成する場合は、前記式(2)で表されるフッ素原子含有モノエポキシ化合物をトリフルオロ酢酸、トリニトロベンゼンスルホン酸、過塩素酸、過ヨウ素酸、三フッ化ヨウ素等を用いて1,2−エポキシ化合物のエポキシ環を開裂、加水分解することによって1,2−ジオール化合物を合成する公知の合成法を適用することが可能である。また、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)は、一部、MF−100(株式会社ジェムコ製、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール)等のように市場から入手できるものもある。
本発明の低屈折率樹脂組成物で用いられるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)を合成する場合は、まず、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて、ジオール化合物(c)を合成する。ジイソシアネート化合物(b)の具体例は、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、o−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。なお、フッ素原子を有するウレタン(メタ)アクリレート(A)の屈折率を低めに維持するためには、ジイソシアネート化合物(b)は分子構造中に芳香環を有しないものが好ましい。ジイソシアネート化合物(b)として好ましいものの具体例としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。
本発明において、ジオール化合物(c)を合成する場合に、フッ素原子含有ジオール化合物(a)に対するジイソシアネート化合物(b)の仕込み量は、フッ素原子含有ジオール化合物(a)1.00モルに対して、通常、ジイソシアネート化合物(b)を0.05〜0.90モルなるように仕込むのが好ましく、より好ましくは0.10〜0.60モルとなるように仕込むのがよい。
なお、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させるには、フッ素原子含有ジオール化合物(a)の末端水酸基とジイソシアネート化合物(b)の末端イソシアネート基の反応を促進させるために、例えばトリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン等の第3級アミン類、ジブチルスズジラウリレート、ジオクチルスズジラウリレート等のジラウリレート化合物を触媒として用いることができる。触媒の添加量は、反応混合物全体の重量に対して、通常0.001〜5.0w%であり、好ましくは0.01〜1w%である。触媒はあらかじめフッ素原子含有ジオール化合物(a)に混合して用いてよい。反応時間は、通常30分〜10時間である。また、反応温度は通常40〜120℃であり、好ましくは50〜90℃であるが、フッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)が高分子量であるとワックス状になることがあり、その点に留意して反応温度を決めるようにする。またジイソシアネート化合物(b)を仕込む場合は、均一な反応性生物を得るために、フッ素原子含有ジオール化合物(a)が液状で撹拌されている状態で発熱に注意しながらジイソシアネート化合物(b)を滴下するとよい。
本発明において、ジオール化合物(c)を合成する場合、フッ素原子含有ジオール化合物(a)が液体の場合は、反応は無溶剤で行うことができる。ただし、フッ素原子含有ジオール化合物(a)がワックス状かあるいは固体の場合は、ジイソシアネート化合物(b)のイソシアネート基に不活性な溶剤を反応溶剤に使用して反応を行うことができる。このときに用いられるイソシアネート基に不活性な溶剤の具体例としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のようなケトン類、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンまたはエチルベンゼン等のような芳香族炭化水素化合物を挙げることができる。また、後述する本発明の樹脂組成物に混合して使用する官能基数が1または2であって、分子構造中に芳香環、フッ素以外のハロゲン原子または硫黄原子を含有しない(メタ)アクリレート(B)の中で、構造中に水酸基やカルボキシル基等のイソシアネート基に活性な置換基を含まないものを反応溶剤として用いることもできる。
次いで、上記方法で得られるジオール化合物(c)に、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させることにより、本発明のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)が得られる。2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)は、例えば、カレンズMOI(昭和電工株式会社製、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート)あるいはカレンズAOI(昭和電工株式会社製、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート)として市場から入手することが可能である。
本発明において、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)の仕込み量は、ジオール化合物(c)の水酸基1.00モルに対して0.80〜1.20モルになるように仕込むのが好ましく、より好ましくは0.95〜1.00モルになるように仕込むのがよい。なおこの反応は、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させる場合と同様に、ジオール化合物(c)の末端水酸基と2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)のイソシアネート基の反応を促進させるために、ジオール化合物(c)を合成するときに使用した触媒と同じものを用いることができる。ただし、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させるときに触媒を添加してある場合は、触媒が残存しているので特に触媒を添加しないことが多く、ジオール化合物(c)に対する2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)の反応性がよくない場合に限り触媒を添加した方がよい。なお触媒を添加する場合の触媒の添加量は、反応混合物全体の重量に対して、通常0.001〜5.0w%であり、好ましくは0.01〜1w%である。触媒はあらかじめフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)に直接添加して混合してよい。反応時間は、通常30分〜10時間である。また、反応温度は通常40〜140℃であり、好ましくは60〜120℃である。なお、ジオール化合物(c)と2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)の反応は発熱が大きいため、反応熱に注意しながら2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を滴下して仕込むとよい。
なお、ウレタン(メタ)アクリレート(A)を合成する場合に、ジオール化合物(c)が液体の場合は、反応は無溶剤で行うことができる。ただし、ジオール化合物(c)がワックス状かあるいは固体の場合は、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)のイソシアネート基に不活性な溶剤を反応溶剤に使用して反応を行うことができる。このときに用いられるイソシアネート基に不活性な溶剤としては、前述した前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させるときに使用可能な溶剤を用いることができる。また、後述する本発明の樹脂組成物に混合して使用する官能基数が1または2であって、分子構造中に芳香環、フッ素以外のハロゲン原子または硫黄原子を含有しない(メタ)アクリレート(B)の中で、構造中に水酸基やカルボキシル基等のイソシアネート基に活性な置換基を含まないものを反応溶剤をして用いることもできる。
なお本発明では、フッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)を得る場合は、前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させてジオール化合物(c)を合成し、これに2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させているが、ジイソシアネート化合物(b)の仕込み量が少ない場合、とりわけフッ素原子含有ジオール化合物(a)1.00モルに対してジイソシアネート化合物(b)の仕込み量が0.50モル以下である場合は、フッ素原子含有ジオール化合物(a)と2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)が反応することによって得られるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレートが多く生成する。このようなものも本発明の組成物に使用することが出来る。
また、ジオール化合物(c)を合成する際に、フッ素原子含有ジオール化合物(a)に対するジイソシアネート化合物(b)のモル比が高くなるにつれて、その硬化物が可とう性を有するようになり、屈曲に強くなるような効果が得られるようになる。
本発明の樹脂組成物で用いられるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、単一化合物である必要は必ずしもなく、屈折率の調整等の目的で、必要に応じて複数種のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)を合成して混合して使用してもよい。また場合によっては、複数種の前記式(1)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)、もしくは複数種のジイソシアネート化合物(b)を反応させて、最初から複数種のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)の混合物を合成して使用してもよい。なお、本発明の樹脂組成物中におけるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)の含有量は、通常30〜100重量%、好ましくは40〜90重量%である。
本発明の樹脂組成物では、上述したフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外に、粘度および屈折率等の調整を目的として、分子構造中の(メタ)アクリロイル基の数が1または2であって、芳香環、フッ素以外のハロゲン原子または硫黄原子を含有しない(メタ)アクリレートモノマー(B)を含有することができる。なお、官能基数が3以上の場合は、本発明の樹脂組成物の硬化膜が硬くなりすぎて曲げたときにクラックが入ったり、硬化後の屈折率が高くなる等の不都合が生じやすい。また分子構造中に芳香環、フッ素以外のハロゲン原子、硫黄原子を含有すると屈折率が高くなり、またフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)との相溶性が悪くなったり、樹脂組成物全体が白化する等の問題が生じやすくなる。
ここで、本発明の樹脂組成物に用いることのできる(メタ)アクリレートモノマー(B)で官能基数が1のもの、すなわち(メタ)アクリレートモノマー(B)の中で単官能(メタ)アクリレートモノマーの具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリレート、n−へプチル(メタ)アクリレート、イソへプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のC1〜C15アルキル(メタ)アクリレート、あるいは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、4−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、3−(3−メトキシプロポキシ)プロピル(メタ)アクリレート、4−(4−メトキシブトキシ)ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、4−エトキシブチル(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、3−(3−エトキシプロポキシ)プロピル(メタ)アクリレート、4−(4−エトキシブトキシ)ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−(2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基またはC1〜C5アルコキシ基を有するC1〜C8アルキル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。また、フッ素原子を有する単官能(メタ)アクリレートモノマーも(メタ)アクリレートモノマー(B)として、使用することができる。その具体例としては、例えば、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1H,1H−ヘプタフルオロ−n−ブチル(メタ)アクリレート、1H,1H−ウンデカフルオロ−n−ヘキシル(メタ)アクリレート、1H,1H−ペンタデカフルオロ−n−オクチル(メタ)アクリレート、1H,1H−ノナデカフルオロ−n−デシル(メタ)アクリレート、1H,1H−トリコサフルオロ−n−ドデシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロへプチル(メタ)アクリレート、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−n−ブチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−n−デシル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−9−メチルデシル)エチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。なお、(メタ)アクリレートモノマー(B)の単官能(メタ)アクリレートモノマーとして、上述したフッ素原子を有するものを使用した場合は、本発明の樹脂組成物の屈折率をより低くすることが可能である。
さらに本発明の樹脂組成物に用いることのできる(メタ)アクリレートモノマー(B)で官能基数が2のもの、すなわち(メタ)アクリレートモノマー(B)の中で二官能(メタ)アクリレートモノマーの具体例としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,4,4−トリメチルー1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジ(メタ)アクリレート等のC1〜C15アルキルジオールのジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。さらに、フッ素原子を有する二官能(メタ)アクリレートモノマーも(メタ)アクリレートモノマー(B)として、使用することができる。その具体例としては、例えば、1,4−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロオクタン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタン、1,10−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン、1,12−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−イコサフルオロドデカン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4−テトラフルオロへキサン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロオクタン、1,10−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ドデカフルオロデカン、1,12−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロドデカン等を挙げることができる。なお、(メタ)アクリレートモノマー(B)の二官能(メタ)アクリレートモノマーとして、上述したフッ素原子を有するものを使用した場合は、本発明の樹脂組成物の屈折率をより低くすることが可能である。
本発明の樹脂組成物において、上記に例示した分子構造中の(メタ)アクリロイル基の数が1または2である(メタ)アクリレートモノマー(B)は、1種類だけを選定して使用してもよく、2種類以上混合して使用してもよい。また、本発明で用いることのできる(メタ)アクリレートモノマー(B)を2種類以上用いる場合で、単官能(メタ)アクリレートと二官能(メタ)アクリレートを併用する場合は、それぞれどのような割合で混合しても構わない。
本発明の樹脂組成物において、フッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)に分子構造中の(メタ)アクリロイル基の数が1または2である(メタ)アクリレートモノマー(B)を混合して用いる場合の配合比率は、通常、重量比でフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A):(メタ)アクリレートモノマー(B)=95:5〜30:70であることが好ましく、より好ましくは90:10〜40:60である。
本発明の樹脂組成物に紫外線等の活性エネルギー線を照射して硬化する場合は、光重合開始剤(C)を使用する。光重合開始剤(C)は、本発明の樹脂組成物との相溶性に優れ、混合溶解後に透明であることと、着色のないこと、さらには配合した後の貯蔵安定性のよいことが要求される。このような光重合開始剤(C)の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等を挙げることができるが、これらの中で好ましいものとしては、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられます。これらの光重合開始剤(C)は1種類だけ使用してもよいが、2種類以上任意の割合で混合して使用しても構わない。また光重合開始剤(C)の添加量は、本発明の樹脂組成物全体の重量に対して通常、0.01〜10.0重量であり、好ましくは0.05〜5.0重量%である。また光重合開始剤(C)を配合するときは、本発明の低屈折率樹脂組成物を加熱すると光重合開始剤(C)が溶解しやすくなる。光重合開始剤(C)を溶解するときの加熱温度は、通常30〜120℃であり、好ましくは40〜100℃である。
本発明の樹脂組成物には、さらに必要に応じて上記成分以外に、ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、4−メトキシフェノール(メトキノン)等の重合禁止剤、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸エステル等の1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル残基を有するヒンダードアミン系光安定剤、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、n−オクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4‘−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェノール系、あるいはジトリデシル−3,3‘−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,3‘−チオジプロピオネート、ビス〔2−メチル−4−{3−n−アルキル(C12またはC14)チオプロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル〕スルフィド等の硫黄系等の、3,5−ジーt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル残基あるいは3−メチル−6−t−ブチルフェニル残基を有する酸化防止剤、亜リン酸エステル系の脱色剤、シリコーンオイル等の消泡剤、離型剤、レベリング剤等を配合することができる。
本発明の樹脂組成物の25℃での屈折率は1.49以下であることが好ましく、より好ましい屈折率は1.44以下である。また本発明の樹脂組成物を硬化して得られる硬化物の屈折率は1.50以下であることが好ましく、より好ましくは1.45以下である。
本発明の樹脂組成物を基材に塗布する方法としては、例えば、刷毛塗り、バーコーター、アプリケーター、ロールコーターあるいはローラーブラシ等により直接塗布する方法、エアースプレーまたはエアーレススプレー塗装機等によるスプレー塗布法、シャワーコーターまたはカーテンフローコーター等による流し塗り法(フローコート)、浸漬法、キャスティング法、スピンコート法を用いることができる。なお上述した塗布法は、基材の材質、形状あるいは用途等に応じて適宜使い分けることが望ましい。
本発明の樹脂組成物を、光ファイバーコーティング剤として、とりわけクラッド材用樹脂として基材(例えば、光ファイバー芯線)に塗布する方法としては、業界公知の種々の方法、例えば、本発明の低屈折率樹脂組成物を入れた樹脂貯槽に光ファイバー芯線を連続的に浸漬して引き上げ、その直後に窒素気流中で紫外線等の活性エネルギー線を照射してクラッド層部分を硬化形成する方法、あるいは本発明の低屈折率樹脂組成物を連続的に供給できる口金に光ファイバー芯線を通して連続塗工し、大気を遮断した状態で紫外線等の活性エネルギー線を照射してクラッド層部分を硬化形成する方法等を挙げることができる。光ファイバーのクラッド層を形成する場合、本発明の樹脂組成物による被膜の厚さは特に限定されないが、通常、5〜300ミクロン程度であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物を光ファイバークラッド材として塗布する基材、すなわち光ファイバー芯線としては、例えば、石英等のガラス系材料、ならびにポリメチルメタクリレート、重水素化ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート等のプラスチック系材料が挙げられる。
紫外線等の活性エネルギー線を照射して硬化する場合に用いられる光源としては、例えば、キセノンランプ、カーボンアーク、殺菌灯、紫外線用蛍光灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、複写用高圧水銀灯、無電極ランプ、メタルハライドランプ、あるいは走査型、カーテン型電子線加速路による電子線等を使用することができる。また本発明の樹脂組成物を紫外線照射により硬化する場合、硬化に必要な紫外線照射量は300〜3000mJ/cm2程度でよい。さらに硬化を十分に行うためには、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中で、紫外線等の活性エネルギー線を本発明の樹脂組成物の塗膜に照射するのが望ましい。
本発明の樹脂組成物は、光ファイバーのクラッド材だけでなく、その低屈折率および透明性を利用したガラスまたはプラスチック類のコーティング剤、光学レンズ等の注型物、LED用封止剤等にも使用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
ウレタン(メタ)アクリレート(A)の合成例
合成例1:
200mlのセパラブルフラスコに、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール 80.0g、ジブチルスズジラウリレート 0.1gを仕込み、攪拌しながら加熱して70℃まで昇温した後、イソホロンジイソシアネート(商品名:VESTANAT IPDI、デグサ社製) 10.1gを発熱に注意しながらときおり冷却して70〜80℃の温度範囲で滴下した。73〜80℃で3時間半反応した後、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(商品名:カレンズMOI、昭和電工株式会社製) 42.2gを発熱に注意しながら滴下した。72〜74℃で3時間半攪拌した後、無色透明な高粘性液状の反応生成物:本発明のウレタンメタクリレート(A−1)を得た。このウレタンメタクリレート(A−1)のNCO価(ウレタン価といい、残存するイソシアネート基を反応生成物全体に対する重量%で表したもの)は0.1重量%以下であり、25℃における屈折率は1.4231であり、25℃における粘度は15Pa・s以上であった。なお、NCO価は、DIN 53 185、ASTM D 1638に準拠して測定し、屈折率はアッベ屈折率計(型番:DR−M2、株式会社アタゴ製)で測定し、粘度はE型粘度計(型番:DVR−EII、株式会社トキメック製)で測定した(以下の合成例、実施例についても同様に、NCO価はDIN 53 185、ASTM D 1638に準拠して測定し、屈折率は上記アッベ屈折率計、粘度は上記E型粘度計を用いて測定した)。
合成例2:
200mlのセパラブルフラスコに、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール 80.0g、ジブチルスズジラウリレート 0.1gを仕込み、攪拌しながら加熱して70℃まで昇温した後、イソホロンジイソシアネート 6.8gを発熱に注意しながらときおり冷却して滴下した。70〜76℃で3時間半反応した後、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート 46.9gを発熱に注意しながら滴下した。74〜77℃で3時間半攪拌した後、無色透明な高粘性液状の反応生成物:本発明のウレタンメタクリレート(A−2)を得た。このウレタンメタクリレート(A−2)のNCO価は0.1重量%以下であり、25℃における屈折率は1.4225であり、25℃における粘度は15Pa・s以上であった。
合成例3:
300mlのセパラブルフラスコに、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−プロパンジオール 100.0g、ジブチルスズジラウリレート 0.1gを仕込み、攪拌しながら加熱して72℃まで昇温した後、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよび2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートの重量比で1:1の混合物(商品名:VESTANAT TMDI、デグサ社製) 9.6gを発熱に注意しながらときおり冷却して滴下した。75〜80℃で3時間半反応した後、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート 56.1gを発熱に注意しながら滴下した。72〜75℃で3時間半攪拌した後、無色透明な高粘性液状の反応生成物:本発明のウレタンメタクリレート(A−3)を得た。このウレタンメタクリレート(A−3)のNCO価は0.1重量%以下であり、25℃における屈折率は1.4206であり、25℃における粘度は15Pa・s以上であった。
樹脂組成物の実施例
実施例1:
合成例1で得たウレタンメタクリレート(A−1) 54.2g、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルメタクリレート(商品名:M−1620、株式会社ダイキンファインケミカル研究所製) 46.0gおよび1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イルガキュア184、チバ・ガイギー社製) 1.0gを配合し、43〜46℃で1時間攪拌して本発明の樹脂組成物を調製した。このものの25℃における屈折率は1.3905であり、25℃における粘度は483mPa・sであった。この樹脂組成物をアクリル板上に200μmの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀灯で1000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射して硬化膜を得た。得られた硬化膜の特性を表1に示す。
実施例2:
合成例2で得たウレタンメタクリレート(A−2) 57.1g、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルメタクリレート(商品名:ビスコート17FM、大阪有機化学工業株式会社製) 43.0gおよび1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 1.0gを配合し、47〜50℃で1時間攪拌して本発明の樹脂組成物を調製した。このものの25℃における屈折率は1.3932であり、25℃における粘度は1150mPa・sであった。この樹脂組成物をアクリル板上に200μmの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀灯で1000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射して硬化膜を得た。得られた硬化膜の特性を表1に示す。
実施例3:
合成例3で得たウレタンメタクリレート(A−3) 70.0g、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルアクリレート(商品名:ビスコート17F、大阪有機化学工業株式会社製) 30.1gおよび1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2.0gを配合し、45〜48℃で1時間攪拌して本発明の樹脂組成物を調製した。このものの25℃における屈折率は1.4013であり、25℃における粘度は2960mPa・sであった。この樹脂組成物をアクリル板上に200μmの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀灯で1000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射して硬化膜を得た。得られた硬化膜の特性を表1に示す。
実施例4:
合成例3で得たウレタンメタクリレート(A−3) 75.0g、1H、1H、5H−オクタフルオロペンチルアクリレート(商品名:ビスコート8F、大阪有機化学工業株式会社製) 20.4g、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(商品名:KS−HDDA、サートマー社製) 5.0gおよび1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2.0gを配合し、45〜48℃で1時間攪拌して本発明の樹脂組成物を調製した。このものの25℃における屈折率は1.4141であり、25℃における粘度は2430mPa・sであった。この樹脂組成物をアクリル板上に200μmの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀灯で1000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射して硬化膜を得た。得られた硬化膜の特性を表1に示す。
表1:硬化物(硬化膜)の物性値
実施例
1 2 3 4
屈折率(25℃) 1.4109 1.4097 1.4182 1.4309
硬度(ショアD)*1 60 62 57 61
ヤング率(MPa) *2 282 296 232 272
破断点強度(MPa) *2 21.7 22.7 18.9 20.9
破断点伸度(%)*2 10.0 9.5 11.3 10.8
透明性 *3 ○ ○ ○ ○
注)
*1 硬度(ショアD):縦20mm×横20mm×厚さ7〜8mmの型に樹脂組成物を流し込み、窒素雰囲気下、高圧水銀灯で2000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射し、さらに型から外して硬化物の反対面に高圧水銀灯で2000mJ/cm2の照射量で紫外線を照射して評価サンプルを作製した後、JIS Z 2246の方法に準じて行った。
*2 ヤング率、破断点強度、破断点伸度:JIS K 7113の方法に準じて行った。
*3 透明性:厚さ150〜200μmの硬化物を観察し、白化した部分の有無の確認を行った。
○・・・硬化物に白化した部分がない。
×・・・硬化物に白化した部分が確認される。
実施例1〜4の結果より、本発明の樹脂組成物は無色透明で低屈折率であり、紫外線を照射することにより速やかに硬化することが判った。また本発明の樹脂組成物の硬化物は低屈折率であり、硬度、ヤング率、破断点強度が高く、可とう性を有し、さらには透明性に優れることから、光学用物品、とりわけその中でも本発明が目標とする光ファイバーのクラッド層に適用可能な好ましい結果が得られた。また硬化物が低屈折率で透明性に優れていることから、様々な光学用物品のコーティング剤としても適用することが可能である。

Claims (8)

  1. 式(1)
    Figure 2006117874
    (ここで、RfはCn2n+1−(CH2m−またはCn2n+1−(CH2m−O−(ただし、nは1〜12の整数であり、mは0〜2の整数である。)である。)で表されるフッ素原子含有ジオール化合物(a)とジイソシアネート化合物(b)を反応させて得られるジオール化合物(c)に2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート(d)を反応させることによって得られるフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)。
  2. ジイソシアネート化合物(b)の使用量が、フッ素原子含有ジオール化合物(a)1.00モルに対して0.05〜0.90モルである請求項1に記載のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)。
  3. 請求項1又は2に記載のフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート(A)を含有する樹脂組成物。
  4. 分子構造中の(メタ)アクリロイル基の数が1または2であって、芳香環、フッ素以外のハロゲン原子または硫黄原子を含有しない(メタ)アクリレートモノマー(B)を含有する請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 光重合開始剤(C)を含有する請求項3又は請求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 用途が光ファイバー用コーティング剤である請求項3ないし5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  7. 請求項3ないし6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を硬化して得られる硬化物。
  8. 請求項7に記載の硬化物を有する光ファイバー。
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