JP2002212261A - 低屈折率樹脂組成物およびその硬化物 - Google Patents

低屈折率樹脂組成物およびその硬化物

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JP2002212261A
JP2002212261A JP2001007688A JP2001007688A JP2002212261A JP 2002212261 A JP2002212261 A JP 2002212261A JP 2001007688 A JP2001007688 A JP 2001007688A JP 2001007688 A JP2001007688 A JP 2001007688A JP 2002212261 A JP2002212261 A JP 2002212261A
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meth
acryloyloxy
perfluoro
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acrylate
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JP2001007688A
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Nobuo Taniguchi
信雄 谷口
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線等の活性エネルギー線を照射して速やか
に硬化することが可能であり、その硬化物は硬度、ヤン
グ率、破断点強度が高く、かつ可とう性を有し、屈折率
が低く、透明性に優れた、主として光伝送用光学ファイ
バーのクラッド層に適用可能である樹脂組成物を開発す
ること。 【解決手段】フッ素原子を含有するジイソシアネート化
合物と構造中に1個の水酸基を有するフッ素含有(メ
タ)アクリレート化合物を原料としてフッ素含有ウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物を合成し、さらにこれを
配合した樹脂組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、フッ素含有ジイ
ソシアネート化合物を原料としたフッ素含有ウレタン
(メタ)アクリレート化合物と、それに単官能および/
または二官能(メタ)アクリレート化合物を含有する低
屈折率樹脂組成物、光ファイバー用コーティング剤およ
びその硬化物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーは石英などの無機ガラス系
とポリメチルメタクリレート等の合成樹脂系に分けられ
る。どちらの材料系も透明性に優れた屈折率の高い芯
(コア)部分と、屈折率の低い鞘(クラッド)部分から
成り立っている。クラッド材としては、従来より屈折率
の低いシリコン系化合物(特開昭58−30703)が
知られていたが、このクラッド材は機械的強度が不足し
ているという欠点を有している。これに対して近年、一
般的な性質として高度な耐熱性、耐薬品性、耐候性、発
水性、発油性、表面潤滑性等を有し、とりわけ低屈折率
であることが注目されてフッ素化合物の光ファイバーク
ラッド材としての利用が活発化してきた。例えば、コア
材としてポリメチルメタクリレートを用い、クラッド材
としてフッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレートの
重合体、フッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレート
と他のモノマーとの共重合体、または、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリ(フッ化ビニリデン/テトラフルオ
ロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリデン/ヘキサフルオ
ロプロピレン)等の含フッ素重合体を用いる方法が知ら
れている(例えば、特開昭59−84203、特開昭5
9−84204、特開昭59−98116、特開昭59
−147011、特開昭59−204002)。また、
紫外線硬化型樹脂組成物を用いた場合(例えば、特開昭
62−250047、特開平3−166206、特開平
5−32749)、樹脂組成物は紫外線硬化による架橋
構造のため機械的強度に優れており、また生産性が向上
するといった長所も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】含フッ素重合体により
クラッド材を形成する方法においては、高温の状態で未
硬化である含フッ素重合体の溶融物や溶液を被覆するた
め、厚みが不均一に成りやすい。またコア部分とクラッ
ド部分との密着性が十分でなく、種々の外的要因、例え
ば屈曲、温度変化等によって層間剥離が生じやすいた
め、耐久性等に問題があった。また、含フッ素重合体の
溶融物あるいは溶液を塗布する製造方法においては、ク
ラッド部分の硬化に長時間を要し、また溶液塗布法にお
いては、特に溶剤を系外に完全に除去する必要性から、
生産性、安全性、経済性等に欠点があった。また近年、
これまで以上にさらに低屈折率である材料が求められる
ようになった。クラッド材として、硬化物にある程度可
とう性を持たせるために、樹脂組成物にフッ素原子を含
有するウレタン(メタ)アクリレートを配合することが
ある(例えば、特開平4−321660、特開平5−3
2749)。フッ素原子を含有するウレタン(メタ)ア
クリレートを合成する場合、構造中に水酸基を有する
(メタ)アクリレート化合物とジイソシアネート化合物
を反応させるか、あるいはジオール化合物にジイソシア
ネート化合物がモル比で大きくなるように仕込んで反応
させて両末端にイソシアネート基が残っている化合物を
合成し、この化合物に構造中に水酸基を有する(メタ)
アクリレート化合物を反応させる等の方法で得ることが
できるが、通常、用いられる原料でフッ素原子を含有し
ているのは構造中に水酸基を有する(メタ)アクリレー
ト化合物およびジオール化合物であり、ジイソシアネー
ト化合物はフッ素原子を含有しないものが用いられてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究の結果、フッ素原子を含有す
るジイソシアネート化合物を合成原料として用いたフッ
素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物を開発し、
これを用いることによって、硬化前と硬化物の屈折率が
低く、硬化速度が速く、コア材との密着性に優れ、機械
的強度に優れた光ファイバーのクラッド材に適した樹脂
組成物を開発することに成功した。すなわち本発明は、
〔1〕式(1)
【0005】
【化7】
【0006】および/または式(2)
【0007】
【化8】
【0008】(ただし、R1はCn2n+1−(CH2
a−、Cn2n+1−(CH2a−O−、CF3CF(C
3)Cn-12(n-1)−(CH2a−、CF3CF(C
3)Cn-12( n-1)−(CH2a−O−、H−(CF2
CF2b−(CH2a−またはH−(CF2CF2b
(CH2a−O−(ここで、nは1〜12までの整数、
aは0〜2までの整数、bは1〜4までの整数であ
る。)であり、R2はHまたはCH3である。)で表さ
れるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)と式
(3)
【0009】
【化9】
【0010】および/または式(4)
【0011】
【化10】
【0012】で表されるジイソシアネート化合物を反応
させることによって得られるフッ素含有ウレタン(メ
タ)アクリレート化合物(B)、〔2〕〔1〕に記載の
フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物(B)
を含有することを特徴とする樹脂組成物、〔3〕ジオー
ル化合物(C)と式(3)および/または式(4)で表
されるジイソシアネート化合物と〔1〕に記載の式
(1)および/または式(2)で表されるフッ素含有
(メタ)アクリレート化合物(A)を反応させることに
よって得られるフッ素含有ウレタン(メタ)アクリレー
ト化合物(D)を含有することを特徴とする〔2〕に記
載の樹脂組成物、〔4〕ジオール化合物(C)がフッ素
含有化合物であることを特徴とする〔3〕に記載の樹脂
組成物、〔5〕式(5)
【0013】
【化11】
【0014】(ただし、R3は水素原子またはメチル基
であり、Xは直鎖状あるいは分岐状のC1〜C12のアル
キル基、CH3−(O(CH2k−)j−、CH3CH2
(O(CH2kj−、Cm2m+1−(CH2f−、CF
3CF(CF3)Cm-12(m-1)−(CH2f−またはH
−(CF2CF2j−(CH2f−(ここで、kは2〜
4の整数、jは1〜4の整数、mは1〜10の整数、f
は1または2である。)である。)で表される単官能
(メタ)アクリレート化合物(E)および/または式
(6)
【0015】
【化12】
【0016】(ただし、R4は水素原子またはメチル基
であり、Yは直鎖状あるいは分岐してもよいC1〜C12
のアルキル基、−CH2(CH2OCH2hCH2−、−
CH2(CF2OCF2hCH2−、−CH2−(CF2i
−CH2−、−CH2CH2−(CF2i−CH2CH2
(ここで、hは1〜4の整数、iは2〜10の整数であ
る。)である。)である。)で表される二官能(メタ)
アクリレート化合物(F)を含有することを特徴とする
〔2〕ないし〔4〕のいずれか一項に記載の樹脂組成
物、
【0017】〔6〕前記式(5)で表される単官能(メ
タ)アクリレート化合物(E)および/または式(6)
で表される二官能(メタ)アクリレート化合物(F)が
フッ素含有化合物であることを特徴とする〔5〕に記載
の樹脂組成物、
【0018】〔7〕光重合開始剤(G)を含有すること
を特徴とする〔2〕ないし〔6〕のいずれか一項に記載
の樹脂組成物、〔8〕用途が光ファイバー用コーティン
グ剤である〔2〕ないし〔7〕のいずれか一項に記載の
樹脂組成物、
〔9〕〔2〕ないし〔8〕のいずれか一項
に記載の樹脂組成物の硬化物、に関するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるフッ素含有ウ
レタン(メタ)アクリレート化合物(B)は、前記式
(1)および/または前記式(2)で表されるフッ素含
有(メタ)アクリレート化合物(A)に前記式(3)お
よび/または前記式(4)で表されるフッ素含有ジイソ
シアネート化合物を反応させることによって得ることが
できる。
【0020】前記式(1)で表されるフッ素含有(メ
タ)アクリレート化合物(A)の具体例としては、例え
ば、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフルオ
ロメチル−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−パーフルオロエチル−2−プロパノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオ
ロ−n−プロピル−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−ブチル−2
−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3
−パーフルオロ−n−ヘキシル−2−プロパノール、1
−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n
−オクチル−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−パーフルオロ−n−デシル−2−プロ
パノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パー
フルオロ−n−ドデシル−2−プロパノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−4−トリフルオロメチル−2
−ブタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−
パーフルオロエチル−2−ブタノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−4−パーフルオロ−n−プロピル−
2−ブタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−4
−パーフルオロ−n−ブチル−2−ブタノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−4−パーフルオロ−n−
ヘキシル−2−ブタノール、1−(メタ)アクリロイル
オキシ−4−パーフルオロ−n−オクチル−2−ブタノ
ール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−パーフル
オロ−n−デシル−2−ブタノール、1−(メタ)アク
リロイルオキシ−4−パーフルオロ−n−ドデシル−2
−ブタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−
トリフルオロメチル−2−ペンタノール、1−(メタ)
アクリロイルオキシ−5−パーフルオロエチル−2−ペ
ンタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−パ
ーフルオロ−n−プロピル−2−ペンタノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−5−パーフルオロ−n−
ブチル−2−ペンタノール、1−(メタ)アクリロイル
オキシ−5−パーフルオロ−n−ヘキシル−2−ペンタ
ノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−パーフ
ルオロ−n−オクチル−2−ペンタノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−パーフルオロ−n−デシ
ル−2−ペンタノール、1−(メタ)アクリロイルオキ
シ−5−パーフルオロ−n−ドデシル−2−ペンタノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフルオ
ロメチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アク
リロイルオキシ−3−パーフルオロエチルオキシ−2−
プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
パーフルオロ−n−ブチルオキシ−2−プロパノール、
1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−
n−ヘキシルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)
アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−オクチル
オキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−パーフルオロ−n−デシルオキシ−2−プ
ロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パ
ーフルオロ−n−ドデシルオキシ−2−プロパノール、
1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフルオロメ
チルメチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−パーフルオロエチルメチルオキ
シ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキ
シ−3−パーフルオロ−n−ブチルメチルオキシ−2−
プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
パーフルオロ−n−ヘキシルメチルオキシ−2−プロパ
ノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフ
ルオロ−n−オクチルメチルオキシ−2−プロパノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオ
ロ−n−デシルメチルオキシ−2−プロパノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−
ドデシルメチルオキシ−2−プロパノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−3−(2−トリフルオロメチ
ル)エチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロエチル)エ
チルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エ
チルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)
エチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−オクチ
ル)エチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−デシ
ル)エチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ドデ
シル)エチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)
アクリロイルオキシ−3−(パーフルオロ−3−メチル
ブチル)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)
−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ
−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−2−プ
ロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
(パーフルオロ−9−メチルデシル)−2−プロパノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−(パーフル
オロ−3−メチルブチル)−2−ブタノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−4−(パーフルオロ−5−メ
チルヘキシル)−2−ブタノール、1−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−4−(パーフルオロ−7−メチルオクチ
ル)−2−ブタノール、1−(メタ)アクリロイルオキ
シ−4−(パーフルオロ−9−メチルデシル)−2−ブ
タノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−(パ
ーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ペンタノール、
1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−(パーフルオロ
−5−メチルヘキシル)−2−ペンタノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−(パーフルオロ−7−メ
チルオクチル)−2−ペンタノール、1−(メタ)アク
リロイルオキシ−3−(パーフルオロ−3−メチルブチ
ルオキシ)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル
オキシ)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチルオ
キシ)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)メチ
ルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)
メチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチ
ル)メチルオキシ−2−プロパノール、1−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−(パーフルオロ−3−メ
チルブチル)エチルオキシ)−2−プロパノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2−(パーフルオ
ロ−5−メチルヘキシル)エチルオキシ)−2−プロパ
ノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2−
(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルオキシ)
−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ
−3−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)−2
−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3
−(4H−オクタフルオロブチル)−2−プロパノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(6H−ド
デカフルオロヘキシル)−2−プロパノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−3−(8H−ヘキサデカフル
オロオクチル)−2−プロパノール、1−(メタ)アク
リロイルオキシ−4−(1,1,2,2−テトラフルオ
ロエチル)−2−ブタノール、1−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−4−(4H−オクタフルオロブチル)−2−
ブタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−
(6H−ドデカフルオロヘキシル)−2−ブタノール、
1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−(8H−ヘキサ
デカフルオロオクチル)−2−ブタノール、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−(1,1,2,2−テト
ラフルオロエチル)−2−ペンタノール、1−(メタ)
アクリロイルオキシ−5−(4H−オクタフルオロブチ
ル)−2−ペンタノール、1−(メタ)アクリロイルオ
キシ−5−(6H−ドデカフルオロヘキシル)−2−ペ
ンタノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−5−
(8H−ヘキサデカフルオロオクチル)−2−ペンタノ
ール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1,
1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ)−2−プロ
パノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(4
H−オクタフルオロブチルオキシ)−2−プロパノー
ル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(6H−ド
デカフルオロヘキシルオキシ)−2−プロパノール、1
−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(8H−ヘキサデ
カフルオロオクチルオキシ)−2−プロパノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2,2,3,3−
テトラフルオロプロピルオキシ)−2−プロパノール、
1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,1H,
5H−オクタフルオロペンチルオキシ)−2−プロパノ
ール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,
1H,7H−ドデカフルオロヘプチルオキシ)−2−プ
ロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
(1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルオキ
シ)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオ
キシ−3−(3,3,4,4−テトラフルオロブチルオ
キシ)−2−プロパノール、1−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−(1H,1H,2H,2H,6H−オクタ
フルオロヘキシルオキシ)−2−プロパノール、1−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,1H,2
H,2H,8H−ドデカフルオロオクチルオキシ)−2
−プロパノール、1−(メタ)アクリロイルオキシ−3
−(1H,1H,2H,2H,10H−ヘキサデカフル
オロデシルオキシ)−2−プロパノール等を挙げること
ができる。
【0021】また、前記式(2)で表されるフッ素含有
(メタ)アクリレート化合物(A)の具体例としては、
例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフ
ルオロメチル−1−プロパノール、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−パーフルオロエチル−1−プロパノ
ール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフル
オロ−n−プロピル−1−プロパノール、2−(メタ)
アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−ブチル−
1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−
3−パーフルオロ−n−ヘキシル−1−プロパノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−
n−オクチル−1−プロパノール、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−デシル−1−プ
ロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パ
ーフルオロ−n−ドデシル−1−プロパノール、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−4−トリフルオロメチル
−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−
4−パーフルオロエチル−1−ブタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−4−パーフルオロ−n−プロ
ピル−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−4−パーフルオロ−n−ブチル−1−ブタノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−パーフルオロ−
n−ヘキシル−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロ
イルオキシ−4−パーフルオロ−n−オクチル−1−ブ
タノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−パー
フルオロ−n−デシル−1−ブタノール、2−(メタ)
アクリロイルオキシ−4−パーフルオロ−n−ドデシル
−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−
5−トリフルオロメチル−1−ペンタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−パーフルオロエチル−1
−ペンタノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−5
−パーフルオロ−n−プロピル−1−ペンタノール、2
−(メタ)アクリロイルオキシ−5−パーフルオロ−n
−ブチル−1−ペンタノール、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−5−パーフルオロ−n−ヘキシル−1−ペン
タノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−5−パー
フルオロ−n−オクチル−1−ペンタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−パーフルオロ−n−デシ
ル−1−ペンタノール、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−5−パーフルオロ−n−ドデシル−1−ペンタノー
ル、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフルオ
ロメチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アク
リロイルオキシ−3−パーフルオロエチルオキシ−1−
プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
パーフルオロ−n−ブチルオキシ−1−プロパノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−
n−ヘキシルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)
アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−オクチル
オキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−パーフルオロ−n−デシルオキシ−1−プ
ロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パ
ーフルオロ−n−ドデシルオキシ−1−プロパノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−トリフルオロメ
チルメチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−パーフルオロエチルメチルオキ
シ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−3−パーフルオロ−n−ブチルメチルオキシ−1−
プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
パーフルオロ−n−ヘキシルメチルオキシ−1−プロパ
ノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフ
ルオロ−n−オクチルメチルオキシ−1−プロパノー
ル、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオ
ロ−n−デシルメチルオキシ−1−プロパノール、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−パーフルオロ−n−
ドデシルメチルオキシ−1−プロパノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−3−(2−トリフルオロメチ
ル)エチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロエチル)エ
チルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エ
チルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)
エチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−オクチ
ル)エチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−デシ
ル)エチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−パーフルオロ−n−ドデ
シル)エチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)
アクリロイルオキシ−3−(パーフルオロ−3−メチル
ブチル)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)
−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ
−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−1−プ
ロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1−プロパノー
ル、2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−(パーフル
オロ−3−メチルブチル)−1−ブタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−4−(パーフルオロ−5−メ
チルヘキシル)−1−ブタノール、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−4−(パーフルオロ−7−メチルオクチ
ル)−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−4−(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1−ブ
タノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−5−(パ
ーフルオロ−3−メチルブチル)−1−ペンタノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−5−(パーフルオロ
−5−メチルヘキシル)−1−ペンタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−(パーフルオロ−7−メ
チルオクチル)−1−ペンタノール、2−(メタ)アク
リロイルオキシ−3−(パーフルオロ−3−メチルブチ
ルオキシ)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル
オキシ)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチルオ
キシ)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)メチ
ルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)
メチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−3−(パーフルオロ−7−メチルオクチ
ル)メチルオキシ−1−プロパノール、2−(メタ)ア
クリロイルオキシ−3−(2−(パーフルオロ−3−メ
チルブチル)エチルオキシ)−1−プロパノール、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2−(パーフルオ
ロ−5−メチルヘキシル)エチルオキシ)−1−プロパ
ノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2−
(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルオキシ)
−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ
−3−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)−1
−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3
−(4H−オクタフルオロブチル)−1−プロパノー
ル、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(6H−ド
デカフルオロヘキシル)−1−プロパノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−3−(8H−ヘキサデカフル
オロオクチル)−1−プロパノール、2−(メタ)アク
リロイルオキシ−4−(1,1,2,2−テトラフルオ
ロエチル)−1−ブタノール、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−4−(4H−オクタフルオロブチル)−1−
ブタノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−
(6H−ドデカフルオロヘキシル)−1−ブタノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−(8H−ヘキサ
デカフルオロオクチル)−1−ブタノール、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−(1,1,2,2−テト
ラフルオロエチル)−1−ペンタノール、2−(メタ)
アクリロイルオキシ−5−(4H−オクタフルオロブチ
ル)−1−ペンタノール、2−(メタ)アクリロイルオ
キシ−5−(6H−ドデカフルオロヘキシル)−1−ペ
ンタノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−5−
(8H−ヘキサデカフルオロオクチル)−1−ペンタノ
ール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1,
1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ)−1−プロ
パノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(4
H−オクタフルオロブチルオキシ)−1−プロパノー
ル、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(6H−ド
デカフルオロヘキシルオキシ)−1−プロパノール、2
−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(8H−ヘキサデ
カフルオロオクチルオキシ)−1−プロパノール、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(2,2,3,3−
テトラフルオロプロピルオキシ)−1−プロパノール、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,1H,
5H−オクタフルオロペンチルオキシ)−1−プロパノ
ール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,
1H,7H−ドデカフルオロヘプチルオキシ)−1−プ
ロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−
(1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルオキ
シ)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオ
キシ−3−(3,3,4,4−テトラフルオロブチルオ
キシ)−1−プロパノール、2−(メタ)アクリロイル
オキシ−3−(1H,1H,2H,2H,6H−オクタ
フルオロヘキシルオキシ)−1−プロパノール、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−3−(1H,1H,2
H,2H,8H−ドデカフルオロオクチルオキシ)−1
−プロパノール、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3
−(1H,1H,2H,2H,10H−ヘキサデカフル
オロデシルオキシ)−1−プロパノール等を挙げること
ができる。式(1)および/または式(2)で表される
フッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)は、式
(7)で表されるフッ素含有モノエポキシ化合物と(メ
タ)アクリル酸を反応させることにより得ることができ
る。
【0022】
【化13】
【0023】(ただし、R1は前記と同じものを表
す。)
【0024】式(7)で表されるフッ素含有モノエポキ
シ化合物としては、例えば、3−パーフルオロ−n−ブ
チル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−
n−ヘキシル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフ
ルオロ−n−オクチル−1,2−エポキシプロパン、3
−パーフルオロ−n−デシル−1,2−エポキシプロパ
ン、3−パーフルオロ−n−ドデシル−1,2−エポキ
シプロパン、3−トリフルオロメチルオキシ−1,2−
エポキシプロパン、3−パーフルオロエチルオキシ−
1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ブ
チルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフル
オロ−n−ヘキシルオキシ−1,2−エポキシプロパ
ン、3−パーフルオロ−n−オクチルオキシ−1,2−
エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デシルオキ
シ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n
−ドデシルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−ト
リフルオロメチルメチルオキシ−1,2−エポキシプロ
パン、3−パーフルオロエチルメチルオキシ−1,2−
エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−ブチルメチ
ルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオ
ロ−n−ヘキシルメチルオキシ−1,2−エポキシプロ
パン、3−パーフルオロ−n−オクチルメチルオキシ−
1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デ
シルメチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−パ
ーフルオロ−n−ドデシルメチルオキシ−1,2−エポ
キシプロパン、3−(2−トリフルオロメチル)エチル
オキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフ
ルオロエチル)エチルオキシ−1,2−エポキシプロパ
ン、3−(2−パーフルオロ−n−ブチル)エチルオキ
シ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パーフルオ
ロ−n−ヘキシル)エチルオキシ−1,2−エポキシプ
ロパン、3−(2−パーフルオロ−n−オクチル)エチ
ルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(2−パー
フルオロ−n−デシル)エチルオキシ−1,2−エポキ
シプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−ドデシル)
エチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(パー
フルオロ−3−メチルブチル)−1,2−エポキシプロ
パン、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−
1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオロ−7−
メチルオクチル)−1,2−エポキシプロパン、3−
(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1,2−エポキ
シプロパン、3−(パーフルオロ−3−メチルブチルオ
キシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオ
ロ−5−メチルヘキシルオキシ)−1,2−エポキシプ
ロパン、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチルオキ
シ)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオロ
−3−メチルブチル)メチルオキシ−1,2−エポキシ
プロパン、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)
メチルオキシ−1,2−エポキシプロパン、3−(パー
フルオロ−7−メチルオクチル)メチルオキシ−1,2
−エポキシプロパン、3−(2−(パーフルオロ−3−
メチルブチル)エチルオキシ)−1,2−エポキシプロ
パン、3−(2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシ
ル)エチルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−
(2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルオ
キシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1,1,
2,2−テトラフルオロエチル)−1,2−エポキシプ
ロパン、3−(4H−オクタフルオロブチル)−1,2
−エポキシプロパン、3−(6H−ドデカフルオロヘキ
シル)−1,2−エポキシプロパン、3−(8H−ヘキ
サデカフルオロオクチル)−1,2−エポキシプロパ
ン、3−(1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキ
シ)−1,2−エポキシプロパン、3−(4H−オクタ
フルオロブチルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、
3−(6H−ドデカフルオロヘキシルオキシ)−1,2
−エポキシプロパン、3−(8H−ヘキサデカフルオロ
オクチルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ)−
1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1H,5H−
オクタフルオロペンチルオキシ)−1,2−エポキシプ
ロパン、3−(1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプ
チルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1
H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルオキシ)−
1,2−エポキシプロパン、3−(3,3,4,4−テ
トラフルオロブチルオキシ)−1,2−エポキシプロパ
ン、3−(1H,1H,2H,2H,6H−オクタフル
オロヘキシルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3
−(1H,1H,2H,2H,8H−ドデカフルオロオ
クチルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1
H,1H,2H,2H,10H−ヘキサデカフルオロデ
シルオキシ)−1,2−エポキシプロパン等を挙げるこ
とができる。
【0025】式(1)および/または式(2)で表され
るフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)を合成
するために、式(7)で表されるフッ素含有モノエポキ
シ化合物と(メタ)アクリル酸との反応において、フッ
素含有モノエポキシ化合物1.00モルに対する(メ
タ)アクリル酸の仕込量の割合は0.90〜3.00モ
ルが好ましく、より好ましくは1.00〜1.50モル
である。式(7)で表されるフッ素含有モノエポキシ化
合物に(メタ)アクリル酸を付加させる反応温度は50
〜150℃が好ましく、より好ましくは70〜100℃
である。
【0026】反応を促進するために、触媒を用いること
もできる。このとき用いることができる触媒としては、
例えば、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン等
のアミン類、トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリエチル
ベンジルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチル
アンモニウムクロライド、トリブチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、トリメチルフェニルアンモニウムブロマイド、
テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルア
ンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウ
ムブロマイド、テトラメチルアンモニウムヨーダイド、
テトラエチルアンモニウムヨーダイド、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムヨーダイド等の第4級アンモニウム
塩、トリフェニルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフ
ィン、トリ−m−トルイルホスフィン、トリシクロヘキ
シルホスフィン、ジフェニルホスフィナスクロライド、
1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2
−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,4−ビス
(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)ペンタン等の有機ホスフィン化合物
を挙げることができる。上記触媒の添加量は、反応混合
物全体に対して0.001〜5.0w%が好ましく、よ
り好ましくは0.01〜3.0w%である。反応時間は
3〜60時間が好ましく、より好ましくは15〜25時
間である。
【0027】この反応により得られる生成物は、通常、
前記式(1)および前記式(2)で表されるフッ素含有
(メタ)アクリレート化合物の混合物となる。こうして
得られたフッ素含有(メタ)アクリレート化合物は、必
要に応じて過剰の(メタ)アクリル酸あるいは触媒等を
除くために、一旦トルエン等の非水系溶剤に溶解され、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等のアルカリ水溶液でよく洗浄され
る。その後水あるいは食塩水等で洗浄して残存するアル
カリを除き、溶剤を充分に留去すると、より純度の高い
前記式(1)および前記式(2)で表されるフッ素含有
(メタ)アクリレート化合物(A)が得られる。また場
合によっては、減圧蒸留により精製あるいは分留されて
用いられることもある。
【0028】本発明で用いるフッ素含有ウレタン(メ
タ)アクリレート化合物(B)は、上記のようにして合
成されたかあるいは市販されている前記式(1)および
/または前記式(2)で表されるフッ素含有(メタ)ア
クリレート化合物(A)と前記式(3)および/または
前記式(4)で表されるフッ素含有ジイソシアネート化
合物を反応させることによって得ることができる。なお
前記式(3)および/または前記式(4)で表されるフ
ッ素含有ジイソシアネート化合物は、例えば、次のよう
な方法で合成することができる。3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサノールを開環することによって2,2,
4−トリメチルヘキサン二酸および/または2,4,4
−トリメチルヘキサン二酸を合成し、これをメタノール
等のモノアルコールを反応させてジエステル化合物とす
る。この得られたジエステル化合物の水素原子をフッ素
原子に置換する公知の合成法でフッ素化合物を合成した
後、さらにこのフッ素化合物を加水分解して2,2,4
−トリ(トリフルオロメチル)−3,3,4,5,5−
ペンタフルオロヘキサン二酸および/または2,4,4
−トリ(トリフルオロメチル)−2,3,3,5,5−
ペンタフルオロヘキサン二酸とし、この化合物にメタン
スルホン酸アミドまたはp−トルエンスルホン酸アミド
を五塩化リンの存在下で反応させてカルボン酸から直接
二トリルを得る公知の製法を用いてジニトリル化合物を
合成する。さらにこのジニトリル化合物を水素化アルミ
ニウムリチウム等の還元剤を用いて還元してジアミン化
合物を誘導し、得られたジアミン化合物を公知の合成法
を用いてアミノ基をイソシアネート基に変えることによ
り、前記式(3)および/または前記式(4)で表され
るフッ素含有ジイソシアネート化合物を合成することが
できる。
【0029】フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート
化合物(B)を合成する方法において、前記式(3)お
よび/または前記式(4)で表されるジイソシアネート
化合物の仕込量は、前記式(1)および前記式(2)で
表されるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)
2.00モルに対して0.90〜1.05モルになるよ
うに仕込むのが好ましく、より好ましくは0.98〜
1.00モルとなるように仕込むのがよい。なおこの反
応は、前記式(1)および/または前記式(2)で表さ
れるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)の末
端水酸基と前記式(3)および/または前記式(4)で
表されるジイソシアネート化合物の末端イソシアネート
基の反応を促進させるために、例えばトリエチルアミ
ン、ベンジルジメチルアミン等の第3級アミン類、ジブ
チルスズジラウリレート、ジオクチルスズジラウリレー
ト等のジラウリレート化合物を触媒として用いることが
できる。触媒の添加量は、反応混合物全体に対して0.
001〜5.0w%であることが好ましく、より好まし
くは0.01〜1w%である。触媒はあらかじめ前記式
(1)および/または前記式(2)で表されるフッ素含
有(メタ)アクリレート化合物(A)に混合して用いて
もよく、また前記式(1)および/または前記式(2)
で表されるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物
(A)と前記式(3)および/または前記式(4)で表
されるジイソシアネート化合物の混合物へ発熱に注意し
ながら添加して用いてもよい。反応時間は1〜10時間
が好ましい。また反応温度は30〜100℃が好まし
く、より好ましくは40〜80℃である。
【0030】上記フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレ
ート化合物(B)の合成方法において、通常、前記式
(1)および/または前記式(2)で表されるフッ素含
有(メタ)アクリレート化合物(A)が液体の場合は、
反応は溶剤を使用しないで行うことができる。ただし、
前記式(1)および/または前記式(2)で表されるフ
ッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)がワックス
状かあるいは固体の場合は、前記式(3)および/また
は前記式(4)で表されるジイソシアネート化合物のイ
ソシアネート基に不活性な溶剤を反応溶剤に使用して反
応を行うことができる。このとき用いられるイソシアネ
ート基に不活性な溶剤の具体例としては、例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のようなケトン類、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン等のような芳香族炭化水素化合物を挙げることができ
る。
【0031】本発明の樹脂組成物または光ファイバー用
コーティング剤は、上記のフッ素含有ウレタン(メタ)
アクリレート化合物(B)をそのまま用いることもでき
るが、フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物
(B)以外にさらにフッ素含有ウレタン(メタ)アクリ
レート化合物(D)を含有することができる。フッ素含
有ウレタン(メタ)アクリレート化合物(D)は、先に
ジオール化合物(C)と前記式(3)および/または前
記式(4)で表されるジイソシアネート化合物を充分に
反応させ、次いで前記式(1)および/または前記式
(2)で表されるフッ素含有(メタ)アクリレート化合
物(A)を反応させることによって得ることができる。
【0032】フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート
化合物(D)を合成するときに用いられるジオール化合
物(C)の具体例としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,
8−オクタンジオール等の低分子量のジオール類、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール
類、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フタル酸、テレフタル酸、1,2−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の二塩基酸と、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類
との反応によって得られるポリエステルポリオール類、
ポリ−ε−カプロラクトン変性ポリオール、ポリメチル
バレロラクトン変性ポリオール類、ポリカーボネートポ
リオール類等が挙げられる。
【0033】またジオール化合物(C)として、フッ素
含有のジオール化合物を用いることもできる。フッ素含
有のジオール化合物としては、例えば、3−パーフルオ
ロ−n−ブチル−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−
パーフルオロ−n−ヘキシル−1,2−ジヒドロキシプ
ロパン、3−パーフルオロ−n−オクチル−1,2−ジ
ヒドロキシプロパン、3−パーフルオロ−n−デシル−
1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(2−パーフルオ
ロ−n−ブチル)エトキシ−1,2−ジヒドロキシプロ
パン、3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エトキ
シ−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(2−パーフ
ルオロ−n−オクチル)エトキシ−1,2−ジヒドロキ
シプロパン、3−(2−パーフルオロ−n−デシル)エ
トキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(パーフ
ルオロ−3−メチルブチル)−1,2−ジヒドロキシプ
ロパン、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−
1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(パーフルオロ−
7−メチルオクチル)−1,2−ジヒドロキシプロパ
ン、3−(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1,2
−ジヒドロキシプロパン、3−(2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ)−1,2−ジヒドロキシプロパ
ン、3−(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル
オキシ)−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(1
H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルオキシ)−
1,2−ジヒドロキシプロパン、3−(1H,1H,9
H−ヘキサデカフルオロノニルオキシ)−1,2−ジヒ
ドロキシプロパン、2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ブタンジオール、3,3,4,4−テトラフル
オロ−1,6−ヘキサンジオール、2,2,3,3,
4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジ
オール、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフル
オロ−1,8−オクタンジオール、3,3,4,4,
5,5,6,6−オクタフルオロ−1,8−オクタンジ
オール、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7−ドデカフルオロ−1,8−オクタンジオール、
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8−テトラデカフルオロ−1,9−ノナンジオー
ル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロ−1,10−
デカンジオール、2,2,3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,
11−イコサフルオロ−1,12−ドデカンジオール等
が挙げられる。
【0034】ジオール化合物(C)と前記式(3)およ
び/または前記式(4)で表されるジイソシアネート化
合物を充分に反応させ、次いで前記式(1)および/ま
たは前記式(2)で表されるフッ素含有(メタ)アクリ
レート化合物(A)を反応させることによってフッ素含
有ウレタン(メタ)アクリレート化合物(D)得る方法
において、ジオール化合物(C)の水酸基1化学当量当
たりの前記式(3)および/または前記式(4)で表さ
れるジイソシアネート化合物の仕込量は、イソシアネー
ト基1.10〜2.00化学当量であることが好まし
く、特に1.60〜2.00化学当量であることがより
好ましい。反応温度は20〜120℃が好ましく、より
好ましくは40〜80℃である。次に、このようにして
得られた末端にイソシアネート基を有する化合物に、前
記式(1)および/または前記式(2)で表されるフッ
素含有(メタ)アクリレート化合物(A)を反応させ
る。前記式(1)および/または前記式(2)で表され
るフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)は、ジ
オール化合物(C)に前記式(3)および/または前記
式(4)で表されるジイソシアネート化合物を反応させ
ることによって得た末端にイソシアネート基を有する化
合物のイソシアネート基1化学当量に対して好ましくは
0.90〜1.10化学当量、より好ましくは1.00
〜1.02化学当量を仕込んで反応させるのがよい。こ
の反応では、イソシアネート基と水酸基の反応を促進さ
せるために、公知の触媒を添加して行うこともできる。
このとき用いられる触媒としては、例えば、トリエチル
アミン、ベンジルジメチルアミン等の第3級アミン類、
ジブチルスズジラウリレート、ジオクチルスズジラウリ
レート等のジラウリレート化合物が挙げられる。その添
加量は、反応混合物全体に対して0.001〜5.0w
%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜
1.1w%である。反応時間は0.5〜20時間である
ことが好ましく、より好ましくは1〜8時間である。反
応温度は20〜100℃が好ましく、より好ましくは4
0〜80である。
【0035】上記の製造方法において、通常、反応は無
溶剤で行うことができるが、ジオール化合物(C)と前
記式(3)および/または前記式(4)で表されるジイ
ソシアネート化合物の反応物がワックス状である場合
等、場合によっては、イソシアネート基に不活性な溶剤
を使用して反応を行うことができる。このとき用いられ
るイソシアネート基に不活性な溶剤の具体例としては、
例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のようなケトン類、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン等のような芳香族炭化水素化合物を挙げ
ることができる。また後で述べる本発明の樹脂組成物ま
たは光ファイバー用コーティング剤に混合して使用可能
な前記式(5)で表される単官能(メタ)アクリレート
化合物(E)および/または前記式(6)で表される二
官能(メタ)アクリレート化合物(F)を反応溶剤とし
て用いることもできる。
【0036】本発明の樹脂組成物または光ファイバー用
コーティング剤は、フッ素含有ウレタン(メタ)アクリ
レート化合物(B)およびフッ素含有ウレタン(メタ)
アクリレート化合物(D)の混合物としてそのまま使用
してもよい。さらに、フッ素含有ウレタン(メタ)アク
リレート化合物(B)およびフッ素含有ウレタン(メ
タ)アクリレート化合物(D)はおのおの単一化合物で
ある必要は必ずしもなく、おのおの2種類以上の化合物
を用いて混合して使用してもよい。フッ素含有ウレタン
(メタ)アクリレート化合物(B)とフッ素含有ウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物(D)を混合する場合、
それらの配合比率は重量比でフッ素含有ウレタン(メ
タ)アクリレート化合物(B):フッ素含有ウレタン
(メタ)アクリレート化合物(D)=30:70〜9
9:1であることが好ましく、より好ましくは60:4
0〜95:5である。
【0037】本発明の樹脂組成物または光ファイバー用
コーティング剤は、本発明で合成したフッ素含有ウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物(B)と前記式(5)で
表される単官能(メタ)アクリレート化合物(E)およ
び/または前記式(6)で表される二官能(メタ)アク
リレート化合物(F)を混合して使用するか、あるいは
フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物(B)
およびフッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物
(D)の混合物と前記式(5)で表される単官能(メ
タ)アクリレート化合物(E)および/または前記式
(6)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物
(F)を粘度、屈折率等の調整を目的として混合して使
用することができる。ここで用いられる前記式(5)で
表される単官能(メタ)アクリレート化合物(E)の具
体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブ
チルメタアクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレ
ート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリ
レート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、イソヘプ
チル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アク
リレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノ
ニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−メトキシ
エチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル
(メタ)アクリレート、4−メトキシブチル(メタ)ア
クリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メ
タ)アクリレート、3−(3−メトキシプロポキシ)プ
ロピル(メタ)アクリレート、4−(4−メトキシブト
キシ)ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−(2−
メトキシエトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレ
ート、2−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、3−エトキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、4−エトキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチ
ル(メタ)アクリレート、3−(3−エトキシプロポキ
シ)プロピル(メタ)アクリレート、4−(4−エトキ
シブトキシ)ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−
(2−エトキシエトキシ)エトキシ)エチル(メタ)ア
クリレート、2−(2−(2−(2−エトキシエトキ
シ)エトキシ)エトキシ)エチル(メタ)アクリレート
等を挙げることができ、さらにフッ素原子を含有する前
記式(5)で表される単官能(メタ)アクリレート化合
物(E)の具体例としては、例えば、2,2,2−トリ
フルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−(パーフルオロ−n−ブチル)エチル(メタ)
アクリレート、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エ
チル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ−n−
オクチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフ
ルオロ−n−デシル)エチル(メタ)アクリレート、2
−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチル(メタ)
アクリレート、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシ
ル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ
−7−メチルオクチル)エチル(メタ)アクリレート、
2−(パーフルオロ−9−メチルデシル)エチル(メ
タ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロピル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オク
タフルオロペンチル(メタ)アクリレート、1H,1
H,7H−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレー
ト、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニル(メ
タ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロ−1−ト
リフルオロメチルエチル(メタ)アクリレート、2,
2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)ア
クリレート等を挙げることができる。
【0038】また、前記式(6)で表される二官能(メ
タ)アクリレート化合物(F)の具体例としては、例え
ば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,
3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8
−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−
ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デ
カンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデ
カンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−
1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,
2,4−トリメチル−1,6ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、2,4,4−トリメチル−1,6−
ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート等を挙げることができ、さら
にフッ素原子を含有する前記式(6)で表される二官能
(メタ)アクリレート化合物(F)の具体例としては、
例えば、1,4−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,
2,3,3,−テトラフルオロブタン、1,6−ジ(メ
タ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4−テトラフル
オロヘキサン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘ
キサン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,
3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロオクタ
ン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフル
オロオクタン、1,9−ジ(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8−テトラデカフルオロノナン、1,10−ジ(メ
タ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカ
フルオロデカン、1,12−ジ(メタ)アクリロイルオ
キシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,10,11,11−イコサ
フルオロドデカンおよび下記式等で表される化合物が挙
げられる。
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】上記に例示した前記式(5)で表される単
官能(メタ)アクリレート化合物(E)および前記式
(6)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物
(F)は、どちらか一方を単独で一種類だけ使用しても
よく、前記式(5)で表される単官能(メタ)アクリレ
ート化合物(E)および前記式(6)で表される二官能
(メタ)アクリレート化合物(F)をそれぞれ数種類混
合して使用してもよい。なお、前記式(5)で表される
単官能(メタ)アクリレート化合物(E)および前記式
(6)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物
(F)は、どのような割合で混合しても構わない。ま
た、本発明のフッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート
化合物(B)またはフッ素含有ウレタン(メタ)アクリ
レート化合物(B)とフッ素含有ウレタン(メタ)アク
リレート化合物(D)の混合物に対する前記式(5)で
表される単官能(メタ)アクリレート化合物(E)およ
び/または前記式(6)で表される二官能(メタ)アク
リレート化合物(F)の使用割合は、フッ素含有ウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物(B)またはフッ素含有
ウレタン(メタ)アクリレート化合物(B)とフッ素含
有ウレタン(メタ)アクリレート化合物(D)の混合物
全体100重量部に対して、前記式(5)で表される単
官能(メタ)アクリレート化合物(E)および/または
前記式(6)で表される二官能(メタ)アクリレート化
合物(F)の総量で5〜900重量部であることが好ま
しく、より好ましくは10〜120重量部である。
【0042】本発明の樹脂組成物または光ファイバー用
コーティング剤に紫外線等の活性エネルギー線を照射し
て硬化する場合は光重合開始剤(G)を用いる。本発明
で用いる光重合開始剤(G)としては公知のどのような
光重合開始剤を用いても構わないが、配合した後の貯蔵
安定性のよいことが要求される。このような光重合開始
剤(G)の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエト
キシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4
−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン等を挙げる
ことができる。これら光重合開始剤(G)は1種類だけ
使用してもよいが、2種類以上任意の割合で混合して使
用しても構わない。また光重合開始剤(G)の添加量
は、本発明の樹脂組成物または光ファイバー用コーティ
ング剤全体に対して通常、0.1〜10.0w%配合す
るのが好ましく、より好ましくは0.5〜5.0w%で
ある。
【0043】また本発明の樹脂組成物または光ファイバ
ー用コーティング剤は、必要に応じてシランカップリン
グ剤、酸化防止剤、重合禁止剤、光安定剤等の添加剤を
添加することもできる。本発明の樹脂組成物または光フ
ァイバー用コーティング剤は、前記各成分を均一に混合
することにより得ることができる。
【0044】本発明に係わる樹脂組成物は、一般に基材
に塗布して使用する。その場合、用いられる基材の具体
例としては、例えば、石英ガラス等のガラス類、銅、ア
ルミ等の金属類、ポリメチルメタクリレート、重水素化
ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂等の
プラスチック類を挙げることができる。また本発明に係
わる樹脂組成物を基材に塗布する方法としては、例え
ば、刷毛塗り、バーコーター、アプリケーター、ロール
コーターあるいはローラーブラシ等により直接塗布する
方法、エアースプレーまたはエアーレススプレー塗装機
等によるスプレー塗布法、シャワーコーターまたはカー
テンフローコーター等による流し塗り法(フローコー
ト)、浸漬法、キャスティング法、スピナーコーティン
グ法等を用いることができる。なお前記塗布法は、基材
の材質、形状あるいは用途等に応じて適宜使い分けるこ
とが望ましい。
【0045】本発明に係わる組成物を、光ファイバー用
コーティング剤として基材(例えば光伝送ファイバー用
芯線)に塗布する方法としては、当業界公知の種々の方
法、例えば、本発明に係わる樹脂組成物を入れた貯槽に
光ファイバー芯線を連続的に浸漬して引き上げ、紫外線
等の活性エネルギー線を照射してクラッド部分を硬化形
成する方法、または本発明の樹脂組成物を連続的に供給
できる口金に光伝送ファイバー芯線を通して連続塗布
し、紫外線等の活性エネルギー線を照射してクラッド部
分を硬化形成する方法が挙げられる。光伝送ファイバー
のクラッド部分を硬化形成する場合、本発明のコーティ
ング剤による皮膜の厚さは特に限定されないが、通常、
5〜300ミクロン程度が好ましい。
【0046】また、本発明でいう光伝送ファイバーの芯
線としては、例えば、石英系、ならびにポリメチルメタ
クリレート、重水素化ポリメチルメタクリレート、ポリ
エチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト等のプラスチック系が挙げられる。
【0047】紫外線等の活性エネルギー線を照射して本
発明の樹脂組成物または光ファイバー用コーティング剤
を硬化する場合に用いられる光源としては、例えば、キ
セノンランプ、カーボンアーク、殺菌灯、紫外線用蛍光
灯、複写用高圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高
圧水銀灯、無電極ランプ、メタルハライドランプ、ある
いは走査型、カーテン型電子線加速路による電子線等を
使用することができる。また硬化を十分に行うために、
窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中で紫外線等の活性エネ
ルギー線を照射することが望ましい。
【0048】本発明の樹脂組成物は、光伝送ファイバー
のクラッド材だけでなく、その低屈折率を利用したガラ
スまたはプラスチック類のコーティング剤、LED用封
止剤、レンズ等の注型物、表面防汚性塗料、光学用物品
のUV接着剤等にも使用することができる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお本発明は、以下の実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0050】前記式(1)および/または前記式(2)
で表されるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物
(A)の合成例 実施例1:3−(2−パーフルオロ−n−ヘキシル)エ
トキシ−1,2−エポキシプロパン1095.5g、ア
クリル酸235.4g、テトラメチルアンモニウムクロ
ライド5.5g、ハイドロキノンモノメチルエーテル
0.5gを仕込み、90〜95℃で24時間撹拌し、反
応させた。得られた反応液をトルエン2000mLに溶
解し、15重量%炭酸ナトリウム水溶液で2回、15重
量%塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、トルエン
を減圧留去してろ過することにより、無色透明な液体1
264.3gを得た(収率98.5%)。得られた反応
物の25℃における屈折率は1.3714であり、25
℃における粘度は180mPa・sであった。また得ら
れた反応物は、下記構造式(8)および(9)の混合物
である。
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】実施例2:3−パーフルオロ−n−オクチ
ル−1,2−エポキシプロパン2010.0g、アクリ
ル酸390.1g、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド10.1g、ハイドロキノンモノメチルエーテル1.
0gを仕込み、90〜95℃で20時間撹拌し、反応さ
せた。得られた反応液をトルエン2000mLに溶解
し、15重量%炭酸ナトリウム水溶液で2回、15重量
%塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、トルエンを
減圧留去してろ過することにより、無色透明な液体23
03.9gを得た(収率99.6%)。なお得られた反
応物は、20℃まで冷却するとワックス状の白色固体に
なった。得られた反応物の融点は38℃であり、25℃
における屈折率は1.3524であった。また得られた
反応物は、下記構造式(10)および(11)の混合物
である。
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】〔フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレー
ト化合物(B)の合成例〕 実施例3:200mLのセパラブルフラスコに、実施例
1で得た式(8)および(9)で表されるフッ素含有ア
クリレート化合物を100.0g入れ、ジブチルスズジ
ラウリレート0.1gを添加して30℃で撹拌した。こ
の溶液に2,2,4−トリ(トリフルオロメチル)−
3,3,4,5,5−ペンタフルオロ−1,6−ヘキサ
ンジイソシアナートと2,4,4−トリ(トリフルオロ
メチル)−2,3,3,5,5−ペンタフルオロ−1,
6−ヘキサンジイソシアナートの重量比で1:1の混合
物46.5gを発熱に注意しながら40〜50℃で1時
間かけて滴下した。滴下後、そのまま40〜50℃で3
時間撹拌し、さらに60〜70℃で1時間撹拌して無色
透明な粘性液状の生成物を得た。このもののNCO価は
0.1w%以下であり、25℃における屈折率は1.3
694であり、25℃における粘度は7900mPa・
sであった。
【0057】実施例4:200mLのセパラブルフラス
コに、実施例2で得た式(10)および(11)で表さ
れるフッ素含有アクリレート化合物をあらかじめ40〜
50℃で溶融して100.0g入れ、ジブチルスズジラ
ウリレート0.1gを添加して40℃で撹拌した。この
溶液に2,2,4−トリ(トリフルオロメチル)−3,
3,4,5,5−ペンタフルオロ−1,6−ヘキサンジ
イソシアナートと2,4,4−トリ(トリフルオロメチ
ル)−2,3,3,5,5−ペンタフルオロ−1,6−
ヘキサンジイソシアナートの重量比で1:1の混合物4
1.7gを発熱に注意しながら40〜50℃で1時間か
けて滴下した。滴下後、そのまま40〜50℃で3時間
撹拌し、さらに60〜70℃で2時間撹拌して無色透明
な高粘性の液状の生成物を得た。このもののNCO価は
0.1w%以下であり、25℃における屈折率は1.3
562であり、25℃における粘度は20Pa・s以上
であった。
【0058】〔フッ素含有ウレタン(メタ)アクリレー
ト化合物(D)の合成例〕 実施例5:200mLのセパラブルフラスコに、2,
2,4−トリ(トリフルオロメチル)−3,3,4,
5,5−ペンタフルオロ−1,6−ヘキサンジイソシア
ナートと2,4,4−トリ(トリフルオロメチル)−
2,3,3,5,5−ペンタフルオロ−1,6−ヘキサ
ンジイソシアナートの重量比で1:1の混合物を10
0.0g入れ、撹拌しながら80〜90℃まで加温し
た。次いで2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロ−1,1
0−デカンジオール50.0gを80〜90℃で発熱に
注意しながら少しずつ加えた後、そのまま3時間反応さ
せた。ここで得られた生成物のNCO価を測定したとこ
ろ、6.09w%であった。次に、別に用意した200
mLのセパラブルフラスコに、実施例1で得た式(8)
および(9)で表されるフッ素含有アクリレート化合物
を51.0g入れ、ジブチルスズジラウリレート0.1
gを添加して50℃で撹拌した。この溶液に、先ほど反
応して得た反応液70.0gを発熱に注意しながらゆっ
くりと30分間かけて加えた後、昇温して80〜90℃
で2時間撹拌して無色透明な高粘性の液状の生成物を得
た。このもののNCO価は0.01w%以下であり、2
5℃における屈折率は1.3506であり、25℃にお
ける粘度は20Pa・s以上であった。
【0059】実施例6:200mLのセパラブルフラス
コに、実施例2で得た式(10)および(11)で表さ
れるフッ素含有アクリレート化合物をあらかじめ40〜
50℃で溶融して56.8g入れ、ジブチルスズジラウ
リレート0.1gを添加して50℃で撹拌した。この溶
液に、実施例5で合成した2,2,4−トリ(トリフル
オロメチル)−3,3,4,5,5−ペンタフルオロ−
1,6−ヘキサンジイソシアナートと2,4,4−トリ
(トリフルオロメチル)−2,3,3,5,5−ペンタ
フルオロ−1,6−ヘキサンジイソシアナートの重量比
で1:1の混合物と2,2,3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロ
−1,10−デカンジオールの反応物70.0gを、発
熱に注意しながらゆっくりと30分間かけて加えた後、
昇温して80〜90℃で2時間撹拌して無色透明な高粘
性の液状の生成物を得た。このもののNCO価は0.0
1w%以下であり、25℃における屈折率は1.341
8であり、25℃における粘度は20Pa・s以上であ
った。
【0060】〔樹脂組成物の実施例〕 実施例7 実施例3で得た生成物 70.3g、2−(パーフルオ
ロ−n−オクチル)エチルアクリレート 30.2g、
および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
1.0gを配合し、樹脂組成物を調製した。このものの
25℃における屈折率は1.3627であり、25℃に
おける粘度は1070mPa・sであった。この樹脂組
成物をガラス板上に150〜200μmの厚さになるよ
うにバーコーターで塗工し、窒素雰囲気下、高圧水銀ラ
ンプで800mJ/cm2の照射強度で紫外線を照射し
て硬化物を得た。得られた硬化物の物性を表1に示す。
【0061】実施例8 実施例4で得た生成物 60.0g、2−(パーフルオ
ロ−n−オクチル)エチルアクリレート 40.0g、
および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
1.0gを配合し、樹脂組成物を調製した。このものの
25℃における屈折率は1.3515であり、25℃に
おける粘度は790mPa・sであった。この樹脂組成
物をガラス板上に150〜200μmの厚さになるよう
にバーコーターで塗工し、窒素雰囲気下、高圧水銀ラン
プで800mJ/cm2の照射強度で紫外線を照射して
硬化物を得た。得られた硬化物の物性を表1に示す。
【0062】実施例9 実施例3で得た生成物 50.0g、実施例5で得た生
成物 15.0g、2−(パーフルオロ−n−オクチ
ル)エチルアクリレート 35.0g、および1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン 1.0gを配合
し、樹脂組成物を調製した。このものの25℃における
屈折率は1.3585であり、25℃における粘度は1
880mPa・sであった。この樹脂組成物をガラス板
上に150〜200μmの厚さになるようにバーコータ
ーで塗工し、窒素雰囲気下、高圧水銀ランプで800m
J/cm2の照射強度で紫外線を照射して硬化物を得
た。得られた硬化物の物性を表1に示す。
【0063】実施例10 実施例4で得た生成物 50.0g、実施例6で得た生
成物 10.0g、2−(パーフルオロ−n−オクチ
ル)エチルアクリレート 40.0g、および1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン 1.0gを配合
し、樹脂組成物を調製した。このものの25℃における
屈折率は1.3502であり、25℃における粘度は3
100mPa・sであった。この樹脂組成物をガラス板
上に150〜200μmの厚さになるようにバーコータ
ーで塗工し、窒素雰囲気下、高圧水銀ランプで800m
J/cm2の照射強度で紫外線を照射して硬化物を得
た。得られた硬化物の物性を表1に示す。
【0064】 表1 実施例 7 8 9 10 屈折率(25℃) *1 1.3753 1.3638 1.3704 1.3620 ヤング率(MPa) *2 195 215 164 183 破断点強度(MPa) *2 10.3 11.3 9.8 10.1 破断点伸度(%) *2 17.8 17.6 20.4 19.8 透明性 *3 ○ ○ ○ ○ 防汚性 *4 ○ ○ ○ ○
【0065】注) *1 屈折率:アッベ屈折率計1Tにより測定した。 *2 ヤング率、破断強度、破断点伸度:JIS K
7113の方法に準じて行った。 *3 透明性:厚さ150〜200μmの硬化物を観察
し、白化した部分の有無の確認を行った。 ○・・・硬化物に白化した部分がない。 *4 防汚性:硬化物表面に黒の油性マジックインキで
線幅2mmの線を10本引き、メタノールを含ませたガ
ーゼで表面をふき取り、マジックインキの残っている状
態を観察した。 ○・・・硬化物表面にマジックインキの線の跡が全く残
らない。
【0066】
【発明の効果】実施例7〜10、および表1から明らか
なように、本発明の樹脂組成物は紫外線等の活性エネル
ギー線を照射して速やかに硬化することが可能であり、
その硬化物は硬度、ヤング率、破断点強度が高く、かつ
可とう性を有する。また本発明の樹脂組成物の硬化物
は、フッ素含有ジイソシアネート化合物を原料としたフ
ッ素含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物を含有し
ているので屈折率が低く、かつ透明性に優れるため、光
伝送用光学ファイバーのクラッド層に適用することが可
能である。さらに防汚性にも優れることから、様々な物
品のコーティング剤としても適用することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/02 C09D 4/02 4J038 5/00 5/00 Z 175/14 175/14 G02B 1/04 G02B 1/04 6/00 386 6/00 386 391 391 Fターム(参考) 2H050 AB43Y AB44Y BB07R BB14R 4H006 AA01 AB46 RA54 4J011 QB24 SA16 SA51 SA61 UA01 VA01 WA03 4J027 AG12 AG24 AG27 AG34 BA07 BA19 BA20 CC03 CD03 4J034 BA02 CA02 CA04 CB01 CC03 CC09 CD06 HA07 HB17 HC03 HC05 RA07 RA13 4J038 FA121 FA281 GA12 KA03 NA11 NA12 PA17 PB08 PC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 および/または式(2) 【化2】 (ただし、R1はCn2n+1−(CH2a−、Cn2n+1
    −(CH2a−O−、CF3CF(CF3)Cn-1
    2(n-1)−(CH2a−、CF3CF(CF3)Cn-12(
    n-1)−(CH2a−O−、H−(CF2CF2b−(C
    2a−またはH−(CF2CF2b−(CH2a−O
    −(ここで、nは1〜12までの整数、aは0〜2まで
    の整数、bは1〜4までの整数である。)であり、R2
    はHまたはCH3である。)で表されるフッ素含有(メ
    タ)アクリレート化合物(A)と式(3) 【化3】 および/または式(4) 【化4】 で表されるジイソシアネート化合物を反応させることに
    よって得られるフッ素含有ウレタン(メタ)アクリレー
    ト化合物(B)。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフッ素含有ウレタン(メ
    タ)アクリレート化合物(B)を含有することを特徴と
    する樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ジオール化合物(C)と式(3)および/
    または式(4)で表されるジイソシアネート化合物と請
    求項1に記載の式(1)および/または式(2)で表さ
    れるフッ素含有(メタ)アクリレート化合物(A)を反
    応させることによって得られるフッ素含有ウレタン(メ
    タ)アクリレート化合物(D)を含有することを特徴と
    する請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ジオール化合物(C)がフッ素含有化合物
    であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】式(5) 【化5】 (ただし、R3は水素原子またはメチル基であり、Xは
    直鎖状あるいは分岐状のC1〜C12のアルキル基、CH3
    −(O(CH2k−)j−、CH3CH2−(O(CH2
    kj−、Cm2m+1−(CH2f−、CF3CF(C
    3)Cm-12(m-1)−(CH2f−またはH−(CF2
    CF2j−(CH2f−(ここで、kは2〜4の整数、
    jは1〜4の整数、mは1〜10の整数、fは1または
    2である。)である。)で表される単官能(メタ)アク
    リレート化合物(E)および/または式(6) 【化6】 (ただし、R4は水素原子またはメチル基であり、Yは
    直鎖状あるいは分岐してもよいC1〜C12のアルキル
    基、−CH2(CH2OCH2hCH2−、−CH2(CF
    2OCF2hCH2−、−CH2−(CF2i−CH2−、
    −CH2CH2−(CF2i−CH2CH2−(ここで、h
    は1〜4の整数、iは2〜10の整数である。)であ
    る。)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物
    (F)を含有することを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれか一項に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記式(5)で表される単官能(メタ)ア
    クリレート化合物(E)および/または式(6)で表さ
    れる二官能(メタ)アクリレート化合物(F)がフッ素
    含有化合物であることを特徴とする請求項5に記載の樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】光重合開始剤(G)を含有することを特徴
    とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載の樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】用途が光ファイバー用コーティング剤であ
    る請求項2ないし7のいずれか一項に記載の樹脂組成
    物。
  9. 【請求項9】請求項2ないし8のいずれか一項に記載の
    樹脂組成物の硬化物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004264446A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Hitachi Cable Ltd 回折格子、デマルチプレクサ及び波長多重光伝送モジュール
JP2016061747A (ja) * 2014-09-20 2016-04-25 テラメックス株式会社 検査ユニットおよび検体分析装置

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