JP2006115134A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面読取方式の原稿読取速度および変倍率設定への対応の柔軟性に優れる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置に備わるパルス・モータ制御部305は、読取面の設定が、原稿表面読取部116により原稿の片面のみを読み取る設定と、原稿表面読取部116および原稿裏面読取部118により原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、変倍率関数に基準搬送速度および変倍率を代入して得られる値により、搬送モータ制御部307を介して、原稿の搬送速度を制御するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
1パスタイプ(スイッチバックしないタイプ)での両面読取方式の画像処理装置は、2つのイメージセンサを構成して原稿の両面を光電的に読み取り、原稿を一回読取部に通すだけなので、スイッチバックタイプより読取時間をはやくできる。1パスタイプの両面読取型の画像処理装置においては、一般に両面読取用の2つの読取センサは、機構的なスペース(物像間距離)の関係にて、一方を非接触型のCCDセンサ、他方を密着型のCISセンサとする場合が多い。
従来の両面読取方式の画像読取装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された画像読取装置を図5に示す。この画像読取装置は、画像読み取り情報を順次出力するCCDセンサ部1016とCISセンサ部1020を備える。画像処理部1102は、画像メモリ部1103に対して画像の書き込み、読み出しを行う。CPU1104は、画像処理部1102の設定や制御および画像情報の読み書きを行う。操作部1110により読み取りモード設定および読み取り動作開始指示を行い、表示部1111においてモード設定を行う。モータドライバ部1113は、第1および第2の原稿搬送制御部の搬送ローラを駆動させるモータ1114およびモータ1115を駆動させる。読み取り搬送方向(副走査方向)の変倍あるいは解像度変換は、CCDやCISの読み取り速度を一定にし、モータの駆動速度を変えることによって達成される。
この画像読取装置は、両面読み取り可能な画像読取装置を備えた画像形成装置において、原稿混載モード時にオート変倍が指定された場合において、前原稿の第1面を搬送しつつCCDで読み取る。この後、この画像処理装置は、CISでの第2面読み取りのための搬送中に、原稿後端が第1の搬送ローラを抜けた時に、第1の搬送ローラの速度を次原稿の原稿サイズにあわせた任意の変倍速度まで加速または減速させて、次原稿の第1面を読み取る。このため、原稿紙間を可能な限り縮めることができ、読み取りパフォーマンスのアップが可能となる旨、特許文献1に記載されている。
従来の両面読取方式の画像形成装置としては、例えば特許文献2に記載されたものがある。この画像形成装置は、両面読み取り時にはCIS(コンタクトイメージセンサ)を用いた等倍光学系のプロセススピードでCIS及びCCDセンサでの両面画像の同時読み取りを行う。また、この画像形成装置は、片面原稿読み取り時にはCCDセンサ用いた縮小光学系のプロセススピードでCCDセンサでの画像読み取りを行う。また、CCDセンサへの入射光量を両面画像原稿の読み取り時と片面原稿画像の読み取り時とで切り換える。その際、この画像形成装置は、CCDの感光画素の蓄積時間、画素読み出し速度、及びアナログ信号処理部内の増幅回路のゲインを両面画像原稿の読み取り時と片面画像原稿の読み取り時とで切り換えるようにし、更に、原稿照明手段の照度を切り換える。
この画像形成装置は、両面原稿読み取り時には、CISを用いた等倍光学系の原稿走査速度によりCIS及びCCDセンサでの両面画像の同時読み取りを行う。また、この画像形成装置は、片面原稿読み取り時には、CCDセンサを用いた縮小光学系の原稿走査速度、つまり両面読み取り時よりも速い走査速度で片面画像を読み取る。このため、この画像形成装置によれば、片面原稿の読み取り速度を両面原稿の同時読み取り時よりも速くすることが可能となり、生産性の高い画像形成装置が得られる旨、特許文献2に記載されている。
従来の両面読取方式の画像処理装置としては、例えば特許文献3に記載されたものがある。この画像処理装置は、画像読取速度を段階的に切替可能に構成され両面原稿の表(おもて)面画像及び裏(うら)面の画像を同時に読み取り画像信号に変換する(CCDセンサおよびCISセンサを含む)両面画像読取部を備える。また、この画像処理装置は、読み取った画像データを電子ズーム処理によって出力倍率を変化させる副走査電子ズーム処理部を備える。また、この画像処理装置は、電子ズーム処理が施された画像データに画像処理を施す画像処理部を備える。また、この画像処理装置は、両面原稿読み取り時の副走査電子ズーム処理部での最大倍率を片面原稿読取時の最大倍率よりも小さく設定するとともに、出力倍率が副走査電子ズーム処理部の最大倍率を超える場合には、両面画像読取部の画像読取速度を調節して電子ズーム倍率が上記最大倍率を超えないようにする。
この画像処理装置は、両面画像読取時の読取速度を段階的に変化させ副走査方向の拡大率を増大させて副走査電子ズーム処理部における電子ズーム変倍(拡大)を制限する。このため、この画像処理装置は、両面画像読取時では、表面画像データおよび裏面画像データをそれぞれ1つの画像処理部で確実に処理でき、片面画像読取時では1つの読取面に2つの画像処理部を利用できる旨、特許文献3に記載されている。すなわち、両面読取時の裏面用画像処理部と、片面読取時の拡大用画像処理部とを共有できるため、片面の処理能力を低下させずに両面の処理ができる旨、特許文献3に記載されている。
特開2003−264671号公報 特開2004−40312号公報 特開2002−77596号公報
しかしながら、上記文献記載の従来技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
第一に、上記文献記載の両面読取方式の装置では、機構的なスペース(物像間距離)の関係にて、原稿の両面を読み取るための2つのイメージセンサのうち、一方をCCDセンサ、他方をCISセンサとして使用している。これらの装置の原稿の読取速度を速くするためには、イメージセンサの処理データレート(クロック)を上げることが有効であるが、CCDセンサとCISセンサとでは、処理速度の限界に差がある。この場合、これらの装置は、両面読み取り時には、原稿の読取周期を処理速度の遅いセンサ(CISセンサ)側にあわせて読み取ることになり、片面と両面との読み取り時間に差が生じやすい。このため、これらの装置では、イメージセンサの処理データレートを上げても、読み取り時間を速める効果が薄れてしまう。
第二に、上記文献記載の両面読取方式の装置では、CCDセンサとCISセンサとでは、処理速度の限界に差があるため、変倍率の設定をした場合には、両面読み取り時には、CCDセンサとCISセンサとの性能に応じた原稿搬送速度の設定がさらに困難になる。このため、両面読み取り時の変倍率の設定への対応の面でさらなる改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、両面読取方式の原稿読取速度および変倍率設定への対応の柔軟性に優れる画像処理装置を提供する。
本発明によれば、
原稿を搬送する原稿搬送手段と、
前記原稿の搬送経路の一方の側に設けられている第一の原稿読取手段と、
前記原稿の搬送経路の他方の側に設けられており、前記第一の原稿読取手段の読取周期よりも大きい読取周期を有する第二の原稿読取手段と、
変倍率の設定を受け付ける変倍率受付手段と、
読取面の設定を受け付ける読取面受付手段と、
前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取り、前記変倍率が等倍率である場合の基準搬送速度を記憶する基準搬送速度記憶部と、
前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取る場合に、前記変倍率と前記基準搬送速度とから前記原稿の搬送速度を求めるための変倍率関数を記憶する変倍率関数記憶部と、
前記原稿の搬送速度を制御する搬送速度制御手段と、
を備え、
前記搬送速度制御手段は、
前記読取面の設定が、前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取る設定と、前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段により前記原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、前記変倍率関数に前記基準搬送速度および前記変倍率を代入して得られる値により、前記原稿の搬送速度を制御するように構成されている
ことを特徴とする画像処理装置が提供される。
この構成によれば、搬送速度制御手段は、原稿の片面のみを読み取る設定と、原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、変倍率関数に基準搬送速度および変倍率を代入して得られる値により、原稿の搬送速度を制御する。すなわち、この構成によれば、相対的にみて、同一の解像度であれば、原稿の両面を読み取る場合においても、読取周期が小さい(主走査方向の走査速度が固定値である場合には、副走査方向の読取速度が大きい)第一の読取手段の副走査方向の読取速度を、読取周期が大きい(主走査方向の走査速度が固定値である場合には、副走査方向の読取速度が小さい)第二の読取手段の副走査方向の読取速度にあわせて低下することを抑制できる。このため、この構成によれば、処理速度の違う2種類のイメージセンサを用いて、処理速度の大きい方のイメージセンサの読取速度の低下を抑制しつつ、原稿の1パス両面読取が可能となる。
また、この構成によれば、第一の原稿読取手段により原稿の片面のみを読み取り、変倍率が等倍率である場合の基準搬送速度を記憶する基準搬送速度記憶部と、第一の原稿読取手段により原稿の片面のみを読み取る場合に、変倍率と基準搬送速度とから原稿の搬送速度を求めるための関数を記憶する変倍率関数記憶部とを備えるため、搬送速度制御手段は、原稿の片面のみを読み取る設定と、原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、容易に変倍率に応じた値に原稿の搬送速度を制御することができる。このため、この構成によれば、処理速度の違う2種類のイメージセンサを用いて、原稿の1パス両面読取をする場合にも、変倍率の設定に柔軟に対応可能である。
よって、この構成によれば、両面読取方式の原稿読取速度および変倍率設定への対応の柔軟性に優れる画像処理装置が得られる。
本発明によれば、処理速度の違うイメージセンサにて、読み取り速度を落とさず1パス両面読み取りが可能となる。また、イメージメモリの節約にもなる。裏表の解像度を合わせることができる。
本発明において、画像処理装置は、第一の原稿読取手段または第二の原稿読取手段が読み取った原稿データを、変倍率に基づいて変形してなる出力データを作成する画像処理手段と、出力データを出力する出力部と、をさらに備えてもよい。
この構成によれば、両面読取方式により読み取った原稿の表面画像データおよび裏面画像データをともに変倍率に応じて変形して出力することができる。また、変倍率に応じて原稿搬送速度も調整しているので、変倍率に基づいて読取画像データを変形しても、出力画像データの画質が大きく低下することも抑制できる。このため、変倍率設定への対応の柔軟性にさらに優れる画像処理装置が得られる。
本発明において、画像処理手段は、読取面の設定が、第一の原稿読取手段および第二の原稿読取手段により原稿の両面を読み取る設定の場合には、第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整するように構成することができる。
この構成によれば、第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整するため、全体として均一な解像度からなる出力データを作成することができる。このため、処理速度の大きい方のイメージセンサの読取速度の低下を抑制しつつ、均一な解像度の出力データが得られる。
本発明において、画像処理手段は、読取面の設定が、第一の原稿読取手段および第二の原稿読取手段により原稿の両面を読み取る設定の場合には、第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとのうち、低い方の解像度の原稿データを補間処理して高い方の解像度にあわせて調整するように構成することができる。
この構成によれば、第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとの解像度を、補間処理により高い方の解像度にあわせて調整するため、画質の低下を抑制しつつ、全体として均一な解像度からなる出力データを作成することができる。このため、処理速度の大きい方のイメージセンサの読取速度の低下および画質の低下を抑制しつつ、均一な解像度の出力データが得られる。
本発明において、第一の原稿読取手段は、CCDセンサを含み、第二の原稿読取手段は、CISセンサを含んでもよい。
この構成によれば、処理速度の違うCCDセンサおよびCISセンサという2種類のイメージセンサを用いても、処理速度の大きい方のCCDセンサの読取速度の低下を抑制しつつ、原稿の1パス両面読取が可能となる。
本発明において、第一の原稿読取手段および第二の原稿読取手段は、ラインセンサであり、第一の原稿読取手段および第二の原稿読取手段の読取周期は、固定値であってもよい。
この構成によれば、相対的にみて、同一の解像度であれば、読取周期が小さい第一の読取手段はラインセンサであり、主走査方向についてはタイミングを同期させて読取動作を行うため、副走査方向の読取速度が大きく、読取周期が大きい第二の読取手段はラインセンサであり、主走査方向についてはタイミングを同期させて読取動作を行うため、副走査方向の読取速度が小さくなる。この場合にも、この構成によれば、原稿の搬送速度を第一の読取手段の副走査方向の読取速度にあわせるため、処理速度の違う2種類のイメージセンサを用いて、処理速度の大きい方のイメージセンサの読取速度の低下を抑制しつつ、原稿の1パス両面読取が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施の形態に係る画像処理装置の構成を模式的に示した機能ブロック図である。画像処理装置100は、例えばネットワークファクシミリ装置、MFP(Multi Functional Peripheral)などである。画像処理装置100は、ネットワーク141を介して複数のサーバ143(ファイルサーバ)に接続される。
画像処理装置100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には、いろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。すなわち、本明細書において説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
本実施形態の画像処理装置100は、原稿を搬送する原稿搬送部114を備える。画像処理装置100は、原稿の搬送経路の一方の側(表面側)に設けられているCCDセンサを含む原稿表面読取部116(第一の原稿読取手段)を備える。なお、CCDセンサを含む原稿表面読取部116の読取周期および主走査方向の走査速度は、固定値である。画像処理装置100は、原稿の搬送経路の他方の側(裏面側)に設けられており、原稿表面読取部116の読取周期よりも大きい読取周期を有するCISセンサを含む原稿裏面読取部118(第二の原稿読取手段)を備える。なお、CISセンサを含む原稿裏面読取部118の読取周期および主走査方向の走査速度は、固定値である。
画像処理装置100は、後述する変倍率設定受付部215(変倍率受付部)と、読取面設定受付部220(読取面受付部)とを含む操作部113を備える。画像処理装置100は、後述する基準搬送速度記憶部213および変倍率関数記憶部222を格納する記憶装置119を備える。
画像処理装置100は、画像処理装置100の各機構を制御する制御部117を備える。制御部117は、後述する読取制御部300を備える。制御部117は、後述する画像処理部400を備える。画像処理装置100は、出力データを出力するプリンタ112、通信部111、インターフェース部121(いずれも出力部として機能し得る)を備える。
画像処理装置100は、他の通信端末装置と複数の通信方式で通信が可能である。画像処理装置100は、例えばFAX(ファックスあるいはファクシミリ)端末131、E−mail(Eメールまたは電子メール)端末133およびI−FAX(インターネットファックス)端末135との通信が可能である。FAX端末131は、PSTN(公衆交換電話網)を通じて通信する他のG3ファックス端末である。E−mail端末133およびI−FAX端末135は、インターネットなどのネットワークを介して通信する他のコンピュータおよび他のインターネットファックス端末などである。画像処理装置100は、これらのサーバ143(ファイルサーバ)、ネットワーク141、FAX端末131、E−mail端末133、I−FAX端末135などとともに、画像処理システムを構築している。
より詳細に説明すると、画像処理装置100は、通信部111と、表示部115と、制御部117と、記憶装置119と、操作部113と、インタフェース部121と、プリンタ112と、原稿表面読取部116と、原稿裏面読取部118と、原稿搬送部114とを備える。なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については、省略してある。
通信部111(出力部)は、FAX端末131、E−mail端末133およびI−FAX端末135などと通信を行う。操作部113は、例えば操作ボタン、スイッチ、レバー、キーボード、タッチパネルなどである。表示部115は、各種情報表示、操作画面表示であり、画像処理装置100の動作や状態表示などを行う。表示部115は、例えばランプ、LED、CRTモニタ、液晶ディスプレイなどである。
制御部117(読取制御部300および画像処理部400を含む)は、画像処理装置100の各種要素とともに装置全体を制御する。記憶装置119(基準搬送速度記憶部213および変倍率関数記憶部222を含む)は、電話帳などの情報を記憶する記憶領域を含んでもよい。インタフェース部121(出力部)は、ネットワーク141を介して接続された複数のファイルサーバ143(基準搬送速度記憶部213および変倍率関数記憶部222を含んでもよい)との通信を行う。
なお、ネットワーク141は、ファクシミリ方式、電子メール方式、あるいはその他の方式のいずれによりデータ通信を行うネットワークであってもよい。すなわち、ネットワーク141は、PSTN(公衆交換電話網)、LAN、WAN、あるいは他の通信網のいずれであってもよい。
図2は、図1の画像処理装置100の制御部117を詳細に示す機能ブロック図である。制御部117は、読取制御部300および画像処理部400を含む。読取制御部300は、後述する原稿の搬送速度を制御するパルス・モータ制御部305(搬送速度制御手段)を備える。
より詳細には、読取制御部300は、CCD駆動パルス発生部301と、CIS駆動パルス発生部303と、パルス・モータ制御部305と、搬送モータ制御部307とを備える。CCD駆動パルス発生部301は、CCDセンサを駆動するパルスを発生する。CIS駆動パルス発生部303は、CISセンサを駆動するパルスを発生する。
パルス・モータ制御部305は、読取面の設定が、原稿表面読取部116により原稿の片面のみを読み取る設定と、原稿表面読取部116および原稿裏面読取部118により原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、変倍率関数に基準搬送速度および変倍率を代入して得られる値により、搬送モータ制御部307を介して、原稿の搬送速度を制御するように構成されている。搬送モータ制御部307は、モータ209の駆動速度を制御する。
画像処理部400は、原稿表面読取部116または原稿裏面読取部118が読み取った原稿データを、変倍率に基づいて変形してなる出力データを作成する。画像処理部400は、読取面の設定が、原稿表面読取部116および原稿裏面読取部118により原稿の両面を読み取る設定の場合には、原稿表面読取部116が読み取った原稿データと、原稿裏面読取部118が読み取った原稿データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整するように構成されている。
あるいは、画像処理手段は、読取面の設定が、原稿表面読取部116および原稿裏面読取部118により原稿の両面を読み取る設定の場合には、原稿表面読取部116が読み取った原稿データと、原稿裏面読取部118が読み取った原稿データとのうち、低い方の解像度の原稿データを補間処理して高い方の解像度にあわせて調整するように構成されていてもよい。
より詳細には、画像処理部400は、CCDデータ処理部401と、CISデータ処理部403と、原稿データ処理部405と、画像加工部407と、変倍率・読取面設定取得部409とを備える。CCDデータ処理部401は、CCDセンサ205から原稿の表面の画像データを取得し、アナログデータをデジタルデータに変換する。CISデータ処理部403は、CISセンサ207から原稿の裏面の画像データを取得し、アナログデータをデジタルデータに変換する。原稿データ処理部405は、原稿の表面の画像データおよび原稿の裏面の画像データとを統合して裏表の画像データからなる原稿データを作成する。変倍率・読取面設定取得部409は、変倍率設定受付部215から変倍率の設定を取得し、読取面設定受付部220から読取面の設定を取得する。
画像加工部407は、変倍率の設定に応じて、統合された原稿データのうち原稿の表面の画像データおよび原稿の裏面の画像データを相似形に変形することができる。また、画像加工部407は、原稿の表面の画像データおよび原稿の裏面の画像データのうち、解像度の高い方の画像データを低い方の解像度にあわせる解像度変換を行うこともできる。さらに、画像加工部407は、原稿の表面の画像データおよび原稿の裏面の画像データのうち、解像度の低い方の画像データを補間して高い方の解像度にあわせる解像度変換を行うこともできる。
原稿表面読取部116は、CCDセンサ205を備える。CCD(Charge Coupled Device)センサ205は、光情報を電気信号に変換(光電変換)する半導体素子である。CCDセンサ205は、光を電気に変換する受光素子(画素)を複数個ならべる事で、光の変化を画素ごとに独立して電気信号に変えることができる。
デジタル複写機やファクシミリなどの画像処理装置100に使われるCCDセンサ205は、「ラインセンサ」の一種であり、数百〜数千個の画素を1列に配置したものである。なお、CCDセンサ205は、原稿台の幅より短いイメージセンサで読み取りを行うため、そのセンサ幅まで被写体像を1/5程度に縮小投影させるレンズ(不図示)と、必要な光路長を確保するためのミラー(不図示)などの比較的複雑な光学系を備える。一方、1ライン分のイメージセンサに充分な電荷を蓄積するには、CISセンサ207の場合よりも短時間ですむ。このため、CISセンサ207よりも読取周期を小さくすることができる。
原稿裏面読取部118は、CISセンサ207を備える。デジタル複写機やファクシミリなどの画像処理装置100に使われるCIS(Contact Image・Sensor)センサ207も、ラインセンサ」の一種であり、原稿台と同じ幅にレンズアレイとイメージセンサを配置している。CCDセンサ205とは異なり、1対1の密着方式で原稿を読み込む方式となっている。その結果、被写体像を縮小させる複雑な光学系は不要であり、CCDセンサ205に比べると小型化しやすい。ただし、1ライン分のイメージセンサに充分な電荷を蓄積するには、CCDセンサ205の場合よりも長時間を要する。このため、CCDセンサ205よりも読取周期を大きくする必要がある。
原稿搬送部114は、モータ209と、搬送機構211とを備える。モータ209は、搬送機構211を駆動する。搬送機構211は、CCDセンサ205およびCISセンサ207の間に設けられている搬送経路に原稿を搬送する。操作部113は、変倍率設定受付部215と、読取面設定受付部220とを備える。変倍率設定受付部215は、変倍率の設定を受け付ける。読取面設定受付部220は、片面読取または両面読取のいずれの設定であるかを受け付ける。
画像処理装置100は、基準搬送速度記憶部213および変倍率関数記憶部222を格納する記憶装置119を備える。基準搬送速度記憶部213は、原稿表面読取部116により原稿の片面のみを読み取り、変倍率が等倍率である場合の基準搬送速度を記憶する。変倍率関数記憶部222は、原稿表面読取部116により原稿の片面のみを読み取る場合に、変倍率と基準搬送速度とから原稿の搬送速度を求めるための変倍率関数を記憶する。
以下、実施形態の画像処理装置の動作について説明する。
図3は、実施の形態に係る画像処理装置の原稿読取の方向を説明するための概念図である。デジタル複写機やファクシミリなどの画像処理装置100の画質は、1mm当たりのドットの数=「線密度」により決めることができる。一般に、図示した左右方向を「主走査方向」と呼び、上下方向を「副走査方向」と呼ぶ。すなわち、原稿の読取方向(原稿の搬送方向)と副走査方向とは平行であり、原稿の読取方向と主走査方向とは直交する。
図4は、実施の形態に係る画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
オペレータが画像処理装置100の原稿トレイ内に原稿をセットし、操作部113に設けられている複写スタートボタンを押すと、一連のフローがスタートする。まず、制御部117が原稿トレイ内に原稿がセットされているか、センサなどを介して確認する(S101)。原稿トレイ内に原稿がセットされていない場合には、制御部117は、画像処理装置100に一連のフローを終了させる。この際、制御部117は、表示部115に原稿トレイ内に原稿をセットすることを促す表示をさせてもよい。原稿トレイ内に原稿がセットされていれば、制御部117は、読取制御部300および画像処理部400に次のステップ(S103)に進むことを指示する信号を送信する。
次に、信号を受信した読取制御部300および画像処理部400は、変倍率・読取面設定取得部409に信号を送信する。信号を受信した変倍率・読取面設定取得部409は、操作部113の読取面設定受付部220および変倍率設定受付部215から読取面設定データおよび変倍率設定データを取得し、読取面設定データおよび変倍率設定データを、画像加工部407およびパルス・モータ制御部305に送信する。
読取面設定データおよび変倍率設定データを取得した画像加工部407は、読取面設定データを参照して、読取面設定が片面読取設定または両面読取設定のいずれであるか判断する(S103)。片面読取設定である場合には、画像加工部407は、変倍率設定データを参照して、変倍率に応じた処理をするための設定を整え、原稿データの受信を待ち受ける(S107)。
両面読取設定である場合には、画像加工部407は、変倍率設定データを参照して、変倍率に応じた処理をするための設定を整え、原稿データの受信を待ち受ける(S105)。また、両面読取設定である場合には、画像加工部407は、原稿データの表面画像データおよび裏面画像データの解像度を比較して、いずれかの画像データの副走査解像度の変換処理をするための設定を整え、原稿データの受信を待ち受ける(S109)。
読取面設定データおよび変倍率設定データを取得したパルス・モータ制御部305は、読取面設定データを参照して、読取面設定が片面読取設定または両面読取設定のいずれであるか判断する(S103)。片面読取設定である場合には、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に格納されている基準搬送速度記憶部213から、読取面設定が片面読取設定であり、変倍率が等倍率である場合の原稿搬送速度である基準搬送速度のデータを取得する。また、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に格納されている変倍率関数記憶部222から、変倍率と基準搬送速度とから原稿の搬送速度を求めるための関数である変倍率関数を取得する。そして、パルス・モータ制御部305は、変倍率と基準搬送速度とを変倍率関数に代入して、原稿の搬送速度を求める。そして、パルス・モータ制御部305は、原稿搬送部114のモータ209に変倍率に基づいて求められた原稿搬送速度を送信し、CCD駆動パルス発生部301に固定値の読取周期にてパルスを発生するように指示を送信する(S107)。
両面読取設定である場合には、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に格納されている基準搬送速度記憶部213から、読取面設定が片面読取設定であり、変倍率が等倍率である場合の原稿搬送速度である基準搬送速度のデータを取得する。また、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に格納されている変倍率関数記憶部222から、変倍率と基準搬送速度とから原稿の搬送速度を求めるための関数である変倍率関数を取得する。そして、パルス・モータ制御部305は、変倍率と基準搬送速度とを変倍率関数に代入して、原稿の搬送速度を求める。そして、パルス・モータ制御部305は、原稿搬送部114のモータ209に変倍率に基づいて求められた原稿搬送速度データを送信し、CCD駆動パルス発生部301およびCIS駆動パルス発生部303にそれぞれ固定値の読取周期にてパルスを発生するように指示を送信する(S105)。
片面読取設定の場合、原稿搬送速度データを受信したモータ209は、受信した原稿搬送速度データに基づいた回転数で回転し、回転エネルギーを搬送機構211に伝達する。回転エネルギーを受け取った搬送機構211は、原稿搬送速度データに基づいた原稿搬送速度で、CCDセンサ205およびCISセンサ207の間に設けられている搬送経路中に原稿を移動させる。
片面読取設定の場合、指示を受けたCCD駆動パルス発生部301は、CCDセンサ205に対して固定された読取周期を有するパルスを発信する。パルスを受信したCCDセンサ205は、パルスの読取周期に同期したタイミングで、搬送経路中を移動する原稿の表面の画像データを読み取る(S111)。CCDセンサ205は、読み取った原稿表面の画像データを画像処理部400のCCDデータ処理部401に送信する。
両面読取設定の場合、原稿搬送速度データを受信したモータ209は、受信した原稿搬送速度データに基づいた回転数で回転し、回転エネルギーを搬送機構211に伝達する。回転エネルギーを受け取った搬送機構211は、原稿搬送速度データに基づいた原稿搬送速度で、CCDセンサ205およびCISセンサ207の間に設けられている搬送経路中に原稿を移動させる。
両面読取設定の場合、指示を受けたCCD駆動パルス発生部301は、CCDセンサ205に対して固定された読取周期を有するパルスを発信する。このパルスの読取周期は、後述するCIS駆動パルス発生部303が発生するパルスの読取周期よりも短いものとする。パルスを受信したCCDセンサ205は、パルスの読取周期に同期したタイミングで、搬送経路中を移動する原稿の表面の画像データを読み取る(S111)。CCDセンサ205は、読み取った原稿表面の画像データを画像処理部400のCCDデータ処理部401に送信する。
両面読取設定の場合、指示を受けたCIS駆動パルス発生部303は、CISセンサ207に対して固定された読取周期を有するパルスを発信する。このパルスの読取周期は、上述したCCD駆動パルス発生部301が発生するパルスの読取周期よりも長いものとする。パルスを受信したCISセンサ207は、パルスの読取周期に同期したタイミングで、搬送経路中を移動する原稿の表面の画像データを読み取る(S111)。CISセンサ207は、読み取った原稿表面の画像データを画像処理部400のCISデータ処理部403に送信する。
1枚の原稿の読取りが終了すると、制御部117は、原稿トレイ内に次原稿がセットされているか、センサなどを介して確認する(S113)。原稿トレイ内に次原稿がセットされている場合には、制御部117は、画像処理装置100に再びS103以降の一連のフローを繰り返させる。原稿トレイ内に次原稿がセットされていなければ、制御部117は、読取制御部300に一連のフローを終了させる信号を送信し、画像処理部400に次のステップ(S115)に進むことを指示する信号を送信する。
CCDデータ処理部401は、CCDセンサ205から原稿表面の画像データを取得すると、アナログ画像データをデジタル画像データに変換し、変換後の原稿表面の画像データを原稿データ処理部405に送信する。CISデータ処理部403は、CISセンサ207から原稿裏面の画像データを取得すると、アナログ画像データをデジタル画像データに変換し、変換後の原稿裏面の画像データを原稿データ処理部405に送信する。
片面読取設定の場合、原稿データ処理部405は、CCDデータ処理部401から取得した原稿表面の画像データにシェーディング処理などの適切な処理を施した上で、画像加工部407に送信する。両面読取設定の場合、原稿データ処理部405は、CCDデータ処理部401から取得した原稿表面の画像データおよびCISデータ処理部403から取得した原稿裏面の画像データを同一ファイルに統合した上で、さらにシェーディング処理などの適切な処理を施した後、画像加工部407に送信する。
片面読取設定の場合、画像加工部407は、原稿データ処理部405から取得した原稿データに、あらかじめ設定された変倍率処理を行う(S115)。両面読取設定の場合、画像加工部407は、原稿データ処理部405から取得した原稿データに、あらかじめ設定された変倍率処理を行う。両面読取設定の場合、画像加工部407は、変倍率処理にくわえて、あらかじめ設定された副走査解像度の変換処理を行う。すなわち、原稿データの表面画像データおよび裏面画像データの解像度を比較して、いずれかの画像データの副走査解像度の変換処理をする(S115)。変倍率処理および副走査解像度の変換処理の内容については、詳しくは後述する。
画像加工部407は、処理済みの画像データからなる出力データをプリンタドライバ217に送信する。出力データを受信したプリンタドライバ217は、出力データをプリンタ112に送信する。出力データを受信したプリンタ112は、出力データを用紙にプリントする(S117)。プリントが終了すると、制御部117は、画像処理装置100に一連のフローを終了させる。
以下、本実施形態の画像処理装置における原稿搬送速度、変倍率設定および副走査解像度変換設定の決定方法について説明する。
ここで、本実施形態における変倍率には、任意倍率および固定倍率が含まれる。任意倍率とは、任意の入力でコピー倍率を指定してコピーすることを意味する。画像処理装置100の変倍率設定受付部215は、%表示でボタンを押すごとに1%刻みで数字が進むようになっており、微妙な拡大・縮小ができるようになっている。また、テンキーからダイレクトにパーセンテージを入力することもできる。
すなわち、変倍率が100%である場合は、等倍率を意味する。変倍率が200%である場合には、原稿の縦横のサイズをともに2倍に拡大することを意味する。変倍率が50%である場合には、原稿の縦横のサイズをともに1/2倍に縮小することを意味する。また、画像処理装置100の変倍率設定受付部215には、「A4→B4」や「A4→A3」などの様に固定倍率が表示されている。これらの固定倍率を選択すると、最適な倍率で拡大・縮小処理するように構成されている。
画像処理装置100では、副走査方向の変倍動作は、イメージセンサであるCCDセンサ205およびCISセンサ207の画像の読取周期(パルス周期)が、変倍率に無関係に一定の固定値であるという前提のもとで、副走査方向の原稿移動速度(原稿搬送速度)を可変にすることにより行っている。
画像処理装置100では、原稿搬送速度は、基準搬送速度を変倍率で除した値が設定される。具体的には、基準原稿搬送速度が100mm/sであり、変倍率が200%である場合には、原稿搬送速度は、100mm/s×(1/2)=50mm/sとなる。このようにすることにより、変倍率により原稿データを拡大縮小しても、等倍率の場合にくらべて解像度が低下することを抑制することができる。なお、原稿搬送速度の算出方法は、片面読取設定の場合も、両面読取設定の場合も同様である。
このとき、主走査方向の解像度は、CCDセンサ205またはCISセンサ207を構成する光電変換素子の密度によって決まり、原稿搬送速度に影響を受けない。また、主走査方向の画素の補間または間引きにより、主走査方向の解像度変換をすることができる。そして、主走査方向の解像度変換処理は、後述する副走査方向の解像度変換処理と同時にまたは独立して行うことができる。なお、解像度は、dpi(dots per inch)という単位で表記する。
画像処理装置100では、両面読取設定の場合には、副走査解像度変換設定を行う。CCDセンサ205およびCISセンサ207では、同じ解像度であれば、原稿の読取速度が異なる(CCDセンサ205の読取速度は、CISセンサ207の読取速度よりも大きい)。このため、同じ原稿搬送速度で原稿を搬送することとすると、CISセンサ207解像度は、CCDセンサ205の解像度よりも小さくなる。そこで、原稿両面の解像度を均一化する要請が生じる。
本実施形態の副走査解像度変換設定では、CCDセンサ205が読み取った原稿表面データと、CISセンサ207が読み取った原稿裏面データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整する。具体的には、解像度が高い原稿表面データのラインを一定の間隔で間引くことにより、原稿表面データの解像度を原稿裏面データの解像度と同じ値に低減する。このとき、場合によっては、副走査方向と同じ解像度になるように、主走査方向についても解像度変換を行う。
あるいは、本実施形態の副走査解像度変換設定では、CCDセンサ205が読み取った原稿表面データと、CISセンサ207が読み取った原稿裏面データとのうち、低い方の解像度の原稿裏面データを補間処理して、高い方の解像度にあわせて調整してもよい。具体的には、解像度が低い原稿裏面データのライン間に一定の間隔でラインを追加して補間処理することにより、原稿裏面データの解像度を原稿表面データの解像度と同じ値に向上する。このとき、場合によっては、副走査方向と同じ解像度になるように、主走査方向についても解像度変換を行う。
以下、本実施形態の画像処理装置における原稿搬送速度、変倍率設定および副走査解像度変換設定の決定方法について、別の観点からさらに詳しく説明する。
すなわち、本実施形態では、両面読取時に、処理速度の遅いイメージセンサ(CISセンサ207)の読み取り周期Bと速いイメージセンサ(CCDセンサ205)の読み取り周期Aとに基づいて、原稿表面および原稿裏面の読取速度が等しくなるようにする。具体的には、CISセンサ207で読み取る原稿裏面側の副走査方向の移動速度を、CCDセンサ205と同じ解像度で読み取る場合の移動速度のB/A倍に設定する。その結果、CISセンサ207で読み取る原稿裏面側の副走査方向の移動速度は、CCDセンサ205で読み取る原稿表面側の副走査方向の移動速度と同じ値になる。
また、さらに変倍処理を行う場合には、CISセンサ207で読み取る原稿裏面側の副走査方向の移動速度を、等倍率の条件でCCDセンサ205と同じ解像度で読み取る場合の移動速度の(B/A)*(1/変倍率)に設定する。このとき、CCDセンサ205で読み取る原稿表面の読取速度は、等倍率の場合の速度の(1/変倍率)倍になる。その結果、CISセンサ207で読み取る原稿裏面側の副走査方向の移動速度は、CCDセンサ205で読み取る原稿表面側の副走査方向の移動速度と同じ値になる。
例えば、数式で示せば、以下の通りとなる。
m=副走査方向へモータ1step分の移動距離
vccd=CCD読み取り時の副走査方向の移動速度
vcis=CIS読み取り時の副走査方向の移動速度
A=CCDの読み取り周期
B=CISの読み取り周期
とすると、
CCDの読み取り速度は、
vccd=m/A
CISの読み取り速度は、
vcis=m/B
両面読み取りをCCDの読み取り速度で読み取ると
vccd=vcisB/A
通常のB/A倍の速度で読み取る必要がある。
この速度では、B/A倍の移動距離となり、解像度がA/Bになる。
これが、変倍読み取りになると、(1/変倍率)も掛け合わせることになる。
要するに、読み取り速度の遅いCISは、解像度を下げることによりトータル(1ページ)の読み取り時間をCCDと同じにしていることになる。
以下、本実施形態の画像処理装置の作用効果について説明する。
第一に、画像処理装置100は、両面読取方式の原稿読取速度および変倍率設定への対応の柔軟性に優れる。具体的には、画像処理装置100が、1パスタイプであり、2つの読み取りセンサ(ともにラインセンサ)が種類(限界処理速度)の異なるもの(CCDセンサ205およびCISセンサ207)であることを前提として、CISセンサ207の読取速度を、CCDセンサ205と同じ解像度かつ等倍率の場合の副走査方向の速度に、センサの読取周期の比率と(1/変倍率)とを掛け合わせた副走査方向の移動速度に設定する。また、CCDセンサ205の読取速度も、等倍率の場合の副走査方向の速度に、(1/変倍率)を掛け合わせた副走査方向の移動速度に設定する。
すなわち、読取速度の遅いCISセンサ207については、読取解像度を下げることにより、トータル(1ページ)の読取時間を片面読取時間(CCDセンサ205のみによる読取時間)と同じにする。その結果、トータルの読取時間を短縮することができる。すなわち、1パスタイプの両面読取方式の画像処理装置の読取速度を向上することができる。よって、画像処理装置100は、両面読取方式の原稿読取速度および変倍率設定への対応の柔軟性に優れる。
第二に、画像処理装置100によれば、CCDセンサ205が読み取った原稿表面データと、CISセンサ207が読み取った原稿裏面データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整することができるため、全体として均一な解像度からなる出力データを作成することができる。このため、処理速度の大きい方のイメージセンサの読取速度の低下を抑制しつつ、均一な解像度の出力データを得ることができる。
第三に、画像処理装置100によれば、CCDセンサ205が読み取った原稿表面データと、CISセンサ207が読み取った原稿裏面データとの解像度を、補間処理により高い方の解像度にあわせて調整するため、画質の低下を抑制しつつ、全体として均一な解像度からなる出力データを作成することができる。このため、処理速度の大きい方のCCDセンサ205の読取速度の低下および画質の低下を抑制しつつ、均一な解像度の出力データが得られる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記の実施形態では、出力データをプリンタ112により印刷することとしたが、特に限定する趣旨ではない。例えば、出力データを通信部111を介して、別のFAX端末131に送信し、別のFAX端末131にて印刷してもよい。
また、上記の実施形態では、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に格納されている変倍率関数記憶部222および基準搬送速度記憶部213から、変倍率関数および基準搬送速度についてのデータを取得する構成としたが、特に限定する趣旨ではない。例えば、パルス・モータ制御部305は、記憶装置119内に変倍率関数記憶部222および基準搬送速度記憶部213がみあたらないときは、インターフェース部121およびネットワーク141を介して、複数のサーバ143内を検索してもよい。その結果、パルス・モータ制御部305は、いずれかのサーバ143内に格納されている変倍率関数記憶部222および基準搬送速度記憶部213を見出した場合には、サーバ143内に格納されている変倍率関数記憶部222および基準搬送速度記憶部213から変倍率関数および基準搬送速度についてのデータを取得してもよい。
実施の形態に係る画像処理装置の構成を模式的に示した機能ブロック図である。 実施の形態に係る画像処理装置の制御部の構成を模式的に示した機能ブロック図である。 実施の形態に係る画像処理装置の原稿読取の方向を説明するための概念図である。 実施の形態に係る画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 従来公知の画像読取装置の画像制御系の主な機能のブロック図である。
符号の説明
100 画像処理装置
111 通信部
112 プリンタ
113 操作部
114 原稿搬送部
115 表示部
116 原稿表面読取部
117 制御部
118 原稿裏面読取部
119 記憶装置
121 インターフェース部
131 FAX端末
133 E−mail端末
135 I−FAX端末
141 ネットワーク
143 サーバ
205 CCDセンサ
207 CISセンサ
209 モータ
211 搬送機構
213 基準搬送速度記憶部
215 変倍率設定受付部
220 読取面設定受付部
222 変倍率関数記憶部
300 読取制御部
301 CCD駆動パルス発生部
303 CIS駆動パルス発生部
305 パルス・モータ制御部
307 搬送モータ制御部
400 画像処理部
401 CCDデータ処理部
403 CISデータ処理部
405 原稿データ処理部
407 画像加工部
409 変倍率・読取面設定取得部
1102 画像処理部
1103 画像メモリ部
1104 CPU
1016 CCDセンサ部
1110 操作部
1111 表示部
1113 モータドライバ部
1114 モータ
1115 モータ
1020 CISセンサ部

Claims (6)

  1. 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿の搬送経路の一方の側に設けられている第一の原稿読取手段と、
    前記原稿の搬送経路の他方の側に設けられており、前記第一の原稿読取手段の読取周期よりも大きい読取周期を有する第二の原稿読取手段と、
    変倍率の設定を受け付ける変倍率受付手段と、
    読取面の設定を受け付ける読取面受付手段と、
    前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取り、前記変倍率が等倍率である場合の基準搬送速度を記憶する基準搬送速度記憶部と、
    前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取る場合に、前記変倍率と前記基準搬送速度とから前記原稿の搬送速度を求めるための変倍率関数を記憶する変倍率関数記憶部と、
    前記原稿の搬送速度を制御する搬送速度制御手段と、
    を備え、
    前記搬送速度制御手段は、
    前記読取面の設定が、前記第一の原稿読取手段により前記原稿の片面のみを読み取る設定と、前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段により前記原稿の両面を読み取る設定とのいずれの場合においても、前記変倍率関数に前記基準搬送速度および前記変倍率を代入して得られる値により、前記原稿の搬送速度を制御するように構成されている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第一の原稿読取手段または前記第二の原稿読取手段が読み取った原稿データを、前記変倍率に基づいて変形してなる出力データを作成する画像処理手段と、
    前記出力データを出力する出力部と、
    をさらに備える画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理手段は、
    前記読取面の設定が、前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段により前記原稿の両面を読み取る設定の場合には、前記第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、前記第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとの解像度を、低い方の解像度にあわせて調整するように構成されている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理手段は、
    前記読取面の設定が、前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段により前記原稿の両面を読み取る設定の場合には、前記第一の原稿読取手段が読み取った原稿データと、前記第二の原稿読取手段が読み取った原稿データとのうち、低い方の解像度の原稿データを補間処理して、高い方の解像度にあわせて調整するように構成されている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第一の原稿読取手段は、CCDセンサを含み、
    前記第二の原稿読取手段は、CISセンサを含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段は、ラインセンサであり、
    前記第一の原稿読取手段および前記第二の原稿読取手段の読取周期は、固定値である
    ことを特徴とする画像処理装置。
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