JP2006113454A - レーザ露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の露光領域へ向かうレーザ光は、画像の濃度信号と入出力特性データと比率データ等により、最大出力値は都度変化するが、受光素子43へ向かうレーザ光は、所定の強度に変調しなければならない。従来は、受光素子43へ向かうレーザ光は変調量を記録したメモリを設けて制御し、これに対応していたため、システムが複雑化するばかりでなく制御も複雑化し、誤動作の原因になっていた。
【解決手段】受光素子43からの検知信号の増幅率が変更可能となる手段を付加することで、変調されるレーザ光の最高値がいかなる値であっても、適切な範囲で増幅することが可能となり、光量不足のために誤検出するがなくなった。よって、前述のメモリを設けて制御する必要がなくなり、システム的にも制御的にも複雑化することがなくなった。
【選択図】 図2
【解決手段】受光素子43からの検知信号の増幅率が変更可能となる手段を付加することで、変調されるレーザ光の最高値がいかなる値であっても、適切な範囲で増幅することが可能となり、光量不足のために誤検出するがなくなった。よって、前述のメモリを設けて制御する必要がなくなり、システム的にも制御的にも複雑化することがなくなった。
【選択図】 図2
Description
本発明は、写真処理装置等に適用可能で画像の濃度信号に対応したレーザ光を出力するレーザ露光装置に関する。
従来、レーザ光発生部から射出されたレーザ光の強度を画像の濃度信号に応じてレーザ光変調部で変調し、変調後のレーザ光を写真印画紙である感光材料の感光面に露光して画像を形成する写真処理装置が知られている。
かかる写真処理装置において、感光材料の感光面に露光する時に、つまり画像領域中でのレーザ光の強度の最高値は、様々な変動要因により変動している。
変動要因の一例として、感光材料の種類がある。それは、感光材料の種類により感光特性が必ずしも同一でないためで、つまり、たとえレーザ光の強度を同じ強度に変調したとしても、感光材料の種類が変わると、仕上り後の画像の濃度は同一でなく、特に、カラー写真処理装置においては、3原色の感光特性が同一でないので、濃度だけではなく色彩が変化してしまうことに起因する。一方、ユーザにとっては、感光材料が別の種類に交換された時でも、形成される画像の濃度や色彩が常に適正となるように、レーザ光の強度を変調することが望ましい。この現状に対応するため、例えば特許文献1に開示されているように、感度の良い感光材料の場合は、レーザ光の強度を小さく変調し、逆に感度の悪い感光材料の場合は大きく変調するように、変調する出力値を感光特性に応じて変化させており、その結果、感光材料の種類が変動要因となっている。
また、変動要因の別例として、写真処理液の種類や状態、また感光材料の状態やレーザ光発生部の固体差のバラツキ等がある。その理由は、これらが主原因で最高濃度に近い部分が飽和状態となり、この飽和した階調が不使用となることに起因する。つまり、不使用の階調があると、画像の分解能が大きくなり画像の鮮明さが失われるという問題が発生し、かかる問題対策のため、例えば特許文献1に開示されているように、最高値を変動させて変調しており、その結果、これらが変動要因となっている。
具体的に図4のグラフを用いて説明すると、図は、レーザの光の強度と画像の濃度との関係を設定した入出力特性データを表すグラフであり、図中の縦軸は画像の濃度を、横軸はレーザ光を変調した後の強度を示している。横軸の強度は、例えば12ビットデータの記憶が可能な容量を有している写真処理装置の場合、4096階調(0〜4095階調)で出力が可能である。言い換えれば、4096種類の強度に変調が可能である。図中の(1)は、ある感光材料のある色の入出力特性データで、例えば、最大濃度が2.5で予め設定されているとする。ところが、前述の変動要因により、例えば濃度2.2で飽和してしまうものとすると、濃度2.2から2.5間に割り振った階調は、つまり、図中A階調から4095階調までの階調は不使用同然となり、結果として、1階調毎の濃度変化値である濃度の分解能が大きくなり、画像の鮮明さが失われるという問題がある。また、別例として、感光材料が変わり、入出力特性データが図中の(2)のように(1)よりも低感度の感光材料の場合、例えば、最大濃度が2.4で予め設定されている場合であっても、濃度2.0で飽和してしまったならば、濃度が2.0から2.4間に割り振った階調は、つまり、図中B階調から4095階調までの階調は不使用と同然となり、(1)の場合と同様に、1階調毎の濃度変化値である濃度の分解能が大きくなり、画像の鮮明さが失われるという問題がある。
そこで、特許文献1に不使用の階調をなくし画像の解像度を小さくする方法が開示されている。その方法とは、不使用同然の強度には階調を割り振らない方法で、つまり、(1)の場合は最高濃度がA階調となるように、一方、(2)の場合はB階調となるように階調を割り当てている。
特開2002−287260号公報
ところで、レーザ露光装置では通常のことであるが、レーザ光発生部と装置の出力部は直線的に配設されるのではなく、レーザ光発生部から射出されたレーザ光を例えばミラー等を用いて反射を繰り返した後、出力部から出力することで、装置の大型化を抑止しコンパクトな装置を実現している。しかしながら、レーザ光を適所の方向に全て反射させる技術の実現は難しく、強度的には小さいが、通称迷い光という適所の方向以外に向かう光の発生は避けられない。また、これもレーザ露光装置では大半がそうなのであるが、感光面に露光するレーザ光の強度を均一化させるため、例えば、凹型や凸型のレンズを備えている装置ならば、レンズ内をレーザ光が通過するとき、予期せぬ方向にレーザ光が屈折し、先と同様に強度は小さいが迷い光が発生する。
また、レーザ光を受光することにより、露光タイミングをとるための受光素子が実装された同期センサを有しているレーザ露光装置内において、同期センサが適切に検出するためには、つまり、前述の強度が小さい迷い光では検出せず、露光タイミングとをとるためのレーザ光では検出するためには、レーザ光を一定の強度以上に変調しなければならない。一方、感光材料の感光面に露光している間は、つまり画像領域中は、前述の変動要因により変調後の最大値は様々に変化する。これに対応するため、システムが複雑化するばかりでなく制御も複雑化し、誤動作の原因になっていた。
複雑化したシステムや制御について具体的に言及すると、システムについては、受光素子に向かう時の強度を記憶したメモリを設ける必要があった。次に、制御については、レーザ光が受光素子で受光されるタイミングでは適切に変調されたレーザ光が出力されるように、受光素子で受光されるに先立って、レーザ光を一定の強度以上に変調する様に制御しなければならならなかった。つまり、画像の露光領域では、画像の濃度信号だけでなく、様々な変動要因を考慮してレーザ光を変調するが、受光素子による受光が近づいた時点で、受光素子が適切に検出できる強度のレーザ光を先に設けたメモリから呼び出し出力するように、別の制御系統を用いなければならず複雑化していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、システムや特に制御が複雑化することなく画像濃度の分解能を小さくすることが出来る写真処理装置等に適用可能なレーザ露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1にかかるレーザ露光装置は、レーザ光発生部により射出されたレーザ光を所定の出力部から出力して画像を形成し、レーザ光を受光して画像を形成するためのタイミングを測る受光素子を備えたレーザ露光装置において、前記受光素子による検知信号の増幅率が変更可能となる増幅率変更手段を付加し、画像を形成中に前記出力部から出力されうるレーザ光の最高強度以下でも前記タイミングが測れるように前期増幅率を変更させることを特徴としている。
本構成をとれば、画像の露光領域中における出力の最大値は、様々な変動要因により変動するが、これに対応して受光素子による検知信号の増幅率を変更させる事で、たとえ先の最大値以下でも装置が誤動作することなく、画像を形成するためのタイミングを測ることが出来る。よって、新たに受光素子に向かう時の強度を記憶したメモリを設ける必要や、露光領域中と受光素子に向かう時とに分けて制御を分けて行う必要がないため、システムや制御が複雑化することはなく、誤動作の原因にならない。
また、請求項2にかかるレーザ露光装置は、請求項1にかかるものにおいて、装置内で発生するレーザ光が適所の方向以外に向かう迷い光の強度以下では前記タイミングを測ることがない範囲に前記増幅率を変更することを特徴としている。
本構成をとれば、前述の迷い光による検知信号が増幅され、誤って画像を形成することがない。
また、請求項3にかかるレーザ露光装置は、請求項1または2にかかるものにおいて、感光材料に画像を形成するための装置であって、感光材料の種類を検出する感光材料検出手段を備え、前記感光材料種類検出手段の検出信号に対応して前記増幅率を変更させることを特徴としている。
本構成をとれば、露光領域中におけるレーザ光の強度の変動要因である感光材料の種類が変更されたとき、ユーザ自身が入力するなど手間をかけることなく自動でレーザ光の強度を変動させることができる。
また、特許文献1に開示されているように、実露光を行う前に、いわゆるテスト露光を行い、その結果と感光材料種類検出手段による検出信号をリンクさせておけば、感光材料の種類以外の変動要因である処理液の種類や状態によるレーザ光の変動要因にも対応可能で、つまり、感光材料が別の種類に交換された時でも、形成される画像の濃度や色彩が常に適正となる。尚、テスト露光は適時に行い、常に変化する処理液の状態や環境の変化に対応することが好ましい。
また、請求項4にかかるレーザ露光装置は、請求項3にかかるものにおいて、前記感光材料種類検出手段とは、感光材料を収納するマガジンの表面適所に設けられた識別標識を検出する識別標識検出手段であることを特徴としている。
本構成をとれば、ユーザがマガジンを交換するたびに入力するなど手間をかけることなく自動でレーザ光の強度を変動させることができる。本構成は、遮光上の問題から感光材料がマガジン内に保管され、感光材料の交換はマガジンと一体で交換される装置には特に有効である。
また、請求項5にかかるレーザ露光装置は、請求項1から4にかかるものにおいて前記増幅率変更手段とは、増幅回路の帰還抵抗の抵抗値を可変する手段であることを特徴としている。
本構成をとれば、抵抗値を可変するという簡単な構成でシステムや制御が簡素化できるため、ひいては誤動作を防止出来る。
また、例えば、帰還抵抗の抵抗値を例えば電子ボリューム等で構成するときは、変更の信号はデジタル(パルス)信号が適用可能となるので、耐ノイズ性が向上する。
また、請求項6にかかるレーザ露光装置は、請求項5にかかるものにおいて、前記受光素子と前記増幅回路が1つの基板上に実装されていることを特徴としている。
本構成をとれば、部品が安価になるばかりか、組立時の作業の煩わしさを軽減することが出来る。
請求項1に記載の発明によれば、画像領域中に変動して変調されるするレーザ光の最高値がいかなる値であっても、感光材料へのタイミングを測る受光素子が発信する検出信号を適切な範囲で増幅することが可能であるため、例え画像領域と同じ制御を使ったとしても、光量不足のために誤検出することはない。よって、従来技術のように同期センサで受光するレーザ光を変調する時の変調量を記録したメモリを設けて制御する必要がなくなり、システム的にも制御的にも複雑化することなく画像濃度の分解能を小さくすることが出来る。
請求項2に記載の発明によれば、受光素子の検知信号の増幅率を変更し検出が可能になるように対応するとはいっても、迷い光は検出と判断しないため、万一迷い光が受光素子に入射したとしても、動作することはなく誤動作を防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、感光材料の種類が変更されたとき、ユーザが入力するなど手間をかけることなく自動でレーザ光の強度を変動させることができる。
また、実露光を行う前に、いわゆるテスト露光を行い、その結果と感光材料種類検出手段による検出信号をリンクさせておけば、感光材料の種類以外の変動要因である処理液の種類や状態によるレーザ光の変動要因にも対応可能で、自動でレーザ光の強度を変動させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、マガジンの交換が行われた時、感光材料種類変更の入力が不要で自動的に感光材料の種類が特定される。一般的には遮光上の問題のため、感光材料はマガジン内に収納しておき、感光材料の交換はマガジン毎行うが、その様な使い方をする時は、特に有効である。
請求項5に記載の発明によれば、簡単な構成でシステムや制御が簡素化でき、誤動作を防止できる。
また、帰還抵抗の抵抗値を例えば電子ボリューム等で構成するときは、変更の信号はデジタル(パルス)信号が適用可能となるので、耐ノイズ性が向上する。
請求項6に記載の発明によれば、部品が安価になるばかりか、組立時の作業の煩わしさを軽減することが出来る。
図1は本発明にかかるレーザ露光装置5を備える写真処理装置の一実施形態を示す断面図である。マガジン1a、1b内にセットされた感光材料のロール14a、14bは搬送経路2に沿ってアドバンスローラ15で送り出され、カッタ3で各コマ長さにカットされた後、露光ユニット4へ送られる。露光ユニット4では、レーザ露光装置5を用いて感光材料の感光面に露光して画像が形成される。露光は、レーザ露光装置5を固定した状態で感光材料を一定速度で搬送させながら行う。画像形成後は搬送部6によってプリンタ部7から次のプロセッサ部10へ送られる。プロセッサ部10は現像処理部8と乾燥処理部9で構成されており、現像処理部8で現像処理と乾燥処理部9で乾燥処理が行われ写真が完成する。具体的には現像処理部8内はタンク11が仕切り板12によりいくつかの区画に仕切られており、各区画内には複数の種類の写真処理液13a、13b、13cが充填されている。感光材料はタンク11内を順次搬送することにより、つまり、順次浸漬することにより発色現像、漂白定着及び安定処理が行われる。現像処理終了後は、感光材料は乾燥処理部9内を搬送され、乾燥処理が行われる。
レーザ制御部47には、感光材料の種類が異なると感光特性が同一でないことから画像の濃度が変化する課題に対応すべく、レーザ光の強度と露光濃度との関係を設定した入出力特性データ(図示せず)を内部データとして備えたルックアップテーブル(LUT)が、感光材料の種類別に3原色で記憶されている。
また、レーザ制御部47には、写真処理液13a、13b,13cの種類や感光材料の状態やレーザ光発生部23R、23G、23Bの固体差のバラツキや環境温度等が原因で、適切な濃度の分解能を得られず、画像の鮮明さが失われる課題に対応すべく、テスト露光を行って取得した比率データ(図示せず)を内部データとして備えた比率データメモリ36R、36G、36Bも感光材料の種類別に3原色で記録されている。
ここで、テスト露光とは、実露光前に、ある感光材料に対して、例えば、数種類のグレー色からなるテスト用画像の情報を感光材料に行う露光の事で、感光材料の種類以外の変動要因に対応するために行う。また、比率データ(図示せず)の取得方法は、テスト露光を行った感光材料を現像処理し、形成された画像の濃度を濃度計40で測定した結果と予め設定していた入出力特性データ(図示せず)との比率求めて取得する。
次に、レーザ制御部47内に複数記録されているこれらの入出力特性データや比率データの中から1つを特定する方法を説明する。マガジン1a、1bには、セットされた感光材料の種類を検出する識別標識としての種類検出板16a、16bが表面適所に設けられている。また、装置側には、識別標識検出手段としてのマガジン種類検出センサ22a、22bが設けられ、種類検出板16a、16bの情報をマガジン種類検出センサ22a、22bが読み取り、その情報を基に入出力特性データ(図示せず)や比率データ(図示せず)を実露光前に特定している。
また、入出力特性データ(図示せず)や比率データ(図示せず)を用いてレーザ光を変調すると、画像領域での最高出力値は当然、様々に変動するが、これに対応すべく、先のマガジン種類検出センサ22a、22bが読み取った情報を基に、詳細は後述するが、受光素子43による検知信号の増幅率を変更する増幅率変更手段を設けて変動に対応している。
この増幅率について更に追記すると、レーザ光が特定の方向以外に反射したり屈折したりしたときに発生する迷い光では誤動作しない程度に特定しており、万一受光素子43に入射したときでも、装置が誤動作することはないようにしている。
図2は、本発明にかかるレーザ露光装置5を備える写真処理装置の構成の一部を示す制御ブロック図である。特に、レーザ露光装置5とレーザ制御部47の構成を中心とした制御ブロック図である。写真処理装置は、各構成要素を統括的に制御するコンピュータ(以下、CPUという)17と、各種の処理プログラムが保存されたROM18や保存だけでなく書き込み可能なRAM19と、オペレータによる各種情報、指令の入力手段としてのマウス、キーボード、さらに入力内容確認や処理内容の提示を行うモニタ等から構成される入出力部20、及び各部の動作のために供給されるタイミング信号を出力するタイミングコントローラ21を備えている。
レーザ露光装置5は遮光された筐体内の適所に内蔵された3原色用の3個のレーザ光発生部23R、23G、23Bを有してなる。レーザ光発生部23Rは、例えば波長680nmで赤色のレーザ光を射出する半導体レーザである。また、レーザ光発生部23Gは半導体レーザと、この半導体レーザから射出されたレーザ光を例えば波長532nmで緑色のレーザ光に変換する第2高調波発生器(SHG)とで構成され、レーザ光発生部23Bは半導体レーザと、この半導体レーザから射出されたレーザ光を例えば波長473nmで青色のレーザ光に変換する第2高調波発生器(SHG)とで構成されている。
また、各レーザ光発生部23R、23G、23Bから射出されるレーザ光を発生させる装置としてレーザ出力ドライバ24R、24G、24Bを有している。
レーザ光発生部23R、23G、23Bのレーザ射出側には、レーザ光を変調させるレーザ光変調部としての音響光学変調素子(Acousto-Optic Modulator:以下、AOMという)25R、25G、25Bと、筺体内適所に形成された遮光用のスリット26R、26G、26Bがそれぞれ対応して配設されるとともに、走査光学系を構成するミラー27R、27G、27Bと反射ミラー28とレンズ29及び図中のA方向に回転して入射レーザ光をS方向に反射させるポリゴンミラー30とが順に配置されている。
AOMドライバ31R、31G、31BはAOM25R、25G、25Bの駆動を制御している。AOM25R、25G、25B内の適所を通過するレーザ光の出力をほぼ0%〜100%の範囲内で調整可能である。
ミラー27Rは全反射ミラー、ミラー27G、27Bはハーフミラーであって、AOM25Rから射出されるレーザ光をミラー27Rで全反射させ、AOM25Gから射出されるレーザ光とミラー27Gで合波した後、さらにAOM25Bから射出されるレーザ光とミラー27Bで合波することにより、3色の光を合成する構成を実現するものである。
ポリゴンミラー30のレーザ射出側には、fθレンズ32が配置されている。そして、ポリゴンミラー30がA方向に回転することにより、S方向に反射されたレーザ光はfθレンズ32を介して搬送中の感光材料に照射され、この感光材料を露光するようになっている。さらに、画像の露光領域の直ぐ上流側には同期光反射ミラー33が配設され、同期光反射ミラー33からの反射光を受光する同期センサ34が配設されている。同期センサ34には、受光素子43と、増幅回路44が1つの基板上に実装されており、部品が安価になるだけでなく、組立時の作業の煩わしさを軽減している。受光素子43がレーザ光を検知すると、増幅回路44によって増幅された検知信号をタイミングコントローラ21に出力し、適時に画像データメモリ35R、35G、35Bに画像データの出力指示が行われる。
ここで、図3を用いて増幅回路44について詳細に説明する。図3は本発明にかかる増幅回路の一実施形態である。増幅回路44は、オペアンプ45と帰還抵抗の抵抗値としての可変抵抗46が並列に接続されており、受光素子43がレーザ光を受光したときの検知信号の増幅率が変更可能である。
図2に戻って、比率データメモリ36R、36G、36Bは、各レーザ光発生部23R、23G、23Bから射出されたレーザ光の比率データを記憶するものである。比率データは、感光材料の種類が同じであっても、写真処理液13a、13b、13cの種類や感光材料の状態やレーザ光発生部23R、23G、23Bの固体差のバラツキや環境温度等によって生じる飽和濃度値の変化がもたらす濃度の分解能の増加を避け、適切な濃度の分解能を得るためのものである。
比率データ出力部37は比率データメモリ36R、36G、36Bに記憶されている感光材情報毎の各色の比率データをAOMドライバ31R、31G、31Bに出力させるものである。比率データ判断部38は実露光の際、比率データ出力部37を制御するものである。具体的には、比率データ判断部38はマガジン種類検出センサ22a、22bから読み取った情報、あるいはユーザによる入出力部20から指定される情報に基づいて、現に出力設定状態にある比率データの設定変更の要否を判断するのである。
メモリ更新部39は比率データメモリ36R、36G、36Bの更新が必要な場合、比率データを記憶させるためのものである。
濃度計40は露光、現像処理後の画像の濃度を3原色のそれぞれについて測定可能なデンシトメータ等であり、濃度判断部41は濃度計40で読み取った濃度が予め設定された適正な濃度であるか否かを判断するものである。なお、濃度計40の代わりに測色計を用いて測定を行うことも可能である。
LUT42R、42G、42Bは感光材料の種類別にレーザ光の強度と露光濃度との関係を設定した入出力特性データが内部データとして存在するルックアップテーブルの事である。感光材料はメーカや材質などが異なると感光特性が異なり、つまり、レーザ光の強度が同じ強度で露光したとしても感光材料の濃度が同一でないため、形成される画像が常に適正な濃度となるようにするためのものである。画像データメモリ35R、35G、35Bから各色の画像データが出力されると、それに応じたデータがLUT42R、42G、42Bが出力される。
以上のように、本実施形態をとれば、画像領域中におけるレーザ光の強度が変動し、画像を形成するためのタイミングを測る受光素子43の検知信号が変化しても、それに対応して検知信号の増幅率が変化可能であり、同期センサ34で受光するレーザ光を変調する時に使用するデータを記録したメモリを設けて制御する必要がなくなり、システム的にも制御的にもが複雑化することがない。
また、増幅率を強度的には弱い迷い光では対応しないようにしているため、迷い光が万一受光素子43に入射して誤動作することはない。
また、感光材料の種類を検出する感光材料検出手段を備え、その検出信号に対応して増幅率を変更させるようにしているため、露光領域中におけるレーザ光の強度の変動要因である感光材料の種類が変更されたとき、ユーザ自身が入力するなど手間をかけることなく自動でレーザ光の強度を変動させることができる。
さらに、実露光を行う前に装置に使用されている処理液を用いて、いわゆるテスト露光を行い、その結果と感光材料種類検出手段による検出信号をリンクさせておけば、感光材料の種類以外の変動要因である処理液の種類や状態によるレーザ光の変動要因にも対応可能で、感光材料が別の種類に交換された時でも、形成される画像の濃度や色彩が常に適正となるよう自動でレーザ光の変調が可能である。
感光材料を収納するマガジンの表面適所に、感光材料の種類を検出する手段が設けられており、ユーザがマガジンを交換したときに入力するなど手間をかけることなく自動でレーザ光の強度を変動させることができる。これは、遮光上の問題から感光材料がマガジン内に保管され、感光材料の交換はマガジンと一体で交換される装置には特に有効である。
また、受光素子の検知信号を増幅する増幅回路には、帰還抵抗の抵抗値を変更して増幅率が可変できる手段が設けられており、この手段を用いると簡単な構成でシステムや制御が簡素化でき、誤動作を引き起こす原因にはなりにくい。また、例えば、帰還抵抗の抵抗値を例えば電子ボリューム等で構成するときは、変更の信号はデジタル(パルス)信号が適用可能となるので、耐ノイズ性が向上する。
また、受光素子と増幅回路が1つの基板上に実装されており、部品が安価になるばかりか、組立時の作業の煩わしさを軽減することが可能である。
5 レーザ露光装置
7 プリンタ部
10 プロセッサ部
16a、16b 種類検出板
22a、22b マガジン種類検出センサ
23R、23G、23B レーザ光発生部
25R、25G、25B AOM
34 同期センサ
36R、36G、36B 比率データメモリ
42R、42G、42B LUT
43 受光素子
44 増幅回路
45 オペアンプ
46 可変抵抗
47 レーザ制御部
7 プリンタ部
10 プロセッサ部
16a、16b 種類検出板
22a、22b マガジン種類検出センサ
23R、23G、23B レーザ光発生部
25R、25G、25B AOM
34 同期センサ
36R、36G、36B 比率データメモリ
42R、42G、42B LUT
43 受光素子
44 増幅回路
45 オペアンプ
46 可変抵抗
47 レーザ制御部
Claims (6)
- レーザ光発生部により射出されたレーザ光を所定の出力部から出力して画像を形成し、レーザ光を受光して画像を形成するためのタイミングを測る受光素子を備えたレーザ露光装置において、前記受光素子による検知信号の増幅率が変更可能となる増幅率変更手段を付加し、画像を形成中に前記出力部から出力されうるレーザ光の最高強度以下でも前記タイミングが測れるように前期増幅率を変更させることを特長とするレーザ露光装置。
- 装置内で発生するレーザ光が適所の方向以外に向かう迷い光の強度以下では前記タイミングを測ることがない範囲に前記増幅率を変更することを特徴とする請求項1に記載のレーザ露光装置。
- 感光材料に画像を形成するための装置であって、感光材料の種類を検出する感光材料検出手段を備え、前記感光材料種類検出手段の検出信号に対応して前記増幅率を変更させることを特長とする請求項1または2に記載のレーザ露光装置。
- 前記感光材料種類検出手段とは、感光材料を収納するマガジンの表面適所に設けられた識別標識を検出する識別標識検出手段であることを特徴とする請求項3に記載のレーザ露光装置。
- 前記増幅率変更手段とは、増幅回路の帰還抵抗の抵抗値を可変する手段であることを特徴とする請求項1から4に記載のレーザ露光装置。
- 前記受光素子と前記増幅回路が1つの基板上に実装されていることを特徴とする請求項5に記載のレーザ露光装置。
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JP (1) | JP2006113454A (ja) |
Citations (4)
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JPH06148548A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-05-27 | Minolta Camera Co Ltd | 光ビーム走査光学系及びレーザプリンタ |
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2004
- 2004-10-18 JP JP2004302885A patent/JP2006113454A/ja active Pending
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